ファイナルレポート...1 ファイナルレポート 第 26 回...

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1 ファイナルレポート 26 国際ラボテクノロジ・分析技術・バイオテクノロジ専門見本市・会議 2018 4 10 日~4 13 ドイツ・ミュンヘン見本市会場 2018 4 13 analytica 2018: 来場者 過去最多の動員数を記録 Summary analytica 2018 は、ラボでのデジタル化に おける最大プラットフォームに 開催以来 最も国際的 analytica Conference の参加者数 史上最多を記録 FactsData 2018 4 10 日(火)~13 日(金) 午前 9 時~午後 6 時(最終日午後 5 時まで) ドイツ・ミュンヘン見本市会場 メッセ・ミュンヘン(Messe München GmbH5 ホール 55,000 49 ヶ国から 1,164 2016 年:40 ヶ国から 1,244 社) 来場者総数 35,800 2016 年:35,002 人) ラボテクノロジ、分析技術、品質管理、バイオテクノロジー・ライフサイエンス・診断技術 主な出展品 アプリケーション、分析・診断機器・処理・技術、検査・測定・品質管理、情報・サービ ス、ラボ装置、試薬・化学製品、バイオテクノロジ公衆衛生関連技術、スタートアップ フォーラム(技術交流、各種コンサルティングほか) 出展日本企業 (現地法人・代理店 出展含む) 朝日分光㈱、アズビル㈱、㈱アタゴ、㈱アルバック、㈱エアーテック、㈱エス・テイ・ジャパ ン、オリンパス㈱、樫山工業㈱、関東化学㈱、㈱キーエンス、久保田商事㈱、倉敷紡績㈱、 ㈱クロマニック テクノロジーズ、コニカミノルタセンシング㈱、コフロック㈱、ジーエルサイエン ス㈱、㈱島津製作所、昭和電工㈱、高砂電気工業㈱、東ソー㈱、中村科学器械工業㈱、ナ カライテスク㈱、㈱ニコン、日東工器㈱、日本ジェネティクス㈱、日本電子㈱、日本トムソン ㈱、社団法人日本分析機器工業会、日本分光㈱、㈱バイオクロマト、㈱ハイロックス、浜松 ホトニクス㈱、PHC ホールディングス㈱、日立工機㈱、㈱日立ハイテクノロジーズ、㈱平山 製作所、ホソカワミクロン㈱、㈱堀場製作所、㈱マイクロサポート、ヤマト科学㈱、㈱リガク、 ㈱ワイエムシィ 50 音順) URL www.analytica.de (英語 / ドイツ語)

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Page 1: ファイナルレポート...1 ファイナルレポート 第 26 回 国際ラボテクノロジ・分析技術・バイオテクノロジ専門見本市・会議 2018 年 4 月10

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ファイナルレポート 第 26 回 国際ラボテクノロジ・分析技術・バイオテクノロジ専門見本市・会議

2018 年 4 月 10 日~4 月 13 日 ドイツ・ミュンヘン見本市会場

2018 年 4 月 13 日

analytica 2018: 来場者 過去最多の動員数を記録 Summary

analytica 2018 は、ラボでのデジタル化に おける最大プラットフォームに

開催以来 最も国際的

analytica Conference の参加者数 史上最多を記録

Facts&Data

会 期 2018 月 4 月 10 日(火)~13 日(金) 午前 9 時~午後 6 時(最終日午後 5 時まで)

会 場 ドイツ・ミュンヘン見本市会場

主 催 メッセ・ミュンヘン(Messe München GmbH)

規 模 全 5 ホール 約 55,000 ㎡

出 展 企 業 49 ヶ国から 1,164 社 (2016 年:40 ヶ国から 1,244 社)

来 場 者 総 数 約 35,800 人 (2016 年:35,002 人)

専 門 分 野 ラボテクノロジ、分析技術、品質管理、バイオテクノロジー・ライフサイエンス・診断技術

主 な 出 展 品 アプリケーション、分析・診断機器・処理・技術、検査・測定・品質管理、情報・サービ

ス、ラボ装置、試薬・化学製品、バイオテクノロジ公衆衛生関連技術、スタートアップ

フォーラム(技術交流、各種コンサルティングほか)

出展日本企業 (現地法人・代理店

出展含む)

朝日分光㈱、アズビル㈱、㈱アタゴ、㈱アルバック、㈱エアーテック、㈱エス・テイ・ジャパ

ン、オリンパス㈱、樫山工業㈱、関東化学㈱、㈱キーエンス、久保田商事㈱、倉敷紡績㈱、

㈱クロマニック テクノロジーズ、コニカミノルタセンシング㈱、コフロック㈱、ジーエルサイエン

ス㈱、㈱島津製作所、昭和電工㈱、高砂電気工業㈱、東ソー㈱、中村科学器械工業㈱、ナ

カライテスク㈱、㈱ニコン、日東工器㈱、日本ジェネティクス㈱、日本電子㈱、日本トムソン

㈱、社団法人日本分析機器工業会、日本分光㈱、㈱バイオクロマト、㈱ハイロックス、浜松

ホトニクス㈱、PHC ホールディングス㈱、日立工機㈱、㈱日立ハイテクノロジーズ、㈱平山

製作所、ホソカワミクロン㈱、㈱堀場製作所、㈱マイクロサポート、ヤマト科学㈱、㈱リガク、

㈱ワイエムシィ 他(50 音順) 専 用 U R L www.analytica.de (英語 / ドイツ語)

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analytica 2018-第 26 回 国際ラボテクノロジ・分析技術・バイオテクノロジ専門見本市・会議は、圧倒的な関

心を集めた。この業界は今後どのように発展していくのか。この答えを探しに、世界各国から 4 日間にわたって

約 35,800 人の来場者がこの業界を牽引するミュンヘン見本市へと足を運んだ。その問いに対する説得力の

ある回答は、ラボテクノロジ・分析機器・バイオテクノロジを対象とした国際的かつ主導的な地位を確立している

当見本市で、49 カ国 1,164 社の出展企業から導き出された。 当日は素晴らしい天候にも恵まれ、見本市会場内

も活気に満ち溢れていた。見本市会場は来場者で

溢れかえり(およそ 40%が海外来場者)、来場者

数は新記録を更新するに至った。メッセ・ミュンヘン

副 CEO の Dr.ラインハルト・ファイファーはこのポ

ジティブな結果について次のように語った。「ちょう

ど 50 年前に第一回 analytica が開催された。そし

て今日に至るまで、この見本市はラボテクノロジ業

界における世界最大かつ重要な集合場所となって

いる。analytica 以外にこの業界を網羅したといえ

る場所は無い。それはこの見本市の全 5 ホールを

体験してきた人であれば誰もが抱く印象である」 analytica 技術顧問委員会長であり、ドイツ Olympus 社地域事業部長である Siegbert Holtermüller 氏も、こ

の見本市の発展、およびそこでのテーマと来場者の多様性について次のように述べた。「analytica 2016 より

も更に多くの来場者を迎えた。それも様々な産業界からの来場者だ。デジタル化とオートメーション化は、もち

ろん今後も重要な意味を成す。一方で来場者は、当然ながら分析や解析の課題に対する個々のソリューション

を探している」 analytica プロジェクトリーダーの Susanne Grödl は、加えて次のように語った。「『Labor4.0』に対する関心度

は高く、これはラボテクノロジにおけるデジタル化の時代がようやく到達したと言える。2020 年の見本市ではこ

のテーマが最も注目されることになるのだろう」 数字で見る analytica 2018 今回の見本市では、中国、オーストリア、韓国、ロシア、日本からの来場者数の増加が顕著だった。ドイツに続

いて来場者の多い国の上位は、オーストリア、スイス、イタリア、中国、イギリス、アメリカの順であった。 市場調査会社 Gelszus Messe-Marktforschung の行った調査によると、来場者の満足度は非常に高く、

99%が当見本市を「最高に良い」、「良い」と評価した。 「全出展者の半数は海外からの出展社であった。この数字は、ドイツ国外で開催されているメッセ・ミュンヘン主

催の見本市がミュンヘン見本市にもたらしたシナジー効果なのだ。ヨーロッパ市場に興味を持っているグローバ

ルメーカーにとって、この見本市への出展は『マスト』の行為だ」と、メッセ・ミュンヘンにおける、analytica ネット

ワークのプロジェクトグループリーダーである Claudia Sixl は強調した。 このような高評価は、この業界がうまくいっているという証である。医療分野でみれば、新たな展開として対外

診断市場における発展に繋がっている。2017 年には、VDGH の専門部署である Life Science Research が、

臨床検査診断が 1.4%増加したと報告している。 同様なことが、分析テクノロジ、バイオテクノロジ、ラボテクノロジにもいえよう。「2017 年は素晴らしい年であっ

た。11%の成長が見られた」と、SPECTARIS Trade Association for Analytical, Bio- and Laboratory Technology 社会長の Mathis Kuchejda 氏は述べた。Kuchejda 氏の視点からいうと、ラボにおけるデジタル

化の中心的課題は、「統一されたデバイスインターフェースにおいて、どういったデータがやりとりされるべき

か、またどのようしてデータ保護が行われるか」ということである。

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大勢の観客を引き付ける多様な併催プログラム 今回 B ホールで新しく開催されたデジタルフォー

メーション・フォーラムでの「Smart Laboratory—How does digital networking of laboratories with customers succeed?」というデジタルイン

ターフェースのテーマについては、演習講演とい

う実践的な方法で行われた。 このフォーラムにおいては、製品のプレゼンテー

ションも重要なプログラムの一部となっている。

Eppendorf 社、Mettler-Toledo 社、Thermo Fisher 社や Nextgen の会員企業がスマート

フューチャーソリューションのプレゼンを行った。

Thermo Fisher 社の Laboratory Equipment Technologies におけるコネクティビティ・ディレクターである Joe Arteaga 氏は、装置のネットワーク化を例に

挙げて、それがワークフローをより効率的に構築し、研究を推し進める上でどのように有効か、というプレゼン

を行った。 来場者は各併催プログラムに大きな関心を示し、空席がないほどであった。そして、このデジタルトランス

フォーメーションに関するフォーラムは初回にして成功を収めた。 デジタル化については、単にスケジュールに載っているだけのテーマではなかった。専門家たちは、合計 59 件

の寄稿からデジタル化について膨大なイメージを掴むことができ、このことは世界中の他のラボ見本市では例

を見ないことでもあった。analytica カンファレンスは、金曜日の朝 dievini Hopp BioTech holding 社の常務取

締役で共同創始者でもある Dr. Friedrich von Bohlen und Halbach 氏とのディスカッションも行われたオー

ダーメイド医療のフォーカスデーと同様に大盛況であった。この盛況ぶりは、「One in a million – your data will be king」と題するイベントのパネルディスカッションの最後までうかがえた。 GoingPubilic Media 社の「Life Sciences」編集主任であり、オーダーメイド医療のファイナンスデー及びフォー

カスデーの主催者である Karin Hofelich 氏は、その大盛況を収めたこの 2 日間のイベントを振り返って次のよ

うに語った。「analytica におけるオーダーメイド医療のファイナンスデーとフォーカスデーは、資本市場とライフ

サイエンスを結び付けるものだ。今回、クラウドインベスティングに焦点を当てた『バイオテクノロジにおける現

在のファイナンシャルトレンド』と題するパネルディスカッションが特に多くの聴衆を集めた。この 2 つのイベント

における雰囲気は大変良いもので、次の analytica も大いに期待できる」 食品分析と物質解析の両「Live Labs」では、この分

野の今後の大きなテーマになるであろう。トマトのグ

リホサートの検出から始まり、様々な物質の長・短

期間における風化に至るまでのテーマについて、

見本市イベントの中央で(通りがかりの来場者も含

めて)、ライブ体験することができた。このイベントも

来場者の評判が良かった。 ラボラトリー&アナリシス・フォーラムとバイオテッ

ク・フォーラムでの情報交換もハイレベルなもので

あった。とりわけ大盛況だったのは、ラボにおける

危険性をリアルにシナリオ化した(化学反応によっ

て爆発が生じるというシナリオなど)、労働安全衛生

に関する特別展であった。

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analytica カンファレンスの強み analytica カンファレンスもこのような大盛況の一因と

いえよう。このカンファレンスを通じて合計 2,074 人

の参加者(2016 年より 12.8%増)がこの業界におけ

るトップテーマについて専門的な知識を取得た。 ロストック大学の Ralf Zimmermann 教授はこのカン

ファレンスについて次のように言及した。「このカン

ファレンスはプログラム内容からみても素晴らしい。

今回、エアロゾルと健康についての、国際的な素晴ら

しいセッションの場を設けることができた。この見本

市は常に様々な協力パートナーを引き合わせてくれ

る、とても効果的な場所だ」 ヨーロッパ、中国、韓国、アメリカからの議長やスピーカーが、食品化学や毒物学における解析方法の導入に

ついて、消費者保護における解析学の役割について、また、ビックデータの取り扱いについてといったトップ

テーマについてプレゼンを行った。こういった講演においても常に最後まで満席状態だった。 次回の analytica は、2020 年 3 月 31 日から 4 月 3 日にかけ、ドイツ・ミュンヘンにて開催予定。 FKM(見本市統計自主管理協会)が確認した最終的な来場者と出展社の統計は、数か月後に AUMA 見本市

データベース(www.auma.de)からオンラインにて閲覧可能となる。

資料請求、出展申込み、各種お問い合わせ先: メッセ・ミュンヘン 日本代表部

株式会社メッセ・ミュンヘン・ジャパン 〒105-0001 東京都港区虎ノ門 3-20-3 ノアーズアーク虎ノ門 5 階

Tel.: 03-6402-4583 Fax: 03-6402-4584 E-mail: [email protected] URL: www.messe-muenchen.jp (日本語) www.messe-muenchen.de (英語 / ドイツ語)