ハリケーン・カトリーナによるニューオリンズ災害ハリケーン・カトリーナによるニューオリンズ災害ハリケ ン カトリ ナによるニュ オリンズ災害ハリケ ン カトリ ナによるニュ オリンズ災害その復旧から見たＴＮＴの課題その復旧から見たＴＮＴの課題

平成22年度東海ネーデルランド高潮洪水地域協議会第2回講演会「米国における危機対応の今とTNTの課題第2回講演会「米国における危機対応の今とTNTの課題」

2011年3月2日，ウィンクあいち

名古屋大学大学院工学研究科

辻本 哲郎辻本 哲郎

20052005年年88月ハリケーンカトリーナ災害月ハリケーンカトリーナ災害

期間：2005/8/23 –8/31

最大風速：約80m/s最大風速：約80m/s

最大瞬間風速：

約90m/s

最低気圧 902hP最低気圧：902hPa（上陸時920hPa）

高潮：メキシコ湾岸のBiloxi周辺で6-9mBiloxi周辺で6 9m以上の潮位（波高を含む）

死者数：１千数百人死者数 千数百人

被害：約750億ドル（史上最大の被害）

伊勢湾台風（1959年）の経験伊勢湾台風（1959年）の経験伊勢湾ゼロメートル地帯

東京湾ほか3大湾と大都市圏

中部地区の高潮への危機感

国レベル（東京）での危機感機

→「ゼロメートル地帯の高潮対策検討委」

ハリケーン・カトリーナ ハリケーン・リタ

来襲したハリケーンカトリーナ直後

ハリケ ン・カトリ ナ2005年８月29日

ハリケーン・リタ2005年9月24日

アメリカの歴史の中で最も大きな自然災害の一つ

上陸前にはカテゴリー５状態が12時間も継続した 上陸時にはカテゴリ ３となった

上陸前は、カテゴリー４の状態が 12時間近くも続いた

78m/秒 の勢力を維持した強風が、メキシコした。上陸時にはカテゴリー３となった

ルイジアナ州上陸時には57ｍ/秒 の強風

最大波高 8.5～9.2m の高潮・高波がミシシッピー沿岸を襲った

湾沿岸に吹いた

上陸時には54m/秒 の強風が吹き続けた

上陸時の勢力はカテゴリー３であったシッ 沿岸を襲 た

ニューオーリンズ市街の80%が高潮の影響で水没した

H.Katrina災害

バトンルージュ（ルイジアナ州都）

ポンシャトレ ン湖

ミシシッピー川

９月１日午後：ウエーブランド 被害を受けた海岸沿いの一般家屋

ポンチャートレイン湖

ニューオリンズ空港ミシシッピー川

ボーン湖ポンシャトレーン湖

ニューオリンズ市

９月１日午後：IHNC 高潮防潮堤防

９月１日午前：ポンチャートレイン湖岸堤、運河出口部の締切構造物および排水機場、17番通り運河、ロンドン通り運河および、工業運河沿いの特殊堤、復興途上の住宅街 等

メキシコ湾

メキシコ湾

［提供：米国陸軍工兵隊］

水没したニューオリンズ

②街の中心地近くの通りが

水没したニューオリンズ

1959年9月 伊勢湾台風1959年9月 伊勢湾台風

2005年８～9月 ハリケーンカトリーナ・リタ

東京都 ゼロメートル地帯

116 km2

ニューオリンズ市周辺ゼロメートル地帯

400 km2 116 km2176 万人

66 万人

ゼロメートル地帯

ゼロメートル地帯

カトリーナ浸水区域東京都 23区231 km2 46 万人

大阪湾 ゼロメートル地帯

124 km2

伊勢湾 ゼロメートル地帯

336 km2138 万人

336 km290 万人

ゼロメートル地帯

大阪市

ゼロメートル地帯

名古屋市名古屋市

3大湾大都市のゼロメートル地帯の高潮安全度→「ゼロメートル地帯の高潮対策検討会」

←地球温暖化・気候変動への「適応策」←地球温暖化 気候変動 の 適応策」

10月 ASCEを中心にした調査チーム（国際協力依頼）

11月 中部防災エキスパート＋水フォーラム＋国交省・国総研

12月 科学研究費海外災害調査災害実態→応急復旧

↑3月 土木学会水工学委員会調査団

等々の緊急調査団派遣

↑米国の危機管理システム

「天変地異研究会」 克災東海ネーデルランド高潮洪水地域協議会 ＝ 関連組織統合←「危機管理行動計画」 実務WG，学ファシリテーター機

2009年 カトリーナ5年後調査団（復旧進捗，危機管理の進化・検証）

ニューオリンズ市周辺ゼロメートル地帯

400 km2

ニューオリンズ市域とニューオリンズ市域と伊勢湾ゼロメートル地帯の類似性伊勢湾ゼロメートル地帯の類似性 400 km2

66 万人

伊勢湾ゼロメ トル地帯の類似性伊勢湾ゼロメ トル地帯の類似性

広大なゼロメートル地帯大河川 ←洪水の危険性

ゼロメートル地帯

カトリ ナ浸水区域

都市と人口集中

中部の活動カトリーナ浸水区域231 km2 46 万人2005年11月

独自のカトリーナ調査団（大学，行政，技術者，水防団）

伊勢湾 ゼロメートル地帯

336 km2

（大学，行政，技術者，水防団）←伊勢湾台風の経験

2007年 336 km290 万人東海ネーデルランド高潮・洪水

地域協議会作業部会→協議会→行動計画

ゼロメートル地帯

名古屋市

作業部会 協議会 行動計画

2009年伊勢湾台風50年

伊勢湾台 克服経験 継承名古屋市

伊勢湾台風克服経験の継承→カトリーナ5年後調査

災害のプロセス 伊勢湾台風（1959.9） Hurricane Katrina（2005.9）

発災（被災状況）

発災後避難・救援 50年誌編集

災害直後現地調査Incident

R発災後避難 救援 50年誌編集

応急復旧 DVD作成

(2009.9)被災原因の究明

2005.11IPET※

Response

被災原因の究明

復旧計画（防災インフラ計画）

ASCEReview災害復旧

FLCP調査（防災インフラ計画）

新しい

Orlando2008.6

危機管理災害5年目現地調査（2009 9）

東海ネーデルランド高潮洪水地域協議会危機管理行動計画

危機管理

検証 台風18号(2009) Gustav, Ike(2008)

（2009.9）2008.3,2009.3

検証 台風18号(2009) Gustav, Ike(2008) ※Interagency of Performance Evaluation Task Force

現地調査（2009年):9月1日 治水インフラの復旧・改良現場9月1日 治水インフラの復旧・改良現場

（17th，London運河，IHNC,9thロワー区，Borgne湖高潮堤防建設)

9月2日 陸軍工兵隊ニューオリンズ地区(US Army Corps of Engineers, New Orleans District)，

連邦危機管理庁ニューオリンズ地区(FEMA, New Orleans)

9月3日 東ジェファーソン堤防組合(East Jefferson Levee District)9月3日 東ジェファ ソン堤防組合(East Jefferson Levee District)ルイジアナ州安全保障緊急事態準備局 GOHSEP

(Governor’s Office of Homeland Security & Emergency Preparedness, State of Louisiana)State of Louisiana)

IEM 本社(Innovative Emergency Management, Inc.)

伊勢湾台風50年誌表紙 昭和34年伊勢湾台風 ＤＶＤ

伊勢湾台風50年事業としてハリケ ンカトリ ナ災害後伊勢湾台風災害の特徴,応急復旧工法,その後の

防災インフラ計画への活用などを検証2009.9刊行

ハリケーンカトリーナ災害後5年目を迎えたニューオリンズ現地視察のレポート．応急復旧 災害復旧などについて応急復旧，災害復旧などについて伊勢湾台風と比較対照2010.１刊行

ハリケーン・カトリーナの災害実態ハリケーン・カトリーナの災害実態

１．ニューオリンズ市の水没（堤防に護られた低平地）ハリケーンカトリーナ高潮時の破堤（14箇所）市内水没（→避難の遅れ）市内水没（→避難の遅れ）復旧（応急復旧・排水）の遅れ（被災者救援）ハリケーンリタの来襲復旧復旧

２．東海岸の強風・高潮被害（高潮堤防のない沿岸域）想定外の高潮 強風被害

外力情報：高潮による水位上昇高潮による水位上昇

最大の災害深刻化要因

観測データが不足事後の推定→痕跡痕跡→数値解析で推定

高潮水位痕跡

ウ ブランド市 文化会館【【高潮の痕跡、地盤高高潮の痕跡、地盤高 15.715.7ﾌｨｰﾄ、壁の痕跡約ﾌｨｰﾄ、壁の痕跡約3.83.8ｍｍ】】

高潮の痕跡高 約８．５ｍ

ウェーブランド市 文化会館

LAKE PONCHARTRAINLAKE PONCHARTRAINLAKE PONCHARTRAINUS Army CorpsUS Army CorpsUS Army Corps

Ground Elevation Model

City of New OrleansCity of New OrleansGround ElevationsGround Elevations

From Canal St. at From Canal St. at Mississippi River Mississippi River

to theto theNEWA

B

FLOODWALL ALONG

City of New OrleansCity of New OrleansGround ElevationsGround Elevations

From Canal St. at From Canal St. at Mississippi River Mississippi River

to theto theNEWA

B

NEWA

B

FLOODWALL ALONG

of Engineers ®of Engineers ®of Engineers ®

Lakefront at U.N.O.Lakefront at U.N.O.NEW

ORLEANSMISS.

R.

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BPROJECT DESIGNFLOWLINE (20 FEET) LONDON AVENUE CANAL FLOODWALL

30

20

30

20

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23 FT

Lakefront at U.N.O.Lakefront at U.N.O.NEW

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FLOODWALL ALONGMISSISSIPPI RIVER

23 FT

Misisippi 川Pontchartrain湖

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HURRICANE LEVEE / FLOODWALL (14.0 FEET)

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HURRICANE LEVEE / FLOODWALL (14.0 FEET)

INTERIM LEVEL PROTECTION (10.0 FEET)10

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ELE

高潮偏差＝６ｍ高潮偏差＝３ｍ

高潮偏差 ６

ニューオリンズの堤防システムとポンプ場ニューオリンズの堤防システムとポンプ場 H.KatrinaによるNew Orleansの災害の特徴

メキシコ湾，ボーン湖，ポンシャトレーン湖の高潮による水位上昇→

工業運河（IHNC） 越流（50cm）→Flood Wall破堤→ロワー９区氾濫工業運河（IHNC） 越流（50cm）→Flood Wall破堤→ロワ ９区氾濫

雨水排除水路：背水位上昇→高水位→Flood Wall （I-Wall)の破堤（London Street canal 17th Street Canal)（London Street canal, 17th Street Canal)

2.4 to 4.6m

3.1 to 4.0m

高： 15 Ft.高： 15 Ft.ポンチャートレイン湖

高潮・高波

低：: 0 Ft.低：: 0 Ft.

ボーン湖

3.7 to 4.6m高潮高波

2.7 to 3.4m

破堤箇所破堤箇所

10 M SPOT Satellite Image: 2 Sept 200510 M SPOT Satellite Image: 2 Sept 2005With Water depth overlays

London Ave Canal Breaks

17th Street canal break

London Ave Canal Breaks

Industrial Canal Overwash

Flood elevation:+3ft NAVD 88+3ft NAVD 88

DeWitt Braud and Rob Cunningham

堤防天端に設けられたFlood wallFlood wall

17th Street Canalでの破堤17 Street Canalでの破堤堤防(地盤の)横移動（ずれ）10m

越流しないのに壊れたFlood wall．どんなFlood wallが町を護っていたのか？どんなFlood wallが町を護っていたのか？

市民は何を知っていたのか？知らされていたのか？

17th Avenue，London AvenueでのFlood wallの破堤

17th Street CanalLondon Ave. CanalLondon Ave. Canal（Drainage canals)

Floodwallを越流していないを越流 な堤防が砂（0.01-0.02mm)泥炭層がかんでいる基礎は一枚矢板

→横ずれパイピングなどで不安定

→倒壊

コンテナヤード前面の堤防が欠壊

工業運河の被災

・ローワー９区が壊滅的被害を受けた

・コンテナの逸散

越水→破堤

Damaged

No Significant Damage

ニューオリンズ市東部、航行水路NO.47道路橋梁付近 カトリーナの高潮により堤防を越流

航路として海域とつながっているIHNCでは高潮水位上昇→全面越流（５０ｃｍていど？）

危険要因としてのバージ

浸水被害が大きいローワー９区の惨状

被害状況の把握

ニューオリンズの治水インフラ ←工兵隊 US-COEポンプ場＋雨水排水路システム，運河 →破堤ポンプ場＋雨水排水路システム，運河 破堤

↑ ↑システムの脆弱性 外力，構造(基礎）

高水位，漂流物？

避難行動 ←連邦非常事態管理庁 FEMAC (破堤)情報伝達 ↓Catastrophy(破堤)情報伝達 ↓

避難誘導←情報伝達 訓練

避難手段 車→Contraflow避難手段 車→Contraflow車のない人々，逃げない人々

情報伝達・避難支援

発災後広域浸水域（被災地域）からの避難

都市機能麻痺↑

応急復旧（緊急締切 排水 ） US COE応急復旧（緊急締切，排水，．．．．．） US-COE被災地支援（ブルーシート，トレーラーハウスほか） FEMA

FEMAFEMAの役割

FEMA＝Federal Emergency Management AgencyFEMA＝Federal Emergency Management Agency（連邦緊急事態管理庁）

１９９９ ハリケーンフロイド対応などで高い評価9 11テロ後9.11テロ後

国土安全保障省（DHS=Dept. Homeland Security)のもとに再編自然災害対応が弱体化

ハリケーンカトリーナへの初動のまずさが指摘ハリケ ンカトリ ナ の初動のまずさが指摘前局長の辞任

応急復旧時の対応応急復旧時の対応さまざまな機関の連携 現地対策本部

FEMAFEMA

NIMS and NRP

復旧・復興プログラムにはいった．

United Commandさまざまな組織の連携

連邦系統 州系統 市・郡系統連邦系統，州系統，市 郡系統FEMAの指揮において

US-ACE,NPAなどそれぞれの役割

SWEAT PROGRAMS=SecurityW W t （排水 給水 氷の供給）W=Water（排水，給水，氷の供給）E=Energy（電気，ガス）A=Access（道路，交通機関）T=Telecom（通信）

応急復旧 FEMA+US-ACE(US Army Corps of Engineers)(US Army Corps of Engineers)

Closing the Closing the breachesbreachesbreachesbreaches

Closing the BreachesClosing the Breaches

UnwateringUnwateringNewNew

OrleansOrleans

Trailer HouseTrailer HouseTrailer HouseTrailer House

Temporary RoofingTemporary Roofing

Debris Debris RemovalRemoval

Debris RemovalDebris RemovalDebris Removal Debris Removal --White GoodsWhite Goods--

Provide Ice, Water, Provide Ice, Water, and Powerand Power

Hazardous Waste SegregationHazardous Waste Segregation

- Household Hazardous Waste

- Orphaned Drums/Containers

- 366 397 containers366,397 containers collected in New Orleans, St. Bernard, and Plaquemines ParishPlaquemines Parish (557,208 total)

Murphy Oil SpillMurphy Oil Spill

ハリケーンカトリーナ来襲（2005）広域避難準備広域避難準備緊急事態（Catastorphy）発生への対応

災害対応被災地救援 二次避難応急復旧（緊急締切 排水）応急復旧（緊急締切・排水）SWEAT（機能の緊急復旧）

→TNTの応急復旧メニューに参考→TNTの応急復旧メニュ に参考

復興計画←「災害」の科学的検証 IPET, ASCE Review(Interagency Performance Evaluation Task Force)

早期実現性信頼性信頼性

危機管理体制の再構築進化進化検証 ←Hurricane Gustav 2008

ハリケーン及び豪雨による被害リスク低減システム（HSDRRS) における堤防の位置とその計画高 ←インフラ整備（US-COE)

○損傷した施設を速やかに修繕・改修し, カトリーナ以前の水準に復旧する○2011年７月１日までに, システムを強化・改善し、一年に１％の確率で発生する

ハリケーン・豪雨による影響に耐えられる能力を持ち、100年規模のリスクを軽減

［提供：米国陸軍工兵隊］

リケ 豪雨 る影響 耐 れる能力を持ち、 年規模 リ クを軽減○ルイジアナ州の沿岸域の湿地帯を守り、保全するため、 高レベルの防御システ

ムを構築し、そのための調査を行い解決策を提案する

工業運河については，Borgne湖側で全長4kmに及ぶ高潮堤防(IHNC Surge Reduction Barrier)

ンクリ トパイル連続壁工法で湖中に建設中コンクリートパイル連続壁工法で湖中に建設中北岸沿い航路Gulf Intracoastal Waterway南側航路Mississippi River-Gulf Outletの部分に航路対応ゲート中央に(bayouと呼ばれる小規模航路の)小水門が装備中央に(bayouと呼ばれる小規模航路の)小水門が装備

高潮・高波防御堤Surge Barrier

メキシコ湾-内陸水路

ボーン湖

高潮高波

高潮・高波防御堤

航路施設

セントバーナード郡 ミシシッピー外殻水路

湿地再生区域（浚渫土の処理）

航路施設

壁式特殊堤

作業架台

傾斜パイル

アクセス水路

壁式特殊堤ゲート施設

ﾐｼｼｯﾋﾟｰ外郭水路の締切

嵩上げ区域アクセス水路

遮断パイル

間詰め空間

傾斜パイル

アクセス水路ゲートの並び

メインパイル

写真：米国陸軍工兵隊提供

17番通り運河沿いの特殊堤（盛土と Ｉ 型壁）の破壊分析

災害後の復旧事業（工兵隊）

17番通り運河沿いの特殊堤（盛土と Ｉ-型壁）の破壊分析

変形と静水圧の作用CL

地盤破壊とＩ-型壁の移動CL

堤防盛土及びＩ-型壁の変形破壊堤防盛土及びＩ-型壁の変形破壊

写真：米国陸軍工兵隊提供

被災堤防の復旧(陸軍工兵隊)

特殊堤の構造欠陥の修正（Ｉ-型壁からT-型壁）米国土木学会 ハリケーン・カトリーナ外部審査委員会の調査

特殊堤破壊の原因の指摘特殊堤破壊の原因の指摘

•Ｉ-型壁根入れ部の軟弱粘性土の強度を過大評価した強度を過大評価

•斜面の安定解析に用いる安全率が低めに設定されていた

Ｉ 型壁と背面土との間に水•Ｉ-型壁と背面土との間に水が充満し間隙が形成される可能性を考慮しなかった

地盤(盛土)上に平板を持ち複数の基礎杭を有するT-wallへの改良を復旧の基本とした．被災堤防の復旧は新しい方式で実施されたが被災堤防の復旧は新しい方式で実施されたが，被災しなかった部分は依然としてI-wallのまま

17th, Orleans, London運河についてはPontchartrain湖岸沿い近くに新しくポンプ場を建設，工兵隊管轄とし 旧ポンプ場と連動した排水路水位の管理を行うこととした工兵隊管轄とし，旧ポンプ場と連動した排水路水位の管理を行うこととした．ポンプ場には高潮水門が設置され，基本的に湖岸前面で高潮対策を取り，市内に高潮の高水位を入れない原則となった．

→被災部復旧以外はI-wallを放置→Redandancy

新設ポンプの建設は緊急要件とし新設ポンプの建設は緊急要件とし，耐用年数が十分でないまま暫定建設を完成させた．

動力(燃料補給)系統の信頼性向上と多重化操作室 耐災性強化操作室の耐災性強化

→緊急時に操作する人がいなくなる状況をなくす努力

GNOHSDRS(Greater New Orleans Hurricane and Storm Damage Reduction System)は

やそ ビ 指摘される と 位置づIPETやそのASCEレビューで指摘されるRisk Informed Planningとして位置づけカトリーナ災害の応急復旧の終了した時点での浸水想定が，新しい100年に一度の高潮対策計画を実施したときどのように軽減されるかを明示

留意:留意:

現在、もし100年確率規模のハリケーンが来襲し、洪水が発生した場合、洪水氾濫域とそこでの水深は下図のようになる

留意:• 氾濫の表面水位は平均値で表示している• 凡例に示した数値の誤差は +/- 2 フィートである。• この infoは内水排水モデリングの結果を表したものではない。• 波浪の大きさは、一連の 152個のハリケーンの中の５～６個のハリケーンパラメータの可能性解析結果として特徴づけられており、他の特別な事象は考慮していない。

留意:• 氾濫の表面水位は平均値で表示している• 凡例に示した数値の誤差は +/- 2 フィートである。• この infoは内水排水モデリングの結果を表したものではない。• 波浪の大きさは、一連の 152個のハリケーンの中の５～６個のハリケーンパラメータの可能性解析結果として特徴づけられており、他の特別な事象は考慮していない。

ポ プ排水能力を % と仮定ポ プ排水能力を 50% と仮定ポンプ排水能力を 50% と仮定ポンプ排水能力を 50% と仮定

Mar c h 0 8Mar c h 0 8

100年確立規模の防御システムが完成した場合、洪水氾濫域とそ100年確率規模

留意:氾濫 表 水位は 均値 表 る

留意:氾濫の表面水位は平均値で表示している

年確 規模 防御 完成 場合、洪水 濫域 そこでの水深は下図のようになる

年確率規模

• 氾濫の表面水位は平均値で表示している• 凡例に示した数値の誤差は +/- 2 フィートである。• この infoは内水排水モデリングの結果を表したものではない。• 波浪の大きさは、一連の 152個のハリケーンの中の５～６個のハリケーンパラメータの可能性解析結果として特徴づけられており、他の特別な事象は考慮していない。

• 氾濫の表面水位は平均値で表示している• 凡例に示した数値の誤差は +/- 2 フィートである。• この infoは内水排水モデリングの結果を表したものではない。• 波浪の大きさは、一連の 152個のハリケーンの中の５～６個のハリケーンパラメータの可能性解析結果として特徴づけられており、他の特別な事象は考慮していない。

ポンプ排水能力を 50% と仮定ポンプ排水能力を 50% と仮定

March 08March 08

ASCE Review 説明性

危機管理

米国では米国では，事前対応では，FEMAが危機管理対応，陸軍工兵隊が施設対応と分担，

事前の対応において工兵隊もからProtectionからDamage Risk Reduction System

へと考え方が進化しているのが，新しい傾向⇔インフラ整備が危機管理の質とかかわっていることの認識

発災後ではFEMA主導で，工兵隊は技術的支援を担当．発災後ではFEMA主導で， 兵隊は技術的支援を担当．インフラの発災時の機能喪失についての反省から，インフラのシステム機能と操作システムの危機管理も視野に入った．

例)ポンプ場で見た動力系統の冗長性確保，捜査員の安全性の確保．湖岸と市内の2つのポンプ場の並存と，あるレベルまでしか安全度の確保されない堤防に見るようにあるレベルまでしか安全度の確保されない堤防に見るように，多重の安全性 （Redandancy)→その効果をきちんと評価できていないところが今後の課題

堤防の管理堤防の建設は、陸軍工兵隊が行う。

堤防組合の役割

堤防の維持・管理は堤防組合が行う。

堤防の現状のデータが共有されておらず、一元的な管理ができなかった。

カトリーナ災害時の問題点

ニューオーリンズ地域の堤防管理に関する組織再編

東ジ 堤防組合海岸域防御及び保全協会（CPRA）

州政府

ルイジアナ南東部洪水防御委員会 – 東

２つの委員会で一元管理する

東ジェファーソン堤防組合

オーリンズ堤防組合

ボーン湖流域堤防組合

海岸域防御及び保全協会（CPRA）

ルイジアナ南東部洪水防御委員会 – 西

下の意見が上層部に届きやすくなった。

ボ ン湖流域堤防組合

ポンチャートレイン堤防組合

西ジェファーソン堤防組合効

他の組合との相互理解が可能となった。

東ジェファーソン堤防組合の概要

効果

さまざまな課題を残しながら，議会の承認の得られる範囲で計画が固められ，一日も早い安全度の向上がはかれる手配をしているように見える

理事：５人、職員：約６５人、年間予算：約600万ドル

固定資産税の一部が予算となる

一日も早い安全度の向上がはかれる手配をしているように見える．しかしながら，たとえば堤防管理組合とは必ずしも価値観が一致していない．陸軍工兵隊は被災箇所のみのI-wallのT-wallへの改良にとどまっていることなど含め，予算決定との間での次善の策が現場では理解されていない．ASCEはこうした部分に技術者の倫理観の優先と，専門家の介在と権威化を推奨しているが，地元(堤防組合など)では政治主導に期待した州議会議員との結びつきを志向する傾向がある

連邦緊急事態管理局（ＦＥＭＡ）とのヒヤリング

ヒヤリング風景

ＦＥＭＡメンバー

FEMAへのヒアリングの目的は 緊急事態FEMAへのヒアリングの目的は，緊急事態管理の仕組み・戦略の改良に重点があったが，FEMAニューオリンズ事務所でのヒアリング・討議では大災害からの回復が主体

ＦＥＭＡ内見学風景

アリング 討議では大災害からの回復が主体

すなわち，ニューオリンズの課題の多くはなお復旧支援の最終段階．

ルイジアナ州安全保障緊急事態準備局(GOHSEP)訪問

ルイジアナ州ではカトリーナの被災者支援のほか，昨年来襲した2つのハリケーン，グスタフ(Gustav)とアイク(Ike) （２００８）の災害復旧で手がいっぱいグスタフ(Gustav)とアイク(Ike) （２００８）の災害復旧で手がいっぱい．とくにグスタフでは，200万が避難する事態．

ルイジアナの全沿岸域に同時に(南西部，北西部別の避難マップが用意されている)避難命令が出 ト が双方向 と機能した最初 経験避難命令が出て，コントラフロー が双方向へと機能した最初の経験．

グスタフ，アイクの経験で，カトリーナ後に改正された避難行動もテストされた．

EOC=Emergency Operation Center

ハリケーングスタフ ハリケーンアイク2008.9.1上陸, 941HP 2008.9.13上陸，935HP陸, 陸，

危機管理のもうひとつの本質はPreparednessFEMAが主導し 州の安全保障緊急事態準備局（ GOHSEP）が担当FEMAが主導し，州の安全保障緊急事態準備局（ GOHSEP）が担当

州がFEMAの枠組みでのESFをこなせる体制を整備しつつある．（Emergency Support Function）g y

FEMAの指導の下，州にEOC (Emergency Operation Center) が設置される

EOCでは，ESFに基づくロジステック，資材(資源)，資金配分などを議論するさまざまなチームがUnified Command Groupのもとで統率されて対応．

州が中心となって州や各郡の要求と資源を災害対応に配分する仕組み．警戒 避難体制警戒・避難体制

凡例

承認、指示等

支援要請州政府の資産州政府の資産 ESF

契約使用料ESF

契約使用料

州政府の資産州政府の資産 ESF

契約使用料ESF

契約使用料

緊急時のマネジメントプロセス

ESF：緊急事態支援機能

州政府の州政府の

の資産の資産契約使用料

など契約使用料

など

の資産の資産契約使用料

など契約使用料

など

郡の緊急時対応オペ郡の緊急時対応オペレ 連邦政府連邦政府連邦政府連邦政府州政府の

活動州政府の活動

対応オペレーションセンター対応オペレー

ションセンター

郡の郡の

連邦政府支援

連邦政府支援

連邦政府支援

連邦政府支援

EMACEMACEMACEMAC Emergency Management郡の資産郡の資産企業・個人

との契約、使用料など

企業・個人との契約、使用料など

EMAC州政府から州の資産へ

EMAC州政府から州の資産へ

EMAC州政府から州の資産へ

EMAC州政府から州の資産へ

EMAC：緊急事態管理支援協定

Emergency Management Assistance Compact

第１段階の避難

車による避難

避難順序などの秩序：ルイジアナでは沿岸域 州から避難が始まり

携帯用変光板警告サイン

カテゴリー1以上のハリケーンに対応する。50時間前に避難を開始する

沿岸域の州から避難が始まり最終的にニューオリンズ地区が避難に入る．そしてそれに応じた

第2 段階の避難

常設変光板警告サイン

カテゴリ ２以上の リ

そしてそれに応じたコントラフローなどの規制

K t i 後の政略変化 カテゴリー２以上のハリケーンに対応する。40時間前に避難を開始する米国（Louisiana)の避難戦略

強制避難命令

Katrina後の政略変化

強制避難命令（Mandatory Evacuation)

自動車による避難↓

慣習的なシステム

↓ContraFlow

↓避難の出来ない層 Nursery, Hospital含む

↓↓

Staging area (駐留) → Shelter parish↑ Mass trans. Shelter state（EMAC)

Risk parish (train, airplane)

伊勢湾地域広域避難にもかかわる共通の課題最脆弱地域→一次避難→広域(再)避難

コントラフローと連動した自動車避難だけでなく，列車(2000人程度)や航空機(6000人程度)での避難も実施

カトリ ナ災害時に避難できなか た人 の対応(反省)

Assisted Evacuation Plan

鉄道による避難 ハリケーングスタフ 2008年8月30日

←カトリーナ災害時に避難できなかった人への対応(反省)

列車#1は、1,029人の避難民および2台の車椅子を乗せてUPTを出発し、メンフィスへ向かった。

列車#2は、882人の避難民および6台の車椅子、1匹の業務用動物を乗せてUPTを出発し、メンフィスへ向かった。 全体で2,025動物を乗せて を出発し、 ン ィ 向か た。

列車#3は、114人の避難民、4台の車椅子を乗せてUPTを出発し、メンフィスに向かった。

人の避難民が移動した。

アムトラック運用計画

列車#1 列車#2 列車#3列車#1 列車#2 列車#3

写真：ルイジアナ州国土安全保障緊急事態準備局提供

UPT=Union Passenger Terminal (Staging area)

Risk parish, Shelter parish and Host statesルイジアナ州では 危険な郡(risk parish) 避難先となる郡(shelter parish)などの

Okl h

ルイジアナ州では，危険な郡(risk parish)，避難先となる郡(shelter parish)などの分類ともに，避難先としてのhost stateとの協定

CADDO

BOSSIERCLAIBORNE

UNIONMOREHOUSE WEST EAST

BIENVILLEJACKSON

LINCOLN

OUACHITA RICHLANDMADISON

WEBSTER

CARROLL

CADDO

BOSSIERCLAIBORNE

UNIONMOREHOUSE WEST EAST

BIENVILLEJACKSON

LINCOLN

OUACHITARICHLAND

MADISON

WEBSTER

CARROLL

CADDO

BOSSIERCLAIBORNE

UNIONMOREHOUSE WEST EAST

BIENVILLEJACKSON

LINCOLN

OUACHITA RICHLANDMADISON

WEBSTER

CARROLL

CADDO

BOSSIERCLAIBORNE

UNIONMOREHOUSE WEST EAST

BIENVILLEJACKSON

LINCOLN

OUACHITARICHLAND

MADISON

WEBSTER

CARROLL

OklahomaOklahoma 交通手段結節点（集合場所・登録）シ ルタ

DESOTOREDRIVER

BIENVILLE

SABINE

NATCHITOC

WINN

CALDWELL FRANKLIN

TENSAS

LASALLE

CATAHOULA

CO

DESOTOREDRIVER

BIENVILLE

SABINE

NATCHITOC

WINN

CALDWELL FRANKLIN

LASALLE

TAH

OU

LA

CO

DESOTOREDRIVER

BIENVILLE

SABINE

NATCHITOC

WINN

CALDWELL FRANKLIN

TENSAS

LASALLE

CATAHOULA

CO

DESOTOREDRIVER

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SABINE

NATCHITOC

WINN

CALDWELL FRANKLIN

LASALLE

TAH

OU

LA

CO

ArkansasArkansas シェルター

SABINE CHES

GRANT ONCORDIA

VERNONRAPIDES

AVOYELLES

WESTFELICIANA EAST A WASHINGTON

SABINE CHES

GRANT

CAT O

NCORDIAVERNON

RAPIDES

AVOYELLESW.

E A WASHINGTONT

SABINE CHES

GRANT ONCORDIA

VERNONRAPIDES

AVOYELLES

WESTFELICIANA EAST A WASHINGTON

SABINE CHES

GRANT

CAT O

NCORDIAVERNON

RAPIDES

AVOYELLESW.

E A WASHINGTONT

TexasTexasTexasTexasRisk Parishes

BEAUREGARD

ALLEN

EVANGELINE

SAINTLANDRY POINTE

COUPEE

FELICIANA EASTFELICIANA SAINT

HELENA

ANGIPAHOA

CALCASIEUJEFFERSON

DAVIS

ACADIA

FAYE

TTE

SAINTMARTIN

WASHINGTON

EASTBATONROUGELIVINGSTON

SAINTTAMMANYWEST

BATONROUGE

BEAUREGARDALLEN

EVANGELINESAINT

LANDRYPOINTECOUPEE

FELICIANAE.

FELICIANA STHELENA

ANGIPAHOA

CALCASIEUJEFFERSON

DAVISACADIA

FAYE

TTE

STMARTIN

WASHINGTON

E. BATONROUGE

LIVINGSTON

ST

TAMMANYWBATONROUGE

ASCENSION

BEAUREGARD

ALLEN

EVANGELINE

SAINTLANDRY POINTE

COUPEE

FELICIANA EASTFELICIANA SAINT

HELENA

ANGIPAHOA

CALCASIEUJEFFERSON

DAVIS

ACADIA

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SAINTMARTIN

WASHINGTON

EASTBATONROUGELIVINGSTON

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BATONROUGE

BEAUREGARDALLEN

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LANDRYPOINTECOUPEE

FELICIANAE.

FELICIANA STHELENA

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CALCASIEUJEFFERSON

DAVISACADIA

FAYE

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STMARTIN

WASHINGTON

E. BATONROUGE

LIVINGSTON

ST

TAMMANYWBATONROUGE

ASCENSION

Risk Parishes

Host StatesShelter Parishes

CALCASIEU DAVIS

CAMERON VERMILION

VER

LAFA MARTIN

IBERIA

SAINTMARY

ST.MARTIN

IBERVILLE ASCENSION

SAINTJOHNSAINTCHARLES

LA

FO

UR

JEFFERSON

PL

AQ

UE

SAINT BERNARD

ORLEANS

ASSUMPTION

ST.JAM ES

CALCASIEU DAVIS

CAMERON VERMILION

Iberia

LAFA MARTIN

IBERIA

ST.MARY

ST.MARTIN

IBERVILLE ASCENSION

ST.JOHN

ST.CHARLES

LA

FO

UR

JE

F

ERSON

PL

AQ

UE

ST BERNARD

ORLEANS

ASSUMPTION

ST.JAM ES

F

CALCASIEU DAVIS

CAMERON VERMILION

VER

LAFA MARTIN

IBERIA

SAINTMARY

ST.MARTIN

IBERVILLE ASCENSION

SAINTJOHNSAINTCHARLES

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SAINT BERNARD

ORLEANS

ASSUMPTION

ST.JAM ES

CALCASIEU DAVIS

CAMERON VERMILION

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ST.JOHN

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ORLEANS

ASSUMPTION

ST.JAM ES

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AlabamaAlabama

VER RC

HE

TERREBONNEE

MI

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Iberia RC

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ES

VER RC

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N EM

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ES

米国（Louisiana)の避難戦略米国（ ) 避難戦略

強制避難命令（Mandatory Evacuation)（Mandatory Evacuation)

自動車による避難↓

慣習的なシステム

↓ContraFlow

↓K t i の教訓

↓避難の出来ない層 Nursery, Hospital含む

↓

Katrinaの教訓→行政支援戦略強化

Staging area (駐留) → Shelter parish↑ Mass trans. Shelter state（EMAC)

Risk parish (train airplane)Risk parish (train, airplane)

伊勢湾地域広域避難にもかかわる共通の課題最脆弱地域→一次避難→広域(再)避難最脆弱地域→ 次避難→広域(再)避難

2008年6月

FLCP (Florida Catastrophic Planning) WorkshopFLCP (Florida Catastrophic Planning) Workshopat Orlando (Florida) 主催： FEMA

SERTSERT(State Emergency Response Team, Division of Emergency Management, State of Florida)

巨大災害のシナリオを想定して危機管理オペレーションが機能するかをチェックしながら巨大災害のシナリオを想定して危機管理オペレ ションが機能するかをチェックしながら，危機管理行動計画の改訂作業を継続

IEMはこうしたシナリオ作成，ワークショップの運営を請け負っているIEMはこうしたシナリオ作成，ワ クショップの運営を請け負っている

FLCP workshop at OrlandoJune, 2008

様々な水害（多様化する水害）に見舞われてきた！

伊勢湾台風（1959）伊勢湾台風（1959）

ハリケーンカトリーナ（2005）超過外力（ス パ 伊勢湾台風）による広域大規模水害

低平地に位置する都市圏の広域大規模水害

超過外力（スーパー伊勢湾台風）による広域大規模水害↓

統制のとれた避難（自助・共助では間に合わない）

東海豪雨（2000）都市災害対策の徹底が課題実は，破堤，ダムの但し書き放流などの抜本的課題も．．

都市の脆弱性をつく水災

実は，破堤，ダムの但し書き放流などの抜本的課題も．．

豪雨災害（2004）治水インフラ破綻状況への対応避難体制←情報伝達

避難勧告，水防体制．．．．．住民対応（自助・共助）ハード整備とソフト体制の確立

ゲリラ豪雨（2008）情報伝達が今のシステムで間に合わないXバンドレーダーなどでのリアルタイム情報・予測の提供

局所集中豪雨時の都市に潜む落とし穴

Xバンドレ ダ などでのリアルタイム情報 予測の提供避難戦略がとれるか？

名古屋都市圏の水災脆弱性とその減災名古屋都市圏の水災脆弱性とその減災

計画レベルの豪雨での外水・内水連動災害時←治水・雨水排除インフラ整備

都市の構造的脆弱性都市の社会的脆弱性

「東海豪雨」←「東海豪雨」

超過洪水時の都市圏を含む低平地広域大規模水害超過洪水時の都市圏を含む低平地広域大規模水害（ゼロメートル地帯）

気象予測→水害予測→被害想定危機管理行動計画危機管理行動計画

←「スーパー伊勢湾台風」 （東海ネーデルランド高潮洪水地域協議会）

←「伊勢湾台風」，「ハリケーンカトリーナ」

局所集中豪雨の都市に潜む危険要援護者 親水活動の被害 Xバンドレ ダ の効用要援護者，親水活動の被害， Xバンドレーダーの効用

←ゲリラ豪雨「岡崎豪雨」

「東海ネ デルランド高潮対策地域協議会」の取り組み

大規模広域水害への取り組み

「東海ネーデルランド高潮対策地域協議会」の取り組み作業部会 2006.11

誰がメンバーか？県 市 など行政国，県，市町など行政

警察，自衛隊ライフライン・施設管理者

（輸送機関 ライフライン ）（輸送機関，ライフライン，．．．）指定公共機関（医療機関，中経連，商工会議所，．．．）

危機の想定－危機の想定－｢スーパー伊勢湾台風｣の高潮＋1000年に一度の洪水

何が生命・財産，生活の危機として｢想定されるか｣？

地域協議会 2008.3 (48機関トップの参画）

危機管理行動計画 第1版(2008.3)，第2版(2009.3)27日 09:00

26日 21:00

27日 03:00市民の避難を確実に支援する体制を整備することが緊急の課題．公的な避難可能体制の中で 自助・共助が可能

26日 09:00

906 hPa

26日 15:00公的な避難可能体制の中で，自助 共助が可能．←自助・共助を主体とした防災への取り組みの出来る

地先作りが肝要

フェーズ・ゼロにおける危機管理体制の考え方緊急緊急

名古屋名古屋

■18:00時点■ 風速２０ｍを超える

伊勢湾岸にて高潮越流による浸水開始

■18:00時点■ 風速２０ｍを超える

伊勢湾岸にて高潮越流による浸水開始

■17:00時点■■17:00時点■

（非常）災害

（現地対策本

（非常）災害

（現地対策本

■15:00時点■■15:00時点■

高潮越流まであと１時間高潮越流まであと１時間 対策本部

本部）

対策本部

本部）

■ステージ４（17:00-18:00）※浸水１時間前高潮水防警報レベル４ 避難指示発令。緊急避難指示。■ステージ４（17:00-18:00）※浸水１時間前高潮水防警報レベル４ 避難指示発令。緊急避難指示。

■12:00時点■■12:00時点■

■ステージ３（15:00-17:00）※浸水３時間前高潮水防警報レベル３ 避難勧告発令。■ステージ３（15:00-17:00）※浸水３時間前高潮水防警報レベル３ 避難勧告発令。

現地災本

部

現地災本

部

■ステージ２（12:00-15:00）※浸水６時間前高潮水防警報レベル２ 要援護者の避難を開始。■ステージ２（12:00-15:00）※浸水６時間前高潮水防警報レベル２ 要援護者の避難を開始。

害対策情報

部（仮称）設置

害対策情報

部（仮称）設置

■ステージ１（9:00-12:00） ※浸水９時間前高潮水防警報レベル１ 自主避難を呼びかけ。■ステージ１（9:00-12:00） ※浸水９時間前高潮水防警報レベル１ 自主避難を呼びかけ。

北緯

30度

北緯

30度

報共有

置報共有

置

※背景地図：「Google Earth Pro」使用※背景地図：「Google Earth Pro」使用※背景地図：「Google Earth Pro」使用

■09:00時点■■09:00時点■

スーパー伊勢湾台風＋１／１０００確率降雨の浸水想定（上陸時の中心気圧９１０ｈＰａ：なお、伊勢湾台風は上陸時９２９.５ｈＰａ）

スーパー伊勢湾台風＋１／１０００確率降雨の浸水想定（上陸時の中心気圧９１０ｈＰａ：なお、伊勢湾台風は上陸時９２９.５ｈＰａ）

最大浸水深最大浸水深最大浸水深

揖斐川

長良川

揖斐川

長良川川川川川

市区町村界

破堤箇所

日光川

庄内川

市区町村界

破堤箇所

市区町村界

破堤箇所

日光川

庄内川

木曽川

木曽川

TNT(TNT(東海ネーデルランド高潮洪水対策東海ネーデルランド高潮洪水対策))災害の想定災害の想定((スーパー伊勢湾スーパー伊勢湾))

どど 被害被害 が考が考→→どんな状況どんな状況((被害被害))が考えられるか？が考えられるか？→→その対応策を持ちえるか？その対応策を持ちえるか？

広域巨大災害への対応災害の予測災害の予測警報避難受け入れ態勢避難受け入れ態勢避難勧告

緊急措置

被害の拡大

広域避難の徹底

TNTTNT現地災害対策本部←←情報共有本部情報共有本部 フェーズⅠ フェーズⅡ フェーズⅢフェーズ０

自然排水 ポンプ排水発災発災発災

フェーズⅠ フェーズⅡ フェーズⅢフェーズ０

自然排水 ポンプ排水発災発災発災

フェーズⅠ フェーズⅡ フェーズⅢフェーズ０

自然排水 ポンプ排水発災発災発災

現地災害対策本部←←情報共有本部情報共有本部(発災後) (発災前)

水防活動避難活動水防活動避難活動

１日～３日 ４日～２週間 ２週間～１ヶ月１日～３日 ４日～２週間 ２週間～１ヶ月１日～３日 ４日～２週間 ２週間～１ヶ月

発災前 発災後フェ ズゼロ

発災前 発災後フェ ズゼロ

復興

排水、緊急輸送路確保

救命・救助医療・救護

復興

排水、緊急輸送路確保

救命・救助医療・救護

非常（緊急）災害対策本部

非常（緊急）現地災害 国出先機関

現地災害対策情報共有本部（仮称）

※発災前(フェーズゼロ)の

フェーズゼロ非常（緊急）災害対策本部

非常（緊急）現地災害 国出先機関

現地災害対策情報共有本部（仮称）

※発災前(フェーズゼロ)の

フェーズゼロ施設（堤防・交通・ライフライン）応急復旧施設（堤防・交通・ライフライン）応急復旧

対策本部

県災害対策本部

災害対策本部現地オペレーション(連絡調整）を担う

非常（緊急）現地災害対策 救助拠点 救護所

広域活動拠点

対策本部

県災害対策本部

災害対策本部現地オペレーション(連絡調整）を担う

非常（緊急）現地災害対策 救助拠点 救護所

広域活動拠点

市区町村災害対策本部

地域防災拠点

非常（緊急）現地災害対策本部を設置する場合は役割を移行

救助拠点 救護所

ゴミ仮置場 仮設住宅敷地

物資置場 ボランティア拠点

市区町村災害対策本部

地域防災拠点

非常（緊急）現地災害対策本部を設置する場合は役割を移行

救助拠点 救護所

ゴミ仮置場 仮設住宅敷地

物資置場 ボランティア拠点

市区町村災害対策本部

救助拠点 救護所 ゴミ仮置場

仮設住宅敷地 物資置場 ボランティア拠点

市区町村活動拠点

市区町村災害対策本部

救助拠点 救護所 ゴミ仮置場

仮設住宅敷地 物資置場 ボランティア拠点

市区町村活動拠点

Municipality groupInfrastructure

management group

Operation group