マイコプラズマの検査...マイコプラズマの検査 検出物 測定方法 特徴 核酸...

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マイコプラズマの検査 検査部 西山 記子

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Page 1: マイコプラズマの検査...マイコプラズマの検査 検出物 測定方法 特徴 核酸 PCR法 LAMP法 感度・特異度共に高い 専用の機器が必要 抗原 IC法

マイコプラズマの検査

検査部

西山 記子

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マイコプラズマの検査

検出物 測定方法 特徴

核酸 PCR法 LAMP法

感度・特異度共に高い 専用の機器が必要

抗原 IC法 :イムノクロマト法

簡便で迅速 感度75%、特異度100%(リボ対PCR)

IgM+IgG

PA法 :粒子凝集反応

ペア血清で4倍以上の変動を確認 単一血清は320倍以上 抗体のピークは2~4週間

IgG+IgM CF法 :補体結合反応

ペア血清で4倍以上の変動を確認 単一血清は64倍以上

IgM イムノカード法 健常人での陽性率29%

抗原

抗 体

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キット内容 リボテストマイコプラズマ

操作方法

依頼用紙

抽出液 フィルター 綿棒

テストプレート

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イムノクロマト法の反応機序

抗原 温度管理 検体滴下部に振れない 反応は水平な場所で静置

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ポイント1 口蓋垂の裏を

唾液を付けない ように擦過

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操作方法

ポイント2 2分置く

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結果判定

C T

ポイント3

C側のラインを確認後、T側のラインの有無を確認 T側のラインは薄くても陽性と判定する

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感度      50%特異度     96%陽性的中率 66.6%陰性的中率 92.3%

リボテストRマイコプラズマの成績

マイコプラズマ 非マイコ 計

キット陽性 2*1 1*2 3

キット陰性 2 24 26計 4 25 29

*1 臨床的所見にて診断された1例を含む

*2 非定型感染症

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マイコプラズマ感染症の詳細

病日 迅速法 抗体価 PA法

前医での投薬 (マクロライド系)

その後の 抗体価

1)非定型 17~27 陽性 40 無

2)疑い例 5 陽性 40> 無

3)確診例 11 陽性 40> 無 15病日:160倍

4)確診例 10 陰性 320 有(5~7病日) 13病日:5120倍

5)確診例 13 陰性 640 有(3~8病日)

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診療報酬

• 実施料 マイコプラズマ抗原定性 150点

(免疫クロマト法)

• 判断料 免疫学的検査判断料 140点

留意事項

マイコプラズマ抗体定性(32点)、マイコプラズマ抗体半定量(32点)またはマイコプラズマ抗原(FA法:170点)を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定