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初めての受入れ ED として、ラトビアから 22 名のアンバサダーを迎えました。受入れ計画 の段階では、夫婦が多いのとリガクラブから の希望、さらに喫煙や腰痛等の連絡を受けて matching に苦心しました。受入れ費用は基本的には実費を、しかも日本円で受け取った結果、急激な為替レートの変 動による米ドル払いの不利益を回避出来たことは幸いでした。一方、受入れプログラムは free day を二日当てて、各 ホストと過ごす時間を多く持てるようにしました。 三重クラブでのホームステイ後、3 31 日午後 5 時前に専用バスで松山に到着。対面時の第一印象は ED Ingrida を始めアンバサダー全員が陽気で friendly でした。翌日は午前中小雨模様の中、ロープウェイで城山に登り松山城観 光。城内の展示物には興味津々、鎧姿に変身した私のゲストは有頂天でした。今まさに満開の桜の下でお花見が出来 たことはリガクラブと愛媛クラブ共にラッキーでした。歓迎会は参加人数が 60 名を超える中で、今回初めて 8 名の三 味線演奏と日本舞踊を披露。最後は阿波踊りで、いつの間にか両クラブが大きな輪になって楽しそうに踊っていまし た。一方、リガクラブは合唱が素晴らしく、「100 万本のバラ」は特に印象的でした。公式行事としては、他に恒例の 日本文化紹介と広島・宮島バスツァーを実施しました。前者の行事では不慣れな着物着付け体験に戸惑いながらも狂 喜し、一方、後者の行事では帰りの車中はアンバサダーの大合唱で美しい歌声が途切れることがありませんでした。 最終日の free day には、我が家では友人 3 名も同行してピクニック。往復 3 時間かけて、400 年前には道後湯築城の 砦があったという淡路ヶ峠(50 番札所・ 繁多寺の裏山)に登りました。松山市内 全景を一望し、遠くに瀬戸内海と島々を 望むことが出来て感動したようです。 4 6 日早朝、松山空港で見送り。リ ガクラブの ED から「愛媛クラブのプロ グラムは perfect、ホストは世界一」と 絶賛してくれました。受入れ ED の私と しては、この上ない喜びです。各行事の 担当者、各ホスト、関係者の皆さんに感 謝申し上げます。 今回の訪問は、訪れる機会の少ないバルト 3 国の北側に位置するエ ストニアとラトビアでした。両国とも面積の半分は森林地帯。美しい 自然に恵まれた国。日本からは一番近い欧州であり、1991 年に旧ソ連 から独立を遂げた国です。エストニアは「欧州の日本」と称されるくらい日本人と気質が似ていてシャイで取っつき 難い感じはありましたがとても気の付く親切な人たちでした。ラトビアはこの 4 月に受け入れた国であり、リターン ビジット。バス停でのアコーディオンの伴奏と歌声の出迎えに感激した後も毎日のように歓待してくださいました。6 月の初頭はもう夏至に近くほぼ白夜で、朝 4 時から夜 11 時ま でお日様が照っているという具合でした。彼らに言わせると 「夏は思い切り遊んで、冬は冬眠」という位、夏を楽しみに して活動しているようです。タリン・リガ両クラブとも会員 は私たちより 1020 歳若くまだ現役。忙しい中、連係プレイ よろしく毎日 23 人の人が付き添ってあちこちへと案内して くれました。到着翌日から日本の雨季を持ち込んだような雨 の日が多く、寒さと疲れからラトビアへ移動する頃には風邪 で喉をからしたり、咳き込む会員が続出し、その点では最悪 の渡航になりましたが、歌声とダンスと人々の親切さがいつ までも思い出に残る旅になったと思います。 リガクラブ(ラトビア)のアンバサダーを迎えて(3/314/6) 10 組の夫婦と 2 女性と過ごした 6 7 日間~ ED 佐々木 エストニア・ラトビア渡航(6/621) ED 石丸 和子 フレンドシップ・フォース愛媛会報 54 2016 8 月発行 F F F r r r i i i e e e n n n d d d s s s h h h i i i p p p

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Page 1: FFrriieennddsshhiippffehime.com/newsletter/54.pdf毎日あれやこれやの土産を出して“Today’s present1!”と言って渡し てくれる。今や我が家はラトビアの香りでいっぱいである。

初めての受入れ EDとして、ラトビアから 22

名のアンバサダーを迎えました。受入れ計画

の段階では、夫婦が多いのとリガクラブから

の希望、さらに喫煙や腰痛等の連絡を受けて

matchingに苦心しました。受入れ費用は基本的には実費を、しかも日本円で受け取った結果、急激な為替レートの変

動による米ドル払いの不利益を回避出来たことは幸いでした。一方、受入れプログラムは free dayを二日当てて、各

ホストと過ごす時間を多く持てるようにしました。

三重クラブでのホームステイ後、3月 31日午後 5時前に専用バスで松山に到着。対面時の第一印象は EDの Ingrida

を始めアンバサダー全員が陽気で friendlyでした。翌日は午前中小雨模様の中、ロープウェイで城山に登り松山城観

光。城内の展示物には興味津々、鎧姿に変身した私のゲストは有頂天でした。今まさに満開の桜の下でお花見が出来

たことはリガクラブと愛媛クラブ共にラッキーでした。歓迎会は参加人数が 60名を超える中で、今回初めて 8名の三

味線演奏と日本舞踊を披露。最後は阿波踊りで、いつの間にか両クラブが大きな輪になって楽しそうに踊っていまし

た。一方、リガクラブは合唱が素晴らしく、「100万本のバラ」は特に印象的でした。公式行事としては、他に恒例の

日本文化紹介と広島・宮島バスツァーを実施しました。前者の行事では不慣れな着物着付け体験に戸惑いながらも狂

喜し、一方、後者の行事では帰りの車中はアンバサダーの大合唱で美しい歌声が途切れることがありませんでした。

最終日の free dayには、我が家では友人 3名も同行してピクニック。往復 3時間かけて、400年前には道後湯築城の

砦があったという淡路ヶ峠(50番札所・

繁多寺の裏山)に登りました。松山市内

全景を一望し、遠くに瀬戸内海と島々を

望むことが出来て感動したようです。

4月 6日早朝、松山空港で見送り。リ

ガクラブの EDから「愛媛クラブのプロ

グラムは perfect、ホストは世界一」と

絶賛してくれました。受入れ EDの私と

しては、この上ない喜びです。各行事の

担当者、各ホスト、関係者の皆さんに感

謝申し上げます。

今回の訪問は、訪れる機会の少ないバルト 3国の北側に位置するエ

ストニアとラトビアでした。両国とも面積の半分は森林地帯。美しい

自然に恵まれた国。日本からは一番近い欧州であり、1991年に旧ソ連

から独立を遂げた国です。エストニアは「欧州の日本」と称されるくらい日本人と気質が似ていてシャイで取っつき

難い感じはありましたがとても気の付く親切な人たちでした。ラトビアはこの 4月に受け入れた国であり、リターン

ビジット。バス停でのアコーディオンの伴奏と歌声の出迎えに感激した後も毎日のように歓待してくださいました。6

月の初頭はもう夏至に近くほぼ白夜で、朝 4時から夜 11時ま

でお日様が照っているという具合でした。彼らに言わせると

「夏は思い切り遊んで、冬は冬眠」という位、夏を楽しみに

して活動しているようです。タリン・リガ両クラブとも会員

は私たちより 10~20歳若くまだ現役。忙しい中、連係プレイ

よろしく毎日 2~3人の人が付き添ってあちこちへと案内して

くれました。到着翌日から日本の雨季を持ち込んだような雨

の日が多く、寒さと疲れからラトビアへ移動する頃には風邪

で喉をからしたり、咳き込む会員が続出し、その点では最悪

の渡航になりましたが、歌声とダンスと人々の親切さがいつ

までも思い出に残る旅になったと思います。

リガクラブ(ラトビア)のアンバサダーを迎えて(3/31~4/6) ~10組の夫婦と 2女性と過ごした 6泊 7日間~

ED佐々木 毅

エストニア・ラトビア渡航(6/6~21) ED石丸 和子

フレンドシップ・フォース愛媛会報 54号 2016年 8月発行

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Page 2: FFrriieennddsshhiippffehime.com/newsletter/54.pdf毎日あれやこれやの土産を出して“Today’s present1!”と言って渡し てくれる。今や我が家はラトビアの香りでいっぱいである。

“桜サクラさくら”で一週間

鈴本英紀・節子

ゲストのダイナは英語が堪能で、あまり得

意でない夫のヤニスに適宜な通訳をしてくれ

る。おかげでお互いに何の不自由もなく意思

疎通ができたように思う。ダイナのユーモア

はいつも皆を笑わせる。料理に使ったチリメンを見つけて、“Big fish!” と叫ん

で箸でつまみ写真に。「これほど大きい魚は 2日で食べないと…」などと言って笑

わせる。食事も何でも食べてくれるので助かった。餃子を一緒に作ったこと、着付

けのこと、どれも楽しんでいた。緑茶が特に好きで砥部焼の急須を買って帰る。満

開の桜には大満足。ヤニスはスモーカーという情報が入っていたが、彼は外でも全く吸っているのを見ない。ダイナに

聞くと、驚くことに日本に来てからは全く吸っていないと!!ホームステイ中は吸わないというヤニスの自己への厳しさ

と受け入れ側への優しい思いやりに感動する。毎日あれやこれやの土産を出して“Today’s present1!”と言って渡し

てくれる。今や我が家はラトビアの香りでいっぱいである。

ウラジミールとインガが我が家のゲスト。息子さんはプロのアイスホッケ

ー選手で、娘さんもアイスホッケーの試合で日本に来たことがあるというス

ポーツ一家。事前のメールで雪中の川でのウインタースイミングが趣味とは

聞いていた。お互い少し慣れたころ、やおら、この近くの川か海で泳ぎたい

と言う。まさか?と驚いたが、たっての希望に新川海岸に出かけた。周りにあるアパ

ートからの視線を気にすることも寒がりもせず、二人で泳いだり、海藻を拾ったり、

15分ほど瀬戸内海を楽しんだ。インガの振袖を着た姿勢は背筋が伸び美しく、ただ一

人、長時間の正座に耐えた体の柔らかさに日頃の鍛錬を感じた。ウラジミールの英語

は十分ではなく、ベジタリアンのインガの食事も大変だったが、二人がゲートで見せ

た涙と胸に手を置くしぐさに思いを感じた。ラトビアでまた会いましょう。

リガクラブ(ラトビア)受入れ

2016年 3月 31日(木)~4月 6日(水)

3月 31日(木) 出迎え

4月 1日 (金) 松山城観光(担当 松葉睦子)

歓迎会(担当 石丸教子)

4月 2日 (土) 日本文化紹介

(担当 峯洋子、玉井培子、石丸和子)

4月 3日 (日) free day

4月 4日 (月) 広島・宮島バスツアー

(担当 在間隆康、久保玲子、三谷睦、平岡一高)

4月 5日 (火) free day

4月 6日 (水) 見送り

佐々木毅・太美子

ウインタースイミングは異文化

矢野 和子

峯英司・洋子 玉井哲治・培子 鈴本英紀・節子

岡田偉子

大谷恵

佐々木毅・太美子 石丸明・和子

佐藤学・洋子 澤田洋子

有光佳代 矢野通子

矢野和子

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心触れ合ったひととき

岡田 偉子

広島ツアー

平岡 一高

10年ぶりの受入れは聡明で多感なゲストで、村上さんご夫妻のサポートであっとい

う間に過ぎました。Liana との事前のメールのやりとりは六回を数え、日本の文化・

習慣から宗教に至るまで熱心に調べていました。お茶席の日も、「今日のは前半でした

ね」と。お濃茶を知っていたのです! 着物姿でのパーティ出席はよほど嬉しかっ

たようです。矢野和子さん宅でいただいた手巻き寿司も気に入ってセットやお酢を

買って帰りました。毎日使って日本のことを思い出したいからと今治タオルも買い

ました。「来週 Japanese Partyをする」と Thanks letter にありました。

星野富弘氏の絵はがきをプレゼントした時のこと。アイリスの絵に「黒い土に根

を張りどぶ水を吸ってなぜきれいに咲けるのだろう 私は大勢の人の愛の中にいて

なぜみにくいことばかり考えるのだろう」という詩がついていました。裏側の英訳

を読んで彼女は涙を浮かべました。心が触れあった夜でした。

受入れを始めてはや 13年。FFを含めて受け入れをしてきた国

は 20に迫り、バラエティに富んできました。でも「ラトビア」?

どこにあるのかも知らず...。まだまだ世界は広いです!(笑)

今回のゲストは Rudite & Gatis の若夫婦。2 人とも長身で私が一緒に並ぶとまるで大人と子

供...。そして何より驚いたのは Gatisの地図を読む力、道を覚える早さ!歩くこととお酒を飲

むのが大好きな 2人は毎晩のように家から歩いて飲みに出かけていましたが、一度も迷うこと

なく帰ってきました。「心配しないで先に寝ててね!彼は絶対迷わないから!」と Ruditeがに

っこり。それから私たちは彼のことを Mr.Google Mapと呼んでいました。パーティの後、広島

から帰った後、出発の前夜までも遅くまで飲みに行っていましたが、迷うこともなく、時間も

守り、いつの間に?と思うほどパッキングや部屋の片付けまでばっちりしてありました。さす

がです、Mr.Google Map & his beautiful wife!!!受入れの初日に主人が単身赴任から帰り、ど

うなることやらと思いましたが、気さくな彼らと私はもちろん息子、息子の友達たちも一緒に

交流を楽しむことが出来ました。

4月 4日、リガクラブ(ラトビア)22名受入の行事で広島・宮島バスツアーに参加しました。FFに入会して初めての

イベント参加で、私自身いろいろ勉強になった今回のツアーでした。当日は、朝から雨で、雨が止めばいいなと思って

の出発になりました。天気予報では午後には晴れるとの予報でしたので、そのとおり宮島観光時、また広島平和公園内

でも晴れ、ラトビアの方たちも楽しい時間を過ごせたように思います。コースはしまなみ海道経由で、途中来島海峡 SA

と山陽道の小谷 SAで休憩。宮島では約 2時間の滞在時間となり、周辺のお土産物屋さんもゆっくり見学でき、焼きがき

などを食べる時間もたっぷりあり、桜も満開で、大満足の宮島観光になったようです。再びバスに乗車し、平和記念公

園へ。原爆ドーム、平和記念公園内のモニュメントを見学しながら、平和記念資料館に移動。皆さん、とても熱心に資

料を見ていました。世界に戦争の悲惨さや平和を伝える、平和都市広島をラトビアの人たちはどのように見られたので

しょうか?すべてが予定通り、計画通りに運んだプランは担当の在間さん、久保さん、三谷さん、それから当日ガイド

の峯さん、佐々木さんの心配りの賜物だと思います。皆様、お疲れ様でした。

デイホスト:村上勲・晶子、大西初美、井出博美、川端満子、石

丸友紀、中村緒由美、渡邊ゆうこ、新田敬世、岩崎つや子、在間

隆康、久保玲子、三谷睦、平岡一高、石丸教子、松葉睦子

Mr.Google Map

大谷 恵

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石丸明&和子 (ラトビア)

佐藤学&洋子(エストニア)

澤田洋子 (エストニア)

川端満子 (ラトビア)

田中明治&喜美子 (ラトビア)

峯英司&洋子(エストニア)

矢野通子 (エストニア)

矢野和子 (エストニア)

山内則子 (エストニア)

嶋倉義浩&光子 (エストニア)

エストニアのホストはメンバーではなかったが、娘と日本語での会話を希望し

ていて、受け入れに応募したそうだ。14歳の少女 Paulaは日常会話なら日本語も

話せる。どうして?と聞くと「宮崎駿のアニメ」で独学でとのこと。日本への交

換留学を希望している。仏語・英語・露語も話せる。それと 14歳とは思えない思

慮深い少女だった。家族も英語は仕事に必要とのことで上手。ラトビアではとて

も美味しい家庭料理をいただいた。ホームステイらしいステイだった。ホスト夫

妻はこの春愛媛に来た素敵な方だった。夫の IGORS は英会話は出来るが英語のメ

ールは娘に頼んだそうで、不思議に思って聞いたら学校で英語は習ってないけど、

会話は必要に迫られて、とのこと。日本人とは逆だなあと思った。

2016年 6月、エストニアのタリンクラブでホームステイを体験した。これまでエストニアについては殆ど何も知ら

ず、渡航に当たって大急ぎで情報を集める有様であった。国土は愛媛県の約 8 倍、人口は約 150 万、森林と湖の国で

ある。言葉はフィンウグリック語派に属しフィンランドやハンガリー語と親戚、印欧語族の英・独・仏語とは全く異

なる。人々の自慢は首都タリンで寺院、城壁、歴史的建物などに恵まれ観光客が多い。旧市街は中世ハンザ同盟時代

の雰囲気、どこも石畳の道である。この国の歴史は厳しい。ドイツ、ロシアなど周辺の大国、強国に支配された歴史

の連続である。1918年に独立したが 1940年にはソ連邦に併合され、再独立は 1991年。難問を抱えるが人々の独立心

は強い。私たちは先方会員の密度の濃いプログラムと熱心な案内で旧市街、森林公園、占領博物館、野外博物館、女

性ダンス大会などを見学し、豊かな文化や歴史、自然を学んだ。

タリンクラブ(エストニア)&リガクラブ(ラトビア)渡航

2016年 6月 6日(月)~21(火)

ホスト達との会話 田中明治・喜美子

佐々木毅&太美子 (エストニア)

6/6 松山空港発 7~13 タリンクラブホームステイ 13~18 リガクラブホームステイ 18~20 ヌークシオ国立公園観光 タンベル観光 ヘルシンキ市内観光 21 松山空港着

驚きの国エストニア 佐藤 学

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地図の上では、エストニア&ラトビアはロシアに接しており、バルト海を挟ん

でスェーデンとフィンランドに近い国である。両国は、占領地であったため困難

に耐え、逞しい精神力と祖国を愛する気持ちが強く、誇り高い民族であることを

体感した。自然を愛し、サウナを楽しみ、歌と踊りの祭典は国民的な大イベント

であった。また、午後 11時ごろまで明るい太陽のもと、眠るのを忘れたかのよ

うな短い夏は白夜と呼ばれる。人々は仲間や家族とバーベキューを楽しみ、ビー

ルを飲み会話をして短い夏を祝っている。庭には、色とりどりの芍薬の花、ジャ

ーマンアイリス、パンジー、カラフルブルーベリー、さくらんぼが赤く熟れて、

青りんごがたわわに生っている。想定以上の寒さのため風邪にり患して体調を崩

した私たちを、ホストは親身になって医者の元へ連れて行ってくれたり、暖かい

看病をしてくれたりした。

エストニアのホストは 30代後半の Ivarと Veronicaの若いカップル。6歳と 4ヶ

月の男の子がいて育休中。二人は家事育児を全て対等に分担していた。Ivarは警察

官、Veronicaは物流管理の仕事と同時に大学院で修士の勉強もしている。住んでい

るマンションは街の真ん中にあるが、週末は築 100 年の country house に出かける

という。二人の心遣いは何処か日本人に似ていて、「まるで息子の家族と暮らしてい

るよう」と言うと「それは最高の褒め言葉だ」と応じてくれた。ラトビアのホスト

はプロのトランペット奏者 Raimondsと集団行動の指導をしていた Irena。到着 2日

目に Raimondsの 65歳の誕生日パーティーが自宅で開かれた。20人もの客が着席で

きるテーブルに手作りのご馳走が並び、宴の中で Raimonds がトランペットを演奏。

楽しく家庭的だが豪華な誕生会だった。ラトビア人の生活を垣間見ることができた。

タリン・リガは日本の 3月ぐらいの気温と聞いていたので、その準備をして

いたが、実際はもう少し寒かった。それに雨が急に降ってきたりして、その準

備が十分で無く、体調管理が大変だった。タリンでのホストは熱狂的なダンス

好き、部屋には民族衣装がズラリ!「ダンスが全て」と言われていた。その通

り、ジェゲバレーでのフォークダンスフェスティバルでは雨の中、4300 人が

それぞれの民族衣装をまとい楽しそうに踊っていた。日本の阿波踊りや土佐の

よさこい踊り連みたいだった。もちろん、私のホストミラーさんも観客の私た

ちに手を振りながら踊っていた。その集合練習で、3日間家を空けたため、私

はデイホスト 3人にお世話になった。リガでは、ホストのマーラさんが 3月に

私の家に来られた方だったので、とってもリラックスできた。築 100年以上の

マンションで一人住まい。息子さんが移動デイホストとして活躍してくださった。

日本でのインガとウラジミールは好奇心旺盛でスーパーで撮った写真

を見せ質問攻めにし、3月に泳ぎたいと言って驚かせ、楽しい思い出ばか

りだ。バス停で唄を歌って迎えてくれた彼らに再会した時はまるで家族

の様な嬉しさだった。良い気候に訪れる観光客は美しい世界遺産ばかり

に目を向けがちだ。しかしステイ後、国旗は旧ソビエト連邦から 1991年

に独立する折の戦いの象徴であることや、北欧の冬は長く辛く鬱になる

人もいることを知った。そんな彼らが春と共に訪れた客を、精一杯もて

なそうと白夜の遅くまで世界遺産の街並みを案内してくれた。その気持

ちに応えて少し無理をした。のど風邪を引きかけたが、心配して持って

きてくれた襟巻と養命酒のようなバルサムのお陰で乗り越えられた。ツ

アーでは見えない人々の営みと人情に触れることが出来 FFならではの交

流と実感した。

「羊らも 人も短き 夏集ふ」エストニア&ラトビア渡航 佐々木毅・太美子

「午後 10時 沈まぬ太陽 白夜かな」

Estonia & Latvia 渡航 川端 満子

Tallinnと Rigaのホームステイ 矢野 通子

愛しいラトビアの人々 矢野 和子

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ワールド・フレンドシップ・デー 松葉睦子

2016 年 2月 21 日(日) 13:30~15:30 コムズ創作室

親親親睦睦睦ののの会会会

2 月 21 日、コムズにて、「ワールド・フレンドシップ・デーの集い」が開かれました。参加者はゲスト 5 名を含む 19 名。村上勲さんの軽妙洒脱な司会で、のっけから打ち解けた雰囲気に包まれ、終始なごやかに楽しいひと時を過ごすことができました。

最初に、峯会長が FF の成り立ちや、集いの趣旨をとても分かりやすく説明され、またパワーポイントで、Isle of Wight(U.K)/Freiburg(Germany)への渡航や、DVD で Whangrei(NZ)への渡航の様子をみましたが、臨場感もあり、みんなわいわい言いながら FF 渡航を味わいました。圧巻は出席者各自の自己紹介。一人一人が FF への関わり、FF で得たものなどを時にユーモアを交えながら真摯に話され、名司会とあいまって、笑いに包まれながらも、聞く人に FF活動の醍醐味を伝える素晴らしいものでした。

ゲストのうち 3 名が即入会されたという快挙(?)もこのおかげではないでしょうか?有意義なワールド・フレンドシップ・デーでした。

4 月 18 日、矢野和子さん宅の離れで手仕事の会が開かれました。あらかじめ矢野さんや澤田さんが計画して準備してくださった六角形コースター、ランチョンマット、お箸入れ等作成しました。外国のゲストや自分が渡航した先のホストに喜ばれそうな着物や和風柄の布のリサイクル作品です。不要な布に息を吹き込んで新しい物に作り替えていく、大変エコサイクルの作業でした。最近は家庭の事情でなかなかこういう会に参加できない私のために、矢野さんが私の都合に合わせて日を決めて下さり、交わりも含め、豊かな時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございます。この秋受け入れ予定のペルーからのゲストにプレゼントとしてお渡しする袋の材料布も頂き、宿題付きの学びのひと時でした。だんだんお裁縫が苦手になっていく今日この頃ですが、指導を仰ぎながら素敵な袋ができるように頑張ってみます。

手仕事の会〈矢野和子邸〉 田中ほとり

2016 年 4月 18 日(月) 10:00~15:00

興居島ハイキング 在間隆康

2016 年 5 月 7 日(土)

NHK の「鶴瓶の家族に乾杯」の番組で西内まりやがゲストで興居島を訪れ、恋人峠に立ち寄ったシーンを見てハイキングの目的地に選択。距離(7.3Km)、標高差(109m)、予定所要時間(2.5時間)で計画をしました。興居島の HP を見ていると昼食(¥1.500)も作ってくれる田村さん家(たむらさんち)を発見。これは楽チンということで急遽予約を入れました。しかも帰りのフェリーは無料乗船券が配布されます。田村さん家(たむらさんち)には 20 名の受け入れをお願いしましたが、募集してから2日間で参加者が FULL となったのは、担当者としてはうれしい限りでした。 当日は、9:30 集合にもかかわらず、9:00 頃にはほとんどの人が集まっており、やる気まんまんでした。女性陣にもやさしい曇り空で、小富士を中心に右回りでミカンの花の香りにつつまれながら女子トークを楽しんでいたようです。途中、恋人峠と夕日ヶ峠で記念撮影をし、田村さん家でたこ飯を中心に、手作りの料理を堪能して予定通り高浜港で解散となりました。

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新新新入入入会会会員員員紹紹紹介介介

松山市 二宮優子 2月入会

はじめまして。2月に入会 いたしました二宮優子と申 します。このたびは家族でお 世話になります。 我が家は夫婦と五姉妹と 犬(女の子)の 8人家族です。 家族皆、海外交流には興味が あり、子供たちの手が離れたら受入れや渡航したいなと思っております。娘た ちは海外ドラマが好きでまだ吹替えで見ておりますがいつか吹替えなしで見れるようになりたいと繰り返し見ております。最近の家族での行動はキャンプをすることです。といっても去年から始めたのでまだ初心者ですが…自然の中での食事を作ったり寝袋でみんなで転がって寝たり星を見たり良い経験です。またキャンプに良い季節が訪れましたので楽しみたいと思います。新しい経験をするのが大好きな我が家ですのでいろいろなイベントに参加させていただけることをとても嬉しく思っております。これからよろしくお願いいたします。

松山市 新田敬世 2月入会 以前より、有光さんから渡航 や受け入れのお話しをお伺いす る機会があり、こちらの会にと ても興味を持っていました。2 月に会員の皆様にお会いし、一 緒に参加した二宮さんとすぐに 入会させていただきました。3 月にはラトビアの皆様の歓迎会 にも参加させていただき、会員の皆様がとても明るく元気に、そして楽しく活動されている様子に感動しました!世界中のたくさんの人達との出会いや心のふれあいができることを楽しみに、活動させていただきます。語学力はまったくですが、どうぞよろしくお願いいたします。

松山市 岩崎つや子 4月入会 はじめまして。有光さんの ご紹介で、このたびフレン ドシップ・フォース愛媛に 入会させていただきました 岩崎です。 先日のウェルカムパーテ ィー、またお茶会の着付け のお手伝いに参加してみて 、会員の皆様がとても明るく生き生きと活動されている様子に刺激を受けました。今年から仕事に加え孫の預かり、地域の活動にも参加するようになりましたので、かかわれるところで参加したいと思っています。食に興味があり、お料理の講習等があれば是非お声かけ下さい。いろいろな方と出会い、学ばせていただきたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。

松山市 山本亮 5月入会 今年の 3月に大学を卒業致し ました、山本亮と申します。現 在は今治の海運会社で働いてお ります。在学中にフィリピンで の滞在や、横浜のゲストハウス にて住み込みの業務を経験し、 国際協力や異文化交流に多大な 関心を抱くようになりました。 ゆくゆくはそれらに関連した職

に就き、また同時に、誰もが異文化を身近に体感出来る機会を自分自身で創出したい…などと考えていた矢先に FF愛媛を知り、卒業を間近に控えつつも好奇心で入会致しました。 仕事との兼ね合いもあり活動への参加が甚だ困難

な状況ですが、どうにか時間の確保に努め、公私共に Internationalな Lifestyleを確立したいと切に願い、一日千秋の思いで日々の仕事に臨んでおります。しばしば出た所勝負な気質がありますが、勢いと体力で乏しい語学力をカバーしつつ、様々なイベントを楽しみたいと考えております。また、そうした場を通じて、同じく海外に興味をお持ちの方々とお会い出来ることを心待ちにしております。何卒、よろしくお願い致します。

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2016年前半活動報告

月 日 行 事 活 動 内 容 担 当

2/6(土)13:30-15:30 *2016年度総会(コムズ 4F視聴覚室) *会報 53号発行

出席者 40名(含委任状)、30周年記念行事費用承認、2015年後半活動報告、2016年行事予定、渡航紹介

事務局 司会:玉井哲治

2/21(日)13:30-15:30 *ワールド・フレンドシップ・デー (コムズ 4F創作室)

チラシ作成宣し交流集会、参加者:会員 16名、会員外 5名、会員外参加者3名入会

村上勲

3/31(木)~4/6(水) *受入れ:リガクラブ/ラトビア アンバサダー22名、受け入れ 12家族、歓迎会、広島・宮島ツアー、日本文化紹介他

ED:佐々木毅 CO-ED:佐々木太美子

4/11(月)10:00-14:30 *手仕事の会(矢野和子宅) 参加者:8名、渡航土産用小物作成 矢野和子

5/7(土)9:00-15:00 *興居島ハイキング 参加者:20名、興居島散策 7.3km、地産・地消の家庭料理で昼食

在間隆康

6/7(火)~6/21(火) *渡航:タリンクラブ/エストニア&リガクラブ/ラトビア

参加者:6家族+5名計 17名、充実接待受ける、気候/スケジュールの厳しさで体調調節難

ED:石丸和子 CO-ED:石丸明

2016年後半活動計画

月 日 行 事 活 動 内 容 担 当

8/7(日)17:30-21:00 *30周年記念行事 *会報 54号発行(HPに UP)

記念祝賀会開催(東京第一ホテ

ル) 記念誌発行(8/7配布)

総合調整:玉井哲治 祝賀会担当:石丸明 記念誌担当:峯洋子、有光佳代、

久保玲子、田中ほとり、松葉睦子 9/2(金) *西日本ブロック会議

(熊本) 被災地熊本で予定通り実施 参加予定者:峯洋子、石丸和子

担当クラブ:熊本クラブ

9/15(木)~21(水) *受入れ:リマクラブ/ペルー

アンバサダー12名、アンケート参考にマッチング、詳細計画中

ED:鈴本節子

11/5(土) *日帰り親睦 伊予灘物語・双海編で松山―大洲間の特別列車旅を計画中

玉井哲治

11/12(土)~13(日) *第 28回日本大会(埼玉)

参加予定者:峯洋子、矢野和子、石丸和子、澤田洋子他

担当クラブ:埼玉クラブ

11/19(土) *料理の会(コムズ調理室) 子連れ OKメニューを計画 澤田洋子 12/4(日) *忘年会(東京第一ホテル) 内容検討中 石丸教子

News

2017年渡航・受入れ、ED決まる!時期は調整中

渡航:ソールズベリー&ノーザンディストリクト/オーストラリア ED:在間隆康

受入れ(1):モントリオール/カナダ ED:矢野和子 CO-ED:矢野通子

受入れ(2):サンタバーバラ/米 ED:松葉睦子

編集後記

今年度より、行事実施の都度会報用にお寄せいただいた寄稿文を編集し、HPに UPしています。そして、HPに UPしたものを集約、編集したものを 54号として発行いたしました。今後もこのやり方で年 2回 2月・8月に会報発行をしていきます。編集作業は色々な手法がトライ出来て楽しいものですよ。一緒にやってみませんか? お待ちしてます。

編 集 発 行 2016年8月発行 フレンドシップ・フォース愛媛【URL】 http://ffehime.jp

編 集 者 石丸友紀、有光佳代、石丸教子、玉井哲治

事 務 局 だより

30周年記念祝賀会 8/7(日)17:30-21:00 東京第一ホテル

一緒に祝い楽しみましょう

日帰り親睦

11/5(土)

大洲⇒松山間の特別列車で食事しながら伊予灘の風景を楽しみませんか?

先着 15名

料理の会

11/19(土)

コムズ調理室

親子(孫)一緒に料理を楽

しみませんか?

リマクラブ/ペルー

受入れ

9/15(木)~21(水)

未経験の方ホストにトライして見ませんか?