ナノサイエンス・ナノテクノロジー 高度学際教育研 …...i...
TRANSCRIPT
平成31年度
ナノサイエンス・ナノテクノロジー
高度学際教育研究訓練プログラム
大学院博士後期課程
・高度副プログラム
・副専攻プログラム
・ H31 年度博士後期課程テーマ説明会については、ナノプログラムホームページ(http://www.insd.osaka-u.ac.jp/nano/)に掲載します。各テーマについての詳しい説明は、上記説明会でのみ行いますので、できうる限り参加してください。
・「高度副プログラム・副専攻プログラム合同ガイダンス2019」にも説明ブースを 設置します。 【吹田キャンパス】H31.4.9( 火 )11:30 ~ 13:30 テクノアライアンス棟アライアンスホール 【豊中キャンパス】H31.4.12( 金 )11:30 ~ 13:30 基礎工学国際棟セミナー室 (1 階 ) ※ 説明会には本冊子を持参して下さい。詳しくはナノプログラムホームペー ジを 参照して下さい。
大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センター
お 知 ら せ
i
ナノサイエンス・ナノテクノロジー高度学際教育研究訓練について
大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センター長藤原 康文 (工学研究科 教授)
基礎的な学問体系に支えられて飛躍的に発展した 20世紀の科学技術が、21世紀においても様々な問題を解決して発展し続けるためには、既存の学問体系にこだわらず複数の学問分野が連携し切磋琢磨することによって、それらがより高い段階に昇華し、その中から新しい学問の体系や応用領域が生まれていくことが必須です。特に最近は、グローバル化の中での日本産業の国際的優位性の低下、大震災、原発事故、それに伴う環境・エネルギー問題など、科学技術に支えられる日本の未来社会に対する発想の転換さえ求められる状況にあります。さらに情報科学の発展が自然科学技術の手法に与える影響も大きくなっています。ナノサイエンス・ナノテクノロジー高度学際教育研究訓練プログラムは、そのような時代と国際的な広がりの中での発展の方向性を見据えるための教育研究訓練に資するプログラムです。 このような教育研究訓練を実施していくためには、物理、化学、生物、材料、電気・電子、医学、薬学などの既存の専門領域、学問体系にとどまらず、専門領域横断型の知識の統合を行える教育研究体制が不可欠です。大阪大学では、これらの分野で先駆的研究を行っている理工系の各研究科、および研究所、センターが連携して、ナノサイエンスデザイン教育研究センターにおいて教育研究訓練を実施しています。2004 年度よりそれまで各部局で個別に実施してきたナノサイエンス・ナノテクノロジーに関連する講義を部局横断大学院博士前期課程向け副専攻型プログラムとして再編統合し、講義のみならず最先端機器を使用した集中実習を盛り込み体系化した高度学際教育プログラムを開始しました。さらに、企業からの講師によるナノテクの社会受容・企業における実践例などを学ぶシリーズ講義「ナノテクキャリアアップ特論」が博士前期課程プログラムの必修科目となり、実習設備の充実も図られ、2008年度からは大学全体の高度副プログラムとして総長名で修了認定されるようになりました。2010年からは「ナノテクキャリアアップ特論」の他大学へのライブ配信も順次開始しています。 一方、博士後期課程向けに将来のキャリアパス促進のための幅広い視野と社会性を付与する副プログラムでは、異分野融合的な新規研究テーマを教員と共に企画・討論・実施する学際萌芽研究訓練プログラム、企業併任特任教授の指導を受け、企業における PDCA サイクルを学べる産学リエゾンプロジェクト指向学習型教育研究訓練プログラムが実施されています。また、博士後期課程社会人特別選抜学生が社会人教育向けに夜間開講されている講義群を受講(遠隔聴講を含む)する高度副プログラムも整備されました。 さらに 2010 年度より、ナノリスク評価、材料の標準化、知財、科学技術コミュニケーション、未来のデバイス・システムに向けた科学技術デザインなど、ナノテクリテラシーとして位置づけて科学技術の社会性を自ら考える土曜集中講義「ナノテクノロジー社会受容特論」および「ナノテクノロジーデザイン特論」が前・後期課程院生、社会人共通で新規に開講され、社会人を含めた少人数討論および演習が実施されています。2011 年度からは前期課程に新制度の副専攻プログラム (14 単位 ) と後期課程の高度副プログラムが新設され、2012 年度からは、ナノテクに強い関心を持つ文系出身学生向けに博士前期課程のナノテク文理融合プログラムも開始されました。また、英語による国際講義もオランダ ・グローニンゲン大学との TV交換講義、海外教員招聘によるサマースクールが開始され、国際性豊かな本場の講義を居ながらにして受講できるなど、大学院生が将来に向けての更なるキャリアアップに繋がるプログラムの充実が図られています。さらに、2017 年度より専門性のみならず社会性 ・国際性双方を涵養する博士後期課程向けの副専攻プログラムも発足しました。 これらのプログラムは、2004 年度文部科学省科学技術振興調整費・新興分野人材養成プロジェクト「ナノ高度学際教育研究訓練プログラム」(2004.7-2009.3)として選定され、社会人教育と合わせて国内唯一の多部局横断型ナノサイエンス・ナノテクノロジープログラムとして高い評価を得ています。これらの背景のもとに、2008 年 12 月に全学組織としてナノサイエンスデザイン教育研究センターが創設され、文部科学省特別経費にて本プログラムは順次拡充され発展しています。これまでに毎年関連研究科の多数の大学院生がプログラムを履修し、既に 700 名近くの学生が修了認定資格を得ています。このプログラムを受講した学生諸君が社会に出る際には、多様な価値観を共有できる人材として幅広く歓迎されています。本プログラムの今年度の実施に当たり、より幅の広い分野の大学院生諸君が参加しやすいようカリキュラムの見直しを進めるとともに、社会人学生と討論ができる土曜講座の拡充にも努めています。理工系、文系を問わず、意欲的な大学院生諸君が自己の専門分野を超えて本プログラムを履修し修得した知恵を実社会に生かすことを通じて、大阪大学がナノ理工系分野の研究・教育両面での先駆的役割を果し、我が国の科学技術の発展に一層寄与することを望んでいます。幅広い分野から多数の大学院生諸君が積極的に参加されることを期待します。
ii
目 次
Ⅰ ナノ高度学際教育研究訓練プログラム ( 概要 ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
Ⅱ ナノ高度学際教育研究訓練プログラム出願資格等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
Ⅲ 出願手続き等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Ⅳ 単位認定及びプログラム認定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Ⅴ 後期課程科目内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
1 産学リエゾン PAL 教育研究訓練 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2 高度学際教育研究訓練 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
3 集中講義 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
4 英語による講義 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
5 社会人教育プログラム講義概要 ( 博士後期課程社会人特別選抜学生用 ) ・・・ 10
VI 大阪大学大学院高度副プログラム、副専攻プログラム概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
VII 後期課程プログラム履修申請書様式 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
1
Ⅰ ナノ高度学際教育研究訓練プログラム ( 概要 )
大阪大学のナノサイエンス・ナノテクノロジー関連分野の連携協力により、全学の関連分野の大学院学生
に対して、各所属研究科の専攻カリキュラム(主専攻)とは別に、より幅広い視野で学際性・萌芽性に富ん
だナノサイエンス・ナノテクノロジー分野を副専攻として相補的に学べるナノサイエンス・ナノテクノロジー
高度学際教育研究訓練プログラム(略称:ナノ高度学際教育研究訓練プログラム)をナノサイエンスデザイ
ン教育研究センターが提供しています。本プログラムは、大学院前期課程、後期課程のプログラムより構成
されています。ナノ高度学際教育研究訓練プログラム履修申請書(願書)を提出して所定の科目の組合せと
単位を修得した大学院博士後期課程学生には、大阪大学総長及びナノサイエンスデザイン教育研究センター
長の連名によりプログラム修了認定証 ( 大学院高度副プログラム、または大学院副専攻プログラム ) が発行
されます。これら以外に博士後期課程社会人特別選抜学生には、単位付与がある社会人教育プログラムを遠
隔聴講することで大学院高度副プログラムを履修することができます。
以下に、各科目の概要を、次節以降で履修方法、プログラム履修申請、後期課程プログラムの指針とテー
マ一覧、土曜集中講義、社会人教育プログラム(博士後期課程社会人特別選抜学生用)、大学院高度副プロ
グラムを受けるための条件、履修申請書様式、プログラム修了認定条件などを掲載します。ナノ高度学際教
育研究訓練プログラムの履修を希望する学生諸君は本冊子を熟読の上、履修申請手続きを行って下さい。
開講される科目
1 産学リエゾンPAL(プロジェクト指向学習型)教育研究訓練 ( 5単位 )
企業との間で人材育成に関して包括的連携契約を結び、プロジェクト指向型の課題を企業側と大学側
コーディネーターの討議に基づきテーマを選定し、1年の期間で、企業人、担当教員と学生との討論を
含めて産学連携教育 ・プロジェクト指向研究訓練・インターンシップなどを実施します。コーディネー
ターの指導と守秘義務の下に企業人を含めた研究討論会を実施するなどの企画 ・報告活動にも重点を置
き、これらの活動を通じて、特に企業における研究開発活動の見識を持った有能な博士人材を育成する
ことを目的とします。
2 高度学際萌芽研究訓練 ( 5単位 )
ナノデザイン、ナノプロパティー、ナノプロセス、ナノバイオ、ナノ計測領域において、関係教員(個
人又はグループ)からの公募提案により学際萌芽的な基礎・応用研究テーマを設定し、提案教員の指導
の下に、複数の専攻から大学院学生を集めて学際萌芽的な基礎・応用研究を推進することを目的として
います。可能な限り場所と研究費を配分し、学生自身による研究企画・実施など研究統括能力の育成に
も重点を置きます。
平成31年度は、産学リエゾン PAL 教育研究訓練と高度学際萌芽研究訓練の2つのプログラムを合
わせて6テーマの課題を選定し実施します。プログラムのテーマ、出願前の説明会等、詳しくは後述の
「V 後期課程科目内容」を参照してください。
3 集中講義(大学院博士前・後期課程、社会人教育共通)
大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センターでは、ナノテクノロジー人材育成プログラム(ナ
ノ高度学際教育研究訓練プログラム)の大学院・社会人教育の共通講義科目として、「ナノテクノロジー
社会受容特論 B」(4回シリーズ、2単位)と「ナノテクノロジーデザイン特論 B」(4回シリーズ、2単位)
を開講します。いずれも土曜日開講の社会人を含む討論重視の集中講義です。
2
ナノ理工学人材育成においては、社会との関わりの中での技術応用・ナノリスク・標準化の問題、ま
たロードマップを睨んだ異分野融合による新分野開拓の問題がこれから益々重要となってきます。これらの土曜集中講義はこれらに応えるものです。 開講形式は、中之島センターで講義を行い、ライブ配信により一部サテライトでの受講を可能としますが、大学院生は社会人との討論が可能な中之島センターでの受講とします。詳しい開講日時、遠隔教室の場所については、追ってホームページ上に発表します。 詳しくは「V-3 集中講義」を参照してください。
4 英語による講義
本プログラムでは、(1)ビデオ中継によるライブ交換講義を通じて海外の大学院生と同時に講義を
受講したり、(2)海外の一流の大学の講師による本場の集中講義を直接受講できるプログラム、など
が用意されています。なお、留学生の参加も大いに歓迎します。詳しくは、「V-4 英語による講義」を
参照してください。
5 ナノプログラム・社会人教育 ( 博士後期課程社会人特別選抜学生用:講義10単位 ) 大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センターは、大阪大学内の理工系の各部局の協力を得て、社会人教育プログラムを編成して、社会人に提供しています。このプログラムは平日午後6時から9時まで阪大中之島センターをキーステーションにして学内外に遠隔講義配信を行っています。講義概要は「V-5 社会人教育プログラム講義概要」を参照してください。さらに詳しい講義内容はホームページ上に掲載されています。※ 大学院後期課程社会人特別選抜学生は、高度副プログラムとして社会人教育プログラムの講義群の7つのコースの中から1つを選んで遠隔受講をすることができます。これらに、土曜集中講義、スクーリングによる短期実習が付加されます。詳しくは「VI 大阪大学大学院高度副プログラム、副専攻プログラム概要」の項を参照してください。
※ 大学院博士課程の一般学生には、単位認定はされませんが、講義をスポット的に聴講することができます。希望者は事前にナノプログラム事務局へ届け出て許可を得てから、講義資料を受け取ってください。
Ⅱ ナノ高度学際教育研究訓練プログラム出願資格等
1 出願資格
本学の大学院後期課程に在籍している大学院学生で、ナノサイエンス・ナノテクノロジー分野で
将来研究・開発・教育に携わることを志す者を対象とします。
2 学生の身分
学生の在籍身分の変更はなく、現在在籍している研究科に所属のまま、複数の教育研究訓練プロ
グラムの中からいずれかを選択し、履修するものです。
3 授業料等
本プログラムの履修申請・履修許可に当たって特別の検定料、入学料及び授業料等の経済的負担
はありません。
4 履修期間
原則として通年です。
3
Ⅲ 出願手続き等1 各プログラムの履修を希望する学生は、ナノサイエンスデザイン教育研究センター(以下、「セン
ター」という)が定める所定の期間に手続きを行うものとします。
2 出願方法・時期
ナノプログラム事務局に直接行います。出願者は、センターが定める書類「ナノ高度学際教育研究
訓練プログラム履修申請書(後期課程用)」を提出して下さい。出願締切りは、ナノ高度学際教育
研究訓練プログラムのホームページに掲載します。
※ 注意:この履修申請書は所属研究科で指示されるKOANのWeb履修登録とは異なるため、本
履修申請書の提出のみでは、所属研究科の履修要件科目(主専攻の修了に要する科目)とはなり
ません。所属研究科の履修要件科目認定を希望する場合は、必ずKOANのWeb履修登録を行
い、専攻・領域カリキュラム外の科目については研究科の規程に従って履修要件科目の判定を受
けて下さい。2学期の科目については2学期のKOANのWeb履修登録時に上記の手続きを忘
れないで下さい。
※ 時間割所属 高度学際萌芽研究、産学リエゾン PAL 教育研究訓練 ( 理学研究科 )
集中講義、国際ナノ理工学特論 ( 基礎工学研究科 )
社会人教育プログラム ( 講義科目:基礎工学研究科、実習科目:理学研究科 )
( 注 ) 上記科目群はいずれも専攻外科目として認定されます。
3 履修の可否及び通知時期、受講確認メールの返送
センターが定める方法により、履修の可否が決定され、決定の通知はセンターからされます。
4 履修の辞退
テーマ指導教員と相談の上、ナノプログラム事務局で所定の手続きを取ってください。
Ⅳ 単位認定及びプログラム認定1 単位認定
担当教員からの成績通知に基づき、単位が付与され、所属研究科において専門科目等の単位として
認定します。
※注意:Ⅲの2 出願方法・時期 注意書き参照のこと。
2 高度副プログラム、副専攻プログラムとしての認定
本科目群を組み合わせて P.18 ~ 20 にある高度副プログラム、副専攻プログラムの所定の科目、単
位数を取得すると高度副プログラム、副専攻プログラム認定を受けることができ、学位授与の際に
主専攻の学位に加えて授与されます。従って、科目単独では認定資格がありませんが、産学リエゾ
ン PAL 教育研究訓練、高度学際萌芽研究訓練については、センター長によるナノ高度学際教育研究
訓練プログラム修了認定証が発行されます。履修科目に関する成績は成績証明書に記載されます。
4
Ⅴ 後期課程科目内容
1.「産学リエゾンPAL教育研究訓練」(3テーマ):241325
産学リエゾンPAL教育研究訓練は、1週間に1回程度(集中の場合もあり)の割で企業併任特任教授と
学内教員の共同指導の下に、企画討論、研究実施、中間報告、企業でのインターンシップ、企業の若手研究
者との交流等を経て、最終報告書作成に至る1年間の長期科目です。研究訓練では、より企業との共同研究
的色彩が強くなります。
2.「高度学際萌芽研究訓練」(2テーマ):241326
高度学際萌芽研究訓練は、1週間に1回程度(集中の場合もあり)の割で学内教員の指導の下に、異分野
の大学院生が集まって企画討論、研究実施、中間報告等を経て、最終報告書作成に至る1年間の長期科目です。
いずれの科目も、所属研究科の博士研修(主専攻)とは別に副専攻として付加的に受講するものですので、
十分な意欲が必要であり、現在博士後期課程1、2年に在学中が最もふさわしい時期と言えます。希望者は
本科目の趣旨とテーマ内容の概要を参考にして、説明会開催時期、課題内容、履修条件などの詳細をホーム
ページ上で必ず確認の上、説明会での指示に従って主専攻の指導教員の許可を得て、添付の履修申請書(後
期課程用)をナノプログラム事務局へ直接提出して下さい。
なお、本科目履修修了者には修了認定証が交付されますが、総長名の高度副プログラム、副専攻プログラ
ム修了認定を受けるためには「VI 大阪大学大学院高度副プログラム、副専攻プログラム概要」にある所定
の科目と単位を取得する必要があります。
◎ テーマ説明会開催を含むプログラム内容・履修申請方法等の詳細については、 ナノプログラムの
ホームページ上に掲載しますので、その指示に従って ください。
なお、プログラム内容の問合せ、履修申請書(後期課程用)の提出等は所属研究科の教務係では
なく、ナノプログラム事務局へ直接おこなってください。
ホームページURL:http://www.insd.osaka-u.ac.jp/nano/
ナノプログラム事務局メールアドレス:[email protected]
ナノプログラム事務局電話:06-6850-6398 (FAXも同じ)
◎ 各種問合せ先について
※ 本プログラムの全般についての問い合わせは、ナノプログラム事務局へ行って下さい。電子メール
の際には、必ず所属研究科・専攻・研究室名、履修プログラム名を記載して下さい。
ナノプログラム事務局:豊中地区 文理融合型研究棟 3階303号室
メールアドレス:[email protected]
ホームページ: http://www.insd.osaka-u.ac.jp/nano/
5
平成31年度 大学院博士後期課程「産学リエゾンPAL教育研究訓練」テーマ一覧
テ ー マ シングルアトム触媒
指 導 担 当 パナソニック(株)相澤将徒特任教授
連 絡 先 ナノサイエンスデザイン教育研究センター 藤岡 透 特認教授 [email protected]対象とする学生の分野 物理化学、電気化学、無機化学、材料科学、理論化学 募集人数 4名程度
概 要
地球温暖化対策の新しい国際ルール「パリ協定」の発効を受け、燃料電池や二酸化炭素からの燃料生成などのクリーンな創エネルギー技術に期待が高まっている。こういった技術の本格普及には、触媒をはじめとする材料の革新がなお必要である。近年、単一元素を操る物理的及び化学的手法や透過型電子顕微鏡等の進化により、シングルアトム触媒の研究が盛んになりつつある。シングルアトム触媒は、量子サイズ効果によりナノ粒子触媒とは異なる活性を示し、応用面においても、使用材料の削減に繋がる可能性がある。本テーマでは、創エネルギー技術で重要となる酸素や二酸化炭素の還元反応に対して、高活性なシングルアトム触媒に対するコンセプト立案を実験や計算を通じて行うことを目的とする。
テ ー マ 有機機能材料の界面制御とデバイスへの応用
指 導 担 当 ウシオ電機(株)・(株)フラスク 菰田卓哉特任教授
連 絡 先 ナノサイエンスデザイン教育研究センター 藤岡 透 特認教授 [email protected]
対象とする学生の分野
化学系、高分子化学系で有機半導体に興味のある学生はもとより、電気電子系でデバイスやシミュレーションに興味のある学生
募集人数 4名程
概 要
近年、有機半導体や有機機能薄膜を用いたあらたなデバイスの研究開発が盛んである。シリコンデバイスではできない様々な特性を期待できる有機材料だが、材料の合成技術はもとより、デバイスとして考えた場合、異種材料の界面状態の解明がきわめて重要であるが、その分野での技術が発展途上である。本 PAL 教育では、この有機機能材料の界面制御についての調査研究を通じて、新たなデバイスの可能性を研究する(必要に応じてインターンシップを行うこともある)。
テ ー マ 超臨界流体を用いた新規ナノ材料/プロセスの探索
指 導 担 当 パナソニック(株)森田清之特任教授
連 絡 先 ナノサイエンスデザイン教育研究センター 藤岡 透 特認教授 [email protected]
対象とする学生の分野
電子物性、光物性、物質合成、構造解析、力学特性に興味のある学生
募集人数 4名程
概 要
超臨界流体は分離、抽出、廃棄物処理等に応用がなされてきたが、近年、薄膜やナノ粒子の形成などデバイス材料/プロセスへの応用が盛んになっている。そこで、各分野からのアプローチで、この超臨界流体をうまく活かした新規ナノ材料/プロセスの提案と実証を行う。また、プロジェクト指向学習型という本プロジェクトの理念に則り、計画の立案、実行、定期的チェック、修正計画の立案と行動のサイクルを自主的に決め、主体的に回すことができるよう訓練を行う。
※上記以外に年度途中に新たなテーマが設定される場合があります。ホームページ、その他で周知する予定。
6
平成31年度 大学院博士後期課程「高度学際萌芽研究訓練」テーマ一覧
テ ー マ 計算機ナノマテリアル・デザイン
指 導 担 当(工)森川良忠教授、( ナノサイエンスデザイン教育研究センター ) 下司雅章特任准教授
連 絡 先 ナノサイエンスデザイン教育研究センター 下司 雅章 特任准教授 [email protected]
対象とする学生の分野 幅広く物理・化学の材料物性分野(実験系も歓迎) 募集人数 4名程度
概 要
21世紀の材料科学 ・物質科学に欠くことのできないコンピュテーショナル・マテリアルズ・デザイン(CMD)手法に関するチュートリアル&実習を含むワークショップ(夏 ・春の年2回とも)へ参加し、この手法の可能性を展望するとともに、実際に計算機マテリアル・デザインを体験することを通じて、物質科学の新しいパラダイムに対応できる能力を身につける。さらに、自分自身の関係する研究課題にこの手法を適用し、その結果を持ち寄って発表・討論することで異分野間の学術交流を図る。
テ ー マ 透過電子顕微鏡によるナノ材料・先端機能性材料のナノ構造解析
指 導 担 当(ナノサイエンスデザイン教育研究センター)竹田精治特任教授、(ナノサイエンスデザイン教育研究センター)中島義賢特任准教授
連 絡 先 ナノサイエンスデザイン教育研究センター 中島義賢特任准教授 [email protected]
対象とする学生の分野 幅広く物理・化学・生物の材料物性分野 募集人数 4名程度
概 要
先端材料の新しい機能の発現はその局所構造に起因することが多く、機能発現メカニズムを
探る上で、構造を把握することが重要となる。高分解能電子顕微鏡法 (HREM)、電子回折法、
走査型透過電子顕微鏡法 (STEM)、エネルギー分散型 X線分光法 (EDS) 等、透過型分析電子顕
微鏡を駆使したナノスケール・原子スケールでの構造解析を行い、機能と構造との関係を探る。
テ ー マ 非線形光学顕微鏡を用いた計測・イメージング
指 導 担 当 ( 基礎工 ) 出口真次教授、( 基礎工 ) 福島修一郎助教、( ナノサイエンスデザイン教育研究センター ) 野井健太郎特任助教
連 絡 先 ナノサイエンスデザイン教育研究センター 野井健太郎特任助教 [email protected]
対象とする学生の分野 不問 募集人数 2, 3 名程度
概 要
光学顕微鏡は、物質と光の相互作用を利用し、試料から様々な情報 ( 分子配向、分子振動等 )
を得ることが可能である。また,光は生体に優しく、生体試料を生きたまま、そのダイナミク
スを観察することができる。本テーマでは、2光子顕微鏡、SHG顕微鏡、共焦点顕微鏡を駆使し、
試料の計測・イメージングを行い、生体の機能や病理の解明を目指す。試料はこちらで用意す
る予定であるが、計測したい試料を既に持っており、それを新たな切り口で観察したい学生に
は是非参加して頂きたい。また、主に生体試料を対象としているが、その他有機・無機試料の
計測を行ないたいという学生も広く募集する。
※上記以外に年度途中に新たなテーマが設定される場合があります。ホームページ、その他で周知する予定。
7
3.前後期課程共通:集中講義 ナノテクノロジー社会受容特論B:290734
ナノテクノロジーデザイン特論B:290706
科目提供部局:基礎工学研究科担当教員(所属):伊藤 正、藤岡 透(ナノサイエンスデザイン教育研究センター)
代表者連絡先:伊藤 正 TEL: 6995 E-mail: [email protected]
講義目的: ナノ理工学人材育成においては、国際社会との関わりの中での技術応用・ナノリスク・標準化の問題、
またテクノロジーデザインの基礎となるロードマップを睨んだ異分野融合による新分野開拓の問題が
これから益々重要となるため、これらを講義する。
対 象: ナノ高度学際教育研究訓練プログラムを受講している大学院博士 前・後期課程の学生
講義場所: 中之島センター
開講形式は、中之島センターで講義を行い、ライブ配信により一部サテライトでの受講を可能とするが、
大学院生は社会人との討論が可能な中之島センターでの受講とする。備 考: 博士後期課程はプログラムによって、科目の必修、選択等が異なるので P.18 ~ 20 にある修了要件を参
照のこと (ナノテクノロジー社会受容特論AまたはB:各2単位、ナノテクノロジーデザイン特論Aま
たはB:各2単位)。成績評価は出席・レポートなどで総合的に判定。
講義日時:ホームページで発表 (「ナノテクノロジー社会受容特論」は第1学期、「ナノテクノロジーデザイン特論」
は第2学期に、各々土曜日集中で実施 )
講義概要:
1.「ナノテクノロジー社会受容特論 B」 (担当コーディネータ:阿多 誠文 特任教授、伊藤 正 特任教授、藤岡 透 特認教授) ナノテクノロジーの社会受容に関する視野を身につけ、産業化における問題点、国際標準化、リスクアセスメン
ト並びに管理手法等の基礎知識、総合デザイン、科学技術政策の考え方、科学技術コミュニケーションを学ぶ。さ
らにいくつかの検討すべきテーマを取り上げて、ケーススタディーを自分の専門分野に対して行う。グローバル化
の中で製品・デバイスの新規開発に従事する科学技術者自らが果たすべき社会的責任を自覚し、身につける。数名
の政策担当者、企業開発担当者、学内教員等が複数回を担当する。内容は、総論の解説、各論、半数の時間を使っ
た双方向の少人数討論及び演習により構成される。ナノテクノロジー社会受容特論Aを含めて、2年間でテーマを
一巡させる。※講義テーマ例:ナノテクノロジーの社会受容、科学技術コミュニケーション、ナノテク知財と国際標準化、ナノ粒子材料の環境規制 ・ 標準化 ・ 技術移転、ナノ材料の安全科学、リスク評価の考え方、課題に対する討論・共同発表資料作成・グループの発 表と総評
2.「ナノテクノロジーデザイン特論 B」 (担当コーディネータ:結城 正記 特任教授、伊藤 正 特任教授、藤岡 透 特認教授) ロードマップを使って、潮流、製品デバイス、要素技術を解説し、それに基づき、ケーススタディーを自分の専
門分野に対して行う。また、毎回6時間の講義の内、午前・午後共に約半分の時間を双方向少人数討論に充てる。
産業発展のロードマップの中で、ナノテク要素技術を総合的にデザインする力を養い、「有用性の谷」を乗り越える
ための実力をつける。ナノセンシング、ディスプレー、ナノ新デバイス、生体シミュレーション、燃料電池、超精
密加工、ナノ材料、ナノ微粒子、ナノ計測等からいくつかの課題を取り上げ議論するとともに、ナノテクノロジー
がどのようなシステム・デバイスに生かされているか「ナノテクノロジーの見える化」を考える。これらを題材に
最終日には自ら技術ロードマップを作成する。テーマ毎に産業界のロードマップ作成者と学内教員がペアーで講義
を担当する。ナノテクノロジーデザイン特論Aを含めて、2年間でテーマを一巡させる。なお、ロードマップ及び「見
える化」資料はNBCI((社)ナノテクノロジービジネス推進協議会)の好意により最新版が提供される。※講義テーマ例:ナノテクロードマップの概要紹介、見える化活動のねらいと概要紹介、エレクトロニクス(ディスプレイ)、マテリアルズ・ インフォマティクス、バイオミメティクス、ナノカーボン材料、エネルギーデバイス、計測・評価装置、3Dプリンティ ング、演習:選択課題についてのロードマップ作成
8
4.英語による講義
(1)国際ナノ理工学特論 A(1単位):290735
◎ INSD NanoScience Video Exchange Lectures (2019 Europe-Osaka)
・オランダ・グローニンゲン大学をはじめとする欧州の大学とのライブビデオ交換講義。専攻外科目として
取得できる。
・日時:2019 年度後期の 10 月 11 日~ 11 月 15 日(11 月 1日を除く)の毎週金曜日夕方に5日間で開講
予定
日本時間 16:00-18:00 (欧州夏時間の場合)
17:00-19:00 (欧州冬時間の場合)
・場所:【豊中地区】文理融合型研究棟3階 当センターセミナー室(305 号室)
【吹田地区】産業科学研究所内第一研究棟 3階 当センターサテライト教室(F390)
・講師および内容:詳細が未決定のため、参考のため、以下に 2018 年度開催済みの例を示す。
・"Fundamental and Functional Properties of Nanomaterials” in Top Master NanoScience Course in
University of Groningen の一部としてライブ中継
≪ 2018 年度実施済み内容≫
Groningen-Osaka
・Friday 12 Oct. 2018
Prof. Tadashi Itoh (Osaka)
Title: Introduction, Photophysics of quantum dots, (Video address by Prof. Benard L. Feringa)
・Friday 19 Oct. 2018
Prof. Syoji Ito (Osaka)
Title: Single-molecule fl uorescence detections.
Prof. Remco Havenith (Groningen)
Title: Calculation of molecular properties.
・Friday 26, Oct. 2018
Prof. Akira Harada (Osaka)
Title: Supramolecular materials.
Prof. Jan Anton Koster (Groningen)
Title: Organic semiconductors for thermoelectrics.
・Friday 9, Nov. 2018
Prof. Yasufumi Fujiwara (Osaka)
Title: LED with rare-earth-doped semiconductors.
Prof. Moniek Tromp (Groningen)
Title: Dynamic processes in batteries.
9
・Friday 16, Nov. 2018
Prof. Yoshito Tobe (Osaka)
Title: FSelf-assembled monolayers on surfaces.
Prof. ThomasJansen (Groningen)
Title: Dynamics in perovskite materials.
(2)国際ナノ理工学特論 B:290740、 C:290741(各 1単位)
◎ INSD Summer Lectures in 2019 for Nanoscience and Nanotechnology (INSD Summer School 2019)
・つくばナノテク拠点産学独連携人材育成プログラムとの連携する海外の大学教員による集中講義で、講師は
大阪大学、または筑波大学にて講義を行うので、双方向ライブ TV中継を行う。以下のいずれかのテーマ(各
8回により構成)を選択受講により 1単位分が専攻外科目として取得できる。2テーマまで受講可能であ
る。
・日時:2019 年 7月 22日(月)~ 8月 9日(金)の期間中(但し土・日曜日を除く)で開催予定。
・場所:【豊中地区】文理融合型研究棟3階 当センターセミナー室(305 号室)
【吹田地区】産業科学研究所内第一研究棟 3階 当センターサテライト教室(F390)
および 筑波大学
・講師および内容:詳細が未決定のため、プログラムが変更される場合がある。4つのテーマが各々毎日
90分、8回ずつ開講される。以下の1~2テーマを選択して受講することが出来る。海外の大学における
講義手法で中間レポートや最終テストが課される場合がある。
・講師および内容:詳細が未決定のため、参考のため、以下に 2018 年度開催済みの例を示す。
≪ 2018 年度実施済み内容≫
日程:2018 年 7月 30日~ 8月 10日(日曜日を除く)に開催
・ Prof. Marie D'angelo (CNRS/Institute for NanoSciences of Paris, UPMC (University of Paris VI), France)(大
阪大学)
・Prof. Etienne Gheeraert (Néel Institute, CNRS and University of Grenoble-Alpes, France)(筑波大学)
・Prof. Henri Mariette (Néel Institute, CNRS and University of Grenoble-Alpes, France)(筑波大学)
・Asst. Prof. Venkatesha Rama Hathwar (Center for Materials Crystallography, University of Tsukuba, Japan)
(筑波大学)
※今年度のプログラム内容の詳細は、追ってホームページ上に掲載する。
10
5.社会人教育プログラム講義概要 ( 博士後期課程社会人特別選抜学生用 )
1.講義・実習の構成について (1) 夜間講義(午後6時~9時) (2) 遠隔授業 (3) 短期実習 (4) 集中講義(土曜日)
平成31年度第1学期は4月5日(金)午後6時より開講式、特別講義(全コース共通)、懇談会を開催し、各コースの講義は4月8日(月)から7月29日(月)まで、第2学期は10月4日 ( 金 ) に始業式・特別講義(全コース共通)を行い、各コースの講義は10月8日(火)から翌年2月10日 ( 月 ) まで開講され、各コース毎に年間30回の講義から成り立っています ( コースCは上記スケジュール以外に9月または2月に一部講義があります )。これらとは別に、全コース共通講義が最終講義(翌年3月下旬)を含めて4回開催されます。短期実習については原則、9月(全コース)、または2、3月、及び一部は後期期間中に実施します。集中講義(毎回6時間、うち3時間は討論に充てる)は、土曜日に8回(前期4回、後期4回)実施します。これらの日程は決まり次第、ホームページ上へ掲載しますので、ご注意ください。 また、横断型コースA、B、Cを除き、各コース1~4は週一回を基本とします。 期間は1年間です。
2.コースについて 以下の 7コースがあり、通常この内から一つのコースを選んで受講してください。 コース1 ナノマテリアル・ナノデバイスデザイン学 コース2 ナノエレクトロニクス・ナノ材料 コース3 超分子・ナノバイオ学 コース4 ナノ構造・機能計測解析学 コース横断型 コースA エネルギー・環境ナノ理工学 コースB ナノ機能化学 コースC スピントロニクス・デザイン学
3.特別講義 ( 全コース対象 ) (1) 平成31年 4月 5日 ( 金 ) 18:00~ (2) 平成31年 6月20日(木) 18:00~ (3) 平成31年 7月23日(火) 18:00~ (4) 平成31年10月 4日 ( 金 ) 18:00~ (5) 平成31年10月 7日(月) 18:00~ (6) 平成32年 3月19日(木) 18:00~
4.集中講義(全コース対象)の概要説明、シラバス 7ページに掲載。
5.コース毎の概要説明、日程及びシラバス 次ページ以降に掲載。
※ 大学院後期課程社会人特別選抜学生は、高度副プログラムとして社会人教育プログラムの講義群の7つのコースの中から1つを選んで集中講義(土曜日開講)とあわせて遠隔受講をすることができます。詳しくは「VI 大阪大学大学院高度副プログラム」を参照してください。
また、一般学生向けには開講されていませんが、大学院前・後期学生が聴講を希望する講義テーマがある場合は、毎回の講義毎に事前にナノプログラム事務局に聴講希望と聴講場所を申し出て許可を得れば、聴講することができます ( 単位は付与しません )。一般学生の聴講場所は原則として、豊中地区は文理融合型研究棟3階305号室にあるナノプログラムセミナー室、吹田地区は産業科学研究所第一研究棟3階F390号室にあるナノプログラム吹田ラボです。
11
コース1 ナノマテリアル・ナノデバイスデザイン学
材料開発、デバイス開発において、大規模計算機を使った材料安定構造のシミュレーションやデバイス機能予測は、実際の開発にとって現実的で極めて有用な指針を与える。 計算機ナノマテリアル・ナノデバイスデザインは量子シミュレーションを基礎に、それを高度に使いこなすことによって、量子シミュレーションの逆問題である量子デザインを実行し、それによって新機能性材料やデバイス開発を行うことを意味する。本コースは各学期とも15回 (内1回は特別講義)の講義からなる。第1学期で、この手法の基礎となる量子シミュレーション手法と、量子デザインの考え方を学ぶ。また、第2学期では、このような手法を様々な系に対して適用してデザインを行う方法を実例に則して学んでいく。この手法は電子に対する量子力学を第一原理として構築されているために、最初に簡単な量子力学に関する解説・復習を実施する。量子力学の基礎的な理解が必要であるが、そのことを前提とはしない。講義の中で身に付けていけば良い。それぞれの内容については以下に記された通りである。 さらに、各遠隔教室からの質問やコメントを受け付けるとともに講義内容について理解を深める双方向議論を行う。また、最終日には講師と受講生が集まって忌憚なく意見交換できる双方向の「総合討論」の場を設ける。
前 期
回 日 テーマ
1 4/8 ( 月 ) はじめに
2 4/15 ( 月 ) 量子力学の基礎
3 4/22 ( 月 ) 固体中の電子
4 5/13 ( 月 ) 密度汎関数法
5 5/20 ( 月 ) 電子状態計算
6 5/27 ( 月 ) 擬ポテンシャル法
7 6/3 ( 月 ) カー ・ パリネロ法
8 6/10 ( 月 ) KKR 法
9 6/17 ( 月 ) FLAPW 法
10 6/24 ( 月 ) 磁性
11 7/1 ( 月 ) 輸送現象
12 7/8 ( 月 ) 電子相関と超伝導
13 7/22 ( 月 ) 量子化学計算
14 7/29 ( 月 ) ディスカッション ・ ディベート
後 期
回 日 テーマ
1 10/21( 月 ) ナノ混晶による新機能デザイン
2 10/28( 月 ) 有限温度 ・ 圧力下でのナノダイナミクスデザイン
3 11/11( 月 ) ナノ構造と輸送現象デザイン
4 11/18( 月 ) 光と熱の利用
5 11/25( 月 ) 励起状態ダイナミクスシミュレーション
6 12/2 ( 月 ) 省エネルギー ・ 創エネルギーデザイン
7 12/4 ( 水 ) 分子動力学シミュレーションを用いた分子集合系のミクロ解析
8 12/9 ( 月 ) 半導体デバイスデザイン
9 12/16( 月 ) 半導体ナノスピントロニクスデザイン
10 1/6 ( 月 ) 強誘電体 ・ 圧電体デザイン
11 1/20 ( 月 ) カーボン系ナノ機能材料
12 1/27 ( 月 ) 分子エレクトロニクスデザイン
13 2/3 ( 月 ) 表面反応デザイン
14 2/10 ( 月 ) ディスカッション ・ ディベート
12
コース2.ナノエレクトロニクス・ナノ材料学
本コースで扱う「ナノエレクトロニクス」、「ナノ材料」は、現在の『ナノテクノロジー』の発展の源となった根幹をなすテーマである。ナノメートルスケールの加工や構造作製技術の向上に伴いナノ領域の扉が開かれ、エレクトロニクスに限らず様々な領域への応用に発展していった。本コースは、現在のナノテクノロジーにとりわけ興味があり、知識として学び、あるいは最新の情報を得て、近い将来に自分の仕事に役立てようと考えている受講生のための入門から、ナノの領域の研究・開発に携わっている受講生のための専門コースとしての内容までを網羅し幅広い層の受講生を対象としている。 講義は、各種材料・プロセス技術・評価技術に関わる基礎的な総論と、発光デバイスや太陽電池等の省・創エネルギーエレクトロニクスに関する応用に重点を置いた各論の各テーマから構成されている。通年の開講であるため、基礎と応用をバランスよく分散させ、年間を通して全受講生が学びやすいように系統的にプログラムを構成している。また、優れた専門性を持った学外教員を加え、それぞれの立場から各講師の専門性を生かした講義をしていただく。また、各遠隔教室からの質問やコメントを受け付けるとともに講義内容について理解を深める双方向議論を行う。
前 期
回 日 テーマ
1 4/9 ( 火 ) オリエンテーション、 ナノ材料とフォトニクス
2 4/16 ( 火 ) 半導体の基礎
3 4/23 ( 火 ) 酸化物の物性とその制御
4 5/7 ( 火 ) ナノ磁力材料からなる新規デバイス
5 5/14 ( 火 ) 強誘電体とそのデバイス応用
6 5/21 ( 火 ) 有機半導体エレクトロニクス
7 5/28 ( 火 ) 半導体エピタキシャル成長技術と量子機能デバイスへの応用
8 6/4 ( 火 ) 結晶から展開した産学連携 ・ 異分野連携とベンチャー起業
9 6/11 ( 火 ) ナノ構造物質の作製と光学応答
10 6/18 ( 火 ) 赤外分光測定技術と物性
11 6/25 ( 火 ) 走査プローブ顕微鏡手法の基礎と固液界面解析への応用
12 7/2 ( 火 ) 量子力学とエレクトロニクス その歴史と将来
13 7/9 ( 火 ) ナノ材料の安全性
14 7/16 ( 火 ) 半導体超微細加工プロセス概説
後 期
回 日 テーマ
1 10/8 ( 火 ) パワーエレクトロニクスを支える半導体デバイス ・ 回路技術
2 10/15( 火 ) トピックス -先端半導体デバイスと産業応用における課題
3 10/29( 火 ) ハード磁性材料/白色 LED 用蛍光体のニーズと開発動向
4 11/5 ( 火 ) 機能性酸化物ナノエレクトロニクス
5 11/12( 火 ) ナノ磁性とスピントロニクス
6 11/19( 火 ) ナノカーボン材料の成長 ・ 評価技術と応用展開
7 11/26( 火 ) 有機材料の中を電気が流れるメカニズム
8 12/3 ( 火 ) 液晶のエレクトロニクス ・ フォトニクスへの応用
9 12/10( 火 ) 半導体発光デバイス
10 12/17( 火 ) テラヘルツ技術の最前線
11 1/7 ( 火 ) シリコン太陽電池に始まる研究開発の現状と今後の展開
12 1/14 ( 火 ) 有機薄膜太陽電池
13 1/21 ( 火 ) 光電子機能有機材料を用いた有機電子デバイス
14 1/28 ( 火 ) 総合討論
13
コース3.超分子・ナノバイオ学
ナノテクとバイオ・化学、さらにそれらと光技術等の融合は、グリーン(新機能材料)とライフ(バイオ、医療、創薬)に跨がる幅広い応用分野において将来の展開に向けての大きな期待と関心を集めている。 本コースでは、『ナノ化学』をキーワードに、有機・無機・金属などを用いた機能性材料や、生体観察・再生医療・創薬などのバイオテクノロジーに関して、ナノ~ミクロ領域に着目し、様々な角度から講義を行う。 前期では触媒・高分子・超分子などの化学的な講義から、エネルギー変換材料・光応答性機能材料・環境調和型有機材料などのデバイス応用に関する講義を取り上げる。後期では、細胞操作と制御、極微生体力学、生体光計測、医用診断法、DNAエンジニアリングなどのバイオ関連の講義を取り上げる。さらにこれらの研究に必要なナノスケールのサイズを持つ物質の光学特性とその計測方法についても取り上げる。学期の最後にはトピックス的話題を提供し、少し異なる視点からナノ化学を論じる。 講義では、各遠隔教室からの質問やコメントを受け付けるとともに、講義内容について理解を深める双方向議論を行う。また、最終日には講師と受講生が集まって忌憚なく意見を交換できる双方向の『総合討論』の場を設ける。
前 期
回 日 テーマ
1 4/10 ( 水 ) コース概要、 電子励起状態分子の科学と計測、 応用
2 4/17 ( 水 ) 溶液界面 ・ 微粒子の新分析法
3 4/24 ( 水 ) 表面 ・ 界面における超分子集合体の形成
4 5/8 ( 水 ) 高分子ミセル概説と特性解析
5 5/15 ( 水 ) 機能性高分子
6 5/22 ( 水 ) 光触媒の原理と応用
7 5/29 ( 水 ) レーザー顕微鏡によるナノ観察と操作
8 6/5 ( 水 ) 有機光化学および有機電子移動化学の基礎と応用
9 6/12 ( 水 ) ナノ粒子の分光 ・ 光学特性、 作製技術とナノフォトニクスへの応用
10 6/19 ( 水 ) 分子系の二光子吸収とその応用
11 6/26 ( 水 ) 光応答性機能分子材料化学
12 7/3 ( 水 ) ナノ粒子触媒を用いた官能基変換反応
13 7/10 ( 水 ) 超分子とナノマシン
14 7/17 ( 水 ) システムデザインにおけるナノ構造
後 期
回 日 テーマ
1 10/9 ( 水 ) 細胞アッセイ、 メカノメディスン、 総合討論
2 10/16( 水 ) ケミカルバイオロジー
3 10/23( 水 ) 【トピックス】 ウェアラブル生体センサを活用した実世界データ科学
4 10/30( 水 ) 発光 ・ 蛍光タンパク質プローブ
5 11/6 ( 水 ) ナノ再生材料と再生医療
6 11/13( 水 ) フォトンの力学作用と細胞操作 ・ 制御
7 11/20( 水 ) バイオメディカルイメージング
8 11/27( 水 ) ナノバイオイメージング
9 12/4 ( 水 ) 分子動力学シミュレーションを用いた分子集合系のミクロ解析
10 12/11( 水 ) ナノ技術の再生医療 ・ 組織工学への応用
11 12/18( 水 ) ナノテクノロジーとバイオデバイス ・ バイオセンサー
12 1/8 ( 水 ) 医薬品の開発研究、 化学合成
13 1/15 ( 水 ) 【トピックス】 ドラッグデリバリーシステム
14 1/22 ( 水 ) 人工知能 ・ ディープラーニングのメディカル応用について、 総合討論
14
コース4.ナノ構造・機能計測解析学
電池などの蓄電・創エネルギーデバイス分野や化学・触媒などの環境プロセス分野、さらにはライフサイエンスの分野では、ナノスケールでの局所構造制御がますます必要とされている。従来の素材産業やエレクトロニクス産業においても同様である。すなわち、ナノ構造や局所の組成を精密に評価し、迅速に開発プロセスや特性評価にフィードバックすることが今日きわめて重要となっている。 ナノ領域での構造・機能解析データは、透過電子顕微鏡およびプローブ顕微鏡を利用することで得ることが出来る。さらに、ナノ構造の機能を学理的に理解する上ではナノ構造解析データは必須である。そこで、本講義においては、透過電子顕微鏡法およびプローブ顕微鏡法により最先端研究を推進している講師が、前期(4月̶7月)ではナノ 構造・機能解析計測法の基礎を説き起こし、夏の実習(9月予定)に引き続く後期(10月̶1月)においては蓄電・創エネルギーデバイス、環境プロセスおよびライフサイエンスなどの各分野への具体的な応用例の紹介、さらに最先端の装置、計測法、解析手法に至るまで具体例を含めて講義する。さらに、各遠隔教室からの質問やコメントを受け付けるとともに講義内容について理解を深める双方向議論を行う。また、前・後期最終日には講師と受講生が集まって忌憚なく意見を交換できる双方向「総合討論」の場を設ける。
前 期
回 日 テーマ
1 4/11 ( 木 ) 透過電子顕微鏡 (TEM) 法概説と散乱の物理
2 4/18 ( 木 ) 電子顕微鏡のハードウエア
3 4/25 ( 木 ) 高分解能 TEM 観察の基礎
4 5/9 ( 木 ) 収差補正テクノロジー
5 5/16 ( 木 ) 電子回折と回折コントラストの基礎と解釈
6 5/23 ( 木 ) 電子線ホログラフィー
7 5/30 ( 木 ) プローブ顕微鏡 (SPM) の基礎
8 6/6 ( 木 ) 走査透過電子顕微鏡 (STEM) 法の基礎
9 6/13 ( 木 )コンピュテーショナルイメージング -透過電子顕微鏡像計算コンピュテーショナルイメージング -電子回折顕微法
10 6/25 ( 火 ) 走査プローブ顕微鏡手法の基礎と固液界面解析への応用
11 6/27 ( 木 ) エネルギー分散型X線分析
12 7/4 ( 木 ) 電子エネルギー損失分光法
13 7/11 ( 木 ) 極低温電顕、 バイオ電顕の基礎
14 7/18 ( 木 ) 走査型電子顕微鏡 (SEM) の基礎と総合討論
後 期
回 日 テーマ
1 10/10( 木 ) 収差補正 STEM 最先端イメージング
2 10/17( 木 ) 動的 TEM のハードウェアとその場高速観察
3 10/24( 木 ) 固体触媒の活性状態のその場観察
4 10/31( 木 ) X線顕微鏡法
5 11/7 ( 木 ) プローブ顕微鏡法の最前線
6 11/14( 木 ) アトムプローブ法と鉄鋼材料におけるナノ構造機能解析
7 11/21( 木 )コンピュテーショナルイメージング -画像解析 ・ 電子線トモグラフィーの基礎
8 11/28( 木 ) 蓄 ・ 創電エネルギー材料の電子線スペクトロスコピー
9 12/5 ( 木 ) 高分子材料におけるナノ構造機能解析
10 12/12( 木 ) エレクトロニクスデバイスにおけるナノ構造機能解析
11 12/19( 木 ) 強相関電子材料におけるナノ構造機能解析
12 1/9 ( 木 ) 磁性材料が示すナノ構造の解析
13 1/16 ( 木 ) 電池材料のナノ構造機能解析の最前線
14 1/23 ( 木 ) バイオナノマシーンと総合討論
15
コースA エネルギー・環境ナノ理工学
エネルギー、環境問題は、今日、そして近未来の持続性社会の発展に欠くことのできない課題であり、その解決に資する基礎科学技術の多くがナノ理工学に依存している。 本コースは、ナノ理工学プログラム全体を横断して、「エネルギー・環境」のキーワードで講義テーマを再編したもので、省エネ、創エネ、各種触媒などについて、材料・機能の設計のための計算科学、材料物性、デバイス応用、機能計測、そしてエネルギー資源循環問題などを幅広く取り上げ、この方面の先端科学技術とトレンドを理解し、その活用を図る力をつけることを目的とする。さらに、各遠隔教室からの質問やコメントを受け付けるとともに講義内容について理解を深める双方向議論を行う。また、講師と受講生が集まって忌憚なく意見を交換できる双方向「総合討論」の場を設ける。※本コースは、縦串型の 4つの基本コースを跨いで講義テーマを再編している関係で、日程及び曜日が 不規則になっているので、1年分の履修計画を予め立てておくことが望ましい。前後期合せて8単位。
前 期
回 日 テーマ
1 4/9 ( 火 ) オリエンテーション、 ナノ材料とフォトニクス
2 4/16 ( 火 ) 半導体の基礎
3 5/7 ( 火 ) ナノ磁力材料からなる新規デバイス
4 5/14 ( 火 ) 強誘電体とそのデバイス応用
5 5/22 ( 水 ) 光触媒の原理と応用
6 5/28 ( 火 ) 半導体エピタキシャル成長技術と量子機能デバイスへの応用
7 6/11 ( 火 ) ナノ構造物質の作製と光学応答
8 6/12 ( 水 ) ナノ粒子の分光 ・ 光学特性、 作製技術とナノフォトニクスへの応用
9 6/18 ( 火 ) 赤外分光測定技術と物性
10 6/26 ( 水 ) 光応答性機能分子材料化学
11 7/3 ( 水 ) ナノ粒子触媒を用いた官能基変換反応
12 7/9 ( 火 ) ナノ材料の安全性
13 7/10 ( 水 ) 超分子とナノマシン
14 7/17 ( 水 ) システムデザインにおけるナノ構造
後 期
回 日 テーマ
1 10/8 ( 火 ) パワーエレクトロニクスを支える半導体デバイス ・ 回路技術
2 10/15( 火 ) トピックス -先端半導体デバイスと産業応用における課題
3 10/24( 木 ) 固体触媒の活性状態のその場観察
4 10/29( 火 ) ハード磁性材料/白色 LED 用蛍光体のニーズと開発動向
5 11/18( 月 ) 光と熱の利用
6 11/28( 木 ) 蓄 ・ 創電エネルギー材料の電子線スペクトロスコピー
7 12/2 ( 月 ) 省エネルギー ・ 創エネルギーデザイン
8 12/3 ( 火 ) 液晶のエレクトロニクス ・ フォトニクスへの応用
9 12/10( 火 ) 半導体発光デバイス
10 1/7 ( 火 ) シリコン太陽電池に始まる研究開発の現状と今後の展開
11 1/14 ( 火 ) 有機薄膜太陽電池
12 1/16 ( 木 ) 電池材料のナノ構造機能解析の最前線
13 1/21 ( 火 ) 光電子機能有機材料を用いた有機電子デバイス
14 1/28 ( 火 ) 総合討論
16
コースB ナノ機能化学
分子・分子集合体や表面・界面は、有機、無機にかかわらず、ナノ構造場の中で多くの新たな機能を発現する。本コースは、ナノ理工学プロクラム全体を横断して、ナノ機能化学のキーワードで講義テーマを再編したもので、分子・分子集合体、表面・界面の設計、機能発現、機能計測、反応制御、反応のその場観察、エレクトロニクスデバイス応用までを幅広く取り上げ、この方面の先端科学技術とトレンドを理解し、その活用を図る力をつけることを目的とする。さらに、各遠隔教室からの質問やコメントを受け付けるとともに講義内容について理解を深める双方向議論を行う。また、講師と受講生が集まって忌憚なく意見を交換できる双方向「総合討論」の場を設ける。※本コースは、縦串型の 4つの基本コースを跨いで講義テーマを再編している関係で、日程及び曜日が 不規則になっているので、1年分の履修計画を予め立てておくことが望ましい。前後期合せて8単位。
前 期
回 日 テーマ
1 4/10 ( 水 ) コース概要、 電子励起状態分子の科学と計測、 応用
2 4/17 ( 水 ) 溶液界面 ・ 微粒子の新分析法
3 4/24 ( 水 ) 表面 ・ 界面における超分子集合体の形成
4 5/8 ( 水 ) 高分子ミセル概説と特性解析
5 5/15 ( 水 ) 機能性高分子
6 5/21 ( 火 ) 有機半導体エレクトロニクス
7 5/22 ( 水 ) 光触媒の原理と応用
8 5/29 ( 水 ) レーザー顕微鏡によるナノ観察と操作
9 6/5 ( 水 ) 有機光化学および有機電子移動化学の基礎と応用
10 6/12 ( 水 ) ナノ粒子の分光 ・ 光学特性、 作製技術とナノフォトニクスへの応用
11 6/19 ( 水 ) 分子系の二光子吸収とその応用
12 6/26 ( 水 ) 光応答性機能分子材料化学
13 7/3 ( 水 ) ナノ粒子触媒を用いた官能基変換反応
14 7/10 ( 水 ) 超分子とナノマシン
15 7/17 ( 水 ) システムデザインにおけるナノ構造
後 期
回 日 テーマ
1 10/24( 木 ) 固体触媒の活性状態のその場観察
2 10/30( 水 ) 発光 ・ 蛍光タンパク質プローブ
3 11/19( 火 ) ナノカーボン材料の成長 ・ 評価技術と応用展開
4 11/25( 月 ) 励起状態ダイナミクスシミュレーション
5 11/26( 火 ) 有機材料の中を電気が流れるメカニズム
6 12/4 ( 水 ) 分子動力学シミュレーションを用いた分子集合系のミクロ解析
7 12/5 ( 木 ) 高分子材料におけるナノ構造機能解析
8 1/8 ( 水 ) 医薬品の開発研究、 化学合成
9 1/14 ( 火 ) 有機薄膜太陽電池
10 1/21( 火 ) 光電子機能有機材料を用いた有機電子デバイス
11 1/22 ( 水 ) 人工知能 ・ ディープラーニングのメディカル応用について、 総合討論
12 1/27 ( 月 ) 分子エレクトロニクスデザイン
13 2/3 ( 月 ) 表面反応デザイン
17
コースC スピントロニクス・デザイン学
エネルギーの高効率な創出、変換、貯蔵、利用の新基盤技術として、スピントロニクスの分野に期待が高まっている。しかし、デバイスとして世に出ているものはまだ少なく、今後の様々なブレイクスルーを通して発展すべき萌芽的な段階のものが数多くある。これらを世に出していくには、この分野の学問的基礎をしっかり押さえて理論的道具を獲得すると同時にこれらの分野全体を俯瞰して見渡せる幅広い知識を獲得しておく必要がある。 本コースの特色として、現象の解析にとどまらず、“デザイン ” することを目指している。現象を解析し、原理が理解できた次には新しい物質やデバイスをデザインするという思考によって、研究開発を促進する人材の育成を目指している。そのための強力な手法として第一原理計算がある。量子力学に基づいたシミュレーション(量子シミュレーション)技術を身につけることで、仮想実験を行って開発を促進できる技術を習得する。 本コースは、第1学期は主に量子シミュレーション手法の基礎と、デザインの考え方を学ぶ。磁性の基礎やスピントロニクス分野を網羅する講義は、9月または 2月(あるいは 3月)に実施する11コマの集中講義で学ぶ。第2学期では、量子シミュレーション技法の応用やスピントロニクスの実験方面の内容を学ぶ(一部第 1学期にもある)。最初に簡単な量子力学に関する解説・復習を実施するので、量子力学の基礎的な理解が必要であるが、そのことを前提とはしない。それぞれの内容については以下に記された通りである。各遠隔教室からの質問やコメントを受け付けるとともに講義内容について理解を深める双方向議論を行う。各学期の最終日には講師と受講生が集まって忌憚なく意見交換できる双方向の「総合討論」の場を設ける。※本コースは、縦串型の4つの基本コースを跨いで講義テーマを再編している関係で、日程及び曜日が不規則になっているので、1年分の履修計画を予め立てておくことが望ましい。前後期及び集中講義あわせて 8単位。
回 日 テーマ
1 4/8 ( 月 ) はじめに
2 4/15 ( 月 ) 量子力学の基礎
3 4/22 ( 月 ) 固体中の電子
4 4/23 ( 火 ) 酸化物の物性とその制御
5 5/7 ( 火 ) ナノ磁力材料からなる新規デバイス
6 5/13 ( 月 ) 密度汎関数法
7 5/20 ( 月 ) 電子状態計算
8 5/27 ( 月 ) 擬ポテンシャル法
9 6/3 ( 月 ) カー ・ パリネロ法
10 6/10 ( 月 ) KKR 法
11 6/17 ( 月 ) FLAPW 法
12 6/24 ( 月 ) 磁性
13 7/1 ( 月 ) 輸送現象
14 7/29 ( 月 ) ディスカッション ・ ディベート
回 日 テーマ
1 10/21( 月 ) ナノ混晶による新機能デザイン
2 10/29( 火 )ハード磁性材料/白色 LED 用蛍光体のニーズと開発動向
3 11/5 ( 火 ) 機能性酸化物ナノエレクトロニクス
4 11/12( 火 ) ナノ磁性とスピントロニクス
5 12/16( 月 )半導体ナノスピントロニクスデザイン
6 12/19( 木 )強相関電子材料におけるナノ構造機能解析
7 1/20 ( 月 ) カーボン系ナノ機能材料
8 2/3 ( 月 ) 表面反応デザイン
9 2/10 ( 月 ) ディスカッション ・ ディベート
回 日 テーマ : 前半 テーマ : 後半
1 9/2 ( 月 ) (2/17 ( 月 )) 計算機マテリアルズデザイン概説 スピントロニクス基礎Ⅰ
2 9/2 ( 月 ) (2/17 ( 月 )) スピントロニクス基礎Ⅱ スピントロニクス基礎Ⅲ
3 9/3 ( 火 ) (2/18 ( 火 )) スピントロニクス界面デザイン スピントロニクス磁化制御 ・ デザイン
4 9/3 ( 火 ) (2/18 ( 火 )) 半導体スピントロニクス ・ デザイン 酸化物スピントロニクス ・ デザイン
5 9/4 ( 水 ) (2/19 ( 水 )) 量子スピントロニクス ・ デザイン 有機スピントロニクス ・ デザイン
前 期 後 期
集 中 講 義
18
プ ロ グ ラ ム 名 称 ナノサイエンス・ナノテクノロジー高度学際教育研究訓練プログラム ( 博士後期課程教育研究訓練プログラム ) 【略称:ナノ高度学際教育研究訓練 (後期課程 )】
プログラム実施部局 ナノサイエンスデザイン教育研究センター
連 携 部 局理学研究科、医学系研究科、薬学研究科、工学研究科、基礎工学研究科、生命機能研究科、産業科学研究所、接合科学研究所、レーザー科学研究所、超高圧電子顕微鏡センター、太陽エネルギー化学研究センター
修 了 要 件 単 位 数 9単位以上 履 修 対 象 者 博士
修 了 要 件
「産学リエゾンPAL教育研究訓練」( 5単位 ) あるいは「高度学際萌芽研究訓練」( 5単位 ) のいずれかを選択すること。同時に「ナノテクノロジー社会受容特論A /B」(各2単位)と「ナノテクノロジーデザイン特論A / B」(各2単位)(各科目群から少なくとも1科目は選択必修)を組み合わせて、9単位以上を修得することが必要です。ただし、このうち2単位は「国際ナノ理工学特論A /B / C」(各1単位)に代えることができます。
趣 旨 ・ 概 要所属研究科の博士研修(主専攻)とは別に副プログラムとして付加的に受講する教育研究訓練プログラムで、主専攻の研究以外に複眼的に幅広く企業の研究開発手法を経験したり、異分野の研究を経験することにより、博士人材として必要なスキルアップを図ることができます。
到 達 目 標( 修 了 時に 身 に つ く 能 力 )
こ の プ ロ グ ラ ム を 学 び 終 え た 際 に は 、① 従 来 の 専 門 領 域 に 加 え て ナ ノ サ イ エ ン ス ・ ナ ノ テ ク ノ ロ ジ ー の 体 系 化 さ れ た 幅 広 い 知 識 と 、 ②そ の 社 会 ・ 産 業 へ の 展 開 方 法 を 修 得 し た 有 能 な ナ ノ 関 連 分 野 の 研 究 企 画 ・ 実 施 な ど 研 究 統 括 能 力 を 持 つ 人 材 、 将 来 の 研 究 リ ー ダ ー 、 特 に 企 業 に お け る 研 究 開 発 活 動 の 見 識 を 持 っ た 有 能 な 博 士 人 材 に な っ て い た だ く こ と を め ざ し て い ま す 。
カリキュラムの構成
講義と社会人を含む討論からなる土曜集中講義「ナノテクノロジー社会受容特論A / B」、「ナノテクノロジーデザイン特論A / B」を修得すると同時に、科学技術の国際化に向けて、英語で開講される「国際ナノ理工学特論A /B / C」により、海外との交換講義、外国人教員によるサマースクールを体験します。さらに、以下の2種類のコース(1年間にわたる週 1回の教育研究訓練)のいずれかを選択して履修します。
1.「産学リエゾンPAL教育研究訓練」 産学リエゾンPAL教育研究訓練は、1週間に1回程度(集中の場合もあり)の割で企業併任特任教授と学内教員の共同指導の下に、企画討論、研究実施、中間報告、企業でのインターンシップ、企業の若手研究者との交流等を経て、最終報告書作成に至る1年間の長期プログラムです。次段階の研究訓練では、より企業との共同研究的色彩が強くなります。
2.「高度学際萌芽研究訓練」 高度学際萌芽研究訓練は、1週間に1回程度(集中実施の場合もあり)の割で学内教員の指導の下に、異分野の大学院生がナノサイエンスラボラトリーに集まって、企画討論、研究実施、中間報告等を経て、最終報告書作成に至る1年間の長期プログラムです。
履 修 資 格・ 条 件 特になし。主専攻の活動に支障のないよう計画的に履修してください。
前 提 知 識 の 目 安 一般に、理工系の博士前期課程レベルの知識を必要とします。
出 願・ 履 修 上の 注 意
いずれのプログラムも、所属研究科の博士研修(主専攻)とは別に副プログラムとして付加的に受講するものですので、十分な意欲が必要であり、現在博士後期課程1、2年に在学中が最もふさわしい時期と言えます。希望者は本プログラムの趣旨とテーマ内容の概要を参考にして、説明会開催時期、課題内容、履修条件などの詳細をホームページ上で必ず確認の上、説明会での指示に従って主専攻の指導教員の許可を得て、添付の履修申請書(後期課程用)をナノプログラム事務局へ直接提出して下さい。
ホ ー ム ペ ー ジ・問 い 合 わ せ 先 等
本プログラムの全般についての問い合わせは、ナノプログラム事務局へ行って下さい。電子メールの際には、必ず所属研究科・専攻・研究室名、履修プログラム名を記載して下さい。ナノプログラム事務局:豊中地区 文理融合型研究棟3階303号室メールアドレス:[email protected] TEL:6398ホームページ:http://www.insd.osaka-u.ac.jp/nano/
説 明 会 の 日 程
・ H31年度博士後期課程テーマ説明会については、ナノプログラムホームページ (http://www.insd.osaka-u.ac.jp/nano/)に掲載します。各テーマについての詳しい説明は、 上記の説明会 ( 4月下旬 ) でのみ行いますので、できうる限り参加してください。
「高度副プログラム・副専攻プログラム合同ガイダンス 2019」にもブースを設置します。 【吹田キャンパス】H31.4.9( 火 )11:30 ~ 13:30 テクノアライアンス棟アライアンスホール 【豊中キャンパス】H31.4.12( 金 )11:30 ~ 13:30 基礎工学国際棟セミナー室 (1 階 )
特 記 事 項 複数年度にまたがる履修を認めます。
VI 大阪大学大学院高度副プログラム,副専攻プログラム概要
※詳しくは大阪大学全学教育推進機構より配布の新入生用「大学院副専攻プログラム・大学院等高度副プログラム」 案内冊子を参照してください。
高度副プログラム
19
プ ロ グ ラ ム 名 称 ナノサイエンス・ナノテクノロジー高度学際教育研究訓練プログラム ( 博士後期課程副専攻プログラム ) 【略称:ナノ高度学際教育研究訓練 ( 後期課程副専攻 )】
プログラム実施組織 ナノサイエンスデザイン教育研究センター
連 携 部 局理学研究科、医学系研究科、薬学研究科、工学研究科、基礎工学研究科、生命機能研究科、産業科学研究所、接合科学研究所、レーザー科学研究所、超高圧電子顕微鏡センター、太陽エネルギー化学研究センター
修 了 要 件 単 位 数 14単位以上 履 修 対 象 者 博士
修 了 要 件
「産学リエゾンPAL教育研究訓練」( 5単位 ) あるいは「高度学際萌芽研究訓練」( 5単位 ) のいずれかを少なくとも選択し、同時に「ナノテクノロジー社会受容特論A /B」(各2単位)、「ナノテクノロジーデザイン特論A /B」(各2単位)、「国際ナノ理工学特論A /B / C」(各1単位)(各科目群から少なくとも1科目選択必修)を組み合わせて、14 単位以上を修得することが必要です。
趣 旨 ・ 概 要
所属研究科の博士研修(主専攻)とは別に副専攻プログラムとして付加的に受講する教育研究訓練プログラムで、主専攻の研究以外に複眼的に幅広く企業の研究開発手法を経験したり、異分野の研究を経験するとともに社会性 ・国際性を学習し、併せて海外の講義を経験することにより、博士人材として国際的に活躍するのに必要なスキルアップを図ることができます。
到 達 目 標( 修 了 時に 身 に つ く 能 力 )
こ の プ ロ グ ラ ム を 学 び 終 え た 際 に は 、 従 来 の 専 門 領 域 に 加 え て ナ ノ サ イ エ ン ス ・ ナ ノ テ ク ノ ロ ジ ー の 体 系 化 さ れ た 幅 広 い 知 識 と そ の 国際社 会 ・ 産 業 へ の 展 開 方 法 を 修 得 実践し、 有 能 な ナ ノ 関 連 分 野 の 研 究 企 画 ・ 実 施 な ど 研 究 統 括 能 力 を 発揮できる 人 材 、 将 来 の 研 究 リ ー ダ ー 、 特 に 企 業 に お け る 研 究 開 発 活 動 を先導できる 有 能 な 博 士 人 材 に な っ て い た だ く こ と を め ざ し て い ま す 。
カリキュラムの構成
①講義と社会人を含む討論からなる社会性 ・国際性を説く土曜集中講義「ナノテクノロジー社会受容特論A /B」、「ナノテクノロジーデザイン特論A /B」を修得すると同時に、②科学技術の国際化に向けて、英語で開講される「国際ナノ理工学特論A / B / C」により、海外との交換講義、外国人教員によるサマースクールを体験します。さらに、③以下の2種類のコース(1年間にわたる週 1回の教育研究訓練)のいずれかを選択して履修します。(2年間にわたり両方を履修する事も可とします。)1.「産学リエゾンPAL教育研究訓練」 産学リエゾンPAL教育研究訓練は、1週間に1回程度(集中の場合もあり)の割で企業併任特任教授と学内教員の共同指導の下に、企画討論、研究実施、中間報告、企業でのインターンシップ、企業の若手研究者との交流等を経て、最終報告書作成に至る1年間の長期プログラムです。次段階の研究訓練では、より企業との共同研究的色彩が強くなります。
2.「高度学際萌芽研究訓練」 高度学際萌芽研究訓練は、1週間に1回程度(集中実施の場合もあり)の割で学内教員の指導の下に、異分野の大学院生がナノサイエンスラボラトリーに集まって、企画討論、研究実施、中間報告等を経て、最終報告書作成に至る1年間の長期プログラムです。
履 修 資 格・ 条 件 特になし。主専攻の活動に支障のないよう計画的に履修してください。
前 提 知 識 の 目 安 一般に、理工系の学部レベルの知識を必要とします。
出 願・ 履 修 上の 注 意
・いずれのプログラムも、所属研究科の博士研修(主専攻)とは別に副専攻プログラムとして付加的に受講するものですので、十分な意欲が必要であり、少なくとも 2年間にまたがっての学習が必要なことから現在博士後期課程1、2年に在学中が最もふさわしい時期と言えます。希望者は本プログラムの趣旨とテーマ内容の概要を参考にして、説明会開催時期、課題内容、履修条件などの詳細をホームページ上で必ず確認の上、説明会での指示に従って主専攻の指導教員の許可を得て、添付の履修申請書(後期課程用)をナノプログラム事務局へ直接提出して下さい。・本副専攻プログラムを申請する学生は、同時に高度副プログラム【略称:ナノ高度学際教育研究訓練 (後期課程 )】も申請することを推奨します。これは単位不足の場合でも副プログラム(9単位)の修了は可能な場合があるからです。
ホ ー ム ペ ー ジ・問 い 合 わ せ 先 等
本プログラムの全般についての問い合わせは、ナノプログラム事務局へ行って下さい。電子メールの際には、必ず所属研究科・専攻・研究室名、履修プログラム名を記載してください。ナノプログラム事務局:豊中地区 文理融合型研究棟3階303号室メールアドレス:[email protected] TEL:06-6850-6398 内線 (6398)ホームページ:http://www.insd.osaka-u.ac.jp/nano/
説 明 会 の 日 程
・ H31年度博士後期課程テーマ説明会については、ナノプログラムホームページ (http://www.insd.osaka-u.ac.jp/nano/)に掲載します。各テーマについての詳しい説明は、 上記の説明会 ( 4月下旬 ) でのみ行いますので、できうる限り参加してください。
「高度副プログラム・副専攻プログラム合同ガイダンス 2019」にもブースを設置します。 【吹田キャンパス】H31.4.9( 火 )11:30 ~ 13:30 テクノアライアンス棟アライアンスホール 【豊中キャンパス】H31.4.12( 金 )11:30 ~ 13:30 基礎工学国際棟セミナー室 (1 階 )
特 記 事 項 複数年度にまたがる履修を認めます。
副専攻プログラム
20
プ ロ グ ラ ム 名 称 ナノサイエンス・ナノテクノロジー高度学際教育研究訓練プログラム(博士後期課程社会人特別選抜) 【略称:ナノ高度学際教育研究訓練 ( 後期課程社会人 )】
プログラム実施組織 ナノサイエンスデザイン教育研究センター
連 携 部 局理学研究科、医学系研究科、薬学研究科、工学研究科、基礎工学研究科、生命機能研究科、産業科学研究所、接合科学研究所、レーザー科学研究所、超高圧電子顕微鏡センター、太陽エネルギー化学研究センター
修 了 要 件 単 位 数 10単位以上 履 修 対 象 者 博士(社会人)
修 了 要 件プログラム概要の (1) ~ (4) のコースから1つを選び、土曜集中講座、スクーリング集中実習を含めて10単位以上を修得することが必要です。なお、修得した単位のうち最低4単位は、所属研究科の修了に直接関わらない単位として修得する必要があります。
趣 旨 ・ 概 要
本プログラムでは、将来の研究リーダーとして、①ナノ関連の複数分野の最新科学技術を選択的に導入し統合する能力と見識の涵養、②技術の社会受容の重要性を十分に認識した研究の立案や推進などの研究統括能力の育成を目指しています。そこで、ナノサイエンス・ナノテクノロジー関係に現在従事しているか、将来従事したいと考えている社会人特別選抜学生が、主専攻以外に付加価値としてナノテクの深化や多様化について副専攻的に受講することは、上記の視点で大いに役立つものと考えられます。また、社会人DCの場合、遠隔地勤務ではスクーリングによる講義受講・討論等は難しく、遠隔講義システムによるサテライト教室での受講は本人の負担を軽減することにも繋がります。
到 達 目 標( 修 了 時に 身 に つ く 能 力 )
ナノサイエンス・ナノテクノロジーの現状を理解し、次世代産業に役立つ学際的知識と幅広い実践能力 及び ナノテクのリーダーとしての見識・能力を身につけることができます。
カリキュラムの構成
本プログラムでは、現在社会人教育向けに開講されている講義群を社会人特別選抜学生にも開放し、1つのコースを選んで遠隔受講を許可し、土曜集中講座(ナノテクノロジー社会受容特論A/ B、ナノテクノロジーデザイン特論A / B)、スクーリング実習 ( 以上、選択科目 ) も合わせて聴講可とする副プログラムを開講します。以下のコースを開設しています。(1) ナノマテリアル・ナノデバイスデザイン学 (2) ナノエレクトロニクス ・ナノ材料学(3) 超分子・ナノバイオ学 (4) ナノ構造・機能計測解析学
なお、コース横断型のテーラーメードコース「Aエネルギー・環境ナノ理工学」、「Bナノ機能化学」、「Cスピントロニクス・デザイン学」もあります。詳しい内容は下記を参照してください。http://www.insd.osaka-u.ac.jp/nano/03_bosyu/fi le/31shakaijinSyllabus.pdf
履 修 資 格・ 条 件 博士後期課程に在学する社会人特別選抜学生を対象とし、職場の関係で来学が困難な者が遠隔講義システムを利用してサテライト教室にてライブ受講することが条件です。
前 提 知 識 の 目 安 一般に、理工系の学部レベルの知識を必要とします。
出 願・ 履 修 上の 注 意
いずれのプログラムも、所属研究科の博士研修(主専攻)とは別に副プログラムとして付加的に受講するものですので、十分な意欲が必要であり、現在博士後期課程1、2年に在学中が最もふさわしい時期と言えます。希望者は本プログラムの趣旨とテーマ内容の概要を参考にして、説明会開催時期、課題内容、履修条件などの詳細をホームページ上で必ず確認の上、説明会での指示に従って主専攻の指導教員の許可を得て、添付の履修申請書(後期課程用)をナノプログラム事務局へ直接提出して下さい。
ホ ー ム ペ ー ジ・問 い 合 わ せ 先 等
本プログラムの全般についての問い合わせは、ナノプログラム事務局へ行って下さい。電子メールの際には、必ず所属研究科・専攻・研究室名、履修プログラム名を記載してください。ナノプログラム事務局:豊中地区 文理融合型研究棟3階303号室メールアドレス:[email protected] TEL:06-6850-6398 内線 (6398)ホームページ:http://www.insd.osaka-u.ac.jp/nano /
説 明 会 の 日 程
4月5日の履修指導に引き続く特別講義から開始のため、事前説明会は開催しませんので、随時ナノプログラム事務局へ問い合わせて下さい。講義内容等は、ナノプログラムのホームページ上に掲載されている社会人教育の項を参照して下さい。「社会人教育プログラムH31 年度開講式 ( 履修指導 ) 及び特別講義」: H31.4.5( 金 )18:00 ~ 21:00 大阪大学中之島センター 10F 佐治敬三メモリアルホール
「高度副プログラム・副専攻プログラム合同ガイダンス 2019」にもブースを設置します。 【吹田キャンパス】H31.4.9( 火 )11:30 ~ 13:30 テクノアライアンス棟アライアンスホール 【豊中キャンパス】H31.4.12( 金 )11:30 ~ 13:30 基礎工学国際棟セミナー室 (1 階 )
特 記 事 項 複数年度にまたがる履修を認めます。
高度副プログラム
21
VII 後期課程プログラム(高度副プログラム・副専攻プログラム)履修申請書様式※( )内の選択プログラムを○で囲むこと
ナノ高度学際教育研究訓練プログラム履修申請書(後期課程一般学生用)
平成 年 月 日
ナノサイエンスデザイン教育研究センター長 殿
私は、ナノサイエンス・ナノテクノロジー教育研究訓練プログラム履修生として、下記のとおりナノプログラムを履修したいので履修申請します。
フ リ ガ ナ
男
・
女
指導教員承認印
氏 名
印
所属研究室の指導教員の履修許可を得ること
写 真 貼 付
(3×4cm)
電子ファイルで送付の場合には別途
郵送も可。
(裏面に氏名・所属を明記のこと)
氏 名
生 年 月 日 (西暦) 年 月 日生
学 籍 番 号
連 絡 先 住 所 等
メールアドレスは楷書で丁寧 に 記 入 す る こ と
〒 -
TEL:
メールアドレス:
所 属 大 学 院研 究 科・ 専 攻・領 域 ま た は コ ース・ 研 究 室 名 等
研究科: 専攻:
領域またはコース:
研究室名: TEL:
DC
年次
志望する科目名( ○で囲むこと )( 既取得の場合は赤○で囲むこと )
1.産学リエゾンPAL教育研究訓練プログラム
希望テーマ名:
2.高度学際萌芽研究訓練プログラム
希望テーマ名:
履修講義科目(博士前期課程で単位取得済みの場合は赤○で囲むこと)
1.ナノテクノロジー社会受容特論A
2.ナノテクノロジー社会受容特論B
3.ナノテクノロジーデザイン特論A
4.ナノテクノロジーデザイン特論B
※高度副プログラム認定には必須
5.国際ナノ理工学特論A
6.国際ナノ理工学特論B、C
所属研究科における現在の専門分野と研究課題
本 テ ー マ に 対す る 提 案 書
注意 ホームページを参照し、その指示に従って説明会等に出席後、指導教員の承認を得て、ナノプログラム 事務局へ提出すること。
平成32年度も継続して受講を希望の場合は、必ず申請時にナノプログラム事務局にご相談ください。
AかBのどちらかを選択必修
AかBのどちらかを選択必修}
副専攻プログラムは A, B, C のいずれかを選択必修高度副プログラムは 1~ 4の 2単位に換えて選択可}
}
ナノ高度学際教育研究訓練プログラム履修申請書 ( 社会人特別選抜学生用 )
平成 年 月 日
ナノサイエンスデザイン教育研究センター長 殿
私は、ナノサイエンス・ナノテクノロジー高度学際教育研究訓練プログラム履修生として、下記のとおり提供・開講科目を履修したいので履修申請します。
フ リ ガ ナ男
・
女
本籍
留学生は出身国名を記入する事
都
道
府
県
写 真 貼 付
(3×4cm)
電子ファイルで送付の場合には別途郵送も可。(裏面に氏名・所属を明記のこと)
氏 名
生 年 月 日 (西暦) 年 月 日生
学 籍 番 号
連 絡 先 住 所 等
メ ー ル ア ト ゙ レ ス は楷書で丁 寧 に 記 入 す る 事
〒
TEL: メールアドレス:
所 属 大 学 院研 究 科・ 専 攻・領 域 ま た は コ ース・ 研 究 室 名 等
研究科: 専攻:
領域またはコース:
研究室名: TEL:
DC
年次
希望するコース名
を○で囲むこと
コース1 ナノマテリアル・ナノデバイスデザイン学
コース2 ナノエレクトロニクス・ナノ材料学
コース3 超分子・ナノバイオ学
コース4 ナノ構造・機能計測解析学
コースA エネルギー・環境ナノ理工学
コースB ナノ機能化学
コース C スピントロニクス・デザイン学
所属研究科における専門分野、または研究課題
希 望 受 講 地
選 択 履 修
科 目 名 等
履修しない選択科
目は科目名に取り
消し線を引く事
専攻外科目に○をつける事
授業科目名 選択・必修 科目コード 担当教員 単位数 実習・講義
○ コース1 ナノマテリアル・ナノデバイスデザイン学 選んだコース
の実習 1科目
が必修(集中
講義 1科目に
代替可)
241256 森川 他 1 集中実習
○ コース2 ナノプロセス・物性・デバイス学 240928 藤原 他 1 集中実習
○ コース3 超分子ナノバイオプロセス学 240929 出口 他 1 集中実習
○ コース4 ナノ構造・機能計測解析学 240930 酒井 他 1 集中実習
○ ナノテクノロジー社会受容特論 B 1科目選択
必修
290734 伊藤、阿多、藤岡 2 集中講義
○ ナノテクノロジーデザイン特論 B 290706 伊藤、結城、藤岡 2 集中講義
注意① この履修申請書は所属研究科でのKOANのWeb履修登録及び履修要件科目としての認定申請用書式とは異なります。本履修申請書の提出のみでは所属研究科の履修要件科目となりませんので、必要科目は1学期、2学期のKOANのWeb履修登録とともに各研究科所定の書式にしたがって申請を行い、履修要件科目の判定を受けてください。
② 履修を希望するコース名を1つ選び、○印で囲むこと。本プログラム修了認定は土曜集中講座、スクーリング集中実習 ( 集中講義1科目に代替可 ) を含めて10単位以上を修得したものを対象とします。尚、本プログラムで認定された単位でも、各研究科において定められた規程 ( 学生便覧参照 ) により所属専攻 ( 主専攻 ) の修了要件単位とならない場合があるのでKOANのWeb履修登録の際に所属研究科で必要な判定を受けるよう注意して下さい。
※最低4単位は、所属研究科の修了に直接関わらない単位として修得することが必要です。③ 原則として、ナノ教育研究訓練プログラム関係の通知はホームページ及び電子メールを通じて行いますので、必ずメールアドレスを記入してください。
④ 選択外のナノプログラム指定科目のKOANのWeb履修登録は妨げませんが、この申請書には記載しないでください。⑤ 平成32年度も継続して受講を希望の場合は、必ず申請時にナノプログラム事務局にご相談ください。
22