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スマート革命とクルマの未来 20121016トヨタ自動車株式会社

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Page 1: スマート革命とクルマの未来 - 朝日新聞デジタルハイブリッド車: 販売台数推移 2012年の年間HV世界販売台数は、100万台達成見込み 0 20

スマート革命とクルマの未来

2012年10月16日

トヨタ自動車株式会社

Page 2: スマート革命とクルマの未来 - 朝日新聞デジタルハイブリッド車: 販売台数推移 2012年の年間HV世界販売台数は、100万台達成見込み 0 20

自動車を取り巻く現状

CO2の排出増加 地球温暖化

石油の将来への不安

自動車の増加

化石燃料の 大量消費

大気汚染増加

( )

20世紀以降における、 工業・技術の グローバルな発展

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自動車用燃料・パワートレーンの多様化

一次エネルギー 自動車用燃料 パワートレーン

石 油

基盤技術

次世代技術

天然ガス

石 炭

植 物

ウラン

水力、太陽、地熱

ガス燃料

合成液体燃料

バイオ燃料

電 気

水 素

軽 油

ガソリン 従来車

&

HV

EV

FCV

PHV

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HV要素技術の進化: モーター

’03 プリウス ’97 プリウス

4

2

永久磁石モーター

高電圧化

高回転化

33 kW 50 kW 60 kW

’09 プリウス

274V→500V 500V→650V

6000rpm→13500rpm

高電圧化

高電圧化

高回転化

出力密度比

技術

3

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0

50

100

1997 2000 2003 2009

HV要素技術の進化:ニッケル水素電池

質量

1997 プリウス(288V) 2000 プリウス (274V) 2003 プリウス (202V) 2009 プリウス (202V)

セル形状変更

(円筒→角型) セル数低減

部品小型化と

冷却系簡素化

1997 2000 2003 0

50

100

2009

( kg / ユニット)

体積

(L/ ユニット)

(年) (年)

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ハイブリッド車: ラインアップ

アクア・ヤリス投入により、全カテゴリーにHVをラインアップ

コンパクト

ミディアム

ラージ

SUV

ミニバン

商用車 2012年8月末現在

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ハイブリッド車: 販売台数推移

2012年の年間HV世界販売台数は、100万台達成見込み

0

20

40

60

80

100

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

1997 1999 2001 2009 2011 2003 2005 2007

300万台

200 万台

100万台

400 万台

(万台)

118 ヶ月 27 ヶ月 18 ヶ月 14 ヶ月

(万台)

(年) 2012年8月末現在

500

年間販売台数

累 計

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ハイブリッド車: 今後の展開

*新車名とモデルチェンジを合わせ

今後、2015年末までの約3年間で、

21モデルの新型HV投入

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ハイブリッド技術の展開

ハイブリッド技術は、PHV・EV・FCVの要素技術を含む コア技術

EV

HV

PHV

FCV

モーター

燃料

タンク

PCU

バッテリー

エンジン

発電機

モーター

燃料

タンク

PCU

バッテリー

エンジン

モーター

燃料

タンク

PCU

バッテリー

エンジン

発電機

モーター PCU

バッテリー

水素

タンク

FC

スタック

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新型EV 「eQ」

全長・全幅・全高(mm) 3,115×1,680×1,535

電池種類 リチウムイオン電池

電池容量(kWh) 12

電費(Wh/km) (JC08モード) 104

航続距離(km) (JC08モード) 100

最高速度(km/h) 125

充電時間

DC急速:約15分(80%)

AC200V:約3時間

AC100V:約8時間

世界最高

(日本仕様) *車名: 日本「eQ」、米国「iQ EV」

・ 世界最高の電費

・ 2012年12月以降、限定導入開始

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PHVの特徴

近距離はEV、遠距離はHV

家庭で気軽に充電可能

電池切れの心配なし

PHVは、HV と EV を 融合・進化させたクルマ

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PHVの位置付け

いつでも安心して制約なく使用可能

電気

EV HV

ガソリン

”HVにつぐ次世代環境車の柱”

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Page 13: スマート革命とクルマの未来 - 朝日新聞デジタルハイブリッド車: 販売台数推移 2012年の年間HV世界販売台数は、100万台達成見込み 0 20

プリウスPHV: お客様走行実績

燃費100km/L以上 : 約15%、 燃費200km/L以上 : 約8%

12

お客様数

(人)

400

300

200

100

0

燃費 (km/L)

~10 ~30 ~50 ~70 ~90 ~110 ~130 ~150 ~170 ~190 200~

203人

2012年7月 お客様数 : 1346人

平均燃費 38.5 km/L

(参考:プリウス 21.4 km/L)

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プリウスPHV: 石油消費量削減効果

:ガソリン走行

:PHV走行

63%

0

20

40

60

80

100

日本

石油消費量削減

(%)

0.9

49%

フランス

0.9

50%

米国

0.6

56%

日本

0.8 0.7

市販モデル (2012年1月~)

限定導入モデル (2009年12月~、法人中心、グローバルで約600台)

各国で、大幅な石油消費量削減効果 を確認

日当たり

充電回数

(回/日)

58%

中国

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Page 15: スマート革命とクルマの未来 - 朝日新聞デジタルハイブリッド車: 販売台数推移 2012年の年間HV世界販売台数は、100万台達成見込み 0 20

EV・FCVの比較

EV

FCV

FCV優位

EV優位

システムコスト

航続距離

FCV優位

EV優位

FCVは、航続距離に対するシステムコスト増が少ない 中長距離で優位

14

Page 16: スマート革命とクルマの未来 - 朝日新聞デジタルハイブリッド車: 販売台数推移 2012年の年間HV世界販売台数は、100万台達成見込み 0 20

水素インフラの全体構成

・水素は既に産業用として大量生産されている

・多様な1次エネルギーから製造可能

水素製造 水素輸送 水素充填

石油 天然ガス

石炭

バイオ

再生可能エネルギー

ウラン

オフサイト改質

水素製造プラント

(エアプロダクツ社)

水素製造 オンサイト改質

70MPa高圧水素

燃料電池自動車

水素ステーション

電気分解

熱分解

発電

発酵

→改質

改質 高圧ガス

水素 水素

改質

電気分解

都市ガスパイプライン

送電網

液体水素 液化

圧縮

-253℃

液体水素トレーラー

高圧ガストレーラー

パイプライン

鉄鋼・ソーダなどの副生

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Page 17: スマート革命とクルマの未来 - 朝日新聞デジタルハイブリッド車: 販売台数推移 2012年の年間HV世界販売台数は、100万台達成見込み 0 20

高い付加価値 : スマートエネルギー構想

供給が不安定な再生可能エネルギーの増加に対応するため、

電気と水素を、各々の特性に合わせて貯蔵・輸送する技術を両立(使い分け)

風力

太陽光 ・水力 ・地熱 ・その他

EV

PHV

発電所 (水素・バイオマス)

蓄電池

水素ステーション

FCV

定置FC

非常用電源

副生水素

商用水素 水電解

分散電源

必要に応じ供給

電 気

再生可能エネルギー

水素グリッド 電気グリッド

水素

社会

大量 長期間

少量 短期間

水素貯蔵

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Page 18: スマート革命とクルマの未来 - 朝日新聞デジタルハイブリッド車: 販売台数推移 2012年の年間HV世界販売台数は、100万台達成見込み 0 20

FCVのうれしさ

エネルギーの多様化

水素は多様な

一次エネルギーから製造可能

走りの楽しさ

ゼロエミッション

走行中のCO2排出ゼロ

航続距離(実用500km以上)

水素充填時間(3分)

氷点下始動性(-30℃)

FCV-R

東京モーターショー

コンセプトモデル

使い勝手の良さ

供給能力は、EVの4~5倍以上

(一般家庭では1週間以上)

非常時電源供給能力大

発進~低・中速域の加速の良さ

モーター駆動ならではの

滑らかな走りと静粛性

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Page 19: スマート革命とクルマの未来 - 朝日新聞デジタルハイブリッド車: 販売台数推移 2012年の年間HV世界販売台数は、100万台達成見込み 0 20

FCV: 今後の展開

日米欧の水素供給インフラが整備される見込みの地域へ導入

日本では4大都市圏から導入(首都圏、中京圏、関西圏、福岡圏)

お客様に納得頂ける価格レベル

2020年代からと考えられる本格的な普及期には、

年間数万台規模での市場導入を目指す

2015年頃からセダンタイプのFCVの販売を開始

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Page 20: スマート革命とクルマの未来 - 朝日新聞デジタルハイブリッド車: 販売台数推移 2012年の年間HV世界販売台数は、100万台達成見込み 0 20

外部給電: アクセサリーコンセント

プリウスPHV H V

エスティマHV (2001年1月~)

CT200h (2012年8月~)

アルファードHV・ヴェルファイアHV (2012年9月~)

今後設定をさらに拡大

車室内にも設定

ヴィークルパワーコネクター(AC100V・1500W)

外部電源供給システムの設定を拡大

センターコンソール

車内コンセント(AC100V・1500W)

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ドアを閉めた状態でも、安全、安心に電源供給が可能な ヴィークルパワーコネクターを設定

ハイブリッドシステムを活用して、

家電機器に簡単に電源供給が可能な

コンセントを設定

ラゲージルーム

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外部給電

*FCバスの水素を満充填にして、照明使用電力を 約100kWh(1日12時間点灯)とした場合の試算

FCVセダン FCバス

一般家庭1週間以上

燃料

電池 インバーター インバーター

FCV・FCバスは、給電能力の高さを活かし、開発を推進

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避難所(体育館)照明 5日間 *

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家庭消費電力

0 6 18 23 12 (時)

車充電

豊田市プロジェクト: 家庭での取り組み

電力需要

家庭の電力消費推移

PHV充電用電力

充電 放

HEMSによるエネルギーマネジメントと再生可能エネルギーの積極的活用

電力消費の

少ない

時間帯にシフト

再生可能

エネルギーで

電力を自給

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工場を核にしたスマートコミュニティ:「F-グリッド構想」

工業団地における

総合的なエネルギー

マネジメント

環境性の向上

低炭素化推進

経済性の確保 エネルギーの効率利用

セキュリティの向上

エネルギー自給推進

工業団地と地域の

付加価値向上・競争力強化・魅力向上

地域産業振興、地域活性化

【「F-グリッド構想」のねらい】

地域中枢部 (役場・避難所等)

植物工場

電気 (常時)

周辺地域

工場A

一括受電

工場B 工場C 工場D

F-グリッドセンター

(工業団地や地域のエネルギーマネジメントを実施)

電気 (非常時)

コジェネガスエンジン

太陽光発電

電気 熱 共同保有

熱 (常時) 工業団地

電力会社

(系統電力)

情報 情報

自家発電設備

※Factory-Grid(ファクトリー・グリッド)の略

震災を契機としたエネルギーに関する社会的な課題・ニーズを受け、2011年秋より、

工業団地全体で「総合的なエネルギーマネジメント」を行う「F-グリッド※構想」を推進中

【「F-グリッド構想」の仕組み】

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「F-グリッド構想」の取り組みテーマ

トヨタ東日本学園

自立型施設・災害時情報発信

自家発電の導入

エネルギー自給率の向上

近隣工場への

電力供給

非常時に

地域へ電力供給

植物工場への熱供給

自家発電廃熱の有効活用

非常時には

太陽光発電&

PHV等からの

給電で電力確保

トヨタ自動車東日本㈱

宮城大衡工場

団地内エネルギーマネジメント

工業団地内の省エネ推進

トヨタ東日本の宮城大衡工場を中心に、工業団地における「総合的なエネルギーマネジメント」 に向けた複数工場間での様々な取り組みを検討(早期の事業化を目指し、詳細を計画中)

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