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1 ピペットのISOISO8655を読む Gilsonピペットを管理する国際標準

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Page 1: ピペットのISO ISO8655を読む Gilsonピペットを管理する国際 …...6 5.2 Adjustment 重量法についてはPart6にて詳しく解説 5.2.3にて、もしピペット製作者サイドではなく、使用者によって調整を行った場合は、必ず

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ピペットのISO、ISO8655を読む Gilsonピペットを管理する国際標準

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ピペットのISO ISO8655

Part 1:Terminology, general requirements and user recommendations Part 2:Piston pipettes Part 3:Piston burettes Part 4:Dilutors Part 5:Dispensers Part 6:Gravimetric methods for the determination of measurement error Part7: Non-gravimetric methods for the determination of measurement error

・ピペットマン/マイクロマン/ディストリマンやダイリューター/ディスペンサーに関するISO Piston-Operated Volumetric Apparatus

・各用語に関する定義(Systematic error, Random error, Nominal volumeなど)

・適合性試験/重量法に関する記述(比色法なども定義してある)

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ISO8655 Part2 Piston pipettes

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ISO8655 Part2 Piston pipettes

3 Terms and definitions Nominal Volume:最大容量

・製造元が決めた“Nominal Volume” P-1000なら1000μL

・使用者側が決めた“Nominal Volume” 例えば、P-1000を800μLで使う場合、800μL

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プッシュボタンに表示容量と容量範囲の記載

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ISO8655 part2 Piston pipettes

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5 Design Type A:エアーディスプレイスメント方式のピペット Type D:ポジティブディスプレイスメント方式のピペット D1 ピストンやキャピラリーが再利用できるもの D2 ピストンやキャピラリーが再利用できないもの

Type A Type D

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5.2 Adjustment 重量法についてはPart6にて詳しく解説 5.2.3にて、もしピペット製作者サイドではなく、使用者によって調整を行った場合は、必ずそのことを明確にすべきである、とのこと。

ISO8655 Part2 Piston pipettes

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ISO8655 Part2 Piston pipettes 7 Metrological performance requirements 7.2 Fixed Volume piston pipettes of types A and D1 (Table 1)

Nominal Volume

±% ±μ l ±% ±μ l1 5 0.05 5 0.052 4 0.08 2 0.045 2.5 0.125 1.5 0.07510 1 0.12 0.8 0.0820 1 0.2 0.5 0.150 0.8 0.5 0.4 0.2100 0.8 0.8 0.3 0.3200 0.8 1.6 0.3 0.6500 0.8 4.0 0.3 1.51000 0.8 8.0 0.3 3.02000 0.8 16 0.3 6.05000 0.8 40 0.3 15.010000 0.6 60 0.3 30.0

Maximum permissiblesystematic error

Maximum pedrmissiblerandom error

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ISO8655 Part2 Piston pipettes

Nominal Volume

±% ±μ l ±% ±μ l5 2.5 0,.13 1.5 0.0810 2 0.2 1 0.120 2 0.4 0.8 0.1650 1.4 0.7 0.6 0.3100 1.5 1.5 0.6 0.6200 1.5 3 0.4 0.8500 1.2 6.0 0.4 21000 1.2 12.0 0.4 4.0

Maximum permissiblesystematic error

Maximum pedrmissiblerandom error

7.3 Fixed Volume piston pipettes of types D2 (Table 2)

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ISO8655 Part2 Piston pipettes では可変タイプではどうなるのか・・・・・ 答えは、全容量に対してNominal Volumeで考えます。 例:P-1000の場合、1000μLがNominalVolume・・・ ISO8655では、Maximum permissible systematic errorは±0.8μL すなわち、 1000μLでも±8μL 200μLでも±8μL

Maximum permissible errors for Pipetman P1000:

comparison Gilson and ISO 8655

-10

-8

-6

-4

-20

2

4

6

8

10

200µl 500µl 1000µl

Selected volume

erro

r (µ

l)

Gilson

ISO 8655

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ISO8655 Part2 Piston pipettes 7.5 マルチチャンネルピペットではどうなるのか・・・・・ 答えは、Table 1の2倍を適用します。 例:P-8×20Lの場合、 20μLがNominalVolume Table 1で20μLのMaximum permissible systematic errorは±0.2μL すなわち、この2倍、 ±0.4μLとなります

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ISO8655 Part2 Piston pipettes 7.6 チップについて

ピペットシステム=ピペット+ピペットチップ メーカー保証のデータは純正チップを用いることで得られます もし違うチップを用いるなら、データが出るのかどうか確認が必要

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ISO8655 Part2 Piston pipettes 影響因子 影響度合 解決策

環境

大気圧の違い up to 0.2% 大気圧の測定

温度の違い (部屋、水、ピペット)

up to 0.3% 全て同じ温度に保つ

湿度の変化 up to 3.0% 湿度の観察

テクニック ピペットの動きのばらつき up to 1.5% 均一な動き

チップの濡れ具合 up to 2.0% 十分パージする

チップの浸水深さと角度 up to 1.0% 垂直にもつ、ガイドブック参

照 壁で十分チップを拭いきって

いない up to 3.0% 8~10mmぐらい拭う

チップ 密着しなくてエアリーク してしまう

0.5% to 50% 正規チップを用いる

曲がっているチップ up to 10%

故障 エアリークがある 1% to 50%

ピストンが滑らかに動かない 0.5% to 50%

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ISO8655 Part6 Gravimetric methods

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ピペット 分注量 /

計量瓶

天秤の読取

精度

天秤

P2 / P10 / P20

F2 to F20

M10 / M25 / M100 at 10µl

0.1µl to 25µl10-6g

P100 / P200

8X200

F25 to F200

M50 / M100 / M250

20µl to 200µl10-5g

P1000 / P5000 / P10ml

F250 to F1000

M1000

200µl to 10ml10-4g

ISO8655 Part6 Gravimetric methods 4 Apparatus (天秤、容器)

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使用する容器の選び方のポイント

• 容量が小さいものは蓋が閉まること

• ピペットマンで使用しやすいこと

(特にP-2やP-10ではテクニックが必要なため)

• 表面積が小さめのもの

• 水はけがいいもの

バイアル瓶やエッペンチューブなど

普段使い慣れている使用しやすいものがお勧め

ISO8655 Part6 Gravimetric methods

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使用する容器の選び方・・・エムエス機器(株)では

P-2

P-10

P-20

P-100

P-200 P-5000

P-10ML

P-1000

ISO8655 Part6 Gravimetric methods

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5 Test liquid, 6 Test room 使用する水の注意点

室温においてISO 3696に基づく純水もしくは脱イオン水

脱ガスしてあること

室温とピペット(チップも含む)と水は均一な温度であること

室温は15 ~30℃で、湿度は50%以上

重量法実施2時間くらい前から実施する部屋に放置し、温度の一定化を図ること

ISO8655 Part6 Gravimetric methods

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6.3 Evaporation 蒸発補正~重量から体積へ

Z)e(m V ii

e:蒸発補正 50μL以下で有効

m:天秤での実測値(重量)

Z:換算係数(密度ではない)

ISO8655 Part6 Gravimetric methods

6.4 Test cycle time (time required to complete the weighing of one dispensed volume) 60秒以内で実施すること

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Annex A: Z-Factor 水は温度と大気圧によって、その体積-重量の比は影響されます

AIR PRESSURE hPa (mbar)

1.0037

1.0039

1.0042

1.0045

1.0038

1.0040

1.0043

1.0045

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25

26

27

1.0028

1.0029

1.0030

1.0031

1.0032

1.0033

1.0035

1.0029

1.0030

1.0031

1.0032

1.0033

1.0034

1.0035

20

20.5

21

21.5

22

22.5

23

1.0019

1.0021

1.0022

1.0024

1.0026

1.0020

1.0021

1.0023

1.0025

1.0027

15

16

17

18

19

960 1013 °C

TEMPERATURE

1.0038

1.0041

1.0043

1.0046

1.0029

1.0030

1.0031

1.0032

1.0033

1.0035

1.0036

1.0020

1.0022

1.0023

1.0025

1.0027

1067

ISO8655 Part6 Gravimetric methods

μL/㎎

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ISO8655 Part6 Gravimetric methods

7 Procedure 3点/10回を推奨 3点とは・・・ ☆Nominal Volume ☆ 50% of the nominal volume ☆ the lowest volume of the useful volume range or 10% of the nominal volume (whichever is the greater)

the lowest volumeは、ピペットのモデルごとに異なります 例えば、 1)P-1000は200μL、P-1000Lだと100μL 2)P-200は50μL、P-200Lだと20μL 3)P-5000は1000μL、P-5000Lだと500μL

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• チップをつける • 容量を合わせる • パージ • 吸引 • 吐出 • チップを外す

?チップは毎回変えなくてはいけないのか?

ISO8655では毎回変える、とありますが。。。。

連続(一連の10回測定)での使用で問題ないことが、Gilsonダイアモンドチップにおいては確認が取れています。

ISO8655 Part6 Gravimetric methods

7 Procedure Test procedure

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参考:ISO8655 Part5 Dispensers 電動式ピペットの特徴、連続分注の精度管理は? 沢山吸って、ちょっとずつ吐き出す方式はDispenser(ISO8655 Part5)と同じになります。 ただ、通常、電動ピペットで連続分注の精度保証はしていません。

電動ピペットで、普段使っているモードが連続分注であっても、その機械の管理については、ピペットモード(ISO8655 Part2)で行います。

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ご紹介 • 弊社カスタマーサポートセンター 2007年11月、国内ピペット業界初のJIS Q 17025:2005(ISO/IEC 17025:2005)に適合するピペット校正機関としての認定を取得

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• ISO/IEC 17025 校正 校正のみ/オーバーホール&調整後校正/受取時校正&オーバーホール&調整後校正

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エムエス機器 5ホール

小間No. 5A-703