イスラム圏への海外展開...1-1.ハラールと畜実証、uae向けハラール牛肉の輸出トライアルについて(概要)...
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イスラム圏への海外展開 (ハラール対応屠畜処理の実証とテスト輸出)
平成28年3月6日
研究開発部 岡田信行
資料2-2
1-1.ハラールと畜実証、UAE向けハラール牛肉の輸出トライアルについて(概要)
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平成26年度までの取組みで、食肉以外の食品は、原料や成分に細心の注意をはらった上で中東への輸出が可能であることを確認した。
北海道にとって肉用牛は、国内シェア20%、ホルスタインに限っては60%(平成26年2月、飼養頭数ベース)を占める重要な産業であり、牛肉輸出は念願であったものの、諸外国で様々に輸入規制があり、特に中東ではハラール認証が必須で、これまで北海道では取組みがなされていなかった。
これらを受け、平成27年度、北海道庁の委託を受け、ホクレン・北海道畜産公社(株)の協力の下、
UAE向けハラール対応と畜の実証とテスト輸出事業を実施することとした。
● ハラール食肉生産を行うには、と畜場がハラール認定を得ることが必須であるため、国内外の関係者と 協力・連携を図りつつ、UAE側の所管機関への申請作業やと畜施設の査察受入等を行い、諸手続き後 平成28年1月7日、ハラール認定証が発行された。
UAE側ハラール所管機関:UAE環境・水資源省(MoEW)、UAE連邦基準化計測庁(ESMA) 国内ハラール認証機関:イスラミックセンター・ジャパン(東京都世田谷区) ハラール認証を受けたと畜場:株式会社北海道畜産公社 道東事業所北見工場(網走郡大空町)
● 国内での輸出許可手続後、平成28年2月23日にハラール牛肉をテスト輸出し、3月1日(月) 以降、ドバイ市内のレストランにて北海道和牛のプロモーションを実施した。
1-2.ハラールと畜実証、UAE向けハラール牛肉の輸出トライアルについて(行程)
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1. 平成27年8月、イスラミックセンター・ジャパンによると畜場査察を実施し、国内ハラール認証を取得
2. 平成27年9月、ESMA長官アブドゥラー・アル・マイーニ氏が視察を実施 と畜場のほか、道庁の衛生検査体制や北海道の食肉生産環境全般を事前調査
3. 平成27年11月、ESMA職員2名がと畜場の査察を実施 UAE基準に基づき、ハラールと畜を行う設備や体制および衛生管理について詳細を検査
4. 平成27年12月16日、同日付でハラール認定番号付与 平成28年1月7日、平成27年12月16日付でハラール認定証発行(と畜場登録)。 5.平成28年1月25日、平成28年1月21日付でMoEWのウェブページにイスラム団体に認可されたと畜場として公表
1. 「対アラブ首長国連邦輸出牛肉を取り扱うと畜場等の選定等要領」に基づき、東藻琴食肉衛生検査所から道知事に対し申請書を提出。(担当部署:道保険福祉部食品衛生課)
2. 道知事から厚生労働省に通知→外務省→在外公館→UAE政府当局というルートで書類が渡り、平成28年2月3日UAE向け牛肉輸出事前準備完了
3. 平成28年2月12日にハラールと畜→平成28年2月23日千歳空港よりドバイに向けて牛肉を輸出→平成28年2月25日ドバイ通関完了→3月1日(月)以降、ドバイ市内のレストランにて「北海道和牛お披露目会」および「北海道和牛フェア」を実施
◯ハラール認定証発行(と畜場登録)までの行程
◯ハラール認定証発行後のテスト輸出行程
1-3.ハラールと畜実証、UAE向けハラール牛肉の輸出トライアルについて(写真)
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ESMA査察官によると畜場査察 (平成27年11月12日)
ESMA査察官によると畜場査察(平成27年11月12日)
ESMA長官の北海道視察、北海道副知事への表敬訪問 (平成27年9月15日)
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ESMAのホームページ(ハラール情報サイト)
MoEWのホームページ(TOP)
畜産公社登録済
畜産公社登録済
MoEWのホームページ(屠畜場参照サイト)
と畜場参照リンク
1-4.ハラールと畜実証、UAE向けハラール牛肉の輸出トライアルについて(認定証・確認ページ)
ハラール認定証
2-1.北海道ハラール和牛プロモーション(概要)
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ドバイ市内のレストランにて、北海道においてハラールと畜した北海道和牛とその高い品質を在ドバイの関係者に周知するとともに、北海道から初めて直接輸出する北海道和牛の様々な部位を使用した料理を提供し、評価等情報収集した。 実施日時 平成28年3月1日(火) 14:00~16:00 (現地時間) 実施場所 JWマリオットマーキースドバイ 68階 プライム68ステーキハウス (Prime68 JW Marriott Marquis Hotel Dubai (Sheikh Zayed Road, Business Bay, Dubai)) 参加者 UAE政府関係者(ESMA(連邦基準化計測庁)アブドゥラー・アル・マイーニ長官 他) ドバイ政府関係者(JAFZA(ジュベルアリ・フリーゾーン庁)ハーリッド・アル・マルズーキ アジア大洋州担当シニアマネージャー 他) 在UAE日本国大使館(藤木完治特命全権大使 他) 在ドバイ日本国総領事館(道上尚史総領事 他)、 現地日本食料理店等関係者、現地流通関係者 等 約30名
(1)北海道和牛お披露目会
ドバイ市内のレストランの協力を得て、道産ハラール和牛メニューを来店者に試食提供し、北海道産牛肉に対する評価・ニーズの調査を行うとともに認知度向上を図った。併せて協力レストランでの道産ハラール牛継続消費のきっかけ作りとした。 実施日時 平成28年3月1日(火)~3月3日(木) 実施場所 レストランOKKU他5ヶ所 参加者 一般消費者、各レストランのバイヤーおよびシェフ等
(2)北海道和牛フェア
輸出者 フード特区機構 輸入者 ドバイに法人をもつ貿易会社 物流 日本通運(株)~マレーシアで物流ハラール認証を取得し、ハラール物流に関するノウハウは日本で随一。
※その他
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2-2.北海道ハラール和牛プロモーション(写真)
• 成果
>UAEのハラール認証を取得するためのノウハウ蓄積
>UAEスタンダードやGCCスタンダードなど最新規制状況の習得
>ESMAに移行中のUAEの新たなハラール認証制度に関するWEBシステムの
実証検証
>北海道からUAEに牛肉を輸出するための物流実現
>UAE政府関係者を含め、多くの有力者、レストラン関係者への北海道和牛PRの
実施による販路開拓の可能性拡大
• 課題等
>和牛だけではなく、ホルスタイン、交雑種などの販路開拓に向け、実際にテスト輸出
して販売先を含めた物流の可能性を探る必要がある。
>平成27年度のアンケート調査などに基づき、ロイン以外の牛肉の部位別メニューや
調理方法を調査し、牛肉の更なる活用による消費拡大を図る必要がある。
>中東に継続的に輸出が可能となるような物流モデルについて検証が必要である。
>牛肉生産者や関係者が中東輸出に魅力を感じることができるような課題解決が必要
である。
END
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3.平成27年度の成果と今後の課題