あんしん・あんぜん 情報モラル オンライン...

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コンテンツガイド 目次 はじめに ............................................................................................................................................................. . 2 情報モラルのカリキュラムの考え方と実践 . ................................................................. . 2 1.この教材の特色とメニュー .................................................................................................... . 4 . ..................... . 5 . ..................... . 7 . ................................................... . 8 2.この教材の構成 . .................................................................................................................................. . 9 3.この教材を活用した授業展開例 . ....................................................................................... . 12

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Page 1: あんしん・あんぜん 情報モラル オンライン コンテンツガイドinfomorals.net/info_morals/contents-guide.pdf2 わが国の情報モラルには、2つの側面があることを「はじめに」で述べました。小学校段階

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コンテンツガイド目次

はじめに............................................................................................................................................................... 2情報モラルのカリキュラムの考え方と実践................................................................... 21.この教材の特色とメニュー...................................................................................................... 4

....................... 5

....................... 7..................................................... 8

2.この教材の構成.................................................................................................................................... 93.この教材を活用した授業展開例.........................................................................................12

Page 2: あんしん・あんぜん 情報モラル オンライン コンテンツガイドinfomorals.net/info_morals/contents-guide.pdf2 わが国の情報モラルには、2つの側面があることを「はじめに」で述べました。小学校段階

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 わが国の情報モラルには、2つの側面があることを「はじめに」で述べました。小学校段階からの情報モラル教育の必要性が叫ばれている中で、緊急に対応しなければならないのは、安全教育の側面と考えられています。しかし、だれもが情報を公に発信するのが一般的になる近い将来には、いわゆる(狭義の)情報モラルを身につけることのほうが重要になってくるでしょう。そして、この(狭義の)情報モラルは、9歳(小学校3・4年生)ぐらいまでに形成されると考えられています。ここでは、情報モラルを体系的に身につけさせていくためのカリキュラムの考え方と、この教材との関連をまとめておきましょう。

1.情報モラルと日常モラル 情報モラルの目標を学習指導要領レベルで整理していくと、道徳で扱われている「日常モラル」と重複する部分が多いことがわかります。例えば、小学校1・2年生の道徳では

「人に温かい心で接し、親切にする」「友だちと仲よくし、助け合う」「他の人とのかかわりを大切にする」「他人を大切にする」ということを指導していますが、情報モラルとしての「他人の情報を大切にする」「人がいやな思いをする言葉で情報を伝えない」「友だちや自分の個人情報は、他人に漏らさない」などといった基本的な態度は、それらを基礎とし、その上に立つ学習内容と考えられます。道徳においては、そのカリキュラムの軸のひとつとして、 1) 主として自分自身に関すること 2) 主として他人とのかかわりに関すること 3) 主として集団や社会とのかかわりに関することの3項目に整理しています。情報モラルのカリキュラムにおいても、同じように、個人、他人とのコミュニケーション、社会とのコミュニケーションという3つの軸で捉えることが必要でしょう。 情報社会では、コミュニケーションの手段として「ネットワーク」があり、 1)マナー、モラルなど基本態度の形成  2)電子メールなどによる友だちとのコミュニケーション  3)掲示板などによる不特定多数(社会)とのコミュニケーションの順に経験を広げていくことになります。そして、そのそれぞれの利用場面でのモラルの形成が求められるわけです。

情報モラルのカリキュラムの考え方と実践「あんしん・あんぜん 情報モラル オンライン」制作・著作 代表 永 野 和 男

(聖心女子大学 名誉教授)

はじめに

 ネットワークを活用して仕事や生活に役立てることは、これからの情報社会では不可欠です。そのため、学校では、情報を収集したり、分析・判断したり、編集・発信したりする学習活動の機会を増やし、徐々にネットワーク社会に参画する練習をしていきます。しかし、一方では、携帯電話のトラブルやメディア犯罪など、さまざまな事件が子どもたちを取り囲んでいます。ネットワークを活用して知的な好奇心を高める活動は大いに奨励したいところですが、同時に、危険を回避する方法や、メディアや情報を取り扱う場合のマナーについても、子どもたちに的確に伝えておかなければなりません。すなわち、小学校段階から情報モラルの教育が必要になってきます。 さて、このように書きますと「自分自身が、情報モラルのことをよくわかっていない、ましてや児童・生徒への指導なんてとてもできない。」とお困りの先生も多いと思います。そこで、これまで情報モラルのカリキュラム開発と実践を積極的に進めてきた研究者や教育現場の先生方が中心になって、毎日の授業で活用できる教材キットを開発することになりました。まず、本教材の開発にあたっては、全体のカリキュラムを小学校・中学校の学習項目に整理しました。ひとくちに、情報モラルといっても、いわゆる日常モラルの延長線上にあるモラル教育と、危険を回避する(安全教育的)知恵とがあります。そこで、テーマをしぼり、アニメーションムービーによる問題提起とその解説という構成にして、慣れていない先生でも、ムービーを子どもたちに視聴させるだけで必要な学習内容を伝えられるように工夫しました。また、慣れている先生には、ムービーを視聴したあと、話しあったり、発表しあったりしながら学習が展開できるように配慮しています。 指導のための資料も充実しています。教材は、子どもたちだけではなく、先生が見ても情報モラルの問題がわかるよう構成されています。さらに、本書を読んでいただければ、その理解を深めることができます。また、「情報モラル」に限らず「安全教育」においては、家庭との連携が欠かせません。もし、子どもたちがネット上でのトラブルに巻き込まれたときは、学校と家庭がよき相談相手であり理解者である必要があります。そこで、家庭に気軽に配布して情報モラルの問題を理解していただける資料も執筆しました。 とかく「情報モラル教育」というと、「~してはダメ」あるいは「~は危ない」など、否定的に指導するイメージがついてきます。しかし、それではネットワークの本当のよさを知らないまま、ネットワークは怖いものだというマイナスの印象だけが残ります。本教材は、情報社会の影の部分だけ強調することはせず、メディアの利用方法や利便性を指導できるよう構成しているのも特徴です。 教材のひとつひとつは情報モラル指導の経験豊かな第一線の研究者・実践者7名の知恵を集大成した力作です。子どもたちが、健全な情報社会を育成することのできる社会の一員として育つよう、ぜひ、本教材を役立てていただければと思います。

「あんしん・あんぜん 情報モラル オンライン」制作・著作 代表 永 野 和 男(聖心女子大学 名誉教授)

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2.コミュニケーション手段とカリキュラム構成 各教材は文科省委託事業で、私が代表者としてまとめた「情報モラル指導モデルカリキュラム」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/1296900.htm)に対応づけて呼び出しができるよう構成されています。

 モデルカリキュラムは以下の5つの分類からなり、それぞれの項目から該当する教材を開くように出来ています。また、発達段階や利用経験に応じて学年を選んでも表示されます。1.情報社会の倫理2.法の理解と遵守3.安全への知恵4.情報セキュリティ5.公共的なネットワーク社会の構築

 それぞれの教材は、実際に子どもたちがこれから出会う体験(危険な部分も含め)をもとに構成されています。体験の前に、この教材のムービーを見せ、予想したり考えたりする力を育ててから実際の活用に入ってほしいと思います。

[情報モラル指導モデルカリキュラム表] [モデルカリキュラムメニュー]

3.日常の学習活動の中で、題材をとりあげて 小学校1~2年生については、基本的には、日常モラルの教育機会を優先させることが重要になります。安全教育も重要ですが、大人からの危害に対する危険回避とは異なり、情報の場合はある程度の知的な判断力が求められますので、子どもだけの判断で対応させるには限界があります。したがって、小学校3年生ぐらいまでは、そのための対処を教えるというよりは、保護者や先生に相談させ、大人と一緒に対応するという態度を身につけさせることのほうが重要になります。また、家庭や学校が危険を避けるための学習環境を整備し、その安全なネットの中で、コンピューターやネットワークの利点を学び、その可能性を示すほうに多くの時間をかけてほしいと思います。

 子どもたちが、コンピューターやネットワークを利用して、情報を収集したり、発信したりする機会は、あらゆる教科の授業のなかで、これからますます増えてくると思います。そして、そのなかで、子どもたちが遭遇しそうな、ちょっとした問題の芽を先生が敏感に察知し、これを題材にして、情報モラル教育を組み込むという方法が最も効果的です。この教材でも、話題のきっかけになるいろいろな場面をムービーとして提供しています。うまく活用してください。

「あんしん ・あんぜん 情報モラル オンライン」制作・著作 代表 永野和男先生のプロフィール

永野 和男 / 聖心女子大学 名誉教授

【略    歴】 昭和 51 年 京都教育大学 教育工学(後に教育実践研究指導)センター助手、講師、助教授

昭和 60 年 鳴門教育大学 学校教育研究センター 助教授平成 5 年 鳴門教育大学 学校教育研究センター 教授平成 7 年 静岡大学 情報学部 教授平成 12 年 聖心女子大学 文学部 教授平成 29 年 聖心女子大学 名誉教授

【主な研究内容】 教育工学を基盤とした開発研究。教師支援システム、遠隔共同学習、学習支援ネットワークシステムなどのコンピューターシステムの開発、情報教育力リキュラム開発と教材開発・授業研究など、コンピューターの学校教育における利用に関する多方面な研究活動を行っている。1990 年代より、文部科学省における情報教育関連の多くの協力者会議の委員を歴任。我が国の情報教育カリキュラムのグランドデザインを担当した。平成 17年度は、文部科学省の「情報モラル等指導サポート事業 指導手法等検討委員会」の委員長を務める。その他、インターネットの教育利用プロジェクトの推進、NHKなどの情報教育番組の企画など積極的な活動をしている。

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この教材は、提示用のムービーとワークシート(印刷用のデータが準備されています)で授業が行えるように構成されています。コンピューターとプロジェクターや電子黒板などがあれば、一般教室でも授業ができます。

ムービーを見て考える教材ネットワーク社会に参画する子どもたちに伝えたい情報モラルのテーマを整理し、ムービーにまとめました。・ 情報社会の影の部分だけを強調することはせず、メディアの利用方法や利便性について

も取り上げています。・ ムービーによる問題提起とその解説という構成ですので、ムービーを視聴させるだけで

必要な内容を伝えることができます。「実際の問題(ウイルスの感染など)を経験したことがないのでわからない」とお困りの先生も安心して授業を始めることができます。

・ ムービーは授業の流れに合わせて、「導入」「解説」「まとめ」に分かれています。導 入 :情報モラルのテーマを、子どもたちの日常で起こりそうな形で取り上げ、問題

提起をします。問題提起のあとに、発問やワークシートで、子どもたちが考えることができる構成になっています。※「導入」の中には、解説型のものもあります。

解 説 :「導入」で提起された問題をどう解決すればよいか理解できるように構成してあります。

まとめ:このムービーの学習内容を、板書形式で箇条書きにまとめています。

学校と家庭を結ぶ「家庭通信」多くの家庭がインターネットや携帯電話、スマートフォンを活用していることから、子どもたちが情報モラルを身につけ、危険を回避するためには家庭との連携が必須です。「家庭通信」は、保護者の方に情報モラルの問題を理解していただくための配付資料です。情報モラルの授業を行った際や保護者会で情報モラルの問題に触れた後などに、家庭へ配布してください。

[お知らせ]ボタンストーリーの更新やメンテナンスの案内など、教材について弊社からお伝えしたい情報がある場合には、メニュー上に[お知らせ]ボタンが表示されます。[お知らせ]ボタンをクリックすると、お知らせの内容を確認することができます。

1.この教材の特色とメニュー

モデルカリキュラム

1.この教材の特色とメニュー

ムービーを再生したり、ワークシートを表示したりすることができるメニューです。対象学年や道徳に対応しているストーリーをそれぞれマークで表示しています。

ストーリー一覧

情報モラルは、危険を回避する安全教育の側面と、日常的モラルの延長線上にある情報モラルの2つの側面があります。

「総合的な学習の時間」や「道徳」、「特別活動」の中で授業が行われることが多いと思いますが、日常的な教科学習の中でも機会を捉えて指導をしていくことが大切です。授業計画を作成する際は、これらのメニューを活用してください。

「情報モラル指導モデルカリキュラム表」に対応させたメニューです。カリキュラム表のそれぞれの項目から該当するストーリーを選択することができます。学年の目安が示されているので、目安をもとに授業計画を立てることができます。

「情報モラルの十七条」に対応させたメニューです。情報モラルの目標からストーリーを選択するときにはこのメニューを活用してください。

情報モラルの十七条

授業計画を立てやすいメニューこの教材のメニューは指導者用に作成されています。

保護者向けのムービーを再生したり、家庭通信を表示したりすることができるメニューです。

保護者向け

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情報モラル指導モデルカリキュラムと       のストーリー対応表〈大目標・中目標レベル〉 ※小学校,中学校に対応しています。

分 類 L1:小学校1~2年 L2:小学校3~4年 L3:小学校5~6年 L4:中学校

1.情報社会の倫理

a

a1 ~ 3:発信する情報や情報社会での行動に責任を持つ a4:情報社会への参画において、責任ある態度で臨み、義務を果たす

a1-1:約束や決まりを守る a2-1:相手への影響を考えて行動する a3-1:他人や社会への影響を考えて行動する a4-1:情報社会における自分の責任や義務について考え、行動する⁃やくそくやきまりをまもる ⁃掲示板って便利だな ⁃その書きこみ、読み手にどう伝わるかな? ⁃チャットでの思わぬトラブル ⁃メールを便利に使おう ⁃チェーンメールを受け取ったら ⁃携帯電話・スマートフォン5つの約束⁃出かけるときのやくそくやきまり ⁃出かけるときのやくそくやきまり ⁃未読のままのメッセージ ⁃チェーンメールを受け取ったら ⁃携帯電話・スマートフォン5つの約束 ⁃SNSでの思わぬトラブル ⁃自慢の投稿 社会では非常識?!⁃かべにらくがき ⁃かべにらくがき ⁃きもちをつたえよう ⁃プロフって誰が見てる? ⁃SNSでの思わぬトラブル ⁃炎上トラブル ⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~⁃まねしていいの? ⁃自慢の投稿 社会では非常識?! ⁃炎上トラブル

⁃未読のままのメッセージ ⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~

b

b1 ~ 3:情報に関する自分や他者の権利を尊重する b4:情報に関する自分や他者の権利を理解し、尊重する

b1-1:人の作ったものを大切にする心をもつ b2-1:自分の情報や他人の情報を大切にする b3-1:情報にも、自他の権利があることを知り、尊重する b4-1:個人の権利(人格権、肖像権など)を尊重する⁃人のつくったものを大切に ⁃友だちの情報も大切に ⁃そのイラスト、使ってもいいの? ⁃そのイラスト、使ってもいいの? ⁃動画投稿サイトへ勝手に投稿 ⁃法律を守ろう「知らなかった」は許されない ⁃動画投稿サイトへ勝手に投稿⁃かべにらくがき ⁃人のつくったものを大切に ⁃かべにらくがき ⁃SNSでの思わぬトラブル ⁃ネット上で知り合った人とのメッセージ ⁃ネット上で知り合った人とのメッセージ⁃まねしていいの? b4-2:著作権などの知的財産権を尊重する

⁃そのイラスト、使ってもいいの? ⁃法律を守ろう「知らなかった」は許されない⁃アップロード・ダウンロードの注意点 ⁃その文章、真似していいの?

2.法の理解と遵守

c

c2 ~ 3:情報社会でのルール・マナーを遵守できる c4:社会は互いにルール・法律を守ることによって成り立っていることを知る

c2-1:情報の発信や情報をやりとりする場合のルール・マナーを知り、守る c3-1:何がルール・マナーに反する行為かを知り、絶対に行わない c4-1:違法な行為とは何かを知り、違法だとわかった行動は絶対に行わない⁃掲示板って便利だな ⁃メールを便利に使おう ⁃チャットでの思わぬトラブル ⁃アップロード・ダウンロードの注意点 ⁃法律を守ろう「知らなかった」は許されない ⁃アップロード・ダウンロードの注意点⁃未読のままのメッセージ ⁃「ながらスマホ」の危険性 ⁃SNSでの思わぬトラブル ⁃「ながらスマホ」の危険性 ⁃自慢の投稿 社会では非常識?!

⁃自慢の投稿 社会では非常識?! ⁃未読のままのメッセージ⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~c3-2:「ルールや決まりを守る」ということの社会的意味を知り、尊重する c4-2:情報の保護や取り扱いに関する基本的なルールや法律の内容を知る⁃携帯電話・スマートフォン5つの約束 ⁃「ながらスマホ」の危険性 ⁃携帯電話・スマートフォン5つの約束 ⁃法律を守ろう「知らなかった」は許されない⁃SNSでの思わぬトラブル ⁃「ながらスマホ」の危険性c3-3:契約行為の意味を知り、勝手な判断で行わない c4-3:契約の基本的な考え方を知り、それに伴う責任を理解する⁃ダウンロードの落とし穴 ⁃オンラインショッピングの落とし穴 ⁃ダウンロードの落とし穴 ⁃携帯電話っていくら掛かる?

⁃オンラインショッピングの落とし穴

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情報モラル指導モデルカリキュラムと       のストーリー対応表〈大目標・中目標レベル〉 ※小学校,中学校に対応しています。

4.情報セキュリティ g

g2 ~ 3:生活の中で必要となる情報セキュリティの基本を知る g4:情報セキュリティに関する基礎的・基本的な知識を身につける

g2-1:認証の重要性を理解し、正しく利用できる g3-1:不正使用や不正アクセスされないように利用できる g4-1:情報セキュリティの基礎的な知識を身につける⁃パスワードはひみつの合言葉 ⁃コンピュータウイルスに注意 ⁃パスワードはひみつの合言葉 ⁃コンピュータウイルスに注意 ⁃パスワードはひみつの合言葉

⁃法律を守ろう「知らなかった」は許されない ⁃法律を守ろう「知らなかった」は許されない

h

h3:情報セキュリティの確保のために、対策・対応がとれる h4:情報セキュリティの確保のために、対策・対応がとれる

h3-1:情報の破壊や流出を防ぐ方法を知る h4-1:基礎的なセキュリティ対策が立てられる⁃危険なクリック!掲示板のわな ⁃ダウンロードの落とし穴 ⁃ダウンロードの落とし穴 ⁃コンピュータウイルスに注意⁃コンピュータウイルスに注意

5.公共的なネットワーク社会の構築 i

i2 ~ 3:情報社会の一員として、公共的な意識を持つ i4:情報社会の一員として、公共的な意識を持ち、適切な判断や行動ができる

i2-1:協力し合ってネットワークを使う i3-1:ネットワークは共用のものであるという意識を持って使う i4-1:ネットワークの公共性を意識して行動する⁃掲示板って便利だな ⁃メールを便利に使おう ⁃ブログって何? ⁃掲示板って便利だな ⁃ブログって何? ⁃参加する掲示板は選ぼう

⁃参加する掲示板は選ぼう ⁃チャットでの思わぬトラブル ⁃チャットでの思わぬトラブル ⁃メールを便利に使おう⁃メールを便利に使おう ⁃SNSでの思わぬトラブル ⁃携帯電話っていくら掛かる? ⁃SNSでの思わぬトラブル⁃自慢の投稿 社会では非常識?! ⁃炎上トラブル ⁃自慢の投稿 社会では非常識?! ⁃炎上トラブル⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~ ⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~

分 類 L1:小学校1~2年 L2:小学校3~4年 L3:小学校5~6年 L4:中学校

3.安全への知恵

d

d1 ~ 3:情報社会の危険から身を守るとともに、不適切な情報に対応できる d4:危険を予測し被害を予防するとともに、安全に活用する

d1-1:大人と一緒に使い、危険に近づかない d2-1:危険に出合ったときは、大人に意見を求め、適切に対応する d3-1:予測される危険の内容がわかり、避ける d4-1:安全性の面から、情報社会の特性を理解する⁃やくそくやきまりをまもる ⁃こんなものが出てきたら注意 ⁃こんなものが出てきたら注意 ⁃危険なクリック!掲示板のわな ⁃危険なクリック!掲示板のわな ⁃知らない人との出会いは危険がいっぱい

⁃知らない人との出会いは危険がいっぱい ⁃あぶないリンク、詐欺のわな ⁃あぶないリンク、詐欺のわな ⁃SNSでの思わぬトラブル⁃SNSでの思わぬトラブル ⁃炎上トラブル ⁃炎上トラブル ⁃ネット上で知り合った人とのメッセージ⁃オンラインショッピングの落とし穴 ⁃子どもにスマートフォンを持たせる前に ⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~⁃ネット上で知り合った人とのメッセージ ⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~

d1-2:不適切な情報に出合わない環境で利用する d2-2:不適切な情報に出合ったときは、大人に意見を求め、適切に対応する d3-2:不適切な情報であるものを認識し、対応できる d4-2:トラブルに遭遇したとき、主体的に解決を図る方法を知る⁃子どもが不適切な情報に出合わないために ⁃こんなものが出てきたら注意 ⁃入ってはいけない!「大人向けのページ」 ⁃こんなものが出てきたら注意 ⁃入ってはいけない!「大人向けのページ」 ⁃参加する掲示板は選ぼう ⁃チャットでの思わぬトラブル⁃子どもにスマートフォンを持たせる前に ⁃子どもが不適切な情報に出合わないために ⁃子どもにスマートフォンを持たせる前に ⁃参加する掲示板は選ぼう ⁃チャットでの思わぬトラブル ⁃迷惑メールって、なぜ来るの? ⁃あぶないリンク、詐欺のわな

⁃迷惑メールって、なぜ来るの? ⁃子どもが不適切な情報に出合わないために ⁃SNSでの思わぬトラブル ⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~⁃SNSでの思わぬトラブル ⁃オンラインショッピングの落とし穴⁃子どもにスマートフォンを持たせる前に ⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~

e

e1 ~ 3:情報を正しく安全に利用することに努める e4:情報を正しく安全に活用するための知識や技術を身につける

e2-1:情報には誤ったものもあることに気づく e3-1:情報の正確さを判断する方法を知る e4-1:情報の信頼性を吟味できる⁃その情報、本当かな? ⁃無料オンラインゲームの落とし穴 ⁃その書きこみ、読み手にどう伝わるかな? ⁃知らない人との出会いは危険がいっぱい ⁃その書きこみ、読み手にどう伝わるかな? ⁃知らない人との出会いは危険がいっぱい

⁃その情報、本当かな? ⁃無料オンラインゲームの落とし穴 ⁃その情報、本当かな? ⁃プロフって誰が見てる?⁃ネット上で知り合った人とのメッセージ ⁃無料オンラインゲームの落とし穴 ⁃SNSでの思わぬトラブル

⁃ネット上で知り合った人とのメッセージe1-2:知らない人に、連絡先を教えない e2-2:個人の情報は、他人にもらさない e3-2:自他の個人情報を、第三者にもらさない e4-2:自他の情報の安全な取り扱いに関して、正しい知識を持って行動できる⁃知らない人にれんらく先を教えない ⁃友だちの情報も大切に ⁃知らない人との出会いは危険がいっぱい ⁃あなたの情報 簡単に教えていいの? ⁃友だちの情報も大切に ⁃あなたの情報 簡単に教えていいの? ⁃友だちの情報も大切に

⁃迷惑メールって、なぜ来るの? ⁃知らない人にれんらく先を教えない ⁃知らない人との出会いは危険がいっぱい ⁃迷惑メールって、なぜ来るの? ⁃知らない人との出会いは危険がいっぱい ⁃迷惑メールって、なぜ来るの?⁃プロフって誰が見てる? ⁃SNSでの思わぬトラブル ⁃プロフって誰が見てる? ⁃SNSでの思わぬトラブル⁃ネット上で知り合った人とのメッセージ ⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~ ⁃ネット上で知り合った人とのメッセージ ⁃こんなとき、どうする?~ネットいじめ~

f

f1 ~ 3:安全や健康を害するような行動を抑制できる f4:自他の安全や健康を害するような行動を抑制できる

f1-1:決められた利用の時間や約束を守る f2-1:健康のために利用時間を決め守る f3-1:健康を害するような行動を自制する f4-1:健康の面に配慮した、情報メディアとの関わり方を意識し、行動できる⁃やくそくやきまりをまもる ⁃やくそくやきまりをまもる ⁃無料オンラインゲームの落とし穴 ⁃ネット依存に注意 ⁃無料オンラインゲームの落とし穴 ⁃ネット依存に注意 ⁃アダルトの意味⁃出かけるときのやくそくやきまり ⁃出かけるときのやくそくやきまり ⁃「スマホ依存」に注意 ⁃「スマホ依存」に注意

f3-2:人の安全を脅かす行為を行わない f4-2:自他の安全面に配慮した、情報メディアとの関わり方を意識し、行動できる⁃「ながらスマホ」の危険性 ⁃アダルトの意味 ⁃「ながらスマホ」の危険性

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のストーリーと情報モラル指導モデルカリキュラム対応表

ストーリータイトル 対象学年 道徳対応小学校1~2年 小学校3~4年 小学校5~6年 中学校

こんなものが出てきたら注意 d2-1, d2-2 d3-1, d3-2

入ってはいけない!「大人向けのページ」 d2-2 d3-2

あなたの情報 簡単に教えていいの? e3-2 e4-2 ◯

ブログって何? i3-1 i4-1

危険なクリック!掲示板のわな d3-1, h3-1 d4-1

ダウンロードの落とし穴 c3-3, h3-1 c4-3, h4-1

掲示板って便利だな a2-1, c2-1,i2-1 i3-1

その書きこみ、読み手にどう伝わるかな? a2-1 e3-1 e4-1 ◯

友だちの情報も大切に b2-1, e2-2 e3-2 e4-2 ◯

参加する掲示板は選ぼう d3-2, i3-1 d4-2, i4-1 ◯

チャットでの思わぬトラブル a3-1, c3-1, d3-2,i3-1 d4-2, i4-1 ◯

知らない人との出会いは危険がいっぱい e2-2 d3-1, e3-1, e3-2 d4-1, e4-1, e4-2 ◯

メールを便利に使おう c2-1, i2-1 a3-1, i3-1 i4-1 ◯

チェーンメールを受け取ったら a3-1 a4-1 ◯

迷惑メールって、なぜ来るの? e2-2 d3-2, e3-2 d4-2, e4-2

コンピュータウイルスに注意 g3-1, h3-1 g4-1, h4-1

あぶないリンク、詐欺のわな d3-1 d4-1, d4-2

パスワードはひみつの合言葉 g2-1 g3-1 g4-1

その情報、本当かな? e2-1 e3-1 e4-1 ◯

そのイラスト、使ってもいいの? b2-1 b3-1 b4-2 ◯

ネット依存に注意 f3-1 f4-1 ◯

法律を守ろう「知らなかった」は許されない g3-1 b4-1, b4-2, c4-1

c4-2, g4-1 ◯

アダルトの意味 f4-1 , f4-2

やくそくやきまりをまもる a1-1, d1-1,f1-1 f2-1 ◯

人のつくったものを大切に b1-1 b2-1 ◯

携帯電話っていくら掛かる? c4-3, i4-1 ◯

プロフって誰が見てる? a3-1, e3-2 e4-1, e4-2 ◯

知らない人にれんらく先を教えない e1-2 e2-2 ◯

子どもが不適切な情報に出合わないために 保護者向け d1-2 d2-2 d3-2

無料オンラインゲームの落とし穴 e2-1, f2-1 e3-1, f3-1 e4-1

アップロード・ダウンロードの注意点 c3-1 b4-2, c4-1 ◯

動画投稿サイトへ勝手に投稿 b3-1 b4-1 ◯

ストーリータイトル 対象学年 道徳対応小学校1~2年 小学校3~4年 小学校5~6年 中学校

「ながらスマホ」の危険性 c3-1, c3-2, f3-2 c4-1, c4-2, f4-2 ◯

携帯電話・スマートフォン5つの約束 a3-1, c3-2 a4-1, c4-2 ◯

SNSでの思わぬトラブルa3-1, b3-1, c3-1,c3-2, d3-1, d3-2,e3-2, i3-1

a4-1, d4-1, d4-2,e4-1, e4-2, i4-1 ◯

自慢の投稿 社会では非常識?! a3-1, c3-1, i3-1 a4-1, c4-1, i4-1 ◯

炎上トラブル a3-1, d3-1, i3-1 a4-1, d4-1, i4-1 ◯

出かけるときのやくそくやきまり a1-1, f1-1 a2-1, f2-1 ◯

「スマホ依存」に注意 f3-1 f4-1 ◯

オンラインショッピングの落とし穴 c3-3, d3-1, d3-2 c4-3

未読のままのメッセージ a2-1 , c2-1 a3-1 , c3-1 ◯

子どもにスマートフォンを持たせる前に 保護者向け d1-2 d2-2 d3-1, d3-2

かべにらくがき a1-1, b1-1 a2-1, b2-1 ◯

ネット上で知り合った人とのメッセージ

b3-1, d3-1, e3-1,e3-2

b4-1, d4-1, e4-1,e4-2 ◯

きもちをつたえよう (a2-1) a2-1 ◯

その文章、真似していいの? b4-2

まねしていいの? a1-1, b1-1

こんなとき、どうする?~ネットいじめ~

a3-1 , c3-1 , d3-1,d3-2, e3-2 , i3-1

a4-1 , d4-1, d4-2,e4-2 , i4-1 ◯

※各学年の道徳の教科書に対応したストーリーには、「○」を表示しています。

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自他の権利を尊重し、行動に責任を持つ

第一条 ネット社会でも、生活でも、他の人とのかかわりを大切にしよう。●掲示板って便利だな ●メールを便利に使おう

第二条 友だちや自分の個人情報を大切にしよう。●あなたの情報 簡単に教えていいの?●友だちの情報も大切に ●迷惑メールって、なぜ来るの?●知らない人にれんらく先を教えない

第三条 自分が発信する情報には責任を持とう。●チャットでの思わぬトラブル ●ブログって何?●プロフって誰が見てる? ●かべにらくがき●動画投稿サイトに勝手に投稿 ●自慢の投稿 社会では非常識?!

第四条 発信は受け手の気持ちを考えて、正確に、誠実に。●その書きこみ、読み手にどう伝わるかな?●未読のままのメッセージ ●きもちをつたえよう●こんなとき、どうする?~ネットいじめ~

第五条 著作物は、勝手にコピーしない。●そのイラスト、使ってもいいの? ●人のつくったものを大切に●アップロード・ダウンロードの注意点

第六条 他人の情報を利用するときは、だれの情報かをきちんと書く。 (必要なら許可を得る)●まねしていいの? ●その文章、真似していいの?

情報を正しく安全に利用する

第七条 パスワードは人に教えない、たずねない。●パスワードはひみつの合言葉

第八条 大人のページや危険なページに近づかない。●入ってはいけない!「大人向けのページ」●あぶないリンク、詐欺のわな ●アダルトの意味●こんなものが出てきたら注意 ●危険なクリック!掲示板のわな

第九条 見知らぬ人からのファイルは開かない。 怪しいファイルをダウンロードしない。●コンピュータウイルスに注意 ●ダウンロードの落とし穴

第十条 チェーンメールやバトンは受け取っても、送らない。●チェーンメールを受け取ったら

第十一条子どもだけで、ものを買ったり、売ったりしない。●無料オンラインゲームの落とし穴 ●オンラインショッピングの落とし穴

情報を正しく安全に利用する

第十二条ネットで知り合った人に、子どもだけで会いにいかない。●知らない人との出会いは危険がいっぱい●ネット上で知り合った人とのメッセージ

第十三条言い争いや悪口に巻きこまれたら、一度ネットから離れる。●参加する掲示板は選ぼう ●炎上トラブル●未読のままのメッセージ ●こんなとき、どうする?~ネットいじめ~

第十四条トラブルに巻きこまれたら、一人で悩まず、先生や家の人に相談する。●参加する掲示板は選ぼう ●SNSでの思わぬトラブル●こんなとき、どうする?~ネットいじめ~

第十五条一つの情報だけを信じて判断するのはやめよう。 おかしいと思ったら、別の方法で確かめる。●その情報、本当かな?

健康に気を付けて使う

第十六条ネットの利用時間を決めよう。使い過ぎないよう気を付けよう。●ネット依存に注意 ●「スマホ依存」に注意

第十七条ネットの利用ルールを家族で話し合い、決まったことを守ろう。(守れなかったときはどうするかも決めておく)●携帯電話・スマートフォン5つの約束●法律を守ろう「知らなかった」は許されない●携帯電話っていくら掛かる? ●やくそくやきまりをまもる●「ながらスマホ」の危険性 ●出かけるときのやくそくやきまり

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■疑似体験ストーリーで扱っている課題を疑似体験することができます。授業では、以下のような活用を想定しています。・ 疑似体験を行った後に、関連するムービーを見て理解を深める。・ 疑似体験で見たサイトのどのような点が問題だったのか、どのような点に気をつければ

よいのか、討論する。以下の 4 つのストーリーに疑似体験があります。

●あなたの情報 簡単に教えていいの?【個人情報の収集】プレゼントが当たるというホームページが表示されます。そのページの中には学校名や家族の情報まで記入する欄があります。むやみに個人情報を書き込んでしまうと、その後、たくさんの広告メールが送られてきます。個人情報を入力するページでは、どのような項目を入力すると問題なのかを学びます。

●ダウンロードの落とし穴【ダウンロード】無料でゲームがダウンロードできるホームページが表示されます。「ダウンロード」ボタンをクリックするとダウンロードを確認するメッセージが表示されます。ここで「実行」ボタンをクリックするとダウンロードが始まり、ゲームが実行されます。しかし、ゲームをしている途中で、エラーが発生してコンピューターが停止するシーンに切り替わります。むやみにダウンロードすると、コンピューターに障害が発生する危険があることを学びます。

●迷惑メールって、なぜ来るの?【迷惑メール】迷惑メールに対して、配信不要の手続きをします。迷惑メールには、ランダムに送られているものもあり、返信すると自分のメールアドレスを悪質な業者に伝えてしまう場合があります。配信不要手続きのメールを送ると、たくさんの広告メールが送られてきます。十分に確認せずに、配信不要の手続きをしようとすると、迷惑メールが増える可能性があることを学びます。

■ムービームービーは「導入」「解説」「まとめ」に分かれています。

「導入」が終了すると、ムービーが停止します。話し合いの後、「解説」や「まとめ」に進みます。

シーン一覧では、ムービーの展開を示すキーとなるシーンを表示しています。この一覧の画像をクリックすることで、見たい場所からムービーを再生することができます。

■授業ガイドストーリーのねらい、板書計画、授業の流れ、指導のポイントなどを確認することができます。

2.この教材の構成2.この教材の構成

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●あぶないリンク、詐欺のわな【ワンクリック詐欺】芸能人の秘密の情報を見ることができるホームページが表示されます。「ここをクリック」ボタンをクリックすると、利用料を請求されます。振り込みを求めるメールも届きます。心配になりお金を振り込んだり、問い合わせをしたりするとさらに迷惑なメールが届き、脅迫電話がかかってきます。クリックしただけでお金を不当に請求されるページがあることを学びます。

〈キューブきっず〉シリーズ、〈キューブNext〉シリーズのメール(先生ログイン時)には、情報モラルメール機能がついています。チェーンメールやワンクリック詐欺メールのサンプルが収録されており、そのメールを児童・生徒に送信することができます。本文内のリンクをクリックすると疑似体験コンテンツが起動するものもあります。情報モラルメールでは、メールの差出人名を先生の名前から自由に変更してメールを送信することができます。

キューブの「情報モラルサンプルメール」

 質問メール  依頼メール  お礼メール★個人情報の収集  チェーンメール(1)  チェーンメール(2) 迷惑メール ★ワンクリック詐欺  架空請求★フィッシング詐欺  ねずみ講

メール文例として、以下の 11 本が収録されています。各メールの件名や本文は、クラスの状況に応じて書き換えてご利用ください。★マークのついているものは、メールから疑似体験コンテンツが起動するものです。

■ワークシート授業で使うワークシートを印刷することができます。また、ワークシートの解答例を確認することができます。

■家庭通信ストーリーの学習にあわせて家庭に配布する「家庭通信」を印刷することができます。PDF形式のデータとWord データが収録されています。Word データは、内容を編集することができます。編集する場合は、[ファイルのダウンロード]画面で[保存]ボタンをクリックし、ファイルを保存してから行ってください。

2.この教材の構成

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■情報モラルの十七条「情報モラルの十七条」のポスターは、コンピューター室や教室に掲示して、日ごろから情報モラルの啓発にご利用ください。「情報モラルの十七条」のメニューから、印刷用データが表示できます。配布する際にご利用ください。

「情報モラルの十七条」条文の解説

自他の権利を尊重し、行動に責任を持つ

第一条  ネット社会でも、生活でも、他の人とのかかわりを大切にしよう。第二条  友だちや自分の個人情報を大切にしよう。第三条  自分が発信する情報には責任を持とう。第四条  発信は受け手の気持ちを考えて、正確に、誠実に。第五条  著作物は、勝手にコピーしない。第六条  �他人の情報を利用するときは、だれの情報かをきちんと書く。

(必要なら許可を得る)

解説 「ネットユーザーとしての心構えや基本的な態度」情報社会はだれもがネットのユーザーになる時代です。ネット上では大人も子どもも区別はありません。ここでは、一人のユーザーとしての心構えや基本的なルールを守ろうとする態度について述べています。「知的財産権の尊重」子どもといえども日常生活の中で著作物を利用する機会はたくさんあります。知らず知らずのうちに著作権を侵害してしまうこともしばしば起こりえることです。日ごろから著作権というものを意識させ、子どもたちに知的財産権を尊重することの大切さを教えることが必要です。

2.この教材の構成

情報を正しく安全に利用する

第七条  パスワードは人に教えない、たずねない。第八条  大人のページや危険なページに近づかない。第九条  見知らぬ人からのファイルは開かない。怪しいファイルをダウンロードしない。第十条  チェーンメールやバトンは受け取っても、送らない。第十一条 子どもだけで、ものを買ったり、売ったりしない。第十二条 ネットで知り合った人に、子どもだけで会いにいかない。第十三条 言い争いや悪口に巻きこまれたら、一度ネットから離れる。第十四条 トラブルに巻きこまれたら、一人で悩まず、先生や家の人に相談する。第十五条 一つの情報だけを信じて判断するのはやめよう。おかしいと思ったら、別の方法で確かめる。

解説 「危険な情報や不適切な情報には近づかない」ネットワークの安全な使い方について述べています。ネットワークは便利で快適な生活を送るために欠かせないものです。しかし、その一方で使い方を誤ると、危険で不快な思いをする場合もたくさんあります。経済的な被害だけでなく、身体的な危険も起こりえるのです。ネットワークに関わる事件が毎日のように報道されています。社会的な経験が少ない子どもたちでも、一人のユーザーとして大人と同じ立場でネットワークに参加しなければなりません。様々な罠や落とし穴がネットワークには仕掛けられているなかで、自分の身を守り、危険を回避する基本的な姿勢について述べています。特に第十四条の「トラブルに巻きこまれたら、一人で悩まず、先生や家の人に相談する。」は、子どもたちが危険を回避するための鉄則と言ってもよいでしょう。

「困ったときはコミュニケーション」の姿勢を日ごろから身に付けさせたいものです。「情報の真偽の確認」情報社会はだれでもネットワークへ情報を発信できる社会です。これは、裏を返せば不確かな情報がネットワーク上にあふれていることでもあります。ネット社会をこれから生きていく子どもたちが、必要な情報を受け取ってより快適で豊かな生活を送るためには、適切な情報を選択する能力が求められます。第十五条の「一つの情報だけを信じて判断するのはやめよう。おかしいと思ったら、別の方法で確かめる。」は未来を生きる子どもたちへの願いです。

健康に気を付けて使う

第十六条  ネットの利用時間を決めよう。使い過ぎないよう気を付けよう。第十七条  �ネットの利用ルールを家族で話し合い、決まったことを守ろう。

(守れなかったときはどうするかも決めておく)

解説 「日ごろから守るべき基本的なルールや約束」日ごろから気を付けなければならないことや、家庭での約束などについて述べています。子どもたちには日々安全を意識してネットワークに接してもらいたいと考えています。

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3.この教材を活用した授業展開例導入を見る

考えよう

解説を見る

まとめを見る

家庭通信を配布    約3~4分「導入」を見ます。主人公が身近で起こりそうなトラブルに巻き込まれます。(問題提起型)・ 解説を交えながら展開する解説型もあります。・ 「疑似体験」が用意されている教材では、これを導入に利用することもできます。

「導入」が終わるとムービーは一旦停止します。「導入」で提示された問題について、考えたり話しあったりします。発問例は授業ガイドやワークシートに掲載されています。ワークシートは印刷用データが用意されています。

    約1~2分「導入」で提起された問題について、わかりやすく解説します。「解説」を見た後で考える発問がワークシートに用意されている場合もあります。

これまでの学習をまとめます。「まとめ」を見た後で考える発問がワークシートに用意されている場合もあります。

授業時間にあわせて展開も工夫してください。[短 時 間 で] 導入 ⇒ 考えよう(1分) ⇒ 解説 ⇒ まとめ[じっくりと] 導入 ⇒ 考えよう(20 分) ⇒ 解説 ⇒ まとめ

家庭と連携して指導するために、その教材に対応した「家庭通信」を印刷して配布します。

日ごろから意識を高めよう

3.この教材を活用した授業展開例

「まとめ」が終わった後は、教室に掲示された「情報モラルの十七条」のポスターに目を向け、「今日の授業で、身につけた内容は、何条にあたるでしょうね?」と発問してみましょう。条文の内容が明確になり、子どもたちの理解が深まります。条文とストーリーの対応は、「情報モラルの十七条」のメニューで確認できます。

情報モラルの十七条

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代 表 永野和男 聖心女子大学 名誉教授

    石原一彦 岐阜聖徳学園大学 教授※

    榎本竜二 東京都立江東商業高等学校 教諭※

    小田和美 東京女子体育大学 准教授※

    高橋邦夫 千葉学芸高等学校 校長※

    中村武弘 三重県教育委員会事務局研修企画・支援室 主幹兼研修主事※

    和田 泉 柏崎市立枇杷島小学校 教諭※

※(所属は 2009 年製品発売時のもの)

「あんしん・あんぜん�情報モラル オンライン」制作・著作

2021.1-第24版

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