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プロマックス 使用説明書 デジタルパノラマX線撮影装置 ご使用に際しては、説明書の 注意事項をよく読んでください。 ProMax デジタル

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  • プロマックス

    使用説明書

    デジタルパノラマX線撮影装置

    ご使用に際しては、説明書の注意事項をよく読んでください。

    ProMax

    デジタル

  • このたびはプロマックスをお買い上げいただき、まことにありがとうございます。

    ご使用の前にこの説明書をよくお読みの上、正しくご使用いただき末永くご愛用ください。

    この説明書はお手元に保管し、必要に応じてご覧ください。

    なお、この使用説明書の マークの後に来る文字の意味は次の通りです。

    注意:軽度な人身傷害又は物的損害を負う可能性が想定されますので必ず注意内容に従ってください。

    2

    1. はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42. 各部の名称・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53. メインスイッチのON ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 84. 撮影プログラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

    4. 1 パノラマ撮影プログラム4. 1. 1 標準パノラマ撮影プログラム4. 1. 2 アドバンスパノラマ撮影プログラム4. 2 顎関節撮影プログラム4. 2. 1 ベーシックプログラム4. 2. 2 アドバンスプログラム4. 3 上顎洞撮影プログラム4. 3. 1 ベーシックプログラム4. 3. 2 アドバンスプログラム4. 4 リニアトモグラフィプログラム4. 4. 1 リニアトモグラフィプログラム4. 4. 2 リニアトモグラフィにおける顎のサイズとターゲットエリアの関係

    目次

  • 3

    5. 撮影の準備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 275. 1 センサヘッドの着脱5. 2 患者の準備

    6. ポジショニングコントローラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 307. コントロールパネル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32

    7. 1 パノラマ撮影プログラムの選択7. 1. 1 患者サイズの選択7. 1. 2 管電圧、管電流の選択7. 1. 3 分割撮影の部位選択(オプション)7. 1. 4 顎の形状とサイズの選択7. 1. 5 患者導入ポジションの選択7. 2 顎関節撮影プログラムの選択7. 2. 1 患者サイズの選択7. 2. 2 管電圧、管電流及び右側・左側の選択7. 2. 3 顎のサイズの選択及び撮影位置と角度の調整7. 2. 4 患者導入ポジションの選択7. 3 上顎洞撮影プログラムの選択7. 3. 1 患者サイズの選択7. 3. 2 管電圧、管電流の選択7. 3. 3 患者導入ポジションの選択7. 4 リニアトモグラフィプログラムの選択(オプション)7. 4. 1 ターゲットエリアの選択7. 4. 2 管電圧、管電流の選択7. 5 インフォメーションディスプレイ7. 5. 1 ユーザー設定7. 5. 2 スペシャルファンクション

    8. パノラマ撮影・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 618. 1 患者の位置付け8. 2 撮影

    9. 顎関節撮影・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 699. 1 顎関節二重撮影(側方、PA方向、側方-PA方向)9. 1. 1 1回目の撮影(閉口位)9. 1. 2 2回目の撮影(開口位)9. 2 顎関節3アングル撮影9. 2. 1 患者の位置付け9. 2. 2 撮影

    10.上顎洞撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8110. 1 患者の位置付け10. 2 撮影

    11.リニアトモグラフィ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8611. 1 バイトインプレションモデルの作成11. 2 ポジショニングコントローラ11. 3 撮影の準備11. 4 患者の位置付け11. 5 ターゲットエリアの位置調整11. 6 撮影11. 7 画像の分析

    12.ヘルプメッセージ/エラーコード ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10613.お手入れの方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10714.保守/点検 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10715.保証/修理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10816.仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・108医用電気機器の使用上の注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 109

  • 4

    1. はじめに

    ・必ず適切な放射線防護方法及び本説明書を完全にご理解の上、使用してください。

    ・撮影装置の設置場所が数時間以上10℃以下になっていた場合は、装置が室温に戻るまで、電源をONにしないでくだ

    さい。

    ※本製品のご使用にあたっては、必ず本説明書に従ってください。

    ※センサヘッドは絶対に落とさないでください。

    ※センサを落としたり、誤ったご使用による故障については保証できませんので、ご了承ください。

    ※センサヘッドにあるショックインジケータが赤くなっている場合は、装置を使用せず、お買い求めのディーラー、又は

    弊社支店、営業所へご連絡ください。

    ※センサが故障していると思われる場合は、患者を撮影する前にテスト撮影を行ってください。

    ショックインジケータ

    注意�■放射線防護についてはX線防護衣の着用など、現行の法令を遵守してください。

    ■管理区域内には曝者、そして必要と認められた介添人以外は立ち入らないようにしてください。

    ■撮影中は常に患者と撮影装置を観察し、異常を認めたときはすぐに撮影を中断してください。

  • 5

    2. 各部の名称

    システム概要

    X線ユニット

    照射スイッチ

    PC(PCIカードをインストール)

    Dimaxisソフトウェア

  • 6

    本体

    ステーショナリーコラム(支柱)

    バイトピース

    テンプルサポート

    X線チューブヘッド

    Cアーム

    アッパーアーム

    サポートテーブル

    ハンドル

    ポジショニングコントローラ

    コントロールパネル

    テレスコピックコラム(支柱)

    メインスイッチ

    センサヘッド

    セファロスタット(セファロ付の場合)

  • 7

    照射スイッチ

    ユニットが正しくセットされ撮影準備が完了すると、照射

    ボタンとコントロールパネルのレディーインジケータがグ

    リーンに点灯します。同時にコントロールパネルの時刻表

    示の位置には“READY” と表示されます。

    撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射インジケ

    ータがオレンジに点灯します。これはX線が照射中であるこ

    とを意味しています。照射中は同時に警告音が鳴ります。

    コントロールパネルのインジケータ

    位置付け用パーツ

    撮影中は照射ボタンを押し続けてください。撮影中にボタ

    ンを離すと、照射が中断され、Cアームが停止し、コントロ

    ールパネルのディスプレイにヘルプメッセージが表示され

    ます。ヘルプメッセージをクリアしないと次の操作が行え

    ません。

    照射インジケータ

    (オレンジ)

    照射ボタン(インジケータ)

    グリーン:準備中

    オレンジ:照射中

    レディーインジケータ

    (グリーン)

    バイトピース チンレスト チンカップ チンサポート

    アダプタ

  • 8

    3. メインスイッチのON

    ステーショナリーコラム背面上部

    メインスイッチ

    ※本製品は装置の動作を監視するセルフチェック機能を装

    備しています。装置に故障や動作不良が発生すると、装

    置の働きは停止し、コントロールパネルにエラーメッセ

    ージが表示されます。ユニットを再度操作する場合は、

    [OK]フィールドをタッチしエラーメッセージをクリア

    してください。

    ※機能しないキーを押したり、使用状態に誤りがあると、

    コントロールパネルにヘルプメッセージが表示されます。

    [OK]をタッチするとメッセージは消えます。

    メインスイッチはステーショナリーコラム背面上部の下側

    にあります。メインスイッチをONにするとコントロールパ

    ネルにメインディスプレイが表示され、数秒間セルフチェ

    ックを行います。

    これで使用できる状態になります。

  • 9

    4. 撮影プログラム

    プロマックスにはいくつもの撮影プログラムが設定されて

    おり、患者の体格や診断目的に応じ、撮影プログラムや撮

    影条件を選択することができます。撮影プログラムは、ベ

    ーシックプログラム、アドバンスプログラム、トモグラフ

    ィプログラムの主な3つプログラムと垂直分割撮影プログ

    ラムがあります。

    下記の表には、販売形態に応じて撮影プログラムを記載し

    ています。

    撮影プログラムの選択方法は32ページ「7. コントロールパ

    ネル」を参照してください。

    撮影プログラム�

    ��ベーシックプログラム(標準)�

    ����アドバンスプログラム(オプション)�

    �����リニアトモグラフィ(オプション)�

    標準パノラマ撮影�小児パノラマ撮影�顎関節側方二重撮影�顎関節PA方向二重撮影�上顎洞撮影�

    水平分割撮影�顎骨直交パノラマ撮影�歯列直交パノラマ撮影�顎関節側方・PA方向二重撮影�顎関節PA方向3アングル撮影�顎関節側方3アングル撮影�上顎洞PA方向スキャン�上顎洞側方スキャン�正中矢状面側方スキャン�

    歯列横断層撮影(マニュアル)�歯列横断層撮影(オート)�歯列横断層3アングル撮影�歯列横断層アナトミカルアングル撮影�上顎洞・鼻腔 PA方向横断層撮影�歯列平行断層撮影(マニュアル)�歯列平行断層撮影(オート)�歯列平行断層3アングル撮影�上顎洞・鼻腔 側方断層撮影�ミックス断層撮影�ミックス断層3アングル撮影�

    垂直分割撮影�その他のプログラム�

  • 10

    4.1 パノラマ撮影プログラム

    4.1.1 標準パノラマ撮影プログラム(standard)

    標準パノラマ撮影(standard)は、ベーシックプログラムです。

    標準パノラマ撮影は標準的なビーム軌道です。

    小児や非常に小柄な成人の場合は[Patient size]で[Child]

    を選択することができます。[Child]を選択すると幅方向

    の撮影範囲が減少されます。

    ※[Child]を選択すると、顎のサイズは自動的に[Narrow]

    が選択されます。

    ※オプションのアドバンスプログラム、リニアトモグラフィを

    装備しているユニットの場合、撮影範囲は幅だけでなく高

    さも減少されます。

    1cm 焦点ビーム�

    1cm 焦点ビーム�

    Adult

    Child

  • 11

    4.1.2 アドバンスパノラマ撮影プログラム

    顎骨直交パノラマ撮影(improved orthogonality)

    1cm 焦点ビーム�

    1cm 焦点ビーム�

    基本的な撮影軌道は標準パノラマ撮影と同様ですが、X線ビー

    ムが顎骨に対して直角に入射します。

    インプラントの植立計画に有効です。

    基本的な撮影軌道は標準パノラマ撮影と同様ですが、X線ビー

    ムが歯牙のコンタクトと平行に入射します。

    隣接面カリエスの診断に有効です。

    歯列直交パノラマ撮影(improved interproximality)

    パノラマ撮影プログラムのイメージサイズ

    プログラム�

    パノラマ撮影� 1.2倍� 10~48

    被写体の撮影範囲�(W×H)mm

    225×108成人� 270×130

    小児� 192×92 230×110

    センサ上の受像サイズ�(W×H)mm

    拡大率� 断層域の厚さmm

  • 12

    4.2 顎関節撮影プログラム

    4.2.1 ベーシックプログラム

    顎関節側方二重撮影(double lat.)

    顎関節撮影プログラムには7つの撮影プログラムがあります。

    「顎関節側方二重撮影」「顎関節PA方向二重撮影」はベーシッ

    クプログラム、その他4つの撮影プログラムはアドバンスプロ

    グラムです。

    閉口位、開口位を側方から撮影します。

    角度:17 °(デフォルト)

    撮影位置と角度は調整することができます。

    閉口位、開口位をPA方向から撮影します。

    角度:73°(デフォルト)

    撮影位置と角度は調整することができます。

    1cm

    1cm

    顎関節PA方向二重撮影(double PA)

  • 顎関節側方3アングル撮影(3 angles lat. left / right)

    13

    閉口位又は開口位を側方とPA方向から撮影します。

    角度:17°/73°(デフォルト)

    撮影位置と角度は調整することができます。

    PA方向から、左側又は右側の顎関節を3つの角度で撮影します。

    角度:73°±7°

    側方から、左側又は右側の顎関節を3つの角度で撮影します。

    角度:17°±7°

    4.2.2 アドバンスプログラム

    顎関節側方・PA方向二重撮影(double lat-PA)

    顎関節PA方向3アングル撮影(3 angles PA left / right)

    1cm

    1cm

    32

    1

    1cm

    3 2 1

  • 14

    顎関節撮影プログラムのイメージサイズ

    1.34倍� 60�

    被写体の撮影範囲�(W×H)mm

    45×97成人� 60×130

    小児� 45×82 60×110

    センサ上の受像サイズ�(W×H)mm

    拡大率� 断層域の厚さmm

    1.45倍� 60�41×90成人� 60×130

    小児� 41×76 60×110

    プログラム�

    顎関節�側方二重撮影�

    顎関節�PA方向二重撮影�

    顎関節�3アングル撮影�

    1.5倍� 60�53×87成人� 80×130

    小児� 53×73 80×110

    上顎洞撮影プログラムには6つの撮影プログラムがあります。

    「上顎洞撮影」はベーシックプログラム、その他はアドバン

    スプログラムです。

    上顎洞をPA方向から回転撮影します。

    4.3 上顎洞撮影プログラム

    4.3.1 ベーシックプログラム

    上顎洞撮影(PA rotational)1cm

  • 15

    上顎洞をPA方向から非回転で撮影します。

    Cアームが直線的に移動することで、X線ビームが頭部を直

    線的にスキャンして撮影します。撮影されたイメージはセフ

    ァロイメージと同様な透過像を呈します。

    上顎洞を左側又は右側方向から非回転で撮影します。

    4.3.2 アドバンスプログラム

    上顎洞PA方向スキャン(PA non-rotational)

    上顎洞側方スキャン(Lat. non-rotational left/right)

    1cm

    1 cm

    左側

  • 16

    正中矢状面を左側又は右側方向から非回転で撮影します。

    正中矢状面側方スキャン(Midsagittal non-rotational left / right)

    1cm

    上顎洞撮影プログラムのイメージサイズ

    1.4倍��

    60

    1.35倍� ∞�

    プログラム�

    上顎洞撮影�

    上顎洞PA方向スキャン�

    上顎洞・正中矢状面�側方スキャン� 1.35倍� ∞�

    被写体の撮影範囲�(W×H)mm

    114×93成人� 160×130

    小児� 114×79 160×110

    成人� 120×96 160×130

    小児� 120×81 160×110

    成人� 102×96 138×130

    小児� 102×81 138×110

    センサ上の受像サイズ�(W×H)mm

    拡大率� 断層域の厚さmm

  • 17

    リニアトモグラフィプログラムには、トモグラフィ(Tomo)と、

    トランストモグラフィ(Transtomo)の2種類のプログラムがあ

    ります。

    トモグラフィ(Tomo)は、X線ヘッドが1回のスイープをすると

    同時に、回転中心が断層域に沿って移動しながら、細隙ビーム

    で撮影します。断層域の厚さは6mm固定です。1フレームあた

    りの照射時間は3秒です。

    トランストモグラフィ(Transtomo)は、回転中心が断層域に沿

    って移動しながら、振子運動を繰り返して撮影します。断層域

    の厚さは調整することができます。

    ※トランストモグラフィで断層域を薄く設定したとき、断層域

    を外れた部位にコントラストが強いものがあると、縦縞の障

    害陰影が現れる場合があります。この場合、断層域を厚めに

    設定すると障害陰影が現れなくなります。

    リニアトモグラフィプログラムには以下の横断層撮影プログ

    ラム、平行断層撮影プログラム、横断層・平行断層ミックス撮

    影プログラムがあります。

    各プログラムでは、撮影部位、顎のサイズ、断層位置の移動距

    離などを選択することができます。また、トランストモグラフィ

    では、断層域の厚さを1、3、6、9、18、36mmから選択すること

    ができます。

    4.4 リニアトモグラフィプログラム

    4.4.1 リニアトモグラフィプログラム

    断層域の厚さ(mm)�

    断層部位の際立ち�

    1フレームあたりの照射時間(秒)�

    患者の被曝量�

    トモグラフィ < トランストモグラフィ�

    トモグラフィ < トランストモグラフィ�

    トモグラフィ�

    6� 1、3、6、9、18、36

    3� 24�

    トランストモグラフィ�

    トモグラフィ トランストモグラフィ

  • 18

    4 × CRS autoposition:歯列横断層撮影(オート)

    オートで4フレームの歯列横断層撮影を行います。

    撮影部位に対応して、1フレーム撮影ごとに自動的にユニットが移動します。

    移動幅(中心から中心)は1、3、6、9、12mmから選択できます。

    ※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

    32

    4

    1

    32

    4

    1

    4 3 2 1L

    3 × CRS automatic angulation:歯列横断層3アングル撮影(オート)

    3つの異なる角度で横断層撮影を行います。立体効果が得られます。

    オート撮影です。

    Cアームの角度が、1フレーム撮影ごとに自動的に変わります。1フレーム目の

    撮影は、ターゲットポジションに対し反時計方向に7°の角度で、3フレーム目

    の撮影は、ターゲットポジションに対し時計方向に7°の角度で撮影されます。

    ※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

    321

    12

    3

    3 2 1L

    横断層撮影プログラム(Cross-sectional)

    4 × CRS manual:歯列横断層撮影(マニュアル)

    マニュアルで1~4フレームの歯列横断層撮影を行います。

    1フレームの撮影ごとに術者がマニュアルで調整することができます。

    321

    34 4

    21

  • 19

    4 × CRS anatomic:歯列横断層アナトミカルアングル撮影

    撮影範囲の解剖学的形態に従って、4つの横断層撮影を行います。

    選択した側の顎において、4つの画像全てに適応するように撮影条件を設定し

    なければなりませんので注意してください。

    オート撮影です。

    ※このプログラムでは画像No.1がターゲットポジションになります。

    ※選択した位置が正中を越えると撮影がストップします。

    4 32

    1

    3 × PA sinus & nasal:上顎洞・鼻腔 PA方向横断層撮影

    上顎洞・鼻腔領域の横断層撮影を3フレーム撮影します。

    オート撮影です。

    ※このプログラムでは画像No.2がターゲットポジションになります。

    3 2 1L

    4 3 2 1L

    上顎洞

    左側

    右側

    鼻腔

    123

    123

    123

  • 20

    3 × LNG autoposition:歯列平行断層撮影(オート)

    オートで3フレームの歯列平行断層撮影を行います。

    撮影部位に対応して、1フレーム撮影ごとに自動的にユニットが移動します。

    移動幅(中心から中心)は1、3、6、9、12mmから選択できます。

    ※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

    3 21 32

    1

    3 × LNG automatic angulation:歯列平行断層3アングル撮影(オート)

    3つの異なる角度で歯列平行断層撮影を行います。立体効果が得られます。

    オート撮影です。

    Cアームの角度が、1フレーム撮影ごとに自動的に変わります。

    1フレーム目の撮影は、ターゲットポジションに対し反時計方向に7°の角度で、

    3フレーム目の撮影は、ターゲットポジションに対し時計方向に7°の角度で撮

    影されます。

    ※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

    213 2 31

    3 2 1L

    平行断層撮影プログラム(Longitudinal)

    4 × LNG manual:歯列平行断層撮影(マニュアル)

    マニュアルで1~4フレームの歯列平行層撮影を行います。

    1フレームの撮影ごとに術者がマニュアルで調整することができます。 34

    2 1 3 421

    3 2 1L

  • トランストモグラフィの場合、ミックス断層撮影では、平行

    断層撮影の断層域の厚さは9mmかそれ以上になります。横断

    層撮影の断層域の厚さを18mmに設定すれば、平行断層撮影

    の断層域の厚さも18mmになります。

    トモグラフィの場合は、横断層撮影、平行断層撮影ともに

    6mmです。

    21

    3 × Lateral, sinus & nasal:上顎洞・鼻腔 側方横断層撮影

    上顎洞・鼻腔領域の平行断層撮影を3フレーム撮影します。

    オート撮影です。

    ※このプログラムでは画像No.2がターゲットポジションになります。

    3

    2

    1

    1

    3

    2

    113 2 1

    L

    2 1L

    上顎洞

    左側

    右側

    1 3

    13

    2 2

    鼻腔

    ミックス断層撮影プログラム(Mixed)

    1 × CRS, 1 × LNG:ミックス断層撮影(横断層×1、平行断層×1)

    横断層撮影と平行断層撮影を1フレームづつ行います。

    オート撮影です。

    2

    1

    2

    1

    右側 左側

  • 22

    3 × CRS autopos., 1 × LNG:

    ミックス断層撮影(横断層×3、平行断層×1)

    横断層撮影を3フレームと平行断層撮影を1フレーム行います。

    横断層撮影では、撮影部位に対応して、1フレーム撮影ごとに自動的にユニッ

    トが移動します。

    移動幅(中心から中心)は1、3、6、9、12mmから選択できます。

    オート撮影です。

    ※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

    4

    123

    4

    123

    4 3 2 1L

    3 × CRS automatic angulation, 1 × LNG:

    ミックス断層撮影(横断層×3アングル、平行断層×1)

    オート撮影

    異なる角度の横断層撮影を3フレーム、平行断撮影を1フレーム行います。

    Cアームの角度が、1フレーム撮影ごとに自動的に変わります。

    1フレーム目の撮影は、ターゲットポジションに対し反時計方向に7°の角度で、

    3フレーム目の撮影は、ターゲットポジションに対し時計方向に7°の角度で撮

    影されます。

    ※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

    4

    32

    14

    123

    4 3 2 1

    L

    プログラム�

    トモグラフィ� 1.5倍� 1、3、6、9、18、36

    被写体の撮影範囲�(W×H)mm

    40×87 60×130Full�

    Sutandard� 40×47 60×70

    センサ上の受像サイズ�(W×H)mm

    拡大率� 断層域の厚さmm

  • 23

    4.4.2 リニアトモグラフィにおける顎のサイズとターゲットエリアの関係

    顎の形状:標準1cm

    上顎�

    x

    y

    下顎�

    角度は横断層撮影時のものです。�

    -90°� 90°�

    0°�

    ターゲットエリアの座標�

    撮影部位�(歯牙)��正中�

    顎関節�鼻腔領域�上顎洞�

    上顎は右側の座標を示して�います。�左側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

    下顎は左側の座標を示して�います。�右側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

    下顎�上顎�X座標�

    0�1�2�3�4�5�6�7�8�9�10�11

    0�-2�-6�-11�-15�-17�-20�-22�-24�-48�0�

    -25

    -1�-1�0�2�7�11�18�29�39�77�21�21

    0�3�8�12�17�21�25�30�34�48

    -7�-7�-4�-1�5�9�16�25�34�77

    90�74�56�46�38�33�30�28�28�17

    Y座標� 角度� X座標� Y座標� 角度�-90�-81�-67�-54�-37�-24�-15�-12�-10�-17�0�0�

  • 24

    顎の形状:狭

    上顎� 下顎�

    角度は横断層撮影時のものです。�

    ターゲットエリアの座標�

    撮影部位�(歯牙)��正中�

    顎関節�鼻腔領域�上顎洞�

    上顎は右側の座標を示して�います。�左側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

    下顎は左側の座標を示して�います。�右側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

    下顎�上顎�X座標�

    0�1�2�3�4�5�6�7�8�9�10�11

    0�-2�-5�-9�-12�-14�-16�-18�-20�-41�0�

    -25

    -2�-2�0�2�6�11�17�26�36�73�21�21

    0�3�7�11�15�18�22�27�31�41

    -7�-6�-3�0�5�9�15�23�32�73

    90�65�47�39�37�34�30�27�21�17

    Y座標� 角度� X座標� Y座標� 角度�

    1cm

    x

    y

    -90°� 90°�

    0°�

    -90�-75�-60�-44�-30�-21�-13�-11�-6�-17�0�0�

  • 25

    顎の形状:広

    上顎� 下顎�

    角度は横断層撮影時のものです。�

    ターゲットエリアの座標�

    撮影部位�(歯牙)��正中�

    顎関節�鼻腔領域�上顎洞�

    上顎は右側の座標を示して�います。�左側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

    下顎は左側の座標を示して�います。�右側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

    下顎�上顎�X座標�

    0�1�2�3�4�5�6�7�8�9�10�11

    0�-3�-9�-13�-17�-21�-24�-27�-30�-55�0�

    -25

    -1�-1�0�2�6�12�20�31�41�81�21�21

    0�4�10�15�21�26�31�36�41�55

    -7�-7�-5�-2�2�8�16�26�36�81

    90�83�71�59�46�34�30�29�27�17

    Y座標� 角度� X座標� Y座標� 角度�

    1cmy

    x

    -90°� 90°�

    0°�

    -90�-87�-77�-60�-39�-28�-21�-13�-13�-17�0�0�

  • 26

    イメージのサイズ

    40mm

    87mm

    full

    40mm�

    47mm�

    standard(下顎)� 40mm

    standard(上顎)�

    チンレストの高さ�

    40mm

    47mm�

    1.5倍�

    被写体の撮影範囲�(W×H)mm

    40×87Full

    Standard 40×47

    センサ上の受像サイズ�(W×H)mm

    拡大率�

    60×130

    60×70

  • 27

    5. 撮影の準備

    セファロスタット

    エレクトリックコネクタ

    5.1 センサヘッドの着脱

    センサヘッドの取り外し方法

    インジケータライトセンサヘッド

    アダプタ

    ロックディスク

    ※撮影装置がセファロ付の場合、センサヘッドを着脱する

    必要があります。

    イラストはセンサヘッドをセファロスタットから取り外

    し、パノラマのCアームに取り付ける場合です。ロッキン

    グプレートなどの位置がそれぞれ逆になりますが、逆の

    場合も手順は同じです。

    ※センサの使用中はインジケータライトが点灯します。ラ

    イトの点灯中にセンサを取り外すと、センサに損傷を与

    えたりイメージデータが損失する可能性があります。

    エレクトリックコネクタを押し込み、センサヘッドとユニ

    ットの電気的接続を切り離します。

    ロックディスクを180°回転させます。センサヘッドのロッ

    ク機構が解除されます。

  • 28

    Cアーム

    ロックディスク

    センサヘッドの取り付け方法

    ロックディスクのある側から、装着部にセンサヘッドを真

    っ直ぐに挿入します。

    注意して、センサヘッドを真っ直ぐに引き抜きます。

    ※センサを落とさないように注意してください。

  • 29

    ロックディスク

    エレクトリックコネクタ

    5.2 患者の準備

    眼鏡、補聴器、義歯、イヤリング、ネックレス、ヘアピン

    などを患者から外し、防護衣を着用させます。

    裏側にあるエレクトリックコネクタを押し込み、センサヘ

    ッドとユニットを電気的に接続します。

    これでセンサヘッドは適切に取り付けられました。

    ロックディスクを180°回転させ、確実に接続します。

  • 30

    6. ポジショニングコントローラ

    Cアーム回転

    時計方向

    テンプルサポートの開閉

    Cアーム回転

    反時計方向

    ユニット下降 ユニット上昇

    ポジショニングジョイスティック

    Cアームローテーションボタン

    テンプルサポートボタン

    テンプルサポートボタンを押すごとにテンプルサポートが

    開閉します。

    ポジショニングコントローラはコントロールパネルの上に

    あります。

    ※患者を導入した際に、患者がポジショニングコントロー

    ラに触れないように注意してください。

    Cアームローテーションボタンを押すとCアームの角度を調

    整することができます。左側のボタンを押すと時計方向に、

    右側のボタンを押すと反時計方向にCアームが回転します。

    ボタンを離すと停止します。

    ※Cアームローテーションボタンは断層撮影(トモグラフィ)

    をする場合にのみ使用します。

  • 31

    高さ調整ボタン

    ポジショニグジョイスティック

    非常停止プレート

    ポジショニングジョイスティックは撮影部位の位置調整に

    使用します。

    ※ポジショニングジョイスティックはリニア断層撮影(トモグラ

    フィ)をする場合にのみ使用します。

    高さ調整ボタンを押すとテレスコピックコラムが上下に動

    き、患者に合わせた高さ調整ができます。左側のボタンを

    押すと下降し、右側のボタンを押すと上昇します。ボタン

    を離すと停止します。

    テレスコピックコラムは始めはゆっくりと動き、その後加

    速します。

    ※何らかの理由で高さ調整ボタンが機能せず、昇降が停止

    しない場合は、ポジショニングコントローラの他のボタ

    ンを押すかポジショニングジョイスティックを動かすと

    緊急停止させることができます。

    ※ユニットを上昇させるときに、天井に当たらないように

    注意してください。なお、ユニットの最大高さは制限が

    できます。お買い求めのディーラー、又は弊社支店、営

    業所へご連絡ください。

    ※ユニットを下降させるときに、テレスコピックコラムの

    下に物がないことを確認してください。何か挟んでしま

    う危険がある場合は、すぐにボタンを離して停止してく

    ださい。

    ※テレスコピックコラムの底にある非常停止プレートが押

    し上げられると、ユニットは自動的に停止します。障害

    物を取り除いてから動かしてください。

    ※車椅子の患者を位置付けする場合は、あらかじめユニッ

    トを下降させてから導入してください。

  • 32

    7. コントロールパネル

    コントロールパネルは、文字のフィールドやアイコンを指

    でタッチだけで操作することができます。例えば撮影プロ

    グラムを選択する場合は、[Prog.]フィールドを指でタッ

    チします。フィールドやアイコンがアクティブになると信

    号音が鳴ります。

    選択をキャンセルする場合は、[Cancel]フィールドをタッ

    チします。

    スクリーンでは文字のフィールドとアイコンだけがタッチ

    を感知します。それ以外の場所を押しても機能しません。

    スクリーンに30分間触れないでいると、スクリーンセーブ

    モードになりディスプレイの表示が消えます。スクリーン

    セーブモードでは、ディスプレイの右にあるレディーイン

    ジケータと照射スイッチのインジケータがグリーンに点灯

    しています。スクリーンに触れるとスクリーンセーブモー

    ドが解除され表示が現れます。

    ※コントロールパネルは、左右に回転させ向きを変えるこ

    とができます。

    ※コントロールパネルに表示される内容はユニットの装備

    (機能)により異なります。ここで紹介する例は、オプシ

    ョンを含んだ全ての撮影プログラムを装備している場合

    です。

    ※セファロ撮影プログラムの選択方法はセファロスタット

    の使用説明書を参照してください。

  • 33

    下記の[Select program type]ディスプレイが表示されま

    す。[Pan]を選択します。

    ※[Select program type]ディスプレイにはそのユニット

    が装備している全ての撮影プログラムが表示されます。

    7.1 パノラマ撮影プログラムの選択

    メインディスプレイの[Prog.]フィールドをタッチし、希

    望のパノラマ撮影プログラムを選択します。メインディス

    プレイとはユニットのメインスイッチをONにしたときに表

    示される画面です。

  • 34

    下記の[Select program type-Pan]ディスプレイが表示さ

    れます。対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プロ

    グラムを選択します。

    ベーシックプログラム

    アドバンスプログラム

    (オプション)

    ※[standard]プログラムはベーシックプログラムです。そ

    の他のパノラマ撮影プログラムは全てオプションです。

    希望のパノラマ撮影プログラムを選択すると、再度メイン

    ディスプレイが表示されます。

    7.1.1 患者サイズの選択

    [Patient size]フィールドをタッチするごとに、[Adult(成

    人)]と[Child(小児)]が交互に変更されます。

    患者が小児か非常に小柄な成人の場合は[Child]を、その

    他の場合は[Adult]を選択します。[Child]を選択すると、

    幅方向の撮影範囲が減少されます。

    ※[Child]を選択すると、顎のサイズは自動的に[Narrow

    (狭)]が設定されます。

    ※オプションのアドバンスプログラム、トモグラフィを装備し

    ているユニットの場合、撮影範囲は幅だけでなく高さも減少

    されます。

  • 35

    7.1.2 管電圧、管電流の選択

    メインディスプレイの[kV/mA]フィールドをタッチしま

    す。

    患者の体格に応じて正しい照射条件を選択します。クイッ

    クボタンからは管電圧と管電流の組み合わせを選択するこ

    とができます。

    パノラマ撮影の照射条件は61ページ「8.パノラマ撮影」を

    参照してください。

    条件を選択したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

    に戻ります。

    [Select kV/mA]ディスプレイが表示されます。

    クイックボタン

  • 36

    クイックボタンの照射条件の変更方法

    [Select kV/mA]ディスプレイのクイックボタンの値は変更

    することができます。

    希望の管電圧と管電流の値を選択し、信号音が鳴るまで設

    定したいクイックボタンを押し続けます。これで設定は完

    了です。

    7.1.3 分割撮影の部位選択(オプション)

    撮影範囲を分割して選択することができます(オプション)。

    これにより、診断の興味領域に限定してX線を照射でき、被

    曝を低減できます。

    メインディスプレイの[Segment]フィールド又は右側の

    セグメントアイコンをタッチします。

    セグメントアイコン

  • 37

    選択が完了したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

    に戻ります。

    ※分割撮影は、機械的に撮影範囲を限定するもので、また、

    ディスプレイ上に表示される撮影範囲もおおよそのもの

    です。実際に撮影される範囲は患者の体格により異なり

    ます。

    [Select segmentation]ディスプレイが表示されます。ユニ

    ットの仕様により、水平方向、垂直方向のどちらか又は両方

    に分割されたアイコンが表示されます。なお、水平方向は3

    分割、垂直方向は5分割です。[Segment]の番号(1、2、3、

    4、5)は、垂直方向に分割されたセクターに対応しています。

    撮影しないセクターに対応する矢印のフィールドをタッチ

    し、選択を解除します。撮影しないセクターは暗転します。

    撮影するセクターは明るく表示されたままです。

    ※水平分割では、上段と下段、つまり離れた2つのセクター

    を撮影することはできません。中段のセクターの選択を

    解除すると、自動的に上段のセクターも解除され暗転表

    示されます。

    選択を解除したセクターの矢印フィールドを再度タッチ

    すると、選択状態になり明るく表示されます。

    撮影するセクター

    撮影しないセクター

  • 38

    7.1.4 顎の形状とサイズの選択

    Square

    (方形)

    Size

    (顎のサイズ)

    Average

    (標準)

    Wide

    (広)

    Shape

    (顎の形状)

    V‐shaped

    (尖形)

    Normal

    (標準)

    Narrow

    (狭)

    選択が完了したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

    に戻ります。

    [Select jaw shape & size]ディスプレイが表示されます。

    患者の顎に合った形状とサイズのアイコンをタッチして選

    択します。

    患者の顎の形状やサイズに応じ、焦点層を調整することが

    できます。

    メインディスプレイの[Jaw]フィールド又は右側の顎の

    アイコンをタッチします。

    顎のアイコンの数値は焦点位置を表しています。

  • 39

    7.1.5 患者導入ポジションの選択

    クローズ導入ポジションオープン導入ポジション

    患者導入ポジションにはEntry 1とEntry 2の2つがあります。

    必要や好みにより、どちらかを選択することができます。

    [Go Entry 1]を選択すると、Cアームが後方に移動し、患

    者を位置付ける場所から離れます。このオープンポジショ

    ンでは患者の位置を全ての方向から見て調整することがで

    きます。

    [Go Entry 2]では、従来と同様にCアームはテンプルサポ

    ートの上に位置します。

  • 40

    撮影角度と撮影位置の調整方法は、69ページ「9.1.1 1回目

    の撮影(閉口位)」を参照してください。

    下記の[Select program type]ディスプレイが表示されま

    す。[TMJ]を選択します。

    ※[Select program type]ディスプレイにはそのユニット

    が装備している全ての撮影プログラムが表示されます。

    7.2 顎関節撮影プログラムの選択

    希望の顎関節撮影プログラムを選択するため、まずメイン

    ディスプレイの[Prog.]のフィールドをタッチします。

  • 41

    下記の[Select program type-TMJ]ディスプレイが表示さ

    れます。対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プロ

    グラムを選択します。希望のプログラムが表示されていな

    い場合は、矢印のアイコンでリストをスクロールしてくだ

    ベーシックプログラム

    アドバンスプログラム

    (オプション)

    顎関節撮影には3つの二重撮影プログラムと4つの3アングル

    撮影プログラム、計7つのプログラムがあります。

    ※[double lat.]と[double PA]プログラムはベーシック

    プログラムです。その他の顎関節撮影プログラムは全て

    オプションです。

    希望の顎関節撮影プログラムを選択すると、メインディスプレ

    イが表示されます。

    [Patient size]フィールドをタッチするごとに、[Adult(成

    人)]と[Child(小児)]が交互に変更されます。

    患者が小児か非常に小柄な成人の場合は[Child]を、その

    他の場合は[Adult]を選択します。[Child]を選択すると、

    撮影範囲が減少されます。

    ※[Child]を選択すると、顎のサイズは自動的に[Narrow

    (狭)]が設定されます。

    7.2.1 患者サイズの選択

  • 42

    7.2.2 管電圧、管電流及び右側・左側の選択

    患者の体格に応じて正しい照射条件を選択します。

    顎関節二重撮影の照射条件は69ページ「9.1 顎関節二重撮

    影」を参照してください。

    顎関節3アングル撮影の照射条件は75ページ「9.2 顎関節3

    アングル撮影」を参照してください。

    条件を選択したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

    に戻ります。

    [Select kV / mA]ディスプレイが表示されます。

    メインディスプレイの[kV/mA]フィールドをタッチします。

    セグメントアイコンをタッチすると[Select side]ディス

    プレイが表示されます。矢印(△)をタッチし、撮影する

    顎関節(右側・左側)を選択できます。

    ※この機能は両側を撮影するプログラムにのみ有効です。

  • 43

    7.2.3 顎のサイズの選択及び撮影位置と角度の調整

    患者の顎のサイズに応じ、焦点層を調整することができま

    す。

    メインディスプレイの[Jaw]フィールド又は右側の顎の

    アイコンをタッチします。

    顎のアイコンの数値は焦点位置を表しています。

    [Select size, adjust position and angle.]ディスプレイが表示されます。

    顎のアイコンの両側に表示されている数値は、断層位置を表します。患者の顎のサイズに合ったアイコンをタッチして選択します。顎のサイズは撮影位置に影響します。対応する矢印をタッチし、患者に合わせた適切な撮影位置と角度を設定します。デフォルトの角度は17°です(側方撮影)。

    選択が完了したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

    に戻ります。

  • 44

    7.2.4 患者導入ポジションの選択

    オープン導入ポジション クローズ導入ポジション

    患者導入ポジションにはEntry 1とEntry 2の2つがあります。

    必要や好みにより、どちらかを選択することができます。

    [Go Entry 1]を選択すると、Cアームが後方に移動し、患

    者を位置付ける場所から離れます。このオープンポジショ

    ンでは患者の位置を全ての方向から見て調整することがで

    きます。

    [Go Entry 2]では、従来と同様にCアームはテンプルサポ

    ートの上に位置します。

  • 45

    7.3 上顎洞撮影プログラムの選択

    下記の[Select program type]ディスプレイが表示されま

    す。[Sinus]を選択します。

    ※[Select program type]ディスプレイにはそのユニットが

    装備している全ての撮影プログラムが表示されます。

    希望の上顎洞撮影プログラムを選択するため、まずメイン

    ディスプレイの[Prog.]のフィールドをタッチします。

  • 46

    下記の[Select program type-Sinus]ディスプレイが表示

    されます。対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プ

    ログラムを選択します。

    ベーシックプログラム

    オプションプログラム

    上顎洞撮影には6つのプログラムがあります。

    ※[PA rotational]プログラムはベーシックプログラムです。

    その他の上顎洞撮影プログラムは全てオプションです。

    選択が完了したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

    に戻ります。

    7.3.1 患者サイズの選択

    [Patient size]フィールドをタッチするごとに、[Adult(成

    人)]と[Child(小児)]が交互に変更されます。

    患者が小児か非常に小柄な成人の場合は[Child]を、その

    他の場合は[Adult]を選択します。[Child]を選択すると、

    撮影範囲が減少されます。

  • 47

    7.3.2 管電圧、管電流の選択

    患者の体格に応じて正しい照射条件を選択します。

    上顎洞撮影の照射条件は81ページ「10.上顎洞撮影」を参照

    してください。

    条件を選択したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

    に戻ります。

    [Select kV/mA]ディスプレイが表示されます。

    メインディスプレイの[kV/mA]フィールドをタッチしま

    す。

  • 7.3.3 患者導入ポジションの選択

    オープン導入ポジション クローズ導入ポジション

    患者導入ポジションにはEntry 1とEntry 2の2つがあります。

    必要や好みにより、どちらかを選択することができます。

    [Go Entry 1]を選択すると、Cアームが後方に移動し、患

    者を位置付ける場所から離れます。このオープンポジション

    では患者の位置を全ての方向から見て調整することができま

    す。

    [Go Entry 2]では、従来と同様にCアームはテンプルサポート

    の上に位置します。

    48

  • 49

    下記の[Select program type]ディスプレイが表示され

    ます。[Tomo]又は[Transtomo]を選択します。

    ※[Select program type]ディスプレイにはそのユニッ

    トが装備している全ての撮影プログラムが表示されます。

    リニアトモグラフィプログラムでは、上顎、下顎又は顎関節

    のリニア断層画像が撮影できます。横断面、平行断面が撮影

    でき、また、角度を調整することもできます。

    リニアトモグラフィプログラムには、トモグラフィ(Tomo)と、トラ

    ンストモグラフィ(Transtomo)の2種類のプログラムがあります。

    トモグラフィ(Tomo)は、X線ヘッドが1回のスイープをす

    ると同時に、回転中心が断層域に沿って移動しながら、細隙

    ビームで撮影します。断層域の厚さは6mm固定です。1フレ

    ームあたりの照射時間は3秒です。

    トランストモグラフィ(Transtomo)は、回転中心が断層域

    に沿って移動しながら、振子運動を繰り返して撮影します。

    断層域の厚さは調整することができます。

    希望のリニアトモグラフィプログラムを選択するため、まず

    メインディスプレイの[Prog.]のフィールドをタッチします。

    7.4 リニアトモグラフィプログラムの選択(オプション)

  • 50

    それぞれ下記の[Select program type-Transtomo]又は

    [Select program type-Tomo]ディスプレイが表示されま

    す。

    トモグラフィ、トランストモグラフィには、それぞれ5つの

    横断層撮影プログラム、4つの平行断層撮影プログラムそし

    て3つの横断層・平行断層ミックス撮影プログラム、計12の

    プログラムがあります。

    対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プログラムを

    選択します。

    Cross-sectional]を選択するとそれぞれ下記のディスプレイ

    が表示されます。

    対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プログラムを選

    択します。

  • 51

    [Longitudinal]を選択するとそれぞれ下記のディスプレイ

    が表示されます。

    対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プログラムを

    選択します。

    [Mixed]を選択するとそれぞれ下記のディスプレイが表示

    されます。

    対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プログラムを選

    択します。

  • 52

    7.4.1 ターゲットエリアの選択

    リニアトモグラフィプログラムを選択すると

    [Select target area]ディスプレイが表示されます。

    [Select target area]ディスプレイで次の項目を選択し、

    ターゲットエリアを決定します。

    ・上顎又は下顎

    ・右側又は左側

    ・顎のサイズ

    ・断層域の厚さ(トランストモグラフィのみ)

    ・断層位置の移動距離

    ・上顎のみ又は下顎のみの撮影、又は上下顎撮影

    ・歯牙番号(又は顎関節、上顎洞、鼻腔)

    設定されたターゲットエリアはアイコン上にマークされます。

    ※ターゲットエリアの位置は平均的な顎の計測値に基

    づいています。患者ごとに、必ず調整が必要です。調整方

    法は、95ページ「11.5 ターゲットエリアの位置調整」を

    参照してください。

  • 53

    Jaw size

    Side

    Layer

    Distance

    Size

    Target

    Jaw[Jaw]フィールドをタッチし、上顎か下顎を選択します。

    [Side]フィールドをタッチし、右側か左側を選択します。

    ※顎のアイコンの撮影する側をタッチして選択することもで

    きます。

    [Jaw size]フィールドをタッチし、顎のサイズを選択しま

    す。[Select jaw shape & size]ディスプレイが表示され

    ます。患者に対応したサイズ(狭、標準、広)のアイコンを

    タッチして選択し、[OK]で決定します。

    トモグラフィでは断層域の厚さは6mm固定で[Layer]フィー

    ルドは表示されません。

    トランストモグラフィでは断層域の厚さを1、3、6、9、18、

    36mmから選択できます。

    [Distance]フィールドをタッチし、断層位置の移動距離を

    選択します。1、3、6、9、12mmの選択ができます。リスト

    はサイクル表示します。

    [Size]フィールドをタッチし、上顎のみ又は下顎のみの撮

    影か上下顎の撮影を選択します。[Upper]又は[Lower]

    を選択すると上顎又は下顎のみ撮影が行われます。[Full]を

    選択すると上顎と下顎の撮影が行われます。

    [Target]フィールドをタッチし、歯牙番号(0~8)、顎関節

    (9)、上顎洞(10)、又は鼻腔(11)を選択します。0は中切

    歯の歯間部を表します。リストはサイクル表示します。

    ※顎のアイコンの、対応する部位をタッチして選択すること

    もできます。

    ※マニュアルプログラムでは、選択したターゲットポジショ

    ンは画像 No.1 になります。オートプログラムでは、選択

    したターゲットポジションは画像 No.2 になります。前述

    のプログラムリストを参照してください。

    ターゲットポジションを設定したら、[OK]をタッチし決定

    します。メインディスプレイが表示されます。

  • 54

    7.4.2 管電圧、管電流の選択

    [Select kV/mA]ディスプレイが表示されます。

    メインディスプレイの[kV/mA]フィールドをタッチしま

    す。

    患者の体格に応じて正しい撮影条件を選択します。

    リニアトモグラフィの撮影条件は86ページ「11.リニアトモ

    グラフィ」を参照してください。

    条件を選択したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

    に戻ります。

    ターゲットエリア

    顎サイズ

  • 55

    7.5 インフォメーションディスプレイ

    [ i]フィールドをタッチします。[INFORMATION

    DISPLAYS]ディスプレイが表示されます。

    コントロールパネルには、通常はあまり使用しない設定

    メニューやサービスマン専用のメニューがあります。

    ここではご使用者が操作できるメニューについて説明し

    ます。

    [Exit]フィールドをタッチするとメインディスプレ

    イに戻ります。

    [Back]フィールドをタッチすると一つ前のディス

    プレイに戻ります。

    7.5.1 ユーザー設定

    [INFORMATION DISPLAYS]ディスプレイの

    [User preference settings]を選択します。このモー

    ドでは日時、ユニットの動作などが設定できます。

  • 56

    [Hour]と[Minutes]の隣にある矢印フィールドを

    タッチし、それぞれ時、分を設定します。

    [Done]フィールドをタッチすると設定は保存され

    ます。

    [Cancel]フィールドをタッチすると設定は保存され

    ません。

    [Year]、[Month]、[Day]の隣にある矢印フィール

    ドをタッチし、それぞれ年、月、日を設定します。

    [Done]フィールドをタッチすると設定は保存され

    ます。

    [Cancel]フィールドをタッチすると設定は保存され

    ません。

    [User p re fe rence se t t i ngs]ディスプレイの

    [Date & time](i210)を選択します。

    時間を設定する場合は[Set time of day]を、日付

    を設定する場合は[Set date]を選択します。

    また、[ Date & time display format]では日付と

    時間の表示方法を選択できます。

    日時の設定

  • 57

    [User p re fe rence se t t i ngs]ディスプレイの

    [Audio settings](i220)を選択します。

    [Adjust sound volumes]フィールドをタッチする

    と、照射警告音のボリュームを設定することができま

    す。

    [Date & time display format](i213)を選択しま

    す。時刻は12時間表示と24時間表示を選択できます。

    年月日の表示は3つから選択できます。希望の表示を

    選択したら[Done]フィールドをタッチし、設定を

    保存します。

    照射警告音の設定

  • 58

    [User p re fe rence se t t i ngs]ディスプレイの

    [Visual adjustments](i250)を選択します。

    [DEC settings]及び[Preview settings]の機能は

    使用しません。

    [User preference settings]デ ィス プ レ イ の

    [Behavioural preferences](i230)を選択します。

    [Return C-arm after exposure]フィールドをタッチし

    チェックボックスにチェックを入れると、パノラマ撮影

    (セファロ撮影以外の撮影)終了後、Cアームが導入ポ

    ジションに自動的に戻るように設定できます(オートリ

    ターン機能)。

    [Disable Entry1 position]フィールドにタッチしチ

    ェックを入れると、オープン導入ポジションの[Go

    Entry1]を機能しないように設定できます。

    [Statistics]フィールドにタッチしチェックを入れると、

    撮影終了後に、各撮影における面積照射線量積が表示

    されます。照射条件(管電圧、管電流、照射時間)に応

    じた、理論上の最大値を表示します。被写体(患者)が

    全照射域をカバーしていない場合(例えばセファロ撮

    影)、実際の値は低くなります。単位はmGyc裃です。

    [Done]フィールドをタッチすると設定は保存されます。

    [Cancel]フィールドをタッチすると設定は保存されず、

    [User preference settings]ディスプレイに戻ります。

    ユニットの動作

    ビジュアル調整

  • 59

    7.5.2 スペシャルファンクション [INFORMATION DISPLAYS]ディスプレイで[Special functions](i400)を選択します。このモ

    ードでは特別な操作設定が行えます。

    [Special functions]ディスプレイの

    [Special operation mode selection]を選択しま

    す。下記のディスプレイが表示されます。

    言語の選択

    [Visual adjustments]ディスプレイの

    [Touch panel calibration]を選択します。

    タッチポイントにタッチすると左記のディスプレイが表

    示されます。

    ディスプレイを5秒間タッチし、キャリブレーションを保

    存します。

    TOUCH PANEL CALIBRATIONTouch screen in 5 seconds to continue

    [Language select](i260)ディスプレイでは、デ

    ィスプレイの表示言語を下記から選択できます。

    希望の言語のフィールドをタッチして選択したら、

    [Done]フィールドをタッチして設定を保存します。

    ・[English(英語)]

    ・[Deutsch(ドイツ語)]

    ・[Español(スペイン語)]

    ・[Italiano(イタリア語)]

    ・[Français(フランス語)]

    ・[Suomi(フィンランド語)]

    ・[Svenska(セルビア語)]

  • 60

    [Disable all radiation(EXHIBIT)]ではX線照射のON/OFFを切り替えることができます。チェックボックスにチェックを入れると、照射ボタンを押してもX線は照射されません。この機能はデモ用で、Cアームは通常通り動きますが、X線の照射もされず警告音も鳴りません。子供や神経質な患者を撮影する前にCアームの動きをデモしたいときなどに使用します。[Disable all radiation(EXHIBIT)]フィールドをタッチするごとにX線照射のON(チェックなし)/ OFF(チェックあり)が切り替わります。

    X線照射のON/OFF切り替え

    PCとの通信のON/OFF切り替え PCとの通信のON/OFFを切り替えることができます。[Disable need for PC PC-communication]のチェックボックスにチェックを入れると、撮影したイメージがPCに保存されなくなりますので、注意してください。

    最近発生した100のエラーコードと、別途チューブヘッドに関する40のエラーコードを表示します。矢印キーでエラーリストをスクロールして選択することができます。選択されたエラーの詳細(エラーコードナンバー、発生日時、ソフトウェアバージョン)は、ディスプレイの下部に表示されます。

    エラーコード及びエラー発生回数

    ソフトウェアバージョン

    日時

    [Beam check]及び[Network settings]は使用しません。

    エラーヒストリー

  • 61

    8. パノラマ撮影

    本項では、フルサイズの全顎パノラマ撮影の手順を説明し

    ます。小児の設定を選択すると照射範囲が自動的に縮小さ

    れます。また、顎を垂直方向、水平方向に分割した一部だ

    けを撮影する分割撮影も可能です(オプション)。36ページ

    「7.1.3 分割撮影の部位選択」を参照してください。

    バイトピースを使用します。チンレストとバイトピースを

    アダプタに差し込みます。アダプタをサポートテーブルの

    穴に差し込みます。

    患者が無歯顎の場合やバイトピースが使用できない場合は、

    チンカップ又はチンサポートを使用します。この場合はロ

    ールワッテなどを噛ませ、正しい咬合状態にしてください。

    希望のパノラマ撮影プログラムを選択します。33ページ

    「7.1 パノラマ撮影プログラムの選択」を参照してください。

    次ページの表から適切な撮影条件を選択します。

    ※表の値より低い管電流(mA)で撮影しても、診断に影響

    がない画質が得られる場合は、低い管電流で撮影するよ

    うにし、患者の被曝量を最小限にするようにしてくださ

    い。

    バイトピース

    チンレスト

    アダプタ

    チンカップ

    チンサポート

  • 62

    必要な設定が全て完了したら、Cアームを患者導入ポジショ

    ンに動かします。

    患者導入ポジションは、Entry 1とEntry 2の2つがあります。

    39ページ「7.1.5 患者導入ポジションの選択」を参照してく

    ださい。

    オープン導入ポジション クローズ導入ポジション

    患者の準備をします。29ページ「5.2 患者の準備」を参照

    してください。

    パノラマ撮影 撮影条件

    患 者� 管電圧(kV)� 管電流(mA)�

    小児 ─ 7歳から12歳まで�

    成人女性、小柄な成人男性�

    成人男性�

    大柄な成人男性�

    62

    64

    66

    68

    6�

    小児 ─ 6歳まで� 60 4�

    8�

    7�

    9�

  • 63

    8.1 患者の位置付け

    高さ調整キーで患者の顎より少し高い位置にチンレストを

    合わせます。これにより、患者は背を伸ばしやすくなり、

    頸椎が真っ直ぐ伸びるようになります。

    テレスコピックコラム(支柱)は始めはゆっくりと動き、

    その後加速します。

    ※チンサポートを使用する場合は、左図のように下唇のす

    ぐ下にチンサポートをあてます。

    ※チンサポート又はチンカップを使用する場合は、患者に

    ロールワッテなどを噛ませます。

    テンプルサポートが開いていない場合は、テンプルサポー

    トボタンを押し、テンプルサポートを開きます。

    テンプルサポートボタンを再度押すとテンプルサポートが

    閉じます。

    患者をチンレストの前に誘導します。

    患者を前進させ、ハンドルを握らせます。顎をチンレスト

    に乗せ、バイトピースの高さを調整しバイトピースを噛ま

    せます。上下顎ともに前歯先端部がバイトピースの溝を噛

    むようにします。

    テンプルサポート

    ボタン

    高さ調整キー

    チンサポート使用時の

    患者ポジション

    バイトピース

  • 64

    テンプルサポートボタンを押し、テンプルサポートを閉じ

    ます。

    焦点ビーム調整用のサムホイールを少し動かし、患者ポジ

    ショニングビームを点灯させます。焦点ビーム調整用のサ

    ムホイールはサポートテーブルの下側にあります。

    ポジショニングビームは2分後に自動的に消灯します。位置

    付けが完了する前に消灯した場合は、再度点灯させてくだ

    さい。

    テンプルサポート

    ボタン

    患者の後方から、患者の肩が水平であること、首の筋肉

    がリラックスしていることを確認してください。

    フランクフルト平面

    ビーム

    サムホイール

    焦点ビーム

    正中ビーム

  • 65

    フランクフルト平面がフランクフルト平面ビームと一致す

    るようにします。

    患者の後頭部を手で支えながら、高さ調整キーでユニット

    の高さを調整して頭の角度を変えます。患者の背中を真っ

    直ぐにします。必要に応じユニットを少し上に上げ頸椎を

    伸ばします。

    フランクフルト平面

    ビーム

    正中ビーム

    患者の正中矢状面が正中ビームに重なるように合わせてく

    ださい。

    顔面で正しく合っているように見えても、わずかに横を向

    いている可能性がありますので、患者が正面を向いている

    ことを確認してください。

  • 66

    フランクフルト平面ビームのライトはテレスコピックコラ

    ムにあり、患者に合わせて動かすことができます。調整は

    ビームライトのスロットの下にあるサムホイールで行いま

    す。

    サム

    ホイール

    側切歯

    中切歯根尖部

    犬歯

    焦点ビーム

    サムホイール

    患者の上顎中切歯の根尖部に焦点層がくるように位置付け

    ます。

    サポートテーブルの下にあるサムホイールを回し、焦点ビ

    ームが側切歯と犬歯の間にくるように調整します。標準的

    な患者の場合、上記の位置合わせで中切歯根尖部が焦点域

    に入ります。

    フランクフルト平面や正中矢状面がずれていないか確認し

    てください。必要に応じ再度調整します。

    ※撮影を行う前に、Dimaxisで患者を選択し、[パノラマ撮

    影]ウィンドウを開いておいてください。

    詳しくはDimaxisの使用説明書を参照してください。

    焦点ビーム

    フランク

    フルト平面

    ビーム

  • 67

    8.2 撮影

    オレンジのインジケータ

    グリーンのインジケータ

    照射ボタンとコントロールパネルのインジケータがグリー

    ンに点灯します。また、コントロールパネルの時刻表示の

    位置には“Ready”の文字が表示されます。PCのモニタ上

    には[撮影準備中]と表示されます。

    ユニットがレディーポジションに移動中は、インジケータ

    と“Ready”は点滅します。レディーポジションに移動す

    ると点灯に変わります。PCのモニタ上には[撮影準備完了]

    と表示されます。

    バイトピースを噛んだまま唇を閉じ、舌を口蓋につけて普

    通に呼吸し、静止するように患者に指示します。

    患者が無歯顎の場合やバイトピースが使用できない場合は、

    チンカップ又はチンサポートを使用します。この場合はロ

    ールワッテなどを噛ませ、正しい咬合状態にしてください。

    照射ボタンを押し、撮影します。撮影中は照射ボタンを押

    し続けてください。Cアームが1回転します。

    撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射警告イン

    ジケータがオレンジに点灯し、同時に照射警告音が鳴りま

    す。

    撮影が終了すると自動的にテンプルサポートが開き、患者

    を解放できるようになります。

    ※撮影中は常に患者とユニットを監視していてください。

    撮影中にCアームの動きが止まった場合は、すぐに照射

    ボタンを離してください。

    準備が完了したら、メインディスプレイの[Ready]フィ

    ールドをタッチします。ユニットがレディーポジションに

    移動します。

  • 68

    [Go Entry 1]又は[Go Entry 2]フィールドをタッチし、

    Cアームを導入ポジションに動かします。

    ※オートリターン機能をONにしている場合は、撮影後、C

    アームはレディーポジションに自動的に移動します。オ

    ートリターンの設定方法は、55ページ「7.5.1 ユーザー設

    定」を参照してください。

    ※連続してたくさんの撮影を行うと、X線チューブがオーバ

    ーヒートし、ディスプレイに冷却時間が表示される場合

    があります 。この冷却時間は次の撮影までの待ち時間を

    表しています。

    例)00:42 → 待ち時間42秒

    撮影後、PCのモニタの「パノラマ撮影」ウィンドウにイメ

    ージが表示されます。[OK] ボタンをクリックして、イメー

    ジを受け取ります。この操作を行わないと、イメージはデ

    ータベースに保存されません。詳しくはDimaxisの使用説明

    書「パノラマ撮影」の項を参照してください。

  • 69

    9. 顎関節撮影

    9.1 顎関節二重撮影(側方、PA方向、側方-PA方向)

    チンサポート アダプタ

    9.1.1 1回目の撮影(閉口位)

    希望の顎関節二重撮影プログラムを選択します。40ページ

    「7.2 顎関節撮影プログラムの選択」を参照してください。

    下記の表から適切な撮影条件を選択します。閉口位と開口

    位では管電圧が異なりますので注意してください。

    ※表の値より低い管電流(mA)で撮影しても、診断に影響

    がない画質が得られる場合は、低い管電流で撮影するよう

    にし、患者の被曝量を最小限にするようにしてください。

    顎関節側方二重撮影 撮影条件

    本プログラムでは、閉口位、開口位での顎関節を撮影しま

    す。

    顎関節二重撮影を行う前に、セファロにて頭部軸方向撮影

    を行い、顆頭の角度を計測します。

    ※初期設定値は、17°を基準としています。

    本プログラムは二重撮影ですので、Cアームは2回回転します。

    チンサポートを使用します。チンサポートをアダプタに差

    し込みます。アダプタをサポートテーブルの穴に差し込み

    ます。

    患 者�

    閉口位�

    管電圧(kV)�

    開口位��

    小児-7歳から12歳まで�

    成人女性、小柄な成人男性�

    成人男性�

    大柄な成人男性�

    64

    66

    68

    70

    62

    64

    66

    68

    管電流(mA)�

    6

    7

    8

    9

    小児-6歳まで� 62 60 5

    顆頭の角度

    顆頭の長軸

  • 70

    クローズ導入ポジションオープン導入ポジション

    必要な設定が全て完了したら、Cアームを患者導入ポジショ

    ンに動かします。

    患者導入ポジションはEntry 1とEntry 2の2つがあります。44

    ページ「7.2.4 患者導入ポジションの選択」を参照してください。

    顎関節PA方向二重撮影 撮影条件

    患 者�

    閉口位�

    管電圧(kV)�

    開口位��

    小児-7歳から12歳まで�

    成人女性、小柄な成人男性�

    成人男性�

    大柄な成人男性�

    66

    68

    70

    72

    64

    66

    68

    70

    管電流(mA)�

    6

    7

    8

    9

    小児-6歳まで� 64 62 5

    撮影位置・角度調整

    顎関節側方・PA方向二重撮影 撮影条件

    患 者�

    閉口位�

    管電圧(kV)�

    開口位��

    小児-7歳から12歳まで�

    成人女性、小柄な成人男性�

    成人男性�

    大柄な成人男性�

    64

    66

    68

    70

    62

    64

    66

    68

    管電流(mA)�

    6

    7

    8

    9

    小児-6歳まで� 62 60 5

  • 71

    テンプルサポート

    ボタン

    サムホイール

    高さ調整キー

    患者をチンサポートの前に誘導します。

    二重撮影のため、ユニットが2回回転することを患者に伝え

    ます。

    高さ調整キーで、チンサポートの開口部が患者の口の位置

    になるように合わせます。

    テレスコピックコラム(支柱)は始めはゆっくりと動き、

    その後加速します。

    患者を前進させ、ハンドルを握らせます。唇をチンサポー

    トにあてるように指示します。このとき鼻がチンサポート

    に乗るようにし、軽い咬合状態で口を閉じさせます。

    テンプルサポートボタンを押し、テンプルサポートを閉じ

    ます。

    焦点ビーム調整用のサムホイールを少し動かし、患者ポジ

    ショニングビームを点灯させます。焦点ビーム調整用のサ

    ムホイールはサポートテーブルの下側にあります。

    ポジショニングビームは2分後に自動的に消灯します。位置

    付けが完了する前に消灯した場合は、再度点灯させてくだ

    さい。

    テンプルサポート

    ボタン

    患者の準備をします。29ページ「5.2 患者の準備」を参照

    してください。

    テンプルサポートが開いていない場合は、テンプルサポー

    トボタンを押し、テンプルサポートを開きます。

    テンプルサポートボタンを再度押すとテンプルサポートが

    閉じます。

  • 72

    フランクフルト平面

    フランクフルト平面

    ビーム

    サム

    ホイール

    フランクフルト平面をフランクフルト平面ビームに対し5°

    下に傾けます。

    患者の後頭部を手で支えながら、高さ調整キーでユニット

    の高さを調整して頭の角度を変えます。患者の背中を真っ

    直ぐにします。必要に応じユニットを少し上に上げ、頸椎

    を伸ばします。

    フランクフルト平面ビームのライトはテレスコピックコラ

    ムにあり、患者に合わせて動かすことができます。調整は

    ビームライトのスロットの下にあるサムホイールで行いま

    す。

    フランク

    フルト平面

    ビーム

    患者の後方から、患者の肩が水平であること、首の筋肉が

    リラックスしていることを確認してください。

    患者の正中矢状面が正中ビームに重なるように合わせてく

    ださい。

    顔面で正しく合っているように見えても、わずかに横を向

    いている可能性がありますので、患者が正面を向いている

    ことを確認してください。

    正中ビーム

  • 73

    顎関節撮影では、撮影する位置と角度を調整することがで

    きます。この場合、焦点ビームと顎関節の位置を定規で正

    しく測ります。

    顎のアイコンをタッチし、[Select Jaw size, adjust position

    and angle.]ディスプレイを表示し、計測値に応じて調整し

    ます。

    ※ 撮影位置の値は焦点ビームの位置によって変わりますの

    で、距離の計測は撮影ごとに行い、今回撮影時の設定値

    を次回撮影時に使用しないでください。

    ※ 撮影角度は、セファロにて頭部軸方向撮影を行い、顆頭

    の角度を計測し、調整してください。

    撮影位置と角度

    焦点ビーム

  • 74

    照射ボタンとコントロールパネルのインジケータがグリー

    ンに点灯します。また、コントロールパネルの時刻表示の

    位置には“Ready”の文字が表示されます。PCのモニタ上

    には[撮影準備中]と表示されます。

    ユニットがレディーポジションに移動中は、インジケータ

    と“Ready”は点滅します。レディーポジションに移動す

    ると点灯に変わります。PCのモニタ上には[撮影準備完了]

    と表示されます。

    患者に静止するように指示します。

    照射ボタンを押し、撮影します。撮影中は照射ボタンを押

    し続けてください。

    Cアームが1回転して撮影し、自動的にレディーポジション

    に戻ります。2回目の撮影のため、テンプルサポートは閉じ

    たままです。

    撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射警告イン

    ジケータがオレンジに点灯し、同時に照射警告音が鳴りま

    す。

    ※撮影中は常に患者とユニットを監視していてください。

    撮影中にCアームの動きが止まった場合は、すぐに照射

    ボタンを離してください。

    オレンジのインジケータ

    グリーンのインジケータ

    ※撮影を行う前に、Dimaxisで患者を選択し、[パノラマ撮

    影]ウィンドウを開いておいてください。

    詳しくはDimaxisの使用説明書を参照してください。

    準備が完了したら、メインディスプレイの[Ready]フィ

    ールドをタッチします。ユニットがレディーポジションに

    移動します。

  • 75

    撮影準備ができたら、メインディスプレイの[Ready]フ

    ィールドをタッチします。

    照射ボタンとコントロールパネルのインジケータがグリー

    ンに点灯します。また、コントロールパネルの時刻表示の

    位置には“Ready”の文字が表示されます。PCのモニタ上

    には[撮影準備完了]と表示されます。

    患者に静止するように指示します。

    照射ボタンを押し、撮影します。撮影中は照射ボタンを押

    し続けてください。

    Cアームが回転して2回目の撮影を行います。

    撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射警告インジ

    ケータがオレンジに点灯し、同時に照射警告音が鳴ります。

    2回目の撮影が終了すると、自動的にテンプルサポートが開

    き、患者を解放できるようになります。

    ※撮影中は常に患者とユニットを監視していてください。

    撮影中にCアームの動きが止まった場合は、すぐに照射ボ

    タンを離してください。

    [Go Entry 1]又は[Go Entry 2]フィールドをタッチし、

    Cアームを導入ポジションに動かします。

    撮影後、PCのモニタの「パノラマ撮影」ウィンドウにイメ

    ージが表示されます。[OK] ボタンをクリックして、イメー

    ジを受け取ります。この操作を行わないと、イメージはデー

    タベースに保存されません。詳しくはDimaxisの使用説明書

    「パノラマ撮影」の項を参照してください。

    ※連続してたくさんの撮影を行うと、X線チューブがオーバ

    ーヒートし、ディスプレイに冷却時間が表示される場合

    があります。この冷却時間は次の撮影までの待ち時間を

    表しています。

    例)00:42 → 待ち時間42秒

    オレンジのインジケータ

    グリーンのインジケータ

    9.1.2 2回目の撮影(開口位)

    ※開口位の撮影では管電圧を2kV下げ、また、撮�