プラムツリー エンタープライズ ウェブ スイート 5 · プラムツリー...

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バージョ 6 2005 5 プラムツリー エンタープライズ ウェブ スイート 5 導入ガイド

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Page 1: プラムツリー エンタープライズ ウェブ スイート 5 · プラムツリー コーポレート ポータル 5.0 以上、プラムツリー オプション エンタープライズ

バ ー ジ ョ ン 6

2 0 0 5 年 5 月

プラムツリー エンタープライズ

ウェブ スイー ト 5

導入ガイ ド

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著作権情報

この資料の内容はお断 り無 く変更される こ とがあ り ますのでご了承 く ださい。

この資料で扱われている企業、 名前、 およびデータは、 特に断 り のない限 り実際に存在する ものではあ り ません。

© 2001-2005 Plumtree Software. All rights reserved.

プラムツ リー ソ フ ト ウ ェアは、 この資料に記載されている内容に関して、 特許、 特許申請権、 商標、 著作権、 またはその他の知的財産

権を保持しています。 プラムツ リー ソ フ ト ウ ェアから提供される書面のラ イセンス契約書に明記されていない限 り、 この資料の提供に

よってこれらの特許、 商標、 著作権、 またはその他の知的財産権がお客様に譲渡される こ とはあ り ません。

完全なラ イセンス情報については下記のフ ァ イルを参照して く ださい。

プラムツ リー コーポレー ト ポータル 5.0 以上、 プラムツ リー オプシ ョ ン エンタープラ イズ ウ ェブ コンポーネン ト 5.0.2 以上、 プラムツ

リー コンテンツ サーバー 5.0 以上、 プラムツ リー コ ラボレーシ ョ ン サーバー 3.0 以上、 およびプラムツ リー ス タジオ サーバー 2.0 以上

のインス トール CD イ メージに収録されている、 PortalAttributions.txt、 OEWCAttributions.txt、 ContentServerAttributions.txt、CollaborationServerAttributions.txt、 および StudioServerAttributions.txt。

この資料の中で紹介しているプラムツ リーのソ フ ト ウ ェア (以下、 「ソ フ ト ウ ェア」) は、 専ら私的費用で開発された商用コンピュータ ソ フ ト ウ ェアであ り、 プラムツ リーおよびそのサプラ イヤに帰属する固有のデータです。 (a) 米国防総省のエン ド ユーザーの場合 (i) 本ソ

フ ト ウ ェアが、 米国防総省 (DoD) の機関または部隊、 またはその代行会社によって入手された場合、 DoD の FAR Supplement Section 227.7202 およびその後継版 (48 C.F.R. 227.7202) に従って、 本契約の下で取得されたソ フ ト ウ ェアの使用、 複製、 および開示に対する

政府の権利には、 ラ イセンス保持者とプラムツ リーとの間に締結されたソ フ ト ウ ェア ラ イセンス契約の制限事項が適用されます。 (b) 民間機関のエン ド ユーザーの場合 (i) 本ソ フ ト ウ ェアが、 米国政府の民間機関、 またはその代行機関によって入手された場合、 FAR Section 12.212 およびその後継版 (48 C.F.R. 12.212) に従って、 本契約の下で取得されたソ フ ト ウ ェアの使用、 複製、 および開示に対する政府

の権利には、 ラ イセンス保持者とプラムツ リーとの間に締結されたソ フ ト ウ ェア ラ イセンス契約の制限事項が適用されます。

SiteMinder® は、 Netegrity, Inc. の登録商標です。

Oblix、 NetPoint、 Oblix NetPoint、 および Oblix のロゴは、 Oblix, Inc. の登録商標です。 NetPoint COREid System の User Manager、 Group Manager、Organization Manager、 IdentityXML、 Certificate Processing Server (VeriSign®)、 COREid Server、 および WebPass、 NetPoint Access System の Access Manager、Access Server、 WebGate、 および AccessGate、 COREid、 FEDERATEDid Layer、 Oblix IDLink、 Associate Portal Services、 NetPoint System Console、 NetPoint Ready Realm、 NetPoint Federation Services、 NetPoint Mainframe Security Connector、 NetPoint SAML Services、 およびそれらのロゴは、 Oblix, Inc. の商標です。

Java™、 Sun™、 およびその他すべての Sun Microsystems の製品または技術は、 Sun Microsystems, Inc. の商標または登録商標です。

BEA WebLogic® およびその他すべての BEA 製品は、 BEA Systems, Inc. の商標または登録商標です。

IBM WebSphere ® およびその他すべての IBM 製品は、 IBM Corporation の商標または登録商標です。

Oracle® は、 Oracle Corporation の登録商標です。

Microsoft® Internet Information Server (IIS)、 Microsoft® SQL Server、 Microsoft® Exchange、 Excel®、 Microsoft® Pocket PC、 およびその他の Microsoft 製品は Microsoft Corporation の商標または登録商標です。

ColdFusion®、 JRun™、 およびその他すべての Macromedia® 製品は、 Macromedia, Inc. の商標または登録商標です。

Documentum® は、 Documentum, Inc. の登録商標です。 All rights reserved.

DOCS Open® は、 Hummingbird Ltd. の登録商標です。 All rights reserved.

Lotus Notes® およびその他の Lotus 製品は Lotus Development Corporation の商標または登録商標です。

SAP® ソ フ ト ウ ェアおよびその他の SAP 製品は、 SAP AG の商標または登録商標です。

Siebel™ およびすべての Siebel 製品は、 Siebel Systems, Inc. の商標であ り、 一部の管轄区域で商標登録されている場合があ り ます。

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Infomentum および ActiveFile は、 Infomentum Ltd. の商標です。

Jaws® for Windows® は、 Freedom Scientific™ BLV Group の登録商標です。

AvantGo®、 およびその他すべての AvantGo 製品は、 AvantGo, Inc. の商標または登録商標です。

BlackBerry™ および RIM™ は、 Research In Motion Limited の商標です。

Openwave™ および Phone.com™ は、 Openwave Systems Inc または米国およびその他の国での子会社の商標です。

Palm™ は Palm, Inc. の商標です。

Sprint PCS は、 Sprint Communications Company L.P. のサービス マークです。

本製品には、 Apache Software Foundation (http://www.apache.org/) によって開発されたソ フ ト ウ ェアが含まれています。 正規表現サポー ト は、 Regexp Java 正規表現 ラ イブラ リ Copyright © 2000 The Apache Software Foundation によって提供されています。

正規表現サポー ト は、 PCRE ラ イブラ リ パッケージによって提供されています。 Copyright © 1997-2000 University of Cambridge.

本製品には、 Sun Microsystems, Inc. のバイナ リ コード ラ イセンス契約の条項の下で配布されている ソフ ト ウ ェアが含まれています。 詳細については、 http://java.sun.com/j2se/1.3/jre/j2re-1_3_1_01.license.html などを参照して く ださい。

Wsdl4j.jar は、 Common Public License (http://oss.software.ibm.com/developerworks/opensource/CPLv1.0.htm) の下で IBM から提供されています。

Copyright 2003, IBM Corporation. All rights reserved.

ICU 2.1 - International Components for Unicode © 1995-2001: ICU 1.81 以降の著作権および許可通知。 Copyright © 1995-2001 International Business Machines Corporation 他 All rights reserved.

Michael Kay によって開発された Saxon XSLT プロセッサは、Mozilla Public License バージ ョ ン 1.1   http://www.mozilla.org/MPL/MPL-1.1.html の下で提供され

ています。

Ronald Tschalar によって開発された HTTP ク ラ イアン ト ラ イブラ リ は、 GNU Lesser General Public License (LGPL) http://www.gnu.org/licenses/lgpl.html の下で

提供されています。

Log4Net, Copyright 2001-2003 Neoworks, Ltd. All rights reserved. Log4Net は、 Apache Public License の下で提供されています。

JavaService, Copyright © 2000, Alexandria Software Consulting. http://www.alexandriasc.com/software/JavaService/index.html

GLUE は、 The Mind Electric のラ イセンスの下で使用されています。 Copyright © The Mind Electric. All rights reserved. http://www.themindelectric.com/glue/index.html

com.oreilly.servlet パッケージのソース コード、 オブジェ ク ト コード、 および資料は、 Hunter Digital Ventures, LLC によってラ イセンス されています。

LDAP ク ラ イアン ト © Netscape は、 Netscape/iPlanet ONE SDK の条項の下で配布されています。

本製品では、Isomorphic から ラ イセンス されている SmartClient テク ノ ロジーを使用しています。 Copyright © 2003, Isomorphic Software, Inc. All rights reserved.

The Hoard Multiprocessor Memory Allocator (http://www.hoard.org). Copyright © 1998 - 2003, The University of Texas at Austin.

スレ ッデ ィ ングは、 POSIX Threads Library for Windows Copyright © 1991, 1999 Free Software Foundation, Inc. によって提供されています。

標準テンプレー ト ラ イブラ リ は、 STLport Copyright © 1999, 2000 Boris Fomitchev によって提供されています。   Copyright 1994 Hewlett-Packard Company. Copyright 1996,97 Silicon Graphics Computer Systems, Inc. Copyright 1997 Moscow Center for SPARC Technology.

Dom4J, Copyright © MetaStuff, Ltd. All Rights Reserved. 本製品は、 Dom4J プロジェ ク ト 、 http://dom4j.org/ の協力の下で提供されています。

本製品には JDOM Project (http://www.jdom.org) によって開発されたソ フ ト ウ ェアが含まれています。

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Copyright © 2000-2003 Jason Hunter & Brett McLaughlin. All rights reserved.

本製品は、 I-net Software, GMBH のラ イセンスの下で、 Opta 2000 JDBC ド ラ イバを使用しています。 Copyright © 2000-2003 I-Net Software, GMBH. All rights reserved.

Oracle JDBC ド ラ イバは、 Oracle Corporation の許可の下で配布されています。 Copyright © 2003 Oracle Corporation. All rights reserved.

本製品では、 LGPL ラ イセンスの下で配布されている、 Tatu Saloranta によって開発された JUG を使用しています。 JUG はこちらから入手できます : http://www.doomdark.org/doomdark/proj/jug/index.html

サーブレ ッ ト サポー ト ク ラ スは、 Jason Hunter <[email protected]> の com.oreilly.servlet Copyright © 2001 によって提供されています。 All rights Reserved.

フ ァ イル変換機能は、 Outside In® Viewer Technology© 1992-2001 Stellent Chicago, Inc. によって提供されています。 All rights reserved.

XML 解析機能は、 XP - an XML Parser in Java Version 0.5 Copyright© 1997, 1998 James Clark によって提供されています。

GNU sed バージ ョ ン 3.02 Copyright © 1998 Free Software Foundation, Inc. これはフ リーソ フ ト ウ ェアです。 複製に関する条件についてはソースを参照して くだ

さい。 商品価値、 特定の使用目的に対する責任などに関して、 法律で許される範囲で、 いかなる保証も行いません。

ナビゲーシ ョ ン メ ニューは、 DHTML Lab 製 (http://www.dhtmlab.com/)、 © Peter Belesis 2001 の HierMenus (http://www.webreference.com/dhtml/hiermenus) によって動作しています。

Outside In® Viewer Technology© 1992-2001 Stellent Chicago, Inc. All rights reserved.

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この資料に記載されているその他の製品名および企業名は、 各所有者に帰属する商標です。

この資料に関してご意見がある場合は次のア ド レスに送付して く ださい。 [email protected]

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1 はじめに ..........................................................................................................................1-1本書で使用されている記述方法 ....................................................................................1-2本マニュアルで使用しているアイコンについて .............................................................1-3プラムツ リーの資料およびリ ソース .............................................................................1-3

2 ビジネス基盤の構築 ..........................................................................................................2-1エンタープライズ ウェブについて ................................................................................2-2エンタープライズ ウェブの要素 ...................................................................................2-3

エンタープライズ ウェブのアーキテクチャ .............................................................2-5従来型のインフラス ト ラ クチャ ..............................................................................2-5統合製品 ..............................................................................................................2-7基盤サービス .......................................................................................................2-7ポータル プラ ッ ト フ ォーム ...................................................................................2-9Plumtree Analytics Server ..................................................................................2-10複合アプリケーシ ョ ン ......................................................................................... 2-11エンタープライズ ウェブのビジネス ド ライバ .......................................................2-12エンタープライズ ウェブの利点 ...........................................................................2-12

導入戦略 ..................................................................................................................2-13導入のベス ト プラクテ ィ ス .................................................................................2-14プラムツ リー リ ソースの活用のお勧め .................................................................2-15

対象ユーザーのサポー ト ...........................................................................................2-17複数ポータルの必要性についての検討 ..................................................................2-17ユーザーへの表示 ...............................................................................................2-19

サブポータルの定義 ................................................................................2-19コ ミ ュニテ ィの定義 ................................................................................2-20サブポータルおよびコ ミ ュニテ ィのブランデ ィ ング ...................................2-31アクセス権限の設定によってユーザーへの表示を制御する方法 ...................2-33

エンタープライズ ウェブの保護および管理 .................................................................2-34アクセス権限 .....................................................................................................2-35

必須管理者 ............................................................................................2-36特別なケース .........................................................................................2-36

アクテ ィ ビテ ィ権 ...............................................................................................2-37役割の定義 .........................................................................................................2-37

アクテ ィ ビテ ィ権を設定するために作成する一般的な役割 .........................2-39管理オブジェ ク トの階層の定義 ............................................................................2-41

様々なコンテンツ ソースへのアクセスの提供 ..............................................................2-43データの種類 .....................................................................................................2-43データが格納されている場所 ...............................................................................2-44

フ ァ イル リポジ ト リ ...............................................................................2-45コンテンツの検出 ...............................................................................................2-47ナレ ッジ ディ レク ト リの分類構造の定義 ..............................................................2-48

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コンテンツの管理 ...............................................................................................2-51検索の定義 .........................................................................................................2-52

クローラ ウェブ サービスと検索ウェブ サービス ......................................2-54ユーザーが何を検索しているかについての把握 .........................................2-57ユーザーの検索結果を調整する方法 .........................................................2-59関連資料 ................................................................................................2-59

ポー ト レ ッ ト を通して、 ユーザーにインタ ラ クテ ィ ブ アプリケーシ ョ ンおよび情報アプリケーシ ョ ンを提供する方法 ........................................................................................2-61

ポー ト レ ッ ト を構築する利点 ...................................................................2-61最初に構築するポー ト レ ッ ト ...................................................................2-62良いポー ト レ ッ トの構築方法 ...................................................................2-63

豊富なエンタープライズ ウェブ環境の構築 .................................................................2-65エンタープライズ ウェブ アプリケーシ ョ ンについて .............................................2-65ポータルのユーザー インタ フ ェース ....................................................................2-67一般的なソースからの情報収集 ............................................................................2-70カスタム ソースからの情報収集 ...........................................................................2-73例 1 : アクセスおよびパーソナリゼーシ ョ ン .........................................................2-74例 2 : データおよびドキュ メ ン トの検索 ................................................................2-75例 3 : 顧客のブラン ド を設定したサポー ト サイ ト ..................................................2-75

3 技術基盤 ......................................................................................................................... 3-1設定オプシ ョ ン ......................................................................................................... 3-1

エンタープライズ ウェブ スイー トの導入に関連するコンポーネン ト ........................ 3-6ウェブ アプリケーシ ョ ン ......................................................................... 3-6静的ウェブ コンポーネン ト .....................................................................3-12サービス ................................................................................................3-13データベース サービス ...........................................................................3-16リモー ト サーバー ..................................................................................3-17

コンポーネン トの集約 .........................................................................................3-19単一マシン構成 ..................................................................................................3-21

コンポーネン トの省略 ............................................................................3-222 台マシン構成 ...................................................................................................3-23

注意点とガイ ド ライン ............................................................................3-24リスクおよびリスクの軽減 ......................................................................3-25

3 台マシン構成 ...................................................................................................3-25タ イプ 1 : ユーザー数が少な く 、 コンテンツの量が多い場合 .......................3-26タ イプ 2 : ユーザー数が多 く 、 コンテンツの量が少ない場合 .......................3-28

4 台マシン構成 ...................................................................................................3-29タ イプ 1 : 中位のユーザー数、 中位のコンテンツの量 ................................3-30タ イプ 2 : よ り高い可用性、 よ り多 くのユーザー、 よ り少ないコンテンツをサポー トする場合 ......................................................................................3-32タ イプ 3 : 大量のナレ ッジ デ ィ レク ト リ コンテンツがある場合 .................3-34

マシン 5 台 (またはそれ以上) の構成 ..................................................................3-36

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ハードウェアのサイジングおよび拡張 ........................................................................3-38ポータル サーバーのサイジングおよび拡張 ...........................................................3-39

ポータル サーバー ト ラ フ ィ ッ クの見積方法 ..............................................3-40Windows 環境におけるポータル サーバーの容量に関するベンチマーク データ 3-42Unix 環境におけるポータル サーバーの容量に関するベンチマーク データ ...3-47ポータル サーバーの容量および可用性 .....................................................3-48

データベースのサイジングおよび拡張 ..................................................................3-50検索サーバーのサイジングおよび拡張 ..................................................................3-52

検索サーバーの拡張方法およびパフォーマンス .........................................3-53検索サーバーの設定フ ァ イルのサイジング ................................................3-55検索サーバー環境に関する基本的な仮定 ...................................................3-58

管理ポータル サーバーのサイジングおよび拡張 ....................................................3-59オー ト メーシ ョ ン サーバーのサイジングおよび拡張 ..............................................3-60イ メージ サーバーの拡張 ....................................................................................3-63リモー ト サーバーのサイジングおよび拡張 ...........................................................3-63カスタム サービスのサイジングおよび拡張 ...........................................................3-64

ポー ト レ ッ ト サーバー ...........................................................................3-65認証サーバー .........................................................................................3-65プロフ ァ イル ウェブ サービス サーバー ...................................................3-66検索ウェブ サービス サーバー .................................................................3-67クローラ ウェブ サービス サーバー .........................................................3-67プラムツ リー リモー ト ク ライアン ト (PRC) の使用 ................................3-67

コ ラボレーシ ョ ン サーバーのサイジングおよび拡張 ..............................................3-68コンテンツ サーバーのサイジングおよび拡張 ........................................................3-69スタジオ サーバーのサイジングおよび拡張 ...........................................................3-71Analytics Server のサイジングおよび拡張 ............................................................3-71ポータルのネッ ト ワーク化による拡張方法 ............................................................3-73高可用性を提供するシステム ...............................................................................3-74

ポータル サーバーのロード バランシング .................................................3-74データベース サーバーのロード バランシング ..........................................3-75検索サーバーのロード バランシング ........................................................3-75オー ト メーシ ョ ン サーバーのロード バランシング ....................................3-76リモー ト サーバーのロード バランシング .................................................3-77コ ラボレーシ ョ ン サーバーのロード バランシング ....................................3-77コンテンツ サーバーのロード バランシング ..............................................3-78スタジオ サーバーのロード バランシング .................................................3-79Analytics Server のロード バランシング ..................................................3-79ドキュ メ ン ト リポジ ト リのロード バランシング .......................................3-79外部サービスのロード バランシング ........................................................3-80並列ポータル エンジン (PPE) ................................................................3-80

セキュ リテ ィ戦略 .....................................................................................................3-97エンタープライズ ウェブ環境における SSL の設定 ...............................................3-97

ポータルのセキュ リテ ィ モード ...............................................................3-98セキュ リテ ィ モードの変更と SSL の設定のための手順 .............................3-99

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cacerts キース ト アに認証局の証明書をインポー トする方法 (Java ポータル) 3-102MMC に認証局の証明書をインポー トする方法 (.NET ポータル) .............. 3-103保護されているイ メージ サーバーまたはポータル サーバーを使用するよ うにコンテンツ サーバーを設定する方法 ......................................................... 3-104保護されているイ メージ サーバーまたはポータル サーバーを使用するよ うにワークフロー サーバーを設定する方法 ................................................... 3-105保護されているイ メージ サーバーを使用するよ うにコラボレーシ ョ ン サーバーを設定する方法 .................................................................................... 3-106保護されているイ メージ サーバーまたはポータル サーバーを使用するよ うにスタジオ サーバーを設定する方法 ............................................................. 3-107ト ラブルシューテ ィ ング ....................................................................... 3-107

検索サーバーのセキュ リテ ィ ............................................................................. 3-109コ ラボレーシ ョ ン サーバーのセキュ リテ ィ ......................................................... 3-109コンテンツ サーバーのセキュ リテ ィ .................................................................. 3-110スタジオ サーバーのセキュ リテ ィ ...................................................................... 3-110Analytics Server のセキュ リテ ィ ....................................................................... 3-111DMZ (非武装地帯) ........................................................................................... 3-111

フ ァ イアウォールおよびセキュ リテ ィ .................................................... 3-111DMZ 内でのプラムツリー コーポレー ト ポータルの導入 .......................... 3-112境界ネッ ト ワーク (DMZ) ..................................................................... 3-113エンタープライズ ウェブ コンポーネン ト およびそれらの通信プロ ト コル .. 3-113ウェブ サービスおよび内部ネッ ト ワークのセキュ リテ ィ ......................... 3-118

エクス ト ラネッ ト に対する戦略 .......................................................................... 3-120認証元プロバイダの設定 ....................................................................... 3-120リスクを軽減する方法 .......................................................................... 3-121

暗号化 ............................................................................................................. 3-123セキュア ソケッ ト レイヤ (SSL) .......................................................... 3-123永続データの暗号化 .............................................................................. 3-125

PKI とデジタル証明書 ....................................................................................... 3-126公開鍵インフラス ト ラ クチャ (PKI) について ........................................ 3-126委任とポータル .................................................................................... 3-128ポータルにおける PKI の使用 ................................................................ 3-130まとめ ................................................................................................. 3-131

シングル サインオンのオプシ ョ ン ............................................................................ 3-132エンタープライズ ウェブにおける SSO の利用 ................................................... 3-132

ポータルへのログイン .......................................................................... 3-133自動認証によるポータルへのログイン .................................................... 3-134リモー ト階層への認証情報の中継 .......................................................... 3-136まとめ ................................................................................................. 3-137

開発環境、 ステージング環境、 および運用環境のアーキテクチャ ................................ 3-139ポータル サーバーの移行 .................................................................................. 3-139検索サーバーの移行 .......................................................................................... 3-139リモー ト サーバーの移行 .................................................................................. 3-140コ ラボレーシ ョ ン サーバーの移行 ...................................................................... 3-141

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コンテンツ サーバーの移行 ............................................................................... 3-141ログ .................................................................................................... 3-142

スタジオ サーバーの移行 .................................................................................. 3-143Analytics Server の移行 .................................................................................... 3-144

国際化 ................................................................................................................... 3-145多言語ユーザー インタ フ ェース ......................................................................... 3-145ユニコードのサポー ト ....................................................................................... 3-145データベースに格納されているオブジェ ク トの名前および説明のローカライズ ...... 3-146ポータルへのユーザー インタ フ ェース言語の追加 ............................................... 3-148言語用のスタ イルシー トの追加 .......................................................................... 3-149オンライン ヘルプの言語の追加 ......................................................................... 3-151JavaScript 言語フ ァ イルの追加 ......................................................................... 3-152ナレ ッジ ディ レク ト リの言語サポー ト ............................................................... 3-153

4 ビジネスの導入 ................................................................................................................4-1クローラに関するベス ト プラクテ ィ ス .........................................................................4-1

Microsoft Exchange 用のプラムツリー クローラ ウェブ サービス ............................4-1Lotus Notes 用のプラムツ リー クローラ ウェブ サービス ........................................4-2NT フ ァ イル システム用のプラムツ リー クローラ ウェブ サービス ...........................4-3Documentum 用のプラムツリー クローラ ウェブサービス .......................................4-3他のエンタープライズ システムを対象にしたクローラの構築 ...................................4-4

ポー ト レ ッ トのベス ト プラクテ ィ ス ............................................................................4-6サブポータルのベス ト プラクテ ィ ス ............................................................................4-7コ ミ ュニテ ィのベス ト プラクテ ィ ス ............................................................................4-9コ ラボレーシ ョ ン サーバーの活用方法 .......................................................................4-10

営業プロセスの自動化 .........................................................................................4-10カスタマー サポー ト ........................................................................................... 4-11財務アプリケーシ ョ ン .........................................................................................4-12E ラーニング アプリケーシ ョ ン ...........................................................................4-13コ ラボレーシ ョ ン サーバーを使用できない用途 ....................................................4-13

コンテンツ サーバーの活用方法 .................................................................................4-14コンテンツ サーバーのポー ト レ ッ ト テンプレー ト ................................................4-15コンテンツ サーバーを使用してワークフロー アプリケーシ ョ ンを作成する方法 ......4-17コンテンツ サーバーの制限事項 ...........................................................................4-19コンテンツ サーバーとスタジオ サーバーの共通点と相違点 ...................................4-20関連資料 ............................................................................................................4-22

スタジオ サーバーの活用方法 ...................................................................................4-23スタジオ サーバー フレームワーク / テンプレー ト .................................................4-24

複数のスタジオ サーバー ポー ト レ ッ ト によるデータベースの共有 .............4-25スタジオ サーバーを使用してワークフロー アプリケーシ ョ ンを作成する方法 4-26

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スタジオ サーバーのデータベース テーブルに格納されているデータへのアクセス .........................................................................................................4-27スタジオ サーバーの制限事項 ..................................................................4-28

Analytics Server と Analytics Server ポー ト レ ッ トの活用方法 ....................................4-29ブランデ ィ ングの活用方法 (ユーザー インタ フ ェースのカスタマイズ) .........................4-31

サブポータル .....................................................................................................4-31ナビゲーシ ョ ン ..................................................................................................4-31スタ イルシー ト とポー ト レ ッ ト ............................................................................4-32ブランデ ィ ング ..................................................................................................4-32プラグイン型 イベン ト インタ フ ェース (PEI) ......................................................4-33カスタムのアクテ ィ ビテ ィ スペース ....................................................................4-33まとめ ...............................................................................................................4-34一般的な要件と解決案 .........................................................................................4-36

エンタープライズ ウェブの展開方法 ...........................................................................4-425 運用保守 ......................................................................................................................... 5-1

運用保守のチェ ッ ク リス ト ......................................................................................... 5-1ト ラブルシューテ ィ ング ツール .................................................................................. 5-2

パフォーマンス モニタ カウンタ ........................................................................... 5-2パフォーマンス モニタ リングの活用方法 ................................................... 5-3提供されているパフォーマンス モニタ カウンタ ........................................ 5-4パフォーマンス モニタ カウンタの実行 .................................................... 5-11パフォーマンスの監視に関する推奨事項 ...................................................5-12データベースおよび Java アプリケーシ ョ ン サーバーの監視 ......................5-15

Plumtree Analytics Server ..................................................................................5-16PTSpy ...............................................................................................................5-19

PTSpy の使用方法 ..................................................................................5-20実行時の設定 .........................................................................................5-22PTSpy の出力 ........................................................................................5-23

ソースの表示 .....................................................................................................5-24ソースの表示の用途 ................................................................................5-24ソースの表示の使用方法 .........................................................................5-25ソースの表示から取得できる情報 ............................................................5-25

ODBC のテス ト方法 ...........................................................................................5-26ODBC のテス ト を役立てる方法 ...............................................................5-26ODBC のテス ト方法 : SQL Server ...........................................................5-26ODBC のテス ト方法 : Oracle ..................................................................5-28

エンタープライズ ウェブ コンテンツのテス ト と ト ラブルシューテ ィ ング ......................5-31全般 ..................................................................................................................5-31クローラ ............................................................................................................5-33ポータル検索 .....................................................................................................5-34ポータル検索 / スナップシ ョ ッ ト クエリ ポー ト レ ッ ト ..........................................5-35

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ドx

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目次

検索 サーバーのメ ンテナンス ....................................................................................5-38ログ ..................................................................................................................5-38

システム イベン ト ..................................................................................5-38検索サーバーのログ ................................................................................5-38ログのローテーシ ョ ン ............................................................................5-38

状態の監視 .........................................................................................................5-39パフォーマンスの監視 .........................................................................................5-39バッ クアップと リス ト ア .....................................................................................5-40修正 ..................................................................................................................5-40

インデッ クスとポータルとの同期 ............................................................5-40インデッ クスの破壊 - 自己修正 ................................................................5-41インデッ クスの破壊 - 手動修正 ................................................................5-41検索インデッ クスの再構築 ......................................................................5-41

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド xi

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目次

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ドxi i

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1 はじめに

プラムツ リーの導入ガイ ドには、 顧客、 パー ト ナー、 およびコンサルタン ト がエンター

プラ イズ ウ ェブ技術を導入する上で役立つ様々な リ ソースが含まれています。 このガイ

ド をお読みにな り、 確実なエンタープラ イズ ウ ェブ戦略を構築する こ とによ り、 プラム

ツ リーの優れた機能を活用し、 会社が変化する度に再構成または再作成する必要のな

い、 会社と と もに成長する安定した有用なエンタープラ イズ ウ ェブ ソ リ ューシ ョ ンを

実現する こ とが可能にな り ます。

導入ガイ ドには、 以下に示すプラムツ リーの導入手順の各段階で役に立つガイ ド ラ イン

やプロセス等の リ ソースが含まれています。

• 企業の目的を達成するために、 エンタープラ イズ ウ ェブ技術を適用する方法を決定

するビジネス基盤の構築段階

第 2 章 「ビジネス基盤の構築」 は、 ビジネス スポンサー (エンタープラ イズ ウ ェ

ブ プロジェ ク ト を推進する人) および貴社のビジネス ニーズを理解している企業専

門家を対象にしています。

• 企業のエンタープラ イズ ウ ェブに適合する よ う に、 ネッ ト ワークやハード ウ ェアを

調整し、 事業に必要なパフォーマンス、 拡張性、 および十分なセキュ リ テ ィ を確保

するための技術基盤の構築段階

第 3 章 「技術基盤」 は、 プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト のインス

トールおよび設定を担当する IT 要員を対象にしています。

• エンタープラ イズ ウ ェブ計画を実践するためのビジネス導入段階 第 4 章 「ビジネスの導入」 は、 ビジネス スポンサー (または、 ポータルの導入の促

進活動を行 う人) およびエンタープラ イズ ウ ェブの管理者を対象にしています。

• エンタープラ イズ ウ ェブの維持管理、 パフォーマンスの監視などを行 う運用保守段

第 5 章 「運用保守」 は、 エンタープラ イズ ウ ェブの管理者やエンタープラ イズ ウ ェ

ブの保守を担当する IT 要員を対象にしています。

この導入ガイ ドは、 導入のベス ト プラ クテ ィ スや実際の導入を通して習得した技術や知

識などに基づいた追加コンテンツによって随時更新されています。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 1-1

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は じめに - 本書で使用 されている記述方法

! 重要 : この導入ガイ ドは、 プラムツ リーの他のド キュ メ ン ト の補足ツールであ

り、 インス トール ガイ ド、 開発者用ガイ ド、 またはユーザー ガイ ド を置き換え

る ものではあ り ません。 また、 導入ガイ ドは、 Education Services の正式な講義

または Plumtree Consulting Services の提供サービスの代わ り にはな り ません。 詳しい情報については、 「プラムツ リーの資料および リ ソース」、 1-3 ページを参照

して く ださい。

本書で使用 されている記述方法

このマニュアルでは、 以下の記述方法を使用し ます。

表 1-1: 記述方法

項目 記述方法 例

• フ ァ イル名

• フォルダ名

• 画面要素

太字 • Procedures.doc をポータルにアップロード し ます。

• General フォルダを開きます。

• 変更内容を保存するには、 [ 変更を適用 ] を ク リ ッ ク

し ます。

• 入力するテキス ト コンピュータ フォント

• コ ミ ュニテ ィの名前に Marketing と入力します。

入力する変数 コンピュータ フォント、斜め体

リ モー ト サーバーの URL を入力して く ださい。

例 : http://my_computer/

• 新しい用語

• 強調表示

• プラムツ リー オブ

ジェ ク ト名の例

斜め体 • ポー ト レ ッ ト は、 ポータルに埋め込まれたウェブ ツールです。

• URI は、 必ず一意の番号でなければな り ません。

• 図 5 のナレ ッジ ディ レ ク ト リ の例は、 Human Resources フォルダです。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド1-2

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は じめに - 本マニュアルで使用 し ているアイ コ ンについて

本マニュアルで使用 し ているアイ コ ンについて

このマニュアルでは、 以下のアイ コンを使用し ます。

注意 : 「注意」 アイ コンは、 段落の内容に関連する ヒ ン ト 、 ベス ト プラ クテ ィ

ス、 または追加情報を示し ます。

セキュリテ ィ : 「セキュ リ テ ィ 」 アイ コンは、 ポータルのセキュ リ テ ィに関連す

る重要な情報を示し ます。

! 重要 : 「重要」 アイ コンは、 段落の内容に関連する重要な情報 (警告を含む) を

示し ます。

プ ラムツ リーの資料およびリ ソース

この節では、 プラムツ リーが提供している資料および リ ソースについて説明し ます。

表 1-2: プラ ムツ リーの資料および リ ソース ( 1 / 4 )

リ ソース名 説明

インス ト ール ガイ ド

およびアップグレード ガイ ド

これらのガイ ドは、 エンタープラ イズ ウ ェブ コンポーネン ト をイ

ンス トールまたはアップグレードするユーザーを対象にしています。 これらのマニュアルは、 インス トーラ パッケージまたは Plumtree Support Center (下記参照) から入手できます。

リ リース ノー ト これらのフ ァ イルは、 IT 要員やエンタープラ イズ ウ ェブの管理者

を対象にしています。 その リ リースに含まれている新しい機能や既

知の問題に関する情報が記載されています。 これらのマニュアル

は、 インス トーラ パッケージまたは Plumtree Support Center (下

記参照) から入手できます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 1-3

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は じめに - プ ラムツ リーの資料およびリ ソース

管理者用ガイ ドおよびユーザー ガイ ド

これらのガイ ドは、 様々なレベルのエンタープラ イズ ウ ェブ ユー

ザーを対象にしています。 これらには、 エンタープラ イズ ウ ェブ ユーザー インタフェースの使用方法、 基本概念、 ベス ト プラ ク

テ ィ ス等の情報が記載されています。 これらのマニュアルは、 イン

ス トーラ パッケージまたは Plumtree Support Center (下記参照)

から入手できます。

開発者用ガイ ド、クイ ッ クスター ト ガイ ド、API 資料、 および

サンプル コード

開発者用の資料です。 これらには、 エンタープラ イズ ウ ェブの

ユーザー インタフェースおよび機能のカスタマイズ方法の説明が

記載されています。 これらの資料は、 製品のインス トーラ パッ

ケージまたは Plumtree Support Center (下記参照) から入手できま

す。

オンライン ヘルプ オンラ イン ヘルプは、 エンタープラ イズ ウ ェブのすべてのレベル

のユーザーが利用できます。 オンラ イン ヘルプには、 エンタープ

ラ イズ ウ ェブのユーザー インタフェースの説明、 エンタープラ イ

ズ ウ ェブにおいてタス ク を実行するための詳細な手順などが記載

されています。

オンラ イン ヘルプにアクセスするには、 ユーザー インタフェース

の右上の端にある [ ヘルプ ] を ク リ ッ ク して く ださい。

表 1-2: プラ ムツ リーの資料および リ ソース ( 2 / 4 )

リ ソース名 説明

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド1-4

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は じめに - プ ラムツ リーの資料およびリ ソース

Plumtree Support Center

Plumtree Support Center は、 プラムツ リー製品に関する技術情報の

総合的な リ ポジ ト リ です。 Support Center では、 製品資料の入手、

ナレ ッジ ベースの記事の検索、 新のニュースや情報の参照、 サ

ポー ト コ ミ ュニテ ィへの参加、 ト レーニングの受講、 プラムツ

リー関連のニーズに適合するツールの入手を行 う こ とができます。 Support Center には次のコ ミ ュニテ ィが含まれています。 Technical Support Centerサポー ト問題や機能要求の提出および追跡、 ナレ ッジ ベースの検

索、 サービス パッ クやホッ ト フ ィ ッ ク スのダウンロード等を行 う

こ とができます。

Deployment Centerエンタープラ イズ ウ ェブの導入の展開、 促進、 および管理のため

のツールの検索を行 う こ とができます。 同僚と戦略的なビジネス目

標および技術目標に取 り組んだ り、 アプ リ ケーシ ョ ンのベス ト プラ クテ ィ スを習得した り、 導入例をダウンロード した り、 投資回収率を算出した りする こ とができます。

Product Centerプロダク ト のダウンロード、 リ リース ノー ト の参照、 新の製品

資料の入手などが可能です。

Developer Center開発者用のツールや資料をダウンロード した り、 開発プロジェ クト に対してサポー ト を得た り、 デ ィ スカ ッシ ョ ン フォーラムを通

じて他の開発者と連絡を取る こ とができます。

Education Centerト レーニング コースに関する情報の入手、 ト レーニング ク レジッ

ト の購入、 受講するための登録を行 う こ とができます。

次のサイ ト にログインしても Support Center が表示されない場合

は、 アクセス権を得るために [email protected] にお問い合わ

せ く ださい。http://portal.plumtree.com

表 1-2: プラ ムツ リーの資料および リ ソース ( 3 / 4 )

リ ソース名 説明

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 1-5

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は じめに - プ ラムツ リーの資料およびリ ソース

技術サポート 上記の リ ソースを使用しても問題を解決できない場合は、 プラムツ リー技術サポー ト にお問い合わせ く ださい。 弊社のスタ ッ フが、

24 時間 365 日体制でお客様の技術サポー ト ニーズに対応致しま

す。 電子メール : [email protected]電話番号 : 米国およびカナダ +1 415.263.1696 または +1 866.262.PLUM (7586)アジア パシフ ィ ッ ク +61 2.9931.7822ヨーロ ッパと英国 +44 (0)1628 589124フ ランス +33 1.46.91.86.79シンガポール +65 6832.7747

表 1-2: プラ ムツ リーの資料および リ ソース ( 4 / 4 )

リ ソース名 説明

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド1-6

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2 ビジネス基盤の構築

この章は、 ビジネス スポンサー (エンタープラ イズ ウ ェブ プロジェ ク ト を推進する

人) および貴社のビジネス ニーズを理解している企業専門家を対象にしています。 企業

の目的を達成するためにエンタープラ イズ ウ ェブ技術を適用する方法を決定する上で役

立ちます。 この章では以下の項目について説明し ます。

• 「エンタープラ イズ ウ ェブについて」、 2-2 ページでは、 エンタープラ イズ ウ ェブの

基本概要について説明し ます。

• 「導入戦略」、 2-13 ページでは、 エンタープラ イズ ウ ェブを導入するための戦略の提

案を紹介し ます。

• 下記の節では、 一般的なビジネス問題とそれらを解決するエンタープラ イズ ウ ェブ ソ リ ューシ ョ ンを紹介し ます。

o 「対象ユーザーのサポー ト 」、 2-17 ページ

o 「エンタープラ イズ ウ ェブの保護および管理」、 2-34 ページ

o 「様々なコンテンツ ソースへのアクセスの提供」、 2-43 ページ

o 「ポー ト レ ッ ト を通して、 ユーザーにインタ ラ クテ ィブ アプ リ ケーシ ョ ンおよび

情報アプ リ ケーシ ョ ンを提供する方法」、 2-61 ページ

• 「豊富なエンタープラ イズ ウ ェブ環境の構築」、 2-65 ページでは、 複数のエンタープ

ラ イズ ウ ェブ ソ リ ューシ ョ ンを組み合わせる こ とによって、 ユーザーに高性能な、

統合された機能を提供する方法について説明し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-1

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ビジネス基盤の構築 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブについて

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブについて

注意 : この節では、 エンタープラ イズ ウ ェブの基本概要を示し ます。 提供されて

いる機能について理解を深めるために、 各コンポーネン ト の管理者用ガイ ド、

ユーザー ガイ ド、 およびオンラ イン ヘルプをお読みになる こ と をお勧めし ま

す。

エンタープラ イズ ウ ェブは、 ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンを管理および提供するための

オープンな環境です。 エンタープラ イズ ウ ェブは、 様々なベンダーのサービスを多数の

競合プラ ッ ト フォームおよびビジネス システムにわたる 1 つの技術レ イヤに統合し、

アプ リ ケーシ ョ ンを低コス ト で構築するための基盤を提供し ます。 この基盤は、 ウ ェブ サービスを通して連携する、 ビジネス インテグレーシ ョ ン、 コ ラボレーシ ョ ン、 コンテ

ンツ管理、 アイデンテ ィ テ ィ管理、 検索などのウェブ アプ リ ケーシ ョ ンにおいて通常使

用されるサービスから構成されています。 ポータルは、 この基盤に基づいて構築された

アプ リ ケーシ ョ ンを提供するフレームワークです。

結果と して、 すべてのプラ ッ ト フォームにオープンで、 すべての種類のユーザーが利用

でき る、 エンタープラ イズ全体にわたる環境ができあが り ます。 あらゆるプラ ッ ト

フォーム上に構築されたウェブ アプ リ ケーシ ョ ンにも対応する共通基盤を提供する こ と

によって、 インフ ラ ス ト ラ クチャ コ ス トおよび開発コス ト を軽減する こ とが可能にな り

ます。 また、 様々なシステムからの リ ソースを、 ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンに統合する こ

とによって、 それらのシステムの収益性を向上させる こ とができます。 さ らに、 共通の

ユーザー環境をエンタープラ イズにわたるユーザーに提供し、 共同作業を可能にする こ

とによって、 エンタープラ イズの生産性を促進し、 利益を増加させる こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-2

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ビジネス基盤の構築 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブの要素

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブの要素

エンタープラ イズ ウ ェブは、 以下の 4 つの要素から構成されています。

• 基盤サービス : ビジネス インテグレーシ ョ ン、 コ ラボレーシ ョ ン、 コンテンツ管理、

アイデンテ ィ テ ィ管理、 および検索を含むウェブ アプ リ ケーシ ョ ンを構築するため

に通常使用される コア サービス これらのサービスは、 導入システムによって異な り ます。 また、 こ こに記載されて

いない他のサービスが含まれる こ と もあ り ます。

• 統合製品 : Groupware、 ERP、 CRM システム等の既存システムのコンテンツ、 アプ

リ ケーシ ョ ン サービス、 およびセキュ リ テ ィ を統合する コンポーネン ト

• ポータル プラ ッ ト フォーム : 多様な電子 リ ソースを 1 箇所にま とめて異なる ウ ェブ

環境を通して提供するための、 パーソナ リ ゼーシ ョ ン、 管理、 およびナレ ッジ管理

のフレームワーク

• 複合アプ リ ケーシ ョ ン : 異なるシステムのサービスを結合する、 ポータル内でホス

ト される ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン

ポータルにおいて、 これらは統合され、 カス タム ビジネス プロセス と して提供され

ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-3

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ビジネス基盤の構築 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブの要素

下記の図は、 すべての要素が連携して、 エンタープラ イズ ウ ェブを形成する仕組みを示

し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-4

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ビジネス基盤の構築 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブのアーキテ クチャ

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブのアーキテ クチャ

エンタープラ イズ ウ ェブのアーキテクチャは、 以下の 3 つの原理に基づいています。

• インターネッ ト ベースである こ と : ク ラ イアン ト サーバー システムでは、 基本的

に、 データベース、 アプ リ ケーシ ョ ン サーバーと アプ リ ケーシ ョ ンの間にローカル エ リ ア ネッ ト ワーク接続を使用し ますが、 エンタープラ イズ ウ ェブでは、 ネッ ト

ワークや組織の境界を越える インターネッ ト の HyperText Transfer Protocol (HTTP)を使用し ます。

• ク ロ ス プラ ッ ト フォームである こ と : 通常、 ク ラ イアン ト サーバー アプ リ ケーシ ョ

ンでは、 アプ リ ケーシ ョ ンのすべてのコンポーネン ト が 1 つのアプ リ ケーシ ョ ン サーバーでホス ト されますが、 エンタープラ イズ ウ ェブでは、 ウ ェブ サービスを通

して異なるアプ リ ケーシ ョ ン サーバーのコンポーネン ト が結合されます。 その結

果、 エンタープラ イズ ウ ェブの異種インフ ラ ス ト ラ クチャに対するオープン性を確

保する こ とができます。

• 拡張可能である こ と : ク ラ イアン ト サーバー アプ リ ケーシ ョ ンは、 独自のビジネス ロジッ クに基づいてお り、 変更するには多大な労力と費用をかける必要があ り ます

が、 エンタープラ イズ ウ ェブは、 柔軟性と拡張性を持つよ う に設計されてお り、 他

のシステムを統合し、 投資対効果を 大限に高める こ とができます。

エンタープラ イズ ウ ェブの各要素については後述し ますが、 こ こでは、 エンタープラ イ

ズ ウ ェブのベース となっている従来型のインフ ラ ス ト ラ クチャについて説明し ます。

従来型のイ ン フ ラス ト ラ クチャ

従来型のインフ ラ ス ト ラ クチャは、 主にデータベース、 アプ リ ケーシ ョ ン サーバーと ア

プ リ ケーシ ョ ンから構成されています。 エンタープラ イズ ウ ェブの価値は、 このインフ

ラ ス ト ラ クチャを置き換えるのではな く、 投資対効果を高める こ とにあ り ます。 従来型

のインフ ラ ス ト ラ クチャにおいて、 データベースには固有のデータが格納されますが、

他の リ ポジ ト リ のデータは統合されません。 また、 多 く のアプ リ ケーシ ョ ンにはウ ェブ ク ラ イアン ト が付属していますが、 それぞれのウェブ ク ラ イアン ト は、 個々のアプ リ

ケーシ ョ ン固有の情報およびサービスのみを提供し ます。 さ らに、 アプ リ ケーシ ョ ン サーバーは、 単一言語で開発された多数のプログラムを実行するための豊富なインフ ラ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-5

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ビジネス基盤の構築 - 従来型のイ ン フ ラス ト ラ クチャ

ス ト ラ クチャを提供し ますが、 他の環境でホス ト されている コンポーネン ト を結合する

よ う には設計されていません。

一方、 エンタープラ イズ ウ ェブは、 従来型のデータベース、 オペレーシ ョ ン システム、

およびアプ リ ケーシ ョ ン サーバーの垂直ス タ ッ ク とは異な り、 これらのシステムを適切

な方向に展開し ます。 エンタープラ イズ ウ ェブの主な特徴は、 オープンな水平構造であ

る こ とです。

• ク ロ ス プラ ッ ト フォーム : エンタープラ イズ ウ ェブの技術は、 異なるアプ リ ケー

シ ョ ン サーバーおよびオペレーテ ィ ング システムでホス ト されている情報やアプ リ

ケーシ ョ ンを結合する ウ ェブ サービスに基づいています。

• ベス ト オブブ リード : エンタープラ イズ ウ ェブの基本概念は、 既存システムを置き

換える こ とではな く、 既存システムを統合または拡張してい く とい う こ とです。

• 統合されたシステム : エンタープラ イズ ウ ェブは、 個々の構成要素の価値を合計し

た場合よ り も高い価値を提供し ます。 これは、 エンタープラ イズ ウ ェブによって全

く異なる技術が結合され、 一体的なユーザー環境および管理環境が構築されるため

です。

エンタープラ イズ ウ ェブでは、 情報の保存にはデータベースが使用され、 ソ フ ト ウ ェア プログラムの実行にはアプ リ ケーシ ョ ン サーバーが使用され、 情報の取得およびビジネ

ス プロセスの作成には、 従来型のアプ リ ケーシ ョ ンが使用されます。 しかし、 すべての

データを 1 つの リ レーシ ョ ナル データベースに格納し、 すべてのプログラムを 1 つのア

プ リ ケーシ ョ ン サーバー上で実行する、 またはすべてのビジネス プロセスに 1 つのア

プ リ ケーシ ョ ンを使用する とい う モ ノ リ シ ッ クなアプローチは、 エンタープラ イズに関

連する電子 リ ソースの範囲や多様性を無視したク ラ イアン ト サーバー時代のレガシー ソ リ ューシ ョ ンです。 エンタープラ イズ ウ ェブでは、 これらの多様な リ ソースをサポー

トするために、 複数のデータベースからの情報、 複数のアプ リ ケーシ ョ ンからのビジネ

ス プロセス、 および複数のアプ リ ケーシ ョ ン サーバーからのウェブ サービスが結合さ

れます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-6

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ビジネス基盤の構築 - 統合製品

統合製品

統合ウェブ サービスを使用する こ とによって、 SAP R/3 や Siebel の e ビジネス アプ リ

ケーシ ョ ン のよ う な従来型のシステムをエンタープラ イズ ウ ェブの広範囲な環境に組

み込み、 それらのシステムの投資対効果を向上させる こ とができます。 エンタープラ イ

ズ ウ ェブの基礎となるシステムは、 信頼性およびパフォーマンスが異なる別々のプラ ッ

ト フォームで稼動しているので、 ウ ェブ サービス ベースの統合が、 従来型のオブジェ

ク ト指向プロ ト コルの機能性と インターネッ ト プロ ト コルの柔軟性および障害耐久性を

結合する も実用的な方法とな り ます。 統合サービスに、 ポータルに組込むこ とが可能

なグラフ ィ カル ユーザー インタフェースが付属している場合、 そのサービスは 「ポー

ト レ ッ ト 」 と呼ばれます。 他のタ イプのウ ェブ サービスは、 コンテンツおよびセキュ リ

テ ィ を他のシステムからエンタープラ イズ ウ ェブに統合し ます。

基盤サービス

基盤サービスは、 幅広い多様なウェブ アプ リ ケーシ ョ ンを構築するために通常使用され

る技術であ り、 従来の技術的な境界および組織的な境界を越えて、 ビジネス全体にわた

るナレ ッジの管理、 コ ラボレーシ ョ ンのサポー ト 、 セキュ リ テ ィの合理化などを実現で

き る よ う に設計されています。 エンタープラ イズ ウ ェブに一貫して導入されている基盤

サービスは以下の通 り です。

• ビジネス プロセスの自動化 : ビジネス統合エンジンは、 エンタープラ イズ ウ ェブ全

体の基盤サービス と して機能し、 多 く のシステムにわたって ト ランザクシ ョ ンを

ルーテ ィ ングし ます。 したがって、 すべてのビジネス ユニッ ト のすべてのウェブ アプ リ ケーシ ョ ンに対してビジネス プロセスを作成する必要はあ り ません。 その結果、

エンタープラ イズ ウ ェブでは、 多 く のシステムの情報やサービスを提供でき るだけ

ではな く、 それらのシステムをまたぐビジネス プロセスを作成する こ とができ るた

め、 エンタープラ イズ全体の生産性を促進する こ とが可能にな り ます。

• コンテンツ管理 : ほとんどの組織は、 非常に多 く のコンテンツを異なる ウ ェブ サイ

ト に発行しています。 コンテンツ管理サービスは、 エンタープラ イズ全体において

管理された方法で情報を取得および発行するためのテンプレー ト 、 エンタープラ イ

ズ ウ ェブに発行される コンテンツを制御するためのワーク フロー機能とバージ ョ ン

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-7

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ビジネス基盤の構築 - 基盤サービス

管理機能、 および情報を管理するための中央 リ ポジ ト リ を提供し ます。 エンタープ

ラ イズ ウ ェブでは、 各ウェブ アプ リ ケーシ ョ ンに対して別々の リ ポジ ト リ を作成す

るのではな く、 共通のコンテンツ管理システムを使用し、 一貫した発行ポ リ シーを

導入する こ とが可能であ り、 データの管理が簡素化されます。

• コ ラボレーシ ョ ン : ほとんどのウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンには、 プロジェ ク ト の進行

状況の管理、 ド キュ メ ン ト の共有、 タ ス クの割 り当て、 アイデアの交換、 および

メ ッセージの送信等、 共同作業のための機能が搭載されています。 エンタープラ イ

ズ ウ ェブでは、 コ ラボレーシ ョ ン機能が基盤サービス と して提供されるため、 プロ

ジェ ク ト間の依存関係を特定した り、 異なるプロジェ ク ト のタ ス クやド キュ メ ン ト

を各ユーザーの総合的なインボッ ク スに送信した りする こ とが可能であ り、 社員お

よび顧客は、 従来の組織の境界やネッ ト ワークの境界を越えて連携でき る よ う にな

り ます。

• アイデンテ ィ テ ィ管理とセキュ リ テ ィ : ほとんどすべてのウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン

では、 ユーザーが認証され、 各ウェブ アプ リ ケーシ ョ ンに対するユーザーの役割お

よび権限を示すアプ リ ケーシ ョ ン固有のアイデンテ ィ テ ィ プロフ ァ イルが作成され

ます。 エンタープラ イズ ウ ェブ内で作成されたすべてのアプ リ ケーシ ョ ンの基盤

サービス と してアイデンテ ィ テ ィ 管理システムを導入する こ とによって、 ユーザー

は、 ログインを繰 り返さな く ても、 異なる ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン間をナビゲー ト

する こ とが可能にな り ます。 また、 ずべてのアプ リ ケーシ ョ ンからアクセスでき る

ユーザーの役割および権限を示す共通のアイデンテ ィ テ ィ プロフ ァ イルを作成する

こ とが可能にな り ます。 アイデンテ ィ テ ィ管理システムは、 通常、 Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) のユーザー ディ レ ク ト リ 、 そのデ ィ レ ク ト リ を

管理するためのツール、 および トーク ンを別のシステムに発行するためのシングル サインオン システムから構成されています。 アイデンテ ィ テ ィ管理システムを使用

する こ とによって、 エンタープラ イズ ウ ェブ全体に対して一貫したセキュ リ テ ィ を

容易に適用する こ とが可能にな り ます。 また、 アプ リ ケーシ ョ ンをよ り低コ ス ト で

開発する こ とが可能にな り ます。

• 検索と カテゴ リ分類 : 検索機能は、 ほぼすべてのウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンに導入さ

れていますが、 検索機能を基盤サービス と してエンタープラ イズ ウ ェブ内に導入す

る こ とによって、 すべてのウェブ アプ リ ケーシ ョ ンにおいて作成されたコンテン

ツ、 すべての共同プロジェ ク ト において提出された ド キュ メ ン ト 、 すべてのビジネ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-8

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ビジネス基盤の構築 - ポータル プ ラ ッ ト フ ォーム

ス プロセスを通して送られた情報を容易に見つけ出すこ とが可能にな り ます。 また、

検索機能によって、 従来型のシステムに格納されているすべての情報を、 ユーザー

が参照でき るフォルダのセッ ト を含むナレ ッジ ディ レ ク ト リ のよ う なナレ ッジ管理

アプ リ ケーシ ョ ンにインデッ ク スする こ とが可能にな り ます。

プラムツ リー ソ フ ト ウ ェアを含む一部のポータル ベンダーは、 ネイテ ィブのポータル サービス と して検索機能やコ ラボレーシ ョ ン機能を提供しています。 しかし、 これらの

サービスの独占プロバイダであるベンダーは存在し ません。 エンタープラ イズ ウ ェブの

オープン アーキテクチャは、 多 く のベンダーの技術を取 り込むこ と を可能にし ます。 また、 このアーキテクチャは、 異なる技術に対してオープンであるだけではな く、 拡張性

もあるので、 新しい種類の技術をアーキテクチャの基盤に組み込むこ とができます。 この節では、 ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンを作成するために通常使用される基盤サービスにつ

いて説明し ま したが、 この基盤を拡張して、 警告通知、 ビジネス プロセスの自動化、 ま

たは E コマースのよ う なサービスを組み込むこ と もでき ます。

ポータル プ ラ ッ ト フ ォーム

ポータル ソ フ ト ウ ェアは、 基盤サービスおよび他のシステムから統合された リ ソースの

両方に基づいてエンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンを作成および管理するため

のフレームワーク を提供し ます。 今日提供されている多 く のポータルでは、 管理者が、

異なるアプ リ ケーシ ョ ンからの要素を隣 り合わせに表示するページを作成する こ とが可

能ですが、 シンプルなページだけではな く、 エンタープラ イズ ウ ェブのコンポーネン ト

から構築された洗練されたウェブ アプ リ ケーシ ョ ンをホス トする こ とが可能な新しい世

代のポータルが進出し始めています。 この新世代のポータルでは、 以下をサポー トする

こ とが可能にな り ます。

• 複合アプ リ ケーシ ョ ン : ポータルでは、 別々の管理ド メ インや役割、 よ り フレキシ

ブルなユーザー インタフェース、 およびインス トール テンプレー ト を備えた異なる

ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンをホス ト でき ます。

• 基盤サービス : ポータルでは、 アプ リ ケーシ ョ ン構築プロセスの一部と して基盤

サービスが統合され、 ポータルの管理者は、 それらのサービスに基づいて、 迅速に

新しいアプ リ ケーシ ョ ンを組み立てる こ とが可能にな り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-9

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ビジネス基盤の構築 - Plumtree Analyt ics Server

• ビジネス プロセスのインテグレーシ ョ ン : ポータルでは、 異なる基盤サービス と従

来システム との間でデータがルーテ ィ ングされ、 複数の技術にわたるビジネス プロ

セスを構築する こ とが可能にな り ます。

• 利用状況の追跡 : ポータルでは、 異なるアプ リ ケーシ ョ ンにわたって、 ユーザーが

興味を持った内容や行った操作が監視されます。 この監視データに基づいて、 エン

タープラ イズ ウ ェブに統合されているすべての リ ソースをユーザー向けに配信また

はカス タマイズする こ とが可能にな り ます。 ポータルに搭載されている基本パ

フォーマンス監視カウンタについては、 「パフォーマンス モニタ カウンタ」、 5-2ページを参照して く ださい。 詳細な利用状況の追跡を可能にするポータルのア ドオ

ン機能である Plumtree Analytics Server の詳細については、 次の 「Plumtree Analytics Server」 とい う節を参照して く ださい。

Plumtree Analyt ics Server

Plumtree Analytics Server は、 プラムツ リー ポータル専用に設計された、 詳細な利用状

況を把握し分析するためのツールです。 このポータルのア ドオン機能を使用して、 ポー

タルの投資対効果 (ROI) を評価した り、 利用動向に基づいて将来のビジネス機会を予

測する こ とができます。 Plumtree Analytics Server には、 アウ ト オブボッ ク スで利用可

能な次の機能が搭載されています。

• 利用状況の追跡のための メ ト リ ク ス : Analytics Server は、 ポータル エンジンに直接

接続し、 コ ミ ュニテ ィやポー ト レ ッ ト 、 ド キュ メ ン トへのアクセス、 さ らには検索

クエ リ 、 ログインなど、 基本ポータル機能に対する メ ト リ ク スを取得し ます。

• ユーザーの行動の追跡 : Analytics Server を使用して、 コ ミ ュニテ ィへのアクセスや

ポータルの利用時間、 コ ミ ュニテ ィの応答時間といった利用状況を追跡する こ とが

できます。

• ユーザー プロフ ァ イルとの関連付け : Analytics Server は、 メ ト リ ク ス情報をユー

ザー プロフ ァ イル情報と関連付ける こ とによって、 利用状況の追跡レポー ト を国、

企業、 部門などのプロフ ァ イル データ別に表示した り フ ィルタ した りする こ と を可

能にし ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-10

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ビジネス基盤の構築 - 複合アプ リ ケーシ ョ ン

Plumtree Analytics Server は、 プラグアン ドプレ イでプラムツ リー ポータル ス イー ト と

使用でき る よ う に設計されています。 監視情報は、 信頼性の高い Plumtree Message Bus (PMB) 転送プロ ト コルを通して、 少ないオーバヘッ ドで リ アルタ イムに収集されます。

レポー ト は、 セキュア接続または非セキュア接続を使用して、 リ アルタ イムでポータル

から取得する こ とができます。 さ らに、 Analytics Server では、 ス ター スキーマ構造の

データベースを使用する こ とによって、 優れたレポー ト パフォーマンスが確保されてお

り、 数百万単位のポータル イベン ト を保存する こ とができます。

複合アプ リ ケーシ ョ ン

複合アプ リ ケーシ ョ ンは、 エンタープラ イズ ウ ェブの基盤サービス と従来システムから

統合された要素を組み合わせて構築される ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンですが、 単一システ

ムでホス ト されているかのよ う に動作し ます。 複合アプ リ ケーシ ョ ンの 1 つの例は、 外

部プロバイダからの社会保険情報と年金情報、 コンテンツ管理システムによってホス ト

されている企業アナウンス、 ポ リ シーと手順に関する資料、 コ ラボレーシ ョ ン フォーラ

ム、 および PeopleSoft によってホス ト されているセルフサービス機能をま とめた社員用

サービス アプ リ ケーシ ョ ンです。 営業のサポー ト サイ ト またはカス タマー サービス センターを提供する場合も、 上記と同様の統合が必要とな り ます。 これらのよ う な複合ア

プ リ ケーシ ョ ンによって、 社員、 パー ト ナーおよび顧客は、 導入されている広範囲なシ

ステムを 大限に活用する こ とが可能にな り ます。

複合アプ リ ケーシ ョ ンを提供する際には、 他のサービスを PeopleSoft や Siebel のよ う な

従来型のアプ リ ケーシ ョ ンのウ ェブ対応型バージ ョ ンに統合するか、 あるいは従来型の

アプ リ ケーシ ョ ンからの要素をエンタープラ イズ ウ ェブ環境に取 り入れるかど う かを決

定する必要があ り ます。 提供する複合アプ リ ケーシ ョ ンが増加するにつれ、 各ク ラ イア

ン ト サーバー アプ リ ケーシ ョ ンを拡張するために投資する よ り も、 すべての複合アプ

リ ケーシ ョ ン用の共通プラ ッ ト フォーム と して、 エンタープラ イズ ウ ェブ インフ ラ ス

ト ラ クチャを導入するために投資するほ う が合理的です。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-11

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ビジネス基盤の構築 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブのビジネス ド ラ イバ

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブのビジネス ド ラ イバ

以下の 3 つの傾向が、 企業におけるエンタプラ イズ ウ ェブの構築を促進する要因と なっ

ています。

• 技術の導入に対する戦略的アプローチ : 企業は、 個々のシステムへの戦術的投資を

行 う よ り も、 情報技術に対して戦略的なアプローチを取る傾向にあ り、 広範囲な

ウェブ技術をエンタープラ イズ全体にわたってどのよ う に導入し、 連携させる こ と

ができ るかについて検討しています。

• ウ ェブ インフ ラ ス ト ラ クチャおよびウェブ サービスへの投資 : 企業は、 現在所有し

ている資産を無駄にする こ とな く、 それぞれのウェブ戦略をサポー トするために必

要なインフ ラ ス ト ラ クチャに投資する こ と を追求しています。 ク ラ イアン ト サー

バー モデルでは、 各ウェブ アプ リ ケーシ ョ ンに対して、 個別のアプ リ ケーシ ョ ン サーバーと個別のユーザー環境を構築する必要があ り、 企業にと ってコ ス ト セン

ターが多すぎる状況をもたら し ま した。 新しいウ ェブ サービス技術は、 単一プラ ッ

ト フォーム上で事業のシステムを再構築する必要な く既存技術を統合する こ と を可

能にし ます。

• 総合ソ リ ューシ ョ ンの必要条件 : 多 く の企業は、 オープンなベス ト オブブ リードの

アーキテクチャを追求する一方で、 ウ ェブ戦略に関しては単一のソ リ ューシ ョ ンを

導入する こ と を検討しています。 エンタープラ イズ ウ ェブは、 この両方を提供し ま

す。

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブの利点

エンタープラ イズ ウ ェブは、 今日の CIO が直面する も基本的な課題を解決し ます。

• 開発コス ト の軽減 : ウ ェブ技術を統合してウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン用の共通の基盤

を構築し、 開発コス ト を軽減でき る よ う にし ます。

• 投資対効果 : Java、 Windows、 レガシー システムの間のク ラ イアン ト サーバーの互

換性の問題を解決し、 既存システムの投資対効果を 大限にし ます。

• エンタープラ イズの生産性 : ウ ェブ上で、 Windows が提供する個人用の作業環境を

補完するエンタープラ イズ用の作業環境を作成し、 エンタープラ イズの生産性を促

進でき る よ う にし ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-12

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ビジネス基盤の構築 - 導入戦略

• 顧客、 社員、 およびパー ト ナーのためのサービス : 多数の共通の電子 リ ソースを使

用して、 社員、 顧客、 およびパー ト ナーのためのイニシアテ ィブを作成し、 すべて

のユーザーに対して、 さ らに低コス ト でよ り優れたサービスを提供でき る よ う にし

ます。

以上で、 エンタープラ イズ ウ ェブの基本的な説明は終わ り です。 次に、 エンタープラ イ

ズ ウ ェブを導入する方法について検討し ます。

導入戦略

いかなるシステムを導入する場合においても、 導入システムが、 ユーザーのニーズを満

たし、 企業の変化に対応でき、 企業の成長に合わせて拡張でき る よ う にするために、 導

入を開始する前に、 慎重に計画を立てる必要があ り ます。

以下に、 検討をお勧めする導入戦略を示し ます。

• Rapid Application Integration Deployment (アプ リ ケーシ ョ ンの統合によ る高速な導

入プロセス、 RAID) - 対象を絞った高速な 「seed」 導入プロセスを使用し、 コ ミ ュ

ニテ ィ用の効果的でパーソナラ イズされたポータルを導入し ます。 例えば、 通常、

RAID プロセスには以下の段階があ り ます。

o 2 ~ 4 週間の準備期間で、 チームを形成し、 必要条件の詳細を決定し、 技術的な

準備ができているかど う かを見極めます。

o プラムツ リー サービス組織 (PSO) によ る 5 日間のオンサイ ト サービスにおい

て、 集中的なハンズオン ト レーニングを実施し、 分類構造を構築し、 ク ローラ

およびスナップシ ョ ッ ト クエ リ を設計し、 コ ミ ュニテ ィの所有権を移行し ます。

o 30 日のフォ ローアップ期間で、 未解決項目を リ ス ト ア ップし、 担当を割 り当て、

必要であればサポー ト に連絡し ます。

• 段階的戦略 - 段階的に規模を大き く しながらポータルの導入を進めてい く方法です。 これが、 弊社がお勧めする も よ く用いられている方法です。 例えば、 パイ ロ ッ ト システムの導入、 部門への導入、 複数の部門への導入、 グローバル導入といった段

階を含める こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-13

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ビジネス基盤の構築 - 導入のベス ト プ ラ ク テ ィ ス

• エンタープラ イズワ イ ド戦略 - グローバルでエンタープラ イズワ イ ド な要件を設計

や分類構造に反映し ます。

導入のベス ト プ ラ ク テ ィ ス

エンタープラ イズ ウ ェブの導入を成功させるために、 以下のベス ト プラ クテ ィ スに従

う こ と をお勧めし ます。

• 上層部の許可 ・ 資金提供を得る必要があ り ます。

• ビジネス要件について理解を深める必要があ り ます。

o 問題を把握し、 ビジネス ケースを作成し、 ビジネスの専門家を選任し ます。

o 情報へのアクセスをよ り容易にする こ とは、 ビジネス ニーズではないこ とに注

意して く ださい。

• 文化的な影響を考慮する必要があ り ます (変化を好む人はいません)。

• 計画に十分な時間と費用をかける必要があ り ます。 ただし、 柔軟性と適応性も重要

である こ と を念頭に置いて く ださい。

• コンテンツを も重要な資産と して取 り扱 う必要があ り ます。

o コンテンツの専門家の意見を取 り入れます。

o 警告および重要度を上げる こ とによって、 も重要なコンテンツを優先させま

す。

o コンテンツを 新の状態に保ちます。

• 導入作業を繰 り返す必要があ り ます。 パイ ロ ッ ト システムを導入する こ とによって

様々なこ と を習得し、 リ ス ク を軽減させる こ とができます。

• 教育および ト レーニングに重点を置 く必要があ り ます。

o まず管理体制を固める必要があ り ます。 そのために、 スポンサーおよび専門家を

任命し ます。

o ユーザーには、 新しい環境を導入する理由を説明し、 定期的な ト レーニング、 ピ

ア教育、 およびオンラ イン ヘルプを提供し ます。

o IT 部門に関しては、 縄張 り意識がある可能性を考慮し、 協力者を見つける必要

があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-14

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ビジネス基盤の構築 - プ ラムツ リー リ ソースの活用のお勧め

• ユーザーの意見をなるべ く取 り入れる必要があ り ます。 早い時点で意見を調査する

よ う にし ます。

o パイ ロ ッ ト グループを使用し ます。

o 企業の ト レーニング部門、 マーケテ ィ ング部門、 およびヘルプ デス クの協力を

得る必要があ り ます。

• マーケテ ィ ングに投資する必要があ り ます。 何も しな く てもユーザーがアクセス し

て く る とい う こ と を期待しないで く ださい。

• 長期計画を作成する必要があ り ます。

o ユーザーを調査し、 利用動向を追跡し ます。

o 機能を拡張し、 管理計画を準備し ます。

• 技術を再学習するのではな く、 再利用する よ う に心がけます。

プ ラムツ リ ー リ ソースの活用のお勧め

プラムツ リーは、 導入をプランニングする際に (エンタープラ イズ ウ ェブを導入した後

にも) 役立つ多 く の リ ソースを提供しています。

• プラムツ リー セ ミ ナー

o お客様向けのウェブ セ ミ ナーおよびウェブ セ ミ ナーのアーカイブ

o インサイ ド ト ラ ッ ク技術ウェブ セ ミ ナー シ リーズ

o 業界ウェブ セ ミ ナー

o 毎月のカス タマー リ ソース ウ ェブ セ ミ ナー

• プラムツ リー ニュースレ ター

o 隔月の導入ド ラ イバ ニュースレ ター

o 毎週のナレ ッジ ベースの記事ダイジェス ト

• ポータル導入ツール : http://portal.plumtree.com の Plumtree Support Center から入手

可能

• ROI ツール : MyROI 分析、 セルフサービス ワークブッ ク、 ペーパー

• アワードへの参加 : 認知度の向上

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-15

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ビジネス基盤の構築 - プ ラムツ リー リ ソースの活用のお勧め

• 地域ベースのユーザー グループ : アジア太平洋地域、 ヨーロ ッパ、 中東およびアフ

リ カ、 米国 (中央)、 米国 (北東)、 米国 (北西)、 米国 (ピ ッ ツバーグ)、 米国 (ロ ッ キー山脈)、 米国 (南中央)

• 業界ベースのユーザー グループ : 航空宇宙、 法律、 公共セク ター、 海軍、 リ テール

• Plumtree Support Center: http://portal.plumtree.com

o ナレ ッジ ベース

プラムツ リーのエンジニアおよび Plumtree Services Organization (PSO) に

よって作成された記事の検索可能なラ イブラ リ

新の製品資料を入手する こ とが可能

o サポー ト サービス

技術サポー トへの問題の提出と追跡

技術サポー ト のポ リ シーおよび世界中にあるサポー ト窓口の連絡先の入手

o ディ スカ ッシ ョ ン

導入およびポー ト レ ッ ト の開発方法に関するデ ィ スカ ッシ ョ ン スレ ッ ドの作

成および検索

新しいスレ ッ ドが追加された際に E メール通知を受信するための申込み

o 導入ド ラ イバ

プラムツ リー ニュースレ ターの申込みおよびユーザー グループへの参加

ポータル導入ツールのダウンロード

o ダウンロード

製品のホッ ト フ ィ ッ ク スのダウンロード

Showroom へのク イ ッ ク アクセス

o 製品ロードマップ

Plumtree 5.0 に関する FAQ への回答の入手、 製品スケジュールの確認

機能要求の提出および追跡

以上で、 導入の進め方についての説明は終わ り です。 次に、 エンタープラ イズウ ェブの

対象ユーザーとそれらのユーザーのニーズについて検討し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-16

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ビジネス基盤の構築 - 対象ユーザーのサポー ト

対象ユーザーのサポー ト

エンタープラ イズ ウ ェブの対象ユーザーには、 社員、 顧客、 パー ト ナー等、 異なるニー

ズ と制限を持つ異なるユーザーが含まれます。 エンタープラ イズ ウ ェブ ソ リ ューシ ョ ン

をプランニングする際は、 これらの異なるユーザーのニーズを考慮する必要があ り ま

す。 以下の質問について検討する必要があ り ます。

• エンタープラ イズ ウ ェブへのアクセスを許可するユーザーはどのタ イプのユーザー

ですか ? 社員、 顧客、 またはパー ト ナーですか ?

• これらの対象ユーザーは、 どのよ う なコンテンツやサービスを必要と していますか?

• これらのユーザーは、 貴社のネッ ト ワーク内からエンタプラ イズ ウ ェブにアクセス

し ますか、 あるいはネッ ト ワークの外からアクセス し ますか ?

• これらのユーザーは、 PC からエンタープラ イズ ウ ェブにアクセス し ますか、 ある

いはモバイル デバイ スからアクセス し ますか、 あるいは支援技術 (画面読み上げデ

バイ ス等) を使用してアクセス し ますか ?

• エンタープラ イズ ウ ェブを管理し、 コンテンツおよびサービスを導入し、 維持する

ためにどのよ う な役割を内部的に作成し ますか ?

対象ユーザーとそれらのユーザーのニーズを特定した後、 ユーザーに対して適切なツー

ルおよび情報を提供する方法について検討する必要があ り ます。

複数ポータルの必要性についての検討

以下に示すよ う に、 ポータルを 1 つのみ作成する こ とによって多 く の利点を得る こ とが

できます。

• ユーザーは、 ナビゲーシ ョ ン形式を 1 つのみ覚える必要があ り ます

• IT 部門は、 ポータルをよ り容易に拡張できます。

• エンタープラ イズワ イ ド な通信環境を容易に構築する こ とができます。

• エンタープラ イズワ イ ド なビジネス プロセスを容易に導入できます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-17

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ビジネス基盤の構築 - 複数ポータルの必要性についての検討

• 共通のコンテンツ管理システムを持つこ とができます。

次のいずれかの理由によ り、 今までは複数のポータルを導入していた可能性があ り ま

す。

• 複数の異なる技術に対応するため : 多 く のアプ リ ケーシ ョ ンには、 ポータル インタ

フェースが付属しています。

• 複数の異なるスポンサーがいるため : 多 く のビジネス ユニッ ト は、 異なるプラ ッ ト

フォームを使用する こ とに満足ているか、 または独自のブラン ド を持つこ とに執着

しているため、 独立性を保ちたいと考えています。

• 複数の異なる対象ユーザーに対応するため : 顧客、 社員、 パー ト ナー等、 根本的に

異なるニーズや異なるセキュ リ テ ィ権限を持つユーザー

• 複数の異なるプロジェ ク ト スケジュールに対応するため : ビジネス ユニッ ト のフ ラ

ス ト レーシ ョ ン

しかし、 プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブのブランデ ィ ングの柔軟性、 プラ ッ ト

フォームの柔軟性、 個別管理機能、 セキュ リ テ ィ ド メ イン、 およびセルフ サービス機

能などを利用する こ とによって、 複数のポータルを持つ必要がな く な り ます。

また、 既に複数のポータルが導入されている場合でも、 今までの投資を無駄にせずに活

用する方法がい くつかあ り ます。

• プラムツ リーのウェブ サービス アーキテクチャ、 共通のポータル標準 (JSR-168、WSRP)、 および現代のプログラ ミ ング言語で記述されているアプ リ ケーシ ョ ンを導

入するための技術を利用して他のポータルのサービスを統合する こ とができます。

• 共通の LDAP リ ポジ ト リ に対してセキュ リ テ ィの同期を行 う こ とができます。 また

は、 複数のポータルまたはサイ トへのシングル サインオンを導入する こ とができま

す。

• 検索機能によって、 マス ター ポータルの検索エンジンにコンテンツをインデッ ク ス

し、 ネッ ト ワーク検索を利用して、 他のコンテンツ ポータルの検索エンジンに接続

する こ とができます。

• ナビゲーシ ョ ン機能を利用する こ とによって、 他のポータルに リ ン クでき ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-18

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ビジネス基盤の構築 - ユーザーへの表示

ユーザーへの表示

ユーザーおよびグループは、 手動での作成、 ユーザー リ ポジ ト リ からのインポー ト 、 E メールによ るポータルへの招待、 またはユーザー アカウン ト の自己作成によって作成す

る こ とができます。 いかなる方法でユーザーを作成する場合でも、 新しいユーザーを作

成する際に次の機能を使用する こ とによって、 新しいユーザーに対するエンタープラ イ

ズ ウ ェブの表示を制御する こ とができます。

• デフォル ト プロフ ァ イルを使用する こ とによって、 新しいユーザーのマイ ページや

個人設定を定義し、 ユーザーが 初にエンタープラ イズ ウ ェブにアクセス した と き

の表示を設定する こ とができます。 各新規ユーザーの設定は、 デフォル ト プロフ ァ

イルに基づいています。

• サブポータルを使用する こ とによって、 異なる対象ユーザーに対して異なるブラン

ドおよび機能を表示する こ とが可能にな り ます。 例えば、 特定の顧客に対して、 そ

の顧客の企業ロゴやカラーを取 り入れたマイ コ ミ ュニテ ィおよびナレ ッジ ディ レ ク

ト リへのアクセスを含む (マイ ページおよび管理ページへのアクセスは含まない)

サブポータルを作成する こ とができます。 各ユーザーはフォルダに格納されますが、

そのフォルダによって、 ユーザーに表示されるサブポータルが決ま り ます。

• コ ミ ュニテ ィ を使用する こ とによって、 特定の対象ユーザー グループが共有でき る

情報を表示する こ とができます。 グループのメ ンバーシップによって、 ユーザーが

始めてポータルにログインした際に表示される コ ミ ュニテ ィが決ま り ます。

• サブポータルおよびコ ミ ュニテ ィのブラン ド を設定する こ とによって、 異なるユー

ザーまたは異なる コ ミ ュニテ ィに、 異なるヘッダおよびフ ッ タを表示する こ とがで

きます。

• セキュ リ テ ィは、 グループの メ ンバーシップによって容易に設定する こ とができま

す。 セキュ リ テ ィ を設定する こ とによって、 ユーザーがどのオブジェ ク トおよび機

能にアクセスでき るかを制御する こ とができます。

サブポータルの定義

サブポータルによって、 ヘッダおよびフ ッ タ、 ナビゲーシ ョ ン形式、 ログイン時に表示

されるデフォル ト ページ、 およびマイ ページ、 コ ミ ュニテ ィ、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-19

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ビジネス基盤の構築 - ユーザーへの表示

へのアクセス、 さ らにはナビゲーシ ョ ンに表示される必須 リ ン クなど、 ユーザーのグ

ループに対するポータル環境全体を制御できます。

ポータルにアクセスするすべてのユーザーには、 サブポータルが表示されます。 デフォ

ル ト では、 インス トール時に作成されたデフォル ト サブポータルがユーザーに表示され

ます。 しかし、 ポータルを使用する異なる対象ユーザーに対して異なる インタフェース

を表示する独自のサブポータルを作成する こ と もでき ます。 例えば、 社員には、 すべて

の情報へのアクセスを許可する 1 つのサブポータルを表示し、 パー ト ナーには、 コ ミ ュ

ニテ ィ とナレ ッジ ディ レ ク ト リ のみへのアクセスを許可するサブポータルを表示する よ

う に設定する こ とができます。

サブポータルは、 ユーザーに直接適用されるのではな く、 オブジェ ク ト フォルダに適用

されます。 ユーザーは、 ユーザーが格納されている親フォルダによって、 サブポータル

に関連付けられます。 例えば、 U とい う ユーザーが、 F とい う フォルダに格納されてい

る と し ます。 S とい う サブポータルが、 F とい う フォルダに適用された場合、 U とい う

ユーザーと、 そのフォルダに格納されている他のすべてのユーザーには、 ログイン時

に、 サブポータル S が表示されます。 ユーザーは、 サブポータルに割 り当てる必要があ

り ます。 サブポータルが関連付けられていないフォルダに格納されたユーザーは、 自動

的にデフォル ト サブポータルに関連付けられます。

注意 : サブポータルに関連付けられている親フォルダ内にサブフォルダを作成し

た場合、 そのサブフォルダは、 自動的には、 親フォルダのサブポータルに関連付

けられません。

コ ミ ュニテ ィの定義

コ ミ ュニテ ィ とは、 グループの メ ンバーが、 特定のプロジェ ク ト または部門の目標に関

して、 共同作業を行った り、 連絡を取るために共有するページです。 例えば、 次のよ う

な目的のためにコ ミ ュニテ ィ を使用できます。

• ビジネス ユニッ ト の リ ソース センター

• プロジェ ク ト のインタ ラ クテ ィブ ワーク スペース

• 顧客管理またはパー ト ナー管理のためのサイ ト

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-20

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ビジネス基盤の構築 - ユーザーへの表示

• ダッシュボード

• プロセス アプ リ ケーシ ョ ン

コ ミ ュニテ ィは、 ユーザーに以下の利点をもたら し ます :

• 統一されたユーザー環境とナビゲーシ ョ ン

• 組織的な知識の取得と共有

• 専門家の特定および専門家との連携

• ラーニング カーブ (習得時間) とプロジェ ク ト に貢献し始めるまでの時間の短縮

ユーザーがコ ミ ュニテ ィ を表示した際に、 次の機能も表示される よ う に設定する こ とが

できます。

• サブコ ミ ュニテ ィ : 親コ ミ ュニテ ィのフォルダに格納されている コ ミ ュニテ ィ ユーザーが親コ ミ ュニテ ィ を表示する と、 ユーザーにアクセスが許可されているす

べてのサブコ ミ ュニテ ィ も表示されます。

• 関連する コ ミ ュニテ ィ : そのコ ミ ュニテ ィ と同じ親フォルダ内に格納されている他

のすべてのコ ミ ュニテ ィ ユーザーがコ ミ ュニテ ィ を表示する と、 ユーザーにアクセスが許可されているすべ

ての関連する コ ミ ュニテ ィ も表示されます。

コ ミ ュニテ ィは、 コ ミ ュニテ ィ テンプレー トおよびページ テンプレー ト を選択する こ

とによって作成できます。 コ ミ ュニテ ィ テンプレー ト とは、 ページ テンプレー ト の集ま

り です。 ページ テンプレー ト は、 コ ミ ュニテ ィの中の特定のページ上のレイアウ ト と必

須ポー ト レ ッ ト を制御し ます。 テンプレー ト は、 コ ミ ュニテ ィの 小構成要素を提供し

ます。 コ ミ ュニテ ィの所有者は、 コ ミ ュニテ ィ テンプレー ト に設定されているページを

コ ミ ュニテ ィから削除する こ とはできません。 また、 ページ テンプレー ト のレ イアウ ト

を変更した り、 ページ テンプレー ト に含まれているポー ト レ ッ ト を削除する こ と もでき

ません。 ページやポー ト レ ッ ト の追加のみ行 う こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-21

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ビジネス基盤の構築 - ユーザーへの表示

コ ミ ュニテ ィの所有者は、 所有している コ ミ ュニテ ィの以下の要素を制御する こ とがで

きます。

• コ ミ ュニテ ィ テンプレー ト によって制御されていない場合、 コ ミ ュニテ ィのヘッダ

およびフ ッ タを変更する こ とができます。

• ポー ト レ ッ ト の基本設定を通して、 ポー ト レ ッ ト の基本設定と と もに、 ポー ト レ ッ

ト のヘッダを表示するかど う かを設定する こ とができます。 これは、 ポー ト レ ッ ト

単位で設定する こ とが可能であ り、 ポー ト レ ッ ト の作成者によって適用された設定

を上書き し ます。

• コ ミ ュニテ ィの メ ンバーの一覧 (必須メ ンバーではな く、 自ら参加しているユー

ザーのみ) と コ ミ ュニテ ィの所有者が作成したコ ミ ュニテ ィ固有の階層構造を表示

する コ ミ ュニテ ィ ナレ ッジ ディ レ ク ト リ を有効にするかど う かを指定する こ とがで

きます。

コ ミ ュニテ ィの作成およびカス タマイズに対するユーザーの権限を制御するい くつかの

方法があ り ます。

注意 : アクテ ィ ビテ ィ権の詳細については、 「ア クテ ィ ビテ ィ権」、 2-37 ページを

参照して く ださい。 アクセス権限の詳細については、 「ア クセス権限」、 2-35 ペー

ジを参照して く ださい。

• ユーザーに割 り当てられているアクテ ィ ビテ ィ権によって、 ユーザーがテンプレー

ト を定義でき るかど う か、 コ ミ ュニテ ィ を作成でき るかど う かが決ま り ます。

o Create Community Infrastructure アクテ ィ ビテ ィ権を持つユーザーは、 コ ミ ュニ

テ ィ テンプレー トおよびページ テンプレー ト を作成する こ とができます。

o Create Community アクテ ィ ビテ ィ権を持つユーザーは、 これらのテンプレー ト

から コ ミ ュニテ ィ を作成する こ とができます。

• テンプレー ト に対するユーザーのアクセス権限によって、 ユーザーがどのテンプ

レー ト を使用でき るかが決ま り ます。

o ページ テンプレー ト が、 コ ミ ュニテ ィ テンプレー ト の一部と して使用されてい

る場合 (ユーザーは、 少な く と もそのコ ミ ュニテ ィ テンプレー トへの選択アク

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-22

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ビジネス基盤の構築 - ユーザーへの表示

セスを持っている必要があ り ます)、 ページ テンプレー トへの読み取 り アクセス

のみ必要にな り ます。

o ユーザーがコ ミ ュニテ ィ を作成する際に、 コ ミ ュニテ ィ テンプレー ト または

ページ テンプレー ト を直接選択するには、 それらに対して少な く と も選択アク

セスが必要にな り ます。

• 管理フォルダに対するユーザーのアクセス権限によって、 ユーザーがコ ミ ュニテ ィ

を作成でき るかど う かが決ま り ます。 管理フォルダ内にコ ミ ュニテ ィ を作成するに

は、 少な く と もその管理フォルダへの編集アクセスが必要にな り ます。

• ページ テンプレー ト で定義されているレ イアウ トおよびポー ト レ ッ ト によって、 各

コ ミ ュニテ ィ ページの基本的な外観が決ま り ます。

• コ ミ ュニテ ィ テンプレー ト で定義されているページによって、 コ ミ ュニテ ィの必須

ページが決ま り ます。

• コ ミ ュニテ ィ テンプレー ト で定義されている (またはサブポータルによって定義さ

れている) ヘッダおよび / またはフ ッ タによって、 コ ミ ュニテ ィ内で使用される

ヘッダおよび / またはフ ッ タが決ま り ます。

コ ミ ュニテ ィで既に使用されているテンプレー ト を変更する と、 次のよ う な結果にな り

ます。

• ポー ト レ ッ ト をページ テンプレー ト に追加または削除した場合、 そのポー ト レ ッ ト

は、 そのページ テンプレー ト を使用しているすべてのコ ミ ュニテ ィで、 直ちに追加

または削除されます。

• ページ テンプレー ト のレ イアウ トへの変更は、 ジ ョ ブによって適用されます。 した

がって、 ジ ョ ブのキューに含まれているジ ョ ブ数によってはすぐに実行されないこ

とがあ り ます。

コ ミ ュニテ ィの作成 ヒ ン ト

• 明確な導入計画を策定する必要があ り ます。

• 結果を早 く出す必要のあるプロジェ ク ト に関しては柔軟な姿勢で取 り組む必要があ

り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-23

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• コ ミ ュニテ ィの設立趣意書を作成し、 コ ミ ュニテ ィの目的、 対象ユーザー、 主要 ト

ピ ッ クなどを定義し ます。

• リーダーシップの定義 : コ ミ ュニテ ィ リーダーやナレ ッジの管理者を決定し ます。

• 以下に示すよ う に、 複数部門をまたぐプロジェ ク ト チームによってすべてのコ ミ ュ

ニテ ィ を作成する こ と を検討して く ださい。

o 技術アナ リ ス ト : 予算、 必要条件、 およびスケジュールの管理を行います。

o IT 部門 : ポー ト レ ッ ト の開発を担当し ます。

o スポンサー部門 : コンテンツの所有者とい う役割を担当し ます。

o ユーザー エク スペ リ エンス チーム : ユーザー インタフェースやフレームの標準

を設定し ます。

o サポー ト : オンラ イン ヘルプを作成し、 ヘルプ デス クの電話対応を行います。

• 以下の質問について検討して く ださい。

o 作成する コ ミ ュニテ ィは、 コ ラボレーシ ョ ンや情報共有のためのセンターとい う

モデルに当てはまっていますか ?

o 対象ユーザーを決定し ま したか ?

o ナレ ッジ ディ レ ク ト リ の内容は十分ですか ?

o どれぐ らいの頻度でコンテンツを更新する必要があ り ますか ?

• コ ミ ュニテ ィ マネージャは次の役割を持つ必要があ り ます。

o ディ スカ ッシ ョ ンの監視、 コ ミ ュニテ ィ メ ンバーシップの管理、 コンテンツの

承認を行います。

o 会社において、 コ ミ ュニテ ィに対する確実なビジ ョ ンを持つ リーダ的存在とな

り、 新しいコ ミ ュニテ ィ を承認し ます。

• 以下の ト レーニングをコ ミ ュニテ ィ マネージャに提供し ます。

o 初級 : コ ミ ュニテ ィの構築、 コ ミ ュニテ ィ メ ンバーの追加 / 削除、 ポー ト レ ッ ト

の基本機能

o 中級 : コンテンツの提出、 高度なポー ト レ ッ ト 、 メ タデータ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-24

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o 上級 : ク ローラおよびスナップシ ョ ッ ト クエ リ 、 Excel ポー ト レ ッ ト 、 セキュ リ

テ ィの管理

• IT 部門に、 コ ミ ュニテ ィの作成やセキュ リ テ ィの設定の作業を割 り当てます。 それ

らの作業が終わった後、 IT 部門は、 指導を行います。

• 指導者が、 メ ンバーの獲得を促進し、 参加を促すよ う にし ます。

• 以下の方法によって、 新しいコ ミ ュニテ ィ を公開し ます。

o コ ミ ュニテ ィの メ ンバーに メールで通知し ます。

o バナー広告やニュース記事によってコ ミ ュニテ ィ を宣伝し ます。

o 一時的にコ ミ ュニテ ィ を必須に設定し ます。

コ ミ ュニテ ィの管理に関する ヒ ン ト

複数のコ ミ ュニテ ィ を管理する場合は、 次のガイ ド ラ インに従って く ださい。

• フォルダ構造を作成する こ とによって、 責任を分担し ます。

• 活動のないコ ミ ュニテ ィ を監視し ます。

• メ ンバーの追加 / 削除のよ う な労働集約型の作業にはポー ト レ ッ ト を使用する よ う

にし ます。

コ ミ ュニテ ィ を成功させるには、 次のガイ ド ラ インに従って く ださい。

• アップデー ト情報、 デ ィ スカ ッシ ョ ン、 ド キュ メ ン ト等、 常に 新の情報を取 り入

れる よ う にし ます。

• コ ミ ュニテ ィ を唯一の情報ソース と して使用する よ う にし ます。

• 1 つのポー ト レ ッ ト ページにコンテンツを追加しすぎないよ う にし ます。 機能ご と

にページを分る よ う にし ます。

• コ ミ ュニテ ィに対する貴社のベス ト プラ クテ ィ スを決定し ます。

• コ ミ ュニテ ィに対するフ ィードバッ ク を取得し、 メ ンバーの活動を監視した後、 コ

ミ ュニテ ィのデザインを再検討し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-25

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以下を取 り入れる こ とによって、 コ ミ ュニテ ィ意識を高めます。

• フォ ト ギャ ラ リーの公開

• ディ スカ ッシ ョ ンの共有

コ ミ ュニテ ィ に対する提案事項

コ ミ ュニテ ィの利用方法の例を以下に示し ます。

• ビジネス ユニッ ト の リ ソース センター (業務分野別のコ ミ ュニテ ィ )

対象ユーザー • 会社のビジネス ユニッ ト または部門

• そのビジネス ユニッ ト または部門の顧客

コ ミ ュニテ ィ に取り入れるコンテンツや機能

• コ ミ ュニテ ィのド キュ メ ン ト 、 リ ン ク、 カレンダー

• メ ト リ ク ス

• 専門家の検索機能

• Q&A

成功要因 • 部門意識またはグループ意識を高める こ と

• 既存のイン ト ラネッ ト をコンテンツのソース と して使用する こ と

• コ ミ ュニテ ィの所有者のモテ ィベーシ ョ ンを高めるこ と

避けるべき点 • ユーザーが一度訪問した後忘れてし ま う よ う な更新されないページ

提案するプラムツ リー ツール

• Excel フレームワーク

• プラムツ リー コンテンツ サーバー

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-26

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• インタ ラ クテ ィブ ワーク スペース (共同コ ミ ュニテ ィ )

対象ユーザー • 臨時のプロジェ ク ト 、 または確立されたプロジェ クト のワークグループ

コ ミ ュニテ ィ に取り入れるコンテンツや機能

• プロジェ ク ト のタ ス ク リ ス ト

• ド キュ メ ン ト管理と アーカイブ

• プロジェ ク ト カレンダー

• ディ スカ ッシ ョ ン スレ ッ ド

• プロジェ ク ト の メ ト リ ク ス

成功要因 • メ ンバーの拡大

• プロジェ ク ト の具体的な目標およびマイルス トーンが決定されている

• プロジェ ク ト において、 メールやフ ァ イル共有以外のコ ラボレーシ ョ ン機能が必要と されている

避けるべき点 • 古いコンテンツの蓄積によ るゴ ミ箱化 : 削除してい

ない古いプロジェ ク トやコ ミ ュニテ ィの蓄積

• ゴース ト タ ウン : 2 ~ 3 人のユーザーでは不十分で

提案するプラムツ リー ツール

• プラムツ リー コ ラボレーシ ョ ン サーバー

• プラムツ リー ス タジオ サーバー

• Excel フレームワーク

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-27

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• 顧客管理またはパー ト ナー管理のためのサイ ト (営業およびサービス中心のコ ミ ュ

ニテ ィ )

対象ユーザー • 顧客またはパー ト ナー

コ ミ ュニテ ィ に取り入れるコンテンツや機能

• 顧客またはパー ト ナーのための主要 リ ソース : ド キュ メ ン ト 、 カレンダー等

• CRM または PRM システムへのアクセス とセルフ サービス機能

• フ ィードバッ ク システム

• 顧客対顧客またはパー ト ナー対パー ト ナー用の機能 : コ ミ ュニテ ィの促進

成功要因 • 重要な情報を取得するには、 必ずポータルにアクセス しなければならないよ う にする

• 顧客 / パー ト ナーのフ ィードバッ クに対する迅速な

対応を提供する

避けるべき点 • ユーザーがフ ィードバッ クや意見を提出しないこ と

提案するプラムツ リーツール

• プラムツ リー コ ラボレーシ ョ ン サーバー

• プラムツ リー ス タジオ サーバー

• Excel フレームワーク

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-28

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• ダッシュボード (分析のためのコ ミ ュニテ ィ )

対象ユーザー • 管理

コ ミ ュニテ ィ に取り入れるコンテンツや機能

• パフォーマンス メ ト リ ク ス

• 財務資料

成功要因 • 統一されたデータ フォーマッ ト を使用する よ う に

サポー トする

• 重要な情報を取得するには、 必ずポータルにアクセス しなければならないよ う にする

• メ ト リ ク スに基づいたアカウンタビ リ テ ィの文化を築 く

避けるべき点 • ダッシュボードのデータが常に 新である こ と を確認する必要があ り ます

• セキュ リ テ ィが適切に機能している こ と を確認する必要があ り ます

提案するプラムツ リー ツール

• Excel フレームワーク

• SAP および PeopleSoft 用のエンタープラ イズ ク ラ

ス ポー ト レ ッ ト

• Cognos 向けの認定されたポー ト レ ッ ト ス イー ト

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-29

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• ビジネス プロセス アプ リ ケーシ ョ ン (プロセス コ ミ ュニテ ィ )

対象ユーザー • そのビジネス プロセスに関わっているユーザー

コ ミ ュニテ ィ に取り入れるコンテンツや機能

• 発行されたコンテンツ

• 複数のシステムからのデータ

• ワーク フロー

• メ ト リ ク ス

成功要因 • 簡単なナビゲーシ ョ ン、 一貫性のあるブラン ドの設定を優先する こ と

• 統一された検索基準

• 再利用可能なコンポーネン ト 、 共通基盤の使用

避けるべき点 • プロセスが確立されていない場合は、 ソ フ ト ウ ェアを使用しても何も達成できません

提案するプラムツ リー ツール

• プラムツ リー コンテンツ サーバー

• プラムツ リー コ ラボレーシ ョ ン サーバー

• プラムツ リー検索

• プラムツ リー ス タジオ サーバー

• Excel フレームワーク

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-30

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ビジネス基盤の構築 - ユーザーへの表示

サブポータルおよびコ ミ ュニテ ィのブ ラ ンデ ィ ング

異なるヘッダ と フ ッ タを、 異なるサブポータルやコ ミ ュニテ ィに適用する こ とができま

す。 サブポータルのヘッダ と フ ッ タは、 独自のヘッダ と フ ッ タが設定されている コ ミ ュ

ニテ ィ を除いて、 ポータル全体に適用されます。 ヘッダ と フ ッ タは、 ブラン ド を設定す

るために、 サブポータルと コ ミ ュニテ ィのみで使用する こ とができ る特別なポー ト レ ッ

ト です。

注意 : ヘッダは (ス タ イル シー ト を参照しているため)、 バナー イ メージだけで

な く、 ページに使用されるス タ イルにも影響を与えます。

ブランデ ィ ング オブジェ ク ト パッケージ (.pte フ ァ イル) を インポー トする と、 い くつ

かのヘッダ と フ ッ タのテンプレー ト が自動的に作成されます。 これらは容易にカス タマ

イズする こ とができます。 ユーザーは、 ヘッダ と フ ッ タの作成、 またはコ ミ ュニテ ィの

ヘッダ と フ ッ タの変更を行 う には、 (ブランデ ィ ング パッケージによって作成される)

ブランデ ィ ング グループに所属している必要があ り ます。

ブラン ドの作成、 変更、 および使用については、 以下の点に注意して く ださい。

• ヘッダ と フ ッ タは、 管理階層からのみ作成できます。

• 異なる コ ミ ュニテ ィにおいて同じヘッダ ポー ト レ ッ ト またはフ ッ タ ポー ト レ ッ ト を

使用している場合、 ポー ト レ ッ ト のプロパテ ィ を変更する こ とによって、 各コ ミ ュ

ニテ ィの中での外観を変更できます。

• ヘッダ と フ ッ タは、 コ ミ ュニテ ィ内から直接変更する こ とができます。 ブランデ ィ

ング グループに所属するユーザーは、 ヘッダまたはフ ッ タの名前を ク リ ッ ク し、

ポー ト レ ッ ト のプロパテ ィ を編集する こ とによって、 ヘッダまたはフ ッ タの外観を

変更する こ とができます。

• サブポータルからは、 ヘッダ と フ ッ タを変更する こ とはできません。 複数のコ ミ ュ

ニテ ィで使用されているヘッダまたはフ ッ タを使用する場合 (各コ ミ ュニテ ィにお

いて独自の変更内容が適用されている場合においても)、 サブポータルでは、 その

ヘッダまたはフ ッ タに対して 初に入力された仕様一式が使用されます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-31

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ビジネス基盤の構築 - ユーザーへの表示

ブ ラ ンデ ィ ングに関する ヒ ン ト

• 多 く のコ ミ ュニテ ィの所有者にと って、 HTML コード を自分で記述する よ り も、 既

存のヘッダ と フ ッ タを使用して、 イ メージをアップロード し、 プロパテ ィ値を入力

する こ とによってそれらを編集する方がはるかに容易です。 これは、 プラムツ リー コンテンツ サーバーのタグが必要となるカス タマイズ可能なバナーに関しては特に

そ う です。

• コ ミ ュニテ ィの所有者は、 ヘッダに使用されるス タ イル (css) を編集できません。

したがって、 使用されるス タ イルを示す名前をヘッダに付ける こ とによって、 コ

ミ ュニテ ィの所有者がヘッダに適切な編集を行える よ う にする必要があ り ます。 例えば、 ヘッダにオレンジ系のス タ イルが使用される場合、 コ ミ ュニテ ィの所有者が

グ リーンのイ メージを追加しないよ う にする必要があ り ます (これは好みの問題で

すが)。 ヘッダの名前のみが表示されるので、 コ ミ ュニテ ィの所有者が、 ス タ イルを

実際に適用せずに、 ヘッダにどのス タ イルが使用されているかを知る唯一の方法は、

ヘッダの名前を確認する こ とです。

• ヘッダ と フ ッ タを作成するには、 ブランデ ィ ング テンプレー ト を使用する必要はあ

り ません。 ブランデ ィ ング テンプレー ト は、 ヘッダまたはフ ッ タ と して使用可能な

ウェブ プロパテ ィ を作成、 編集、 および発行するためのカプセル化された メ カニズ

ム と して提供されています。 任意の HTML エデ ィ タを使用してウ ェブ ページを作成

し、 作成したウ ェブ ページをウェブ サーバーに保存し、 そのウェブ ページを指し

示すよ う にポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービスを設定し、 その結果となるポー ト レ ッ ト を

ヘッダ と して指定する こ とができます。 また、 HTML エディ タ とブランデ ィ ング テンプレー ト を併用する こ と もでき ます。 エデ ィ タで HTML を作成し、 ブランデ ィ ン

グ テンプレー ト のヘッダ ウ ィザードの中の該当する手順で、 そのコード をコピーす

る こ とができます。

• ポータルのス タ イル (css) は、 通常、 ブランデ ィ ング テンプレー ト を使用して設定

し ます。 ブランデ ィ ング テンプレー ト を使用しない場合は、 HTML の中にス タ イル

をハード コードする こ とができます。 これらが使用されていない場合、 ポータルで

は、 使用可能な 新のス タ イルが使用されます。 例えば、 サブポータルのヘッダに

はス タ イルが指定されていて、 コ ミ ュニテ ィのヘッダには指定されていない場合、

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-32

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ビジネス基盤の構築 - ユーザーへの表示

ポータルにおいて、 コ ミ ュニテ ィのヘッダが表示される場合でもサブポータルの

ヘッダのス タ イルが使用されます。

ア クセス権限の設定によ ってユーザーへの表示を制御する方法

複数の異なる対象ユーザー層をサポー トする場合において、 各対象ユーザーのグループ

に他のグループのオブジェ ク ト を一切表示しないよ う にするには、 ト ップ レベル フォ

ルダを作成し、 単一ポータルの場合と全 く同じ手順をそのフォルダで実行する必要があ

り ます。 フォルダにセキュ リ テ ィ を設定し、 適切なユーザーのみがそのフォルダのオブ

ジェ ク ト にアクセスでき る よ う にし ます。 次に、 共有オブジェ ク ト を格納するための中

央管理 リ ソース フォルダを作成し ます。 例えば、 企業に複数の課がある場合、 各課が他

の課にアクセス しないよ う にする必要があ り ます。 一方、 企業の本部は、 管理のために

すべての課にアクセスでき る必要があ り ます。

以上で、 ユーザーおよびユーザーのニーズの特定に関する説明は終わ り です。 次に、

ポータルのすべての要素を保護する方法およびオブジェ ク トやコンテンツを管理する方

法について検討し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-33

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ビジネス基盤の構築 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブの保護および管理

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブの保護および管理

エンタープラ イズ ウ ェブの管理戦略を検討する際には、 どのユーザーにどの要素へのア

クセスを許可するのか、 どのユーザーがどの作業を実施するのか (どのよ う な役割が必

要か)、 および各役割に与える管理権限のレベルについて考慮する必要があ り ます。 以下

に管理戦略の導入に役立つい くつかの要素を示し ます。

• オブジェ ク ト のセキュ リ テ ィは、 各オブジェ ク ト にアクセス コン ト ロール リ ス ト

(ACL) を設定する こ とによって制御できます。 これらの リ ス ト によって、 どのユー

ザーおよびグループがオブジェ ク ト を表示または変更でき るかを定義し ます。 例え

ば、 ユーザーが、 コ ミ ュニテ ィ ページでポー ト レ ッ ト を表示するには、 そのポー ト

レ ッ ト に対するアクセス権が必要にな り ます。

• 機能のセキュ リ テ ィは、 グループにアクテ ィ ビテ ィ権を割 り当てる こ とによって導

入できます。 例えば、 ユーザーが、 ポータルで管理タ ス ク を実行するには、 Access Administration アクテ ィ ビテ ィ権を持っている必要があ り ます。

• グループをネス トする こ とによって役割を作成する こ とができます。 アクテ ィ ビ

テ ィ権と アクセス権限を割 り当てるためのグループを作成する こ とによって、 役割

を作成する こ とができます。 その後、 役割を割 り当てるために、 作成した役割グ

ループにユーザーまたは他のユーザー グループを追加する こ とができます。 役割の

詳細については、 「役割の定義」、 2-37 ページを参照して く ださい。

• 開発環境、 テス ト環境、 および運用環境を構築し、 オブジェ ク ト の移行機能を使用

して、 オブジェ ク ト を 1 つの環境から別の環境に移動する こ とができます。 こ うす

る こ とによって、 どのユーザーが新しいオブジェ ク ト を作成でき るかを厳密に制限

した り、 オブジェ ク ト のセキュ リ テ ィ とプロセスの負荷をテス ト した り、 計画通 り

に動作している場合のみオブジェ ク ト をユーザーに公開する よ う にする こ とができ

ます。

• ページ テンプレー トおよびコ ミ ュニテ ィ テンプレー ト を使用して、 コ ミ ュニテ ィの

外観と機能を制御する こ とができます。 例えば、 各部門がそれぞれのコ ミ ュニテ ィ

の中に部門の連絡先を記載するためのテンプレー ト を作成する こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-34

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ビジネス基盤の構築 - アクセス権限

まずは、 ポータルのセキュ リ テ ィについて検討する必要があ り ます。 ポータルのセキュ

リ テ ィは、 次の 2 つの要素に基づいています。

• アクセス権限 (オブジェ ク ト のセキュ リ テ ィ ) : アクセス権限によって、 どのユー

ザーがどの要素にアクセスでき るかが決ま り ます。

• アクテ ィ ビテ ィ権 (機能のセキュ リ テ ィ ) : アクテ ィ ビテ ィ権によって、 どのユー

ザーがどの機能を実行でき るかが決ま り ます。

アクセス権限

基本的に、 エン ドユーザーと下位の管理者がそれぞれの業務を遂行するには、 ポータル オブジェ ク トへのアクセス権限のみが必要です。 ユーザーは、 適切なアクセス権限を

持っていれば、 特別なアクテ ィ ビテ ィ権を持っていな く ても、 次のオブジェ ク ト を表示

および / または管理する こ とができます。

• ド キュ メ ン トおよびナレ ッジ ディ レ ク ト リ フォルダ (バナー検索およびナレ ッジ ディ レ ク ト リ からアクセスする こ とが可能)

• ユーザー (バナー検索からアクセスする こ とが可能)

• コ ミ ュニテ ィ (バナー検索および [ コ ミ ュニテ ィへの参加 ] ページからアクセスす

る こ とが可能)

• ポー ト レ ッ ト (バナー検索、 コ ミ ュニテ ィ、 および [ ポー ト レ ッ ト の追加 ] ページ

からアクセスする こ とが可能)

注意 : ユーザーが上記以外のオブジェ ク ト に対するアクセス権限を持っていて

も、 Access Administration アクテ ィ ビテ ィ権を持っていなければ、 それらの他の

オブジェ ク ト を表示または管理する こ とはできません。

以下に設定でき るアクセス権限を示し ます。

• オブジェ ク ト に対する読み取 り権限を持つユーザーは、 そのオブジェ ク ト を表示で

きます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-35

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ビジネス基盤の構築 - アクセス権限

! 重要 : ユーザーが、 オブジェ ク ト を参照または検索して表示するには、 少な

く と もそのオブジェ ク ト とオブジェ ク ト の親フォルダへの読み取 り アクセス

が必要です。 しかし、 ア クセスが許可されているオブジェ ク ト がユーザーに

表示される よ う に設定されている場合、 ユーザーは、 そのオブジェ ク ト を参

照する こ とができます。 例えば、 ユーザーが、 あるポー ト レ ッ トへのアクセ

ス権限を持っていて、 そのポー ト レ ッ ト の親フォルダへのアクセス権限を

持っていない場合、 ユーザーがアクセスでき る コ ミ ュニテ ィ上にポー ト レ ッ

ト が設定されていれば、 ポー ト レ ッ ト を表示する こ とができます。

• オブジェ ク ト に対する選択権限を持つユーザーは、 そのオブジェ ク ト を使用するた

めにそのオブジェ ク ト を選択する こ とができます。 一般的に、 オブジェ ク ト に対す

る選択アクセス権限をユーザーに設定する こ と をお勧めし ます。 例えば、 ユーザー

があるポー ト レ ッ ト をマイ ページに追加でき る よ う にするためには、 それらのユー

ザーにそのポー ト レ ッ ト に対する選択アクセス権限を設定する必要があ り ます。 さ

らに、 ユーザーがある コ ミ ュニテ ィに参加でき る よ う にするためには、 それらの

ユーザーにそのコ ミ ュニテ ィに対する選択アクセス権限を設定する必要があ り ます。

• オブジェ ク ト に対する編集権限を持つユーザーは、 そのオブジェ ク ト に対して、 削

除およびオブジェ ク ト の ACL の編集を除 くすべての権限を持ちます。

• オブジェ ク ト に対する管理権限を持つユーザーは、 そのオブジェ ク ト に対する完全

なアクセス権限を持ちます。

必須管理者

あるフォルダに対して管理アクセス権限を持つグループおよびユーザーは、 そのフォル

ダのすべての子オブジェ ク ト と フォルダに対する必須管理者とな り ます。 この仕組みを

利用する こ とによって、 ド メ インの管理者 (フォルダのグループの管理者) を作成する

こ とが可能にな り ます。

特別なケース

一部のオブジェ ク ト には、 特別な必要条件があ り ます。 以下のオブジェ ク ト には、 全員

グループに読み取 り アクセスを設定する必要があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-36

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ビジネス基盤の構築 - ア ク テ ィ ビテ ィ権

• 認証元

• フ ィルタ

• ド キュ メ ン ト タ イプ

• プロパテ ィ

も う 1 つの特別なケースは、 ユーザーには直接 ACL が適用されないこ とです。 ユーザー

は、 親フォルダの ACL を継承し ます。 これは、 ユーザー オブジェ ク ト が非常に多 く、

ユーザーによ る管理は非常に手間がかかるので、 このよ う な仕組みになっています。

アク テ ィ ビテ ィ権

ほとんどのアクテ ィ ビテ ィ権は、 オブジェ ク ト の作成またはポータル エ リ アへのアクセ

スに関連していますが、 他のグループにアクテ ィ ビテ ィ権を委譲する権限をユーザーに

付与した り、 カス タムのアクテ ィ ビテ ィ権を作成した りする こ と もでき ます。

アクテ ィ ビテ ィ権に関する も重要な点は、 ユーザーがオブジェ ク ト を管理するには作

成権を持つ必要がないこ とです。 オブジェ ク ト を管理するには、 そのオブジェ ク ト に対

する適切なアクセス権限とオブジェ ク ト にアクセスするための手段 (参照または検索)

のみが必要です。 特定のユーザーが持っている、 管理オブジェ ク ト に対するアクセス権

限に関わらず、 それらの管理オブジェ ク ト を変更できないよ う にするには、 Access Administration アクテ ィ ビテ ィ権をそのユーザーに与えないよ う にし ます。 このアク

テ ィ ビテ ィ権を持っていないユーザーは、 管理階層を参照できません。 また、 ほとんど

の管理オブジェ ク ト を検索できません。 しかし、 ユーザーが、 このアクテ ィ ビテ ィ権を

持っていな く ても、 ポー ト レ ッ ト 、 コ ミ ュニテ ィ、 およびユーザーを変更でき る場合が

あ り ます。 これらのオブジェ ク ト は、 バナー検索によ り検索可能であ り、 オブジェ ク ト

を変更するには適切なアクセス権限のみ必要にな り ます。

役割の定義

役割とは、 アクテ ィ ビテ ィ権またはアクセス権限の割 り当てを行 う ために作成するグ

ループです。 ユーザーおよびグループに対して適切なセキュ リ テ ィ を設定するために、

これらの役割を組み合わせて使用できます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-37

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ビジネス基盤の構築 - 役割の定義

アクセス権限は含めず、 ポータルのアクテ ィ ビテ ィ権を割 り当てる とい う目的のみに使

用するグループを作成する こ と をお勧めし ます。 通常、 アクテ ィ ビテ ィ権を含む役割は、

各部門の中の異なるユーザーに割 り当てられます (例えば、 各部門には、 大抵の場合、

各部門専属のコ ミ ュニテ ィ管理者が存在し ます)。 アクセス権限をアクテ ィ ビテ ィ権と分

ける こ とによって、 アクテ ィ ビテ ィの役割を一度に定義し、 その後で企業全体にその役

割を適用する こ とができます。 こ うする こ とによ り 、 各部門に対して同じアクテ ィ ビ

テ ィ権のセッ ト を定義する必要がな く な り ます。 例えば、 コンテンツ管理者とい う役割

を作成する場合、 次のアクテ ィ ビテ ィ権を持つグループを作成する こ とができます : Access Administration、 Create Crawler、 Create Job、 Create Filter、 Create Document Type、Access Utilities。

ア クセス許可は、 一般的に部門単位で管理され、 ユーザー グループも部門単位で作成さ

れるので、 通常は、 既存のユーザー グループにそのままアクセス権限を割 り当てる こ と

ができます。 例えば、 マーケテ ィ ング グループに、 マーケテ ィ ング フォルダ とすべての

マーケテ ィ ング オブジェ ク ト に対する選択アクセス権限を設定する こ とができます。 しかし、 部門の規模によっては、 管理および / または編集アクセスの役割を作成する必要

があ り ます。 ポータルのエ リ アに対する管理または編集アクセスを必要とする人が数人

しかいない場合は、 それらの個々のユーザーのアクセス権限を変更する こ と をお勧めし

ます。 すべての役割に対して作成アクテ ィ ビテ ィ権 (例えば、 Create Portlets アクテ ィ ビ

テ ィ権) を付与する必要はあ り ません。 オブジェ ク ト を編集するには、 オブジェ ク ト に

対する編集アクセス権限のみ必要にな り ます。 したがって、 既存オブジェ ク ト を管理で

き るが、 何も作成できない役割を作成できます。

グループ階層の一番下 ( も深いレベル) に、 も権限のあるグループを作成して く だ

さい。 グループは、 親グループの権限を継承するので、 ほとんどの権限を持つグループ

は、 グループ階層の も下にあるグループにな り ます。 例えば、 IT マネージャー グルー

プは、 IT グループの子グループである必要があ り、 その逆はあ り えません。 これは、 ア

クテ ィ ビテ ィ権が直接割 り当てられているグループに関しては、 特にそ う です。 そのよ

う なグループは、 階層のでき るだけ下に設定する必要があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-38

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ビジネス基盤の構築 - 役割の定義

ア ク テ ィ ビテ ィ権を設定するために作成する一般的な役割

アクテ ィ ビテ ィ権のセッ ト を割 り当てるために作成でき る一般的な役割の例を以下に示

し ます。

表 2-1: ア クテ ィ ビテ ィ権限を設定するために作成する一般的な役割 ( 1 / 2 )

役割 提案するアクテ ィ ビテ ィ権

コンテンツ管理者またはドキュ メ ン ト管理者

• Access Administration - 管理階層にアクセスするために必要

• Edit Knowledge Directory - 新しいド キュ メ ン ト フォルダを作

成するために必要

• Create Crawlers - 新しいク ローラを作成するために必要

• Create Data Sources - 保護されている ド キュ メ ン ト にアクセス

するために必要

• Create Document Types - ド キュ メ ン ト に メ タデータを強制的

に設定するために必要

• Create Filters - フォルダを自動的に管理するために必要

• Create Jobs - ジ ョ ブを実行するために必要

• Access Utilities - ド キュ メ ン ト を承認するために必要

• Access Smart Sort - 分類済みのド キュ メ ン ト が格納されている

フォルダ全体を ソー ト し直すために必要

コ ミ ュニテ ィの作成者

• Access Administration

• Create Communities - コ ミ ュニテ ィ を作成するために必要

• Create Community Infrastructure - コ ミ ュニテ ィ テンプレー ト

とページ テンプレー ト を作成するために必要

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-39

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ビジネス基盤の構築 - 役割の定義

ポー ト レ ッ トの作成者

• Access Administration• Create Portlets - ポー ト レ ッ ト を作成するために必要

• Create Web Service Infrastructure - 完全に独自のポー ト レ ッ ト

を作成するための リ モー ト サーバーと ウ ェブ サービスを作成

するために必要

グループの作成者またはユーザーの作成者

• Access Administration

• Create Admin Folders - ユーザーを格納するための新しい管理

フォルダを作成するために必要

• Create Subportals - ユーザーのユーザー環境を編集するために

必要

• Access Utilities - ユーザーに表示されるページの初期レイアウ

ト を適用するためのデフォル ト プロフ ァ イルの作成に必要

• Create Authentication Sources - 認証元を作成するために必要

• Create Jobs• Create Profile Sources - 同期されたユーザーにユーザー情報を

適用するために必要

• Create Groups - グループを作成するために必要

• Create Users - ユーザーを作成するために必要

• Delegate Rights - ユーザーに権限を委譲する (ア クテ ィ ビテ ィ グループを作成する) ために必要

表 2-1: ア クテ ィ ビテ ィ権限を設定するために作成する一般的な役割 ( 2 / 2 )

役割 提案するアクテ ィ ビテ ィ権

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-40

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ビジネス基盤の構築 - 管理オブジ ェ ク トの階層の定義

管理オブジ ェ ク トの階層の定義

管理オブジェ ク ト ディ レ ク ト リ は、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ と同様、 階層的なフォルダ

構造 (10 レベルの深さ まで) ですが、 フ ァ イルではな く管理オブジェ ク ト が格納されま

す。 フォルダには、 すべての種類の管理オブジェ ク ト を保存できます (例えば、 ク ロー

ラ、 ポー ト レ ッ ト 、 ユーザー等)。 管理を容易にするために、 オブジェ ク ト は、 各フォル

ダの中でオブジェ ク ト タ イプによって自動的にグループ化されます。 各フォルダは保護

されてお り、 フォルダの中に作成されたオブジェ ク ト は、 デフォル ト で親フォルダの ACL を継承し ます。

管理オブジェ ク ト の階層を作成する際は、 以下の ヒ ン ト を考慮して く ださい。

• エン ドユーザーの階層構造に基づいて作成する こ と をお勧めし ます。 組織構造また

は管理構造に基づいて階層構造を作成する こ と もでき ますが、 エン ドユーザー

(ポータルの一部を管理するユーザーではな く、 ポータルを参照するユーザー) に

と って、 ほとんどの場合、 これは 良の構造ではあ り ません。 エン ドユーザーは、

ポータルの数箇所で、 管理階層にアクセス し ます。 例えば、 [ ポー ト レ ッ ト の追加 ] および [ コ ミ ュニテ ィへの参加 ] ページでは、 デフォル ト で、 使用可能なポー ト

レ ッ トおよびコ ミ ュニテ ィが管理階層から検索され、 親フォルダは表示されずにオ

ブジェ ク ト の リ ス ト のみが表示されます。 しかし、 ユーザーは、 管理階層を参照す

る こ と もでき ます。

も良い方法は、 コ ミ ュニテ ィおよびポー ト レ ッ ト (ポー ト レ ッ ト バン ドルを含

む) のみの階層をまず作成し、 インス トール時に作成された管理オブジェ ク ト は表

示されないよ う に設定する こ とです。 例えば、 管理者用のすべてのオブジェ ク ト を

特定のフォルダに移動し、 そのフォルダへのアクセスを制限する こ とによって、 エ

ン ドユーザーが階層を参照した際にそのフォルダが表示されないよ う にする こ とが

できます。

管理者用のオブジェ ク ト は、 管理構造、 オブジェ ク ト タ イプ、 または ト ピ ッ クに基

づいて分類できます。

• 管理者用のフォルダは、 エン ドユーザーには表示されないよ う にする こ と をお勧め

し ます (前項を参照)。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-41

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ビジネス基盤の構築 - 管理オブジ ェ ク トの階層の定義

• オブジェ ク ト タ イプではな く ト ピ ッ ク ご とにオブジェ ク ト を分類する こ と をお勧め

し ます (オブジェ ク ト は、 各フォルダ内で、 自動的にタ イプご とにグループ化され

ます)。

• フォルダの ACL を事前に設定する こ と をお勧めし ます。 グループの階層がほとんど

変化しない場合は、 管理フォルダの ACL にグループとそのサブグループを事前に設

定して く ださい。 これには、 プランニングに時間をかける必要があ り ますが、 ポー

タル マネージャにと っては非常に有用です。 オブジェ ク ト の ACL にグループとユー

ザーを追加する よ り も削除するほ う が容易なため、 なるべ く多 く のグループをオブ

ジェ ク ト フォルダの ACL に事前に追加してお く こ と をお勧めし ます。 フォルダの中

にオブジェ ク ト を作成する と、 デフォル ト でそのフォルダの ACL がオブジェ ク ト に

設定されます。 オブジェ ク トへのアクセスをフォルダの ACL に設定されている一部

のグループに制限する必要がある場合、 オブジェ ク ト の所有者は、 オブジェ ク ト の ACL からグループを削除する こ とができます。 例えば、 IT マネージャ グループのす

べての メ ンバーが、 一般 IT グループのメ ンバーである と仮定し ます。 この場合、 IT マネージャ と一般 IT グループの両方を IT フォルダの ACL に追加する と有用です。 IT マネージャ専用のオブジェ ク ト については、 それらのオブジェ ク ト の ACL から

一般 IT グループを削除するだけで済みます。 親フォルダに、 一般 IT グループのみ

を 初に追加した場合、 アクセスを制限するオブジェ ク ト の ACL から一般 IT グループを削除し、 IT マネージャ グループを検索してオブジェ ク ト の ACL に追加し

なければな り ません。 頻繁にグループを追加する場合は、 この作業は大変面倒です。

• フォルダの ACL に全面的に依存しないで く ださい。 オブジェ ク トへのアクセスを制

御するために、 フォルダの ACL に完全に依存しないで く ださい。 厳密に言えば、

ポー ト レ ッ ト がユーザーのマイ ページまたはコ ミ ュニテ ィに設定されている場合、

そのユーザーは、 そのポー ト レ ッ トへの読み取 り アクセス さえあれば、 表示する こ

とができます。 フォルダよ り もオブジェ ク ト に直接セキュ リ テ ィ を設定するほ う が

確実です。

• 常にグループ単位で管理を行 う こ と をお勧めし ます。 どのよ う な場合でも、 ユー

ザーよ り もグループ単位で管理を行 う ほ う が容易です。 これは、 グループ内にグ

ループを含める こ とができ るためです。 例えば、 IT 部門が、 100 個のオブジェ ク ト

を管理する と仮定し ます。 U とい う ユーザー が、 IT マネージャです。 この場合、 U

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-42

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ビジネス基盤の構築 - 様々な コ ンテンツ ソースへのア クセスの提供

とい う ユーザーのみをオブジェ ク ト の ACL に追加する と、 後で X とい う ユーザー

にも IT オブジェ ク ト を管理させるには、 すべての IT オブジェ ク ト の ACL に X とい う ユーザーを追加する必要があるので、 非常に面倒です。 個々のユーザーではな

く、 IT マネージャ グループ全体を IT オブジェ ク ト の ACL に追加する こ とによ り、

そのグループに追加されたすべてのユーザーにグループの権限を継承させる こ とが

できます。

• ト ップ レベルのフォルダから作業を開始する こ と をお勧めし ます。 多数のフォルダ

のフォルダ セキュ リ テ ィ を設定する場合、 必ず ト ップ レベルから始める こ と をお勧

めし ます。 セキュ リ テ ィの継承は、 上から下へ向かって行われます。 したがって、 サ

ブフォルダの ACL を変更した後、 親フォルダの ACL を変更し、 継承を選択した場

合、 サブフォルダに対して行った変更は削除されます。 Intrinsic Operations (ビル ト

イン操作) フォルダ内に自動的に作成されるジ ョ ブによって継承が処理されるので、

すぐには変更を確認できませんが、 ジ ョ ブは実行され、 適切なセキュ リ テ ィが設定

されます。

以上でセキュ リ テ ィ戦略と管理戦略の作成に関する説明は終わ り です。 次に、 エンター

プラ イズ ウ ェブを通して提供する コンテンツについて検討し ます。

様々な コ ンテンツ ソースへのア クセスの提供

エンタープラ イズ ウ ェブに取 り入れたい情報が格納されている場所はど こですか ? その

情報は、 データベースに格納されていますか ? 特殊なフ ァ イル形式で格納されています

か ? 保護されている環境に格納されていますか ? 上記の質問への回答に基づいて、 エン

タープラ イズ ウ ェブを通してコンテンツを提供するための異なるツールをどのよ う に設

定し定義するかについて決定できます。

データの種類

データ とは、 構造化された、 または構造化されていないエンタープラ イズ内のすべての

情報のこ と をいいます。 構造化されていないデータの も一般的な種類は、 ド キュ メ ン

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-43

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ビジネス基盤の構築 - データが格納 されている場所

ト です。 ド キュ メ ン ト は、 どのよ う なシステムにも格納されています。 プラムツ リー システムは、 ク ローラ、 検索、 およびポー ト レ ッ ト を含む多様な メ カニズムを使用して、

エンタープラ イズ ウ ェブにド キュ メ ン ト を取 り入れる こ と を可能にし ます。 ド キュ メ ン

ト がク ロールされる と、 そのド キュ メ ン ト はナレ ッジ ディ レ ク ト リ にインデッ ク ス され

ます。 すべての一般的なフ ァ イル タ イプに対してフル テキス ト インデッ ク スを作成す

る こ とができます。 また、 プラムツ リー製品では、 次のド キュ メ ン ト タ イプから メ タ

データを抽出する こ とができます。

• Windows フ ァ イル

• HTML

• Microsoft Office

• Lotus Notes

• Microsoft Exchange

• Adobe PDF

• Documentum

• Novell

注意 : 上記の他にもサポー ト されているフォーマッ ト はあ り ます。 Microsoft Exchange などの一部のフォーマッ ト に対するサポー ト は、 エンタープラ イズ ウ ェブの個別のコンポーネン ト と して提供されています。 また、 エンタープラ イ

ズ ウ ェブ開発キッ ト を使用する こ とによって、 メ タデータを抽出しナレ ッジ ディ レ ク ト リ に分類でき る ド キュ メ ン ト と システムのタ イプを追加できます。

データが格納 されている場所

前述したよ う に、 データは、 どのよ う な種類のシステムにも格納されています。 例え

ば、 フ ァ イル リ ポジ ト リ 、 ERP システム、 データベース等あらゆるシステムに格納され

ています。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-44

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ビジネス基盤の構築 - データが格納 されている場所

注意 : エンタープラ イズ ウ ェブ開発キッ ト を使用してク ローラを作成およびカス

タマイズする こ とができます。 例えば、 ド キュ メ ン ト から追加の メ タデータを抽

出するため、 またはカス タム データベースを ク ロールするためには、 FileNET ク ローラを作成した り、 Windows フ ァ イル システム ク ローラをカス タマイズす

る こ とができます。

フ ァ イル リ ポジ ト リ

• Microsoft Windows 上のフ ァ イル

情報の も一般的なソースは、 Microsoft Windows ネッ ト ワーク上にあるフ ァ イルで

す。 フ ァ イル ク ローラ は、 検出した各ド キュ メ ン ト から コンテンツをインポー ト し

ます。 フ ァ イル ク ローラは、 UNC 対応のディ レ ク ト リ

(\\<computer_name>\<folder_name>\<subfolder_name>) の中の 1 つのフ ァ イル フォルダから ク ロールを開始し、 そのフォルダのサブフォルダへと ク ロールを続け

ます。 Windows ネッ ト ワーク システムのフ ァ イルについて考慮すべき点を以下に示

し ます。

o 必要な情報は、 アクセスするために認証が必要な保護フォルダ内に格納されてい

ますか ? そのフォルダにアクセスするために使用でき る ド メ イン名とユーザー名

は何ですか ?

o ド キュ メ ン ト と と もに Windows NT セキュ リ テ ィ情報をインポー ト し ますか、

あるいはプラムツ リーのセキュ リ テ ィ を使用し ますか ?

• HTML - World Wide Web

ウ ェブ ク ローラは、 1 つのウ ェブ ページから ク ロールを開始し、 リ ン ク をたどって

接続されているページへと ク ロールを続けます。 フ ィルタや特別なウ ェブ ク ローラ オプシ ョ ンを使用する こ とによって、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ に取 り込まれる コンテ

ンツを制御できます。 ウ ェブ情報について考慮する必要のある重要な質問は次の通

り です。

o プロキシ サーバーは導入されていますか ? プロキシ サーバーの構成はどのよ う

になっていますか ?

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-45

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ビジネス基盤の構築 - データが格納 されている場所

o 対象サイ ト のセキュ リ テ ィはどのよ う になっていますか ?

• Microsoft Office

o Office ド キュ メ ン ト は、 そのフォルダへの UNC パスからアクセスでき る共有

フォルダの中に格納されていますか ?

o Office ド キュ メ ン ト は、 E メールの添付フ ァ イルですか ?

o アクセスするために使用でき る ド メ イン名とユーザー名は何ですか ?

• Lotus Notes のフ ァ イル構造

o Notes ド キュ メ ン ト と と もにセキュ リ テ ィ を インポー ト し ますか ?

o Notes のデータベースはど こにあ り ますか ?

o ク ロールされるデータベースに必要なアクセスの種類は何ですか ?

• E メール

E メールは、 ど こでも使用されている、 ほとんどの人が仕事をするために必要とす

る重要な情報のソースです。 しかし、 ほとんどの組織では、 E メールの情報は、 ユー

ザーが保持しています。 プラムツ リー システムでは、 Microsoft Exchange または Lotus Notes から情報を ク ロールし、 ポータルから検索でき る よ う に設定する こ とが

できます。 以下に考慮すべき点を示し ます。

o メール システムに設定されているパブ リ ッ ク フォルダはあ り ますか ?

o どのよ う なアクセス タ イプが必要ですか ?

• Adobe PDF

• Documentum

• Novell

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-46

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ビジネス基盤の構築 - コ ンテンツの検出

コ ンテンツの検出

企業内にある使用可能なコンテンツを検出し、 エンタープラ イズ ウ ェブ内でそのコンテ

ンツを取 り扱 う方法を決定するための計画を作成する必要があ り ます。 例えば、 以下の

手順を行います。

1. 各機能エ リ アに対し、 以下の情報マネージャを含むフォーカス グループを作成し ま

す。

• コンテンツ マネージャ、 作成者

• ラ イブラ リ アン

• 専門家

• アプ リ ケーシ ョ ン マネージャ

• データベース マネージャ

2. そのフォーカス グループの会議では次を行います。

• ポータルに関する 2 時間のハンズオン入門講習を実施し ます。 これは、 ユーザー

がポータルについて理解を深めるためには非常に重要です。

• 以下のよ う な知識資産を特定する方法の手順を示したコンテンツのインベン ト リ ワークシー ト を配布し ます。

o ウ ェブ サイ ト

o データベース

o フ ァ イル サーバー

o ド キュ メ ン ト管理システム

o 人

参加者が、 記入したワークシー ト をオンラ インで投稿するか、 または E メール

で送信でき る よ う にし ます。

3. コンテンツ インベン ト リ の集計結果を分析し、 エンタープラ イズ ウ ェブに含める必

要のある コンテンツを決定し ます。 次に、 例えば、 特定のド キュ メ ン ト タ イプの処

理方法などの決定事項を記録するためのポ リ シーを作成し、 ド キュ メ ン ト化し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-47

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ビジネス基盤の構築 - ナレ ッ ジ デ ィ レ ク ト リの分類構造の定義

知識資産に関する以下の情報を分析し ます。

• メ タデータ

• セキュ リ テ ィ

• フ ァ イル タ イプ

• ド キュ メ ン ト タ イプ

• データ ソース

以下のビジネス プロセスを分析し ます。

• ド キュ メ ン ト の準備と承認

• 電子発行ガイ ド ラ イン

• バージ ョ ン管理

• 品質管理

• 配信の必要条件、 方法

• 保守手順

• アーカイブ化

4. 上記のインベン ト リ をコンテンツ管理履歴の記録と して残しておきます。

エンタープラ イズ ウ ェブに含める コンテンツを決定した後、 分類構造を作成する必要が

あ り ます。

ナレ ッ ジ デ ィ レ ク ト リの分類構造の定義

ナレ ッジ ディ レ ク ト リ の分類構造を作成する方法はい くつかあ り ます。

• 手動 / ト ップダウン : 個人が主体であ り、 使用されないカテゴ リや任意のカテゴ リ が

確立されてし ま う こ とがあ り ます。

1. 知識収集を行います。

2. 機能ご と または分野ご とに、 個人またはフォーカス グループで作業し、 関心の

ある主要カテゴ リ を特定し ます。 分類構造を構築する上で必要であれば、 それら

のカテゴ リ を さ らに分割し ます。

3. コンテンツを分類し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-48

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ビジネス基盤の構築 - ナレ ッ ジ デ ィ レ ク ト リの分類構造の定義

• 自動化 / ボ ト ムア ップ : コンテンツが主体であ り、 新しい情報の関係が明らかになる

こ とがあ り ます。

1. 知識収集を行います。

2. 主要なド キュ メ ン ト コレ クシ ョ ンを特定し ます。 コンテンツを分析し、 重要な

情報の ト ピ ッ ク と重要ではない情報の ト ピ ッ ク を明確にし ます。

3. 上記の ト ピ ッ クの関係に基づいた分類構造を構築し ます。 テキス ト の分析ツール

を使用してこの作業を自動化する こ と もでき ます。

どのよ う な方法を使用する場合も、 分類形式を決定する必要があ り ます。 全体の分類構

造を通して同じ形式を使用するか、 または分類構造の異なる枝には異なる形式を使用す

る こ とが可能です。 表 2-2 に、 使用でき るい くつかの形式を、 導入が も困難な形式か

ら も容易な形式の順番で リ ス ト し ます。

表 2-2: 分類形式

形式 定義 例

分野主体 分野または ト ピ ッ クによって情

報を分類

水質汚染、 土壌汚染、

大気汚染

機能ベース 関連するプロセスによって情報

を分類

採用、 ス タ ッ フの配属、

ト レーニング

組織ベース 企業の部門またはビジネス団体

によって情報を分類

人事、 マーケテ ィ ング、

経理

ドキュ メ ン ト タ イプ ド キュ メ ン ト のタ イプによって

情報を分類

プレゼンテーシ ョ ン、 経費

報告書、 プレス リ リース

他のドキュ メ ン ト属性

特定のメ タデータのフ ィールド

またはド キュ メ ン ト属性によっ

て情報を分類

作者、 データ ソース、

作成日

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-49

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ビジネス基盤の構築 - ナレ ッ ジ デ ィ レ ク ト リの分類構造の定義

方法および形式について決定した後、 分類構造のプランを作成して く ださい。 以下のベ

ス ト プラ クテ ィ スを参考にして く ださい。

• 対象ユーザーを考慮しながらプランを作成して く ださい。

o ユーザーによって情報の捉え方や検索方法が異なる可能性がある こ と を考慮して

く ださい。

o 異なる対象ユーザーに対して、 複数の分類構造を作成する こ と を検討して く ださ

い。

o 論理的に参照でき る よ う にするために、 一般的な用語や分類形式を使用して く だ

さい。

o 知識の発見には、 参照と検索の両方が不可欠である こ と を念頭に置いて く ださ

い。

• なるべ く分野に基づいた分類を行って く ださい。

o この分類方法が、 も客観性、 一貫性、 直感性、 および拡張性のある方法です。

o この分類方法が、 自動カテゴ リ分類ツールと も互換性があ り ます。

o この分類方法を使用するには、 ビジネス カルチャーを変える必要があるかも し

れません。 企業ユーザーは、 組織ベースの構造、 機能ベースの構造、 またはド

キュ メ ン ト タ イプに基づいた構造に慣れてし まっている場合があ り ます。

• 一貫性を保つよ う にして く ださい。

o なるべ く 1 つの分類方法を使用して く ださい。 複数の方法を組み合わせる必要

がある場合は、 ピア レベルで一貫性を保つよ う にして く ださい。

o 用語、 類語を統一しで く ださい。

o 兄弟カテゴ リ では、 同じ詳細度を使用して く ださい。

• 構造の深さを制限して く ださい。

o よ り フ ラ ッ ト な分類構造では、 ユーザーは、 よ り少ないク リ ッ ク数で、 迅速に情

報を取得する こ とができます。

o 推奨する深さ : 3 ~ 6 レベル

• 構造の範囲を制限して く ださい。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-50

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ビジネス基盤の構築 - コ ンテンツの管理

o 対象を絞った分類構造では、 ユーザーは、 情報の範囲を容易に把握する こ とがで

きます。

o 推奨する範囲 : 10 ~ 15 の ト ップレベル カテゴ リ

コ ンテンツの管理

以下に示すよ う に、 エンタープラ イズ ウ ェブのコンテンツを管理するためのい くつかの

ソ リ ューシ ョ ンがあ り ます。

• ポータルの発行 リ ポジ ト リ の中のコンテンツを管理する こ とによって以下が可能に

な り ます。

o 分類されていないハード ド ラ イブや古いコンテンツ、 ド ラ フ ト段階のコンテン

ツ、 不適切なコンテンツなどが含まれているフ ァ イル シェアから必要なポータ

ル用のコンテンツを抽出でき る よ う にし ます。

o 任命されたコンテンツの管理者が、 ポータル コンテンツを集中管理でき る よ う

にし ます。

o コンテンツの再分類を行える よ う にし、 ミ ラー リ ングされたク ローラを容易に使

用でき る よ う にし ます。

o 発行段階において、 ド キュ メ ン ト と メ タデータの管理に重点を置きます。

• 既存の分散型の リ ポジ ト リ内のコンテンツを管理する こ とによって以下が可能にな

り ます。

o コンテンツの移行作業を行わな く て済むよ う にし ます。

o ポータルのド キュ メ ン ト の承認段階において、 ド キュ メ ン ト と メ タデータの管理

に重点を置きます。

注意 : 自社で管理していないコンテンツを ク ロールする場合は、 このソ

リ ューシ ョ ンを使用する必要があ り ます。

• ポータルを ド キュ メ ン ト管理システム と統合する こ とによって以下が可能にな り ま

す。

o リ ポジ ト リへの提出段階において、 ド キュ メ ン ト と メ タデータの管理に重点を置

きます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-51

Page 70: プラムツリー エンタープライズ ウェブ スイート 5 · プラムツリー コーポレート ポータル 5.0 以上、プラムツリー オプション エンタープライズ

ビジネス基盤の構築 - 検索の定義

o ポータルからポー ト レ ッ ト を通して ド キュ メ ン ト の管理を行える よ う にし ます。

• 以下の機能が搭載されているプラムツ リー コンテンツ サーバーを通して新しいコン

テンツを作成できます。

o ビジネスの対象ユーザーが、 統一された方法で、 容易にコンテンツを提出でき る

よ う にするデータ エン ト リ テンプレー ト

o (例えば、 作成、 編集、 承認、 発行などの) 適切な段階を通して ド キュ メ ン ト を

処理するためのワーク フロー

o 一貫性を保ちながら コンテンツを表示するためのプレゼンテーシ ョ ン テンプ

レー ト

o ポータルの外部にある多様なサイ ト を取 り入れるためのラ イブラ リ サービス

o ポータル ページ、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ 、 イン ト ラネッ ト 、 またはエク ス ト ラ

ネッ トへの発行

検索の定義

プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト に統合されているプラムツ リー検索を

使用する こ とによって、 ユーザーは、 プラムツ リー コーポレー ト ポータルの内外、 関

連する コンテンツ サーバー製品、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー製品などを含むエンター

プラ イズ全体にわたる ソースから、 多様な情報を迅速かつ効果的に見つけ出すこ とがで

きます。 また、 プラムツ リー検索は、 プラムツ リーのデ ィ レ ク ト リやウ ェブ サービスの

インフ ラ ス ト ラ クチャ と連動し、 従業員の作業を補助する機能を提供し ます。 例えば、

営業担当者は、 取引を成立させるために必要な契約の リ ソースを検索して入手する こ と

ができます。 マーケテ ィ ングの上層部は、 新しい製品に関する進行中のデザイン ド キュ

メ ン ト を検索して入手する こ とができます。 カス タマー サービスの担当者は、 様々な CRM リ ポジ ト リ 、 フ ァ イル リ ポジ ト リ 、 およびウ ェブ リ ポジ ト リ に格納されている リ

ソースを検索して入手する こ とができます。

エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト の中には、 検索可能なコンテンツが含まれている多

数のソースがあ り ますが、 それらのコンテンツをエン ドユーザーに提供するための方法

のオプシ ョ ンを理解する こ とが重要です。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-52

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ビジネス基盤の構築 - 検索の定義

• ナレッジ ディ レク ト リ : プラムツ リーのナレ ッジ管理インフ ラ ス ト ラ クチャの中心は

ナレ ッジ ディ レ ク ト リ です。 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ とは、 異なる種類の リ ポジ ト リ

に格納されている様々なフォーマッ ト のフ ァ イルへの リ ン ク を含むフォルダの階層

構造です。 フ ァ イルは、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ にク ロールするか、 または手動で提

出する こ とができます。 また、 フ ァ イルをフ ィルタ してフォルダの階層 (分類構造

と も言 う ) に分類する こ とによって、 整理された高品質なコンテンツへのアクセス

を提供する こ とが可能にな り ます。 アウ ト オブ ボッ ク スの機能に加えて、 ク ローラ ウ ェブ サービスを作成する こ とによって、 ほぼすべての リ ポジ ト リ を検索可能にす

る こ とができます。 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ のすべての項目は、 検索可能です。

• コラボレーシ ョ ン サーバー : コ ラボレーシ ョ ン サーバーによって提供されるプロ

ジェ ク ト のワーク スペースには、 地理的に離れたチームが提出および管理する ド

キュ メ ン ト 、 デ ィ スカ ッシ ョ ン スレ ッ ド、 アナウンス、 およびタ ス ク リ ス ト が含ま

れます。 コ ラボレーシ ョ ン サーバーのすべての項目は、 検索可能です。

• コンテンツ サーバー : コンテンツ サーバーのフォーム ベースのデータ 入力機能およ

びフ ァ イル管理機能を使用する こ とによって、 ユーザーが提出する特殊コンテンツ

を、 ポー ト レ ッ ト を使用してポータル内で発行および表示する こ とができます。 ポー ト レ ッ ト に関連付けされたすべての発行済みコンテンツの項目は、 検索可能で

す。

• ポータルの管理オブジェク ト : ポータルの管理インフ ラ ス ト ラ クチャを構成するユー

ザー、 ウ ェブ サービス、 ポー ト レ ッ ト 、 ク ローラ等のすべてのオブジェ ク ト は、 検

索可能です。 エン ドユーザーは、 ユーザーの検索 (プロフ ァ イルや専門家に関する

情報を参照するため)、 コ ミ ュニテ ィの検索 (訪問または参加するため)、 および

ポー ト レ ッ ト の検索 (マイ ページに追加するため) を行 う こ とができます。 管理者

は (すべての種類のオブジェ ク ト を作成および操作する必要があるので)、 よ り広範

囲な項目を検索する こ とができ、 検索結果に関しても、 管理者にはさ らに高度なオ

プシ ョ ンが提供されます。

• ポータル以外の検索可能なコンテンツ : レガシーの検索機能またはクエ リ機能が搭載

されている従来の検索エンジンや リ ポジ ト リ には、 様々な原因でポータルにク ロー

ルできない価値のある コンテンツのソース、 またはコ ラボレーシ ョ ン サーバーやコ

ンテンツ サーバーでは管理できない価値のある コンテンツのソースが含まれている

こ とがよ く あ り ます。 検索ウ ェブ サービスを使用する こ とによって、 クエ リ に応答

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-53

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ビジネス基盤の構築 - 検索の定義

するいかなる リ ポジ ト リ も、 ウ ェブ サービスのアダプタを使用して拡張する こ とが

できます。 それによって、 ポータルから リ ポジ ト リ を検索でき る よ う にな り ます。 このよ う にして、 多 く の異なる検索プロバイダ (エンタープラ イズ内およびイン

ターネッ ト上) からの結果を追加する こ とができます。

ク ローラ ウ ェ ブ サービス と検索ウ ェ ブ サービス

プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブの導入環境において、 様々な検索可能なコンテ

ンツを分類する も う 1 つの方法は、 コンテンツが格納されている元々の場所によって異

な り ます。

• プラムツリーで管理されるデータ : ポータルの管理オブジェ ク ト 、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーの項目、 およびコンテンツ サーバーの項目の検索可能な項目の基となる

データは、 プラムツ リー システムの中に格納されます。 外部 リ ポジ ト リ は必要あ り

ません。 例えば、 ユーザー オブジェ ク ト の基と なるデータは、 ポータル データベー

ス内の様々なテーブルに格納されます。 また、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーのプロ

ジェ ク ト の一部である PDF フ ァ イルは、 プラムツ リー ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ に

格納されます。 この種類のデータの リ ン クおよび メ タデータ情報は、 ク ローラ ウ ェ

ブ サービスによって取得されます。

注意 : プラムツ リー ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ は、 プラムツ リー コーポレー

ト ポータル、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、 およびコンテンツ サーバーにお

いて、 プラ ッ ト フォームに依存しない方法でフ ァ イルを保存および取得する

ために使用される下位レベルのサービスです。 プラムツ リー ド キュ メ ン ト リポジ ト リ には、 エン ドユーザー用のコンポーネン トや API は含まれていませ

ん。 エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト の製品の裏で実行されるユーテ ィ リ

テ ィ サービスです。

• リンクされたデータ : ナレ ッジ ディ レ ク ト リ には、 ク ロールされた、 または手動で提

出された、 他の リ ポジ ト リ に格納されている コンテンツへの リ ン クが保存されます。

この方法によって、 データの無駄なコピーを保持する こ とな く、 統一および整理さ

れた内容が表示できます。 例えば、 PDF フ ァ イルが、 Windows のフ ァ イル システム

からのナレ ッジ ディ レ ク ト リ にク ロールされた場合、 そのフ ァ イルは、 フ ァ イル シ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-54

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ビジネス基盤の構築 - 検索の定義

ステムの元の場所に格納されたままにな り ます。 フ ァ イルへの リ ン クが、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ内に表示されます (ポータル データベースに格納されます)。 また、

そのフ ァ イルをプラムツ リー検索サーバーでインデッ ク ス付けするために、 フ ァ イ

ルからテキス トおよび メ タデータが抽出されます。 同様に、フ ァ イルが Documentum リ ポジ ト リ から手動で提出された場合、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ には、 Documentum のフ ァ イルへの リ ン クのみが設定されます。

• 完全に分離された外部データ : サード パーテ ィの検索エンジンのデータ、 または検索

機能が組み込まれている リ ポジ ト リ (例えば、 Siebel の CRM システム) 内のデータ

の場合、 元のデータはプラムツ リーの外で管理され、 またナレ ッジ ディ レ ク ト リ に

データへの リ ン クは設定されません。 これは例えば、 Google によってインデッ ク ス

されたイン ト ラネッ ト上のウェブ データ、 またはアクセスが制限された人事部の記

録システムで保管する必要のある個人情報のよ う なデータです。 この種類のデータ

の検索結果は、 検索ウェブ サービスから取得できます。

上記に基づいて、 以下を述べる こ とができます。

ク ローラ ウ ェブ サービス (CWS) を使用する こ とによって、 よ り多 く の種類のデータ

への リ ン ク をナレ ッジ ディ レ ク ト リ にク ロールする こ とが可能にな り ます。 CWS を導

入するには、 プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ開発キッ トおよび対象 リ ポジ ト リ

の API を使用し、 ウ ェブ サービスを作成する必要があ り ます。 このウ ェブ サービスで

は、 フォルダ内のすべてのド キュ メ ン ト の取得、 ド キュ メ ン ト内のすべての メ タデータ

の取得、 ド キュ メ ン ト フ ァ イルのコピーの取得 (テキス ト を抽出するため) などの要求

を処理でき る よ う にし ます。 こ うする こ とによ り 、 ポータルから、 このウ ェブ サービス

を呼び出して、 項目をナレ ッジ ディ レ ク ト リ にク ロールする こ とが可能にな り ます。 ナ

レ ッジ ディ レ ク ト リ からは、 追加作業無しで、 このフ ァ イルを検索する こ とが可能にな

り ます。

注意 : リ ポジ ト リ のデータがフ ァ イルである必要は特にあ り ません。 例えば、

データベースの構造化されたレコード を ク ロールするために、 ク ローラ ウ ェブ サービスを使用する こ とができます。 その場合、 項目に関連付けされたフ ァ イル

はあ り ません。 メ タデータのみ存在し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-55

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ビジネス基盤の構築 - 検索の定義

以下の場合においては、 ク ローラ ウ ェブ サービスを使用し ます。

• 対象 リ ポジ ト リ のフォルダ、 フ ァ イルまたは記録、 およびインデッ ク ス付けのため

の関連付けされた メ タデータを取得するために使用でき る対象 リ ポジ ト リ用の API がある場合

• リ ポジ ト リ のコンテンツが、 分または秒単位ではな く、 時間または日単位で変更さ

れる場合 コンテンツのインデッ ク ス付けを行 う ためにウェブ サービスを使用する ク ローラ

(および関連エージェン ト ) は、 定期的に実行されます。 したがって、 頻繁に更新さ

れる リ ポジ ト リ の場合、 検索可能なインデッ ク ス されたコンテンツ と実際の元の

データ との間で不一致が生じてし まいます。

• 中央参照階層の一部と して、 分類されたデータ (への リ ン ク) を表示する とい う必

要条件がある場合 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ に リ ン ク を ク ロールする こ とによって、 そのよ う な表示を提

供する こ とができます。

• メ タデータ検索、 おすすめコンテンツ、 メ タデータの重み付け、 およびシソーラ ス

の代用といった、 プラムツ リー検索サーバーによって提供される高度な検索機能を

利用する とい う必要条件がある場合

検索ウェブ サービス (SWS) を使用する こ とによって、 ユーザーに外部検索機能を提供

し、 検索エンジンや検索可能 リ ポジ ト リへの既存投資を有効活用する こ とが可能にな り

ます。 SWS を導入するには、 プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ開発キッ トおよび

対象検索プロバイダの API を使用し、 ウ ェブ サービスを作成する必要があ り ます。 その

ウェブ サービスでは、 検索文字列と一致する項目を取得する とい う要求 (必要なセキュ

リ テ ィ を適用するためにはユーザー名とパスワード を要求に付加) を処理でき る よ う に

し ます。 こ うする こ とによ り 、 ポータルから このウ ェブ サービス と他の検索ウ ェブ サー

ビスに対して、 平行して検索文字列と認証情報を発行し、 それぞれから結果を得る こ と

が可能にな り ます。 それらの結果は、 ポータル内に リ ン ク されたナレ ッジ ディ レ ク ト リ

の項目に対して発行された同じ検索文字列の検索結果と隣 り合わせに表示されます。 す

なわち、 各ソースからの結果を 1 つの表示にま とめる こ とができます。 こ こで理解すべ

き重要な点は、 検索ウェブ サービスが、 対象検索プロバイダのネイテ ィブの検索機能

(データベースまたはインデッ ク スのどちらに基づいているかに関係な く ) に依存する

こ とです。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-56

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ビジネス基盤の構築 - 検索の定義

以下の場合においては、 検索ウェブ サービスを使用し ます。

• コンテンツを ク ロールするために使用でき る API がない場合、 またはセキュ リ テ ィ、

拡張性、 既存の検索技術に投資したコス ト等によ り、 コンテンツをナレ ッジ ディ レ

ク ト リ にク ロールする こ とが不可能であるか、 または好ま し く ない場合

• 検索結果に対し、 秒単位または分単位の精度が必要である場合 (すなわち、 定期的

な (通常は日単位の) ク ロールによ る遅延が許容できない場合)

• コンテンツを階層で参照する とい う必要条件やニーズがな く、 検索結果のみ必要な

場合

• ポータルに統合される検索ウェブ サービスの様々なプロバイダの高度な、 またはベ

ンダー固有の検索機能を利用する必要がない場合

様々なウェブ サービス プロバイダに対して同時に検索を発行するために、 Plumtree 5.0.x の検索ウ ェブ サービスでは、 各プロバイダに、 ほとんど検索文字列とユーザー

の認証情報のみを送信する とい う 、 全プロバイダに共通するプロ ト コルを使用し ま

す。

ユーザーが何を検索 し ているかについての把握

プラムツ リー検索のキーワードのクエ リ では、 語順と語句、 各言語に固有の語形の分

析、 検索可能な項目のメ タデータ構造等が考慮され、 関連性の高い結果が提供されま

す。 また、 プラムツ リー検索では、 キーワードの強調表示によって、 検索結果の関連性

がユーザーに分か りやす く表示されます。 ポータル コンテンツの種類および分類構造を

プランニングし、 検索結果の管理制御を可能にするプラムツ リー検索の機能を活用する

こ とによって、 ユーザーを も関連性の高いド キュ メ ン ト に誘導する こ とは重要です。 しかし、 検索結果の制御を行 う には、 ユーザーが行っている検索に対する洞察を得る必

要があ り ます。

Plumtree 5.0 では、 日単位、 週単位、 月単位の各期間における検索の利用動向をま とめ

るために使用でき る ログ レポー ト機能を新たに提供しています。 レポー ト には、 ポータ

ル ユーザーが も よ く実行した検索、 ユーザーが も よ く実行し且つゼロ回答であった

検索等の情報が記載されます。 レポー ト機能は、 オー ト メーシ ョ ン サーバー上で、 コマ

ン ド ラ イン操作ジ ョ ブと して定期的に実行される よ う に設定できます。 デフォル ト の

ジ ョ ブは、 7 日分のログを分析し、 1 週間ご とに実行される よ う に設定されていますが、

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-57

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ビジネス基盤の構築 - 検索の定義

異なる期間の検索ログをま とめるために追加ジ ョ ブを設定する こ と もでき ます (例え

ば、 日単位または隔月単位)。 レポー ト は、 ポータル データベースに格納され、 古いレ

ポー ト は、 管理インタフェースを通して削除する こ とができます。

注意 : バージ ョ ン 5.0 および 5.0.1 では、 ログ レポー ト は、 管理エ リ アの検索

サーバー マネージャ ユーテ ィ リ テ ィ を通してアクセスできます。 管理者グルー

プのユーザーのみがこのユーテ ィ リ テ ィにアクセスでき るので、 IT 要員ではな

いコンテンツ メ インテナーが、 ログ レポー ト を参照できないよ う にする こ とが

できます。 バージ ョ ン 5.0.2 では、 ログ レポー ト と関連するユーテ ィ リ テ ィは、

新しいアクテ ィ ビテ ィ権で保護されている検索結果マネージャ ユーテ ィ リ テ ィ

に分離されています。 したがって、 コンテンツ メ インテナーにポータルへのフ

ル アクセスを与える こ と な く、 ログ レポー トおよび関連する機能へのアクセス

権限を付与する こ とができます。

ログ レポー ト は、 実用的な情報を提供し ます。 例えば、 コンテンツ メ インテナーは、

も実行回数の多かったクエ リ を知る こ とによ り、 も要求されている コンテンツへの

アクセスを簡素化するために、 フォルダ構造、 メ タデータ、 コ ミ ュニテ ィの リ ン ク、 コ

ミ ュニテ ィ アナウンス等を編集する こ とができます。 また、 も多 く実行されたが結果

がゼロであった検索に関する情報は、 ユーザーが探しているが見つけられていない情報

が何であるかを示している有用な情報です。 『プラムツ リー コーポレー ト ポータルの管

理者用ガイ ド』 およびプラムツ リー ナレ ッジ ベースの記事 DA_131_654: 「5.0 Search Server Log Reports」 には、 ログ レポー ト の設定方法やアクセス方法に関する技術的な

詳細情報が記載されています。

バージ ョ ン 5.0 のログ レポー ト の主な制限事項は、 レポー ト が指定の日または月の検索

ログ全体から生成されるので、 特定のユーザーに関連付けられていないこ とです。 した

がって、 例えば、 ポータル ユーザー全体ではな く、 特定のコ ミ ュニテ ィ またはサブポー

タルの メ ンバーが何を検索しているかを分析する方法はあ り ません。 しかし、 この他に

も、 多数のさ らに洗練された利用状況の追跡オプシ ョ ンがあ り ます。 その中でも、 ウ ェ

ブ サーバー ログおよびポータル データベースの情報を基に、 検索の利用状況およびそ

の他のポータル機能の利用状況に関する詳細なレポー ト機能を提供する PTTracker がも有用です。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-58

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ビジネス基盤の構築 - 検索の定義

次の節では、 検索結果を直接調整し、 ユーザーを も関連性の高いド キュ メ ン ト に誘導

するために使用でき る追加のプラムツ リー検索機能について説明し ます。

ユーザーの検索結果を調整する方法

おすすめコンテンツ機能を使用する こ とによ り、 管理者は、 ポータルのバナー検索で入

力された特定の検索語句に対して返される上位結果を制御できます。 ユーザーのバナー

検索クエ リ が、 おすすめコンテンツに設定されている検索語句に完全に一致した場合

(大文字と小文字の違いと スペースの有無の違いは無視されます)、 管理者によって設定

されたおすすめコンテンツが関連性の高い順でラン ク されている結果 リ ス ト の上位に表

示されます。 「Best Bet」 (おすすめコンテンツ) とい う フレーズが各おすすめコンテン

ツの横に表示され、 ユーザーのクエ リ に特に関連が深い結果である こ と を示し ます。

管理者は、 おすすめコンテンツの ト リ ガーとなる検索クエ リ を定義する こ とによって

(例えば、 「エンタープラ イズ ウ ェブ」)、 おすすめコンテンツを作成し ます。 この ト リ

ガーは、 ユーザーが入力する こ とが予想される検索語句であ り、 ログ レポー ト 、

PTTracker、 または同様の利用状況の追跡システムから取得された、 実行回数の多い検索

の リ ス ト から選択できます。 管理者は、 ト リ ガーに関連付ける結果 (例えば、 CEO が作

成したエンタープラ イズ ウ ェブ市場に関する 2003 年のメモ) を 大 3 つまで選択する

こ とが可能で、 目的に合わせて結果が返される順番を設定できます。 大 30 までのおす

すめコンテンツ ト リ ガーを作成する こ とが可能であ り、 各 ト リ ガーは、 大 3 つの結果

にマップする こ とができます。

ポータル ユーザーが、 検索結果がゼロになる検索を実行している場合は、 それらの共通

の検索語句を適切なコンテンツに関連付けるためにおすすめコンテンツを作成する こ と

ができます。 同様に、 ユーザーが、 テキス ト と メ タデータに基づ く関連性が同等である

多数のド キュ メ ン ト を返す検索を実行している場合、 特定の結果が上位に表示される よ

う にするためにおすすめコンテンツを作成できます。

関連資料

• 『プラムツ リー コーポレー ト ポータルの管理者用ガイ ド』 には以下の情報が記載さ

れています。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-59

Page 78: プラムツリー エンタープライズ ウェブ スイート 5 · プラムツリー コーポレート ポータル 5.0 以上、プラムツリー オプション エンタープライズ

ビジネス基盤の構築 - 検索の定義

o ナレ ッジ ディ レ ク ト リ を整理し、 コンテンツを導入するために必要な管理イン

フ ラ ス ト ラ クチャを設定する方法に関する技術的な詳細

o 保存された検索の結果をポー ト レ ッ ト内に表示するためのスナップシ ョ ッ ト クエ リおよび関連する コンテンツ スナップシ ョ ッ ト ポー ト レ ッ ト の作成方法

o ポータルを使用して、 検索ウェブ サービスを提供する他のポータルまたは非

ポータル リ ポジ ト リ (よ り一般的) のコンテンツを検索するためにネッ ト ワー

ク検索を設定する方法に関する技術的な詳細 『Enterprise Web Development Guide』 には、 非ポータル リ ポジ ト リ用の検索ウェ

ブ サービスの実際の構築方法に関する情報が記載されています。

o ポータルの検索可能なコンテンツのインデッ ク ス付けおよび更新を行 う検索サー

バーおよび関連するポータル エージェン ト の運用と保守に関する情報

o 提供されている多数の検索機能 (ログ レポー ト 、 おすすめコンテンツ、 シソー

ラ ス、 メ タデータによ る検索結果のグループ分け) の技術情報

• プラムツ リー ナレ ッジ ベース記事 DA_131654: 「5.0 Search Server Log Reports」(5.0 検索サーバーのログ レポー ト )

• プラムツ リー ナレ ッジ ベース記事 DA_130470: 「Best Bets Feature in 5.0 Search」(5.0 検索のおすすめコンテンツ機能)

• プラムツ リー ナレ ッジ ベース記事 DA_138009: 「Using the Search Server Thesaurus」 (検索サーバー シソーラ スの使用方法)

• プラムツ リー ナレ ッジ ベース記事 DA_131637: 「Customizing 'Sort By' Categories for 5.0 Search」 (5.0 検索の 「ソー ト順」 カテゴ リ のカス タマイズ)

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-60

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ビジネス基盤の構築 - ポー ト レ ッ ト を通 し て、 ユーザーにイ ン タ ラ ク テ ィ ブ アプ リ ケーシ ョ ンおよび情報アプ リ

ケーシ ョ ンを提供する方法

ポー ト レ ッ ト を通 し て、 ユーザーにイ ン タ ラ ク テ ィ ブ アプ リ

ケーシ ョ ンおよび情報アプ リ ケーシ ョ ンを提供する方法

ポー ト レ ッ ト とは、 ポータルに組み込まれるアプ リ ケーシ ョ ンであ り、 インタ ラ クテ ィ

ブ アプ リ ケーシ ョ ン と情報提供専用のアプ リ ケーシ ョ ンの両タ イプがあ り ます。 ポー ト

レ ッ ト は、 ポータルとの間で基本設定を通信する こ とが可能で、 また他のポー ト レ ッ ト

と も通信できます。 ポー ト レ ッ ト は、 単にウ ェブ サービスだけではあ り ません。 ポー ト

レ ッ ト は、 ポータルと同じプラ ッ ト フォーム上で実行されるアプ リ ケーシ ョ ン、 リ モー

ト アプ リ ケーシ ョ ン、 フレーム、 またはブラ ウザのコン ト ロールと して導入する こ とが

できます。

ポー ト レ ッ ト にはい くつかのコンポーネン ト が含まれています。 ポー ト レ ッ ト は、 基本

的にはウェブ サービスをベースにしています。 ウ ェブ サービスによって、 URL 設定や

キャ ッシュ設定といったほとんどのポー ト レ ッ ト設定が制御されます。 ポー ト レ ッ ト で

は、 名前、 幅、 種類、 および管理基本設定 (存在する場合) が制御されます。 ポー ト

レ ッ ト テンプレー ト を作成する こ とによって、 1 つのポー ト レ ッ ト の複数のインス タン

スを作成する こ とができます。 各インス タンスに異なる管理設定を設定する こ とによっ

て、 それぞれのインス タンスで異なる外観または異なる情報を表示する こ とができま

す。

エンタープラ イズ ウ ェブ コンポーネン ト には、 多数のポー ト レ ッ ト が付属しています

が、 プラムツ リー ス タジオ サーバーまたはプラムツ リー コンテンツ サーバーを使用し

て独自のポー ト レ ッ ト を作成する こ と もでき ます。 また、 エンタープラ イズ ウ ェブ開発

キッ ト (EDK) を使用して、 独自のポー ト レ ッ ト を記述する こ と もできます。

ポー ト レ ッ ト を構築する利点

独自のポー ト レ ッ ト を構築する利点はた く さんあ り ます。 以下にそのい くつかを示し ま

す。

• 各サービスに対して別々にログインする必要をな く し、 アプ リ ケーシ ョ ン全体を操

作しなければならないとい う複雑性を解消する こ とによって、 ユーザー エク スペ リ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-61

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ビジネス基盤の構築 - ポー ト レ ッ ト を通 し て、 ユーザーにイ ン タ ラ ク テ ィ ブ アプ リ ケーシ ョ ンおよび情報アプ リ

ケーシ ョ ンを提供する方法

エンスを簡素化する こ とができます。 また、 アプ リ ケーシ ョ ン エク スペ リ エンスを

カス タマイズおよび凝縮する こ とができます。

• 独自システムをウ ェブ化する こ とによって、 ウ ェブ サイ ト の広が り を防ぎ、 セキュ

リ テ ィおよびユーザー インタフェースのコス ト を軽減し、 エンタープラ イズ ウ ェブ ゲー ト ウ ェ イを介してインターネッ トへのアクセスを提供する こ とが可能にな り ま

す。

• ユーザーには、 品質チェ ッ ク、 安全チェ ッ ク、 社会保険への加入といった幅広い分

野のサービスを提供できます。

! 重要 : 高価なシステムをウ ェブ化しないで く ださい。 メ ンテナンスが頻繁に必要

な上、 あま り大きなコ ス ト または時間の削減をもたら さないポー ト レ ッ ト は作成

しないで く ださい。

最初に構築するポー ト レ ッ ト

どのポー ト レ ッ ト を 初に構築するかを決める際は、 以下の質問について検討して く だ

さい。

• ユーザーは何を必要と していますか ?

• 複雑で時間のかかる作業はあ り ますか ?

• ユーザーは、 どのよ う なサービスを頻繁に使用していますか ?

• ユーザーが業務を遂行する上で重要なものは何ですか ?

• ビジネスを促進させる ものは何ですか ?

• どのシステムが独自システムですか ?

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-62

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ビジネス基盤の構築 - ポー ト レ ッ ト を通 し て、 ユーザーにイ ン タ ラ ク テ ィ ブ アプ リ ケーシ ョ ンおよび情報アプ リ

ケーシ ョ ンを提供する方法

以下にポー ト レ ッ ト の例を示し ます。

良いポー ト レ ッ トの構築方法

ポー ト レ ッ ト の作成に関する詳細については、 『Enterprise Web Development Guide』 を

参照して く ださい。

ポー ト レ ッ ト を作成する際は、 以下の点を考慮して く ださい。

• なるべ く簡潔にし ます。

• ド リ ルダウン機能をサポー ト し ます。

• カラフルにし ます。

• ポー ト レ ッ ト をセルフサービスで使用でき る よ う にし、 よ り多 く のユーザーに提供

し ます。

• ユーザーのフ ィードバッ ク を得て、 ポー ト レ ッ ト を向上し続ける よ う にし ます。

• 上層部の賛同を得る必要があ り ます。

• 情報提供方法の重複をな くす必要があ り ます。

• 全体のプロセスを考慮する必要があ り ます。 特に、 データをど こに格納し、 どのよ

う に更新するかについて考慮する必要があ り ます。

• 全員を満足させる こ とは難しいこ と を認識する必要があ り ます。

• ランチ

• E メール

• ページャ

• カレンダー

• ERP アクセス

• イエローページ

• 営業分析

• 営業サポー ト

• 請求書検索

• 時間と費用

• 作業発注状況

• 社員の連絡先

• エグゼクテ ィブ ダッシュ

ボード

• 簡易化されたナビゲーシ ョン

• WYSIWIG 発行

• タ イムゾーンの計算機

• プロセスに基づいたポー トレ ッ ト

• プロジェ ク ト アーチフ ァ ク

ト ダッシュボード

• ビジネス イニシャテ ィブ カレンダー

• 会議室の予約

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-63

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ビジネス基盤の構築 - ポー ト レ ッ ト を通 し て、 ユーザーにイ ン タ ラ ク テ ィ ブ アプ リ ケーシ ョ ンおよび情報アプ リ

ケーシ ョ ンを提供する方法

• 次に示すよ う に、 ポー ト レ ッ トおよびウェブ サービスのアクテ ィ ビテ ィ権を使用し

ます。 ユーザーがフレームワークのみを使用してポー ト レ ッ ト を作成でき る よ う に

する場合は、 Create Portlets アクテ ィ ビテ ィ権のみをユーザーに与える必要があ り ま

す。 例えば、 Excel ポー ト レ ッ ト フレームワーク を導入している場合、 ユーザーは、

1 つの Excel ポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービスから何百ものポー ト レ ッ ト を作成できま

す。 それらのポー ト レ ッ ト は、 管理基本設定によって区別されます。

ユーザーが完全に独自のポー ト レ ッ ト を作成でき る よ う にする場合は、 ユーザーに、

Create Web Service Infrastructure アクテ ィ ビテ ィ権を与えます。 そ うする こ とによっ

て、 ユーザーは、 リ モー ト サーバーおよびポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービスを作成で

き る よ う にな り ます。

• アクテ ィ ビテ ィ権のみに依存しないよ う にし ます。 ユーザーが、 ポー ト レ ッ ト を作

成する権限を持っていな く てもポー ト レ ッ ト を編集でき る場合があ り ます。 ポー ト

レ ッ トおよびポー ト レ ッ ト のすべてのコンポーネン ト の ACL が正し く設定されてい

る こ と を確認する必要があ り ます。

また、 コ ミ ュニテ ィの所有者は、 Create Portlets アクテ ィ ビテ ィ権が付与されていな

く ても、 テンプレー ト からポー ト レ ッ ト を作成する権限を持ちます。 したがって、

コ ミ ュニテ ィの所有者がポー ト レ ッ ト を作成できないよ う にするには、 テンプレー

ト を必ず保護する必要があ り ます。

• テンプレー トおよびウェブ サービスを保護し ます。 ユーザーが作成でき るポー ト

レ ッ ト の種類を制限するには、 テンプレー トおよびウェブ サービスへのアクセスを

制限する必要があ り ます。 ユーザーが、 ポー ト レ ッ ト をテンプレー トおよびウ ェブ サービスから作成する権限のみを持っている場合、 そのユーザーは、 アクセス権限

のあるテンプレー トおよびウェブ サービスのみを使用してポー ト レ ッ ト を作成する

こ とができます。

• ポー ト レ ッ ト バン ドルを使用し ます。 関連するポー ト レ ッ ト のグループを容易に

ページに追加でき る よ う にするには、 ポー ト レ ッ ト バン ドルを使用し ます。 ポー ト

レ ッ ト バン ドルは、 システム内の既存のポー ト レ ッ ト を追加し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-64

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ビジネス基盤の構築 - 豊富なエン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境の構築

豊富なエン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境の構築

この節の目的は以下の通 り です。

• エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンの定義

• 検索やナレ ッジ ディ レ ク ト リ (表示モード) 等の非ポー ト レ ッ ト ポータル ユー

ザー インタフェースの概要の説明

• 豊富なエンタープラ イズ ウ ェブ環境 (情報調達モード) を構築するために、 パッ

ケージ化されたエンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト機能を効果的に活用する方法の概

要の説明

• パッケージ化された機能だけではな く、 エンタープラ イズ ウ ェブ 開発キッ ト を利用

して、 既存のパッケージ化されたアプ リ ケーシ ョ ン と カス タム アプ リ ケーシ ョ ンの

両方を使用し、 一般的なビジネス問題を解決する効果的なソ リ ューシ ョ ンを提供す

る方法の例の紹介

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ アプ リ ケーシ ョ ンについて

従来から、 ポー ト レ ッ ト は、 バッ クエン ド システムにアクセスするための便利なウ イン

ド ウ と して認識されていま した。 すなわち、 ポー ト レ ッ ト は、 バッ クエン ド システムの

数人のパワー ユーザーだけではな く、 関連するすべてのユーザーにバッ クエン ド シス

テムへのアクセスを広げる とい う重要な機能を提供しています (例えば、 すべての顧客

が使用でき る ERP システムの発注状況ポー ト レ ッ ト )。

一方で、 ポー ト レ ッ ト は、 1 つの簡単なタ ス ク を実行する、 または特定の情報を配信す

るための手段と しても認識されています (例えば、 全社員が使用でき る、 企業によって

承認された休日ポー ト レ ッ ト )。

ス タジオ サーバーを使用して簡単な在庫追跡システムを構築する、 コンテンツ サー

バーを使用して顧客アンケー ト を作成する等、 エンタープラ イズ ウ ェブのパッケージ化

された機能を使用して非常に効率の高い機能を作成し、 多 く のビジネス問題を解決する

こ とができます。 またそれと同時に、 既存アプ リ ケーシ ョ ンを統合し、 完全に新しい複

合アプ リ ケーシ ョ ンを作成する柔軟性もあ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-65

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ビジネス基盤の構築 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ アプ リ ケーシ ョ ンについて

エンタープラ イズ ウ ェブとエンタープラ イズ ウ ェブ開発キッ ト (EDK) を使用する こ

とによって、 データ用の ERP システムや CRM システム、 ド キュ メ ン ト用のド キュ メ ン

ト管理システムのよ う なバッ クエン ド システムに依存するアプ リ ケーシ ョ ンを作成でき

るだけではな く、 カス タム ナビゲーシ ョ ン メ ニュー、 複数のアプ リ ケーシ ョ ン画面ま

たはページ、 さ らには独自のブランデ ィ ングを設定する こ と もでき ます。 これらのアプ

リ ケーシ ョ ンのこ と を、 エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン と呼びます。

エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンには、 以下の特徴があ り ます。

• アプ リ ケーシ ョ ン : エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンは、 ソ フ ト ウ ェア アプ リ ケーシ ョ ンです。 すなわち、 明確に定義されたビジネス問題を解決する ソ フ ト

ウ ェア機能の一貫したコレ クシ ョ ンです。 アプ リ ケーシ ョ ンには、 固有のカス タム ナビゲーシ ョ ンおよび独自のブラン ド を持たせる こ とができます。

• エンタープラ イズ ウ ェブを通して提供 : エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン

には、 独自のブラン ドが設定されている こ とがあ り ますが、 エンタープラ イズ ウ ェ

ブを通してエン ドユーザーに提供されます。

• 複合的 : エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンは、 通常、 複合的な構成になっ

ています。 すなわち、 アプ リ ケーシ ョ ンの機能は、 複数のバッ クエン ド システムの

機能およびコ ラボレーシ ョ ンやコンテンツ管理といったエンタープラ イズ ウ ェブの

基礎サービスに基づいています。

• ユーザー主体 : エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンは、 ユーザーに、 複数の

システムに関連する タ ス ク を実行するための も短時間で便利な方法を提供する と

と もに、 直感的なウェブ ユーザー インターフェースを提供し ます。 これによ り、 一

般的なエンタープラ イズ ユーザーが、 複数の複雑なバッ クエン ド システムを習得し

た り、 個々にシステムにアクセスする必要がな く な り ます。 エンタープラ イズ ウ ェ

ブ アプ リ ケーシ ョ ンは、 通常、 まだ解決されていない特定の関連するユーザー ニー

ズのセッ ト に基づいて作成されます。

• 迅速な対応 : エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンは、 迅速に構築でき る よ う

に設計されてお り、 またビジネス ニーズに合わせて迅速に変更する こ と も可能で

す。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-66

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ビジネス基盤の構築 - ポータルのユーザー イ ン タ フ ェ ース

以下にエンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンではないものを示し ます。

• エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンだけでは、 通常、 記録のシステムを形成

できません。

• そのままでは、 情報の島にはな り ません。

• 従来のバッ クエン ド システムのパワー ユーザー用のインタフェースを完全に置き換

える ものではあ り ません。

ポー ト レ ッ ト およびエン タープ ラ イズ ウ ェ ブ アプ リ ケーシ ョ ン

ポー ト レ ッ ト は、 エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンの基本的な表示要素およ

び運用要素です。 一般的なエンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンは、 1 つまたは複

数のコ ミ ュニテ ィのページにわたって展開される多数のポー ト レ ッ ト から構成されてい

ます。 アプ リ ケーシ ョ ンをサブポータルの一部と して導入する こ とによって、 独自のブ

ラン ドや外観を設定できます。 エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンでは、 コ ミ ュ

ニテ ィおよびページから構成される標準ナビゲーシ ョ ン バーを使用するか、 またはプラ

グイン可能なカス タム ナビゲーシ ョ ン バーを使用できます。 エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンが、 エンタープラ イズ ウ ェブと一体に見えるか、 またはス タン ドア

ローンに見えるかに関わらず、 すべてのエンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンは、

ユーザー、 認証、 ド キュ メ ン ト 、 セキュア アクセス、 ポー ト レ ッ ト といったエンタープ

ラ イズ ウ ェブの一部である便利な構造、 さ らには検索、 コンテンツ管理、 コ ラボレー

シ ョ ンなどの基盤サービスにアクセス し、 それらに基づいて機能し ます。

コ ミ ュニテ ィ内のポー ト レ ッ ト のコレ クシ ョ ンまたはコ ミ ュニテ ィのセッ ト がエンター

プラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンに進化する特別な段階とい う ものは存在し ません。 むしろ、 連続した過程であ り、 一方は、 良 く ても、 趣旨が関連しているポー ト レ ッ ト のコ

レ クシ ョ ンであ り、 も う一方は、 上記のすべての特徴を含んだアプ リ ケーシ ョ ンです。

ポータルのユーザー イ ン タ フ ェース

以下にプラムツ リー コーポレー ト ポータルを使用して情報を提供する方法の概略を示

し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-67

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ビジネス基盤の構築 - ポータルのユーザー イ ン タ フ ェ ース

• ポー ト レ ッ ト : 情報にアクセスする も一般的な方法といえます。 ポー ト レ ッ ト は、

マイ ページまたはコ ミ ュニテ ィ上に設定する こ とができます。 ポー ト レ ッ ト を通し

て提供される情報は、 リ モー ト システムの情報のみ、 ポータル オブジェ ク ト内の情

報のみ、 またはこの 2 つの情報の組み合わせと な り ます。 ポー ト レ ッ ト の 終的な

コンテンツは、 ポータルでキャ ッシュ される こ とはあ り ますが、 後の使用のために

ポータルに保存される こ とはあ り ません。

• ゲー ト ウ ェ イ されたページ : 再度サイン オンせずに既存ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンに

アクセスする こ と を可能にし ます。 通常、 ポー ト レ ッ ト内の リ ン ク を ク リ ッ クする

と、 ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンの特定のウェブ ページを含むポップアップ ウ ィ ン ド

ウが表示されます。 この場合、 まずユーザーの認証情報が、 ポータルを通してウ ェ

ブ アプ リ ケーシ ョ ンに送信され、 バッ クグラ ウン ドでユーザーがログイン されま

す。 ポータルでは、 ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンによって提供された HTML ページが

ポップアップ ウ ィ ン ド ウに配信されます。 この方法でゲー ト ウ ェ イでき る ウ ェブ ページの種類に対してい くつかの制限があ り ますが、 全般的に、 ウ ェブ アプ リ ケー

シ ョ ンのページは、 ゲー ト ウ ェ イする こ とができます。 ゲー ト ウ ェ イ されたページ

のコンテンツは一時的なものです。 すなわち、 ポータル内には保存されません。

• ポータル検索 : ポータルのバナーの中のキーワード テキス ト ボッ ク スを使用する こ

とによって、 簡易検索が実行できます。 また、 ポータルのバナー内のアイ コンを ク

リ ッ クする こ とによって、 詳細検索にアクセスできます。 詳細検索では、 キーワー

ドの検索に加えて、 検索するオブジェ ク ト のタ イプを指定する こ とができます (例

えば、 コ ミ ュニテ ィ、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー プロジェ ク ト等)。 検索結果は、

関連性の高い順番で リ ス ト されます。 各結果項目は、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ の中の

ド キュ メ ン ト 、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーのオブジェ ク ト 、 またはコンテンツ サー

バーのオブジェ ク ト に一致し ます。

• ネッ ト ワーク検索 : ネッ ト ワーク検索は、 ポータルのバナー内のアイ コンからアク

セスできます。 ネッ ト ワーク検索では、 他の検索と同様に、 キーワード を入力する

と、 結果が返されます。 しかし、 ネッ ト ワーク検索は、 リ モー ト システム上で実行

され、 結果は、 ポータルに送信され、 表示されます。 ポータル内にこれらの結果は

保存されません。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-68

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ビジネス基盤の構築 - ポータルのユーザー イ ン タ フ ェ ース

• ナレ ッジ ディ レ ク ト リ : ナレ ッジ ディ レ ク ト リ は、 ポータル メ ニューからアクセス

できます。 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ は、 階層的に分類されたフォルダ と ド キュ メ ン ト

への リ ン クのセッ ト を提供し ます。 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ の リ ン クは、 ポータルに

アップロード された ド キュ メ ン ト または リ モー ト システムのド キュ メ ン ト を指し示

し ます。 各ド キュ メ ン ト には、 表示可能なプロパテ ィのセッ ト が設定されています。

• ユーザー プロフ ァ イル / マイ アカウン ト : ユーザーは、 ポータルのバナー内の [ マイ アカウン ト ] を ク リ ッ クする こ とによって、 プロフ ァ イル情報にアクセスでき ま

す。

• ヘルプ ページ : ポータルのバナー内 (またはポー ト レ ッ ト のタ イ ト ル バー) のアイ

コンから、 コンテキス ト センシテ ィブな、 コンセプ ト オンラ イン ヘルプが使用でき

ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-69

Page 88: プラムツリー エンタープライズ ウェブ スイート 5 · プラムツリー コーポレート ポータル 5.0 以上、プラムツリー オプション エンタープライズ

ビジネス基盤の構築 - 一般的なソースからの情報収集

一般的なソースからの情報収集

前節では、 ポータルで情報を表示する様々な方法を紹介し ま したが、 表 2-3 では、 すべ

ての情報を収集するための様々な方法を示し ます。 情報の収集と表示モードは、 深 く関

連しています。

以下の表では、 認証サービス、 プロフ ァ イル サービス、 検索サービス、 およびク ローラ ウ ェブ サービス といった統合ウェブ サービスの例を示し ます。 これらのウ ェブ サービ

スは、 既存エンタープラ イズ アプ リ ケーシ ョ ンから情報や機能を取得する方法を提供し

ます。

表 2-3: ウ ェブ サービスによ る情報の収集 と表示 ( 1 / 4 )

情報または機能のソース

説明 収集のために使用される要素

表示のために使用される要素

プラムツ リー コ ラボレーシ ョ ン サーバー

グループが臨時の

コ ラボレーシ ョ ンに

使用でき る

コ ラボレーシ ョ ン

プロジェ ク ト を提供

し ます。

プロジェ ク ト用、

ド キュ メ ン ト用、

デ ィ スカ ッシ ョ ン用、

カレンダー用、

およびタ ス ク リ ス ト

用のプ リ パッケージ型

ポー ト レ ッ ト とページ

ポー ト レ ッ ト 、

ゲー ト ウ ェ イ

されたページ、

ポータル検索

プラムツ リー コンテンツ サーバー

テンプレー ト を使用

してウ ェブ コンテン

ツを作成および発行

するための機能を提

供し ます。

コンテンツ ワーク

フロー (編集、 承認

等) 用のフォームや

ポー ト レ ッ ト といった

プ リ パッケージ型

ポー ト レ ッ ト テンプレー ト

ポー ト レ ッ ト 、

ゲー ト ウ ェ イ

されたページ、

ポータル検索

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-70

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ビジネス基盤の構築 - 一般的なソースか らの情報収集

スタジオ サーバー

1 つのテーブルのみを

必要とする簡単な

データ主体のアプ リ

ケーシ ョ ンを作成す

るための機能を提供

し ます。

ス タジオ サーバー

アプ リ ケーシ ョ ンの

作成、 情報の表示

および検索、 新しい

データの行の提出を行

う ためのプ リ パッケー

ジ型ポー ト レ ッ ト

ポー ト レ ッ ト 、

ゲー ト ウ ェ イ

されたページ

グループウェアの統合製品

ユーザーが、Microsoft Exchange や Lotus Notes の電子

メール機能、 連絡先

機能、 およびカレン

ダー機能にアクセス

するための機能を提

供し ます。

プ リ パッケージ型

ポー ト レ ッ ト

ポー ト レ ッ ト

クローラの統合製品 NT フ ァ イル システム、 Microsoft Exchange、 および Documentum のよ う

なデータおよびド

キュ メ ン ト の外部

ソースをカタ ログ化

し、 インデッ ク ス付

けするための機能を

提供し ます。

プラムツ リー ク ローラ ウ ェブ サービスを使用する

プ リ パッケージ型

ク ローラ

ナレ ッジ ディ レ ク ト リ 、

ポータル検索

表 2-3: ウ ェブ サービスによ る情報の収集 と表示 ( 2 / 4 )

情報または機能のソース

説明 収集のために使用される要素

表示のために使用される要素

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-71

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ビジネス基盤の構築 - 一般的なソースからの情報収集

ERP、 CRM の統合

製品

SAP および PeopleSoft のよ う な

バッ クエン ド システ

ムのビジネス コン

ポーネン ト を利用し、

これらのシステムに

対するポー ト レ ッ ト

を作成するための機

能を提供し ます。

通常使用される機能の

プ リ パッケージ型ポー

ト レ ッ ト 、 他のビジネ

ス コンポーネン ト用

の設定可能なポー ト

レ ッ ト

ポー ト レ ッ ト

JSR-168 の統合

ポー ト レ ッ ト

JSR-168 は、 ポー ト

レ ッ ト の標準です。 Documentum および Stellent のよ う なベン

ダーは、 JSR-168 準拠のポー ト レ ッ ト を

所有または作成して

います。 それらの

ポー ト レ ッ ト は、

チェ ッ ク イン、

チェ ッ クアウ ト 、 お

よび簡単なワーク フ

ローといった主要な

ド キュ メ ン ト機能を

提供し ます。

プ リ パッケージ型ポー

ト レ ッ ト

ポー ト レ ッ ト

表 2-3: ウ ェブ サービスによ る情報の収集 と表示 ( 3 / 4 )

情報または機能のソース

説明 収集のために使用される要素

表示のために使用される要素

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-72

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ビジネス基盤の構築 - カス タム ソースか らの情報収集

カス タム ソースからの情報収集

も普及しているパッケージ ソ フ ト ウ ェア以外に対し、 プ リ パッケージ型の統合製品を

提供する こ とは、 拡張性のある ソ リ ューシ ョ ンではあ り ません。 また、 プラムツ リーが、

カス タム アプ リ ケーシ ョ ン用のプ リ パッケージ型の統合製品を提供する こ とは不可能で

す。 しかし、 これらのアプ リ ケーシ ョ ンにアクセス し、 ポータル ユーザーに情報および

機能を提供するニーズがある こ と も明らかです。

エンタープラ イズ ウ ェブ開発キッ ト はこのよ う なこ とに役立ちます。 エンタープラ イズ ウ ェブ開発キッ ト を使用する こ とによって、 開発者は、 刻々と変化するエンタープラ イ

Excel 統合製品 ポー ト レ ッ ト内で Excel フ ァ イルの表や

グラフを表示するた

めのフレームワーク

設定可能なポー ト レ ッ

ポー ト レ ッ ト

LDAP および Microsoft Active Directory

Microsoft Active Directory や LDAP のよ う なアイデンテ ィ

テ ィ管理システムの

ユーザー、 ユーザー プロフ ァ イル、 およ

びグループのイン

ポー ト と同期を可能

にする統合製品

この製品は、 プラムツ

リーの認証ウェブ サービスおよびプロ

フ ァ イル ウ ェブ サー

ビスに基づいて構築さ

れています。

ログイン ページ、

ユーザー プロフ ァ イル /マイ アカウン

ト ページ

Microsoft Office NT フ ァ イル ク ローラは、 Microsoft Word、 Powerpoint 等を含

む、 一般的に使用されている ド キュ メ ン ト を インデッ ク ス付け

し ます。

表 2-3: ウ ェブ サービスによ る情報の収集 と表示 ( 4 / 4 )

情報または機能のソース

説明 収集のために使用される要素

表示のために使用される要素

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-73

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ビジネス基盤の構築 - 例 1 : ア クセスおよびパーソナ リゼーシ ョ ン

ズのニーズを満たすために、 明確なビジネス ユース ケースに基づいて既存アプ リ ケー

シ ョ ン (パッケージ化されたアプ リ ケーシ ョ ンまたはカス タム アプ リ ケーシ ョ ン) を統

合する と と もに、 新しいアプ リ ケーシ ョ ンを作成する こ とができます。

以下に示す EDK の機能を効果的に使用したビジネス シナ リ オを通して、 EDK 固有のい

くつかの機能について紹介し ます。 詳細については、 『Enterprise Web Development Guide』、 または Development Center ( http://portal.plumtree.com) のオンラ イン リ ソー

スを参照して く ださい。

例 1 : ア クセスおよびパーソナ リゼーシ ョ ン

こ こでは、 顧客のアカウン ト が Siebel のよ う な CRM システムに設定されていて、 新し

いアカウン ト が Siebel に追加される度に、 その新しい顧客にポータルおよびポータルの

中の特定のコ ミ ュニテ ィへのアクセスを提供する必要がある とい う ケースを想定し ま

す。

このよ う な場合、 認証ウ ェブ サービスを使用する こ とによって、 ポータルから定期的に Siebel システムに接続し、 顧客ユーザーに対する クエ リ を実行し、 ポータルに顧客ユー

ザー用のアカウン ト を追加する こ とが可能にな り ます。 さ らに、 ユーザーのログイン時

にユーザー名およびパスワードの入力を受け付けて、 ユーザーを Siebel に対して認証す

る よ う にこの認証ウェブ サービスを設定する こ と もでき ます。 これによ り、 ポータル アカウン ト を手動で作成する必要がな く な り ます。 また、 バッ クエン ド システムの設定に

基づいてアクセスが提供されているため、 顧客アカウン ト が Siebel で無効になった場

合、 ポータルへのアクセス も自動的に拒否されます。

認証ウェブ サービス と と もにプロフ ァ イル ウ ェブ サービスを設定する こ とによって、

Siebel の各顧客のプロフ ァ イル情報を抽出し、 ポータルのユーザー プロフ ァ イルに追加

する こ と もでき ます。 このプロフ ァ イル情報は、 パーソナ リ ゼーシ ョ ン用の適切なグ

ループに顧客ユーザーを追加するために使用する こ とができます。 このプロフ ァ イル情

報は、 関連する コ ミ ュニテ ィへのアクセスを提供するために使用する こ と もでき ます。

例えば、 ワ インを販売する会社では、 代理店の地域に基づいて適切なコ ミ ュニテ ィへの

アクセスを提供した り、 すべての特別なイベン ト を リ ス トするポー ト レ ッ ト を、 地理情

報を示すユーザー プロフ ァ イル情報に基づいてパーソナラ イズする こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-74

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ビジネス基盤の構築 - 例 2 : データおよび ド キュ メ ン トの検索

例 2 : データおよび ド キュ メ ン トの検索

こ こでは、 発注情報が Lawson ERP システムに格納されている場合に (どのよ う な ERP システム、 パッケージ型または自社製でも可能)、 顧客に発注状況を確認するための方

法を提供するケースを想定し ます。 1 つのソ リ ューシ ョ ンは、 開始日および終了日のよ

う な特定のキーワード を入力する と、 発注書および関連する発注状況の情報が抽出され

る とい う 、 カス タムの検索ウェブサービスを開発する こ とです。 この場合、 検索ウ ェブ サービスでは、 顧客のユーザー認証情報およびその他のユーザー情報を基にユーザーが

識別され、 その顧客の発注書のみが返されます。 この検索は、 ネッ ト ワーク検索ページ

から実行する こ とができます。 または、 コ ミ ュニテ ィ内のポー ト レ ッ ト と して設定する

こ と もでき ます。

次に、 顧客が貴社と締結したすべての契約書へのアクセスを顧客に提供する場合で、 そ

の契約書が、 NT フ ァ イル サーバーに格納されている とい う ケースを想定し ます。 この

場合、 NT フ ァ イル システム用のプラムツ リー ク ローラ ウ ェブ サービスを使用し、 こ

れらのド キュ メ ン ト をナレ ッジ ディ レ ク ト リ にク ロールする こ とができます。 顧客は、

ナレ ッジ ディ レ ク ト リ を参照して必要な契約書を見つけ出すこ とができます。 この代わ

り に、 顧客に関連する契約書にアクセスするためのナレ ッジ ディ レ ク ト リへの リ ン ク を

提供する コンテンツ スナップシ ョ ッ ト ポー ト レ ッ ト を作成する こ と もでき ます。

締結した契約書だけではな く、 営業担当と顧客との間で交渉が進められている契約書の

様々なバージ ョ ンを管理する必要がある場合があるかも しれません。 そのよ う な場合は、

これらのド キュ メ ン ト を保存するためにコ ラボレーシ ョ ン サーバー プロジェ ク ト を使

用し ます。 コ ラボレーシ ョ ン サーバー プロジェ ク ト は、 進行中の作業に適しています。 ド キュ メ ン ト が完成した後、 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ に格納する こ とができます。

例 3 : 顧客のブ ラ ン ド を設定 し たサポー ト サイ ト

各顧客に、 豊富なカス タム ブランデ ィ ングを使用した、 パーソナラ イズされたエク スペ

リ エンスを提供する こ と も可能です。 顧客自身のブランデ ィ ングを含むサブポータルを

作成できます。 顧客がポータルにログインする と、 ブランデ ィ ングされたサブポータル

が表示されます。 また、 EDK のプラグイン可能なナビゲーシ ョ ンを使用して、 カス タム

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 2-75

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ビジネス基盤の構築 - 例 3 : 顧客のブ ラ ン ド を設定 し たサポー ト サイ ト

ナビゲーシ ョ ンを作成し、 ポータルの標準ナビゲーシ ョ ンを置き換える こ とができま

す。 サブポータルには、 親ポータルとは全 く異なる外観を設定する こ とができます。

また、 特定の顧客サイ ト からユーザーがログオンした際に通知される よ う にする場合

は、 EDK のポータル イベン ト インタフェース (PEI) を使用して、 顧客がログインした

際に ト リ ガーされ、 電子メールで通知を行 う カス タム コード を記述し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド2-76

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3 技術基盤

この章は、 プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト のインス トールおよび設定

を担当する IT 技術者を対象にしてます。 企業のエンタープラ イズ ウ ェブに適合する よ

う にネッ ト ワークやハード ウ ェアを調整し、 事業に必要なパフォーマンス、 拡張性、 お

よび十分なセキュ リ テ ィ を確保する方法について説明し ます。

プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト には、 優れた機能、 汎用性、 および柔

軟性があるため、 サイ ト プランニングに関する基本的なルールを定義する こ とは容易で

はあ り ません。 しかしながら、 予想される利用パターン、 可用性、 パフォーマンス、 お

よび管理要件に関する情報をでき るだけ多 く収集する こ とによって正確なプランを作成

する こ とが可能にな り ます。

設定オプシ ョ ン

プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト は、 多様なウェブ アプ リ ケーシ ョ ンお

よびバッ クエン ド サービスによって構成されてお り、 これらが相互に連携してポータ

ル、 コ ラボレーシ ョ ン、 コンテンツ発行、 および検索機能を提供し ます。 小さな機能検

証システムでも、 高可用性を提供する大きな運用システムでも、 構成をプランニングす

るには、 システムで 適化する必要のある要素、 および導入するすべてのコンポーネン

ト の機能要件や リ ソース要件を把握する必要があ り ます。 この節では、 ユーザーのシス

テムで 適化でき る要素および利用可能なホス ト マシン数に基づ く い くつかの構成オプ

シ ョ ンについて説明し ます。 この章の後半にあるハード ウ ェア サイジングおよび拡張性

に関する節と併せて参考にして く ださい。 これらの章では、 プラムツ リー プロジェ ク ト

の範囲を定義するために負荷および容量を見積も る方法について詳細に説明し ます。

プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト の導入環境には多数のコンポーネン ト

が含まれているため、 システムの構成に影響をもたらす要素は多数あ り ます。 こ こで

は、 まず導入環境の 適化の目標の例を示し ます。

• 低い初期ハード ウ ェア コ ス ト 低い初期ハード ウ ェア コ ス ト を目標に 適化を行 う企業は、 ソ フ ト ウ ェアの信頼性

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-1

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技術基盤 - 設定オプシ ョ ン

を確保でき る も低価格なマシンを購入し ます。 例えば、 既存の 2 台の 1 CPU (700 MHz Pentium III) のサーバーを再構成するか、 または 2 CPU (2.4 GHz Pentium IV)

のサーバーを新たに 7500 ドルで購入する とい う 2 つのオプシ ョ ンがあった場合、 こ

のよ う な企業は前者を選択し ます。

• 低いハード ウ ェア メ ンテナンス コ ス ト 低いハード ウ ェア メ ンテナンス コ ス ト を目標に 適化を行 う企業は、 ソ フ ト ウ ェ

アをホス トするマシン数を少な く し ます。 コンピュータを 1 台追加するご とに、 管

理オーバヘッ ド、 消費電力、 設置スペース、 オペレーテ ィ ング システムのラ イセン

スなどを含むある程度の固定費が発生し ます。 したがって、 このよ う な企業は、 プ

ラムツ リー コンポーネン ト を複数の低価格マシンに分散するのではな く、 複数のプ

ラムツ リー コンポーネン ト を 1 台の高性能コンピュータに集約する こ と を選択し ま

す。

• 高可用性 高可用性を目標に 適化を行 う企業は、 ユーザーがポータルやプラムツ リー コン

ポーネン ト を常時利用でき る こ と を保証するために、 追加資金および労力を投入し

ます。 このよ う な企業は、 通常、 複数台のコンピュータを購入し、 冗長構成を導入

してなるべ く負荷を分散させる よ う にし ます。

• 低いソ フ ト ウ ェア メ ンテナンス コ ス ト 低いソ フ ト ウ ェア メ ンテナンス コ ス ト を目標に 適化を行 う企業は、 システムのラ

イフサイ クルの中でソ フ ト ウ ェアの一部分に不具合が発生する こ と を予想してお り、

不具合を発生させないよ う にする こ と と、 発生した場合の影響を 小限にする こ と

を追求しています。 このよ う な企業は、 通常、 システム コンポーネン ト が相互に影

響を与えないよ う にする と と もに、 コンピュータをシステムから切 り離して新しい

ソ フ ト ウ ェアをインス トールする場合に複数のシステム機能に影響を及ぼさないよ

う にするために、 よ り多 く のコンピュータを購入し ます。

• 拡張性 拡張性を目標に 適化を行 う企業は、 将来、 このシステムで大量のユーザーを処理

する こ と を見込んでいます。 このよ う な企業は、 通常、 システムに空き容量を作成

するために、 追加ハード ウ ェアおよびよ り高価なハード ウ ェアを購入し ます。

• パフォーマンス パフォーマンスを目標に 適化を行 う企業は、 速に処理を行えるシステムを追求

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-2

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技術基盤 - 設定オプシ ョ ン

しています (特にエン ドユーザーに迅速にページを配信するために)。 このよ う な企

業は、 低いソ フ ト ウ ェア メ ンテナンス コ ス ト を目標にしている企業と同様、 各コン

ポーネン ト がタ ス ク を実行する際に、 タ ス クの実行に必要なコンピュータ リ ソース

への無制限なアクセスを保証するために、 システム コンポーネン ト を多数のコン

ピュータに分散し ます。

• ネッ ト ワーク セキュ リ テ ィ ネッ ト ワーク セキュ リ テ ィ を目標に 適化を行 う企業は、 エン ドユーザーが も少

ないコードおよびデータが導入されているマシンのみにアクセスする構成を必要と

し ます。 また、 このよ う な企業は、 通常、 侵入行為によって 1 つのレ イヤがアクセ

ス された場合の影響を 小限にするために、 導入環境のレ イヤ間にフ ァ イアウ ォー

ルをインス トールし ます。 このよ う な企業は、 通常、 よ り多 く のコンピュータを購

入し、 エン ドユーザーが直接アクセスするポータル サーバーを他のコンポーネン ト

から分離し ます。

高可用性および完全な信頼性を持つ、 高速で、 セキュ リ テ ィの高い、 メ ンテナンス料の

低い、 ハード ウ ェアの 小構成で機能するシステムが も理想的なシステムである と言

えます。 実際、 これらのほとんどの目標はお互いに関連しています。 例えば、 低いソ フ

ト ウ ェア メ ンテナンス コ ス ト のシステムを構築する場合、 ほとんどの場合セキュ リ

テ ィおよびパフォーマンスの高いシステムが構築されます。 しかし、 ほとんどの企業は、

資金に制限があるため、 初期購入コス トおよび継続的な メ ンテナンス コ ス ト の両方の

ハード ウ ェア コ ス ト を 小化する こ と を目指しています。 したがって、 導入環境のプラ

ンニングを行 う際は、 要件の優先付けが必要にな り、 また妥協点を見つける必要もあ り

ます。 例えば、 システムに使用する コンピュータの台数を 小にした場合、 システムの

デバッグが困難になった り、 パフォーマンスが低下する可能性があ り ます。 複数のコン

ポーネン ト を単一のマシンに集約した場合の リ ス ク を軽減する方法については下記で説

明し ます。

これらの 適化要素の他にも、 重点を置 く システム コンポーネン ト によってシステム環

境が異なる こ とがあ り ます。 例えば、 多数のユーザーがいるにもかかわらず、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ にあま り コンテンツが含まれていないシステムや、 逆に、 ユーザー数が比

較的少ないのに、 数 10 万のド キュ メ ン ト が含まれているシステムがあ り ます。 また、 Eメール ポー ト レ ッ ト のよ う な CPU 集中型のポー ト レ ッ ト を多 く使用するシステムや、

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-3

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技術基盤 - 設定オプシ ョ ン

コ ラボレーシ ョ ンに重点を置いたシステムもあ り ます。 重点を置 く機能によってシステ

ムの リ ソースの割 り当て方法が異な り ます。

システム導入のプランニングを始める際は、 目標やコス ト を念頭におきながら、 原則と

して以下を考慮する必要があ り ます。

• ほとんどの企業にと ってユーザー容量は問題にな り ません。 例えば、 1 日当た り 5 または 6 セッシ ョ ン程度でシステムを使用するユーザーが 5,000 ~ 10,000 人いる場合

は、 新のハード ウ ェアを 4 台構成または 5 台構成で使用すれば、 容量の問題は発

生し ません。 万単位のユーザーがいる場合でも、 ユーザーのシステムへのアクセス

が不定期であれば、 容量に関して特に心配する必要はあ り ません。 容量プランニン

グは、 大企業や非常に多い使用量を見込んでいる企業、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ に 10 万単位のド キュ メ ン ト を インポー ト し頻繁に リ フレ ッシュする よ う な企業にと って

は重要な問題ですが、 ほとんどの企業はこれに当てはま らないため、 信頼性または

低いハード ウ ェア コ ス ト等の他の目標に向けて 適化を行 う こ と をお勧めし ます。

• 容量プランニングにおける も重要な要素は、 ユーザー数の合計ではな く、 ユー

ザーがシステムに ヒ ッ トする頻度です。 例えば、 1,000 人のユーザーが 1 時間当た り 20 回システムに ヒ ッ トする場合、 20,000 人のユーザーが 1 日 1 回システムに ヒ ッ ト

する場合よ り もはるかに多 く の容量が必要にな り ます。 また、 容量プランニングに

おいて、 システムへの ヒ ッ ト数は、 同時アクテ ィブ セッシ ョ ン数よ り もはるかに重

要な要素とな り ます。 例えば、 1,000 人のユーザーが 1 時間当た り 60 回システムに

ヒ ッ トする場合 (60,000 ヒ ッ ト / 時間)、 5,000 人のユーザーがアクテ ィブ セッシ ョ

ンを維持し、 20 分ご とにシステムに ヒ ッ トする場合 (15,000 ヒ ッ ト / 時間) よ り も

多 く の容量が必要にな り ます。

• 開発システムに対する要件は、 運用システムに対する要件と大き く異なる こ とがあ

り ます。 例えば、 複数のコンポーネン ト を単一のコンピュータに共存させても、 開

発またはステージング システムに必要な信頼性および容量を確保でき るかも しれま

せんが、 運用システムの要件は、 通常、 これらのシステムよ り厳密なので、 よ り多

く のコンピュータが必要になる可能性があ り ます。

• 大きなコンピュータではな く、 よ り多 く のコンピュータを導入する こ とによって、

信頼性、 可用性、 およびパフォーマンスの高いシステムを構築する こ とができます。 1 台のコンピュータで複数の処理を行 う システムよ り、 1 台のコンピュータを単一の

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技術基盤 - 設定オプシ ョ ン

目的に使用するシステムの方が問題が起こ り に く く 、 また、 問題が発生した場合も

容易にデバッグを行 う こ とができます。 また、 予備容量のある コンピュータは、 負

荷が 大に近い状態で稼動している コンピュータ よ り もパフォーマンスが高い傾向

にあ り ます。 お客様がシステム プランニングを行 う際によ く、 「1,000 人のユーザー

に対して、 5 台も コンピュータが本当に必要なのか ?」 とい う よ う な質問をされる こ

とがあ り ますが、 通常、 弊社では次のよ う に回答させていただいています。 「いい

え。 ただし、 高い信頼性およびパフォーマンスを確保し、 システムの メ ンテナンス

および ト ラブルシューテ ィ ングを容易に行いたい場合は、 5 台のコンピュータを導

入する こ と をお勧めし ます。」

• ポータル サーバーの場合、 2 台の 2-CPU コンピュータの方が、 1 台の 4-CPU コン

ピュータ よ り も多 く の容量が得られます。 4-CPU マシンも必要ですが、 ポータル サーバー、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、 リ モー ト サーバーではな く、 データベース

または検索サーバーのホス ト マシン と して使用する方が効果的です。

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

以上で導入環境において 適化する要素および基本原則に関する説明は終わ り です。 次

に、 エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト の導入に関連する コンポーネン トおよびこれら

の信頼性、 パフォーマンス、 拡張性、 およびネッ ト ワーク セキュ リ テ ィに影響する要素

について説明し ます。 具体的なサイジングおよび拡張オプシ ョ ンについてはこの章の後

半で説明し ます。

ウ ェ ブ アプ リ ケーシ ョ ン

アプ リ ケーシ ョ ン サーバーに導入される ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンは次の通 り です。

• ポータル サーバー : ポータル サーバーは、 ユーザーがエンタープラ イズ ウ ェブ スイー ト の各コンポーネン ト にアクセスする際に使用する ウェブ インタフェースを提

供し ます。 ポータルの動的ページは、 コンパイルされた C# または Java ク ラ スに

よって生成されます。

信頼性 : ポータル サーバーのコンピュータは、 ユーザーが直接アクセスするため、

常時正常な状態で稼動している必要があ り ます。 ほとんどの導入環境において、

ポータル サーバーの確実で信頼性のあるパフォーマンスを確保するためには、 ポー

タル サーバー コンポーネン ト を他のすべてのコンポーネン ト とは別のコンピュータ

に導入する こ と をお勧めし ます。 他のコンポーネン ト は、 信頼性が大き く変化する

こ とのあるバッ クエン ド システムにアクセスするため、 同じ コンピュータに導入し

た場合、 ポータル サーバーの安定性を保証できな く な り ます。 複数のポータル サー

バーのロード バランシングを行 う こ とによって、 信頼性を さ らに高める こ とができ

ます。 1 台のコンピュータがダウンした場合、 要求は Web フ ァームの他のマシンに

フェ イル オーバーし ます。 また、 ロード バランシングを行 う こ とによって、 コン

ピュータを 1 台ずつオフラ インにしてソ フ ト ウ ェア パッチおよびアップグレード を

インス トールする こ とが可能になるので、 全体のシステムを停止させる必要がな く

な り ます。

パフォーマンス : ポータル サーバーを他のコンポーネン ト から分離する こ とによっ

てパフォーマンスを向上させる こ とができます。 ユーザーの要求を同期的に処理す

るポータル サーバーを、 非同期タ ス ク を実行する際に負荷が増加するオー ト メー

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

シ ョ ン サーバーやデータベースなどのコンポーネン ト と組み合わせた場合、 同期タ

ス ク と非同期タ ス クが同時に発生した際に、 エン ドユーザーへのレスポンス タ イム

が低下し ます。 ポータル サーバーの RAM を増設した場合、 サーバーが大量のデー

タをキャ ッシュする こ とが可能になるので、 ポータル サーバーのパフォーマンスが

向上し ます。 ただし、 2 GB 以上の RAM をポータル サーバーに導入する メ リ ッ ト は

あま り あ り ません。

拡張性 : ポータル サーバーは水平に拡張する こ とができます。 つま り、 コンピュー

タを追加する こ とによって容量を増加できます。 また、 Web フ ァームにコンピュー

タを追加する こ とによって、 垂直に拡張できます。 ポータル サーバーに CPU を追加

する こ とによって、 よ り多 く の ヒ ッ ト 、 つま り ユーザーを処理する こ とが可能にな

り ます。 ポータル サーバーの容量については下記で詳細に説明し ますが、 2-CPU の新型ポータル サーバーを導入し、 Web フ ァームでロード バランシングを行 う こ と

によってほとんどの企業のニーズに対応する こ とが可能です。

セキュ リ テ ィ : ポータル サーバーを他のコンポーネン ト から分離する こ とによって、

永続データ (検索およびデータベース) およびバッ クエン ド タ ス ク (オー ト メー

シ ョ ン サーバー) が別のコンピュータに導入されるので、 セキュ リ テ ィ を高める こ

とができます。 エキス ト ラネッ ト環境に .NET ポータルを導入しているほとんどの企

業は、 ポータル サーバーを専用のコンピュータにインス トールし、 そのコンピュー

タを DMZ 内に配置しています。 他のすべてのコンポーネン ト (イ メージ サーバー

を除 く ) は、 企業内フ ァ イアウ ォールの内側に設置しています。

• 管理ポータル サーバー : 管理ポータル サーバーは、 管理ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンが

搭載されたポータル サーバーです。 ほとんどの企業は、 管理部分をエン ドユーザー

のアクセス部分から分離するために管理ポータル サーバーを使用し ます。 管理部分

をエン ドユーザーが使用する部分から分離しなければならない理由は 2 つあ り ます。

パフォーマンス : 一部の管理操作は、 CPU リ ソースを大量に消費するので、 エン ド

ユーザーに対するパフォーマンスを低下させる可能性があ り ます。 企業は、 マルチ CPU マシンを使用する こ とによってこの リ ス ク を軽減させる こ とができます。 また、

大規模なシステムにおいても管理ポータル サーバーを利用するユーザーはご く一部

です。 さ らに、 これらのユーザーは、 知識と経験を持つユーザーなので、 パフォー

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

マンスが少し遅 く ても特に問題あ り ません。 したがって、 基本的なポータル サー

バーと して使用していない管理ポータル サーバーは、 リ ス ク を伴 う こ と な く、 オー

ト メーシ ョ ン サーバーや他のコンポーネン ト と組み合わせる こ とができます。

セキュ リ テ ィ : エン ドユーザーがアクセスするマシンには管理機能を含めず、 管理

マシンを侵入の危険から物理的に保護する こ とが望ま しい場合もあ り ます。

• WS サーバー : WS サーバーは、 プラムツ リーの SOAP API へのアクセスを提供し ま

す。 SOAP API を分離させて専用のサーバーに導入する こ とによって、 特にエク ス ト

ラネッ ト では、 システムによ り高い柔軟性をもたらすこ とができます。 しかし、 ほ

とんどの企業は、 WS サーバーをポータル サーバーと同じ コンピュータに導入して

います。

信頼性 : SOAP API を集中的に使用した り、 非効率なプログラ ミ ングを行っていない

限 り、 WS サーバーはシステム全体の信頼性に大きな影響をもたら さないので、 他

のコンポーネン ト と組み合わせる こ とができます。

拡張性 : SOAP API を集中的に使用していない限 り、 WS サーバーの拡張性はシステ

ムのボ ト ルネッ クにはな り ません。

パフォーマンス : SOAP の処理は、 他の様々なコンピュータ間通信よ り も遅い傾向に

あ り ます。 しかし、 SOAP API を集中的に使用する (1 時間当た り数千単位の処理を

行 う よ う な) エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンを導入していなければ、

WS サーバーでパフォーマンス問題が発生する こ とはあ り ません。 プラムツ リーの

サーバー製品は、 SOAP API を使用し ますが、 WS サーバーでパフォーマンス問題を

発生させる こ とは基本的にあ り ません。

セキュ リ テ ィ : SOAP API にアクセスするには、 有効なプラムツ リー セッシ ョ ンが

必要です。 プラムツ リー セッシ ョ ンのインス タンスは、 設定可能な一定の時間が過

ぎる と無効になる トークンによって作成されます。 したがって、 SOAP API を通じて

不正にシステムにアクセスするのは困難です。 しかし、 SOAP API をエク ス ト ラネッ

ト に公開する こ とは企業のセキュ リ テ ィ ポ リ シーに反する こ とがあ り ます。 このよ

う な場合は、 WS サーバーをポータル サーバーから分離させ、 ポータル サーバーを DMZ 内に配置し、 WS サーバーをフ ァ イアウ ォールの内側に配置して く ださい。

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

• コラボレーシ ョ ン サーバー : コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 ド キュ メ ン ト の共有、

カレンダー、 デ ィ スカ ッシ ョ ンなどのプロジェ ク ト共有機能を提供し ます。 コ ラボ

レーシ ョ ン サーバーは、 J2EE 技術を使用し、 HTTP を通して、 ポー ト レ ッ ト によっ

てポータル サーバーに接続し ます。 WS サーバーとの接続には HTTP/SOAP、 専用

のデータベースおよびポータル データベース との接続には JDBC、 検索サーバーと

の接続には TCP を使用し ます。

信頼性 : 基本的には、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーを他のコンポーネン ト から分離す

る こ とによってシステム全体の信頼性を高める こ とができます。 コンポーネン ト を

分離する こ とによって、 コンピュータ上の JVM プロセスに対する コンテンシ ョ ンが

な く な り ます。 信頼性を向上させるには、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーのロード バラ

ンシングを行 う こ と をお勧めし ます。 マシン数を少な くする こ と を目標に 適化を

行 う場合は、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーをス タジオ サーバーおよびコンテンツ サーバーといった、 ポー ト レ ッ ト を生成する他のコンポーネン ト と同じ リ モー ト サーバー (下記参照) に導入する こ とが可能です。

拡張性 : コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 水平に拡張する こ とが可能です。 したがっ

て、 必要な と きにコ ラボレーシ ョ ン サーバーを追加する こ とによって容量を増加で

きます。 ほとんどの企業の場合、 新型の 2-CPU サーバーにコ ラボレーシ ョ ン サー

バーを導入すれば十分です。

パフォーマンス : コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 システム全体のパフォーマンスに

大きな影響を与えません。 高のパフォーマンスを得るには、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーをホス トする コンピュータに 1 GB 以上の RAM を搭載する必要があ り ま

す。

セキュ リ テ ィ : コ ラボレーシ ョ ン サーバーに関しては特別なセキュ リ テ ィ問題はあ

り ません。 エン ドユーザーはこのシステムには直接アクセス しないので (すべての

アクセスはポータル サーバーを通してゲー ト ウ ェ イするので)、 DMZ の内部フ ァ イ

アウ ォールの内側に配置できます。

• コンテンツ サーバー : コンテンツ サーバーは、 バージ ョ ニング機能、 コンテンツ ワーク フロー機能、 ウ ェブ コンテンツ管理機能といったウェブ発行機能を提供し ま

す。 コンテンツ サーバーは、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーと同様、 J2EE 技術を使用

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

し、 HTTP を通して、 ポー ト レ ッ ト によってポータル サーバーに接続し ます。 WS サーバーとの接続には HTTP/SOAP、 専用のデータベースおよびポータル データ

ベース との接続には JDBC、 検索サーバーとの接続には TCP を使用し ます。 コンテ

ンツ サーバーは、 HTML ページをウ ェブ サーバーに発行し ます。 また、 フ ァ イル コピーあるいは FTP によってイ メージ フ ァ イルも ウ ェブ サーバーに転送できます。 「発行ターゲッ ト 」 と呼ばれる このウ ェブ サーバーは、 コンテンツ サーバーと共存

させる こ とができますが、 異なるマシンに導入する こ と もでき ます。

信頼性 : 基本的には、 コンテンツ サーバーを他のコンポーネン ト から分離する こ と

によってシステム全体の信頼性を高める こ とができます。 コンポーネン ト を分離す

る こ とによって、 コンピュータ上の JVM プロセスに対する コンテンシ ョ ンがな く な

り ます。 マシン数を少な くする こ と を目標に 適化を行 う場合は、 コンテンツ サー

バーをス タジオ サーバーおよびコ ラボレーシ ョ ン サーバーといった、 ポー ト レ ッ ト

を生成する他のコンポーネン ト と同じ リ モー ト サーバー (下記参照) に導入する こ

とが可能です。

拡張性 : 一般的なシステムでは、 コンテンツの提供や承認を行 う ユーザーは、 登録

されているポータル ユーザー全体のご く一部です。 また、 コンテンツは静的なので、

一度発行される と、 多数のユーザーがコンテンツ サーバーによって発行された HTML ページ、 フ ァ イル、 およびイ メージにアクセス しても、 コンテンツ サー バー ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン自体では処理オーバヘッ ドはあま り発生し ません。 バー

ジ ョ ン 5.0.2 では、 コンテンツ サーバーは垂直に拡張できます。 コンテンツ サー

バーの容量が問題になった場合は、 コンテンツ サーバーを専用のコンピュータに導

入し、 よ り高性能なハード ウ ェアを購入して く ださい。 ほとんどの企業の場合、

新型の 2-CPU サーバーにコンテンツ サーバーを導入すれば十分です。

パフォーマンス : コンテンツサーバーは、 ほとんどの状況において、 システム全体

のパフォーマンスに大きな影響を与える こ とはあ り ません。 コンテンツ サーバーは

メモ リーに大量のデータをキャ ッシュするため、 コンテンツ サーバーをホス トする

コンピュータには少な く と も 1 GB の RAM を搭載する必要があ り ます。 コンテンツ サーバーを他のコンポーネン ト と同じ コンピュータに導入した場合、 使用でき る RAM が少な く なるので、 パフォーマンスが低下する可能性があ り ます。 特に発行な

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-10

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

ど、 コンテンツ サーバーの一部の処理では、 バッ クエン ド データベースを集中的に

使用し ます。 コンテンツ サーバーを通して大量の情報を発行する場合は、 データ

ベースを導入している コンピュータの容量を監視する こ と をお勧めし ます。

セキュ リ テ ィ : コンテンツ サーバー自体に関しては特別なセキュ リ テ ィ問題はあ り

ません。 エン ドユーザーはこのシステムには直接アクセス しないので (すべてのア

クセスはポータル サーバーを通してゲー ト ウ ェ イするので)、 DMZ の内部フ ァ イア

ウ ォールの内側に配置できます。 必要な場合は、 システムによって発行された HTML ページをポータル ゲー ト ウ ェ イを通してではな く、 直接エン ドユーザーから

アクセスでき る よ う に設定できます。

注意 : プラムツ リー コーポレー ト ポータル 5.0 および 5.0.1 には、 コ ミ ュニ

テ ィやポー ト レ ッ ト のテンプレー ト を提供する、 ブランデ ィ ング エンジン と

呼ばれる、 コンテンツ サーバー のコードの一部が含まれています。 ブラン

デ ィ ング エンジンはコンテンツ サーバーを導入していないシステムにおい

て使用し ます。

• スタジオ サーバー : ス タジオ サーバーは、 ポー ト レ ッ ト技術を使用して、 コード を

記述する こ とな く、 小さなアプ リ ケーシ ョ ンを構築する こ と を可能にし ます。 ス タ

ジオ サーバー フレームワーク を使用してポー ト レ ッ ト を構築し、 これらをユーザー

のマイ ページやコ ミ ュニテ ィからアクセスでき る よ う設定できます。 ス タジオ サー

バーは、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーと同様、 J2EE 技術を使用し、 HTTP を通して、

ポー ト レ ッ ト によってポータル サーバーに接続し ます。 WS サーバーとの接続には HTTP/SOAP、専用のデータベースおよびポータル データベース との接続には JDBC を使用し ます。

信頼性 : 基本的には、 ス タジオ サーバーを他のコンポーネン ト から分離する こ とに

よってシステム全体の信頼性を高める こ とができます。 コンポーネン ト を分離する

こ とによって、 コンピュータ上の JVM プロセスに対する コンテンシ ョ ンがな く な り

ます。 マシン数を少な くする こ と を目標に 適化を行 う場合は、 ス タジオ サーバー

をコ ラボレーシ ョ ン サーバーおよびコンテンツ サーバーといった、 ポー ト レ ッ ト を

生成する他のコンポーネン ト と同じ リ モー ト サーバー (下記参照) に導入する こ と

が可能です。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-11

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

拡張性 : ス タジオ サーバーは、 垂直に拡張できます。 したがって、 企業は、 ス タジ

オ サーバーを他のコンポーネン ト から分離し、 よ り高性能なコンピュータに導入す

る こ とによって容量を増加する こ とができます。 ほとんどの企業の場合、 新型の 2-CPU サーバーにス タジオ サーバーを導入すれば十分です。

パフォーマンス : ス タジオ サーバーは、 システム全体のパフォーマンスに大きな影

響を与えません。 ス タジオ サーバーは、 イン メモ リー キャ ッシュを集中的に使用し

ます。 高のパフォーマンスを得るには、 ス タジオ サーバーをホス トする コン

ピュータに 1 GB 以上の RAM を搭載する必要があ り ます。 ス タジオ サーバーを他の

コンポーネン ト と同じ コンピュータに導入した場合、 使用でき る RAM が少な く な

るので、 パフォーマンスが低下する可能性があ り ます。

セキュ リ テ ィ : ス タジオ サーバーに関しては特別なセキュ リ テ ィ問題はあ り ません。 エン ドユーザーはこのシステムには直接アクセス しないので (すべてのアクセスは

ポータル サーバーを通してゲー ト ウ ェ イするので)、 DMZ の内部フ ァ イアウ ォール

の内側に配置できます。

上記のすべてのコンポーネン ト は、 Java アプ リ ケーシ ョ ン サーバーに導入できます

(Tomcat、 BEA WebLogic、 または IBM WebSphere)。 ポータル サーバー、 管理ポータル サーバー、 および WS サーバーは、 .NET を使用して IIS に導入できます。

静的ウ ェ ブ コ ンポーネン ト

• イ メージ サーバー : イ メージ サーバーには、 エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト で使

用される静的コンテンツ (イ メージ、 JavaScript、 オンラ イン ヘルプ フ ァ イル等)

が格納されます。 エン ドユーザーは、 イ メージおよび静的コンテンツを受信する際

に直接イ メージ サーバーにアクセス し ます。 ほとんどの企業は、 イ メージ サーバー

をポータル サーバーが導入されている ものと同じ コンピュータおよび同じアプ リ

ケーシ ョ ン サーバーに導入しています。 大量のユーザーを処理する必要がある場合

は、 イ メージおよび他の静的フ ァ イルを別のマシンにインス トールするか、 または

同じマシン上の異なる ウ ェブ サーバーに導入して く ださい。 イ メージをポータル サーバーから分離した場合、 ポータル サーバーのスループッ ト は約 10% 改善され

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-12

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

ます。 使用帯域を削減するには、 エン ドユーザーの近 く に個別のイ メージ サーバー

を配置して く ださい。

サービス

以下のコンポーネン ト は、 アプ リ ケーシ ョ ン サーバーを必要と しないバッ クエン ド サービスです。

• オート メーシ ョ ン サーバー : オー ト メーシ ョ ン サーバーは、 ク ロール、 インデッ ク

スの更新、 ユーザー アカウン トおよびグループの同期といった非同期サービスを提

供し ます。 スケジュールを設定したカス タム操作も実行できます。 Windows 環境で

は、 オー ト メーシ ョ ン サーバーを Windows 2000 上で Windows サービス と して実行

し ます。 Unix 環境では、 オー ト メーシ ョ ン サーバーをデーモン プロセスまたはコン

ソール プロセス と して実行し ます。 ODBC または他の TCP プロ ト コルを通して他の

コンポーネン ト に接続し ます。

信頼性 : オー ト メーシ ョ ン サーバーを他のコンポーネン ト から分離する こ とによっ

て、 システムの信頼性を大幅に向上させる こ とができます。 オー ト メーシ ョ ン サー

バーの多 く のタ ス クには、 信頼性が安定していない外部システムへの接続が必要な

ので、 オー ト メーシ ョ ン サーバーのパフォーマンスは状況によって変化し ます。 したがって、 オー ト メーシ ョ ン サーバーはエン ドユーザーがアクセスする コンポーネ

ン ト から分離する こ と をお勧めし ます。 1 つのジ ョ ブを複数のオー ト メーシ ョ ン サーバーに登録し、 ラ ウン ド ロビン形式でオー ト メーシ ョ ン サーバーのロードバラ

ンシングを行 う こ とが可能です。 この場合、 1 つのオー ト メーシ ョ ン サーバーがダ

ウンした場合、 他のオー ト メーシ ョ ン サーバーがジ ョ ブを引き継ぎます。

拡張性 : 多数の負荷の高いジ ョ ブを処理する必要がある場合は、 複数のオー ト メー

シ ョ ン サーバーを使用できます。 個々のオー ト メーシ ョ ン サーバーは、 メモ リーを

増設する こ とによってよ り多 く の同時ジ ョ ブを処理でき る よ う にな り ます。 また、

CPU を増設した り、 よ り高速な CPU を搭載する こ とによってジ ョ ブをよ り高速に

処理でき る よ う にな り ます。 中規模または大規模のシステムでは、 オー ト メーシ ョ

ン サーバーのコンピュータに 2 CPU および 1 GB の メモ リーを搭載する こ と をお勧

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-13

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

めし ます。 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ に大量のド キュ メ ン ト を ク ロールする場合は、 こ

れ以上の CPU およびメモ リーが必要にな り ます。

パフォーマンス : プラムツ リーは、 運用環境ではオー ト メーシ ョ ン サーバーを他の

コンポーネン ト (特にポータル サーバー) から分離する こ と を強 くお勧めし ます。 オー ト メーシ ョ ン サーバーは、 オー ト メーシ ョ ン サーバー コンピュータの CPU に負荷のかかる大量の処理を実行し ます。 ユーザーおよびグループのインポー トや同

期、 コンテンツのク ロールや更新などの処理では特に負荷がかか り ます。 したがっ

て、 これらの処理が実行されている間、 同じ コンピュータで実行されている他のア

クテ ィ ビテ ィのパフォーマンスが低下する可能性があ り ます。 例えば、 同じ コン

ピュータを使用してエン ドユーザーにページを配信した り、 同じ コンピュータでコ

ラボレーシ ョ ン サーバーのプロジェ ク ト をホス ト している場合、 エン ドユーザーに

対するパフォーマンスが低下し、 問題になる可能性があ り ます。 システムに導入す

る コンピュータ数を 小にするために、 ポータル サーバーをオー ト メーシ ョ ン サー

バーと組み合わせる場合は、 オー ト メーシ ョ ン サーバーのすべてのタ ス クのスケ

ジュールをエン ドユーザーがシステムを使用しないオフピーク時に設定する こ とで

リ ス ク を軽減できます。 この構成は、 ポータルのナレ ッジ ディ レ ク ト リ に大量のコ

ンテンツをインポー ト しない場合に特にお勧めし ます。

セキュ リ テ ィ : オー ト メーシ ョ ン サーバーに関しては、 ネッ ト ワーク セキュ リ テ ィ

問題は特にあ り ません。 ほとんどの企業は、 DMZ 内の内部フ ァ イアウ ォールの内側

にオー ト メーシ ョ ン サーバーを配置し、 オー ト メーシ ョ ン サーバーへのアクセスを

特定のコンピュータに限定しています。

• ドキュ メン ト リポジト リ : ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ は、 ポータル サーバー (バー

ジ ョ ン 5.0.2 以降、 ド キュ メ ン ト のア ップロードのため)、 コ ラボレーシ ョ ン サー

バー、 およびコンテンツ サーバーから コンテンツを保存するために使用し ます。 Windows 環境では、 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ を Windows 2000 上で Windows サー

ビス と して実行し ます。 Unix 環境では、 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ をデーモン プロセ

スまたはコン ソール プロセス と して実行し ます。 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ の主な機

能はコンテンツの保存なので、 十分な空きスペースを持つ信頼性のあるデ ィ ス クが

必要にな り ます。 それ以外のパフォーマンスまたは信頼性に関する問題は特にあ り

ません。 セキュ リ テ ィ を確保するために、 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ を DMZ 内の内

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-14

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

部フ ァ イアウ ォールの内側に配置し、 このコンピュータへのアクセスを他のポータ

ル コンポーネン ト のみに限定する こ と をお勧めし ます。 エン ドユーザーがド キュ メ

ン ト リ ポジ ト リ に直接アクセスする こ とはあ り ません。

• 検索サーバー : 検索サーバーは、 エンタープラ イズ ウ ェブ コンテンツおよびポータ

ル オブジェ ク ト に対する インデッ ク ス作成機能およびクエ リ サービスを提供し ま

す。 Windows 2000 上で Windows サービス と して実行するか、 または Solaris 上で

デーモン と して実行し ます。 TCP ネッ ト ワーク プロ ト コルを通して他のコンポーネ

ン ト に接続し ます。

信頼性 : 検索サーバーでは、 データを保存し、 管理するので、 データベース と同様

に専用のコンピュータに導入する こ と をお勧めし ます。 検索サーバーの信頼性を高

める必要がある場合は、 次の 2 つの方法によって信頼性を向上できます。 1 つ目の方

法は、 検索サーバーをインデッ ク ス サーバーと クエ リ サーバーに分割する こ とで

す。 も う 1 つの方法は、 2 つの複製した検索サーバーにフェ イルオーバーを設定す

る こ とです。 検索サーバーの信頼性を確保するには、 検索サーバーが独自のフ ァ イ

ルに無制限にアクセスでき る よ う にする必要があ り ます。 したがって、 システムが

稼動している間にウ イルスチェ ッ ク プログラムを含むサードパーテ ィ製品が検索

サーバーのフ ァ イルにアクセス しないよ う に設定する必要があ り ます。

拡張性 : 検索サーバーがインデッ ク スでき るテキス ト の量を制限する も重要な要

素は使用可能な RAM ですが、 CPU の条件によって処理でき るユーザー数が制限さ

れます。 非常に大きなコレ クシ ョ ン (例えば、 50 万ド キュ メ ン ト以上または 6.25 GB 以上の実テキス ト が含まれている もの) には、 64 ビ ッ ト の Solaris 検索サー

バーをお勧めし ます。 Solaris は、 高の安定性および RAM 拡張によ る拡張性を提

供し ます。 しかし、 小さなコレ クシ ョ ンの場合は、 Solaris サーバーのコス ト が見合

わないので、 Windows サーバーをお勧めし ます。

検索サーバーに必要な CPU の条件は、 主にポータルのユーザー数によって異な り ま

す。 基本的に、 検索サーバーは、 クエ リ の速度に関しては高い拡張性を持っていま

す。 プラムツ リーは、 平均フ ァ イル サイズが 28 KB のド キュ メ ン ト を 110,000 含ん

だテス ト コレ クシ ョ ン、 合計 3.1 GB の実テキス ト のインデッ ク ス作成によ る拡張

性の試験を実施し ま した。 弊社の試験結果は、 検索の頻度に関する一般的な前提条

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-15

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

件に基づいて分析する と (前提条件については、 「検索サーバー環境に関する基本的

な仮定」、 3-58 ページ を参照)、 4-CPU の 700MHz システムでは、 大 156,000 人の

ポータル ユーザーを処理でき る こ と を示しています。 2-CPU の 700MHz システムで

は、 78,000 ユーザーまで十分に処理できます。

パフォーマンス : インデッ ク スの作成と クエ リ の実行は、 メモ リーを集中的に使用

する処理です。 また、 検索サーバーでは、 効率の高いフ ァ イル I/O を行 う ために メ

モ リー マッ ピングを集中的に使用し ます。 したがって、 仮想メモ リーの処理をサ

ポー トするために、 少な く と も 3GB のページング フ ァ イルまたはスワ ップ領域を設

定する必要があ り ます。 また、 検索サーバーが行 う内部キャ ッシングをサポー トす

るための十分な物理 RAM も必要にな り ます。 (検索サーバーの内部キャ ッシング

は、 フ ァ イル システムまたはポータル / ポー ト レ ッ ト のキャ ッシング とは全 く別で

す)。

フ ァ イル I/O は、 インデッ ク スの作成やクエ リ の実行などの処理において非常に重

要なので、 検索サーバーには、 ハイエン ドのデ ィ ス ク ハード ウ ェアが必要にな り ま

す。 パフォーマンスを確保するには、 検索サーバーを低遅延のディ ス ク ド ラ イブま

たはデ ィ ス ク アレ イにインス トールする必要があ り ます。 すべての高速ローカル ディ ス ク を使用できます (SCSI、 RAID 等)。 ハード ウ ェアまたは OS ディ ス ク キャ ッシングに対する制限はあ り ません。

セキュ リ テ ィ : 検索サーバーには、 データが格納されるため、 ほとんどの企業は、

DMZ 内の内部フ ァ イアウ ォールの内側に配置し、 プラムツ リー コンポーネン ト が

導入されている コンピュータのみにアクセスを限定しています。

データベース サービス

以下のコンポーネン ト は、 ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン サーバーおよびオー ト メーシ ョ ン サーバーによって使用される SQL Server 2000 または Oracle 9i の永続ス ト レージです。

• ポータル データベース

• コラボレーシ ョ ン サーバー データベース

• コンテンツ サーバー データベース

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-16

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

• ワークフロー データベース (コンテンツ サーバーをインス トールした場合のみ使用)

• スタジオ サーバー データベース

• Analytics Server データベース

プラムツ リーでは、 Oracle と SQL Server との間でパフォーマンスに大きな差がある こ

とが確認されています。 ほとんどの処理では、 Oracle のほ う が SQL よ り時間がかか り

ます。 データベースに同等のハード ウ ェアを使用した場合でも、 Oracle を使用する企業

は、 ポータル サーバーに 15 ~ 20 %少ない ヒ ッ ト / 秒を得る こ とにな り ます。 また、 書

き込み集中型のユーザー同期、 ク ロール、 およびロギングの処理も SQL Server よ り は

るかに遅 く な り ます。

リ モー ト サーバー

リ モー ト サーバーとは、 ポー ト レ ッ ト 、 ク ローラ、 認証ウェブ サービス等の リ モー ト ウ ェブ サービスや Plumtree Analytics Server をホス トする コンピュータのこ と をいいま

す。 ウ ェブ サービスには多数の種類があ り、 ウ ェブ サービスをホス ト している リ モー ト サーバーの導入オプシ ョ ンは、 ホス ト されている ウ ェブ サービスの仕様に依存し ます。 基本的には、 信頼性および柔軟性を向上させるために、 これらのサービスをポータル サーバーから分離して導入する よ う にシステムが設計されています。

リ モー ト サーバーは、 いかなる HTTP 提供プラ ッ ト フォームにも導入する こ とができま

す。 プラムツ リーは、 ASP.NET および Java によ る ウ ェブ サービス開発を支援するため

のエンタープラ イズ開発キッ ト を提供しています。 リ モー ト サーバーとポータル システ

ムの連結関係はあま り緊密ではあ り ません。 外部のグループは、 ポータルに 小限の登

録を行 う こ とによって、 それぞれの リ モー ト サーバーを管理し、 維持する こ とができま

す。 また、 役割を外部グループに委譲する こ と もでき ます。

Plumtree Analytics Server を使用するには、 ポータル サーバーにインス トールされてい

る Analytics Server のエージェン ト と Analytics Server の リ モー ト サーバーとの間で通

信でき る よ う にするために、 ポー ト 31314 で ユニキャス ト UDP を有効にする必要があ

り ます。

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ スイー トの導入に関連する コ ンポーネン ト

信頼性 : ウ ェブ サービス とポータル サーバーを共存させる こ と をお勧めしない主な理由

は、 信頼性に影響する可能性があるためです。 ほとんどの場合、 リ モー ト サービスを使

用するには、 コンピュータに追加のサード パーテ ィ ソ フ ト ウ ェアをインス トール必要

があ り ます。 このサード パーテ ィ ソ フ ト ウ ェアによ る予測できない要因が、 ポータル ソ フ ト ウ ェアの動作の妨げになる こ とがあ り ます。 また、 企業が開発したポー ト レ ッ ト

またはサービスによってエラーが発生する可能性もあ り ます。 このコード をポータル サーバーから分離する こ とによって信頼性を向上させ、 問題が発生した際に容易にデ

バッグする こ とが可能にな り ます。

DLL のバージ ョ ンの不一致によ り、 一部のク ローラ ウ ェブ サービスは、 ポータル サー

バー、 オー ト メーシ ョ ン サーバー、 または他の特定のウェブ サービス と同じ コン

ピュータに導入できない場合があ り ます。 具体的な制限事項については、 ク ローラ ウ ェ

ブ サービスに付属の資料および リ リース ノー ト を参照して く ださい。

拡張性 : 異なる種類のウ ェブ サービスおよび同種類の異なる ウ ェブ サービスの拡張性は

異な り ます。 ポー ト レ ッ ト は、 通常、 並列ポータル エンジンのネイテ ィブ ロード バラ

ンシング機能を使用する こ とによって拡張できます。 あるいは、 ポー ト レ ッ ト がこれを

サポー ト していない場合は、 アプ リ ケーシ ョ ン サーバーのロード バランシングを使用

できます。 各ポー ト レ ッ ト の拡張性は大幅に異な り ます。 基本的には、 カス タマイズの

少ない静的ポー ト レ ッ ト はユーザー数に応じて柔軟に拡張できますが、 カス タマイズの

多い動的ポー ト レ ッ ト の場合、 静的ポー ト レ ッ ト に比べて効果的にキャ ッシングを行え

ないので、 リ モー ト サーバーのよ り高い処理能力が必要にな り ます。 ク ローラ ウ ェブ サービスや認証ウェブ サービス といったウ ェブ サービスを非同期で実行している場合

は、 リ モー ト サーバーよ り もオー ト メーシ ョ ン サーバーの拡張性が問題にな り ます。

パフォーマンス : ポー ト レ ッ ト をポータル サーバーから分離する こ とによって 高のパ

フォーマンスを得られます。 ポー ト レ ッ ト のパフォーマンスは、 ポー ト レ ッ ト が接続す

るバッ クエン ド システムの種類、 バッ クエン ド サーバーと リ モー ト サーバーの間の

ネッ ト ワークの速度、 およびポータル サーバーでキャ ッシュを使用しているかど う かに

大き く依存し ます。

セキュ リ テ ィ : ウ ェブ サービスに基づいたアーキテクチャーの一番の利点は、 ネッ ト

ワーク セキュ リ テ ィの柔軟性です。 ウ ェブ サービスは HTTP(S) を使用してポータル

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-18

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技術基盤 - コ ンポーネン トの集約

サーバーに接続するので、 リ モー ト サーバーをポータル サーバーから物理的に分離す

る こ とができます。 フ ァ イアウ ォールの内側または異なる ド メ インに配置した り、 イン

ターネッ ト を通すこ と も可能です。 例えば、 ロン ド ン支社にク ローラ ウ ェブ サービスを

導入し、 ニューヨーク支社にオー ト メーシ ョ ン サーバーを導入して、 インターネッ ト を

通してこれらを接続する こ とができます。 ただし、 ク ローラ ウ ェブ サービスや認証ウ ェ

ブ サービス といった非同期のウェブ サービスを使用する場合、 パフォーマンスを確保

するには、 ソース リ ポジ ト リ のなるべ く近 く にウ ェブ サービスを導入する こ と をお勧

めし ます。

コ ンポーネン トの集約

高の信頼性、 パフォーマンス、 拡張性、 容易な ト ラブルシューテ ィ ング、 および可用

性を目標に運用システムの 適化を行 う場合、 よ り多 く の (性能はそれほど高 く ない)

コンピュータを導入する こ とにな り ます。 しかしながら、 多 く の企業では、 ハード ウ ェ

アのコス トおよび メ ンテナンス等の理由で、 プラムツ リーが推奨する コンピュータ数を

導入できません。 このよ う な場合は、 コンポーネン ト を集約する必要があ り ます。

多 く のコンポーネン ト は、 リ ス ク を伴 う こ と な く集約する こ とができます。 また、 集約

によ る リ ス ク を軽減させる こ と も可能です。 次の節では、 複数のコンポーネン ト を 1 台のコンピュータに集約し、 1 ~ 5 台のコンピュータを使用してエンタプラ イズ ウ ェブ スイー ト を導入する方法を説明し ます。 これらの例では、 ユーザー数、 またはプラムツ

リーおよびサード パーテ ィが提供しているポー ト レ ッ ト をすべて考慮しているわけでは

あ り ません。 これらの例は、 導入に関する様々な意思決定の影響を評価するためのガイ

ド ラ イン と して役立てて く ださい。

まず、 コンポーネン ト を集約する際の基本的なルールを説明し ます。

• ほとんどの企業では、 ポータル サーバー、 管理ポータル サーバー、 およびイ メージ サーバーを分離する必要はあ り ません。 大規模なシステムの場合、 またはセキュ リ

テ ィ ポ リ シーによって管理機能をエク ス ト ラネッ ト に公開できない場合は、 これら

のコンポーネン ト を分離する と効果的です。 ほとんどのケースでは、 信頼性を優先

する必要があるため、 これらのコンポーネン ト を集約し、 ロード バランス構成を導

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-19

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技術基盤 - コ ンポーネン トの集約

入する こ と をお勧めし ます。 マルチ CPU のコンピュータを使用する こ とによってさ

らに リ ス ク を軽減する こ とができます。

• 可能である場合は、 ウ ェブ サービスを 1 台のコンピュータに集約して く ださい。 ほとんどのポー ト レ ッ ト は、 他のポー ト レ ッ ト と同じ コンピュータに導入されている

場合でも安定したパフォーマンスを維持し ます。 また、 他の種類のウェブ サービス

と同じ コンピュータに導入する こ と も可能です。 導入するハード ウ ェア数を 小に

する必要がある場合は、 コンテンツ サーバー、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、 および

ス タジオ サーバーの組み合わせを 1 台のコンピュータに導入した り、 それらをポー

ト レ ッ ト と同じ コンピュータに導入する こ とができます。 ただし、 これらの製品を 1 台のコンピュータに集約する場合は、 JVM 用のメモ リー設定に特に注意して く ださ

い。 詳し くは、 プラムツ リー ナレ ッジベースを参照して く ださい。 また、 ト ラブル

シューテ ィ ングを容易にするために、 これらのコンポーネン ト を異なるポー ト で実

行する こ と をお勧めし ます。

注意 : E- メール ポー ト レ ッ ト (特に多数のユーザーを処理する もの) は CPU リ ソースを大量に消費するので、 他のコンポーネン ト と組み合わせた場

合、 容量の問題が発生する可能性があ り ます。

• システムによっては、 検索サーバーをデータベース と組み合わせる と効率的です。 ほとんどの DBA は、 他のコンポーネン ト とデータベースを同じ コンピュータに導入

する こ と を許可しないでし ょ う が、 検索サーバーとデータベースを小規模~中規模

のシステムの十分な容量を持つコンピュータに共存させる こ とは可能です。

• Oracle ではな く SQL Server を使用する こ と をお勧めし ます。 SQL Server 2000 は、

データベースに必要な CPU 能力とポータル サーバーに必要な CPU 能力の両方の面

で、 Oracle 9i よ り も高いパフォーマンスを提供し ます。 ク ロールおよびユーザーの

同期は、 SQL Server を使用した場合、 Oracle よ り もはるかに高速に処理できます。

• 十分な RAM が搭載されている コンピュータを用意して く ださい。 複数のコンポーネ

ン ト を 1 台のコンピュータに共存させる場合、 少な く と も 2 GB の RAM が必要にな

り ます。

• 時間を効率よ く使 う こ とによってコ ス ト を節約できます。 基本的には、 ポータル サーバーとオー ト メーシ ョ ン サーバーを共存させる こ とはお勧めできません。 しか

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技術基盤 - 単一マシン構成

し、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ に大量のコンテンツが含まれていない場合、 外部のユー

ザー ディ レ ク ト リ から多数のユーザーの同期を行わない場合、 かつ夜間はほとんど

使用されない場合、 オー ト メーシ ョ ン サーバーのタ ス クのほとんどを夜間に実行

し、 日中は、 ポータル サーバーがシステム リ ソースを自由に使用してユーザーを処

理でき る よ う に構成する こ とができます。 他の場合でも、 非同期タ ス ク をオフピー

ク時に実行する こ とによってコンピュータの集約が可能になる こ とがあ り ます。

単一マシン構成

運用システムでは、 単一マシンにすべてのプラムツ リー コンポーネン ト を導入しないで

く ださい。 プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト は、 水平方向の拡張性と強

化された信頼性を実現するために設計されてお り、 基本的には分散アーキテクチャで

す。 しかし、 機能検証システム、 開発システム、 または小規模なデモ システムでは、 す

べてのコンポーネン ト を 1 台のマシンに導入する必要があるかも しれません。 このよ う

な場合 (および 2、 3 台のマシンで構成されている小規模なシステムの場合) は、 次の

点に注意して く ださい。

• アプ リ ケーシ ョ ン サーバーの JVM 設定

リ ソース制限のある環境における Java Virtual Machine の設定については Java アプ

リ ケーシ ョ ン サーバーの資料を参照して く ださい。 も重要な設定は次の通 り です。

o -Xms - 初期 ヒープ サイズ

この値は、 デフォル ト の 256 MB よ り小さい値に設定できます。

o -XX:NewSize - ガベージ コレ クシ ョ ン用の新規生成メモ リー プールのサイズ この値は、 デフォル ト の 64 MB よ り小さい値に設定できます。

• 検索サーバーの設定フ ァ イル

検索サーバーのインス トール環境には、 サンプルの設定フ ァ イルが含まれてお り、

これらのフ ァ イルを リ ソース制限のある環境においてプロセスのサイズを制御する

ために使用できます。 これらのフ ァ イルは、 ptsearchserver\5.0\config に格納され

ています。 利用可能な物理 RAM に基づいた、 デモ システム、 小規模システム、 中

規模システム、 大規模システム、 および 大規模システムのためのサンプル フ ァ イ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-21

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技術基盤 - 単一マシン構成

ルがあ り ます。 検索サーバーのメモ リー設定を調整するまたは 小に設定するには、

サンプル フ ァ イルをコピーし、 ignite.ini とい う名前で保存して く ださい。 ignite.ini とは、 検索サーバーによってロード される設定フ ァ イルの名前です。 サンプル フ ァ

イルの詳細については、 「検索サーバーの設定フ ァ イルのサイジング」、 3-55 ページ を参照して く ださい。

• データベース

リ ソース制限のある環境におけるデータベースの設定については、 Oracle または SQL Server の資料を参照して く ださい。

コ ンポーネン トの省略

機能検証の目的によっては、 単一マシンのインス トール環境のい くつかのコンポーネン

ト を省略する こ とができます。 小構成と して、 ポータル環境には以下のコンポーネン

ト を インス トールする必要があ り ます。

• 管理ポータル サーバー

• イ メージ サーバー

• 検索サーバー

• ポータル データベース

他のコンポーネン ト は、 特定の機能を追加するために必要にな り ます。

• オー ト メーシ ョ ンサーバー : ド キュ メ ン ト 、 ユーザー、 グループ、 およびユーザー プロフ ァ イル 情報をポータルにインポー トするために必要

• コンテンツ サーバー、 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ 、 コンテンツ サーバー データベー

ス : テンプレー ト によ るポータル コ ミ ュニテ ィのブランデ ィ ング、 コンテンツ サー

バーのポー ト レ ッ ト と機能のフルセッ ト を提供するために必要

注意 : バージ ョ ン 5.0.2 以降では、 ド キュ メ ン ト のア ップロード を行 う には

ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ を インス トールする必要があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-22

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技術基盤 - 2 台マシン構成

• コ ラボレーシ ョ ン サーバー、 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ 、 コ ラボレーシ ョ ン サー

バー データベース : コ ラボレーシ ョ ン サーバーのポー ト レ ッ ト と機能を使用するた

めに必要

• ス タジオ サーバー、 ス タジオ サーバー データベース : ス タジオ サーバーのポー ト

レ ッ ト と機能を使用するために必要

• WS サーバー : プラムツ リーの SOAP API へのアクセスに必要

• Analytics Server、 Analytics Server データベース : Analytics Server のコン ソールと

ポー ト レ ッ ト を使用するために必要

2 台マシン構成

単一マシン構成と同様、 プラムツ リーは分散アーキテクチャを使用しているため、 2 台マシン構成は、 機能検証のためのデモ システム、 開発システム、 または試験用システム

のみに適しています。 また、 デモ システムの場合は、 大量の双方向処理が発生し、 マイ ページおよび管理画面の配信が 優先されるため、 ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン コンポー

ネン ト の負荷を分散する必要があ り ます。

表 3-1: 2 台マシン構成

マシン コンポーネン ト

1 (ポータル ウェブ アプリケー

シ ョ ンと 1 つのバッ クエン ド サー

ビス コンポーネン ト )

• ポータル サーバー

• イ メージ サーバー

• オー ト メーシ ョ ン サーバー

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-23

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技術基盤 - 2 台マシン構成

注意点 と ガイ ド ラ イ ン

• このよ う な 小構成を使用する場合、 両方のマシンには十分な メモ リーおよび CPU リ ソースが搭載されている必要があ り ます。 2 台マシン構成では、 同様の技術仕様を

持つマシンを使用する こ と を前提と しています。 仕様が異なるマシンを使用する場

合は、 すべてのウェブ アプ リ ケーシ ョ ン コンポーネン ト を CPU 数が も多い、

も高速なマシンに導入する必要があ り ます。

• ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン コンポーネン ト をホス トするマシンに大量の RAM および

複数の高速 CPU を搭載する と効果的です。 このマシンでは、 デ ィ ス ク スペースおよ

びデ ィ ス クの速度はそれほど重要ではあ り ません。

• バッ クエン ド サービス コンポーネン ト をホス トするマシンに大量の RAM および高

速ディ ス ク を搭載する と効果的です。 また、 複数の CPU を搭載する と さ らに効果的

ですが、 CPU の速度自体はそれほど重要ではあ り ません。

2 (追加のウェブ アプリケーシ ョ

ンおよびバッ クエン ド サービス コンポーネン ト )

• WS サーバー

• コ ラボレーシ ョ ン サーバー

• コンテンツ サーバー

• ス タジオ サーバー

• ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ

• 検索サーバー

• Analytics Server• ポータル、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、 コンテ

ンツ サーバー、 ワーク フロー、 ス タジオ サー

バー、 および Analytics Server のそれぞれのデー

タベース

表 3-1: 2 台マシン構成

マシン コンポーネン ト

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-24

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技術基盤 - 3 台マシン構成

リ ス クおよびリ スクの軽減

2 台マシン構成は、 システムの可用性があま り重要視されない、 100 ~ 200 ユーザーの

ユーザー検収テス ト用のシステムに適しています。 以下の表に、 少ないユーザー数用の 2 台マシン システムを導入する場合の リ ス クおよび リ ス クの軽減要素を示し ます。

3 台マシン構成

3 台マシン構成は、 運用ポータル システムに使用する こ とが可能な 小構成です。 ただ

し、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、 コンテンツ サーバー、 またはス タジオ サーバーのコ

ンポーネン ト を併せてインス トールする場合、 3 台マシン構成は機能検証用以外のシス

表 3-2: リ ス クおよび軽減要素

リスク 推奨事項

オー ト メーシ ョ ン サーバーがクロール、 メ ン

テナンス処理、 およびユーザーの同期を実行する際に、 ポータル サーバーに必要な CPU およびメモリーを占有してしま う可能性があります。

• オー ト メーシ ョ ン サーバーのすべての

タ ス クが夜間に実行される よ う にスケジュールを設定し ます。

コ ラボレーシ ョ ン サーバー、 コンテンツ サー

バー、 スタジオ サーバー、 検索サーバー、

Analytics Server およびデータベースの間で

メモリーの奪い合いになり、 パフォーマンスが低下する可能性があります。

• 大量のド キュ メ ン ト を インデッ ク ス しないこ と、 多数のス タジオ サーバー データベースをホス ト しないこ と、 大量のコンテンツを発行しないこ と

• 2 台目のマシンに RAM を増設する こ と

• すべてのコンポーネン ト がなるべ く少ないメモ リーを使用する よ う に設定する こ と

• 上記を行ってもパフォーマンスが不十分である場合は、 データベースを別のサーバーに移して 3 台マシン構成を導

入する こ と をお勧めし ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-25

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技術基盤 - 3 台マシン構成

テムにはお勧めできません。 以下に、 ユーザー数またはコンテンツの量のどちらかを重

視するかによって異なる、 2 種類の導入環境を示し ます。

タ イプ 1 : ユーザー数が少な く 、 コ ンテンツの量が多い場合

表 3-3: 3 台マシン構成、 タ イプ 1

マシン コンポーネン ト

1 (すべてのウェブ アプリケーシ ョ ン コンポーネン ト )

• ポータル サーバー (管理ポータル サーバー

を含みます。 「ポータル サーバー」 と記載し

ている場合は、 特に指定していない限 り、管理ポータル サーバーを含みます。)

• イ メージ サーバー

• WS サーバー

• コ ラボレーシ ョ ン サーバー

• コンテンツ サーバー

• ス タジオ サーバー

2 (検索およびインデッ クス作成のため

のコンポーネン ト )

• オー ト メーシ ョ ン サーバー

• 検索サーバー

• Analytics Server

3 (永続ス ト レージ コンポーネン ト ) • ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ

• ポータル、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、

コンテンツ サーバー、 ワーク フロー、

ス タジオ サーバー、 および Analytics Server のそれぞれのデータベース

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-26

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技術基盤 - 3 台マシン構成

注意点 と ガイ ド ラ イ ン

• コンテンツの量 (ナレ ッジ ディ レ ク ト リ にク ロールされる コンテンツ、 コ ラボレー

シ ョ ン サーバーを通して提出される コンテンツ、 コンテンツ サーバーを通して発行

される コンテンツをすべて含む) を重視する このタ イプのシステムでは、 バッ クエ

ン ド サービス コンポーネン ト を分離し、 別々のマシンに導入する必要があ り ます。

• 検索およびインデッ ク ス作成のためのコンポーネン ト をホス トするマシンに大量の RAM、 高速デ ィ ス ク、 および複数 CPU を搭載する と も効果的です。 データベース

を導入するマシンの CPU の速度はそれほど重要ではあ り ません。 ウ ェブ アプ リ ケー

シ ョ ンをホス トするマシンに大量の RAM、 さ らには複数の CPU を搭載する と効果

的です。

• Oracle ではな く SQL Server を使用する こ とによってよ り高いパフォーマンスを得る

こ とができます。

! 重要 : 一部の 3 台マシン システムおよび Oracle データベースを使用するほとん

どすべてのシステムでは、 IT のベス ト プラ クテ ィ スに従 う場合、 データベース サーバーを他のすべてのポータル コンポーネン ト から分離して導入、 管理、 お

よびサイジングする必要があ り ます。 このよ う な場合は、 2 台マシン構成を使用

し、 3 台目のマシンをデータベース専用のマシンにして、 ド キュ メ ン ト リ ポジ

ト リ を検索サーバーやオー ト メーシ ョ ン サーバーといった他のバッ クエン ド サービス と同じマシンに導入する こ と をお勧めし ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-27

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技術基盤 - 3 台マシン構成

タ イプ 2 : ユーザー数が多 く 、 コ ンテンツの量が少ない場合

表 3-4: 3 台マシン構成、 タ イプ 2

マシン コンポーネン ト

1 (ポータルのウェブ アプリケーシ ョ ン コンポーネン ト )

• ポータル サーバー

• イ メージ サーバー

2 (追加のウェブ アプリケーシ ョ ン コンポーネン ト )

• WS サーバー

• コ ラボレーシ ョ ン サーバー

• コンテンツ サーバー

• ス タジオ サーバー

• Analytics Server

3 (バッ クエン ド サービス コンポーネン ト )

• オー ト メーシ ョ ン サーバー

• 検索サーバー

• ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ

• ポータル、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、

コンテンツ サーバー、 ワーク フロー、

ス タジオ サーバー、 および Analytics Server のそれぞれのデータベース

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-28

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技術基盤 - 4 台マシン構成

注意点 と ガイ ド ラ イ ン

• ユーザー数を重視する このタ イプのシステムでは、 ユーザーはフロン ト エン ドの

ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン コンポーネン ト を使用するため、 これらのコンポーネン ト

を別々のマシンに導入する必要があ り ます。

• ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンをホス トするマシンに追加 RAM および複数の CPU を搭載

する と も効果的です。

• ユーザーの同期およびク ロールは夜間に実行する こ と をお勧めし ます。 こ うする こ

とによ り 、 日中は、 バッ クエン ド マシンの CPU サイ クルが開放されるので、 エン

ドユーザーによ るポータルの参照および検索のパフォーマンスを向上できます。

4 台マシン構成

4 台マシン構成は、 ポータル、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、 コンテンツ サーバー、 およ

びス タジオ サーバーによって構成されるエンタープラ イズ ウ ェブの運用システムに使

用する こ とが可能な 小構成です。 4 台のマシンを使用でき る場合、 リ ソースのコンテ

ンシ ョ ンを発生させる こ と な く、 CPU 集中型およびメモ リー集中型のウェブ アプ リ

ケーシ ョ ンを メモ リーおよび I/O 集中型のサービスから分離する こ とができます。 しか

し、 これも 小構成であ り、 コンポーネン ト を性能がそれほど高 く ないよ り多 く のマシ

ンに導入する こ とによ りパフォーマンスおよび信頼性を向上させる こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-29

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技術基盤 - 4 台マシン構成

タ イプ 1 : 中位のユーザー数、 中位の コ ンテンツの量

表 3-5: 4 台マシン構成、 タ イプ 1

マシン コンポーネン ト

1 (ポータルのウェブ アプリケーシ ョ ン コンポーネン ト )

• ポータル サーバー

• イ メージ サーバー

2 (追加のウェブ アプリケーシ ョ ン コンポーネン ト )

• WS サーバー

• コ ラボレーシ ョ ン サーバー

• コンテンツ サーバー

• ス タジオ サーバー

• Analytics Server• ポー ト レ ッ ト

3 (検索およびインデッ クス作成のため

のコンポーネン ト )

• オー ト メーシ ョ ン サーバー

• 検索サーバー

4 (永続ス ト レージ コンポーネン ト ) • ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ

• ポータル、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、

コンテンツ サーバー、 ワーク フロー、

ス タジオ サーバー、 および Analytics Server のそれぞれのデータベース

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-30

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技術基盤 - 4 台マシン構成

注意点 と ガイ ド ラ イ ン

この 4 台マシン構成は、 合理的で汎用性のある構成です。

• ポー ト レ ッ ト が不安定なバッ クエン ド システムに接続する場合、 または他のソ フ ト

ウ ェアのインス トールが必要な場合は特に、 ポータル サーバーをポー ト レ ッ ト から

分離する こ とによって信頼性を高める こ とができます。

• インデッ ク スの作成処理では、 オー ト メーシ ョ ン サーバーと検索サーバーの両方の

コンポーネン ト に負荷がかかるので、 これらの 2 つのコンポーネン ト を共存させる

こ とはあま り望ま し く あ り ません。 これらを共存させる場合は、 インデッ ク スの作

成が通常よ り長 く かかるので、 できれば夜間に実行する よ う にスケジュールを設定

して く ださい。

• このシステムは、 可用性を目標に 適化されていません。 ポータル サーバーがダウ

ンした場合、 ユーザーはシステムを利用できな く な り ます。 システムの可用性を優

先する場合、 または多数のユーザーを処理する必要がある場合は、 タ イプ 2 の構成

をお勧めし ます。

• コンテンツの量が多い場合は、 1 台のマシンにフロン ト エン ド コンポーネン ト を集

約する こ とができます。 こ うする こ とによ り、 オー ト メーシ ョ ン サーバーと検索

サーバーを別々のマシンに導入する こ とが可能にな り ます。 コンテンツの量が多い

場合、 オー ト メーシ ョ ン サーバーにおける ク ロール 処理、 および検索サーバーにお

ける インデッ ク ス作成処理の両方が多 く なる こ とが予想されます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-31

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技術基盤 - 4 台マシン構成

タ イプ 2 : よ り高い可用性、 よ り多 く のユーザー、 よ り少ないコ ンテンツをサ

ポー ト する場合

表 3-6: 4 台マシン構成

マシン コンポーネン ト

1 (ポータルのウェブ アプリケーシ ョ ン コンポーネン ト )

• ポータル サーバー

• イ メージ サーバー

2 (ポータルのウェブ アプリケーシ ョ ン コンポーネン ト、 マシン 1 とのロード バランス構成を導入)

• ポータル サーバー

• イ メージ サーバー

• WS サーバー

3 (追加のウェブ アプリケーシ ョ ン コン

ポーネン ト )

• WS サーバー

• コ ラボレーシ ョ ン サーバー

• コンテンツ サーバー

• ス タジオ サーバー

• Analytics Server• ポー ト レ ッ ト

4 (バッ クエン ド サービス コンポーネン

ト )

• オー ト メーシ ョ ン サーバー

• 検索サーバー

• ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ

• ポータル、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、

コンテンツ サーバー、 ス タジオ サーバー、

および Analytics Server のそれぞれの

データベース

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-32

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技術基盤 - 4 台マシン構成

注意点 と ガイ ド ラ イ ン

この構成は、 パフォーマンス よ り も信頼性および可用性を優先する場合にお勧めし ま

す。

• このシステムは、 ポータル サーバーの可用性および信頼性を目標に 適化されてい

ます。 ポータル サーバーから コンポーネン ト を分離する こ とによって、 ポータル サーバーがダウンする リ ス ク を 低限に抑える こ とができます。 また、 1 台のサー

バーがダウンしても、 同じ構成を持つ 2 台目のサーバーと ロード バランス されてい

るので、 エン ドユーザーはシステムを利用し続ける こ とができます。

• このシステムは、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ に大量のコンテンツが含まれている場合、

またはコンテンツを頻繁に リ フレ ッシュする必要がある場合はあま りお勧めできま

せん。 このよ う な場合は、 オー ト メーシ ョ ン サーバーのジ ョ ブをなるべ く オフピー

ク時に実行する こ と をお勧めし ます。 コンテンツおよび検索を重視する場合は、 タ

イプ 3 の構成をお勧めし ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-33

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技術基盤 - 4 台マシン構成

タ イプ 3 : 大量のナレ ッ ジ デ ィ レ ク ト リ コ ンテンツがある場合

表 3-7: 4 台マシン構成、 タ イプ 3

マシン コンポーネン ト

1 (ウェブ アプリケーシ ョ ン コンポーネン ト )

• ポータル サーバー

• イ メージ サーバー

• WS サーバー

• コ ラボレーシ ョ ン サーバー

• コンテンツ サーバー

• ス タジオ サーバー

• Analytics Server• ポー ト レ ッ ト

2 (クロール用コンポーネン ト ) • オー ト メーシ ョ ン サーバー

• ク ローラ ウ ェブ サービス

3 (インデッ クス作成および検索のため

のコンポーネン ト )

• 検索サーバー

4 (永続ス ト レージ コンポーネン ト ) • ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ

• ポータル、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、

コンテンツ サーバー、 ス タジオ サーバー、

および Analytics Server のそれぞれの

データベース

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-34

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技術基盤 - 4 台マシン構成

注意点 と ガイ ド ラ イ ン

この構成は、 コンテンツのク ロール、 インデッ ク ス作成、 および検索のために 適化さ

れています。

• エン ドユーザーに大きな影響を与える こ と な く、 どの時間帯でも ク ロールやイン

デッ ク スの作成処理を実行できます。

• この場合、 高のパフォーマンスを得るには、 検索サーバーのマシンに大量の RAM を搭載する必要があ り ます。

• このシステムには、 1 つのポータル サーバーのみが構成されてお り、 他のコンポー

ネン ト (特にポー ト レ ッ ト ) と同じ コンピュータに導入されているので、 タ イプ 2 の構成よ り も信頼性および可用性に欠けます。 ポー ト レ ッ ト用に追加のソ フ ト ウ ェ

アをインス トールする必要がある場合、 または CPU 集中型のポー ト レ ッ ト を使用す

る場合 (E メール ポー ト レ ッ ト等) は、 コンピュータを追加する こ と をお勧めし ま

す。

! 重要 : 多 く の 4 台マシン システムおよび Oracle データベースを使用するほとん

どすべてのシステムでは、 IT のベス ト プラ クテ ィ スに従 う場合、 データベース サーバーを他のすべてのポータル コンポーネン ト から分離して導入、 管理、 お

よびサイジングする必要があ り ます。 このよ う な場合は、 3 台マシン構成を使用

し、 4 台目のマシンをデータベース専用のマシンにして、 ド キュ メ ン ト リ ポジ

ト リ を検索サーバーやオー ト メーシ ョ ン サーバーといった他のバッ クエン ド サービス と同じマシンに導入する こ と をお勧めし ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-35

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技術基盤 - マシン 5 台 (またはそれ以上) の構成

マシン 5 台 (またはそれ以上) の構成

5 台以上のマシンを導入でき る場合、 使用可能な構成の種類が一段と増えます。 構成を

決定する上で も重要となる メ ト リ ク スは、 ユーザー数と コンテンツの量です。 一般的

には、 コンテンツの量よ り も、 ユーザー数の方がポータル サーバーを水平に拡張するた

めのオプシ ョ ンに影響し ます。

5 台以上のマシンを導入する場合、 システムの信頼性を 大にするには、 よ り小さなコ

ンピュータをよ り多数導入する こ とにな り ます。 システムの信頼性を 大にするには、

以下の基本的なルールに従 う必要があ り ます。

• 初にポータル サーバーのロード バランシングを行います。

• 他のバッ クエン ド システムにアクセスするポー ト レ ッ ト を分離し ます (特に、 その

ポー ト レ ッ ト を使用するためにプラムツ リー製以外のソ フ ト ウ ェアをポータル サー

バーにインス トールする必要がある場合)。

• コ ラボレーシ ョ ン機能を重視する場合は、 次にコ ラボレーシ ョ ン サーバーを他のコ

ンポーネン ト から分離し ます。 コ ラボレーシ ョ ン サーバーのロード バランシングを

行 う こ と も可能です。

• 大量のコンテンツを処理する必要がある場合は、 オー ト メーシ ョ ン サーバーと検索

サーバーを分離して く ださい。

この節では、 異なる種類のサーバーをシステムに追加する こ とによって得られる効果を

示し ます。

• ポータル サーバーの追加 - ポータルのウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンをホス トするマシン

を追加する こ とによって、 処理でき る同時ユーザー数を増やすと と もにシステム全

体の信頼性を向上させる こ とができます。 ポータル サーバーは、 サード パーテ ィの

ロード バランシング システムの制御下に置 く こ とができます。

• オー ト メーシ ョ ン サーバーの追加 - オー ト メーシ ョ ン サーバーをホス トするマシン

を追加する こ とによって、 コンテンツを ク ロールするジ ョ ブ、 ユーザー プロフ ァ イ

ルをイン ポー トするジ ョ ブ、 他の リ ポジ ト リやアイデンテ ィ テ ィ管理システム とセ

キュ リ テ ィの同期を行 う ジ ョ ブなどをよ り多 く実行する こ とが可能にな り ます。 しかし、 検索サーバーは水平に拡張する こ とができないため、 コンテンツを ク ロール

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-36

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技術基盤 - マシン 5 台 (またはそれ以上) の構成

するために 3 ~ 4 台以上のオー ト メーシ ョ ン サーバーを追加しても、 検索サーバー

によ る インデッ ク ス作成処理がボ ト ルネッ ク と な り、 シス テムのパフォーマンスは

改善されません。

• リ モー ト サーバーの追加 - ポー ト レ ッ ト をホス トするマシンを追加する こ とによっ

て、 ポータル サーバー用のマシンを追加した場合と同様に、 処理でき る同時ユー

ザー数を増やすこ とができます。 リ モー ト サーバーは、 通常、 特定のウ ェブ サービ

スを提供するためにサード パーテ ィ ソ フ ト ウ ェア と接続するので、 導入環境によっ

て必要なマシン数が大幅に異な り ます。 基本的には、 信頼性が変化するバッ クエン

ド システムに接続するポー ト レ ッ トや、 ポータル サーバーのキャ ッシュを使用しな

い即時性を必要とするポー ト レ ッ ト の場合は、 ポー ト レ ッ ト を分離して専用のサー

バーに導入する必要があ り ます。

• コ ラボレーシ ョ ン サーバーの追加 - コ ラボレーシ ョ ン サーバーをホス トするマシン

を追加する こ とによって、 共同プロジェ ク ト とそれに関連する タ ス ク、 デ ィ スカ ッ

シ ョ ン、 およびド キュ メ ン ト を利用するユーザーに対する処理能力を向上させる こ

とができます。 コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 サード パーテ ィのロード バランシン

グ システムの制御下に置 く こ とができます。 DNS エイ リ アスを設定する こ とによっ

て、 ポータルの並列ポータル エンジン (PPE) を使用して、 コ ラボレーシ ョ ン サー

バーの複数インス タンスのロード バランシングを行 う こ とが可能にな り ます。

• 検索サーバーの追加 - クエ リ サーバーと インデッ ク ス サーバーを分離し、 検索の複

製機能を使用してインデッ ク ス データを同期する こ とによって、 クエ リ機能 ( イン

デッ ク スの作成ではな く ) を水平に拡張する こ とができます。 複数のクエ リ サー

バーをサード パーテ ィのロード バランシング ハード ウ ェアの制御下に置 く こ とが

できます。 しかし、 管理コス ト が増加するため、 このよ う な高度なシステムを導入

するに当たっては、 利点および リ ス ク を十分に分析する必要があ り ます。 詳細につ

いては、 プラムツ リーの営業担当にお問い合わせ く ださい。

• コンテンツ サーバーの追加 - マシンを追加する こ とによってコンテンツ サーバーを

水平に拡張する こ とはできません。 コンテンツ サーバー データベースには、 一度に 1 つのコンテンツ サーバー インス タンス しかアクセスできません。 しかし、 コンテ

ンツ サーバー ポー ト レ ッ ト は主に管理的な役割を持ってお り、 実際に発行されたコ

ンテンツは、 フ ァ イル システムまたは FTP サイ ト に配信されます。 この発行された

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-37

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技術基盤 - ハー ド ウ ェ アのサイジングおよび拡張

コンテンツは、 標準的な方法で水平に拡張でき る ウ ェブ サーバーを使用して配信す

る こ とができます。 個々のコンテンツ サーバーに対して専用のデータベースおよび

ポー ト レ ッ ト用の管理オブジェ ク ト ディ レ ク ト リ に専用のフォルダを作成する こ と

によって、 複数のコンテンツ サーバーを導入する こ とができます。 ただし、 管理コ

ス ト が増加するため、 このよ う な高度なシステムを導入するに当たっては、 利点お

よび リ ス ク を十分に分析する必要があ り ます。 詳細については、 プラムツ リーの営

業担当にお問い合わせ く ださい。

• ス タジオ サーバーの追加 - マシンを追加する こ とによってス タジオ サーバーを水平

に拡張する こ とはできません。 ス タジオ サーバー データベースには、 一度に 1 つの

ス タジオ サーバー インス タンス しかアクセスできません。 しかし、 個々のス タジオ サーバーに対して専用のデータベースおよびポー ト レ ッ ト用の管理オブジェ ク ト ディ レ ク ト リ に専用のフォルダを作成する こ とによって、 複数のス タジオ サーバー

を導入する こ とができます。 ただし、 管理コス ト が増加するため、 このよ う な高度

なシステムを導入するに当たっては、 利点および リ ス ク を十分に分析する必要があ

り ます。 詳細については、 プラムツ リーの営業担当にお問い合わせ く ださい。

• Analytics Server の追加 - マシンを追加する こ とによって Analytics Server を水平に

拡張する こ とはできません。 Analytics Server データベースには、 一度に 1 つの Analytics Server インス タンス しかアクセスできません。

ハー ド ウ ェ アのサイジングおよび拡張

この節では、 プラムツ リー コンポーネン ト の初期容量、 適容量、 および設定条件を見

積も るためのガイ ド ラ インを提供し ます。 この節をお読みになる前に、 貴社のビジネス

要件およびネッ ト ワークの運用環境を理解する必要があ り ます。 貴社固有の要件に適し

た構成を決定するには、 プラムツ リーの営業担当にご相談 く ださい。

上記で説明したよ う に、 プラムツ リー エンタプラ イズ ウ ェブ ス イー ト は、 異なる コン

ピュータに導入可能な複数の異なる コンポーネン ト によって構成されています。 これら

の各コンポーネン ト には、 それぞれ固有のサイジング条件および拡張条件があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-38

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

その中でもポータル サーバーは、 エン ド ユーザーがス イー ト の他のすべての機能にア

クセスするために必要なコンポーネン ト であるため、 プラムツ リー エンタプラ イズ ウ ェ

ブ ス イー ト の導入をプランニングする際は、 まずポータル サーバーを拡張でき る方法

と必要となる容量を理解する必要があ り ます。

ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

ポータルの導入環境の拡張は、 同時ユーザー数またはポータルの登録ユーザー数の合計

に直接依存している と思われていますが、 実際はそ う ではあ り ません。 同時ユーザーと

い う用語は、 ク ラ イアン ト / サーバー システムに関連する従来の用語であ り、 ウ ェブ ベースのシステムでは、 ク ラ イアン ト / サーバー アプ リ ケーシ ョ ンで使用される よ う な

負荷のかかる接続はあ り ません。 HTTP 1.1 のキープ アラ イブ接続やサーバー サイ ド ステー ト は使用されますが、 これらには通常の状態で制限される こ とのない リ ソース

(TCP/IP ソケ ッ トおよび メモ リー) が使用されます。 フ ァ イル ハン ドル、 データベース

への接続、 および HTTP 接続は、 すべてのユーザーが再利用でき る よ う にプールされま

す。 また、 ポータルの登録ユーザー数もポータルの拡張にはあま り影響し ません。 登録

ユーザー数が多い場合、 データベースのテーブルが少し長 く な り ますが、 データベース

のテーブルのサイズは、 ほとんどのポータルの処理にあま り影響を与えません。

ポータル サーバーのパフォーマンス特性および拡張性は、 ウ ェブ サーバーが 1 秒あた

り受信するページ要求 (「 ヒ ッ ト 」 と も言 う ) および利用パターン (異なるポータル機能にわたるページ ヒ ッ ト の分散) に直接依存しています。 ポータル サーバーの拡張性の

制限的要素は、 ポータル サーバーをホス トする コンピュータの CPU リ ソースです。 ポータル サーバーへの CPU の増設、 およびウェブ フ ァームへのポータル サーバーの増

設を行 う こ とによって、 ポータルでは、 さ らに多 く のページ要求を処理でき る よ う にな

り ます。 ポータル サーバーは、 サーバー フ ァームにコンピュータを増設する こ とによっ

て直線的に拡張する こ とができます。 つま り、 2 台のコンピュータでは、 1 台のコン

ピュータの約 2 倍の処理を行えます。 一方、 Windows 環境においては、 1 台のコン

ピュータに CPU を増設しても、 ポータル サーバーを直線的に拡張する こ とはできませ

ん。 1 CPU から 2 CPU に増設した場合は、 約 65% のスループッ ト の増加が可能で、 2 CPU から 4 CPU に増設した場合も同様の効果があ り ます。 JVM が適切にチューニング

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-39

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

されている Unix 環境においては、 4 CPU までは、 CPU の増設によ り ポータル サーバー

をほぼ直線的に拡張する こ とができます。

ユーザーの増加と と もに ヒ ッ ト数も増加し ますが、 導入開始前に一定時間におけるユー

ザーあた り の ヒ ッ ト数を見積も るには、 ある程度の予測が必要にな り ます。 さ らに、 こ

れらのユーザーが実行する操作の組み合わせパターンも、 システム全体のパフォーマン

スおよび拡張性に影響を与えますが、 ユーザーが実行する操作のパターンを予測する こ

とは困難です。 したがって、 プラムツ リーは、 こ こで記載している推奨事項が貴社の導

入環境においても的確である とい う こ とは保証できません。 プラムツ リーは、 特定の

ハード ウ ェアを使用した場合に通常処理する こ とが可能な秒単位の ヒ ッ ト数の予測値を

提示し ますが、 実際の数値とは少し異なっている こ とがあ り ます。 したがって、 ポータ

ル サーバーの拡張性については、 柔軟性のあるアプローチを取 り入れる こ と をお勧めし

ます。 現代のサーバー ハード ウ ェアの性能は十分に高いため、 ポータルの導入環境の拡

張にこのよ う なアプローチを使用する こ とができます。

ポータル サーバー ト ラ フ ィ ッ クの見積方法

ポータル サーバーの負荷を見積も るには、 同様の機能を提供するサイ ト の既知の使用量

に基づいた既存データから推定し ます。 これが不可能な場合は、 仮定に基づいた理論上

の予測を立てる必要があ り ます。

可能な場合は、 ユーザーをパワー ユーザー、 通常ユーザー、 使用率の低いユーザーとい

う よ う に、 使用率に基づいてグループ分けし ます。 1 時間に 10 回システムを ヒ ッ トする

ユーザーは、 1 時間に 1 回 ヒ ッ トするユーザーよ り も 10 倍のシステム オーバーヘッ ド

を発生させるので、 ユーザーを使用率によってグループ分けする こ とは重要です。 同時

ユーザー数は、 アクテ ィブ セッシ ョ ンを維持する こ とに関して、 活動レベルと比較して

あま り重要ではあ り ません。

注意 : パワーユーザーとは、 ポータルを頻繁に使用するユーザーおよび / または

多 く のシステム リ ソースを消費する操作を実行するユーザーのこ と をいいます。 例えば、 ポータル コンテンツの追加または削除を行った場合、 コンテンツを単

に表示した場合よ り もシステムに高い負荷がかか り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-40

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

プラムツ リーは、 ポータル サーバーのピーク使用率に基づいてハード ウ ェアの必要条件

を決定する こ と をお勧めし ます。 すべてのユーザーがポータル サーバーを常時利用でき

る よ う にする必要がある場合は、 ピーク時でも、 すべてのユーザーが利用でき る よ う に

する必要があ り ます。 ピーク時の負荷を見積も るには、 一度に接続でき るユーザー数を

特定する必要があ り ます。 ポータル サーバーの 1 秒当た り の合計 ヒ ッ ト数を算出するに

は、 各タ イプのユーザーの合計数を特定し、 各タ イプのユーザー数をそのタ イプの平均

ヒ ッ ト率 (ヒ ッ ト / 秒 / ユーザー) に乗じて、 結果と なる タ イプご との ヒ ッ ト率 ( ヒ ッ

ト / 秒) を合計し ます。 この合計 ヒ ッ ト率は、 負荷に対する必要条件によっては、 ピー

ク時の負荷の平均値とな り ます。 この合計 ヒ ッ ト率に基づいて、 ポータル サーバー ハー

ド ウ ェアの構成を決定して く ださい。 次の計算式を使用し ます。

1 秒当た り の ヒ ッ ト数 = ((パワー ユーザーの ヒ ッ ト数 / 時×パワー ユーザー数 + 通常ユーザーの ヒ ッ ト数 / 時×通常のユーザー数 + 使用率の低いユーザーの ヒ ッ ト

数 / 時×使用率の低いユーザー数) ヒ ッ ト / 時) / (3600 秒 / 時) ×実際にログオン

し、 接続しているユーザーの割合

以下にこの計算の例を示し ます。 この例では、 社員用のポータルのピーク時の使用率に

ついて以下を仮定し ます。

• ユーザー全体の 5% がパワー ユーザーであ り、 パワー ユーザーは、 ポータルを 1 時間に 12 回 ヒ ッ ト し ます。

• ユーザー全体の 25% が通常ユーザーであ り、 通常ユーザーは、 ポータルを 1 時間に 8 回 ヒ ッ ト し ます。

• ユーザー全体の 70% が使用率の低いユーザーであ り、 使用率の低いユーザーは、

ポータルを 1 時間に 2 回 ヒ ッ ト し ます。

さ らに、 合計 10,000 人のユーザーが存在し、 そのほとんどが本社のタ イムゾーンにいる

こ と、 および午前 9 時から午前 10 時の間に、 ユーザーの 50% がシステムを ヒ ッ トする

こ と を仮定し ます。

この場合、 上記の計算式を使用する と、 次のよ う にな り ます。

1 秒当た り の ヒ ッ ト数 = ((12 × 500 + 8 × 2,500 + 2 × 7,000) ヒ ッ ト / 時) / (3600 秒 / 時) × 0.5

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-41

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

この結果、 ヒ ッ ト率は、 5.5 ヒ ッ ト / 秒にな り ます。

次に、 使用率の仮定事項を変更する と計算がどのよ う に変わるかを示し ます。 上記と同

様、 10,000 人のユーザーが存在し、 その半数がピーク時にシステムを利用する こ と を仮

定し ますが、 使用率を次のよ う に増加し ます。

• ユーザー全体の 25% がパワー ユーザーであ り、 パワー ユーザーは、 ポータルを 1 時間に 20 回 ヒ ッ ト し ます。

• ユーザー全体の 50% が通常ユーザーであ り、 通常ユーザーは、 ポータルを 1 時間に 12 回 ヒ ッ ト し ます。

• ユーザー全体の 25% が使用率の低いユーザーであ り、 使用率の低いユーザーは、

ポータルを 1 時間に 5 回 ヒ ッ ト し ます。

これらの仮定に基づいて計算する と ヒ ッ ト率は、 17 ヒ ッ ト / 秒にな り ます。

上記から も分かる よ う に、 使用率を正確に見積も る こ とは、 導入システムを正確にサイ

ジングするために重要であ り、 許容誤差を大き くする必要があ り ます。 しかし、 下記で

説明する よ う に、 2 台の 新型 2-CPU Pentium 4 ポータル サーバーをロード バランス構

成で使用した場合、 さ らに厳しい使用条件の下で、 且つポータル サーバーの 1 つを メ ン

テナンスのためにオフ ラ インにした場合でも、 処理能力に余裕があ り ます。

Windows 環境におけるポータル サーバーの容量に関するベンチマーク データ

3-44 ページの表 3-8 は、 指定のハード ウ ェアでポータル サーバーを実行している場合に

処理でき る 1 秒あた り の ヒ ッ ト数のガイ ド ラ インを示しています。 表内のすべての数値

は概算値であ り、 以下の仮定に基づいています。

• プラムツ リー コーポレー ト ポータルの 新バージ ョ ンが導入されている こ と を仮定

し ます。

• 導入システムでは、 効率よ く キャ ッシングを行 う リ モー ト ポー ト レ ッ ト を使用して

いる こ と を仮定し ます。 一般的な利用パターンでは、 マイ ページおよびコ ミ ュニ

テ ィ ページに利用が集中し、 ポー ト レ ッ ト の数、 コ ミ ュニテ ィの使用率、 およびコ

ミ ュニテ ィ ポー ト レ ッ ト の数によってパフォーマンスがかな り影響されます。 この

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-42

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

ベンチマークでは、 1 ページ当た り 10 ポー ト レ ッ ト設定されている こ と を仮定し ま

す。

• ページ要求の約 75% がマイ ページおよびコ ミ ュニテ ィ ページに対する要求であ り、

残 り はナレ ッジ ディ レ ク ト リ の参照および検索に対するページ要求である こ と を仮

定し ます。

• この構成では、 独立した管理ポータル サーバーを使用している こ と を仮定し ます。 管理機能は、 ポー ト レ ッ ト またはナレ ッジ ディ レ ク ト リ の ヒ ッ ト よ り もポータル サーバーに多 く の予測し難い負荷をかけます。

• ポータル サーバーをホス トする コンピュータには、 その他のコンポーネン ト が導入

されていないこ と を仮定し ます。

• この導入システムでは、 独立したイ メージ サーバーを使用している こ と を仮定し ま

す。

• この導入システムでは、 ポータル サーバー以外の部分も適切に設定されている こ と

を仮定し ます。 データベース サーバーおよび検索サーバーは、 導入システムのボ ト

ルネッ クにならないよ う にするために、 別々のハード ウ ェアに導入されている こ と

を仮定し ます。 いかなる コンポーネン ト間にも、 ネッ ト ワーク 遅延は発生しないこ

と を仮定し ます。

• 導入システムでは、 SQL サーバーを使用している こ と を仮定し ます。

• ポータル サーバーには、 1 GB の RAM が搭載されている こ と を仮定し ます。

• 表の中の数値は、 標準の負荷を示し ます。 すなわち、 これらの数値は、 ポータル サーバー コンピュータ上で、 CPU の使用率がサーバーの CPU 容量の 75% を超えな

い範囲で処理可能な負荷レベルを表し ます。 プラムツ リーは、 CPU 容量の 75% を超

えた状態でサーバーを継続して実行する こ とはお勧めし ません。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-43

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

! 重要 : Microsoft .NET、 WebSphere、 WebLogic、 および Tomcat は、 類似した総

合パフォーマンス特性を持っています。 アプ リ ケーシ ョ ン サーバーのパフォー

マンス特性は、 ページご とに異な り ますが、 全体のスループッ ト に対して 5 % 以上の影響を与える こ とはあ り ません。 しかし、 次の点には注意して く ださい。

• WebSphere には、 他のアプ リ ケーシ ョ ン サーバーよ り も多 く の メモ リー容

量が必要にな り ます。 運用のポータル サーバー システムにおいて、 2 GB 未満のメモ リーで WebSphere を使用する こ とはお勧めし ません。

• WebSphere または Tomcat のいずれかを使用する場合、 適なパフォーマン

スを得るためにはチューニングが必要にな り ます。 WebLogic および .NET

表 3-8: 標準負荷での 1 秒当た り の ヒ ッ ト数

システムの詳細 標準負荷での 1 秒当たりの

ヒ ッ ト数

4 × 700 MHz Pentium 3 Xeon、 1 MB キャ ッシュ 30

4 × 550 MHz Pentium 3 Xeon、 1 MB キャ ッシュ 23

2 × 550 MHz Pentium 3 Xeon、 1 MB キャ ッシュ 14

2 × 700 MHz Pentium 3、 256 K キャ ッシュ 14

1 × 700 MHz Pentium 3、 256 K キャ ッシュ 9

2 × 1.4 GHz Pentium 3、 512 K キャ ッシュ 30

2 × 1.8 GHz Pentium 4、 Xeon 512 K キャ ッシュ 31

上記と同じ、 ハイパースレデ ィ ングを有効にした場合 36

2 × 2.8 GHz Pentium 4、 Xeon 512 K キャ ッシュ 42

上記と同じ、 ハイパースレデ ィ ングを有効にした場合 48

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-44

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

は、 デフォル ト設定を使用した場合でも、 十分なパフォーマンスを提供し ま

す。 WebSphere および Tomcat のチューニングに関する 新情報については、

プラムツ リー ナレ ッジ ベースを参照して く ださい。

• 高い負荷がかかった場合、 Tomcat は、 約 10,000 回に 1 回の割合で、 ブラ ウ

ザの接続要求を拒否してし まいます。 この問題が発生した場合、 ユーザーは

ページを更新するか、 または再度 リ ン ク をたどる こ とによって問題を解消す

る こ とができます。 しかし、 負荷テス ト においても、 これらのエラーが発生

する可能性があ り ます。 チューニングは、 このエラーの発生率に影響し ます

(エラーを減少させる こ と も、 増加させる こ と もあ り ます)。 Tomcat のチューニングに関する 新情報については、 プラムツ リー ナレ ッジ ベース

を参照して く ださい。

• Tomcat を運用環境で使用する場合、 プラムツ リーは、 Apache のよ う な HTTP サーバーの下に Tomcat を置 く こ と をお勧めし ます。 また、 SSL を使

用し、 高い負荷がかかった場合、 Tomcat に安定性の問題が発生する可能性

があ り ます。

サーバーの容量プランニングでは、 次の調整を行って く ださい。

• ユーザーがコ ミ ュニテ ィ よ り マイ ページを多 く使用する場合は、 数値を約 5% 上方

修正し ます。

• Windows 環境でコ ラボレーシ ョ ン サーバーを導入していて、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーの使用率が高い場合、 数値を 10% 上方修正し ます。 (Unix 環境の場合は異

な り ます。)

• ユーザーが、 利用時間の 20% 以上の割合でナレ ッジ ディ レ ク ト リ を使用する場合、

数値を約 10% 下方修正し ます。

• SQL Server ではな く Oracle が導入されている場合、 数値を 20% 下方修正し ます。

• 導入システムにおいて、 SSL アクセラ レータを使用せずに、 ポータル サーバー上で SSL (セキュ リ テ ィ モード 2) を使用する場合、 数値を 25% 下方修正し ます。

• 独立したイ メージ サーバーを使用しない場合、 数値を 5% 下方修正し ます。

• PipeBoost (IIS) または mod_gzip (Apache) のよ う な HTTP 圧縮ユーテ ィ リ テ ィ

は、 スループッ ト を約 10% 減少させますが、 SSL のマイナス影響を 8 割方減少させ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-45

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

る こ とができます。 したがって、 SSL を同時に使用し、 オフロード されない場合、

パフォーマンスは向上し ます。

• 管理者も このポータル サーバーを使用する場合、 数値を 15% 下方修正し ます。 同じ

コンピュータで管理者とエン ドユーザーの両方を処理する場合、 プラムツ リーは、

マルチ CPU マシンを使用する こ と をお勧めし ます。

• ポータル サーバー上でウ ィルス スキャン機能を使用する と、パフォーマンスが 5 ~ 15% 低下し、 ポータルが正常に機能しな く なる可能性があ り ます。

一般的に、 プロセッサのキャ ッシュ容量を増加する と、 パフォーマンスが向上し ます。 256 KB のキャ ッシュ と比較した場合、 1 MB のキャ ッシュは (Pentium 3 Xeon 1 MB と Pentium 3 256 KB のキャ ッシュを比較した場合)、 約 20% 高いパフォーマンスを実現し

ます。 2 MB のキャ ッシュは、 さ らに 5% ~ 10% 高いシステム スループッ ト を実現し ま

す。 しかし、 上記は目安です。 よ り大容量のキャ ッシュ または高速なキャ ッシュを導入

する こ とによって得られるパフォーマンスの向上は、 プロセッサの速度とプロセッサの

数に依存し ます。 5 個以上のプロセッサを搭載したコンピュータでは、 可能な限 り大容

量のキャ ッシュを搭載する こ とによって、 大のパフォーマンスの向上を得る こ とがで

きます。 4 個以下のプロセッサの場合、 価格 / パフォーマンス比は大き く異なるので、 さ

らに詳細な調査が必要です。

も重要なこ とは、 高速なキャ ッシュおよび メモ リー サブシステムは、 ポータル パフォーマンスに大き く影響する とい う こ とです。 データベースおよび検索サーバーのパ

フォーマンス も、 キャ ッシュのサイズ と速度にかな り依存し ます。 一方、 オー ト メー

シ ョ ン サーバーのパフォーマンスは、 それほどキャ ッシュには依存し ません。

Windows 環境では、 メモ リーを増設する とパフォーマンスが向上し ます。 しかし、 大規

模な導入システムであった り、 大容量のポー ト レ ッ ト キャ ッシュを使用している場合以

外においては、 4 GB を超える メモ リーの増設は効果があ り ません。 (Unix 環境の場合

は異な り ます。)

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-46

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

Unix 環境におけるポータル サーバーの容量に関するベンチマーク データ

以下の表は、 指定のハード ウ ェアで、 Solaris 上で実行されるポータル サーバーのス

ループッ ト のガイ ド ラ インを示しています。 表内のすべての数値は概算値であ り、 以下

のテス ト構成に基づいています。

• ページ要求の約 75% がマイ ページおよびコ ミ ュニテ ィ ページに対する要求で、 各

ページには 10 個のポー ト レ ッ ト が設定されています。 残 り の要求は、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ の参照および検索の要求です。 各ページに設定されているポー ト レ ッ

ト数およびコ ミ ュニテ ィやコ ミ ュニテ ィ ポー ト レ ッ ト の使用率は、 スループッ ト に

大き く影響し ます。

• ポータル サーバー、 イ メージ サーバー、 検索サーバー、 およびデータベース サー

バーはそれぞれ専用のコンピュータに導入されています。

• ポータル サーバーよ り下流のコンポーネン ト は、 導入システムのボ ト ルネッ クにな

らないよ う にするために、 適切なハード ウ ェアにホス ト されています。

• データベースには SQL Server を使用しています。

• 下記の数値は、 ポータル サーバー コンピュータ上で、 CPU の使用率がサーバー容

量の 75% を超えない範囲で持続可能なスループッ ト を表し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-47

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

ポータル サーバーの容量および可用性

上記で説明したよ う に、 10,000 人のユーザーを有する企業でも、 ポータル サーバー マシンでは、 5 ヒ ッ ト / 秒とい う ヒ ッ ト率しか発生しない可能性があ り ます。 そのよ う な企

業は、 1 台の 2-CPU Pentium 4 コンピュータを導入する こ とができます。 このマシンは、

SSL を使用した場合でも、 上記の 5 倍の ヒ ッ ト率に対応でき る十分な CPU 能力を提供

し ます。 しかし、 ほとんどの導入システムでは、 容量が唯一の要素ではあ り ません。 ま

た、 主要な要素でもないかも しれません。 企業は、 対象ユーザー コ ミ ュニテ ィ をサポー

トするための処理能力と、 予期せぬ障害やスケジュールされた メ ンテナンスのための冗

長性の両方を備えたシステムを導入する必要があ り ます。

ポータル サーバーのコンピュータは、 エン ドユーザーが直接アクセスするので、 常に正

常な状態で稼動している必要があ り ます。 ポータル サーバーの確実で信頼性のあるパ

フォーマンスを確保するために、 プラムツ リーは、 ポータル サーバー コンポーネン ト

を他のプラムツ リー コンポーネン ト とは別のコンピュータでホス トする こ と をお勧めし

ます。 永続データ (検索およびデータベース) とバッ クエン ド タ ス ク (オー ト メーシ ョ

ン サーバー) が同一コンピュータに導入されていないため、 このよ う な構成はよ り安全

です。

表 3-9: 処理可能な 大負荷レベルにおけるポータル 5.0.3J/Solaris 9 のスループッ ト

ポータル サーバー ハードウェア 処理可能な最大負荷レベルにおいて 1 秒当たりに処理可能なページ数

1 × UltraSparc II 450 Mhz 9

2 × UltraSparc II 450 Mhz 18

4 × UltraSparc II 450 Mhz 35

1 × UltraSparc III 1 Ghz 18

2 × UltraSparc III 1 Ghz 36

4 × UltraSparc III 1 Ghz 70

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-48

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技術基盤 - ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

複数のポータル サーバーのロード バランシングを行 う こ とによって、 さ らに信頼性を

高める こ とができます。 1 台のコンピュータでニーズを満たす十分な容量を提供でき る

場合においても、 システムの信頼性を高めるには、 複数のポータル サーバーを導入して

ロード バランシングを行 う必要があ り ます。 そ うする こ とによ り、 1 台のコンピュータ

がダウンした場合、 要求は Web フ ァームの他のマシンにフェ イル オーバーし ます。 また、 ロード バランシングを行 う こ とによって、 全体のシステムを停止させる こ と な く、

コンピュータを 1 台ずつオフラ インにしてソ フ ト ウ ェア パッチおよびアップグレード を

インス トールする こ とが可能にな り ます。 Web フ ァームに性能を少し落と した多 く のマ

シンを追加する こ とによって、 よ り高い可用性を実現できます。 プラムツ リーは、 マシ

ンを増設する こ とによ る管理や保守の手間の増加と可用性の向上の間で妥協点を見つけ

る こ と をお勧めし ます。 通常、 2 台の 2-CPU コンピュータは、 1 台の 4-CPU コンピュー

タ よ り も安価です。 また、 2 台の 2-CPU コンピュータは、 ポータル サーバーに関して、

よ り良い価格 / パフォーマンス比を提供する と と もに可用性を向上させます。

したがって、 プラムツ リーは、 初期システム と して 2 台のロード バランス されたポータ

ル サーバー コンピュータを導入する こ と を強 くお勧めし ます。 ロード バランシングを

設定した後で、 システムを容易に拡張する こ とができます。

システムの可用性を検討する際は、 各コンピュータで処理可能な予想されるピーク負荷

の割合を決定する必要があ り ます。 1 台のサーバーがダウンする と、 その割合によって

システムの容量が低下し ます。 理想的には、 残 り のコンピュータでピーク時の ト ラ

フ ィ ッ ク を処理でき る よ う に構成するべきです。 可用性を重視する場合、 ロード バラン

ス されたフ ァーム内だけではな く、 障害時にスワ ップ インする ものを含めて、 フェ イル オーバーに必要な予備サーバーの数を決める必要があ り ます。 予備サーバーを用意する

こ とによって、 サーバーご とに必要となる高い可用性を実現するハード ウ ェア機能 (冗

長化されたハード ド ラ イブ システムや電源など) のコ ス ト を削減する こ とができます。 また、 古いサーバーや安価なサーバーをフェ イル オーバー マシン と して利用する こ と

も検討して く ださい。

ポータル サーバーは、 水平に拡張する こ とが可能です。 これは、 フ ァームにコンピュー

タを増設する こ とによ り、 ポータル サーバー ウ ェブ フ ァームの処理能力を直線的に向

上させる こ とが可能である こ と を意味し ます。 例えば、 100 ヒ ッ ト / 秒の処理能力が必要

であ り、 25 ヒ ッ ト / 秒の処理能力を持つコンピュータを使用する場合、 そのコンピュー

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-49

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技術基盤 - データベースのサイジングおよび拡張

タの 4 つのインス タンスを導入する こ とによって、 約 100 ヒ ッ ト / 秒を処理する こ とが

可能にな り ます。

プラムツ リー システムは、 容易に複数のウェブ サーバーに拡張でき るので、 後でウェ

ブ サーバー コンピュータを増設し、 ポータルを拡張する こ とは非常に容易です。 また、

システムに 2 台または 3 台のウェブ サーバー コンピュータが導入されている場合、 イ

メージ サーバーを専用のコンピュータに導入する と効果的です。

データベースのサイジングおよび拡張

可能である場合は、 データベースを専用のコンピュータに導入して く ださい。 システム

が拡大するにつれて、 データベース用の十分な リ ソースを確保するには、 データベース

専用のコンピュータが必要にな り ます。 また、 データベースを移行するには高いコス ト

がかか り ます。 他のプラムツ リー サーバー コンピュータにインス トールされているサー

ド パーテ ィ コンポーネン ト は、 データベースのコンピュータのネッ ト ワーキング機能

に悪影響を及ぼすこ とがあ り ます。 データベースがダウンする と、 システム全体がダウ

ンし ます。 データベースを他のコンポーネン ト と同じ コンピュータに導入した場合、

データベースのチューニングは困難であ り、 チューニング操作が他のコンポーネン ト の

運用の妨げとなる可能性があ り ます。

データベースのパフォーマンスおよび信頼性に関する詳細については、経験豊富な DBA に相談する こ と をお勧めし ます。 データベースの信頼性を確保するために必要な 小限

のハード ウ ェアは、 フォル ト ト レ ラン ト なデ ィ ス ク サブシステム、 大量の ECC RAM、

およびポータル サーバーとオー ト メーシ ョ ン サーバーをサポー トするための十分な CPU およびネッ ト ワーク帯域幅です。 ポータル データベースの CPU 負荷は、 ポータル サーバーの負荷よ り もはるかに少ないですが、 プロセッサの L2 キャ ッシュ または L3 キャ ッシュのサイズおよび速度は、 データベースのパフォーマンスに大き く影響し ま

す。 すべてのデータベースは、 定期的にバッ クア ップする必要があ り ます。 また、 バッ

クア ップは、 安全な場所に格納する必要があ り、 障害回復のためにオフサイ ト でアーカ

イブする必要があ り ます。

データベースは、 基本的に、 フル稼働しているポータル サーバーまたはオー ト メーシ ョ

ン サーバーで使用する CPU リ ソースの約 1/8 ~ 1/4 を使用し ます。 つま り、 すべての

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-50

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技術基盤 - データベースのサイジングおよび拡張

ポータル サーバーおよびオー ト メーシ ョ ン サーバーが同じ 2- プロセッサ 700 MHz 構成

である場合、 1 つの 2- プロセッサ 700 MHz のデータベース システムでは、 4 ~ 8 台の

ポータル サーバーおよびオー ト メーシ ョ ン サーバーをサポー ト でき ます。 利用パターン

が大き く変化するので (特にオー ト メーシ ョ ン サーバーでは)、 プラムツ リーは、 デー

タベース サーバーに余裕のある構成を導入する こ と をお勧めし ます。 データベースは、

システム全体の中心となるので、 常に稼動している必要があ り、 容易に拡張でき る よ う

にする必要があ り ます。 したがって、 ポータル サーバーに対しては、 およそ 1:4 の比率、

オー ト メーシ ョ ン サーバーに対しては、 1:8 ではな くおよそ 1:2 の比率の CPU 構成を使

用する こ と をお勧めし ます。 そ うする こ とによって、 データベースはピーク容量をはる

かに下回るため、 拡張するための余裕を残すこ とができます。 すなわち、 データベース

の CPU 数は、 次の合計にな り ます。

( すべてのポータル サーバーの CPU の合計の 1/4) + (すべてのオー ト メーシ ョ ン サーバーの CPU の合計の 1/2)

これは、 非常に控えめな見積も り なので、 十分な余裕を残すこ とができます。 将来的に

システムを拡張する計画がある場合は、 システムの拡張後に予測される負荷を処理でき

るデータベースに予め投資する価値はあ り ます。 ポータルの成長をサポー トするには、

初期のデータベースの処理能力を少な く と も必要の 2 倍にする必要があ り ます。

通常、 データベースのパフォーマンスはメモ リーによって制限されます。 サーバーに 2GB 以上のメモ リーが搭載されている場合、 通常問題はあ り ません。 非常に大きなデー

タベース (1,000,000 人のユーザー、 またはそれよ り少ないユーザー数と非常に多い

ポー ト レ ッ ト またはド キュ メ ン ト の組み合わせをサポー トする場合) には、 4 GB の メ

モ リーが必要になる場合があ り ます。 この構成の場合、 データベースはメモ リーにすべ

て収まるので、 ほとんどの (時間のかかる、 他の操作を妨害する) I/O 操作をな くすこ

とができます。

プラムツ リーは、 RAID ディ ス ク アレ イの使用をお勧めし ます。 1 つのデータベース

(またはデータベースのク ラ ス タ) しか使用できないので、 信頼性のあるデータ ス ト

レージを持つこ とは不可欠です。 ポータルでは、 比較的少ない容量のデータベースを使

用し ます。 例えば、 1,000,000 人のユーザーを有するポータル用のデータベースのサイズ

は、 ほとんどの場合、 5 ~ 10 GB を超える こ とはあ り ません。 25,000 人のユーザーと

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-51

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技術基盤 - 検索サーバーのサイジングおよび拡張

50,000 のド キュ メ ン ト を有するポータルのサイズは、 約 500 MB にな り ます。 適切な RAID レベルについては、 DBA またはデータベース ベンダーに相談して く ださい。

リ レーシ ョ ナル データベースでは、 テーブルをキャ ッシュするために メモ リーを使用し

ます。 したがって、 データベースのコンピュータに メモ リーを増設する こ とによって、

パフォーマンスを向上させる こ とができます。 さ らに大規模な導入システムには、 マル

チ CPU データベースを使用する こ と をお勧めし ます。

検索サーバーのサイジングおよび拡張

プラムツ リーは、 基本的に、 4 GB の RAM を搭載し、 3 GB の仮想メモ リーを設定した 4-CPU の Windows Advanced Server システムをお勧めし ます。 検索サーバーのパフォー

マンスを確保するには十分な RAM を搭載する こ とが重要ですが、 メモ リーの価格も考

慮に入れた場合、 上記のシステムは、 ほとんどの導入環境に適しています。 RAID ス ト

レージを使用する こ とによって、 パフォーマンスを向上させる こ とができます。 プラム

ツ リーは、 価格が手頃なス ト レージ オプシ ョ ン と して、 ソ フ ト ウ ェア制御の RAID をお

勧めし ます。 非常に大きな ド キュ メ ン ト コレ クシ ョ ンを有するシステム、 予算が限られ

ている場合などでは、 上記の限 り ではあ り ません。

検索サーバー マシンのコス ト を 小限にする必要がある場合、 検索サーバーに必要な RAM 容量を決定するには、 インデッ ク ス される実テキス ト の合計量を見積も る必要が

あ り ます。 これは、 大でも インデッ ク ス される全ド キュ メ ン ト をデ ィ ス クに格納した

場合の合計サイズです。 Microsoft Word や Adobe PDF 等のド キュ メ ン ト タ イプの実テ

キス ト の量は、 デ ィ ス ク上のフ ァ イルのサイズよ り はるかに少な く な り ます (通常、

Word や PDF ド キュ メ ン ト の実テキス ト の量は、 フ ァ イル サイズのおよそ 1/3 です)。 一方、 .txt や .html のよ う な他のド キュ メ ン ト タ イプの場合、 ド キュ メ ン ト のほとんど全

体が実テキス ト です。 したがって、 例えば、 検索サーバーが、 平均 30 KB である 100,000 ド キュ メ ン ト を インデッ ク ス付けし、 それらのド キュ メ ン ト のタ イプがすべて .txt である場合、 実テキス ト の量は、 およそ 3 GB にな り ます。 一方、 ド キュ メ ン ト がす

べて Word ド キュ メ ン ト である場合は約 1 GB にな り ます。 ほとんどの実際の導入システ

ムでは、 様々な異なる タ イプのド キュ メ ン ト がインデッ ク ス されるので、 実テキス ト の

見積も り は、 ド キュ メ ン ト タ イプの割合によって調整する必要があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-52

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技術基盤 - 検索サーバーのサイジングおよび拡張

インデッ ク ス される実テキス ト の量の見積も り に基づいて、 検索サーバー マシンの適切

な RAM 容量を決定する こ とができます。 検索サーバーのパフォーマンスを確保するに

は、 十分な RAM を搭載する こ とが不可欠です。 したがって、 コ ス ト が問題ではない場

合は、 プラムツ リーは、 前述した 4 GB のシステムをお勧めし ます。 予算に制限があ り、

これよ り メモ リーが少ないマシンを使用しなければならない場合は、 次のガイ ド ラ イン

を参考にして く ださい。 1 GB の RAM を搭載したシステムは、 大 625 MB の実テキ

ス ト が含まれている コレ クシ ョ ンに十分なシステムです。 一方、 2 GB の RAM を搭載し

たシステムは、 大 3.75 GB の実テキス ト を処理できます。 1 GB のシステムでは、

win32-medium.ini 設定フ ァ イルを使用し、 2 GB のシステムでは、 win32-large.ini 設定

フ ァ イルを使用して く ださい。 検索サーバーの設定フ ァ イルの詳細については、 「検索

サーバーの設定フ ァ イルのサイジング」、 3-55 ページを参照して く ださい。

非常に大きなコレ クシ ョ ン (例えば、 50 万ド キュ メ ン ト以上または 6.25 GB 以上の実テ

キス ト が含まれている もの) には、 64 ビ ッ ト の Solaris 検索サーバーをお勧めし ます。 Solaris は、 高の安定性および RAM 拡張によ る拡張性を提供し ます。 しかし、 小さな

コレ クシ ョ ンの場合は、 Solaris サーバーのコス ト が見合わないので、 Windows サー

バーをお勧めし ます。

検索サーバーに必要な CPU の条件は、 主にポータルのユーザー数によって異な り ます。 基本的に、 検索サーバーは、 クエ リ の速度に関しては高い拡張性を持っています。 プラ

ムツ リーは、 平均フ ァ イル サイズが 28 KB のド キュ メ ン ト を 110,000 含んだテス ト コレ クシ ョ ン、 合計 3.1 GB の実テキス ト のインデッ ク ス作成によ る拡張性の試験を実施

し ま した。 弊社の試験結果は、 検索の頻度に関する一般的な前提条件に基づいて分析す

る と (前提条件については、 「検索サーバー環境に関する基本的な仮定」、 3-58 ページ を参照)、 4-CPU の 700MHz システムでは、 156,000 人のポータル ユーザーを処理でき

る こ と を示しています。 2-CPU の 700MHz システムでは、 78,000 ユーザーまで十分に処

理できます。

検索サーバーの拡張方法およびパ フ ォーマンス

検索サーバーのパフォーマンスを確保する上で も重要な要素は、 重要性の高い順に、十分な RAM、 プロセッサ速度、 キャ ッシュを含むデ ィ ス ク システム、 および CPU の数

です。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-53

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技術基盤 - 検索サーバーのサイジングおよび拡張

検索サーバーは、 ネッ ト ワークの TCP 接続を通して、 他のポータル コンポーネン ト か

ら インデッ ク スおよび検索の要求を受信し ます。 インデッ ク スの作成と クエ リ の実行は、

メモ リーを集中的に使用する処理です。 また、 検索サーバーでは、 効率の高いフ ァ イル I/O を行 う ために メモ リー マッ ピングを集中的に使用し ます。 したがって、 仮想メモ

リーの処理をサポー トするために、 少な く と も 3 GB のページング フ ァ イルまたはス

ワ ップ領域を設定する必要があ り ます。 また、 検索サーバーの内部キャ ッシングをサ

ポー トするための十分な物理 RAM も必要にな り ます。 (検索サーバーの内部キャ ッシ

ングは、 フ ァ イル システムまたはポータル / ポー ト レ ッ ト のキャ ッシング とは全 く別で

す)。

フ ァ イル I/O は、 インデッ ク スの作成やクエ リ の実行などの処理において非常に重要な

ので、 検索サーバーには、 ハイエン ドのデ ィ ス ク ハード ウ ェアが必要にな り ます。 パフォーマンスを確保するには、 検索サーバーを低遅延のディ ス ク ド ラ イブまたはデ ィ ス

ク アレ イにインス トールする必要があ り ます。 すべてのタ イプの高速ローカル ディ ス ク

を使用できます (SCSI、 RAID 等)。 ハード ウ ェアまたは OS ディ ス ク キャ ッシングに

関する既知の制限事項はあ り ません。 インデッ ク ス作成の作業中に検索インデッ ク ス フ ァ イルの一貫性あるスナップシ ョ ッ ト を提供するために、 複製機能を使用してバッ ク

ア ップを実行する必要があ り ます。

プラムツ リー検索サーバーは、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ内の検索可能な ド キュ メ ン トおよ

びフォルダ用のバイナ リ インデッ ク ス フ ァ イルを含む単一のディ レ ク ト リ を保持し ま

す。 プロパテ ィ またはフルテキス ト に対応した個別のフ ァ イルまたはサブデ ィ レ ク ト リ

はあ り ません。

検索サーバーのコンピュータには、 インデッ ク ス されるすべてのド キュ メ ン ト の全テキ

ス ト コンテンツを格納するための十分なデ ィ ス ク スペースが必要です。 同じ ド キュ メ ン

ト タ イプを使用する 10,000 ド キュ メ ン ト は、 大 750 MB のディ ス ク スペースを占有

し ます。 ド キュ メ ン ト タ イプは、 大 750MB のデ ィ ス ク スペースを占有し ます。 すべ

てのド キュ メ ン ト がフ ァ イル サイズの大きいバイナ リ形式のテキス トベース フ ァ イル

(Word、 PDF) に リ ン ク している場合、 検索コレ クシ ョ ンのサイズは、 通常、 すべての

フ ァ イル サイズの合計の 1/3 にな り ます。 主にテキス ト コンテンツ (.html、 .txt) を含

むフ ァ イル形式の場合、 検索コレ クシ ョ ンのデ ィ ス ク スペースの合計データ サイズに

対する比率は高 く な り ます。 一方、 画像を含む大きいフ ァ イル (PowerPoint) の場合は、

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-54

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技術基盤 - 検索サーバーのサイジングおよび拡張

それよ り はるかに少ない比率にな り ます。 プラムツ リーは、 検索コレ クシ ョ ンのサイズ

の 3 倍以上の空きデ ィ ス ク スペース、 少な く と も 5 GB の空きデ ィ ス ク スペースを割 り

当てる こ と をお勧めし ます。 そ うする こ とによ り、 検索サーバーにおいて新しいコンテ

ンツをインデッ ク スする際の拡張および中間フ ァ イルの作成に対応する こ とが可能にな

り ます。 インデッ ク スの作成中にディ ス ク スペースが不足する と、 検索サーバーは読み

取 り専用状態にな り、 追加スペースが確保され、 検索サーバーが再起動されるまで新し

いコンテンツをインデッ ク ス し ません。

高のパフォーマンスを確保するためには、 検索サーバーとすべてのポータル サーバー

およびオー ト メーシ ョ ン サーバーとの間で、 非常に高速な専用のネッ ト ワーク接続を使

用する必要があ り ます。 検索サーバーとポータル サーバーまたはオー ト メーシ ョ ン サー

バー間のすべての通信は、 TCP 接続を介してネッ ト ワーク上で行われます。 しかし、

ネッ ト ワークの速度は、 システム パフォーマンスの制限要因となる こ とはほとんどあ り

ません。

検索サーバーにメモ リーを追加する と、 よ り速 く コンテンツをインデッ ク ス付けする こ

とが可能にな り、 保守も軽減されます。 ポータルで多 く のコンテンツをインデッ ク ス付

けする場合は、 オー ト メーシ ョ ン サーバーのコンピュータおよび検索サーバーのコン

ピュータに メモ リーを増設する こ と をお勧めし ます。

検索サーバーの設定 フ ァ イルのサイジング

プラムツ リーの検索サーバーには、 検索サーバーの RAM 容量に基づいた推奨設定を含

むサンプルの設定フ ァ イルが付属しています。 表 3-10 に検索サーバーのキャ ッシュ パラ メータの詳細を示し ます (表に記載されている様々な設定については以下で説明し ま

す)。 しかし、 プラムツ リーは、 個々のキャ ッシュ パラ メータの設定を編集していろい

ろ試すよ り も、 マシンに搭載されている使用可能な物理 RAM に基づ く サンプルの設定

フ ァ イルの 1 つを使用する こ と を強 くお勧めし ます。

注意 : 検索サーバーと他のプラムツ リー コンポーネン ト を共存させる場合は、 検

索サーバーが使用する メモ リー 容量を少な く設定して く ださい。 そ うする こ と

によ り、 よ り小さなマシンに導入する こ とが可能にな り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-55

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技術基盤 - 検索サーバーのサイジングおよび拡張

サンプルの設定フ ァ イルを使用するには、 既存の ignite.ini フ ァ イルのコピーを

「ignite_original.ini」 とい う名前で保存し、 サンプル フ ァ イルのコピーを ignite.ini と し

て保存し ます。 (ignite.ini は、 検索サーバーのインス トール ディ レ ク ト リ に格納されて

います (例えば、 C:\Program Files\plumtree\ptsearchserver\config)。

表 3-10: 検索サーバーのサンプルの設定フ ァ イル

フ ァ イル RAM 設定

Win32-small.ini 512 MB • RF_DOCUMENT_TOKEN_CACHE_SIZE=250000• RF_SPELL_TOKEN_CACHE_SIZE=250000

• # Index cache: 75 MB• RF_INDEX_CACHE_BYTES=78643200• # Docset cache: 25 MB• RF_DOCSET_CACHE_BYTES=26214400

Win32-medium.ini 1 GB • RF_DOCUMENT_TOKEN_CACHE_SIZE=1000000

• RF_SPELL_TOKEN_CACHE_SIZE=500000• # Index cache: 75 MB• RF_INDEX_CACHE_BYTES=78643200• # Docset cache: 25 MB

• RF_DOCSET_CACHE_BYTES=26214400

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-56

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技術基盤 - 検索サーバーのサイジングおよび拡張

設定 フ ァ イルの設定

この節では、 上記の表に リ ス ト されている各設定について説明し ます。 検索サーバーの

設定フ ァ イルにはこの他にも設定があ り ます。 詳し くは、 『プラムツ リー コーポレー ト ポータル管理者用ガイ ド』 を参照して く ださい。

• RF_DOCUMENT_TOKEN_CACHE_SIZE: デフォル ト値は 250000 です。 このパラ

メータは、 検索サーバーのインデッ ク ス作成およびクエ リ のパフォーマンスに大き

く影響し ます。 値が大きいほどパフォーマンスが高 く な り ます。 しかし、 実際には、

1000000 よ り大きい値は効果を減少させ、 大量のメモ リーを消費してし まいます。 各

Win32-large.ini 2 GB • RF_DOCUMENT_TOKEN_CACHE_SIZE=1000000

• RF_SPELL_TOKEN_CACHE_SIZE=500000

• # Index cache: 450 MB• RF_INDEX_CACHE_BYTES=471859200• # Docset cache: 150 MB• RF_DOCSET_CACHE_BYTES=157286400

Win32-maxium.ini 4GB と3 GB の切

り替え、Windows 2000 Advanced Server 使用

• RF_DOCUMENT_TOKEN_CACHE_SIZE=1000000

• RF_SPELL_TOKEN_CACHE_SIZE=500000• # Index cache 1 GB• RF_INDEX_CACHE_BYTES=1048576000

• # Docset cache 334 MB• RF_DOCSET_CACHE_BYTES=350224384

表 3-10: 検索サーバーのサンプルの設定フ ァ イル

フ ァ イル RAM 設定

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-57

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技術基盤 - 検索サーバーのサイジングおよび拡張

キャ ッシュ エレ メ ン ト のサイズは 120 バイ ト です。 したがって、 デフォル ト のド

キュ メ ン ト トーク ン キャ ッシュは 29 MB の メモ リーを占有し ます。

• RF_SPELL_TOKEN_CACHE_SIZE: デフォル ト値は 250000 です。 このパラ メータ

は、 検索サーバーのインデッ ク ス作成のパフォーマンス、 およびスペルチェ ッ ク、

文章校正、 またはワ イルド カード オペレーシ ョ ンを使用する クエ リ のパフォーマン

スに大き く影響し ます。 この値が大きいほどパフォーマンスが高 く な り ます。 しか

し、 実際には、 1000000 よ り大きい値は効果を減少させ、 大量のメモ リーを消費し

てし まいます。 各キャ ッシュエレ メ ン ト のサイズは 120 バイ ト です。 したがって、

デフォル ト のスペル キャ ッシュは 29 MB の メモ リーを占有し ます。

• RF_INDEX_CACHE_BYTES: インデッ ク ス キャ ッシュのサイズをバイ ト単位で指定

する数値パラ メータです。 デフォル ト値は 78643200 (75MB) です。 このパラ メータ

の値は検索サーバーのクエ リ のパフォーマンスに大き く影響し ます。

• RF_DOCSET_CACHE_BYTES: ド キュ メ ン ト キャ ッシュのサイズをバイ ト単位で指

定する数値パラ メータです。 デフォル ト値は 2614400 (25MB) です。 このパラ メー

タの値は検索サーバーのクエ リ のパフォーマンスに大き く影響し ます。

インデッ ク スおよび docset キャ ッシュは、 検索サーバーのその他のニーズに対応するた

めの十分な メモ リーを確保た上で、 でき るだけ大き くする よ う にして く ださい

検索サーバー環境に関する基本的な仮定

以下に検索サーバー環境に関する基本的な仮定を示し ます。

• ユーザーは、 ポータル ページを 1 時間に 8 回更新する、 または 480 秒ご とに 1 回ヒ ッ トする こ と を仮定し ます。

• どの時間帯でもポータル ユーザーの 10% が検索を使用している こ と を仮定し ます。

• 標準の時間帯における同時ポータル ユーザー数は、 ポータル ユーザー全体の 3% 未満である こ と を仮定し ます。

• 同時ポータル ユーザーの 大数は、 ポータル ユーザー全体の約 30% である こ と を

仮定し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-58

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技術基盤 - 管理ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

• 同時検索ユーザー数は、 ピーク時の合計ユーザー数の約 3% である こ と を仮定し ま

す。

• 大規模なインデッ ク ス付けの要求は、 時間外に発生する こ と を仮定し ます。 ピーク

時では、 ほとんどの検索は、 ポータル バナーから行われる こ と を仮定し ます。 通常

営業時間内では、 検索更新ジ ョ ブはほとんど実行されないこ と を仮定し ます。

• 次の各タ イプの検索クエ リ が実行される頻度は同じである こ と を仮定し ます : 1 つの

単語、 語句、 ワ イルド カード。

上記の仮定に基づ く と、 ポータル ユーザーは、 平均で 480 秒に 1 度とい う頻度で検索を

要求する こ とにな り ます。 またピーク時では、 ポータル バナー検索は、 (ユーザーの合

計数× 0.3 × 0.0021 ) / 秒ご とに要求されます。 通常の営業時間内では、 ポータル バナー検索は、 ピーク時よ り 1 桁少ない頻度で要求されます。

管理ポータル サーバーのサイジングおよび拡張

管理操作は、 他の操作よ り予測しに く い上、 よ り多 く のシステム リ ソースを使用し、 読

み取 り よ り も書き込み回数の方が多いので、 管理ポータル サーバーまたはオー ト メー

シ ョ ン サーバーが導入されている コンピュータでは、 ポータル サーバーまたはデータ

ベースが導入されている コンピュータ よ り も問題が発生しやす く な り ます。 他のコン

ポーネン ト を管理ポータル サーバーまたはオー ト メーシ ョ ン サーバーのいずれかと同

じ コンピュータに導入した場合、 これらのコンポーネン ト によ る リ ソースの使用量が状

況によって変化するため、 予測不可能な影響を受ける可能性があ り ます。 例えば、 管理

ユーザーは、 10,000 人のユーザーが格納されているフォルダを削除する とい う よ う な、

他の管理ユーザーに影響を与える リ ソース集中型のタ ス ク を実行する こ とがあ り ます。

大規模なシステムにおいても、 一般的には、 コンテンツ マネージャやポータル管理者は

多数存在し ません。 したがって、 通常は 1 台の管理コンピュータのみで十分です。 管理

ポータル サーバーの高い可用性を確保する こ とがそれほど重要ではな く、 複雑な問題に

対応するために現場にポータル管理者がいる場合は、 管理ポータル サーバーと同じ コン

ピュータに 1 つのオー ト メーシ ョ ン サーバーを導入しても問題あ り ません。 ポータル サーバーと比較する と管理ポータル サーバーを使用するユーザーは少ないですが、 これ

らの各ユーザーは、 リ ソース集中型の操作を実行する こ とがあ り ます。 したがって、 管

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-59

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技術基盤 - オー ト メ ーシ ョ ン サーバーのサイジングおよび拡張

理ポータル サーバーには、 拡張システム用のポータル サーバーまたはオー ト メーシ ョ

ン サーバーと同等のサーバーク ラ ス コンピュータを使用する こ と をお勧めし ます。 可用

性を優先する場合は、 性能を少し落と した 2 台のコンピュータのロードバランシングを

行 う こ とによ り 、 同じ容量を確保しながら保守の柔軟性を高める こ とができます。 管理

ポータル サーバーは、 フ ァ イアウ ォールの内側に導入する こ と をお勧めし ます。 そ うす

る こ とによ り、 イン ト ラネッ ト からのアクセスのみを許可し、 セキュ リ テ ィ を確保する

こ とができます。

オー ト メ ーシ ョ ン サーバーのサイジングおよび拡張

オー ト メーシ ョ ン サーバーの処理を特定のプロセッサまたはプロセッサ一式に割 り当て

る こ とによって、 またはプロセスの優先順位を下げる こ とによって、 オー ト メーシ ョ ン サーバーのプロセッサの使用を制限する こ とができます。 しかし、 基本的には、 オー ト

メーシ ョ ン サーバーを専用のコンピュータに導入する こ と をお勧めし ます。 そ うする こ

とによ り、 オー ト メーシ ョ ン サーバーは、 必要な リ ソースを使用し、 ジ ョ ブを予測可能

な一定の時間内で実行する こ とが可能にな り ます。

オー ト メーシ ョ ン サーバーは、 多 く のプロセッシングを実行し ます。 具体的には、 ユー

ザーやグループのインポー トおよび同期、 ク ロール、 発行、 リ ン クの確認、 および メ ン

テナンスなどの処理を実行し ます。 ( メ ンテナンス ジ ョ ブの一部分である) カード更新

エージェン ト は、 ソース ド キュ メ ン トへの リ ン ク を 新の状態に保つための処理を実行

し ます。 また、 スループッ ト を増加するために、 複数回平行して実行されます。 オー ト

メーシ ョ ン サーバー用のコンピュータの数および性能を決定するには、 多様なジ ョ ブを

実行する頻度およびそれらの各ジ ョ ブの処理量を決定する必要があ り ます。

例えば、 多数のユーザーを同期する必要があ り、 ユーザーを 新の状態に保つために頻

繁に同期を行 う場合、 1 台のオー ト メーシ ョ ン サーバー コンピュータでは、 常に認証元

のジ ョ ブを実行する こ とにな り、 他のジ ョ ブを実行するための リ ソースがかな り制限さ

れてし まいます。 したがって、 この処理を優先する必要がある場合は、 セキュ リ テ ィの

一貫性を保つために、 このジ ョ ブのみを実行するための専用のオー ト メーシ ョ ン サー

バー (または、 冗長性のために 2 台のサーバー) が必要にな り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-60

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技術基盤 - オー ト メ ーシ ョ ン サーバーのサイジングおよび拡張

基本的に、 オー ト メーシ ョ ン サーバーは、 プロセッサ速度および I/O の性能によって制

限されます。 また、 大容量のプロセッサ キャ ッシュを使用しても、 ポータル サーバー

のコンピュータ と比較してそれほどの効果はあ り ません。 Windows 環境の場合、 オー ト

メーシ ョ ン サーバーは、 RAM によっても制限されます。 I/O、 特にネッ ト ワーク I/O がオー ト メーシ ョ ン サーバーのパフォーマンスの妨げとなる こ とが多いので、 複数プロ

セッサを搭載したハイエン ド サーバー コンピュータにオー ト メーシ ョ ン サーバーを導

入しても、 コ ス ト の割にはあま り効果があ り ません。 複数のシングルまたはデュアル プロセッサ コンピュータを使用した方がよ り高いコス ト効率を実現できます。

各ク ロールは、 少な く と も約 60MB の メモ リーを使用し ます。 一般的に、 メモ リーを追

加する こ とによって、 オー ト メーシ ョ ン サーバーでは、 同時によ り多 く のジ ョ ブを処理

する こ とが可能にな り ます。 また、 プロセッサを追加する こ とによ り、 各ジ ョ ブの処理

時間を短縮する こ とが可能にな り ます。 参考基準と して、 256 MB の メモ リーを搭載した

単一 CPU のコンピュータは、 2 つの同時ク ロールを処理できます。 プラムツ リーは、 中

規模および大規模の導入環境では、 オー ト メーシ ョ ン サーバー用のコンピュータに 2 CPU および 1 GB のメモ リーを搭載する こ と をお勧めし ます。 また、 仮想メモ リーの

ページング フ ァ イルを拡張する こ とが可能なので、 コンピュータでは、 物理メモ リーを

使い果たすこ とな く、 さ らに多 く の同時操作を実行する こ とが可能にな り ます。

RAM 容量は、 検索コレ クシ ョ ンを再構築する際に特に重要と な り ます。 プラムツ リー システムに 10,000 以上のド キュ メ ン ト が含まれている場合、 検索コレ クシ ョ ンを再構築

するには、 オー ト メーシ ョ ン サーバーのコンピュータに少な く と も 256 MB の物理 RAM および 500 MB の仮想 RAM が必要にな り ます。 50,000 以上のド キュ メ ン ト を含む

コレ クシ ョ ンの場合、 512 MB の物理 RAM および 1 GB の仮想 RAM が必要にな り ま

す。

概算と して、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ にク ロールする 125,000 ド キュ メ ン ト ご とに、 性能

の高いオー ト メーシ ョ ン サーバーを 1 台割 り当てる必要があ り ます。 ド キュ メ ン ト の更

新およびド キュ メ ン ト の変更が頻繁に行われるほど、 さ らに高い処理能力を持つオー ト

メーシ ョ ン サーバーが必要にな り ます。 まずは実際のオー ト メーシ ョ ン サーバーのパ

フォーマンスを監視し、 必要であれば、 オー ト メーシ ョ ン サーバーのコンピュータを追

加する こ と をお勧めし ます。 オー ト メーシ ョ ン サーバーで同時に実行可能な推奨 大

ジ ョ ブ数は 4 つです。 しかし、 十分なネッ ト ワーク帯域幅、 プロセッサ能力、 RAM、 お

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-61

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技術基盤 - オー ト メ ーシ ョ ン サーバーのサイジングおよび拡張

よび一時ディ ス ク I/O 領域がある場合は、 非常に高速な 新ハード ウ ェアまたは大きな

マルチ CPU マシンを使用する こ とによ り、 さ らに多 く のジ ョ ブを同時に処理する こ と

が可能にな り ます。 オー ト メーシ ョ ン サーバーがフルに使用されている場合、 オー ト

メーシ ョ ン サーバーをも う 1 台導入する こ と を検討して く ださい。 検索コレ クシ ョ ンが

大きい場合、 プラムツ リーは、 カード更新、 検索更新、 およびユーザーの同期の管理操

作に限定した専用のオー ト メーシ ョ ン サーバーを導入する こ と をお勧めし ます。

ク ロールされたフ ァ イルは、 検索コレ クシ ョ ンにインデッ ク ス されている間、 または書

き込まれている間、 一括してオー ト メーシ ョ ン サーバーに一時的に格納されます。 これ

らの一時フ ァ イルは、 その後自動的に削除されます。 インデッ ク ス されるフ ァ イルのサ

イズを予測する こ とは難しいので、 一時フ ァ イルを格納するために、 少な く と も 2 GB の空きデ ィ ス ク スペースを常に割 り当ててお く こ と をお勧めし ます。

RAID アレ イは、 必ずし も必要ではあ り ません。 代わ り に、 2 つの物理ディ ス ク を使用す

る こ と を検討して く ださい。 1 つはオペレーテ ィ ング システムに使用し、 も う 1 つは

ポータル ソ フ ト ウ ェアに使用する こ とができます。 ディ ス クのパフォーマンスは、 オー

ト メーシ ョ ン サーバーのパフォーマンスにと って重要な要素ではあ り ません。

ジ ョ ブが含まれている管理フォルダを複数のオー ト メーシ ョ ン サーバーに登録する こ と

によって、 ジ ョ ブを複数のオー ト メーシ ョ ン サーバーの間でロード バランシングする

こ とができます。 オー ト メーシ ョ ン サーバーの可用性が必要条件である場合、 オー ト

メーシ ョ ン サーバーを追加し、 ロード バランシングを行 う こ とによって非常に高い可

用性を確保する こ とができます。

必要な頻度でポータル ユーザーを同期し、 適切な頻度でのナレ ッジ ディ レ ク ト リ の リ

フレ ッシュおよび更新を行い、 必要に応じてク ローラ、 スナップシ ョ ッ ト クエ リ 、 また

は リ ン クの確認を実行するためのジ ョ ブ スケジュールを決定する必要があ り ます。 この

ジ ョ ブ スケジュールを基に、 時間帯ご とにオー ト メーシ ョ ン サーバーで使用されるプ

ロセッサおよび メモ リー容量を予測する こ とができます。 ク ロールおよび同期の処理は、

Oracle を使用した場合、 SQL Server よ り かな り遅 く な り ます。 処理時間が制限的要素と

なる場合、 Oracle ではな く SQL Server を使用する こ とによって、 必要なオー ト メー

シ ョ ン サーバーの数を減らすこ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-62

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技術基盤 - イ メ ージ サーバーの拡張

オー ト メーシ ョ ン サーバーにメモ リーを追加する と、 よ り速 く コンテンツをインデッ ク

ス付けする こ とが可能にな り、 保守も軽減されます。 ポータルで多 く のコンテンツをイ

ンデッ ク ス付けする場合、 オー ト メーシ ョ ン サーバーのコンピュータおよび検索サー

バーのコンピュータに メモ リーを増設する こ と をお勧めし ます。

イ メ ージ サーバーの拡張

イ メージ サーバーは、 イ メージおよびその他の静的フ ァ イルを配信し ます。 これは、

ウ ェブ サーバーで行われる通常の処理です。 したがって、 パフォーマンスを予測するた

めに、 一般に公表されているベンチマーク を使用する こ とができます。 基本的に、 ポー

タル サーバー用のコンピュータ と同等のコンピュータで、 すべてのウェブ サーバー用

のイ メージを容易に処理する こ とができます。 512 MB のメモ リーを搭載したシングル プロセッサ システムは、 ほとんどの場合、 十分な構成とな り ます。

イ メージ サーバーは、 ネッ ト ワーク I/O の性能に左右されます。 イ メージ サーバーに

は、 ウ ェブ サーバーおよびオペレーテ ィ ング システム用の十分な RAM と、 すべてのプ

ラムツ リー イ メージ (またはカス タム イ メージ) および静的ウェブ フ ァ イルをキャ ッ

シュするための十分な RAM が必要にな り ます。 これは、 ほとんどの場合 256 MB を超

える こ とはあ り ません。 今日のプロセッサは、 イ メージのフラ ッ ト フ ァ イル転送で、

100 BaseT 接続をすぐにいっぱいにしてし まいます。

2 つの物理ディ ス ク を使用する こ と をお勧めし ます。 1 つはオペレーテ ィ ングシステムに

使用し、 も う 1 つはイ メージを格納するために使用し ます。

リ モー ト サーバーのサイジングおよび拡張

リ モー ト サーバーは、 ポータル用の認証ウェブ サービス、 ク ローラ ウ ェブ サービス、

プロフ ァ イル ウ ェブ サービス、 ポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービス、 および検索ウェブ サー

ビス といった外部ウェブ サービスをホス ト し ます。 リ モー ト サーバーは、他のポータル コンポーネン ト とは別のコンピュータに導入して く ださい。 そ うする こ とによ り、 よ り

多 く のポー ト レ ッ ト を追加する こ とが可能にな り ます。 また、 必要な場合は、 リ モー ト サーバーのロード バランシングを行 う こ とができます。 他のコンポーネン ト と同じ コン

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-63

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技術基盤 - カス タム サービスのサイジングおよび拡張

ピュータに リ モー ト サーバーを導入する必要がある場合は、 リ モー ト サーバーを管理

ポータル サーバーのコンピュータ またはオー ト メーシ ョ ン サーバーのコンピュータに

導入して く ださい。 そ う した場合、 そのコンピュータに導入されているポー ト レ ッ トや

他のコンポーネン ト が不安定になる こ とがあ り ますが、 ポータル サーバーは、 リ モー ト サーバーがダウンした場合でも稼動し続けます。 保守作業のためにポー ト レ ッ ト を定期

的にオフ ラ インする こ と などの問題に対応できない場合は、 リ モー ト サーバーを専用の

コンピュータに導入する必要があ り ます。

リ モー ト サーバー コンピュータのハード ウ ェアの必要条件は、 ポータル サーバー コン

ピュータのハード ウ ェア必要条件と同じです。 しかし、 リ モー ト サーバーのコンピュー

タを選択する際は、 使用するポー ト レ ッ ト またはウェブ サービスの性質を十分に考慮す

る必要があ り ます。 不安定なバッ クエン ド ソ フ ト ウ ェアにアクセスするポー ト レ ッ ト

は、 リ モー ト サーバーの障害を引き起こす可能性があ り ます。 そのよ う なポー ト レ ッ ト

は、 ポー ト レ ッ ト専用のプロセス スペース、 または専用の リ モー ト サーバー コン

ピュータに導入する こ と をお勧めし ます。 同様に、 非常に多 く のサーバー リ ソースを使

用するポー ト レ ッ ト も、 専用のサーバーに分離する こ と をお勧めし ます。

使用するポー ト レ ッ ト の種類によって、 ポータル サーバーに対して導入する必要のある

リ モー ト サーバー コンピュータの数および性能が大き く異な り ます。 ハード ウ ェアの必

要条件を決定するには、 特定のポー ト レ ッ ト の拡張に関する情報を参照して く ださい。

リ モー ト サーバーの拡張性を確保するためにロード バランシングを行 う こ とができま

す。 例えば、 200,000 人のユーザーが E メール ポー ト レ ッ ト にアクセスする場合、 高い

負荷を処理するために、 E メール リ モー ト サーバーのロード バランシングを行 う こ と

ができます。 並列ポータル エンジンが組み込まれているプラムツ リー コーポレー ト ポータルでは、 リ モー ト サーバーのロード バランシングを行 う ためにハード ウ ェアを

追加する必要はあ り ません。

カス タム サービスのサイジングおよび拡張

この節では、 プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブに導入するカス タム コンポーネン

ト の必要条件を決定するためのガイ ド ラ インを提供し ます。 この節をお読みになる前に、

貴社のビジネス要件およびネッ ト ワークの運用環境を理解する必要があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-64

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技術基盤 - カス タム サービスのサイジングおよび拡張

ポー ト レ ッ ト サーバー

エンタープラ イズ ウ ェブ開発キッ ト (EDK) を使用してポー ト レ ッ ト を作成する作業

は、 アプ リ ケーシ ョ ンを作成する作業と同じです。 必要なタ ス ク を実行するためのアプ

リ ケーシ ョ ンを作成する こ とができますが、 実行する タ ス クによって必要となるハード

ウ ェアは大き く異な り ます。 ポー ト レ ッ ト を実行する リ モー ト サーバーの リ ソースを節

約する 良の方法は、 まず良い設計を行 う こ とです。 『Enterprise Web Development Guide』 には、 多数のベス ト プラ クテ ィ スの例が記載されていますので参考にして く だ

さい。 以下に、 必ず考慮する必要のある基本的な点を示し ます。

• 適切なキャ ッシング方針を選択して く ださい。

• ポー ト レ ッ ト でキャ ッシュする こ とができない場合は、 CPU 集中型の操作は使用し

ないで く ださい。 ポー ト レ ッ ト で効果的にキャ ッシュでき る場合でも、 CPU 集中型

の操作は 小限に抑えて く ださい。

• イ メージおよび .js フ ァ イルのよ う な静的フ ァ イルは、 イ メージ サーバーに保存し

て く ださい。

ポー ト レ ッ ト を作成した後、 実際の使用をシ ミ ュ レーシ ョ ンする負荷テス ト を実行する

こ と をお勧めし ます。 負荷テス ト を行 う こ とによってのみ、 アプ リ ケーシ ョ ンの具体的

なハード ウ ェア必要条件が分か り ます。

認証サーバー

認証ウェブ サービスは、 ユーザーと グループの同期およびユーザー認証とい う 2 つの全

く異なる処理を実行するために使用し ます。 ユーザーと グループの同期は、 定期的な

ジ ョ ブによって実行されます。 一方、 ユーザーの認証は、 ユーザーがログインする度に

リ アルタ イムで実行されます。

認証ウェブ サービス (AWS) 用のハード ウ ェアの必要条件を決定するには、 AWS をホ

ス トする コンピュータを監視しながら、 実際に近い状態で同期および認証によ る負荷を

シ ミ ュ レーシ ョ ンする必要があ り ます。 認証によ る負荷のシ ミ ュ レーシ ョ ンでは、 ポー

タル サーバーのコンピュータ も監視する必要があ り ます。 AWS のハード ウ ェアの リ

ソースに制限がある場合、 同期にかかる時間が長 く な り、 同時ログイン数も制限されま

す。 必要な場合は、 異なるハード ウ ェアで同期と認証を別々に実行する こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-65

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技術基盤 - カス タム サービスのサイジングおよび拡張

初の同期にかかる時間に影響を与える要素は次を含みます。

• ユーザー数

• グループ数

• グループ メ ンバーシップ数

• ユーザー ディ レ ク ト リへのクエ リ にかかる時間

次回以降の同期にかかる時間は、 主にクエ リ にかかる時間、 および追加されたユー

ザー、 グループ、 グループ メ ンバーシップの数によって決ま り ます。

2004 年の上半期には、 ポータルを使用せずに、 認証によ る負荷と同期のシ ミ ュ レーシ ョ

ンを行 う こ と を可能にするテス ト ツールが リ リース されます。 これらのツールは、

Developer Center (http://portal.plumtree.com) で公開され、 入手でき る よ う にな り ます。

プロ フ ァ イル ウ ェ ブ サービス サーバー

プロフ ァ イル ウ ェブ サービス (PWS) は通常、 認証ウ ェブ サービス (AWS) と併せて

実行されますが、 単独でも よ く実行されます。 AWS はユーザーを同期および認証するた

めに使用し ますが、 PWS は、 ユーザーに関するプロフ ァ イル データを抽出するために

使用し ます。 通常は、 既存のユーザー ディ レ ク ト リ用に PWS を設定し ますが、 ユー

ザーに関する必要な情報が含まれているカス タム アプ リ ケーシ ョ ン用のカス タム プロ

フ ァ イル ウ ェブ サービスを作成する こ と もでき ます。

プロフ ァ イル ウ ェブ サービス (PWS) 用のハード ウ ェアの必要条件を決定するには、

前述した AWS の同期のためのハード ウ ェア必要条件のガイ ド ラ インに従って く ださい。

2004 年の上半期には、 ポータルを使用せずに、 プロフ ァ イルの同期のシ ミ ュ レーシ ョ ン

を行 う こ と を可能にするテス ト ツールが リ リース されます。 これらのツールは、

Developer Center (http://portal.plumtree.com) で公開され、 入手でき る よ う にな り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-66

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技術基盤 - カス タム サービスのサイジングおよび拡張

検索ウ ェ ブ サービス サーバー

検索ウェブ サービス (SWS) は、 ユーザーがそれを選択し、 検索を実行した場合に実行

されます。 SWS のハード ウ ェアの必要条件は、 (1) SWS を使用して検索する内容と使

用する API、 および (2) 予想される検索要求の量に完全に依存し ます。

検索ウェブ サービスの実際の必要条件を決定するための唯一の方法は、 検索ウェブ サービスを導入し、 通常の負荷をシ ミ ュ レーシ ョ ンする こ とです。

ク ローラ ウ ェ ブ サービス サーバー

ク ローラ ウ ェブ サービス (CWS) は、 1 つの必須機能と 1 つのオプシ ョ ン機能を提供

し ます。 必須機能は、 オー ト メーシ ョ ン サーバーが リ モー ト システムにある情報を非同

期的にク ロールする こ と を可能にする機能です。 オプシ ョ ン機能は、 ユーザーがナレ ッ

ジ ディ レ ク ト リ内の リ ン ク を ク リ ッ ク して参照した場合のユーザー エク スペ リ エンス

を制御するための機能です。

プラムツ リーは、 い くつかの種類のク ローラを提供しています。 これらは、 ク ロール時

およびク リ ッ ク スルー時に発生する高い負荷の下で厳密にテス ト されています。 独自の

ク ローラを作成する場合は、 そのク ローラによって発生する負荷を貴社の導入環境にお

いて必ずテス ト して く ださい。

2004 年の上半期には、 ポータルを使用せずに、 ク ローラのシ ミ ュ レーシ ョ ンを行 う こ と

を可能にするテス ト ツールが リ リース されます。 これらのツールは、 Developer Center(http://portal.plumtree.com) で公開され、 入手でき る よ う にな り ます。

プ ラムツ リー リ モー ト ク ラ イアン ト (PRC) の使用

プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ開発キッ ト (EDK) には、 プラムツ リー リ モー

ト ク ラ イアン ト (PRC) とい う コンポーネン ト が含まれています。 開発者は、 PRC を使

用して、 オブジェ ク ト のクエ リやポー ト レ ッ ト の作成を含む様々な操作を行 う ために、

ポータルに処理を戻すこ とができます。 ポー ト レ ッ ト 、 プロフ ァ イル ウ ェブ サービス、

またはス タン ド アローン アプ リ ケーシ ョ ンから PRC を使用する こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-67

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技術基盤 - コ ラボレーシ ョ ン サーバーのサイジングおよび拡張

PRC は、 ポータルに構成されている WS サーバーと通信し ます。 PRC は、 WS サーバー

に SOAP メ ッセージの形式で指示を送信し、 WS サーバーではその指示が実行されます。

PRC は、 優れた機能性を提供し ますが、 クエ リ または操作によっては WS サーバー、

データベース サーバー、 時には検索サーバーにも異なるレベルの負荷がかかる こ とがあ

り ます。 PRC のコードによ るパフォーマンスへの影響を把握するために、 ポータル管理

者と共同して作業を行って く ださい。 影響を評価するための 良の方法は、 システムを

監視しながら コード を実行する こ とです。

PRC を使用するに当たってい くつかの基本原則があ り ます。

• ポー ト レ ッ ト から PRC を使用する場合は、 PRC の応答をキャ ッシュ し、 必要な場合

のみ SOAP メ ッセージを往復させます。 頻繁に使用されるポー ト レ ッ ト の場合、 す

べてのページ配信処理で PRC を呼び出さないで く ださい。 WS サーバーではその負

荷を処理し きれな く な り ます。

• PRC の初期 リ リースでは、 データベース クエ リ を使用できま したが、 2004 年 1 月の EDK の リ リースに追加された新機能によ り、 特定のクエ リ を検索サーバーに対し

て実行する こ とが可能にな り ま した。 基本的に、 検索サーバーに対する クエ リ は、

データベースに対する クエ リ よ り も効率的です。

コ ラボレーシ ョ ン サーバーのサイジングおよび拡張

コ ラボレーシ ョ ン サーバーの導入に必要な推奨ハード ウ ェアは、 負荷、 ネッ ト ワーク スループッ ト 、 その時々にユーザーが行 う操作の種類等の要素によって異な り ます。 基本的に、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーへの書き込みでは、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーか

らの読み取 り よ り も多 く の リ ソースを使用し ます。 したがって、 共同作業を行 う ユー

ザーは、 参照のみ行 う ユーザーよ り もシステムに負荷をかけます。 ポータル サーバーで

は、 エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト全体へのアクセスを提供するため、 ピーク時に

備えて余裕のある容量を確保してお く こ とが重要ですが、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー

は、 ある程度柔軟に拡張してい く こ とが可能です。 例えば、 初期構成では 1 台または 2 台のサーバーを使用し、 重大なパフォーマンス問題が発生した場合のみに増設を行 う よ

う にする こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-68

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技術基盤 - コ ンテンツ サーバーのサイジングおよび拡張

基本的に、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 同時ユーザー数に応じて拡張する こ とが可能

であ り、 通常は、 1000 人のアクテ ィブ ユーザー (1 日の間に何回も ド キュ メ ン ト をコ ラ

ボレーシ ョ ン サーバーにアップロード した り、 メ ッセージを投稿した りするユーザー)

ご とに、 または 10,000 人までの一般ユーザー (1 日の間に何回かコ ラボレーシ ョ ン サーバーのコンテンツにアクセス し、 基本的に新しいコンテンツを変更または投稿しな

いユーザー) ご とに、 少な く と も 1 台の専用の 2-CPU コ ラボレーシ ョ ン サーバー マシ

ンを導入する こ と をお勧めし ます。 コ ラボレーシ ョ ン サーバー マシンには、少な く と も 1 GB の RAM を搭載する必要があ り、 可能な限 り他のプラムツ リー コンポーネン ト

(例えば、 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ またはポータル) が導入されているマシン とは別の

マシンに導入する必要があ り ます。

コ ンテンツ サーバーのサイジングおよび拡張

(組み込み型ワーク フロー エンジンを搭載した) コンテンツ サーバーは、 コンテンツの

作成および発行のための管理ポー ト レ ッ ト を提供する ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンです。 コンテンツを提出するユーザーは、 コンテンツ 項目を作成するためにデータをフォームに

入力し、 それらの項目は、 一連のワーク フローのステージを通過した後、 FTP または

フ ァ イル システムのコピーを通して発行されます。 一般的なシステムでは、 コンテンツ

の提供や承認を行 う ユーザーは、 登録されているポータル ユーザー全体のご く一部で

す。 また、 コンテンツは静的なので、 一度発行される と、 多数のユーザーがコンテンツ サーバーによって発行された HTML ページ、 フ ァ イル、 およびイ メージにアクセス して

も、 コンテンツ サーバー ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン自体では処理オーバヘッ ドはあま り

発生し ません。

したがって、 コンテンツ サーバーのハード ウ ェア条件を決定するための メ ト リ ク スは次

の通 り です。

• 定期的にコンテンツを提出するユーザーの数

• 終的に発行されたコンテンツにアクセスするユーザーの数

コンテンツ サーバーは、 水平に拡張できません。 コンテンツ サーバー データベースに

対応する 1 台のマシンに、 コンテンツ サーバー ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンを 1 つのみ導

入する こ とができます。 これは、 組み込み型ワーク フロー エンジンについても同じで

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-69

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技術基盤 - コ ンテンツ サーバーのサイジングおよび拡張

す。 したがって、 ポータル サーバーやコ ラボレーシ ョ ン サーバーほど多 く の導入オプ

シ ョ ンはあ り ません。

上記の 初のメ ト リ ク スが高い (すなわち、 数百単位のユーザーが定期的にコンテンツ

を提供する) 場合、 コンテンツ サーバーのマシン自体を拡張する必要があ り ます。 以下

に、 コンテンツ サーバー マシンの拡張要素を重要性の高い順に示し ます。

• 専用マシンの使用

• メ モ リーの増設

• よ り高速な CPU の使用

• よ り多 く の CPU の使用

コンテンツ サーバーの拡張における 初の も明白なステップは、 専用マシンにコンテ

ンツ サーバー (およびワーク フロー) を インス トールする こ とです。 コンテンツ サー

バーは、 組み込み型ワーク フロー エンジン と同じマシンにインス トールする必要があ り

ます。

コンテンツ サーバーは、 キャ ッシングを行 う ために、 使用可能なすべての メモ リーを動

的に使用し ます。 一般的に、 使用可能な メモ リーが多いほどコンテンツ サーバーのパ

フォーマンスが高 く な り ます。 コンテンツ サーバーのコンピュータに メモ リーを追加す

る こ とに加えて、 コンテンツ サーバーの Java メ モ リー設定も調整する必要があ り ます。 同じ コンピュータ上で他のサーバーを実行しない場合は、 原則と して、 -Xms および -Xmx 設定を物理メモ リーの 80% に設定する こ と をお勧めし ます。

また、 コンテンツ サーバー マシンによ り高速な CPU、 および / または追加 CPU を導入

する こ とによってパフォーマンスを向上させる こ とができます。

上記の 2 つ目のメ ト リ ク スが高い (すなわち、 数千ものユーザーが 終的に発行された

コンテンツにアクセスする) 場合は、 コンテンツ サーバー自体を、 発行されたコンテン

ツをホス トするためのウェブ サーバーと して使用しないで く ださい。 代わ り に、 コンテ

ンツの異なるセクシ ョ ンの発行ターゲッ ト を設定し、 1 つ以上の個別の (別々のマシン

に導入されている) ウ ェブ サーバーにコンテンツ項目を発行する必要があ り ます。 この

方法を使用する こ とによって、 エン ドユーザーがコンテンツにアクセス した際にコンテ

ンツ サーバー マシンがボ ト ルネッ クになる こ と を防ぐ こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-70

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技術基盤 - ス タ ジオ サーバーのサイジングおよび拡張

コンテンツ サーバーは水平に拡張する こ とはできませんが、 1 つのポータル上に、 1 つ以上の完結したコンテンツ サーバー インス タンス (各インス タンスは固有のデータ

ベースを持ちます) を導入する こ とができます。 これは、 全 く異なる コンテンツの作業

を担当する コンテンツの提出者が複数グループ存在する場合は、 有用なオプシ ョ ンで

す。 例えば、 外部に公開されるサイ ト のウ ェブ コンテンツの維持管理を担当する IT グループは、 コンテンツ サーバーの 1 つのインス タンスを使用し、 社内用の新しい記事や

社員向けの 新情報の作成を担当する別のグループは、 別のインス タンスを使用する こ

とができます。

ス タ ジオ サーバーのサイジングおよび拡張

ス タジオ サーバーは、 イン メモ リー キャ ッシングをフル活用するため、 大量の同時

ユーザーおよび大量のス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト をサポー トする よ う に拡張する

こ とができます。 したがって、 ス タジオ サーバーのパフォーマンスを制限する重要な要

因は、 ホス ト コンピュータに搭載されている メモ リー容量、 アプ リ ケーシ ョ ン サー

バーに割 り当てられている メモ リー容量、 およびス タジオ サーバーのキャ ッシュの設定

です。 一般的に、 プラムツ リーは、 ス タジオ サーバーをホス トする コンピュータに少な

く と も 1 GB の RAM を搭載し、 少な く と も 500 MB をアプ リ ケーシ ョ ン サーバーに割

り当てる こ と をお勧めし ます。 ス タジオ サーバーのキャ ッシュ設定については、 予想さ

れる使用量に基づいて必要なオブジェ ク ト数と少な く と も同じオブジェ ク ト数を設定す

る必要があ り ます。 ス タジオ サーバーのビル ト イン キャ ッシュの設定方法に関する詳細

については、 プラムツ リー ナレ ッジ ベース記事 11211: 「INFO: Changing the sizes of the Studio Server's built-in caches.」 (ス タジオ サーバーのビル ト イン キャ ッシュのサイ

ズの変更について) を参照して く ださい。

ほとんどの場合、 1 台の 2-CPU コンピュータを使用する こ とによって、 ス タジオ サー

バーに必要な十分な容量を確保する こ とができます。

Analyt ics Server のサイジングおよび拡張

Analytic Server リ モー ト サーバーのホス ト コンピュータは、 Analytics Server コン ソー

ルのグラフ ィ カル ユーザー インタフェース とポー ト レ ッ ト を提供し ます。 このコン

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-71

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技術基盤 - Analyt ics Server のサイジングおよび拡張

ピュータには、 1.6 GHz 以上のプロセッサ、 2 MB の L2 キャ ッシュ、 および 1 GB の RAM を搭載する必要があ り ます。 拡張の対象となる唯一の要素は、 Analytics Server データベースの容量です。 プラムツ リー ポータルの利用状況に関するデータの収集を開

始する際の初期データベース容量のこ と をベース ラ イン データベース サイズ といいま

す。 平均的な Analytics Server データベースのベース ラ インは、 300 MB です。

プラムツ リーのベース ラ イン ポータルの定義は次の通 り です。

• 100 コ ミ ュニテ ィ

• 100,000 ド キュ メ ン ト

• 20,000 ユーザー

下記に示すよ う に、 予想されるデータ量に応じて容量を追加する こ とによって、 貴社の

ベース ラ インを計算する こ とができます。

• 100 コ ミ ュニテ ィ ご とに 220 KB を追加

• 100 ド キュ メ ン ト ご とに 250 KB を追加

• 100 ユーザーご とに 190 KB を追加

データベースのデータ量の増加は、 システムにおけるページ ビューの数に直接関連して

います。 ページ ビューとは、 ユーザーによ る コ ミ ュニテ ィ またはマイ ページへの訪問

のこ と をいいます。

100 万 ページ ビューご とに 100 MB の増加が予想されます。 データベースのデータ量の

増加は、 以下の数値に基づいて計算できます。

表 3-11: Analyt ics Server データベースのデータ量の計算方法

1 日当たりの平均ページ ビュー ト ラ フ ィ ッ ク量

1 日当たりのデータ量の増加

100,000 10 MB

500,000 50 MB

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-72

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技術基盤 - ポータルのネ ッ ト ワーク化による拡張方法

上記の 1 日当た り の平均ページビュー ト ラ フ ィ ッ ク量の数値に基づいて 1 日当た り の

データ量の増加を計算し、 その結果を基に月間または年間のデータ量の増加を推定する

こ とができます。 これらの数値は、 過去のデータをアーカイブしないとい う前提で計算

されています。

例えば、 1 日当た り 500,000 ページ ビューが行われるベース ラ イン ポータルの場合、 年

間 18.3 GB 増加する こ とにな り ます。

1 日当た り 5,000,000 ページ ビューが行われるポータルの場合、 Analytics Server データ

ベースのデータ量は、 年間約 183 GB 増加する こ とにな り ます。

ポータルのネ ッ ト ワーク化による拡張方法

ポータルを拡張する 1 つの方法は、 1 つの非常に大きいポータルを使用する代わ り に、

ネッ ト ワーク化された複数のポータルを使用する こ とです。 この方法は、 ナレ ッジ ディ

レ ク ト リ内に 25 GB ~ 50 GB 以上のインデッ ク ス されたコンテンツを格納する場合、

特に有用です。 また異なる部門では異なるポー ト レ ッ ト 、 コ ミ ュニテ ィ、 およびコンテ

ンツを使用し、 一部のデータのみを共有する必要がある場合も有用です。 企業の事業方

針または組織体制によっては、 ネッ ト ワーク化されたポータルのソ リ ューシ ョ ンが適し

ている場合があ り ます。 ネッ ト ワーク化されたポータルを導入する こ とによって、 異な

るグループは、 プランニングおよび保守作業をあま り必要と しない、 よ り小規模なシス

テムを使用し、 それぞれのグループに固有のコンテンツを別々に管理および制御する こ

とができます。 これは、 異なる部門が、 ポータルにセキュア コンテンツを配信する リ

1,000,000 100 MB

2,000,000 200 MB

5,000,000 500 MB

表 3-11: Analyt ics Server データベースのデータ量の計算方法

1 日当たりの平均ページ ビュー ト ラ フ ィ ッ ク量

1 日当たりのデータ量の増加

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-73

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

モー ト サーバーをそれぞれ制御する こ とによ り、 ある程度までは大きなポータル シス

テムでも実現する こ とができます。 ネッ ト ワーク化されたポータル システムでは、 ネッ

ト ワーク検索、 および必要であればポー ト レ ッ ト の共有によって情報を共有する こ とが

できます。 これらのシステムでは、 ネッ ト ワーク内の各ポータルの拡張ニーズを把握し、

ポータルを接続する方法を決定する必要があ り ます。 また、 コンテンツを共有する方法

や、 他のグループのポータルによってそれぞれのポータルに発生する負荷の量などに関

してグループ間で合意する こ とが非常に重要です。 各システムは、 1 つの大規模なポー

タルと同じ よ う にサイジングできますが、 共有 リ モー ト サーバーおよびネッ ト ワーク検

索ページには、 よ り高い負荷がかかる可能性がある こ と を考慮する必要があ り ます。

高可用性を提供するシステム

ポータル サーバーのロー ド バ ラ ンシング

Cisco の LocalDirector、 F5 の Big-IP、 Windows NLB 等のロード バランシング システム

のよ う なステ ィ ッキー IP (sticky IP) をサポー トする ロード バランシング システムを

ポータルに使用する こ とができます。 セッシ ョ ン状態は、 プラムツ リー ウ ェブ サーバー

上で維持されます。 したがって、 ウ ェブ サーバーをウ ェブ フ ァームから外した場合、 そ

のサーバー上のセッシ ョ ンは失われます。 ユーザーは、 ウ ェブ ブラ ウザの設定を [ この

パスワード を保存する ] に設定していない場合、 ポータルへ再度ログインする必要があ

り ます。

また、 ウ ェブ サイ ト が稼動していても、 ポータルが応答しない場合があ り ます。 そのよ

う な場合、 ロード バランサは、 ポータルがまだ稼動している とみなして要求を送信し続

ける必要があ り ます。 また、 ロード バランサは、 ポータルが実際に使用可能な状態であ

る こ と を確認するために、 コンテンツのチェ ッ ク を実行する必要があ り ます。

ユーザーは、 様々な異なる方法でポータル サーバーを使用するため、 ロード バランサ

は、 単にラ ウン ド ロビン形式で要求を割 り当ててい く のではな く、 も リ ソースに空き

がある コンピュータに要求を送信する必要があ り ます。

大のフォル ト ト レ ランスを実現するには、 ロード バランサを ク ラ ス ター化する こ と

をお勧めし ます。 そ うする こ とによって、 1 つのロード バランサで障害が発生しても、

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-74

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

別のロード バランサが要求を送信し続ける よ う にする こ とができます。 ロード バランサ

のク ラ ス ター化については、 製造元のガイ ド ラ インを参照して く ださい。

データベース サーバーのロー ド バラ ンシング

データベース と互換性のある ク ラ ス タ リ ング技術を使用する こ とによって、 データベー

ス サーバーを拡張する こ とができます。 現在のと ころ、 よ り大きなマシンを使用する こ

とによってのみ拡張が行えます。 必要な場合は、 各ポータル データベースを別々のコン

ピュータに導入し、 別々に拡張する こ とができます。 Windows 上でデータベースを実行

している場合、 Microsoft ク ラ ス タ サービスによってデータベースのフェ イルオーバー

を行 う こ とができます。 地理的なロード バランシング と フェ イルオーバーには、 SQL Server の複製機能を使用する こ とができます。 しかし、 この方法は、 技術的にも管理的

にも複雑なので、 可用性の必要条件を他の方法で解決できない場合以外はお勧めできま

せん。

Oracle データベースを使用する こ とによって高い可用性を実現する こ とができます。 しかし、 プラムツ リーは、 ク ラ イアン ト サイ ドのフェ イルオーバーまたは Oracle RAC のどちら もサポー ト していません。

検索サーバーのロー ド バラ ンシング

検索サーバーは、 併用でき る 2 つの方法を使用して拡張する こ とができます。

• 読み取 り と書き込みの分割によ る ロード バランシング

検索サーバーの 1 つのインス タンスをインデッ ク ス (書き込み) サーバーと して指

定し ます。 も う 1 つのインス タンスを クエ リ (読み取 り ) サーバーと して指定し ま

す。 更新処理は、 インデッ ク ス サーバーに割 り当てて、 クエ リ処理は、 クエ リ サー

バーに割 り当てます。 インデッ ク ス サーバーに追加されたデータは、 定期的にクエ

リ サーバーに複製し ます。 複製を行える よ う にするには、 サード パーテ ィのフ ァ イ

ル転送およびジ ョ ブ スケジュー リ ング技術を標準の検索サーバーに追加する必要が

あ り ます。 (一貫性を保ちながら検索インデッ ク スのセッ ト をコピーするには、 検

索サーバーの複製ユーテ ィ リ テ ィ を使用する必要があ り ます。 通常の Windows フ ァ

イル システムのコピーを使用する と、 インデッ ク スを壊してし ま う危険性があ り ま

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-75

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

す。 検索サーバーの複製ユーテ ィ リ テ ィの詳細については、 プラムツ リー ナレ ッジ ベース記事 11875 : 「Replicating a 5.0 Search Collection」 (5.0 検索コレ クシ ョ ンの

複製) を参照して く ださい。) バージ ョ ン 5.0 を使用している場合は、 ポータル シス

テムでジ ョ ブのスケジュー リ ングを行 う こ とができます。

• 読み取 り と読み取 り の分割によ る ロード バランシング

NLB またはハード ウ ェア ロード バランサのよ う な IP ロード バランシング技術を使

用する こ とによって、 クエ リ (読み取 り ) サーバーのロード バランシングを行 う こ

とができます。 また、 IP ロード バランサは、 読み取 り サーバーのフェ イルオーバー

機能も自動的に提供し ます。

• 読み取 り のフェ イル オーバー

ポータルで、 1 つのサーバーを クエ リ (読み取 り ) フェ イルオーバー サーバーと し

て指定する こ とができます。 これを実現するためには、 他のロード バランシング技

術またはフェ イルオーバー技術を使用する必要はあ り ません。

• 書き込みのロード バランシング

マシンの規模を大き くする以外に、 書き込みサーバーのロード バランシングを行 う

方法はあ り ません。 書き込みのパフォーマンスが懸念される場合は、 読み取 り / 書き

込みの分割によ る ロード バランシング方法を使用して、 マシンから クエ リ の負荷を

完全に取 り除 く こ と をお勧めし ます。

オー ト メ ーシ ョ ン サーバーのロー ド バラ ンシング

オー ト メーシ ョ ン サーバーのロード バランシングまたはフェ イルオーバーを実現する

ためには、 特別な技術は必要あ り ません。 オー ト メーシ ョ ン サーバーの複数のインス タ

ンスをポータル システムにインス トールし、 使用可能なサーバーの任意のセッ ト でジ ョ

ブを実行する よ う に指定するだけでロード バランシングを実現できます。 ジ ョ ブの作業

中にサーバーで障害が発生した場合、 そのジ ョ ブの処理は別のサーバーに引き継がれま

せん。 しかし、 通常、 ジ ョ ブは繰 り返し実行される よ う にスケジュールされているので、

標準のプラムツ リー ジ ョ ブである場合、 次のインス タンスの処理は完了されます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-76

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

複数のオー ト メーシ ョ ン サーバーにジ ョ ブ フォルダを登録する こ とによ り、 オー ト

メーシ ョ ン サーバーのロード バランシングを行 う こ とができます。 オー ト メーシ ョ ン サーバーは、 データベースをポー リ ングし、 次の未処理のジ ョ ブを取得し ます。 1 つの

オー ト メーシ ョ ン サーバーで障害が発生した場合、 別のオー ト メーシ ョ ン サーバーが

必要なジ ョ ブを実行し ます。

リ モー ト サーバーのロー ド バ ラ ンシング

並列ポータル エンジンのロード バランシング機能を使用する こ とによって、 リ モー ト サーバーのロード バランシングを行 う こ とができます。 この機能を設定する手順につい

ては、 「並列ポータル エンジン (PPE)」、 3-80 ページを参照して く ださい。 また、 ポー

タル サーバーと同じ種類のロード バランシング ハード ウ ェアを使用して、 ポータル サーバーと同様の方法で リ モー ト サーバーのロード バランシングを行 う こ と もでき ま

す。

コ ラボレーシ ョ ン サーバーのロー ド バラ ンシング

コ ラボレーシ ョ ン サーバー 3.0 は、 フェ イルオーバーおよびロード バランシング機能を

実現するためのク ラ ス タ リ ングをサポー ト しています。 ク ラ ス タ リ ング モードでは、 複

数のコ ラボレーシ ョ ン サーバーが、 単一の、 一貫性のある論理イ メージを保持するため

に互いに通信し ます。 ク ラ ス タ リ ングを有効にするには、 ポータルを設定し、 コ ラボ

レーシ ョ ン サーバーの設定を変更する必要があ り ます。

ポータルでは、 1 つのド メ イン名を複数の IP ア ド レスにマッ ピングする こ とによ り、

ロード バランシングを実現し ます。 ク ラ ス タ構成の中の各コ ラボレーシ ョ ン サーバーの IP ア ド レスを含む 1 つのド メ イン名を設定する必要があ り ます。 この名前は、 ポー ト

レ ッ ト の リ モー ト サーバー名と して使用されます。

ク ラ ス タ リ ングのためのコ ラボレーシ ョ ン サーバーの設定は、 config ディ レ ク ト リ にあ

る config.xml と cluster.xml とい う 2 つのフ ァ イルに含まれています。 config.xml フ ァ

イルを編集し、 以下の設定を変更する必要があ り ます。

1. ク ラ ス タ リ ングを有効にするには、 次のよ う に設定を変更し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-77

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

<cluster enabled="no">cluster.xml</cluster>

を次に変更し ます :

<cluster enabled="yes">cluster.xml</cluster>

2. フ ァ イルを保存し、 変更を適用するためにサーバーを再起動し ます。 この作業は、

ク ラ ス タ構成に含める各コ ラボレーシ ョ ン サーバーのインス タンスで行 う必要があ

り ます。

コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 デフォル ト で、 サーバー間の通信に UDP マルチキャス

テ ィ ングを使用し ます。 このオプシ ョ ンは、 ほとんどの導入環境で問題な く使用する こ

とが可能であ り、 も効果的です。 UDP マルチキャ ステ ィ ングが許可されていない環境

では、 以下の手順に従って UDP ユニキャステ ィ ングを使用する よ う にコ ラボレーシ ョ

ン サーバーを設定する こ とができます。

1. cluster.xml を編集し ます。 ク ラ ス タ内の 1 台のマシンをコーデ ィ ネータ と して指定

する必要があ り ます。

<coordinator-host>machine.name.goes.here</coordinator-host><coordinator-port>9990</coordinator-port>

ポー ト番号は、 任意の未使用ポー ト番号に設定できます。

2. ク ラ ス タ プロフ ァ イルを lan-cluster に変更し ます。

<profiles profile='lan-multicast-cluster'>

を次に変更し ます :

<profiles profile='lan-cluster'>

3. フ ァ イルを保存し、 変更を適用するためにコ ラボレーシ ョ ン サーバーを再起動し ま

す。 この作業は、 ク ラ ス タ構成に含める各コ ラボレーシ ョ ン サーバーのインス タン

スで行 う必要があ り ます。

コ ンテンツ サーバーのロー ド バラ ンシング

コンテンツ サーバーのロード バランシングを行 う こ とはできません。 また、 ク ラ ス タ

リ ングやデータベースの複製を使用した高可用性構成をサポー ト していません。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-78

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

ス タ ジオ サーバーのロー ド バ ラ ンシング

ス タジオ サーバーは、 現在、 ロード バランシングまたはク ラ ス タ リ ングをサポー ト し

ていません。 しかし、 フェ イルオーバーや拡張性の問題を解決するために複数のス タジ

オ サーバーを構成する こ とは可能です。

ス タジオ サーバーをフェ イルオーバー構成にするには、 ス タジオ サーバーをホス トす

るプラ イマ リ コンピュータが要求を処理できない場合にス イ ッチオーバーする 「ホ ッ ト ス タンバイ」 コンピュータを設定し ます。 しかし、 プラ イマ リ サーバーで障害か発生し

ている こ と を検出し、 ホ ッ ト ス タン ドバイのサーバーに切 り替える方法に関しては、 こ

のド キュ メ ン ト の対象外です。

拡張性を向上させるために、 ス タジオ サーバーをホス トする複数のコンピュータを設定

する こ と もでき ます。 複数のコンピュータが、 平行して同じアプ リ ケーシ ョ ン データ オブジェ ク ト の要求を処理する通常のク ラ ス タ リ ング構成とは違って、 ス タジオ サーバー

の拡張性を確保するための構成では、 ポー ト レ ッ ト を異なる コンピュータにわたって分

散し ます。 例えば、 単一コンピュータの構成では、 ス タジオ サーバーを導入したコン

ピュータでは、 ユーザーが作成した数百単位のポー ト レ ッ ト をホス トする こ とにな り ま

す。 管理者は、 (1 つ目のス タジオ サーバーとは異なるデータベースを使用する) ス タジ

オ サーバーをホス トする 2 台目のコンピュータを設定できます。 管理者は、 次に、 この 2 台目のコンピュータを、 ポータル上で作成される追加のス タジオ サーバー ポー ト レ ッ

ト のホス ト と して指定する こ とができます。

Analyt ics Server のロー ド バ ラ ンシング

Analytics Server は、 現在、 ロード バランシングまたはク ラ ス タ リ ングをサポー ト して

いません。

ド キュ メ ン ト リポジ ト リのロー ド バ ラ ンシング

NLB またはハード ウ ェア ロード バランサによ る IP ロード バランシングを使用する こ

とによって、 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ の複数インス タンスのロード バランシング と

フェ イル オーバーを実現する こ とができます。 この方法によって、 ド キュ メ ン ト リ ポジ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-79

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

ト リ の部分的なフェ イルオーバーもサポー トする こ とができます。 しかし、 ド キュ メ ン

ト リ ポジ ト リ のコンピュータには、 1 つの書き込み可能なフ ァ イル システムのバッキン

グ ス ト アが必要にな り ます。 このバッキング ス ト アのロード バランシングを行 う こ と

はできませんが、 以下のいずれかの方法を使用してフェ イルオーバーを実現する こ とが

できます。

• MSCS を使用してフェ イル オーバーされる共有ローカル ディ ス ク

• NAS または MSCS のいずれかを使用して導入される外部共有ネッ ト ワーク ド ラ イ

外部サービスのロー ド バラ ンシング

ポータルの機能は、 多 く の他のサーバーやサービスに依存し ます。 これらの各サービス

にはフェ イルオーバー機能が必要にな り ます。 少な く と も以下のサービスが必要にな り

ます。

• 顧客 / パー ト ナー ディ レ ク ト リおよび社員ド メ インのよ う な認証元

• ド キュ メ ン ト等のコンテンツを格納しているフ ァ イル サーバーおよびウェブ サー

バー

• ポータルがアクセスを提供する外部アプ リ ケーシ ョ ン

並列ポータル エンジン (PPE)

PPE Load Balancer (PPE-LB) は、 リ モー ト サーバーのロード バランシングを行って並

列ポータルエンジン (PPE) をよ り効率良 く使用する こ と を可能にするビル ト イン機能で

す。 PPE-LB は、 中間層における (ポータル サーバーと リ モー ト サーバー間の) HTTP メ ッセージングに対するプラムツ リーのロード バランシング ソ リ ューシ ョ ンです。 PPE-LB は、 高可用性を実現する堅牢なフェ イル オーバー サービスを提供し ます。 PPE-LB を導入する こ とによ り、 ポー ト レ ッ ト に対してサード パーテ ィのロード バランシング ソ リ ューシ ョ ンを使用する必要がな く な り ます。 PPE-LB は、 DNS ラ ウン ド ロビンを容

易に設定でき る よ う に設計されてお り、 中間層メ ッセージングのロード バランシング デバイ スにおいて一般的に問題となるプロキシや SSL の問題を解決し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-80

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

PPE ロード バランシングを設定する方法は 2 通 り あ り ます。

• DNS サーバーで設定 (「DNS サーバーで PPE ロード バランシングを設定する方

法」、 3-81 ページを参照して く ださい。)

• Windows の場合は、 レジス ト リ で設定 (「レジス ト リ で PPE ロードバランシングを

設定する方法」、 3-82 ページを参照して く ださい。)

DNS サーバーで PPE ロー ド バ ラ ンシングを設定する方法

DNS サーバーで、 リ モー ト サーバーのク ラ ス タ名 (例えば、 gs.portal.company.com)

が複数の IP ア ド レスに解決される よ う に設定し ます。 これは、 DNS ラ ウン ド ロビンの

構成と同じですが、 PPE ロード バランシングは、 フェ イル オーバー、 永続性

(stickiness)、 およびロード バランサの機能を実現し ます。 ク ラ ス タに含める各 リ モー ト サーバーには固有の IP ア ド レスを設定し、 同一のソ フ ト ウ ェアをインス トールする必

要があ り ます。

注意 : Windows NT マシンの hosts フ ァ イルを編集する こ とは、 DNS サーバーを

設定する こ と とは異な り ます。 Windows NT は、 DNS サーバーのよ う に複数の IP ア ド レスを返すのではな く、 キャ ッシングを行って、 初の IP ア ド レスのみ

を返し ます。 DNS サーバーを設定できない場合は、 同じ機能を実現するための

レジス ト リ設定についてカス タマー サポー ト にお問い合わせ く ださい。

Unix DNS サーバー上で BIND を使用した場合、 DNS サーバーの設定は次のよ う にな り

ます。

remoteserver 60 IN A 10.10.10.1remoteserver 60 IN A 10.10.10.2remoteserver 60 IN A 10.10.10.3

この場合、 ド メ インが company.com である場合、 remoteserver.company.com とい う ホス

ト名は、 DNS サーバーによって上記の複数の IP ア ド レスに解決されます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-81

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

レジス ト リ で PPE ロー ドバラ ンシングを設定する方法

1. regedt32 のよ う なプログラムを使用し、 レジス ト リ で次のキーを作成し ます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Plumtree\HostMappings

2. このキーに値を追加し ます。

3. データ タ イプを REG_MULTI_SZ に設定し ます。

4. 値を、 要求を送信する メ イン URL に設定し ます。 (例えば、

remoteserver.plumtree.com)。 この URL を指し示す リ モー ト サーバーを作

成する必要があ り ます。

5. [OK] を ク リ ッ ク し ます。

6. このキーの複数の値をロード バランシングする リ モー ト サーバーに設定し ます。 値

は改行で区切って く ださい。

例えば、 remoteserver.plumtree.com に送信される要求のロード バランシングを行って、

GS1.plumtree.com と GS2.plumtree.com の間で要求を交互に処理する よ う に設定するに

は、 GS1.plumtree.com と入力して 〔Enter〕 を押し、 GS2.plumtree.com と入

力して、 後に [OK] を ク リ ッ ク し ます。

ポー ト レ ッ トのサポー ト

ほとんどのポー ト レ ッ ト は、 PPE ロード バランシングを使用した場合に正常に動作し ま

すが、 一部のポー ト レ ッ ト では、 他のアプ リ ケーシ ョ ンによって基本データベースが変

更されないこ と を前提と して、 イン メモ リー キャ ッシングを使用しています。 特定の

ポー ト レ ッ ト のロード バランシングを行えるかど う かについては、 ポー ト レ ッ ト の資料

を参照するか、 またはポー ト レ ッ ト の開発者にお問い合わせ く ださい。

PPE ロー ド バラ ンシングと SSL

リ モー ト サーバーでセキュア ソケ ッ ト レ イヤ (SSL) を使用する場合、 プラムツ リー

は、 1 つの名前ベースの SSL 証明書を作成して、 リ モー ト サーバー ク ラ ス タに含める

各マシンに追加する こ と をお勧めし ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-82

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

PPE ロー ド バラ ンシングが正 し く 設定 されている こ と を確認する方法

nslookup とい う ツールを使用して DNS サーバーの設定を確認する こ とができます。 例え

ば、 www.microsoft.com に対して nslookup を実行するには次を行います。

1. コマン ド プロンプ ト を開きます。

2. nslookup を実行し ます。 コマン ド プロンプ ト で次のコマン ド を入力し ます。

nslookup www.microsoft.com

コマン ド を実行する と以下のよ う な結果が表示されます。

Server: plumdc1.plumtree.comAddress: 10.1.88.4

Non-authoritative answer:Name: www.microsoft.akadns.netAddresses: 207.46.197.100, 207.46.197.102, 207.46.230.218Aliases: www.microsoft.com

上記によって、 www.microsoft.com では DNS ラ ウン ド ロビンを使用してお り、 3 つの IP ア ド レスが設定されている こ とが分か り ます。

PPE は、 自動的に DNS サーバーから更新データを取得し ます。 PPE アルゴ リ ズムによ る

リ モー ト サーバー ク ラ ス タの IP ア ド レスの更新は、 一定の間隔で行われるのではな

く、 負荷が増加するにつれてよ り頻繁に更新が行われます。 また、 サーバーを再起動せ

ずにロード バランシングを開始する こ とができます。

ゲス ト ユーザーのマイ ページに対してテス ト を行った場合、 (セッシ ョ ン単位の永続性

なので) ロード バランシングは実行されません。 個々のユーザーのマイ ページで負荷を

発生させてテス トする必要があ り ます。 個々のユーザーのマイ ページに対して負荷テス

ト を行 う ためのツールをお持ちで無い場合は、 Homer を使用して く ださい。 詳し くは、

CD-ROM の \Unsupported\Plumtree\WebTesting に収録されている ASP ページを参照

して く ださい。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-83

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

PPE ロー ド バラ ンシング : 一般的な質問 (FAQ)

全般

1. PPE ロード バランシング (PPE-LB) とは何ですか ?

PPE-LB は、 中間層における (ポータル サーバーと リ モー ト サーバー間の) HTTP メ ッセージングに対するプラムツ リーのロード バランシング ソ リ ューシ ョ ンです。 PPE-LB は、 高可用性を実現する堅牢なフェ イル オーバー サービスを提供し ます。

PPE-LB を導入する こ とによ り、 ポー ト レ ッ ト に対してサード パーテ ィのロード バランシング ソ リ ューシ ョ ンを使用する必要がな く な り ます。 PPE-LB は、 DNS ラ ウ

ン ド ロビンを容易に設定でき る よ う に設計されてお り、 中間層メ ッセージングの

ロード バランシング デバイ スにおいて一般的に問題となるプロキシや SSL の問題

を解決し ます。

2. ポー ト レ ッ ト に他社のロード バランサー (F5 の Big-IP、 Cisco の LocalDirector 等)

を使用する こ とは可能ですか ?

はい、 使用できます。 プラムツ リーのソ リ ューシ ョ ンは、 ほとんどすべてのお客様

のニーズを満たす堅牢で手間のかからないソ リ ューシ ョ ンですが、 F5 の Big-IP や Cisco の LocalDirector 等のロード バランシング ハード ウ ェアも問題な く ご使用いた

だけます。 しかし、 ロード バランシング ハード ウ ェアは高価な上、 設定や管理に手

間がかか り ます。

場合によっては、 ロード バランシングを提供するネッ ト ワーキング デバイ スが必要

になる こ とがあ り ます。 例えば、 パー ト ナーにアクセスを提供するために、 リ モー

ト サーバーをインターネッ ト に公開している場合、 リ モー ト サーバーの所有者が

ロード バランシング デバイ スを制御する必要があ り ます。 このよ う な場合、 PPE-LB のロジッ クおよびフェ イルオーバー機能は、 リ モー ト サーバーではな く ポータ

ル サーバー上で実行されるため、 ポー ト レ ッ ト の所有者にと っては、 有用なソ

リ ューシ ョ ンではあ り ません。

3. ポー ト レ ッ ト のロード バランシングに、他のロードバランシング デバイ スではな く PPE ロード バランシングを使用する利点は何ですか ?

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-84

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

PPE-LB は、 プラムツ リーの PPE メ ッセージング エンジンに組み込まれています。 お客様は、 PPE-LB を使用した場合、 別のロード バランシング デバイ スを購入、 設

定、 または管理する必要はあ り ません。 今後プラムツ リーは、 ウ ェブ サービスの普

及によってますます重要になる、 中間層における HTTP メ ッセージングのロード バランシングや高可用性の問題を解決するために、 PPE-LB を さ らに拡張していきま

す。 プラムツ リーは、 このよ う な取 り組みに全力を注いで、 今後も優れた統合ソ

リ ューシ ョ ンおよび低い総所有コス ト を実現する ソ リ ューシ ョ ンを提供していきま

す。

技術的な観点では、 PPE-LB は、 ポータル ウ ェブ サーバー上でロード バランシング

およびフェ イル オーバーのアルゴ リ ズムを実行し ます。 したがって、 各 リ モー ト サーバーでソ フ ト ウ ェアを設定した り、 ポータル サーバーと リ モー ト サーバーの間

にネッ ト ワーク化されたロード バランシング デバイ スを設置する必要はあ り ませ

ん。 また、 PPE-LB は、 PPE リ クエス ト エンジンに統合されているため、 よ り多 く

のポータル ユーザー情報を使用して、 よ り優れた効率的な要求を作成する こ とがで

きます。 例えば、 パケ ッ ト をモニタ リ ングして HTTP 要求を再ルーテ ィ ングする

ネッ ト ワーキング デバイ ス とは違って、 PPE では、 要求を送信したユーザーを特定

し、 ロード バランシングで効率良 く、 容易にステ ィ ッ キー (sticky) ク ラ イアン ト

をサポー ト でき るため、 プロキシーの問題を容易に解決する こ とができます。

要約する と、 ポー ト レ ッ ト サーバーのロード バランシング オプシ ョ ンは以下の通

り です。

表 3-12: ロー ド バラ ンシング オプシ ョ ン

PPE-LB WLBS/NLB その他 (F5、 Cisco 等)

ステ ィ ッキー ポー ト レ ッ ト はい いいえ 場合によ る

非ステ ィ ッキー ポー ト レ ッ ト はい はい はい

ステ ィ ッキー SSL ポー ト レ ッ ト はい いいえ 場合によ る

非ステ ィ ッキー SSL ポー ト レ ッ ト はい はい はい

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-85

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

場合によ る と記載されている項目は、 ロード バランサによってはサポー ト されてい

る場合もあ り ますが、 複雑な設定が必要にな り ます。 例えば、 F5 の Big-IP (http://www.f5.com/solutions/techbriefs/index.html 参照) は、 永続性 (stickiness) と SSL の両方をサポー トするために、 ロード バランサーによって HTTP ヘッダにク ッキー

を挿入する方法を提供しています。 Cisco の LocalDirector の 新バージ ョ ン も同様

の機能を提供しています (http://www.cisco.com/warp/public/cc/pd/cxsr/400/prodlit/1215_pp.htm を参照)。 しかし、 プラムツ リーの環境で LocalDirector のこの機能を使

用する際に問題が発生する場合がある こ とが確認されています。 一方、 Microsoft の WLBS/NLB では、 受信 IP ア ド レスを基にス イ ッチングを行 う ので、 ステ ィ ッキー ポー ト レ ッ ト を適切にロード バランスする こ とができません。 Microsoft は、 この問

題を解決する 「Request Forwarder」 ISAPI フ ィルタを搭載した Application Center 2000 とい う製品を提供しています。

4. PPE-LB でサポー ト されていないサード パーテ ィ ロード バランサの機能はあ り ます

か ?

基本的に、 PPE-LB は、 サード パーテ ィのロード バランサを置き換える ものではあ

り ません。 多 く の企業は、 ポータル サーバーのフ ァーム内で負荷を分散するために

ロードバランサを使用しています。

ロード バランサは、 アーキテクチャ上では従来のネッ ト ワーキング デバイ ス (ス

イ ッチまたはルータ) と して動作し、 必要に応じて ト ラ フ ィ ッ ク を リ ダイ レ ク トす

る よ う に構成されています。 したがって、 これらのロード バランサには、 PPE-LB のよ う な中間層のロードバランシング製品と関係のない URL 解析、 レ イヤ 7 ス イ ッ

チング、 ク ッキーの永続性、 および IP ス イ ッチングなどの機能が含まれています。

しかし、 これらのロード バランサが提供する一部の機能は、 中間層のロード バラン

シングに関連しています。 例えば、 PPE-LB は現在、 異なるサーバーを重み付けする

方法を提供していません。 PPE-LB では、 ク ラ ス タ内のすべてのポー ト レ ッ ト サー

バーが同じパフォーマンス特性を持っている こ と を前提と し、 同等と して扱います。 また、 多 く のロード バランシング デバイ スには、 周期的更新を実行する (サーバー

を順番にオフ ラ インにして更新する) ための動的ツールが搭載されています。

5. プロキシ問題とは何ですか ?

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-86

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プロキシ問題とは、 プロキシ サーバーを使用しているユーザーからの要求がすべて

同じ IP ア ド レス (すなわちプロキシのア ド レス) から送信される こ とです。 ス

テ ィ ッキー (sticky) ク ラ イアン ト をサポー トするほとんどのロード バランシング デバイ スは、 受信 IP ア ド レスに基づいてウェブ フ ァーム内の異なる ノードに要求を

送信し ます。 したがって、 プロキシー サーバーから受信したすべての要求は、 同じ

ノードに送信されてし まいます。 Microsoft WLBS/NLB は、 このプロキシ問題を処理

できないロード バランサの 1 例です。 F5 の Big-IP 等の他のロード バランシング デバイ スでは、 受信 IP ア ド レスに依存せず、 HTTP ヘッダにク ッキーを追加する こ と

によって、 ステ ィ ッキー ク ラ イアン ト を実現しています。 また、 Cisco の LocalDirector のよ う なロード バランサでは、 HTTP ヘッダを解析して、 その一部を

受信 IP ア ド レスの代わ り に使用して要求を割 り当てています。 例えば、 プラムツ

リー環境の場合、 UserID とい う引数を使用できます。

プロキシ問題は、 ポータル サーバーでも発生する こ とがあ り ますが、 ポー ト レ ッ ト サーバーでは毎回発生し ます。 すべてのポー ト レ ッ ト は、 ポータル サーバーから要

求を受信するので、 受信 IP ア ド レスに依存する ロード バランシング デバイ スによ

る ステ ィ ッキー ク ラ イアン ト は失敗し ます。

6. SSL を使用する場合、 一部のロード バランサを使用できないのはなぜですか ?

SSL によってヘッダが暗号化されるからです。 ネッ ト ワーキング デバイ ス と して機

能する ロード バランシング デバイ スは、 パケ ッ ト を読み取って、 そのコンテンツに

基づいてロード バランシング アルゴ リ ズムを実行し ます。 したがって、 SSL を使用

する と、 パケ ッ ト が読み取れな く なるため、 ロード バランシング デバイ スは機能し

な く な り ます。 この問題を解決するには、 ロード バランシング デバイ ス自体に SSL を実装し、 HTTP 要求を復号化してロードバランシングを実行でき る よ う にする必

要があ り ます。 ほとんどのロード バランシング デバイ スはこのよ う に設定できます

が、 それにはそのデバイ スに関する深い知識が必要であ り、 予期せぬ問題が数多 く

発生する こ とがあ り ます。

技術的な質問

1. PPE-LB を使用した場合に発生するパフォーマンス オーバーヘッ ドはどれぐ らいで

すか ? よ り高性能なポータル ウ ェブ サーバー マシンを購入する必要はあ り ますか ?

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-87

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パフォーマンスへの影響はあ り ません。 ポータル サーバーの処理能力を高める必要

はあ り ません。

2. なぜ DNS を使用して PPE-LB を設定するのですか ?

管理者にと って DNS の設定は簡単で馴染みのある方法であるからです。 ほとんどの

お客様は、 DNS ラ ウン ド ロビンを容易に設定できます。 PPE-LB では、 DNS の 1 対多数のマッ ピングを使用して、 ホス ト名を複数の IP ア ド レスにマッ ピングする こ と

によって、 ポー ト レ ッ ト サーバーのク ラ ス タを定義し ます。

DNS の代わ り に、 各ポー ト レ ッ ト ウ ェブ サーバーのレジス ト リ設定で、 ホス ト名

に複数の IP ア ド レスをマッ ピングする こ と もできます。 その場合に使用するレジス

ト リ キーは、

HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Plumtree\HostMappings です。 regedt32 を使用して、 複数の REG_MULTI_SZ タ イプの値をこのキーに追加し ます。 値の名前にはホス ト名 (例えば、 gs.company.com)、 値には IP ア ド レスの リ ス ト を

設定し ます。 regedt32 では、 REG_MULTI_SZ タ イプは、 複数行のテキス ト ボッ ク ス

と して表示されるので、 項目ご とに行を分けて入力する必要があ り ます。

3. PPE ロード バランシングは、 DNS ラ ウン ド ロビン と同じですか ?

いいえ、 違います。 DNS ラ ウン ド ロビンでは、 ウ ェブ ブラ ウザ ク ラ イアン ト から DNS サーバーにサーバーの IP ア ド レスの問い合わせがあった と きに、 IP ア ド レス

の リ ス ト から IP ア ド レスを順番に割 り当てていきます。 一方、 PPE-LB は、

(nslookup の呼び出し と同様に) DNS サーバーから特定のア ド レスに解決されるす

べての IP ア ド レスを取得し、 その リ ス ト を メモ リーに格納し ます。 その後で、 必要

に応じてロード バランシング と フェ イルオーバを実行し ます。 PPE-LB では、 一度 IP ア ド レスの リ ス ト を取得する と、 それ以降は DNS の参照は行いません。 また、

DNS ラ ウン ド ロビンにはない障害検出機能やフェ イルオーバー機能が実行されま

す。

4. PPE-LB のバランシング アルゴ リ ズムはどのよ う なものですか ?

PPE-LB は、 ホス ト名とポー ト番号の組み合わせ (例えば、 https://gs.company.com:8080/xyz/portlet.asp の場合は、 gs.company.com と 8080) を使用し

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-88

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てユーザー単位で永続性 (stickiness) を実現し ます。 プラムツ リー環境では、 永続

性は常にオンになっています。 複数のポー ト レ ッ ト が同じポー ト レ ッ ト サーバー クラ ス タに設定されていて、 ポー ト レ ッ ト の URL に同じホス ト名とポー ト番号が使用

されている場合、 すべての要求はそのマシンに送信されます。 したがって、 例えば、

マイ ページに 5 つのポー ト レ ッ ト が設定されていて、 それらの URL に同じホス ト

名とポー ト番号が使用されている場合は、 5 つのポー ト レ ッ トへの要求はすべて同

じマシンに送信されます。 また、 ポー ト レ ッ ト ゲー ト ウ ェ イを使用する ク リ ッ ク ス

ルー (基本設定ページ) も同じマシンに送信されます。

PPE-LB の内部では、 特定のホス ト名とポー ト番号への要求を初めて受信した際に、

ユーザーを割 り当てる ノードが決定されます。 この 初の要求は、 マイ ページまた

はコ ミ ュニテ ィ ページにある リ モー ト ポーレ ッ ト か、 ネッ ト ワーク検索からの要求

です。 ノードは、 も使用されていないノードから順番に選択され、 すべてのサー

バーの使用量が同じである場合は、 ランダムに選択されます。 使用量とは、 ユー

ザーと ク ラ ス タ内の特定の IP ア ド レス との接続数だけではな く、 その特定の IP アド レスに送信された個々の要求によ る使用を含みます。

5. フェ イルオーバーは何によって ト リ ガされますか ?

主に下位レベルの TCP/IP エラーおよびネッ ト ワーク エラー等のネッ ト ワーク エラーです (例えば、 接続不能、 読み取 り タ イムアウ ト 、 PING (ICMP) の host unreachable メ ッセージ等)。

HTTP タ イムアウ ト が発生した場合、 フェ イルオーバー状態になる場合とならない

場合があ り ます。 接続が確立された場合でも、 タ イムアウ ト時間の 75% 以内にデー

タが返されなかった場合は、 フェ イルオーバー状態にな り、 別のノードへのス イ ッ

チオーバーが実行されます。 ポー ト レ ッ ト の実行に時間がかか り頻繁にタ イムアウ

トする場合、 フェ イルオーバーが発生しないよ う にするには、 HTTP 応答ヘッダを

バッ フ ァーせずにすぐに返す必要があ り ます。

ウ ェブ サーバーのス ク リ プテ ィ ングのバグが原因でウェブサーバーに障害が発生す

る こ とはよ く あ り ます。 これらのバグは、 メモ リーの破損、 サーバーのハング、 お

よびその他のエラーの原因とな り、 サーバー ノードで障害が発生したこ と を PPE-LB で検出できないこ とがあ り ます。 このよ う な障害を防ぐために、 サード パーテ ィ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-89

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の監視ツールを使用する こ と をお勧めし ます。 監視ツールは、 障害状態を検出し、

問題を解決するためにウェブ サーバー、 または必要な場合はマシンを再起動する よ

う に設定する こ とができます (例えば、 ASP: Requests Executing (現在処理中の要求

数) パフォーマンス モニタ カウンタが 25 にな り、 ASP: Requests Queued (現在

キューに入っている要求数) が 100 になった場合に IIS サービスを再起動する よ う

に設定できます)。 上記のよ う なこ とは PPE-LB ではできないので、 サードパーテ ィ

のツールを使用する こ と をお勧めし ます。

6. 1 つのノードから別のノードにフェ イルオーバーするにはどれぐ らい時間がかか り

ますか ?

PPE-LB では、 すぐにス イ ッチオーバーを試みよ う と し ます。 PPE-LB は、 タ イムア

ウ ト またはエラーを検出し、 すぐに現在の要求を別のノードにフェ イルオーバーし

よ う と し ます。 したがって、 通常は、 エン ドユーザーへのサービスが中断する こ と

はあ り ません。

7. 障害が発生したサーバーが再起動された場合、 PPE-LB でそのサーバーの使用を再

開するまでにはどれぐ らいの時間がかか り ますか ?

サーバーに障害が発生し、 PPE-LB がそのサーバーに要求を送信しな く なった場合、

そのサーバーが再起動された後、 多 く の新しいユーザーがログインした際にク ラ ス

タに再度追加されます。 以前からシステムを使用しているユーザーは、 以前から使

用しているポー ト レ ッ ト サーバーに接続されますが、 新しいユーザーがログインし

た場合、 PPE-LB では、 ク ラ ス タ内の使用可能な ノードの内部 リ ス ト が更新されま

す。 この更新はオンデマン ドで行われるため、 状況によっては、 再起動された ノー

ドにすぐに要求が送信される こ とがあ り ますが、 ある程度時間がかかる場合もあ り

ます。

8. 複数のポータル サーバーで PPE-LB エンジンを実行している場合、 ロード バランシ

ングはどのよ う に行われますか ?

ロード バランシング機能に関連してポータル サーバー間で通信する こ とはあ り ませ

ん。 その結果、 1 つのポー ト レ ッ ト サーバーに大量の負荷が集中する こ とがあ り ま

す。 しかし、 実際には、 ポー ト レ ッ ト サーバーの標準負荷は容量の 20% ~ 40% の間であ り、 要求の増加によ る負荷の集中はよ く発生し ますが、 ウ ェブ サーバーにお

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-90

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いて十分に処理できます。 したがって、 このよ う な負荷は、 通常のウ ェブの負荷と

同様に、 ポー ト レ ッ ト サーバー間で均等に分散されます。

9. ポー ト レ ッ ト サーバーがフェ イルオーバーした場合、 ユーザーの状態情報はど う な

り ますか ?

ポータル サーバーのメモ リー内の状態は保持されますが、 フェ イルオーバー先の

ポー ト レ ッ ト サーバーでは、 その状態情報を解釈できない場合があ り ます。 例えば、

ポー ト レ ッ ト サーバーは、 2 台目のポー ト レ ッ ト サーバー マシンでは有効な ASP または JSP セッシ ョ ンを示さない ASPSESSIONID や JSESSIONID ク ッキーといっ

た非永続データを返すこ とがあ り ます。

ポー ト レ ッ ト の開発者は、 (例えばアプ リ ケーシ ョ ン サーバーの高可用性機能を使

用して) メ モ リー内の状態を失わないポー ト レ ッ ト 、 または障害時にメモ リー内の

状態を再作成でき るポー ト レ ッ ト を構築する こ とができます。 ほとんどのアプ リ

ケーシ ョ ンでは、 ステー ト レスなポー ト レ ッ ト サーバーは使用できません。 例えば、

Siebel 用のポー ト レ ッ ト では、 Siebel のセッシ ョ ンを使用する必要があ り、 その

セッシ ョ ン接続は、 容易にサーバー間で複製する こ とはできません。 しかし、 ポー

タル サーバーからポー ト レ ッ ト サーバーに渡される基本設定情報を使用して Siebel セッシ ョ ンをオンデマン ドで再作成する こ とは可能です。 ユーザーが 初にアクセ

ス した際、 または PPE-LB によって 2 台目のポー ト レ ッ ト サーバーにフェ イルオー

バーした際、 エン ドユーザーのサービスを中断する こ とな く、 状態をフ ァ イル、

データベース、 またはアプ リ ケーシ ョ ン サーバーの機能を使用して保存する こ とが

できます。

新の 『Enterprise Web Development Guide』 には、 ポー ト レ ッ ト開発者向けの ヒ ン

トやベス ト プラ クテ ィ スが記載されています。

10. 顧客向けシステムで PPE-LB をテス トする も良い方法は何ですか ?

ロード バランシングが正し く機能している こ と を確認するための方法はい くつかあ

り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-91

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

a. ポー ト レ ッ ト サーバー ク ラ ス タのホス ト名の nslookup を実行し、 ク ラ ス タが正

し く定義されている こ と を確認し ます。 nslookup を実行する と、 複数の IP ア ド

レスが表示されるはずです。

b. 各マシンで、 そのマシンのホス ト名を記載した静的な HTM ページを作成し、 そ

の HTM ページを指し示すテス ト ポー ト レ ッ ト を作成し ます。 ウ ェブ ブラ ウザ

から次の手動テス ト を実行し ます。 ログインして、 マイ ページを数回アクセス

し、 ログアウ ト し ます。 テス ト を繰 り返し実行して、 PPE-LB がク ラ ス タ内の異

なるポー ト レ ッ ト サーバーに要求を送信する こ と を確認し ます。

c. 手順 b の後で、 接続している 1 つのポー ト レ ッ ト サーバー ノードへのネッ ト

ワーク接続を切断し ます。 更新ボタンを押して、 接続がク ラ ス タ内の他のノード

にフェ イルオーバーされる こ と を確認し ます。

一般的には、 適切なテス ト環境を作成する こ とは困難であるため、 高い負荷によ る

負荷テス ト はお勧めし ません。 負荷テス ト を実施する必要がある場合は、 各ウ ェブ サーバーへの ヒ ッ ト数を監視し、 負荷がほぼ均等に分散されている こ と を確認して

く ださい。 負荷テス ト では、 ログイン、 マイ ページへのアクセス、 およびログアウ

ト をシ ミ ュ レーシ ョ ンする必要があ り ます。 (例えば、 ゲス ト ユーザーのマイ ペー

ジに対する負荷テス ト のよ う に) 同じセッシ ョ ンが繰 り返し使用される場合は、 永

続性が保持されるので、 すべての負荷は、 1 台のポー ト レ ッ ト サーバーに集中し ま

す。 適切なテス ト ケースを作成し、 テス ト の実行時にポー ト レ ッ ト サーバーを適切

に監視する必要があ り ます。 各テス ト を実行する前に、 テス ト の内容や構成を良 く

確認し、 予想される正常な動作が何であるかを十分に理解する必要があ り ます。

11. ポー ト レ ッ ト の開発者が注意する必要のある点は何ですか ?

セッシ ョ ン状態を保持する方法について十分に理解する必要があ り ます。 過渡的な

セッシ ョ ン状態であるか ト ランザクシ ョ ンのセッシ ョ ン状態であるかを特定し、 永

続性 (stickiness) や ト ラ ンザクシ ョ ンの整合性を確保する必要があるかど う かを見

極める必要があ り ます。 PPE-LB は、 自動的にステ ィ ッキー (sticky) ク ラ イアン ト

をサポー トするので、 メモ リー内のセッシ ョ ン状態を使用して情報をキャ ッシング

する こ とに関して問題はあ り ません。 しかし、 例えばシ ョ ッ ピング カー ト のよ う に、

ポー ト レ ッ ト で ト ランザクシ ョ ン情報が保持される場合は、 ポー ト レー ト サーバー

に障害が発生して他のマシンにス イ ッチオーバーした場合に、 その ト ランザクシ ョ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-92

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ン情報が維持される よ う にするために、 下位のアプ リ ケーシ ョ ン サーバーやデータ

ベースを使用する必要があ り ます。 ロード バランシング環境用のポー ト レ ッ ト の開

発に関する詳細については、 『Enterprise Web Development Guide』 を参照して く ださ

い。

管理に関する質問

1. ポー ト レ ッ ト の監視を行 う必要はあ り ますか ?

はい。 ポー ト レ ッ ト サーバーの障害のほとんどは、 ハード ウ ェアではな く、 ポー ト

レ ッ ト のコード内のバグが原因で発生し ます。 したがって、 高可用性を確保するた

めには、 ポー ト レ ッ ト サーバーの状態を監視する必要があ り ます。

2. ピーク時にマシンを ク ラ ス タに追加した り、 ピーク時ではないと きにマシンを外し

た り、 ポー ト レ ッ ト の新しいバージ ョ ンを導入するためにマシンを外した りする方

法はあ り ますか ?

ウ ェブ サーバーを停止する と、 PPE-LB は、 ク ラ ス タ内の他のマシンに既存の接続

をフェ イルオーバーし ます。 マシンをアップグレードするには、 ウ ェブ サーバーを

停止させ、 コンポーネン ト をア ップグレード し、 ウ ェブ サーバーを再起動し ます。 マシンが再起動される と、 PPE-LB は少し してからそのマシンに要求を送信し始め

ます。 この方法は、 周期的更新といいます。 更新時に、 あるポー ト レ ッ ト サーバー

が他のポー ト レ ッ ト サーバーと若干異なっていても、 ユーザーは同じマシンに割 り

当てられるので変化に気付きません。 3-90 ページ の質問 7 も参照して く ださい。

3. プラムツ リー ポー ト レ ッ ト オブジェ ク ト を設定する必要はあ り ますか ?

いいえ、 設定する必要はあ り ません。 ポー ト レ ッ ト オブジェ ク ト には、 ポー ト レ ッ

ト サーバーの URL が格納されますが、 PPE-LB で使用する情報は、 ホス ト名とポー

ト番号の組み合わせのみです。 PPE-LB を使用したポー ト レ ッ ト サーバー ク ラ ス タ

では、 基本設定ページ、 ポー ト レ ッ ト ページ、 およびゲー ト ウ ェ イ ページは同じ

ノードに割 り当てられます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-93

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4. すべての リ モー ト サーバーにポー ト レ ッ ト コードのコピーを設定する必要はあ り ま

すか ?

はい。 一般的なウ ェブ フ ァームの構成と同様に、 ユーザーがどのノードに接続した

場合でも同じ ウ ェブ サービスを使用でき る よ う にするために、 フ ァーム内のノード

は機能的に同一にする必要があ り ます。

5. プラムツ リーでは、 PPE ロード バランシングで使用するためにポー ト レ ッ ト の認定

を行っていますか ?

いいえ。 ポー ト レ ッ ト の開発者は、 各ポー ト レ ッ ト に必要なロードバランシング構

成に関する ド キュ メ ン ト を作成する必要があ り ます。 プラムツ リーでは、 ロード バランシング構成で使用するポー ト レ ッ ト の認定制度の導入を検討しています。

ポー ト レ ッ ト の開発者は、 PPE-LB を使用したポー ト レ ッ ト サーバーのロード バラ

ンシングを、 Cisco または F5 の製品を使用する場合と同様に扱 う こ とができます。 ポー ト レ ッ ト の開発者は、 セッシ ョ ンの永続性または非永続性、 永続性を確保する

必要がある場合はフェ イルオーバーをどのよ う に処理するかなどを考慮しながら

ポー ト レ ッ ト を設計する必要があ り ます。 状態を保持する高度なポー ト レ ッ ト の場

合、 永続性の問題は非常に複雑なので、 ポー ト レ ッ ト の開発者は詳細な ド キュ メ ン

ト を作成し、 ポー ト レ ッ ト によってサポー ト されている高可用性機能を確認するた

めの適切なテス ト を実施でき る よ う にする必要があ り ます。

6. ク ラ ス タ内のポー ト レ ッ ト サーバーが同じ SSL 証明書を使用する よ う に設定する必

要があ り ますか ?

ポー ト レ ッ ト サーバーのウェブ サーバーにインス トールされる SSL 証明書が名前

ベースの証明書である場合、 各ポー ト レ ッ ト サーバー マシンには、 同じ または異な

る SSL 証明書を設定できます。 一方、 IP ア ド レス ベースの証明書を使用する場合、

各ポー ト レ ッ ト サーバー マシンには異なる証明書を設定する必要があ り ます。

7. PPE-LB では何台のポー ト レ ッ ト サーバーまでサポー ト できますか ?

PPE-LB のアルゴ リ ズムや DNS の設定では特に制限されていませんが、 プラムツ

リーは、 1 つのク ラ ス タ内で 32 台以下のポー ト レ ッ ト サーバー マシンを使用する

こ と をお勧めし ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-94

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Windows 版プ ラムツ リー コーポレー ト ポータル 5.x 用の PPE 設定

プラムツ リー並列エンジン (PPE) のすべての設定は、 レジス ト リ の

「HKLM\SOFTWARE\Plumtree\3.0\HTTPLib」 キーの下にあ り ます。

以下の設定を使用して PPE のチューニングを行 う こ とができます。

• ForceConnectionClose (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 0) 1 に設定した場合、 HTTP 要求を送信するご とにソケ ッ ト が閉じ られます。 すなわち PPE は、 HTTP 1.0 (コネクシ ョ ン プー リ ングなし) を使用し ます。

• ForceAuthenticatedConnectionClose (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 0) 1 に設定した場合、 SSL 接続を介して HTTP 要求を送信するご とにソケ ッ ト が閉じ

られます。 すなわち PPE は、 SSL 用の HTTP 1.0 (コネクシ ョ ン プー リ ングなし)

を使用し ます。

• RequireServerCertificateForSSL (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 0) 1 に設定した場合、 PPE が SSL 接続を確立するにはサーバーの証明書が必要にな り

ます。 0 に設定した場合、 PPE は、 SSL サーバーと通信する際に メ ッセージの整合性

と機密性のみを確保し、 認証は行いません。

• DNSCacheDefaultTTL (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 300000) DNS キャ ッシュ エン ト リ の TTL ( ミ リ秒単位)。 ホス ト名を IP ア ド レスに解決して

から こ こで設定した一定の時間が経過する と、 そのホス ト名に対する 新の IP ア ド

レスの リ ス ト を取得するためにオペレーテ ィ ング システムへの呼び出しが実行され

ます。

• HostCacheDefaultTTL (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 1800000) ソケ ッ ト キャ ッシュを更新する頻度 ( ミ リ秒単位)。 この設定は、 古 く なったソケ ッ

ト のガベージ コレ クシ ョ ンの間隔を定義し ます。

• ErrorThreadStall (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 10) ネッ ト ワーク エラーが API ユーザーに報告されるまでの遅延時間 ( ミ リ秒単位)。 再試行の前に OS がネッ ト ワーク バッ フ ァーを ク リ アでき る よ う にし ます。

• ValidateServerCertificates (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 1) 0 に設定した場合、 SSL 証明書の確認は行いません。 1 に設定した場合、 SSL 証明書

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技術基盤 - 高可用性を提供するシステム

のほとんどすべての項目がチェ ッ ク されます (パフォーマンスが低下するため証明

書失効チェ ッ クは実施されません)。

• ForceMutualAuthentication (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 0) 1 に設定した場合、 サーバー側で必要ない場合も、 SSL 接続の確立時に完全な認証

(ク ラ イアン ト を含む) が実行されます。

• UseClientCertificates (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 0) 1 に設定した場合、 SSL によって、 現在の NT ユーザーのデフォル ト の証明書がサー

バーに送信されます。

• UseFastDNS (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 0) 1 に設定した場合、 (DNS、 WINS、 およびその他の方法が試行されるのではな く )

DNS ルッ クア ップが一度のみ実行されます。 高性能な DNS サーバーをネッ ト ワーク

に導入している場合、 この設定によって名前解決処理を大幅に迅速化させる こ とが

できます (「ある方法をまず試してみて解決できない場合は他を試す」 とい う無駄な

処理が必要な く な り ます)。

• GetAndLockSockStall (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 10) ソケ ッ ト の再接続時間 ( ミ リ秒単位)。 短 く しすぎる と、 ネッ ト ワークでエラーが発

生している場合、 大量の CPU リ ソースが (無駄に) 消費されてし まいます。

• BinGWThreshold (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 16386) バイナ リ ゲー ト ウ ェ イを通してルーテ ィ ングする 小データ長 (バイ ト単位)。 0xFFFFFFFF に設定した場合、 WebDownloaderParallel でゲー ト ウ ェ イ機能が完全に

無効化され、 ポータルから ISAPI フ ィルタを安全に削除する こ とができます。

• MaxPostData (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 52428800) プラムツ リー ゲー ト ウ ェ イが受け付けて処理する 大データ長 (バイ ト単位)。 注意 : この制限は、 バイナ リ と非バイナ リ (ASP) の両方のアップロードに適用さ

れます。 データ長がこの値を超える と、 ユーザーはエラー ページに リ ダイ レ ク ト さ

れます。

• BinGWTimeout (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 2400000) ゲー ト ウ ェ イで 1 つの要求を処理する 大時間 ( ミ リ秒単位)。 注意 : モデム接続の

ク ラ イアン ト の場合でも この値を増やさないこ と をお勧めし ます。 処理中の要求が

多すぎる と、 IIS はブラ ウザからの接続を受け付けな く な り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-96

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技術基盤 - セキュ リ テ ィ戦略

• BinGWPacketTimeout (REG_DWORD、 デフォル ト値 : 10000) リ モー ト サーバー (4.5 WS では Gadget Server と呼ばれていたサーバー) から次の

応答ボデ ィ を受信するまでゲー ト ウ ェ イが待機する 大時間 ( ミ リ秒単位)。 サー

バーのハングやネッ ト ワークの停止を検出するために使用し ます。

• BinGWTempDir (REG_SZ、 デフォル ト値 : システムのデフォル ト の一時ディ レ ク

ト リ ) 一時フ ァ イルをアップロードする場所。

セキュ リ テ ィ戦略

セキュ リ テ ィ を確保しながら外部ユーザーにポータル サービスを提供する こ とは、 一般

的な必要条件です。 しかし、 これには完全なソ リ ューシ ョ ンはあ り ません。 外部に内部

リ ソースを公開する と、 導入されているアプ リ ケーシ ョ ンに関わらず、 ほぼ必ずと言っ

ていいほどセキュ リ テ ィの脆弱性が生じ ます。 基本的な問題は、 この機能を提供するた

めに、 ど こをどの程度妥協でき るか (およびどの く らいの費用をかけられるか) です。 外部に公開するポータルを導入する方法は多数あ り ます。 この節では、 外部向けポータ

ルに関する問題およびそれらの問題に関連するプラムツ リー機能について説明し ます。 プラムツ リーがすべての企業に対して 1 つだけの戦略をお勧めしているわけではあ り

ません。 貴社では、 方針、 手順、 予算、 およびハード ウ ェアに基づいて 終的な決定を

行 う必要があ り ます。

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

ポータルのセキュ リ テ ィ を確保する こ とは、 容易な作業ではあ り ません。 この節では、

エンタープラ イズ ウ ェブ環境において、 セキュ リ テ ィ モード 1、 2、 3 のいずれかを導

入する方法について説明し ます (デフォル ト モードはセキュ リ テ ィ モード 0 です)。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-97

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

ポータルのセキュ リ テ ィ モー ド

以下に使用でき るセキュ リ テ ィ モード を示し ます。

• セキュリテ ィ モード 0 : ポータル ページでは、 ユーザーがポータルに 初にアクセス

した際のセキュ リ テ ィ モード (http または https) が維持されます。 例えば、 ユー

ザーが http を使用してポータルにアクセス した場合、 すべてのポータル ページでは http が使用されます。 一方、 ユーザーが https を使用してポータルにアクセス した場

合、 すべてのポータル ページでは https が使用されます。 これがデフォル ト の設定で

す。

このモードは、 フ ァ イアウ ォールの内側で、 SSL アクセラ レータを使用せずに、 社

内で使用する場合のみに使用して く ださい。 例えば、 テス ト環境や開発環境ではこ

のモード を使用する こ と をお勧めし ます。

• セキュリテ ィ モード 1 : 特定のポータル ページは、 SSL を使用して常に保護されます

が、 他のページは保護されません。 例えば、 ログイン ページは常に保護される よ う

に設定し、 デ ィ レ ク ト リ の参照ページは保護されないよ う に設定する こ とができま

す。 保護されるページの種類は設定可能になっています。

このモードは基本的にお勧めし ません。

• セキュリテ ィ モード 2 : すべてのポータル ページは、 SSL を使用して常に保護されま

す。 すなわち、 すべてのページは、 https を通してアクセス されます。

SSL アクセラ レータを使用しない場合はこのモード を使用して く ださい。 このモー

ドでは、 ウ ェブ サーバーを SSL エン ドポイン ト と して設定する必要があ り ます。 Tomcat アプ リ ケーシ ョ ン サーバー上に直接 SSL エン ドポイン ト を設定しないこ と

をお勧めし ます。 アプ リ ケーシ ョ ン サーバーで直接ウ ェブ要求を処理する こ とは可

能ですが、 拡張性およびセキュ リ テ ィ を確保するためには、 ユーザーが直接アプ リ

ケーシ ョ ン サーバーに接続しないよ う に設定する こ と をお勧めし ます。 この場合、

アプ リ ケーシ ョ ン サーバー自体は保護せずに、 フロン ト エン ドのウ ェブ サーバー、

およびウェブ サーバーと アプ リ ケーシ ョ ン サーバーとの間のチャネルを保護する必

要があ り ます。 したがって、 ウ ェブ サーバーに SSL を設定し、 SSL 証明書をインス

トールする必要があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-98

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

• セキュリテ ィ モード 3 : このモードでは、 ポータルは、 SSL アクセラ レータを使用し

ます。

これは、 運用システムで も よ く使用される構成です。 SSL アクセラ レータを使用

する場合はこのモード を使用して く ださい。 セキュ リ テ ィ モード 2 と同様に、 ユー

ザーはアプ リ ケーシ ョ ン サーバーに直接接続しないため、 フロン ト エン ドのアプ リ

ケーシ ョ ン サーバー、 およびアクセラ レータ と アプ リ ケーシ ョ ン サーバーとの間の

チャネルを保護する必要があ り ます。 したがって、 SSL アクセラ レータに SSL を設

定し、 SSL 証明書をインス トールする必要があ り ます。

セキュ リ テ ィ モー ドの変更 と SSL の設定のための手順

エンタープラ イズ ウ ェブ環境に SSL を設定するには、 い くつかの手順を実行する必要

があ り ます。 この節では、 実行する必要のある手順の簡単な概要を説明し ます。

1. ポータル サーバーおよびイ メージ サーバーを実行する ウェブ サーバーまたは SSL アクセラ レータに SSL を設定し ます。 SSL の設定、 SSL 証明書の作成、 署名の取得、

インス トールに関する手順については、 ウ ェブ サーバーまたはアプ リ ケーシ ョ ン サーバーの資料を参照して く ださい。

2. Java 環境の場合は j_config.xml、 .NET 環境の場合は n_config.xml とい う設定フ ァ イ

ルを編集し、 ポータル サーバーを設定し ます。 この設定フ ァ イルは、 ポータルのイ

ンス トール ディ レ ク ト リ に格納されています (例えば、 C:\Program Files\plumtree\ptportal\5.0\settings\config\j_config.xml)。

a. HTTPSecurePort と HTTPort が、 使用するポー ト に設定されている こ と を確認し

ます。

b. ApplicationURL0 を * から次の値に変更し ます。 http://computer_name:port_number/portal/server.pt.

注意 : .NET 環境では port_number を含める必要はあ り ません。

c. SecureApplicationURL0 を * から次の値に変更し ます。 https://computer_name:port_number/portal/server.pt.

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-99

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

注意 : .NET 環境では port_number を含める必要はあ り ません。

d. URL マッ ピング エン ト リ が複数ある場合は、 それらのエン ト リ を変更する必要

があ り ます。 URL マッ ピングの詳細については設定フ ァ イルに記載されている

コ メ ン ト を参照して く ださい。

e. SecurityMode を 0 から 1、 2、 または 3 に変更し ます。

f. ImageServerSecureBaseURL を http から https に変更し、 イ メージ サーバー

のポー ト番号を正しいポー ト番号に設定し ます。

3. ポータルの設定フ ァ イル内の IMAGESERVERCONNECTIONURL を SSL を使用す

る イ メージ サーバーに設定した場合 (お勧めし ません)、 イ メージ サーバーで使用

する証明書に署名した認証局の証明書をポータル サーバーにインポー トする必要が

あ り ます。

• Java 版のポータルの場合、Java のキーツール ユーテ ィ リ テ ィ を使用して Java の cacerts キース ト アにインポー トする必要があ り ます。 詳細については、 「cacerts キース ト アに認証局の証明書をインポー トする方法 (Java ポータル)」、 3-102ページを参照して く ださい。

• .NET ポータルの場合、 認証局の証明書を MMC にインポー トする必要があ り ま

す。 詳細については、 「MMC に認証局の証明書をインポー トする方法 (.NET ポータル)」、 3-103 ページを参照して く ださい。

注意 : JSControls または アダプテ ィブ ポー ト レ ッ ト を使用するポー ト レ ッ ト

や リ モー ト サーバーがある場合は、 それらのランタ イムにも認証局の証明書

をインポー トする必要があ り ます。 (JSControls のラ イブラ リ は、 サーバー

や EDK 製品に組み込まれてお り、 HTTP を使用してイ メージ サーバーから XML 設定フ ァ イルをダウンロードする こ とによって起動されます。) 詳細に

ついては、 3-102 ページまたは 3-103 ページの節 (上記の節) を参照して く

ださい。

4. ポータルのセキュ リ テ ィ モード とは無関係の MPPE SSL 問題があるため、 SSL を使

用する リ モー ト サーバー (ポー ト レ ッ ト 、 認証元、 プロフ ァ イル ソース、 ク ローラ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-100

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

などの リ モー ト ウ ェブ サービスを実行するサーバー) を使用する場合は、 リ モー ト サーバーで使用する証明書に署名した認証局の証明書をポータル サーバーにイン

ポー トする必要があ り ます。 詳細については、 3-102 ページまたは 3-103 ページの節

(手順 3 に記載されている節) を参照して く ださい。

5. コンテンツ サーバー、 ワーク フロー サーバー、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、 また

はス タジオ サーバーを使用する場合、 これらのサーバーが、 保護されている イ メー

ジ サーバーおよびポータル サーバーを使用する よ う に設定する必要があ り ます。 詳

細については以下の節を参照して く ださい。

• 「保護されている イ メージ サーバーまたはポータル サーバーを使用する よ う に

コンテンツ サーバーを設定する方法」、 3-104 ページ

• 「保護されている イ メージ サーバーまたはポータル サーバーを使用する よ う に

ワーク フロー サーバーを設定する方法」、 3-105 ページ

• 「保護されている イ メージ サーバーを使用する よ う にコ ラボレーシ ョ ン サー

バーを設定する方法」、 3-106 ページ

• 「保護されている イ メージ サーバーまたはポータル サーバーを使用する よ う に

ス タジオ サーバーを設定する方法」、 3-107 ページ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-101

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

cacerts キース ト アに認証局の証明書を イ ンポー ト する方法 (Java ポータル)

SSL を使用するセキュア サーバーに要求を送信する各マシンには、 そのセキュア サー

バーで使用する証明書に署名した認証局の証明書を cacerts キース ト アにインポー トす

る必要があ り ます。

1. セキュア サーバーに要求を送信するマシンで、 コマン ド プロンプ ト を開きます。

2. 認証局の証明書を このマシンにコピーし ます。

認証局の証明書を取得するには、 認証局を選択し、 .der エンコード された証明書

フ ァ イルを .cer フ ァ イルと して保存し ます。 例えば、 イ メージ サーバーの場合は imgsvr.cer、 ポータル サーバーの場合は portal.cer のよ う な名前で保存するか、 また

はサーバーのホス ト名を使用する こ と もでき ます。

3. 次のコマン ド を使用して証明書をインポー ト し ます。

keytool -v -import -trustcacerts -alias CA_alias -file CA_certificate_path -keystore cacerts_keystore_path

上記の変数には以下の値を設定して く ださい。

• CA_alias - 認証局のエイ リ アス。 例えば、 verisign のよ う な名前またはサー

バーのホス ト名を使用し ます。

• CA_certificate_path - ポータル サーバーにコピーした認証局の証明書へのパ

ス と フ ァ イル名。

• cacerts_keystore_path - Java アプ リ ケーシ ョ ン サーバーを実行する JVM のホーム ディ レ ク ト リ の下の jre\lib\security\cacerts にある cacerts キース ト アへ

のパス。

o 例えば、 Tomcat の場合は、 jakarta-tomcat-4.1.30-LE-

j2sdk1.4.1_05-win32\j2sdk1.4.1_05\jre\lib\security\cacerts。

o WebLogic の場合は、 bea\weblogic700\server\lib\cacerts。

o WebSphere の場合は、 java\jre\lib\security\cacerts。

4. cacerts キース ト アへのパスワード を入力し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-102

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

MMC に認証局の証明書を イ ンポー ト する方法 (.NET ポータル)

SSL を使用するセキュア サーバーに要求を送信する各マシンには、 そのセキュア サー

バーで使用する証明書に署名した認証局の証明書を MMC にインポー トする必要があ り

ます。

1. セキュア サーバーに要求を送信するマシンで、 コマン ド プロンプ ト を開きます。

2. 認証局の証明書を このマシンにコピーし ます。

認証局の証明書を取得するには、 認証局を選択し、 .der エンコード された証明書

フ ァ イルを .cer フ ァ イルと して保存し ます。 例えば、 イ メージ サーバーの場合は imgsvr.cer、 ポータル サーバーの場合は portal.cer のよ う な名前で保存するか、 また

はサーバーのホス ト名を使用する こ と もでき ます。

3. 次のコマン ド入力して MMC を開きます。

C:\>mmc

4. [ コンソール | スナップインの追加と削除 ] を ク リ ッ ク し ます。

5. [ 追加 ] を ク リ ッ ク し ます。

6. [ 証明書 ] を ク リ ッ ク し ます。

7. [ コンピュータ アカウン ト ] を ク リ ッ ク し、 [ 次へ ] を ク リ ッ ク し ます。

8. [ ローカル コンピュータ ] を ク リ ッ ク し、 [ 完了 ] を ク リ ッ ク し ます。

9. [ 閉じる ] を ク リ ッ ク し、 [ ス タン ド アロン スナップインの追加 ] ダイアログボッ ク

スを閉じ ます。

10. [OK] を ク リ ッ ク し、 [ スナップインの追加と削除 ] ダイアログ ボッ ク スを閉じ ます。

11. MMC ツ リーを、 [ コンソール ルート ]、 [ 証明書 ]、 [ 信頼されたルート証明機関 ]、[ 証明書 ] の順に展開し ます。

12. [ 証明書 ] を右ク リ ッ ク し、 [ すべてのタスク | インポート ] を選択し ます。

13. [ 次へ ] を ク リ ッ ク し ます。

14. 証明書を選択し ます。

15. [ 次へ ] を ク リ ッ ク し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-103

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

16. 次のス ト アにすべての証明書を保存する よ う に選択し ます。 信頼されたルート認証機関

17. [ 次へ ] を ク リ ッ ク し、 [ 完了 ] を ク リ ッ ク し ます。

18. IIS を再起動し ます。

保護 されている イ メ ージ サーバーまたはポータル サーバーを使用するよ う にコ

ンテンツ サーバーを設定する方法

1. 保護されている イ メージ サーバーを使用する場合は次を行います。

a. content.properties (コンテンツ サーバーのインス トール ディ レ ク ト リ に格納さ

れています。 例えば、 C:\Program Files\plumtree\ptcs\6.0\settings\config\content.properties) をテキス ト エデ ィ タで開きます。

b. イ メージ サーバーの項目を編集し ます。

• セキュ リ テ ィ モード 1 または 2 を使用する場合は、 http://

machine_name/imageserver とい う記述をすべて https://machine_name/imageserver に変更し ます。 machine_name には、 コン

テンツ サーバーをホス ト しているマシンの名前を記述し ます。

• セキュ リ テ ィ モード 3 を使用する場合は、 イ メージ サーバーの項目を次の

よ う に変更し ます (一部の変数には http を使用し、 他の変数には https を使

用し ます)。

o CommunityImagePublishBrowserLocation=https://machine_name/imageserver/plumtree/portal/templates

o CommunityImagePreviewBrowserLocation=https://machine_name/imageserver/plumtree/portal/templates/preview

o CommunityStyleSheetListURL=http://machine_name/imageserver/plumtree/common/public/css/community-themes.txt

o JSComponents.AlternateImageServerUrl=http://machine_name/imageserver

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-104

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

イ メージ サーバーを Java に導入している場合は、 ポー ト を正しいポー ト に変更

する必要があ り ます (例えば、 https://machine_name:ssl_port_number/

imageserver)。

2. セキュ リ テ ィ モード 1 または 2 を使用する場合は、 イ メージ サーバーおよび / また

はポータル サーバーの証明書に署名した認証局の証明書をコンテンツ サーバーにイ

ンポー ト し ます。

• Java 版のポータルの場合は、 「cacerts キース ト アに認証局の証明書をインポー ト

する方法 (Java ポータル)」、 3-102 ページを参照して く ださい。

• .NET 版のポータルの場合は、 「MMC に認証局の証明書をインポー トする方法

(.NET ポータル)」、 3-103 ページを参照して く ださい。

3. セキュ リ テ ィ モード 1 を使用し、 .NET 版のポータルでコンテンツ サーバーを WebSphere に導入している場合は次を行います。

a. WebSphere の管理コン ソールを開きます。

b. Default Server を選択し ます。

c. [JVM 設定 ] タブを ク リ ッ ク し ます。

d. システム プロパテ ィ エ リ アで、 [ 追加 ] を ク リ ッ ク し ます (行が追加されます)。

e. [ 名前 ] には、 「java.protocol.handler.pkgs」 と入力し、 [ 値 ] には、

「com.ibm.net.ssl.www.protocol」 と入力し ます。

4. コンテンツ サーバーを再起動し ます。

保護 されている イ メ ージ サーバーまたはポータル サーバーを使用するよ う に

ワーク フ ロー サーバーを設定する方法

1. content.properties フ ァ イルの AlternateImageServerURL を変更した場合は、 コンテ

ンツ サーバーが代替イ メージ サーバー URL をワーク フロー サーバーに通知する よ

う にするために次の手順を行います。

a. コンテンツ サーバーを再起動し ます。 再起動する こ とによって、 URL がワーク

フロー サーバーに書き込まれます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-105

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

b. コンテンツ サーバーが再起動した後、 ワーク フロー サーバーを再起動し ます。 こ うする こ とによって、 ワーク フローのウェブ アプ リ ケーシ ョ ンが、 コンテン

ツ サーバーから代替イ メージ サーバー URL を再取得する よ う にし ます。

2. イ メージ サーバーおよび / またはポータル サーバーの証明書に署名した認証局の証

明書をワーク フロー サーバーにインポー ト し ます。

• Java 版のポータルの場合は、 「cacerts キース ト アに認証局の証明書をインポー ト

する方法 (Java ポータル)」、 3-102 ページを参照して く ださい。

• .NET 版のポータルの場合は、 「MMC に認証局の証明書をインポー トする方法

(.NET ポータル)」、 3-103 ページを参照して く ださい。

保護 されている イ メ ージ サーバーを使用するよ う にコ ラボレーシ ョ ン サーバー

を設定する方法

コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 ポータルのイ メージ サーバー設定を使用するので、 セ

キュ リ テ ィ モード 1 または 2 では変更する必要はあ り ません。 また、 証明書も必要あ り

ません。

セキュ リ テ ィ モード 3 を使用する場合は、 イ メージ サーバーおよび / またはポータル サーバーの証明書に署名した認証局の証明書をコ ラボレーシ ョ ン サーバーにインポー ト

して く ださい。

• Java 版のポータルの場合は、 「cacerts キース ト アに認証局の証明書をインポー トす

る方法 (Java ポータル)」、 3-102 ページを参照して く ださい。

• .NET 版のポータルの場合は、 「MMC に認証局の証明書をインポー トする方法

(.NET ポータル)」、 3-103 ページを参照して く ださい。

閲覧ユーザーによって使用される通常のイ メージ サーバーの URL のホス ト とポー ト に

コ ラボレーシ ョ ン サーバーからアクセスできない場合は (例えば、 イ メージ サーバー

が、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーとは異なるマシンに導入されている場合)、 コ ラボレー

シ ョ ン サーバーが使用する jscontrols コンポーネン ト を変更する必要があ り ます。 上記

のよ う な問題が発生した場合、 カレンダー ポー ト レ ッ ト にエラー メ ッセージが表示さ

れます。 エラーを防ぐには次を行 う必要があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-106

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

1. config.xml (コ ラボレーシ ョ ン サーバーのインス トール ディ レ ク ト リ に格納されて

います。 例えば、 C:\ProgramFiles\plumtree\ptcollab\3.0\settings\config\config.xml) をテキス ト エディ タで開きます。

2. 次の行で、 URL をポータルの config フ ァ イル (j_config.xml または n_config.xml)に設定されている値に設定し ます。

<jscontrols><imageServerConnectionURL>[URL]</imageServerConnectionURL>

保護 されている イ メ ージ サーバーまたはポータル サーバーを使用するよ う にス

タ ジオ サーバーを設定する方法

唯一必要な作業は、 イ メージ サーバーおよび / またはポータル サーバーの証明書に署名

した認証局の証明書をス タジオ サーバーにインポー トする こ とです。

• Java 版のポータルの場合は、 「cacerts キース ト アに認証局の証明書をインポー トす

る方法 (Java ポータル)」、 3-102 ページを参照して く ださい。

• .NET 版のポータルの場合は、 「MMC に認証局の証明書をインポー トする方法

(.NET ポータル)」、 3-103 ページを参照して く ださい。

ト ラ ブルシューテ ィ ング

KeyTool の実行

• keytool コマン ドが認識されない場合は、 Java のパスが設定されていない可能性があ

り ます。 この場合は、 Tomcat のインス トール ディ レ ク ト リ に移動し ます。 例えば、

C:\Program Files\jakarta-tomcat-4.1.18-LE-j2sdk1.4.1_02\j2sdk1.4.1_02\jre\bin。

• keytool コマン ド を実行した際に、 「alias already exists」 とい う エラーが発生

した場合は、 異なるエイ リ アスを使用するために、 コマン ドの 「-alias」 引数を変更

し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-107

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ環境における SSL の設定

コ ンテンツ サーバーのエラー

以下のエラーは、 コンテンツ サーバーに SSL が設定されていないこ と を示し ます。

• ワーク フロー ト ラ ッ カー ポー ト レ ッ ト に、 「Unable to display this page」 と

表示される

• コ ミ ュニテ ィ テンプレー ト ス タ イル シー ト 、 コ ミ ュニテ ィ ブランデ ィ ング イ メー

ジ発行ターゲッ ト 、 およびコ ミ ュニテ ィ ブランデ ィ ング イ メージ プレビュー ター

ゲッ ト に、「Write Channel Closed, possible SSL handshaking or trust

failure」 と表示される

• コンテンツ項目またはブランデ ィ ング ポー ト レ ッ ト を作成し よ う と した際に、 次の http status 500 エラーが表示される :org.apache.jasper.JasperException: jscomponent file for jscontrols not found or failed to load. Exceptions encountered: com.plumtree.openfoundation.io.XPIOException: java.security.cert.CertificateException: Couldn't find trusted certificate - com.plumtree.openfoundation.io.XPIOException: Unexpected end of file from server

• コンテンツ サーバー エク スプローラ内のコ ミ ュニテ ィ ディ レ ク ト リ セクシ ョ ンの

イ メージ ディ レ ク ト リ を開いてイ メージを表示し よ う とする と、 空白ページが表示

される

「保護されている イ メージ サーバーまたはポータル サーバーを使用する よ う にコンテン

ツ サーバーを設定する方法」、 3-104 ページの手順を実行する こ とによ り、 これらの問

題を解決する こ とができます。

代替イ メージ サーバー URL を使用している場合にワーク フロー ポー ト レ ッ ト が表示さ

れない場合は、 プラムツ リー ナレ ッジベースの記事 230242 を参照して く ださい。

ワーク フ ロー サーバーのエ ラー

マイ アクテ ィ ビテ ィ ポー ト レ ッ ト に 「An unknown error has occurred」 と表示さ

れた場合、 ワーク フロー サーバーは稼動していません。 イ メージ サーバーおよび / また

はポータル サーバーの証明書に署名した認証局の証明書をワーク フロー サーバー JRE にインポー ト して く ださい。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-108

Page 203: プラムツリー エンタープライズ ウェブ スイート 5 · プラムツリー コーポレート ポータル 5.0 以上、プラムツリー オプション エンタープライズ

技術基盤 - 検索サーバーのセキュ リ テ ィ

• Java 版のポータルの場合は、 「cacerts キース ト アに認証局の証明書をインポー トす

る方法 (Java ポータル)」、 3-102 ページを参照して く ださい。

• .NET 版のポータルの場合は、 「MMC に認証局の証明書をインポー トする方法

(.NET ポータル)」、 3-103 ページを参照して く ださい。

検索サーバーのセキュ リ テ ィ

プラムツ リー検索サーバーは、 必ず、 保護されているネッ ト ワークで、 フ ァ イアウ ォー

ルの内側に導入する必要があ り ます。 検索サーバーは、 ポータルおよびサーバーからの

接続を固定の秘密鍵を使用して認証し ます。 設定可能なセキュ リ テ ィ オプシ ョ ンはあ り

ません。

コ ラボレーシ ョ ン サーバーのセキュ リ テ ィ

コ ラボレーシ ョ ン サーバーに関しては特別なセキュ リ テ ィ問題はあ り ません。 ただし、

1 つの例外は、 SSL を使用する イ メージ サーバーを導入し、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー マシンから標準の http 接続でイ メージ サーバーにアクセスできない構成を使用してい

る場合です。 このよ う な構成における問題を解決するには、 イ メージ サーバーにアクセ

スするための代替の http 方法を設定する こ と を可能にするプラムツ リー コーポレー ト ポータル バージ ョ ン 5.0.2 およびコ ラボレーシ ョ ン サーバー バージ ョ ン 3.0.2 のフ ィ ッ

ク スを使用できます。

jscontrols コンポーネン ト を使用するには (例えば、 カレンダー機能を使用する場合)、

ポータルおよびサーバー マシンから イ メージ サーバーにアクセスでき る必要があ り ま

す。 一部の構成では、 ポータルのユーザーは、 SSL を使用してイ メージ サーバーにアク

セスできますが、 ポータルおよびサーバー マシンからはイ メージ サーバーにアクセス

できません。 このよ う な構成のための回避策と して、 「image server connection URL」 と

い う新しい設定がポータルおよびコ ラボレーシ ョ ン サーバーに追加されま した。 この設

定によって、 SSL を使用してイ メージ サーバーにアクセスできないポータルおよびサー

バー マシンのための代替 URL を設定する こ とができます。

コ ラボレーシ ョ ン サーバーの config.xml には、 新しい <jscontrols> セクシ ョ ンが追加さ

れま した。 <imageServerConnectionURL> セクシ ョ ンは、 デフォル ト では空白ですが、

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-109

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技術基盤 - コ ンテンツ サーバーのセキュ リ テ ィ

こ こに jscontrols コンポーネン ト用のイ メージ サーバーへの代替パスを設定する こ とが

できます。

コ ンテンツ サーバーのセキュ リ テ ィ

コンテンツ サーバーは、 保護されている環境で、 フ ァ イアウ ォールの内側に導入する必

要があ り ます。 SSL を使用するポータル サーバーおよびイ メージ サーバーを導入してい

る場合は (セキュ リ テ ィ モードが 1 以上)、 ポータル サーバーおよびイ メージ サーバー

から コンテンツ サーバーおよび組み込み型ワーク フロー エンジンを実行する Java アプ

リ ケーシ ョ ン サーバーに証明書をインポー トする必要があ り ます。 詳しい手順について

は、 「エンタープラ イズ ウ ェブ環境における SSL の設定」、 3-97 ページを参照して く だ

さい。

ス タ ジオ サーバーのセキュ リ テ ィ

ス タジオ サーバーに関しては特別なセキュ リ テ ィ問題はあ り ません。 1 つの例外は、 イ

メージ サーバーが導入されているネッ ト ワーク ト ポロジーにおいて、 閲覧ユーザーが

使用する同じ http 接続 URL を使用して、 ス タジオ サーバー マシンから イ メージ サー

バーにアクセスできない場合です。 例えば、 イ メージ サーバーが DMZ 内に配置されて

いる場合、 DMZ 外のユーザーのポー ト と同じポー ト で検出されない可能性があ り ます。 このよ う な場合、 い くつかのス タジオ サーバー コンポーネン ト で障害が発生する こ と

があ り ます。 このよ う な構成では、 イ メージ サーバーにアクセスするための代替の http 方法を設定する こ と を可能にするス タジオ サーバー バージ ョ ン 3.0.2 のフ ィ ッ ク スを利

用して く ださい。

代替のイ メージ サーバー URL を設定するには、 次に示すよ う に PTStudioConfig.xml を編集し ます。

<portal><studio-registrar/><studio-registrar-pwd/><image-server-connection-url>http://[imageserver]:[port]/imageserver</image-server-connection-url>

</portal>

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-110

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技術基盤 - Analyt ics Server のセキュ リ テ ィ

Analyt ics Server のセキュ リ テ ィ

Analytics Server に関しては特別なネッ ト ワークのセキュ リ テ ィ問題はあ り ません。 ユー

ザーに保護されたアクセスを提供する方法については、 『Installation Guide for Plumtree Analytics Server』 を参照して く ださい。

DMZ (非武装地帯)

DMZ (非武装地帯または境界ネッ ト ワーク と も呼ばれます) とは、 企業のプラ イベー ト ネッ ト ワーク (イン ト ラネッ ト ) と外部のパブ リ ッ ク ネッ ト ワーク (インターネッ ト ま

たはエク ス ト ラネッ ト ) との間の中立地帯と して導入される コンピュータ または小さな

ネッ ト ワークのこ とです。 DMZ には、 企業データが格納されているサーバーに外部ユー

ザーが直接アクセスする こ と を防ぐためのフ ァ イアウ ォールとゲー ト ウ ェ イの組み合わ

せが導入されます。

フ ァ イアウォールおよびセキュ リ テ ィ

フ ァ イアウ ォールは、 全体のセキュ リ テ ィ戦略における重要なコンポーネン ト と な り ま

す。 しかし、 フ ァ イアウ ォール単体では、 セキュ リ テ ィ を構築する こ とはできません。 また、 ウ ェブ サーバーおよびオペレーテ ィ ング システムのセキュ リ テ ィ ポ リ シーをき

め細か く設定する こ とによって、 フ ァ イアウ ォールを全 く使用しないこ と も可能です。 通常、 フ ァ イアウ ォールは、 防御の第一線とな り、 インテ リ ジェン ト に要求をルーテ ィ

ングし、 デバイ ス (またはソ フ ト ウ ェア) に設定される必要条件を満たさない要求を

フ ィルタ リ ングして除外し ます。 よ り高度なフ ァ イアウ ォール製品では、 パケ ッ ト が

フ ァ イアウ ォールを通過するかど う かを決定する判定ツ リーによ り多 く のインテ リ ジェ

ンスを組み込むこ とができます。 しかし、 フ ァ イアウ ォールの設置は、 安全性に対する

誤った意識を植え付けてし ま う こ と もあ り ます。 以下の実際のシナ リ オを参考にして く

ださい。

フ ァ イアウ ォールの内側の DMZ 内に設置されたウェブ サーバーが、 ポー ト 443 への要

求 (HTTPS) の ト ラ フ ィ ッ クのみを許可する こ と を仮定し ます。 第二のフ ァ イアウ ォー

ルは、 DMZ 内のコンピュータを内部ネッ ト ワークから切 り離し ます。 このよ う なネッ ト

ワーク構成において、 インターネッ ト上のハッカーが、 ウ ェブ サーバーの IP ア ド レス

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-111

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技術基盤 - DMZ (非武装地帯)

にバッ フ ァ オーバーラン攻撃を行った と し ます。 する と、 データは、 通常の HTTPS 要求に見えるので、 ポー ト 443 に進入し、 TCP ス ト リーム と してウ ェブ サーバーに送信

されます。 ウ ェブ サーバーは、 通常の方法でス ト リームの復号化を行います。 要求内の

データは、 1 つのスレ ッ ドの メモ リー ス タ ッ ク をオーバーラン させてし ま う とい う ウ ェ

ブ サーバーの脆弱性を利用し ます。 スレ ッ ドは、 ハッカーが送信したコード を実行し ま

す。 コードは、 ウ ェブ サーバーのコン ト ロールを奪い、 新しいソケ ッ ト を開いて、

HTTP(S) チェーンの次のサーバーに同様の不正な要求を送信し ます。 その要求は、 第二

のフ ァ イアウ ォールによって検出されません (HTTPS TCP ポー ト 443 を使用し続けま

す)。 ターゲッ ト ウ ェブ サーバーは、 同じ方法でコン ト ロールが奪われます。 2 台目の

サーバーがプラ イマ リ ド メ インの メ ンバである場合、 ハッカーは、 貴社のネッ ト ワーク

にアクセス してし まいます。 ハッカーによってバッ フ ァ オーバーランが巧妙に実行さ

れ、 チェーン内のウェブ サーバー上で (障害ではな く ) 成功した処理に対してセキュ リ

テ ィ監査が実施されていない場合、 攻撃が検出されない可能性があ り ます。

これは、 フ ァ イアウ ォールが全 く役に立たないこ と を示唆しているわけではあ り ませ

ん。 それど ころか、 フ ァ イアウ ォールは、 攻撃の性質や発信元までも大幅に制限する こ

とができます。 しかし、 フ ァ イアウ ォールは、 効果的な内部セキュ リ テ ィ ポ リ シーおよ

び対策によって補完する必要があ り ます。 例えば、 ウ ェブ サーバーが実行される処理領

域のユーザーの権利および権限を制限する こ とによって、 リ ス ク を 小限にする、 また

は除去する こ とができます。 さ らに、 ネッ ト ワークの信頼関係、 オペレーテ ィ ング シス

テムのセキュ リ テ ィ監査および警告を詳細に構成する こ とによって、 前述したよ う な攻

撃を実行する こ とが非常に困難にな り ます。

DMZ 内でのプ ラムツ リー コーポレー ト ポータルの導入

この節の残 り の部分では、 主にフ ァ イアウ ォールおよび境界ネッ ト ワーク (DMZ) の構

成におけるプラムツ リー サーバーの配置について説明し ます。 プラムツ リーが 1 つの構

成をお勧めしているわけではあ り ません。 この節では、 多 く の企業のインフ ラ ス ト ラ ク

チャの共通要素であるフ ァ イアウ ォールを取 り入れたい くつかの利用可能な ト ポロジに

ついて説明し ます。

も重要なセキュ リ テ ィ対策は、 ポータルに構成される コンピュータ、 特にユーザー要

求を直接受信する コンピュータの 「堅牢化」 (可能な 大限のセキュ リ テ ィの導入) で

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-112

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技術基盤 - DMZ (非武装地帯)

す。 これらのウ ェブ サーバー コンピュータは、 一般的に も攻撃されやすいため、 要塞

ホス ト と呼ばれる こ とがあ り ます。 プラムツ リー ユーザーに対して適切な権限を設定す

る こ とは、 この作業において も重要です (オペレーテ ィ ング システムおよびアプ リ

ケーシ ョ ン サーバーに適切なすべてのセキュ リ テ ィ パッチをインス トールする こ と と

同じ ぐ らい重要です)。 要塞ホス トおよび他のコンピュータのセキュ リ テ ィ を設定した後

で、 オペレーテ ィ ング システムまたはウェブ サーバー ソ フ ト ウ ェアの未知の脆弱性を

保護するためにセキュ リ テ ィ層を追加する こ とができます。

境界ネ ッ ト ワーク (DMZ)

境界ネッ ト ワークは、 エンタープラ イズ ネッ ト ワークの内部 リ ソース と外部との間に位

置する信頼できない部分です。 境界ネッ ト ワークは、 境界外からの要求のフ ィルタ リ ン

グ、 検査、 ルーテ ィ ングを行 う ために設計された任意の数のデバイ スおよびサーバーに

よって構成されます。 通常、 内部ネッ ト ワークへの通過を許可するすべての ト ラ フ ィ ッ

ク を制御し ます。 すべての境界ネッ ト ワークは、上記のよ う な基本構造を持っています。 しかし、 フ ィルタ リ ング機能、 検査機能、 ルーテ ィ ング機能を提供するハード ウ ェアお

よびソ フ ト ウ ェア製品は数多 く あ り ます。 企業は、 セキュ リ テ ィ を導入する際に、 セ

キュ リ テ ィ を強化する こ と とそれによ るパフォーマンス と簡易性への影響に関する適切

なバランスを決定する必要があ り ます。 つま り、 よ り多 く のよ り高機能な検査ステー

シ ョ ンを導入する こ とによってセキュ リ テ ィ を強化する こ とができますが、 その結果、

パフォーマンスが低下し、 管理の簡易性が失なわれてし ま う こ とがよ く あ り ます。

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ コ ンポーネン ト およびそれ らの通信プロ ト コル

セキュアな ト ポロジーを導入するためのオプシ ョ ンを理解するには、 様々なプラムツ

リー サーバーが相互に通信する方法を理解する必要があ り ます。 以下の図は、 プラムツ

リー システムを構成する様々なコンピュータ間で使用されるプロ ト コルを示し ます

(.NET および Java の導入環境を示し ます)。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-113

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技術基盤 - DMZ (非武装地帯)

図 3-1: .NET 導入環境の物理アーキテクチャ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-114

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技術基盤 - DMZ (非武装地帯)

図 3-2: Java 導入環境の物理アーキテクチャ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-115

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技術基盤 - DMZ (非武装地帯)

これらの図の中の接続をよ り良 く理解するために、 以下では各サーバーのネッ ト ワーク

接続、 プロ ト コル、 および DMZ の影響について説明し ます。

ポータル サーバー : ポータル サーバーは、 TCP/IP と HTTP ベースのウェブ ブラ ウザを

使用するエン ド ユーザーのための唯一のアクセス ポイン ト です。 ポータル サーバーは、

DMZ 内に設置し、 フ ァ イアウ ォールおよび可能であればプロキシ サーバーによって保

護する必要があ り ます。 ポータル サーバーを正常に機能させるには、 検索サーバーおよ

びデータベース サーバーと常時接続でき る よ う にする必要があ り ます。 また、 ポータル サーバーは、 コンテンツ サーバー、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー、 ス タジオ サーバーの

よ う なエンタープラ イズ ウ ェブ サーバーを含む多数のウェブ サービス と接続する よ う

に設定されています。

イ メージ サーバー : イ メージ サーバーは、 ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンではあ り ません。 イメージ サーバーは、 保護されていない静的な .gif、 .jpg、 html、 および JavaScript フ ァ

イルを配信する ウ ェブ サーバーです。 ポータル サーバーは、 これらの静的フ ァ イルを参

照する HTML を返し、 ポータルを閲覧するエン ドユーザーは、 標準 TCP/IP と HTTP/S 接続を介してイ メージ サーバーに接続されます。 通常、 イ メージ サーバーは DMZ 内に

設置され、 内部ネッ ト ワークからの FTP 転送によってサーバー内に格納されているフ ァ

イルの更新が行える よ う になっています。

検索サーバー : 検索サーバーは、 内部ネッ ト ワークに配置し、 すべてのエンタープラ イ

ズ ウ ェブ サーバーから接続でき る よ う にする必要があ り ます。 ポー ト番号は、

ptsearchserver\5.0\settings\ignite.ini に設定できます。

データベース サーバー : データベース サーバーには、 エンタープラ イズ ウ ェブのすべて

のシステムの情報が格納されてお り、 ポータル サーバー、 コンテンツ サーバー、 コ ラ

ボレーシ ョ ン サーバー、 およびス タジオ サーバーから接続でき る よ う にする必要があ

り ます。 SQL Server と Oracle では、 異なるデフォル ト ポー ト番号を使用し ます。 これ

らのポー ト番号は設定可能です。

オート メーシ ョ ン サーバー : オー ト メーシ ョ ン サーバーは、 内部ネッ ト ワークに導入す

る必要があ り ます。 オー ト メーシ ョ ン サーバーは、 データベース サーバー、 検索サー

バー、 ク ローラ ウ ェブ サービス、 および認証ウェブ サービスに接続する必要があ り ま

す。 以前のバージ ョ ン とは違って、 バージ ョ ン 5.0 のオー ト メーシ ョ ン サーバーは、

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-116

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技術基盤 - DMZ (非武装地帯)

ジ ョ ブのログをデータベースに保存し ます。 したがって、 共有フ ァ イル サーバーを使用

する必要はあ り ません。

WS サーバー : WS サーバーは、 SOAP プロ ト コルを介して、 統合ウ ェブ サービスによっ

て呼び出される リ モー ト ポータル API です。 WS サーバーは、 内部ネッ ト ワークに導入

し、 データベース サーバーおよび検索サーバーと常時接続でき る よ う にする必要があ り

ます。 WS サーバーとポータル サーバーは相互接続し ません。

ドキュ メン ト リポジト リ : ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ は、 ド キュ メ ン ト の保存を集中的に

管理するために、 エンタープラ イズ ウ ェブ サーバーによって呼び出される SOAP ベー

スの リ モー ト API です。 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ は、 内部ネッ ト ワークに導入する必要

があ り ます。

ワークフロー サーバー : ワーク フロー サーバーは、 J2EE アプ リ ケーシ ョ ン と して内部

ネッ ト ワークに導入されます。 ク ラ イアン ト は、 ワーク フロー ク ラ イアン ト API を使用

し、 HTTP/XML プロ ト コルを介して、 ワーク フロー サーバーと通信し ます。

コラボレーシ ョ ン サーバー : コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 Java ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ

ン と して内部ネッ ト ワークに導入されます。 コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 ポータル サーバーによって呼び出される HTTP ベースのポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービスを提供し

ます。 エン ドユーザーは、 直接コ ラボレーシ ョ ン サーバーに接続し ません。 コ ラボレー

シ ョ ン サーバーを正常に機能させるには、 WS サーバー、 イ メージ サーバー、 ド キュ メ

ン ト リ ポジ ト リ 、 検索サーバー、 およびデータベース サーバーに常時接続でき る よ う

にする必要があ り ます。 オプシ ョ ンの 「ワーク フローに提出」 機能を使用するには、 コ

ンテンツサーバーへの接続も必要にな り ます。

コンテンツ サーバー : コンテンツ サーバーは、 Java ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン と して内部

ネッ ト ワークに導入されます。 コンテンツ サーバーは、 ポータル サーバーによって呼び

出される HTTP ベースのポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービスを提供し ます。 エン ドユーザー

は、 直接コンテンツ サーバーに接続し ません。 コンテンツ サーバーを正常に機能させる

には、 WS サーバー、 イ メージ サーバー、 ド キュ メ ン ト リ ポジ ト リ 、 ワーク フロー サーバー、 検索サーバー、 およびデータベース サーバーに常時接続でき る よ う にする必

要があ り ます。 FTP 接続を介してイ メージ サーバーに静的コンテンツを導入するため

に、 コンテンツ サーバーを設定する こ と もでき ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-117

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技術基盤 - DMZ (非武装地帯)

スタジオ サーバー : ス タジオ サーバーは、 Java ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ン と して内部ネッ

ト ワークに導入されます。 ス タジオ サーバーは、 ポータル サーバーによって呼び出され

る HTTP ベースのポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービスを提供し ます。 エン ドユーザーは、 直接

ス タジオ サーバーに接続し ません。 ス タジオ サーバーを正常に機能させるには、 WS サーバー、 イ メージ サーバー、 およびデータベース サーバーに常時接続でき る よ う に

する必要があ り ます。

統合ウェブ サービス (AWS、 PWS、 GWS、 SWS、 CWS) : これらは、 ウ ェブ サービスの

開発をサポー トする標準アプ リ ケーシ ョ ン サーバー (例えば、 Java、 ASP.NET、 ASP、Perl、 ColdFusion) に導入される n- 階層ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンです。 これらのウ ェブ サービスは、 HTTP/SOAP および HTTP/XML プロ ト コルを介して、 他のエンタープラ イ

ズ ウ ェブ サーバーによって呼び出されます。 一般的なエンタープラ イズ ウ ェブ システ

ムでは、 HTTP ト ラ フ ィ ッ クおよびフ ァ イアウ ォールに適したポー ト を使用する数十ま

たは数百もの統合ウェブ サービスが内部ネッ ト ワークに導入されます。 さ らに、 こ ら ら

の各ウェブ サービスは、 多様なプロ ト コルを使用して (例えば、 LDAPv3、 ネイテ ィブ データベース プロ ト コル、 IIOP、 RPC、 NetBIOS、 SMB/CIFS)、 他のバッ クエン ド システムを呼び出すこ とができます。 統合ウ ェブ サービスからバッ クエン ド システムに送

信される ト ラ フ ィ ッ クに関しては、 接続が内部ネッ ト ワーク内であるため、 通常、 フ ァ

イアウ ォールは適用されません。

ウ ェ ブ サービスおよび内部ネ ッ ト ワークのセキュ リ テ ィ

DMZ 内に設置されるポータル サーバーのセキュ リ テ ィ を設計する際は、 非常に厳密な

調査が必要にな り ます。 データベース サーバーおよび検索サーバーを除いて、 ポータル サーバーから内部ネッ ト ワークへのすべての要求は、 TCP/IP および HTTP 1.1 を使用す

る ウ ェブ サービス プロ ト コルを通して送信されます。 このウ ェブ サービスのアーキテ

クチャは、 セキュ リ テ ィに関して以下の利点をもたら し ます。

• HTTP 1.1 は、 監視および監査を行 う ためのツールで一般的に使用されているプロ ト

コルです。

• 各ウェブ サービスは、 フ ァ イアウ ォールを使用して容易に保護でき る 1 つの設定可

能なポー ト番号上で実行されます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-118

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技術基盤 - DMZ (非武装地帯)

• ポータル サーバーは、 要求を送信する際に、 SSL/TLS、 証明書、 および基本認証を

含む一連の HTTP セキュ リ テ ィ機能を適用し ます。

• HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を保護するために設計されたシングル サインオン (SSO) 製品

を使用して、 内部ネッ ト ワークに導入されている ウ ェブ サービスを保護する こ とが

できます。 ポータルは、 必要に応じて SSO トーク ンを転送し ます。

• DMZ に対して、 バッ クエン ド システムへのフル接続は提供されません。 各ウ ェブ サービスは、 特定の機能に対して リ モー ト コールを送信する よ う に設計されていま

す。 これは、 データベースに対する DBA レベルの完全なアクセスの代わ り に、 ス ト

ア ド プロシージャのセッ ト のみを ク ラ イアン ト サーバー アプ リ ケーシ ョ ンに提供

する こ と と同じです。

• NT ネッ ト ワークでは、 複数の NT 認証ウ ェブ サービスを使用する こ とによ り、

ポータルから、 信頼関係の無い複数の NT ド メ インに対して認証を行 う こ とができ

ます。

• 管理者は、 DMZ から内部ネッ ト ワークに送信される ト ラ フ ィ ッ クに関して、 既知の HTTP 接続を除 くすべての ト ラ フ ィ ッ ク を遮断する よ う に設定する こ とができます。 また、 DMZ 内で使用する こ とは 「危険」 と思われるプロ ト コルの使用は、 内部ネッ

ト ワークに制限できます。

プラムツ リーは、 Windows Active Directory、 LDAP サーバー、 Documentum、 Microsoft Exchange、 Lotus Notes、 SAP、 Peoplesoft、 Siebel 等に接続するための、 アウ ト オブ

ボッ ク スの多数の統合ウェブ サービスを提供しています。 また、 内部システム との統合

を実現するためのカス タム ウ ェブ サービスを開発する こ と をお勧めし ます。 セキュ リ

テ ィに関しては、 これらのサービスをすべて同じ よ う に扱い、 すべて内部ネッ ト ワーク

内に導入する必要があ り ます。 企業は、 必要に応じて、 内部ネッ ト ワーク を さ らに分割

するためにフ ァ イアウ ォールを使用する こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-119

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技術基盤 - エ クス ト ラネ ッ ト に対する戦略

エ ク ス ト ラネ ッ ト に対する戦略

認証元プロバイダの設定

NTLM (NT チャ レンジ / レスポンス)

NTLM は、 様々な Microsoft ネッ ト ワーク プロ ト コルの実装で使用される認証プロ ト コ

ルです。 NTLM は、 元々、 セキュア DCE/RPC の認証およびネゴシエーシ ョ ンに使用さ

れていま したが、 Microsoft のシステム全体で、 統合されたシングル サインオン メ カニ

ズム と しても使用されています。 プラムツ リー環境では、 NTLM 認証を使用できます。

これによ り、 ユーザーは、 既に Windows ワーク ステーシ ョ ンにログインしている場合、

再度ログインする こ と な く、 ブラ ウザを開 く だけでポータルに対して認証されます。

NTLM には利点と欠点の両方があ り ます。 ユーザーは、 直接ポータルにアクセスできま

すが、 ポータルには、 ユーザーのユーザー名とパスワードが通知されません。 したがっ

て、 例えば、 カス タム アプ リ ケーシ ョ ンで使用するために、 ポータルから このよ う な認

証情報を リ モー ト サーバーに転送する こ とができません。 NTLM を使用せずに、 NT または Active Directory ド メ インのユーザーを格納および管理する こ と も可能です。 この場

合、 ユーザーは、 手動でユーザー名およびパスワード を入力し、 「このパスワード を保

存する」 オプシ ョ ンを有効にする こ とによって、 頻繁にログインする必要がな く な り ま

す。

フ ァ イアウ ォール上のこれらのポー ト を開きた く ない場合は、 別の方法で SMB ト ラ

フ ィ ッ ク をルーテ ィ ングする必要があ り ます。 このよ う な場合は、 ダイ レ ク ト ホス ト 、

IPSec、 PPTP、 IPX/SPX、 またはその他の VPN ト ンネ リ ング プロ ト コルを使用する こ

とによって、 よ り少ないポー ト または代替ポー ト を通して SMB ト ラ フ ィ ッ ク をルー

テ ィ ングする こ とができます。 これらはまた、 追加の多様なセキュ リ テ ィおよび暗号化

の保護手段を提供し ます。

NTLM 認証を使用しないこ とで、 この問題を完全に回避する こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-120

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技術基盤 - エ クス ト ラネ ッ ト に対する戦略

LDAP 認証元

認証ウェブ サービスをホス トするマシンは、 LDAP マシンに接続でき る必要があ り ま

す。 ポータル サーバーが DMZ 内に設置されていて、 LDAP ディ レ ク ト リ がフ ァ イア

ウ ォールの内側にある場合でもそのよ う に構成する必要があ り ます。 LDAP over SSL を使用しない場合、 デフォル ト では、 ポー ト 389 を開 く必要があ り ます。 SSL を使用する

場合、 デフォル ト では、 ポー ト 636 を開 く必要があ り ます。 ほとんどの LDAP ディ レ ク

ト リ では、 LDAP ディ レ ク ト リ用のポー ト を変更する こ とができます。 ポー ト を変更し

た場合、 フ ァ イアウ ォールでそのポー ト を開 く必要があ り ます。 デフォル ト では、 プラ

ムツ リー LDAP 認証元は、 上記のデフォル ト ポー ト を使用して LDAP ディ レ ク ト リ と

通信し ます。 ポー ト を変更した場合は、 LDAP 認証元エディ タ内の LDAP 設定ページで

正しいポー ト を入力する必要があ り ます。

リ ス ク を軽減する方法

境界ネッ ト ワーク ト ポロジを簡略化した例を以下に示し ます。 すべての例では、 ポータ

ルは、 内部ユーザーと外部ユーザーの両方に提供されるため、 ある種の境界ネッ ト ワー

クが導入されています。 VPN の ト ポロジは、 フ ァ イアウ ォールの外から内部のポータル コンテンツにアクセスする一般的な手段ですが、 以下の例では除外しています。 これら

の例では、 VPN は、 内部ネッ ト ワーク アクセス と同じ とみなされます。

シナ リ オ 1 : リバース プロキシ + I IS

境界ネッ ト ワークの も簡単な実装方法は、 リ バース プロキシを使用する こ とです。 プロキシ サーバーは、 内部ネッ ト ワークの ト ラ フ ィ ッ ク を インターネッ ト にルーテ ィ ング

し ますが、 リ バース プロキシは、 逆の方向に ト ラ フ ィ ッ ク をルーテ ィ ングし ます。 リバース プロキシは、 ハード ウ ェア (例えば、 F5 の Big IP アプ リ ケーシ ョ ン ス イ ッチ) またはソ フ ト ウ ェア コンポーネン ト (例えば、 MS プロキシ サーバー) であ り、 パ

ケ ッ ト検査やインテ リ ジェン ト ルーテ ィ ングのよ う な他の機能を組み込むこ とができま

す。 基本的に、 リ バース プロキシは、 外部と内部ネッ ト ワーク との間のフ ァ イアウ ォー

ルと して機能し ますが、 複数のフ ァ イアウ ォールと連携させる こ と もでき ます。 リ バー

ス プロキシに関しては、 ネッ ト ワーク管理者の間で賛否両論があ り ますが、 リ バース

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-121

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技術基盤 - エ クス ト ラネ ッ ト に対する戦略

プロキシ サーバーを全体のソ リ ューシ ョ ンの中の 1 つのコンポーネン ト と して使用して

いる企業は多 く存在し ます。

シナ リ オ 2 : 複数のネ ッ ト ワーク カー ド

も よ く使用されている 2 つ目のソ リ ューシ ョ ンは、 2 枚以上のネッ ト ワーク インタ

フェース カード (NIC) を使用して、 1 台のコンピュータ内で、 複数のネッ ト ワーク を

有効にする こ とです。 このシナ リ オでは、 複数の NIC に加えてフ ァ イアウ ォールを導入

し、 1 つのフ ァ イアウ ォールと 1 枚の NIC を使用して境界ネッ ト ワーク を構築する こ と

ができます。 このフ ァ イアウ ォールは、ポータル サーバーが 1 枚目の NIC 上で受信した HTTP 要求を除 くすべての ト ラ フ ィ ッ ク を遮断し ます。 ポータル サーバーは、 内部ネッ

ト ワークに導入されている他のエンタープラ イズ ウ ェブ コンピュータ と通信するため

に、 2 枚目の NIC を使用し ます。 さ らに、 他のエンタープラ イズ ウ ェブ コンピュータに

複数枚の NIC と フ ァ イアウ ォールを導入する こ とによって、 真の内部ネッ ト ワーク コンピュータからエンタープラ イズ ウ ェブ コンピュータを切 り離すこ とが可能にな り ま

す。 この場合、 間接的な層を追加する こ とによって、 パフォーマンスを低下させる こ と

な く、 大きな効果をもたらすこ とができます。 ネッ ト ワーク カード を追加する こ とに

よって、 ポータル サーバーのネッ ト ワーク帯域幅を 2 倍にし、 拡張性を向上し、 ネッ ト

ワーク セキュ リ テ ィ を高める こ とができます。 また、 専用のサブネッ トへのアクセスが

無いため、 サーバー間の暗号化が必要な く な り ます。

シナ リ オ 3 : 外部ユーザーに提供する機能の制限

プラムツ リーのアーキテクチャを利用し、 異なる機能を提供する複数のプラムツ リー ウ ェブ サーバーを導入する こ とができます。 例えば、 管理機能 (例えば、 ク ローラの作

成) を提供する 1 つのサーバーを構築し、 他の機能を提供する別のウ ェブ サーバーを構

築する こ とができます。 この場合、 管理ユーザーは、 管理ポータル ページを利用するた

めに、 一般ユーザーとは別の URL に リ ダイ レ ク ト されます。 同様に、 外部ユーザーによ

るポータル機能の使用を制限する こ と もでき ます。 (VPN を通してポータルにアクセス

するユーザーは、 内部ユーザーと見なされます。) また、 外部からアクセス可能なすべ

ての リ ソースを境界ネッ ト ワークに分離する こ とによ り、 外部ユーザーからの ト ラ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-122

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技術基盤 - 暗号化

フ ィ ッ クがフ ァ イアウ ォールを通過しないよ う にする こ とができます。 一部のサイ ト で

は、 フ ァ イアウ ォールを通してアクセス可能な唯一の リ ソースは、 ベンダー固有のデー

タベース プロキシ ソ フ ト ウ ェアを使用するデータベース サーバーとなっています。 例えば、 外部ユーザーが、 内部ド キュ メ ン ト を検索または表示できないよ う にする こ とが

できます。 また、 HTTP 接続および LDAP 接続は一切有効にしていないため、 すべての

外部ユーザーは、 LDAP ユーザーではな く プラムツ リー ユーザーと な り ます。

暗号化

基本的に、 暗号化とは、 データの実際の送信先のみがデータを読み取れる よ う にするた

めに、 プレーン テキス ト をコードに変換するプロセスです。 データを暗号化する方法は

数多 く あ り、 ネッ ト ワーク セキュ リ テ ィ を確保する上では非常に重要な要素とな り ま

す。 ポータルでは、 次の 3 種類のデータを保護する上で暗号化が重要とな り ます。

• ユーザーのウェブ ブラ ウザとポータル サーバーとの間で送信されるデータ

このデータはインターネッ ト を介して送信される こ と もあるため、 このデータを保

護する こ とは非常に重要です。

• 1 つのポータル サーバーと別のポータル サーバーとの間で送信されるデータ

このデータを保護するための 適なソ リ ューシ ョ ンは、 ネッ ト ワーク を物理的に保

護する こ とです。 セキュア ト ンネルも使用する こ とができます。 サーバーが、 別の組

織によって管理されている場合や、 物理的に切 り離されている場合など、 物理的な

セキュ リ テ ィ を確保できない場合にのみ暗号化を使用して く ださい。

• ポータルにおいて永続化されるデータ

上記の 初の 2 つのケースでは、 HTTP を介して送信されるデータを暗号化するための

使いやすい標準手段であるセキュア ソケ ッ ト レ イヤ (SSL) を使用できます。 プラムツ

リーでは、 永続される機密データを暗号化するために別のメ カニズムを使用していま

す。

セキュア ソケ ッ ト レ イヤ (SSL)

SSL は、 ウ ェブ サイ ト に送信される情報 (例えばパスワード) およびそのウェブ サイ

ト が返信する情報 (例えば機密資料) の盗聴を防止し ます。 通信の暗号化と復号化には

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-123

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技術基盤 - 暗号化

処理が必要なので、 その分ページの読み込みや表示に時間がかか り ます。 ウ ェブ サイ ト

の一部のページでは SSL を使用し、 他のページでは使用しないとい う こ と も可能なの

で、 多 く の企業では、 セキュ リ テ ィが重要な部分にのみ SSL を使用する こ とでパフォー

マンス とセキュ リ テ ィのバランスを実現しています。 例えば、 多 く の E コマース サイ ト

では、 ユーザーが商品を参照し、 シ ョ ッ ピング カー ト に商品を追加するためのページに

は HTTP が使用されています。 ユーザーが会計ページに進むと、 ユーザーの名前やク レ

ジッ ト カード番号などの個人情報を保護するために、 それらのページには HTTPS が使

用されています。 SSL セッシ ョ ンを確立する際には、 オーバーヘッ ドが発生し ますが、

通常、 確立されたセッシ ョ ンにおける暗号化および復号化のオーバーヘッ ドはわずかで

す。

セキュア ソケ ッ ト レ イヤ (SSL) は、 Netscape によって開発された、 インターネッ ト上

で機密情報を送信するためのプロ ト コルです。 SSL 接続上で送信されるデータは、 公開

鍵を使用して暗号化されます。 すべての主要ブラ ウザは、 SSL をサポー ト しています。

また、 多 く のウ ェブ サイ ト では、 ク レジッ ト カード番号のよ う な機密情報をユーザーか

ら取得するために SSL プロ ト コルを使用しています。 SSL 接続が必要な URL は、 http ではな く https で始ま り ます。

プラムツ リー ポータルでは、 ユーザーのブラ ウザーとポータルとの間で送信される ト ラ

フ ィ ッ クの一部またはすべてを暗号化するために SSL を使用する こ とができます。 プラ

ムツ リー システムでは、 以下の 3 つのセキュ リ テ ィ レベルを使用できます。 セキュ リ

テ ィ レベルは、 設定フ ァ イル (.NET 環境では n_config.xml、 Java 環境では j_config.xml) の SECURITYMODE パラ メータを以下のいずれかの値に設定する こ とに

よって設定できます。

• 0 - ポータルでは HTTP が使用されます (HTTPS 要求も受け付けます)。

• 1 - ポータルでは HTTP と HTTPS の両方が使用されます。 SecureActivitySpaces.xml に設定されているアクテ ィ ビテ ィ スペースのページ (ログイン ページ、 アカウン ト

の作成ページ、 パスワードの変更ページなど) には HTTPS が使用され、 パフォーマ

ンスを確保するために、 その他のページには HTTP が使用されます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-124

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技術基盤 - 暗号化

• 2 - ポータルでは HTTPS が使用されます。 (ポータルはすべての HTTP 要求を HTTPS に リ ダイ レ ク ト し ます。) このモードは、 パフォーマンス よ り も安全性が重視

されるアプ リ ケーシ ョ ンに適しています。

• 3 - モード 2 と同じですが、 SSL アクセラ レータを使用し ます。

ウ ェブ サーバーとオー ト メーシ ョ ン サーバー、 ポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービス サー

バー、 ク ローラ ウ ェブ サービス サーバー、 検索ウェブ サービス サーバー、 または認証

ウェブ サービス サーバーとの間の ト ラ フ ィ ッ ク を暗号化するために SSL を使用する こ

と もでき ます。 並列ポータル エンジンは、 上記の リ モー ト サーバーに並行して送信され

る要求の SSL 暗号化をサポー ト しています。 これによ り、 ポータル サーバーからプラ

ムツ リー ウ ェブ サービス サーバーに送信されるポー ト レ ッ ト の基本情報やその他の

データの安全性を確保する こ とができます。 ポータルと ウ ェブ サービス サーバーとの間

で SSL を使用するには、 リ モー ト サーバー (4 つのタ イプすべてのウ ェブ サービスに

は リ モー ト サービス オブジェ ク ト を使用し ます) に HTTPS の URL を設定し ます。 Unix と Linux では、 PPE は、 OpenSSL ラ イブラ リ を使用して SSL を実装しています。 SSL/TLS の強度と アルゴ リ ズムは、 接続するシステム同士のネゴシエーシ ョ ンによって

決定されます。 Windows では、 ポータル エンジンは Microsoft SSL ラ イブラ リ を使用し

ます。

永続データの暗号化

プラムツ リーは、 様々な リ ポジ ト リ (プラムツ リー データベース、 Windows のレジス

ト リ 、 設定フ ァ イルなど) に格納して永続化する機密情報を暗号化するための機能を提

供しています。 以下では、 情報を永続化する際に使用される様々な暗号化方式を示し ま

す。

プラムツ リーシステムで保存されるほとんどのデータは、 40 ビ ッ ト RC2 アルゴ リ ズム

によって暗号化されます。 このアルゴ リ ズムは、 ソ フ ト ウ ェアにハード コーデ ィ ングさ

れていて変更する こ とはできません。 このアルゴ リ ズムは、 輸出規制に準拠するため、

および他の暗号化技術に依存する こ とな く、 プラムツ リー データベースのデータの難読

化を実現するために採用されま した。 このアルゴ リ ズムは、 以下の点で評価され、 採用

されま した。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-125

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技術基盤 - PKI とデジ タル証明書

• ベンダー独自の技術 (例えば、 Oracle Advanced Networking Option とデータの暗号

化) を使用して、 リ ポジ ト リ と通信チャネルを分離して保護する こ とができます。

• データベース サーバーは、 他のコンピュータから物理的に切 り離し、 独立したサブ

ネッ ト に設置して、 他のプラムツ リー サーバーとのみ通信でき る よ う にする必要が

あ り ます。

PKI とデジ タル証明書

この節では、 公開鍵インフ ラ ス ト ラ クチャ (PKI) とデジタル証明書について、 および

それらのポータルとの関係について説明し ます。 この節の中のシナ リ オでは、 実際に発

生する可能性のある問題とその解決方法について説明し ます。

公開鍵イ ン フ ラス ト ラ クチャ (PKI) について

公開鍵の暗号化

PKI システムでは、 公開鍵と秘密鍵とい う数学的に関連する 2 つの鍵が使用されます。 秘密鍵が秘密に保たれている限 り、 システムを危険にさ らすこ とな く、 公開鍵を一般に

公開する こ とができます。 誰でも公開鍵を使用して メ ッセージを暗号化する こ とが可能

であ り、 秘密鍵へのアクセスを持つ人のみが、 その メ ッセージを読むこ とができます。 さ らに重要なのは、 秘密鍵へのアクセスを持つ人が、 メ ッセージにデジタル署名する こ

とができ る こ とです。 デジタル署名された メ ッセージは、 誰でも読むこ とが可能であ り、

秘密鍵を使用して署名されたこ と を確認するために、 公開鍵を使用する こ とができま

す。 それによって、 ユーザーの身元が証明されます。

攻撃例 1 : 銀行に対する成 り済ま し攻撃

特定の口座から ス イ ス銀行の番号口座への 10,000 米ドルの振 り替えを依頼する E メー

ル メ ッセージをある銀行が受信した と し ます。 その メ ッセージは、 銀行の顧客からのも

のであ り、 デジタル署名がされています。 銀行員は、 デジタル署名を確認し よ う と し ま

すが、 今までにその顧客から E メールを受信したこ とがないため、 銀行のシステムに

は、 その顧客の公開鍵が登録されていません。 振 り替えを依頼する E メールには、 公開

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-126

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技術基盤 - PKI とデジ タル証明書

鍵サーバーへの リ ン クが含まれているので、 銀行員は、 リ ン ク をたどって鍵を参照し、

署名を照合するために鍵を使用し ます。 すべてが正し く一致しているので、 銀行員は、

依頼された振 り替えを行いますが、 それは、 銀行の顧客に成 り済ま した者の口座に送金

されてし まいます。

銀行の顧客に成 り済ま した者は、 鍵サーバーを設定し、 銀行顧客の名前で自分自身の公

開鍵を入力し、 自分の秘密鍵を使用して依頼メールに署名し ま した。 公開鍵と秘密鍵が

一致するので、 この署名は完全に有効なものです。 銀行はだま され、 成 り済ま した者の

公開鍵が顧客のものであ り、 その依頼が本物である と思い込んでし まったわけです。

防御方法 : X.509 デジ タル証明書

X.509 デジタル証明書標準は、 公開鍵の所有者を証明する とい う唯一の目的のために設

計されています。 証明書には、 所有者の公開鍵、 名前、 および連絡先情報が記載されて

お り、 すべての情報は、 信頼された認証機関によって署名されています。 認証機関は、

証明書を発行する前に、 銀行顧客の身元を確認する処置を取 り ます。 また、 認証機関の

デジタル署名を確認する こ とによって、 証明書が偽造されたものではないこ と を保証で

きます。

上記の例の場合、 銀行の顧客に成 り済まそ う とする者は、 信頼された認証機関から、 銀

行顧客の名前で公開鍵の証明書を取得する こ とができません。 成 り済まそ う とする者が

自分の証明書を使用した場合、 銀行員は、 鍵の所有者が E メールの署名者ではないこ と

に気付いて手続きを行いません。

攻撃例 2 : 身元を証明するためのデジ タル証明書の使用

銀行がまた銀行の顧客に成 り済ま した者から振 り替えを依頼する別の E メールを受信し

た と し ます。 この メ ッセージは、 デジタル署名されていませんが、 顧客の X.509 デジタ

ル証明書のコピーが添付されています。 証明書には、 顧客の名前および住所が記載され

てお り、 信頼された認証機関によって正し く署名されています。 この場合、 銀行員は振

り替えを承認するべきでし ょ う か ?

いいえ、 銀行員が PKI を理解していれば、 承認するべきではないこ とに気づきます。 公開鍵とは、 その名が示すとお り、 一般に公開されている情報です。 署名の所有者は、 署

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技術基盤 - PKI とデジ タル証明書

名を確認する人々のために、 公開鍵サーバーで署名を公開し、 要求した人に署名を配布

し ます。 つま り、 上記の メ ッセージはコンピュータを持っていれば誰でも作成でき る と

い う こ とです。

結論 : 署名 と証明書の両方が必要

PKI システムで身元を保証するには、 以下の 2 つの情報が必要です。

• 公開鍵の所有を証明する有効な証明書

• 対応する秘密鍵の所有を証明する有効な署名

SSL は、 これら両方の情報を使用し、 SSL ハン ド シェ イ クのオプシ ョ ン と して、 保護さ

れたク ラ イアン ト認証を提供し ます。 サーバーに要求された場合、 SSL ク ラ イアン ト は、

ク ラ イアン ト証明書のコピーを提供し、 ハン ドシェ イ クのダイジェス ト にデジタル署名

し ます。 他のユーザーに成 り済まそ う とする者は、 盗んだ証明書のコピーを簡単に提示

できますが、 対応する秘密鍵を持っていないので、 署名を偽造する こ とはできません。

委任 とポータル

委任について

委任とは、 技術用語で、 あるシステムから他のシステムにアクセスする場合等に、 ユー

ザーに成 り代わって操作を行 う こ と を可能にする コンピュータ セキュ リ テ ィ システム

内のプロセスのこ と をいいます。 例えば、 ポータル内の E メール ポー ト レ ッ ト の場合は

次のよ う にな り ます。 ポータル システムから E メール システムにアクセスする場合、 E メール システムは、 ポータルに認証情報を要求し ます。 この時点で、 ポータルは、 認証

情報を入力する よ う にユーザーに要求するか、 または以前に保存した認証情報を使用し

ます。 この代わ り に、 E メール システムをアクセスする権限をポータル システムに委任

する こ と もでき ます。 この権限の委任は、 ポータル サーバーにユーザーが接続されてい

る間のみ有効にな り、 認証情報を永続的に保存する必要はあ り ません。 Kerberos は、 こ

のよ う な委任を可能にするシステムの例です。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-128

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技術基盤 - PKI とデジ タル証明書

PKI では委任は不可能

どのよ う な PKI システムにおいても、 秘密鍵は、 メ ッセージを署名する権限を与えるた

め、 厳密に保護されます。 PKI では、 メ ッセージを署名する こ とが身元を証明する唯一

の方法であるため、 権限を委任する唯一の方法は、 秘密鍵を共有する こ とです。 これは、

制御および保護された委任ではな く、 無制限の永久的な権限の付与とな り ます。

ポータルへの適用

上記のポータルの例で、 ポータルが、 SSL のク ラ イアン ト証明書オプシ ョ ンを使用して

認証を行 う よ う に設定されている場合について検討し ます。 ユーザーがウ ェブ ブラ ウザ

から接続する と、 ユーザーの証明書が添付された署名付きの メ ッセージがポータルに送

信され、 これら両方によって、 ユーザーの身元が証明されます。 この場合、 ポータルは、

E メール システムにユーザーの証明書を渡すこ とによって メールを取得する こ とができ

るでし ょ う か ? いいえ、 これは上記の攻撃 2 で銀行員が依頼を拒否する理由と同じ理由

で取得できません。 身元の証明と して証明書を受け入れる よ う に E メール システムを設

定した場合、 誰でも一般に公開されている証明書を使用して E メール アカウン ト を容易

にアクセスできてし まいます。

したがって、 ポータル システムがユーザーの代わ り に E メールにアクセスするには、 秘

密鍵が必要であ り、 秘密鍵は SSL ハン ド シェークでは取得できません。 ブラ ウザは、 こ

の鍵を転送する自動的な方法を提供していません (また提供するべきではあ り ません)。

したがって、 ユーザーは、 秘密鍵をローカル マシン上のキース ト アから抽出し、 ポータ

ルにアップロード して保存する とい う設定処理を行 う必要があ り ます。 ユーザーは、 ロ

グインする度にこの処理を繰 り返すか、 またはポータルで証明書を永続的に保存する必

要があ り ます。 ポータルで証明書を永続的に保存する場合、 ポータルは、 システム内の

すべての証明書の保管場所 (マス ターキールームのよ う なもの) と な り 、 ハッカーに、

すべてのユーザーおよびすべてのシステムにアクセスを与えてし ま う危険性があ り ま

す。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-129

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技術基盤 - PKI とデジ タル証明書

ポータルにおける PKI の使用

デジ タル証明書のその他の欠点

委任は、 重要な問題ですが、 ポータルのシングル サインオン ソ リ ューシ ョ ン と してデ

ジタル証明書を使用した場合、 他にも欠点があ り ます。

• ユーザーがデジタル証明書を設定する こ とは困難な作業です。 ウ ェブ ブラ ウザでは

デジタル証明書がサポー ト されている場合もあ り ますが、 ユーザーは、 個人の証明

書をインス トールする必要があ り ます。

• 複数のコンピュータ (例えば、 空港の端末) からアクセスするユーザーに対応する

方法を検討する必要があ り ます。 管理者は、 複数のコンピュータからアクセスする

こ と を禁止し、 それによって機能を大幅に制限するか、 またはユーザーが使用後に

証明書を必ずアンインス トールする必要があ り ます。 証明書を共用マシンにインス

トールしたままにする と、 認証情報が悪用される危険性があ り ます。

• 一般的に、 証明書は、 発行後、 何日間または何年間も有効にな り ます。 これによっ

て、 証明書の取 り消しに関する問題が発生し ます。 例えば、 社員が会社を辞めた場

合、 または証明書が盗まれた場合、 または証明書の信頼性が失われた場合、 証明書

の有効期限が切れる前に証明書を取 り消す必要があ り ます。 これには、 失効した証

明書の リ ス ト を発行および管理する必要があ り ます。 このよ う な リ ス ト は、 まだ標

準化されておらず、 管理およびパフォーマンスについての問題があ り ます。

完全な ソ リ ューシ ョ ン : SSO サーバーを使用 し た PKI システム

Oblix NetPoint SSO ソ フ ト ウ ェアのプラムツ リー OEM バージ ョ ンは、 デジタル証明書

を使用して、 SSO サーバーに対して安全に、 透過的に認証を行 う こ と こ と を可能にし ま

す。 その後、 SSO サーバーによって委任可能な認証情報が発行されます (HTTP ク ッ

キー形式)。 アウ ト オブボッ ク スの設定オプシ ョ ンを使用して、 ポータルでは、 ユーザー

認証のためにこの認証情報を取得し、 選択されたポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービスに転送

する こ とができます。 さ らに、 Oblix NetPoint は、 証明書の発行および管理プロセスを

容易にするツールを提供し ます。 また、 他の種類のユーザー認証 (例えば、 パスワード

によ る認証) を使用する よ う に設定する こ と も可能なので、 外出中のユーザーは、 デス

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技術基盤 - PKI とデジ タル証明書

ク ト ップに格納されている証明書にアクセスする必要がな く な り ます。 このオプシ ョ ン

を導入するには、 Oblix の資料を参照し、 システム内で PKI を有効にし、 導入して く だ

さい。

プラムツ リーはまた、 他のパー ト ナー ベンダーの SSO 製品との統合もサポー ト してい

ます。

委任を使用 し ないス タ ン ド アロン ソ リ ューシ ョ ン

ク ッキー ベースの SSO ソ リ ューシ ョ ンを使用しない場合、 認証のためにク ラ イアン ト

証明書を受け入れる よ う にポータルを設定する方法は 2 つあ り ます。 その 2 つの方法で

は、 ログイン ページで SSL を使用する必要があ り ます ( セキュ リ テ ィ モード 1、 2、 ま

たは 3)。 Windows ド メ インのアカウン ト に関連付けられている証明書を使用する場合、

ク ラ イアン ト証明書を受け入れる よ う に IIS を設定し、 ポータルでアウ ト オブボッ ク ス

の NT SSO の設定を使用する こ とができます。 これは、 Windows のビル ト イン機能を使

用するので、 も容易な方法であ り、 利用可能な場合はこの方法をお勧めし ます。 IIS で認識できないユーザーからの証明書を受け入れる よ う にするには、 カス タムの SSO ソリ ューシ ョ ンを導入する必要があ り ます。 それには、 Java または C# でカスタムの SSO ベンダー ク ラ スを作成する必要があ り ます。

ま とめ

どのプラムツ リー サーバー (管理ポータル サーバー、 ポータル サーバー、 リ モー ト サーバー等々) にもサーバーのデジタル証明書をインス トールし、 SSL を有効にする こ

とができます。 プラムツ リー システムでは、 ブラ ウザとサーバーとの間、 およびポータ

ル サーバーと リ モー ト サーバーとの間で SSL を使用する こ とができます。

LDAP サーバーと通信するために、 デジタル証明書および SSL を使用する こ とができま

す。

ポータルでユーザーを認証するために、 ク ラ イアン ト デジタル証明書および SSL を使

用する こ とができます。 これは、 Windows 統合 SSO またはカス タムの SSO ソ リ ュー

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技術基盤 - シングル サイ ンオンのオプシ ョ ン

シ ョ ンを使用するか、 サポー ト されているサードパーテ ィ SSO 製品 (例えば、

Netegrity、 Oblix 等) を併用する こ とによって、 実現できます。

ポータルは、 リ モー ト サーバーにデジタル証明書を 「パススルー」 する こ とができませ

ん。 SSL では委任が許可されていないため、 これは不可能です。

ポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービスに対する SSO を実現した り、 ポータルにログインするた

めにデジタル証明書を使用した りする こ とはできますが、 これには、 ク ッ キー ベースの SSO およびデジタル証明書の両方をサポー トするサードパーテ ィ SSO 製品 (Oblix WebGate や Netegrity SiteMinder 等) を使用する必要があ り ます。 この場合、 ユーザー

は、 デジタル証明書を使用して SSO サーバーにログインし、 SSO ク ッ キーを取得し ま

す。 プラムツ リー ポータルは、 SSO ク ッキーを受け取って、 ポー ト レ ッ ト ウ ェブ サー

ビスに転送し ます。

シングル サイ ンオンのオプシ ョ ン

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブにおける SSO の利用

シングル サインオン (SSO) には、 様々な利用方法があ り ます。 例えば、 Oblix のよ う

な SSO ベンダーの製品を使用してウ ェブ サーバーを保護する こ とに利用できます。 また、 SSO を利用して、 ユーザーが繰 り返し (または一度も) 認証情報を入力しな く ても

済むよ う にする こ とができます。 SSO を利用して、 アイデンテ ィ テ ィ管理を行った り、

またはユーザー エク スペ リ エンスの簡素化および管理を容易にするために多数のシステ

ムに認証情報を保存する こ とができます。 通常は、 上記の複数の用途の組み合わせを実

現するために SSO を利用し ます。

SSO の必要条件を理解するには、 ポータルが疎結合アーキテクチャに基づいている こ と

を認識する必要があ り ます。 異なる階層のコンポーネン ト は、 主に HTTP を使用して互

いに通信し ます。 エン ドユーザーは、 HTTP を使用してポータルの階層に接続し ます。

ポータルは、 HTTP を使用して他の多数のシステムに接続します( こ れらのシステムには、

ポータルがユーザーに成り 代わって操作を行う 様々なシステムが含まれています)。 重要な

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-132

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブにおける SSO の利用

のは、 エン ドユーザーがシステムを容易に使用でき る よ う にする こ と、 管理者が容易に

管理を行える よ う にする こ と、 およびセキュ リ テ ィ チームが必要とする十分なセキュ リ

テ ィ を導入する こ とです。

ポータルへのログイ ン

リ モー ト認証または SSO への委任

ユーザーがブラ ウザからポータルにアクセスする と、 ユーザーにログイン画面が表示さ

れる とい う のがユーザー エク スペ リ エンスのデフォル ト設定です。 ユーザーは、 ログイ

ン画面を通して、 必要な認証元 (LDAP のよ う な リ モー ト システム、 ポータル データ

ベース、 SSO プロバイダ等) に対して認証を行 う こ とができます。

認証を LDAP 認証元に委任する場合、 ユーザーの認証情報を メモ リー内の安全な場所に

保存する よ う にポータルを設定し、 その情報を後で使用する こ とができます。 LDAP を使用する場合のイベン ト のシーケンスは以下の通 り です。

1. ユーザーがポータルの HTTP ア ド レスにアクセス し、 認証情報を入力し ます。

2. ポータルは、 メモ リーの安全な場所に認証情報を保存し ます。

3. ポータルは、 LDAP 認証元に要求を送信し ます。

4. LDAP 認証元は、 OK とい う応答を返し ます。

5. ポータル内の自分のプロフ ァ イルへのアクセスがユーザーに許可されます。

認証を SSO のソースに委任した場合、 プラムツ リー ログイン画面を表示せずに、 エン

ドユーザーに対して SSO ログイン メ カニズム (ログイン画面、 キーカード、 または他

のメ カニズム) を実行する こ とができます。 一般的に使用されている SSO のソースは、

Oblix、 Netegrity、 Windows 統合認証 (WIA) 等です。 Oblix でのイベン ト のシーケンス

は、 以下のとお り にな り ます。

1. ユーザーが、 ポータルの HTTP ア ド レスにアクセス し ます

2. Oblix は、 この HTTP 要求を傍受し、 ユーザーにク ッキーが設定されていないこ と

を検出し ます。 ユーザーにク ッキーが既に設定されている場合は、 手順 6 に進みま

す。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-133

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブにおける SSO の利用

3. Oblix は、 ブラ ウザを Oblix サーバーに リ ダイ レ ク ト し ます。

4. Oblix サーバーは認証を行い、 ブラ ウザのク ッキーを設定し ます。

5. Oblix は、 ブラ ウザを元の HTTP ア ド レスに リ ダイ レ ク ト し ます。

6. Oblix は、 この HTTP 要求を傍受し、 有効なク ッキーが設定されている こ と を確認

し、 プラムツ リー システムに、 ユーザーによ るプロフ ァ イルへのアクセスを許可す

る よ う に指示し ます。

上記の両方のケースでは、 外部ソースに認証を委任しています。 また、 両方のケースに

おいて、 終的には LDAP に認証が委任されます。 しかし、 初のケースでは、 後で使

用するために、 ポータルにユーザーのパスワードが保存されます (そのよ う に設定され

ている場合)。 2 番目のケースでは、 ログイン画面やキーカード等、 SSO ベンダーがサ

ポー ト している任意の認証メ カニズムを使用する こ とが可能です。

自動認証によるポータルへのログイ ン

WIA および高度な メ カニズム

ユーザーが、 ログイン情報を一度も入力せずに、 ポータルにログインでき る よ う にする

こ と も可能です。 例えば、 プラムツ リーの Windows 製品では、 Windows 統合認証

(WIA) の SSO を使用できます (NTLM および Kerberos5 を含む)。 また、 別の SSO ベンダーも、 ログインを不要にする様々な機能をサポー ト しています。

WIA

Windows 統合認証を使用する場合、 ユーザーは、 Windows ネッ ト ワーク上のマシンに

ログインしている必要があ り ます。 このマシン上のブラ ウザには、 ユーザー ID を取得す

るための機能が搭載されてお り、 ブラ ウザは、 ユーザー認証を確立するためにポータル

と通信し ます。 WIA でのイベン ト のシーケンスは以下の通 り です。

1. ユーザーが、 Windows ネッ ト ワークにログオンし、 ブラ ウザを開きます。

2. ユーザーが、 ポータルの HTTP ア ド レスにアクセス し ます。

3. ポータルは、 WIA チャレンジ (401 Unauthorized) をブラ ウザに送信し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-134

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブにおける SSO の利用

4. ブラ ウザは、 エンコード された情報を送信し ます (Negotiate)。

5. ポータルは、 ある情報を使用して、 ブラ ウザに問い合わせをし ます (Challenge)。

6. ブラ ウザは、 エンコード された別の情報を送信し ます (Response)。

7. WIA は、 ユーザーの HTTP 要求を承認し ます。 認証情報が正し く ない場合、 手順 6 で、 ユーザーにログイン画面が表示されます。

8. ポータルは、 WIA によって中継されたユーザー ID を承認し、 ユーザーにプロフ ァ

イルへのアクセスを許可し ます。

この場合、 ポータルは、 ユーザーのパスワード を取得し ません。 また、 ユーザーを認証

するには、 ユーザーが Windows ネッ ト ワークにログインしている必要があ り ます。 さ ら

に、 ブラ ウザとポータルとの間でマルチパス ハン ドシェ イ クが実行されます。 ポータル

と リ モー ト サーバーとの間でも この WIA 認証を実行する こ と を希望している企業は多

数存在し ますが、 転送可能な トークンが無いため、 ポータルでこれを実行する こ とはで

きません。 WIA は、 NTLM だけではな く、 委任を論理的にサポー トする Kerberos5 にも

対応していますが、 サポー ト対象のブラ ウザには委任機能が導入されていません。 した

がって、 ポータルがこのマルチパス ハン ド シェ イ ク を中継できないだけではな く、 WIA は、 HTTP プロキシを使用した場合、 必ず失敗し ます。

WIA を使用する際に他に注意すべき重要な点は、 ユーザーが Active Directory ユーザー

または NT ユーザーである必要があ り、 Internet Explorer または Netscape 7.1 以上を使用

する必要があ り、 ブラ ウザとポータルとの間にプロキシを設定できないこ とです。

他の高度な メ カニズム

SSO ベンダーは、 様々な認証メ カニズムを提供しています。 詳細については、 SSO ベン

ダーにご相談 く ださい。 1 つの方法は、 キーカード を使用する こ とです。 この メ カニズ

ムでは、 ユーザーがマシンにカード を挿入する と、 ログイン画面が表示されずに、 認証

が実行されます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-135

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブにおける SSO の利用

リ モー ト階層への認証情報の中継

ユーザーは、 ポータルにログインした後、 ポータルを通して様々な優れたエンタープラ

イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンを使用する こ とができます。 これらのアプ リ ケーシ ョ ン

は、カス タム システムや SAP のよ う なエンタープラ イズ システムから呼び出されます。 この節では、 ポータルが SAP に接続する方法について説明し ます。

プラムツ リーは、 SAP ポー ト レ ッ ト フレームワーク を提供しています。 SAP フレーム

ワーク を使用する こ とによって、 ビジネス ユーザーは、 SAP 機能をアプ リ ケーシ ョ ンに

含める こ とができます。 SAP フレームワークは、 様々な SAP API を呼び出す リ モー ト コンポーネン ト です。 これらの API を呼び出すには、 ユーザー名とパスワードが必要に

な り ます。 SAP フレームワークは、 デフォル ト でユーザーの認証情報を SAP システムに

渡し ます。

プラムツ リー システムでは、 以下に示すい くつかの方法によって、 ユーザーの認証情報

を リ モー ト階層に渡すこ とができます。

• 基本設定 : ユーザーは、 基本設定に認証情報を設定する こ とができ、 これらの基本

設定は、 HTTP 要求で送信する こ とができます。 これは、 SAP で基本ネッ ト ワーク

とは異なる認証情報が使用されていて、 SAP の認証情報と基本ユーザー認証情報

(LDAP 等) がマッ ピングされていない場合に有用な方法です。 基本設定は、 ポータ

ル データベースに格納され (暗号化されます)、 エン ドユーザーが制御できます。

• UserInfo : 管理者は、 LDAP または別のシステムからのプロパテ ィ をユーザー プロ

フ ァ イルにマッ ピングする こ とができ、 ポータルは、 ユーザー プロフ ァ イルの一部

分を UserInfo と して送信する こ とができます。 LDAP に各ユーザーの SAP 用の認証

情報の項目が格納されている場合、 ユーザーは、 SAP 用の認証情報を一度も入力せ

ずに済みますが、 この場合、 LDAP システムを記録システム と して使用する必要が

あ り ます。

• パススルー : ユーザーがログイン時に入力したログイン認証情報を、 基本認証ヘッ

ダ と して リ モー ト階層に送信する こ とができます。 ポータルと SAP の両方が、 ユー

ザーの LDAP 認証情報に基づいている場合、 これは非常に有用な方法です。 この場

合、 ポータルと リ モー ト階層との間のすべての通信は、 ユーザーのパスワード を保

護するために、 (SSL のよ う な) 保護されたチャネル上で行 う必要があ り ます。 この

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-136

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブにおける SSO の利用

方法を使用するには、 パスワード をログイン時に取得する必要があ り、 前述した NTLM または Oblix の例の場合とは異な り ます。

• SSO : SSO トーク ンを リ モー ト階層に転送する こ とができます。 しかし、 SAP API が、 SSO トーク ンを有効なユーザー ログイン と して受け付けない場合、 SAP フレー

ムワークから SAP にログインする こ とはできません。 プラムツ リーが使用している SAP API (JCO) は、 Oblix のよ う なサードパーテ ィの SSO システムの トークンを

受け付けません。 したがって、 Oblix のよ う なシステムを SAP フレームワーク と併

用する こ とはできますが、 SAP にログインするためには、 基本設定、 UserInfo、 ま

たはパススルーを使用する必要があ り ます。 しかし、 リ モー ト サーバーが Oblix によって保護されている場合、 SSO トーク ンを転送する必要があ り ます。 この場合、

SSO トーク ンが無いとポータルの要求は拒否されます。 また、 SSO トーク ンを名前

とパスワードに再変換するために、 SSO トーク ンを SSO ベンダーの API と併せて

使用する こ とができます。 しかし、 これは、 SSO ベンダー、 そして各企業で使用し

ている SSO ソ フ ト ウ ェアの設定に高 く依存し ます。

ま とめ

貴社のエンタープラ イズ ウ ェブ システムに導入する SSO オプシ ョ ンを検討する際は、

以下のよ う な質問を考慮する必要があ り ます。 シングル サインオンまたはウ ェブ プロパ

テ ィの保護のどちらが必要ですか ? あるいはその両方を実現する必要があ り ますか ? どのよ う なウ ェブ プロパテ ィ を保護する必要があ り ますか ? どの程度保護する必要があ り

ますか ? アクセスする必要のある保護されているシステムはどのシステムですか ? どの

よ う なネッ ト ワーク ト ポロジを使用していますか (ブラ ウザ、 ポータル サーバー、 リ

モー ト サーバー、 フ ァ イアウ ォール、 およびプロキシ サーバーはどのよ う に配置され

ていますか) ? サービスを提供する対象ユーザーのカテゴ リ は何ですか (LDAP、 NT、Active Directory) ? アウ ト オブボッ ク スで必要なすべてのシステムに対応でき る SSO ソリ ューシ ョ ンはあ り ますか ? アウ ト オブボッ ク スのソ リ ューシ ョ ンが無い場合、 必要な

機能を実現するために、 上記のどの メ カニズムの組み合わせを使用し ますか ?

以下の表では、 異なる SSO オプシ ョ ンの機能の要約を示し ます。 以下の表は概説です

が、 これらのほとんどのオプシ ョ ンは組み合わせて使用する こ とができます。 SSO 戦略

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-137

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技術基盤 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブにおける SSO の利用

を決定する際は、 プラムツ リー プロフェ ッシ ョ ナル サービスまたは認定されたプラム

ツ リー パー ト ナーに相談する こ と をお勧めし ます。

表 3-13 の凡例

= アウ ト オブボッ ク スで利用可能

C = カス タマイズが必要

X = サポー ト されていない

表 3-13: 異なる SSO 戦略の機能

機能 SSO 無し

Oblix Netegrity WIA カスタム ソ リ ューシ ョ ン

Windows アイデンテ ィ テ ィの使用 X C

すべてのシステムへの自動ログイン C C C C C

パスワードの保存 C

リモー ト階層へのパスワードの転送 C C X C

リモー ト階層への SSO ト ークンの転送 X X C

X.509 ク ライアン ト証明書のサポー ト X C

2 フ ァ ク タ認証のサポー ト X X C

非 Windows アプリケーシ ョ ンのサポー ト X C

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-138

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技術基盤 - 開発環境、 ステージング環境、 および運用環境のアーキテ クチャ

開発環境、 ステージング環境、 および運用環境のアーキテ クチャ

ポータル サーバーの移行

ポータル オブジェ ク ト の移行に関する詳細については、 『プラムツ リー コーポレー ト ポータル管理者用ガイ ド』 を参照して く ださい。

検索サーバーの移行

以下の 2 つ移行シナ リ オを検討する必要があ り ます。

• 1 つ目のシナ リ オは、 ポータルを初めて運用環境で展開する場合のシナ リ オです。 この場合、 プラムツ リーは、 検索サーバーを除 く、 ポータル データベース、 ウ ェブ サーバー等のすべてのコンポーネン ト をステージング環境から運用環境に直接移動

する こ と をお勧めし ます。 運用環境では、 新たにインス トールした、 空のインデッ

ク スを持つ検索サーバーを使用する必要があ り ます。 検索サーバーをインス トール

した後、 ポータルの検索サーバー マネージャ ユーテ ィ リ テ ィ を使用して、 検索修正

プロセスのスケジュールを設定する必要があ り ます。 検索更新エージェン ト が次に

実行された際に、 すべてのポータル オブジェ ク トおよびド キュ メ ン ト が検索サー

バーによってインデッ ク ス されます。 検索修正プロセスは、 1 秒当た り約 2.8 ド キュ

メ ン ト 、 または 1 時間当た り約 10,000 ド キュ メ ン ト とい う速度でド キュ メ ン ト を イ

ンデッ ク ス し ます。 この速度は、 ド キュ メ ン ト のソース、 ド キュ メ ン ト のサイズ、

ド キュ メ ン ト の形式、 ネッ ト ワークの速度、 およびその他の要素によって異な り ま

す。

• 2 つ目のシナ リ オは、 ポータルを運用環境で既に展開してお り、 い くつかの新しい

ポータル オブジェ ク ト をステージング環境でテス ト した後、 それらを運用環境に移

行する場合のシナ リ オです。 新しいオブジェ ク ト を インデッ ク スするために特別な

操作を行 う必要はあ り ません。 新しいオブジェ ク ト は、 すぐに実行される (通常、

10 分に 1 回実行される よ う に設定されます) 検索更新エージェン ト によってイン

デッ ク ス され、 検索可能にな り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-139

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技術基盤 - リ モー ト サーバーの移行

リ モー ト サーバーの移行

開発環境 (ソース) から運用環境 (ターゲッ ト ) のポータルへオブジェ ク ト を移行する

場合、 プラムツ リーは、 既存の リ モー ト サーバーを移行しないこ と をお勧めし ます。 その理由は、 リ モー ト サーバーには、 リ モー ト サーバーに依存するオブジェ ク ト のベー

ス URL が設定されているからです。 ほとんどの企業では、 開発システムの リ モー ト サーバーのベース URL は、 運用システムの リ モー ト サーバーのベース URL とは異な り

ます。 したがって、 リ モー ト サーバーを開発システムから運用システムに移行した場

合、 運用システムの リ モー ト サーバーのベース URL は、 開発システムの URL に上書き

されてし まいます。 これは、 移行ユーテ ィ リ テ ィのデフォル ト の動作です。

注意 : 移行パッケージ (エク スポー ト ) を作成する際に、 [Export all dependent objects] (すべての依存オブジェ ク ト をエク スポー トする) を選択した場合、 リ

モー ト サーバーを必要とするすべてのオブジェ ク ト のパッケージには リ モー ト サーバーが含まれます。 例えば、 ポー ト レ ッ ト を移行する際にこのオプシ ョ ンを

選択する と、 移行パッケージには、 ポー ト レ ッ ト のウ ェブ サービス と リ モー ト サーバーが含まれます。 この場合、 通常は、 ソース システム と ターゲッ ト シス

テムの リ モー ト サーバーの URL は異なるので、 リ モー ト サーバーの URL を移

行するべきではあ り ません。 したがって、 デフォル ト では、 既存の リ モー ト サーバーを移行しないとい う設定になっています。

しかし、 開発システム と運用システムが同じ リ モー ト サーバーを共有していて、 その リ

モー ト サーバーのベース URL を変更する場合、 または、 Plumtree Software のよ う な外

部ソースから コンポーネン ト の更新を受け取った場合は、 リ モー ト サーバーを移行する

必要があ り ます。 このため、 Plumtree Migration Utility では、 リ モー ト サーバーを移行

するかど う かを指定でき る よ う になっています。

Migration Utility で、 [Overwrite existing Remote Server objects] (既存の リ モー ト サー

バー オブジェ ク ト を上書きする) を選択する と、 ターゲッ ト システムの既存の リ モー

ト サーバーの設定は、 移行パッケージの中の対応する リ モー ト サーバーの設定によっ

て上書き されます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-140

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技術基盤 - コ ラボレーシ ョ ン サーバーの移行

移行パッケージの中の リ モー ト サーバーがターゲッ ト システムに存在しない場合、

[Overwrite existing Remote Server objects] が選択されているかど う かに関わらず、 その

リ モー ト サーバーは、 必ずターゲッ ト システム内に作成されます。

コ ラボレーシ ョ ン サーバーの移行

コ ラボレーシ ョ ン サーバーの移行には、 Plumtree Migration Utility を使用する必要があ

り ます。 詳細については、 『プラムツ リー コーポレー ト ポータル管理者用ガイ ド』 を参

照して く ださい。

コ ンテンツ サーバーの移行

1 つの完全に機能するポータル / コンテンツ サーバー システムから別のシステムにポー

タル オブジェ ク トおよびコンテンツ サーバーの一部分を移行する こ とができます。 これ

は、 新しいニュース記事のよ う なコンテンツ サーバーの発行済みコンテンツ ポー ト

レ ッ ト を、 開発環境から運用環境へ移行するためによ く使用し ます。 この場合、 ポータ

ルおよびコンテンツ サーバーのオブジェ ク ト を一緒に移行する必要があ り ます。

! 重要 : 上記のコンテンツ作成ポー ト レ ッ ト以外のコンテンツ サーバーのポータル オブジェ ク ト をエク スポー ト しないで く ださい。 具体的には、 コンテンツ サー

バーの リ モー ト サーバー、 コンテンツ サーバーのウェブ サービス、 コンテンツ

管理ポー ト レ ッ トやマイ アクテ ィ ビテ ィ ポー ト レ ッ ト のよ う な管理ポー ト レ ッ

ト など、 コンテンツ サーバーの管理フォルダ内に含まれているオブジェ ク ト を

エク スポー ト しないで く ださい。 これらのオブジェ ク ト は、 コンテンツ サー

バーのインス トール時に作成され、 各インス トール環境に固有な設定を含んでい

ます。 これらのオブジェ ク ト を別のコンテンツ サーバーのインス トール環境に

インポー トする と、 既存のオブジェ ク ト を置き換えてし まい、 ターゲッ ト環境が

正常に機能しな く な り ます。

重要 : [Export All Dependent Objects] オプシ ョ ンを選択しないで く ださい。 この

オプシ ョ ンを選択する と、 選択されている各ポー ト レ ッ ト のウ ェブ サービス と

リ モー ト サーバーも併せてエク スポー ト されます。 コンテンツ サーバーによっ

て作成されたポー ト レ ッ ト用のこれらのオブジェ ク ト は、 ターゲッ ト ポータル

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-141

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技術基盤 - コ ンテンツ サーバーの移行

上に既に存在するオブジェ ク ト であ り、 インス トール環境に固有の設定を含んで

います。 これらのオブジェ ク ト を置き換えてし ま う と、 ターゲッ ト環境が正常に

機能しな く な り ます。

重要 : コンテンツ サーバー (ブランデ ィ ング エンジンではないこ とに注意) 5.0 または 5.0.1 のフル バージ ョ ンをインス トールしている場合、 画面には同じ URL を持つ 2 つの リ モー ト サーバー (ブランデ ィ ング リ モー ト サーバーと コ

ンテンツ サーバーの リ モー ト サーバー) が表示される こ とがあ り ます。 これは、

バージ ョ ン 5.0 および 5.0.1 では、 ブランデ ィ ング ポー ト レ ッ ト には、 他のコン

テンツ サーバー オブジェ ク ト に使用される ものとは異なる リ モー ト サーバー オブジェ ク ト が使用されるためであ り、 終的にこれらは同じ実サーバーを使用

し ます。 しかし、 移行プロセスでは、 2 つの リ モー ト サーバーは別のサーバーと

して扱われます。 ブランデ ィ ング ポー ト レ ッ ト は、 ブランデ ィ ング リ モー ト サーバーを使用してエク スポー ト されます。 一方、 発行コンテンツ ポー ト レ ッ

ト は、 コンテンツ サーバーの リ モー ト サーバーを使用してエク スポー ト されま

す。 エク スポー トする必要のあるその他の部分も、 コンテンツ サーバーの リ

モー ト サーバーを使用してエク スポー トする必要があ り ます。

重要 : ブランデ ィ ング ポー ト レ ッ ト用のコンテンツのみ移行する こ とができま

す。

コンテンツ サーバーの移行には、Plumtree Migration Utility を使用する必要があ り ます。 詳細については、 『プラムツ リー コーポレー ト ポータル管理者用ガイ ド』 を参照して く

ださい。

ログ

実行したエク スポー ト操作またはインポー ト操作の詳細情報を参照するには、 Migration Wizard およびコンテンツ サーバーのログを参照して く ださい。

Migration Wizard のログは、 ポータルのインス トール ディ レ ク ト リ の中の、 ウ ィザード

と同じデ ィ レ ク ト リ内に格納されています (例えば、 C:\Program Files\plumtree\ptportal\5.0\bin\native)。 このログには、 移行されたポータル オブジェ ク ト の情報およ

びコンテンツ サーバーの移行記録が記載されています。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-142

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技術基盤 - ス タ ジオ サーバーの移行

コンテンツ サーバーのログ フ ァ イル pcs.log は、 コンテンツ サーバーの settings\logs フォルダの中にあ り ます。 このログには、 移行されたコンテンツ サーバーのオブジェ ク

ト に関する詳細情報が記載されています。

ス タ ジオ サーバーの移行

ユーザーが作成したス タジオ サーバーのポー ト レ ッ ト を移行するための機能が提供され

ています。 これらは、 開発環境またはステージング環境で作成したス タジオ サーバーの

ポー ト レ ッ ト を運用環境へ移行する際に特に有用です。

管理者は、 ス タジオ サーバーのポー ト レ ッ ト をエク スポー トするには、 Plumtree Migration Utility (『プラムツ リー コーポレー ト ポータル管理者用ガイ ド』 参照) を使用

し、 移行するポー ト レ ッ ト を選択し、 .pte フ ァ イルへエク スポー ト し ます。 次に、 この

フ ァ イルを ソース ポータルから ターゲッ ト ポータルにコピーし ます。 ターゲッ ト ポータ

ルで、 Plumtree Migration Utility を使用して .pte をインポー トする と、 ポータル上に

ポー ト レ ッ ト が作成され、 基礎となる ス タジオ サーバー アプ リ ケーシ ョ ン とデータ

ベースが作成されます。

ス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト に関して注意すべき点は以下の通 り です。

• ソース ポータルには、 ソース ポータル専用のス タジオ サーバーを使用し、 ター

ゲッ ト ポータルには、 ターゲッ ト ポータル専用の (別の) ス タジオ サーバーを使

用する必要があ り ます。

• ソース と ターゲッ ト のポータルおよびス タジオ サーバーのバージ ョ ンは同じである

必要があ り ます。

• ス タジオ サーバーのポー ト レ ッ ト を移行する場合、 依存オブジェ ク ト を含める必要

はあ り ません。

• ソースのス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト のデータベースに格納されているデータ

は、 移行されません。 しかし、 ス タジオ サーバーのデータのエク スポー ト / イン

ポー ト機能を使用して、 ス タジオ サーバーの 1 つのポー ト レ ッ ト のデータを別の

ポー ト レ ッ ト に移動する こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-143

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技術基盤 - Analyt ics Server の移行

• 複数のス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト が同じ基本データベースを共有している場

合、 ポー ト レ ッ ト と その共有データベース との間の関係を保持するために、 それら

のポー ト レ ッ ト を個々に移行する よ り も、 一括して移行する こ と をお勧めし ます。

Analyt ics Server の移行

プラムツ リーは、 Analytics Server リ モー ト サーバーは移行せず、 運用環境で新たにイ

ンス トールする こ と をお勧めし ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-144

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技術基盤 - 国際化

国際化

多言語ユーザー イ ン タ フ ェース

プラムツ リー コーポレー ト ポータルのユーザー インタフェースは、 以下の 9 つの言語

にローカラ イズされています。

• 英語

• フ ランス語

• ド イ ツ語

• イ タ リ ア語

• ポル ト ガル語

• スペイン語

• 日本語

• 韓国語

• 中国語 (簡体字)

各ポータル ユーザーは、 [ マイ アカウン ト | ロケール設定の編集 ] でロケールを変更する

こ とによって、 ポータルで使用する言語を選択する こ とができます。 例えば、 ポータル ユーザーがロケール設定を ド イツ語圏のロケール (オース ト リ ア、 ド イ ツ、 ルクセンブ

ルグ、 またはス イ ス) に設定した場合、 ユーザー インタフェースの言語は、 ド イツ語に

変更されます。

ユニコー ドのサポー ト

プラムツ リー コーポレー ト ポータルのプラムツ リー サーバー コンポーネン ト 、 プラム

ツ リー ユーザー インタフェース コンポーネン ト 、 プラムツ リー検索コンポーネン ト 、

およびポータル データベースは、 完全ユニコード対応になっています。 プラムツ リー ユーザー インタフェースでは、 HTTP コンテンツをブラ ウザに配信する際に、 ユニコー

ドの UTF-8 エンコーデ ィ ングを使用し ます。 プラムツ リーは、 UTF-8 を標準で使用して

いるので、 ポータルのすべてのページですべての世界の言語を表示できます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-145

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技術基盤 - データベースに格納 されているオブジ ェ ク トの名前および説明のローカ ラ イズ

データベースに格納 されているオブジ ェ ク トの名前および説明のローカ ライズ

ポータル データベースに格納されているオブジェ ク ト の名前および説明は、 ローカラ イ

ズする こ とができます。 例えば、 「Travel Portlet」 とい う名前のポー ト レ ッ ト を作成した

場合、 そのポー ト レ ッ ト には、 ド イツ語の名前 (「Dienstreise Portlet」) も関連付ける こ

とができます。 このド イツ語の名前は、 ユーザー インタフェースの言語と して ド イツ語

を選択したユーザーに表示されます。

各オブジェ ク ト の管理ユーザー インタフェースを使用して、 オブジェ ク ト の名前および

説明を追加または変更する こ とができます。 ローカラ イズされた名前または説明を追加

するには、 管理エデ ィ タでオブジェ ク ト を開いて、 [ プロパテ ィ と名前 ] ページでその

ローカラ イズされた名前および説明を入力し、 適切な言語を選択し ます。 詳しい情報に

ついては、 オン ラ イン ヘルプを参照して く ださい。

また、 ポータルは、 ローカラ イズされた名前および説明を一括してエク スポー トおよび

インポー トするためのローカラ イゼーシ ョ ン マネージャ とい う管理ユーテ ィ リ テ ィ を提

供しています。 システム管理者は、 多数の名前および説明を一度に翻訳する必要がある

場合、 ローカラ イゼーシ ョ ン マネージャを使用する こ とができます。 例えば、 すべての

ポー ト レ ッ ト の名前および説明をフ ランス語、 ド イツ語、 およびイ タ リ ア語に翻訳する

必要がある場合、 プラムツ リー システム内のすべてのオブジェ ク ト の名前および説明を

含む XML フ ァ イルをダウンロード し、 その リ ス ト を編集してポータルにアップロード

する こ とによ り、 ポータル データベース内のすべてのオブジェ ク ト のローカラ イズされ

た名前および説明に効果的に置き換える こ とができます。 (特定のオブジェ ク ト がロー

カラ イズされた名前をサポー トする よ う に設定されていない場合、 そのオブジェ ク ト

は、 ダウンロード される名前および説明のフ ァ イルには含まれません。)

以下に、 ダウンロードする こ とが可能な名前および説明のフ ァ イル (.xml 形式 ) のサン

プルを示し ます。

<localizationtable> <languages count='9'> <language>de</language> <language>en</language> <language>es</language>

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-146

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技術基盤 - データベースに格納 されているオブジ ェ ク トの名前および説明のローカ ラ イズ

<language>fr</language> <language>it</language> <language>ja</language> <language>ko</language> <language>pt</language> <language>zh</language> </languages><segments count='554'> <segment stringid='0' itemid='1' classid='2'> <source language='en'>Administrators Group</source> <target language='de'>Administratorengruppe</target> <target language='en'></target> <target language='es'>Grupo Administradores</target> <target language='fr'>Groupe d'administrateurs</target> <target language='it'>Gruppo Amministratori</target> <target language='ja'> </target> <target language='ko'> </target> <target language='pt'>Grupo de administradores</target> <target language='zh'> </target> </segment> <segment stringid='1' itemid='1' classid='2'> <source language='en'>Plumtree Administrators Group</source> <target language='de'>Plumtree-Administratorengruppe</target> <target language='en'></target> <target language='es'>Grupo Administradores de Plumtree</target> <target language='fr'>Groupe d'administrateurs Plumtree</target> <target language='it'>Gruppo Amministratori Plumtree</target> <target language='ja'> </target> <target language='ko'>Plumtree </target> <target language='pt'>Grupo de administradores Plumtree</target> <target language='zh'>Plumtree </target> </segment>… </segments></localizationtable>

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-147

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技術基盤 - ポータルへのユーザー イ ン タ フ ェ ース言語の追加

ローカ リ ゼーシ ョ ン マネージャでは、 XML を使用するので、 すべての言語のすべての

名前および説明の翻訳文を 1 つのフ ァ イルに保存する こ とができます。 languages 要素

は、 ポータルのすべてのユーザー インタフェース言語を示し ます。 segments 要素は、

ポータルに設定されている名前および説明の数を示し ます。 各 segment 要素は、 ポータ

ルに設定されている 1 つの名前または説明を示し ます。 source 要素は、 翻訳の対象とな

る ソース テキス ト を示してお り、 翻訳されたテキス ト は、 各ターゲッ ト言語の target 要素に設定し ます。 (言語は、 ISO 639-1 標準の 2 文字の言語識別子によって識別されま

す。)

ポータルへのユーザー イ ン タ フ ェース言語の追加

ポータルには、 ユーザー インタフェース言語と検索言語の 2 種類の言語があ り ます。 ポータルには、 9 つのユーザー インタフェース言語が搭載されてお り、 追加言語をサ

ポー トするために容易に拡張する こ とができます。 一方、 ポータルでサポー ト されてい

る検索言語 (62 言語) は、 ハード コード されているため拡張できません。

ポータルのユーザー インタフェース言語は、 ポータルを起動した際に、 ルー ト フォル

ダの下にある言語フォルダ (例えば、 C:\ProgramFiles\plumtree\ptportal\5.0\settings\i18n) が認識される こ とによ り、 自動的に検出されます。

追加のユーザー インタフェース言語は、 (ISO-639-1 言語コードによ る名前で) 新しい

言語フォルダを作成する こ とによって、 容易に追加する こ とができます。 例えば、 ユー

ザー インタフェース言語と してオランダ語を追加する必要がある場合、 i18n ルー ト フォルダの下の 「en」 言語フォルダをコピーし、 フォルダの名前を 「nl」 に変更し ます。 それを行った後、 ポータルを再起動する と、 [ マイ アカウン ト | ロケール設定の編集 ] ページで、 オランダ語を選択でき る よ う にな り ます。 しかし、 これを実行しても、 オラ

ンダ語用のス タ イルシー ト がないので、 そのままでは使用できません。 ポータルを完全

にローカラ イズするには、 以下の追加要素が必要にな り ます。

• ス タ イルシー ト

• オンラ イン ヘルプ

• Javascript 言語フ ァ イル

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-148

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技術基盤 - 言語用のス タ イルシー トの追加

言語用のス タ イルシー トの追加

ポータルにユーザー インタフェース言語を追加する場合、 その言語用のス タ イルシー ト

を追加する必要があ り ます。 CSSMILL を使用する こ とによって、 言語を追加し、 すべて

の言語に対応するス タ イルシー ト を比較的容易に生成する こ とができます。  \ptimages\tools\cssmill\prop-text フォルダにすべての言語フ ァ イルが格納されていま

す。 prop-text フォルダの中の各言語フ ァ イルのフォン ト ス タ イル、 フォン ト サイズ、

テキス ト ス タ イル等には、 各言語固有の値が設定されています。 このよ う な設計である

ため、 各言語のデフォル ト フォン ト を容易に変更する こ とができます。 例えば、 日本語

のユーザー インタフェースのデフォル ト フォン ト を MS 明朝にする場合、 prop-text フォルダの中の ja 言語フ ァ イルに、 MS Mincho を追加し ます。 言語フ ァ イルを追加する

こ とに加えて、 新しい言語のス タ イルシー ト を生成するために、 build.xml フ ァ イルを編

集する必要があ り ます。

例えば、 ポータルのユーザー インタフェース言語と してオランダ語を追加する場合、 オランダ語のス タ イルシー ト を追加するために、 以下に示す詳細な手順を行 う必要があ り

ます。

1. イ メージ サーバーの \ptimages\tools\cssmill\prop-text フォルダを開きます。 既存

フ ァ イルの 1 つを同じフォルダにコピーし、 ISO-639-1 および ISO-3166 の言語標準

に基づいて名前を変更し ます。 例えば、 オランダ語の場合、 フ ァ イルの名前を 「nl」にし ます。

2. テキス ト エデ ィ タで新しいフ ァ イルを開き、 新しい言語に必要な編集を行います。 例えば、 新しいデフォル ト言語を追加する場合、

font.largest=20px verdana,arial,helvetica,"sans-serif"

とい う行を次に変更し ます :

font.largest=21px Tahoma,"MS PGothic",Verdana,"sans-serif"

言語フ ァ イルの各フォン ト属性に新しいフォン ト を必ず追加して く ださい。

3. イ メージ サーバーの \ptimages\tools\cssmill\prop-color フォルダを開きます。 既存のカラー プロパテ ィ フ ァ イルをすべて編集し、 色の名前に対する新しい言語の訳

文を追加し ます。 例えば、 color.1.properties フ ァ イルを編集し、 後の

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-149

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技術基盤 - 言語用のス タ イルシー トの追加

colorscheme.name 項目をコピーし ます。 手順 1 で選択した新しい言語 ID に基づい

て、 名前を変更し ます。 この例では、 次の行をコピーし、 編集し ます。

colorscheme.name.zh=\\u6DE1\\u7D2B

とい う行を次に変更し ます :

colorscheme.name.nl=Lavendelblauw

4. 以下の手順に従って、 Ant ビルド ス ク リ プ ト (build.xml) を編集し、 新しい言語を

ス タ イルシー ト コレ クシ ョ ンに追加し ます。 (これが、 ス ク リ プ ト を使用して、

ポータルでサポー ト されている各言語用の新しいス タ イルシー ト のバージ ョ ンを作

成する唯一の方法です)。

a. \cssmill ディ レ ク ト リ を開き、 テキス ト エデ ィ タで build.xml フ ァ イルを開きま

す。

b. 次のよ う に、 make_main_css ターゲッ ト内に新しい言語用の項目を追加し ま

す。 <antcall target="make_main_language_css"> とい う 後の項目をコ

ピーし、 リ ス ト の 後に貼 り付けます。 <param name="LANGUAGE" value="pt"/> タグの 「pt」 とい う値を、 上記の手順 1 で作成した新しい言語

フ ァ イルの名前の言語 ID に変更し ます。 この例では、 オランダ語の新しい言語 ID は 「nl」 です。

c. 次のよ う に、 make_508_css ターゲッ ト に新しい言語用の項目を追加し ます。 <antcall target="make_508_language_css"> とい う 後の項目をコピー

し、リ ス ト の 後に貼 り付けます。 <param name="LANGUAGE" value="pt"/> タグの 「pt」 とい う値を、 上記の手順 1 で作成した新しい言語フ ァ イルの名前の

言語 ID に変更し ます。 この例では、 オランダ語の新しい言語 ID は 「nl」 です。

d. 次のよ う に、 make_comm_color_css ターゲッ ト に新しい言語用の項目を追加し

ます。 <antcall target="make_comm_lang_color_css"> とい う 後の項目をコ

ピーし、 リ ス ト の 後に貼 り付けます。 <param name="LANGUAGE" value="pt"/> タグの 「pt」 とい う値を、 上記の手順 1 で作成した新しい言語

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-150

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技術基盤 - オン ラ イ ン ヘルプの言語の追加

フ ァ イルの名前の言語 ID に変更し ます。 この例では、 オランダ語の新しい言語 ID は 「nl」 です。

e. 次のよ う に、 append_index_for_color ターゲッ ト に新しい言語用の項目を追加

し ます。<concat destfile="${INDEX}" append="true">mainstyle${COLOR}-

pt.css=${colorscheme.name.pt}</concat> とい う 後の項目をコピーし、

リ ス ト の 後に貼 り付けます。 新しい行の言語 ID を新しい言語 ID に変更し ま

す。 この例では、 言語 ID 「pt」 をオランダ語用の新しい言語 ID 「nl」 に変更し

ます。 新しい行は、 以下のよ う にな り ます。

<concat destfile="${INDEX}" append="true">mainstyle${COLOR}-nl.css=${colorscheme.name.nl}</concat>

f. フ ァ イルを保存して閉じ ます。

5. ビルド ス ク リ プ ト の編集が終わった後、 make_all バッチフ ァ イルを実行して新ス タ

イルシー ト を作成し ます (前節の手順を参照して く ださい)。

6. 新しい言語ス タ イルシー ト が、 新しいカラー プロパテ ィ フ ァ イルに基づいて作成さ

れたこ と を確認して く ださい。 cssmill\css ディ レ ク ト リ を開いて、 手順 1 で選択し

た新しい言語 ID で、 20 の新しいス タ イル フ ァ イル (mainstyle-nl.css) が作成され

たこ と を確認して く ださい。 さ らに、 community-themes.txt フ ァ イル (\css ディ レ

ク ト リ ) を開いて、 新しい言語プロパテ ィ フ ァ イルに使用されている言語 ID に対

応する新しい項目が存在する こ と を確認して く ださい。

7. 変更が正し く行われたこ と を確認した後、 新しいス タ イルシー ト フ ァ イルを \cssmill\css フォルダから \ptimages\mageserver\plumtree\common\public\css フォルダに移動し ます。

8. Java アプ リ ケーシ ョ ン サーバーを再起動し ます。 (コンテンツ サーバーの起動時に community-themes.txt フ ァ イルがロード され、 メモ リーに格納されるので、 再起動

が必要です。)

オン ラ イ ン ヘルプの言語の追加

ポータルのオンラ イン ヘルプは、 次の主要なプラムツ リー言語にローカラ イズされてい

ます : 英語、 フ ランス語、 ド イツ語、 イ タ リ ア語、 ポル ト ガル語、 スペイン語、 日本語、

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-151

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技術基盤 - JavaScr ipt 言語フ ァ イルの追加

韓国語、 中国語 (簡体字)。 オンラ イン ヘルプ フ ァ イルは、 イ メージ サーバーのルー ト フォルダの下に格納されています (例えば、 C:\Program Files\Plumtree\ptimages\imageserver\plumtree\portal\private\help)。

ポータルのオンラ イン ヘルプ システムは、 RoboHelp Office 2002 を使用してコンパイル

されています。 各言語フォルダには、 その言語用の個別のヘルプ プロジェ ク ト が含まれ

ています。 すべての西ヨーロ ッパ言語プロジェ ク ト は、 RoboHelp の標準英語バージ ョ ン

を使用してコンパイルされています。 アジア言語は、 RoboHelp の対応するアジア言語の

バージ ョ ンを使用してコンパイルされています。

JavaScr ipt 言語フ ァ イルの追加

ポータルには、 ク ラ イアン ト サイ ド JavaScript で作成されているい くつかのユーザー インタフェース コンポーネン ト が搭載されています。 これらのコンポーネン ト には、 ユー

ザー インタフェース用のテキス ト メ ッセージが含まれています。 ポータルに言語を追加

する場合は、 これらの文字列フ ァ イルも ローカラ イズする必要があ り ます。

JavaScript コンポーネン ト は、 イ メージ サーバーに導入されています。 JavaScript コン

ポーネン ト の文字列フ ァ イルは、 ポータルのインス トール ディ レ ク ト リ (例えば、

C:\Program Files\plumtree) の以下のフォルダに含まれています。

• \ptimages\imageserver\plumtree\common\private\js\jscontrols\120449\strings

• \ptimages\imageserver\plumtree\common\private\js\jsdatepicker\118523\strings

• \ptimages\imageserver\plumtree\common\private\js\jsutil\118981\strings

JavaScript の文字列フ ァ イルに対するプラムツ リーの仕様は、 XML フ ァ イル用の仕様と

は少し異なっています。 各言語フ ァ イルを別々のフォルダに保存する代わ り に、 各言語

フ ァ イルの名前にハイフン + 言語コードのサフ ィ ッ ク スが付加されます。 例えば、 オラ

ンダ語の言語フ ァ イルを作成するには、 英語のフ ァ イルをコピーし、 「-en」 サフ ィ ッ ク

スを 「-nl」 に変更し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-152

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技術基盤 - ナレ ッ ジ デ ィ レ ク ト リの言語サポー ト

ナレ ッ ジ デ ィ レ ク ト リの言語サポー ト

ポータルの検索インデッ ク スは、 ユニコード (UTF-8) で保存されてお り、 合計で 62 言語をサポー ト しています。 プラムツ リー検索エンジンは、 23 言語に対する高度な語幹処

理と トークン化、 およびさ らに 39 言語に対する基本的な トークン化をサポー ト してい

ます。 高度な語幹処理および トークン化がサポー ト されている 23 言語は、 以下の通 り で

す。

• 中国語 ( 簡体字 ) • 中国語 ( 繁体字 ) • チェ コ語

• デンマーク語   • オランダ語 • 英語

• フ ランス語 • フ ィ ン ラン ド語   • ド イ ツ語

• ギ リ シャ語 • ハンガ リー語 • イ タ リ ア語

• 日本語 • 韓国語 • ノルウ ェー語( ブークモール )

• ノルウ ェー語( ニーノ シュ ク )

• ポーラン ド語 • ポル ト ガル語

• ルーマニア語 • ロシア語   • スペイン語

• ス ウ ェーデン語 • ト ルコ語

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 3-153

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技術基盤 - ナレ ッ ジ デ ィ レ ク ト リの言語サポー ト

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド3-154

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4 ビジネスの導入

この章は、 ビジネス スポンサー (ポータルの導入の促進活動を行 う人) およびエンター

プラ イズ ウ ェブの管理者を対象にしています。 この章では、 エンタープラ イズ ウ ェブ計

画を実施に移すためのベス ト プラ クテ ィ スを紹介し ます。 第 2 章 「ビジネス基盤の構

築」、 オンラ イン ヘルプ、 各コンポーネン ト の管理者用ガイ ドにも追加のベス ト プラ ク

テ ィ スが記載されていますので、 それら も参照して く ださい。

ク ローラに関するベス ト プ ラ ク テ ィ ス

第 2 章 「ビジネス基盤の構築」 で説明したよ う に、 ク ローラは、 プラムツ リー エンター

プラ イズ ウ ェブの外部にあるシステムのド キュ メ ン トおよびデータをカタ ログ化し イン

デッ ク スするために使用し ます。 プラムツ リーは、 Microsoft NT フ ァ イル システム、

Microsoft Exchange、 Lotus Notes、 Documentum、 Novell 等、 至る所に存在するエン

タープラ イズ コンテンツのソース用のプ リ パッケージ型ク ローラを提供しています。

Microsoft Exchange 用のプ ラムツ リー ク ローラ ウ ェ ブ サービス

大抵のエンタープラ イズ E メールの宛先の範囲は限定されています。 しかしながら、 こ

れらの E メールのご く一部には、 も っ と幅広いユーザーが利用でき る情報が含まれてい

ます。 範囲が限定されている E メールの一例は、 営業マネージャが営業担当者に顧客の

状況を尋ねる ものです。 営業担当者の返信メールを他の人に公開してもあま り意味があ

り ません。 しかし、 製品マネージャが、 ある営業担当の E メールに対する回答と して、

製品の重要な機能がどのよ う に動作するかについての詳細な説明を記載した メールを送

信する場合、 しかもその情報が他からは入手できない場合、 その回答メールをポータル

のナレ ッジ ディ レ ク ト リ で公開したほ う がよ り効果的です。 そ うする こ とによって、 こ

の情報は営業部門全体で利用でき る よ う にな り ます。

これを実現する 1 つの容易な方法は、 「Product Information」 (製品情報) とい う名前の E メール アカウン ト を Microsoft Exchange で作成し、 製品マネージャが Product

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-1

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ビジネスの導入 - Lotus Notes 用のプ ラムツ リ ー ク ローラ ウ ェ ブ サービス

Information 宛に E メールのコピーを送信する こ とです。 その後で、 Product Information 宛に送信された E メールを ク ロールし、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ にインデッ ク スする よ う

に Microsoft Exchange 用のプラムツ リー ク ローラ ウ ェブ サービス (Exchange ク ロー

ラ) を設定できます。 必要な場合、 これらの E メールへのアクセスをマーケテ ィ ング と

営業グループに制限できます。 上記のよ う に設定する と、 マーケテ ィ ング部または営業

部のユーザーが適切なキーワード、 例えば 「security」 を検索した場合、 Exchange 上の Product Information アカウン ト宛に送信された 「security」 関連の E メールが検索結果と

して表示されます。

上記は具体的な例ですが、 このよ う なシナ リ オは、 様々な企業や部門で活用できます。

ベス ト プラ クテ ィ ス : コンテンツ マネージャが、 Exchange から ク ロールされる このよ

う な臨時の E メールをすべて承認する よ う にし、 必要な場合は、 文法や内容も編集する

こ と をお勧めし ます。 このよ う に、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ に発行されるすべてのコンテ

ンツが、 低限の標準を満たしている こ と を確認する必要があ り ます。

ベス ト プラ クテ ィ ス : 長期的には、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ にインデッ ク ス されている臨

時コンテンツを、 定期的に、 よ り正式な承認サイ クルを経た通常の発行コンテンツに変

換してい く必要があ り ます。 E メールや臨時コンテンツのソースは、 時間が経つにつれ

て蓄積されるので、 情報を集約して、 NT フ ァ イル システムまたは Documentum といっ

たエンタープラ イズ コンテンツ管理システムのよ う な リ ポジ ト リ等の正式なチャネルを

使用して発行する こ と をお勧めし ます。 その後で、 Exchange から E メールを削除できま

す。 そ うする と自動的にナレ ッジ ディ レ ク ト リ から ド ロ ップされます。 この種のハウス

キーピングは、 次の 2 つの理由で重要です。 E メールは、 時間と と もに蓄積されるので、

ナレ ッジ ディ レ ク ト リ を一杯にしてし まいます。 また、 E メールの内容が古 く なってし

まっている こ と もあ り ます。

Lotus Notes 用のプ ラムツ リー ク ローラ ウ ェ ブ サービス

Lotus Notes の E メールも、 Exchange の場合と同じ方法 (前節参照) でよ り多 く のユー

ザーに提供する こ とが可能です。 さ らに、 Lotus Notes はディ スカ ッシ ョ ン機能やデータ

ベースをサポー ト しています。 Lotus Notes 用のプラムツ リー ク ローラ ウ ェブ サービス

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-2

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ビジネスの導入 - NT フ ァ イル システム用のプ ラムツ リー ク ローラ ウ ェ ブ サービス

を使用する こ とによって、 これらのコンテンツをナレ ッジ ディ レ ク ト リ にカタ ログ化し

インデッ ク スする こ とができます。

NT フ ァ イル システム用のプ ラムツ リー ク ローラ ウ ェ ブ サービス

これは も よ く使用されている ク ローラの 1 つです。 どのよ う な規模の企業でも、 ネッ

ト ワーク化されたフ ァ イル システムを導入してお り、 それらのシステムのコンテンツ

は、 様々なエンタープラ イズ ユーザー グループによって共有されています。 これが企業

全体でコンテンツを共有する も簡単な方法の 1 つです。

ポータルへのフ ァ イルのク ロールの も簡単なユース ケースの 1 つは、 ある種のフ ァ イ

ルへのアクセスを顧客や現場の社員のよ う なエキス ト ラネッ ト ユーザーに提供する こ と

です。 例えば、 社内の専門家によって作成された詳細なテクニカル ド キュ メ ン ト 、 キャ

リ ブレーシ ョ ン ド キュ メ ン トや記事をオンラ イン カス タマー サポー ト の一部分と して

顧客に提供する こ とができます。 この場合、 NT フ ァ イル システム用のプラムツ リー クローラ ウ ェブ サービス (NT フ ァ イル ク ローラ) によってカタ ログ化され、 インデッ ク

ス された ド キュ メ ン トへの リ ン クが格納されているナレ ッジ ディ レ ク ト リ の部分のみを

コンテンツ スナップシ ョ ッ ト ポー ト レ ッ ト を使用して顧客に公開する こ とができます。 つま り、 そのフォルダのコンテンツのみが顧客のポー ト レ ッ ト内に表示され、 混乱を招

く その他の検索結果はすべて除外されます。 これらのド キュ メ ン ト は、 通常の検索結果

にも含まれます。

NT フ ァ イル ク ローラは、 NT フ ァ イル システムへのアクセス権限を持っているポータ

ル ユーザーのみがド キュ メ ン ト にアクセスでき る よ う に設定する こ とができます。

Documentum 用のプ ラムツ リー ク ローラ ウ ェ ブサービス

Documentum は、 従来から医薬品および医療のよ う なプロセス集約型の業界や規制産業

において多 く使用されてきま した。 近では、 エンタープラ イズ コンテンツ管理が 1 つの独立したソ フ ト ウ ェア市場と して確立されたこ とにと もない、 ますます多 く の企業

が、 Documentum を顧客との契約書や人事方針といったあらゆる種類の重要な ド キュ メ

ン ト を格納する記録システム と して使用しています。 このよ う に、 Documentum は、 社

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-3

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ビジネスの導入 - 他のエン タープ ラ イズ システムを対象にし たク ローラの構築

員、 顧客、 会社の役員、 サプラ イヤなど様々な利害関係者がアクセスする完成コンテン

ツの重要な リ ポジ ト リ なのです。

Documentum 用のプラムツ リー ク ローラ ウ ェブサービス (Documentum ク ローラ) は、

特定の Documentum ド キュ メ ン ト ベースのド キュ メ ン ト をカタ ログ化し、 インデッ ク

スする こ と を可能にし ます。 ミ ラー ク ロールおよび非 ミ ラー ク ロールの両方を設定でき

ます。 ミ ラー ク ロールでは、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ にあるフォルダが Documentum に存在するデ ィ レ ク ト リ構造を ミ ラーする よ う に設定されます。 このケースでも、

Documentum のユーザーおよびグループのアクセス権限に関する情報が、 ナレ ッジ ディ

レ ク ト リ にある これらのド キュ メ ン ト のコピーにも設定され、 アクセスが保護されま

す。

Documentum ク ローラは Documentum ポー ト レ ッ ト と併用される こ とがよ く あ り ます。

Documentum ポー ト レ ッ ト は、 ド キュ メ ン ト のチェ ッ クアウ ト 、 編集、 チェ ッ ク イン等

を行 う ための高度な Documentum 機能を提供し ます。

他のエン タープ ラ イズ システムを対象にし たク ローラの構築

各企業では、 様々なパッケージ型アプ リ ケーシ ョ ンや自社製アプ リ ケーシ ョ ンを使用し

てお り、 プラムツ リーがすべての状況に対応したパッケージ型ク ローラを提供する こ と

は不可能です。 しかしながら、 それらのシステムに格納されている情報をカタ ログ化し

インデッ ク スする とい う ニーズがある こ と も事実です。 このニーズを解決するため、 プ

ラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ開発キッ ト には、 ポータルからすべてのバッ クエ

ン ド リ ポジ ト リ を系統的にクエ リする こ と を可能にする ク ローラ ウ ェブ サービスが含

まれています。

以下では、 この実現方法を説明し ます。 プラムツ リー コーポレー ト ポータルには、 ク

ローラ ウ ェブ サービス と相互作用し、 これらの標準的な相互作用に基づいてナレ ッジ ディ レ ク ト リ にコンテンツを取 り入れる とい う仕組みが搭載されています。 ク ローラ ウ ェブ サービスは、 バッ クエン ド リ ポジ ト リ に接続するための統合コード との標準的

な接続ポイン ト (インタフェース) を提供し ます。 この統合コードは、 バッ クエン ド リポジ ト リ の API を使用してデータを取得し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-4

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ビジネスの導入 - 他のエン タープ ラ イズ システムを対象にし たク ローラの構築

要約する と、 プラムツ リー コーポレー ト ポータル (およびナレ ッジ ディ レ ク ト リ ) は、

ク ローラ ウ ェブ サービス と接続し、 ク ローラ ウ ェブ サービスは、 バッ クエン ド システ

ムにアクセスするための統合コード と接続し ます。 統合コードはバッ ク エン ド システ

ムそのものに接続し ます。

このよ う に、 ク ローラ ウ ェブ サービス と統合コードは、 エンタープラ イズの多様な リ

ポジ ト リ を標準化し、 ポータルを通してそれらの リ ポジ ト リ のコンテンツをカタ ログ化

してインデッ ク スでき る よ う にするための 1 つの系統的な方法と して考える こ とができ

ます。

プラムツ リーは他のエンタープラ イズ ソ フ ト ウエア会社と連携して、 このよ う な統合

コード を使用する必要性を無 くすまたは 小化するために努力しています。 各パッケー

ジ型バッ クエン ド リ ポジ ト リ に、 ク ローラ ウ ェブ サービスに類似したウェブ サービス

が搭載される よ う になれば、 カス タムの統合コードの必要性は少な く な り ます。  

一方、 プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ 開発キッ ト の一部と して提供されている

ク ローラ ウ ェブ サービスは、 カス タムのク ローラ ウ ェブ サービスの開発における接続

性、 複雑性、 手間などの問題の大半を解決し ます。 また、 Documentum、 Stellent、Microsoft Content Management System 等、 ますます多 く のコンテンツ プロバイダがイン

テグレーシ ョ ンを実現するための API を公開しています。

さ らに、 Siebel、 SAP、 Peoplesoft 等のエンタープラ イズ データ リ ポジ ト リ のベンダー

も、 それぞれのシステムを クエ リするための API を、 何社かはウ ェブサービスを使用し

て、 提供しています。 特に Siebel は、 非常に効果的な API を提供してお り、 この API を使用する こ とによって、 容易にク ローラ ウ ェブ サービスを構築する こ とができます。

要約する と、 パッケージ型ク ローラやカス タム ク ローラを使用する こ とによって、 エン

タープラ イズの多 く のシステムに分散されている情報をエンタープラ イズ ユーザーに提

供する こ とが可能にな り ます。 ユーザーは、 基のシステムの仕組みや機能、 ユーザー インタフェースを習得する難し さに悩ま される こ と な く、 すべてのシステムを一度に検索

し、 有用なデータを取得でき る とい う大きな利点を得る こ とができます。 ク ローラ ウ ェ

ブ サービスを利用してナレ ッジ ディ レ ク ト リ に情報を取 り入れる こ とによ り、 企業の

ナレ ッジ管理の目的を達成する上で、 ナレ ッジデ ィ レ ク ト リ を大いに役立てる こ とが可

能にな り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-5

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ビジネスの導入 - ポー ト レ ッ トのベス ト プ ラ ク テ ィ ス

ポー ト レ ッ トのベス ト プ ラ ク テ ィ ス

ポー ト レ ッ ト の作成に関する詳細については、 『Enterprise Web Development Guide』 を

参照して く ださい。

ポー ト レ ッ ト を作成する際に考慮すべき点は以下の通 り です。

• 複数のシステムにわたって実行されるポー ト レ ッ ト を作成して く ださい (特に検索

の場合)。

• データを頻繁に更新して く ださい (日付 / タ イム ス タンプを付けて)。

• ポー ト レ ッ ト でユーザーを認識でき る よ う にするか、 あるいはユーザーにパスワー

ド を入力させる よ う にして く ださい。 基本設定にパスワード を保存しないで く ださ

い。

• ユーザーのフ ィードバッ ク を得て、 ポー ト レ ッ ト を向上し続ける よ う にして く ださ

い。

• 新規ポー ト レ ッ ト は、 ユーザーのデフォル ト ページに追加して く ださい。

• 障害に関する メ ッセージ、 ヘルプ デス クの連絡先、 作成者、 およびバージ ョ ン番号

を含める よ う にして く ださい。

• コ ミ ュニテ ィの基本設定、 ユーザーの基本設定、 および管理基本設定を使用し、

LDAP からユーザー情報をインポー ト して く ださい。

• ポー ト レ ッ ト間のイベン ト の受け渡しに GCC を使用し、 ページ レベルのブラ ウザ イベン ト に対応する よ う にして く ださい。

• タ イムゾーン、 ユーザー ロケールといったユーザー情報およびその他の LDAP 属性

に対応する よ う にして く ださい。

• HTTP キャ ッシング ヘッダをパブ リ ッ クに設定して く ださい。

• ヘッダを解析するには EDK を使用して く ださい (独自の方法で URL をゲー ト ウ ェ

イする と ア ップグレード時に問題となる可能性があ り ます)。

• プロセス全体について考慮する よ う にして く ださい。 特にデータを格納する場所や

データの更新方法について検討する必要があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-6

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ビジネスの導入 - サブポータルのベス ト プ ラ ク テ ィ ス

• リ モー ト サーバーを使用する よ う にして く ださい。 ポー ト レ ッ ト を移動する必要が

ある場合、 あるいはセキュ リ テ ィのために URL を変更する場合、 ポー ト レ ッ ト の

ベース URL を指定するために リ モー ト サーバーを使用する必要があ り ます。 これに

よ り、 ポー ト レ ッ ト が移動しやす く な り ます。 この方法を使用しない場合は、 ベー

ス URL を使用する個々のウ ェブ サービスで URL を変更する必要があ り ます。 また、

リ モー ト サーバーを使用していない場合、 ポー ト レ ッ ト を開発システムから運用シ

ステムの異なるポー ト レ ッ ト サーバーへ移行する こ とが極めて困難にな り ます。

サブポータルのベス ト プ ラ ク テ ィ ス

• ナビゲーシ ョ ンはグローバルに適用されるので注意して く ださい。 あるナビゲー

シ ョ ン形式には他のものよ り広い画面領域が必要にな り ます。 例えば、 垂直ナビ

ゲーシ ョ ンを適用し、 コ ミ ュニテ ィで 3 列のナビゲーシ ョ ンを使用した場合、 ユー

ザーには 4 列表示されます。 これは、 多 く のモニタでは幅が大きすぎる可能性があ

り ます。

• サブポータルのホーム ターゲッ ト がそのサブポータルのユーザーによってアクセス

可能である こ と を確認して く ださい。 例えば、 P とい う サブポータルのホーム ター

ゲッ ト が C とい う コ ミ ュニテ ィである場合、 サブポータル P のユーザーがコ ミ ュニ

テ ィ C に対し、 少な く と も読み取 り アクセス権限を持っている こ と を確認して く だ

さい。 以下に、 使用でき るホーム ターゲッ ト と、 それがアクセス不可能である場合

のポータルの動作を示し ます。

o マイ ページ

ユーザーは、自分のマイ ページのみ表示でき る よ う になっているため、 マイ ページは保護されていません。 したがって、 マイ ページ とい う ホーム ター

ゲッ ト は常にアクセスできます。

o コ ミ ュニテ ィ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-7

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ビジネスの導入 - サブポータルのベス ト プ ラ ク テ ィ ス

ホーム コ ミ ュニテ ィがアクセス不可能である場合、 デフォル ト で、 ユーザー

にはそのユーザーのマイ コ ミ ュニテ ィ リ ス ト にある 初のコ ミ ュニテ ィが

表示されます。

ユーザーがどのコ ミ ュニテ ィの メ ンバーでもない場合、 ユーザーには [ コ

ミ ュニテ ィへの参加 ] ページがデフォル ト で表示されます。

ユーザーがどのコ ミ ュニテ ィに対してもアクセス権限がない場合、 ポータル

にアクセスする こ とができません。

o ナレ ッジ ディ レ ク ト リ

ホーム フォルダがアクセス不可能である場合、 ユーザーには ト ップレベル フォルダがデフォル ト で表示されます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-8

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ビジネスの導入 - コ ミ ュニテ ィのベス ト プ ラ ク テ ィ ス

コ ミ ュニテ ィのベス ト プ ラ ク テ ィ ス

• コ ミ ュニテ ィのルッ ク & フ ィールに関して厳密な方針がある場合は、 コ ミ ュニテ ィ テンプレー トおよびページ テンプレー ト を利用して く ださい。 これらを使用する こ

とによって、 コ ミ ュニテ ィの外観を強制的に指定こ とができます。 コ ミ ュニテ ィ マネージャが、 コ ミ ュニテ ィ全体のレ イアウ ト をコン ト ロールできないよ う にするに

は、 ユーザーにカス タム ページ テンプレー トへのアクセス権限を与えないよ う にし

ます。

• コ ミ ュニテ ィに関してページ テンプレー ト の使用を強制する場合、 これらのコ ミ ュ

ニテ ィにポー ト レ ッ ト を直接追加または削除する こ とによって、 これらのコ ミ ュニ

テ ィに対しポー ト レ ッ ト を追加した り削除した りする こ とができます。

• コ ミ ュニテ ィ マネージャが独自のサブコ ミ ュニテ ィやポー ト レ ッ ト を作成できない

よ う にするには、 コ ミ ュニテ ィ、 ページ、 およびポー ト レ ッ ト テンプレー ト に対す

る選択権限を一切与えないよ う にし ます。 コ ミ ュニテ ィの所有者には、 ページの追

加およびサブコ ミ ュニテ ィの作成を行 う権限が自動的に設定されます。 しかし、 実

際にページを追加した り、 サブコ ミ ュニテ ィ を作成した りするには、 コ ミ ュニテ ィ テンプレー トおよびページ テンプレー ト に対する選択権限が必要にな り ます。 ポー

ト レ ッ ト に関しても同じ こ とが言えます。 コ ミ ュニテ ィの所有者には、 テンプレー

ト からポー ト レ ッ ト を作成する権限が自動的に与えられますが、 実際にポー ト レ ッ

ト を作成するには、 ポー ト レ ッ ト テンプレー ト に対するアクセス権限が必要にな り

ます。

• 一部のコ ミ ュニテ ィ ページを保護するためにサブコ ミ ュニテ ィ を使用できます。 サブコ ミ ュニテ ィは、 マネージ ド オブジェ ク ト なので、 親コ ミ ュニテ ィ とは異なる ACL を設定できます。

• 1 つのコ ミ ュニテ ィ で、 同じポー ト レ ッ ト を異なる基本設定で複数回表示する必要

がある場合も、 サブコ ミ ュニテ ィ を使用する こ とができます。 サブコ ミ ュニテ ィは

個別のコ ミ ュニテ ィ と して扱われるので、 異なる コ ミ ュニテ ィの基本設定を設定で

きます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-9

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ビジネスの導入 - コ ラボレーシ ョ ン サーバーの活用方法

• 異なる ACL をコ ミ ュニテ ィに設定し、 活用する こ と をお勧めし ます。

o あるユーザーにポー ト レ ッ ト と コ ミ ュニテ ィのページの管理を委任する場合、 そ

のユーザーがコ ミ ュニテ ィの メ ンバーシップを変更できないよ う にするには、 そ

のユーザーにコ ミ ュニテ ィに対する編集権限を与えます。

o ユーザーに対してコ ミ ュニテ ィへの参加を許可せずに表示のみを行 う場合 (すな

わち、 そのユーザーをコ ミ ュニテ ィのゲス ト と して扱 う場合)、 そのユーザーに

は読み取 り権限を与えます。

コ ラボレーシ ョ ン サーバーの活用方法

エンタープラ イズ ウ ェブにおいて、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーはどのよ う に活用でき

るでし ょ う か ? コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 基礎サービスであ り、 エンタープラ イズ ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンには欠かせない要素となっています。 ド キュ メ ン ト の作成、 多

数の外部ユーザーとの知識の共有、 または共通の目標を持つ小さなチームの組織化等を

中心とする多 く のアプ リ ケーシ ョ ンでは、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーがアプ リ ケーシ ョ

ン コンポーネン ト と して使用されます。 以下では、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーの基本的

な導入方法を例証するために、 多 く のプラムツ リー システムで使用されている 4 つの共

通アプ リ ケーシ ョ ンについて説明し ます。

営業プロセスの自動化

一般的な組織において、 各アカウン ト マネージャはい くつかの見込み客を管理し ます。 プラムツ リー エンタープラ イズ ウ ェブ ス イー ト をエンジン と した営業プロセスの自動

化アプ リ ケーシ ョ ンを導入する こ とによって、 アカウン ト マネージャが、 自分のポー ト

フォ リ オにある各見込み客に対する ウェブ プロパテ ィ を作成でき る よ う にする こ とがで

きます。 これらの各ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンのアプ リ ケーシ ョ ン テンプレー ト には、 コ

ラボレーシ ョ ン サーバー プロジェ ク ト が含まれます。 プロジェ ク ト そのものは各地域特

有のコ ラボレーシ ョ ン サーバー プロジェ ク ト テンプレー ト に基づきます。 例えば、 米

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-10

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ビジネスの導入 - カス タ マー サポー ト

国営業部門用のテンプレー ト と国際営業部門用のテンプレー ト の合計 2 つのプロジェ ク

ト テンプレー ト を使用できます。 テンプレー ト によって、 合法的な契約書、 製品スケ

ジュール、 マーケテ ィ ング資料、 サポー ト契約類が自動的に事前ロード されたプロジェ

ク ト が生成されます。

アカウン ト マネージャが、 新しい見込み客の名前と E メール ア ド レスをポータルに入

力する と、 ウ ェブ プロパテ ィが自動的に生成され、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーによって

見込み客に直接通知が送信されます。 アカウン ト マネージャ も総合的なコ ラボレーシ ョ

ン サーバー プロジェ ク ト に登録する こ とによって、 見込み客がプロジェ ク ト に参加し

始めた際に通知を受信する こ とができます。 その後、 見込み客は、 このオンラ イン プロ

パテ ィ を世界中のど こからでもに利用する こ とができます。 見込み客は、 このアプ リ

ケーシ ョ ンで提供されている コ ラボレーシ ョ ン サーバー プロジェ ク ト を通して、 ド

キュ メ ン ト の共有、 提案依頼書のアップロード、 アカウン ト マネージャへの様々なタ ス

クの割 り当て、 関心のある ト ピ ッ クに関するデ ィ スカ ッシ ョ ン項目の投稿、 会議イベン

ト のスケジュール設定等を行 う こ とができます。

このアプ リ ケーシ ョ ンによって、 営業担当者と見込み客との間の接触や連絡が密になる

だけではな く、 営業担当者への不必要な作業負担を 小限にする こ とができます。 コ ラ

ボレーシ ョ ン サーバー の通知機能を利用する こ とによって、 見込み客を管理する こ と

が一層容易にな り ます。 見込み客が質問を提出した り、 新しいド キュ メ ン ト をア ップ

ロードする と、 営業担当者は直ぐに通知されます。 加えて、 コ ラボレーシ ョ ン サーバー

は、 プラムツ リー コーポレー ト ポータルに完全に統合されているので、 営業担当者は、

適切な専門的知識を持つ他の社員をコ ラボレーシ ョ ン サーバー プロジェ ク ト に簡単に

参加させる こ と もでき ます。

カス タ マー サポー ト

今日のほとんどの企業は、 サポー ト ウ ェブ サイ ト を設けています。 カス タマー サポー

ト を提供するためにコ ラボレーシ ョ ン サーバーを使用する こ とによって、 顧客への迅速

な対応を可能にした り、 問題を解決するまでの時間を短縮した り、 問題の解決がどのよ

う に進められているかについて顧客が確認でき る よ う にする こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-11

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ビジネスの導入 - 財務アプ リ ケーシ ョ ン

例えば、 顧客が外部のサポー ト ウ ェブ サイ ト にログインし、 現在発生している製品の

問題について問題報告書を提出でき る場合を想定し ます。 提出された個々の新しい問題

に対してコ ラボレーシ ョ ン サーバー プロジェ ク ト を作成し、 関連するサポー ト エンジ

ニアに通知する こ とができます。 エンジニア と顧客は、 その後、 コ ラボレーシ ョ ン サー

バー プロジェ ク ト のデ ィ スカ ッシ ョ ン機能を通してデ ィ スカ ッシ ョ ンを開始する こ とが

できます。 コ ラボレーシ ョ ン サーバーでは、 サポー ト エンジニア と顧客との間で送信さ

れるすべての メ ッセージが記録され、 終的には問題解決に至るまでの明確な記録が作

成されます。 この特定の問題が他でも発生している場合、 サポー ト エンジニアはこの

デ ィ スカ ッシ ョ ン情報をグループ全体に転送し、 全員に解決策を即刻知らせる こ とがで

きます。

このよ う に、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーのプロジェ ク ト は、 カス タマー サポー ト チー

ムの問題解決におけるハブ的な役割を果たし ます。 各プロジェ ク ト には、 顧客の問題を

解決するために必要な適切なタ ス クやド キュ メ ン ト を設定する こ とができます。 そ うす

る こ とによって、 顧客が、 問題を解決するために実際に何が行われているかを リ アルタ

イムで確認する こ とが可能にな り ます。

財務アプ リ ケーシ ョ ン

各四半期の終わ り に、 大抵の企業の会計部門では多 く の作業が実施され、 企業の業績を

示すい くつかのド キュ メ ン ト が作成されます。 プラムツ リーの多 く のお客様は、 コ ラボ

レーシ ョ ン サーバーを統合した財務ダッシュボード を作成し、 決算プロセスの自動化を

図っています。

通常、 これらのアプ リ ケーシ ョ ンの中心となるのは、 決算を行 う ために必要なすべての

タ ス クやド キュ メ ン ト 、 守らなければならない種々の締切日の概略を示すコ ラボレー

シ ョ ン サーバー プロジェ ク ト テンプレー ト です。 四半期ご とに、 このテンプレー ト か

ら新しいプロジェ ク ト を作成し、 すべての必要なデータをロード し、 関連社員全員に当

期のタ ス ク を自動的に割 り当てる こ とができます。 また、 通知機能を使用して、 各社員

に、 担当する タ ス ク をいつ開始する必要があるか、 締切 り はいつか、 締め切 り に遅れて

いる タ ス クはあるか等を通知する こ とができます。 各社員は、 コ ラボレーシ ョ ン サー

バー プロジェ ク ト を開き、 担当する タ ス ク を参照した り、 質問や懸案事項を投稿した

り、 関連ド キュ メ ン ト を提出した りする こ とができます。 財務部長は、 決算プロセスに

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ビジネスの導入 - E ラーニング アプ リ ケーシ ョ ン

対する一貫した見通しを持つこ とができ、 結果をよ り迅速に、 よ り正確に幹部に報告す

る こ とができます。

決算プロセスが終了した後、 プロジェ ク ト をアーカイブ化し、 記録と して保存してお く

こ とができます。 そ うする こ とによって、 監査の際に、 財務部門は古いコ ラボレーシ ョ

ン サーバー プロジェ ク ト を復元するだけで各期に実施されたすべての作業を簡単に調

査する こ とができます。

E ラーニング アプ リ ケーシ ョ ン

教育分野の多 く のお客様は、 オンラ イン教室を提供するためにコ ラボレーシ ョ ン サー

バーを使用しています。 通常、 各ク ラ スにはコ ラボレーシ ョ ン サーバー プロジェ ク ト が

関連付けられてお り、 講師はそのプロジェ ク ト を通じて、 講義摘要や課題を提示し、 生

徒の質問に回答し ます。 企業環境における E ラーニングにも同様のアプ リ ケーシ ョ ンを

使用できます。

コ ラボレーシ ョ ン サーバーを使用できない用途

コ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 オンラ インでド キュ メ ン ト を共有するための もユー

ザーフレン ド リーな方法と して多 く の企業に支持されていますが、 Documentum や Stellent のよ う なエンタープラ イズ コンテンツ マネージ メ ン ト (ECM) システムを置き

換える ものではあ り ません。 コ ラボレーシ ョ ン サーバーにはロールバッ ク、 チェ ッ ク イ

ン、 チェ ッ クアウ ト 、 バージ ョ ン履歴といったバージ ョ ニング機能は含まれています

が、 コンテンツ マネージ メ ン ト システムに通常必要と される堅牢な機能性はあ り ませ

ん。 例えば、 現在のと ころコ ラボレーシ ョ ン サーバーは、 レンデ ィ シ ョ ン機能や複雑な

ワーク フロー システムなどを提供していません。 しかしながら、 すべてのプラムツ リー

製品は、 そのよ う なエンタープラ イズ アプ リ ケーシ ョ ン と統合また連動でき る よ う に設

計されているので、 コ ラボレーシ ョ ン サーバーを ECM システム といろいろな方法で組

み合わせて利用する こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-13

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ビジネスの導入 - コ ンテンツ サーバーの活用方法

コ ンテンツ サーバーの活用方法

コンテンツ サーバーを使用する こ とによって、 IT 要員やコ ミ ュニテ ィ管理者は、 デー

タベースに支えられた有用なポー ト レ ッ ト ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンのク ラ スを構築す

る こ とができます。 このウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンのク ラ スは、 以下の特徴を持ちます。

• カス タムのコンテンツタ イプ - 多 く のウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンは、 エン ドユー

ザーが提出、 編集、 および取得する コンテンツの 1 つ以上のデータ タ イプに基づき

ます。 例えば、 「Departmental News」 (部門ニュース) アプ リ ケーシ ョ ンでは、 記事

の大見出し、 作者、 本文、 部門名等に対応するプロパテ ィ を持つ 「News Article」(ニュース記事) コンテンツ タ イプを定義する必要があ り ます。 同様に、 「Employee Book Reviews」 (社員の書評) アプ リ ケーシ ョ ンでは、 評者の名前、 書籍の題名、 概

要、 書評本文、 評者の評価等に対応するプロパテ ィ を持つ 「Book Review」 (書評)

コンテンツ タ イプを定義する必要があ り ます。 コンテンツ サーバーのデータ入力テ

ンプレー ト を使用する こ とによって、 データベース プログラ ミ ングや下位レベルの

マシン機能について悩ま される こ と な く、 データベースに支えられたカス タムのコ

ンテンツ タ イプを構築する こ とが可能にな り ます。

• カス タムの表示方法 - ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンのコンテンツの表示方法は、 特定

のコンテンツ項目の詳細とは分離して扱える必要があ り ます。 例えば、 「Employee Book Reviews」 (社員の書評) アプ リ ケーシ ョ ンにおいて、 個々の書評の外観とブラ

ンデ ィ ングおよび 新の書評にアクセスするためのポー ト レ ッ ト のエン ト リ ポイン

ト は、 評者が提出した特定の書籍に関する情報とは別に、 コ ミ ュニテ ィ管理者に

よって集中的に管理される必要があ り ます。 コンテンツ サーバーのプレゼンテー

シ ョ ン テンプレー ト を使用する こ とによって、 一覧表示および個々のコンテンツ項

目の表示用の HTML を完全に制御する こ とができます。

• フォームによ る情報の提出 - コンテンツ ベースのウェブ アプ リ ケーシ ョ ンのセッ

ト ア ップと設定は、 一般的に、 少数の管理者によって行われますが、 通常それよ り

はるかに多 く の人々によってコンテンツが提出されます。 したがって、 例えば、

「Employee Book Reviews」 (社員の書評) アプ リ ケーシ ョ ンでは、 社員がブラ ウザの

フォームを使用して、 簡単に書評を提出でき る よ う にする必要があ り ます。 時間の

経過と と もに、 このアプ リ ケーシ ョ ンには様々な人々によって提出された益々多 く

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ビジネスの導入 - コ ンテンツ サーバーのポー ト レ ッ ト テンプレー ト

のコンテンツ項目 (個々の書評) を含むこ とにな り ますが、 これらは、 統一された

方法で表示されます。 コンテンツ サーバーのコンテンツ項目エデ ィ タは、 コンテン

ツの提供者がコンテンツ項目を提出し、 (必要な場合は) 作成したコンテンツを保存

し、 バージ ョ ニングするために使用でき る豊富なブラ ウザ フォームを提供し ます。

コンテンツ サーバーのデータ入力テンプレー ト 、 プレゼンテーシ ョ ン テンプレー ト 、

コンテンツ項目エデ ィ タ等をビルデ ィ ング ブロ ッ ク と して使用し、 ポータル内でコンテ

ンツを提出し表示するための数多 く のポー ト レ ッ ト ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンを構築す

る こ とができます。

コ ンテンツ サーバーのポー ト レ ッ ト テンプレー ト

コンテンツ サーバー には、 い くつかのポー ト レ ッ ト テンプレー ト が付属してお り、 こ

れらのテンプレー ト は、 後で特定のアプ リ ケーシ ョ ン用にカス タマイズする こ とが可能

なポー ト レ ッ ト を構築するために使用できます。 カス タマイズを行 う には、 様々なコン

テンツ タ イプのプロパテ ィ を決定し、 個々のタ イプご とにプレゼンテーシ ョ ン テンプ

レー ト を設計し、 アプ リ ケーシ ョ ンのポー ト レ ッ ト表示のエン ト リ ポイン ト の表示方法

と機能を定義する必要があ り ます。 このよ う なカス タマイズのほとんどは、 すべてのコ

ンテンツ サーバー管理オブジェ ク トへのアクセスを提供する管理コン ソールである、 コ

ンテンツ サーバー エク スプローラを通して行 う必要があ り ます。

コンテンツ サーバーのポー ト レ ッ ト テンプレー ト には以下の種類があ り ます。

• Announcement Portlet Template (アナウンス ポー ト レ ッ ト テンプレー ト ) - リ ッチ テキス ト メ ッセージがポー ト レ ッ ト内に表示される とい う簡単なパターンをカプセ

ル化したテンプレー ト です。 このポー ト レ ッ ト は、 「Announcement」 とい う 1 つのコ

ンテンツ タ イプおよびそれに関連付けられているプレゼンテーシ ョ ン テンプレー

ト 、 そして リ ッチ テキス ト メ ッセージが格納される コンテンツ項目によって構成さ

れています。

• News Portlet Template (ニュース項目ポー ト レ ッ ト テンプレー ト ) - 個々の項目

(「Articles」) を作成するために使用される基本コンテンツ タ イプ、 新の項目の作

成、 検索、 および表示を行 う ためのエン ト リ ポイン ト と して機能するポー ト レ ッ ト ビュー (「Main Page」)、 およびある選択されたタ イプのすべての項目に関する情報

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ビジネスの導入 - コ ンテンツ サーバーのポー ト レ ッ ト テンプレー ト

をま とめて表示する二次的ビュー (「Index Page」) を含むパターンをカプセル化した

テンプレー ト です。

• Community Directory Portlet Template (コ ミ ュニテ ィ ディ レ ク ト リ ポー ト レ ッ ト テンプレー ト ) - 複数種類の項目 (3 タ イプの 「Article」) を作成する こ と を可能にす

る多数の基本コンテンツ タ イプ、 これらのタ イプから作成された項目をフォルダ階

層構造に分類するためのポー ト レ ッ ト ビュー (「Main Page」)、 および各フォルダの

中のすべての項目を リ ス トする多数の二次的ビュー (各サブフォルダに対する

「Index Page」) を含むよ り複雑なパターンをカプセル化したテンプレー ト です。

• Web Page Portlet Template (ウ ェブ ページ ポー ト レ ッ ト テンプレー ト ) - 既存の発

行済みコンテンツ項目に関連するポー ト レ ッ ト を作成するためのテンプレー ト です。 これは、 他のテンプレー ト とは違って、 新しいセクシ ョ ンやカス タマイズでき る コ

ンテンツ サーバー オブジェ ク ト を作成するのではな く、 既存のコンテンツ項目を

ポー ト レ ッ ト内に表示する方法を提供し ます。

これらのテンプレー ト (特に 初の 3 つのテンプレー ト ) を基に、 特定のビジネス ニー

ズを解決するポー ト レ ッ ト を作成する こ とができます。

重要な ヒ ン ト : 各コンテンツ サーバー セクシ ョ ン (フォルダに格納されている コンテン

ツ サーバー オブジェ ク ト のセキュ リ テ ィ と ワーク フロー プロセスを決定する ト ップレ

ベル フォルダ) には、 これらのテンプレー ト から作成した 1 つのポー ト レ ッ ト のみを関

連付ける こ とができます。 これはセクシ ョ ンのスプロールの原因になる こ とがあ り ます。

つま り、 広がった、 フ ラ ッ ト な階層構造ができてし まい、 コンテンツ サーバー エク ス

プローラが使い難 く なる こ とがあ り ます。 しかし、 1 対 1 の関連付けは根本的なもので

はあ り ません。 バージ ョ ン 5.0 においては、 任意の発行済みコンテンツ項目の URL を持

つポー ト レ ッ ト ウ ェブ サービスおよびそのウェブ サービスを使用するポー ト レ ッ ト を

作成する こ とが可能です。 これは、 1 つのセクシ ョ ンの項目に対し、 複数のポー ト レ ッ

ト の 「枠」 を追加する こ と を可能にし ます。 しかし、 セキュ リ テ ィおよびワーク フロー

はこの場合もセクシ ョ ン単位で管理される こ とに注意して く ださい。

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ビジネスの導入 - コ ンテンツ サーバーを使用 し てワーク フ ロー アプ リ ケーシ ョ ンを作成する方法

コ ンテンツ サーバーを使用 し てワーク フ ロー アプ リ ケーシ ョ ンを作成す

る方法

コンテンツ サーバー ベースのポー ト レ ッ ト を作成する場合、 または非ポータル ウ ェブ サイ ト のページを管理するためにコンテンツ サーバーを使用する場合、 どちらの場合

も、 コンテンツの作成から レビューまで、 および編集から発行までの流れを管理するた

めのビジネス プロセスをコード化する必要があ り ます。 コンテンツ サーバーには、 シス

テムで管理する コンテンツ項目に対して簡単なビジネス プロセスを設定するために使用

でき る ワーク フロー サーバーが組み込まれています。

注意 : プラムツ リー ワーク フロー サーバー 5.0.x は、 コンテンツ サーバー ウ ェ

ブ アプ リ ケーシ ョ ン と同一のマシンにサービス と してインス トールされます。 ワーク フロー エンジンは、 組み込み型です。 つま り、 個別のアプ リ ケーシ ョ ン サーバー コンテナは必要あ り ません (JBoss テク ノ ロジを使用しています)。 ま

た、 個別のユーザー インタフェース も、 ワーク フロー エンジンへのアクセス方

法も提供されていません。

コンテンツ サーバーを使用してワーク フローを適用したアプ リ ケーシ ョ ンを作成するに

は、 以下の基本概念について理解する必要があ り ます。

• ステージ - インフォ メーシ ョ ン ワーカーがコンテンツ項目を処理する際 (新しい

バージ ョ ンの編集や作成、 コンテンツのレビューや承認) の順序が決められたアク

テ ィ ビテ ィ (ステージ) がビジネス プロセスの基礎とな り ます。

• ワーク フロー テンプレー ト - プロセス定義と しても知られていますが、 ワーク フ

ロー テンプレー ト では、 1 つのプロセスを一連の名前の付いたステージ と してハイ

レベルで記述し ます。 例えば、 カス タマー サポー ト のナレ ッジ ベースの記事を作成

するためのワーク フロー テンプレー ト は、 作成、 技術 レビュー、 ド キュ メ ン ト レビュー、 終的な編集作業のステージから構成されます 。 同様に、 発注書の承認用

のワーク フロー テンプレー ト は、 作成、 部長のレビュー、 VP の承認、 CFO の承認

などのステージから構成されます。

• ワーク フローの適用 - ワーク フロー テンプレー ト をコンテンツ サーバーのセクシ ョ

ンに適用し、 各ステージに対する具体的なユーザーまたはグループの割当てを設定

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-17

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ビジネスの導入 - コ ンテンツ サーバーを使用 し てワーク フ ロー アプ リ ケーシ ョ ンを作成する方法

する こ とができます。 当該セクシ ョ ンで作成された新規コンテンツ項目は、 結果と

して構築されたワーク フロー パイプラ インに自動的にあるいは手作業で提出されま

す。

• ワーク フローの終了 - ワーク フローが適用されたセクシ ョ ン内で作成されたコンテ

ンツ項目は、 パイプラ インを通って完成へと進み、 通常は 終段階で発行されます。 その後、 項目をワーク フローに再提出し、 一連のステージをも う一度通すこ と もで

き ます。

以下では、 カス タマー プロフ ァ イル ポー ト レ ッ ト の簡単な例を使用して、 ワーク フ

ローを適用したコンテンツ サーバー ポー ト レ ッ ト を作成する際に必要となる手順を例

示し ます。 (ワーク フローの設定に関する技術的な詳細については、 『User Guide for Plumtree Content Server』 を参照して く ださい。)

1. ポータルの管理階層から、 ニュース項目ポー ト レ ッ ト テンプレー ト を使用してポー

ト レ ッ ト を作成し ます。 そ うする こ とによ り、 作成されるポー ト レ ッ トおよびコン

テンツ サーバーのセクシ ョ ンの名前を選択する こ とが可能にな り ます (例えば、

「Customer Profiles」)。

2. コンテンツ サーバー エク スプローラ (コンテンツ管理ポー ト レ ッ ト からアクセス可

能) から 「Customer Profiles」 セ クシ ョ ンにアクセス し、 ポー ト レ ッ ト ビュー

(「Main Page」)、 総合ビュー (「Index Page」)、 および個別プロフ ァ イル (「Articles」)のプレゼンテーシ ョ ン テンプレー ト をカス タマイズし ます。 一般的には、 HTML を熟知しているデザイナーを この段階で参加させる こ とによって、 洗練された魅力的

なテンプレー ト を作成する こ とが可能にな り ます。 カス タマイズした内容をポー ト

レ ッ ト に反映するには、 Main Page および Index Page を発行する必要があ り ます。

3. ワーク フロー管理 (コンテンツ管理ポー ト レ ッ ト からアクセス可能) で、 必要な承

認プロセス用のワーク フロー テンプレー ト を作成し ます。 例えば、 カス タマー プロ

フ ァ イル用のプロセス定義の場合、 作成、 プロフ ァ イル チームによ るレビュー、

マーケテ ィ ングの VP の承認とい う 3 つのステージを設定し、 終段階で発行が許

可される よ う にする こ とができます。

4. コンテンツ サーバー エク スプローラで、 ワーク フロー テンプレー ト を 「Customer Profiles」 セクシ ョ ンに適用し、 各ステージの割 り当てを設定し ます。 各ステージは、

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-18

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ビジネスの導入 - コ ンテンツ サーバーの制限事項

ユーザーまたはグループに割 り当てる こ とができます。 例えば、 マーケテ ィ ング マネージャ グループに 「プロフ ァ イル チームによ るレビュー」 ステージを割 り当て

て、 副社長に 「マーケテ ィ ングの VP によ る承認」 ステージを割 り当てる こ とがで

きます。

これらの手順を行った後、 コ ミ ュニテ ィの管理者または (必要であれば) 個人ユーザー

は 「Customer Profiles」 ポー ト レ ッ ト をページに追加する こ とができます。 その後、 指

名されたユーザーは、 フォームに入力する こ とによって新しいコンテンツ項目を作成す

る こ とができます。 新しい項目が提出される と、 E メールによ る通知がマーケテ ィ ング マネージャ グループに送信されます。 そのグループのユーザーであれば、 プロフ ァ イル

をレビューし、 編集し、 承認する こ とができます。 このステージでプロフ ァ イルが承認

された場合、 E メールによ る通知がマーケテ ィ ングの VP に送信され、 その VP がプロ

フ ァ イルの発行を承認し ます。

重要な ヒ ン ト : 管理者が、 適用されている ワーク フローのプロセス定義を編集した場合、

デフォル ト では、 その変更は新しいコンテンツ項目のみに適用され、 既にプロセスにお

いて処理されている項目には適用されません。 既存のコンテンツ項目に新しいプロセス

定義を強制的に適用するには、 コンテンツ サーバー エク スプローラを使用してこれら

の項目をワーク フローから切 り離し、 ワーク フローに再提出する必要があ り ます。

重要な ヒ ン ト :1 つのセクシ ョ ンには 1 つのワーク フロー テンプレー ト のみ適用できま

す。 同様のコンテンツに対して異なる ワーク フロー プロセスを適用する必要がある場

合、 それらのコンテンツは異なるセクシ ョ ンに配置する必要があ り ます。

コ ンテンツ サーバーの制限事項

コンテンツ サーバーは、 ある種のポー ト レ ッ ト ウ ェブ アプ リ ケーシ ョ ンを作成するた

めに使用でき る強力なツールですが、 導入の際に理解してお く必要のあるい くつかの制

限事項があ り ます。 以下に制限事項を示し ます。

• セクシ ョ ン レベルのセキュ リ テ ィのみ - セキュ リ テ ィ設定は、 ト ップレベルのコン

テンツ サーバー セクシ ョ ンのみに適用できます。 サブフォルダや項目といったよ り

詳細なレベルには適用できません。 このため、 異なる タ イプのコンテンツを分離す

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-19

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ビジネスの導入 - コ ンテンツ サーバーと ス タ ジオ サーバーの共通点 と相違点

るためにセキュ リ テ ィ設定を使用する必要がある場合は、 複数の ト ップレベル セク

シ ョ ンを使用する必要があ り ます。

• セクシ ョ ン レベルのワーク フローのみ - ワーク フロー プロセスは、 ト ップレベルの

コンテンツ サーバー セクシ ョ ンのみに適用できます。 サブフォルダや項目といった

よ り詳細なレベルには適用できません。 したがって、 異なる コンテンツに異なる順

序のワーク フロー ステージを適用する必要がある場合は、 複数の ト ップレベル セク

シ ョ ンを使用する必要があ り ます。

• セクシ ョ ンご とに 1 つのみのコンテンツ サーバー ポー ト レ ッ ト - 新しいアナウン

ス ポー ト レ ッ ト 、 ニュース項目ポー ト レ ッ ト 、 またはコ ミ ュニテ ィ ディ レ ク ト リ ポー ト レ ッ ト を対応するテンプレー ト から作成する と、 新しい ト ップレベル セク

シ ョ ンがコンテンツ サーバーに作成されます。 ポー ト レ ッ ト を作成する際に、 その

ポー ト レ ッ ト に関連する コンテンツ サーバー オブジェ ク ト が既存のセクシ ョ ンのサ

ブフォルダの中に作成される よ う に設定する こ とはできません。 ある ト ップレベル セクシ ョ ンを異なるセクシ ョ ンのサブフォルダに移動する こ とは可能です。 そ うす

る こ とによ り、 フォルダの階層構造を整理してセクシ ョ ンのスプロールを回避する

こ とが可能にな り ます。 しかし、 (上記のセキュ リ テ ィおよびワーク フローの制限に

よ り ) 移動したオブジェ ク ト のセキュ リ テ ィ設定およびワーク フローは、 すべて移

動先のセクシ ョ ンから継承されます。

コ ンテンツ サーバーと ス タ ジオ サーバーの共通点 と相違点

コンテンツ サーバーと ス タジオ サーバーの両方は、 フォーム ベースのデータ入力およ

び統合されたポー ト レ ッ ト ビューを提供する、 データベースに支えられたポー ト レ ッ

ト を作成するために利用する こ とができます。 以下に、 これら 2 つの相違点およびどの

よ う な場合にコンテンツ サーバー ポー ト レ ッ ト を使用するべきか、 またはス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト を使用するべきかについて説明し ます。

• 個々のコンテンツ項目 (ス タジオ サーバーの専門用語ではレコード) の表示方法を

詳細に制御する必要がある場合は、 プレゼンテーシ ョ ン テンプレー ト を利用するた

めにコンテンツ サーバー ポー ト レ ッ ト を作成し ます。

• コンテンツ項目を発行する前に、 承認を得るためにユーザーやグループにコンテン

ツ項目を転送する等、 複数ステージの順次ワーク フローを構築する必要がある場合

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-20

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ビジネスの導入 - コ ンテンツ サーバーと ス タ ジオ サーバーの共通点 と相違点

は、 ワーク フロー テンプレー トおよびその基礎となる ワーク フロー サーバーを利用

するためにコンテンツ サーバー ポー ト レ ッ ト を作成し ます。 この導入ガイ ドの他の

節でも述べている よ う に、 ス タジオ サーバーにおいても、 簡単なワーク フローをシ

ミ ュ レーシ ョ ンする こ とが可能です。

• コンテンツ項目が軽い Excel スプレ ッ ド シー ト または リ レーシ ョ ナル データベース

の中の行 (ウ ェブ ページではな く ) のよ う なものである場合、 さ らにはこれらの行

を表にして表示または編集する必要がある場合は、 レコードの参照、 ルッ クア ップ、

およびその場で編集を行 う ための機能を利用でき る よ う にするためにス タジオ サー

バー ポー ト レ ッ ト を作成し ます。

• コンテンツの提出者が使用するデータ入力フォームのレ イアウ ト を制御する必要が

あ り、 それと反するアプ リ ケーシ ョ ン要件が他にない場合、 WYSIWYG フォーム レイアウ ト エデ ィ タを利用するためにス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト を作成し ます。 (コンテンツ サーバーのすべてのフォーム ベースの データ入力はコンテンツ項目エ

デ ィ タを通して行われます。 このエデ ィ タには注釈をつける こ とはできますが、 詳

細にカス タマイズする こ とはできません。)

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-21

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ビジネスの導入 - 関連資料

関連資料

• 『User Guide for Plumtree Content Server』 の第 2 章には、 コンテンツ サーバーのす

べての重要なオブジェ ク トや概念の一覧表と簡単な概要が記載されています。 上記

の第 2 章には、 セキュ リ テ ィの役割、 データ入力テンプレー ト 、 コンテンツ項目、

ビル ト イン型管理ポー ト レ ッ ト 、 コンテンツ サーバー エク スプローラ (コンテンツ サーバー オブジェ ク ト を完全に制御するための機能を提供) 等のコンテンツ サー

バー オブジェ ク ト 、 およびプレゼンテーシ ョ ン テンプレー トやその他のオブジェ ク

ト を変更するために使用される種々のエデ ィ タおよびインターフェースの説明が記

載されています。 第 6 章には、 コンテンツ サーバー エク スプローラの使用方法の詳

細な説明が記載されています。

• 『User Guide for Plumtree Content Server』 の第 7 章、 第 8 章、 および第 11 章には、

データ入力テンプレー ト (第 7 章)、 プレゼンテーシ ョ ン テンプレー ト (第 8 章)、

および個々のコンテンツ項目 (第 11 章) の作成と編集に関する技術的な詳細が記載

されています。 それらの章に記載されているエデ ィ タおよびフォームは、 コンテン

ツ サーバー エク スプローラから、 または (そのよ う に構成されている場合は) コン

テンツ サーバー ポー ト レ ッ ト のポー ト レ ッ ト ビューおよび個々の項目ビューから

アクセスできます。

• 『User Guide for Plumtree Content Server』 の第 9 章には、 コンテンツ サーバー ポー

ト レ ッ ト テンプレー ト の簡単な説明が記載されています。

• 『User Guide for Plumtree Content Server』 の第 10 章には、 ワーク フローの技術的な

詳細が記載されています。 管理者がワーク フローをどのよ う にセクシ ョ ンに適用で

き るか、 およびコンテンツの提供者が項目をどのよ う にチェ ッ ク イン、 チェ ッ クア

ウ ト 、 または承認し、 その項目を予め定義されている ワーク フローを通して進めて

い く かに関する説明が記載されています。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-22

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ビジネスの導入 - ス タ ジオ サーバーの活用方法

ス タ ジオ サーバーの活用方法

ス タジオ サーバーを使用する こ とによって、 ユーザーはプラムツ リー コーポレー ト ポータル用の多様なデータベース主体のポー ト レ ッ ト を作成する こ とができます。 ス タ

ジオ サーバーを使用してどのよ う な種類のポー ト レ ッ ト を作成でき るかを理解するに

は、 まずス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト の基本的な構成要素について理解する必要が

あ り ます。

• すべてのス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト は、 レ コード を格納するために使用する

データベース テーブルに関連付けられます。 1 つのス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト

は 1 つ (必ず 1 つのみ) のデータベース テーブルを使用し ます。 しかし、 複数のス

タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト に同一のデータベース テーブルを共有させる こ と も

でき ます。

• レポー ト は、 ポー ト レ ッ ト のデータベース テーブルから レコード を表示するために

使用し ます。 レポー ト は、 特定の条件に基づいてレコード をフ ィルタ した り、 特定

の順番で結果を表示する よ う にカス タマイズする こ とができます。 ある種のポー ト

レ ッ ト は、 データをいろいろな方法で表示するために、 複数のレポー ト を持つよ う

に構成できます。 サマ リー レポー ト と呼ばれる特別な種類のレポー ト を使用して、

特定のデータベース テーブルのデータを集計する こ と もでき ます。

• カレンダー機能は、 イベン ト ベースのデータを表示するために使用し ます。

• 入力フォームは、 データベース テーブルのレコード を作成し、 編集するために使用

し ます。 フォームのレイアウ トおよび表示形式は、 カス タマイズする こ とができま

す。 また、 通知に関するルールをフォームに関連付ける こ とによって、 レ コードが

フォームを通して作成、 編集、 または消去された際に、 E メールが特定の受信者に

送信される よ う に設定できます。

• 検索フォームは、 ス タジオ サーバーのデータベース テーブルの中のレコード を検索

するために使用し ます。 入力フォーム と同様、 検索フォームのレイアウ トおよび表

示形式はカス タマイズできます。

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ビジネスの導入 - ス タ ジオ サーバー フ レームワーク / テンプレー ト

ス タジオ サーバーのこれらの簡単な構成要素を使用する こ とによ り、 ワークグループ内

でデータを収集し、 分類し、 共有するための様々な有用なポー ト レ ッ ト を作成する こ と

ができます。

ス タ ジオ サーバー フ レームワーク / テンプレー ト

新しいス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト を作成する際、 ユーザーは、 ス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト テンプレー ト あるいはフレームワーク を使用し ます。 フレームワーク と

は、 ポー ト レ ッ ト に構成されるユーザー インタフェースの要素、 これらの要素の相互関

連性、 およびエン ドユーザーとポー ト レ ッ ト の相互作用を定義するための基本的な枠組

みです。 ス タジオ サーバー ウ イザード を使用してポー ト レ ッ ト をカス タマイズするに

は、 データベースの構築、 入力フォームやレポー ト等の要素のカス タマイズ といった詳

細な作業が必要にな り ます。 例えば、 データ提出フレームワークには、 ユーザーがレ

コード を提出するための入力フォームおよびユーザーがそれぞれ作成したレコード を表

示するためのレポー ト が含まれています。 ユーザーは、 このフレームワーク を使用して

作業依頼ポー ト レ ッ ト のよ う なポー ト レ ッ ト を作成し、 依頼の説明、 優先度、 期日等に

対応した列を持つデータベースを設定する こ とができます。

ス タジオ サーバーは、 次のフレームワーク / テンプレー ト を提供し ます。

1. Record Browser : ユーザーがレポー ト と してレ コード を表示した り、 レ コード を作

成および編集でき る よ う にし ます。

2. Record Lookup : ユーザーがデータベースのレコード を検索でき る よ う にし ます。

3. Record Summary : データベースの集計データを表示し ます。

4. Data Submission : ユーザーがデータベースにレコード を提出した り、 自分が作成し

たレコード を表示でき る よ う にし ます。

5. Poll : ユーザーがある ト ピ ッ クについて投票し、 投票結果の集計を表示でき る よ う に

し ます。

6. Survey : ユーザーがフォームに入力する こ とによって質問に回答でき る よ う にし ま

す。

7. Calendar : イベン ト ベースのデータを表示し ます。

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ビジネスの導入 - ス タ ジオ サーバー フ レームワーク / テンプレー ト

複数のス タ ジオ サーバー ポー ト レ ッ ト によるデータベースの共有

効果的なポー ト レ ッ ト を設計するために注意すべき点は、 対象となるユーザー グループ

の具体的な目的を達成する よ う に各ポー ト レ ッ ト を設計する必要がある とい う こ とで

す。 ス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト の場合、 1 つのポー ト レ ッ ト を使用して多数の目的

を達成でき る場合もあ り ますが (例えば、 Record Browser フレームワーク を使用する こ

とによって、 レ コードの作成、 編集、 参照、 および検索が行える よ う にな り ます)、 多

く の場合、 単一目的のポー ト レ ッ ト を数多 く作成し、 個々の目的を 1 つずつ達成する方

が効率的です。 これは、い くつかのス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト の間でデータベース テーブルを共有する こ とによって実現できます。

次の例を参考にして く ださい。 社員が事務用品のよ う なものを注文するための簡単な作

業依頼システムを作成する場合を想定し ます。 このシステムのユーザーには、 社員 (事

務用品を注文する)、 運用部門の事務係 (発注を行 う )、 および受け入れ部門の事務係

(入荷処理を行い、 事務用品を発送する) が含まれます。 このよ う なシステムを実現する

ための 1 つの戦略は、 これらすべてのユーザーが使用でき る 1 つのス タジオ サーバー レコード ブラ ウザ ポー ト レ ッ ト を作成する こ とです。 しかし、 運用部門の事務係が未処

理の注文を追跡するために使用する ものと同じポー ト レ ッ ト から作業依頼を作成する こ

とは、 社員にと って紛らわしいかも しれません。

この場合、 よ り良い解決策は、 同一のス タジオ サーバー データベース テーブルを共有

する 3 つのポー ト レ ッ ト を作成する こ とです。 社員は、 データ提出ポー ト レ ッ ト を使用

して作業依頼を提出できます。 運用部門の事務係は、 未処理および提出済みの作業依頼

を表示するレポー ト が含まれているレコード ブラ ウザ ポー ト レ ッ ト を使用して作業依

頼および発注状況を追跡できます。 受け入れ部門の事務係は、 レコード ルッ クア ップ ポー ト レ ッ ト を使用して、 注文書番号を検索し、 作業依頼を見つける こ とができます。 同一のデータ ベース テーブルを共有する 3 つのス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト を作成

する こ とによって、 各グループのユーザーに、 それぞれのニーズに対応する よ う にカス

タマイズされたポー ト レ ッ ト を提供する こ とが可能にな り ます。

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ビジネスの導入 - ス タ ジオ サーバー フ レームワーク / テンプレー ト

ス タ ジオ サーバーを使用 し てワーク フ ロー アプ リ ケーシ ョ ンを作成する方法

プラムツ リー コンテンツ サーバーと違って、 ス タジオ サーバーには、 データベース テーブルまたはポー ト レ ッ ト に関連付ける こ とが可能なワーク フロー テンプレー ト を作

成するための メ カニズムはあ り ません。 しかし、 ス タジオ サーバーが提供する基本的な

構成要素を使用して、 基礎的なワーク フローをシ ミ ュ レーシ ョ ンするポー ト レ ッ ト をス

タジオ サーバー内に作成する こ とができます。 これを行 う基本的な方法は、 ス タジオ サーバー データ ベース テーブルに種々の状態および割当フ ィールド を追加し、 次にこ

れらのフ ィールドの値に基づいてレコード をフ ィルタする種々のポー ト レ ッ トおよびレ

ポー ト を作成する こ とです。 また、 E メール通知機能を使用して、 レ コードが作成され

た と き、 または変更された と きに通知が送信される よ う にし、 それらのユーザーが注意

する必要のある項目について通知する こ とができます。

例えば、 上記の例で説明した作業依頼システムにワーク フロー機能を追加する場合を想

定し ます。 運用部門の事務係が事務用品を発注する前に、 社員のマネージャが依頼を承

認または却下でき る よ う にする必要がある と し ます。 承認された依頼のみが次の段階に

進み、 処理される こ とにな り ます。 この場合、 システムに構成されているポー ト レ ッ ト

で使用されるデータベース テーブルに次の 2 つのフ ィールド を追加し ます : 「Manager to Approve」   (承認マネージャ、 ポータル ユーザー データ タ イプ) および 「Work Order Status」 (作業依頼の状態、 次の値の リ ス ト を持つテキス ト データ タ イプ : 「New」 (新規、 デフォル ト値)、 「Manager Approved」 (マネージャ承認済み)、 「Manager Rejected」 (マネージャ却下)、 「Order Placed」 (発注済み)、 および 「Order Delivered」(オーダー配達済み))。 依頼を提出するために社員が使用するデータ提出ポー ト レ ッ ト に

おいて、 依頼フォーム上に 「Manager to Approve」   (承認マネージャ) フ ィールドが表

示されます。 一方、 このポー ト レ ッ ト において、 「Work Order Status」 (作業依頼の状

態) フ ィールドは非表示にな り ます。 また、 新規依頼が作成されたこ と を 「Manager to Approve」 (承認マネージャ) に知らせるために E メールが送信される よ う にするには、

フォーム用の通知ルールを作成する必要があ り ます。 次に、 「Work Order Status」 (作業

依頼の状態) フ ィールドの値が 「New」 で、 「Manager to Approve」 (承認マネージャ)

フ ィールドが現在ログインしているユーザーと同じ値であるレコードが リ ス ト されるレ

ポー ト を表示する、 「Work Orders to Approve」 (要承認の作業依頼) とい う名前の新し

いレコード ブラ ウザ ポー ト レ ッ ト を作成し ます。 また、 このポー ト レ ッ ト に対するアク

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ビジネスの導入 - ス タ ジオ サーバー フ レームワーク / テンプレー ト

セス権限を設定し、 会社のマネージャのみが表示でき る よ う にし ます。 マネージャがマ

イ ページまたはコ ミ ュニテ ィ ページでこのポー ト レ ッ ト を表示する と、 未承認のすべ

ての作業依頼が リ ス ト されます。 マネージャは、 これらのレコード を開いて確認し、 必

要に応じて状態を 「Manager Approved」 (マネージャ承認済み) または 「Manager Rejected」 (マネージャ却下) のいずれかに変更できます。 同様に、 事務用品を発注する

運用部門の事務係が使用するレコード ブラ ウザ ポー ト レ ッ ト を変更して、 状態が

「Manager Approved」 (マネージャ承認済み) になっているレ コードのみを表示する よ う

に設定できます。

このよ う にして、 割 り当てフ ィールド と状態フ ィールド と併せて E メール通知および

フ ィルタを使用し、 ス タジオ サーバーで簡単なワーク フローをシ ミ ュ レーシ ョ ンする

こ とができます。

ス タ ジオ サーバーのデータベース テーブルに格納 されているデータへのア クセ

ス タジオ サーバーの各データベース テーブルは、 ス タジオ サーバー用に構成されてい

る SQL Server データベースまたは Oracle データベースの実テーブルにマップされてい

ます。 Enterprise Manager のよ う なツールを使用する こ とによって、 これらのテーブルの

定義を簡単に確認する こ とができます。 この構成を理解する こ とによって、 SQL クエ リ

の記述方法に関する基本知識がある場合、 他のサード パーテ ィ アプ リ ケーシ ョ ンから

ス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト の中のデータにアクセスする こ とが可能にな り ます。 例えば、 レポー ト ラ イ ターを使用して、 ス タジオ サーバーのみで作成したものよ り複雑

なレポー ト を作成する こ とができます。 種々のス タジオ サーバー テーブルのデータを使

用する他のカス タム ポー ト レ ッ ト を作成する こ と も可能です。

また、 ODBC を使用して、 Excel 等の Microsoft Office アプ リ ケーシ ョ ンから ス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト のデータにアクセスする こ と も可能です。 Excel では、 ODBC データ ソースに対して実行する SQL クエ リ を定義し、 クエ リ の結果をフォーマッ ト し

てスプレ ッ ド シー ト に表示する こ とができます。 上記の作業依頼システムの例の場合、

買掛金部門の社員が、 処理済みの依頼をすべて リ ス トする Excel スプレ ッ ド シー ト を作

成する必要があるかも しれません。 この場合、 データをス タジオ サーバーのポー ト レ ッ

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ビジネスの導入 - ス タ ジオ サーバー フ レームワーク / テンプレー ト

ト から Excel スプレ ッ ド シー ト に直接エク スポー トする こ と も可能ですが、 データを抽

出してスプレ ッ ド シー ト に設定する方が効率的である場合もあ り ます。 買掛金部門の社

員は、 ス タジオ サーバーのデータベース テーブルを指し示すクエ リ を設定したスプ

レ ッ ド シー ト を作成し、 VB マク ロを使用してクエ リ を実行し、 結果を取得して、 必要

であれば結果をフォーマッ トする こ とができます。

ス タジオ サーバー データベース テーブルのデータにアクセスする こ とについての注意

点は、 データを読み取るためのみにこの方法を使用し、 レ コード を作成した り変更した

り しないとい う こ とです。 その理由は、 ス タジオ サーバーでは、 性能を向上させるため

にキャ ッシングがフル活用されているからです。 他のアプ リ ケーシ ョ ンまたはプロセス

から ス タジオ サーバーのデータベース テーブルのデータを変更した場合、 ス タジオ サーバーではデータが変更されたこ とが検出されずに、 レコードのよ り古い (キャ ッ

シュ された) バージ ョ ンが表示されてし まいます。

ス タ ジオ サーバーの制限事項

ス タジオ サーバーを使用して、 ポータル用の多様なポー ト レ ッ ト を簡単に作成する こ と

ができますが、 ス タジオ サーバーにはい くつかの制限事項があるため、 作成するポー ト

レ ッ ト の種類によっては、 効率の良いツールと して使用できないこ とがあ り ます。 以下

に制限事項を示し ます。

• ス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト のユーザー インタフェースは、 ス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト ウ イザードで行える範囲を超えてカス タマイズする こ とはできませ

ん。 例えば、 フォームやレポー ト を表示するために使用される実際の HTML をカス

タマイズする こ とはできません。 ポー ト レ ッ ト のユーザー インタフェースやフォー

マッ ト を詳細に制御する必要がある場合は、 代わ り に、 プラムツ リー コンテンツ サーバーを使用するか、 あるいはカス タム ポー ト レ ッ ト を作成する よ う にして く だ

さい。

• ス タジオ サーバーには、 堅牢なワーク フロー プロセス モデ リ ング機能があ り ませ

ん。 上記で説明したよ う に、 簡単なワーク フローを適用するためにス タジオ サー

バーを使用する方法はあ り ますが、 例えば、 ワーク フロー ツールやプロセス オー ト

メーシ ョ ン ツールに含まれている よ う な、 ルーテ ィ ング ルールや条件分岐等を定義

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-28

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ビジネスの導入 - Analyt ics Server と Analyt ics Server ポー ト レ ッ トの活用方法

するための機能はあ り ません。 よ り堅牢なワーク フロー機能を必要とする場合は、

代わ り にプラムツ リー コンテンツ サーバーを使用するか、 カス タム ポー ト レ ッ ト

を作成する よ う にして く ださい。

• ス タジオ サーバーを使用して、 リ レーシ ョ ナル データベースのよ う に、 2 つ以上の

データベース テーブルを使用するポー ト レ ッ ト を作成する こ とはできません。 した

がって、 例えば、 1 対 1、 1 対多数、 多数対多数の関係の構造を持つデータを作成す

る こ とは不可能です。 このよ う なデータ構造を持つポー ト レ ッ ト を作成する必要が

ある場合は、 カス タム デザインしたポー ト レ ッ ト を使用する必要があ り ます。

• ス タジオ サーバー ポー ト レ ッ ト は、 既存のビジネス アプ リ ケーシ ョ ンで使用され

ている よ う な非ス タジオ サーバー データベース テーブルを使用する よ う に構成す

る こ とはできません。 この機能が必要な場合は、 カス タム デザインしたポー ト レ ッ

ト を使用する必要があ り ます。

Analyt ics Server と Analyt ics Server ポー ト レ ッ トの活用方法

Plumtree Analytics のレポー ト は、 容量計画、 QoS 分析、 ROI 分析、 検索用の 「おすす

めコンテンツ」 のカス タマイズなどの業務を担当する管理ユーザーに制限して使用状況

に関する メ ト リ ッ ク スを提供するために使用し ます。 Plumtree Analytics は、 ビジネス インテ リ ジェンス ツールと して設計されていません。

Plumtree Analytics Console とポー ト レ ッ ト のレポー ト には、 エンタープラ イズ ポータル

の分析に有用な利用状況データが含まれていますが、 この情報にはポータル ユーザーの

個人情報や機密情報も含まれています。 例えば、 検索、 ド キュ メ ン ト 、 コ ミ ュニテ ィ、

およびポー ト レ ッ ト に関するレポー ト は、 ユーザーの E メール ア ド レス、 姓、 名等の

ユーザー プロパテ ィに基づいて特定のユーザーの利用状況を表示する よ う に設定する こ

とができます。

したがって、 Analytics Server のレポー ト を公開する前に、 セキュ リ テ ィや個人情報保護

を保証するために以下を行 う必要があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-29

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ビジネスの導入 - Analyt ics Server と Analyt ics Server ポー ト レ ッ トの活用方法

1. Plumtree Analytics Console とポー ト レ ッ ト テンプレー トへの管理アクセスを制限し

ます。

一部の管理ユーザーのみが Analytics Console コ ミ ュニテ ィ をマイ コ ミ ュニテ ィに追

加した り、 Plumtree Analytics ポー ト レ ッ ト テンプレー ト を使用してポー ト レ ッ ト を

作成でき る よ う にするには、 新しい管理グループを作成して、 グループの メ ンバー

シップを管理する必要があ り ます。 この管理グループのメ ンバーには、 Analytics Console コ ミ ュニテ ィへの読み取 り アクセス と、 ポー ト レ ッ ト テンプレー ト が格納

されている管理オブジェ ク ト ディ レ ク ト リへの選択アクセスを設定する必要があ り

ます。

2. Plumtree Analytics ポー ト レ ッ トへのユーザーのアクセスを制限し ます。

ポー ト レ ッ ト を作成する際は、 特に必要がない限 り、 メ ト リ ッ ク スに個人データや

機密データが含まれないよ う にする必要があ り ます。 レポー ト の中の メ ト リ ク スに

個人データや機密データが含まれる場合は、 特定の適切なユーザーのみに選択アク

セスを設定し、 それらのユーザーのみがそのポー ト レ ッ ト をマイ ページに追加でき

る よ う にし ます。

3. ゲス ト ユーザーが、 Analytics ポー ト レ ッ ト をマイ ページに一切追加できないよ う

にする必要があ り ます。

ポー ト レ ッ ト テンプレー ト からポー ト レ ッ ト を作成する方法については、 『プラムツ

リー コーポレー ト ポータル 管理者用ガイ ド』 を参照して く ださい。

管理グループを作成し、 ユーザーやゲス ト のアクセスを管理する方法については、 『プラムツ リー コーポレー ト ポータル 管理者用ガイ ド』 を参照して く ださい。

注意 : ユーザーが、 1 つのマイ ページに多数の Analytics ポー ト レ ッ ト を追加し

ないよ う にする必要があ り ます。 マイ ページにポー ト レ ッ ト を追加するほど、

パフォーマンスが低下し ます。 ユーザーがパフォーマンスの低下またはタ イムア

ウ ト の発生を報告した場合は、 各マイ ページによ り少ない Analytics ポー ト レ ッ

ト を設定する よ う に提案して く ださい。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-30

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ビジネスの導入 - ブ ラ ンデ ィ ングの活用方法 (ユーザー イ ン タ フ ェ ースのカス タ マイズ)

ブ ラ ンデ ィ ングの活用方法 (ユーザー イ ン タ フ ェースのカス タ

マイズ)

プラムツ リー コーポレー ト ポータルおよびその関連サーバー製品は、 ユーザー インタ

フェースをカス タマイズするための多様な方法をサポー ト しています。 そのほとんど

は、 特別なプログラ ミ ング知識を必要と し ません。 貴社に も適したソ リ ューシ ョ ンを

決定するためのガイ ド ラ インを示す前に、 利用でき る様々なカス タマイズ方法について

説明し ます。

サブポータル

サブポータルを使用する こ とによって、 広い範囲のユーザー グループに適用されるユー

ザー インターフェースの様々な要素を定義する こ とができます。 サブポータルによっ

て、 ユーザーがログインした際に表示されるス ター ト ページ、 利用でき る諸機能、 ナビ

ゲーシ ョ ン形式、 およびナビゲーシ ョ ンに表示される必須 リ ン ク等を制御する こ とがで

きます。 ユーザーに表示されるサブポータルは、 ユーザーが格納されているフォルダに

よって決ま り ます。

ユーザーは複数の管理フォルダに分類されています。 Active Directory または LDAP のよ

う な リ モー ト認証元からユーザー、 グループ、 およびプロフ ァ イル情報を取得するユー

ザー同期プロセスによって、 これらのフォルダにデータが設定され、 維持されます。 管理フォルダの階層構造は、 通常、 企業の階層構造に基づいています。 例えば、

Marketing、 Sales、 Product Management、 Support、 および IT とい う名前のフォルダを

作成し、 それらの各フォルダには、 表示されるサブポータルに基づいて選択される異な

る機能やナビゲーシ ョ ンのセッ ト を含める こ とができます。

サブポータルに関する詳細については、 『プラムツ リー コーポレー ト ポータル管理者用

ガイ ド』 を参照して く ださい。

ナビゲーシ ョ ン

ポータルのナビゲーシ ョ ンはカス タマイズできます。 ポータルには、 アウ ト オブボッ ク

スで利用でき る 7 つの異なるナビゲーシ ョ ン形式が付属しています。 ナビゲーシ ョ ンは、

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-31

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ビジネスの導入 - ス タ イルシー ト とポー ト レ ッ ト

ヘッダおよびフ ッ タを除 く、 ページの中央部分の周 り のすべての部分を制御し ます。 ユーザーに表示されるナビゲーシ ョ ンを変更するには、 サブポータル エデ ィ タの [ ナビ

ゲーシ ョ ン オプシ ョ ン ] を編集し ます。

ナビゲーシ ョ ンは 「プラグイン型」 です。 すなわち、 C#、 Visual Basic、 .NET、 または Java 等のプログラ ミ ング言語を使用して新しいナビゲーシ ョ ンを作成し、 ポータルに追

加する こ とができます。

ナビゲーシ ョ ンは、 サブポータルと関連付けられていますが、 各ナビゲーシ ョ ンは、

ページ タ イプ、 ユーザー、 またはその他の設定に対応して完全に異なる外観を持つよ う

に設定する こ とができます。 例えば、 Plumtree Support Center のナビゲーシ ョ ンは、 単

一のプラグイン型ナビゲーシ ョ ン ビュー内ですべてが処理されるにもかかわらず、

Support Center コ ミ ュニテ ィ上では完全に異なる HTML が表示されます。 Support Center のナビゲーシ ョ ンは Developer Center からダウンロードでき ます。

ス タ イルシー ト とポー ト レ ッ ト

既存のポータルのレ イアウ ト を変更せずに、 フォン ト 、 色、 ロゴ、 イ メージなどの要素

のみを変更する必要がある場合は、 ス タ イルシー ト を変更する こ とによってこれらすべ

ての設定を上書きする こ とができます。 弊社は、 ス タ イルシー ト の多言語へのローカラ

イゼーシ ョ ンをサポー ト しています。 複数言語のポータル用にス タ イルシー ト を変更す

る も容易な方法は、 Style Sheet Mill を使用する こ とです。 Style Sheet Mill はテンプ

レー ト フ ァ イルから抽出した値を使用し、 翻訳フ ァ イル内のローカラ イズされたテキス

ト を使用して複数言語でス タ イルシー ト を生成し ます。 Style Sheet Mill の詳細について

は、 『UI Customization Guide』 を参照して く ださい。

ブ ラ ンデ ィ ング

ポータルの各コ ミ ュニテ ィの外観を大幅に変更する必要があ り、 プログラ ミ ングをした

く ない場合は、 プラムツ リー コンテンツ サーバーを使用してブランデ ィ ング ヘッダ ポー ト レ ッ ト またはブランデ ィ ング フ ッ タ ポー ト レ ッ ト を作成する こ と をお勧めし ま

す。 コンテンツ サーバーを使用する こ とによって、 多様なポー ト レ ッ ト タ イプを作成

し、 ウ ェブ インタフェースを通してそれらのコンテンツを管理する こ とが可能にな り ま

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-32

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ビジネスの導入 - プ ラグイ ン型 イベン ト イ ン タ フ ェ ース (PEI)

す。 HTML、 イ メージ、 およびス タ イルシー ト の変更が極めて容易にな り ます。 コンテ

ンツ サーバーの資料には、 い くつかの例が記載されています。 また、 Plumtree Support Center にもダウンロード可能なブランデ ィ ングの例があ り ます。 個々のブランデ ィ ング ヘッダ ポー ト レ ッ ト またはフ ッ タ ポー ト レ ッ ト を各サブポータルおよび各コ ミ ュニ

テ ィに割 り当てる こ とによ り、 コード を記述する こ とな く、 各ユーザー グループ およ

びコ ミ ュニテ ィ用の外観を大幅に変更する こ とができます。 また、 複雑なシステムのコ

ンテンツを リ モー ト から管理する こ と もでき ます。  

プ ラグイ ン型 イベン ト イ ン タ フ ェース (PEI)

既存の機能を変更するのではな く、 新しい機能を追加する必要がある場合があ り ます。 プラムツ リーの製品には、 コード を組み込むこ とが可能な多数のイベン ト カテゴ リ が実

装されています。 それぞれのカテゴ リ には、 い くつかの異なる イベン ト タ イプが設定さ

れています。 例えば、 ユーザーがログインした後のポータルの動作を変更して、 ユー

ザー プロフ ァ イルをまだ入力していないユーザーをユーザー プロフ ァ イル フォームに

リ ダイ レ ク トする こ とができます。 これを行 う には、 PEI を導入するだけでな く、 新し

く作成する特別なランデ ィ ング ページ用のカス タムのアクテ ィ ビテ ィ スペース、 モデ

ル、 ビュー、 および、 コン ト ローラ も必要にな り ます。 既存ページのビュー ク ラ スを

オーバーラ イ ドするためにダイナ ミ ッ ク ディ スカバ リ も使用できます。

カス タムのアク テ ィ ビテ ィ スペース

ページの中央部分の外観も詳細に制御する必要がある場合があ り ます。 例えば、 ポー ト

レ ッ ト がページ上にどのよ う に表示されるかを制御する必要がある こ とがあ り ます。 MyPortalContentView とい う フ ァ イルは、 ページのレ イアウ ト ス タ イルに基づいてポー

ト レ ッ ト を列に配置し ます。 しかし、 ポー ト レ ッ ト を列ではな く行に配置する よ う にそ

のページの中央部分をデザインし直す必要があるかも しれません。 これを行 う には、 ダ

イナ ミ ッ ク ディ スカバ リ (『UI Customization Guide』 参照) を利用して、 デフォル ト ビューを独自に作成したもので上書きする必要があ り ます。

これよ り上位互換性のある方法は、 アクテ ィ ビテ ィ スペースを拡張する こ とです。 すな

わち、 既存のアクテ ィ ビテ ィ スペースおよびビューを拡張する新しいアクテ ィ ビテ ィ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-33

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ビジネスの導入 - ま とめ

スペース と ビューを作成し、 PEI および他の リ ン ク を これらの新しいスペースにダイレ

ク ト し ます。 これによ り、 プラムツ リーが既存のアクテ ィ ビテ ィ スペース コンポーネン

ト を改善してい く につれて、 貴社が記述したコード も向上させてい く こ とができます。

ま とめ

上記のテク ノ ロジの う ち、 貴社のニーズに も適合する ものを決定するための簡単なガ

イ ド ラ インを以下に示し ます。

• ポータルの外観を他のウェブ サイ ト の外観と完全に一致させる必要がある場合

他のウェブ サイ ト の外観と ピ クセル レベルまで完全に一致させる必要がある場合

は、 カス タムのプラグイン型ナビゲーシ ョ ンを記述する こ と をお勧めし ます。

色、 フォン ト 、 ロゴ等のもののみを一致させる必要がある場合は、 Style Sheet Mill を使用し、 標準ス タ イル エレ メ ン ト に新しい値を指定する方が手早 く済みます。

将来のデザイン変更のために柔軟性を残しながら、 すべての色、 フォン ト 、 および

ロゴを変更する必要がある場合、 善策は、 コンテンツ サーバーを使用して 1 つま

たは複数のブランデ ィ ング ヘッダ ポー ト レ ッ トおよびフ ッ タ ポー ト レ ッ ト を作成

し、 デフォル ト サブポータルあるいは主要コ ミ ュニテ ィにこれらを使用する こ とで

す。

プラグイン型ナビゲーシ ョ ンの例は、 Plumtree Support Center からダウンロードで

き ます。 プラムツ リーはまた、 ポータルで利用可能な 7 つのナビゲーシ ョ ンすべて

のソース コード を提供しています。

• ポータルに他のサイ ト とは完全に異なる固有のレ イアウ トおよびデザインを設定す

る必要がある場合

カス タムのプラグイン型ナビゲーシ ョ ンを使用するだけではな く、 各ページ タ イプ

の中央部分を表示するために使用される コア ビュー ク ラ スのい くつかを上書きする

必要があ り ます。 これには、 よ り多 く のプログラ ミ ングが必要にな り ますが、 プラ

ムツ リーの製品に付属の既存コード を基にして新しいビューを作成できます。

• ユーザーが特定の操作を実行した と きに、 ポータルが異なる動作をする よ う に設定

する場合

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-34

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ビジネスの導入 - ま とめ

PEI を記述する必要があ り ます。 PEI は、 他のページに リ ダイ レ ク トするために使用

するだけではな く、 データベースへのレコード情報の記録、 サーバーから収集され

た情報の確認あるいは検証、 セッシ ョ ン内でのフ ラグまたは特別な注釈の格納、 ま

たはその他の方法でイベン ト に対応するために使用できます。 使用でき る PEI イン

タフェースおよびすべての関連イベン ト は、 『UI Customization Guide』 に記載され

ています。 アクシ ョ ンが発生する前、 発生した後、 あるいはアクシ ョ ン と同時とい

う タ イ ミ ングに関連付ける こ とが可能な 50 を超える別々のイベン ト があ り ます。

• 1 つのユーザー グループに他のグループとは異なるユーザー エク スペ リ エンスを提

供したい場合

サブポータルは、 この目的のため設計されています。 も一般的なサブポータルの

使用方法は、 すべての機能が利用可能な基本ナビゲーシ ョ ンを使用した社内用のサ

ブポータルに全社員を割 り当て、 外部ユーザー (すなわち、 社内用のサブポータル

に割 り当てられていないすべてのユーザー) は、 制限付きの リ ン クのセッ ト のみを

表示する ヌルあるいは空のナビゲーシ ョ ンを使用するデフォル ト サブポータルに割

り当てる こ とです。 ポータルに付属の基本ナビゲーシ ョ ンをコンテンツ サーバーの

ブランデ ィ ング と併用する こ とによって、 必要な柔軟性を得る こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-35

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ビジネスの導入 - 一般的な要件 と解決案

一般的な要件 と解決案

• ユーザーがポータルをナビゲー トする際にユーザーのサブポータルを切 り替える方

法は ?

サーバーの API を使用して (Plumtree Support Center を参照)、 ユーザーに関連付け

られているサブポータルを変更できますが、 これは極めて複雑なオペレーシ ョ ンで

あ り、 パフォーマンスは低下し ます。 サブポータルはこのよ う な目的のためには設

計されていません。

これよ り も、 具体的に何を変更する必要があるかについてまず検討して く ださい。 ユーザーに表示される外観や リ ン クのみを変更する必要がある場合は、 極端に変更

する場合でも、 プラグイン型ナビゲーシ ョ ンを使用する こ とが 善策です。 また優

れたパフォーマンスを得られます。 ナビゲーシ ョ ンは固定である必要はあ り ません。

表示される HTML、 使用される リ ン ク、 表示される色、 フォン ト 、 javascript、 およ

び / または Flash アニ メーシ ョ ンは、 すべて多数あるセッシ ョ ン変数、 ユーザー プロフ ァ イル設定、 サーバー API の呼び出し、 拡張オブジェ ク ト データ プロパテ ィ、

XML フ ァ イルから ロード された値等に基づいて動的に設定する こ とができます。

• ポー ト レ ッ ト の HTML を編集し、 ポータルのス タ イルシー ト を変更する方法は ?

コンテンツ サーバー 主体のブランデ ィ ング ヘッダ ポー ト レ ッ ト を使用して く ださ

い。 2、 3 ク リ ッ クで、 動的な値をサポー トする タグ ヘルパーを含む HTML エデ ィ

タにアクセスできます。 このエデ ィ タを使用して新しいイ メージおよびス タ イル

シー ト をア ップロードでき ます。 1 つのス タ イルシー ト から別のス タ イルシー トへ

の変更は、 リ ス ト から選択するだけで容易に行 う こ とができます。

コンテンツ キャンバス ポー ト レ ッ ト を使用する こ と もお勧めし ます。 これらのポー

ト レ ッ ト は、 コ ミ ュニテ ィ ページの上部全体に表示されます。 コンテンツ サーバー

と併用する こ とによ り、 社員に 新のイベン トおよびニュースを提供するための優

れた方法と して利用できます。

• 1 つのポータルを 2 つのド メ イン ア ド レスで使用し、 それぞれのド メ インに別々の

外観を持たせる方法は ?

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-36

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ビジネスの導入 - 一般的な要件 と解決案

参照 URL を確認し、 各ド メ インに対して異なる外観を表示するプラグイン型ナビ

ゲーシ ョ ンを使用できます。

ダイナ ミ ッ ク ディ スカバ リ を使用してログイン ページをオーバーラ イ ドする こ とに

よ り、 ド メ インに基づいてログインの外観を変更する こ と もでき ます。

ド メ インに基づいて、 ゲス ト ユーザーに異なるデフォル ト ホームページを表示する

場合は、 PEI を導入する こ と を検討して く ださい。 OnAfterLogin PEI を使用する こ

とによって、 要求ヘッダに含まれている ド メ インに基づいてゲス ト ユーザーを異な

る コ ミ ュニテ ィへ リ ダイ レ ク トする こ とができます。

• ログイン ページを全 く表示しないよ う にする方法は ?

PEI を記述せずに、 ゲス ト ユーザーにログイン ページを表示しないよ う にするに

は、 \settings\config ディ レ ク ト リ にあるポータル設定フ ァ イル (j_config.xml また

は n_config.xml) の中の設定を変更する必要があ り ます。 変更するプロパテ ィは、

Authentication セクシ ョ ンの GuestRedirectLogin です。 この値を 0 に設定する と、 自

動的にゲス ト ユーザーのマイ ページに リ ダイ レ ク ト されます。

次に、 そのページにログイン ポー ト レ ッ ト を設定する こ とによって、 社員がログイ

ンでき る よ う にする こ とができます。 社員用に別のサブポータルを設定し、 それぞ

れの機能とナビゲーシ ョ ン オプシ ョ ンを制御でき る よ う にする必要があ り ます。

• 複雑な認証の仕組みを使用するため、 ログイン ページで認証元のド ロ ップダウン リス ト を表示しないよ う にする方法は ?

カス タムの認証元を作成する こ と を検討して く ださい。 そ うする こ とによ り、 独自

の方法で他の既存の認証元に対し認証を行えます。 また、 そのカス タムの認証元の

みを使用する よ う にポータルを設定できます。 選択でき る認証元が 1 つしかない場

合、 認証元のド ロ ップダウンは表示されません。

代わ り に、 OnBeforeLogin PEI を記述して、 直接ポータル内でカス タマイズした認

証を実行する こ と もでき ます。 これは拡張性またはパフォーマンスの高いアプロー

チではあ り ませんが容易に行 う こ とができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-37

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ビジネスの導入 - 一般的な要件 と解決案

• Visual Basic .NET でナビゲーシ ョ ン、 PEI、 ア クテ ィ ビテ ィ スペース等を作成する

こ とは可能ですか ?

はい、 可能です。 ポータルに付属のサンプル コードに Visual Basic で記述されたサ

ンプル PEI が含まれています。 .NET ポータルの場合、 Visual Basic .NET、 C#、 C++等、 Microsoft の CLR がサポー トするすべての言語を使用できます。

• ポー ト レ ッ ト にポータルの他のページを参照する リ ン ク を追加する方法は ?

エンタープラ イズ ウ ェブ開発キッ ト (EDK) をダウンロード して、 pt:opener タグを

参照して く ださい。 プラムツ リー コンテンツ サーバーのブランデ ィ ング ポー ト レ ッ

ト ウ イザードの中の Tag Helper は、 容易に使用でき るのでお勧めし ます。 Plumtree Support Center からダウンロードでき る、 ブランデ ィ ングのク イ ッ ク ス ター ト を使

用すれば、 Tag Helper をすぐに利用できます。

• ポータル バナー (ログイン フ ィールドおよび検索フ ィールドが含まれているバ

ナー) をオフにする方法は ?

ポータル バナーは、 プラグイン型のナビゲーシ ョ ン機能です。 ポータルに付属して

いるナビゲーシ ョ ンの う ちの 1 つ (どれでも可能) のソース コード を開いて、 いず

れかの INavType ク ラ スの IsFeatureEnabled() メ ソ ッ ド を参照して く ださい。 この メ

ソ ッ ドの中でポータル バナー、 ヘッダ ポー ト レ ッ ト 、 およびフ ッ タ ポー ト レ ッ ト

を非表示に設定できます。

• ページに設定されているポー ト レ ッ ト の各列に別々のス タ イル ク ラ スを適用する方

法は ?

MyPortalContentView を完全にオーバーラ イ ド し、 HTMLElements を編集して新し

いス タ イル ク ラ スを使用する よ う に設定する必要があ り ます。 既存のポータル コー

ドは、 すべての列項目に対して同一のス タ イルを使用する よ う に設定されています。

• 他のコ ミ ュニテ ィ ページへの リ ン ク を含んだポー ト レ ッ ト を作成する方法は ?

コ ミ ュニテ ィ ナレ ッジ ディ レ ク ト リ ポー ト レ ッ ト と言 う既製のポー ト レ ッ ト を使

用する こ とができます。 このポー ト レ ッ ト は、 コ ミ ュニテ ィ ナレ ッジ ディ レ ク ト リ

から作成できます。 詳細については、 コ ミ ュニテ ィ ナレ ッジ ベースの記事

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-38

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ビジネスの導入 - 一般的な要件 と解決案

DA_197368 「Creating Community Content Snapshot Portlets for Navigation」 (ナビ

ゲーシ ョ ン用のコ ミ ュニテ ィ コンテンツ スナップシ ョ ッ ト ポー ト レ ッ ト の作成方

法) を参照して く ださい。

• ポータルの外にあるページへの リ ン ク をナビゲーシ ョ ンに追加する方法は ?

サブポータルに リ ン ク と して追加するだけで十分です。 サブポータル エデ ィ タにこ

のよ う な機能が含まれています。 これらの リ ン クは、 そのサブポータルに関連付け

られているすべてのユーザーのナビゲーシ ョ ンの必須 リ ン ク タブに表示されます。 この方法で、 ウ ェブ リ ン ク、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ フォルダへの リ ン ク、 ド キュ

メ ン トへの リ ン ク、 およびコ ミ ュニテ ィ またはコ ミ ュニテ ィ ページへの リ ン ク を追

加する こ とができます。

• コンテンツ サーバーを使用せずにポータルの色と ス タ イルを変更する方法は ?

『UI Customization Guide』 に概説されている Style Sheet Mill を使用するか、

Plumtree Support Center のス タ イルシー ト ク イ ッ ク ス ター ト を参照して く ださい。 Style Sheet Mill では、 既存のス タ イルを編集し、 すべての言語用のス タ イルを再生

成するか、 または新しいス タ イルシー ト を作成して ミ ルに追加する こ とができます。 また、 EDK を使用して 「Portal-Style」 と言 う名前の管理基本設定を新しいス タ イル

シー ト の URL に設定するヘッダ ポー ト レ ッ ト を作成する こ と もできます。

• ポータル内で使用されているテキス ト メ ッセージを変更する方法は ?

ポータルのテキス ト メ ッセージは、 ポータルのインス トール時に settings/i18n にイ

ンス トールされる メ ッセージ フ ァ イルに含まれています。 テキス ト メ ッセージは、

い くつかのフ ァ イルに分割されてお り、 それらの各フ ァ イルは複数言語に翻訳され

ています。 ポータルの メ ジャー リ リースおよびマイナー リ リースの度にこれらの

フ ァ イルは更新されます。 したがって、 貴社が変更した内容を新しいフ ァ イルに適

用でき る よ うするために必ずバッ クア ップを取っておいて く ださい。 弊社では、 下

位互換性を保つために、 古い文字列を削除するのではな く新しい文字列を追加する

よ う に注意しています。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-39

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ビジネスの導入 - 一般的な要件 と解決案

新しい文字列を追加する必要がある場合は、 SampleMsgs.xml のよ う な新しいフ ァ

イルに追加し、 別々にコードにロード して く ださい。 そ うする こ とによ り、 追加し

た文字列が将来プラムツ リーが追加する文字列と重複しないこ と を保証できます。

• 独自の ト ップ バー ビューを作成する方法は ?

ダイナ ミ ッ ク ディ スカバ リ を使用して、 ト ップ バー ビューを独自に作成したもの

で上書きするか、 または ト ップ バーをオフにするプラグイン型ナビゲーシ ョ ンを作

成し、 必要なコンテンツをヘッダ ポー ト レ ッ ト に追加して く ださい。

• 「関連コ ミ ュニテ ィ 」 および 「サブコ ミ ュニテ ィ 」 への リ ン ク を非表示にする方法は?

これらへの リ ン ク を表示しないとい う プラグイン型ナビゲーシ ョ ンを作成する必要

があ り ます。 弊社の Support Center で使用されているプラグイン型ナビゲーシ ョ ンの

サンプル コード を Support Center からダウンロード し、 この目的のために使用でき

ます。

• OnBeforeLogin PEI で転送される先のページに関する情報を取得する方法は ?

まだログインしていないため、 サブポータルによってどのページに転送されるかを

前もって知る こ とはできません。 また、 他の場所に リ ダイ レ ク トする よ う に OnAfterLogin PEI が設定されている可能性もあ り ます。 しかし、 OnAfterLogin では、

現在のページ ID、 コ ミ ュニテ ィ ID (コ ミ ュニテ ィに参加している場合)、 および

ユーザーとセッシ ョ ン情報にアクセスする こ とができます。 このデータのみに基づ

いて別の場所に リ ダイ レ ク トする よ う に設定できます。

• ポータル バナーおよびログイン ページの挨拶文のテキス ト を変更する方法は ?

挨拶文を動的に設定する必要がある場合は、 ポータル バナーのビューおよび / また

はログイン ページのビューをオーバーラ イ ド し、 置き換える必要があ り ます。

ゲス ト ユーザー用の挨拶文は、 settings/i18n/<languagename>/ の中の

ptmsgs_portalcommonmsgs.xml とい う メ ッセージ フ ァ イルのエン ト リ #315 に設

定されています。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-40

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ビジネスの導入 - 一般的な要件 と解決案

各ユーザー用の設定可能な挨拶文もあ り ます。 各ユーザーは、 必要であれば、 ユー

ザー設定でその設定を変更できます。 この挨拶文 ( 「Welcome, 」 ) のデフォル ト値

は、 ptmsgs_portalcommonmsgs.xml のエン ト リ #546 に設定されています。

• ポータルで ASP ページまたは JSP ページを使用できますか ?

はい、 使用できます。 ASP ページまたは JSP ページを リ ダイ レ ク ト オブジェ ク ト の

リ ン ク または宛先と して指定する こ とができます。 したがって、 アクテ ィ ビテ ィ スペースおよび PEI はそれらに リ ダイ レ ク ト でき ます。 EDK の呼び出しおよび ASP ページや JSP ページ内のサーバー コード を使用する こ と も可能であ り、 ポータルの

多 く の属性や機能にアクセスする こ とができます。 も っ と も このアプローチは、 正

当なデザイン とい う よ り は迅速に対応するための手段と して考えるべきです。

ASP ページおよび JSP ページは、 アクテ ィ ビテ ィ スペースまたはプラグイン型ナビ

ゲーシ ョ ンの内部で使用する こ とはできません。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-41

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ビジネスの導入 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブの展開方法

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブの展開方法

エンタープラ イズ ウ ェブを計画し構築した後、 ユーザーが確実にそれを活かして利用す

る よ う にするために、 エンタープラ イズ ウ ェブをマーケテ ィ ングする方法について検討

する必要があ り ます。 以下にい くつかのマーケテ ィ ングのアイデアを示し ます。

• 宣伝と記念品

o E メール広告

o ボイ ス メールによ る宣伝

o ポータルのマウス パッ ド

o ポータルのロゴ と URL をプ リ ン ト した T シャツ

o ポータルのス ク リーン セーバー

• ニュースレ ター

o 会社幹部の推薦文

o ス ク リーン シ ョ ッ ト

o 機能の紹介

o Q&A

o ポータルの用語集

o チームの連絡先

o ト レーニングの日程

• ポス ターやバナー

o 壁の掲示板の代わ り に人事関係者のためのコ ミ ュニテ ィに関する広告を貼る

ユーザーに 初にエンタープラ イズ ウ ェブを公開する際は、 ユーザーに新しい機能を紹

介する必要があ り ます。 例えば、 次のよ う なものを提供する こ と をお勧めし ます。

• Flash によ るツアー

o フ ィーチャ ツアーを提供し、 ユーザーをイン ト ラネッ ト からポータルに誘導し

ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-42

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ビジネスの導入 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブの展開方法

o ツアーから直接ポータルに リ ン ク し ます。

• オンラ イン ツアー

o 顧客や見込み客にポータル サービスのプレビューを提供し ます。

o コ ス ト効果が良い

o 便利

• ビデオ ツアー

o ビジネス リーダーの証言は採用を促進し ます。

o 簡単に見れて、 いろいろな知識を習得できます。

ユーザーがエンタープラ イズ ウ ェブを引き続き使用する よ う にするには、 ヘルプ / サポー ト機能にすぐアクセスでき る よ う にする こ とが も重要です。

• オンラ イン :

o 1 つのポー ト レ ッ ト を使用して大抵のユーザーの質問に答えられる よ う にし ま

す。 デフォル ト のマイ ページの目立つと ころに設定して く ださい。

• オフ ラ イン :

o 全社員に簡潔なポータル ハン ドブッ ク を配布

o 注釈付きのポータル ス ク リーン シ ョ ッ ト

o FAQ

o 重要な連絡先

エンタープラ イズ ウ ェブに面白いコンテンツを追加する こ と も必要です。 ユーザーが毎

朝ログインしたいと思わせる よ う に、 面白いコンテンツを他のサイ ト で探さな く てもい

いよ う にする必要があ り ます。

• ポー ト レ ッ ト を使ったゲームやク イズ

o ポータルへの興味を持たせる

o ス ト レスを解消するためにデス クの前に留まる よ う にする

• ユーザーが遊びや勉強のために毎日続けてアクセスする よ う に仕向ける

o 漫画

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 4-43

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ビジネスの導入 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブの展開方法

o 今日の言葉

o 今日の ヒ ン ト

o 魔法の 8 ボールの占い

o 星占い

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド4-44

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5 運用保守

この章はエンタープラ イズ ウ ェブの保守を担当するエンタープラ イズ ウ ェブ管理者お

よび IT 要員を対象にしています。 この章では、 エンタープラ イズ ウ ェブの保守、 問題

の ト ラブルシューテ ィ ング、 およびパフォーマンスの監視を行 う方法について説明し ま

す。

運用保守のチ ェ ッ ク リ ス ト

運用システムの保守に必要な定期作業に関する推奨事項を以下に示し ます。

• 毎日

o ポータル内のポー ト レ ッ ト 、 コ ミ ュニテ ィ、 およびその他のオブジェ ク ト のセ

キュ リ テ ィの変更

o ユーザーの役割権限の変更

o リ モー ト サーバーへの新規および既存アプ リ ケーシ ョ ンやポー ト レ ッ ト の発行

o ポータル サーバー、 データベース、 および リ モー ト サーバーの CPU、 メ モ

リー、 およびハード ディ ス クの使用量に対する警告の監視、 可用性の確保

• 毎週

o 1 つまたは複数のエンタープラ イズ ウ ェブ サーバーへの リ リースのインス トー

• 毎月

o 運用環境への新しいハード ウ ェア (例えば、 新しい リ モー ト サーバー、 ハード ディ ス ク等) の増設

• 随時

o ポータル パッチのインス トール

o Microsoft/Dell/ ウ イルス ソ フ ト ウ ェアのサーバー パッチのインス トール

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-1

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運用保守 - ト ラ ブルシューテ ィ ング ツール

ト ラ ブルシューテ ィ ング ツール

ポータルで発生した問題の原因を特定するための様々なツールが提供されています。 例えば、 プラムツ リーが提供している PTSpy やマシンに搭載されているその他のツールを

使用する こ とができます。 これらのツールを問題の解決に役立てる こ とができます。

この節では、 以下の ト ラブルシューテ ィ ング ツールについて説明し ます。

• 「パフォーマンス モニタ カウンタ」、 5-2 ページ

• 「Plumtree Analytics Server」、 5-16 ページ

• 「PTSpy」、 5-19 ページ

• 「ソースの表示」、 5-24 ページ

• 「ODBC のテス ト方法」、 5-26 ページ

パフ ォーマンス モニ タ カウン タ

プラムツ リー コーポレー ト ポータルには、 ポータルのパフォーマンスの 適化に役立

つい くつかのパフォーマンス モニタ カウンタが付属しています。 パフォーマンス モニ

タは、 以下の機能を提供し ます。

• リ アルタ イム パフォーマンス データの図表化

• パフォーマンス データのロギング

• パフォーマンス データに対する条件に基づいた警告通知

• パフォーマンス データの現在の値を記載したレポー ト の作成

パフォーマンス モニタ アプ リ ケーシ ョ ンの詳細については、 パフォーマンス モニタの

資料およびオンラ イン ヘルプを参照して く ださい。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-2

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運用保守 - パフ ォーマンス モニ タ カウン タ

パ フ ォーマンス モニ タ リ ングの活用方法

プラムツ リーのパフォーマンス カウンタを使用して以下を行 う こ とができます。

• 様々なユーザー アクテ ィ ビテ ィの使用回数の合計の図表化またはログの作成

• セキュ リ テ ィ監査のためにログインの失敗をログに記録する

• エラーの監視を行い、 多発している問題を特定する

• ポータルのテス トおよび ト ラブルシューテ ィ ング

ポータルのテス トおよび ト ラブルシューテ ィ ングを行 う際は、 PPE カウンタ、 データ

ベース カウンタ、 認証カウンタ、 および PortalPages カウンタの組み合わせを使用して

く ださい。 これらのカウンタを使用する こ とによって、 ポータルの安定性が低下する傾

向を特定した り、 問題の様々な原因を調査した りする こ とができます。 また、 テス ト時

にこれらのカウンタを使用する こ とによって、 貴社のプラムツ リー システムのボ ト ル

ネッ ク を特定した り、 プラムツ リー サーバーのパフォーマンスや負荷を測定した りする

こ とができます。

パフォーマンス モニタの警告は、 以下を行 う ために使用し ます。

• 特定の条件が発生した場合に指定したプログラムを実行する

• CPU の使用率が高 く なった場合に警告を通知する

• 空き メモ リーが少な く なった場合に警告を通知する

• ASP Requests Queued (現在キューに入っている要求数) が高 く なった場合に警告を

通知する

• PPE がダウンして自動的に リ ブー ト された場合に警告を通知する

以下のよ う に、 リ ソースの ト レン ド分析を行 う ためにパフォーマンス カウンタを使用す

る こ とができます。

• 長期間にわたるパフォーマンス データのログを作成する

• 新しいハード ウ ェアを増設する時期を決定する

• ボ ト ルネッ ク を特定する

• も効果的なチューニング方法を決定する

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-3

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運用保守 - パ フ ォーマンス モニ タ カウン タ

提供 されているパ フ ォーマンス モニ タ カウン タ

以下に示すプラムツ リー パフォーマンス モニタ オブジェ ク ト (グループ) およびカウ

ンタを利用できます。

表 5-1: 提供されているプラ ムツ リー パフォーマンス モニタ カウンタ ( 1 / 7 )

オブジェ ク ト カウンタ

プラムツ リー :認証

• Authentication Concurrent Calls(認証の同時呼び出し)

• Authentication Queries/sec(認証クエ リ / 秒 )

• Authentication Query Time(認証クエ リ時間)

• Total Authentication Queries(認証クエ リ の合計数)

プラムツ リー :バイナリ ゲー ト ウェ イ

• Bytes received (受信バイ ト数)

• Bytes received/sec(受信バイ ト数 / 秒)

• Bytes sent (送信バイ ト数)

• Bytes sent/sec (送信バイ ト数 / 秒)

• Download Requests(ダウンロード要求数)

• Download Requests/sec(ダウンロード要求数 / 秒)

• Upload Requests(ア ップロード要求数)

• Upload Requests/sec(ア ップロード要求数 / 秒)

プラムツ リー :BSTR の割り当て

• Allocated BSTRs(割 り当てられた BSTR 数 )

• BSTR Allocs/sec(BSTR の割 り当て / 秒)

• Total BSTR Allocs(割 り当てられた BSTR の合計)

• Total BSTR Frees(開放された BSTR の合計)

• Total BSTR Reallocs(再割 り当てされた BSTR の合計)

プラムツ リー :データベース

• Database Concurrent Calls(データベースへの同時呼び出し数)

• Database Queris/sec(データベース クエ リ数 / 秒)

• Database Query Time(データベースのクエ リ時間)

• Database Query Totals(データベース クエ リ の合計数)

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-4

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運用保守 - パフ ォーマンス モニ タ カウン タ

プラムツ リー :ビル ト イン ポー ト レ ッ ト プロバイダ

• CommunityPublications Portlet Generation Time (milliseconds)(CommunityPublications ポー ト レ ッ

ト の生成時間 ( ミ リ秒単位))

• CommunityPublications Portlet Requests/sec(CommunityPublications ポー ト レ ッ

ト の要求数 / 秒)

• Java Portlet Generation Time (milliseconds)(Java ポー ト レ ッ ト の生成時間 ( ミ

リ秒単位))

• Java Portlet Requests/sec (Java ポー ト レ ッ ト の要求数 / 秒)

• Login Portlet Generation Time (milliseconds)(ログイン ポー ト レ ッ ト の生成時間

( ミ リ秒単位))

• Login Portlet Requests/sec (ログイン ポー ト レ ッ ト の要求数 /秒)

• MyFolders Portlet Generation Time (milliseconds)(MyFolders ポー ト レ ッ ト の生成時間

( ミ リ秒単位))

• MyFolders Portlet Requests/sec(MyFolders ポー ト レ ッ ト の要求数 /秒)

• MyPublications Portlet Generation Time (milliseconds) (MyPublications ポー ト レ ッ ト の生成時間 ( ミ リ秒単位))

• MyPublications Portlet Requests/sec (MyPublications ポー ト レ ッ ト の要

求数 / 秒)

• Search Portlet Generation Time (milliseconds)(検索ポー ト レ ッ ト の生成時間 ( ミリ秒単位))

• Search Portlet Requests/sec (検索ポー ト レ ッ ト の要求数 / 秒)

• Total CommunityPublications Portlet Requests (CommunityPublications ポー ト レ ッ ト要求の合計数)

• Total Java Portlets Requests(Java ポー ト レ ッ ト要求の合計数)

• Total Login Portlet Requests(ログイン ポー ト レ ッ ト要求の合計

数)

• Total MyFolders Portlet Requests(MyFolders ポー ト レ ッ ト要求の合

計数)

• Total MyPublications Portlet Requests(MyPublications ポー ト レ ッ ト要求

の合計数)

• Total Search Portlet Requests(検索ポー ト レ ッ ト要求の合計数)

表 5-1: 提供されているプラ ムツ リー パフォーマンス モニタ カウンタ ( 2 / 7 )

オブジェ ク ト カウンタ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-5

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運用保守 - パ フ ォーマンス モニ タ カウン タ

プラムツ リー :MPPE

• Avg Request Size (平均要求サイズ)

• Bytes Received/sec(受信バイ ト数 / 秒)

• Bytes Sent/sec (送信バイ ト数 / 秒)

• Client Errors/sec(ク ラ イアン ト エラー数 / 秒)

• Connect Delay (接続の遅延時間)

• DNS Time (DNS 時間)

• Net Reliability (総合的な信頼性)

• Receive Delay (受信の遅延時間)

• Requests Sent/sec (送信要求数 / 秒)

• Resolver Delay (Resolver の遅延時

間)• Response Size (応答サイズ)

• RTT• Send Delay (送信の遅延時間)

• Server Delay (サーバーの遅延時間)

• Server Errors/sec(サーバー エラー数 / 秒)

• Server Information replies/sec(サーバー情報応答数 / 秒)

• Server Is Up (サーバー稼働中)

• Server Redirects/sec(サーバー リ ダイ レ ク ト回数 / 秒)

• Server Retries/sec(サーバー リ ト ラ イ回数 / 秒)

• Server Successes/sec(サーバー成功回数 / 秒)

• Socket Closures/request(ソ ケ ッ ト のク ローズ回数 / 要求)

• Socket Errors/request(ソ ケ ッ ト エラー数 / 要求 )

• Socket Errors/sec(ソ ケ ッ ト エラー数 / 秒)

• SSL Certificate Errors/sec(SSL 証明書のエラー数 / 秒)

• SSL Connections Closed/sec(閉じ られた SSL 接続 / 秒 )

• SSL Connections/sec(SSL 接続数 / 秒 )

• SSL Contexts(SSL コンテキス ト数)

• SSL Errors/sec(SSL エラー数 / 秒)

• Total Bytes Received(受信バイ ト数の合計)

• Total Bytes Sent(送信バイ ト数の合計)

• Total Client Errors(ク ラ イアン ト エラーの合計数)

• Total Requests Sent(送信要求の合計数)

• Total Server Errors(サーバー エラーの合計数)

• Total Server Information replies(サーバー情報応答の合計数)

• Total Server Redirects(サーバー リ ダイ レ ク ト回数の合計)

• Total Server Retries(サーバー リ ト ラ イ回数の合計)

• Total Server Successes(サーバー成功回数の合計)

• Total Server-Initiated SocketClosures(サーバーによって閉じ られたソケ ッ ト の合計数)

• Total Socket Closures(閉じ られたソケ ッ ト の合計数)

表 5-1: 提供されているプラ ムツ リー パフォーマンス モニタ カウンタ ( 3 / 7 )

オブジェ ク ト カウンタ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-6

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運用保守 - パフ ォーマンス モニ タ カウン タ

• Socket Reuse(ソ ケ ッ ト の再利用)

• Sockets Closed By Server/sec(サーバーによって閉じ られたソケ ット数 / 秒)

• Sockets Closed/sec(閉じ られたソケ ッ ト数 / 秒)

• Sockets Connected(接続している ソケ ッ ト数)

• Sockets Opened/sec(開かれたソケ ッ ト数 / 秒)

• Sockets/request(ソ ケ ッ ト数 / 要求)

• Total Socket Errors(ソ ケ ッ ト エラーの合計数)

• Total Sockets Opened(開かれたソケ ッ ト の合計数)

• Total SSL Certificate Errors(SSL 証明書エラーの合計数)

• Total SSL Closures(閉じ られた SSL 接続の合計数)

• Total SSL Connections(SSL 接続の合計数)

• Total SSL Errors(SSL エラーの合計数)

プラムツ リー :オブジェ ク ト カウン ト

• Current Objects(現在のオブジェ ク ト数)

• Number of constructions(生成されたオブジェ ク ト の数)

• Number of destructions(破棄されたオブジェ ク ト の数)

プラムツ リー :オブジェ ク トサイズ

• Current size (現在のサイズ)

• Total allocated (割 り当ての合計)

• Total freed (開放の合計)

表 5-1: 提供されているプラ ムツ リー パフォーマンス モニタ カウンタ ( 4 / 7 )

オブジェ ク ト カウンタ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-7

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運用保守 - パ フ ォーマンス モニ タ カウン タ

プラムツ リー :PortalPages

• Admin Searches (管理検索数)

• Admin Searches/sec(管理検索数 / 秒)

• Advanced Searches (詳細検索数)

• Advanced Searches/sec(詳細検索数 / 秒)

• Banner Searches (バナー検索数)

• Banner Searches/sec(バナー検索数 / 秒)

• Community Pages Viewed(表示されたコ ミ ュニテ ィ ページの

数)

• Community Pages Viewed/sec(表示されたコ ミ ュニテ ィ ページの

数 / 秒)

• Document Click-throughs(ド キュ メ ン トへのク リ ッ ク スルー

の数)

• Document Click-throughs/sec(ド キュ メ ン トへのク リ ッ ク スルー

の数 / 秒)

• Errors (エラー数)

• Errors/sec (エラー数 / 秒)

• Failed Logins (ログイン失敗の回数)

• Failed Logins/sec(ログイン失敗の回数 / 秒 )

• Gateway Pages Viewed(表示されたゲー ト ウ ェ イ ページの

数)

• Gateway Pages Viewed/sec(表示されたゲー ト ウ ェ イ ページの

数 / 秒)

• MyPages Viewed(表示されたマイ ページの数)

• MyPages Viewed/sec(表示されたマイ ページの数 / 秒)

• Selection Searches(選択用の検索数)

• Selection Searches/sec(選択用の検索数 / 秒)

• Successful Logins(ログイン成功の回数)

• Successful Logins/sec(ログイン成功の回数 / 秒 )

• Total Hits ( ヒ ッ ト数の合計)

• Total Hits/sec ( ヒ ッ ト数の合計 / 秒)

• Total Open Sessions(オープン セッシ ョ ン数の合計)

• Total Open Sessions/sec(オープン セッシ ョ ン数の合計 / 秒)

表 5-1: 提供されているプラ ムツ リー パフォーマンス モニタ カウンタ ( 5 / 7 )

オブジェ ク ト カウンタ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-8

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運用保守 - パフ ォーマンス モニ タ カウン タ

プラムツ リー :ポー ト レ ッ ト

• CPU Cycles (CPU サイ クル数)

• Latency ms (遅延、 ミ リ秒単位)

• Requests Executing(実行中の要求の数)

• Requests per sec.(1 秒当た り の要求数)

• System time µs(システム時間、 µs 単位)

• Total Errors (合計エラー数)

• Requests Total (合計要求数)

• User time µs(ユーザー時間、 µs 単位)

プラムツ リー :ポー ト レ ッ ト キャ ッシュ

• Cache Validations/sec(キャ ッシュ バ リデーシ ョ ン数 / 秒)

• Cached Content Size(キャ ッシュ されたコンテンツのサイズ)

• Errors Masked/sec(マス ク されたエラー数 / 秒)

• Fresh Cache Hits/sec(新規キャ ッシュ ヒ ッ ト数 / 秒)

• Hit Rate ( ヒ ッ ト率)

• Portlet Requests/sec(ポー ト レ ッ ト要求数 / 秒)

• Total Cache Validations(キャ ッシュ バ リデーシ ョ ンの合計

数)

• Total Errors Masked(マス ク されたエラーの合計数)

• Total Fresh Cache Hits(新規キャ ッシュ ヒ ッ ト の合計数)

• Total Portal Requests(ポータル要求の合計数)

• Total Uncacheable Responses(キャ ッシュ不能応答の合計数)

• Uncacheable Responses/sec(キャ ッシュ不能応答数 / 秒)

表 5-1: 提供されているプラ ムツ リー パフォーマンス モニタ カウンタ ( 6 / 7 )

オブジェ ク ト カウンタ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-9

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運用保守 - パ フ ォーマンス モニ タ カウン タ

プラムツ リー :統合キャ ッシュ

• Cache Hits (キャ ッシュの ヒ ッ ト数)

• Cache size (キャ ッシュのサイズ)

• Deletes (削除数)

• Deletes/sec (削除数 / 秒)

• Hash table utilization(ハッシュ テーブルの使用率)

• Hit Rate ( ヒ ッ ト率)

• Hits/sec ( ヒ ッ ト数 / 秒)

• Inserts (挿入数)

• Inserts/sec (挿入数 / 秒)

• LRU calls (LRU コール数)

• Max Objects/Hash entry(ハッシュ エン ト リ ご との 大オブ

ジェ ク ト数)

• Objects in cache(キャ ッシュ内のオブジェ ク ト数)

• Objects/Hash entry(ハッシュ エン ト リ ご とのオブジェ

ク ト数)

• Searches (検索数)

• Searches/sec (検索数 / 秒)

• TTL calls (TTL コール数)

• Utilization % (使用率 %)

表 5-1: 提供されているプラ ムツ リー パフォーマンス モニタ カウンタ ( 7 / 7 )

オブジェ ク ト カウンタ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-10

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運用保守 - パフ ォーマンス モニ タ カウン タ

パ フ ォーマンス モニ タ カウン タの実行

注意 : パフォーマンス モニタ カウンタを使用するには、 システム パフォーマン

スのプロフ ァ イルを正し く設定した上で、 パフォーマンス ログ と警告サービス

を適切な権限を持つユーザーと して実行する必要があ り ます。

プラムツ リー パフォーマンス モニタ カウンタを使用するには次を行います。

1. [ スタート | プログラム | 管理ツール | パフォーマンス ] を ク リ ッ ク し ます。

2. パフォーマンス モニタ アプ リ ケーシ ョ ンで、 グラ フを右ク リ ッ ク し、 [ カウンタの

追加 ] を ク リ ッ ク し ます。 ビューにカウンタを追加するためのダイアログ ボッ ク ス

が表示されます。

a. 監視する コンピュータを選択し ます。

b. 追加する必要があるカウンタが含まれているパフォーマンス オブジェ ク ト を選

択し ます。

c. ビューに追加する 1 つまたは複数のパフォーマンス カウンタを選択し ます。

d. 必要であれば、 監視する 1 つまたは複数のインス タンスを選択し ます。

e. 後に、 [ 追加 ] を ク リ ッ ク し ます。 指定したカウンタがビューに追加されます。

カウンタの結果をログに記録するには次を行います。

1. パフォーマンス モニタ アプ リ ケーシ ョ ンで、 [ パフォーマンス ログと警告 ] を展開表

示し ます。

2. [ カウンタ ログ ] を右ク リ ッ ク して、 [ 新しいログの設定 ] を選択し ます。

3. ログの名前を入力し、 [OK] を ク リ ッ ク し ます。

4. 表示されたダイアログボッ ク スで、 ログに記録するオブジェ ク トやカウンタを追加

し、 データをログに記録する頻度を指定し、 [OK] を ク リ ッ ク し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-11

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運用保守 - パ フ ォーマンス モニ タ カウン タ

パ フ ォーマンスの監視に関する推奨事項

この節では、 エンタプラ イズ ウ ェブの健康状態を保つために監視する こ と をお勧めする

パフォーマンス モニタ カウンタについて説明し ます。

注意 : ほとんどのパフォーマンス モニタ カウンタのユーザー インタフェースに

ある [ 説明 ] ボタンを ク リ ッ クする こ とによ り、 そのパフォーマンス モニタ カウンタに関する情報を表示できます。 例えば、 以下に ASP.NET の Requests Current カウンタの情報を示し ます。

現在の要求数、 キューにある もの、 現在実行中のもの、 ク ラ イアン トへ

の書き込み待ちのものを含みます。 ASP.NET プロセスモデルで、 このカ

ウンタがプロセス モデル設定セクシ ョ ンで定義された requestQueueLimit を超えた場合、 ASP.NET は要求を拒否し ます。

この節の中で説明しているカウンタに関する詳細情報が必要な場合は、 [ 説明 ] ボタンを ク リ ッ ク して説明を表示させて く ださい。

システム全体の健康状態 (すべてのサーバー)

• Processor

o % Processor Time (_Total)  すべての CPU の CPU 使用率の合計を示し ます。

o % Processor Time (各 CPU)

各 CPU の CPU 使用率を示し ます。

• Systemo Context Switches/sec

Context Switches/sec (コンテキス ト の切 り替え / 秒) は、 CPU の使用率に関す

る重要な統計値です。 システムに高い負荷がかかる と、 Context Switches/sec は 10,000 以上にな り ます。 マルチプロセッサ システムの場合、 CPU の使用率が比

較的低 く ても、 このよ う な負荷はシステムをオーバーロード させる こ とがあ り ま

す。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-12

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運用保守 - パフ ォーマンス モニ タ カウン タ

o Processor Queue Length (プロセッサ キューの長さ)

• Process (必要な各サーバー プロセスについて)

o % Handle Count   (ハン ドル数)

o % Processor Time (CPU の使用率)

o Private Bytes (専用バイ ト数)

物理 メモ リー (RAM) およびデ ィ ス クにページングされた メモ リーを含む、 プ

ロセスに割 り当てられた メモ リー量

o Thread Count (ス レ ッ ド数)

o Virtual Bytes (仮想バイ ト数)

既に割 り当てられているすべての メモ リーを含む、 このプロセスへの メモ リーの

割 り当てのために予約されたア ド レス スペース

o Working Setこのプロセスによって使用される物理メモ リー量

• Paging File

o % Usage (_Total) (全体の使用率)

• PhysicalDisk

o % Disk Time (デ ィ ス クの使用率)

o Disk Transfers/sec (デ ィ ス ク上の読み取 り と書き込みの速度)

この 2 つのカウンタ値のいずれかが大き く上昇した場合、 デ ィ ス ク操作が集中して

いる こ と を示し ます。

• Network Interface

o Bytes Total/sec (合計バイ ト数 / 秒)

ネッ ト ワークの飽和状態は、 パフォーマンス問題の原因になる こ とがあ り ます。 このカウンタは帯域使用率の概算を示し ます。

• Memory

o Available MB (利用可能なバイ ト数)

個々のプロセスで利用可能な物理メモ リーのサイズ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-13

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運用保守 - パ フ ォーマンス モニ タ カウン タ

ポータル サーバー固有のカウン タ

• プラムツ リー : ポータル ページ

o All Page per sec counters (全ページの秒単位のカウンタ類)

o Total Hits/sec ( ヒ ッ ト数の合計 / 秒)

o Total Open Sessions (オープン セッシ ョ ン数の合計)

• プラムツ リー : ポー ト レ ッ ト キャ ッシュ

o Portlet Requests/sec (ポー ト レ ッ ト要求数 / 秒)

o Fresh Cache Hits/sec (新規キャ ッシュ ヒ ッ ト数 / 秒)

o Cache Validations/sec (キャ ッシュ バ リデーシ ョ ン数 / 秒)

o Errors Masked/sec (マス ク されたエラー数 / 秒)

o Hit Rate ( ヒ ッ ト率)

o Cached Content Size (キャ ッシュ されたコンテンツのサイズ)

.NET 固有のカウン タ

• .NET CLR Memory

o # Bytes in all Heaps (全 ヒープのバイ ト数)

o Gen 2 Collections

o Gen0 Heap Size (Gen0 ヒープ サイズ)

o Gen1 Heap Size (Gen1 ヒープ サイズ)

o Gen2 Heap Size (Gen2 ヒープ サイズ)

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-14

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運用保守 - パフ ォーマンス モニ タ カウン タ

• ASP.NET

o Application Restarts (アプ リ ケーシ ョ ンの再起動回数)

o Applications Running (実行中のアプ リ ケーシ ョ ンの数)

o Request Execution Time (要求の実行時間)

o Request Wait Time (要求の待ち時間)

o Requests Current (現在の要求数)

o Requests Queued (キューイングされた要求数)

o Requests Rejected (拒否された要求数)

• ASP.NET Applications

o Anonymous Requests (匿名要求数)

o Anonymous Requests/sec (匿名要求数 / 秒)

o Requests Executing (実行中の要求の数)

o Requests Failed (失敗した要求の数)

o Requests Timed Out (タ イムアウ ト した要求の数)

o Requests Total (要求数の合計)

o Requests/Sec (要求数 / 秒)

o Sessions Active (ア クテ ィブなセッシ ョ ンの数)

o Sessions Timed Out (タ イムアウ ト したセッシ ョ ンの数)

o Sessions Abandoned (破棄されたセッシ ョ ンの数)

o Sessions Total (セ ッシ ョ ン数の合計)

データベースおよび Java アプ リ ケーシ ョ ン サーバーの監視

プラムツ リー データベースは、 Windows の各種パフォーマンス モニタ カウンタをサ

ポー ト しています。 WebLogic、 Tomcat、 および WebSphere は、 これらのカウンタをサ

ポー ト していません。 これらのシステムは、 独自の監視機能を提供しています。 詳細に

ついては、 各システムの資料を参照して く ださい。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-15

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運用保守 - Plumtree Analyt ics Server

Plumtree Analyt ics Server

Plumtree Analytics Server は、 プラムツ リー ポータル専用に設計された、 詳細な利用状

況を把握し分析するためのツールです。 このポータルのア ドオン機能を使用して、 ポー

タルの投資対効果 (ROI) を評価した り、 利用動向に基づいて将来のビジネス機会を予

測する こ とができます。 Plumtree Analytics Server には、 アウ ト オブボッ ク スで使用可

能な以下の機能が含まれています。

• 利用状況の追跡のための メ ト リ ク ス : Analytics Server は、 ポータル エンジンに直接

接続し、 コ ミ ュニテ ィやポー ト レ ッ ト 、 ド キュ メ ン トへのアクセス、 さ らには検索

クエ リ 、 ログインなど、 基本ポータル機能に対する メ ト リ ッ ク スを取得し ます。

• ユーザーの行動の追跡 : コ ミ ュニテ ィへの訪問などを含む利用パターンを追跡する

こ とができます。 ポータルの利用時間を知る こ と もでき ます。

• ユーザー プロフ ァ イルとの関連付け : メ ト リ ク ス情報をユーザー プロフ ァ イル情報

と関連付ける こ とによって、 利用状況の追跡レポー ト を国、 企業、 部門などのプロ

フ ァ イル データ別に表示した り フ ィルタ した りする こ と を可能にし ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-16

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運用保守 - Plumtree Analyt ics Server

Plumtree Analytics Server は、 以下のレポー ト を提供し ます。 これらのレポー ト は、

フ ィルタ、 グループ化、 表示形式のオプシ ョ ンを設定する こ とによってカス タマイズで

きます。

表 5-2: Analyt ic Server のレポー ト

レポー ト 説明 特徴

Community Traffic(コ ミ ュニテ ィのト ラ フ ィ ッ ク量)

ポータル内の各コ ミ ュニテ ィのト ラ フ ィ ッ ク情報を表示し ます。

ト ラ フ ィ ッ ク量を示す次の 3 つのメ ト リ ク ス

が表示されます。

• Hits ( ヒ ッ ト数) : コ ミ ュニテ ィ内のページ

が表示された回数

• Visits (訪問数) : コ ミ ュニテ ィへのユー

ザーの訪問回数各訪問においては、 1 回または複数回の ヒ ッ

ト が発生し ます。

• Users (ユーザー数) : コ ミ ュニテ ィ を訪問し

たユニーク ユーザーの数 ユーザーは、 も利用されている コ ミ ュニテ ィの一覧、 も利用されていないコ ミ ュニテ ィの一覧、 または選択したコ ミ ュニテ ィの一覧を表示する こ とができます。

Community Response Time(コ ミ ュニテ ィの応答時間)

ポータル内の各コ ミ ュニテ ィの平均応答時間、 大応答時間、および 小応答時間を表示し ます。

応答時間は、 ポータルがコ ミ ュニテ ィ ページ

に対する要求を受信してから、 ク ラ イアン トに HTML 応答が送信されるまでの時間と して

測定されます。 ユーザーは、 大応答時間の一覧、 小応答時間の一覧、 または選択したコ ミ ュニテ ィの応答時間の一覧を表示する ことができます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-17

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運用保守 - Plumtree Analyt ics Server

Portlet Usage(ポー ト レ ッ トの利用状況)

ゲー ト ウ ェ イ されたポー ト レ ット の利用状況に関する統計を表示し ます。

ト ラ フ ィ ッ ク量を示す次の 2 つのメ ト リ ク ス

が表示されます。

• Activity (操作の数) : ポー ト レ ッ ト内のオ

ブジェ ク ト (ボタン、 リ ン ク等) への ヒ ット回数

• Users (ユーザー数) : ポー ト レ ッ ト で操作を

行ったユニーク ユーザー数

ユーザーは、 も利用されているポー ト レ ット の一覧、 も利用されていないポー ト レ ット の一覧、 または選択したポー ト レ ッ ト の一覧を表示する こ とができます。

Portal Traffic(ポータルのト ラ フ ィ ッ ク量)

ポータル内のポータル ページ

の表示回数の集計を表示し ます。

Portal Users(ポータル ユー

ザー)

ポータルのユーザー アカウン

ト に関する統計情報を表示し ます。

ユーザーの獲得数および利用状況を示す以下の 4 つのメ ト リ ク スが表示されます。

• Total (合計) : ポータルに登録されている

ユーザー アカウン ト の合計

• Added (追加されたユーザー) : 一定の日付

範囲内でポータルにおいて作成された (新規) ユーザー アカウン ト の数

• Active (ア クテ ィブ) : 一定の日付範囲内で

ポータルを利用したアクテ ィブ ユーザーの

• Inactive (非ア クテ ィブ) : 一定の日付範囲内

でポータルを利用しなかった非アクテ ィブ ユーザーの数

Portal Logins(ポータルへのログイン)

ポータルへのログイン回数の合計を表示し ます。

表 5-2: Analyt ic Server のレポー ト

レポー ト 説明 特徴

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-18

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運用保守 - PTSpy

PTSpy

PTSpy はプラムツ リー コーポレー ト ポータルをデバッグするためのツールです。 PTSpy は、 ポータルの稼動中にデバッグ情報と基本的な状態情報を抽出し ます。 これらの情報

は問題や設定エラーを把握するために必要です。

PTSpy は、 高度にチューニングされてお り、 運用中のポータル サーバー上で大きなオー

バヘッ ド を発生させる こ と な く実行する こ とができます。 また PTSpy は、 細かなフ ィル

タ リ ング、 保存されている ログ フ ァ イルの表示、 エラーの強調表示、 検索、 ソー ト等を

含む追加機能も提供し ます。

ト レースの種類を追加する とパフォーマンスが低下し ますが、 運用環境ですべての警告

およびエラー ト レースがオンのままでも、 全体のパフォーマンスに影響はあ り ません。

Portal Duration(ポータルの訪問時間)

ユーザーがポータルを訪問した際の利用時間を表示し ます。

訪問時間は、 ユーザーがログインしてから ログオフするまでの時間か、 またはユーザーがログインしてから、 一定の時間 (設定可能)何も操作を行わな く なるまでの時間と して測定されます。 このレポー ト には、 平均訪問時間と 大訪問時間の両方が表示されます。

Search Keywords (検索

された語句)

ポータルで も多 く検索された語句のランキングを表示し ます。

ポータルで も多 く検索された検索語句のト ップ 5、 ト ップ 10、 ト ップ 25、 ト ップ 50、または ト ップ 100 の リ ス ト を選択して表示で

きます。

Document Views (ドキュ

メ ン トの表示)

ポータルで表示された ド キュ メン ト に関する統計情報を表示します。

表示される ド キュ メ ン ト の統計情報には次の 2 つのメ ト リ ク スが含まれます。

• Top Documents ( ト ップ ド キュ メ ン ト ) : も表示された ド キュ メ ン ト と各ド キュ メ ント の表示回数の一覧

• Folders (フ ォルダ) : ナレ ッジ ディ レ ク ト リ

のフォルダ別に示した ド キュ メ ン ト の表示回数

表 5-2: Analyt ic Server のレポー ト

レポー ト 説明 特徴

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-19

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運用保守 - PTSpy

通常は、 ポータルを稼働させたまま、 これらの メ ッセージをログ フ ァ イルに書き込み続

ける こ とができます。 後で必要な と きにこれらの メ ッセージを参照できます。

弊社がお勧めする戦略は、 警告とエラー ト レースを有効にしたままの状態にし、 これら

の ト レースをフ ァ イルにログする こ とです。 そ うする こ とによって、 問題が発生した際

に、 問題の内容についてある程度把握する こ とが可能にな り ます。 通常、 これは、 問題

を解決するために十分な情報です。

注意 : PTSpy を稼働させる こ とはシステムに影響を与えませんが、 PTSpy の詳細

機能は影響を与える こ とがあ り ます。 PTSpy の一部の詳細機能は、 ポータルの状

態を変更し ます。 例えば、 [Gateway] コンポーネン ト の下に [Disable Gateway Caching] とい う オプシ ョ ンがあ り ます。 このボッ ク スをチェ ッ ク し、 PTSpy を閉じ る と、 ゲー ト ウ ェ イ キャ ッシングは無効のままにな り ます。 PTSpy の詳細

機能を使用した場合は、 必ずデバッグを終了した後に PTSpy を ([Runtime Settings] ダイアログ ボッ ク スで) リ セッ ト して く ださい。 実行時の設定につい

ては、 「実行時の設定」、 5-22 ページを参照して く ださい。

PTSpy の使用方法

PTSpy を使用するには次の手順に従って く ださい。

1. オー ト メーシ ョ ン サーバーやポータル サーバー等、 PTSpy を実行する コンポーネン

ト を決定し ます。

ク ローラや発行等、 ジ ョ ブが必要な機能で障害が発生している場合は、 オー ト メー

シ ョ ン サーバーで PTSpy を実行し ます。 一方、 ウ ェブ ユーザー インタフェースの

部分を使用している際にエラーが発生した場合は、 ポータル サーバーで PTSpy を実

行し ます。

2. PTSpy を実行するには、 [ スタート | プログラム | Plumtree | PTSpy] を ク リ ッ ク し ま

す。

通常は、 デフォル ト設定で PTSpy を実行する こ とによって、 発生している問題をあ

る程度把握する こ とができます。 さ らに詳細な情報が必要な場合は、 [View | Runtime Settings] を ク リ ッ ク して実行時の設定を変更して く ださい。 実行時の設定

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-20

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運用保守 - PTSpy

については、 「実行時の設定」、 5-22 ページを参照して く ださい。 オンまたはオフに

する各種設定について相談したい場合は、 プラムツ リーのカス タマー サポー ト にお

問い合わせ く ださい。

3. 問題箇所を絞 り込んで再現し ます。

• あるジ ョ ブの障害である場合は、 他のジ ョ ブが実行されていないと きにそのジ ョ

ブが実行される よ う に設定し ます。

• エラー メ ッセージが発生した場合は、 そのエラーを再現し ます。

PTSpy は、 操作時に実行された関数の呼び出しをログに記録し ます。

4. PTSpy の出力 (PTSpy のウ ィ ン ド ウ またはログ フ ァ イル) を参照し、 発生している

問題に関連するエラーを見つけて く ださい。 PTSpy の出力については、 「PTSpy の出

力」、 5-23 ページを参照して く ださい。

次の単語を検索して く ださい。

• error (エラーを示す標準用語)

• ADO error (プラムツ リー データベースに接続する際の問題を示す用語)

• Java stack trace (エラーを示す標準用語)

• timeout (プラムツ リー サーバーのいずれかに接続する際の問題を示す用語)

PTSpy の出力にエラーが含まれている場合は、 エラーの前後の内容を参照して、 他

に異常があるかど う かを確認して く ださい。 PTSpy を使用する こ とによって、 エ

ラーの内容を把握する と と もに、 エラーが発生した関数を特定する こ とができます。

以下に PTSpy の出力の例を示し ます。

ADO Error [0]: Number = 0x80004005, NativeError = 0x6, Source = Microsoft OLE DB Provider for ODBC Drivers, Description = [Microsoft][ODBC SQL Server Driver][Nam[TRACE, PID 458, TID 546, 14:34:35] ed Pipes]Specified SQL server not found., SQLState = 08001

まず、 「error」 等、 問題を示す用語が出力に含まれているかど う かを確認し ます。 こ

の例では、 出力に 「ADO Error」 とい う用語が含まれてお り、 プラムツ リー データ

ベースに接続する際に問題が発生したこ と を示しています。 この情報を基に ト ラブ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-21

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運用保守 - PTSpy

ルシューテ ィ ングの次の手順を実行し ます。 この例の場合、 次の手順は ODBC 接続

を確認する こ とです。 詳細については、 「ODBC のテス ト方法」 とい う節を参照して

く ださい。

様々なエラーの解決方法については、 プラムツ リー ナレ ッジ ベースを検索するか、

またはプラムツ リーのカス タマー サポー ト にお問い合わせ く ださい。

5. 問題の調査が終了した後、 PTSpy をデフォル ト設定に戻し ます。 [View | Runtime Settings] を ク リ ッ ク して、 [Runtime Settings] ダイアログボッ ク スで [Reset] を ク

リ ッ ク し ます。 PTSpy への操作によってポータルの動作が変化し ます。 例えば、

ゲー ト ウ ェ イ キャ ッシング といった低いレベルまで変更される場合があ り ます。 したがって、 調査を終了した後に PTSpy を リ セッ トする こ とによって、 ポータルが正

常に動作する こ と を保証できます。

実行時の設定

実行時の設定では、 各コンポーネン ト に対する異なる ト レースをオンまたはオフに設定

する こ とができます。 実行時の設定を編集するには、 [View | Runtime Settings] を ク

リ ッ ク して く ださい。

デフォル ト で、 実行時の設定は、 ト レースの種類別に分類されています。 ト レースの種

類ご とにオンまたはオフに設定できます。

• Debug レベルの ト レースは も詳細な ト レースであ り、 開発者は問題の詳細な情報

を取得する こ とができます。

• Info レベルの ト レースは、 システムの正常状態における基本的な情報を記録し ます。 これが標準 ト レースです。

• Warn レベルの ト レースは、 異常状態に関する情報を記録し ますが、 必ずし も問題が

発生している とは限 り ません。 多 く の場合、 これらの警告は設定を変更する こ とに

よって解決できます。 例えば、 ポー ト レ ッ ト がタ イムアウ ト した場合、 警告が ト

レースに記録されます。 この場合、 ポー ト レ ッ ト のデフォル ト のタ イムアウ ト値を

増やすこ とによって、 よ り高い頻度で内容がユーザーに表示される よ う にする こ と

ができます。

• Error レベルの ト レースは、 修復する必要のあるシステムの問題を記録し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-22

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運用保守 - PTSpy

• Fatal レベルの ト レースは、 ポータルが正常に稼動しな く なる原因となる重大なエ

ラーを記録し ます。 この ト レースは常に有効になっています。

• Function ト レースは、 debug レベルの ト レース と同様、 開発者に役立つ ト レースで

す。 コードがどのよ う に実行されているかを記録し ます。

• Performance ト レースは、 特定のアクテ ィ ビテ ィの実行にかかった時間の測定値を記

録するので、 チューニングに役立てる こ とができます。

• Action ト レースは、 新しいイベン ト の実行を記録し ます。 例えば、 ポータルで新し

い要求を受信し、 その要求の処理を開始した際、 または処理を終了した際等が記録

されます。 この ト レース レベルは、 (warn、 error、 fatal と同様) デフォル ト でオン

に設定されています。 警告またはエラーの原因と なった具体的な操作を特定するた

めに使用する こ とができます。 例えば、 warn レベルの ト レースに、 警告の原因に関

する情報が記載されていない場合、 そのスレ ッ ドの action ト レースを参照する こ と

によって、 例えば、 警告が発生する前に URL へのアクセスが行われたこ とが分か り

ます。

[Runtime Settings] ダイアログのビューを [Component] に変更する こ とによって、 ポー

タルの各部分を分けて表示する こ とができます。 このビューでは、 コンポーネン ト ご と

に ト レースをオンまたはオフにする こ とができます。 このビューには、 ト レースの種類

別のビューよ り も多 く のオプシ ョ ンが含まれていますが、 一般的に、 これらの 2 つの

ビューは、 各コンポーネン ト の異なる ト レースの種類をオン / オフにするためのマ ト

リ ッ ク ス と して使用できます。

PTSpy の出力

PTSpy には、 出力の中の有用な情報を見つけ出すためのい くつかの機能が搭載されてい

ます。

• 検索 (Ctrl+F)

• 異なる ト レース レベルを表示する色の設定 (例えば、 warn ト レースには青、 error ト レースには赤、 fatal ト レースには、 背景の強調表示などを設定できます。)

• 列のソー ト

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-23

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運用保守 - ソースの表示

PTSpy は、 すべてのプロセスおよびスレ ッ ドのすべての ト レース メ ッセージを取得し ま

す。 複数のスレ ッ ドがすべて同時に ト レース されるので、 通常、 内容が重な り ます。 特定のスレ ッ ドのすべての行を強調表示するには、 [Edit | Highlight from Same Thread] をク リ ッ ク し ます。

エラーが頻繁に発生し、 ログが一杯になる こ とがあ り ます。 数千の ト レース メ ッセージ

がある場合、 タ イプによって分類する こ とによって、 1 つの問題の頻度について十分な

予測ができます。 同一の warn ト レースあるいは error ト レースの メ ッセージが連続して

発生している場合は、 通常、 問題が発生している こ と を示しています。

ソースの表示

ウ ェブ ページは、 HTML コードによって記述されていますが、 HTML コードは、 プラム

ツ リー アクテ ィ ビテ ィ スペースによって生成されます。 表示ページの HTML の他に、

下位のフレームワークによって基本情報が各ページに挿入されます。 また、 ページにエ

ラーがある場合は、 エラー フレームワークによって追加のデバッグ情報が挿入される こ

とがあ り ます。 これらの情報を収集するために、 ウ ェブ ページの HTML ソースを参照す

る こ とができます。 エラーがあるページの HTML には、 通常、 エラーに関する詳細な情

報が記載されています。

ソースの表示の用途

ソースの表示は、 ポータルのページでエラーが発生した場合、 またはそのページに関す

る基本情報が必要な場合に、 そのページの情報を収集するために使用し ます。 例えば、

ポータルのページで、 「An unexpected error occurred when trying to start the Editor.」 (このエ

デ ィ タを起動中に予期せぬエラーが発生し ま した。) のよ う なエラーが発生した場合は、

ソースの表示を行って く ださい。 このエラー メ ッセージにはエラーの原因等が記載され

ていませんが、 ページの HTML ソース コード を表示する こ とによって、 エラーの原因

を把握でき る場合があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-24

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運用保守 - ソースの表示

ソースの表示の使用方法

ウ ェブ ページを表示した状態で、 ブラ ウザの メ ニューの [ 表示 | ソース ] を ク リ ッ ク し

ます。 そ うする と、 そのページの HTML が表示されます。 ブラ ウザのメ ニューが使用で

きない場合は、 ページを右ク リ ッ ク して [ ソースの表示 ] を ク リ ッ クする こ とによって

ソースを表示でき る場合があ り ます。 ただし、 この方法でソースを表示した場合、 フ

レームのあるページでは、 右ク リ ッ ク を行ったフレームのソースのみが表示されます。 ソースが表示された後、 次の節で説明する情報を検索する こ とができます。

ソースの表示か ら取得できる情報

各ポータル ページには、 以下の基本情報が含まれています。

• ポータルをホス ト しているサーバーを特定するには、 「Hostname:」 を検索し ます。 サーバーのホス ト名は、 ソースの中の次のコ メ ン ト部分に記載されています。 「<!--Hostname: MyServer-->」

• ポータルのビルドに関する情報を取得するには、 「Portal Version:」、 「Changelist:」、および 「Build Date:」 とい う語句を検索し ます。

• ページの生成時間などのタ イ ミ ング情報を取得するには、 「Total Request Time:」、「Control Time:」、 「Page Construction Time:」、 および 「Page Display Time:」 を検索

し ます。

ページでエラーが発生した場合は、 ソースを表示する こ とによって、 詳細情報を取得で

き る場合があ り ます。 次の 3 つの要素を検索する こ とができます。

• エラーを表示するには、 「alertErrorTitle」 を検索し ます。 複数の関連する HTMLElements でこのテキス ト が使用されている場合があるため、 検索を繰 り返す

必要があるかも しれません。

• エラーの詳細情報を表示するには、 「Extended Error Message:」 とい う語句を検索し

ます。 詳細なエラー メ ッセージは、 「<!--Extended Error Message: Sample Extended Error message.-->」 のよ う に HTML のコ メ ン ト の中に含まれてお り、 ページには表

示されません。 この詳細情報は、 開発者およびアクテ ィ ビテ ィ スペースによって制

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-25

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運用保守 - ODBC のテス ト方法

御されていますが、 ユーザーインタフェースに表示されるエラー メ ッセージ と同じ

である場合がよ く あ り ます。

• また、 「unexpected error」 とい う語句も検索する必要がある場合があ り ます。 ポータ

ルで予期せぬエラーが発生した場合、 エラーのス タ ッ ク ト レースは、 通常、 HTML のコ メ ン ト内の挿入されます。 以下の例は、 エラーの原因を示してお り、 この メ ッ

セージを基にさ らなるデバッグが必要にな り ます。

<!--An unexpected error occurred when trying to start the Editor.: com.plumtree.openfoundation.util.XPException: An unexpected error occurred when trying to start the Editor.at com.plumtree.portalpages.admin.editors.group.GroupModel.DoTaskOnStartEditor(GroupModel.java:411)

ODBC のテス ト方法

ODBC のテス ト を役立てる方法

「Cannot log on as a guest user.」 とい う よ う なログオン エラーが発生した場合は、 ODBC 接続のテス ト を行って く ださい。 プラムツ リー データベースへの接続が確立されていな

い場合、 ポータルにログオンする こ とはできません。 プラムツ リー データ ソース名は、

プラムツ リー データベースを指し示すよ う に設定されてお り、 データベースへの接続を

確立し ます。 ポータルにログオンできない場合は、 このデータ ソース名をテス ト し、

データベースに接続でき る こ と を確認する必要があ り ます。

ODBC のテス ト方法 : SQL Server

プラムツ リー データベース用に作成した DSN (データ ソース名) の動作を確認するた

めに ODBC テス ト を使用して く ださい。 DSN が正し く設定されている こ と を確認する必

要があ り ます (また、 DSN がプラムツ リー データベースを指し示している こ と を確認

する必要があ り ます)。 DSN が正し く設定されている こ と を確認するために簡単なテス

ト を実行する こ とができます。 このテス ト で DSN が正し く設定されていないこ とが判明

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-26

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運用保守 - ODBC のテス ト方法

した場合、 DSN を再設定する必要があ り ます。 そのよ う な場合は、 以下に示す DSN の再設定手順を行って く ださい。

SQL Server データベースへの接続をテス ト する方法

SQL Server を使用している場合は、 以下の手順に従って ODBC データ ソース名のテス

ト を行って く ださい。

1. [ スタート | プログラム | 管理ツール | データ ソース (ODBC) ] を ク リ ッ ク し ます。

2. [ システム DSN] タブで、 Plumtree Data Source を ク リ ッ ク し、 [ 構成 ] を ク リ ッ ク し

ます。

3. [ サーバー ] ド ロ ップダウン リ ス ト にプラムツ リー データベースがホス ト されてい

るマシンが表示されている こ と を確認して、 [ 次へ ] を ク リ ッ ク し ます。

4. [ ユーザーが入力する SQL Server 用のログイン ID とパスワードを使う ] が選択されて

いる こ と を確認し ます。 [ ログイン ID] と [ パスワード ] にプラムツ リー データベー

ス用の正しいログイン情報が設定されている こ と を確認し、 [ 次へ ] を ク リ ッ ク し ま

す。

5. [ 既定のデータベースを以下のものに変更する ] が選択されてお り、 ド ロ ップダウン リ ス ト でプラムツ リー データベースが選択されている こ と を確認し、 [ 次へ ] を ク

リ ッ ク し ます。

6. [ 完了 ] を ク リ ッ ク し ます。

7. [ODBC Microsoft SQL Server セッ ト ア ップ ] ダイアログ ボッ ク スで、 [ データ ソー

スのテスト ] を ク リ ッ ク し、 プラムツ リー DSN が正し く設定されている こ と を確認

し ます。

プラムツ リー DSN を使用してプラムツ リー データベースに接続できた場合は、 「テ

ス ト は無事に完了し ま した」 とい う メ ッセージが表示されます。

「テス ト は無事に完了し ま した」 とい う メ ッセージが表示されなかった場合は、 プラム

ツ リー DSN がプラムツ リー データベースを指し示すよ う に正し く設定されていません。 DSN を正し く設定するために、 上記の 2 ~ 6 の手順を再度実行し、 手順 3 でプラムツ

リー データベースをホス ト しているマシンが選択されている こ と を再確認して く ださ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-27

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運用保守 - ODBC のテス ト方法

い。 また、 手順 4 で [ ユーザーが入力する SQL Server 用のログイン ID とパスワードを使

う ] オプシ ョ ンが選択されてお り、 正しいログイン ID とパスワードが設定されている こ

と を再確認して く ださい。 プラムツ リー データベースに接続できない も一般的な原因

の 1 つは、 プラムツ リー DSN 用の正しいログイン ID とパスワードが設定されていない

こ とです。

ODBC のテス ト方法 : Oracle

Oracle のテス ト概念は、 SQL Server のテス ト に非常に類似しています。 DSN を選択し

て、 テス ト機能を使用し ます。 以下に、 Plumtree Data Direct Oracle Driver を使用してい

る場合 (ODBC データ ソース ア ド ミ ニス ト レータの [ システム DSN] タブのド ラ イバの

列に 「Plumtree Data Direct Oracle Driver」 と表示されている場合) の手順を示し ます。

Oracle データ ベースへの接続をテス ト する方法

Oracle を使用している場合は、 以下の手順に従って ODBC データ ソース名のテス ト を

行って く ださい。

1. [ スタート | プログラム | 管理ツール | データ ソース (ODBC) ] を ク リ ッ ク し ます。

2. [ システム DSN] タブで、 Plumtree Data Source を ク リ ッ ク し、 [ 構成 ] を ク リ ッ ク し

ます。

3. [General] タブで以下を確認し ます。

a. [Host] に Oracle が実行されているマシンの名前または IP ア ド レスが設定されて

いる こ と を確認し ます。

b. [Port Number] に Oracle 環境の正しいポー ト番号が設定されている こ と を確認

し ます。

c. [SID (System IDentifier)] に Oracle 環境の正しい SID が設定されている こ と を確

認し ます。

適切な値については、 貴社の Oracle 管理者にお問い合わせ く ださい。

4. [Advanced] タブを ク リ ッ ク し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-28

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運用保守 - ODBC のテス ト方法

a. [Default User Name] がプラムツ リー データベースのユーザー名に設定されてい

る こ と を確認し ます。

b. [Local Timezone Offset] ボッ ク スが空白のままである こ と を確認し ます。

c. [Default Buffer Size for Long/LOB Columns] が 1024 に設定されている こ と を確

認し ます。

d. [Application Using Threads] と [Enable N-CHAR Support] のチェ ッ クボッ ク ス

のみがチェ ッ ク されている こ と を確認し ます。 これらのオプシ ョ ンは選択されて

いる必要があ り ます。

e. 3 つのド ロ ップダウン リ ス トすべてに 「0」 が選択されている こ と を確認し ま

す。

5. [Performance] タブを ク リ ッ ク し ます。

a. [Array Size] が 60000 に設定されている こ と を確認し ます。

b. [Lock Timeout] が -1 に設定されている こ と を確認し ます。

c. [User Current Schema for SQLProcedures]、 [Catalog Functions Include Synonyms]、 および [Enable Scrollable Cursors] のチェ ッ クボッ ク スがチェ ッ

ク されている こ と を確認し ます。

d. [Enable Static Cursors for Long Data] のチェ ッ クボッ ク スは選択されていない

こ と を確認し ます。

e. [Cached Cursor Limit] が 32 に設定されている こ と を確認し ます。

f. [Cached Description Limit] が 0 に設定されている こ と を確認し ます。

6. [Failover] タブを ク リ ッ ク し ます。 フェ イルオーバーはサポー ト されていないので、

空白になっているはずです。

7. [About] タブを ク リ ッ ク し ます。 ド ラ イバの正しいバージ ョ ンが使用されている こ と

を確認し ます (ポータルのインス トール ガイ ド を参照して く ださい)。

8. [Test Connect] を ク リ ッ ク し ます。

9. ポータルが Oracle に接続するために使用するユーザー名とパスワード をダイアログ

ボッ ク スに入力し、 [OK] を ク リ ッ ク し ます。 「Connection Established!」 とい う メ ッ

セージが表示されるはずです。 テス ト が成功する と、 Oracle プラムツ リー データ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-29

Page 322: プラムツリー エンタープライズ ウェブ スイート 5 · プラムツリー コーポレート ポータル 5.0 以上、プラムツリー オプション エンタープライズ

運用保守 - ODBC のテス ト方法

ベースへの接続が確立されます。 テス ト が失敗した場合は、 接続は確立されません。 詳細については、 Oracle DBA に相談して く ださい。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-30

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運用保守 - エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ コ ンテンツのテス ト と ト ラ ブルシューテ ィ ング

エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ コ ンテンツのテス ト と ト ラ ブルシュー

テ ィ ング

この節では、 ポータル コンテンツに関する一般的な問題の ト ラブルシューテ ィ ングに役

立つ情報を提供し ます。 ポータル コンテンツ とは、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ に格納されて

いるすべてのコンテンツを意味し ます。

全般

• 検索更新エージェン ト (SUA)

o SUA とは、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ内のド キュ メ ン ト を含むポータル内のすべて

のオブジェ ク ト を インデッ ク スするビル ト イン ポータル オペレーシ ョ ンです。 ポータル内のオブジェ ク トへの変更は、 SUA の実行が完了するまで検索結果に

は反映されません。 SUA は、 スケジュールが設定された一連のジ ョ ブによって

実行されます。 デフォル ト で、 これらのジ ョ ブは 10 分ご とに実行される よ う に

設定されていますが、 この頻度を変更する こ とは可能です。 SUA ジ ョ ブ間の間

隔が検索更新エージェン ト の 1 回の実行に要する実時間よ り長いこ と を確認し

て く ださい。 例えば、 検索更新エージェン ト の実行に 5 分かかる場合、 SUA ジ ョ ブ間の間隔が 5 分よ り長いこ と を確認して く ださい。 SUA ジ ョ ブ間の間隔

が 1 つの SUA ジ ョ ブの実行に要する時間よ り短い場合、 そのジ ョ ブは完了状態

にな り ません。

o 必要な数の SUA を実行する こ とは可能ですが、 すべて別々のジ ョ ブで実行する

必要があ り ます。 異なる SUA ジ ョ ブを同時に実行する こ と も可能です。 例えば、

1 つの SUA ジ ョ ブの実行に 5 分かかる場合、午前 9 時に開始する 1 つ目の SUA と、 午前 9 時 2 分に開始する 2 つ目の SUA ジ ョ ブを作成する こ とができます。

しかし、 同じジ ョ ブの実行間隔は 5 分よ り長 くする必要があ り ます (例えば、

10 分間隔で実行するなど)。

o ユーザーが、 ポータル バナーあるいは詳細検索を使用してポータル検索を実行

した場合、 ポータルは SUA によって作成された検索サーバー インデッ ク スに基

づいて結果を返し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-31

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運用保守 - 全般

• ナレ ッジ ディ レ ク ト リ を参照した際に、 「the Search Server could not be contacted」(検索サーバーに通信できませんでした) とい う エラーが通知される場合

ポータルでは、 2 つの方法でナレ ッジ ディ レ ク ト リ のフォルダを参照でき る よ う に

なっています。 1 つ目は、 検索結果によ る方法、 も う 1 つは、 データベースの呼び出

しを使用する方法です。 検索によ る参照は、 データベースによ る参照と全 く同一に

見えます。 検索によ る参照の利点は、 データベースへの負荷を削減でき る こ とです。 データベースによ る参照の利点は、 データが常に利用可能な 新のデータである こ

とです (前述の通 り、 SUA が実行されるまで検索結果には変更が反映されません。)

o プラムツ リー検索サーバーが稼動している こ と を確認し ます。

o ポータルが適切な検索サーバーに接続されていて、 接続情報が正しいこ と を確認

し ます。 接続情報は、 管理ページからアクセス可能な検索サーバー マネージャ ユーテ ィ リ テ ィの中で指定し ます。

o データベースによ る参照に切 り替えるには、 管理ページからナレ ッジ ディ レ ク

ト リ の基本設定ユーテ ィ リ テ ィ を開いて、 [ ソースの参照 :] をデータベースに変

更し ます。

• ナレ ッジ ディ レ ク ト リ のド キュ メ ン ト にゲー ト ウ ェ イを設定する方法

ド キュ メ ン ト にゲー ト ウ ェ イを設定する と、 ユーザーのウェブ ブラ ウザは、 ポータ

ル経由でド キュ メ ン ト を取得し ます。 そ うする こ とによ り、 ユーザーのウ ェブ ブラ

ウザが、 ド キュ メ ン ト が格納されている コンピュータに直接接続しないよ う にする

こ とができます。 これは、 外部ユーザーが内部コンピュータ上のド キュ メ ン ト にア

クセスする必要がある場合に有用です。

o データ ソースが、 ゲー ト ウ ェ イを使用する よ う に設定されている こ と を確認し

ます。 管理オブジェ ク ト ディ レ ク ト リ で、 データ ソースを開きます。 [ メ イン設

定 ] ページの URL タ イプの部分で [ ド キュ メ ン ト を開 く と きにゲー ト ウ ェ イを

使用する ] を選択し ます。

o コンテンツ サーバーのコンテンツにゲー ト ウ ェ イを設定する場合、 ク ローラに

設定されている コンテンツ サーバーのパスが、 コンテンツ サーバー ク ローラ ウ ェブ サービスの HTTP 設定ページに設定されているゲー ト ウ ェ イ URL プレ

フ ィ ッ ク ス パス と同一である こ と を確認し ます。 例えば、 ウ ェブ サービスの

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-32

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運用保守 - ク ローラ

ゲー ト ウ ェ イ URL プレフ ィ ッ ク ス パスが

http://contentserver.mycompany.com/ptcs/publishedcontent/public に設定されてい

る場合、 ク ローラに設定されているパス も このパスで始まる必要があ り ます。 この場合、 http://contentserver/ptcs/publishedcontent/public/employee_profiles/ を ク

ロールする よ う にク ローラを設定した場合、 ゲー ト ウ ェ イの設定されていないコ

ンテンツが取得されます。

o ド キュ メ ン ト が、 ゲー ト ウ ェ イ無しで一度ポータルにク ロールされた後、 そのド

キュ メ ン ト を変更してゲー ト ウ ェ イを設定する こ とはできません。 また、 その逆

の場合も同じです。 この場合、 ド キュ メ ン ト を削除し、 正し く ク ロールし直す必

要があ り ます。

ク ローラ

• ク ローラがポータルにド キュ メ ン ト を インポー ト しない場合

o ジ ョ ブが実行されたこ と を確認し ます。 ジ ョ ブ履歴を開き、 後の実行日が設定

した日付である こ と を確認し ます。 ジ ョ ブが実行されなかった場合は、 ジ ョ ブが

格納されているフォルダがオー ト メーシ ョ ン サーバー ユーテ ィ リ テ ィに登録さ

れている こ と を確認し ます。

o ク ローラのジ ョ ブがエラー無しで実行されたこ と を確認し ます。 後に実行され

たジ ョ ブの状態が 「Succeeded」 (成功) でなければな り ません。

o ジ ョ ブの状態が 「Failed」 (失敗) の場合、 ジ ョ ブ履歴ログで 「error」 とい う単

語を検索し、 必要に応じてエラーを解決し ます。

o ク ローラの宛先フォルダにフ ィルタが設定されている場合は、 ク ロールされた ド

キュ メ ン ト が、 フ ィルタによって除外されていないこ と を確認し ます。 フ ィルタ

によってク ロールされた ド キュ メ ン ト が除外された場合、 フ ィルタの制限によっ

て ド キュ メ ン ト がク ロールされなかったこ と を示すメ ッセージがジ ョ ブ履歴ログ

に記録されます。

o データ ソースを確認し、 ク ロールする ド キュ メ ン ト タ イプがデータ ソースの定

義に含まれている こ と を確認し ます。

o ク ローラの種類によっては、 特定のフ ァ イルを除外または包含する よ う に設定で

きます。 例えば、 ウ ェブ ク ローラの場合、 特定フォーマッ ト の URL のみを包含

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-33

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運用保守 - ポータル検索

した り 、 あるいは特定フォーマッ ト の URL を除外する よ う にク ローラを設定す

る こ とができます。 このよ う な場合は、 包含 / 除外のプロパテ ィが正し く設定さ

れている こ と を確認する必要があ り ます。

o データ ソースが利用するユーザー アカウン ト に、 ク ロールする ソース フ ァ イル

へのアクセス権が設定されている こ と を確認し ます。 ク ロール元と して設定する

ソース フォルダを選択する際に、 ポータルは、 現在編集を行っているユーザー

の ネッ ト ワーク ID に基づいて選択可能なフォルダを決定し ます。 一方、 ク ロー

ラは、 ク ロールを実行する際に、 データ ソース ユーザーの権限に基づいてアク

セス可能なフ ァ イルを決定し ます。 編集を行 う ユーザーとデータ ソース ユー

ザーにはソース フ ァ イルに対する異なるアクセス権限が設定されている可能性

があ り ます。

o ク ローラを以前に実行したこ とがある場合、 特定のド キュ メ ン ト が既に削除また

は拒否された可能性があ り ます。 デフォル ト で、 ク ローラは、 既にク ロールした

ド キュ メ ン ト を取得しないよ う に設定されています。 以前に削除あるいは拒否さ

れた ド キュ メ ン ト を再度ク ロールするには、 ク ローラの [ 詳細設定 ] ページでク

ローラをそのよ う に設定する必要があ り ます。 しかし、 この場合、 ク ローラは以

前に削除あるいは拒否されたすべてのド キュ メ ン ト を再度ク ロールし ます。

• NT 用のプラムツ リー ク ローラ ウ ェブ サービス (NT CWS) によってク ロールされ

た ド キュ メ ン ト にプロパテ ィが関連付けられていない場合

o Microsoft Office ド キュ メ ン ト に関しては、 NT CWS は Office アプ リ ケーシ ョ ン

の API を使用して ド キュ メ ン ト のプロパテ ィ を取得し ます。 したがって、 NT CWS が導入されているマシンに Microsoft Office がインス トールされている こ

と と、 Office アプ リ ケーシ ョ ン (例えば、 Word、 Excel、 PowerPoint 等) が起動

でき る こ と を確認する必要があ り ます。

ポータル検索

• フォルダまたはド キュ メ ン ト が検索結果と して返されるが、 それにアクセス し よ う

とする とエラーになる場合

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-34

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運用保守 - ポータル検索 / スナ ッ プシ ョ ッ ト ク エ リ ポー ト レ ッ ト

オブジェ ク ト の ACL への変更は、 SUA によって検索コレ クシ ョ ンに反映されます。 SUA がまだ実行されていない場合、 ユーザーがアクセス権を持たないオブジェ ク ト

が検索結果に一時的に表示される こ とがあ り ます。

o SUA が実行されたこ と を確認し ます。

• ナレ ッジ ディ レ ク ト リ の階層の一部分へのアクセスを制限するためにフォルダを保

護したが、 そのフォルダのサブフォルダやド キュ メ ン ト が検索結果に表示される場

ユーザーがフォルダに対して読み取 り アクセス権を持っている場合、 そのフォルダ

は検索結果に表示されます。

o ナレ ッジ ディ レ ク ト リ の階層内の各フォルダを保護する必要があ り ます。

ポータル検索 / スナ ッ プシ ョ ッ ト ク エ リ ポー ト レ ッ ト

• ユーザーがド キュ メ ン ト を検索しても見つからない場合、 スナップシ ョ ッ ト クエ リ ポー ト レ ッ ト の中にド キュ メ ン ト が表示されない場合、 または 「No results were returned for this search」 (この検索に一致する結果はあ り ませんでした) とい う エ

ラーがスナップシ ョ ッ ト クエ リ ポー ト レ ッ ト に表示される場合

o ド キュ メ ン ト が承認されていない可能性があ り ます。 編集モードでナレ ッジ ディ レ ク ト リ を開いた場合、 承認されていないド キュ メ ン ト の隣に赤い点が表示

されます。 ド キュ メ ン ト が承認されていない場合は、 ド キュ メ ン ト の隣のボッ ク

スをチェ ッ ク して、 上の メ ニューで [承認 ] を ク リ ッ ク し ます。

o ド キュ メ ン ト がク ロールされた後、 または提出された後に SUA が実行されてい

ない可能性があ り ます。 ド キュ メ ン ト が SUA によってインデッ ク ス されたかど

う かを確認する容易な方法は、 ナレ ッジ ディ レ ク ト リ を参照する こ とです。 ディ レ ク ト リ を参照して (編集モードではないこ とに注意) ド キュ メ ン ト が見つ

かった場合、 ド キュ メ ン ト がインデッ ク ス されている こ と を意味し ます。

o 近ド キュ メ ン ト のセキュ リ テ ィ を変更した場合、 その後に SUA が実行されて

いない可能性があ り ます。 ド キュ メ ン ト のセキュ リ テ ィへの変更は直ぐには反映

されません。 代わ り に、 SUA が、 セキュ リ テ ィが変更された ド キュ メ ン ト のイ

ンデッ ク スを作成し直し ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-35

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運用保守 - ポータル検索 / スナ ッ プシ ョ ッ ト クエ リ ポー ト レ ッ ト

o ユーザーがド キュ メ ン ト と親フォルダの両方に対して読み取 り アクセス権を持っ

ている こ と を確認し ます。

o スナップシ ョ ッ ト クエ リ のキャ ッシュは、 15 分ご とに リ フレ ッシュ されます。 したがって、 スナップシ ョ ッ ト クエ リ が参照している ド キュ メ ン ト のアクセス

設定を変更しても、 スナップシ ョ ッ ト クエ リ の結果には、 大 15 分間これらの

ド キュ メ ン ト が表示されます。

• ユーザーがスナップシ ョ ッ ト クエ リ を表示する と、 作成者が表示した場合とは異な

る情報が表示される場合

スナップシ ョ ッ ト クエ リ は、 検索技術を利用して検索結果を生成し ます。 作成過程

でスナップシ ョ ッ ト クエ リ をプレビューする と、 プレビューにはスナップシ ョ ッ ト クエ リ のプロパテ ィに基づいて作成者に許可されている結果が表示されます。 これ

は、 セキュ リ テ ィのためにこのよ う な仕組みになっています。 しかし、 マイ ページ

またはコ ミ ュニテ ィでスナップシ ョ ッ ト クエ リ が表示される場合は、 スナップ

シ ョ ッ ト クエ リ のプロパテ ィに基づいてエン ドユーザーに許可されている内容が表

示されます。 したがって、 セキュ リ テ ィの設定によっては、 作成者に表示される内

容とは異なる可能性があ り ます。

• 検索結果ページでド キュ メ ン ト を ク リ ッ クする と、 「Page cannot be found」 (ページ

が見つか り ません) とい う エラーが発生する場合

o 一般的に、 このエラーは、 ユーザーのマシンが、 ゲー ト ウ ェ イが設定されていな

いド キュ メ ン トへのアクセス権を持っていない場合に発生し ます。 例えば、 コン

テンツをゲー ト ウ ェ イ処理する よ う に設定されていないデータ ソースを通して

ポータルにド キュ メ ン ト を ク ロールする際に、 内部ホス ト名を使用した場合、 こ

の問題が発生し ます。 このよ う な場合は、 前項の 「ナレ ッジ ディ レ ク ト リ のド

キュ メ ン ト にゲー ト ウ ェ イを設定する方法」 を参照して く ださい。

o 検索 (例えば、 検索結果または検索によ る参照) を通して ド キュ メ ン ト にアクセ

ス している場合、 実際にド キュ メ ン ト が削除されていても検索インデッ ク スが更

新されていない可能性があ り ます。 このよ う な場合は、 SUA を実行して検索イ

ンデッ ク スを更新する必要があ り ます。

• 検索結果ページに含まれている ド キュ メ ン ト を ク リ ッ クする と、 「Gateway was not able to access requested content. If the error persists, contact your portal administrator.」

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-36

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運用保守 - ポータル検索 / スナ ッ プシ ョ ッ ト ク エ リ ポー ト レ ッ ト

(ゲー ト ウ ェ イは要求されたコンテンツにアクセスできませんでした。 このエラーが

繰 り返し発生する場合は、 ポータルの管理者にお問い合わせ く ださい。) とい う エ

ラーが発生する場合

o ク ロール元のフ ァ イル ス ト アにフ ァ イルが存在する こ と を確認し ます。 元々の

フ ァ イル パスを特定するには、 ド キュ メ ン ト のプロパテ ィ を参照し ます。 フ ァ

イル URL のプロパテ ィは、 HTTP でエンコード されているので手動でデコード

する必要があ り ます。

o フ ァ イル URL のプロパテ ィ と フ ァ イル ス ト アへの実際のパスが一致している こ

と を確認し ます。 フ ァ イルのパスにあるフォルダの名前が変更されている場合

(またはフ ァ イルの名前が変更されている場合)、 ポータルはフ ァ イルを検出でき

ないので、 ゲー ト ウ ェ イ エラー メ ッセージが発生し ます。

o ポータル サーバーからフ ァ イルを開 く こ とができ る こ と を確認し ます。 ポータ

ル サーバーで Windows エク スプローラ を開いて、 フ ァ イルが格納されている

ネッ ト ワーク パスを参照し ます。 フ ァ イルをローカル環境で開きます。 フ ァ イル

が開かない場合、 ネッ ト ワークの問題またはセキュ リ テ ィの問題によってポータ

ルがフ ァ イルにアクセスできない可能性があ り ます。

o PTSpy を使用してエラー情報を参照し ます。 PTSpy を起動した状態で、 ポータル

上でゲー ト ウ ェ イ エラーを再現し ます。 次に、 PTSpy によって生成された メ ッ

セージを確認し ます。

o ユーザーは、 ド キュ メ ン ト を構成するすべてのコンポーネン ト に対し、 少な く と

も読み取 り アクセス権を持っている必要があ り ます。 ド キュ メ ン ト はデータ ソースを使用し、 データ ソースはウ ェブ サービスを使用し、 ウ ェブ サービスは

リ モー ト サーバーを使用する場合があ り ます。 したがって、 ユーザーがド キュ

メ ン ト を表示するには、 これらすべての依存オブジェ ク ト に対して少な く と も読

み取 り アクセス権を持っている必要があ り ます。

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-37

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運用保守 - 検索 サーバーの メ ンテナンス

検索 サーバーの メ ンテナンス

この節では検索サーバーのメ ンテナンスに関する推奨事項を示し ます。

ログ

検索サーバーは、 検索サーバーのパフォーマンスの監視、 問題の診断等に役立つログを

提供し ます。

システム イベン ト

検索サーバーは、 起動時に自己診断を行い、 すべてのエラーおよび警告をシステム イベ

ン ト ログに記録し ます。 詳細については、 プラムツ リー ナレ ッジベースの記事 DA_207257 : 「5.0 Search Server Event Log Errors and Warnings」 (検索サーバー イベン

ト ログ のエラーおよび警告) を参照して く ださい。

検索サーバーのログ

プラムツ リー検索サーバーはディ ス ク上にログ フ ァ イルを生成し ます。 このログには処

理されたクエ リ 、 インデッ ク ス された ド キュ メ ン ト 、 および検索サーバーのパフォーマ

ンスに関する情報が記録されます。 この情報は、 バージ ョ ン 5.0 のポータルの中の検索

ログ分析コマン ド ラ イン操作によって処理されます。 また、 この情報は、 検索サーバー

の使用状況を監視するため、 あるいは検索に関する問題を診断するために手動で確認す

る こ と も可能です。 詳細については、 プラムツ リー ナレ ッジベースの記事 11473 : 「Plumtree Search Server Log Files」 (プラムツ リー検索サーバーのログ フ ァ イル) を参

照して く ださい。 検索ログ レポー ト に関する詳しい情報については、 プラムツ リー ナレ ッジベースの記事 DA_131654 : 「5.0 Search Server Log Reports」 (5.0 検索サーバー ログ レポー ト ) を参照して く ださい。

ログのローテーシ ョ ン

プラムツ リー コーポレー ト ポータル バージ ョ ン 5.0.2 以降に付属の検索サーバーのバー

ジ ョ ンには、 自動的にログのローテーシ ョ ンを実行する機能が含まれています。 この機

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-38

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運用保守 - 状態の監視

能によ り、 新しいログ フ ァ イルが生成される と古いログ フ ァ イルが自動的に消去され

ます。 この機能は、 デフォル ト では無効に設定されています。 つま り、 ログ フ ァ イルが

永久に保存される よ う になっています。 この機能を有効にして設定する方法については、

プラムツ リー ナレ ッジベースの記事 DA_207213 : 「Search Server Log File Rotation」(検索サーバー ログ フ ァ イルのローテーシ ョ ン) を参照して く ださい。

状態の監視

検索サーバーの状態は、 検索サーバー マネージャ ユーテ ィ リ テ ィ (管理ページからア

クセス可能) から手動で確認する こ とができます。 検索サーバーに状態通知の要求を送

信し、 ア ップタ イム、 インデッ ク スの中の検索可能項目数等の基本的な検索統計情報を

表示させるには、 [ 進捗状況の表示 ] を ク リ ッ ク し ます。 また、 [ 進捗状況の表示 ] を ク

リ ッ クする と、 検索サーバーは、 状態およびパフォーマンス情報をログに記録し ます

(上記参照)。

検索サーバーは、 ポー ト を リ ッ スンする TCP サービスなので、 標準のネッ ト ワーク監視

システムから自動的にその状態を監視できます。 お勧めする方法は、 検索サーバーへの TCP 接続を確立し、 「PING\n」 とい う文字列を要求と して送信する こ とです。 正常状態

の検索サーバーであれば、 以下のよ う な XML メ ッセージが返信されます。

<request client="10.1.0.65" duration="0" latency="0" livequeries="1" lockLatency="0" thread="236" type="ping"> ALIVE</request>

ク ラ イアン ト の IP ア ド レスおよび他の要求属性は、 導入環境によって異な り ます。 検索

サーバーが利用できない場合、 接続は失敗し ます。 適なネッ ト ワーク パフォーマンス

を得るには、 監視ツールが、 ソケ ッ ト を閉じ る前に、 ソケ ッ ト からの応答テキス ト を

後まで処理する (EOF になるまで読み取る) 必要があ り ます。

パフ ォーマンスの監視

検索インデッ ク スの作成およびクエ リ要求を処理するために必要な I/O および計算は、

検索サーバーと ク ラ イアン ト (ポータル サーバー、 オー ト メーシ ョ ン サーバー、 また

はポータル  アプ リ ケーシ ョ ン) の間で処理が分散されます。 ほとんどの要求に関して

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド 5-39

Page 332: プラムツリー エンタープライズ ウェブ スイート 5 · プラムツリー コーポレート ポータル 5.0 以上、プラムツリー オプション エンタープライズ

運用保守 - バ ッ クア ッ プ と リ ス ト ア

は、 この処理の大部分が検索サーバー上で発生し、 ク ラ イアン ト側では、 テキス ト の処

理、 要求の整理、 ユーザー インタフェースの提供等のためのオーバーヘッ ドが発生し ま

す。 テキス ト抽出プロセスの詳細については、 プラムツ リー ナレ ッジベースの記事 11470 : 「Document Text Extraction for Search」 (検索のためのド キュ メ ン ト テキス ト の

抽出) を参照して く ださい。 検索サーバー ログには、 各クエ リ またはインデッ ク ス作成

要求のタ イ ミ ング情報が記録されています。 さ らに、 検索状態要求を送信する と、 パ

フォーマンスのサマ リー情報が検索サーバー ログに記録されます。 ログに記録される タ

イ ミ ングおよびパフォーマンス情報の量は、 検索サーバー ログに設定した詳細度によっ

て異な り ます。 一般的に、 検索サーバーの管理者は、 各要求の処理にかかった合計時間

のみを必要と し ます。 これはどの詳細度でも ログされます。 検索サーバー ログ フ ァ イル

の内容に関する詳細については、 プラムツ リー ナレ ッジベースの記事 11473 : 「Plumtree Search Server Log Files」 (プラムツ リー検索サーバー ログフ ァ イル) を参照

して く ださい。

バ ッ ク ア ッ プ と リ ス ト ア

検索サーバー システムには、 検索コレ クシ ョ ンのオンラ イン バッ クア ップおよび リ ス

ト アをで行 う ための複製ユーテ ィ リ テ ィが搭載されています。 複製ユーテ ィ リ テ ィ と併

用してサードパーテ ィのバッ クア ップ ソ フ ト ウ ェアを使用する こ と もでき ますが、 これ

を検索サーバー アーカイブ コレ クシ ョ ンのフ ァ イルに対して直接使用する こ とはでき

ません。 検索サーバーのバッ クア ップと リ ス ト アに関する詳細については、 プラムツ

リー ナレ ッジベースの記事 11875 : 「Replicating a 5.0 Search Collection」 (5.0 検索コレ

クシ ョ ンの複製方法) を参照して く ださい。

修正

イ ンデ ッ クス とポータル との同期

検索更新エージェン ト (SUA) は、 検索インデッ ク ス とポータル データベースの同期を

保ちます。 SUA は、 ポータル データベースの増分変更、 およびナレ ッジ ディ レ ク ト リ

と管理オブジェ ク ト ディ レ ク ト リ内のオブジェ ク トへの 新の変更に対応した検索イン

デッ ク スの更新およびインデッ ク スの作成を管理し ます。 通常は、 この差分同期によっ

プ ラムツ リー エン タープ ラ イズ ウ ェ ブ導入ガイ ド5-40

Page 333: プラムツリー エンタープライズ ウェブ スイート 5 · プラムツリー コーポレート ポータル 5.0 以上、プラムツリー オプション エンタープライズ

運用保守 - 修正

て、 検索インデッ ク ス とポータル データベースの緊密な同期を維持する こ とが可能で

す。 しかし、 インデッ ク ス作成ジ ョ ブの実行中にエラーが発生した場合、 検索インデッ

ク スの内容がポータル データベースの内容と一致しな く なる こ とがあ り ます。 検索修正

プロセスは、 このよ う な不一致を修正する機能を持ってお り、 通常は、 週に 1 回実行さ

れる よ う にスケジュールを設定し ます。 検索更新エージェン トおよび検索修正プロセス

に関する詳細については 『プラムツ リー コーポレ ッ ト ポータル管理者用ガイ ド』 を参

照して く ださい。

イ ンデ ッ クスの破壊 - 自己修正

検索サーバーは、 起動時に自己診断を行い、 すべてのエラーおよび警告をシステム イベ

ン ト ログに記録し ます。 検索サーバーが自動的に問題を修正でき る場合、 警告がログさ

れ、 自己修正プロセスが起動されます。 手動の介入が必要な場合は、 エラーがログされ、

検索サーバーの起動は失敗し ます。 詳細については、 プラムツ リー ナレ ッジベースの記

事 DA_207257 : 「5.0 Search Server Event Log Errors and Warnings」 (検索サーバー イベ

ン ト ログ のエラーおよび警告) を参照して く ださい。

イ ンデ ッ クスの破壊 - 手動修正

プラムツ リー検索サーバー ユーテ ィ リ テ ィの 1 つである Examinearchive は、 検索サー

バーが停止している間に検索サーバー インデッ ク スの検査、 テス トおよび修正を行 う た

めに使用する こ とができます。 定期メ ンテナンスの際に examinearchive を使用する必要

はあ り ません。 通常、 プラムツ リー カス タマー サポー ト から使用する よ う に指示された

場合のみ examinearchive を使用し ます。 詳細については、 プラムツ リー ナレ ッジベース

の記事 11596 : 「Examinearchive User's Guide」 (Examinearchive ユーザー ガイ ド) を参

照して く ださい。

検索イ ンデ ッ クスの再構築

検索インデッ ク スのク リーンア ップおよび再構築については、 プラムツ リー ナレ ッジ

ベース の記事 DA_199161 : 「HOWTO - Rebuild Search Server Index」 (検索サーバー インデッ ク スを再構築する方法) を参照して く ださい。

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運用保守 - 修正

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