スポーツバイクニュース Vol.9 ぐるっとびわ湖サイクルライン〜中山道 滋賀県

Published by 自転車産業振興協会

旅人・文・写真／杉谷紗香（季刊紙サイクル編集室）

距離／23km

ぐるっとびわ湖サイクルラインは、日本一の大きさ

を誇る琵琶湖を一周する“ビワイチ”に挑戦できるサ

イクリングコース。大津市・瀬田唐橋の中の島を起点

に、約 193kmの自転車道が整備されています。反時計

回りに走ると、左手に湖の景色を眺めながら快適にサ

イクリングすることができます。

今回は、JR彦根駅を出発し、彦根八景を含む風光

明媚なエリアを快走して、中山道もめぐる半日コース

に出かけてみました。（写真は朝妻緑地）

スタートは JR彦根駅西口。ロータリーにある彦根

藩祖、井伊直政公像前を出発して、駅前お城通りを

まっすぐに進み、護国神社前交差点の 1つ手前の交差

点を左折します。そのまま道なりに行くと、レトロな

雰囲気の中央商店街に到着します。

まずは商店街の「& Anne」に立ち寄って、おやつ

を調達。こちらは、洋菓子店・書店・雑貨店・ギャラ

リーが一緒になった複合スペースで、洋菓子店では滋

賀県産の小麦粉や地卵を使った自家製マフィンをはじ

め、フランス菓子や焼き菓子を購入できます。雑貨店

では自転車のポストカードやレインケープも販売。

& Anne

住所：彦根市中央町 4-35

電話：0749-22-5288

営業時間：10：30〜18：00

定休日：水・木曜休

おやつを入手できたら、琵琶湖畔へ。商店街をやや

戻って立花町交差点で左折し、彦根城の南側に通る

「中濠東西通り」を道なりに進みます。長曽根町北交

差点まで来ると、一気に視界がひらけて、目の前はも

う琵琶湖！ 右折し、湖岸道路を走ります。

少し走って、松原橋交差点で左折し、彦根港方面へ

行くと、彦根八景にも数えられる松原の浜辺。湖に浮

かぶ多景島や竹生島を眺めながら、車の少ない湖畔沿

いをゆるゆるとサイクリングすることができます。

松原エリアを抜けたら、湖岸道路沿いにあるパン工

房「クラブハリエ ジュブリルタン」へ寄り道。こち

らは、地元素材を使ったパンや、手作りの酵母で焼き

上げるこだわりのパンなど数十種類が揃います。中で

も、クラブハリエのバームクーヘンが入ったクーゲル

バーム、大福が 1つ入った近江大福あんぱんが人気で

す。また 2階に湖を望むカフェを併設し、イートイン

はもちろんドリンクのテイクアウトも可能。

クラブハリエ ジュブリルタン

住所：彦根市松原町 1435-83

電話：0749-21-4477

営業時間：9：00〜（土日祝 8：00〜）売切まで

定休日：火曜不定休

ランチスポットの朝妻緑地を目指して、さらに北上

を続けます。湖岸道路を道なりに進むと「湖北サイ

クルロード」の看板がお出迎え。これは、湖北地域

の JR 駅を起終点とする 14のサイクリングコースの 1

つで、「ぐるっとびわ湖サイクルライン」とルートが

一部重複しています。湖面のさざなみが間近に見える

湖畔の道は、爽やかな風に吹かれて快適！ 信号もな

いので、ぐんぐんペダルをこいで行きましょう。

コースも半ばに差し掛かったころ、「朝妻緑地」

に到着！ 天野川が湖へ注ぐ場所にある湖岸緑地で、

ベンチやトイレが併設されているので休憩にぴった

り。テイクアウトしたパンやおやつを広げて、ほっと

一息。かつて、ここに港があったそうで、琵琶湖の南

側に位置する大津や坂本への船が往来していたとか。

朝妻緑地から望む湖畔は、地形のせいか流れがおだ

やかで、秋から冬にかけては飛来する水鳥を眺めるこ

とができます。また、夕焼けスポットとしても知られ

ており、晴れた日は湖越しの美しい夕陽が見事です。

さて、コース後半は中山道を目指します。湖岸道路

の世継交差点で右折して JR 坂田駅方面へ進むと、田

んぼや畑の間をまっすぐ突き抜ける、のどかな道が続

きます。坂田駅直前で 1本北の道へ迂回し、JR線を

越えたら最初の交差点で南下。岩脇西交差点のすぐ南

に「北国街道」の道標があります。

そこから線路沿いに南下すると、このコースの難所

「JR 米原駅」です。この駅では東海道新幹線をはじ

め、多くの路線が乗り入れているため、周辺の道が複

雑！ 自転車では細い道に回避して、線路下をくぐっ

て、国道 8号へ抜けます。駅に近づいたらルートを確

かめながら慎重に進んでください。

国道 8 号の東側に北国街道が続いているので、自転

車は街道をのんびり走りましょう。昔話のような雰囲

気の山麓の道をゆるゆると下っていきます。途中、交

通量の多い国道 8号と合流するため通行に注意が必要

ですが、少し走れば見えてくるモニュメントを目印に

「中山道」の細道へ入ります。

鳥居本宿のあたりは歴史ある宿場町の建造物や道標が

残っていて、江戸時代へタイムスリップした気分にな

ります。

《注意》

紹介の内容や写真などについては、時間が経過した情報が含まれ、現状と違っていることがあります。

必ずご自身で現地の状況を確認し、自己責任でサイクリングを行ってください。

お問い合わせ先

一般財団法人自転車産業振興協会

TEL：03-6409-6922 FAX：03-6409-6868

URL： http://www.jbpi.or.jp/

〒141-0021 東京都品川区上大崎 3-3-1 自転車総合ビル 4階

近江鉄道本線の鳥居本駅のやや南にある郵便局を過

ぎたら、右折して中山道を離れ、彦根駅方面へ。東海

道新幹線の高架をくぐった先に、「佐和山」の登り

坂とトンネルが待っています。トンネル内の車道の交

通量が多くて危険を感じるときは、来た道を戻って、

ちょっと分かりにくいですが、登り坂の途中にある細

道を北上して、トンネルの車道北側にある自転車歩行

者専用トンネルを通行するのがおすすめ。

佐和山トンネルの車道を通った場合は出口すぐにあ

る佐和山美術館の手前で左折し、交通量の少ない細道

を通りましょう。道なりに進むと近江鉄道の線路に行

き当たり、踏切の手前で左折するとゴールの JR彦根

駅東口はもうすぐです。

このコースは「侍サイクル」さんで

教えてもらいました！

侍サイクルは、JR彦根駅からほど近い中央商店

街にあるスポーツ自転車専門店。ロードバイクや

クロスバイクを中心に、折りたたみ小径車まで幅

広く扱っています。また、スポーツバイクメカ

ニック（SBM）に合格した店主・目片貞明さんが、

自転車ライフをより楽しんでもらうためにパンク

修理講座なども積極的に行っています。

住所：滋賀県彦根市中央町 5-14 伏見屋ビル 1 階

電話：0749-26-3626

今回走行したルート

ルートラボ

http://yahoo.jp/kugWfE