エコプロダクツ icu(国際基督教大学...

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国際的社会人としての教養をもって、神と人とに奉仕する有為の人 材を養成し、恒久平和の確立に 資すること ICU の教育のミッション リベラルアーツ教育を実践 広い視野に立ち、自立的に科目を選択する自由を尊重すると同時に、 学びの深化や統合を重視する 確固たる基礎知識、高度な課題探求能力幅広い視野に立ち分野の 連携に目を向ける能力、そして行動力を身につける。 『社会が求める人財、求められる環境人財』 ・環境と社会の関わりの複雑さ、多面性の理解 ・専門の軸に加え、科学/科学技術、法律、経営、 社会学などを横断的に理解し、統合する能力 ・現存する問題を見出し(予見し)、その解決(防 止)に向けてのアクションの提案、関係者とともに 実現する行動力 次世代のT 字型環境人材(EcoLead アクティブラーニングを用いた教育で概 論や基礎科目(環境研究、環境科学、環 境経営など)を履修し、学生参画授業を 通して知識の使い方を学ぶ中で履修前後 での自分の立ち位置を確認する振り返り を行うことにより自分が学んだことを次 の行動につなげるきっかけとする。 エコプロダクツ2019 ICU( 国際基督教大学) 環境研究メジャー 振り返りによる気づき からアクションへ アクティブラーニング前後で学生の環境に対する イメージがよりアクションへと変化 人間の生活、仕事、活動すべてが自然環境と人間環境は 深い関わりの中で営まれているという事実を理解し、境改善のために地球市民としてどのような行動をとれば よいのか考え、それぞれが(協働して)目標課題をもっ 行動を始める人材の育成がされている。

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Page 1: エコプロダクツ ICU(国際基督教大学 環境研究メジャー‚¨コプロ2019.pdfして質問を受けたため、エコに実用性 も取り入れたも必要であると分かりま

国際的社会人としての教養をもって、神と人とに奉仕する有為の人材を養成し、恒久平和の確立に資すること

ICUの教育のミッション

リベラルアーツ教育を実践広い視野に立ち、自立的に科目を選択する自由を尊重すると同時に、学びの深化や統合を重視する

確固たる基礎知識、高度な課題探求能力、幅広い視野に立ち分野の連携に目を向ける能力、そして行動力を身につける。

『社会が求める人財、求められる環境人財』

・環境と社会の関わりの複雑さ、多面性の理解

・専門の軸に加え、科学/科学技術、法律、経営、社会学などを横断的に理解し、統合する能力

・現存する問題を見出し(予見し)、その解決(防止)に向けてのアクションの提案、関係者とともに実現する行動力

次世代のT字型環境人材(EcoLead)

アクティブラーニングを用いた教育で概論や基礎科目(環境研究、環境科学、環境経営など)を履修し、学生参画授業を通して知識の使い方を学ぶ中で履修前後での自分の立ち位置を確認する振り返りを行うことにより自分が学んだことを次の行動につなげるきっかけとする。

エコプロダクツ2019

ICU(国際基督教大学)環境研究メジャー振り返りによる気づきからアクションへ

アクティブラーニング前後で学生の環境に対するイメージがよりアクションへと変化

前 後

人間の生活、仕事、活動すべてが自然環境と人間環境は深い関わりの中で営まれているという事実を理解し、環境改善のために地球市民としてどのような行動をとればよいのか考え、それぞれが(協働して)目標課題をもって行動を始める人材の育成がされている。

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団体紹介

SUSTENAとは、国際基督教大学サステナブルキャンパス委員会

学生ワーキンググループです。

主にキャンパス内で学生、教職員の環境意識向上に向けて活動を行っている学生団体です。

設立の経緯SUSTENAは一般教養科

目の「環境研究」で出た学生のアイデアから生まれました。この授業では学生が環境問題を解決するためのアイデアを考え、発表するという機会があります。そのアイデアを形にしようと始まったのがきっかけです。

活動内容主な活動として、1年に1度、環境週間「E-Weeks」を実施しています。E-WeeksとはEco Weeksの略で毎年5月ごろ1

〜2週間にわたって学生や教職員に環境問題について考えてもらおうと様々なイベントを開催しています。

特徴ICUはリベラルアーツの大

学のため、様々な興味を持った学生がメンバーの中にいます。

また、小規模な団体ながらキャンパス周辺地域の環境団体との関係構築のため地域のイベントなどにも参加していることも特徴の一つです。

▽地域イベント参加の様子

大学食堂のリサイクルテイクアウト容器リリパック回収に日々勤しんでいます

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〜リサイクルテイクアウト容器導入〜

リリパック回収ICUの大学食堂では現在3種類のリリパックが使用されています。これらを学生に使用後回収場所まで持ってきてもらい、SUSTENAで種類別に集計し回収しています。このサイクルを徹底することにより、ICUではリリパック回収率が80%を超えています。またこの活動は大学祭であるICU祭でも行われており、屋外出店団体で食品を扱う団体はこれを利用し料理を提供しています。こちらも回収を徹底しており、高い回収率を維持しています。

E-Weeksの開催キャンパス内で毎年5月頃にE-weeksと題し、様々な環境啓発を1〜2週間の時間を設けて学生に対して行っています。今年行なった活動は下記の通りです。

自然観察会生物学・環境研究メジャーの上遠岳彦講師によるICUキャンパス内の動植物の観察会

映画鑑賞会「Climate for Future」という350.orgの映画を見て、そのあと考えたことを参加者内で発表

エネルギー講演会エネルギー自給自足の小屋を作っている「えねこや」という法人の方に来ていただき、エネルギーを自給自足するとは何か、お話しいただきました。

ICU祭での環境展示ICUの学園祭、ICU祭でICU SUSTENAで環境展示とワークショップを行いました。ワークショップではいらなくなった英字新聞の再利用法としてエコバッグ作りを来場者に体験していただきました。来場者からはどれくらいの重さに耐えられるのかなど実用性に関して質問を受けたため、エコに実用性も取り入れたも必要であると分かりました。

地域との交流今年も昨年同様地域交流に力を入れ、野川の外来種駆除とゴミ拾いのイベント、三鷹駅前商店街で行われたエコマルシェ2019に参加しました。キャンパスのすぐ横にある野川で生態系のことを考え、自然に触れ合う良い機会となりました。またエコマルシェでは他の地域の環境団体がやっていることをみて色々と刺激を受けることができました。

今後の展望現在の活動人数が10人強という小さな団体ですが、リリパックというICUキャンパス内で多くの学生が使っているリサイクル容器の回収という大きな役割を担っています。またICUキャンパスは自然に恵まれており、また野川がすぐ近くを流れているなど自然に触れ合う機会がとても多いため、この特性を生かしてどんどん環境について考えていきたいと思っています。

SUSTENAの環境・社会貢献活動

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当たり前を、 0 から。

⼩⻨東京の畑で⼩⻨を育て、収穫後に

脱穀・製粉を⼿動で⾏い⼩⻨粉を作りました。

麺特有のコシを出すため、強⼒粉と薄⼒粉の

2種類をそろえました。

200g / 6㎡ / 8ヶ⽉

ニワトリ⾹川で卵をもらい、それを孵したのち⾷⽤に

なるまで2か⽉程飼育しました。

品種はブロイラーと呼ばれるもので、⼀般的に

売られている鶏⾁の多くを占めています。

1.4kg ~ 2.3kg / 3ヶ⽉

かん⽔海で拾った海藻を燃やし、

その灰を溶かして作りました。

器東京で陶芸家のもと、

釉薬がけ含め作陶しました。

昆布北海道の利尻島で漁師さんの

もと作業し、4年経ったものを

頂いてきました。

包丁福井の鍛治職⼈のもとで、

越前打ちと呼ばれる⼿法を

もちいて作成しました。

箸東京の⽵を半年ほど

乾燥させ、ナタとヤスリで

削って作りました。

藻塩広島の藻塩づくり体験で、

⽇本古来のホンダワラを

使った⼿法で作りました。

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Connecting Dots, Collecting Distancesについて イギリス、スウェーデン、フィンランドへ交換留学をした3人のICU在学生が、「ひと」と「学び」を繋ぐことを目的とした、留学報告会の企画を機にスタートし

たプロジェクトグループです。日々を過ごす中で、私たちは当たり前のように様々なものに触れながら暮らしていますが、異国の地での10ヶ月の生活は改めて、

人と人、物、自然環境、社会との関わり方に新たな気づきを与え、自身の生活を見つめ直すきっかけとなりました。「消費」というけれど、消費をすることはど

こかへ消えて無くなることではない、と私たちは考えます。大量生産・大量消費・大量廃棄が当たり前になった世の中において、常に新しい物を生み出し続ける

社会と、新しい物を追い求め買い続ける消費者に対して感じるようになった「もやもや」とした思いを、ポジティブに変えることを目標に、仲間を増やしながら

緑あふれるICUでたのしく活動しています。

プロジェクト名の“Connecting Dots”には、留学でそれぞれが得た学び(=dots)を結び、生活や社会にちょっと良いことを考えてみようという意味が込められて

います。また、“Collecting Distances”には、自分自身の生活と自然環境や社会の間にある距離(=distances)を取り戻し、ゆだねるのではなく生活を自分たちの

手に取り戻そうという思いが込められています。

ポスター展示企画『つながりのデザイン展』 イギリス、スウェーデン、フィンランドで見た・体験したソーシャル・グッド&サステナブルな事例を、それぞれ

7つの動詞(「繋がる」「見つめ直す」「交わす」「繕う」「分かちあう」「巡る」「選ぶ」)に分け、それぞれ

の動詞の意味をわたしたちの言葉で置き換えた上で、ポスターにまとめて展示しました。ヨーロッパで経験した

ムーブメントを、「サステナブル」「ゼロウェイスト 」や「サーキュラーデザイン」といったありきたりの概念で

簡単にまとめるのではなく、動詞を再定義して紹介することで、自分たちの身の回りの取り組みとつなげようと試

みました。

例えば、「分かち合う(share)」という動詞を「ものだけでなく、空間、時間、自然を他者と共にすること。分

かちあうということは、共生するということ。所有を越えたつながりを理解し、互いに支えあうかたちは様々。」

と定義し、スウェーデンで訪問した”コレクティブ・ハウス(大きな一軒家に数家族・数人が住居を共にする共同

住宅)”、フィンランドやスウェーデンの”自然享受権(私有地でも自由に自然を楽しんでも良いという北欧諸国の

法律)”、イギリスで取り組まれている”市民(コミュニティ)農園(自然へのアクセスが少ない都市部で空間や時

間を分かち合って農作業を行う)”を紹介しました。また、ポスターの下には、主にICUキャンパス内で行える類似

する活動を提案し、ポスターを読んだ人が「自分ごと」としてムーブメントを生活に取り込むことができる工夫を

心がけました。

プロジェクトメンバー

Riho

国際基督教大学4年。社会学専攻。2018年秋から9ヶ月間、トビタテ!留学JAPAN8期生としてイギリス・ロンドン大学ゴールドスミス校へ留学。大阪出身・東京在学・ロンドン留学という経歴もあり、都市における循環型社会のあり方に興味がある。特に「食」を通じて人と人や自然が共生するコミュニティを構築することに可能性を見出し、現地の社会・環境問題解決に向けたコミュニティプロジェクトやソーシャルビジネスを視察して個人ウェブメディア「SHOCK TUCK」で発信してきた。ICUの仲間とZINE「Lincle」の制作も行う。趣味は油絵。 @rihoplaysitloud @shocktuck

プロジェクトメンバー

プロジェクトメンバー

プロジェクトメンバー

Momona

国際基督教大学4年。公共政策専攻・環境研究副専攻。高校3年生のロンドン・ファッション留学をきっかけに、服飾産業の裏側に潜む社会・環境問題に目を向けるようになり、ICU入学後は衰退している日本の繊維産業に課題意識を持つ。2018年からトビタテ!留学JAPAN8期生として、スウェーデン・リンネ大学へ交換留学。留学中は、作り手や環境にやさしい服づくりのヒントを探るため30団体以上を視察。また民藝に関心を持ち、毎月スウェーデン人から手工芸を学んでいた。ひととものの関係性を切り取り、ものと記憶をテーマにしたちいさなプロジェクト#Fragment Storiesを留学中にはじめる。和菓子が好き。

プロジェクトメンバー

Hana 国際基督教大学4年。平和研究専攻。東京で生まれ育ち、都内私立中高一貫女子校出身。大学のプログラムでアメリカ・ヴァーモント州と韓国・ソウルにて、それぞれ短期留学でアートや政治学を勉強したのちに、2018年から1年間フィンランドのタンペレで交換留学を経験。ジェンダー学や平和研究で大学院進学予定。衣食住や人の暮らしに関わることに興味あり。文章で表現することに魅力を感じつつ、今後どう生かすか模索中。ICUの仲間とZINE「Lincle」の制作も行う。お茶大好き。

企画プロジェクト紹介

Creative Projects by Senior Students from ICU

Vol.1

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図書館コラボ企画①「ゆたかな暮らしをまるかじり」 ICUの図書館では、毎月テーマを設けて選書された図書が指定の本棚に展示されます。「つながりのデザイン」展

を開催していた10月にはConnecting Dots, Collecting Distancesとコラボレーションしていただき、テーマを「ゆ

たかな暮らしをまるかじり」と題して展示する本を選びました。展示やトークイベントだけでは、限られた人のみ

へのアプローチとなり、サステナブルな取り組みに興味がない人をプロジェクトに巻き込むにはどうすれば良いか、

と考えたところ、キャンパスでより不確定多数の人が集まる図書館での企画に至りました。「くらしの中の豊かさ

とは何か」を問いかけ、環境問題・社会問題に対する切り口を多様に設ける上では、サステナビリティに関する本

を真正面から選ぶのでなく、絵本や詩集を含めた周辺の本にも注目し、より多くの学生のアンテナに引っかかる工

夫を行いました。展示されている本は自由に借りることができるのですが、図書館のスタッフによると、今回の展

示は稀にみる本の回転の頻度だったとか。私たちが選んだ本を通して、多くの人に「ゆたかな暮らし」について考

えてもらうきっかけを作ることができました。

図書館コラボ企画②暮らしを考える映画上映会 図書館とのコラボレーションは展示企画にはとどまりません。図書館には本に加えてDVDの所蔵もあり、その中か

ら「暮らしを考える」材料になりそうな映画を選んで上映会をスタートさせました。「衣食住」をテーマとし、第

1回は「衣」にあたる、ファッション業界の裏側に迫る『ザ・トゥルー・コスト』を上映しました。上映後には環

境研究・布柴逹男先生にご協力いただき、Tシャツの生産・消費過程をSDGsに絡めて考えるワークショップを開催

しました。上映会は今後も開催予定で、学外の方もご参加いただけます。開催情報は随時Connecting Dots,

Collecting DistancesのFacebookページでお知らせいたします。

トークイベント企画 『「わたし」と「もの」のつきあい方』ft. 末吉里花さん 留学をきっかけに気づいた日常生活の中での消費活動と、社会や環境との繋がりについて話すトークイベントを、

末吉里花さん(エシカル協会代表理事)をキャンパスにお招きし、開催しました。第1部では「つながりのデザイ

ン展」に触れながら、誰もが日々触れている「消費」が日々の生活とどのようにつながっているのか、話し合うク

ロストークを行いました。第2部では、持続可能な社会の普及を目指し「エシカル消費」を国内で発信する、エシ

カル協会や末吉さんの活動についてや、“エシカル”に関する基礎的知識、そして私たちが日常で実践できる“マイ・

エシカル”のヒントを教えていただきました。「一人一人が日々の中でエシカルな選択をすることが習慣づくこと

で、社会を変えるインパクトがある」という末吉さんの言葉から、日常の中の個々の選択の大切さを改めて感じる

機会となりました。また、イベントの途中には”エシカルfika”として、学生がフェアトレードコーヒーとビーガン

のお菓子を提供しました。スウェーデン流のコーヒーブレイクを通して、参加者どうしも交流できる場をつくりま

した。

エシカル絵本翻訳企画 トークイベント「『わたし』と『もの』のつきあい方」にもご登壇いただいたエシカル協会の末吉里花さんが、楽

しくエシカルについて学ぶことのできる絵本『じゅんびはいいかい?名もなきこざるとエシカルな冒険』を出版さ

れました。この絵本を日本国外でも広めたい!という、末吉さん・出版社さん・学生の想いがひとつになり、ICU

の在学生で絵本を英語に翻訳するプロジェクトが立ち上がりました。ただ翻訳するだけでなく、絵本で紹介されて

いるエシカル消費について学ぶワークショップをあわせて開催予定です。

番外編:Lincle Connecting Dots, Collecting Distancesとしての活動ではないものの、一部のメンバーが携わっているZINEプロ

ジェクトです。ZINE(ジン)とは個人で作成する雑誌のことです。Lincle(リンクル)という名称は、Link(=つ

ながり)とCycle(=循環)を組み合わせた造語です。ICUの在学生4人(うち2人はCDCDメンバー)で内容構

成・文章作成・写真・デザインなどを全て行い、社会問題・環境問題と日常生活のつながりや今日からできるアク

ションについて、を実体験などを元に紹介しています。「ゆたかな暮らしをまるかじり」展示期間中には本と並べ

て図書館にLincleを設置し、多くの方に手に取っていただきました。

\ More Projects! /

Vol.2

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有機畑プロジェクト『ICU Slow Vill』

ICU Slow Villとは?ICU Slow Villは、学生、留学生、職員などがグループを組み、ICU構内の畑で様々な作物を有機栽培している学内コミュニティです。

ICUの位置する三鷹市内の東京大学馬術部から、馬糞の

処分に困っているという相談を受けた農家さんの提案により、馬糞とICU内の落ち葉を混ぜた堆肥づくりが始まりました。

2017年には、この堆肥を使い、学内に100㎡ほどの畑を

開墾し、様々な作物を育てる取り組みを開始しました。月に一度のGatheringでは、みんなで集まって勉強会や収穫祭をします。

私たちの Motto“Slow Vill”は、 Slow Will(ゆっくり生きる意志)と、Slow Village(ゆっくりとした村) の2つの意味をもっています。人のことも自然のことも自分自身のことも大切に考えながら、ゆっくりと丁寧に生きる意志(=Slow Will)を、手間や時間をたっぷりかけて有機野菜を育て、農作業の楽しみを誰かと分かち合える村のようなコミュニティ(=Slow Village)をつくることを通して育むことをモットーに活動しています。

多様な"Sustainability"安心できる食料システムも、人と自然、人と人との繋がりも、多くが分断される現代において、それらのピースを繋げていくこと、繋がっていくことは、持続可能に生きられる社会(sustainability) の実現に重要なことです。ICU Slow Villでは、農作業を通じて自然と繋がり、人と繋がりながら、各メンバーが大切に思う領域での「持続可能性(sustainability)」について考え、足元から社会や環境をより良いものにしていけるように活動することを目指しています。

堆肥づくり畑づくり

調理・食べる種まき・お世話 収穫

種まきや水やり、草取りなどを行いながら、大切に育てます。

写真はトマトの苗を植えたところです。

収穫したお野菜は、各自家に持ち帰ったり、Gathering で皆で調理したりしていただきます。写真はGathering でベトナム留学生(左)

に教えてもらったさつまいものベトナム料理を作り、食べているところです。

雑草を取り、耕し、約半年かけて発酵させた堆肥をすき込み、手作業で畑をつくっていきます。

JAの農家さんに協力していただき、東大馬術部の馬糞と、ICUの落ち葉を混ぜて、堆肥を作ります。できた堆肥は、農家さんの畑でも使われ、野菜は、小学校で配られます。

収穫は心躍る瞬間です。

写真は、ことし初挑戦した陸稲(おかぼ)を収穫

したところです!

畑づくり

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『ICU地産地消プロジェクト』

生産者と消費者をつなぐ、地域の環境を守ることを考える、地場の農産物を日常生活に取り入れやすくすることなどを通して、地産地消を推進しています。

シンポジウム、ポスターづくり、オリジナルドリンクづくり、地産地消料理会、学内での三鷹産野菜の販売、地産地消メニュー販売などに取り組んできました。

2016年よりICU周辺地域である三鷹や武蔵野で、地産地消を推進す

るため活動している学内サークルです。

地産地消は、できる限り地域の自然が与える恵みを活かし、地域の

生産者と消費者が直につながることで、自然や人との繋がりを確か

めながら、自らの力でより心地よく生きる営みです。その営みによ

って、「すべての地域のあらゆる命が心身ともに健やかに生きるこ

と」を追求できると考えます。

地産地消を支える、地場の農家さん、農家さんを支える地域の方々、

そして地場の自然とともに、地場の恵みをいただくことの大切さを

より深く知ってもらうことやより実行しやすい環境をつくることを

目指し活動しています。

1.CO2削減

輸送距離が短くて

済み、CO2削減に

繋がる!地球温暖

化や異常気象の影

響で今まで通りに

作物が育たず、農

家さんは困ってい

ます…

3.地域内循環が生まれる地域の中で、モノやお金を

循環させることによって自分の身の回りの環境や人にもっと気を配れるようになる!

2.食品ロスを防げる過剰な生産はせず、輸送時間が短く、流通システムもシンプル。軒先販売や直売所では、市場には出回らない規格外の野菜も販売される!

三鷹産ブルーベリードリンク「みたかベリー」

ICUキャンパス内の野草・昆虫料理会

学食で地場野菜を販売する「ICU Local Veggies Market」 学食との

コラボメニュー

三鷹の農家富澤さん