ゼラチンの国内最大手。接着剤も手掛ける - 日本取...

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アナリストレポート・プラットフォーム 1 新田ゼラチン(4977・東証1部) ゼラチンの国内シェア 60%を占める 国内シェア 60%を占める、ゼラチンの最大手。 世界でも欧州などの大手に次いで 5 位の地位を 占める。コラーゲン素材事業として、食品やカプ セル用などのゼラチンを手掛けるほか、栄養補 助食品など向けのコラーゲンペプチド、ソーセ ージなど向けのコラーゲンケーシングなどを製 造、販売。組織培養研究試薬など、ライフサイ エンス事業も行う。フォーミュラソリューション事業では、デザートゼ リーや惣菜向けの食品材料のほか、ホットメルト形、にかわ系接着剤な どを提供。スマートフォン向けの高機能樹脂も製造している。 18/3 期 3Q 累計の営業利益は原料高などで大幅減に 18/3期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比4%増の283億円、 営業利益が同 37%減の 8.5 億円だった。コラーゲン素材事業では、食 用のゼラチンやサプリメント用カプセルなどが好調に推移して増収と なったものの、北米での原料価格上昇などの影響で大幅な減益に。フォ ーミュラソリューション事業は衛生材料用接着剤などの好調と生産性 改善で業績を伸ばしたが、連結全体で減益を避けられなかった。 18/3 期は通期でも減益を見込むが、19/3 期は回復を想定 18/3 期通期の連結業績について QUICK 企業価値研究所では、会社側 と同様、売上高が前期比 2%増の 374 億円、営業利益が同 32%減の 11 億円を予想する。通期でも、フォーミュラソリューション事業は堅調に 推移しようが、コラーゲン素材事業は原料高が進む中での販売競争激化 で採算が悪化し、通期でも業績が落ち込む見込み。 続く 19/3 期の連結業績について当研究所では、売上高が前期比 4% 増の 390 億円、営業利益が同 45%増の 16 億円を予想する。食用のゼラ チンやコラーゲンペプチド、高機能樹脂などの販売が拡大するとともに、 原料高影響も一巡して採算が改善し、業績は回復に向かおう。 大阪市浪速区 尾形浩一 1945/02 3,144 百万円 (2017/12/31 現在) 2011/12/20 http://www.nitta-gelatin.co.jp/ 化学 主要指標 2018/03/19 現在 781 円 年初来高値 940 円 (17/03/03) 年初来安値 696 円 (17/04/13) 発行済株式数 18,373,974 株 100 株 14,350 百万円 12 円 EPS リス 32.66 円 PBR 0.86 倍 (株)QUICK 伊藤 健悟 売上高 百万円 前期比 営業利益 百万円 前期比 経常利益 百万円 前期比 当期純利益 百万円 前期比 EPS 2017/03 36,575 -0.8 1,617 27.1 1,831 86.9 693 45.1 37.74 2018/03 (2018 年 2 月発表) 37,400 2.3 1,100 -32.0 1,000 -45.4 600 -13.5 32.66 アナリスト予想 37,400 2.3 1,100 -32.0 1,000 -45.4 600 -13.5 32.66 2019/03 アナリスト予想 39,000 4.3 1,600 45.5 1,600 60.0 950 58.3 51.70 ゼラチンの国内最大手。接着剤も手掛ける ベーシックレポート 2018年3月20日 ゼラチン 菓子 コンビニ総菜 冷凍食品 カプセル

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アナリストレポート・プラットフォーム 1

新田ゼラチン(4977・東証1部)

ゼラチンの国内シェア 60%を占める

国内シェア 60%を占める、ゼラチンの最大手。

世界でも欧州などの大手に次いで 5位の地位を

占める。コラーゲン素材事業として、食品やカプ

セル用などのゼラチンを手掛けるほか、栄養補

助食品など向けのコラーゲンペプチド、ソーセ

ージなど向けのコラーゲンケーシングなどを製

造、販売。組織培養研究試薬など、ライフサイ

エンス事業も行う。フォーミュラソリューション事業では、デザートゼ

リーや惣菜向けの食品材料のほか、ホットメルト形、にかわ系接着剤な

どを提供。スマートフォン向けの高機能樹脂も製造している。

18/3 期 3Q累計の営業利益は原料高などで大幅減に

18/3期 3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比 4%増の 283億円、

営業利益が同 37%減の 8.5 億円だった。コラーゲン素材事業では、食

用のゼラチンやサプリメント用カプセルなどが好調に推移して増収と

なったものの、北米での原料価格上昇などの影響で大幅な減益に。フォ

ーミュラソリューション事業は衛生材料用接着剤などの好調と生産性

改善で業績を伸ばしたが、連結全体で減益を避けられなかった。

18/3 期は通期でも減益を見込むが、19/3 期は回復を想定

18/3 期通期の連結業績について QUICK 企業価値研究所では、会社側

と同様、売上高が前期比 2%増の 374 億円、営業利益が同 32%減の 11

億円を予想する。通期でも、フォーミュラソリューション事業は堅調に

推移しようが、コラーゲン素材事業は原料高が進む中での販売競争激化

で採算が悪化し、通期でも業績が落ち込む見込み。

続く 19/3 期の連結業績について当研究所では、売上高が前期比 4%

増の 390億円、営業利益が同 45%増の 16億円を予想する。食用のゼラ

チンやコラーゲンペプチド、高機能樹脂などの販売が拡大するとともに、

原料高影響も一巡して採算が改善し、業績は回復に向かおう。

会 社 概 要

所 在 地 大阪市浪速区

代 表 者 尾形浩一

設 立 年 月 1945/02

資 本 金 3,144 百万円

(2017/12/31 現在)

上 場 日 2011/12/20

U R L

http://www.nitta-gelatin.co.jp/

業 種 化学

主要指標 2018/03/19現在

株 価 781円

年 初 来 高 値 940円

(17/03/03)

年 初 来 安 値 696円

(17/04/13)

発行済株式数 18,373,974 株

売 買 単 位 100株

時 価 総 額 14,350百万円

予 想 配 当 ( 会 社 )

12 円

予 想 E P S ( ア ナ リ ス ト )

32.66 円

実 績 P B R 0.86倍

(株)QUICK

伊藤 健悟

業 績 動 向 売上高

百万円

前期比

営業利益

百万円

前期比

経常利益

百万円

前期比

当期純利益

百万円

前期比

EPS

2 0 1 7 / 0 3 実 績 36,575 -0.8 1,617 27.1 1,831 86.9 693 45.1 37.74

2 0 1 8 / 0 3

会 社 予 想 (2018 年 2 月発表)

37,400 2.3 1,100 -32.0 1,000 -45.4 600 -13.5 32.66

アナリスト予想 37,400 2.3 1,100 -32.0 1,000 -45.4 600 -13.5 32.66

2 0 1 9 / 0 3 アナリスト予想 39,000 4.3 1,600 45.5 1,600 60.0 950 58.3 51.70

ゼ ラ チ ン の 国 内 最 大 手 。 接 着 剤 も 手 掛 け る

ベ ー シ ッ ク レ ポ ー ト

2018年 3月 20日

ゼラチン

菓子

コンビニ総菜

冷凍食品

カプセル

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アナリストレポート・プラットフォーム 2

●会社概要

コラーゲン素材事業とフォーミュラソリューション事業を国内外で展開

する。コラーゲン素材事業では、動物の骨や皮、魚の鱗や皮膚などから、

ゼラチンやコラーゲンペプチド、コラーゲンケーシング、コラーゲンなど

を製造、販売する。フォーミュラソリューション事業では、食用ゲル化剤

やハム用品質安定剤をはじめとした食品材料と、ホットメルト形接着剤や

にかわ系接着剤などを手掛ける。

国内に主力の 2工場を有するほか、インド、北米、中国などに拠点を持

ち、原料調達から製造、販売まで行っている。

●経営者

代表取締役社長 尾形浩一氏

社是:

愛と信を基盤とし、

最高の技術と最大の活力により

社業を発展させ、もって社会に貢献し、

希望ある人生をきずこう。

ビジョン

「いつまでも元気で若々しくありたい」

そんな世界中の人々の願いを

コラーゲンの飽くなき追求により叶えます

1. お客様の「もっと」を叶える製品・サービスを提供します

2. 研究開発と生産革新に努め、コラーゲンの活躍の場を広げます

3. 挑戦を良しとする組織風土を築き、新たな市場を開拓・創造します

会 社 概 要

経 営 者

経 営 理 念

会 社 概 要

会社概要

会 社 概 要

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アナリストレポート・プラットフォーム 3

●大株主

(出所:18/3期第 2四半期報告書から当研究所作成)

1885年 3月 新田長次郎が製革業を開始

1909年 6月 合資会社新田帯革製造所を設立

1918年 1月 にかわ(工業用ゼラチン)の製造・販売を開始

1945年 2月 新田帯革製造所を事業分割し、新田膠質工業などを設

1960年 4月 新田膠質工業から現商号に変更

1970年 3月 接着剤工場が竣工稼働

1974年 8月 食材事業部が発足

1975年 4月 インド市場に進出

1979年 7月 米国市場に進出

2001年 4月 コラーゲンペプチド「コラゲネイド」を発売

2011年 12月 東京証券取引所第 2部に株式を上場

2012年 12月 東京証券取引所第 1部に指定

2015年 4月 インドの持分法適用会社 3社を連結子会社化

2016年 8月 米国にヴァイスゼラチンを設立

株主 所有株式数

(株)

所有比率

(%)

1 アイビーピー 2,966 16.15

2 ニッタ 840 4.57

3 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 789 4.30

4 三井住友銀行 630 3.43

5 三菱東京UFJ銀行 621 3.38

6 (有)以和貴 533 2.90

7 新田ゼラチン従業員持株会 529 2.88

8 石塚産業 382 2.08

9 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 373 2.03

10 りそな銀行 334 1.82

大 株 主

沿 革

会 社 概 要

会社概要

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アナリストレポート・プラットフォーム 4

コラーゲン素材事業とフォーミュラソリューション事業の 2 事業を展開。

コラーゲン素材事業は、動物の骨や皮など食肉産業の副産物から、ゼラチン

やペプチド、コラーゲンケーシング等を製造し、これを販売している。フォ

ーミュラソリューション事業では、様々な素材の配合技術により、食品材料

や接着剤など付加価値の高い製剤を製造・販売する。17/3 期の事業別売上

構成(外部顧客への売上高)は、コラーゲン素材事業 73%、フォーミュラソ

リューション事業 27%。インドをはじめとしたアジアや北米などでも事業

を展開しており、同期の海外売上高比率は 45%にのぼる。

表1.事業セグメントと製品、用途事業セグメント 部門 製品 用途

食品用グミやマシュマロ等の製菓、各種食品、コンビニ惣菜、冷凍食品等

カプセル用 ハード・ソフトカプセル、ミニカプセル等

写真用カラーフィルム、レントゲンフィルム、印画紙等

ペプチド コラーゲンペプチド栄養補助食品、サプリメント、機能性栄養食品等

ケーシング コラーゲンケーシング ソーセージ、フランクフルト、スナック、サラミ等

ライフサイエンス コラーゲン、ゼラチン組織培養用研究試薬、人工皮膚、人工骨、

ドラッグデリバリーシステム、細胞移植等

食品材料食用ゲル化剤

各種品質安定剤デザートゼリー、惣菜、畜肉製品等

シーリング材(高機能樹脂)スマートフォン、携帯電話、タブレット、デジタルカメラ等

ホットメルト形接着剤 包装、製本、建材、衛生材料等にかわ系接着剤 製本、紙器、紙工等

(出所)会社決算資料などより当研究所作成

コラーゲン

素材事業

ゼラチン

フォーミュラソリューション

事業 接着剤

(1)コラーゲン素材事業

コラーゲンは動物の体に最も多く含まれるタンパク質で、生体の全タンパ

ク質の約 30%を占め、特に皮膚や骨、軟骨、腱など結合組織の主要な構成

成分となっている。生体内では、コラーゲン分子は規則正しい三重らせん構

造をとり、水に溶けないが、これを長時間加熱するとある温度で三本鎖の構

造がほどけ、温水中に溶け出す。このように、熱で変性し、水に可溶となっ

たコラーゲンを「ゼラチン」と呼ぶ。ゼラチンの最大の特性は、ゼリーとして

固まる力、すなわちゲル化能にある。ゼラチンを、タンパク質分解酵素など

を用いてより小さなペプチド鎖まで断片化したものがコラーゲンペプチド

で、これはゲル化能を持たないことを特徴とする。

事 業 の 内 容

部 門 別 事 業 内 容

事 業 概 要

会社概要

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アナリストレポート・プラットフォーム 5

図 1.ゼラチンファミリーの用途

(出所)会社説明会資料

・ゼラチン事業

ゼラチンは、ゼリーとして固まる性質だけでなく、保水性や起泡性、結着

性、皮膜性、食感改良、コク出し、ツヤ出しなど様々な機能をあわせ持つた

め、食用・医薬用から写真用まで、用途が広範囲にわたる。ゼラチン事業で

は、これら産業分野の用途に応える製品を製造・販売している。

食用ゼラチンは、グミやマシュマロ等の食品素材として、主にパン・菓子

製造業、乳製品製造業、飲料業等に販売。その他に、コンビニエンスストア

の惣菜や冷凍食品の品質保持、食感改良のために、惣菜製造業や冷凍調理食

品製造業にも販売している。医療用ゼラチンは、ハードカプセル、ソフトカ

プセル向けを主用途とし、医薬品製造業だけでなく、サプリメント・健康食

品向けにも販売している。写真用ゼラチンは、写真フィルム、印画紙等、感

光材料の結合材として販売する。

・ペプチド事業

ペプチド事業は、ゼラチンをタンパク質分解酵素で加水分解し、低分子に

加工したコラーゲンペプチドを販売している。ゼリーとして固まらないこと

が大きな特徴であり、積極的に摂取できる純良なタンパク質素材として、乳

製品製造業、飲料業やパン・菓子製造業に販売。また、コラーゲンペプチド

は生理活性や生体調節機能が認められており、皮膚や骨・関節への機能性を

訴求する栄養補助食品やサプリメント等の食料品分野でも活用されている。

事 業 概 要

会社概要

事 業 概 要

会社概要

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アナリストレポート・プラットフォーム 6

・ケーシング事業

ケーシング事業では、可食性のコラーゲンケーシングを販売する。コラー

ゲンケーシングとは、ソーセージの製造において食肉を充填するためのチュ

ーブ状の材料で、天然の羊腸・豚腸の代替品として、畜産食料製造業向けに

販売している。

・ライフサイエンス事業

コラーゲンは細胞との親和性が高いため、細胞培養用の研究試薬のほか、

組織の自己再生、修復を促す人工皮膚や人工骨に用いられる生体材料として

使用される。また、再生組織工学における人の組織の自己再生、修復を促す

生体材料として、精製度の高い医療用ゼラチンを開発。これらを医療機器メ

ーカーや大学などの研究機関に販売している。

図 2.ライフサイエンス製品の応用分野

(出所)会社説明会資料

(2)フォーミュラソリューション事業

比較的加工度の低い製品を提供するコラーゲン素材事業に対し、フォーミ

ュラソリューション事業では、社内外から調達した様々な素材を配合して付

加価値の高い製剤を製造・販売。顧客の要求する商品企画、アプリケーショ

ンや問題解決を実現している。

事 業 概 要

会社概要

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アナリストレポート・プラットフォーム 7

・食品材料事業

食用ゲル化剤やハム用品質安定剤等の食品用製剤を、食料品製造業に販売

する。食品用製剤は、ゼリー形成能や保水性、結着性、増粘性、乳化安定性

等の機能を活かし、食品加工時の作業性改善や歩留向上のほか、保型安定性

や食感改良等、食品の付加価値向上や品質維持のために使用され、その目的

に応じてオーダーメイドする。食用ゲル化剤は、ゼラチン、コラーゲンペプ

チドのほか、カラギーナンや寒天、ペクチン、ガム質等の植物系多糖類で構

成された食品用製剤で、主としてパン・菓子製造業、乳製品製造業、飲料製

造業、冷凍食品製造業等に販売する。ハム用品質安定剤は、カラギーナン、

ガム質等の植物系多糖類やコラーゲン由来タンパク等の動物系素材で、主と

して肉製品製造業や畜産食料品製造業に販売する。また、コラーゲン飲料・

食品や化粧品等のコンシューマ商品、化粧品用コラーゲンも販売する。

・接着剤事業

顧客のニーズ、用途に合致する接着機能を実現するため、食品材料同様、

複数の素材を配合したホットメルト形接着剤やにかわ系接着剤等、生産ライ

ンに適合した接着アプリケーションを提案する。ホットメルト形接着剤は、

石油系の合成樹脂やロジン等の天然樹脂が配合された接着剤で、加熱溶融し

て塗布し、冷却固化して接着するため、接着速度が速い。食品、飲料分野を

はじめとする包装用途のほか、紙おむつをはじめとした衛生材料、製本、建

築・木工、電気、住宅等、幅広い分野で活用される。また、にかわ系接着剤

は、紙の接着性に優れるため、製本や紙器、紙工等、紙加工品製造業に販売

している。そのほか、接着剤技術を活かした紫外線硬化型の高機能樹脂を、

スマートフォンをはじめとした電子機器や家電製品などのシーリング材と

して販売している。

図 3.フォーミュラソリューション事業の主要製品

(出所)会社説明会資料

事 業 概 要

会社概要

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アナリストレポート・プラットフォーム 8

・原料から一貫生産する唯一のメーカー

ゼラチンの生産では国内シェア 60%を握るトップ企業であり、世界でも 5

位に位置する。しかし、原料調達からゼラチン、コラーゲンペプチド、コラ

ーゲンケーシングなどの製品まで一貫生産しているのは同社のみとなって

いる。

図 4.日本でのゼラチン販売量

(出所)会社説明会資料

図 5.世界のゼラチン製造者

(注)海外 D社は南米最大のゼラチンメーカー

(出所)会社説明会資料

事 業 概 要

会社概要

特色・ビジネスモデル

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アナリストレポート・プラットフォーム 9

国内では牛骨を原料にしてゼラチンを製造しているが、原料は全て輸入で

まかなっている。また、インドでも牛骨由来、北米では豚皮由来のゼラチン

を製造している。1975 年に原料調達を目的としてインドに進出。その後米

国やカナダ、中国、ベトナムなどにも原料調達元や製品販売先として進出し、

グローバル化を進めている。牛骨、豚皮など原料の調達が成長のネックにな

りかねないが、海外に幅広く調達先を確保することで、このリスクを軽減し

ている。

図 6.グローバルネットワーク

(出所)会社説明会資料

ゼラチンは当初、工業用マッチやにかわ系接着剤などが主用途だったが、

その後食用分野に進出。後に写真用途が主力となったが、これがデジタル化

で近年急速に市場が縮小する中、食用分野で一段と販売を伸ばすとともに、

コラーゲンペプチドや高度医療向けなど新しい市場を開拓して販売の拡大

を続けている。

事 業 概 要

会社概要

事 業 概 要

会社概要

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アナリストレポート・プラットフォーム 10

図 7.ゼラチン主力市場の変容

(出所)会社説明会資料

ライフサイエンス事業では、ドラッグデリバリーシステムや生体接着剤向

けなどで実績を持つほか、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った網膜細胞移

植手術向けの培養基材なども提供している。

図 8.再生医療での使用事例

(出所)会社説明会資料

事 業 概 要

会社概要

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アナリストレポート・プラットフォーム 11

フォーミュラソリューション事業では、スマートフォンや電力のスマート

メーターなどで使用されるシーリング材として、高機能樹脂を展開。従来は

手作業ではめ込んでいたのに対し、同社の製品はロボットによる自動塗工が

可能であり、今後市場の拡大が期待される。

図 9.高機能樹脂

(出所)会社説明会資料

事 業 概 要

会社概要

事 業 概 要

会社概要

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アナリストレポート・プラットフォーム 12

・世界市場は着実に拡大

世界のゼラチンの年間生産量は、同社の推計で、2001 年の約 26万トンか

ら年々増加し、足元では 40 万トン弱に達している模様。今後も、世界的な

経済成長に伴う需要増に加え、アジア・新興国での生活水準向上に伴うパ

ン・菓子や畜産加工品などの需要増により、市場は着実に成長する見通しだ。

医療用・健康食品用のカプセルでも需要が拡大する見込み。

図 10.世界のゼラチン生産動向

(出所)会社説明会資料。新田ゼラチンによる推計値

先述の様に、同社は国内では 60%のシェアを占めるトップメーカーであ

り、世界的にみても市場規模の大きい欧州メーカーなどに次いで大手の地位

を占めている。国内ではニッピ(JASDAQ:7932)などと競合するが、生産規模

に加え、原料調達からコラーゲンペプチド、コラーゲンケーシングなど各種

製品まで一貫生産する点で差別化できている。

ゼラチンは古くは接着剤や写真用として使われるなど長い歴史を持つが、

コラーゲンペプチドは、肌の張りや保湿性の改善、骨密度の向上、筋肉量の

増大、関節軟骨の老化予防といった機能が認められ、世界に先駆けて日本で

市場が拡大。現在はアジアなどでも販売を拡大している。

業 界 動 向 分 析

会社概要

業界動向・

競合分析

(1000 トン)

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アナリストレポート・プラットフォーム 13

18/3期 3Q 累計の連結業績は、売上高が前年同期比 4%増の 283 億円、営

業利益が同 37%減の 8.5億円、経常利益が同 40%減の 10億円、純利益が同

20%減の 5.3億円だった。

コラーゲン素材事業のうち、ゼラチン事業では、日本ではコンビニエンス

ストアの惣菜をはじめとした食用のほか、サプリメント用ソフトカプセルも

堅調に推移して販売が拡大。一方、北米では原料となる豚皮の価格上昇で採

算が悪化した。ペプチド事業では、日本ではテレビで機能性に関する放映が

あったことで認知度が向上し、サプリメントが好調に推移。中国でもこれま

での販売促進活動の成果で認知度が高まり、販売が増加した。ケーシング事

業は、北米でのサラミソーセージ向けなどの販売が好調を持続したのに加え、

生産性の向上も進んだ。この結果、コラーゲン素材事業全体で売上高は同

5%増となったものの、北米での原料価格上昇や、水不足によるインドでの

工場稼働率低下などが影響して利益は同 31%減と落ち込んだ。

フォーミュラソリューション事業では、食品材料事業はデザート用途の低

迷を惣菜市場向けの拡大でカバーして増収となったものの、販売管理費の増

加などで利益面では苦戦。接着剤事業は、紙おむつなど衛生材料用の販売が

堅調に推移し、生産性の改善も進んだ。この結果、フォーミュラソリューシ

ョン事業全体で売上高は同 3%増加し、営業利益も同 2%増を確保した。

表2.連結業績の推移 (単位:百万円)

17/3期 18/3期 17/3期3Q累計 3Q累計 伸率 通期実績 予想 伸率 予想 伸率

コラーゲン素材 19,744 20,722 5.0% 26,782 27,400 2.3% 28,500 4.0%フォーミュラソリューション 7,355 7,544 2.6% 9,792 10,000 2.1% 10,500 5.0%

売上高 27,100 28,266 4.3% 36,575 37,400 2.3% 39,000 4.3%コラーゲン素材 1,548 1,064 -31.3% 1,945 1,400 -28.0% 1,700 21.4%フォーミュラソリューション 794 812 2.3% 1,061 1,100 3.7% 1,300 18.2%調整額 -999 -1,029 - -1,389 -1,400 - -1,400 -

営業利益 1,343 848 -36.9% 1,617 1,100 -32.0% 1,600 45.5%経常利益 1,652 998 -39.6% 1,831 1,000 -45.4% 1,600 60.0%純利益 661 528 -20.1% 693 600 -13.5% 950 58.3%(出所)会社決算資料より当研究所作成。予想は当研究所

18/3期通期 19/3期通期

18/3 期通期の連結業績について会社側は、3Q 決算の発表にあわせ、期初

に公表した見通しを売上高 385億円→374億円(前期比 2%増)、営業利益 16

億円→11 億円(同 32%減)、経常利益 16 億円→10億円(同 45%減)、純利益

10 億円→6.0 億円(同 13%減)へ下方修正した。売上高については、北米の

カプセル用ゼラチン市場で南米メーカーの価格攻勢などの影響が厳しく、従

来予想を下回る見通し。利益面でも、売上高の減少に加えて豚皮など原料価

格の上昇も進んでいることで、採算の悪化が避けられず、為替差益の減少な

どとあわせて各利益段階とも従来予想を下回り、前期比でも減益を避けられ

なくなったとしている。

業 績

会社概要

18/3 期は通期で

も大幅な減益を予

想する

18/3 期 3Q 累計

の営業利益は原料

高などで大幅減に

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アナリストレポート・プラットフォーム 14

企業価値研究所でも、18/3 期の連結業績は会社計画と同額の売上高 374

億円、営業利益 11 億円を予想する。フォーミュラソリューション事業は衛

生材料用接着剤などの数量増と生産性の改善で通期でも若干の増益となる

ものの、コラーゲン素材事業は原料高が進む中での販売競争激化で採算悪化

を避けられず、大幅な減益となろう。

続く 19/3 期の連結業績について当研究所では、売上高が前期比 4%増の

390 億円、営業利益が同 45%増の 16 億円を予想する。販売面では、国内で

コンビニエンスストアの惣菜用ゼラチンやコラーゲンペプチド、フォーミュ

ラソリューション事業の食品材料などが堅調に推移する見通し。スマートフ

ォン向けなどのシーリング材も、採用機種の増加で販売を伸ばそう。利益面

では、引き続き原料市況の動向が鍵を握るが、北米の豚皮価格の上昇は一服

した模様だ。今後は製品価格への転嫁が徐々に進み、採算が改善すると考え

る。なお、当研究所では 1 ドル=113 円を前提としているが、同社は原料の

輸入が多いため、1 ドルにつき 1円の円高で 2000万円~3000万円の営業増

益要因となる。輸入原料価格の変動が業績に影響するまでにはタイムラグが

あるが、足元の為替水準が続いた場合、プラス要因となろう。

図 11.部門別営業利益と連結売上高の推移

0

100

200

300

400

500

-15

-10

-5

0

5

10

15

20

25

30

35

(億円)(億円)

調整額(左)

フォーミュラ

ソリューション

(左)

コラーゲン素材

(左)

連結売上高(右)

(出所)会社決算資料より当研究所作成。予想は当研究所

19/3 期は採算改

善による業績回復

を予想

業 績

会社概要

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アナリストレポート・プラットフォーム 15

2015/3(連) 2016/3(連) 2017/3(連) 2018/3 予(連)

(アナリスト)

株 価 推 移

株価(年間高値) 円 1,100 845 940 -

株価(年間安値) 円 701 601 690 -

月間平均出来高 百株 11,820 6,548 8,717 -

業 績 推 移

売 上 高 百万円 31,914 36,885 36,575 37,400

営 業 利 益 百万円 392 1,273 1,617 1,100

経 常 利 益 百万円 967 979 1,831 1,000

当 期 純 利 益 百万円 610 477 693 600

E P S 円 33.20 26.00 37.74 32.66

R O E % 4.22 3.15 4.51 3.84

貸 借 対 照 表

主 要 項 目

流 動 資 産 合 計 百万円 18,038 19,657 21,686 -

固 定 資 産 合 計 百万円 15,893 17,940 18,724 -

資 産 合 計 百万円 33,932 37,597 40,410 -

流 動 負 債 合 計 百万円 10,274 11,076 13,037 -

固 定 負 債 合 計 百万円 8,283 9,644 9,636 -

負 債 合 計 百万円 18,558 20,720 22,674 -

株 主 資 本 合 計 百万円 15,423 15,680 16,153 -

純 資 産 合 計 百万円 15,373 16,876 17,736 -

キャッシュフ

ロ ー 計 算 書

主 要 項 目

営業活動による CF 百万円 2,074 2,385 1,910 -

投資活動による CF 百万円 -2,505 -1,860 -2,473 -

財務活動による CF 百万円 544 -473 601 -

現金及び現金同等

物 の 期 末 残 高 百万円 2,602 2,536 2,550 -

(出所)㈱QUICK

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上記チャート図の複製、改変、第三者への再配布を一切行ってはいけません。

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アナリストレポート・プラットフォーム 16

●主要原料の価格変動

同社グループの製造原価に占める原料費の割合は 17/3期で 55.7%と高い。

コラーゲン素材事業の主原料である牛骨や牛皮、豚皮、魚鱗などは全て畜産

業や水産業の副産物であり、食肉消費量の増減や各種動物疾病による食肉加

工、流通の規制などによる需給バランスの変動で価格が変動する可能性があ

る。フォーミュラソリューション事業では、食品材料の主要原料である天然

多糖類は産地の気候変動などの影響、接着剤の主原料である石油樹脂は重油、

ナフサなどの相場価格と需給バランスで価格が変動する可能性がある。これ

ら主要原料の価格変動の、製品価格への転嫁は容易ではなく、同社グループ

の経営成績および財政状態が影響を受ける可能性がある。

●為替変動について

同社グループが海外顧客に対して販売する際は、米ドル建で輸出している。

仕入についても、牛骨、オセインなどのゼラチン原料は主に米ドル建で、ま

た豚皮ゼラチンをカナダドル建で輸入している。このため、為替変動リスク

を軽減する取引を行っているが、想定を超える変動が起きた場合、同社グル

ープの経営成績および財政状態が影響を受ける可能性がある。

●海外市場

海外市場での販売拡大を積極的に推進しており、17/3期の海外売上高比

率は 44.9%に達する。これまで主要販売地域であった北米市場に加え、今

後注力する中国、インド、東南アジア市場でも同業他社製品との間で競合が

生じ、同社グループの販売拡大に影響が生じる可能性がある。コストダウン、

品質向上、特徴ある新製品開発、最適地生産などの競争力強化に努めている

が、これらの対応が効果を発揮しない場合には、同社グループの経営成績お

よび財政状態が影響を受ける可能性がある。

●動物疾病

同社グループが製造しているゼラチン、コラーゲンペプチドなど主要製品

の原料は動物性副産物であるため、動物疾病のリスクがある。このため、動

物疾病による汚染がない原料であることを確認して調達するとともに、安全

な原料確保のため、原料調達地域の多様化を進めている。しかしながら、原

料調達地域において動物疾病が広範囲に発生した場合、食肉生産の停滞や停

止による原料骨・皮の産出量の減少もしくは停止、またこれによる原料調達

地域の変更などにより、安定的な原料調達に影響を及ぼす可能性がある。製

品販売においても、原料原産国や生産国での動物疾病の発生により、製品の

輸入規制などが発動され、販売が停滞する可能性がある。これらの影響によ

り、原料調達コストの増加、販売減少による減収、在庫の増加などの影響が

考えられ、同社グループの経営成績および財政状態が影響を受ける可能性が

ある。

リ ス ク 分 析

会社概要

事 業 に

関 す る リ ス ク

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アナリストレポート・プラットフォーム 17

デ ィ ス ク レ ー マ ー

会社概要

<指標の説明について>

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2.本レポートは、本レポートの対象となる企業が、その作成費用を支払うことを約束することにより作

成されたものであり、その作成費用は、当該企業が東証に支払った金額すべてが、東証から株式会社 QUICK

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3.本レポートは、東証によるレビューや承認を受けておりません(ただし、東証が文面上から明らかに

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せん)。

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