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アジアで拡大するコンテンツビジネスと 日本企業の戦略 平成271216株式会社ケイズビュー 代表取締役 アジアコンテンツビジネス研究会 副会長 香山 俊巳

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アジアで拡大するコンテンツビジネスと日本企業の戦略

平成27年12月16日株式会社ケイズビュー 代表取締役

アジアコンテンツビジネス研究会 副会長香山 俊巳

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ミッション:「アジアのビジネスプロデューサー集団として貢献・進化し続けます」

私たちは、日中韓・東南アジア(特にインドネシア)の厳選されたパートナーとともに:①日本企業様の国内成長事業、国際化事業を仕立て、具体的推進に致します。②日本企業様に外国人の管理職人材、専門人材を紹介・管理をご支援し、御社内の国際化推進をサポートします。③日本企業様がアジアでの事業、商品・サービス販売展開の支援を行います。④アジア企業と日本企業 技術提携、共同事業をご支援致します。⑤アジア各地の企業が、日本でユニークな事業展開を代理して展開致します。

事業内容: 事業分野:①コンサルティング事業 ①コンテンツ分野(共同制作、MD、印刷、流通)②エージェント事業 ②製造業、食品産業、③卸売事業 ③環境、省エネ、エネルギー、ヘルスケア、バイオ等④国際専門人材紹介・派遣事業

設立年月日:2001年3月設立

代表取締役紹介: 亜細亜大学大学院アジア・国際経営戦略研究科 講師香山 俊巳 アジアコンテンツビジネス研究会 副会長

アジア・国際経営戦略学会理事国際戦略シナジー学会 理事

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目次

1.日本のコンテンツ産業の現状とトレンド

2.世界戦略の中で、注視すべきアジアとの経済連携の可能性

3.コンテンツ産業のビジネス展開とその具体例

(ポケモンと韓国の事例を基にして)

4.日本のコンテンツ産業の海外戦略アジア展開戦略

5.まとめ

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1ー①日本社会の構造変化(社団法人エイジング総合研究センター(出生率1.16, 平均寿命の仮定)

1)多文化共生社会への移行1955年 2005年 2055年

• 人口 : 8900万人 1億2612万人 8832万人+外国人

• 高齢化率: 5% 20% 40.5%

• 年少人口率: 35.3% 14% 8.8%

• 主要産業: 鉄、素材産業 車・電器産業 情報、環境、サービス

2)アベノミクスの3本の矢(金融緩和、デフレ脱却、成長戦略)で景気回復は本格化するか?

3)財政赤字1000兆円、日本財政破綻を消費税増税+構造転換で間に合うか?

*大企業は、世界の各市場に向けて、海外地域別生産、納入体制の構築

日本国内で行っていた形をアジア全体で事業企画、開発、分業生産、販売し、世界輸出を行う。

中小企業も内需の減少に伴い、企業の存続にかけて、アジアで最適生産、現地販売を加速。

但し、リスクと撤退を見据えた事前の見極めが必要。

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1-②コンテンツ産業規模は12兆円内、デジタルコンテンツ産業は7.89兆円

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1-③コンテンツ産業の市場規模の推移

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1-④日本のコンテンツ産業の概況と海外展開の方向性

パッケージ ネットワーク 劇場・専用スペース

放送

動画 DVD、ブルーレイ 動画配信 映画ステージ

地上波BS

CS

CATV

音楽・音声 CD、DVD、ブルーレイ 音楽配信 カラオケコンサート

ゲーム ゲーム機向けソフト オンラインゲームソーシャルゲーム

アーケードゲーム

静止画・テキスト画

書籍雑誌新聞フリーペーパー/マガジン

電子書籍

各種情報配信サービス他

コンテンツとメディアの分類

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1-⑤日本のコンテンツ産業の概況と海外展開の方向性

1)日本のコンテンツ産業の状況(DCAJの報告書)

日本のコンテンツ産業市場規模 13兆円(2007年度)→11.909兆円(2013)

横ばい

①コンテンツ別:

*静止画・テキスト: 4.62兆円(95.7%)2007年から減少傾向(新聞、出版ダウン)

*動画: 4.48兆円(101.1%)横ばい若干減少

*ゲーム: 1.48兆円(107.6%)オンラインゲームの伸

*音楽・音声: 1.32兆円(97%)長期に減少

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1-⑥コンテンツ産業の市場鳥瞰図日本のコンテンツ産業の動向

コンテンツ別、メディア別、動向

②メディア別: オンラインゲーム、体験型が伸びる。

*パッケージ: 4.86.兆円(95.7%)動画・音楽、ゲーム等減少

*放送: 3.66兆円(101%)横ばい

*劇場スペース: 1.48兆円(102%)体験型増

*ネットワーク: 1.89兆円(111.8%)増加(オンラインゲーム、電子書籍,ソーシャルゲーム等)

③コンテンツ分類に基づく動向:スマートフォン、ネット化、ブルーレイ伸び

コンテンツ別: 増加傾向 減少傾向

静止画、テキスト: 電子書籍・電子雑誌 PC書籍、フィーチャーフォン

動画: ネットワーク配信 フィーチャーフォン配信

音楽・音声: インターネット配信 モバイル配信

ゲーム: オンライン・ソーシャルゲーム モバイルゲーム

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1-⑦コンテンツメディアの進化の系譜

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1-⑧コンテンツ産業の構造図

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1-⑨全体のトレンド分析

コンテンツのデジタル化

*容量が小さく、デジタルと相性のよい音楽で先行。

*コンテンツ調達、販売、再生機器までを一気通貫でAPPLEが先導。

*顧客囲い込み(8億ID)

*IPOD記憶容量が大きく取ることができる。→データをオリジナルに近い形で利用したい。

*音楽:ハイレゾ、映像:SD,HD,4K、電子書籍:Retinaディスプレイへ

クラウド化

*増大するユーザーライブラリーをどう確保するか?

*Amazon, Google, Appleのクラウドサービスと価格の低下

定額制

*個別コンテンツへのアクセスだけでなく、基本全てのコンテンツへのアクセル権を享受

廉売と権利保持者

*著作権者の報酬が圧倒的に少なくなる課題に対し、使用料の拡大で埋め合わせる。

体験型

消費者は廉価版をIPODで音楽をきくと同時に、コンサート・ライブ等生演奏、希少性を求める方向に向かっている。

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2ー①世界のコンテンツ産業の発展状況と海外展開対象国の捕らえ方

①市場概況一覧

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2-②周辺国市場への影響力

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2-③コンテンツ企業の海外展開構想(アンケートより)

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2-④対象国の市場分析から見えてくる展開検討地域

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2-⑤日系コンテンツの受容性

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2-⑥他産業の進出動向に見る連携

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2-⑦

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2-⑧各国市場の取組み仮説

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3-①コンテンツ産業市場規模と成長性

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0.0%

0.5%

1.0%

1.5%

2.0%

2.5%

0

200

400

600

800

1,000

1,200

Media Content Market / person in 2011 Total Media Content Market / GDP (%)

$

Room To Grow!

2.3%

1.3%

$964 $1,031

$15$37 $9

$300

$52

$718

$475

Human media

3-②インドネシアは潜在的に高いコンテンツマーケット

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3-③コンテンツ産業チェーンのビジネス展開イメージ

漫画→ テレビ→ 映画→ マーチャンダイジング→ テーマパーク

↑ ↓↑

キャラクター ゲーム DVDパッケージ

開発 携帯コンテンツ キャラクターグッズ

インターネット イベント

音楽 ファンクラブ

企業CI(JR,JAL等)

日本市場規模12兆円 各国のソフトパワー戦略として注目

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Exploitment

3-④アジアでのコンテンツビジネス展開は、パートナー選びが全て!

Co-production/Co-investment Partnership

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Animation

production

Promo&Ads

TV, Cinema, OVA

Markets

-Audience

-Consumer

DVD

Story Source

Merchandising

Internet

Revenue

Overseas Distribution

Investment

Publication

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3-⑤事例研究(ポケモン)

• .

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3-⑥

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3-⑦

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3-⑧

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3-⑨韓国9.5兆円の産業において、6385億円を輸出

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3-➉韓国の展開事例①

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3-⑪

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3-⑫

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4-①中堅・中小企業のアジア展開戦略ー展開前の調査・検討事項ー

1)自社のアジア展開戦略を作り出す。

*SWOT分析(自社の強み、弱み、機会、脅威)

*STP(市場の顧客グループの特定、ターゲットの市場規模と成長性ニーズ分析、自社の機能・コストがマッチするかどうか判定

*市場対して4P(価格、場所、流通、宣伝)の策定

取り組むべき方向性:

日本国内市場を守りつつも

*革新的な企業体質を作り上げる。

*出来るだけ小さな、しかしユニークな分野を特定し、力を集中させる。

*迅速な意思決定の体制を行える準備

*迅速にビジネス戦略が伝わる組織つくり

2)対象国調査

*概況調査

*会社法と外資規制

*域内分析

①優遇措置(製造業の場合工業団地等)

②輸送インフラ等

③労働環境(民族、人種、宗教、飲食、他地域固有の状況)、

④税制(所得税、法人、付加価値税、源泉税、ペナルティー)

*各国の投資コスト比較(賃金、地価、事務所費、通信費、公共料金等)

*最終的に信頼できる主要な人物との関係性が重要になる。

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4-②日本企業の海外展開スキーム①放送コンテンツ アジア展開の流れ(制作会社がJLOP申請するスキーム)

WAKUWA

KU

JAPAN

モンゴル現地TV局

コンテンツ制作会社

・・・

JVCケンウッドビデオテック

出資

J-LOPジャパン・コンテンツ ローカライズ&プロモーション支

援助成金

申請

助成金

放送コンテンツ

放送コンテンツ

J

V

ベトナム現地TV局

ミャンマー現地TV局

インドネシア現地TV局

シンガポール現地TV局

タイ現地TV局

現地TV局

現地TV局

日本コンテンツのローカライズ

(日本) (アジア各国)

放映

助成金

申請

視聴者

視聴者

視聴者

・・・

WAKUWAKUJAPAN主要株主

スカパーJSAT株式会社60%

クールジャパン機構40%(株式会社海外需要開拓支援機構)

ローカライズ

発注

各国版

放送権料

台湾・中国現地TV局・配信

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4-③中国の指標興行収入・スクリーン数の飛躍的な増加

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4-④中国の指標中国ゲーム産業市場規模も飛躍的に増加

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4ー⑤中国の概況

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4-⑥中国メディア/流通構造とキープレイヤー

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4-⑦中国政府機関と許認可中国のコンテンツ関連機関

• 関連部署– 文化部>音響・映像製品の国内販売、文芸公演場所、公演運営機構、及びインターネット文化経営機構、インターネットオンラインサービス営業場所

– 广電総局>放送、テレビ、映画等– 新聞出版総署>出版物、刊行物、レコーダブルディスクの生産、読み取りディスクの複製等◆国家発展改革委員会

> プロジェクトの認可

◆商務部 >定款等の

認可。認可証書の発行

◆国家工商行政管理総

局 > 広告業の管理。登

国務院

国家広播電影電視総局(広電総局)

国家新聞出版総署

国家信息産業部

映画、テレビ、ラジオ(ケーブルテレビも含

む)

平面媒体:新聞、雑誌、音楽(CD等)、映像ソフト、その他の出版物等

新しいメディアであるインターネットや通信媒体(携帯

電話)

文化部

文化製品の管理監督

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4-⑧日中コンテンツビジネスプロデューサーの実務とは?

• 日本のコンテンツプロデューサーの役割 日中BPに付加的に必要な要件

中国市場・法制・政策の把握、パートナー選定

• コンテンツ企画立案 ←日本で主導し、中国・海外にも受けるコンテンツ開発↓(プロットづくり、脚本づくり) 中国語で中国側とも事前折衝。中国で受けるか、展開を検討

• ファイナンス戦略策定 ← 中国国内からの出資、中国展開の提携

• 資金調達 税制、会計、資金回収プランを事前に想定

• 監督・スタッフ選定の上、実施 ← 中国での制作作業における分業体制の確立

• 日程管理・予算管理・トラブル解消 ← ブリッジアートディレクターの活用展開

• 配給・宣伝・公開、海外展開 ← 規制、許認可、著作権、意匠権の取得

• マーチャンダイジング戦略を実施 ← 中国の製造メーカーで制作

↓ 中国への支払いと資金回収

• 出資者への利益配当 ↑

他産業の中国での成功モデル参照

中国マクロ・実相と2014年以降の動向を把握40

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4-⑨

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4-➉コンテンツビジネスの実務1)戦略シナリオの構築①クリエイティブ産業が他産業を巻き込んだ波及的なビジネス形態を創造する。

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4-⑪民によるグローバル展開と官によるグローバル展開の後押し

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4-⑫コンテンツ産業が海外事業で取組む上での検討事項

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4-⑬アジア展開に伴うリスクと撤退戦略

1)リスクの考慮と準備対応

①インフラ未整備(港湾、道路環境、渋滞交通事故、資材の延着、停電等)

②労務問題

(ストライキ、離職率、賃金上昇)

③為替リスク

④知的財産権の侵害

(商標・意匠・特許実用新案、機密漏えい)

⑤失敗事例の研究

*権限委譲、経営者への過剰なプレッシャー

*人事管理、人件費の高騰

*不正への関与、外部業者との癒着、

*現地の環境衛生基準、

*現地慣習・規制への理解不足

2)撤退戦略

*現在全体の3%程、600件程が毎年撤退。

*理由:輸出、現地事業の不振、資金繰り、事業継承、当初の目的達成、現地企業との合弁・提携解消、政治・経済情勢の不安定

*撤退方法:①出資持分売却、②解散・清算

*撤退における留意事項

①従業員の解雇、再就職支援

②合弁パートナーとの関係

③キャピタルゲイン課税

④撤退判断の遅れ

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第5章 まとめコンテンツ産業のアジア事業展開と戦略の方向性

1)国際市場へのライセンスアウト。• ①日本のコンテンツを海外で放映+物販の動きを加速する。• ②中国→アジア携帯APP市場展開• 課題は、海賊版問題、支払いリスク、• ③米国企画制作、日本制作受注

2)アジア各地の企業との共同事業展開①東南アジア各国のGDPが上がってくる中で、知的財産権の方向に消費が向かう。②アジアのコンテンツファンドに日本の製作会社が参加し、前期工程は日本、制作は韓国、配給は世界へ。③日本のコンテンツを東南アジアでTV放送。現地の日系モール等で、物販を行う。制作会社が製品開発を行い、ライセンス収入を安全に、高収益を得る構想。

3)世界のコンテンツ産業の英知と消費を日本に呼び込む戦略①投資・誘致、ビジネスプラン、人材等を呼び込む②インバウンドビジネス、MD等の輸出を最大化していく。

4)アジアコンテンツビジネスプロデューサー人材の養成

5)ソフトの共有化とライセンス取得等、制作者の共有化を図っていく必要有

6)2016年以降の展望とアジア各国の変動を読みながら、WINWINとなる形を模索し、双方で発展していくモデルを構築して、事業を行っていく必要.

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アジアコンテンツビジネス研究会のご案内

英文表記:Asia Contents Business Association

事務局:東京都千代田区大手町2-6-2日本ビル14階㈱ケイズビュー内

〒100-004 Tel:03-6202-6500 Fax:03-3231-2430

設立年月日:

2005年3月前進である日中コンテンツ産業研究会を設立

2009年3月アジアコンテンツビジネス研究会に発展的改名

会長: 池島政広(亜細亜大学 前学長)

副会長/事務局長:香山俊巳

副会長: 三上浩司(東京工科大学メディア学部准教授)

幹事: 三田敬(㈱ムーランプロモーション 取締役)

サイトウアキヒロ(前立命館大学映像学部教授)

森祐治(㈱電通コンサルティング 取締役)

連携団体: 亜細亜大学都市創造学部

(2016年4月設置予定 届出設置書類提出中)

アジア・国際経営戦略学会

ビジョン:

1)生きたコンテンツビジネスネットワークの形成。

2)アジア各国とともに共同ビジネスプラットフォームをともに形成。

3)世界で通用する人材を育成し、コンテンツ業界の成長に貢献する。

事業概要:

①アジア各国のコンテンツ関係ビジネスのディレクトリを構築と評価

②アジア各国コンテンツビジネスの最新情報の収集・発信

③コンテンツビジネス人材育成

④アジアコンテンツビジネスセミナーの開催

(今年度の各回個別にご案内致します。)

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参考文献

1)小原正博「東アジア共同体」日本経済新聞社 2005

2)国立社会保障・人口問題研究所 将来推計人口3)三菱東京UFJ銀行国際業務部 「アジア進出ハンドブック」東洋経済2012

4)有)あずさ監査法人「中堅・中小企業のアジア進出ガイドブック」中央経済社2012

5) 2012年3月 経済産業省 クリエイティブ産業海外展開強化に向けた調査報告書

6)2015年9月1日 DCAJ 2015デジタルコンテンツ白書7)2007年日中コンテンツビジネス講座