フローリング研磨作業 施工マニュアル...5 3.研磨の方向...
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フローリング研磨作業 施工マニュアル
目次
1. 施工及び使用上の注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P1
2. 作業前の準備と作業の流れ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P1
3. サンディング作業のコツ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P2
お問い合わせ先 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P5
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本マニュアルは、サンディング作業の手順書であり、各マシンの使用上の注意については、それ
ぞれのマニュアルを熟読してください。
フローリング研磨作業とは、特殊なマシンと研磨布紙を使用して、フローリングの表面を 0.5~
0.8mm 程度削り落とし、古い塗膜とフローリング表面をペーパーで削り、フローリングの木の新し
い面を出し、フロアを新品同様に生まれ変わらせる作業のことです。新床の場合は、研磨作業を
行うことでフローリングの目違いが解消されます。旧床の場合は、古い塗膜や汚れをすべて取り
除きます。
フロアの研磨作業には「Bona ベルト」、際部の研磨作業には「Bona エッジャー」を使用します。ま
た、ダストフリーサンディングを行う場合は、これらのマシンに「Bona ダストケアシングル(DCS)」を
接続して作業します。
基本的なサンディング作業は、以下の流れで行います。
フロアの研磨作業
1.粗掛け サンダー掛け#36 ベルトサンダーに#36 の研磨布紙を装着し、フロアの不
陸や旧塗膜を削り落とします。
2.中掛け サンダー掛け#60 ベルトサンダーに#60 の研磨布紙を装着し、粗掛けの
引っ掻き傷を取り除きます。
3.仕上げ掛け サンダー掛け#100 ベルトサンダーに#100 の研磨布紙を装着し、表面をキ
レイに仕上げます。
4.ポリッシャー掛け ポリッシャー#100 ポリッシャーに仕上げ掛けと同じ番手のペーパーを装
着し、サンダー痕を取り除きます。
1 施工及び使用上の注意
2 作業前の準備と作業の流れ
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際部の研磨作業
1.粗掛け サンダー掛け#40 エッジャーに#40 の研磨布紙を装着し、フロアの不陸
や旧塗膜を削り落とします。
2.仕上げ掛け サンダー掛け#100 エッジャーに#100 の研磨布紙を装着し、表面をキレイ
に仕上げます。
3.ポリッシャー掛け ポリッシャー#100 ポリッシャーに仕上げ掛けと同じ番手のペーパーを装
着し、サンダー痕を取り除きます。
1.ペーパー番手の選定について
ペーパーは、番手ひとつをスキップして使用すると、下図のように研磨痕がキレイに取り除け、と
てもキレイな仕上がりになります。
ふたつ以上の番手をスキップすると、粗いペーパーの研磨痕が消えませんので、美しい仕上が
りにはなりません。ご注意ください。
良い例 悪い例
サンディング作業のコツ 3
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ペーパーの使用例:
粗掛け スキップ 中掛け スキップ 仕上げ掛け
正 #36 (#40) #60 (#80) #100
正 #24 (#36) #40 (#60) #80
正 #40 (#60) #80 (#100) #120
誤 #24 (#36、#40) #60 (#80、#100) #120
誤 #36 (#40、#60) #80 (#100) #120
誤 #40 - #60 (#80、#100) #120
また、仕上げ掛け後のポリッシャー掛けは、「Bona ベルトの仕上げ掛けに使用したペーパーと同じ
番手を使用して研磨しないと、サンダーの研磨痕が消えません。ご注意ください。また、仕上げ掛
けの番手は細かい方が仕上がりはキレイになります。出来れば#120以上のペーパーで行うように
しましょう。
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2.粗掛けについて
最も重要な研磨作業です。
この最初の研磨作業において、フローリングの
目違いや古い塗膜をすべて取り除いて下さい。
木の繊維方向に向かって研磨すると、「ウォッシ
ュボードエフェクト」といって、洗濯板(ウォッシュ
ボード)のように波打ってしまう場合があります
ので、木の繊維方向の斜めに研磨するようにし
てください。
また、研磨ドラムは構造上、チャターマークと呼
ばれる研磨痕を残します。ドラムの進行方向と
直角に、横線状に細かいさざ波のような研磨痕
が残りますので、ドラム式のサンダーマシンでは
なく、ベルト式サンダーマシンをお使いください。
従来の研磨ドラム ベルト式サンダー
研磨の方向
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3.研磨の方向
フローリングの貼り方によって、実際にどのようにマシンを動かすのか、代表的な貼り方とペーパ
ーの番手の使用例をいくつか示します。
粗掛け ① #36 部屋を斜めに向かって
粗掛け ② #40 反対方向の斜め
中掛け ③ #80 木の繊維方向
仕上げ掛け ④ #120 木の繊維方向
ポリッシャー掛け #120
粗掛け ① #36 部屋を斜めに向かって
中掛け ② #60 木の繊維方向
仕上げ掛け ③ #100 木の繊維方向
ポリッシャー掛け #100
粗掛け ① #36 壁に向かって真っ直ぐ
粗掛け ② #40 ①の直角に
中掛け ③ #80 部屋を斜めに
仕上げ掛け ④ #120 反対方向の斜め
ポリッシャー掛け #120
粗掛け ① #36 部屋を斜めに
粗掛け ② #40 反対方向の斜め
中掛け ③ #80 壁に向かって真っ直ぐ
仕上げ掛け ④ #120 窓に向かって真っ直ぐ
③に対して直角
ポリッシャー掛け #120
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4.塗り重ね時の研磨について
研磨作業が終了したら、仕上げに応じて塗料を塗り重ねていきます。塗料を塗布すると木の繊維
が起き上がり、いわゆる「毛羽立ち」が発生し、せっかくキレイに研磨したフロアの表面がザラザラ
になってしまいます。
この「毛羽立ち」を残したまま塗り重ねても、決してキレイな仕上がり面は得られません。塗料を塗
布した後、次の塗料を塗り重ねる前には、しっかりと塗料が乾燥したことを確認してから、ポリッシ
ャーにペーパーを装着してポリッシャー掛けを行い、この「毛羽立ち」を必ず取り除いてください。
塗料を塗布 毛羽立ちが発生
塗料を塗布、乾燥した直後のフローリングの断面
ポリッシャー掛けを行うことで、表面が平滑に
ポリッシャー掛けを行った後のフローリングの断面
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