ユネスコスクール活動2/14...
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ユネスコスクール活動 2016年度の活動
5/2 地球のステージ開催 桑山氏と交流
6/6 ユネスコ協会本部 講師:関口 広隆氏 講演テーマ:「アフガニスタンでの教育復興事業」
6/14・6/16港ユネスコの訪問
7/14・7/15 1学年国際協力活動体験「ミンダナオ子ども図書館支援」
7/23~7/28日中韓ユネスコインターナショナルユースフォーラム生徒4名参加
9/10・9/11 白珠祭 ユネスコバザー開催と寄付
10/4 国際ビル郵便局で寄付 ユニセフ6万円 ユネスコ2万円 ラオス子ども図書館3.5万 ミンダナオ子ども図書館へ物資輸送料2万6千円
10/26 アフガニスタン・ユネスコ所長 ヤマ氏来校 座談会
11/8 カナダ大使館訪問 -三田高校の紹介英語プレゼン&東日本大震災支援のお礼-
11/15 オーストラリア大使館訪問 -三田高校の紹介英語プレゼン&東日本大震災支援のお礼-
12-1月 寺子屋運動リーフレット制作
2/14 ミンダナオ子ども図書館館長松井友氏による講演と座談会
3/15 フィジー大使館訪問
3/24 ― 3/31ユネスコ「ESD国際交流プログラム」インドネシア・ジャカルタ
ユネスコスクールの1.2年生10名が応募。
3/26 ユネスコスクール関東地区ユース研修会 オリンピックセンター 1・2年代表6名が参加
港ユネスコ訪問 -生徒感想抜粋-
Y.Y
まずお聞きしたのは、第二次世界大戦中の体験談です。当時の日本はとても貧しく、紙や鉛筆でさえ手に入らなかったとおっしゃっていました。私たちの日常生活がどれだけ幸せなのかがわかりました。また、家族が戦死した、ということを涙ぐみながらも話して下さり、家族が毎日そばにいてくれる温かさを感じました。
また、戦前のお話もしてくださいました。戦前、選挙権は女性には与えられていなく、自分の望んでいない政治家が総理大臣になるといったようなこともあったようです。私は選挙権のお話を聞いて、今の日本は十八歳以上の男女に選挙権が認められていることが平和な世の中を創り始める良い機会であると思いました。政治家を通じて国に自分の意見を伝え、自分たちが考え望む世の中を創ることが、戦争をなくし平和になるのだと思います。
より良い世の中、平和の砦を築くために小さなことでもいいから初めていくことが、今の私たちにできることだと思いました。
H.T
なかでも特に心に残ったのは、「日本は第二次世界大戦で世界初の被爆国となり深い傷を負ったが、その反面、我々も一加害者であるということを忘れてはならない。」というお言葉です。被害側と加害側、どちらも経験した日本だからこそ、どんな歴史にも背けることなく向き合って、世界平和を希求する義務があると思います。そのためには、私たち和解世代が、歴史を正しく理解し、学び続けることが大切です。そして高井さんのように後世にしっかり語り継いでいきたいです。
今回の訪問を通して、今までどこか漠然としていたユネスコ委員としての務めをはっきりさせる
ことができました。小さなことかもしれませんが、私たちにもできることはきっとあるはずです。「戦争は人の心中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない。」まずはお互いを広い心で理解し、尊重し合うことが世界平和への第一歩なのではないでしょうか。幅広い視野と豊かな心を持つことのできる人になりたいと強く思います。
『忘れないでアフガニスタン - 教育からのアプローチ』
東京都立三田高等学校 2016年6月6日
出前授業
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
関口 広隆氏
マララさん
• 世界の最貧国の一つ
人間開発指数で173番目の国 (データ:UNDP)
• 平均寿命
49歳 (データ:UNDP)
• 1人当たり収入/年
1000米ドル (データ:UNDP)
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こんなアフガニスタンは:
• 15歳以上で文字の読み書きのできない人の割合
66% (データ:アフガニスタン教育省)
• 農村部で文字の読み書きができない女性の割合
99%程度 (データ:UNESCO)
• 学校を退学してしまう子どもの割合
54.6% (データ:UNDP)
7
こんなアフガニスタンは:
「車の運転席にある、針の動くものが何かわからなかった!?」 (学習中のドライバー)
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文字が読めないということ
「薬局と間違えて、男性の理髪店に入ってしまいました!?」 (イスラム教の女性にとっては、風呂で男湯に間違えて入ってしまうくらいの恥かしさ)
「今は、携帯会社のアンテナを警備する仕事に就いています」 (国内避難民キャンプに住んで、文字の読み書きを習っている男性)
• 識字(文字の読み書き)教育のターゲット
小学校教育協力ではカバーされない人びと
でも国際協力では重視されない教育の分野
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アフガニスタン復興: 教育からのアプローチ
非識字と貧困の連鎖
貧困のサイクル
教育をうけられない
充分な収入が得られない 読み書き計算ができない
安定した職業に就けない
【教育へのアクセスを阻む要因】 内戦、テロ、疫病、性差による差別など
影響 拡大
• 字の読み書きのできない大人(15歳以上)は、
7億7,400万人 • 学校に行けない子どもの数は、
5,700万人 データ: UNESCO 『EFAグローバルモニタリングレポート2013/4』
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世界の識字の現状
寺子屋(てらこや)とは?
Terakoya = 寺子屋 17-19世紀に日本で普及した民間の読み書き教室
現在の学校教育制度の基礎となる
CLC = 地域学習センター
地域の人々の学習の場として活用される多目的センター
地域発展の基盤(公民館に近い)
世界寺子屋運動
世界寺子屋運動の「寺子屋」とは?
英語では(CLC: Community Learning Center)
学校教育から漏れてしまった人びとへの、学校以外の教育」の場。
地域の人による、地域の人のための多目的な学びの場
ボランティアが運営
1学年国際交流体験活動
・WFPの作文コンテストに全員で取り組みました。参加1名につき、途上国での4食分の給食になります。 ・7月14日.15日の活動報告 ・ミンダナオこども図書館へ支援物資を集める
・子どもたちに向けて英語で手紙と紙芝居を作成する ・三田国際ビル周辺で募金活動を行いました。10万円以上の募金が集まりました。ご協力いただいた皆様に厚く、お礼申し上げます。
自作の紙芝居
昨年の活動に対するお礼の紹介
白珠祭 ユネスコバザー開催
9月1日~3日の期間で品物を集めたところ、多くの方々のご協力を得ることができました。
2015年度実績 1万円→ユニセフ 1万円→WFP 図書委員の古本市と合同で3万5千円→
ラオスの子どもたちの図書セット 57513円→ユネスコ 11900円→
ミンダナオ子ども図書館への物資送料
日本ユネスコ協会連盟 カブール事務所長 ヤマ・フェロジ氏来校 10/26
・1978年アフガニスタン・カブール県生まれ。2002年公益社団法人日本ユネスコ協会連盟アフガニスタン事務所入局。
現在、アフガニスタン事務所長として、識字クラス、職業訓練、寺子屋の設立、政府との交渉などを担当している。3人の子どもがいる。
「自分にとって当たり前である基礎教育や識字能力を身につけていない人びとが自分の国(アフガニスタン)には数多くいます。これまでは、教育が政治や宗教の道具になっていたケースが多くあります。そのため、教育を通じて宗教や民族にかかわらず多様性を尊重することを目指していきたいと考えています。そして、教育によって、多様な考えの人びとが共存する方法を考えるための知識を得られればと思います。」
アフガニスタンの寺子屋へ三田高校から28000円の募金を寄付しました。
世界寺子屋運動支援 書き損じハガキ回収活動
寺子屋運動リーフレット作成コンテストにユネスコ委員34名が参加
学校全体で約550枚の書き損じハガキを回収し、
恵比寿のユネスコ協会連盟本部へ手渡しに行きました
寺子屋運動リーフレット校内代表作品
貧困から抜け出す。
そのために勉強するんだ。 僕は、書きそんじハガキ11枚で
1ヶ月学校に通うことが出来ます。
2016日中韓UNESCOユースフォーラム 1.期間:2016年7月23日-7月28日 2.場所:韓国明洞ユネスコホール 3.主題:Climate Change and the Future of the Earth 4.概要:日中韓各国代表12名が集まり、地球温暖化について「大気汚染」「湿地保全」「海面上昇」の3テーマに分かれてプレゼンやディスカッションを中心とした交流を行う。ユネスコスクールとしての取り組みが評価され、三田高校が推薦を受け校内選考によって4名の代表生徒を派遣した。国内では北海道から登別明日中等教育学校から4名、大阪ユネスコスクール連絡会から合同チーム4名が参加。 5.日程:7月23日 成田エクセルホテル東急にて事前研修 7月24日 韓国入国 韓国チームと明洞で夕食 7月25日 開会式 講義 プレゼンテーション 7月26日 ディスカッション 明洞プランの作成 漢江バスツアー 7月27日 韓国国立博物館見学・伝統工芸体験・世界遺産昌徳宮見学 成果発表・閉会式・文化交流(各国の出し物発表) 参加生徒感想抜粋
日本の学生同士だけではきっとできないような、国ごとに違ったものの見方をお互いに共有しあうような初めての経験でした。きっと現代の世界の最前線ではこのように話が進められているのかな、と思うと、自分も少しそれに近づけたかもしれない!と嬉しくなりました。いつかは世界のどこでもしっかり自分なりに考えて、意見交換ができるように、そしていい人間関係を持てるようになりたい!と本気で思えました。そして今よりもっと平和な世界にすることに少しでも貢献できたらどんなに素敵なことだろう!と思います。
2017年7月10日JICA地球の広場訪問
7月10日(月)に24名の生徒がJICA地球の広場を、7月12日(水)には26名がUNHCR駐日事務所を訪問した。地球の広場では青年海外協力隊隊員の派遣先トンガでの体験談と、企画展示「私たちがつくる未来 SDGs (Sustainable Development Goals;SDGs)」の説明を受けた。わたしたちの暮らしがSDGsとどのように関わっているのか、そして、わたしたち一人ひとりがより良い未来のために何ができるのかを考えるきっかけを得ることができた。
2017年7月12日UNHCR駐日事務所訪問
参加生徒感想抜粋
…今回のお話の中で最も印象に残ったことは、
“人が生きるためには、食糧だけでなく夢や希望が必要である”ということです。平和に暮らすことができている私達でさえも夢や希望があるのとないのでは気持ちの持ちようが変わってくるのだから、常に命の危機にさらされている難民の方々には尚のこと必要だと気づきました。