モルモットの腸内菌叢に及ぼす抗生物質の影響 -...

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VOL.5NO.5 CHEMOTHERAPY 261 モ ル モ ッ トの 腸 内菌 叢 に 及 ぼ す 抗 生 物 質 の 影 響 ・足 慶応義塾大学医学部小児科学教室(指 導教授 中村 文 弥) 慶 応 義 塾 大 学 医 学 部 臨床 細 菌研 究 室(指導 教 授 牛場 大 蔵) (昭和32年5月18日 受 付) モ ル モ ツ トはPenicillin(以 下Pcと 略 す)に 対 して 高 度 の 感受 性 を有 してお り,Pc注 射 を 行 うと数 日後 に 死亡する。こ の点については我 々の教室の森広(1)に よつ てす で に報 告 され て い る と ころ で あ り,モ ル モ ッ トの 体 重 当kg10,000単 位 以下 の量 のPc注 射に於ては死亡 例は 皆 無 で あ るが,100,000単 位 以 下 で は46%,200,000 単位 以 下 で は72%,200,000単 位 以上 で は75%の 死 亡 を認 め,死 亡 せ る動 物 の大 多数 に肺 臓 出血,副 腎 の 充 血 出血を見,又 体温 の下降 を認 めた と報 じてい る。 TONUTTI等(2)はPcに よ り死亡 した モル モッ トの副腎, 胸 腺に 解剖 学 的 変 化 を 見 出 し,特 に腸 管 に著 明 なEnte- ritisの 像 を見 て い るが,こ の 腸 管壁 の 変 化 は直 接Pcの 作用 に よ る も ので は な く,Pcを 脳 内 注 射 して も中枢 神 経 系に 強 度 の 刺戟 を あ た え,循 環障 碍,滲 出機 転 な どを 招来 す る と の成 績 よ り,Pcの 注 射 後,神 経 系 を介 して 腸管その他に変化を及ぼし,毒性を現わすに至るもので あろ うと述べてい る。 この ことはKOCH等(3)によつ て も認 め られ て お り,筋 注 せ るPcが脳 内 に容 易に 移 行 し, Pcと 中枢 神 経 系 との接 触 に よ り,そ の強 度 が強 けれ ば 握攣などを起すが,少 量では植物神経系に対する刺戟作 用 を示 し,特 に腸 管 壁 の血 流 を障 碍 してEnteritisを させ るもの で あ ろ うと述 べ て い る。 一 方ROLLE等(4)は 健康 モ ル モ ツ トの腸 管 内 に は グラ ム 賜 性 の 乳酸 桿 菌 に 属 す る と思 わ れ る菌 が 多 数 常 在 し,大 腸 菌は ほ とん ど見 られ な い が,Pcの 投 与 に よつ て常 在 菌 が減 少 し大 腸 菌 が 優 勢 とな り腸 管 の炎 症 が 起 る こ とを 報 告 した が,最 近RUSCHMANN(5)もPc投 与 後2~3日 の潜 伏 期 の 後 に モル モ ッ ト腸 管 内 に 大 腸 菌 が 増 殖 し,こ の大 腸 菌 は 特殊 な病 原性 大 腸 菌 で は な い が モ ル モ ツ トは 通 常大 腸 菌 を 保有 せ ず,大 量 の大 腸 菌 に 対 して は 高 度 の 感 受性 を 有 す るた めEnteritisが 起 り,重症の中毒状態 を引 きお こ し死 亡 せ しめ る もの で あ ろ うと報 告 して い る。 これ らの 報 告 に 鑑 み,モ ル モ ツ トにPcを 投 与 して そ の後の腸内菌叢の変化を好気性,嬢 気性に培養して追求 を 行 い,動 物 死 亡 との 関 係 に つ い て 考 察 を 試 み た ので, その結果をここに報告する。 市 販 の3009前後 の モ ル モ ッ トを 使 用 した。 オ リエ ン タル 固型 飼 料 を あ た え,給 水 瓶 に よ り水 分 を 補 給 して飼 育 した。但 し実 験(1)の みは通常の飼料に よつ た。 Pcは標 準 ペ ニ シ リンGNa塩(予 研)又 は 万有 製 品 100,000単 位可 溶性ペニシ リンGNa塩 を食塩水にて適 当 濃 度 に 稀 釈 して使 用 した。 使用培地は好気性培養には10%馬 血液加寒天平板又 はBTB培 地 を使 用 した。嫌 気 性 培 養 に は1%乳 糖,シ スチ ン,イ ース トエキス,カ ゼイ ンダイ ジエ ス トを加え た豚肝臓寒天平板を使用,黄燐を用いて嫌気性として培 養 した。 腸 管 内 菌 数 の 測定 に あ たつ ては 腸 管 各 部(胃,小 腸上 部,小腸 中 部,小 腸 下部,上 行 結 腸)を1g宛 切 り取 り, ホ モ ジ ナイ ザ ーで 磨 砕 し,糞 便 は 秤 量 して磨 粋擬 絆 し食 塩水をもつて夫々を適当に稀釈,一 定量を上記培地に塗 抹し,好気性には24時 間,嫌気1生に、は72時 間培養を 行 い,集 落 の 性 状 別 に 平 板上 の菌 数 を測 定,そ の各 々に ついてグラム染色及びナイセル染色を行い、内容1g当 りの菌 数 を計 算 して そ の 消 長 を検 討 した。 (1)Pc筋 注 によ る影響 モ ル モ ツ トを無 処 置 対 照 群5匹,生 死 観 察群7匹,逐 日屠 殺 群10匹 に分 け て実 験 を 行 つ た。 対 照群 の腸 管 各 部 及 び糞 便 中に は 血 液 平 板 上 グ ラム 陽 性,陰 性桿 菌,陽 性球 菌 が認 め られ た が,そ の 数 は 少 な かつた。し か し嫌気 性培養 を行 うときは グラ ム 陽 性 桿 菌,特 にナイセル染色により異染体を証明するビフイヅ ス菌 様 の桿 菌 が 非常 に 優勢 に存 在 す る こ とが認 め られ た (第1表a,b)。 他 の2群 に 対 して はPc,30,000単 位 宛 連 日3日 間 筋 注を行つた。生 死観察群に於ては,Pc注 射開始後翌日 よ り元 気 が な くな り,食 慾 減 退 し,糞 便 排 出 が 少 くな り そ の 後 或 る も のは 下 痢 を 起 し,注 射 開始 後3日 ~8日 に 全 例 が 死 亡 し,4日 目に 最 も多 く死 亡 した。死 亡 せ る モ ル モ ツ トの肺 に は 全 例 共,著 明 な 充 血,出 血 が 見 られ, 腸 管 は 肉眼 的 に潤 濁 腫 脹 し,充 血 が 認 め られ,腸 管 内 容 は増量 して液状 となつていた。腸 管内容の培養を行 うに 好 気 性 嫌気 性 共 に グ ラム 陰 性桿 菌 の著 明 な増 加 と陽 性桿 菌の減少が認め られた。

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Page 1: モルモットの腸内菌叢に及ぼす抗生物質の影響 - Chemotherapyfa.chemotherapy.or.jp/journal/jjc/05/5/5_261.pdfVOL.5NO.5 CHEMOTHERAPY 261 モルモットの腸内菌叢に及ぼす抗生物質の影響

VOL.5NO.5 CHEMOTHERAPY 261

モルモッ トの腸内菌叢に及ぼす抗生物質の影響

木 村 三 生 夫 ・足 立 卓 郎

慶応義塾 大学医学部小児科学 教室(指 導教授 中村文弥)

慶応義塾大学医学部臨床 細菌研 究室(指 導教授 牛場大 蔵)

(昭和32年5月18日 受付)

モルモ ツ トはPenicillin(以 下Pcと 略す)に 対 して

高度の感受性 を有 してお り,Pc注 射を行 うと数 日後に

死亡する。こ の点については我 々の教室の森広(1)によつ

てすでに報告 され ているところであ り,モ ルモ ッ トの体

重当kg10,000単 位 以下 の量 のPc注 射に於ては死亡

例は皆無であるが,100,000単 位以下では46%,200,000

単位以下では72%,200,000単 位 以上では75%の 死亡

を認め,死 亡せる動 物の大 多数 に肺臓 出血,副 腎の充血

出血を見,又 体温 の下降 を認 めた と報 じてい る。

TONUTTI等(2)はPcに よ り死亡 した モル モッ トの副腎,

胸腺に解剖 学的変化を見出 し,特 に腸 管に著 明なEnte-

ritisの 像 を見てい るが,こ の腸管壁 の変化は直接Pcの

作用によるものでは なく,Pcを 脳内注射 して も中枢 神

経系に強度の刺戟 をあたえ,循 環障碍,滲 出機転 などを

招来するとの成績 よ り,Pcの 注射後,神 経 系を介 して

腸管その他に変化を及ぼ し,毒 性 を現 わすに至 るもので

あろ うと述べてい る。 この ことはKOCH等(3)に よつ て

も認められてお り,筋 注せ るPcが 脳 内に容 易に移 行 し,

Pcと 中枢 神経系 との接 触に より,そ の強 度が強 ければ

握攣などを起すが,少 量では植物神経 系に対する刺戟 作

用 を示 し,特 に腸管壁 の血 流を障碍 してEnteritisを 起

させ るものであろ うと述 べてい る。

一方ROLLE等(4)は 健康 モルモ ツ トの腸 管内にはグラ ム

賜性の乳酸桿菌に属す ると思われ る菌 が多数常在 し,大

腸 菌はほ とん ど見 られないが,Pcの 投与 に よつて常在

菌が減少 し大腸菌が優勢 とな り腸管の炎 症が起 ることを

報告 したが,最 近RUSCHMANN(5)もPc投 与後2~3日

の潜伏期の後にモル モッ ト腸管内に大腸菌が増殖 し,こ

の大腸菌は特殊 な病 原性大腸菌ではないがモルモ ツ トは

通 常大腸菌を保有 せず,大 量 の大腸菌に対 しては高度の

感 受性を有す るためEnteritisが 起 り,重 症の中毒状態

を引きお こし死亡せ しめ るものであろ うと報告 してい る。

これ らの報告に鑑み,モ ルモ ツ トにPcを 投与 してそ

の後の腸内菌叢の変化を好気性,嬢 気性 に培養 して追求

を行い,動 物死亡 との関係について考察を試みたので,

その結果を ここに報告す る。

実 験 方 法

市販の3009前 後 のモルモ ッ トを使用 した。

オ リエ ンタル固型 飼料をあたえ,給 水瓶に よ り水分を

補給 して飼育 した。但 し実験(1)の みは通常の飼料に

よつた。

Pcは 標準ペニ シ リンGNa塩(予 研)又 は万有 製品

100,000単 位可 溶性ペニシ リンGNa塩 を食塩水にて適

当濃度に稀釈 して使 用 した。

使用培地は好気性 培養には10%馬 血液加寒天平板又

はBTB培 地 を使用 した。嫌 気性培養には1%乳 糖,シ

スチ ン,イ ース トエキス,カ ゼイ ンダイ ジエ ス トを加え

た豚肝臓寒天平板を使用,黄 燐を用 いて嫌気性 として培

養 した。

腸管内菌数の測定 にあたつ ては腸管各部(胃,小 腸上

部,小 腸中部,小 腸下部,上 行 結腸)を1g宛 切 り取 り,

ホモジナイザ ーで磨砕 し,糞 便は秤量 して磨粋擬 絆 し食

塩水を もつて夫 々を適 当に稀釈,一 定量を上記培地に塗

抹 し,好 気性には24時 間,嫌 気1生に、は72時 間培養を

行 い,集 落の性状別に平板上 の菌数 を測定,そ の各 々に

つ いてグラム染色及びナイセル染色を行 い、内容1g当

りの菌数 を計算 してその消長を検討 した。

実 験 結 果

(1)Pc筋 注 によ る影響

モルモ ツ トを無処置対照群5匹,生 死観察群7匹,逐

日屠殺群10匹 に分け て実験を行つた。

対 照群 の腸管各部及 び糞 便 中には血液平板上グ ラム陽

性,陰 性桿菌,陽 性球菌 が認 め られたが,そ の数は少な

かつた。し か し嫌気 性培養 を行 うときは グラ ム 陽 性 桿

菌,特 にナイセル染色に より異染体 を証明す るビフイ ヅ

ス菌 様の桿菌 が非常 に優勢 に存在す る ことが認め られた

(第1表a,b)。

他の2群 に対 してはPc,30,000単 位宛連 日3日 間筋

注を行つた。生 死観察群に於ては,Pc注 射開始後翌 日

よ り元気がな くな り,食 慾減退 し,糞 便 排出が少 くな り

その後或 るものは下痢を起 し,注 射開始 後3日 ~8日 に

全例が死亡 し,4日 目に最 も多 く死亡 した。死 亡 せるモ

ル モツ トの肺には全例共,著 明な充血,出 血が見 られ,

腸管は 肉眼的 に潤濁腫脹 し,充 血が認め られ,腸 管 内容

は増量 して液状 となつていた。腸 管内容の培養を行 うに

好気 性嫌気 性共にグ ラム陰性桿菌 の著 明な増加 と陽 性桿

菌 の減少が認め られた。

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262 CHEMOTHERAPY SEPTe,1957

第1表Pc30,000単 位連 日3日 間注射 開始後逐 日屠殺せ る

モル モツ トの腸 管各 部に於 け る菌 の消長

(a)好 気性 培養(血 液平板)

小腸上部小腸下墨上行結腸

Gram-Bacilli

Gram十Bacilli

Cocci

Gram-Bacilli

Gram十Bacilli

Cocci

対照群

2,477

2,0

2,0

3,2783,1463,041

逐 日屠殺群(投 与 開始 後 日数)

・日12日13日14日IS・

3,56815,230-4,079

3,2304,230

6,431

7,079

55,44

4.230

5,176

5,176

4,698

死亡群

4,505

3,875

4L544

14・792

7,857

6,079

Gram十Bacilli

Gram十Bacilli

Cocci

14,1761S,977ig,27si7,S79

il:S}ll=i=15万85

41

09

直U

凹0

轟δ

0

ハ0

78薩りρ0

7,・5,5・517462

1:講 量:§;319:318

8,755乞93g肱939

6,982-一!一

乞230乞732i6・812

表 中数字 は19当 り菌数の常用対数値 を示す

対 照群は無処置5匹 の平均値,逐 日屠殺群 は各2匹 の平均値,死 亡群は5

匹 の平均値 を示 す

横線は菌 の認 め られなかつた ものを示す

(b)嫁 気性培 養(肝 臓寒天)

対照群逐 日屠殺群(投 与開始後 日数)

・日12司3日14日i5日死亡群

小Gram-・-Bacilli

腸Gram十

毒iB膿i{舞難±灘illl:i:1;1:1:糊灘  

i7,96317,544…

6,079一

39717,2786

698i-3

255i6,1466

3

中4匹 が死 亡 した。

Pc投 与前糞便を数回BTB培 地

に塗抹 培養を行 うも数 コのカ ビ類を

認めたに過 ぎなかつ たが,Pc投 与後

に於ては何れ の群 に於 て もグラム陰

性桿菌 の著 明な増 加が見 られた。こ

れ らのグラム陰性桿菌 は大腸菌群に

属す る ものが最 も多 く,Aerobacter

に属する もの も相当数認め られた。

嫌気 性培養に於て もグ ラム陽性桿菌

の著明な減少 と陰性桿菌 の著明 な増

加が認め られた(第2表a,b)。

又死亡せ る動物 の腸管各部 の内容

に於て も同様の関係 が 認 め られ た

(第3表a,b)。

(3)P¢ 投与後の血液 内,糞 便

内,脳 内膿度

Pcの 各濃度測定 は重 層法に より,

試験菌は溶連菌Cook株 を使 用 したa

(イ)血 中濃 度

Pc投 与 後,一 定時間を経て心臓

穿 刺に よ り採血 し測定を行つた(錐

小腸下部

}上行結

Gra】m-一 一一Bacilli

蜜:甜{舞難 ±Cocci 6i84514・77sl4・ ・76

3,015,397

6,146-

6,0791一

Pc5,000単 位 注射後30分 に於

て血 清中濃度 は5~6ulccで あり

最高 であつ たが4時 間後にはす でに

875161・46検 出 で き な カリ た ・Pc10・OOObi位

  チ をGram-Bacillil4,3618.4627,6988,5568,4318,1767,778

雛{雛 鰯1灘 ≡に 瀦 麹1室ll

経 口投 与 後1時 間 に は0.3~1.Oulcc

に 認 め られ,6時 間 後 に 於 て もO.06~

O.09u/ccee認 め られ た。Pc50,000

単 位 経 口投 与 に於 て は血 中 濃 度 は更

逐 日屠殺 群はPc注 射 開始 後毎 日2匹 宛工 一テルに て

屠殺 し,腸 管 各部 の菌叢 を検討 したが,各 部共注射翌 日

よ りグラム陽性桿菌 が減少 し,陰 性桿菌が著 明に増抑 し

た。嫌 気性培 養に於ては特に異染体を有す るグラム陽性

桿菌 が消失 するのが認め られた。

(2)Pc経 口投与 による影響

1群5匹 宛の モルモ ッ ト2群 に夫 々Pc50,000単 位

及 び10,000単 位宛1日1回 連続3日 間,金 属カテーテ

ル を用いて経 口投与 し,連 日糞便 を採取 して培養 し,糞

便19当 りの菌数の消長を 検 討 した。好 気性培養 には

BTB培 地 を使 用 し,同 培地上 のグラム陰 性桿菌 につい

てはIMVICに よる検討を行 つた。

Pc10,000単 位群では死亡例 が認 め られ なかつたのに

対 して,50,000単 位群では投与開始後4~5日 日に5匹

1

o.

沖1図Pc投 与 後 の血 中 濃 度 の消 長

段 ξ

殺 与

騎 間

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VOL。5NO.5 CHEM◎THERAPY 263

第2表Pc10,000単 位及び50,000単 位連続3日 間経 口投与後 の糞便 内菌数 の消長

(a)好 気性培養(BTB培 地)

モ ル モ

ツ ト 菌 種

No.

-

21

ABC

投 与 開 始 後 の 日 数

ユ則2則3司4日

sro

22

ABCα

倉23

1ε。

5,0

6,414

6,414

7,371

6,875

6,929

6,2905,176

5,778

7,672

6,845

7,0

5日{6日 7日 8日 9日10日

sro

=i6L477i_.

=16 ,3016,778

7.550

6,397

6,544

7L447}

7三13}

5・698=

24

ABC㏄

4L69811:llgl7L653i6203162545・6986・4771=

=15三78i7:8。2…7r3527313i_6,。=

25

ABCα

5

26

ABCα

臥477i=i◎397凄

8三9511:矧53981

呑,602

6,3011-i

6・301,=

5奉98;=

6.01=

=,5,698i=

臨欝 鵬 死亡ABC㏄

72

28

29

30

==il:8・2i7L447i死亡

=1439816L397i3蔀2。i

ABC㏄

ABC㏄

ABC伽

5,977

4,698

6,190

6,397

6,477

6,740

7,423

6,301

6,477

7,230

死亡

7,618

死亡

65

A:MethylRed反 応 十Veges-PrGsk.反 応 一 のGram一 のBacilli

B;MethyiRed反 応一Voges-Prosk.反 応 十 のGram一 のBacilli

CA,B何 れ に も属 さな いGram一 のBacilli

Co:Cocci

第2表(b)嫁 気性 培 養(肝 臓 寒 天)

Pc

1

モ ル モi

N・.ト1

投 与 開 始 後 の 日 数

11日

i体体

 n染染

㏄異異

B

f叉

一十

i

つユ

m

琉m

a

a

cC

τ

r

a

G

G

B21

22十

[

i

ヱー1

㏄異

異B{

一十

i

"

 ユ

 ロ

m

m田

a

a

cC

ア a

G

G

B

32十

i

エー1

㏄異

B{

一十

i

 ユ

 

m

mm

a

a

cC

 

a

G

G

B

7,947

4.0

8,3525,397

7,528

7,357

2日13日14日15日

77§011多:8珪る7身42階 8,301

7,689

6司7日IS日ig日1・ ・日

一i7,89517,301

:fl:i8≡3・1,F,,7乞060乞74「 ⑤477

6・o・ 乙:麗li65

1:騙:?16E:17618398し3、1

==17517万

7,531

6.0

:ll驚::鱗甲寧1:ll麗:14611:ll呈8コ6518万49…7コ 、4

7:。9葡 、16万76㌧三。4i=に

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264 CHEMOTHERAPY SEPT.,1957

Pc

5

24

52

26

27

28

29

30

量体体

 n

染染

㏄異異

B

fi

一十

i

ゆユ

 

m

m皿

a

a

cC

 

a

G

G

B

h

体体

H

染染

 a異異

B

fi

一十

i

ロユ

 

m

mm

m

㏄C

G

G

B

h体体

皿染

 a異

B{

一十

i

コユ

 

m

mm

㏄C

G

G

B

+

11

11

 a異

B{

一十

i

ぐユ

 

m

mm

a

a

cC

r

r

a

G

G

B

Gram-Bacilli

9互謡i+{舞 難 士Cocci

h体体

皿染染

むa異異

B{

一+

i

のユ

 

m

mm

m

㏄C

G

G

B

Gram-Bacilli

監:鶏i+{舞難 士Cocci

7,653

7,049

7,895

8,352

5,544

7,9547,352

6,361

6,2785,698

6,397

6,607

4,698

5,397

5,931

7,954

8,041

8,041

7,361

6,875

7,640

6,176

6,6026,041

6,060

6,176一一7

,749

1:181 .=5.0一

7,969

5,6025,929

7,829

6,698

8,267

6,698

7,06001

01

32

β

一β

3

4U

ハb

7屡

6,130

8,653

5,698

6,176

6,477

6,397

7,352

7,352

6,8756,544

7,498

死亡

死亡

死亡

7,544

7,602

8,198

7,301

7,845

5,6986,602

6,698

死亡

ll雛1羅に1二罵二

7,877

6,698

5,698

6,740

6,176

6,9037,6537,3976,146

7,711

8,120

7,897

6,1768,359

6,1767,439

7,763

6,301

8,301

7,903

8,301

7,903

7,537

8,574

8,903

第3表Pc50,000単 位投与群 中死亡 せる

モル モツ トの腸管 各部 の菌数

(a)好 気性培養(血 液平板)

(b)嫌 気性培養(肝 臓寒 天)

モ ルi

端。ト1菌 倒 小腸上部i小腸下部モ ル

モ ツ ト

No.菌 種 小腸上部 小腸下部

26

ABC㏄

7,698 7,675

6,397

上行結腸26

7,397

5,397

6,698 27

27

28

A

BC㏄

ABc㏄

29

ABC㏄

7,301

7,267

6,977

6,0

7,895

7,829、

6,778

5,3976,544

7,397

6,39728

6,942

7,963 29

7,698

6,875

Gram-Bacilli

§夏:甜{舞難 土Cocci

[

体体

m染染

.α異異

恥r隻

【十

i

m

mm

a

a

cC

a

G

G

B

体体

m染

d異異a{B

一+

i

m

mm

a

a

cC

ア じ

a

G

G

B

+

体体

m染染

d異異a{B一

十i

d

m

mm

a

a

cC

a

G

G

B

7,552

7,781

7,477

7,544

6,397

8,336

7,371

7,301

7,477

7,397

上行結腸

9,190

7,096

7,332

5,678

7,409

6,397

7,879

7,788

に 高 くなつたがやは り6時 間後 に検 出され た。

即 ち,筋 注 に よる ときは血中Pcは30分 で最高 値を

示 したが以後 は急速 に減少 し,4時 間後 にはす でに検 出

で きなかつた のに対 して,経 口投与に方 ては,Pcの 血

中 への移行は 良好 であつたがその減少率は緩徐 であ り6

時 間後に於 ても相 当高濃度 に存在 する ことが 認 め られ

ゴヒ。

(ロ)糞 便内へ の移行

2匹 宛3群 の モル モツ トに夫 々Pc10,000単 位 筋注,

又 はPc10・OOO単 位 及び50,000単 位経 ロ投与 を行い,

4・8・24時 間後糞便 を採取 しHAMPHREY及 びJou-

LES(6)の 抽方法 に よつてPc濃 度を測 定 した。即 ち,酷

酸 ア ミルに よ り糞便 内Pcを 抽 出 し,こ れを1%重 曹水

に移行 しめ・酷酸緩衝液 にてpH7.0と し,重 層法 によ

りPc濃 度 を測定 し,糞 便19当 りの濃度を計算 した。

4時 間 後 で はO.4~2.1u/9,8時 間後 では13~52

u/9のPcが 検 出 されたが24時 間を経 過する とほ とん

ど検 嵐 されなかつた。即 ち,筋 注,経 ロ何れ の方法に よ

つ て もPcは 相当高濃度に糞便内に移行 し,投 与法に よ

る差違 はあま り著明には認め られなかつた(第4表)。

Page 5: モルモットの腸内菌叢に及ぼす抗生物質の影響 - Chemotherapyfa.chemotherapy.or.jp/journal/jjc/05/5/5_261.pdfVOL.5NO.5 CHEMOTHERAPY 261 モルモットの腸内菌叢に及ぼす抗生物質の影響

VOL.5NO.5 CHEMOTHERAPY 265

第4表Pc・ 投与後 の糞便内濃度(u/g) 第5表(b)好 気性(普 通寒天)

モ ル モ ツ

トNo.

3s時間8時24時 間対照

後 間後 後

ll・ ・,…戦 筋柱8言:8511:弓。

N

u/cc

ユ10100対 照

ll・ ・,… 戦 経 ・投与81:lo25.。。

ll5・,… 単雌 ・撚81:llll:10

又Pc50単 位を脳内に注射 し,3,6,9,24時 間

後の糞便内Pc濃 度を測定 したが,こ の際は検出 されな

かつた。

(ハ)脳 内濃度

Pc5,000単 位 を2匹 のモルモ ッ トに筋注 し,30分 後

工 一テルにて屠殺,頸 静脈 よ り食塩水で脳を還流 した後,

脳を取 り出 し,等 量 の食塩水 を加 えてホモジナイザ ーに

かけ,遠 沈,上 清中のPc濃 度を測定 した。そ の結果脳

1g当 り夫 々0.11,0.66単 位のPcが 検 出されたが,

これは同時に行つた血中濃度の2.7%及 び6.1%に 相

当した。

(4)モ ルモ ツ ト腸 内菌のPc感 受性

標準Pcを 使 用 し,普 道 寒天好気性,肝 臓 寒天嫌気性

に劃線塗抹法に よつてPc感 受性 を測定 した。グ ラム陽

性桿菌 の大部分はPc感 受性であ り,陰 性桿菌は何れ も

Pc耐 性 であつた。又 球菌』の中にはPc耐 性の ものも認め

られた(第5表)。

第5表 分離菌のPc感 受性(発 育阻止濃 度)

(a)嬢 気性(肝 臓寒天)

ll〔鞭 雛 〕

濫撫;〕

枡柵枡措

一帯柑帯

辮帯辮惜

帯僻紐帯

耕惜帯帯耕

一一帯帯帯

辮辮帯紐帯

帯耕辮耕耕

1階

liJ

帯帯帯掛帯耕帯耕帯冊冊

帯耕帯耕辮帯帯帯

一耕帯

辮辮帯報帯帯辮帯辮辮耕

辮帯帯惜辮帯帯帯紐柑…辮

α

N

§

獣 〕

iii

ll麟 二〕

、1〔ε溜+〕

u/cc

O・OlO・0250・050・10・250・51・010・O対 照

冊帯帯

+

一[

一一

升帯什

昔帯昔

升帯廿

朴帯帯

辮帯得帯柵

一一一一+

一一+±

+

++井井

督朴昔昔帯

冊井

卦帯柵

柵冊帯帯冊

帯帯晋帯掛

一一十

一一

=

 十

±卦帯

一升

+柵帯

一昔

帯帯帯骨卦

辮帯帯帯帯

帯帯帯帯柵

帯柵帯

+

一一

+

一一

+升

昔朴

}

昔什

昔什赫

昔井昔

冊帯帯

± 一 一 一 一 一 一一 一 十

冊 帯 什 帯 帯 →十++帯

(5)Pc脳 内注 射 の 腸 内菌 叢 に 及 ぼ す影 響

食 塩 水0.1cc当 りPcO・5u・5u・50uを 含 有 す る よ

うに稀釈 し,夫 々2匹 宛 のモルモ ツ トの右頭頂部脳 内に

注 射を行 い,対 照には食塩 水O.1ccを 注 射 し,以 後連

日,糞 便を採 取 し,BTB培 地好気性,肝 臓寒 天嫌気性

に培養 して経 過を観察 した。

好気性培養に於ては5uを 注射せ る1匹 に2げ日後,50・

uを 注射せ るものに翌 日と2日 目にグラム陰性桿菌 と陽

性 球菌 の軽度 の増加 を認 め,嫌 気性 培養 に於 ても5uを

注射せ る1匹 に4日 後,50uを 注射せる1匹 に2日 後,

グラム陰 性桿菌の増加を認めたが,そ の他のモルモ ッ ト

及 び対照 食塩 水注射群 にはほ とん ど変化が見 られなかつ

た。

又 これ ら脳 内注射 を行 つた ものに死亡せ るものはなか

つた。

考 按

一定量以上 のPc投 与 を うけた モル モツ トが死亡する

ことについては,す でに報 告され ているところであ るが

上 記の如 く,わ れわれ もこれを確認するこ とが 出来た。

この死亡の原因に関 しては,緒 言においても述べた よ う

に,神 経系に よる影響を考慮す るもの と,Pcの 腸内菌

叢 に対す る直接作用 を挙げ るもの と2者 がある。我 々の

実験 にお いて,筋 注或は経 口投与 したPcは 相当高濃 度

に糞 便内に移行す るこ とが 認 め られ た が,こ の 点 は

ROLL,MAYERの 報告す るところである。そ の移行せ る

Pcの 量は感受性測定成績 よ り知 られ るように,モ ルモ

ツ ト腸管に常在す るグラム陽性桿菌を抑圧 す るに充 分な

量で あ り,従 つ てPcの 直接作用に よつてグ ラム陽性桿

菌群が抑制 され,グ ラム陰性桿菌,特 に大腸菌の増殖を

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266 CHEMOTHERAPY SEPT.. 1957

うなが し,こ れ が死の原因 となるで あろ うとは充 分考 え

得 ることであ る。こ の際 に増 殖せ る大腸菌等の産生す る

毒素 の影 響 も考慮 の必要が あろ う。RUSCHMANNは この

毒素 作用に よつて肺,副 腎等 の変化 が起るのであろ うと

述べ てい る。又,SOMERse(7)も 分離大腸菌 の培 養濾 液

をモルモ ツ ト腹腔 内に注射 した成績 よ り,Pc注 射 後の

死亡 の原因 として大腸 菌毒素及び グラム陽性菌消失 に よ

る ビタ ミン類の不足を想定 してい る。Pc注 射後死亡 す

る までに数 日の潜伏期 のあ ることは死亡原因に細菌学的

な要素を考慮 させ る ものである。

一方,TONUTTI等,KOCH等 は皮下,筋 肉内,腹 腔

内等に投与 したPcは 容易に脳 内に移行 し,植 物神経 系

を介 して肺,腸 管 な どの変化をお こす ものであ ると主張

してい るが本実験 にお いて も筋 注せ るPcが 容易に脳 内

に移行す ることが認 め られ ている。Pcを 脳 内に注射 し

た ときと,筋 注等に よつ て投与 した場 合 とで は 脳 内Pc

濃 度の持続期間 も異な るでは あろ うが,脳 内注射 の実験

において極 く軽度では あ り,一 時的 ではあるが何等 かの

影響 を腸内菌叢に与え ることが認 め られ た。脳 内にPc

50uを 注射 した後の糞 便内にPcを 検 出す ることは 出来

なか つたが,KOCH等 は脳 内注射後 もPcは 血中に よ く

検 出される ことを報告 してお り,脳 内注射に よつて もPc

が腸管 内に移行 し,腸 内菌叢に直接作用を及ぼす点 も否

・定は 出来 ない と思われ る。我 々の実験に於て脳内注射後

の影響 が軽 微であつた こ とは,Pcの モルモ ッ トに及ぼ

す作用 は 自律 神経 系を介 す るとも云われてい ることか ら

考 える と脳 内注射 の部位的関係 も検討の余地があろ う。

Pc投 与前 のモルモ ツ ト腸管内にはグ ラ ム陽性の ビフ

ィヅス菌様 の嫌 気性桿菌 が優勢に存在す るのに対 して,

Pc投 与 後は これが著 しい減少を示 して,代 りに大腸菌群

が増加 し,明 らか に交代菌 現象に属す ると思われ る菌 の

入替 りがあるが,モ ルモ ッ トの死 亡原因が交代菌現象の

みに よるか ど うか は爾検討 を加えるべ き ことである。

結 語

モルモ ツ トに一定量以上 のPcを 筋 注又は経 ロ投与 す

る と数 日の後に死 亡す る。モ ルモツ ト腸管 内には通常,

グラム陽1生嫌気性のゼ ブイヅス菌様桿菌 が常在 し,大 腸

菌群が優勢 とな り死 亡する。

Pc投 与後死 亡せ る モ ル モツ ト及び逐 日屠殺せ るモル

モ ツ トの腸 管各部 ではグ ラム腸性桿菌の減少 と大腸菌群

・の増加 が著 明であ り,腸 炎の像を認め,肺 に も充血,出

血 が認 め られる。

Pcを 脳内注射 した実験で も腸 内菌叢 に対 して 何 等 か

の影響が あたえ られる様 ではあつたが著明では な く,Pc

の モル モツ トに及 ぼす作 用が神経系を介 して 出 現 す る

か,或 は腸 内菌叢 に対す る直接 作用のみに よつて起るか

ど うかは未だ断言 出来 ない。

欄筆す るに当 り,終 始 御懇切 な る御指導,御 校閲を賜

つた牛場教授,中 村教授,佐 々木助 教授に深甚の謝意を

表 す る。

文 献

(1)森 広 一 夫:実 験 的 ジ フ テ リア の ペ ニ シ リ ン療

法 に 関 す る研 究.工 健 康 海 狽 に 対 す るペ ニ シ

リ ソ注射 の 影 響.慶 応 医 学29(6)306~309,

昭 和27年6月 。

( 2 ) TONUTTI E. u. MATZNER K. H. : Ober die neurotrope Giftwirkung d e s Penicillins.

Wschr. 28 (29/30) 516-517, 1950(Aug.)

( 3 ) KOCH E., HEISS F. u., SCHNEIDER R. : Neurotoxische Enteritis als Penicillin-Gi-

fteffekt. Die Medizinische 2: 1184-1186, 1952 (Sept.)

( 4 ) ROLLE M. u., MAYER H. Ober das Wesen der Penicillinwirkung bei Meerschweinchen

unter besonderer Beracksichtigung der Da- rmsymbioten. Arch. f. Hyg. u. Bakt. 137

: 596, 1953. ROLLE M. u. MAYER H.: Untersuchungen

fiber die Darmflora des Meerschweinchens. Arch. f. Hyg. u. Bakt. 138 (7) 505-510,

1954.

( 5 ) RUSCHMANN E.: Tierexperimentelle Unter- suchungen zur Frage der Penicillintoxi-

citat. I. Der Einfluss des Penicillins auf den graviden Organismus insbesondere den des Meerschweinchens. Zschr. f. Hyg. u. Infektkrh. 140 (3) 248,-263, 1954. II. Die

Colienteritis des Meerschweinchens. ibid. 140 ( 3 ) 264-293, 1954. III. Serologische

und biochemische Untersuchungen der Me- erschweinchen- pathogenen Coll -Stamme.

ibid. 140 ( 4 ) 339-349, 1954.

(6)HuMPHREY&JouLEs,Lancet,ii221,1946

(梅 沢 純 夫 ・ 抗 菌 性 物 質P・200・ 昭 和30年 よ

り引 用)

( 7 ) SOMER P. DE., H. VAN DE VOORDE, H. EYSSEN and P. VAN DUCK : A study on

penicillin toxicity in guinea pigs. Antibiot. and Chemoth. 5 ( 9 ) 463-469, 1955 Sept.