メディア文化研究 - chukyo u ·...
TRANSCRIPT
社廻調査実習報告書
メディア文化研究 第19号
THE RESEARCH OF MEIDA CLUTURE IN CONTEMPORARY JAPAN
℃非Βバヂ世代よΒバヂ研究‥Part.P¥
仕事もぱむよ
Βバヂョ【フムΓマセ ×ニヵ�メマセ FM…ョ【フムΓマセよ研究×
----- 目次 -----
第Ⅰ部 パーソナリティ研究
第 1 章 ラジオパーソナリティ研究の視点 … 1 頁
第2章 仕事としてのパーソナリティ:FMいるか(函館市)(1) … 13 頁
第3章 仕事としてのパーソナリティ:FMいるか(函館市)(2) … 33 頁
第4章 仕事としてのパーソナリティ:ラジオサンキュー(瀬戸市) … 57 頁
第Ⅱ部 「FMよみたん」聴取率調査 … 77 頁
第Ⅲ部 ラジオ番組の構成と語り研究 … 103 頁
中京大学現代社会学部 加藤晴明研究室
2015.3
Photo:ゼミのラジオブース
Photo:ラジオブース内部
Photo:ラジオブース内部
社会調査実習報告書 前書き
〈社会調査実習について〉
中京大学現代社会学部の加藤晴明研究室では、ゼミの共同研究活動としてこれまで18号の『メ
ディア文化研究』を刊行してきた。2010年度からは、「社会調査実習」としてゼミの別枠(登
録者のみ)として開講している。本報告書は、2010年度から始まった社会調査実習の5年目の
報告書である。研究内容は、『メディア文化研究』の継続であるので、通しナンバーとして19号
とした。
〈ラジオ研究について〉
加藤晴明ゼミでは、映像制作以外に、2005年度から過去9年間、学内でラジオ放送・番組制
作のメディア実践を展開してきた。具体的には、昼のラジオ放送(月曜~金曜、30分間)、音声
フィールドワークにもとづく番組づくり、オープンキャンパスでのラジオによるガイダンス放送、
インターネットによる番組配信といった実践である。また、2008年度からは、夏休みや春休み
を利用して、奄美・沖縄・北海道地域のコミュニティFMにゼミ独自のインターンを派遣する実践
も続けている。
2010年以降の社会調査実習では、こうした実践をベースに、「ラジオ」そのものの調査研究
に正面から取り組んできた。研究指導にあたる教員自身がこの14年あまりコミュニティFM(持
続可能な条件や「語り手研究」)の研究を続けていることもあり、ラジオを聴かない若い世代が、
ラジオというメディアをどう受け止め、その未来をどう読み解くのか興味あるテーマでもあった。
ラジオを聴いたことがない、ラジオのつけ方さえも知らない学生たちや、ネット・スマホ世代の
学生が増えるなかで、新聞・雑誌・テレビ同様にラジオの未来も決して明るいとは言えない。そう
した状況を正面から受け止めつつ、ゼミとしては非ラジオ世代のラジオ研究を試みてみたいと考え
たからである。5年を経たこともあり、ラジオ研究は今年で最後となる予定である。
本研究にあたって、「FMいるか」(函館市)、「ラジオサンキュー」(瀬戸市)、「FMよみたん」(読
谷村)のコミュニティFM各社に特別のご配慮をいただいた。このような学生の社会調査に快くご
協力頂いたことに深く感謝したい。また、インタビューに応じてくださった各パーソナリティの
方々にも厚くお礼を申し上げたい。まとめ作業は、十分な時間がとれず、必ずしも全員で十分に議
論する時間がなかった。そのため、報告書はかなりつたないものでもある。作業がまにあわず、報
告書に反映できなかったパーソナリティの方も一人おられる。この点は、実習担当教員の運営力・
指導力の不足でもあり深く陳謝したい。
2015年3月
中京大学現代社会学部教授
加藤晴明