PAT-T series 1

このたびは直流安定化電源 PAT-Tシリーズをお買い上げいただきまして、まことにありがとうございます。本製品は、ソフトスイッチング方式を採用した低ノイズで高効率な定電圧（CV）定電流（CC）自動移行型電源です。

PAT-Tシリーズの機種構成PAT-Tシリーズは 4 kWタイプと 8 kWタイプがあります。4 kWタイプは単相入力と三相入力の入力モードが選択できます。8 kWタイプは三相入力です。8 kWタイプには、200 V入力と 400 V入力のモデルがあります（PAT1000-8T/ PAT1500-5.3Tは 200 V入力のみ）。出力電力 形名 入力モード 定格電圧 入力定格4 kWタイプ PAT20-200T 単相／三相

選択20 V 200 V

PAT40-100T 40 V

PAT60-67T 60 V

PAT160-25T 160 V8 kWタイプ PAT20-400T 三相 20 V 200 V

400 VPAT30-266T 三相 30 V 200 V

400 VPAT40-200T 三相 40 V 200 V

400 VPAT60-133T 三相 60 V 200 V

400 VPAT80-100T 三相 80 V 200 V

400 VPAT160-50T 三相 160 V 200 V

400 VPAT250-32T 三相 250 V 200 V

400 VPAT350-22.8T 三相 350 V 200 V

400 VPAT500-16T 三相 500 V 200 V

400 VPAT650-12.3T 三相 650 V 200 V

400 VPAT850-9.4T 三相 850 V 200 V

400 VPAT1000-8T 三相 1000 V 200 VPAT1500-5.3T 三相 1500 V 200 V

開梱時の点検製品を受け取ったら、付属品が正しく添付されているか、製品および付属品が損傷していないか確認してください。万一、損傷または不備がありましたら、お買い上げ元または当社営業所にお問い合わせください。本製品を輸送するときのために、梱包材を保管しておくことをお勧めします。

付属品

● 4 kWタイプ / 8 kWタイプ共通

セットアップガイド（1冊）

重量物警告シール（1枚）[A8-900-153]

必要に応じて、本製品に貼り付けてください。

クイックリファレンス（和文１枚 、英文１枚 ）

OUTPUT端子カバーセット

J1/J2コネクタキット定格出力20 V～850 Ｖのモデル

CD-ROM（1枚）

安全のために（1冊）

ピン 30個[84-49-0100]

ソケット（2個）[84-49-0160]

保護カバー（2組） [84-49-0140]

[M3-112-059]OUTPUT端子カバー[Q1-500-106]

[91-80-6940]

[M3-112-027]

シャシ接続線セット（1組）

出力端子用ねじセット（2組）※PAT1000-8T/ PAT1500-5.3Tは付属なし

x 2

[1][2]

[3]

ピン 30個[84-49-0100]

保護カバー（2組）[84-49-0161]

ソケット（2個）[84-49-0160]

定格出力20 V～850 Ｖのモデル（2組）

※PAT1000-8T/ PAT1500-5.3Tはシャシ接続線のみ

定格出力1000V、1500 Ｖのモデル

4 kWタイプ 8 kWタイプ定格電圧 20 V～ 160 V 20 V, 30 V 40 V～ 160 V 250 V～ 850 Vねじサイズ M10セット M12セット M10セット M8セット[1] M1-100-019 M1-100-027 M1-100-019 M1-100-013[2] M5-101-008 M5-101-009 M5-101-008 M5-101-007[3] M4-100-008 M4-100-009 M4-100-008 M4-100-007

PART NO. Z1-005-610, IB025035Feb. 2018

PAT20-400TPAT30-266TPAT40-200TPAT60-133TPAT80-100TPAT160-50T

セットアップガイド直流安定化電源 PAT-Tシリーズ

8kWタイプ

8kWタイプ （カスタムモデル）

4kWタイプPAT250-32TPAT350-22.8TPAT500-16TPAT650-12.3TPAT850-9.4T

PAT1000-8T (SPEC21163)PAT1500-5.3T (SPEC21164)

PAT20-200TPAT40-100TPAT60-67TPAT160-25T

ウェブサイト http://www.kikusui.co.jp

菊水電子工業株式会社〒224-0023　横浜市都筑区東山田1-1-3

最新の取扱説明書を当社ウェブサイトのダウンロードサービスから入手できます。

キクスイ「お客様サポートダイアル」

【受付時間】平日10～12／13～17045-593-8600

2 PAT-T series

特徴PAT-Tシリーズは、次のような各種機能を装備しています。

• 高調波電流・送電ロスの低減力率改善回路によって、入力電源ラインへの高調波電流の影響を低減しています。また、入力電源ラインのピーク電流を抑えて送電ロスを低減できます。

• ワンコントロール並列運転最大で 5台を並列に接続して、出力電力を拡張できます。

• 出力の制限機能出力を設定するときの電流、および電圧の上限値を設定できます。誤って不適正な値を設定することを回避するための機能です。

• リモートインターフェースRS232Cを標準装備しています。GPIB、USB、または LANは工場オプションにて選択して使用できます。リモートインターフェースは IEEE 488.2 std 1992と SCPI Specification 1999.0に対応しています。LANインターフェースについては LXI規格に対応していますので、コストパフォーマンスの高いシステムの構成が可能になります。

• 高効率、低ノイズソフトスイッチング方式を採用した、高効率で低ノイズの製品です。高効率化によって内部温度上昇が低減されて、小型化と軽量化を実現しました。

• 入力分電機器の小型化力率改善回路の搭載によって入力電流が低減されたため、入力分電機器（ブレーカ）を小型化できます。

• 設定値のプリセットメモリ機能出力の設定値（電流と電圧の組み合わせ）を 3つまで保存できます。使用時に毎回設定し直さなくても、3つの組み合わせから選択するだけで、出力を設定できます。

• 出力オン／オフ ディレイ機能OUTPUTスイッチがオン／オフされてから、実際に出力がオン／オフするまでの遅延時間（DELAY TIME）を設定できます。負荷の特性に応じた時間差を設定して出力をオン／オフしたい場合に有効です。

• 単相／三相の入力モード切り替え（4 kW タイプのみ）コンフィグの設定で三相→単相、または単相→三相の入力モード切り替えが可能です。単相入力時は、出力電圧が 75 %に制限されます。。

設置場所の注意• 高温になる場所、直射日光の当たる場所を避けてください。発熱・暖房器具の近く、および温度が急に変化する場所に設置しないでください。動作温度範囲：0 ℃～ +50 ℃保存温度範囲：-25 ℃～ +70 ℃

• 湿度の高い場所を避けてください。湯沸かし器、加湿器、水道の近くなど湿度の高い場所には設置しないでください。動作湿度範囲：20 %rh～ 85 %rh （結露なし）保存湿度範囲：90 %rh 以下（結露なし）動作湿度範囲内でも結露する場合があります。その場合には、完全に乾くまで本製品を使用しないでください。

取扱説明書は、直流安定化電源 PAT-Tシリーズを使用される方、または操作の指導をされる方を対象に制作しています。電気に関する知識（工業高校の電気系の学科卒業程度）を有する方を前提に説明しています。PDFの閲覧には、Adobe Reader 6.0以降が必要です。HTMLの閲覧には、Microsoft Internet Explorer 6.0以降が必要です。

取扱説明書の内容に関しては万全を期して作成いたしましたが、万一不審な点や誤り、記載漏れなどありましたら、当社営業所にご連絡ください。取扱説明書に乱丁、落丁などの不備がありましたら、お取り替えいたします。取扱説明書を紛失または汚損した場合には、新しい取扱説明書を有償でご提供いたします。どちらの場合も購入先または当社営業所にご依頼ください。その際は、表紙に記載されている「Part No.」をお知らせください。取扱説明書をお読みになったあとは、いつでも見られるように必ず保管してください。

取扱説明書の構成

■ユーザーズマニュアル（PDF）初めてご使用になる方を対象に、各種設定、操作方法、保守、使用上の注意事項などについて記載しています。

■セットアップガイド（本書）初めてご使用になる方を対象に、製品の概要、接続方法などについて記載しています。

■クイックリファレンスパネルの説明や操作方法を簡潔に説明しています。

■安全のために一般的な注意事項を記載しています。内容をご理解いただき、必ずお守りください。

■通信インターフェースマニュアル（HTML、一部 PDF）リモートコントロールについて記載しています。パーソナルコンピュータを使用して計測器を制御するための基礎知識を十分に有する方を対象に制作しています。

取扱説明書について

PAT-T series 3

取扱説明書について

取扱説明書の表記

取扱説明書では、直流安定化電源 PAT-Tシリーズを「PAT-Tシリーズ」や「PAT-T」と呼ぶことがあります。取扱説明書で「パソコン」は、パーソナルコンピュータやワークステーションの総称です。取扱説明書で使用している画面イラストと、実際に表示される画面は異なる場合があります。画面イラストは一例です。取扱説明書では、説明に次の書式を使用しています。

警告この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または傷害を負う可能性が想定される内容を示します。

注意この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、物的損害のみの発生が想定される内容を示します。

ー Noteー知っておいていただきたいことを示しています。

ー解説ー用語や動作原理などの説明です。

（SHIFT+キー名）SHIFTキーを押しながら青色表示の付いたキーを押す操作を示します。

付属 CD-ROMの内容

付属の CD-ROMをドライブに挿入します。しばらくするとトップ画面が表示されます。トップ画面が表示されない場合には、Windows ExplorerからCD-ROMを参照して、index.htmlをダブルクリックするとトップ画面が起動します。

以下の内容が収録されています。

• ドライバIVI-COM、KI-VISA

• 取扱説明書ユーザーズマニュアル（PDF）インターフェースマニュアル（HTML）閲覧したい項目をクリックすると、該当のページに移動します。

4 PAT-T series

本製品は IEC規格過電圧カテゴリ IIの機器（固定設備から供給されるエネルギー消費型機器）です。

警告感電の恐れがあります。• 接続の前に分電盤のブレーカをオフにしてください。• 本製品は IEC規格 Safety Class Iの機器（保護導体端子を備えた機器）です。感電防止のために必ず接地（アース）してください。

• 接地は、電気設備技術基準に基づく D種接地工事が施された大地アースへ、必ず接続してください。

• 専門の技術者が、電源ケーブルを分電盤へ接続してください。

注意本製品の内部では、入力端子に合わせて保護回路が接続されています。接続方法に従って正しく接続してください。

ー Noteー本製品の POWERスイッチは、緊急時に AC電源ラインから本製品を切り離すことができます。POWERスイッチをいつでもオフにできるように、POWERスイッチの周囲は十分な空間をあけてください。

本製品には、電源ケーブルは付属していません。本製品の定格AC 入力電圧／電流に適合した電源ケーブルを使用してください。 オプションで接続するための電源ケーブル（三相入力用）があります。製品本体側に接続する圧着端子はアッセンブリ済みです。分電盤側の端末処理は、分電盤のねじに適合した圧着端子を取り付けてください。

三相入力用電源ケーブル（AC8-4P4M-M6C）

オプションの入力電源ケーブルを使用しない場合には、以下に示す適切な電源ケーブルを準備してください。

タイプ 入力モード ケーブル 公称断面積4 kW タイプ

単相入力 3芯 交流 600 V用ビニール絶縁キャブタイヤケーブル

5.5 mm2以上

三相入力 4芯 交流 600 V用ビニール絶縁キャブタイヤケーブル

3.5 mm2以上8 kW タイプ

三相入力 8 mm2以上 (400 V入力モデルは 5.5 mm2以上 )

工場出荷時には、入力端子台に端子台カバーが実装されています。端子台を使用しない場合でも、安全のため端子台カバーを取り付けてください。損傷または紛失した場合には、購入先または当社営業所へお問い合わせください。

4 kWタイプの接続

警告感電の恐れがあります。本製品は定格負荷時に三相入力時で最大 17 A、単相入力時で最大 22 Aの電流が流れます。三相入力から単相入力へ切り替える場合には、必ず以下に示す「適切な電源ケーブルを使用して、単相入力モードの接続手順に従ってください。

入力端子台カバーセット（1組）

[Q1-500-094][M3-112-012]

■三相入力モードの電源ケーブル接続

GND

AC INPUT端子台

(GND)

(GND) : 緑 W : 黒

V : 白U : 赤

W

V

UM6ねじ

取り付けねじの位置

端子台カバー(三相入力モード時 )

※ 電源ケーブルの引出方向を逆にする場合は開口部を逆にして取り付けてください。

給電設備（スター結線）

中性点

本製品

N（使用しません） G

U

V

W

U

V

W

中性点は接地してください。U-V間、V-W間、W-U間は 180 V～ 250 V

U-V間、V-W間、W-U間は 180 V～ 250 V

U

V

W

給電設備（Δ結線） 本製品

G

U

V

W

電源ケーブルを接続する

PAT-T series 5

■単相入力モードの電源ケーブル接続

警告感電の恐れがあります。単相入力で接続した場合、入力端子台の U端子 (三相入力時に使用する端子）に 100 V～150 V程度の電圧がでています。単相入力時には、必ず L端子、N端子に接続して、接地（GND端子）をしてください。

GND

AC INPUT端子台

(GND)

(GND)N

L

N

LM6ねじ

取り付けねじの位置

端子台カバー(単相入力モード時 )

電源ケーブルの引出方向を逆にする場合は開口部を逆にして取り付けてください。

■接続手順

1 供給するAC電源が本製品の公称入力定格を満たしていることを確認します。入力できる電圧は AC200 V～ AC240 Vの範囲における公称電源電圧のどれか、周波数は 50 Hzまたは 60 Hzです。

2 POWERスイッチがオフになっていることを確認します。

3 電源ケーブルの本製品側に適合した圧着端子を取り付けて、AC INPUT端子台に電源ケーブルを接続します。

4 電源ケーブルの分電盤側に圧着端子を取り付けます。分電盤の端子ねじに適合した圧着端子を取り付けます。

5 分電盤のブレーカをオフにします。

6 電源ケーブルを分電盤の U、V、Wおよび （GND）、または L、Nおよび （GND）に合わせて接続します。

8 kWタイプの接続

入力端子台カバーセット（1組）

[Q1-500-047][M3-112-012]

GND

AC INPUT端子台

(GND)

(GND) : 緑 W : 黒

V : 白U : 赤

W

V

U

端子台カバー

M6ねじ

給電設備（スター結線）

中性点

本製品

N（使用しません） G

U

V

W

U

V

W

中性点は接地してください。200Vモデル：U-V間、V-W間、W-U間は 180 V～ 250 V

400Vモデル：U-V間、V-W間、W-U間は 360 V～ 440 V

U

V

W

U-V間、V-W間、W-U間は 180 V～ 250 V

給電設備（Δ結線） 本製品

G

U

V

W

注意故障の原因になります。 400 Vモデルは、各相相地間電圧（U-G間、V-G間、W-G間）の電圧が AC254 Vより高い供給電源ラインでは使用しないでください。

1 供給するAC電源が本製品の公称入力定格を満たしていることを確認します。入力できる電圧は、公称入力定格が AC200 V～ AC240 Vにおいて AC180 V～ AC250 Vの範囲で、400 V入力モデルでは公称入力定格が AC400 Vにおいて AC360 V～ AC440 Vの範囲となります。周波数は 50 Hzまたは 60 Hzです。

2 POWERスイッチがオフになっていることを確認します。

3 電源ケーブルの本製品側に適合した圧着端子を取り付けて、AC INPUT端子台に電源ケーブルを接続します。

4 電源ケーブルの分電盤側に圧着端子を取り付けます。分電盤の端子ねじに適合した圧着端子を取り付けます。

5 分電盤のブレーカをオフにします。

6 電源ケーブルを分電盤の U、V、Wおよび （GND）に合わせて接続します。

電源ケーブルを接続する

6 PAT-T series

電源を投入する

注意本製品はコンフィグ設定によって、POWERスイッチをオンにしたときに、自動的に出力がオンになるように設定できます。この設定がされていると、前回出力がオフの状態で終了してもオンで立ち上がります。異なる負荷を接続して OVP/OCPの設定を適正にしないまま、POWERオンと同時に出力がオンされた場合には、負荷を破損する恐れがあります。

入力モードの切り替え（4 kWタイプのみ）

4 kWタイプは、コンフィグ設定（CF31）で入力モード（単相入力、または三相入力）の切り替えができます。

■三相入力モードでの立ち上げ本製品は工場出荷時に三相入力モードに設定されています。POWERスイッチをオンにすると三相入力モードで立ち上がります。

■単相入力モードでの立ち上げコンフィグ設定（CF31:1PHA）で単相入力モードに設定します。STOREキーを押しながらPOWERスイッチをオンにします。次に電源を投入するときは、POWERスイッチをオンにするだけで単相入力モードで立ち上がります。単相入力の接続状態で、STOREキーを押さずに POWERスイッチをオンにした場合には、入力欠相保護（PHASE）機能により、電源は立ち上がりません。

POWERスイッチオン

1 電源ケーブルが正しく接続されていることを確認します。

2 レバーを上げて、POWERスイッチをオンにします。

3 前面パネル表示部のファームウェアバージョンを確認します。電圧表示部および電流表示部にファームウェアのバージョンが約 1秒間表示されます。ファームウェアバージョン表示後に、測定値表示になります。

EXTEXT

RMT

LOCK

PRESET A B C

A V

OUTPUT

ALARM

Versionを表しています ファームウェアバージョン

購入後に初めて POWERスイッチをオンにしたときには、工場出荷時の設定で立ち上がります。POWERスイッチをオンにしたときに突入電流が、8 kWモデルは 100 Amax（400 V入力モデルは、40 Amax）、4 kWモデルは 40 Amax流れます。特に、本製品を複数台使用して、同時にPOWERスイッチをオンにする場合には、AC電源ラインまたは分電盤の容量に十分な余裕があることを確認してください。

電源投入後、前面パネルの表示部に以下の表示をした場合には、該当する対処方法に従ってください。対処しても改善されない場合には、当社営業所へお問い合わせください。

電源投入後のパネル表示

パネル表示 原因・対処SYS1 ERR

A V

本製品が故障している可能性があります。当社営業所へお問い合わせください。

SYS2 ERR A V

校正が正常に終了してません。再度校正をしてください。再校正しても「SYS2 ERR」が表示される場合には、本製品が故障している可能性があります。当社営業所へお問い合わせください。

CLR ABC A V

プリセットメモリ A、B、Cが異常な値のため、工場出荷時設定の値に戻しました。操作を続けるためには、パネルキーのどれかを押してください。

CLR SET A V

電圧、電流の校正値が異常のため、工場出荷時設定の値に戻しました。操作を続けるためには、パネルキーのどれかを押してください。

CLR CONF A V

コンフィグで設定した内容が異常のため、工場出荷時設定の値に戻しました。操作を続けるためには、パネルキーのどれかを押してください。

POWERスイッチオフ

POWER スイッチのレバーを下げてオフにします。POWERスイッチをオフにした場合でも、前面パネル表示部に電源オフの表示が 10～ 15秒間表示されます。

EXTEXT

RMT

LOCK

PRESET A B C

A V

OUTPUT

ALARMCV

本製品は POWERスイッチをオフにする直前のパネル設定（出力のオン／オフを除く）を保存します。これらの項目は、前回 POWERスイッチをオフにしたときの状態で立ち上がります。設定を切り替えてからすぐに POWERスイッチをオフにすると、最後の設定を記憶しない場合があります。

注意POWERスイッチのオン／オフには、ファンが停止してから 10秒以上（400 V入力モデルは 40秒以上）の間隔をとってください。短い間隔で POWERスイッチのオン／オフを繰り返すと、突入電流制限回路の故障の原因になります。POWERスイッチや内部の入力ヒューズなどの寿命も短くします。

PAT-T series 7

負荷を接続する以下のような負荷を接続した場合には、出力が不安定になるので注意してください。• ピークやパルス状の電流が流れる負荷• 電源へ電流を逆流させる負荷• エネルギーが蓄積された負荷

負荷用電線

警告火災の原因となります。• 負荷用電線は本製品の定格出力電流に対して十分な電流容量のケーブルを使用してください。

• 出力端子付近は高温になります。電線の被覆の許容温度が 85 ℃以上のものを使用してください。感電の恐れがあります。• 負荷用電線は本製品の対接地電圧以上の定格電圧のケーブルを使用してください。各モデルの対接地電圧については「仕様」を参照してください。

ケーブルの公称断面積と許容電流（参考）

公称断面積[mm2]

AWG (参考断面積 )[mm2]

許容電流 * [A](Ta = 30 ℃ )

当社推奨電流 [A]

2 14 (2.08) 27 103.5 12 (3.31) 37 -5.5 10 (5.26) 49 208 8 (8.37) 61 3014 6 (13.3) 88 5022 4 (21.15) 115 8030 2 (33.62) 139 -38 1 (42.41) 162 10050 1/0 (53.49) 190 -60 2/0 (67.43) 217 -80 3/0 （85.01） 257 200100 4/0 （107.2） 298 -125 - - 344 -150 - - 395 300200 - - 469 400* 電気設備技術基準　第 146 条（省令第 57 条）「低圧配線に使用する電線」より

出力端子への接続

警告感電の恐れがあります。• 出力端子に触れるときには、POWERスイッチをオフにしてください。

• 負荷用電線を配線をする前に、OUTPUT端子カバーを取り付けてください。

■定格出力 20 V～ 850 Vのモデル

接続準備OUTPUT端子カバー取り付け後は、カバーの一部がセンシング端子に重なります。リモートセンシングを使用する場合には、センシング線を接続してからOUTPUT端子カバーを取り付けてください。

OUTPUT端子カバー

カバーの一部がセンシング端子に重なります。

OUTPUT端子カバーの使い方OUTPUT端子カバーは負荷用電線を通して使用します。使用する電線の太さに合わせて適切な位置で切って使用してください。

電線の太さに合わせて切ります。

φ20ラインφ10

φ30ラインφ36ライン

φ10

φ20

φ30

φ36

接続手順

1 POWERスイッチがオフになっていることを確認します。

2 付属のシャシ接続線セットを使用して、シャシ端子をDC OUTPUTの－（負）端子または＋（正）端子のどちらかへ接続します。出力端子には付属のシャシ接続線を接続するための穴があいています。付属のねじを使用して接続してください。

シャシ接続線ねじ4 kWタイプ 8 kWタイプ

定格 電圧

20 V ～ 160 V

20 V, 30 V 40 V ～ 160 V

250 V ～ 850 V

ねじ サイズ

M10セット M12セット M10セット M8セット

8 PAT-T series

3 負荷用電線に圧着端子を取り付けます。出力端子には負荷用電線を接続するためのボルト用の穴があいています。使用するボルトに合った圧着端子を取り付けてください。

4 負荷用電線にOUTPUT端子カバーを通します。

5 後面パネルに負荷用電線を接続します。＋（正）端子は向かって右側から、－（負）端子は向かって左側からボルトを端子の穴に通してナットとスプリングワッシャで固定してください。出力端子に対してできるだけ垂直に接続してください。

ボルト

圧着端子 OUTPUT端子カバースプリングワッシャナット

6 後面パネルにOUTPUT端子カバーを取り付けます。付属のねじを使用して、OUTPUT端子カバーが動かないように正しく取り付けてください。

OUTPUT端子カバー

ねじ

■定格出力 1000 V、1500 Vのモデル工場出荷時には、出力端子台に端子台カバーが実装されています。端子台を使用しない場合でも、安全のため端子台カバーを取り付けてください。損傷または紛失した場合には、購入先または当社営業所へお問い合わせください。

出力端子台カバーセット（1組）[Q1-500-217]

[M3-112-012]

負荷の接続（つづき）接続手順

1 POWERスイッチがオフになっていることを確認します。

2 付属のシャシ接続線を使用して、シャシ端子を DC OUTPUTの－（負）端子または＋（正）端子のどちらかへ接続します。出力端子には後面パネルに装着されているねじを使用して接続してください。

M4ねじM4ねじ

シャシ接続線

3 負荷用電線に圧着端子を取り付けます。出力端子（M4）に合った圧着端子を取り付けてください。

4 出力端子台に負荷用電線を取り付けます。

M4ねじ

M3ねじ

M4圧着端子

OUTPUT 端子カバー

5 出力端子台にOUTPUT端子カバーを取り付けます。付属のねじを使用して、OUTPUT端子カバーが動かないように正しく取り付けてください。

OUTPUT端子カバーの左右にある切り込みから負荷用電線を引き出す

M3ねじ

PAT-T series 9

保証この製品は、菊水電子工業株式会社の厳密な試験・検査をへて、その性能は仕様を満足していることが確認され、お届けされております。当社製品は、お買上げ日より 2年間に発生した故障については、無償で修理いたします。但し、次の場合には有償で修理させて頂きます。

• 取扱説明書に対して誤ったご使用およびご使用上の不注意による故障、損傷。

• 不適当な改造・調整・修理による故障および損傷。

• 天災・火災・そのほか外部要因による故障および損傷。当社製品の故障に起因して生じた間接損害については責任を負いません。海外での故障発生時は当社営業所までご相談ください。

■輸出特定の役務または貨物の輸出は、外国為替および外国貿易法の政令／省令で規制されており、当社製品もこの規制が適用されます。政令に非該当の場合でもその旨の書類を税関に提出する必要があり、該当の場合には経済産業省で輸出許可を取得し、その許可書を税関に提出する必要があります。当社製品を輸出する場合には、事前に購入先または当社営業所にご確認ください。

■廃棄使用済み製品は、各自治体の指示に従って、産業廃棄物として廃棄してください。

■修理修理は、使用年数にかかわらず可能な限り対応します。補修用性能部品（製品の機能を維持するために必要な部品）が入手困難な場合には、修理できないことがあります。詳細については、購入先、または当社営業所にお問い合わせください。

■環境活動弊社は1995年 12月に ISO9001を取得して、品質方針において「環境への配慮」をうたい活動してきました。そしてより積極的な環境活動に取り組むべく、2000年 12月に ISO14001の認証を取得しました。製品および事業活動を通して、人と自然環境を大事にする調和ある社会づくりに貢献しています。

■商標類Microsoft、Windowsおよび Visual Basicは米国 Microsoft Corp.の登録商標です。その他記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

■著作権・発行取扱説明書の一部または全部の転載、複写は著作権者の許諾が必要です。製品の仕様ならびに取扱説明書の内容は予告なく変更することがあります。© 2008