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1
ライフエンディング業界における SLCイノベーション
〜アフターブランディングの導入〜
大阪市立大学 商学部 田村ゼミ ぴーたー・がぶりえる
大澤 草野 小谷 谷野 西澤 2
~課題決定~ ~分析~ ・業界 ・社会 ・サービス ~イノベーションの源泉~ ~提案~
目次
3
今後いかなる画期的な イノベーションが考えられるかを検討
なぜ、どのようにこの業界が 変化しているのかを分析
~課題設定~
したうえで
4
~分析~
ライフエンディング業界の概要
社会の変化
新しいサービスの変化
5
ライフエンディング業界の概要
6
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
1600
1800
死亡件数推移(含予測) (千
(年
出典)「安心と信頼のある『ライフエンディング・ステージ』の創出に向けた普及啓発に関する研究会報告書」2012年4月
推定
業界概要①死亡件数の増加
7
安定成長市場
ライフエンディング業界の概要
8
業界概要②市場規模
ライフエンディング業界
葬儀 約1兆7000億円
9
巨大市場
安定成長市場
ライフエンディング業界の概要
10
1人
5%
2〜4人
25%
5〜9人
30%
10〜19人
19%
20〜29人
7%
30〜49人
5%
50〜99人
4%
100人以上
4% 無回答
1%
従業員数
兵庫県『最近の経済動向 平成10年版』からの抜粋 経済産業省『業界サーヘイアンケート調査結果(葬祭及ひ葬祭関連サーヒスの実態に係るアンケート調査) 』
業界概要③ライフエンディング業界における中小企業数
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巨大市場
安定成長市場
9割以上中小企業
ライフエンディング業界の概要
12
見積額と実際
の請求額はほ
とんど合致し
ている
51%
見積額と実際
の請求額の差
が大きい
44%
無回答
5%
見積額と実際の請求額の差が大きい
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巨大市場
安定成長市場
9割以上中小企業
ライフエンディング業界の概要
価格不透明
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ライフエンディング業界は そもそもなぜ変化をしているのか
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社会の変化
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近代に至って、旧来から保持されてきた思考を反省しようとする「再帰性」が圧倒的に増大し、社会の隅々まで浸透
近代とはいかなる時代か?
社会学者 アンソニー・ギデンズ
再帰性の浸透
絶対的なものであった伝統の習わしが相対化
出典) A・ギデンズ(著) 松尾 精文、小幡 正敏(訳)(1993) 『近代とはいかなる時代か? モダニティの帰結』而立書房
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同様の論理構造で… ドイツ社会学者のN・ルーマンもまた 同様の論理構造で、近代社会システムの変動が 容易に予想できない方向、速さで 進んでいることを指摘
過去の社会
新たな社会
社会の再帰的作動(オートポイエティックシステム)
反 省 脱タブー
社会学者 N・ルーマン
出典)ニクラス・ルーマン 著 土方 透 訳(2009)『社会理論入門』法政大学出版
ニクラス・ルーマン 著 佐藤 勉 訳(1985)『社会システム理論の視座』木鐸社
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ではライフエンディング業界は どのように変化をしているのか
19
サービスの変化
20
特になし 死について
触れることは
タブー
地域的、社会的 コミュニティを 重視した厳格な葬式
規模が
大きい!
唐木仏壇 金仏壇
価格帯が高い
生前
葬儀
死後
従来の死に関わるサービス
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エンディングノート 入棺体験 遺影撮影 ラスティングドレス 生前葬 Yahoo!エンディング
家族葬
永代供養(骨仏、機械式納骨堂) 手元供養(遺骨ダイヤ、モダン仏壇)
死に関わる新しいサービス
生前
葬儀
死後 22
①エンディングノート
新しいサービスの具体例 生前
23
②入棺体験
新しいサービスの具体例 生前
24
③遺影撮影
新しいサービスの具体例 生前
25
④ラスティングドレス
新しいサービスの具体例 生前
26
新しいサービスの具体例 生前
⑤生前葬
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⑥Yahoo!エンディング
生前の準備から葬儀手配、相続や遺言に関する相談を受け付けるなど、幅広いサービスを実施している
新しいサービスの具体例 生前
28
⑦家族葬
家族や特に親しい友人のみで行う葬儀の総称
比較的規模が小さい
新しいサービスの具体例
近年、従来の暗い葬儀
とは違い、明るい葬儀を行う葬儀屋が出現!
葬儀
29
⑧永代供養
新しいサービスの具体例
骨仏 樹木葬 機械式納骨堂
死後
30
⑨遺骨ダイヤモンド
新しいサービスの具体例 死後
31
新しいサービスの具体例
⑩モダン仏壇
死後
32
投機的
シンプル
積極的
低費用や簡素化
脱タブーや 死への明るい取り組み
終活の流行 先回り的に
自己の死に向き合うこと
33
新たなサービスのトレンド
再帰性
死
よりよい死後
よりよい死期 よりよい死後を迎えたい と
よりよい死期
34
しかし、である!
35
よりよい死期
既存サービス
よりよい死後
死
死後周囲に持続する自分のイメージを
よくしたい
新しいビジネス の可能性
~イノベーションの源泉~
36
潜在的ニーズに応えるビジネスの提案
37
いいイメージで死をむかえたい
死
死後よいイメージであり続けたい
死後も意味的に 残り続けるイメージ Second Life
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アフター ブランディング
~提案~
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アフターブランディングとは
死後に残るセルフイメージを 早期に考え、それを周囲の人々に、意図した通りのイメージ付けを行うサービス
40
アフターブランディングで考えられる リクエスト例
成長する子供に定期的にメッセージと写真を
送りたい
大好きな妻に思い出してほしい
美しく輝いていたころを 知ってほしい
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WEB
顧客 家族
指定日
生前 死後
故人 遺族
意図した通りの イメージ付けが可能!!
42
イメージのシェイプアップ
誰もが振り向く美貌だった 同性からの妬みによる中傷
スキャンダル 若いころから
モデルとして活躍
43
イノベーションの実現可能性
既存インフラを 活用するため
設備投資を要しない
既存の業界事業者の参入が容易
44
業界での持続的定着可能性 (価格不明瞭への対処)
ネット上に店舗窓口の設置が可能
手軽に広く検索、 比較されやすく 競争価格が 生まれやすい
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SLCイノベーションを標榜する アフターブランディング・サービスが次代の業界の差別化軸の主流とな
る!
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訪問記録
月 日 時間 訪問先
7 24 14:00 公益社 本社
8 21 14:00 一心寺
9 4 10:00 ライフジェム 本社
9 4 13:00 ヴェル・クォーレ
9 5 11:00 八木研 本社
10 5 12:30 公益社 西田辺会館
10 11 10:00 雲龍院
電話履歴
月 日 電話先
6 25 ヴェル・クォーレ
7 3 ヴェル・クォーレ
7 16 ヴェル・クォーレ
7 19 ヴェル・クォーレ
8 1 株式会社ティア
8 21 一心寺
8 21 ライフジェム
8 21 八木研
8 21 ヴェル・クォーレ
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参考文献 ・星野 哲(2014)『終活難民 あなたは誰に送ってもらいますか』平凡社新書
・島田 裕巳(2014)『0葬-あっさり死ぬ』集英社
・山田 慎也(2007)『現代日本の死と葬儀-葬祭業の展開と死生観の変容』東京大学
出版社
・アンソニー・ギデンズ(1993)『近代化とはいかなる時代か?-モダニティの帰結
-』而立書房
・ウルリッヒ・ヘック、アンソニー・ギデンズ、スコット・ラッシュ(1997)
『再帰的近代化』而立書房
・上野 千鶴子(2011)『おひとりさまの老後』文藝春秋
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ご静聴ありがとうございました
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(東京都生活局 平成14年3月より抜粋)
補足資料Ⅰ
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(東京都生活局 平成14年3月より抜粋)
補足資料Ⅱ
51
補足資料Ⅲ
(『グラフでみる世帯の状況』 平成24年 厚生労働省」より抜粋)
52
補足資料Ⅳ
(『グラフでみる世帯の状況』 平成24年 厚生労働省」より抜粋)
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黄:知っている
青:知らない 対象60歳以上
(出所:終活・エンディングノートに関する調査)
http://research.lifemedia.jp/2012/02/120229_endingnote.html 最終閲覧日2014/10/15
エンディングノートの認知度
補足資料Ⅴ
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