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洪水ハザードマップの記載内容に関する研究 信州大学工学部 社会開発工学科環境都市コース 富所・豊田研究室 04T3078A 松井 良太 平成 20 2

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Page 1: 洪水ハザードマップの記載内容に関する研究...洪水ハザードマップの記載内容に関する研究 平成20 年2 月 松井 良太 要旨 目的 洪水ハザードマップは,水害のソフト対策として近年重要視されている.しか

洪水ハザードマップの記載内容に関する研究

信州大学工学部

社会開発工学科環境都市コース

富所・豊田研究室

04T3078A

松井 良太

平成 20 年 2 月

Page 2: 洪水ハザードマップの記載内容に関する研究...洪水ハザードマップの記載内容に関する研究 平成20 年2 月 松井 良太 要旨 目的 洪水ハザードマップは,水害のソフト対策として近年重要視されている.しか

洪水ハザードマップの記載内容に関する研究

平成 20 年 2 月 松井 良太

要旨

目的 洪水ハザードマップは,水害のソフト対策として近年重要視されている.しか

し,まだ作成が進められてから十数年しか経っておらず,定型化されたもので

はない.このため,その内容は市町村によって様々であり,問題点がいくつか

ある.そこで本研究では,既存の洪水ハザードマップの記載内容について評価

し,洪水ハザードマップの理想像について検討する.

方法 中部・北陸地方の 54 市を対象に,平成 17 年 6 月に国土交通省が公表した,「洪

水ハザードマップ作成の手引き」の中の基本事項,共通項目,地域項目をもと

に評価項目を決定する.そして,それぞれの洪水ハザードマップが,選定した

評価項目にどの程度即しているかを点数化する.その結果から記載内容の傾向

を把握し,理想的な洪水ハザードマップに必要な項目について検討する.

結論 ①手引きでは,共通項目として記載しなければならないとされている項目でも,

記載する必要のない項目がある.

②地域項目として,記載するか否かを自由に判断できる項目でも,共通項目と

して,全ての洪水ハザードマップに記載すべき項目がある.

③理想的なインターネットでの洪水ハザードマップの公表方法は,ホームペー

ジのトップページに共通項目を全て記載し,地域項目はトップページからリ

ンクさせて見られるようにする方法である.

指導教員 富所 五郎 教授

豊田 政史 助教

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目次

第1章 序論

1-1 本研究の背景と目的

1-2 本論文の構成

第2章 洪水ハザードマップの概要

2-1 洪水ハザードマップとは

2-2 洪水ハザードマップの記載内容

2-2-1 基本事項

2-2-2 共通項目

2-2-3 地域項目

2-3 洪水ハザードマップの現状と問題点

2-3-1 洪水ハザードマップの現状

2-3-2 洪水ハザードマップの問題点

第3章 洪水ハザードマップの記載内容に関する評価

3-1 洪水ハザードマップ作成の手引き

3-2 評価の手法

3-2-1 評価の対象

3-2-2 評価項目の内容

3-2-3 評価基準

第4章 洪水ハザードマップの理想像

4-1 評価項目ごとの得点結果と考察

4-2 理想的な洪水ハザードマップを作成するための提言

第5章 結論

謝辞

参考文献

・・・・・・1

・・・・・・1

・・・・・・2 ・・・・・・2

・・・・・・2

・・・・・・2

・・・・・・2

・・・・・・3

・・・・・・3

・・・・・・3

・・・・・・4

・・・・・・11

・・・・・・11

・・・・・・12

・・・・・・12

・・・・・・12

・・・・・・13

・・・・・・16

・・・・・・16

・・・・・・18

・・・・・・25

・・・・・・27

・・・・・・28

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第1章 序論

1-1 本研究の背景と目的

近年,集中豪雨の増加などにより全国で水害が多発し,豪雨災害対策が急速に進め

られている.しかし,ハード対策だけで水害を防ぐことには限界があり,それを補う

ためにソフト対策も並行して行われてきた.その対策の1つとして洪水ハザードマッ

プが重要視されている.洪水ハザードマップとは,河川が氾濫した場合に予想される

浸水情報や,避難に関する情報が記載された地図である.そして,洪水発生以前にこ

のマップを見ていた住民は,水害時に適切な避難行動をとることができたといった効

果が確認されている1).平成 17 年には水防法が改正され,浸水想定区域を含む市町村

の長に対して,洪水ハザードマップの作成が義務づけられた.このような背景から,

洪水ハザードマップの作成が以前にも増して進められている.しかし,洪水ハザード

マップの見方によっては,住民が水害に対して誤った考え方をする恐れがあるなどの

問題点1)があり,その在り方が問われている.

そこで本研究では,まず,洪水ハザードマップの現状と問題点を整理する.次に,

国土交通省の洪水ハザードマップ作成の手引きをもとに,中部・北陸地方における 54

市の洪水ハザードマップを対象として,その記載内容について評価する.そして,そ

の結果をもとに洪水ハザードマップの理想像について検討する.

1-2 本論文の構成

本論文の構成を以下に示す.

第1章では,本研究の背景と目的及び本論文の構成を述べる.

第2章では,洪水ハザードマップの定義,記載内容,現状,問題点について述べる.

第3章では,まず,国土交通省が公表した洪水ハザードマップ作成の手引きについ

て説明し,この手引きを用いた洪水ハザードマップの記載内容に関する評価方法につ

いて述べる.

第4章では,第3章で述べた評価の結果について考察し,洪水ハザードマップの理

想像について検討する.

第5章では,本研究の結論を述べる.

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第2章 洪水ハザードマップの概要

本章では洪水ハザードマップの定義,記載内容,現状,問題点について述べる.

2-1 洪水ハザードマップとは2)

洪水ハザードマップとは,氾濫発生時における浸水情報および避難に関する情報を,

住民にわかりやすく提供することで,人的被害を防ぐことを主目的として作成された

ものである.具体的には,①浸水想定区域が記載されていること,②避難に関する情

報が記載されていること,③市町村長(特別区を含む)が作成主体であること,の三

つを満たすものとされている.ここで,浸水想定区域とは,水防法の規定により指定

された河川について,洪水時の円滑かつ迅速な避難を確保し,水災による被害の軽減

を図るため,洪水防御に関する計画の基本となる降雨により,当該河川が氾濫した場

合に浸水が想定される区域をいう.

2-2 洪水ハザードマップの記載内容2)

洪水ハザードマップの記載内容は基本事項,共通項目,地域項目に分類される.こ

こでは,これらについて述べていく.

2-2-1 基本事項

基本事項とは,表2-1に示すように,洪水ハザードマップを作成するための最も

基本となる条件や事項を指す.

2-2-2 共通項目

共通項目とは,洪水ハザードマップに記載する必要最小限の項目で,全ての洪水ハ

ザードマップに原則として記載することとされている.表2-2にその詳細を示す.

また,図2-1に共通項目が記載されている例として,静岡市洪水ハザードマップ

6)を示す.ここでは,浸水想定区域が浸水深ごとに色分けして表示されている.また,

避難場所や土石流危険箇所などの避難時危険箇所,避難指示の伝達経路なども記載さ

れている.

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2-2-3 地域項目

地域項目とは,地域の特性に応じて避難時に活用できる情報や,平常時に住民が水

害に対する意識を高めるために役立つ項目を指し,作成主体である市町村が記載する

かどうかを自由に判断できる.地域項目については,表2-3に示すように避難活用

情報と災害学習情報に分類される.

図2-2,図2-3に地域項目が記載されている例として,名古屋市と下呂市の洪

水ハザードマップ6)を示す.名古屋市では地下施設が発達しているので,避難活用情

報としてこれらの浸水情報を記載している.下呂市では住民の水害に対する意識を高

めるため,災害学習情報として過去の水害に関する情報を記載している.

2-3 洪水ハザードマップの現状と問題点

2-3-1 洪水ハザードマップの現状

平成19年9月30日現在で洪水ハザードマップの公表が義務づけられている市町村の

数3)は全国で1065である.洪水ハザードマップの公表状況4)は平成20年2月確認時点

では,印刷物による公表が617市町村,インターネットによる公表が261市町村である.

また,洪水ハザードマップの公表自治体数の推移(図2-4)からわかるように,こ

こ数年で公表数は急激に増加している.

普及方法としては,各世帯への直接配布やインターネットを利用した公開,さらに

は,洪水ハザードマップについての説明会の開催,防災訓練・学校教育などの場にお

ける洪水ハザードマップの活用など,複数の手段が用いられている.

洪水ハザードマップの有効性については,その作成が始まって十数年であるが,既

にいくつかの水害時において,その効果が確認されている1).初めてその効果が確認

されたのは,平成10年東日本豪雨災害時の郡山市であった.実際に住民が避難する際,

洪水ハザードマップを見ていた住民は,見ていなかった住民より避難率が10%高く,避

難開始のタイミングが1時間早かったことなど,洪水ハザードマップが住民の避難促進

に効果をもたらしたことが確認されている.ここで避難率とは,避難した人数を避難

対象者の人数で除した値に100を乗じたものである.また,郡山市洪水ハザードマップ

は,郡山市当局の洪水危機管理意識にも効果をもたらした.当局では作成過程におい

て,要避難人口の多さを再認識し,避難所の配置や避難情報の発令タイミングの決定

など,綿密な避難計画を立てたことで,実際の水害時に円滑な住民避難の誘導を実現

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させた.他にも,平成12年東海豪雨など多くの水害でその効果が確認されており,洪

水ハザードマップの作成・公表は,人的被害を防ぐ上で有効であると考えられている.

2-3-2 洪水ハザードマップの問題点

洪水ハザードマップの現状は上述したとおりだが,洪水ハザードマップには問題点

がいくつかある.ここからは,過去に行われた2つの調査から問題点を整理していく.

平成 15 年に行われた片田ら1)の調査によると,既に洪水ハザードマップが配布さ

れている住民のうち,このマップを閲覧・所持している住民は,全体で2割強にとど

まっていた.また,若年層及び居住歴の短い住民ほど,洪水ハザードマップが作成さ

れていることすら知らない割合が高かった.さらに,自宅の予想浸水深が 50cm以下と

読み取った住民は,半数近くが洪水災害に対して危険性は低いと認識していた.しか

し,この認識には誤解がある.それは,道路の勾配が大きい場合には,浸水深は小さ

くなるが流速は大きくなり,歩いて避難することが困難になると考えられるためであ

る.

平成 17 年に行われた大本ら5)の調査によると,洪水ハザードマップの認知状況に

ついては,上述した片田らの調査と似た傾向だった.また,この調査ではこれらに加

えて,洪水ハザードマップを読まなかった理由も調査された.結果としては,水害を

想定していなかったと答えた人の割合が8割以上を占めていた.他には避難しなかっ

た理由も調査され,自宅を安全だと考えた人の割合が全体で7割を越えていた.一方,

洪水ハザードマップを読んだ住民に対して,記載内容で不満を感じた点を調べたとこ

ろ,上位から被害状況が予測できない,マップに関する口頭説明がない,避難場所が

浸水していた,住民の意向が反映されていない,避難経路がわからないという結果と

なっていた.

以上の2つの調査から,洪水ハザードマップの問題点は,①洪水ハザードマップの

存在を知らない,もしくは読もうとしない,②住民が洪水ハザードマップを読んでも

内容を理解できない,の2点に大きく分けられる.よって,洪水ハザードマップを住

民に幅広く知ってもらうための普及方法や,わかりやすい内容とするための表現方法

の工夫が必要であると考えられる.

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表2-1 基本事項の内容

基本事項 内容

基本的条件

・洪水ハザードマップの作成において,

過去の浸水実績や避難状況,浸水が予

想される区域,地形などを考慮して行

う基本的な条件の設定

基図の作成

・基図の縮尺,大きさの決定

・基図の修正(基図のベースとなる地形

図が古く,地形や家屋,道路の状況等

の変化が多い場合)

洪水ハザードマップの電子データ化 ・インターネット等による公表

表2-2 共通項目の記載内容

記載項目 内容

浸水想定区域と被害の形態 範囲,浸水深,被害の形態等

避難場所 名称,所在地,電話番号等

避難時危険箇所 土石流危険区域,急傾斜地崩壊危険区域,

アンダーパス等

洪水予報等,避難情報の伝達方法 洪水予報,水位情報,避難勧告,避難指

示等の伝達経路と伝達手段

気象情報等の在りか 水位観測所,雨量観測所の名称及び所在

地,ホームページアドレス等

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図2-1 静岡市洪水ハザードマップ(共通項目が記載されている例)

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表2-3 避難活用情報と災害学習情報

避難活用情 学習情報 報 災害

浸水想定区域外 水害の発生メカニズム,地形と氾濫形態 の浸水情報

避難の必要な区域 洪水の危険性,被害の内容,既往洪水の情報

河川の氾濫特性 気象情報に関する事項

避難時の心得 水害に備えた心構え

避難勧告等に関する事項

地下街等に関する情報

特に防災上の配慮を必要とする者が利用す

る施設情報

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図2-2 名古屋市の洪水ハザードマップ(地域項目の避難活用情報が記載されている例)

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下呂市の洪水ハザードマップ(地域項目の災害学習情報が記載されている例) 図2-3

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10

74

11 10 1016 15

41 46

82

77

312

238

156

110

6954

382818

0

50

100

150

200

250

300

350

H.7 H.8 H.9 H.10 H.11 H.12 H.13 H.14 H.15 H.16

公表自治体数 累積公表自治体数

公表年

公表

自治体数

図2-4 洪水ハザードマップの公表自治体数の推移

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第3章 洪水ハザードマップの記載内容に関する評価

本研究では,住民が洪水ハザードマップを利用する時に説明が必要となるような内

容では実用性がないという考えから,前章で問題点として挙げた「住民が洪水ハザー

ドマップを読んでも内容を理解できないこと」に着目し,洪水ハザードマップの記載

内容について評価していく.本章では,その評価に利用した洪水ハザードマップ作成

の手引きについて説明した後,本研究における評価方法について述べる.

3-1 洪水ハザードマップ作成の手引き

洪水ハザードマップは作成が進められてからあまり年月が経っておらず,まだ定型

化されたものではない.そのため,それぞれの地域で独自に工夫し,作成したものも

多く,内容は様々である.このような背景のもと,平成 17 年 6 月に国土交通省から洪

水ハザードマップ作成の手引き(以下では手引きと呼ぶ)が公表された.これは,洪

水ハザードマップの作成と普及が円滑に進むよう,技術的参考資料としてまとめられ

たものである.この手引きでは,電子データ化や洪水ハザードマップの形態などにつ

いて記した事項を「基本事項」,全ての洪水ハザードマップに原則として記載が必要な

事項を「共通項目」,より地域に密着した洪水ハザードマップを作成できるよう,地域

の状況に応じて記載するか否かを判断できる事項を「地域項目」としている.さらに,

作成した洪水ハザードマップを如何にして効果的に住民に周知し,活用してもらうか

についても解説されており,洪水ハザードマップの作成・普及に関して,必要と思わ

れることはほぼ網羅されている.

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3-2 評価の手法

本研究では,3-1で述べた手引きをもとに評価項目を決定し,それぞれの洪水ハ

ザードマップがこの評価項目にどの程度即しているかを点数化し,ランキングを作成

する.そこで本節では,評価の対象,評価項目の内容,評価基準についての詳細を述

べる.

3-2-1 評価の対象

評価の対象は中部・北陸地方の 54 市で,インターネットで公表されている洪水ハザ

ードマップ6)とした.中部・北陸地方は,平成 12 年の東海豪雨や平成 16 年の新潟と

福井の豪雨災害など,近年水害が多発している地域であり,洪水ハザードマップに対

する住民意識が高くなっていることが予想される.また,インターネットで公表され

ているものに絞った理由としては,①印刷物として配布された洪水ハザードマップを,

ホームページ上でそのまま掲載している自治体が少なくないこと,②印刷物とインタ

ーネットの両方で公表している自治体の場合は,この両方を評価するべきだが,印刷

物の洪水ハザードマップを全ての市で入手するのは困難なため,平等に評価できない

可能性があることの2点が考えられるためである.

3-2-2 評価項目の内容

評価項目は手引きをもとに決定した.手引きでは記載項目を,基本事項,共通項目,

地域項目の3つに大きく分類し,さらに,それぞれ細かく項目が分けられている.手

引きによれば,基本事項と共通項目は,全ての洪水ハザードマップで必要な内容なの

で全項目を評価する.しかし,地域項目は記載するか否かを自由に判断できるので,

記載されている項目のみ評価して加点していく.表3-1に評価項目の詳細を示す.

ここで,手引きの内容と本研究の評価方法とで変更した点(表3-2)があるので,

それについて述べる.基本事項における「基本的条件」は,洪水ハザードマップを作

成する以前の内容なので評価項目から除いた.また,「基図の作成」は主に縮尺に関す

ることだが,インターネットで公表されている多くの洪水ハザードマップは,自由に

拡大・縮小できるので,この項目は「洪水ハザードマップの電子データ化」でまとめ

て評価する.共通項目における「浸水想定区域と被害の形態」の項目は,多くのマッ

プで国や都道府県の作成した浸水想定区域図に従って記載されていること,そして,

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被害の形態は地域項目の「河川の氾濫特性」の項目で評価できることより,評価項目

から除いた.「避難時危険箇所」は地域によっては地下道や土石流危険区域などが存在

しない可能性もあること,そして,全ての自治体のこのような危険箇所を把握するの

は,不可能に近いことを考慮し,地域項目として扱う.地域項目における「水害の発

生メカニズム,地形と氾濫形態」の項目は,地形と氾濫形態の部分が同じく地域項目

の「河川の氾濫形態」で評価できるので,水害の発生メカニズムのみにした.

3-2-3 評価基準

評価基準は,前項で述べた項目をそれぞれ点数化することによって決定した.その

点数は,基本事項が 10 点,7点,5点,3点,1点の5段階,共通項目が 10 点,5

点,1点,-5点の4段階,地域項目が5点,3点,1点の3段階とした.基本事項

は基本的な項目,共通項目は記載しなければならない項目なので,ウェイトを大きく

した.表3-3に評価基準の詳細を示す.

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種別 項目基本的条件基図の作成電子

手引きの記載項目 本研究の評価

データ化浸水想定区域と被害形態避難場所 避難場所避難時危険箇所 (地域項目へ)洪水予報等,避難情報の伝達方法

洪水予報等,避難情報の伝達方法

気象情報等の在りか 気象情報等の在りか浸水想定区域外の浸水情報 浸水想定区域外の浸水情報避難の必要な区域 避難の必要な区域河川の氾濫特性 河川の氾濫特性避難時の心得 避難時の心得避難勧告等に関する事項 避難勧告等に関する事項地下街等に関する情報 地下街等に関する情報特に防災上の配慮を必要とする者が利用する施設情報

特に防災上の配慮を必要とする者が利用する施設情報避難時危険箇所

水害の発生メカニズム,地形と氾濫形態

水害の発生メカニズム

洪水の危険性,被害の内容,既往洪水の情報

洪水の危険性,被害の内容,既往洪水の情報

気象情報に関する事項 気象情報に関する事項

水害に備えた心構え 水害に備えた心構え

電子データ化

地域項目

基本事項なし

災害学習情報

なし

共通項目

避難活用情報

表3-1 評価項目

表3-2 手引きの記載項目と本研究の評価項目

種別 記載項目 内容

基本事項なし

電子データ化 インターネットでの公開方法,見やすさ,使いやすさ

避難場所 避難施設の名称・所在地・電話番号等

気象情報等の在りか ホームページアドレス,携帯電話用ホームページアドレス等

避難の必要な区域 避難が必要な区域

河川の氾濫特性 氾濫水の流速,下流地区への伝播速度,湛水時間等

避難時の心得 避難の仕方,心得等

避難勧告等に関する事項 避難勧告,避難指示等の発令タイミング,行動指針等

地下街等に関する情報 名称,所在地,洪水時の危険性等

避難時危険箇所 土石流危険区域,急傾斜地崩壊危険区域,アンダーパス等

水害の発生メカニズム 洪水の起こり方,河川堤防の決壊過程等

気象情報に関する事項 気象予報・警報等の内容等

水害時に備えた心構え 平常時の心得等

共通項目洪水予報等,避難情報の伝達方法

洪水予報,水位情報,避難勧告,避難指示等の伝達経路と伝達手段等

特に防災上の配慮を必要とする者が利用する施設情報

名称,所在地等

なし

浸水想定区域外の浸水情報

過去の浸水実績範囲,過去の内水氾濫の実績範囲,浸水常襲地帯等

避難活用情報

地域項目

洪水の危険性,被害の内容,既往洪水の情報

既往洪水時の降雨状況・浸水状況・被害状況等

災害学習情報

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表3-3 評価基準

記載項目 点数 基準10 様々な機能が使用でき見やすい7 様々な機能が使用できるが不十分な点がある5 機能がある程度あり見やすい3 機能はあまりないが見やすい1 見づらい10 名称,所在地等だけでなく必要な情報も記載されている5 名称,所在地等は記載されているが不十分である1 名称は記載されているが所在地等が欠けている-5 記載されていない10 避難情報の伝達経路と伝達手段がわかりやすい5 記載されているが不十分な点がある1 記載されているがわかりづらい-5 記載されていない10 パソコン用と携帯電話用のHPアドレスがある5 パソコン用だけのHPアドレスが記載されている1 市役所のHPアドレスだけなど情報量が乏しい-5 記載されていない5 十分な情報がわかりやすく記載されている3 記載されているが不十分な点がある1 記載されているが不十分な点が多い0 記載されていない

基本事項 電子データ化

避難場所

気象情報等の在りか

共通項目洪水予報等,避難情報の伝達方法

全て地域項目

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第4章 洪水ハザードマップの理想像

本章では,前章で述べたように各市の洪水ハザードマップを評価し,作成状況に関

する傾向について考察する.そして,その結果をもとに洪水ハザードマップの理想像

について検討する.

4-1 評価項目ごとの得点結果と考察

表4-1に,本研究で評価した各市の洪水ハザードマップのランキングを示す.上

位5市は共通項目で欠落している項目はなく,地域項目でもそのほとんどを記載して

おり,かつ高得点を得ている.下位5市は共通項目で欠落している項目が目立ち,地

域項目もほとんど記載されていない.記載されている市でも多くて2項目程度であっ

た.また,作成年月日と合計点・記載内容の関係(表4-2)より,手引きが公表さ

れた平成 17 年 6 月の前後で作成された洪水ハザードマップの平均点を比較すると,後

に作成された洪水ハザードマップの平均点の方が 10 点以上高くなっており,手引きを

参考にこれを作成した市が多いことが考えられる.

基本事項の「電子データ化」についてみると,PDF ファイルで洪水ハザードマップ

を閲覧させる市が最も多い.これは,拡大・縮小が自由にでき,ある程度画質も保て,

見やすい.一方,JPEG ファイルや GIF ファイルを用いている市もあるが,これらは

画像を自由に拡大・縮小できないので見づらい.また,GIS(地理情報システム)を用

いている市もあるが,避難場所だけを表示させるなど自分の欲しい情報だけを見やす

く表示させたり,浸水の状況に対応した避難場所や避難のタイミングを表示させるな

ど,PDF ファイル,JPEG ファイル,GIF ファイル等にはない GIS の様々な機能を活

かしきれている市はなかった.

共通項目についてみると,欠落がある市は全 54 市中 23 市で 4 割強に達する.平成

17 年 6 月に手引きが国土交通省から公表されたことを考慮すると,これ以降に作成さ

れた洪水ハザードマップでは,共通項目は全て記載されているはずである.しかし,

実際は「洪水予報等,避難情報の伝達方法」の項目は 17 市が記載しておらず,しかも

この内の 8 市は手引き公表後に作成されたものである(表4-2).ここで,この「洪

水予報等,避難情報の伝達方法」について名古屋市と三条市に注目する.この両市は

洪水ハザードマップを作成する以前に,それぞれ東海豪雨と平成 16 年 7 月新潟・福島

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豪雨で大きな被害が出た市であるが,この項目を記載していない.名古屋市は手引き

が公表される前に,三条市は後に洪水ハザードマップを作成した点は異なるが,これ

らの水害時に避難情報の伝達について,住民にあらかじめ知らせておかなければなら

なかったなどの反省があれば,両市ともこの項目を記載するはずである.しかし,記

載されていないということから,この項目は重要ではなかったと判断されたことが予

想される.また,「気象情報等の在りか」の項目についても 12 市が記載しておらず,

この内の 3 市は手引き公表後に作成されたものである.手引き公表後に作成された洪

水ハザードマップの方が多いにも関わらず,この項目を記載していない市の数は,手

引き公表後が公表前の半数になっている(表4-2).このことから,手引き公表後で

はこの項目はやはり記載すべきであると判断した市が多くなったと考えられる.「避難

場所」の項目は,いくつかの洪水ハザードマップで,避難場所が浸水する可能性のあ

る場合は,1階は使用不可だが2階は使用可能などの浸水情報が記載されていた.こ

れは,過去に避難場所が浸水していて避難できなかった例5)があるため,このことを

防ぐために必要である.

次に地域項目に注目する.項目ごとに全ての市の点数を合計し,作成したランキン

グ(表4-3)で避難活用情報と災害学習情報に分けてみていく.避難活用情報の平

均点は 104 点で,災害学習情報の平均点は 71 点である.このことから,避難活用情報

の方が災害学習情報より充実していることがわかる.避難活用情報の中でも「避難時

の心得」,「避難時危険箇所」,「避難勧告等に関する事項」が1位から3位を占めてお

り,この3項目が特に重要視されていると言える.他には「特に防災上の配慮を必要

とする者が利用する施設情報」は,全体的にあまり記載されていなかった.また,災

害学習情報についてみてみると,4項目あるうちの3項目以上を記載している市は,

表4-1に示すように,全 54 市中 10 市である.このうちの5市が 10 位以内に入って

おり,1位から4位の全ての市が3項目以上記載している.さらに,1位から 10 位の

市の地域項目に注目したランキング(表4-4)と表4-3とを比較すると,「洪水の

危険性,被害の内容,既往洪水の情報」という災害学習情報の項目が,表4-4では

順位が上である.これらのことから,上位の市では洪水ハザードマップで,洪水や過

去の被害について学べるように作成している傾向があると言える.

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4-2 理想的な洪水ハザードマップを作成するための提言

洪水ハザードマップの目的は,住民が日頃から水害に対する意識を持ち,水害発生

時には円滑かつ迅速に避難を行えるようにすることである.そのために,洪水時の浸

水情報や避難方法等に係る情報を,わかりやすく記載しなければならない.そこで,

以下ではこれまでに評価してきたことから,インターネットで公表する洪水ハザード

マップの理想像について述べる.

基本事項の「電子データ化」に関しては,現在はPDFファイルを用いた市が最も多

く,見やすいのでこれが妥当だと考えられる.しかし,今回の評価結果からは得られ

なかったが,GISを用いて洪水ハザードマップを公表することが最も良いと考える.そ

れは,洪水ハザードマップをインターネットで公表するのであれば,紙面上では表現

しきれない情報をGISの様々な機能を用いることによって,よりわかりやすく,詳しい

内容で表現できるからである.このGISの機能についてはまだ試作段階だが,谷岡ら

7)によりその有効性が研究されている.

記載項目は,まず共通項目について述べると,「避難場所」は,避難施設の名称,所

在地,電話番号は必ず記載し,これに加え,浸水する可能性のある施設には,1階は

使用不可だが2階以上は使用できるなどの浸水情報を必ず記載する.「洪水予報等,避

難情報の伝達方法」は,名古屋市と三条市の例から記載しなくてもよいと考えられる.

この項目の記載例を図4-1に示す.警報等がテレビやラジオで放送されることは一

般的に知られている.また,市の広報車や消防団などの呼び掛けもあり,インターネ

ットでも警報等の発令状況や河川水位を知ることができる.このことから,「気象情報

等の在りか」の項目を記載すれば「洪水予報等,避難情報の伝達方法」は必要ないと

言える.

地域項目については,既存の洪水ハザードマップでも重要視されている「避難時の

心得」,「避難時危険箇所」,「避難勧告等に関する事項」は,地域項目ではなく共通項

目として全ての洪水ハザードマップに記載し,さらに,他の避難活用情報も充実させ

るべきである.これは,これらの項目が実際に避難する際にすぐに役立つ項目だから

である.特に,「避難勧告等に関する事項」は,避難勧告や避難指示が発令されても,

住民が必ずしもその情報に合った行動を行うとは限らないので,これらの避難情報の

重要性や,どのタイミングでどういった行動を行えばよいかなどの説明を記載するこ

とが必要である.次に,「特に防災上の配慮を必要とする者が利用する施設情報」の記

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載例を図4-2に示す.この項目を記載している洪水ハザードマップは少なく,かつ

避難する住民が災害時要援護者の避難に協力するとは限らないので,洪水ハザードマ

ップには記載せず,行政または地域の町内会などでこの情報を把握し,災害時にどの

ように対応するのか決めておけばよいと考える.災害学習情報では,「洪水の危険性,

被害の内容,既往洪水の情報」の項目は,今回の評価で高得点を得た市が,他の市に

比べて重要視しており,危機意識を高めるために必要であると言える.これは,現在

は河川の改修工事などにより,以前に比べて大きな水害は起こりにくくなっており,

住民の洪水に対する意識が薄れていることが考えられるからである.よって,過去に

大きな水害があった場合は,特に記載することが望ましい.

以上を総括し,本研究において作成したオリジナルの洪水ハザードマップ作成の手

引きを表4-5に示す.

最後に,インターネットにおける理想的な洪水ハザードマップの公表方法について

述べる.それは,図4-3に示すように,表4-5の共通項目全てをホームページの

トップページにわかりやすく記載し,さらに地域項目をそのトップページからリンク

させ,見ることができるようにする方法である.また,浸水想定区域を表示したマッ

プの全体図上で,見たい部分をクリックすれば,その地域の拡大図が見れるようにす

ることも必要である.全体図と拡大図の両方が見やすくなり,さらに,両方見れるこ

とにより浸水状況をイメージしやすいと考えられるからである.このような方法であ

れば,洪水ハザードマップの記載内容で最も重要な事項である共通項目を,洪水ハザ

ードマップのホームページを見た全ての人が見ることになる.洪水ハザードマップに

あまり関心がない人が,情報量が多く煩雑なホームページを見るとは考えにくい.よ

って,このような人には洪水ハザードマップの最も重要な部分だけでも見てもらうた

めに,共通項目をトップページに記載する.そして,さらに地域項目をトップページ

からリンクさせておけば,洪水ハザードマップに関心がある,もしくは関心がわいた

人は,自ら進んでリンク先を見ると予想される.よって,この方法が最も理想的であ

ると考える.

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表4-1 合計点ランキング

1 岐阜市(岐阜県) 87 5 25 572 下呂市(岐阜県) 80 3 25 523 射水市(富山県) 74 3 30 414 長岡市(新潟県) 68 3 21 445 一宮市(愛知県) 65 5 30 305 本巣市(岐阜県) 65 3 25 377 磐田市(静岡県) 60 3 25 328 金沢市(石川県) 58 3 30 259 大垣市(岐阜県) 57 5 25 2710 新発田市(新潟県) 55 7 20 2811 安城市(愛知県) 54 5 30 1912 見附市(新潟県) 52 3 30 1912 白山市(石川県) 52 3 30 1914 糸魚川市(新潟県)

名古屋市(愛知県)

村上市(新潟県)

可児市(岐阜県)

静岡市(静岡県)豊田市(愛知県)

福井市(福井県)

五泉市(新潟県)三条市(新潟県)

岡谷市(長野県)伊豆市(静岡県)

高山市(岐阜県)美濃加茂市(岐阜県)三島市(静岡県)

各務原市(岐阜県)小松市(石川県)大府市(愛知県)

伊那市(長野県)伊勢市(三重県)四日市市(三重県)大町市(長野県)日進市(愛知県)弥富市(愛知県)

50 1 15 3415 49 3 10 3615 碧南市(愛知県) 49 3 20 2615 上越市(新潟県) 49 3 21 2515 胎内市(新潟県) 49 3 16 3015 黒部市(富山県) 49 3 16 3020 高岡市(富山県) 48 3 25 2020 48 3 15 3022 西尾市(愛知県) 46 1 21 2422 飛騨市(岐阜県) 46 3 21 2224 45 3 15 2724 敦賀市(福井県) 45 3 16 2626 42 5 15 2226 42 1 10 3126 大野市(福井県) 42 3 21 1829 41 1 10 3030 松阪市(三重県) 40 1 16 2330 富山市(富山県) 40 1 25 1432 沼津市(静岡県) 39 1 16 2232 39 3 10 2634 38 3 10 2534 土岐市(岐阜県) 38 7 12 1934 鯖江市(福井県) 38 3 16 1937 36 3 10 2338 35 3 15 1739 長野市(長野県) 34 1 20 1340 郡上市(岐阜県) 32 3 16 1341 28 3 6 1942 26 3 5 1842 26 3 10 1344 瑞浪市(岐阜県) 25 7 6 1245 23 1 0 2245 23 1 0 2247 16 3 10 348 羽島市(岐阜県) 15 3 12 049 9 3 -3 950 7 3 1 351 6 3 -5 852 1 7 -9 353 -1 3 -5 154 -14 1 -15 0

共通項目の合計点

地域項目の合計点

内訳順位 市(県) 合計点 基本事項

の点

…災害学習情報を3項目以上記載している市

字…共通項目に欠落がある市

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表4-2 作成年月日と合計点・記載内容の関係

糸魚川市 H13.3 54 ×

×

××

×

× ××

×

×

× ×

××

×

×

× ×

×

×

×× ×

×

× ×× ××

瑞浪市 H13.6 28大府市 H13.9 18土岐市 H14.3 41名古屋市 H14.6,H15.5 (H14.12) 53美濃加茂市 H14 29長岡市 H15.1 73豊田市 H15.4 45西尾市 H15.4 49弥富市 H15.7 -13三島市 H15 28伊勢市 H16.3 10大垣市 H16.3 61静岡市 H16.3 46敦賀市 H16.7 48沼津市 H17.1 42岐阜市 H14.8,H18.10,H19.9(H17.2) 91四日市市 H17.2 8松阪市 H15.7,H19.3(H17.5) 44

胎内市 H17.6 52福井市 H17.8 44村上市 H17.9 51黒部市 H17.11 52三条市 H17.11 42見附市 H18.1 55金沢市 H18.3 62可児市 H18.3 48郡上市 H18.3 35下呂市 H18.3 85碧南市 H18.3 53本巣市 H18.3 69鯖江市 H18.4 41射水市 H18.5 78日進市 H18.5 1高岡市 H18.6 52富山市 H18.6 42磐田市 H18.7 64五泉市 H18 42羽島市 H19.1 17岡谷市 H19.3 39新発田市 H19.3 58長野市 H19.3 37白山市 H19.3 55安城市 H19.4 58飛騨市 H19.4 49上越市 H19.5 53一宮市 H19.7 70伊那市 H19.9 12大町市 H19.11 3

伊豆市 不明 38大野市 不明 45各務原市 不明 26小松市 不明 25高山市 不明 31

36.5

47.3

平成17年6月 手引きの公表

気象情報等の在りか市 作成年月日 合計点 平均点洪水予報等,避難情

報の伝達方法

×…その項目を記載していない市

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種別 記載項目なし 電子

内容基本事項 データ化 GISで様々な機能を使えるようにする

浸水想定区域 範囲,浸水深

避難場所名称・所在地・電話番号.さらに,その施設が浸水する可能性がある場合は浸水情報も記載する

気象情報等の在りか水位,雨量,防災情報がわかるホームページのパソコンと携帯電話の両方のアドレス

避難時の心得 避難時に心がけておくこと

避難勧避難情報の発 せて行うべき行動,避難情報の重要性

ダーパス,土石流危険区域,急傾斜地崩

在する場合のみ)

浸水想定区域外の浸水情報 浸水実績,内水氾濫実績,浸水常襲地帯

避難の必要な区域 避難の必要な区域とそうでない区域の区別

河 時間

地下街等に関する事項 名称.所在地,洪水時の危険性

避難活用情報

災害学習情報

共通項目 なし

告等に関する事項令基準とそれに合わ

避難時危険箇所アン 壊危険区域,土砂災害のメカニズム・危険性(※存

川の氾濫特性 氾濫水の伝播速度,広がり方,湛水

洪水の危険性,被害の内容,既往洪水の情報

被害状況,降雨状況,浸水状況,水害時の写真(過去に大きな水害があった場合は必ず記載す

水害の発生メカニズム 洪水の起こり方,河川堤防の破堤経過

気象情報に関する事項 気象予報・警報の具体的な内容

水害に備えた心構え 平常時の心得

地域項目

表4-3 地域項目ランキング(全市) 表4-4 地域項目ランキング(上位 10 市)

表4-5 オリジナル洪水ハザードマップ作成の手引き

順位 項目 合計点1 避難時の心得 2102 避難時危険箇所 1833 避難勧告等に関する事項 1454 気象情報に関する事項 1025 浸水想定区域外の浸水情報 1016 避難の必要な区域 987 水害時に備えた心構え 90

8洪水の危険性,被害の内容,既往洪水の情報

67

9 河川の氾濫特性 5110 水害の発生メカニズム 24

11特に防災上の配慮を要する者が利用する施設情報

22

12 地下街等に関する事項 20

順位 項目 合計点1 避難時の心得 552 避難時危険箇所 513 避難勧告等に関する事項 404 気象情報に関する事項 36

5洪水の危険性,被害の内容,既往洪水の情報

32

6 浸水想定区域外の浸水情報 316 水害時に備えた心構え 318 避難の必要な区域 259 水害の発生メカニズム 1810 河川の氾濫特性 16

10特に防災上の配慮を要する者が利用する施設情報

16

12 地下街等に関する事項 10

…避難活用情報 …災害学習情報

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図4-1 「洪水予報等,避難情報の伝達方法」の記載例(一宮市)

災害時要援護者入所施設(番号は右の表に対応)

災害時要援護者入所施設一覧

図4-2 「特に防災上の配慮を必要とする者が利用する施設情報」の記載例(岐阜市)

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××市 洪水ハザードマップ

● 共通項目

● 共通項目

● 共通項目

● 共通項目

● 共通項目

● 共通項目

地域項目はこちら全体図

ここをクリックすると「地域項目」のページを見ることができる

全体図上で見たい部分をクリックするとその地域の拡大図が見られる

図4-3 理想的な洪水ハザードマップのホームページ

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第5章 結論

本研究では,平成 17 年 6 月に国土交通省が公表した洪水ハザードマップ作成の手引

きをもとに,独自の評価項目を作成し,これを用いて中部・北陸地方の 54 市を対象に,

洪水ハザードマップの記載内容を評価した.そして,その結果から洪水ハザードマッ

プの理想像について検討した.

以下に本研究で得られた結果を示す.

・ 手引きでは,共通項目として記載しなければならないとされている項目でも,記載

する必要のない項目がある.

・ 地域項目として,記載するか否かを自由に判断できる項目でも,共通項目として,

全ての洪水ハザードマップに記載すべき項目がある.

以上のことを考慮した,理想的な洪水ハザードマップを作成するための手引きを表

5-1に示す.

表5-1 理想的な洪水ハザードマップ作成のための手引き

なお,ホームページ上で洪水ハザードマップを公表する時は,そのトップページに

種 別 記 載 項 目 内 容基 本 事 項 な し 電 子 デ ー タ 化 G IS で 様 々 な 機 能 を 使 え る よ う に す る

浸 水 想 定 区 域 範 囲 , 浸 水 深

避 難 場 所名 称 ・所 在 地 ・電 話 番 号 . さ ら に , そ の 施 設 が 浸水 す る 可 能 性 が あ る 場 合 は 浸 水 情 報 も 記 載 す る

気 象 情 報 等 の 在 り か水 位 , 雨 量 , 防 災 情 報 が わ か る ホ ー ム ペ ー ジ のパ ソ コ ン と 携 帯 電 話 の 両 方 の ア ド レ ス

避 難 時 の 心 得 避 難 時 に 心 が け て お く こ と

避 難 勧 告 等 に 関 す る 事 項避 難 情 報 の 発 令 基 準 と そ れ に 合 わ せ て 行 う べ き行 動 , 避 難 情 報 の 重 要 性

避 難 時 危 険 箇 所ア ン ダ ー パ ス , 土 石 流 危 険 区 域 , 急 傾 斜 地 崩 壊危 険 区 域 , 土 砂 災 害 の メ カ ニ ズ ム ・危 険 性 (※ 存在 す る 場 合 の み )

浸 水 想 定 区 域 外 の 浸 水 情 報 浸 水 実 績 , 内 水 氾 濫 実 績 , 浸 水 常 襲 地 帯

避 難 の 必 要 な 区 域 避 難 の 必 要 な 区 域 と そ う で な い 区 域 の 区 別

河 川 の 氾 濫 特 性 氾 濫 水 の 伝 播 速 度 ,広 が り 方 , 湛 水 時 間

地 下 街 等 に 関 す る 事 項 名 称 . 所 在 地 , 洪 水 時 の 危 険 性

既 往 洪 水 の 情 報 ・被 害 の 内 容被 害 状 況 , 降 雨 状 況 , 浸 水 状 況 , 水 害 時 の 写 真(災 害 学 習 情 報 の 中 で は 最 優 先 事 項 )

水 害 の 発 生 メ カ ニ ズ ム 洪 水 の 起 こ り 方 , 河 川 堤 防 の 決 壊 経 過

気 象 情 報 に 関 す る 事 項 気 象 予 報 ・警 報 の 具 体 的 な 内 容

水 害 に 備 え た 心 構 え 平 常 時 の 心 得

地 域 項 目

避難活用情報

災害学習情報

共 通 項 目 な し

通項目全てを記載し,地域項目はトップページからリンクして見られるようにする

方法が理想的である.

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以下に今後の課題を示す.

洪水ハザードマップの理想像を検討したが,山間部や都

・ ,地域項目の点数が支配的となってしまった.しかし,記

・ 本研究では,全国統一の

市部などの地域によって,水害の特徴が異なることが予想される.よって,それ

ぞれの特徴を考慮した地域ごとの洪水ハザードマップの理想像を検討する必要

があると思われる.

本研究の評価基準では

載項目で最も重要な事項は共通項目であり,この項目のウェイトをより大きくす

るなど,評価基準の見直しが必要である.

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謝辞

本研究を進めるにあたり,いつも温かい目で,丁寧かつ熱心にご指導してくださっ

た富所五郎教授,豊田政史助教に深く感謝いたします.また,様々な助言や協力をし

てくださった院生の栁澤孔亮さん,福島麻奈美さんに感謝いたします.学部4年生の

増本健佑くん,吉田昌央首相候補,平良綾子さん,王越洋さん,学生生活最後の年を

共に過ごせて楽しかったです.ありがとうございました.

卒論提出前日に,まさかの大爆笑劇がおきるほど明るい富所・豊田研究室に在籍す

ることができ,心から良かったと思います.

平成 20 年 2 月 富所研究室にて

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参考文献

1) 片田敏孝,児玉真,佐伯博人:洪水ハザードマップの住民認知とその促進策に

関する研究,水工学論文集,第 48 巻,pp.433~438,2004.

2) 国土交通省河川局ホームページ:洪水ハザードマップ作成の手引き

http://www.mlit.go.jp/river/saigai/tisiki/hazardmap/index.html

3) 国土交通省河川局ホームページ:浸水想定区域図及びハザードマップ公表状況

http://www.mlit.go.jp/river/saigai/tisiki/syozaiti/index.html

4) 国 土 交 通 省 ホ ー ム ペ ー ジ : 国 土 交 通 省 ハ ザ ー ド マ ッ プ ポ ー タ ル サ イ ト

http://www1.gsi.go.jp/geowww/disapotal/index.html

5) 大本照憲,山田文彦,柿本竜治:洪水被害に対する住民意識構造と洪水危機管

理システムの向上,水工学に関する夏期研修会講義集 A コース,第 43 回,

pp.A-3-1~A-3-23,2007.

6) 各市の洪水ハザードマップのホームページ

名古屋市

http://www.city.nagoya.jp/kurashi/shoubou/bousai/kaze/nagoya00015081.ht

ml

一宮市

http://www.city.ichinomiya.aichi.jp/division/chisui/hazardmap/index.html

碧南市

http://www.city.hekinan.aichi.jp/BOSAI/0427/map.html

豊田市

http://www.city.toyota.aichi.jp/hazardmap/index.html

安城市

http://www.city.anjo.aichi.jp/kakuka/doboku/hazardmap/

西尾市

http://www.city.nishio.aichi.jp/Bousai/index.html

大府市

http://www.city.obu.aichi.jp/chousha/section/32seikatu_ka/bosai/image/kouz

ui_map.pdf

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日進市

http://www.city.nisshin.lg.jp/sumai/bohan_bosai/tenpakugawahazadomap.ht

ml

弥富市

http://www.city.yatomi.aichi.jp/bosai-anzen/haza_domap.html

岐阜市

http://www.city.gifu.lg.jp/c/14019005/14019005.html

大垣市

http://www.city.ogaki.lg.jp/suigai/index.htm

高山市

http://www.city.takayama.lg.jp/kikaku/hazard.html

瑞浪市

http://gis.city.mizunami.gifu.jp/groupmap/index.html

羽島市

http://www.city.hashima.gifu.jp/public/suigai/index.htm

美濃加茂市

http://www.city.minokamo.gifu.jp/home/bousai/guide/index.html

土岐市

http://cs.city.toki.lg.jp/groupmap_tokiC/main_i.phtml?hazardmap=1

各務原市

http://www.city.kakamigahara.lg.jp/info/bousai/bousai/hazardmap.html

可児市

http://www.city.kani.gifu.jp/shisei/hazardmap/index.html

飛騨市

http://www.city.hida.gifu.jp/hazard_map/map/index.html

本巣市

http://www.city.motosu.lg.jp/contact/35/000462.html

郡上市

http://www.city.gujo.gifu.jp/disaster/hazard/hazard.php

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下呂市

http://www.city.gero.lg.jp/HP/kouzui/

静岡市

http://www.city.shizuoka.jp/bosai/hazardmap/index.html

沼津市

http://www.city.numazu.shizuoka.jp/sisei/sigoto/kakuka/kensetu/hazard/haz

ard.htm

三島市

http://www.city.mishima.shizuoka.jp/ipn001195.html

磐田市

http://www.city.iwata.shizuoka.jp/life/19/li1920.html

伊豆市

http://www.city.izu.shizuoka.jp/category.htm?k1=2&k2=3&k3=1&k4=2

四日市市

http://bousai2.city.yokkaichi.mie.jp/home/02_hazard_map_hinanjyo/01_haza

rd_map/02.html

伊勢市

http://www.city.ise.mie.jp/icity/browser?ActionCode=genlist&GenreID=1129

277947046

松坂市

http://www.city.matsusaka.mie.jp/bousai/hazardmap/

長野市

http://www.city.nagano.nagano.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=D

IRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=2570

岡谷市

http://www.city.okaya.nagano.jp/okaya-bousai/guide/index_map.html

伊那市

http://www.city.ina.nagano.jp/view.rbz?nd=132&of=1&ik=1&pnp=41&pnp=1

32&cd=987

Page 34: 洪水ハザードマップの記載内容に関する研究...洪水ハザードマップの記載内容に関する研究 平成20 年2 月 松井 良太 要旨 目的 洪水ハザードマップは,水害のソフト対策として近年重要視されている.しか

31

大町市

http://guidegis.city.omachi.nagano.jp/omachi/Map/agreement.aspx

長岡市

http://www.bousai.city.nagaoka.niigata.jp/modules/bwiki/index.php?%C4%B

9%B2%AC%BB%D4%B9%BF%BF%E5%C8%F2%C6%F1%C3%CF%BF%DE%

A1%CA%A5%CF%A5%B6%A1%BC%A5%C9%A5%DE%A5%C3%A5%D7%A1

%CB

三条市

http://www.city.sanjo.niigata.jp/gyousei/bousai/hm/map.html

新発田市

http://www.city.shibata.niigata.jp/view.rbz?nd=689&of=1&ik=1&pnp=617&p

np=689&cd=231

見附市

http://www.city.mitsuke.niigata.jp/ctg/130241/130241.html

村上市

http://www.city.murakami.niigata.jp/somu/bousai/map/

五泉市

http://bosai.city.gosen.lg.jp/bosaimap/

糸魚川市

http://www.city.itoigawa.niigata.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC01

0000&WIT_oid=icityv2::CommonGenre::1704&m=1&d =

上越市

http://www.city.joetsu.niigata.jp/contents/disaster/hazard/index.html

胎内市

http://www.city.tainai.niigata.jp/bousaibouhan/bousai/fuusuigai/hazardmap/

hazardmap.html

富山市

http://www.city.toyama.toyama.jp/division/kensetsu/bousaitaisaku/7d3b120

b260e1f48.htm

Page 35: 洪水ハザードマップの記載内容に関する研究...洪水ハザードマップの記載内容に関する研究 平成20 年2 月 松井 良太 要旨 目的 洪水ハザードマップは,水害のソフト対策として近年重要視されている.しか

32

高岡市

http://www.city.takaoka.toyama.jp/kensetsu/0902/hazard3/index.html

黒部市

http://www.city.kurobe.toyama.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=83

射水市

http://www.city.imizu.toyama.jp/guide/guideDtl.aspx?servno=507&ctgcd=01

09

金沢市

http://www4.city.kanazawa.lg.jp/29220/kouzui/index.jsp

小松市

http://www.city.komatsu.ishikawa.jp/bousai/bousai_top.asp

白山市

http://www.city.hakusan.ishikawa.jp/kensetsubu/kasensabo/kasensabo_top.j

sp

福井市

http://www.city.fukui.lg.jp/d480/gkanri/hazardmap.html

敦賀市

http://www.ton21.ne.jp/main.asp?fl=show&target=3&id=1000042708&clc=1

000000039&cmc=1000000117&cli=1000000611&cmi=1000000750

大野市

http://www.city.ono.fukui.jp/web_ono/top/saigai/hazard/hazardmap.html

鯖江市

http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=3414

7) 谷岡誠一,滝波力:GIS 版洪水ハザードマップの試作,平成 18 年度河川情報シ

ンポジウム講演集,pp.7-1~7-9,2006.