fujitsu storage eternus multipath driver v2 ユーザーズガ …...• suse...

143
FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド P2U3-0031-19Z0 Linux 版)

Upload: others

Post on 03-Aug-2020

2 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2ユーザーズガイド

P2U3-0031-19Z0

(Linux 版)

Page 2: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel
Page 3: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

はじめに

本書は、FUJITSU Storage ETERNUS ハイブリッドストレージシステム、ETERNUS ディスクストレー

ジシステム、および ETERNUS オールフラッシュアレイ(以降、特に区別のない限り、ストレージシ

ステムと表記します)のパス制御や接続状態を管理する「ETERNUS Multipath Driver」(以降、マルチ

パスドライバと表記します)ソフトウェアの説明書です。

マルチパスドライバの機能、運用方法、および保守について説明しています。本書は、ストレージシステムを接続する Linux のシステム管理者を対象に書かれています。

本製品の 新情報(サポート機種・OS や留意事項)については、以下の URL の『FUJITSU StorageETERNUS Multipath Driver V2 (Linux 版)サポート情報』を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/第 19 版

2020 年 2 月

本書の内容と構成

本書は、以下に示す 10 章と付録から構成されています。

● 第 1 章 マルチパスドライバとは

マルチパスドライバの特長、接続形態、および機能について説明します。

● 第 2 章 マルチパスドライバでの運用

マルチパスドライバでシステムを運用する方法について説明します。

● 第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場

合)

使用 OS が RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 の場合の、FC/FCoE 接続におけるマルチパ

スの構成変更手順について説明します。

● 第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接

続の場合)

使用 OS が RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 の場合の、FC/FCoE 接続におけるマ

ルチパスの構成変更手順について説明します。

● 第 5 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で iSCSI 接続の場合)

使用 OS が RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 の場合の、iSCSI 接続におけるマルチパスの

構成変更手順について説明します。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

3

Page 4: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

はじめに

● 第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

使用 OS が RHEL5, SLES9, SLES10 の場合の、iSCSI 接続におけるマルチパスの構成変更手順につ

いて説明します。

● 第 7 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で SAS 接続の場合)

使用 OS が RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 の場合の、SAS 接続におけるマルチパスの

構成変更手順について説明します。

● 第 8 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES10 で SAS 接続の場合)

使用 OS が RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES10 の場合の、SAS 接続におけるマルチパスの構

成変更手順について説明します。

● 第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

マルチパスドライバ使用時の注意点について説明します。

● 第 10 章 コマンドリファレンス

マルチパスドライバの機能を制御するコマンドについて説明します。

付録として、「syslog メッセージ」について記載しています。

関連マニュアルについて

本書の関連マニュアルについては、以下の URL から各ストレージシステムのマニュアルを参照してく

ださい。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/manual/

商標について

• Linux ® は、米国及びその他の国における Linus Torvalds の登録商標です。

• Red Hat は米国およびその他の国において登録された Red Hat, Inc. の商標です。

• SUSE は米国および日本における Novell, Inc. の登録商標です。

• Intel、インテル、Itanium、Intel ロゴ、Intel Itanium ロゴは、アメリカ合衆国およびその他の国に

おける Intel Corporation またはその子会社の商標または登録商標です。

• その他一般に、会社名、製品名、サービス名は各社の商標または登録商標です。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

4

Page 5: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

はじめに

本書の表記について

■ 製品名の表記

• Red Hat Enterprise Linux に関しては、以下のように略記しています。

• SUSE Linux Enterprise Server に関しては、以下のように略記しています。

• ストレージシステムの各モデルを総称する場合は、以下のように表記しています。

正式名 略記

Red Hat Enterprise Linux 8 RHEL8

Red Hat Enterprise Linux 7 RHEL7

Red Hat Enterprise Linux 6 RHEL6

Red Hat Enterprise Linux 5 RHEL5

Red Hat Enterprise Linux AS v.4 RHEL-AS4

Red Hat Enterprise Linux ES v.4 RHEL-ES4

正式名 略記

SUSE Linux Enterprise Server 12 SLES12

SUSE Linux Enterprise Server 11 SLES11

SUSE Linux Enterprise Server 10 SLES10

SUSE Linux Enterprise Server 9 SLES9

対象モデル 表記

ETERNUS AF150 S3/AF250 S3/AF650 S3 ETERNUS AF series, ETERNUS DX200F

ETERNUS AF/DX

ETERNUS AF250 S2/AF650 S2

ETERNUS AF250/AF650

ETERNUS DX200F

ETERNUS DX60 S5/DX100 S5/DX200 S5 ETERNUS DX S5 series

ETERNUS DX500 S5/DX600 S5/DX900 S5

ETERNUS DX60 S4/DX100 S4/DX200 S4 ETERNUS DX S4 series

ETERNUS DX500 S4/DX600 S4

ETERNUS DX8900 S4

ETERNUS DX60 S3/DX100 S3/DX200 S3 ETERNUS DX S3 series

ETERNUS DX500 S3/DX600 S3

ETERNUS DX8700 S3/DX8900 S3

ETERNUS DX60 S2/DX80 S2/DX90 S2 ETERNUS DX S2 series

ETERNUS DX410 S2/DX440 S2

ETERNUS DX8100 S2/DX8700 S2

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

5

Page 6: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

はじめに

■ 本文中の表記

• Host Bus Adapter とは、ストレージシステムを接続するために Linux サーバに搭載する Fibre Channel カード、Serial Attached SCSI(SAS)カード、Converged Network Adapter(CNA)な

どのことです。本書では、「HBA」と表記しています。

• ネットワークインターフェースカードを「NIC」と表記しています。

• ストレージシステムの Channel Adapter を「CA」と表記しています。

• ストレージシステムの Controller Module を「CM」と表記しています。

• 以下のソフトウェアを「ETERNUS Web GUI」と表記しています。

- ストレージシステムの標準機能で動作する Web ベースの GUI 管理ツール

- 一部のストレージシステムに添付されている ETERNUSmgr

■ 本文中の記号

本文中のマークについて、以下に示します。

高度な安全性が要求される用途への使用について

本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう設計・製造されたものではございません。お客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使用しないでください。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談ください。

お使いになるときに注意していただきたいことを記述しています。注意が守られない場合、当製品や利用者のデータ破壊などの損害が起こる危険性があります。必ずお読みください。

操作や説明に関する補足事項を記述しています。必要に応じてお読みください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

6

Page 7: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

更新履歴

以下に、マルチパスドライバの各版数における変更内容を示します。

すべてのサポート OS において、FC 接続をサポートしています。

                                        (1/5)

マルチパスドライバの 新情報(サポート機種・OS や留意事項)については、以下の URL の『FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 (Linux 版)サポート情報』を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

版数 変更内容

V2.0L01(2005 年 5 月)

初版

V2.0L02(2005 年 10 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86) Update 1

- Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for x86) Update 1

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for EM64T) Update 1

- Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for EM64T) Update 1

V2.0L03(2006 年 6 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86) Update 2

- Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for x86) Update 2

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for EM64T) Update 2

- Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for EM64T) Update 2

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium) Update 2

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86) Update 3

- Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for x86) Update 3

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for EM64T) Update 3

- Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for EM64T) Update 3

- SUSE Linux Enterprise Server 9 for x86 Service Pack 3

- SUSE Linux Enterprise Server 9 for EM64T Service Pack 3

- SUSE Linux Enterprise Server 9 for Itanium Processor Family Service Pack 3

• 以下のストレージシステムをサポート

- ETERNUS4000 モデル 80, 100, 300, 500

- ETERNUS8000 モデル 700, 900, 1100, 2100

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

7

Page 8: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

                                        (2/5)

版数 変更内容

V2.0L10(2007 年 2 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86) Update 4

- Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for x86) Update 4

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for EM64T) Update 4

- Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for EM64T) Update 4

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium) Update 4

- SUSE Linux Enterprise Server 9 for x86 Service Pack 2

- SUSE Linux Enterprise Server 9 for EM64T Service Pack 2

- SUSE Linux Enterprise Server 9 for Itanium Processor Family Service Pack 2

V2.0L11(2007 年 5 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.5 for x86)

- Red Hat Enterprise Linux ES (4.5 for x86)

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.5 for EM64T)

- Red Hat Enterprise Linux ES (4.5 for EM64T)

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.5 for Itanium)

- Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)

- Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)

- Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel Itanium)

V2.0L12(2008 年 1 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.6 for x86)

- Red Hat Enterprise Linux ES (4.6 for x86)

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.6 for EM64T)

- Red Hat Enterprise Linux ES (4.6 for EM64T)

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.6 for Itanium)

- Red Hat Enterprise Linux 5.1 (for x86)

- Red Hat Enterprise Linux 5.1 (for Intel64)

- Red Hat Enterprise Linux 5.1 (for Intel Itanium)

- SUSE Linux Enterprise Server 9 for x86 Service Pack 4

- SUSE Linux Enterprise Server 9 for EM64T Service Pack 4

- SUSE Linux Enterprise Server 9 for Itanium Processor Family Service Pack 4

- SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 1 for x86

- SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 1 for EM64T

- SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 1 for Itanium Processor Family

• Red Hat Enterprise Linux 5 の Driver Update Program に対応

• 以下のストレージシステムをサポート

- ETERNUS2000

• Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86) Update 4、Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for x86) Update 4 においてクラスタリングソフトウェア LifeKeeper をサポート

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

8

Page 9: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

                                        (3/5)

版数 変更内容

V2.0L13(2009 年 6 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.7 for x86)

- Red Hat Enterprise Linux ES (4.7 for x86)

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.7 for EM64T)

- Red Hat Enterprise Linux ES (4.7 for EM64T)

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.7 for Itanium)

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.8 for x86)

- Red Hat Enterprise Linux ES (4.8 for x86)

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.8 for EM64T)

- Red Hat Enterprise Linux ES (4.8 for EM64T)

- Red Hat Enterprise Linux AS (4.8 for Itanium)

- Red Hat Enterprise Linux 5.2 (for x86)

- Red Hat Enterprise Linux 5.2 (for Intel64)

- Red Hat Enterprise Linux 5.2 (for Intel Itanium)

- Red Hat Enterprise Linux 5.3 (for x86)

- Red Hat Enterprise Linux 5.3 (for Intel64)

- Red Hat Enterprise Linux 5.3 (for Intel Itanium)

- SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 2 for x86

- SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 2 for EM64T

- SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 2 for Itanium Processor Family

• 以下の OS で SAS 接続をサポート

- Red Hat Enterprise Linux AS(4.7 以降)

- Red Hat Enterprise Linux ES(4.7 以降)

- Red Hat Enterprise Linux 5(Update 3 以降)

• 以下の OS で iSCSI 接続をサポート

- SUSE Linux Enterprise Server 9(Service Pack 3 以降)

• 以下のストレージシステムをサポート

- ETERNUS DX60 FC モデル

- ETERNUS DX80 FC モデル

- ETERNUS4000 モデル 400, 600

- ETERNUS8000 モデル 800, 1200, 2200

V2.0L14(2009 年 11 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 5.4 (for x86)

- Red Hat Enterprise Linux 5.4 (for Intel64)

- Red Hat Enterprise Linux 5.4 (for Intel Itanium)

• 以下のストレージシステムをサポート

- ETERNUS DX60 SAS モデル

- ETERNUS DX80 SAS モデル

- ETERNUS DX90

- ETERNUS DX400 series

- ETERNUS DX8000 series

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

9

Page 10: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

                                        (4/5)

版数 変更内容

V2.0L20(2010 年 4 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 5.5 (for x86)

- Red Hat Enterprise Linux 5.5 (for Intel64)

- Red Hat Enterprise Linux 5.5 (for Intel Itanium)

- SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 3 for x86

- SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 3 for EM64T

- SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 3 for Itanium Processor Family

• 以下の OS で iSCSI 接続をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 5(Update 4 以降)

- SUSE Linux Enterprise Server 10(Service Pack 2 以降)

• 以下のストレージシステムをサポート

- ETERNUS DX60 iSCSI モデル

- ETERNUS DX80 iSCSI モデル

V2.0L21(2011 年 2 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86)

- Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64)

- SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 1 for x86

- SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 1 for EM64T

• 以下の OS で SAS 接続をサポート

- SUSE Linux Enterprise Server 10(Service Pack 3 以降)

V2.0L22(2011 年 6 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 6.1 (for x86)

- Red Hat Enterprise Linux 6.1 (for Intel64)

• 以下の OS で 6G SAS 接続をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 5(Update 3 以降)

- Red Hat Enterprise Linux 6

- SUSE Linux Enterprise Server 10(Service Pack 3 以降)

- SUSE Linux Enterprise Server 11(Service Pack 1 以降)

V2.0L23(2012 年 6 月)

• 以下の OS をサポート

- SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 2 for x86

- SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 2 for EM64T

• 以下の OS で EFI ブートをサポート

- SUSE Linux Enterprise Server 11(Service Pack 1 以降)

V2.0L24(2013 年 2 月)

• 以下の OS で LifeKeeper をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 5(Update 8 以降)

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

10

Page 11: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

                                        (5/5)

版数 変更内容

V2.0L25(2013 年 10 月)

• 以下の OS をサポート

- SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 3 for x86

- SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 3 for EM64T

• 以下の OS で TPG Referrals 機能をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 5

- Red Hat Enterprise Linux 6

- SUSE Linux Enterprise Server 10(Service Pack 1 以降)

- SUSE Linux Enterprise Server 11(Service Pack 1 以降)

詳細は『ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド ETERNUS DX80 S2/DX90 S2, ETERNUS DX410 S2/DX440 S2, ETERNUS DX8100 S2/DX8700 S2 ディスクアレイ

用』(第 10 版以降)を参照

V2.0L26(2014 年 10 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)

• 以下の OS で Storage Cluster 機能をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 5

- Red Hat Enterprise Linux 6

- Red Hat Enterprise Linux 7

- SUSE Linux Enterprise Server 10(Service Pack 1 以降)

- SUSE Linux Enterprise Server 11(Service Pack 1 以降)

V2.0L27(2015 年 7 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 7.1 (for Intel64)

- SUSE Linux Enterprise Server 12 for EM64T

• 以下の OS で UEFI Secure Boot 機能をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 7.1詳細は『FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 (Linux 版)サポート情報』

を参照

• 以下のストレージシステムをサポート

- ETERNUS DX8700 S3

- ETERNUS DX8900 S3

V2.0L28(2017 年 9 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 7.4 (for intel64)

V2.0L29(2018 年 5 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 7.5 (for intel64)

V2.0L30(2020 年 2 月)

• 以下の OS をサポート

- Red Hat Enterprise Linux 8.1 (for intel64)(Red Hat Enterprise Linux 8.0 はサポートしません)

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

11

Page 12: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

非互換情報

本製品の非互換情報について説明します。

■ V2.0L03 での変更点

● 非互換の概要

デバイスからの応答が Illegal Request の場合、DID_SOFT_ERROR に変更していましたが、変更

しないように修正しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響修正前に DID_SOFT_ERROR が返っていた I /O のうち、I l legal Request が原因の

DID_SOFT_ERROR については、Illegal Request が返るようになります。

● 非互換の概要

一部のメッセージのエラーレベル文字列をNOTICE以下からWARNING以上にし、一部をWARNING以上から NOTICE 以下に変更しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響エラーレベルを含めてメッセージ監視を行っている場合に影響があります。

版数 非互換の内容

V2.0L02 以前 デバイスからの応答が Illegal Request の場合、DID_SOFT_ERROR に変更する。

V2.0L03 デバイスからの応答が Illegal Request の場合、DID_SOFT_ERROR に変更しな

い。

版数 非互換の内容

V2.0L02 以前 監視対象とすべきメッセージのエラーレベル文字列と監視対象とすべきでないメッセージのエラーレベル文字列に WARNING と NOTICE が混在。

V2.0L03 監視対象とすべきメッセージのエラーレベル文字列を WARNING 以上に、監視対

象とすべきでないメッセージのエラーレベル文字列を NOTICE 以下に変更。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

12

Page 13: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

■ V2.0L10 での変更点

● 非互換の概要

udev 機能の by-path 名が作成されません。by-id 名を使用してください。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響udev 機能の by-path 名が使用できません。by-id 名を使用してください。

■ V2.0L11 での変更点

● 非互換の概要

mpdconfig -s コマンドで、udev 使用有無の問い合わせを廃止しました。

- 非互換の対象mpdconfig コマンド

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響問い合わせ以外の動作に影響はありません。

■ V2.0L12 での変更点

● 非互換の概要

ETERNUS2000 の Max Throttle のデフォルト値を 256 から 40 に変更しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響ETERNUS2000 接続時は、 初に ETERNUS2000 を認識したあとに、デフォルト値が 256 から

40 に変更になります。

版数 非互換の内容

V2.0L03 以前 by-path 名が作成される。

V2.0L10 by-path 名が作成されない。

版数 非互換の内容

V2.0L10 以前 mpdconfig -s コマンドで、udev 使用有無の問い合わせを行う。

V2.0L11 mpdconfig -s コマンドで、udev 使用有無の問い合わせを行わない。

版数 非互換の内容

V2.0L11 以前 ETERNUS2000 の Max Throttle のデフォルト値は 256。

V2.0L12 ETERNUS2000 の Max Throttle のデフォルト値は 40。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

13

Page 14: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

● 非互換の概要

ETERNUS8000, ETERNUS6000, ETERNUS4000 モデル 300, 500 の Max Throttle 設定を自動化し

ました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響ETERNUS8000, ETERNUS6000, ETERNUS4000 モデル 300, 500 接続時は mpdconfig -m コマ

ンドによる Max Throttle 設定は必要ありません。

■ V2.0L13 での変更点

● 非互換の概要

認識順序設定できる装置台数の 大数を 20 台から 32 台に変更しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ、mpdconfig コマンド

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響ストレージシステムを 32 台まで認識順序設定できるようになります。33 台以上のストレージシ

ステムを認識した状態で、mpdconfig -s コマンドを実行すると以下のエラーメッセージを出力し

ます。

版数 非互換の内容

V2.0L11 以前 ETERNUS8000, ETERNUS6000, ETERNUS4000 モデル 300, 500 の Max Throttle設定は手動で実施。

V2.0L12 ETERNUS8000, ETERNUS6000, ETERNUS4000 モデル 300, 500 の Max Throttle設定は自動で実施。

版数 非互換の内容

V2.0L12 以前 認識順序設定できる装置台数の 大数を 20 台。

V2.0L13 認識順序設定できる装置台数の 大数を 32 台。

Cannot setup because the number of devices is greater than 32.

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

14

Page 15: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

● 非互換の概要

ストレージシステムの活性ファームウェア交換に関するメッセージを追加しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響エラーメッセージ監視を行っている場合に、追加したメッセージを期待どおりに監視できない可能性があります。なお、富士通製ミドルウェアによるメッセージ監視機能には影響ありません。

● 非互換の概要

I/O エラー関連のエラーメッセージを新規追加、および一部変更しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

版数 非互換の内容

V2.0L12 以前 ストレージシステムの活性ファームウェア交換を行うと全パス閉塞する構成で接続している場合、/var/log/messages にメッセージを出力しません。

V2.0L13 ストレージシステムの活性ファームウェア交換を行うと全パス閉塞する構成で接続している場合、/var/log/messages に以下のメッセージを出力します。

版数 非互換の内容

V2.0L12 以前 I/O エラーが発生した場合、/var/log/messages に以下のメッセージを出力します。

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration is without CFL redundancy. All paths connect to (ZZ%x, ZZ%x).

MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, %u) : I/O LUN degrade. number of online paths left of this LUN =%d

MPDH%d: WARNING: I/O LUN degraded, no more online path of this LUN.

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x05: abort

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x06: parity error

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x07: internal error

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x08: reset

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x0b: soft error

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

15

Page 16: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

- 非互換による影響エラーメッセージ監視を行っている場合に、追加したメッセージを期待どおりに監視できない可能性があります。なお、富士通製ミドルウェアによるメッセージ監視機能には影響ありません。

版数 非互換の内容

V2.0L13 I/O エラーが発生した場合、/var/log/messages に以下のメッセージを出力します。

• 変更したメッセージ

• 追加したメッセージ

MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, %u) : I/O LUN degrade. MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, %u) : I/O LUN failed. number of online paths left for this LUN =%d または MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, %u) : I/O rejection. number of online paths left for this LUN =%d.

MPDH%d: WARNING: I/O LUN failed, no more online path for this LUN. または MPDH%d: WARNING: I/O rejection, no more online path for this LUN.

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x05: HBA abort

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x06: HBA parity error

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x07: HBA internal error

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x08: HBA reset

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x0b: HBA soft error

MPDH%d: WARNING: SCSI%u (%u, %u, --) : I/O timeout was detected by the scsi timer.

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x02: HBA bus busy

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x04: HBA bad target

SCSI%u (%u, %u ,%u): STATUS ERROR=%d

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

16

Page 17: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

● 非互換の概要

iompadm info コマンドの出力内容でパスの詳細情報を新規追加、および一部変更しました。

- 非互換の対象iompadm コマンド

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響iompadm info コマンドの結果を解析している場合に、追加および変更した情報を期待どおりに

解析できない可能性があります。なお、iompadm info コマンドの結果を解析している富士通製

ミドルウェアには影響ありません。

版数 非互換の内容

V2.0L12 以前 I/O エラー発生後に iompadm info を実行した場合、iompadm info コマンドの出力

内容のうち、パスの詳細情報の内容は以下のとおりです。

V2.0L13 I/O エラー発生後に iompadm info を実行した場合、iompadm info コマンドの出力

内容のうち、パスの詳細情報の内容は以下のとおりです。

LUN degraded,

bus busy,

parity,

abort,

internal error,

reset,

soft error

LUN trouble または I/O rejection,

HBA bus busy,

HBA parity error,

HBA abort,

HBA internal error,

HBA reset,

HBA soft error,

HBA bad target,

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

17

Page 18: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

● 非互換の概要

診断機能による I/O が失敗した際のメッセージを変更しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響エラーメッセージ監視を行っている場合に、変更したメッセージを期待どおりに監視できない可能性があります。なお、富士通製ミドルウェアによるメッセージ監視機能には影響ありません。

■ V2.0L14 での変更点

● 非互換の概要

使わなくなったマルチパスドライバの初期 RAM ディスクとそのブートローダの設定を自動的に削

除しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響不要な初期 RAM ディスクが削除され、その初期 RAM ディスクを使って起動するためのブート

ローダの設定が削除されます。

版数 非互換の内容

V2.0L12 以前 診断機能による I/O が失敗した際に以下のメッセージを表示します。

V2.0L13 診断機能による I/O が失敗した際に以下のメッセージを表示します。

SCSI%u (%u, %u ,%u): incomplete scsi cdb=0x%x - giving up

SCSI%u (%u, %u ,%u): incomplete scsi cdb=0x%x

版数 非互換の内容

V2.0L13 以前 使わなくなったマルチパスドライバの初期 RAM ディスクとそのブートローダの

設定を自動的に削除しません。

V2.0L14 使わなくなったマルチパスドライバの初期 RAM ディスクとそのブートローダの

設定を自動的に削除します。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

18

Page 19: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

■ V2.0L20 での変更点

● 非互換の概要

I/O エラー発生時の出力メッセージを追加しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響エラーメッセージ監視を行っている場合に、変更したメッセージを期待どおりに監視できない可能性があります。なお、富士通製ミドルウェアによるメッセージ監視機能には影響ありません。

版数 非互換の内容

V2.0L14 以前 以下の場合、I/O エラー発生時の出力メッセージはありません。

• ストレージシステムが以下のセンス情報を応答したセンスキー =0x04、ASC=0xf2、ASCQ=0x00 ~ 0xffセンスキー =0x06、ASC=0xfb、ASCQ=0x81 ~ 0x8f

• HBA が DID_TRANSPORT_FAILFAST を応答した

V2.0L20 以下の場合、I/O エラー発生時の出力メッセージを出力します。

• ストレージシステムが以下のセンス情報を応答した

センスキー =0x04、ASC=0xf2、ASCQ=0x00 ~ 0xffセンスキー =0x06、ASC=0xfb、ASCQ=0x81 ~ 0x8f

• HBA が DID_TRANSPORT_FAILFAST を応答した

I/O エラー発生時の出力メッセージは以下のとおりです。

SCSI%u (%u, %u ,%u): SK=0x04 SC=0xf2 SSC=0x%x FRU=0x%x: FRU broken SCSI%u (%u, %u ,%u): SK=0x%x SC=0x%x SSC=0x%x FRU=0x%x SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0xf: HBA transport fail fast

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

19

Page 20: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

■ V2.0L23 での変更点

● 非互換の概要

RHEL5 または SLES10 において、システム起動時に出力する syslog メッセージの出力タイミング

を変更しました。また、syslog メッセージを追加しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

版数 非互換の内容

V2.0L22 以前 以下の syslog メッセージをシステムの起動途中に順次出力します。

また、以下の syslog メッセージは、パスの冗長性さえ保たれていれば、認識でき

なかったパスの有無にかかわらず出力します。

V2.0L23 以下の syslog メッセージをシステムの起動完了後に出力します。

また以下の syslog メッセージは、パスの冗長性が保たれている、かつすべてのパ

スを認識した場合にだけ出力します。

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration succeeded.

MPDH%d: WARNING: %s: Device configuration is without redundancy.

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration is without CFL redundancy. All paths connect to (RT%x, RT%x).

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration is without CFL redundancy. All paths connect to (CM%x, CM%x).

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration succeeded.

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration succeeded.

MPDH%d: WARNING: %s: Device configuration is without redundancy.

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration is without CFL redundancy. All paths connect to (RT%x, RT%x).

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration is without CFL redundancy. All paths connect to (CM%x, CM%x).

MPDH%d: WARNING: %s: This path was unrecognizable.

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration succeeded.

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

20

Page 21: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

- 非互換による影響エラーメッセージ監視を行っている場合に、変更したメッセージを期待どおりに監視できない可能性があります。なお、富士通製ミドルウェアによるメッセージ監視機能には影響ありません。

● 非互換の概要

システム起動時に出力するコンソールメッセージを追加しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響エラーメッセージ監視を行っている場合に、変更したメッセージを期待どおりに監視できない可能性があります。なお、富士通製ミドルウェアによるメッセージ監視機能には影響ありません。

■ V2.0L24 での変更点

● 非互換の概要

mpdsetup コマンド実行時には、必ず初期 RAM ディスクのバックアップファイルを作成するように

変更しました。

- 非互換の対象mpdsetup コマンド

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響/boot ディレクトリ配下に、初期 RAM ディスクのバックアップファイルが追加されます。

版数 非互換の内容

V2.0L22 以前 システム起動時にマルチパスドライバがロードされていない場合、コンソールにメッセージを出力しません。

V2.0L23 システム起動時にマルチパスドライバがロードされていない場合、コンソールに以下のメッセージを出力します。

 !!! WARNING !!! ETERNUS Multipath Driver is not loaded.

版数 非互換の内容

V2.0L23 以前 mpdsetup 実行時にロード順に不備がない場合:

既存の初期 RAM ディスクファイル名 +.mpdbak を作成します。

mpdsetup 実行時にロード順に不備がある場合:

バックアップファイルを作成しません。

V2.0L24 mpdsetup 実行時にロード順に不備がない場合:

既存の初期 RAM ディスクファイル名 +.mpdbak を作成します。

mpdsetup 実行時にロード順に不備がある場合:

既存の初期 RAM ディスクファイル名 +.mpdsetup を作成します。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

21

Page 22: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

● 非互換の概要

SLES9, SLES10, SLES11 において、システム起動時に、初期 RAM ディスクの再作成とシステム

再起動を行う条件を追加しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響マルチパスドライバがロードされない状態でシステムを起動した場合に、初期 RAM ディスクの

再作成とシステム再起動を行う場合があります。

● 非互換の概要

マルチパスドライバのサービス (mpdprerc) を追加しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響システム起動時に実行するサービスに、マルチパスドライバのサービス (mpdprerc) が追加され

ます。サービスが追加される以外には影響はありません。

版数 非互換の内容

V2.0L23 以前 マルチパスドライバのロード順に不備がある場合

V2.0L24 • マルチパスドライバのロード順に不備がある場合

• マルチパスドライバがロードされていない、かつ起動した初期 RAM ディスク

に対応するマルチパスドライバが存在しない場合

版数 非互換の内容

V2.0L23 以前 マルチパスドライバのサービスは以下の 2 つです。

• mpdrc

• mpdstrrc

V2.0L24 マルチパスドライバのサービスは以下の 2 つです。

• mpdrc

• mpdstrrc以下の場合に、サービスに mpdprerc が追加されます。

• RHEL5 でストレージシステムと iSCSI 接続している場合

• RHEL6 を使用している場合

• SLES10 でストレージシステムと iSCSI 接続している場合

• SLES11 で open-iscsi サービスが有効になっている場合

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

22

Page 23: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

■ V2.0L25 での変更点

● 非互換の概要

iompadm info コマンド実行時に、デバイスのオフライン状態をチェックするように変更しました。

- 非互換の対象iompadm コマンド

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響エラーメッセージ監視を行っている場合に、変更したメッセージを期待どおりに監視できない可能性があります。なお、富士通製ミドルウェアによるメッセージ監視機能には影響ありません。

● 非互換の概要

ETERNUS DX60/DX60 S2, DX80/DX80 S2, DX90/DX90 S2 の Max Throttle設定を自動化しました。

- 非互換の対象マルチパスドライバ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響ETERNUS DX60/DX60 S2, DX80/DX80 S2, DX90/DX90 S2 の接続時は mpdconfig -m コマンド

による Max Throttle 設定は必要ありません。

版数 非互換の内容

V2.0L24 以前 iompadm info コマンド実行時には、デバイスのオフラインチェックは行いませ

ん。

V2.0L25 iompadm info コマンド実行時に、デバイスのオフラインチェックを行います。

オフラインを検知した場合に、以下の syslog メッセージを出力する場合がありま

す。

版数 非互換の内容

V2.0L24 以前 ETERNUS DX60/DX60 S2, DX80/DX80 S2, DX90/DX90 S2 の Max Throttle 設定

を手動で実施する。

V2.0L25 ETERNUS DX60/DX60 S2, DX80/DX80 S2, DX90/DX90 S2 の Max Throttle 設定

を自動で実施する。

MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, %u) : I/O rejection. number of online paths left for this LUN =%d.

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

23

Page 24: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

リリース情報

■ V2.0L30 での変更点

● 非互換の概要

マニュアルパッケージの導入を廃止しました。

- 非互換の対象マニュアルパッケージ

- 非互換内容の詳細

- 非互換による影響マニュアルパッケージは導入されません。必要な場合は製品 CD から参照してください。

版数 非互換の内容

V2.0L29 以前 以下のマニュアルの RPM がインストールされます。FJSVmpd_rh-doc-2.0.xx-x.x

V2.0L30 マニュアルの RPM はインストールされません。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

24

Page 25: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

目次

第 1 章 マルチパスドライバとは 31

1.1 マルチパスドライバの特長 ..................................................................................... 31

1.2 接続形態 .................................................................................................................. 32

1.3 マルチパスドライバの機能 ..................................................................................... 33

1.4 パスの管理 ............................................................................................................... 341.4.1 パスの状態 ......................................................................................................................................... 34

1.4.2 パスの状態遷移 .................................................................................................................................. 35

1.4.3 診断と状態遷移 .................................................................................................................................. 36

1.5 ロードバランス制御/フェイルオーバの動作 ......................................................... 38

第 2 章 マルチパスドライバでの運用 44

2.1 ストレージシステムのディスクの参照方法 ............................................................ 442.1.1 udev 機能の使用 ................................................................................................................................. 44

2.1.2 FUJITSU Software PRIMECLUSTER GD を使用している場合(認識順序設定機能の利用) ............ 45

2.2 マルチパスの状態表示 ............................................................................................. 482.2.1 iompadm info コマンド ....................................................................................................................... 48

2.3 ハード交換時のパスの使用停止/使用再開方法 ..................................................... 502.3.1 iompadm change コマンド ................................................................................................................. 50

2.3.2 iompadm restart コマンド .................................................................................................................. 51

2.4 マルチパスの復旧 .................................................................................................... 52

2.5 マルチパスドライバ関連ログ .................................................................................. 52

第 3 章 マルチパスの構成変更

(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で

FC/FCoE 接続の場合) 53

3.1 ストレージシステムの増設方法 .............................................................................. 543.1.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 54

3.1.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 54

3.2 ストレージシステムの減設方法 .............................................................................. 553.2.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 55

3.2.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 56

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

25

Page 26: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

目次

3.3 LU の増設方法 ......................................................................................................... 573.3.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 57

3.3.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 58

3.4 LU の減設方法 ......................................................................................................... 593.4.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 59

3.4.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 60

3.5 パスの増設方法(ケーブルの増設) ......................................................................... 613.5.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 61

3.5.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 62

3.6 パスの減設方法(ケーブルの減設) ......................................................................... 633.6.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 63

3.6.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 64

3.7 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設) ......................................................... 65

第 4 章 マルチパスの構成変更

(RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で

FC/FCoE 接続の場合) 66

4.1 ストレージシステム、LU の増設方法 ..................................................................... 674.1.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 67

4.1.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 68

4.2 ストレージシステム、LU の減設方法 ..................................................................... 704.2.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 70

4.2.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 71

4.3 パスの増設方法(ケーブルの増設) ......................................................................... 734.3.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 73

4.3.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 74

4.4 パスの減設方法(ケーブルの減設) ......................................................................... 754.4.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 75

4.4.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 76

4.5 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設) ......................................................... 77

第 5 章 マルチパスの構成変更

(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で iSCSI 接続の場合) 78

5.1 ストレージシステムの増設方法 .............................................................................. 79

5.2 ストレージシステムの減設方法 .............................................................................. 805.2.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 80

5.2.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 81

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

26

Page 27: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

目次

5.3 LU の増設方法 ......................................................................................................... 81

5.4 LU の減設方法 ......................................................................................................... 81

5.5 パスの増設方法(ケーブルの増設) ......................................................................... 82

5.6 パスの減設方法(ケーブルの減設) ......................................................................... 835.6.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 83

5.6.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 84

5.7 パスの増設・減設方法(NIC の増設・減設) ........................................................... 85

第 6 章 マルチパスの構成変更

(RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の場合) 86

6.1 ストレージシステムの増設方法 .............................................................................. 876.1.1 RHEL5 または SLES10 の場合 .......................................................................................................... 87

6.1.2 SLES9 の場合 ..................................................................................................................................... 88

6.2 ストレージシステムの減設方法 .............................................................................. 896.2.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 89

6.2.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 91

6.3 LU の増設方法 ......................................................................................................... 92

6.4 LU の減設方法 ......................................................................................................... 92

6.5 パスの増設方法(ケーブルの増設) ......................................................................... 936.5.1 RHEL5 または SLES10 の場合 .......................................................................................................... 93

6.5.2 SLES9 の場合 ..................................................................................................................................... 94

6.6 パスの減設方法(ケーブルの減設) ......................................................................... 956.6.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 95

6.6.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 96

6.7 パスの増設・減設方法(NIC の増設・減設) ........................................................... 97

第 7 章 マルチパスの構成変更

(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で SAS 接続の場合) 98

7.1 ストレージシステムの増設方法 .............................................................................. 98

7.2 ストレージシステムの減設方法 .............................................................................. 997.2.1 サーバを再起動しないで行う場合 ..................................................................................................... 99

7.2.2 サーバを再起動して行う場合 ............................................................................................................. 99

7.3 LU の増設方法 ....................................................................................................... 100

7.4 LU の減設方法 ....................................................................................................... 100

7.5 パスの増設方法(ケーブルの増設) ....................................................................... 100

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

27

Page 28: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

目次

7.6 パスの減設方法(ケーブルの減設) ....................................................................... 1007.6.1 サーバを再起動しないで行う場合 ................................................................................................... 100

7.6.2 サーバを再起動して行う場合 ........................................................................................................... 101

7.7 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設) ....................................................... 101

第 8 章 マルチパスの構成変更

(RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES10 で SAS 接続の場合) 102

8.1 ストレージシステムの増設方法 ............................................................................ 1038.1.1 サーバを再起動しないで行う場合 ................................................................................................... 103

8.1.2 サーバを再起動して行う場合 ........................................................................................................... 103

8.2 ストレージシステムの減設方法 ............................................................................ 1048.2.1 サーバを再起動しないで行う場合 ................................................................................................... 104

8.2.2 サーバを再起動して行う場合 ........................................................................................................... 105

8.3 LU の増設方法 ....................................................................................................... 105

8.4 LU の減設方法 ....................................................................................................... 105

8.5 パスの増設方法(ケーブルの増設) ....................................................................... 1058.5.1 サーバを再起動しないで行う場合 ................................................................................................... 105

8.5.2 サーバを再起動して行う場合 ........................................................................................................... 106

8.6 パスの減設方法(ケーブルの減設) ....................................................................... 1068.6.1 サーバを再起動しないで行う場合 ................................................................................................... 106

8.6.2 サーバを再起動して行う場合 ........................................................................................................... 107

8.7 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設) ....................................................... 107

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項 108

9.1 ストレージシステム設定時の注意 ......................................................................... 108

9.2 Linux サーバ運用時の注意事項 .............................................................................. 111

9.3 マルチパスドライバのインストール時の注意事項 ............................................... 115

9.4 トラブルの疑いがあるとき ................................................................................... 117

9.5 よくある質問 ......................................................................................................... 118

第 10 章 コマンドリファレンス 119

10.1 iompadm コマンド ................................................................................................. 119

10.2 mpdconfig コマンド ............................................................................................... 124

10.3 mpd_snap コマンド ............................................................................................... 129

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

28

Page 29: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

目次

付録 A syslog メッセージ 130

A.1 syslog メッセージ................................................................................................... 130

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

29

Page 30: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

30

図目次

図 1.1 マルチパス接続例 ................................................................................................................................ 32図 1.2 パスの状態遷移図 ................................................................................................................................ 35図 1.3 ロードバランス制御(担当 CM 型の機種(2 パス))........................................................................... 39図 1.4 ロードバランス制御(担当 CM 型の機種(4 パス以上))................................................................... 40図 1.5 ロードバランス制御(非担当 CM 型の機種)...................................................................................... 40図 1.6 フェイルオーバ(担当 CM 型の機種(2 パス)).................................................................................. 41図 1.7 フェイルオーバ(担当 CM 型の機種(4 パス以上)例 1).................................................................. 42図 1.8 フェイルオーバ(担当 CM 型の機種(4 パス以上)例 2).................................................................. 42図 1.9 フェイルオーバ(非担当 CM 型の機種).............................................................................................. 43図 9.1 LU 構成の条件(パスから認識できる LU 番号が同一である).......................................................... 109図 9.2 LU 構成の条件(パスから認識できる LU 番号が 0 から始まる)....................................................... 110

Page 31: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章

マルチパスドライバとは

ここでは、マルチパスドライバの特長、機能、および動作環境について説明します。

1.1 マルチパスドライバの特長

ETERNUS ストレージシステムは、ドライブに障害が発生してもデータ消失や業務の停止を防ぎ、高

速、大容量で信頼性の高いシステムを構築するストレージシステムです。ストレージシステムの導入によって、ディスク障害時のデータ消失や業務停止といった事態を回避できます。ただし、これだけではパス(HBA、NIC、ケーブル、CA など)に障害が発生した場合に業務停止を回

避できません。マルチパスドライバは、パスを冗長化したマルチパスを構成し、1 つのパスに障害が起きても、ほかの

パスに切り替えて運用を継続できます。マルチパスドライバの導入によって、ディスク障害発生時だけではなく、パスの障害時にも業務停止を防ぎ、システムを安心して利用できます。マルチパスドライバは、ストレージシステムと Linux サーバを接続するドライバ、パスの状態診断機

能、および制御コマンドを含んでいます。

サーバに HBA を複数枚実装し、サーバとストレージシステムを冗長化接続した場合でも、HBA の

故障箇所によっては、サーバの PCI バスで異常が発生し、ストレージシステムにアクセスできない

ことやサーバがダウンすることがあります。したがって、HBA を救済対象とする場合には、サーバ

をクラスタ化し、クラスタシステムの切り替えにより業務を継続させるようにシステム設計を実施してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

31

Page 32: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.2 接続形態

1.2 接続形態

マルチパスドライバは、サーバの HBA または NIC、ストレージシステムの CA を複数枚ずつ実装し、

その間を複数のケーブルで接続した構成で使用します。マルチパス接続すると、高機能な制御が可能となり信頼性も向上します。スイッチを使用した接続も可能で、SAN 環境でも使用できます。

● マルチパス接続

図 1.1 マルチパス接続例

• HBA、NIC は同じ種類のものを使用してください。

• FC HUB は使用できません。

• ETERNUS3000 モデル 50、ETERNUS GR710 のポート拡張機構は接続できます。

HBA

HBACA

CAHBA

HBACA

HBACA

Linux

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

32

Page 33: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.3 マルチパスドライバの機能

1.3 マルチパスドライバの機能

ここでは、マルチパスドライバの機能について説明します。

● マルチパスの自動構築

マルチパスドライバをサーバにインストールし、ストレージシステムを接続すると、マルチパスドライバが自動的にパスを認識して、マルチパス構成で接続し、ロードバランス制御/フェイルオーバなどの機能を実行します。

● パスのロードバランス制御

使用可能なパスすべてを使って、ロードバランス制御(負荷分散)を行い、アクセス性能を向上させます。なお、ストレージシステムの機種によりロードバランス制御の動作が異なります。詳細は、「1.5ロードバランス制御/フェイルオーバの動作」(P.38) を参照してください。

● パスのフェイルオーバ

使用中のパスのうちいずれかが使用不可になった場合、ほかの正常なパスに自動的に切り替えて、ストレージシステムにアクセスします。これによってホストアプリケーションの停止が回避できます。なお、ストレージシステムの機種によりフェイルオーバの動作が異なります。詳細は、「1.5 ロード

バランス制御/フェイルオーバの動作」(P.38) を参照してください。

● 自動パス診断

アプリケーションからのアクセスがない場合にも定期的にパスを診断し、使用不可能なパスを検出した場合はパスを使用停止にします。アプリケーションからのアクセスがないパス、待機パス(standby パス)においても、自動的に障

害を検出し、syslog で報告します。アプリケーションからの要求より先に不良パスを発見すること

で信頼性を高めます。

● 自動パス復旧

異常を検出して使用停止にしたパスに対して定期的に診断を行い、回復したと判断した場合は、このパスを自動的に復旧させます。間欠的な障害に陥っているパスを自動的に復旧することで、パスの冗長度を確保し、信頼性を高めます。

● パスの使用停止

指定したパスを強制的に offline(使用停止)にできます。

パスの予防保守作業のために、保守対象のパスに対して I/O を発行しないようにします。

保守作業完了後は、パスを online(使用可能)にできます。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

33

Page 34: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.4 パスの管理

1.4 パスの管理

1.4.1 パスの状態

マルチパスドライバは、パスがユーザーからの I/O 要求処理に使用できる状態かどうかを管理していま

す。現在のパスの状態は iompadm info コマンドで確認できます(iompadm info コマンドに関しては、

「2.2 マルチパスの状態表示」(P.48) を参照してください)。

I/O 要求処理に使用できる状態のパスは、以下の 3 つの状態に分類されます。

I/O 要求処理に使用できない状態のパスは、以下の 3 つの状態に分類されます。

使用可状態 説明

active• 正常で運用状態にあるパスです。

• active パスが複数ある場合、active パス間でロードバランス制御を実施します。

• iompadm info コマンドでは「active "online"」として表示されます。

standby

• 非担当 CM に接続されているため、待機状態(正常状態)にあるパスです。

• active パスにエラーが発生した場合、代わって active パスになります。

• 担当 CM に接続されたパスが active 状態に復旧すると、当パスは standby 状態に戻

ります。

• iompadm info コマンドでは「standby "online"」として表示されます。

warning

• パス入出力異常を検出し、使用できるか否かを診断中の状態です。

• warning パスの診断は 1 分間隔で行います。

• 異常要因に応じた回数の診断の結果、使用可能と判断できれば active/standby パス

に、そうでなければ fail 状態に遷移します。

• active パスか standby パスがあれば、warning パスはアクセスに使用しません。

• active パスも standby パスもなくなってしまった場合は、warning パスを使用してア

クセスを行います。

• iompadm info コマンドでは「active "warning"」または「standby "warning"」として

表示されます。

使用不可状態 説明

fail

• パスの入出力異常を検出し、診断の結果、使用不可と判断された状態です。

• fail パスの診断は、故障箇所交換に備えて 10 分間隔で行います。

• 診断で問題がなければ、warning 状態に遷移します。

• 故障箇所交換後、速やかに active/standby 状態にするには、iompadm restart コマン

ドで復旧させます。

• fail パスを使用してアクセスすることはありません。

• iompadm info コマンドでは「fail " エラー情報 "」として表示されます

(" エラー情報 " には発生したエラーの詳細が表示されます)。

fatal fail

• 診断結果が正常、異常を繰り返す不安定な状態が続き、適切な診断が行えないと判断された状態です。

• fatal fail パスの診断は行いません。

• 故障箇所交換後に、iompadm restart コマンドでだけ active/standby パスへ復旧させ

ることができます。

• fatal fail パスを使ってアクセスすることはありません。

• iompadm info コマンドでは「fail "forcible fail"」として表示されます。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

34

Page 35: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.4 パスの管理

1.4.2 パスの状態遷移

以下にパスの状態遷移図を示します。

図 1.2 パスの状態遷移図

(1) 初期化→ active/standby

システム起動時にマルチパスを自動構築します。担当 CM 側に接続されるパスを active、非担当 CM側に接続されるパスを standby に設定します。

(2) standby ←→ active

• active パスに入出力異常が発生、または active パスが stop に遷移した場合、ほかに active パスが

存在しなくなると、standby パスは active パスに遷移します。

• 担当 CM に接続されたパスが active に復帰すると、非担当 CM に接続されたパスは active から

standby に戻ります。

(3) active/standby ←→ warning

• active/standby パスに、通常の I/O 処理、または診断で入出力異常が発生したとき、warning に遷

移します。

• 診断の結果、パスが使用できると判断された場合、active/standby に遷移します。

(4) warning ←→ fail

• warning 時に診断の結果、パスが使用できないと判断した場合、fail に遷移します。

• fail 時に、診断の結果が正常ならば、warning に遷移します。

stop

• iompadm change コマンドによりパスを使用停止にした状態です。

• stop パスの診断は行いません。

• iompadm restart コマンドでだけ active/standby 状態へ復旧させることができます。

• 通常は stop パスを使ってアクセスすることはありません。しかし、active パスも

standby パスもなくなってしまった場合は、stop 状態から active 状態に戻してアクセ

スに使用します(すべてのパスが stop 状態の場合を除く)。

• iompadm info コマンドでは「stop "stop by command"」として表示されます。

使用不可状態 説明

active

standby

fatal fail

(1)(2)

(3) (4)

(7)

fail

stop

warning

(6)

(5)(8)

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

35

Page 36: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.4 パスの管理

(5) warning → fatal fail

長時間 warning 状態にある場合、または active/standby 状態と warning 状態の間を頻繁に遷移する

場合、正確な診断が行えていないと判断し、診断対象としない fatal fail 状態にします。

(6) fatal fail ←→ active/standby

• iompadm restart コマンドによりパス使用再開した場合、active/standby 状態に遷移します。

• active/standby 状態と warning 状態の間を頻繁に遷移する場合、正確な診断が行えていないと判断

し、診断対象としない fatal fail 状態にします。

(7) active/standby ←→ stop

• iompadm change によりパス使用停止した場合、stop に遷移します。

• iompadm restart によりパス使用再開した場合、active/standby 状態に遷移します。

(8) active/standby ←→ fail

• 通常の I/O 処理や active/standby 診断で重い障害が発生した場合、fail 状態にします。

• iompadm restart コマンドによりパス使用再開した場合、active/standby 状態に遷移します。

active/standby に遷移するとき、担当 CM に接続されたパスは active になります。非担当 CM に接続

されたパスは standby になります。ただし、担当 CM 側に接続されたパスに active パスがない場合は、

非担当 CM に接続されたパスが active になります。

1.4.3 診断と状態遷移

診断には、以下に示す 3 種類があります。診断間隔は変更できません。

warning 状態ではエラーカウンターによって、ほかの状態への遷移を決定します。

SAS 接続の場合は、運用中にパス上で Link Down が発生するとパス情報が消えます(iompadm infoコマンドの結果に Link Down したパスの情報が表示されなくなります)。Link が回復するとパス情報

が元に戻ります。

対象パス状態 診断間隔 診断後のパス状態 遷移条件

active/standby 10 分

active/standby 診断正常。

warning 診断異常。0 <エラーカウンター< 200

fail 診断異常。エラーカウンター ==200

warning 1 分

active/standby 診断正常。エラーカウンター ==0

warning 診断の結果、0 <エラーカウンター< 200

fail 診断異常。エラーカウンター ==200

warning 診断正常。エラーカウンター ==100

fail 10 分 fail 診断異常。エラーカウンター ==200

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

36

Page 37: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.4 パスの管理

■ active/standby 診断

active/standby 時には 10 分間隔で診断が行われます。

診断で異常が検出されると warning または fail に遷移します。異常の要因によってエラーカウンターを

決定します。重い障害時には、一度で fail 状態に遷移することがあります。

通常の I/O 処理で異常が起きた場合も、同様に遷移します。

■ warning 診断

warning 時には 1 分間隔で診断が行われます。

診断で異常が検出されるとエラーカウンターを 10 加算します。正常の場合は 10 減算します。

更新後のエラーカウンターが 0 になると active/standby になります。200 になると fail になります。

■ fail 診断

fail 時には 10 分間隔で診断が行われます。

診断で異常が検出されると状態は変わりません。正常の場合は、エラーカウンターを100としてwarning状態になります。

● 例 1

active パスの通常 I/O 処理でエラーが検出され、エラーが継続する場合の動作。

● 例 2

fail パスを保守交換した場合の自動復旧動作。

時間 パス 1 状態 パス 2 状態 動作説明

- active standby ―

0 warning(50) active

通常 I/O 処理でパス 1 エラー。パス 1 は warning となり

エラーカウンターはエラー要因によってセットされる(この例では 低値の 50 とする)。

I/O 処理はパス 2 を active にしてリトライ。

1 分後 warning(60) active 診断でエラー。10 加算。

: : : :

10 分後 warning(150) active 診断でエラー。10 加算。

: : : :

14 分後 warning(190) active 診断でエラー。10 加算。

15 分後 fail active 診断でエラー。10 加算の結果 200 となり fail へ。

コンソールにパス縮退メッセージ。

時間 パス 1 状態 パス 2 状態 動作説明

- fail active 保守交換終了。

0 ~ 10 分 warning(100) active10 分間隔の診断を保守終了後 10 分以内に実施。

保守交換によって診断は正常となるので、warning とな

りエラーカウンターは 100 にセットされる。

1 分後 warning(90) active 診断で正常。10 減算。

: : : :

5 分後 warning(50) active 診断で正常。10 減算。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

37

Page 38: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.5 ロードバランス制御/フェイルオーバの動作

■ fatal fail 遷移

以下の場合、正確な診断が行えていないと判断し、該当パスを診断対象としない fatal fail 状態に遷移

します。コンソールに「forcible path degrade.」のメッセージが表示されます。

• warning 状態が 1 時間続いた場合

• 前回 active/standby から warning 状態へ遷移してから 1 時間以内に、再び同様の遷移が 10 回発生

した場合

1.5 ロードバランス制御/フェイルオーバの動作

ストレージシステムの機種には、各 LU に対する通常のアクセスパスが一方のコントローラーに固定さ

れている機種(以降、担当 CM 型の機種と表記します)と固定されていない機種(以降、非担当 CM型の機種と表記します)があります。担当 CM 型の機種では、通常アクセスに使用するコントローラーに接続されたパスが active 状態とな

り、一方のコントローラーに接続されたパスは standby 状態となります。

非担当 CM 型の機種では、すべてのパスが active 状態となり、アクセスに使用されます。

ロードバランス制御/フェイルオーバの動作は、機種(担当 CM 型/非担当 CM 型)や接続パス数に

より異なります。担当CM型/非担当CM型の機種名については、以下のURLの『FUJITSU Storage ETERNUS MultipathDriver V2 (Linux 版)サポート情報』を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

: : : :

9 分後 warning(10) active 診断で正常。10 減算。

10 分後 active standby診断で正常。10 減算。結果 0 となり active へ。

パス 2 は standby へ。

時間 パス 1 状態 パス 2 状態 動作説明

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

38

Page 39: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.5 ロードバランス制御/フェイルオーバの動作

■ ロードバランス制御

マルチパスドライバは、active の状態のパスをすべて使用して、負荷の分散(ロードバランス制御)を

行い、アクセス性能を向上させます。

● 担当 CM 型の機種(2 パス)の場合

担当 CM 型の機種(2 パス)の接続では、2 台のコントローラーにそれぞれパスを 1 本接続します。

2本のパスのうち、担当CMに接続されたパスはactive状態、非担当CMに接続されたパスは standby状態になります。active パスは 1 本だけであり、ロードバランス制御は実行されません。

図 1.3 ロードバランス制御(担当 CM 型の機種(2 パス))

LU0

I/O

LU1

CM #0 CM #1

CM 2

HBA #0 HBA #1

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

39

Page 40: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.5 ロードバランス制御/フェイルオーバの動作

● 担当 CM 型の機種(4 パス以上)の場合

担当 CM 型の機種で 4 パス構成の場合、各 CM から 2 本、計 4 本のパスで接続されます。担当 CMに接続された2本のパスがactive状態になり、この2本のパスでロードバランス制御が実行されます。

また、8 パス構成の場合、各 CM から 4 本、計 8 本のパスで接続されます。担当 CM に接続された

4 本のパスが active 状態になり、この 4 本のパスでロードバランス制御が実行されます。

図 1.4 ロードバランス制御(担当 CM 型の機種(4 パス以上))

● 非担当 CM 型の機種の場合

非担当 CM 型の機種の場合、担当 CM の概念がないため、接続されたパスはすべて active 状態とな

り、すべてのパスにわたってロードバランス制御が実行されます。

図 1.5 ロードバランス制御(非担当 CM 型の機種)

LU0

I/O

LU1

HBA #0 HBA #1 HBA #2 HBA #3

CM #0 CM #1

LU0

Linux

CM 4

LU1

LU0

I/O

LU1

HBA #3HBA #0 HBA #1

CM #0

HBA #2

CM #1

LU0/1

Linux

CM

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

40

Page 41: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.5 ロードバランス制御/フェイルオーバの動作

■ フェイルオーバ

マルチパスドライバは active パスのいずれかで異常を検出し使用不可能となった場合、残った正常な

パスに切り替え、I/O 要求処理を正常に実行し、ホストアプリケーションの停止を回避します。

● 担当 CM 型の機種(2 パス)の場合

active パスが使用不可能になると、standby パスに切り替えて、処理を続行します。

図 1.6 フェイルオーバ(担当 CM 型の機種(2 パス))

LU0

I/O

CM #0

HBA #0

CM #1

HBA #1

Linux

active standby

CM 2

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

41

Page 42: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.5 ロードバランス制御/フェイルオーバの動作

● 担当 CM 型の機種(4 パス以上)の場合

• 例 1複数の active パスのうち、一部のパスが使用不可能になった場合は、残った active パスで処理を続

行します。standby パスへの切り替えは行いません。

図 1.7 フェイルオーバ(担当 CM 型の機種(4 パス以上)例 1)

• 例 2active パスがすべて使用不可能となった場合は、standby パスに切り替えて処理を続行します。

standby パスが複数ある場合は、ロードバランス制御を実行します。

図 1.8 フェイルオーバ(担当 CM 型の機種(4 パス以上)例 2)

active

LU0

I/O

HBA #0 HBA #1 HBA #2

CM #0 CM #1

HBA #3

Linux

active

CM 4

LU0

I/O

HBA #0 HBA #1 HBA #2 HBA #3

CM #0 CM #1

Linux

active standby

CM 4

standbyactive

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

42

Page 43: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 1 章 マルチパスドライバとは

1.5 ロードバランス制御/フェイルオーバの動作

● 非担当 CM 型の機種の場合

active パスが使用不可能になった場合、残った active パスで縮退してロードバランス制御を続行し

ます。

図 1.9 フェイルオーバ(非担当 CM 型の機種)

LU0

I/O

LU1

HBA #3HBA #0 HBA #1

CM #0

HBA #2

CM #1

LU0/1

Linux

active activeactiveactive

CM

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

43

Page 44: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 2 章

マルチパスドライバでの運用

ここでは、マルチパスドライバでシステムを運用する方法について説明します。

マルチパスドライバのインストール手順、アンインストール手順、および 新の注意事項については、CD に同梱されているソフトウェア説明書(readme_jp.pdf)を参照してください。

2.1 ストレージシステムのディスクの参照方法

「2.1.1 udev 機能の使用」(P.44) を参照して、必ず by-id 名を使用してストレージシステムのディスク

を参照してください。

2.1.1 udev 機能の使用

以下の OS を使用している場合、必ず udev 機能の by-id 名を使ってストレージシステムのディスクを

参照してください。

• RHEL-AS4(Update 4 以降)

• RHEL-ES4(Update 4 以降)

• RHEL5

• RHEL6

• RHEL7

• RHEL8

• SLES10(Service Pack 1 以降)

• SLES11(Service Pack 1 以降)

• SLES12

上記以外の OS では udev 機能がサポートされていませんので、udev 機能がサポートされた上記の OS版数までアップデートすることを推奨します。

by-id 名には以下のメリットがあります。

• ストレージシステムの LU に常に同じデバイス名を付けることができる

一般的に使われる /dev/sda などのデバイス名は、1 台のサーバにファイバチャネルスイッチ経由で

ストレージシステムを複数台接続している場合、サーバを起動するたびに変わってしまう可能性があります。また、ストレージシステムの故障や、LU の増設などによっても、デバイス名が変わっ

てしまうことがあります。by-id 名ではこのようなことがありません。

RHEL-AS4、RHEL-ES4、または RHEL5 環境で FUJITSU Software PRIMECLUSTER GD を使用し

ている場合は、「2.1.2 FUJITSU Software PRIMECLUSTER GD を使用している場合(認識順序設定

機能の利用)」(P.45) を参照してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

44

Page 45: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 2 章 マルチパスドライバでの運用

2.1 ストレージシステムのディスクの参照方法

2.1.1.1 by-id 名の作成方法

by-id 名の作成方法は、以下の URL の『FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 (Linux 版)

サポート情報』を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

2.1.1.2 by-id 名の参照方法

作成した by-id 名と /dev/sda などとの対応を確認する方法は、以下の URL の『FUJITSU StorageETERNUS Multipath Driver V2 (Linux 版)サポート情報』を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

2.1.1.3 注意事項

by-id 名を使用するにあたっての注意事項は、以下の URL の『FUJITSU Storage ETERNUS MultipathDriver V2 (Linux 版)サポート情報』を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

2.1.2 FUJITSU Software PRIMECLUSTER GD を使用している場合(認識順序

設定機能の利用)

以下のような場合に、サーバの再起動のたびにデバイス名と LU の対応が変わってしまうことがありま

す。

• 1 台のサーバに、ファイバチャネルスイッチ経由でストレージシステムを複数台接続している場合

• 1 台のサーバに、ファイバチャネルスイッチ経由で 1 台のストレージシステムに存在する複数の

LUN マッピング、アフィニティグループ、またはゾーンに接続している場合

FUJITSU Software PRIMECLUSTER GD は、デバイス名(/dev/sda など)と LU の対応が変わったこ

とを検出すると、予期せぬ異常が発生したおそれがあると判断して、サーバから LU へのアクセスを制

御します。

マルチパスドライバの提供する認識順序設定機能を使用すると、上記のような場合にデバイス名と LUの対応が変わることを防ぐことができます。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

45

Page 46: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 2 章 マルチパスドライバでの運用

2.1 ストレージシステムのディスクの参照方法

2.1.2.1 認識順序の設定方法

認識順序を設定する場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 mpdconfig -s コマンドを実行します。

画面に従い、ストレージシステムの認識順序を設定します。mpdconfig コマンドは、/opt/FJSVmpd/bin ディレクトリにインストールされます。mpdconfig コマンドは root ユーザーでだ

け実行可能です。

【実行例】

2 サーバを再起動します。

手順 1 で現在の認識順序と異なる認識順序に設定した場合、設定を有効にするために、サーバ

を再起動してください。現在の認識順序と同じ場合は、再起動する必要はありません。

• 認識順序設定機能は、あくまでファイバチャネルスイッチの特性によってデバイス名と LU の対

応が変わることを防ぐだけで、実際にストレージシステムの故障が起きたり、LU の増設などに

よってデバイス名と LU の対応が変わったりすることを防ぐことはできません。

• この機能により認識順序を設定し、故障などで認識できないストレージシステムがあった場合、故障したストレージシステムより認識順序があとに設定されたストレージシステムは認識されなくなります。例えば、3 台のストレージシステムが接続された環境で、認識順序を設定し、2 番

目のストレージシステムが故障した場合、正常な状態の 3 番目のストレージシステムも認識され

なくなります。これは設定と異なった順番でストレージシステムが認識され、デバイス名(/dev/sda など)が変化することを防ぐためです。

• RHEL6、RHEL7、RHEL8、SLES11(Service Pack 1 以降)、または SLES12 を使用している場

合、マルチパスドライバの認識順序設定機能を使用できません。必ず by-id 名を使用してくださ

い。

• LUN0 に割り当てた LU を変更すると、ストレージシステムを認識できなくなります。この場合、

一度認識順序設定を解除してから LUN0 の LU を変更する必要があります。

• Storage Cluster 構成の場合、認識順序設定機能は使用できません。必ず by-id 名を使用してくだ

さい。

サーバにストレージシステム 1 台の 1 個の LUN Mapping だけ接続している場合は、認識順序設定機

能を使う必要はありません。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

46

Page 47: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 2 章 マルチパスドライバでの運用

2.1 ストレージシステムのディスクの参照方法

3 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

設定した順番でストレージシステムが認識されていることを確認してください。iompadm infoコマンドに関しては、「2.2 マルチパスの状態表示」(P.48) を参照してください。

【実行例】

2.1.2.2 認識順序設定の解除方法

認識順序設定を解除する場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 mpdconfig -c コマンドを実行します。

画面に従い、ストレージシステムの認識順序設定を解除してください。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -c

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

47

Page 48: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 2 章 マルチパスドライバでの運用

2.2 マルチパスの状態表示

2.2 マルチパスの状態表示

マルチパスの状態表示は、iompadm コマンドで行います。iompadm コマンドは、/opt/FJSVmpd/binディレクトリにインストールされます。iompadm コマンドは root ユーザーでだけ実行可能です。

2.2.1 iompadm info コマンド

マルチパスの状態を表示します。ディスクデバイスノードが指定された場合は、指定されたディスクデバイスが接続されているストレージシステムのパス状態を表示します。なお、ディスクデバイスノードとはディスクを示す特殊ファイルであり、/dev/sdb, /dev/sdc などのよ

うに指定します。

【実行形式】

【出力形式】

パスの状態 :active、standby、stop、fail を表示する。

パスの詳細情報 :online、warning、stop by command、および異常状態を示すメッセージを表示する。

【出力例】

iompadm info [ ディスクデバイスノード ]

IOMP:管理単位Element: DISK:ディスクデバイス識別子(ディスクデバイス名) PATH:

ディスクデバイス名 PCI バス番号 パスの状態 パスの詳細情報 パス識別子

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

IOMP:vhba0Element: DISK: ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000 (sdb) PATH: sdb 0000:03:04.0 active "online" 10, 10, 0 sdb 0000:03:05.0 standby "online" 11, 11, 2

DISK: ETERNUS_DXL- 130011-0000-0001 (sdc) PATH: sdc 0000:03:04.0 active "online" 10, 10, 0 sdc 0000:03:05.0 standby "online" 11, 11, 2

iSCSI 接続の場合、パスの PCI バス番号は platform と表示されます。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

48

Page 49: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 2 章 マルチパスドライバでの運用

2.2 マルチパスの状態表示

2.2.1.1 ディスクデバイス識別子

ディスクデバイス識別子は、マルチパスドライバがマルチパスの構築時に認識したストレージシステム内の LU を識別するために用います。iompadm info コマンドによって確認することができます。

以下に、iompadm info コマンドの出力例から、ディスクデバイス識別子について説明します。

• ストレージシステム種別接続されているストレージシステムの種別です。

• 製造番号/装置識別番号接続されているストレージシステムの製造番号(シリアル番号)または装置識別番号です。

• マジックコードマルチパスドライバ内部管理用のデータです。

• LUN_V論理ユニットの LUN_V です。

上記の情報から、接続されているストレージシステムおよび認識している LUN_V を確認できます。

2.2.1.2 パス識別子

パス識別子は、マルチパスドライバがストレージシステムにどのようにマルチパス接続されているかを表します。iompadm info コマンドによって確認することができます。

また、3 番目の数字をポート番号と呼びます。

ストレージシステムの各機種のポート番号(CAID)と接続位置の対応は、以下 URL の『FUJITSUStorage ETERNUS Multipath Driver V2 (Linux 版)サポート情報』を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

DISK: ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000 (sdb)

LUN_V

DISK: ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000 (sdb)PATH: sdb 0000:03:04.0 active "online" 10, 10, 0 sdb 0000:03.05.0 standby "online" 11, 11, 2

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

49

Page 50: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 2 章 マルチパスドライバでの運用

2.3 ハード交換時のパスの使用停止/使用再開方法

2.3 ハード交換時のパスの使用停止/使用再開方法

保守作業の際に、指定したパスの使用を停止および再開することができます。パス状態の変更は、iompadm コマンドで行います。

2.3.1 iompadm change コマンド

iompadm change コマンドでパスを stop 状態にできます。

【コマンド形式】

交換単位に adapter を指定した場合は、以下の形式も使用できます。

【機能概要】

ハード活性交換時、交換の前準備をするためのコマンドです。交換単位、ディスクデバイスノード、ポート番号から決まる交換対象ハードを使用しているすべてのパスを停止し、I/O 処理を停止させ

ます。交換単位を指定しなかった場合は、controller を指定した場合と同じ処理をします。ディスク

デバイスノード、ポート番号は iompadm info コマンドの出力結果から確認できます。

本コマンドは、active、standby、warning 状態のパスを stop 状態に遷移させます。fail、fatal fail 状態のパスを stop 状態に遷移させることはできません。

【使用例】

【交換単位の指定方法】

交換単位と各ストレージシステムとの関係については、以下のURLの『FUJITSU Storage ETERNUSMultipath Driver V2 (Linux 版)サポート情報』を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

iompadm change [ 交換単位 ] ディスクデバイスノード ポート番号

iompadm change adapter PCI バス番号

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm change controller /dev/sdb 30

adapter(省略形:a)

HBA-Switch 間のケーブルおよびそのケーブルに接続される SFP の交換時

に使用します。

controller(デフォルト)

(省略形:c)HBA-CA を直結で接続している場合のケーブル、CA-Switch 間のケーブル

およびそのケーブルに接続される SFP の交換時に使用します。

controllerunit(省略形:cu)

チャネルアダプター交換時に使用します。

groupmodule(省略形:g)

グループモジュール交換時に使用します。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

50

Page 51: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 2 章 マルチパスドライバでの運用

2.3 ハード交換時のパスの使用停止/使用再開方法

2.3.2 iompadm restart コマンド

iompadm restart コマンドでパスを active/standby 状態にできます。

【コマンド形式】

交換単位に adapter を指定した場合は、以下の形式も使用できます。

【機能概要】

ハード活性交換を実施したあと、後処理をするためのコマンドです。交換単位、ディスクデバイスノード、ポート番号から決まる交換対象ハードを使用しているすべてのパスを復旧させます。交換単位を指定しなかった場合は、controller を指定した場合と同じ処理をします。ディスクデバイス

ノード、ポート番号は iompadm info コマンドの出力結果から確認できます。

本コマンドは、fail、fatal fail、stop 状態のパスを復旧させます。warning 状態のパスを復旧させる

場合は、いったん iompadm change コマンドで stop 状態に遷移させたあと、iompadm restart コマ

ンドで復旧させてください。

【使用例】

【交換単位の指定方法】

「2.3.1 iompadm change コマンド」(P.50) を参照してください。

iompadm restart [ 交換単位 ] ディスクデバイスノード ポート番号

iompadm restart adapter PCI バス番号

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm restart controller /dev/sdb 30

iSCSI 接続または 2 ポート SAS カード接続の場合、iompadm change adapter コマンド、

iompadm restart adapter コマンドは使用できません。

代わりに、iompadm change controller コマンド、iompadm restart controller コマンドを使用して

ください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

51

Page 52: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 2 章 マルチパスドライバでの運用

2.4 マルチパスの復旧

2.4 マルチパスの復旧

iompadm コマンドを使用してマルチパスを復旧する場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 iompadm info コマンドの出力より、fail 状態となっているパスを特定します。

2 異常が発生したパス(HBA、ケーブル、CA など)に、交換などの適切な処置を行い

ます。

3 iompadm restart コマンドにより、パスを active/standby に復旧させます。

iompadm restart コマンドの詳細については、「2.3.2 iompadm restart コマンド」(P.51) を参照してく

ださい。

2.5 マルチパスドライバ関連ログ

マルチパスドライバは、/var/opt/FJSVmpd ディレクトリに以下のログファイルを作成します。

iompadm info コマンドの出力結果に "I/O rejection" と表示されたパスに対して iompadm restart コマ

ンドを実行してもパスが復旧しない場合には、サーバを再起動してください。

ファイル名 大サイズ 概要

mpdstrc(mpdstrc.1, mpdstrc.2) 約 1MB

I/O エラー情報ログ。

mpdstrc が 大サイズに達すると、mpdstrc.1, mpdstrc.2 へローテーションを行う。

mpdconfig.log(mpdconfig.log.1, mpdconfig.log.2) 約 1MB

mpdconfig コマンド実行履歴ログ。

mpdconfig.log が 大サイズに達すると、

mpdconfig.log.1, mpdconfig.log.2 へローテーション

を行う。

mpdsetup.log(mpdsetup.log.1, mpdsetup.log.2) 約 1MB

インストール履歴ログ。mpdsetup.log が 大サイズに達すると、

mpdsetup.log.1, mpdsetup.log.2 へローテーションを

行う。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

52

Page 53: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章

マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の

場合)

マルチパスの構成変更は、使用している OS により手順が異なります。

本章では以下の OS について説明します。

• RHEL6

• RHEL7

• RHEL8

• SLES11(Service Pack 1 以降)

• SLES12

以下の OS を使用している場合は、「第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5,SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)」(P.66) を参照してください。

• RHEL-AS4

• RHEL-ES4

• RHEL5

• SLES9(Service Pack 2 以降)

• SLES10(Service Pack 1 以降)

マルチパスの構成変更は mpdconfig コマンドで行います。mpdconfig コマンドは、/opt/FJSVmpd/binディレクトリにインストールされます。mpdconfig コマンドは root ユーザーでだけ実行可能です。

ここでは FC/FCoE 接続の場合の操作を説明します。

• by-id 名を使用していない場合、マルチパス構成を変更するとデバイス名が変わることがありま

す。

• 増設処理を行う場合、iompadm info コマンドを使用し、既存デバイスの状態が正常であることを

確認してから処理を開始してください。

• 減設処理を行う場合、減設対象外のデバイスの状態が正常であることを確認してから処理を開始してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

53

Page 54: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.1 ストレージシステムの増設方法

3.1 ストレージシステムの増設方法

3.1.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなくストレージシステムを増設することが

できます。以下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

増設するストレージシステムに必要な設定を行い、サーバから LU を認識できる状態にしてから

サーバと接続してください。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

2 iompadm info コマンドで増設した結果を確認します。

増設したストレージシステムが iompadm info コマンドで表示されることを確認してください。

【実行例】

3 増設したストレージシステムに関する Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したストレージシステムに関する Max Throttle 値の設定

をしてください。Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

3.1.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからケーブルの増設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

54

Page 55: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.2 ストレージシステムの減設方法

2 ハードウェアを設定します。

増設するストレージシステムに必要な設定を行い、サーバから LU を認識できる状態にしてから

サーバと接続してください。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

4 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

増設したストレージシステムが iompadm info コマンドで表示されることを確認してください。

【実行例】

5 増設したストレージシステムに関する Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したストレージシステムに関する Max Throttle 値の設定

をしてください。Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

3.2 ストレージシステムの減設方法

3.2.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなくストレージシステムを減設することが

できます。以下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

減設するストレージシステムをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜く、ストレージシステムの電源を OFF にするなど)。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

サーバを再起動せずにストレージシステムの減設を行う場合、以下の操作を行う前に、減設するストレージシステムへのソフトウェアのアクセスを完全に停止してください。アクセスを停止できない場合は、「3.2.2 サーバを再起動して行う場合」(P.56) の手順に従って減設を行ってください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

55

Page 56: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.2 ストレージシステムの減設方法

2 mpdconfig -d コマンドで減設したストレージシステムを、マルチパスドライバの制御

対象から外します。

【実行例】

3 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

減設したハードウェアが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

3.2.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからストレージシステムの減設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

2 ハードウェアを設定します。

減設するストレージシステムをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜く、ストレージシステムの電源を OFF にするなど)。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

4 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

減設したストレージシステムがiompadm infoコマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

5 mpdconfig -d コマンドで減設したストレージシステムを、マルチパスドライバの制御

対象から外します。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

56

Page 57: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.3 LU の増設方法

3.3 LU の増設方法

3.3.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなく LU を増設することができます。以下の

手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

ストレージシステム側で、LU を追加してください。LU の追加方法の詳細については、ストレー

ジシステムのマニュアルを参照してください。

2 mpdconfig -a コマンドで増設したハードウェアを組み込みます。

【実行例】

iompadm rescan コマンドでも増設したハードウェアを組み込むことができます。

【実行例】

3 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

増設したハードウェアが正常に認識されていることを確認してください。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -a

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm rescan

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

LU を追加した場合、追加した LU は、SCSI ディスクのデバイスとしてはすでに組み込まれて

いた LU の後ろに追加されます。しかし、再起動したあとはストレージシステムの LU 番号順

にシステムに組み込まれます。このため、SCSI ディスクにデバイス名 sd* という名前でアク

セスするときは、再起動前・再起動後ともに同じデバイス名となるように LU を追加するよう

にしてください。by-id 名を使用している場合は、このような問題は起きません。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

57

Page 58: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.3 LU の増設方法

3.3.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してから LU の増設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

2 ハードウェアを設定します。

ストレージシステム側で、LU を追加してください。LU の追加方法の詳細については、ストレー

ジシステムのマニュアルを参照してください。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

4 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

増設したハードウェアが正常に認識されていることを確認してください。

【実行例】

LU を増設すると、sd* というデバイス名は変わることがあります。ストレージシステムにアクセス

するアプリケーションや OS の設定変更などの必要な対応を行ってください。by-id 名を使用してい

る場合は、このような問題は起きません。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

58

Page 59: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.4 LU の減設方法

3.4 LU の減設方法

3.4.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなく LU を減設することができます。以下の

手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

ストレージシステム側で、LU を減設(LU の設定を解除してサーバから認識できない状態)し

ます。LU の設定方法の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

2 mpdconfig -d コマンドで減設したハードウェアを、マルチパスドライバの制御対象か

ら外します。

【実行例】

3 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

減設したハードウェアが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

• サーバを再起動せずに LU の減設を行う場合、以下の操作を行う前に減設する LU へのソフトウェ

アのアクセスを完全に停止してください。アクセスを停止できない場合は、「3.4.2 サーバを再起

動して行う場合」(P.60) の手順に従って減設を行ってください。

• ETERNUS AF/DX 以外の場合、LU 番号 0 の減設は行わないでください。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

LU を削除し、サーバを再起動すると、SCSI ディスクにデバイス名 sd* という名前でアクセ

スしている場合、削除した LU 分だけデバイス名がずれます。必要に応じて OS やアプリケー

ションの設定を変更してください。by-id 名を使用している場合は、このような問題は起きません。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

59

Page 60: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.4 LU の減設方法

3.4.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してから LU の減設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

2 ハードウェアを設定します。

ストレージシステム側で、LU を減設(サーバから認識できない状態)します。LU の減設方法

の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

4 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

減設したハードウェアが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

ETERNUS AF/DX 以外の場合、LU 番号 0 の減設は行わないでください。

LU を削除し、サーバを再起動すると、SCSI ディスクにデバイス名 sd* という名前でアクセ

スしている場合、削除した LU 分だけデバイス名がずれます。必要に応じて OS やアプリケー

ションの設定を変更してください。by-id 名を使用している場合は、このような問題は起きま

せん。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

60

Page 61: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)

3.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)

ケーブルの増設によるパスの増設について説明します。

3.5.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなくケーブルを増設することができます。以

下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

サーバが増設するケーブルを経由してLUを認識できるようにストレージシステムの設定を行っ

てから、増設するケーブルをサーバに接続してください(HBA は事前にサーバに搭載されてい

る必要があります)。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

2 iompadm info コマンドで増設した結果を確認します。

増設したケーブルが iompadm info コマンドで表示されることを確認してください。

【実行例】

3 増設したパスに関する Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したパスに関する Max Throttle 値の設定をしてください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

61

Page 62: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)

3.5.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからケーブルの増設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

2 ハードウェアを設定します。

サーバが増設するケーブルを経由してLUを認識できるようにストレージシステムの設定を行っ

てから、増設するケーブルをサーバに接続してください(HBA は事前にサーバに搭載されてい

る必要があります)。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

4 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

増設したケーブルが iompadm info コマンドで表示されることを確認してください。

【実行例】

5 増設したパスに関する Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したパスに関する Max Throttle 値の設定をしてください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

62

Page 63: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

3.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

ケーブルの減設によるパスの減設について説明します。

3.6.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなくケーブルを減設することができます。以

下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

減設するケーブルをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜くなど)。

2 mpdconfig -d コマンドで切り離したケーブルを、マルチパスドライバの制御対象から

外します。

【実行例】

3 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

減設したケーブルが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

4 必要であれば、Max Throttle 値を設定します。

パスを減設した結果、ストレージシステムの同一 CA ポートに接続されているパスの数が減少し

た場合は、mpdconfig -m コマンドを実行し、Max Throttle を適切な値に設定してください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

63

Page 64: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

3.6.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからケーブルの減設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

2 ハードウェアを設定します。

減設するケーブルをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜くなど)。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

4 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

減設したハードウェアが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

5 mpdconfig -dコマンドで減設したケーブルをマルチパスドライバの制御対象から外し

ます。

【実行例】

6 必要であれば、Max Throttle 値を設定します。

パスを減設した結果、ストレージシステムの同一 CA ポートに接続されているパスの数が減少し

た場合は、mpdconfig -m コマンドを実行し、Max Throttle を適切な値に設定してください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

64

Page 65: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)

3.7 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設)

3.7 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設)

HBA の増設によるパスの増設、および HBA の減設によるパスの減設について説明します。

サーバを再起動しないで HBA の増設・減設(PCI Hot Plug)を行うことは、PRIMEQUEST でだけサ

ポートされています。この手順については、PRIMEQUEST のマニュアルを参照してください。

HBA の増設によるパスの増設を実施したあとにシャットダウンを行う場合は、iompadm change コマ

ンドで増設パスを stop 状態にしてからシャットダウンを行ってください。

サーバを再起動して HBA の増設・減設を行う手順は、サーバを再起動してケーブルを増設・減設する

手順と同じです。ケーブルを増設・減設するタイミングで HBA を増設・減設してください。

HBA を増設した場合、mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したパスに関する Max Throttle 値の設定

をしてください。Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

65

Page 66: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章

マルチパスの構成変更RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9,

SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

マルチパスの構成変更は、使用している OS により手順が異なります。

本章では以下の OS について説明します。

• RHEL-AS4

• RHEL-ES4

• RHEL5

• SLES9(Service Pack 2 以降)

• SLES10(Service Pack 1 以降)

以下の OS を使用している場合は、「第 3 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11,SLES12 で FC/FCoE 接続の場合)」(P.53) を参照してください。

• RHEL6

• RHEL7

• RHEL8

• SLES11(Service Pack 1 以降)

• SLES12

マルチパスの構成変更は mpdconfig コマンドで行います。mpdconfig コマンドは、/opt/FJSVmpd/binディレクトリにインストールされます。mpdconfig コマンドは root ユーザーでだけ実行可能です。

ここでは FC/FCoE 接続の場合の操作を説明します。

• by-id 名を使用していない場合、マルチパス構成を変更するとデバイス名が変わることがありま

す。

• 増設処理を行う場合、iompadm info コマンドを使用し、既存デバイスの状態が正常であることを

確認してから処理を開始してください。

• 減設処理を行う場合、減設対象外のデバイスの状態が正常であることを確認してから処理を開始してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

66

Page 67: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.1 ストレージシステム、LU の増設方法

4.1 ストレージシステム、LU の増設方法

4.1.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなくストレージシステムおよび LU を増設す

ることができます。以下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

増設する対象に応じて、以下の設定を行ってください。

• ストレージシステムの増設増設するストレージシステムに必要な設定を行い、サーバから LU を認識できる状態にして

からサーバと接続してください。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

• LU の増設

ストレージシステム側で、LU を追加してください。LU の追加方法の詳細については、スト

レージシステムのマニュアルを参照してください。

2 mpdconfig -a コマンドで、増設したハードウェアを組み込みます。

【実行例】

iompadm rescan コマンドでも、増設したハードウェアを組み込むことができます。

【実行例】

3 ストレージシステムを増設した場合、ストレージシステムの認識順序の設定に関す

る問い合わせがあります。by-id 名を使用していない場合、または by-id 名を使用し

ているが FUJITSU Software PRIMECLUSTER GD を導入している場合は、画面に従

い設定を行ってください。

RHEL-AS4, RHEL-ES4, SLES9 では、サーバを再起動しないストレージシステム増設方法

はサポートしていません。

サーバを再起動しないで LU を増設する場合、すべてのパスが online 状態であることを確

認してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -a

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm rescan

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

67

Page 68: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.1 ストレージシステム、LU の増設方法

4 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

増設したハードウェアが正常に認識されていることを確認してください。

【実行例】

5 ストレージシステムを増設した場合は、Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したストレージシステムに関する Max Throttle 値の設定

をしてください。Max Throttle 値の計算方法は、 ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

4.1.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからストレージシステム、LU の増設を行う場合は、以下の手順に従い操作してくだ

さい。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

LU を追加した場合、追加した LU は、SCSI ディスクのデバイスとしてはすでに組み込まれて

いた LU の後ろに追加されます。

しかし、再起動したあとはストレージシステムの LU 番号順にシステムに組み込まれます。こ

のため、SCSI ディスクにデバイス名 sd* という名前でアクセスするときは、再起動前・再起

動後ともに同じデバイス名となるように LU を追加するようにしてください。

by-id 名を使用している場合は、このような問題は起きません。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

ストレージシステム、LU を増設すると、sd* というデバイス名は変わることがあります。ストレー

ジシステムにアクセスするアプリケーションや OS の設定変更などの必要な対応を行ってください。

by-id 名を使用している場合は、このような問題は起きません。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

68

Page 69: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.1 ストレージシステム、LU の増設方法

1 by-id 名を使用していない、または by-id 名を使用しているが FUJITSU Software

PRIMECLUSTER GD を導入している環境でストレージシステムの増設を行う場合

は、現在認識しているストレージシステムに対して認識順序を設定します。

すでに設定済みの場合は必要ありません。mpdconfig -s コマンドを実行し、認識順序を設定します。

【実行例】

2 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

3 ハードウェアを設定します。

増設する対象に応じて、以下の設定を行ってください。

• ストレージシステムの増設増設するストレージシステムに必要な設定を行い、サーバから LU を認識できる状態にして

からサーバと接続してください。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

• LU の増設

ストレージシステム側で、LU を追加してください。LU の追加方法の詳細については、スト

レージシステムのマニュアルを参照してください。

4 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

5 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

増設したハードウェアが正常に認識されていることを確認してください。

【実行例】

6 ストレージシステムを増設した場合は、Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したストレージシステムに関する Max Throttle 値の設定

をしてください。Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

69

Page 70: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.2 ストレージシステム、LU の減設方法

7 ストレージシステムを増設し、by-id 名を使用していない場合、または by-id 名を使用

しているが FUJITSU Software PRIMECLUSTER GD を導入している場合は、増設し

たストレージシステムを含めて認識順序を設定します。

mpdconfig -s コマンドを実行し、認識順序を設定してください。

【実行例】

4.2 ストレージシステム、LU の減設方法

4.2.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなくストレージシステムおよび LU を減設す

ることができます。以下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

減設する対象に応じて、以下の設定を行ってください。

• ストレージシステムの減設減設するストレージシステムをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜く、ストレージシステムの電源を OFF にするなど)。

• LU の減設

ストレージシステム側で、LU を減設(LU の設定を解除してサーバから認識できない状態)

します。LU の設定方法の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してくだ

さい。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

• RHEL-AS4, RHEL-ES4, SLES9 では、サーバを再起動しないストレージシステム、LU 減設方法

はサポートしていません。

• サーバを再起動せずにストレージシステム、LU の減設を行う場合、以下の操作を行う前に減設

するストレージシステム、LU へのソフトウェアのアクセスを完全に停止してください。アクセ

スを停止できない場合は、「4.2.2 サーバを再起動して行う場合」(P.71) の手順に従って減設を

行ってください。

• LU 番号 0 の減設は行わないでください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

70

Page 71: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.2 ストレージシステム、LU の減設方法

2 mpdconfig -d コマンドで減設したハードウェアを、マルチパスドライバの制御対象か

ら外します。

【実行例】

3 認識順序の設定をしている状態でストレージシステムの減設を行った場合、

mpdconfig -s コマンドを実行します。

mpdconfig -s コマンドを実行し、認識順序を再設定してください。

【実行例】

ただしストレージシステムの減設の結果、サーバに接続しているストレージシステムが 1 台以

下になった場合、mpdconfig -c コマンドを実行して認識順序設定を解除してください。

【実行例】

4 iompadm info コマンドで、減設した結果を確認します。

減設したハードウェアが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

4.2.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからストレージシステム、LU の減設を行う場合は、以下の手順に従い操作してくだ

さい。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -c

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

LU の削除後にサーバを再起動すると、SCSI ディスクにデバイス名 sd* という名前でアクセ

スしている場合、削除した LU 分だけデバイス名がずれます。必要に応じて OS やアプリケー

ションの設定を変更してください。by-id 名を使用している場合は、このような問題は起きま

せん。

LU 番号 0 の減設は行わないでください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

71

Page 72: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.2 ストレージシステム、LU の減設方法

1 認識順序を設定している状態でストレージシステムの減設を行う場合、認識順序の

設定を変更します。

• 減設の結果、サーバに接続しているストレージシステムが 1 台以下になる場合

mpdconfig -c コマンドを実行し、認識順序設定を解除してください。

【実行例】

• 減設の結果、サーバに接続しているストレージシステムが 1 台以下にならない場合

mpdconfig -s コマンドを実行し、減設するストレージシステムの認識順序を 後にしてくだ

さい。認識順序を 後にしないと、サーバの再起動後にほかのストレージシステムが認識されなくなります。

【実行例】

2 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

3 ハードウェアを設定します。

減設する対象に応じて、以下の設定を行ってください。

• ストレージシステムの減設減設するストレージシステムをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜く、ストレージシステムの電源を OFF にするなど)。

• LU の減設

ストレージシステム側で、LU を減設(LU の設定を解除してサーバから認識できない状態に)

します。LU の減設方法の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してくだ

さい。

4 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -c

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

認識順序の変更後にサーバを再起動すると、SCSI ディスクにデバイス名 sd* という名前でア

クセスしている場合、デバイス名が変わります。必要に応じて OS やアプリケーションの設定

を変更してください。by-id 名を使用している場合は、このような問題は起きません。

LU の削除後にサーバを再起動すると、SCSI ディスクにデバイス名 sd* という名前でアクセ

スしている場合、削除した LU 分だけデバイス名がずれます。必要に応じて OS やアプリケー

ションの設定を変更してください。by-id 名を使用している場合は、このような問題は起きま

せん。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

72

Page 73: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.3 パスの増設方法(ケーブルの増設)

5 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

減設したハードウェアが fail 状態で表示されます。

【実行例】

6 mpdconfig -dコマンドで減設したハードウェアをマルチパスドライバの制御対象から

外します。

【実行例】

7 ストレージシステムを減設し、認識順序を設定している場合、減設結果を反映させ

るために mpdconfig -s コマンドを実行し、認識順序を再設定します。

【実行例】

8 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

【実行例】

4.3 パスの増設方法(ケーブルの増設)

ケーブルの増設によるパスの増設について説明します。

4.3.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなくケーブルを増設することができます。以

下の手順に従い操作してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

RHEL-AS4, RHEL-ES4, SLES9 では、サーバを再起動しないケーブル増設方法はサポートしていま

せん。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

73

Page 74: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.3 パスの増設方法(ケーブルの増設)

1 ハードウェアを設定します。

サーバが増設するケーブルを経由してLUを認識できるようにストレージシステムの設定を行っ

てから、増設するケーブルをサーバに接続してください(HBA は事前にサーバに搭載されてい

る必要があります)。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

2 iompadm info コマンドで増設した結果を確認します。

増設したケーブルが iompadm info コマンドで表示されることを確認してください。

【実行例】

3 増設したパスに関する Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したパスに関する Max Throttle 値の設定をしてください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

4.3.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからケーブルの増設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

2 ハードウェアを設定します。

サーバが増設するケーブルを経由してLUを認識できるようにストレージシステムの設定を行っ

てから、増設するケーブルをサーバに接続してください(HBA は事前にサーバに搭載されてい

る必要があります)。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

74

Page 75: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.4 パスの減設方法(ケーブルの減設)

4 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

増設したケーブルが iompadm info コマンドで表示されることを確認してください。

【実行例】

5 増設したパスに関する Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したパスに関する Max Throttle 値の設定をしてください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

4.4 パスの減設方法(ケーブルの減設)

ケーブルの減設によるパスの減設について説明します。

4.4.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなくケーブルを減設することができます。以

下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

減設するケーブルをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜くなど)。

2 mpdconfig -dコマンドで切り離したケーブルをマルチパスドライバの制御対象から外

します。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

RHEL-AS4, RHEL-ES4, SLES9 では、サーバを再起動しないケーブル減設方法はサポートしていま

せん。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

75

Page 76: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.4 パスの減設方法(ケーブルの減設)

3 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

減設したケーブルが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

4 必要であれば、Max Throttle 値を設定します。

パスを減設した結果、ストレージシステムの同一 CA ポートに接続されているパスの数が減少し

た場合は、mpdconfig -m コマンドを実行し、Max Throttle を適切な値に設定してください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

4.4.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからケーブルの減設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

2 ハードウェアを設定します。

減設するケーブルをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜くなど)。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

4 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

減設したケーブルが fail 状態で表示されます。

【実行例】

5 mpdconfig -dコマンドで減設したケーブルをマルチパスドライバの制御対象から外し

ます。

【実行例】

6 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

76

Page 77: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 4 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES9, SLES10 で FC/FCoE 接続の場合)

4.5 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設)

7 必要であれば、Max Throttle 値を設定します。

パスを減設した結果、ストレージシステムの同一 CA ポートに接続されているパスの数が減少し

た場合は、mpdconfig -m コマンドを実行し、Max Throttle を適切な値に設定してください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

4.5 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設)

HBA の増設によるパスの増設、および HBA の減設によるパスの減設について説明します。

サーバを再起動しないで HBA の増設・減設(PCI Hot Plug)を行うことは、PRIMEQUEST でだけサ

ポートされています。この手順については、PRIMEQUEST のマニュアルを参照してください。

サーバを再起動して HBA の増設・減設を行う手順は、サーバを再起動してケーブルを増設・減設する

手順と同じです。ケーブルを増設・減設するタイミングで HBA を増設・減設してください。

HBA を増設した場合、mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したパスに関する Max Throttle 値の設定

をしてください。Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

77

Page 78: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 5 章

マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で iSCSI 接続の場合)

マルチパスの構成変更は、使用している OS により手順が異なります。

本章では以下の OS について説明します。

• RHEL6

• RHEL7

• RHEL8

• SLES11(Service Pack 1 以降)

• SLES12

以下の OS を使用している場合は、「第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI接続の 場合)」(P.86) を参照してください。

• RHEL5(Update 4 以降)

• SLES9(Service Pack 3 以降)

• SLES10(Service Pack 2 以降)

マルチパスの構成変更は mpdconfig コマンドで行います。mpdconfig コマンドは、/opt/FJSVmpd/binディレクトリにインストールされます。mpdconfig コマンドは root ユーザーでだけ実行可能です。

ここでは iSCSI 接続の場合の操作を説明します。

• by-id 名を使用していない場合、マルチパス構成を変更するとデバイス名が変わることがありま

す。

• 増設処理を行う場合、iompadm info コマンドを使用し、既存デバイスの状態が正常であることを

確認してから処理を開始してください。

• 減設処理を行う場合、減設対象外のデバイスの状態が正常であることを確認してから処理を開始してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

78

Page 79: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 5 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で iSCSI 接続の場合)

5.1 ストレージシステムの増設方法

5.1 ストレージシステムの増設方法

ストレージシステムを増設する場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

増設するストレージシステムに必要な設定を行い、サーバから LU を認識できる状態にしてから

サーバと接続してください。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

2 サーバの iSCSI サービスを設定します。

iSCSI イニシエーター/ iSCSI ターゲット情報の設定を行い、iSCSI ターゲットへの login を行っ

てください。このとき、iSCSI ターゲットへの自動 login が指定されていることを確認してくだ

さい。iSCSI 接続の詳細については、各ストレージシステムの『FUJITSU Storage ETERNUSDX 構築ガイド(サーバ接続編)』などのマニュアル、およびソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)「付録 -2」を参照してください。

3 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

自動的に増設したストレージシステムを認識します。iompadm info コマンドで正常に認識され

ていることを確認してください。

【実行例】

4 Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したストレージシステムに関する Max Throttle 値の設定

をしてください。Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

ストレージシステムを増設すると、sd* というデバイス名は変わることがあります。ストレージシス

テムにアクセスするアプリケーションや OS の設定変更などの必要な対応を行ってください。by-id名を使用している場合は、このような問題は起きません。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

79

Page 80: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 5 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で iSCSI 接続の場合)

5.2 ストレージシステムの減設方法

5.2 ストレージシステムの減設方法

5.2.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなくストレージシステムを減設することが

できます。以下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

対象となる iSCSI ターゲットから logout したあと、減設するストレージシステムをサーバから

切り離してください。

2 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

logout すると自動的にストレージシステムが減設されます。減設したハードウェアが iompadminfo コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

3 mpdconfig -d コマンドで減設したハードウェアを、マルチパスドライバの制御対象か

ら外します。

【実行例】

4 iSCSI サービスの設定を行い、減設したストレージシステムの iSCSI ターゲット情報

を削除します。

サーバを再起動せずにストレージシステムの減設を行う場合、以下の操作を行う前に減設するストレージシステムのソフトウェアのアクセスを完全に停止してください。アクセスを停止できない場合は、「5.2.2 サーバを再起動して行う場合」(P.81) の手順に従って減設を行ってください。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

80

Page 81: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 5 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で iSCSI 接続の場合)

5.3 LU の増設方法

5.2.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからストレージシステムの減設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

2 ハードウェアを設定します。

減設するストレージシステムをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜く、ストレージシステムの電源を OFF にするなど)。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

4 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

減設したハードウェアが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

5 mpdconfig -d コマンドで減設したハードウェアを、マルチパスドライバの制御対象か

ら外します。

【実行例】

6 iSCSI サービスの設定を行い、減設したストレージシステムの iSCSI ターゲット情報

を削除します。

5.3 LU の増設方法

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「3.3 LU の増設方法」(P.57) を参照してください。

5.4 LU の減設方法

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「3.4 LU の減設方法」(P.59) を参照してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

81

Page 82: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 5 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で iSCSI 接続の場合)

5.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)

5.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)

ケーブルの増設によるパスの増設について説明します。mpdconfig コマンドを使用して、ケーブルを増設することができます。以下の手順に従い操作してく

ださい。

1 ハードウェアを設定します。

サーバが増設するケーブルを経由してLUを認識できるようにストレージシステムの設定を行っ

てから、増設するケーブルをサーバに接続してください(NIC は事前にサーバに搭載されている

必要があります)。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

2 サーバの iSCSI サービスを設定します。

iSCSI イニシエーター/ iSCSI ターゲット情報の設定を行い、iSCSI ターゲットへの login を行っ

てください。このとき、iSCSI ターゲットへの自動 login が指定されていることを確認してくだ

さい。iSCSI 接続の詳細については、各ストレージシステム の『FUJITSU Storage ETERNUSDX 構築ガイド(サーバ接続編)』などのマニュアル、およびソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)「付録 -2」を参照してください。

3 iompadm info コマンドで増設した結果を確認します。

増設したケーブルが iompadm info コマンドで表示されることを確認してください。

【実行例】

4 増設したパスに関する Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したパスに関する Max Throttle 値の設定をしてください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

82

Page 83: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 5 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で iSCSI 接続の場合)

5.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

5.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

ケーブルの減設によるパスの減設について説明します。

5.6.1 サーバを再起動しないで行う場合

サーバを再起動することなくケーブルを減設することができます。以下の手順に従い操作してください。

1 サーバから減設するケーブルを抜きます。

対象となる iSCSI ターゲットから logout したあと、ケーブルを抜きます。

2 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

減設したハードウェアが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

3 mpdconfig -d コマンドで減設したケーブルを、マルチパスドライバの制御対象から外

します。

【実行例】

4 必要であれば、Max Throttle 値を設定します。

パスを減設した結果、ストレージシステムの同一ポートに接続されているパスの数が減少した場合は、mpdconfig -m コマンドを実行し、Max Throttle を適切な値に設定してください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

5 iSCSI サービスの設定を行い、減設したパスの iSCSI ターゲット情報を削除します。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

83

Page 84: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 5 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で iSCSI 接続の場合)

5.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

5.6.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからケーブルの減設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

2 ハードウェアを設定します。

減設するケーブルをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜くなど)。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

4 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

減設したハードウェアが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

5 mpdconfig -d コマンドで減設したケーブルを、マルチパスドライバの制御対象から外

します。

【実行例】

6 必要であれば、Max Throttle 値を設定します。

パスを減設した結果、ストレージシステムの同一 CA ポートに接続されているパスの数が減少し

た場合は、mpdconfig -m コマンドを実行し、Max Throttle を適切な値に設定してください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

7 iSCSI サービスの設定を行い、減設したパスの iSCSI ターゲット情報を削除します。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

84

Page 85: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 5 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で iSCSI 接続の場合)

5.7 パスの増設・減設方法(NIC の増設・減設)

5.7 パスの増設・減設方法(NIC の増設・減設)

NIC の増設によるパスの増設、および NIC の減設によるパスの減設について説明します。

サーバを再起動しないで NIC の増設・減設(PCI Hot Plug)を行うことは、PRIMEQUEST でだけサ

ポートされています。

サーバを再起動しないで NIC の増設・減設を行う手順は、サーバを再起動しないでケーブルを増設・

減設する手順と同じです。ケーブルを増設・減設するタイミングで NIC を増設・減設してください。

NIC の増設・減設の手順については、PRIMEQUEST のマニュアルを参照してください。

サーバを再起動して NIC の増設・減設を行う手順は、サーバを再起動してケーブルを増設・減設する

手順と同じです。ケーブルを増設・減設するタイミングで NIC を増設・減設してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

85

Page 86: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章

マルチパスの構成変更RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の

場合)

マルチパスの構成変更は、使用している OS により手順が異なります。

本章では以下の OS について説明します。

• RHEL5(Update 4 以降)

• SLES9(Service Pack 3 以降)

• SLES10(Service Pack 2 以降)

以下の OS を使用している場合は、「第 5 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11,SLES12 で iSCSI 接続の場合)」(P.78) を参照してください。

• RHEL6

• RHEL7

• RHEL8

• SLES11(Service Pack 1 以降)

• SLES12

マルチパスの構成変更は mpdconfig コマンドで行います。mpdconfig コマンドは、/opt/FJSVmpd/binディレクトリにインストールされます。mpdconfig コマンドは root ユーザーでだけ実行可能です。

ここでは iSCSI 接続の場合の操作を説明します。

• by-id 名を使用していない場合、マルチパス構成を変更するとデバイス名が変わることがありま

す。

• 増設処理を行う場合、iompadm info コマンドを使用し、既存デバイスの状態が正常であることを

確認してから処理を開始してください。

• 減設処理を行う場合、減設対象外のデバイスの状態が正常であることを確認してから処理を開始してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

86

Page 87: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.1 ストレージシステムの増設方法

6.1 ストレージシステムの増設方法

6.1.1 RHEL5 または SLES10 の場合

ストレージシステムを増設する場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

増設するストレージシステムに必要な設定を行い、サーバから LU を認識できる状態にしてから

サーバと接続してください。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

2 サーバの iSCSI サービスを設定します。

iSCSI イニシエーター/ iSCSI ターゲット情報の設定を行い、iSCSI ターゲットへの login を行っ

てください。このとき、iSCSI ターゲットへの自動 login が指定されていることを確認してくだ

さい。iSCSI 接続の詳細については、各ストレージシステム の『FUJITSU Storage ETERNUSDX 構築ガイド(サーバ接続編)』などのマニュアル、およびソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)「付録 -2」を参照してください。

3 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

自動的に増設したストレージシステムを認識します。iompadm info コマンドで正常に認識され

ていることを確認してください。

【実行例】

4 Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したストレージシステムに関する Max Throttle 値の設定

をしてください。Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

ストレージシステムを増設すると、sd* というデバイス名は変わることがあります。ストレージシス

テムにアクセスするアプリケーションや OS の設定変更などの必要な対応を行ってください。by-id名を使用している場合は、このような問題は起きません。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

87

Page 88: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.1 ストレージシステムの増設方法

5 by-id 名を使用していない場合、または by-id 名を使用しているが FUJITSU Software

PRIMECLUSTER GD を導入している場合は、mpdconfig -s コマンドを実行して認識

順序を設定します。

【実行例】

6.1.2 SLES9 の場合

ストレージシステムを増設する場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 認識順序を設定します。

すでに設定済みの場合は必要ありません。mpdconfig -s コマンドを実行し、認識順序を設定します。

【実行例】

2 サーバの iSCSI サービスを設定します。

iSCSI イニシエーターの設定を行ってください。増設するストレージシステムの IP アドレスを

iSCSI イニシエーターの設定ファイルに追加してください。iSCSI イニシエーターの設定の詳細

は、iSCSI イニシエーターのマニュアルを参照してください。

3 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

4 ハードウェアを設定します。

増設するストレージシステムに必要な設定を行い、サーバから LU を認識できる状態にしてから

サーバと接続してください。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

5 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

ストレージシステムを増設すると、sd* というデバイス名は変わることがあります。ストレージシス

テムにアクセスするアプリケーションや OS の設定変更などの必要な対応を行ってください。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

88

Page 89: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.2 ストレージシステムの減設方法

6 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

サーバを再起動すると自動的に増設したストレージシステムを認識します。iompadm info コマ

ンドで正常に認識されていることを確認してください。

【実行例】

7 Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したストレージシステムに関する Max Throttle 値の設定

をしてください。Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

8 mpdconfig -s コマンドを実行して認識順序を設定します。

【実行例】

6.2 ストレージシステムの減設方法

6.2.1 サーバを再起動しないで行う場合

mpdconfig コマンドを使用して、サーバを再起動することなくストレージシステムを減設することが

できます。以下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

対象となる iSCSI ターゲットから logout したあと、減設するストレージシステムをサーバから

切り離してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

• SLES9 では、サーバを再起動しないストレージシステム減設方法はサポートしていません。

• サーバを再起動せずにストレージシステムの減設を行う場合、以下の操作を行う前に減設するストレージシステムのソフトウェアのアクセスを完全に停止してください。アクセスを停止できない場合は、「6.2.2 サーバを再起動して行う場合」(P.91) の手順に従って減設を行ってください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

89

Page 90: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.2 ストレージシステムの減設方法

2 mpdconfig -d コマンドで減設したハードウェアを、マルチパスドライバの制御対象か

ら外します。

【実行例】

3 認識順序の設定をしている状態でストレージシステムの減設を行った場合、

mpdconfig -s コマンドを実行します。

mpdconfig -s コマンドを実行し、認識順序を再設定してください。

【実行例】

ただし、ストレージシステムの減設の結果、サーバに接続しているストレージシステムが 1 台

以下になった場合、mpdconfig -c コマンドを実行し、認識順序設定を解除してください。

【実行例】

4 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

減設したハードウェアが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

5 iSCSI サービスの設定を行い、減設したストレージシステムの iSCSI ターゲット情報

を削除します。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -c

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

90

Page 91: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.2 ストレージシステムの減設方法

6.2.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからストレージシステムの減設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 認識順序を設定している状態でストレージシステムの減設を行う場合、認識順序の

設定を変更します。

• 減設の結果、サーバに接続しているストレージシステムが 1 台以下になる場合

mpdconfig -c コマンドを実行し、認識順序設定を解除してください。

【実行例】

• 減設の結果、サーバに接続しているストレージシステムが 1 台以下にならない場合

mpdconfig -s コマンドを実行し、減設するストレージシステムの認識順序を 後にしてくだ

さい。認識順序を 後にしないと、サーバの再起動後にほかのストレージシステムが認識されなくなります。

【実行例】

2 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

3 ハードウェアを設定します。

減設するストレージシステムをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜く、ストレージシステムの電源を OFF にするなど)。

4 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

5 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

減設したハードウェアが fail 状態で表示されます。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -c

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

認識順序の変更後にサーバを再起動すると、SCSI ディスクにデバイス名 sd* という名前でア

クセスしている場合、デバイス名が変わります。必要に応じて OS やアプリケーションの設定

を変更してください。by-id 名を使用している場合は、このような問題は起きません。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

91

Page 92: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.3 LU の増設方法

6 mpdconfig -d コマンドで減設したハードウェアを、マルチパスドライバの制御対象か

ら外します。

【実行例】

7 認識順序を設定している場合、減設結果を反映させるために mpdconfig -s コマンドを

実行し、認識順序を再設定します。

【実行例】

8 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

【実行例】

9 iSCSI サービスの設定を行い、減設したストレージシステムの iSCSI ターゲット情報

を削除します。

6.3 LU の増設方法

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「4.1 ストレージシステム、LU の増設方法」(P.67) を参照してください。

6.4 LU の減設方法

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「4.2 ストレージシステム、LU の減設方法」(P.70) を参照してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

92

Page 93: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)

6.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)

ケーブルの増設によるパスの増設について説明します。

6.5.1 RHEL5 または SLES10 の場合

mpdconfig コマンドを使用してケーブルを増設することができます。以下の手順に従い操作してくだ

さい。

1 ハードウェアを設定します。

サーバが増設するケーブルを経由してLUを認識できるようにストレージシステムの設定を行っ

てから、増設するケーブルをサーバに接続してください(NIC は事前にサーバに搭載されている

必要があります)。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

2 サーバの iSCSI サービスを設定します。

iSCSI イニシエーター/ iSCSI ターゲット情報の設定を行い、iSCSI ターゲットへの login を行っ

てください。このとき、iSCSI ターゲットへの自動 login が指定されていることを確認してくだ

さい。iSCSI 接続の詳細については、各ストレージシステム の『FUJITSU Storage ETERNUSDX 構築ガイド(サーバ接続編)』などのマニュアル、およびソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)「付録 -2」を参照してください。

3 iompadm info コマンドで増設した結果を確認します。

増設したケーブルが iompadm info コマンドで表示されることを確認してください。

【実行例】

4 増設したパスに関する Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したパスに関する Max Throttle 値の設定をしてください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

93

Page 94: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)

6.5.2 SLES9 の場合

mpdconfig コマンドを使用してケーブルを増設することができます。以下の手順に従い操作してくだ

さい。

1 サーバの iSCSI サービスを設定します。

iSCSI イニシエーターの設定を行ってください。増設するパスの IPアドレスを iSCSIイニシエー

ターの設定ファイルに追加してください。iSCSI イニシエーターの設定の詳細は、iSCSI イニシ

エーターのマニュアルを参照してください。

2 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

3 ハードウェアを設定します。

サーバが増設するケーブルを経由してLUを認識できるようにストレージシステムの設定を行っ

てから、増設するケーブルをサーバに接続してください(NIC は事前にサーバに搭載されている

必要があります)。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

4 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

5 iompadm info コマンドで増設した結果を確認します。

増設したケーブルが iompadm info コマンドで表示されることを確認してください。

【実行例】

6 増設したパスに関する Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したパスに関する Max Throttle 値の設定をしてください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

94

Page 95: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

6.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

ケーブルの減設によるパスの減設について説明します。

6.6.1 サーバを再起動しないで行う場合

サーバを再起動することなくケーブルを減設することができます。以下の手順に従い操作してください。

1 サーバから減設するケーブルを抜きます。

対象となる iSCSI ターゲットから logout したあと、ケーブルを抜きます。

2 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

減設したケーブルが fail 状態で表示されます。

【実行例】

3 mpdconfig -d コマンドで減設したケーブルを、マルチパスドライバの制御対象から外

します。

【実行例】

4 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

減設したケーブルが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

5 必要であれば、Max Throttle 値を設定します。

パスを減設した結果、ストレージシステムの同一ポートに接続されているパスの数が減少した場合は、mpdconfig -m コマンドを実行し、Max Throttle を適切な値に設定してください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

6 iSCSI サービスの設定を行い、減設したパスの iSCSI ターゲット情報を削除します。

SLES9 では、サーバを再起動しないケーブル減設方法はサポートしていません。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

95

Page 96: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

6.6.2 サーバを再起動して行う場合

サーバを停止してからケーブルの減設を行う場合は、以下の手順に従い操作してください。

1 サーバを停止します。

サーバをシャットダウンしてください。

2 ハードウェアを設定します。

減設するケーブルをサーバから切り離してください(接続しているケーブルを抜くなど)。

3 サーバを起動します。

サーバの電源を投入して起動してください。

4 iompadm info コマンドで認識状態を確認します。

減設したケーブルが fail 状態で表示されます。

【実行例】

5 mpdconfig -dコマンドで減設したケーブルをマルチパスドライバの制御対象から外し

ます。

【実行例】

6 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

【実行例】

7 必要であれば、Max Throttle 値を設定します。

パスを減設した結果、ストレージシステムの同一 CA ポートに接続されているパスの数が減少し

た場合は、mpdconfig -m コマンドを実行し、Max Throttle を適切な値に設定してください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

8 iSCSI サービスの設定を行い、減設したパスの iSCSI ターゲット情報を削除します。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

96

Page 97: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 6 章 マルチパスの構成変更 (RHEL5, SLES9, SLES10 で iSCSI 接続の 場合)

6.7 パスの増設・減設方法(NIC の増設・減設)

6.7 パスの増設・減設方法(NIC の増設・減設)

NIC の増設によるパスの増設、および NIC の減設によるパスの減設について説明します。

サーバを再起動しないで NIC の増設・減設(PCI Hot Plug)を行うことは、PRIMEQUEST でだけサ

ポートされています。

• SLES9 の場合

サーバを再起動しないで NIC の増設・減設(PCI Hot Plug)を行うことはできません。

• RHEL5 または SLES10 の場合

サーバを再起動しないで NIC の増設・減設を行う手順は、サーバを再起動しないでケーブルを増

設・減設する手順と同じです。ケーブルを増設・減設するタイミングで NIC を増設・減設してくだ

さい。NIC の増設・減設の手順については、PRIMEQUEST のマニュアルを参照してください。

サーバを再起動して NIC の増設・減設を行う手順は、サーバを再起動してケーブルを増設・減設する

手順と同じです。ケーブルを増設・減設するタイミングで NIC を増設・減設してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

97

Page 98: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 7 章

マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で SAS 接続の場

合)

マルチパスの構成変更は、使用している OS により手順が異なります。

本章では以下の OS について説明します。

• RHEL6

• RHEL7

• RHEL8

• SLES11(Service Pack 1 以降)

• SLES12

以下の OS を使用している場合は、「第 8 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5,SLES10 で SAS 接続の場合)」(P.102) を参照してください。

• RHEL-AS4(4.6 以降)

• RHEL-ES4(4.6 以降)

• RHEL5(Update 3 以降)

• SLES10(Service Pack 3 以降)

マルチパスの構成変更は mpdconfig コマンドで行います。mpdconfig コマンドは、/opt/FJSVmpd/binディレクトリにインストールされます。mpdconfig コマンドは root ユーザーでだけ実行可能です。

ここでは SAS 接続の場合の操作を説明します。

7.1 ストレージシステムの増設方法

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「3.1 ストレージシステムの増設方法」(P.54) を参照してください。

• by-id 名を使用していない場合、マルチパス構成を変更するとデバイス名が変わることがありま

す。

• 増設処理を行う場合、iompadm info コマンドを使用し、既存デバイスの状態が正常であることを

確認してから処理を開始してください。

• 減設処理を行う場合、減設対象外のデバイスの状態が正常であることを確認してから処理を開始してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

98

Page 99: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 7 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で SAS 接続の場合)

7.2 ストレージシステムの減設方法

7.2 ストレージシステムの減設方法

7.2.1 サーバを再起動しないで行う場合

サーバを再起動することなくストレージシステムを減設することができます。以下の手順に従い操作してください。

1 サーバからケーブルをすべて抜きます。

サーバから、減設するストレージシステムに接続されている SAS ケーブルをすべて抜いてくだ

さい。

2 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

ケーブルを抜くと、自動的にストレージシステムが減設されます。減設したストレージシステムが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

3 mpdconfig -d コマンドで減設したハードウェアを、マルチパスドライバの制御対象か

ら外します。

【実行例】

7.2.2 サーバを再起動して行う場合

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「3.2.2 サーバを再起動して行う場合」(P.56) を参照してください。

サーバを再起動せずにストレージシステムの減設を行う場合、以下の操作を行う前に、減設するストレージシステム、LU へのソフトウェアのアクセスを完全に停止してください。アクセスを停止で

きない場合は、「7.2.2 サーバを再起動して行う場合」(P.99) の手順に従って減設を行ってください。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

99

Page 100: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 7 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で SAS 接続の場合)

7.3 LU の増設方法

7.3 LU の増設方法

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「3.3 LU の増設方法」(P.57) を参照してください。

7.4 LU の減設方法

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「3.4 LU の減設方法」(P.59) を参照してください。

7.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「3.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)」(P.61) を参照してください。

7.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

ケーブルの減設によるパスの減設について説明します。

7.6.1 サーバを再起動しないで行う場合

サーバを再起動することなくケーブルを減設することができます。以下の手順に従い操作してください。

1 サーバから減設するケーブルを抜きます。

2 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

ケーブルを抜くと、自動的にケーブルが減設されます。減設したケーブルが iompadm info コマ

ンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

100

Page 101: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 7 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11, SLES12 で SAS 接続の場合)

7.7 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設)

3 mpdconfig -d コマンドで減設したハードウェアを、マルチパスドライバの制御対象か

ら外します。

【実行例】

4 必要であれば、Max Throttle 値を設定します。

パスを減設した結果、ストレージシステムの同一ポートに接続されているパスの数が減少した場合は、mpdconfig -m コマンドを実行し、Max Throttle を適切な値に設定してください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

7.6.2 サーバを再起動して行う場合

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「3.6.2 サーバを再起動して行う場合」(P.64) を参照してください。

7.7 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設)

HBA の増設によるパスの増設、および HBA の減設によるパスの減設について説明します。

サーバを再起動しないで HBA の増設・減設(PCI Hot Plug)を行うことはできません。

サーバを再起動して HBA の増設・減設を行う手順は、サーバを再起動してケーブルを増設・減設する

手順と同じです。ケーブルを増設・減設するタイミングで HBA を増設・減設してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -d

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

101

Page 102: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 8 章

マルチパスの構成変更RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES10 で

SAS 接続の場合)

マルチパスの構成変更は、使用している OS により手順が異なります。

本章では以下の OS について説明します。

• RHEL-AS4(4.6 以降)

• RHEL-ES4(4.6 以降)

• RHEL5(Update 3 以降)

• SLES10(Service Pack 3 以降)

以下の OS を使用している場合は、「第 7 章 マルチパスの構成変更(RHEL6, RHEL7, RHEL8, SLES11,SLES12 で SAS 接続の場合)」(P.98) を参照してください。

• RHEL6

• RHEL7

• RHEL8

• SLES11(Service Pack 1 以降)

• SLES12

マルチパスの構成変更は mpdconfig コマンドで行います。mpdconfig コマンドは、/opt/FJSVmpd/binディレクトリにインストールされます。mpdconfig コマンドは root ユーザーでだけ実行可能です。

ここでは SAS 接続の場合の操作を説明します。

• by-id 名を使用していない場合、マルチパス構成を変更するとデバイス名が変わることがありま

す。

• 増設処理を行う場合、iompadm info コマンドを使用し、既存デバイスの状態が正常であることを

確認してから処理を開始してください。

• 減設処理を行う場合、減設対象外のデバイスの状態が正常であることを確認してから処理を開始してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

102

Page 103: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 8 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES10 で SAS 接続の場合)

8.1 ストレージシステムの増設方法

8.1 ストレージシステムの増設方法

8.1.1 サーバを再起動しないで行う場合

サーバを再起動することなくストレージシステムを増設することができます。以下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

増設するストレージシステムに必要な設定を行い、サーバから LU を認識できる状態にしてから

サーバと接続してください。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

2 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

サーバとストレージシステムを接続すると、自動的に増設したストレージシステムを認識します。iompadm info コマンドで正常に認識されていることを確認してください。

【実行例】

3 Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したストレージシステムに関する Max Throttle 値の設定

をしてください。Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

4 by-id 名を使用していない場合、または by-id 名を使用しているが FUJITSU Software

PRIMECLUSTER GD を導入している場合は、mpdconfig -s コマンドを実行して認識

順序を設定します。

【実行例】

8.1.2 サーバを再起動して行う場合

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「4.1.2 サーバを再起動して行う場合」(P.68) を参照してください。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

103

Page 104: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 8 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES10 で SAS 接続の場合)

8.2 ストレージシステムの減設方法

8.2 ストレージシステムの減設方法

8.2.1 サーバを再起動しないで行う場合

サーバを再起動することなくストレージシステムを減設することができます。以下の手順に従い操作してください。

1 サーバからケーブルをすべて抜きます。

サーバから減設するストレージシステムに接続されている SAS ケーブルをすべて抜いてくださ

い。

2 iompadm info コマンドで組み込み結果を確認します。

ケーブルを抜くと、自動的にストレージシステムが減設されます。減設したストレージシステムが iompadm info コマンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

3 認識順序の設定をしている状態でストレージシステムの減設を行った場合、

mpdconfig -s コマンドを実行します。

mpdconfig -s コマンドを実行し、認識順序を再設定してください。

【実行例】

ただし、ストレージシステムの減設の結果、サーバに接続しているストレージシステムが 1 台

以下になった場合、mpdconfig -c コマンドを実行し、認識順序設定を解除してください。

【実行例】

サーバを再起動せずにストレージシステムの減設を行う場合、以下の操作を行う前に、減設するストレージシステム、LU へのソフトウェアのアクセスを完全に停止してください。アクセスを停止で

きない場合は、「8.2.2 サーバを再起動して行う場合」(P.105) の手順に従って減設を行ってくださ

い。

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -s

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -c

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

104

Page 105: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 8 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES10 で SAS 接続の場合)

8.3 LU の増設方法

8.2.2 サーバを再起動して行う場合

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「4.2.2 サーバを再起動して行う場合」(P.71) を参照してください。

8.3 LU の増設方法

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「4.1 ストレージシステム、LU の増設方法」(P.67) を参照してください。

8.4 LU の減設方法

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「4.2 ストレージシステム、LU の減設方法」(P.70) を参照してください。

8.5 パスの増設方法(ケーブルの増設)

ケーブルの増設によるパスの増設について説明します。

8.5.1 サーバを再起動しないで行う場合

サーバを再起動することなくケーブルを増設することができます。以下の手順に従い操作してください。

1 ハードウェアを設定します。

サーバが増設するケーブルを経由してLUを認識できるようにストレージシステムの設定を行っ

てから、増設するケーブルをサーバに接続してください(HBA は事前にサーバに搭載されてい

る必要があります)。ストレージシステムの設定の詳細については、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

105

Page 106: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 8 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES10 で SAS 接続の場合)

8.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

2 iompadm info コマンドで増設した結果を確認します。

ケーブルを接続すると、自動的にストレージシステムを認識します。増設したケーブルがiompadm info コマンドで表示されることを確認してください。

【実行例】

3 増設したパスに関する Max Throttle 値を設定します。

mpdconfig -m コマンドを実行し、増設したパスに関する Max Throttle 値の設定をしてください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

【実行例】

8.5.2 サーバを再起動して行う場合

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「4.3.2 サーバを再起動して行う場合」(P.74) を参照してください。

8.6 パスの減設方法(ケーブルの減設)

ケーブルの減設によるパスの減設について説明します。

8.6.1 サーバを再起動しないで行う場合

サーバを再起動することなくケーブルを減設することができます。以下の手順に従い操作してください。

1 サーバから減設するケーブルを抜きます。

2 iompadm info コマンドで減設した結果を確認します。

ケーブルを抜くと、自動的にケーブルが減設されます。減設したケーブルが iompadm info コマ

ンドで表示されないことを確認してください。

【実行例】

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

# /opt/FJSVmpd/bin/iompadm info

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

106

Page 107: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 8 章 マルチパスの構成変更 (RHEL-AS4, RHEL-ES4, RHEL5, SLES10 で SAS 接続の場合)

8.7 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設)

3 必要であれば、Max Throttle 値を設定します。

パスを減設した結果、ストレージシステムの同一ポートに接続されているパスの数が減少した場合は、mpdconfig -m コマンドを実行し、Max Throttle を適切な値に設定してください。

Max Throttle 値の計算方法は、ソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)を参照してください。

8.6.2 サーバを再起動して行う場合

FC/FCoE 接続の場合と同様です。

「4.4.2 サーバを再起動して行う場合」(P.76) を参照してください。

8.7 パスの増設・減設方法(HBA の増設・減設)

HBA の増設によるパスの増設、および HBA の減設によるパスの減設について説明します。

サーバを再起動しないで HBA の増設・減設(PCI Hot Plug)を行うことはできません。

サーバを再起動して HBA の増設・減設を行う手順は、サーバを再起動してケーブルを増設・減設する

手順と同じです。ケーブルを増設・減設するタイミングで HBA を増設・減設してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

107

Page 108: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章

マルチパスドライバ使用時の注意事項

ここでは、マルチパスドライバ使用時の注意点について説明します。新情報については、以下の URL の『FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 (Linux 版)

サポート情報』を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

9.1 ストレージシステム設定時の注意

■ ファイバチャネルスイッチのゾーン設定

ファイバチャネルスイッチを使ってストレージシステムと接続する場合、必ずファイバチャネルスイッチにゾーン設定をしてください。

■ パス構成の条件

ストレージシステムのコントローラー(CM または ROUTER)の故障によりすべてのパスがアクセス

不能になることを防ぐために、異なるコントローラーのポートでマルチパスを構成してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

108

Page 109: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

9.1 ストレージシステム設定時の注意

■ LU 構成の条件

マルチパスを構成するパスの論理ユニット番号(LUN)の構成およびストレージシステム内のマッピ

ングを同一にしてください。以下の図の左側のように、パスから認識できる LU 番号が同一になるように設定してください。

図 9.1 LU 構成の条件(パスから認識できる LU 番号が同一である)

CA CA

LU0 LU0CA CA

LU0 LU1

Linux Linux

LU0

LU0

LU

LU0

LU1

LU

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

109

Page 110: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

9.1 ストレージシステム設定時の注意

以下の OS を使用する場合、

• RHEL-AS4 または RHEL-ES4

• RHEL5

• SLES9

• SLES10

または、以下以外のストレージシステムと接続する場合、LU 番号が 0 から始まる構成としてください。

• ETERNUS AF/DX

なお、LUN_V の番号は 0 から始まる必要はありません。

また、LU 番号は 0 から連続である必要はありません。

以下の図の左側のように、パスから認識できる LU 番号が 0 から始まるように設定してください。

図 9.2 LU 構成の条件(パスから認識できる LU 番号が 0 から始まる)

LU1, LU2, LU3, LU4CA CA

LU0, LU1, LU2, LU3CA CA

Linux Linux

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

110

Page 111: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

9.2 Linux サーバ運用時の注意事項

9.2 Linux サーバ運用時の注意事項

■ 初期 RAM ディスク関連

マルチパスドライバをインストールすると、現在使用している初期 RAM ディスクと同じファイル名

で、初期 RAM ディスクが作り直されます。

サーバの起動時にマルチパスドライバのモジュールが正しい順番で OS に読み込まれなかった場合、以

下のメッセージが表示されます。

初期 RAM ディスクが正しく再作成されたあと、サーバが再起動されます。

■ 一括修正の適用、カーネルおよびマルチパスドライバ以外のデバイスドライバの

アップデート

• RHEL-AS4 または RHEL-ES4 を使用している場合

カーネルおよび マルチパスドライバ以外のデバイスドライバをアップデートする場合は、アップ

デート前のカーネルの版数とマルチパスドライバの版数の組み合わせによりアップデートの適用手順が異なります。以下の URL の『FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 (Linux 版)

サポート情報』の「OS とマルチパスドライバのアップデートについて」を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

マルチパスドライバのインストール後に、U06121 以前の一括修正の適用またはカーネルやデバイ

スドライバのアップデートを行うと、アップデートに失敗することがあります。失敗した場合は、以下の URL の『FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 (Linux 版)サポート情報』の

「OS の一括修正適用に失敗した場合の復旧方法」を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

• RHEL7, RHEL8 を使用している場合

カーネルのアップデートを行った場合、アップデート後の OS 再起動の前に、必ず以下のコマンド

を実行してください。

以下のメッセージが表示された場合、アップデート後のカーネルではマルチパスドライバが動作できません。シングルパスに構成変更するか、該当カーネルに対応したマルチパスドライバにアップデートしてください。

!!! ERROR !!!ETERNUS Multipath Driver is loaded in the bad order.ETERNUS Multipath Driver tries to make the initrd, and reboots this system.

# /opt/FJSVmpd/system/mpdchkdup

!!! ERROR !!!In ETERNUS Multipath Driver, this kernel is not supported.

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

111

Page 112: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

9.2 Linux サーバ運用時の注意事項

• SLES9、SLES10、SLES11、または SLES12 を使用している場合

必ず、マルチパスドライバをインストールする前に行ってください。マルチパスドライバのインストール後にカーネルやデバイスドライバのアップデートを行った場合、アップデート後の OS 再起

動の前に、必ず以下のコマンドを実行してください。

■ FC 接続におけるリンクスピードの設定

設定ファイルに対してリンクスピードの設定を行えます。設定の詳細については、『FUJITSU StorageETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編)ファイバチャネル / Linux 用』または『ETERNUS ディス

クアレイ ファイバチャネル接続手順書 Linux 用』を参照してください。

■ qlaxxx ドライバの設定

RHEL5 を使用している場合、QLogic 社の Web サイトからダウンロードしたドライバをインストール

すると、/etc/modprobe.conf に以下の 2 行の記述が追加されることがあります。この記述があると、正

常にマルチパスを構築できません。追加された場合は、この 2 行の先頭に「#」を追加してコメントア

ウトしてから、マルチパスドライバをインストールしてください。すでにマルチパスドライバをインストール済みの場合は、コメントアウト後に /opt/FJSVmpd/system/mpdsetup コマンドを実行してく

ださい。

■ syslog メッセージの出力

短時間に大量の syslog メッセージが出力された場合やシステムが高負荷状態の場合、一部のメッセー

ジが syslog に出力されないことがあります。

■ サーバ起動時のメッセージ

サーバ起動時に、以下のメッセージが出力されることがありますが、動作に問題はありませんので無視してください。

• RHEL7 を使用している場合

• RHEL8 を使用している場合

• SLES9 または SLES10 を使用している場合

# /opt/FJSVmpd/system/mpdsetup

install qla2xxx /sbin/modprobe qla2xxx_conf;/sbin/modprobe --ignore-install qla2xxremove qla2xxx /bin/modprobe -r --first-time --ignore-remove qla2xxx && {/sbin/mod-probe -r --ignore-remove qla2xxx_conf;}

Request for unknown module key 'FUJITSU Software: Fujitsu BIOS DB FJMWCertificate: 74ad174acf5fa0378680c24d2875e04223cf47a9' err -11mpdt: module verification failed: signature and/or required keymissing - tainting kernel

mpdt: loading out-of-tree module taints kernel.mpdt: module verification failed: signature and/or required key missing - taintingkernel

mpdt: module not supported by Novell, setting U taint flag.mpdh: module not supported by Novell, setting U taint flag.

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

112

Page 113: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

9.2 Linux サーバ運用時の注意事項

• SLES12 を使用している場合

■ /etc/fstab の設定

以下の環境の /etc/fstab で、ルートファイルシステムと swap 領域として利用するパーティションを

LABEL で指定していることを確認してください。ほかの指定を行っている場合には、LABEL 指定に変

更してください。

• RHEL-AS4

• RHEL-ES4

• RHEL5

■ ストレージシステムの停止・再起動

システム運用中にストレージシステムの停止・再起動を行う場合、Linux サーバのシャットダウンをし

たあとに行ってください。

■ 担当 CM 型のストレージシステムで担当 CM を変更した場合

担当 CM の変更をパス状態(active/standby)に反映させるために、サーバを再起動してください。

■ 一度認識したストレージシステムをサーバ起動時に認識できなかった場合

サーバ起動時に認識できなかったストレージシステムがあった場合、syslog に以下のメッセージが出

力されます。

(%d には数字、%s にはディスクデバイス識別子が入ります。)

%s に示されたディスクデバイス識別子のストレージシステムの状態を確認し、システムから認識でき

るように保守してください。

■ 使用可能なディスクの 大数および 大サイズ

使用可能なディスクの 大数および 大サイズは OS の仕様に準じます。マルチパスドライバ固有の

制限はありません。

■ 認識できるストレージシステム台数の上限

1 台のサーバで認識できるストレージシステム数(LUN Mapping や Affinity Group、ゾーンの数を含む)

は 大で 256 です。

■ 認識順序を設定できるストレージシステム数の上限

認識順序は 32 台(LUN Mapping や Affinity Group、ゾーンの数を含む)まで設定できます。33 台以上

のストレージシステムを認識している状態で、認識順序設定コマンド(mpdconfig -s)を実行するとエ

ラー終了します。

mpdt: module verification failed: signature and/or required keymissing - tainting kernel

MPDH%d:WARNING: %s:Device is not found.

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

113

Page 114: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

9.2 Linux サーバ運用時の注意事項

■ mpdconfig コマンド実行時、mpdsetup コマンド実行時のメッセージ

mpdconfig コマンド実行時、mpdsetup コマンド実行時に以下のメッセージが出力される場合がありま

すが、動作に問題はありませんので無視してください。

■ FUJITSU Server PRIMEQUEST 2000 シリーズを使用する場合

DR 機能を利用した IOU の活性増設、または IOU の交換を実施した場合、交換実施後のシステム再起

動時にマルチパスドライバが異常を検知したことを示す SEL が出力され、REMCS に通知される場合

があります。この異常検知を防止するため、交換作業前に以下のコマンドを実行してください。

上記を行うことによって、次回サーバ起動時のみ、未接続のパスや装置、冗長性異常の警告ログの出力が抑止されます。また、nolog ファイルは自動で削除されます。

RHEL6、RHEL7、RHEL8、SLES 11(Service Pack 1 以降)、または SLES12 を使用している場合、

認識順序設定機能は使用できません。

end_request: I/O error, dev fd0, sector 0hdc: packet command error: status=0x51 { DriveReady SeekComplete Error }hdc: packet command error: error=0x50 { LastFailedSense=0x05 }ide: failed opcode was: unknown

# touch /var/opt/FJSVmpd/nolog

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

114

Page 115: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

9.3 マルチパスドライバのインストール時の注意事項

9.3 マルチパスドライバのインストール時の注意事項

■ インストール時のサーバとストレージシステムの接続

マルチパスドライバをインストールしたあとで、サーバとストレージシステムをマルチパス接続してください。マルチパスドライバをインストールせずにマルチパス接続すると、ストレージシステムのデータが破壊されるおそれがあります。マルチパスドライバがインストールされていない状態で、すでにマルチパス接続されている場合、マルチパスドライバのインストールが完了するまで、ストレージシステムにアクセスするアプリケーションはすべて停止してください。

■ udev 機能の by-path 名に関して

マルチパスドライバをインストールすると、ストレージシステムのデバイス名として udev 機能で作成

される by-path 名は利用できません。

ストレージシステムのデバイス名として by-path 名を利用した環境に本製品をインストールするには、

by-id 名を使用するように必要な設定を変更してからインストールしてください。

■ Xen カーネルを使う場合

マルチパスドライバは、RHEL5 で提供される Xen に対応しています。ただし、Xen の Dom0 にだけ

インストール可能です。DomU にはインストールしないでください。

■ mpdpkgadd, mpdpatchadd, mpdsetup コマンドで「!!! WARNING !!!」と表示された場

ソフトウェア説明書(readme_jp.pdf)の「付録 -1」を参照してください。

■ iSCSI 接続に関して

以下の環境において iSCSI イニシエーターを使用したサーバとストレージシステムの接続をサポート

します。iSCSI 接続を新たに使用する場合の手順は、ソフトウェア説明書(readme_jp.pdf)の「付録 -2」を参

照してください。

• RHEL5(Update 4 以降)

• RHEL6

• RHEL7

• RHEL8

• SLES9(Service Pack 3 以降)

• SLES10(Service Pack 2 以降)

• SLES11(Service Pack 1 以降)

• SLES12

■ /etc/sysconfig/kernel ファイルの設定に関して

SLES11(Service Pack 1 以降)を使用している場合、マルチパスドライバが正常に動作するために、

/etc/sysconfig/kernel ファイルの INITRD_MODULES 行の先頭に "mpdh" の記述が必要です。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

115

Page 116: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

9.3 マルチパスドライバのインストール時の注意事項

■ インストールが必要なパッケージについて

SUSE Linux Enterprise Server を使用している場合、以下のパッケージがインストールされている必要

があります。

以下のコマンドを実行して、パッケージがインストールされているか確認してください。パッケージがインストールされていない場合、インストールしてください。

kernel-xxxx-devel の xxxx には default または pae が該当します。使用環境がどちらに該当するかは、

以下のコマンドで確認してください。

■ Java をインストールしている環境での利用について

Java をインストールしている環境で mpdpkgadd、mpdpatchadd、mpdsetup、mpdpkgrm コマンドを

実行すると、以下のようなエラーが表示されることがあります。

マルチパスドライバは jexec を使用しておらず、動作に問題はありませんので無視してください。

■ KVM 環境での使用について

マルチパスドライバは、RHEL6、RHEL7、または RHEL8 で提供される KVM に対応しています。

ただし、KVM をインストールしたホストのカーネルにだけインストールが可能です。

ゲスト OS にはインストールしないでください。

OS パッケージ

SLES9, SLES10 gcc, kernel-source, make

SLES11 gcc, kernel-source, make, kernel-xxxx-devel

SLES12 gcc, kernel-source, make, kernel-xxxx-devel, linux-glibc-devel, rpm-build

# rpm -qi パッケージ名

# uname -r

insserv: Script jexec is broken: incomplete LSB comment.insserv: missing `Required-Stop:' entry: please add even if empty.

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

116

Page 117: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

9.4 トラブルの疑いがあるとき

9.4 トラブルの疑いがあるとき

トラブルかなと思ったときは、以下の点を確認してください。

• syslog メッセージに、「付録 A syslog メッセージ」(P.130) にあるメッセージは記載されています

か?記載されている場合、記載内容に従って対処してください。対処が「当社技術員に連絡してください」となっているものについては、サポート契約を通じて連絡してください。

• コマンドがエラーメッセージを出力する場合は、「第 10 章 コマンドリファレンス」(P.119) を参照

してください。

• 本書およびソフトウェア説明書(/opt/FJSVmpd/manual/japanese/readme_jp.pdf)に書かれている

注意事項に該当項目がないかを確認してください。

上記に対応方法が記載されていない場合は、サポート契約を通じて連絡してください。サポート契約を通じて連絡する場合は、以下を必ず連絡してください。

• 使用している Linux サーバの以下の情報

- 機種名

- HBA、NIC の情報

• HBA、NIC の型番

- OS

• バージョン

• 適用しているアップデート

- 起動したときのカーネル版数

- 使用しているマルチパスドライバの以下の情報

• 製品バージョンおよび適用しているアップデート

• mpd_snap コマンドで採取した情報

mpd_snap コマンドについては、「10.3 mpd_snap コマンド」(P.129) を参照してください。

• 使用しているストレージシステムの以下の情報

- 型名

- ファームウェアのバージョン

- RAID グループ設定

- ゾーン設定(またはアフィニティグループ設定)

• 使用している場合は、ファイバチャネルスイッチの以下の情報

- 型名

- ゾーン設定

• Linux サーバとストレージシステム、ファイバチャネルスイッチ(使用している場合)を含めた

SAN 結線図

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

117

Page 118: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 9 章 マルチパスドライバ使用時の注意事項

9.5 よくある質問

9.5 よくある質問

● Q1.

iompadm info コマンドの結果に存在しないストレージシステム、パス、LU の情報が表示されます。

● A1.

以下の OS および状況において、iompadm info コマンドの結果に存在しないストレージシステム、

パス、LU の情報が fail 状態で表示されることがあります。

- OS

• RHEL-AS4

• RHEL-ES4

• RHEL5

• SLES9(Service Pack 2 以降)

• SLES10(Service Pack 1 以降)

- 状況

• ストレージシステムを交換した

• サーバとストレージシステム間の結線を変更した

• サーバに認識させる LU の設定を変更した

mpdconfig -d コマンドを実行すると、不要な情報の表示が削除されます。

なお、不要な情報が表示されたままの場合、syslog に以下のメッセージが 10 分間隔で表示される

ことがあります。

(XXXXX、YYYYY は任意の数字)

Timed out waiting for hotplug event XXXXX. Rebasing to YYYYY

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

118

Page 119: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章

コマンドリファレンス

ここでは、マルチパスドライバの機能を制御するコマンドについて説明します。コマンドはすべて root ユーザーで実行してください。

10.1 iompadm コマンド

【書式】

サブコマンドは以下の 7 種類あります。

- info:マルチパスの状態を表示する。

- change:指定パスを stop 状態にする。

- restart:指定パスを active/standby 状態に戻す。

- rescan:ストレージシステム、LU を増設する。

- del:指定 HBA を減設する。

- help:iompadm コマンドの簡易使用法を表示する。

- version:マルチパスドライバの版数を表示する。

info サブコマンドは複数同時に実行できます。ほかのサブコマンドは複数同時に実行できません。

また iompadm コマンドと mpdconfig コマンドの同時実行はできません。

【説明】

マルチパスドライバが管理するパスの状態表示や、マルチパスの使用停止/使用再開を行うコマンドです。

【< サブコマンド > [ パラメーター ]】

マルチパスドライバが管理するマルチパス状態と認識されるディスクを表示します(シングルパス状態に変化した場合でも、マルチパスドライバが管理しているディスク情報は表示します)。ディスクデバイスノードが指定された場合は、指定されたディスクデバイスが接続されるストレージシステムへのパス状態一覧を表示します。省略した場合、すべてのディスクデバイスノードの情報を表示します。出力情報の詳細については、以下の【info の出力】を参照してください。

交換単位に adapter を指定した場合は、以下の形式も使用できます。

/opt/FJSVmpd/bin/iompadm < サブコマンド > [ パラメーター ]

iompadm info [ ディスクデバイスノード ]

iompadm change [ 交換単位 ] ディスクデバイスノード ポート番号

iompadm change adapter PCI バス番号

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

119

Page 120: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章 コマンドリファレンス

10.1 iompadm コマンド

指定した active、standby、warning 状態のパスを stop 状態に遷移させ、パスを閉塞させます。fail、fatal fail 状態のパスを stop 状態に遷移させることはできません。交換単位を省略して実行した場合、

controller 指定時と同じ処理となります。

交換単位に関しては、「2.3 ハード交換時のパスの使用停止/使用再開方法」(P.50) を参照してくだ

さい。

交換単位に adapter を指定した場合は、以下の形式も使用できます。

指定したパスを active/standby 状態に遷移させ、パスの使用を再開します。また、fail、fatal fail 状態のパスが使用可能な状態になっていれば、そのパスの状態をactive/standbyに復旧します。warning状態のパスを復旧させる場合は、いったん iompadm change コマンドで stop 状態に遷移させたあ

と、iompadm restart コマンドで復旧させてください。交換単位を省略して実行した場合、controller指定時と同じ処理となります。交換単位に関しては、「2.3 ハード交換時のパスの使用停止/使用再開方法」(P.50) を参照してくだ

さい。

マルチパスドライバの版数を表示します。

iompadm コマンドの使用方法を表示します。

指定した PCI バス番号の HBA をマルチパス管理から外します。

このサブコマンドを実行する場合は、事前に iompadm change adapter を実行して、対象 HBA に I/O が流れないようにしておく必要があります。

マルチパス構成を再構築します。ストレージシステム、LU の追加があった場合に、自動的にマルチパス管理対象として組み込まれ

ます。再構築した結果については iompadm info コマンドで確認してください。

【終了コード】

正常終了した場合、0 を返します。

異常終了した場合、0 以外を返し、標準エラー出力にエラーメッセージを表示します。

iompadm restart [ 交換単位 ] ディスクデバイスノード ポート番号

iompadm restart adapter PCI バス番号

iompadm version

iompadm help

iompadm del PCI バス番号

iompadm rescan

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

120

Page 121: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章 コマンドリファレンス

10.1 iompadm コマンド

【info の出力】

- IOMPストレージシステムを表します。

- Elementマルチパス制御のディスクとパス状態を表します。

- DISKマルチパス制御対象のディスク名を表します。詳細は、「2.2.1.1 ディスクデバイス識別子」(P.49)を参照してください。

- PATH現在のパス状態を表します。

" ディスクデバイス名 PCI バス番号 パスの状態 パスの詳細情報 パス識別子 "パスの状態には、active、standby、stop、fail のいずれかが表示されます。

パスの詳細情報には、次の内容が表示されます。パスの詳細情報が異常を示している場合は、syslog でエラー内容を確認してください。

IOMP: vhba0 Element: DISK:ディスクデバイス識別子(ディスク 1 デバイス名) PATH:

ディスク 1 の 1 番目のパスの状態

ディスク 1 の 2 番目のパスの状態

DISK:ディスクデバイス識別子(ディスク 2 デバイス名) PATH:

ディスク 2 の 1 番目のパスの状態

ディスク 2 の 2 番目のパスの状態

項 パスの詳細情報 説明

1 online online 状態(正常状態)。

2 warning warning 状態。warning に続いて項 7 以降のエラー情報が表示さ

れる場合もある。

3 stop by command iompadm change でパスの使用停止をした。

4 forcible fail fatal fail 状態。online 状態に復旧させるには、問題を取り除いた

あと、iompadm restart で復旧させる必要がある。診断では復旧

不可能。

5 LUN trouble LU fail 状態。診断で復旧可能。

6 no such device or address サーバ起動時に認識できなかった状態。

7 hardware trouble パス閉塞が必要なハードウェアエラーを検出した。

8 no connect パス切断などにより HBA ドライバからケーブル未接続通知を受

けた。

9 HBA bus busy HBA ドライバまたは iSCSI イニシエーターからバスビジー通知

を受けた。

10 HBA bad target HBA ドライバまたは iSCSI イニシエーターからバッドターゲッ

ト通知を受けた。

11 time out HBA ドライバまたは iSCSI イニシエーターからタイムアウト通

知を受けた。

12 HBA parity error HBA ドライバまたは iSCSI イニシエーターからパリティエラー

通知を受けた。

13 HBA abort HBA ドライバまたは iSCSI イニシエーターからコマンドアボー

ト通知を受けた。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

121

Page 122: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章 コマンドリファレンス

10.1 iompadm コマンド

【出力例】

14 HBA internal error HBA ドライバまたは iSCSI イニシエーターから内部エラー通知

を受けた。

15 HBA reset HBA ドライバまたは iSCSI イニシエーターからリセット通知を

受けた。

16 HBA transport disrupted HBA ドライバまたは iSCSI イニシエーターから transport disrupted 通知を受けた。

17 HBA transport fail fast HBA ドライバまたは iSCSI イニシエーターから transport fail fast 通知を受けた。

18 host error (%s) HBA ドライバまたは iSCSI イニシエーターからそのほかのエ

ラー通知を受けた。%s にエラー情報が表示される。

19 reservation conflict status ストレージシステムから Reservation Conflict 通知を受けた。

20 %s (SK/SC/SSC) ストレージシステムからセンス情報を受けた。%s にセンス情

報、SK にセンスキー、SC にセンスコード、SSC にサブセンス

コードが表示される。

21 recovered from fail status 診断により、fail 状態から warning 状態に遷移した。

22 I/O rejection LU が I/O を受け付け不可能な状態になったことを検出した。

23 empty status LUN マッピングが不一致の状態である。

IOMP: vhba0 Element: DISK: ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000 (sdb) PATH: sdb 0000:03:04.0 active "online" 10, 10, 0 sdb 0000:03:05.0 standby "online" 11, 11, 2 DISK: ETERNUS_DXL- 130011-0000-0001 (sdc) PATH: sdc 0000:03:04.0 active "online" 10, 10, 0 sdc 0000:03:05.0 standby "online" 11, 11, 2

項 パスの詳細情報 説明

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

122

Page 123: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章 コマンドリファレンス

10.1 iompadm コマンド

【エラーメッセージ】

主なエラーメッセージと対処方法を説明します。以下以外のエラーメッセージが表示された場合は、当社技術員に連絡してください。

must be superuser

意味

root ユーザーではありません。

対処

root ユーザーで実行してください。

multiple command

意味

iompadm、mpdconfig コマンドが複数同時に起動されました。

対処

一方のコマンドが終了してから、起動してください。

invalid subcommand

意味

無効なサブコマンドが指定されました。

対処

サブコマンドとして有効な値を指定してください。

invalid parameter

意味

コマンドの引数が間違っています。

対処

コマンドの引数として有効な値を指定してください。

fail to start path: %s: %s: LUN%d

意味

iompadm restart コマンドでパス状態を online にできませんでした。

1 番目の %s には詳細なエラーメッセージが、2 番目の %s には mpdh ドライバのデバイスノード

名が、%d には LU 番号が入ります。

対処

iompadm info コマンドでパス状態を確認してください。また、サーバとストレージシステムの接

続状況を確認し、要因を取り除いたあと、iompadm restart コマンドを再実行してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

123

Page 124: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章 コマンドリファレンス

10.2 mpdconfig コマンド

10.2 mpdconfig コマンド

【書式】

• 以下の OS を使用している場合

- RHEL-AS4

- RHEL-ES4

- RHEL5

- SLES9(Service Pack 2 以降)

- SLES10(Service Pack 1 以降)

• 以下の OS を使用している場合

- RHEL6

- RHEL7

- RHEL8

- SLES11(Service Pack 1 以降)

- SLES12

【説明】

マルチパスドライバの構成設定を行うためのコマンドです。指定するオプションによって、以下の操作を実行できます。

- -a :ストレージシステム、LU の増設を実行します。

- -d :ストレージシステム、パス(HBA)、LU の減設を実行します。

- -m :認識したストレージシステムに関する Max Throttle 値を対話的に設定します。

- -s :ストレージシステムの認識順序を対話的に設定します。 大 32 台まで設定可能です。

- -c :ストレージシステムの認識順序設定を解除します。

mpdconfig コマンドは複数同時に実行できません。また、iompadm コマンドとの同時実行もできま

せん。

【終了コード】

正常終了した場合、0 を返します。

異常終了した場合、0 以外の値を返し、標準エラー出力にエラーメッセージを出力します。

/opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig [-a|-d|-m|-s|-c]

/opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig [-a|-d|-m]

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

124

Page 125: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章 コマンドリファレンス

10.2 mpdconfig コマンド

【実行例】

● -m オプション

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -m

START NUMBERNo PRODUCT SERIAL LUN_V OF PATH-------------------------------------------------- 0 ETERNUS_DXL 130011 0000 2-------------------------------------------------- Input a number, 'c'(Complete) or 'q'(Quit) --> 0

START THROTTLENo PRODUCT SERIAL LUN_V BUS-ID PORT CUR NEW------------------------------------------------------------------------ ETERNUS_DXL 130011 0000 0 0000:03:04.0 0 40 1 0000:03:05.0 2 40------------------------------------------------------------------------

Input a path number or 'r'(Return menu) --> 0 Input a new throttle value [1- 40] --> 30

START THROTTLENo PRODUCT SERIAL LUN_V BUS-ID PORT CUR NEW------------------------------------------------------------------------ ETERNUS_DXL 130011 0000 0 0000:03:04.0 0 40--> 30 1 0000:03:05.0 2 40------------------------------------------------------------------------

Input a path number or 'r'(Return menu) --> 1 Input a new throttle value [1- 40] --> 30

START THROTTLENo PRODUCT SERIAL LUN_V BUS-ID PORT CUR NEW------------------------------------------------------------------------ ETERNUS_DXL 130011 0000 0 0000:03:04.0 0 40--> 30 1 0000:03:05.0 2 40--> 30------------------------------------------------------------------------

Input a path number or 'r'(Return menu) --> r

START NUMBERNo PRODUCT SERIAL LUN_V OF PATH-------------------------------------------------- 0 ETERNUS_DXL 130011 0000 2 *-------------------------------------------------- Input a number, 'c'(Complete) or 'q'(Quit) --> c

START THROTTLENo PRODUCT SERIAL LUN_V BUS-ID PORT CUR NEW------------------------------------------------------------------------ ETERNUS_DXL 130011 0000 0 0000:03:04.0 0 40--> 30 1 0000:03:05.0 2 40--> 30------------------------------------------------------------------------

Check the above throttle values.Is the throttle configuration correct? y(yes), n(no) --> y

Max Throttle

Max Throttle

Max Throttle

Max Throttle

r

*

c

y

Max Throttle

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

125

Page 126: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章 コマンドリファレンス

10.2 mpdconfig コマンド

● -s オプション

y

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -sPlease wait for searching multipath information ...

LIST OF MULTIPATH DEVICE IN CURRENT DEVICE RECOGNITION ORDER STARTNo PRODUCT SERIAL LUN_V-------------------------------------------------------------------------------- 0 ETERNUS_DXL 130011 0000 1 ETERNUS_DXL 130012 0000--------------------------------------------------------------------------------Please input m(Modify order), a(Accept order) or q(Quit) --> mPlease input space-separated numbers in your request order.(ex. 2 1 0) or input 'r' to return to the previous menu. --> 1 0

LIST OF MULTIPATH DEVICE IN CURRENT DEVICE RECOGNITION ORDER STARTNo PRODUCT SERIAL LUN_V-------------------------------------------------------------------------------- 0 ETERNUS_DXL 130012 0000 1 ETERNUS_DXL 130011 0000--------------------------------------------------------------------------------Please input m(Modify order), a(Accept order) or q(Quit) --> a

STARTNo INITRD INCLUDING MPD PRODUCT SERIAL LUN_V--------------------------------------------------------------------------------0 initrd-2.6.18-8.el5-mpd.img :1 initrd-2.6.18-8.el5-mpd2.img :--------------------------------------------------------------------------------This is a list of initrd images including ETERNUS multipath driver.Please input a number or 'q' for Quit. --> 0

INITRD IMAGE FILE : initrd-2.6.18-8.el5-mpd.img-------------------------------------------------------------------------------- START RECOGNITION ORDER: PRODUCT SERIAL LUN_V-------------------------------------------------------------------------------- CURRENT: NOT FIXED NEW : FIXED ETERNUS_DXL 130012 0000 ETERNUS_DXL 130011 0000

This program remakes the initrd image to apply the device recognition order.

Check the above configuration.Is the configuration correct? y(yes), n(no) --> ymaking backup files (/etc/modprobe.conf, /boot/initrd-2.6.18-8.el5-mpd.img) ...updating modprobe.conf.(/etc/modprobe.conf) ...creating initrd ...Remake of the initrd succeeded.The new recognition order is enabled after reboot.

m

initrd

a

initrd

initrd

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

126

Page 127: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章 コマンドリファレンス

10.2 mpdconfig コマンド

● -c オプション

【エラーメッセージ】

主なエラーメッセージと対処方法を説明します。以下以外のエラーメッセージが表示された場合は、当社技術員に連絡してください。

only root can execute this command.

意味

root ユーザーではありません。

対処

root ユーザーで実行してください。

short of memory.

意味

メモリ不足です。

対処

メモリ資源を見直してください。

y

# /opt/FJSVmpd/bin/mpdconfig -cPlease wait for searching multipath information ...

STARTNo INITRD INCLUDING MPD PRODUCT SERIAL LUN_V-------------------------------------------------------------------------------- 0 initrd-2.6.18-8.el5-mpd.img : ETERNUS_DXL 130012 0000 ETERNUS_DXL 130011 0000 1 initrd-2.6.18-8.el5-mpd2.img :--------------------------------------------------------------------------------

This is a list of initrd images including ETERNUS multipath driver.Please input a number or 'q' for Quit. --> 0

INITRD IMAGE FILE : initrd-2.6.18-8.el5-mpd.img-------------------------------------------------------------------------------- START RECOGNITION ORDER: PRODUCT SERIAL LUN_V-------------------------------------------------------------------------------- CURRENT: FIXED ETERNUS_DXL 130012 0000 ETERNUS_DXL 130011 0000 NEW : NOT FIXED

This program remakes the initrd image to apply the device recognition order.

Check the above configuration.Is the configuration correct? y(yes), n(no) --> ymaking backup files (/etc/modprobe.conf, /boot/initrd-2.6.18-8.el5-mpd.img) ...updating modprobe.conf.(/etc/modprobe.conf) ...creating initrd ...Remake of the initrd succeeded.

initrdinitrd

initrd

initrd

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

127

Page 128: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章 コマンドリファレンス

10.2 mpdconfig コマンド

failed to open control device.(name=%s,ret=%d)

意味

管理ノードをオープンできません。%s にはパス名が入ります。

対処

マルチパスドライバを組み込んだ初期 RAM ディスクを使ってシステムを起動しているか確認して

ください。

failed to file lock.(file=%s,ret=%d)

意味

iompadm、mpdconfig コマンドが複数同時に起動されました。

対処

一方のコマンドが終了してから、起動してください。

Cannot setup because the number of devices is greater than 32.

意味

33 台以上の装置を認識しているため、認識順序設定はできません。

対処

認識している装置の数を 32 台以下にしてください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

128

Page 129: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

第 10 章 コマンドリファレンス

10.3 mpd_snap コマンド

10.3 mpd_snap コマンド

【書式】

【説明】

障害調査用の情報を採取します。コマンドを実行すると、カレントディレクトリに grmpd_snap_info.tar.gz ファイルが作成されます

ので、これをそのほかの情報と併せてサポート窓口に送付してください。採取中に mpdconfig コマンドの強制終了メッセージが表示される場合がありますが、動作に問題は

ありませんので無視してください。

【終了コード】

正常終了した場合、0 を返します。

異常終了した場合、0 以外の値を返し、標準エラー出力にエラーメッセージを出力します。

【エラーメッセージ】

主なエラーメッセージと対処方法を説明します。以下以外のエラーメッセージが表示された場合は、当社技術員に連絡してください。

/opt/FJSVmpd/bin/mpd_snap

ERROR: This command can be used only by the super-user.

意味

root ユーザーではありません。

対処

root ユーザーで実行してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

129

Page 130: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A

syslog メッセージ

マルチパスドライバではエラーが発生した場合、syslog が出力されます。

A.1 syslog メッセージ

マルチパスドライバのメッセージは syslog メッセージとして出力されます。メッセージは以下の形式

で /var/log/messages ファイルに保存されます。

• date:日付(syslog 標準)

• hostname:syslog 出力ホスト名(syslog 標準)

• kernel:“kernel” 固定

• module 名:MPDT or MPDH%d(%d は任意の数字)

• level:メッセージの重要度

- WARNING:警告

- NOTICE:情報

• message:メッセージ本文

以下に、マルチパスドライバが出力するメッセージ、その意味と対処について説明します。なお、メッセージ内容は上記で説明したメッセージ形式の "module 名 " 以降の部分を記載しています。

date hostname kernel: module 名 : level: message

対処に示されている操作を行っても状況が改善されず、メッセージが頻繁に出力される場合は、当社技術員に連絡してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

130

Page 131: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

■ mpdt ドライバ固有の syslog メッセージ

MPDT: WARNING: I/O rejection %d:%d:%d:%d

意味

特定 LUN の特定パスが I/O を受け付けられない状態になったため、LUN の組み込みが正常に行われ

なかった可能性があります。%d には数字が入ります。

対処

iompadm info コマンドで fail 状態のパスを特定し、HBA を含むパス構成部品の障害を取り除くため

に適切な処置を行ってください。そのあと、iompadm restart コマンドでパスを復旧させてください。

iompadm restart コマンドで復旧できない場合は、サーバを再起動させてください。

MPDT: NOTICE: Failed to get memory.

意味

メモリの確保に失敗しました。

対処

メモリ資源を見直してください。

MPDT: NOTICE: Failed to get a major number. Error=%d

意味

メジャー番号の割り当てに失敗しました。%d には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

MPDT: NOTICE: Failed to register the driver. Error=%d

意味

mpdt ドライバの登録に失敗しました。%d には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

MPDT: NOTICE: Failed to allocate scsi_request of %d:%d:%d:%d.

意味

メモリ不足のために、scsi_request の確保に失敗しました。%d には数字が入ります。

対処

メモリ資源を見直してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

131

Page 132: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

■ mpdh ドライバ固有の syslog メッセージ

MPDH%d: WARNING: %s: Device is not found.

意味

ストレージシステムが見つかりません。%d には数字、%s にはストレージシステム情報(ストレー

ジシステム種別 - 製造番号 / 装置識別番号 - マジックコード -LU 番号 0 の LUN_V、例:

ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000)が入ります。「2.2.1.1 ディスクデバイス識別子」(P.49) で説明

されているディスクデバイス識別子とは、 後の 4 桁の数字の意味が異なります。

対処

%s で示されるストレージシステムの状態、およびサーバとの接続状況を確認し、要因を取り除いた

あと、iompadm info コマンドで接続状態が復旧したことを確認してください。復旧していない場合

は、サーバを再起動させてください。

MPDH%d: WARNING: %s: Invalid LUN Mapping.

意味

複数パス間で認識された LUN の構成が一致していません。%d には数字、%s にはストレージシステ

ム情報(ストレージシステム種別 - 製造番号 / 装置識別番号 - マジックコード -LU 番号 0 の LUN_V、例:ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000)が入ります。「2.2.1.1 ディスクデバイス識別子」(P.49) で説明されているディスクデバイス識別子とは、 後の 4 桁の数字の意味が異なります。

対処

%s で示されるストレージシステムの LUN Mapping を正しく設定し、サーバを再起動してください。

MPDH%d: WARNING: %s: The number of Paths exceeds a maximum.

意味

ストレージシステムに接続しているパス数が 大値を超えています。%d には数字、%s にはスト

レージシステム情報(ストレージシステム種別 - 製造番号 / 装置識別番号 - マジックコード -LU 番号

0 の LUN_V、例:ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000)が入ります。「2.2.1.1 ディスクデバイス識

別子」(P.49) で説明されているディスクデバイス識別子とは、 後の 4 桁の数字の意味が異なりま

す。

対処

サーバから %s で示されるストレージシステムへのパス数を 8 本以下にして、サーバを再起動してく

ださい。

MPDH%d: WARNING: %s: This path was unrecognizable.

意味

起動時に認識できないパスが存在します。%d には数字、%s には「ストレージシステム種別 - 製造番

号 / 装置識別番号 - マジックコード - パス識別子」(例:ETERNUS_DXL- 130011-0000-10-10-0)が

入ります。パス識別子については、「2.2.1.2 パス識別子」(P.49) を参照してください。

対処

%s で示されるパスの接続状況を確認し、要因を取り除いたあと、iompadm info コマンドで接続状態

が復旧したことを確認してください。復旧していない場合は、サーバを再起動させてください。不要なパスに関するメッセージであれば、mpdconfig -d コマンドでパス情報の削除を実行してくださ

い。FUJITSU Server PRIMEQUEST 2000 シリーズで DR 機能を利用した構成変更を行っている場合は、

「9.2 Linux サーバ運用時の注意事項」(P.111) を参照してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

132

Page 133: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

MPDH%d: WARNING: %s: Device configuration is without redundancy.

意味

ストレージシステムと冗長性のない状態(すべてのパスが同一 CM に接続されているなど)で接続さ

れています。%d には数字、%s にはストレージシステム情報(ストレージシステム種別 - 製造番号 /装置識別番号 - マジックコード -LU 番号 0 の LUN_V、例:ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000)が

入ります。「2.2.1.1 ディスクデバイス識別子」(P.49) で説明されているディスクデバイス識別子とは、

後の 4 桁の数字の意味が異なります。

対処

サーバと %s で示されるストレージシステムを冗長性のある構成で接続して、サーバを再起動してく

ださい。

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration is without CFL redundancy.

All paths connect to (ZZ%x, ZZ%x).

意味

活性ファームウェア交換を実行すると全パス閉塞してしまう状態でストレージシステムと接続されています。ZZ には ETERNUS6000 の場合は RT、それ以外の場合は CM が入ります。%x には、接続先

の CM または ROUTER の番号(グループ番号)が表示されます。グループ番号とストレージシステ

ムの物理位置との関係については、以下の URL の『FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 (Linux 版)サポート情報』を参照してください。

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/eternus-mpd/

以下の接続では、活性ファームウェア交換を実行すると全パス閉塞します。

• ETERNUS6000 の場合

RT00、RT01 だけに接続、または RT10、RT11 だけに接続している場合

• ETERNUS6000 以外の場合

グループ番号が偶数の CM だけに接続、またはグループ番号が奇数 CM だけに接続している場合

%s にはストレージシステム情報(ストレージシステム種別 - 製造番号 / 装置識別番号 - マジックコー

ド -LU 番号 0 の LUN_V、例:ETERNUS_DX8000- 012345-0000-0000)が入ります。「2.2.1.1 ディ

スクデバイス識別子」(P.49) で説明されているディスクデバイス識別子とは、 後の 4 桁の数字の意

味が異なります。

対処

活性ファームウェア交換を実行できる構成でサーバと %s で示されるストレージシステムを接続し

て、サーバを再起動してください。

MPDH%d: WARNING: %s: Operation of LUN addition : failed

意味

マルチパスを構成するパスの中に、追加しようとした LUN を認識できないパスが存在したため、

LUN の追加に失敗しました。%d には数字、%s にはストレージシステム情報(ストレージシステム

種別 - 製造番号 / 装置識別番号 - マジックコード -LU 番号 0 の LUN_V、例:ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000)が入ります。「2.2.1.1 ディスクデバイス識別子」(P.49) で説明されているディス

クデバイス識別子とは、 後の 4 桁の数字の意味が異なります。

対処

サーバから %s で示されるストレージシステムに接続している全パスから、追加する LUN を認識で

きるように構成を見直して、mpdconfig -a コマンドを実行してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

133

Page 134: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

MPDH%d: WARNING: %s: Operation of Path addition : failed

意味

追加しようとしたパスから認識した LUN が、既存のパスが認識している LUN と一致しなかったた

め、パスの追加に失敗しました。%d には数字、%s にはストレージシステム情報(ストレージシス

テム種別 - 製造番号 / 装置識別番号 - マジックコード -LU 番号 0 の LUN_V、例:ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000)が入ります。「2.2.1.1 ディスクデバイス識別子」(P.49) で説明されているディス

クデバイス識別子とは、 後の 4 桁の数字の意味が異なります。

対処

サーバから %s で示されるストレージシステムに接続している既存のパスが認識している LUN と、

追加するパスから認識する LUN が一致するように構成を見直して、mpdconfig -a コマンドを実行し

てください。

MPDH%d: NOTICE: %s: Device configuration succeeded.

意味

マルチパス構成が正常に成功しました。%d には数字、%s にはストレージシステム情報(ストレー

ジシステム種別 - 製造番号 / 装置識別番号 - マジックコード -LU 番号 0 の LUN_V、例:

ETERNUS_DXL- 130011-0000-0000)が入ります。「2.2.1.1 ディスクデバイス識別子」(P.49) で説明

されているディスクデバイス識別子とは、 後の 4 桁の数字の意味が異なります。

対処

特になし。正常な状態です。

MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, --) : I/O path failed.

number of online paths left=%d

意味

パスが fail 状態になりました。このメッセージの 後の %d は online 状態のパス数を表します。%d、%u には数字が入ります。

対処

iompadm info コマンドで fail パスを特定し、障害を取り除くために適切な処置を行ってください。そ

のあと、iompadm restart コマンドでパスを復旧させてください。

MPDH%d: WARNING: SCSI%u (%u, %u, --) : forcible path degrade.

意味

パスの状態が不安定なため、fatal fail 状態になりました。%d、%u には数字が入ります。

対処

iompadm info コマンドで fail パスを特定し、障害を取り除くために適切な処置を行ってください。そ

のあと、iompadm restart コマンドでパスを復旧させてください。

MPDH%d: WARNING: I/O path failed, no more online path.

意味

すべてのパスが fail 状態になりました。%d には数字が入ります。

対処

接続しているすべてのパスから障害を取り除くために適切な処置を行ってください。そのあと、iompadm restart コマンドでパスを復旧させてください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

134

Page 135: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, %u) : I/O LUN failed.

number of online paths left for this LUN =%d

意味

特定 LUN の特定パスが fail 状態になりました。このメッセージの 後の %d は、この LUN に対する

online 状態のパス数を表します。%d、%u には数字が入ります。

対処

iompadm info コマンドで fail 状態の LU を特定し、障害を取り除くために適切な処置を行ってくださ

い。そのあと、iompadm restart コマンドでパスを復旧させてください。

MPDH%d: WARNING: I/O LUN failed, no more online path for this LUN.

意味

特定 LUN のすべてのパスが I/O を受け付けられない状態になりました。

%d には数字が入ります。

対処

iompadm info コマンドで fail 状態の LU を特定し、障害を取り除くために適切な処置を行ってくださ

い。そのあと、iompadm restart コマンドでパスを復旧させてください。

MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, %u) : I/O rejection.

number of online paths left for this LUN =%d.

意味

特定 LUN の特定パスが I/O を受け付けられない状態になりました。

このメッセージの 後の %d は、この LUN に対する online 状態のパス数を表します。

%d、%u には数字が入ります。

対処

iompadm info コマンドで fail 状態の LU を特定し、障害を取り除くために適切な処置を行ってくださ

い。そのあと、iompadm restart コマンドでパスを復旧させてください。iompadm restart コマンドで

復旧できない場合は、サーバを再起動させてください。

MPDH%d: WARNING: I/O rejection, no more online path for this LUN.

意味

特定 LUN のすべてのパスが I/O を受け付けられない状態になりました。

%d には数字が入ります。

対処

iompadm info コマンドで fail 状態のパスを特定し、HBA を含むパス構成部品の障害を取り除くため

に適切な処置を行ってください。そのあと、iompadm restart コマンドでパスを復旧させてください。

iompadm restart コマンドで復旧できない場合は、サーバを再起動させてください。

MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, --) : Use of I/O path was restarted.

意味

パスが online 状態に復旧しました。%d、%u には数字が入ります。

対処

特になし。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

135

Page 136: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, %u) : Use of I/O path was restarted from STOP status.

意味

パスが stop 状態から online 状態に復旧しました。%d、%u には数字が入ります。

対処

特になし。

MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, %u) : Use of I/O LUN was restarted.

意味

特定 LUN の特定パスが復旧しました。%d、%u には数字が入ります。

対処

特になし。

MPDH%d: NOTICE: SCSI%u (%u, %u, %u) : disk controller connection is wrong.

disk controller name=%s

意味

ケーブルがストレージシステムの間違ったポートに接続されています。%d、%u は数字、%s は「ス

トレージシステム種別 - 製造番号 / 装置識別番号 - マジックコード - パス識別子」(例:

ETERNUS_DXL- 130011-0000-10-10-0)です。パス識別子については、「2.2.1.2 パス識別子」(P.49)を参照してください。

対処

%s のポートに接続されたケーブルを正しいポートに接続し直してください。

MPDH%d: WARNING: SCSI%u (%u, %u, --) : I/O timeout was detected by the scsi timer.

意味

I/O がタイムアウトしました。%d、%u には数字が入ります。

対処

iompadm info コマンドで warning 状態のパスを特定してください。パス上の障害を取り除くために適

切な処置を行ってください。障害が取り除かれれば、診断機能によって自動的に online 状態に戻りま

す。マニュアル操作で online 状態に戻すには、iompadm change コマンドで stop 状態にしたあと、

iompadm restart コマンドで復旧させてください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

136

Page 137: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

■ MPDH、MPDT 共通の syslog メッセージ

メッセージ本文だけを示します。各メッセージにおける module 名は MPDH%d or MPDT、level は

NOTICE or WARNING です。module 名、level に関しては、「A.1 syslog メッセージ」(P.130) を参照

してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x1: no connect

意味

ストレージシステムとの接続ができていません。%u には数字が入ります。

対処

ストレージシステムとサーバの接続を確認し、適切な処置を行ってください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x2: HBA bus busy

意味

HBA から bus busy が報告されました。%u には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x3: timeout

意味

タイムアウトが発生しました。%u には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x4: HBA bad target

意味

HBA から bad target が報告されました。%u には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x5: HBA abort

意味

発行中の I/O がキャンセルされました。%u には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x6: HBA parity error

意味

HBA から parity error が報告されました。%u には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

137

Page 138: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x7: HBA internal error

意味

HBA から internal error が報告されました。%u には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0x8: HBA reset

意味

HBA のリセットが発生しました。%u には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0xb: HBA soft error

意味

HBA から soft error が報告されました。%u には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): ERROR=0xf: HBA transport fail fast

意味

HBA から transport fail fast が報告されました。%u には数字が入ります。

対処

ストレージシステムとサーバの接続を確認し、適切な処置を行ってください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): HBA ERROR=0x%x

意味

HBA から何らかのエラーが報告されました。%u、%x には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): MSG ERROR=0x%x

意味

HBA から何らかのエラーが報告されました。%u、%x には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): check condition too long

意味

ストレージシステムから check condition が報告されました。%u には数字が入ります。

対処

ストレージシステムを確認し、適切な処置を行ってください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

138

Page 139: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

SCSI%u (%u, %u ,%u): device busy

意味

ストレージシステムが BUSY 状態です。%u には数字が入ります。

対処

ストレージシステムを確認し、適切な処置を行ってください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): queue full

意味

ストレージシステムへの I/O 負荷が高すぎます。%u には数字が入ります。

対処

Max Throttle 値を確認し、適切な値に変更してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): STATUS ERROR=0x%x

意味

ストレージシステムから何らかのエラーが報告されました。%u、%x には数字が入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): SK=0x%x SC=0x%x SSC=0x%x FRU=0x%x

意味

ストレージシステムからセンスデータを受信しました。%u には数字が入ります。SK、SC、SSC、

FRU はそれぞれ以下を意味します。

SK:センスキー(16 進数)

SC:センスコード(16 進数)

SSC:サブセンスコード(16 進数)

FRU:故障箇所(16 進数)

対処

ストレージシステムを確認し、適切な処置を行ってください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): SK=0x04 SC=0x40 SSC=0x%x FRU=0x%x: Diagnostic failure <es_qual_code の 16 進数 >

意味

ストレージシステムからセンスデータを受信しました。%u には数字が入ります。SK、SC、SSC、

FRU はそれぞれ以下を意味します。

SK:センスキー(16 進数)

SC:センスコード(16 進数)

SSC:サブセンスコード(16 進数)

FRU:故障箇所(16 進数)

対処

ストレージシステムを確認し、適切な処置を行ってください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

139

Page 140: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

SCSI%u (%u, %u ,%u): SK=0x04 SC=0xf1 SSC=0x%x FRU=0x%x: FRU failed

または

SCSI%u (%u, %u ,%u): SK=0x04 SC=0xf2 SSC=0x%x FRU=0x%x: FRU broken

意味

ストレージシステムからセンスデータを受信しました。%u には数字が入ります。SK、SC、SSC、

FRU はそれぞれ以下を意味します。

SK:センスキー(16 進数)

SC:センスコード(16 進数)

SSC:サブセンスコード(16 進数)

FRU:故障箇所(16 進数)

対処

ストレージシステムを確認し、適切な処置を行ってください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): SK=0x06 SC=0x11 SSC=0x90 FRU=0x%x: While rebuild processing, fill the broken data into some sectors of disk.

意味

ストレージシステムからセンスデータを受信しました。%u には数字が入ります。SK、SC、SSC、

FRU はそれぞれ以下を意味します。

SK:センスキー(16 進数)

SC:センスコード(16 進数)

SSC:サブセンスコード(16 進数)

FRU:故障箇所(16 進数)

対処

ストレージシステムを確認し、適切な処置を行ってください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): SK=0x06 SC=0xf9 SSC=0xe0 FRU=0x%x: timeout unit attention

意味

ストレージシステムからセンスデータを受信しました。%u には数字が入ります。SK、SC、SSC、

FRU はそれぞれ以下を意味します。

SK:センスキー(16 進数)

SC:センスコード(16 進数)

SSC:サブセンスコード(16 進数)

FRU:故障箇所(16 進数)

対処

ストレージシステムを確認し、適切な処置を行ってください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): SK=0x06 SC=0xf2 SSC=0x88 FRU=0x%x: Finish rebuild processing, but fill the broken data into some sectors of disk.

意味

ストレージシステムからセンスデータを受信しました。%u には数字が入ります。SK、SC、SSC、

FRU はそれぞれ以下を意味します。

SK:センスキー(16 進数)

SC:センスコード(16 進数)

SSC:サブセンスコード(16 進数)

FRU:故障箇所(16 進数)

対処

ストレージシステムを確認し、適切な処置を行ってください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

140

Page 141: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

付録 A syslog メッセージ

A.1 syslog メッセージ

SCSI%u (%u, %u ,%u): SK=0x06 SC=0xf2 SSC=0x%x FRU=0x%x:

Operation condition changed <Z= %x>.

意味

ストレージシステムからセンスデータを受信しました。%u には数字が入ります。SK、SC、SSC、

FRU、Z はそれぞれ以下を意味します。

SK:センスキー(16 進数)

SC:センスコード(16 進数)

SSC:サブセンスコード(16 進数)

FRU:故障箇所(16 進数)

Z:SSC と 0x07 の論理和

対処

ストレージシステムを確認し、適切な処置を行ってください。

SCSI%u (%u, %u ,%u): incomplete scsi cdb=0x%x

意味

診断機能による I/O が失敗しました。%u には数字、%x には失敗したコマンドコード(16 進数)が

入ります。

対処

当社技術員に連絡してください。

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド(Linux 版)

Copyright 2020 FUJITSU LIMITED P2U3-0031-19Z0

141

Page 142: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガイド

(Linux 版)

P2U3-0031-19Z0

発行日 2020 年 2 月

発行責任 富士通株式会社

● 本書の内容は、改善のため事前連絡なしに変更することがあります。

● 本書の内容は、細心の注意を払って制作致しましたが、本書中の誤字、情報の抜け、本書情報の使用に起因する運用結果に関しましては、責任を負いかねますので予めご了承願います。

● 本書に記載されたデータの使用に起因する第三者の特許権およびその他の権利の侵害については、当社はその責を負いません。

● 無断転載を禁じます。

Page 143: FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2 ユーザーズガ …...• SUSE は米国および日本におけるNovell, Inc.の登録商標です。• Intel、インテル、Itanium、Intelロゴ、Intel