マンスリー・レポート 日本株「ストック・ピック」 no · 2015-07-13 ·...

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マンスリー・レポート 日本株「ストック・ピック」 NO.38 2015 年 7 月号 OKAI OKYO ESEARCH 東海東京調査センター 投資調査部 目 次 今月のポイント ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.1 「4-6 月期決算、好業績株の選別」 ストック・ピック銘柄 ◆大林組(1802)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.2 ◆ソニー(6758)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.5 ◆三菱重工業(7011)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.10 アニコム ホールディングス(8715)・・・・・・ P.13 ◆東 祥(8920)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.17 新規紹介 新規紹介 新規紹介(JPX 日経インデックス 400 採用) 新規紹介 新規紹介 最近の「カンパニーレポート」が視聴可能-オンデマンドで再生できます!

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Page 1: マンスリー・レポート 日本株「ストック・ピック」 NO · 2015-07-13 · マンスリー・レポート 日本株「ストック・ピック」 no.38 2015年7月号

マンスリー・レポート

日本株「ストック・ピック」 NO.38

2015 年 7 月号

TO

KA

I T

OK

YO

ES

EA

RC

東海東京調査センター 投資調査部

目 次

今月のポイント ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.1

「4-6 月期決算、好業績株の選別」

ストック・ピック銘柄

◆大林組(1802)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.2

◆ソニー(6758)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.5

◆三菱重工業(7011)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.10

◆アニコム ホールディングス(8715)・・・・・・ P.13

◆東 祥(8920)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.17

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このレポートの取り扱いに関する重要事項は末尾の注意事項をご参照ください。

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4-6 月期決算、好業績株の選別

新規 大林組(1802)

■ 変革に挑戦、グループ収益力の向上を目指す

■ 2020年東京五輪やリニア新幹線などを追い風に

■ 株価は上値抵抗ラインを突破、一段の上昇を見込む

新規 ソニー(6758)

■ スマホ向けCMOSイメージセンサーで復活を図る

■ 構造改革効果とイメージセンサーの活況で18/3期営業利益5000億円に

■ 16/3期以降の業績回復を考慮し、株価は5000円を目指す展開に

新規 三菱重工業(7011) JPX日経インデックス400採用

■ 世界に挑む、日本の社会インフラを支える中核企業

■ 中期経営計画、3年間で売上高1兆円上積み目指す

■ 株価は一段の高値ゾーン入り。利益成長を織り込み上昇軌道へ

新規 アニコム ホールディングス(8715)

■ ペットの高齢化や、家族の一員と考える人の増加から市場が急拡大

■ 近年の損害率改善施策の奏功により、高い成長が続く

■ 株価はPER31倍に相当する2700円程度を目指す展開に

新規 東 祥(8920)

■ 「ホリデイスポーツクラブ」を全国展開。収益性は業界トップ級

■ スポーツクラブとホテル、2020年に向けて積極出店

■ 東京五輪効果への期待。株価は3700円を目指す展開を予想

2015 年 7 月のマンスリー・レポート日本株

○7月下旬より始まる3月期決算企業の第1四半期(4-6月)決算発表を前に、会社計画を上回る勢

い(進捗度が高い)のある銘柄を探す投資家の動きが活発化しよう。15/3期本決算発表では、慎重な

通期業績見通しを公表した企業が多かったためだ。たとえば、前提為替レートは実勢に対して円高

とする企業が多く見られた(日銀短観・15年度の想定為替レート<6月調査>:1米ドル=115.62円、大企業・製造業)。

○また、急増したインバウンド(訪日外国人旅行者)による消費増加で、業績が市場予想(コンセンサス)を上

回る銘柄も現れよう。さらに、夏以降の消費動向、建設・不動産動向などにも関心が集まると考えら

れる。5月の民間建築物・着工床面積は前年同月比6%増と2ヵ月連続の増加に(出所:国土交通省)。

○7月24日で“東京オリンピック・パラリンピック”開催まで5年となり、関連銘柄も再び注目されよう。こ

れらの観点から、本レポートでは以下の5銘柄をピックアップした。 (廣瀬 治)

今月の

ポイント

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ストラテジーを読みやすく、明快に!

東海東京調査センター

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2/22

個人投資家のためのわかりやすいカンパニーレポート No.649

大林組 (1802)

2015 年 7 月 3 日

東海東京調査センター

投資調査部 廣瀬 治

■ 変革に挑戦、グループ収益力の向上を目指す

大手総合建設会社。関西や首都圏での都市開発に積極展開。「技術

の大林」として 新鋭の工法を駆使し、大阪城などの歴史的建造物(改

修、等)をはじめ、青函トンネル、関西国際空港、六本木ヒルズや東京ス

カイツリーなど、時代のシンボルとなる建物に数多く携わってきた。

国内の建設投資需要は、1990 年代のバブル崩壊をきっかけに減少傾

向をたどったが、東日本大震災の復旧・復興需要もあり 2011 年度より増

加に転じた。このような状況の中で、同社は、(1)基幹分野(国内建設事業、

不動産事業)の更なる成長、(2)新たな事業領域への進出などによる収益

基盤の多様化、などの変革に取り組み、受注拡大とグループ収益力の

向上を目指している(図表 1)。新たな事業領域とは、海外建設事業や建

株価

利益 配当 (7/2時点)

14/3 16,127 ( 11% ) 319 ( -9% ) 401 ( -10% ) 216 ( 64% ) 30.1 8.0 PER(16/3期予) 20.6 倍

15/3 17,739 ( 10% ) 483 ( 51% ) 599 ( 49% ) 286 ( 33% ) 40.0 10.0 〃 (17/3期予) 17.9 倍

16/3予 17,774 ( 0% ) 550 ( 14% ) 616 ( 3% ) 332 ( 16% ) 46.3 10.0 PBR(15/3期実績) 1.35 倍

17/3予 18,350 ( 3% ) 630 ( 15% ) 695 ( 13% ) 383 ( 15% ) 53.3 10.0 ROE(15/3期実績) 6.2 %

(単位:億円、%、円)注)予想はQUICKコンセンサス(各社アナリスト予想の平均7/1時点)。配当予想は東洋経済の下限予想

純利益一株当たり

953.0円連結 売上高 営業利益 経常利益

売買単位1000 株

■ 変革に挑戦、グループ収益力の向上を目指す

■ 2020 年東京五輪やリニア新幹線などを追い風に

■ 株価は上値抵抗ラインを突破、一段の上昇を見込む

【概要】 業界 大手の一角。関西、首都圏で都市開発に積極的

図表1 受注高と営業利益の推移

出所:会社資料より東海東京調査センター作成。

475

286 273231

311351 319

483

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1000

5000

7000

9000

11000

13000

15000

17000

19000

07/3期 08/3期 09/3期 10/3期 11/3期 12/3期 13/3期 14/3期 15/3期

億円

億円

受注高

赤字営業利益

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3/22

設をトータルコーディネートするエンジニアリング事業などである。

■ 2020 年東京五輪やリニア新幹線などを追い風に

2015/3 期業績は、前期比 10%増収、同 51%営業増益となった。売上

高は建設事業売上高の増加などがけん引役に。損益の面では、建設事

業売上高の増加に伴う完成工事総利益の増加、不動産事業等総利益

の増加などが寄与。売上高営業利益率は、前期比 0.7 ポイント向上の

2.7%となった。建設技能労働者の不足、労務費および資機材価格高

騰が課題となる中で、(1)施工能力に見合った計画的な受注、(2)工事

現場における生産性向上、などに取り組んだ結果である。

16/3 期について、会社側は「営業利益を同 3%増の 500 億円(売上高

営業利益率 2.8%)」との見通しと公表した。だが、QUICK コンセンサス(各社

アナリスト予想の平均)は、営業利益を同 14%増の 550 億円(売上高営業利益

率 3.1%)と、会社計画を上回るとしている。この背景は、過去の不採算案

件の減少と選別受注による採算向上が見込まれるためだ。また、オリン

ピック・パラリンピック開催に向けた首都圏のインフラ整備などで高まる建

設需要増加への期待も含まれていよう。

東京オリンピック・パラリンピック開催による会場施設の整備などの直接

的な建設投資は約1兆円と言われる(一般社団法人 日本建設業連合会の資料

より)。また、リニア新幹線の品川-名古屋間の総工事費は 5.5 兆円(車両

含む。山梨実験線 42.8 キロ、既存分は除く。JR 東海資料より)とされる。同社は、東

京・品川地区に本社があり、トンネル技術などで高い実績を持つことか

ら、これらの受注競争で同業他社より優位に立とう。

2.0%

2.5%2.4%

2.0%

2.7%3.1%

3.4%

1.0%

1.5%

2.0%

2.5%

3.0%

3.5%

4.0%

11/3期 12/3期 13/3期 14/3期 15/3期 16/3期 17/3期

(予想)

図表 2 売上高営業利益率の推移

出所:会社資料より東海東京調査センター作成。予想は QUICK コンセンサス(7/1 時点)

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4/22

■ 株価は上値抵抗ラインを突破、一段の上昇を見込む

株価は、上値抵抗ラインを下から上へ抜けた(図表3)。8月上旬の15

年4-6月期決算発表を前にした業績上ブレ期待の高まりによるもの。経

済政策“アベノミクス”の効果発現や東京オリンピック・パラリンピック開催

に向けた施設およびインフラ計画が動き出す。7月24日で「オリンピック

開催まで5年」となる。

今後、株価は、過去10年間の 高値980円(06年3月)を超え、利益成

長を確認しながら、上昇トレンドをたどろう。16/3期のQUICKコンセンサ

スの営業利益は、06年3月高値が織り込んだ07/3期の475億円に対して

1.16倍の550億円(図表4)。株価に上昇余地があるとみる。

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1000

(15/4/14)

842(14/8/18)

826

658(14/10/17)

大林組

(週足)

26週移動平均線

(13/5/14)

645

0

4000

8000

12000

12/04/02 12/10/01 13/04/01 13/09/30 14/03/31 14/09/29 15/03/30

千株

信用買い残

324(12/11/13)

717(15/2/16)

447(13/6/7)

図表 3 株価チャート(週足)と信用買い残の推移

出所:QUICK より東海東京調査センター作成。

0

200

400

600

800

1000

1200大林組(月足)

(14/8)826

(06/3)980

475 483550

630

0

100

200

300

400

500

600

700

06/3期 08/3期 10/3期 12/3期 14/3期 16/3期

億円

営業利益

261

(09/11)

(予想)

赤字

295

(12/6)

図表 4 株価チャート(月足)と営業利益の推移

出所:QUICK より東海東京調査センター作成。予想は QUICK コンセンサス(7/1 時点)

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個人投資家のためのわかりやすいカンパニーレポート No.650

ソニー (6758)

2015 年 7 月 3 日

東海東京調査センター

投資調査部 武井 宏彰

■ スマホ向けCMOSイメージセンサーで復活を図る

同社は戦後間もない 1946 年に、従業員約 20 名の小さな会社としてス

タートした。「人のやらないことをやる」というチャレンジ精神のもと、1979

年に「ウォークマン」、1984 年には世界初の「ポータブル CD プレーヤ

ー」を発売。また、1990 年代には PC ブランド「VAIO(バイオ)」、家庭用ゲ

ーム機「プレイステーション」(94 年)、人工知能を搭載した子犬型ペットロ

ボット「AIBO(アイボ)」(99 年)など数々の独創的な製品を打ち出してきた。

現在の同社の事業セグメントは主に8つ(図表1、15/3期)。営業利益を、

「金融」、「映画」、「音楽」、「イメージング・プロダクツ&ソリューション(デ

ジタルカメラや放送用機器など)」といった事業が安定的に稼いでいる。一方、

スマートフォンなどを扱う「モバイル・コミュニケーション」は 2176 億円の

赤字。また、液晶テレビなどを扱う「ホームエンタテインメント&サウンド」、

ゲーム機などを扱う「ゲーム&ネットワークサービス」、イメージセンサー

等を扱う「デバイス」の 3 事業は、15/3 期に営業黒字に転じた。

株価

利益 配当 (7/2時点)

14/3 77,672 ( 14% ) 264 ( -88% ) 257 ( -89% ) -1,283 ( - ) - 25.0 PER(16/3期予) 26.6 倍

15/3 82,158 ( 6% ) 685 ( 159% ) 397 ( 54% ) -1,259 ( - ) - 0.0 〃 (17/3期予) 21.3 倍

16/3予 79,600 ( -3% ) 3,450 ( 403% ) 3,650 ( 819% ) 1,543 ( 黒転 ) 132.0 20.0 PBR(15/3期実績) 1.77 倍

17/3予 81,831 ( 3% ) 4,295 ( 25% ) 4,295 ( 18% ) 1,930 ( 25% ) 165.2 30.0 ROE(15/3期実績) -5.5 %

注)予想は東海東京調査センター(石野雅彦)。 (単位:億円、%、円)

純利益一株当たり

3,514.5円連結 売上高 営業利益 税前利益

売買単位100 株

■ スマホ向けCMOSイメージセンサーで復活を図る

■ 構造改革効果とイメージセンサーの活況で 18/3 期営業利益 5000 億円に

■ 16/3 期以降の業績回復を考慮し、株価は 5000 円を目指す展開に

図表 1 事業別営業利益(15/3 期)

1,933

890606 585 547 481

241

‐2,176

‐2,500

‐2,000

‐1,500

‐1,000

‐500

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

金融

デバイス

音楽

映画

イメージング・プロダクツ

&ソリューション

ゲーム

&ネットワークサービス

ホームエンタテインメント

&サウンド

モバイル・コミュニケーション

(出所)会社資料より弊社作成。15年4月1日の組織変更に伴う組替再表示をしたベース。連結消去前(全社経費の控除前)

事業別営業利益

億円

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今後の同社の成長けん引役として期待されるのが、「イメージセ

ンサー」を中心とするデバイス事業。イメージセンサーとは、別名「電

子の目」と呼ばれ、レンズで集めた光(映像)を電気信号に替える半導体

のこと。その用途は主に、スマートフォン(以下スマホ)をはじめとした携帯

電話のカメラ、デジタル一眼レフカメラなどに使用される。

中でも同社は、2012 年に「積層型CMOS(相補性金属酸化膜半導体)

イメージセンサー」という次世代のイメージセンサーを開発した。同製

品は、従来品に比べてカメラの高画質化、高機能化、小型化の実現を

可能にし、昨今スマホのカメラが高機能化を求められる中、その高い技

術力で 新のスマホには欠かせない存在になりつつある。

15年2月8日に公表した2015~2017年度(16/3期~18/3期)の中期経営

計画では、イメージセンサーを取り扱うデバイス分野を、同社の成長領

域の1つとして位置づけ、今後も積極的な設備投資を行っていく方針(図

表2)。また、株主資本利益率(ROE)を 重要の経営指標とし収益性重

視の事業運営を徹底するとしている。具体的な数値目標は、17年度に

ROE10%以上、営業利益5000億円以上。(15/3期実績ROE -5.5%、

営業利益 685億円)。

図表 2 中期経営計画イメージ図

成長牽引領域(15年度から3年間ソニーの利益成長

を牽引する領域)

デバイス分野

ゲーム&ネットワークサービス分野

音楽分野

映画分野

CMOSイメージセンサーへの設備投資など

プレイステーションプラットフォーム/ネットワークの顧客数拡大

メディアネットワーク事業において、放送チャネルの拡充による視聴者の拡大。映画事業の収益性の改善など

成長するストリーミング市場への注力

安定収益領域(着実な利益計上とキャッシュフロー

創出を重視)

イメージング・プロダクツ&ソリューション分野

ビデオ&サウンド事業

市場全体の成長は見込めないものの、コモディティ化しない一

定規模の市場において、高性能ミラーレス一眼カメラや、ハイ

レゾリューション・オーディオなど新しい付加価値の提案を引き

続き行っていく。

事業変動

リスクコントロール領域(リスクの低減と利益の確保を 優先)

テレビ事業

モバイル事業

価格競争が厳しくコモディティ化が進んでいる市場だが、ソ

ニーの技術やデバイスにより、商品の更なる付加価値化を図

る。また、地域や商品を厳選し、投下資本を抑えることで安定

した利益確保を目指す。

位置づけ 対象事業 具体案 投下資本

増加

微減

減少

(出所)会社資料より弊社作成

*ストリーミングとは、インターネット上で動画や音声などのコンテンツをダウンロードしながら逐次再生すること。データ

を完全にダウンロードしなくても再生可能という特徴をもつ。

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7/22

■ 構造改革効果とイメージセンサーの活況で 18/3 期営業利益 5000 億円に

弊社では、16/3期売上高を前期比3%減の7兆9600億円、営業利益

を同約5倍の3450億円と、会社計画(売上高 7兆9000億円、営業利益 3200

億円)を上回ると予想。構造改革効果(モバイル事業で15年度末までに約2100

人の人員削減など)やCMOSイメージセンサーの活況など、デバイス事業を

けん引役に業績拡大を予想する。同社は、積層型イメージセンサーの生

産能力増強に向けて、15年2月に約1050億円の設備投資、15年4月には

約450億円の追加投資を発表した。これにより、同社のイメージセンサー

の生産能力は、ウェーハ換算で現在の約6万枚/月から2016年9月末に8

万7000枚/月にまで増強する計画である(図表3)。

弊社では、この投資効果が貢献する18/3期に、デバイス事業の営業利

益が15/3期890億円から18/3期には1867億円にまで拡大すると予想(図

表4)。連結営業利益も18/3期に5000億円の大台に乗ると予想(図表5)。

会社想定為替レートは 120 円/米ドル、125 円/ユーロ(弊社の前提は 125 円/米ドル、135 円/

ユーロ)。営業利益の為替感応度は、1 円の円安でドルが 70 億円の減益、ユーロが 55 億円の

増益要因。

図表 3 イメージセンサー生産能力は拡大 図表 4 デバイス事業の売上高と営業利益

高益5,202

4,752

3,4504,295

5,004

‐2

0

2

4

6

8

10

‐3,000

‐1,000

1,000

3,000

5,000

7,000

9,000

11,000

億円

(出所)Astra Manager、会社資料より弊社。予想は弊社。

兆円

営業利益(左軸)

売上高(右軸)

図表 5 売上高と営業利益推移

890

1,3501,610

1,867

0

4,000

8,000

12,000

16,000

‐500

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

14/3 15/3 16/3予 17/3予 18/3予

デバイス事業

売上高(左軸)

営業利益(右軸)

億円 億円

(出所)会社資料より弊社作成。予想は弊社。

15年4月1日の組織変更に伴う組替再表示をしたベース。

25,000

50,000

60,000

68,000

87,000

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

100,000

10年12月 12年3月 14年11月 15年8月 16年9月

(会社計画) (会社計画)

(枚/月)

イメージセンサ-生産能力(ウェーハ換算)

(出所)会社資料より弊社作成。予想は弊社。

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8/22

■ 16/3期以降の業績回復を考慮し、株価は5000円を目指す展開に

同社は6/30の取引時間中に、公募増資と新株予約権付社債(転換社

債=CB)の発行を発表。同社の公募増資は、1989年以来26年ぶり。今回

調達する約4400億円の資金は、スマホ向けイメージセンサーなど、デバ

イス事業の増産投資と研究開発費などに充当する予定。また、増資によ

る新株発行は 大9200万株、CBの発行分を含めると、15/3期の発行

済株式総数の約10%に相当し、これを嫌気して6/30の同社株は一時約

9%下落した(図表6)。

しかし、弊社では6/30の株価下落により、株式希薄化という悪材料

はおおむね株価に織り込まれたと考える。発行価格決定日(7/13~15の

いずれか)や払い込みまでは、不安定な展開となるリスクが残るが、中長

期的な成長期待は変わらない。弊社では、これまでの構造改革効果

や、CMOSイメージセンサーを扱うデバイス事業の業績拡大から、同社

業績は16/3期に3期ぶりに 終黒字に転じ、それ以降も業績回復が続

くと予想している(図表7)。また、同社のイメージセンサーは、現在スマホ

やタブレットなどモバイル向けが中心であるが、将来的には車載向けや

医療向け用途も会社側は新規領域として考えており、今後の更なる成

長が期待される。需給悪化懸念が一巡すれば、再度同社株は戻りを試

す展開に入ると予想する。

図表 6 日足の一目均衡表

2200

2600

3000

3400

3800

4200

基準線

転換線

「雲」の上限~下限

遅行線

ソニー(日足)円

千株

(15/5/19)

3970

3430

(15/6/30)

0

20000

40000

60000

80000

15/1/23 15/2/27 15/4/2 15/5/12 15/6/15 15/7/13(出所)QUICKより東海東京調査センター作成

出来高

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9/22

弊社(石野 雅彦アナリスト)は、同社のレーティングを「Outperform」

とし、目標株価を5000円とした(6/18)。目標株価の算出は、16/3

期の弊社業績予想と*ディスカウントキャッシュフローモデルを前

提に試算。

*目標株価の算定に当たって用いたディスカウント・キャッシュフロー・モデル

は今後生み出される現金を現在価値に割り引いて評価するモデル。これは、将来

回収できる予想金額をもとに適正水準を試算する手法。

図表 7 株価(月足)と純利益

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

8000

3,694

1,5431,930

2,350

‐2,000

‐1,000

0

1,000

2,000

3,000

4,000

08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3予 17/3予 18/3予

(出所)QUICKより弊社作成。予想は弊社。

‐2595 ‐4566

ソニー(月足)

(15/5)3970

(07/5)7190

(08/6)5560

772

(12/11)

億円

純利益

(10/3)3645

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10/22

個人投資家のためのわかりやすいカンパニーレポート No.651

三菱重工業 (7011)

2015 年 7 月 3 日

東海東京調査センター

投資調査部 廣瀬 治

■ 世界に挑む、日本の社会インフラを支える中核企業

同社は、「重厚長大産業のリーディングカンパニー」として日本の近代

化、高度経済成長実現の一翼を担ってきた。現在、同社は、国内外 300

社以上のグループ企業を抱え、「エネルギー・環境」「交通・輸送」「防

衛・宇宙」「機械・設備システム」の 4 つの領域で事業を展開している。

安倍政権の経済政策“アベノミクス”の成長戦略(産業の新陳代謝促進、

イノベーションの推進、等)において、同社は「エネルギー分野」や「科学技

術・イノベーション分野」などで主導的な役割を担う。たとえば、「エネル

ギー分野」では、発電事業で日立製作所との合弁会社三菱日立パワー

システムズ(MHPS)を設立。2 社の強みを生かして高付加価値な製品・サ

ービスを提供する。また、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)から中小型ガ

スタービン事業の買収などで“稼ぐ力”を高め、独シーメンスや米 GE な

どとの国際競争に挑む。産業の高度化(高付加価値化)を促す「航空機関

連分野」では、国産旅客機「MRJ」開発で主導的な役割を担っている。

株価

利益 配当 (7/2時点)

14/3 33,495 ( 19% ) 2,061 ( 26% ) 1,831 ( 23% ) 1,604 ( 65% ) 47.8 8.0 PER(16/3期予) 16.8 倍

15/3 39,921 ( 19% ) 2,961 ( 44% ) 2,747 ( 50% ) 1,104 ( -31% ) 32.9 11.0 〃 (17/3期予) 14.4 倍

16/3予 42,797 ( 7% ) 3,275 ( 11% ) 3,118 ( 14% ) 1,464 ( 33% ) 43.6 12.0 PBR(15/3期実績) 1.38 倍

17/3予 45,561 ( 7% ) 3,693 ( 13% ) 3,559 ( 14% ) 1,712 ( 17% ) 51.0 12.0 ROE(15/3期実績) 6.5 %

(単位:億円、%、円)注)予想はQUICKコンセンサス(各社アナリスト予想の平均、7/1時点)。配当予想は東洋経済の下限予想

純利益一株当たり

734.1円連結 売上高 営業利益 経常利益

売買単位1000 株

■ 世界に挑む、日本の社会インフラを支える中核企業

■ 中期経営計画、3年間で売上高1兆円上積み目指す

■ 株価は一段の高値ゾーン入り。利益成長を織り込み上昇軌道へ

【概要】 総合重機首位。エネルギー分野の総合力が強み

グローバル展開の加速

三菱重工

日立と発電事業で

合弁会社を設立

独シーメンスと

製鉄機械事業で合弁会社設立

ニチユとフォークリフト事業を

統合

米P&Wの

中小型ガスタービン事業を買収

図表1 主な M&A とアライアンス(13/3 期~15/3 期)

出所:会社資料より東海東京調査センター作成。

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11/22

■ 中期経営計画、3年間で売上高1兆円上積み目指す

同社は、15/3 期より新たな 3 ヵ年の中期経営計画“2015 事業計画”

をスタート。前中期計画の改革を経て、「本格成長と攻めのステップ(3 年

間で売上高 1 兆円上積み)」へ移行する。基本方針として、

(1)事業拡大加速によるグローバル競争力の強化

(2)財務基盤の更なる強化と高収益追求

(3)企業統治と経営プロセスのグローバル適合推進、を掲げる。

事業拡大加速では、ドメイン別(エネルギー・環境、交通・輸送、航空・宇宙、機

械・設備システム)役割を明確にした目標を定めて戦略を推進する。たとえ

ば、15/3 期で売上高全体の約 4 割を占める「エネルギー・環境分野」で

は、発電事業(MHPS)でのシナジー拡大や ICT(情報通信技術)やビッグデー

タを活用したサービス事業の強化を図り、18/3 期に営業利益を 2400 億

円(15/3 期 1626 億円)に高める計画。「交通・輸送分野」は、ボーイング向け

事業の拡大、国産旅客機 MRJ 開発の着実な推進と量産拠点の展開な

どで、18/3 期営業利益 400 億円(15/3 期 234 億円)を目指す計画である。

これら施策により、18/3 期に「売上高 5 兆円、営業利益 4500 億円、純

利益 2000 億円、ROE(自己資本利益率)10.2%、等」の実現を目指す。な

お、ROEは、収益向上(売上高営業利益率、等)とともに着実に上昇し、15/3

期は 6.5%となった。

図表 3 ROE(自己資本利益率)と売上高営業利益率の推移

出所:会社資料より東海東京調査センター作成。計画は会社公表数値。

※14/3 期は有価証券売却益等を計上。ROE=純利益÷自己資本(期首・期末の平均)

7.4% 9.0%

6.5%

10.2%

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

07/3期 08/3期 09/3期 10/3期 11/3期 12/3期 13/3期 14/3期 15/3期 16/3期 17/3期 18/3期

売上高営業利益率

ROE(自己資本利益率)

計 画

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

15/3期 18/3期計

3.9

5.0

兆円

エネルギー・環境・MHPS社とのシナジー拡大、等

交通・輸送・ボーイング向け事業拡大

・MRJ、18/3期売上開始

防衛・宇宙

機械・設備システム・製鉄事業シナジー

・コンプレッサ/ターボの強化

その他売上高

図表 2 中期経営計画、3 年間で売上高 1 兆円上積み

出所:会社資料より東海東京調査センター作成。計画は会社公表数値。

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12/22

■ 株価は一段の高値ゾーン入り。利益成長を織り込み上昇軌道へ

株価は、13年5月からの上値抵抗ライン(730円程度)をようやく脱したこ

とで、一段高いゾーンに入ったとみる。同社が発表した中期経営計画

「2015事業計画(5/8発表)」、その後の事業構造改革の取り組み(油圧機

械、加速器及び高度道路交通システムに関する事業の会社分割、等)などで、事業

展開が新たな拡大期に入るとの期待が膨らんだためだ。

業績は、中期経営計画に沿って拡大。QUICKコンセンサス(各社アナリ

スト予想の平均)による16/3期営業利益は前期比11%増の3275億円と過

去 高益更新、続く17/3期は同13%増の見込みである。

直近の株価は、ギリシャ債務問題などから13週移動平均線まで下落

した。だが、堅調な業績動向や中期経営計画への期待などから、ここは

押し目買いの好機とみる。今後、株価は、利益成長を確認しながら、07

年7月の高値905円を目指す展開をたどるとみる。予想PERは16/3期の

16.8倍から17/3期に14.4倍まで低下する見通し。

200

300

400

500

600

700

800

900

1000円

(13/5)

765

(07/7)

905

441(06/6)

三菱重(月足)

2,9613,275

3,693

0

1,000

2,000

3,000

4,000

07/3期 09/3期 11/3期 13/3期 15/3期 17/3期

億円

営業利益

255(11/3)

513(13/6)

(予想)

図表 5 株価チャート(月足)と営業利益の推移

出所:QUICK、会社資料より東海東京調査センター作成。

予想は QUICK コンセンサス(7/1 時点)。

200

300

400

500

600

700

800

900 三菱重

(週足)

13週移動平均線

(15/6/4)

805.0(14/1/16)

730.0

(13/5/23)

765.0

530.0(14/5/8)

612.0(15/2/5)

0

5000

10000

15000

20000

25000

30000

12/10/01 13/04/01 13/09/30 14/03/31 14/09/29 15/03/30

信用買い残

千株

315.0(12/11/13)

513.0(13/6/21)

出所:QUICK より東海東京調査センター作成。

図表 4 株価チャート(週足)と信用買い残の推移

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13/22

個人投資家のためのわかりやすいカンパニーレポート No.652

アニコム ホールディングス (8715)

2015 年 7 月 3 日

東海東京調査センター

投資調査部 武井 宏彰

■ ペットの高齢化や、家族の一員と考える人の増加から市場が急拡大

同社は、ペット保険(ペットの病気やけがの診療費を補償する保険)を専門に扱

うアニコム損害保険を中核とするペット保険業界首位の会社。近年日本

では、動物を単なるペットとしてではなく、大切な「家族の一員」として考

え、室内で飼う飼い主や、 善の治療を病院で受けさせる飼い主が増

加。ペットも以前より長生きすることが可能となった。しかし、同時にペット

の高齢化に伴い医療費は高額化傾向にある(図表 1)。

その様な状況下、日本のペット保険加入率は低水準に留まっている。

ペット保険先進国の英国では、ペット保険の加入率は約 23-25%、市場

規模は約 1060 億円にも及ぶが、日本の加入率は約 5.2%、市場規模は

約 350 億円に留まっている(会社資料より)。今後、日本のペット保険の加

入率が英国並みの水準に近づけば、その成長余地は高いと言えよう。

株価

利益 配当 (7/2時点)

14/3 183 ( 14% ) 180 ( 15% ) 7 ( -13% ) 4 ( -30% ) 26.0 0.0 PER(16/3期予) 26.0 倍

15/3 226 ( 23% ) 217 ( 20% ) 12 ( 71% ) 8 ( 85% ) 47.4 0.0 〃 (17/3期予) 20.7 倍

16/3予 260 ( 15% ) 254 ( 17% ) 22 ( 79% ) 15 ( 88% ) 87.3 0.0 PBR(15/3期実績) 4.37 倍

17/3予 304 ( 17% ) 297 ( 17% ) 28 ( 26% ) 19 ( 26% ) 109.8 10.0 ROE(15/3期実績) 9.5 %

注)予想は東海東京調査センター(摩嶋 竜生) (単位:億円、%、円)

純利益一株当たり

2,273円連結 経常収益 正味収入保険料 経常利益

売買単位100 株

■ ペットの高齢化や、家族の一員と考える人の増加から市場が急拡大

■ 近年の損害率改善施策の奏功により、高い成長が続く

■ 株価は PER31 倍に相当する 2700 円程度を目指す展開に

【概要】 ペット保険の 大手で、市場シェア 60%以上(弊社推定)

図表 1 一匹当りのペット(犬と猫)に 1 年間でかけた費用

80,91275,400

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000

病気やケガの治療費

フード・おやつ

しつけ・トレーニング料

シャンプー・カット・トリミング料

ペット保険料

ワクチン・健康診断等の予防費

ペットホテル・ペットシッター

日用品

洋服

ドッグランなど遊べる施設

首輪・リード

防災用品

2013年

2014年

(出所)会社資料「ペットにかける年間支出調査(2014年)」より弊社作成。調査対象は同社保険の契約者

2014年、1年間にかけた費用(犬)

2013年合計 331,026円

2014年合計 359,151円

+8.5%

(円)

49,87535,599

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000

病気やケガの治療費

フード・おやつ

シャンプー・カット・トリミング料

ペット保険料

ワクチン・健康診断等の予防費

ペットホテル・ペットシッター

日用品

洋服

首輪・リード

防災用品

2013年

2014年

2014年、1年間にかけた費用(猫)

2013年合計 173,172円

2014年合計 184,795円

+6.7%

(円)

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14/22

同社の代表的なペット保険は、保険期間が 1 年で、診療費の支払

50%を補償する 50%プランと、70%を補償する 70%プランの 2 つがあ

る。同社の保険に新規で申し込める動物は、7 歳 11 ヶ月までの健康体

である犬と猫が対象。一部の条件を満たせば鳥、うさぎ、フェレットも対

象となる。また、同社と保険契約した契約者のペットにはそれぞれ、顔写

真入りの同社のどうぶつ健康保険証が与えられる(図表 2)。

同社の最大の強みは、「窓口精算システム」にある。同システム

は、全国各地の提携した 5773 の動物病院(15/3 期)で、飼い主が窓

口で同社の発行するどうぶつ健康保険証を提示すれば、自己負担分

のみを支払うことで、病院が保険金請求を代行してくれるシステム

(図表 3)。従来のペット保険であれば、診療費をまず契約者が全額負担

し、その後保険会社に請求する必要があった。同社は、その豊富な動

物病院とのネットワークを活かし、契約者が保険会社に保険料を請求す

る手間を省くことを可能にした。同社のほかにこの窓口清算システムを

採用している会社もあるが、同社の提携病院数が圧倒的で優位性は高

い。

図表 2 どうぶつ健康保険証のイメージ図

(出所)会社資料等より弊社作成。

動物病院

保険会社

ペット保険

契約者

①診療費の全額お支払い

②診療費の70%を請求

③診療費の70%をお支払い

従来のペット保険 アニコムのペット保険

動物病院

ペット保険

契約者

アニコム損害保険株式会社

補償対象となる診療費の

30%相当金額をお支払い

診療費の70%をお支払い

ペットが病気やケガをしたケース

(例)70%補償プランの場合

図表 3 従来型ペット保険と同社のペット保険イメージ図

アニコム損保 どうぶつ健康保険証

契 約 者 名 ○○ ○○様

被 保 険 者 名 契約者と同じ

保 険 期 間 2014年11月1日(0時)~2015年10月31日(24時)

窓口精算期間 2014年12月1日(0時)~2015年10月31日(24時)ど う ぶ つ 名 アキラ

特記事項70イメージ

種類/品種 犬/ブルドック

証券番号 N 0000 0001 1

生年月日 **** ****

アニコム損保 どうぶつ健康保険証

契 約 者 名 ○○ ○○様被 保 険 者 名 契約者と同じ保 険 期 間 2014年11月1日(0時)~2015年10月31日(24時)窓口精算期間 2014年12月1日(0時)~2015年10月31日(24時)ど う ぶ つ 名 アキラ

特記事項50イメージ

種類/品種 犬/ブルドック

証券番号 N 0000 0001 1

生年月日 **** ****

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15/22

■ 近年の損害率改善施策の奏功により、高い成長が続く

弊社では、16/3期経常収益を前期比15%増の260億円、純利益を

同88%増の15.5億円と、会社計画(経常収益256億円、純利益14.4億円)

を上ぶれると予想。続く17/3期経常収益を同17%増の304億円、純

利益を同26%増の19.6億円と高い成長が続くと予想している。

主因は、14年に保険料を平均で12%値上げした効果が本格的に業

績に寄与することや、保有契約件数の増加、これまで取り組んで来た損

害率(収入保険料に対し、支払った保険金の割合)改善のための施策が奏功し

(図表5)、大幅増益が続くと考える。損害率改善のための具体的な施策

は、90%補償プランの廃止や、14年11月の商品改定で導入された「健

康割増引制度」などが挙げられる。「健康割増引制度」は、保険を過剰

利用すると翌年に料率が上昇するシステムで、今後は過剰な保険金請

求が抑制される見込み。

図表 5 損害率と事業費率推移

4.2  4.66.4 

4.4

8.2

15.5

19.6 

23.2

111138

161183

226260

304

359

0

50

100

150

200

250

300

350

400

0

5

10

15

20

25

30

35

11/3期 12/3期 13/3期 14/3期 15/3期 16/3期予 17/3期予 18/3期予

(出所)会社資料より弊社作成。予想は弊社予想。

純利益(左軸)

経常収益(右軸)

億円

億円

図表 4 経常収益と純利益推移

56.5

73.4

66.3

62.1 66.7 64.2

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q

11/3期 12/3期 13/3期 14/3期 15/3期

補償内容の拡大・90%、70%補償商品の投入・利用限度日数の撤廃

90%プラン販売停止・1年後の13年8月に保有契約0

継続時の補償割合引き上げ審査強化・50%→70%プランへの引き上げを制限

オンライン契約に対する引受体制強化・補償開始を申込後14日→1ヶ月に延長・70%プラン引受停止。50%プランのみ引受

(出所)会社資料より弊社作成。

保険料改定・平均で12%の改定

限度日数付き新商品健康割増引制度導入E/I損害率

事業費率

(既経過保険料ベース)

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16/22

弊社では、同社の保有契約件数が15/3期の54万4千件から、16/3期

61万5千件、17/3期68万4千件、18/3期75万7千件と二桁の伸び率が続

くと予想(図表6)。

■ 株価は PER31 倍に相当する 2700 円程度を目指す展開に

16/3期予想PER26.0倍は、同社の上場以来の予想PER平均31.0倍と

比較して割安。株価は15年4月15日に上場来高値2699円まで上昇した

後、足元では75日移動平均線まで調整している。しかし、16/3期以降も

2ケタの増収・増益が見込まれることなど、同社の高い成長性を加味す

れば、株価は再度見直される可能性が高いと考える。

弊社(摩嶋竜生アナリスト)は、同社のレーティングを「Outperform」とし、

目標株価を16/3期予想EPS 87.3円に、上場以来の予想PER平均31.0

倍を乗じた2700円程度としている(6/5)。

図表 7 株価(日足)と予想 PER

446

504544

615

684

757

0

100

200

300

400

500

600

700

800

13/3期 14/3期 15/3期 16/3期予 17/3期予 18/3期予

(出所)会社資料より弊社作成。予想は弊社。

保有契約件数

千件

図表 6 期末保有契約件数推移

800

1200

1600

2000

2400

2800

20

25

30

35

40

45

50

14/9/1 14/10/7 14/11/12 14/12/17 15/1/27 15/3/3 15/4/6 15/5/14 15/6/17

予想PER上場来の平均値31倍

アニコムHD(日足)

円 (15/4/15)

2699

倍1331

(15/1/13)1105

(14/10/17)

75日移動平均線

(出所)QUICKより弊社作成。予想PERはQUICKコンセンサス(アナリスト予想の平均)。15年4月以降は弊社予想EPSより算出

2131

(15/6/10)

(15/6/16)2435

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個人投資家のためのわかりやすいカンパニーレポート No.653

東 祥 (8920)

2015 年 7 月 3 日

東海東京調査センター

投資調査部 廣瀬 治

■ 「ホリデイスポーツクラブ」を全国展開。収益性は業界トップ級

同社は、「健康づくり」をキーワードにスポーツクラブ事業(15/3 期売上高

構成比 80%)、ホテル事業(同 12%)、不動産事業(同 8%)を展開。主力のス

ポーツクラブ事業「ホリデイスポーツクラブ」は、15 年 3 月末時点で北海

道から九州まで全国 64 店舗を運営する。

同社の収益性は、同業他社に比べて極めて高い。15/3 期の売上高

経常利益率は24.9%となった。これは、(1)建設ノウハウ(同社は土木建設業

からスタート)を活かしたスポーツクラブの建設におけるムダの削除、(2)燃

料費や水道光熱費など運営費用の徹底した管理、などの成果である。

なお、同業他社の15/3期売上高経常利益率は、セントラルSP(4801) が

5.0%、メガロス(2165JQ) が 0.8%など。

株価

利益 配当 (7/2時点)

14/3※ 152 ( 15% ) 36 ( 19% ) 35 ( 23% ) 19 ( 24% ) 107.3 18記 PER(16/3期予) 20.4 倍

15/3 168 ( - ) 43 ( - ) 42 ( - ) 25 ( - ) 132.4 19.0 〃 (17/3期予) 18.1 倍

16/3予 182 ( 8% ) 48 ( 12% ) 47 ( 12% ) 27 ( 9% ) 144.6 20.0 PBR(15/3期実績) 3.48 倍

17/3予 203 ( 12% ) 54 ( 13% ) 53 ( 13% ) 31 ( 13% ) 163.4 21.0 ROE(15/3期実績) 17.0 %

(単位:億円、%、円)注)予想は東海東京調査センター(細井 克己)。※14/3期までは単体決算、15/3期以降は連結決算

純利益一株当たり

2,952.0円単/連 売上高 営業利益 経常利益

売買単位100 株

■ 「ホリデイスポーツクラブ」を全国展開。収益性は業界トップ級

■ スポーツクラブとホテル、2020 年に向けて積極出店

■ 東京五輪効果への期待。株価は 3700 円を目指す展開を予想

詳細は企業調査部・企業レポート(2015 年 6 月 15 日)を参照して下さい

18.5% 19.4%21.4%

23.0%24.9% 25.8%

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

0

50

100

150

200

250

11/3期 12/3期 13/3期 14/3期 15/3期 16/3期予

不動産賃貸

ホテル

スポーツクラブ

<売上高>

売上高経常利益率億円

図表1 事業別売上高と売上高経常利益率の推移

出所:会社資料より東海東京調査センター作成。予想は東海東京調査センター

14/3 期までは単体決算、15/3 期以降は連結決算

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■ スポーツクラブとホテル、2020 年に向けて積極出店

同社が属するフィットネスクラブ市場は、2020 年東京オリンピック・パラ

リンピック開催の決定、昨今の景気回復などで「健康・スポーツ」に対す

る関心の高まりの中、明るい兆しが見え始めている。このような環境のも

と、同社は 16/3 期より新たな「3 ヵ年中期経営計画」をスタートさせた。

<中期経営計画の主な取り組み>

「スポーツクラブ事業」・・・「ホリデイスポーツ」の継続的な出店で、18/3

期までに 83 店(15/3 期比+19 店)を出店。さらに 20/3 期に 100 店へ

「ホテル事業」・・・駅前立地に年間 3 店舗の新規開業で、18/3 期まで

に 18 店(15/3 期比+9 店)を出店

「不動産事業」・・・18/3 期の賃貸マンション室数を 15/3 期比 430 室増

加の 2500 室へ

これらの取り組みにより、18/3 期に「売上高 220 億円、経常利益 57 億

円(売上高経常利益率 25.9%)、ROE18%以上の維持(15/3 期 17%)」を目指

す計画である。

とくに、今回の中期経営計画では、ホテル事業の全国展開に注目。同

事業の売上高営業利益率は 15/3 期実績で 31.2%と、同業他社に比べ

て高い。本社がある愛知県は製造業を中心にビジネス客が増えており、

ホテル稼働率が高まっている。また、訪日外国人の増加も期待され、ホ

テル事業にとって追い風となろう。

16/3 期について、当調査センターでは、売上高が前期比 8%増の

182 億円、経常利益が同 12%増の 47 億円と予想する。健康志向の高

まりや景気回復を背景に消費マインドは改善しており、既存店会員数伸

び率を前期比 3.0%増とみている。続く 17/3 期は同 13%経常増益を見

込む。

図表 2 スポーツクラブおよびホテルの店舗数、実績と計画

出所:会社資料より東海東京調査センター作成。計画は会社公表数値。

4753

60 64 6775

83

5 5 7 9 12 15 18

0

20

40

60

80

12/3期 13/3期 14/3期 15/3期 16/3期 17/3期 18/3期

スポーツクラブ

ホテル

計画店

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■ 東京五輪効果への期待。株価は 3700 円を目指す展開を予想

株価は、今年1月30日に高値3030円を付けたが、その後一旦調整。

投資家の業績上ブレ期待に対して、2月6日発表の14年10-12月決算

発表でサプライズがなかったことなどが影響したようだ。

だが、株価は6月5日の安値2500円を底に切り返し、26週移動平均

線を下から上へ抜けた。東京オリンピック・パラリンピック開催を前にした

スポーツへの関心の高まり(7月24日で開催まで残り5年)、訪日外国人旅行

者の増加などを背景に、業績拡大への期待が膨らもう。

東海東京調査センターでは、今後、株価が東証1部サービス業の(過

去3ヵ月)平均PER25.9倍に相当する3,700円(≒16/3期予想一株当たり利益

144.6円×25.9倍)を目指す展開を予想する。

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500円

2500

(15/6/5)

(15/1/30)3030

1488

(14/3/27)

(14/2/12)2180

東祥

(週足)

26週移動平均線

0

100

200

300

400

500

13/3/11 13/9/9 14/3/10 14/9/8 15/3/9

千株出来高1170

(13/4/2)

出所:QUICK より東海東京調査センター作成。13 年 3 月 15 日より東証 2 部に指定、翌 14 年 3 月 19 日よ

り東証 1 部に指定。

図表 4 株価チャート(週足)と出来高の推移

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【レーティングの定義】

投資判断の定義

Outperform

Neutral

Underperform

NR

今後 6 ヵ月間における投資成果が TOPIX に対して 15%以上上回るとアナリスが予想

今後 6 ヵ月間における投資成果が TOPIX に対して±15%未満とアナリストが予想

今後 6 ヵ月間における投資成果が TOPIX に対して 15%以上下回るとアナリストが予想

レーティング、目標株価を付与せず

【レポート利用に関する注意事項】

このレポートは、東海東京調査センター(以下「弊社」)が作成し、弊社の許諾を受けた証券会社、及び情報

提供会社等から直接提供する形でのみ配布いたしております。提供されたお客様限りでご利用ください。この

レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。

投資判断の 終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

このレポートは、信頼できると考えられる情報に基づいて作成されておりますが、弊社は、その正確性及び

完全性に関して責任を負うものではありません。このレポートに記載された内容は、作成日におけるものであり、

予告なく変わる場合があります。このレポートの一切の権利は弊社に帰属しており、いかなる目的であれ、無断

で複製又は転送等を行わないようにお願いいたします。

レーティングの表記は、TOPIX に対して Outperform、Neutral、Underperform の 3 段階で区分表記していま

す。また、レーティングが無い場合は「NR」と表記しています。対象期間は、投資評価が付与された日を起点と

して、6 ヵ月程度を想定しております。アナリストがレポートにおいて企業の目標株価に言及した場合、その目標

株価はアナリストによる当該企業の業績予想に基づくもので、期間は 6 ヵ月程度を想定しております。実際の

株価は、当該企業の業績動向や、当該企業に関わる市場や経済環境などのリスク要因により、目標株価に達

しない可能性があります。

このレポートで述べられている見解は、当該証券又は発行会社に関する執筆者の意見を正確に反映したも

のです。執筆者の過去、現在そして将来の報酬のいかなる部分も、直接、間接を問わず、このレポートの投資

判断や記述内容に関連するものではありません。

弊社は、このレポートを含め、経済・金融・証券等に関する各種情報を作成し、東海東京証券に提供すること

を主たる事業内容としており、弊社の収入は主に東海東京証券から得ております。

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【金融商品取引法に基づく留意事項】

このレポートは、東海東京調査センターが作成し、東海東京証券株式会社が許諾を受けて提供いたして

おります。投資判断の 終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

金融商品取引法に基づきお客様にご留意いただきたい事項を以下に記載させていただきます

東海東京証券の概要

商 号 等 : 東海東京証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第140号

加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融

商品取引業協会

リスクについて

◎ 国内外の金融商品取引所に上場されている有価証券(上場有価証券等)の売買等にあたって

は、株式相場、金利水準等の変動や、投資信託、投資証券、受益証券発行信託の受益証券

等の裏付けとなっている株式、債券、投資信託、不動産、商品等(裏付け資産)の価格や評価

額の変動に伴い、上場有価証券等の価格等が変動することによって損失が生じるおそれがあり

ます。

◎ 上場有価証券等の発行者等の業務や財産の状況等に変化が生じた場合や、裏付け資産の発

行者等の業務や財産の状況等に変化が生じた場合、上場有価証券等の価格が変動すること

によって損失が生じるおそれがあります。

◎ 新株予約権、取得請求権等が付された上場有価証券等については、これらの権利を行使でき

る期間に制限がありますのでご留意ください。

◎ 上場有価証券等が外国証券である場合、為替相場(円貨と外貨の交換比率)が変化することに

より、為替相場が円高になる過程では外国証券を円貨換算した価値は下落し、逆に円安になる

過程では外国証券を円貨換算した価値は上昇することになります。したがって、為替相場の状

況によっては為替差損が生じるおそれがあります。

※ 裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である場合

には、その 終的な裏付け資産を含みます。

※ 新規公開株式、新規公開の投資証券及び非上場債券等についても、上記と同様のリスクがあり

ます。

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手数料等諸費用について

Ⅰ 国内の金融商品取引所に上場されている有価証券等

国内の取引所金融商品市場における上場有価証券等の売買等についてお支払いいただく委託手数料

等は、次の通りです。

(1)国内の金融商品取引所に上場されている株券等(新株予約権付社債券を除く。)

委託手数料の上限は、約定代金の1.242%(税込)になります。

(2) 国内の金融商品取引所に上場されている新株予約権付社債券等

委託手数料の上限は、約定代金の1.08%(税込)になります。

※上記金額が2,700円(税込)に満たない場合には、2,700円(税込)になります。

Ⅱ 外国金融商品市場等に上場されている株券等

外国株券等(外国の預託証券、投資信託等を含みます。)の取引には、国内の取引所金融商品市場に

おける外国株券等の売買等のほか、外国金融商品市場等における委託取引と国内店頭取引の2通りの

方法があります。

(1) 外国金融商品市場等における委託取引

① 国内取次ぎ手数料

国内取次ぎ手数料が約定代金に対して掛ります。

当該手数料の上限は、約定代金の1.404%(税込)になります。

② 外国金融商品市場等における委託手数料等

外国株券等の外国取引にあたっては、外国金融商品市場等における委託手数料及び公租公

課その他の諸費用が発生します。当該諸費用は、その時々の市場状況、現地情勢等に応じて

決定されますので、本書面上その金額等をあらかじめ記載することはできません。

(2) 国内店頭取引

お客様に提示する売り・買い参考価格は、直近の外国金融商品市場等における取引価格等を基

準に合理的かつ適正な方法で算出した社内価格を仲値として、仲値と売り・買い参考価格との差

がそれぞれ原則として2.75%(手数料相当額)となるように設定したものです。当該参考価格には

手数料相当額が含まれているため、別途手数料は頂戴いたしません。

※ 外国株券等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際の為替レートは、外国為替市場の動

向をふまえて当社が決定した為替レートによるものといたします。

Ⅲ その他

募集、売出し又は相対取引の場合は、購入対価をお支払いいただきます。また、お客様との合意に基づ

き、別途手数料をいただくことがあります。