fs2-2 썎 v [ ݊ [ h])

1

地域医療連携室業務と

期待役割・教育研修

～済生会新潟第二病院の事例から～

地域医療連携室業務と

期待役割・教育研修

～済生会新潟第二病院の事例から～

済生会新潟第二病院

地域医療連携室

斎川克之

済生会新潟第二病院


斎川克之

第14回日本医療マネジメント学会学術総会20121013フリートークセッション2

Saiseikai Niigata Daini Hospital

所所所所在在在在地地地地：：：：新潟県新潟市西区寺地新潟県新潟市西区寺地新潟県新潟市西区寺地新潟県新潟市西区寺地２８０２８０２８０２８０－－－－７７７７

開設年月日開設年月日開設年月日開設年月日：：：：1991199119911991年年年年（（（（平成平成平成平成3333年年年年））））7777月月月月1111日日日日

病院種別病院種別病院種別病院種別：：：：地域医療支援病院地域医療支援病院地域医療支援病院地域医療支援病院、、、、臨床研修病院臨床研修病院臨床研修病院臨床研修病院、、、、

地域地域地域地域がんがんがんがん診療連携拠点病院診療連携拠点病院診療連携拠点病院診療連携拠点病院、、、、災害拠点病院災害拠点病院災害拠点病院災害拠点病院

地域周産期母子医療地域周産期母子医療地域周産期母子医療地域周産期母子医療センターセンターセンターセンター、、、、DPCDPCDPCDPC導入病院導入病院導入病院導入病院

施設基準等施設基準等施設基準等施設基準等：：：：入院基本料入院基本料入院基本料入院基本料（（（（7:17:17:17:1入院基本料入院基本料入院基本料入院基本料））））

許可病床数許可病床数許可病床数許可病床数：：：：427427427427床床床床（（（（ICUICUICUICU４４４４床含床含床含床含むむむむ））））

診診診診療療療療科科科科：：：：19191919診療科診療科診療科診療科


１１１１日平均患者数日平均患者数日平均患者数日平均患者数：：：：外来外来外来外来 9999３０３０３０３０....４４４４人人人人、、、、入院入院入院入院 3333４８４８４８４８....９９９９人人人人

病床稼動率病床稼動率病床稼動率病床稼動率：：：：８４８４８４８４....７７７７％％％％

平均在院日数平均在院日数平均在院日数平均在院日数：：：：13.13.13.13.２２２２日日日日

紹介率紹介率紹介率紹介率：：：：7777２２２２....１１１１％％％％

逆紹介率逆紹介率逆紹介率逆紹介率：：：：７７７７７７７７....８８８８％％％％（（（（平成平成平成平成2222３３３３年度実績年度実績年度実績年度実績））））

昭和62年6月新潟市医師会セミオープンシステム開始

（当時公的４病院でスタート）

平成5年 /6年病診連携推進事業（新潟県モデル事業）

平成11年院内にオープンシステム委員会を設置

平成12年4月診療報酬改定⇒病診連携推進（機能分化推進）

平成12年7月 3医師会と協定締結（医師会との共同事業）

オープンシステム稼働

平成13年4月開放型病院の認可（厚生労働省）

⇒登録医との連携強化(20床)

平成14年8月地域医療支援病院の承認（新潟県）


病院ー診療所外来形態

診

診

診

診

診

診

かかりつけ医機能の推進と強化

医療機関相互の役割分担推進


診


地域医療支援病院のミッション


� 紹介患者への医療提供

� 病院機能の共同利用（病床／機器）

� 医療従事者の研修体制整備

� 救急医療への対応

� 地域の医療連携ネットワーク構築

2


当院の地域連携部門

地域医療部


がん相談支援センター

医療福祉部

医療相談室

患者の声相談室

（MSW・退院調整看護師長）

（MSW）

紹介患者の受け入れ窓口、医療連携における体

制整備（ミーティング・研修会の企画運営）

患者への総合相談窓口

（SW3人・看護師2人・事務2人）

（MSW・事務員）

配置職員

ソーシャルワーカー：３人

看護師：２人

事務員：２人

役割・ミッション

１）患者さん主体の調整をする

２）地域における医療連携の円滑な運営のため、院内外

における医療連携をコーディネートする

３）スムーズな双方向の医療連携を実現する

⇒地域からの信頼の指標となる紹介率アップと

逆紹介率アップ



地域医療連携室の変遷


年年年年イベントイベントイベントイベント職員構成職員構成職員構成職員構成備考備考備考備考

平成12年地域医療連携室開設ＳＷ2名相談室兼務

平成13年勤務異動連携室専任

平成 1年看護師配置ＳＷ2名・看護師1名増員

平成17年事務員配置ＳＷ2名・看護師1名・

事務員1名

増員

平成19年4月組織改変

平成20年1月看護師ＳＷ2名・事務員1名減員

平成20年4月ＳＷ配置ＳＷ3名・事務員1名増員

平成看護師配置ＳＷ3名・看護師1名・

事務員1名

増員

平成23年11月看護師配置ＳＷ3名・看護師2名・

事務員1名

増員

平成24年9月事務員配置ＳＷ3名・看護師2名・

事務員2名

増員

連携室スタッフとして

多職種の構成となった今、それぞれの職種とキャ

リアに応じた対応が必要、連携室業務の見える化

が必須！

連携室スタッフの役割と教育とは？

地域医療支援病院の連携室として、幅広い知識

と対応が必要。


当院におけるＳＱＭの取り組み

◯開始：2010年4月

➡ISO9001と医療機能評価の融合により、

管理体制を強化

◯病院アクションプランと部署別の目標管理

➡アクションプランとPDCAサイクル


アクションプラン、ドキュメント

管理、課業一覧、期待役割・教育

研修の体系化

3

難易度定義内容

A 単純定型/補助上級者の直接指示、指導を受けて行う。所定の手順や方法に従って行う繰り返し業務。

B 定型/熟練標準的な処理手順・方法が決められている。軽度の判断を要し不明点は上司の指示を受ける。

C 判断/指導/監督

要点指示を受けて行うが、非定型で条件的変化がある。概括的なやり方はあるが判断を必要

とする。

D 企画/管理

条件変化の多い非定型的業務や改善立案業務。方針に沿って自己裁量で遂行し応用判断を

要する。

E 政策/調整/決断包括的指示のみの政策調整業務。高いレベルの企画・分析・応用が求められる。

等級役職

Ⅰ 1年目

Ⅱ 2～5年目

Ⅲ 6年目～

Ⅳ 主任

Ⅴ 係長

Ⅵ 室長（補佐）

定義内容

△ 援援援援（援助を受けてできる）

指導や援助を受けながら一定の範囲でミス無くできる。ごく部分的

な実施責任を担うことができる。

○ 独独独独（独力でできる）

指導や援助が無くても独力でミス無く業務遂行ができる。部分的な

実施責任を負うことができる。

◎ 完完完完（完全にできる）

状況の変化にも対応でき最終実施責任を終える。広い範囲で部下・

後輩の指導ができる

難易度

経験年数等級別習熟度


判断の指標


地域医療連携室業務一覧(2010.4～)


オープンシステム業務一覧職種を超えた共通言語


ＳＷ

事務

看護師

共通の研修体制

医療福祉連携講習会

等級役職地域医療連携室教育研修

Ⅵ 室長（補佐）

・病院のビジョンを室員に浸透させる・医療福祉連携講習会

・医療連携の視点から病院経営への提言を行う・日本医療マネジメント学会医療連携分科会

・医療連携に係る内部統制システムを適正に運用する・全国連携室ネットワーク連絡会

・医療連携のあるべき姿を室員に示す・新潟医療連携実務者ネットワーク

・地域における医療連携を統括的にマネジメントする

・室の労務コンプライアンスを遵守する

ⅴ 係長

・医療連携の重点施策を達成する・医療福祉連携講習会

・室長の示す医療連携のあるべき姿を実践する・日本医療マネジメント学会医療連携分科会

・連携医療機関と共に連携ネットワークを構築できる・全国連携室ネットワーク連絡会

・部下を育成する・新潟医療連携実務者ネットワーク

Ⅳ 主任

・室長の示す医療連携のあるべき姿を実践する・医療福祉連携講習会

・医療連携における会議・研修会の企画運営を完遂できる・日本医療マネジメント学会医療連携分科会

・部下を育成する・全国連携室ネットワーク連絡会

・新潟医療連携実務者ネットワーク

Ⅲ 6年目～

・医療連携における調整業務の中心的な役割を担う・医療福祉連携講習会

・医療連携業務の全般において、独自で判断でき（改善）提案できる・日本医療マネジメント学会医療連携分科会

・全国連携室ネットワーク連絡会


Ⅱ ２～５年目

・地域における当院の役割を理解する・医療福祉連携講習会

・指示に従い、医療連携における調整業務を正確に処理する・日本医療マネジメント学会医療連携分科会

・指示に従い、医療連携推進業務を積極的に実践する・全国連携室ネットワーク連絡会


Ⅰ 1年目

・地域における当院の役割を理解する・全国連携室ネットワーク連絡会

・指示に従い、医療連携における調整業務を正確に処理する・新潟医療連携実務者ネットワーク

期待役割と教育研修

Saiseikai Niigata Daini Hospital Saiseikai Niigata Daini Hospital

アクションプラン

23232323年度年度年度年度アクションプランのアクションプランのアクションプランのアクションプランの反省反省反省反省とととと24242424年度年度年度年度アクションプランについてアクションプランについてアクションプランについてアクションプランについて

23232323年度年度年度年度はははは、、、、がんがんがんがん地域連携地域連携地域連携地域連携パスのパスのパスのパスの運用強化運用強化運用強化運用強化・・・・逆紹介逆紹介逆紹介逆紹介のののの推進推進推進推進などなどなどなど医療連携医療連携医療連携医療連携のののの質評価質評価質評価質評価のののの活動活動活動活動をををを積極的積極的積極的積極的にににに行行行行えたえたえたえた。。。。24242424年度年度年度年度はははは、、、、これまでにこれまでにこれまでにこれまでに当院当院当院当院がががが取取取取りりりり組組組組んできたんできたんできたんできた医療連携医療連携医療連携医療連携のののの取取取取りりりり組組組組みをみをみをみを生生生生

かしかしかしかし、、、、次年度次年度次年度次年度にににに行行行行われるわれるわれるわれる医療計画医療計画医療計画医療計画のののの見直見直見直見直しをしをしをしを見据見据見据見据ええええ、、、、地域医療支援病院地域医療支援病院地域医療支援病院地域医療支援病院としてのとしてのとしてのとしての医療連携医療連携医療連携医療連携のありのありのありのあり方方方方におけるにおけるにおけるにおける体制強化体制強化体制強化体制強化「「「「地域地域地域地域におけるにおけるにおけるにおける連携連携連携連携ネットワークのネットワークのネットワークのネットワークの強化強化強化強化」「」「」「」「機能機能機能機能のののの違違違違うううう病院間病院間病院間病院間のののの

役割分担役割分担役割分担役割分担のののの強化強化強化強化」「」「」「」「疾患別疾患別疾患別疾患別のののの連携連携連携連携ネットワークのネットワークのネットワークのネットワークの強化強化強化強化」」」」のののの三三三三つのつのつのつの柱柱柱柱をををを掲掲掲掲げるげるげるげる。。。。

活動テーマ活動テーマ活動テーマ活動テーマ

成果尺度成果尺度成果尺度成果尺度目標値目標値目標値目標値

中間報告中間報告中間報告中間報告※※※※ 最終報告最終報告最終報告最終報告

担当者担当者担当者担当者いつまでにいつまでにいつまでにいつまでに

利

用

者

利

用

者

利

用

者

利

用

者

紹介患者数増加（オープンシステム）（信頼の指標）

紹介件数

外来3,000件・入

院1,100件

外来1,045・入院444

連携室一同 24年度中

逆紹介の推進（各科からの依頼を受け、医療機関を紹介、逆紹介を

希望する医療機関を把握）

件数 300件

165件

佐藤・秋山 24年度中

財

務

財

務

財

務

財

務

オープンシステムの件数増加による財務への貢献

連携室一同 24年度中

質質質質

・

プ

ロ

セ

ス

・

プ

ロ

セ

ス

・

プ

ロ

セ

ス

・

プ

ロ

セ

ス

地域連携ネットワーク構築の後押し（地域における連携ネットワーク

強化）

開催

西区における地域連携

ネットワーク構築に向け活

動。7月13日新潟市保健

所来院され打合せを行う。

7月19日田沢内科医院に

訪問し打合せを行う。斎川・齋藤 24年度中

病病連携会議の再構築（機能の違う病院間の役割分担強化）

開催西区の地域連携ネットワー

クの動きに合わせ、病病

連携体制の強化を図る。

斎川・大澤 24年度中

地域連携クリニカルパス作成の後押し（疾患別連携ネットワーク強

化）

構築/運用

心不全・心房細動地域連

携パス検討中。佐藤・秋山 24年度中

新潟医療連携実務者ネットワークへの参加（急性期病院間の機能分

担）

参加

秋季の開催時に参加予定。

斎川・佐藤・大澤・

齋藤・秋山

24年度中

4

活動テーマ活動テーマ活動テーマ活動テーマ

成果尺度成果尺度成果尺度成果尺度目標値目標値目標値目標値

中間報告中間報告中間報告中間報告※※※※ 最終報告最終報告最終報告最終報告

担当者担当者担当者担当者いつまでにいつまでにいつまでにいつまでに

刷

新

刷

新

刷

新

刷

新

医療福祉連携士講習会の受講

受講

斎川が昨年に引き

続き受講中

斎川・秋山 24年度中

医療連携協力機関マップのリニューアル

リニューアルの

実施

現在、作業進行中

連携室一同 24年度上半期

医療連携先進地域への実地研修

実施

現在、検討中。

斎川・佐藤・大

澤・齋藤・秋山

24年度中

日本医療マネジメント学会（新潟県支部含め）・研修会への参加

参加・発表

10月12日開催、参

加・発表予定。

斎川・佐藤・大

澤・齋藤・秋山

24年度中

全国連携室network連絡会への参加

参加・発表

4月21日に開催さ

れ、斎川が参加

斎川・齋藤 2４年度中

※数値は7月31日現在


アクションプラン

まとめ

当院では、地域医療支援病院の連携室の

役割として、先にお示しした業務一覧と

経験年数・役職に応じた期待役割・教育

研修体制に基づき業務を行っています。


みなさんの病院では、連携室の業務役割

と教育体制はどうされていますか？

ご清聴ありがとうございました。

fs2-2 썎 v [ ݊ [ h])

Documents