goma books · 世界で起きたハイパーインフレの特徴 118...
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GOMA BOOKS
【Vol.6】
金融崩壊、預金封鎖は起きるのか!?
激動の時代に、あなたの家族と資産を
守るためにできる6 つのこと
本田健 [ 著 ]Ken Honda
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編集協力
末吉宏臣小山田景亮
カバーデザイン
佐藤由隆
CONTENTS
はじめに 007
第 1 章 いま、世界で起きていること 014
都市封鎖解除 国の事情 015
感染爆発は続いている! ブラジル、ロシアの現状 018
支援の一覧 世界の国の人がもらっているお金 022
アメリカ大統領選挙とコロナ 026
トランプ大統領と州知事の戦い 030
ヨーロッパ 032
中国 035
感染防止より倒産防止への転換 038
海外の倒産事情 ハーツ、JCペニー 040
中小企業の状態 042
日本の倒産事情 046
新しい生活様式で、生活がどう変わる? 049
第 2 章 1929 年以降に起きた経済的大混乱とは? 054
1929 年の株価大暴落 055
1930 年以降の世界 060
世界各国の経済政策 063
日本の好況 (29 年まで)と大不況 067
鈴木商店、銀行の破産の連鎖 070
ハイパーインフレとは? 074
①アメリカ経済学者フィリップ・ケーガンの定義 076
②国際会計基準の定義 077
ハイパーインフレが起きる 4つの原因 078
①政府がお金を刷り過ぎた 078
②財政赤字が膨張した 079
③輸入物価が暴騰した 080
④経済市場が信任を失った 081
歴史上、類をみない財政出動 082
第 3 章 100 年前、ごく普通の人に何が起きたのか? 087
一般の人の生活 088
銀行封鎖とは? 093
失業者の生活のイメージ 096
戦時債、国債はどうなったのか? 100
ハイパーインフレに見舞われるとどうなるか? 104
①物価が急激に上がる 105
②通貨の価値が大幅に下がる 107
③買い物をするたびに大金が必要になる 109
④全財産を失う人が続出する 112
⑤政府が預金封鎖、紙幣切り替えを断行する 113
ハイパーインフレの実例 114
①ドイツ 115
②アルゼンチン 116
③ベネズエラ 117
世界で起きたハイパーインフレの特徴 118
①ハイパーインフレは過去57回発生 119
②政府は存続のため国民を犠牲にする 120
③一番困ったのは、預金100万円程度の普通の人 120
④全国民が食料や日用品の入手困難に直面する 122
日本でハイパーインフレは起きるのか? 124
第 4 章 資産防衛について考える 128
いまの自分の資産状況と向き合う 129
あなたの過去の生き方が、いまの資産状況を作っている 133
あなたが資産を作れなかった理由 139
資産とは何か? 142
①資産とは、経済的な価値を有するもの 143
②資産は、有形・無形の2種類に分かれる 144
③資産は、持っているだけで、経済的な価値が増えていく 145
④価値を有する他のモノと交換が可能 146
⑤時代が変わっても価値を失わない 147
資産と負債について 149
資産の種類 有形資産と無形資産 153
政府や税務署はどう考えるのか? 156
①財政再建のためには、国民に負担を求める 157
②国民の資産を国のモノとして扱う 158
③国の借金を返済するため、インフレを起こす 160
④有形資産に課税する 161
⑤取りやすいところから税金を取る 162
有形資産を無形資産に換える 163
資産だと思っていたものが、あなたの足を引っ張る 167
資産と負債を正確に把握する 169
第 5 章 あなたが家族と資産を守るためにできる 6 つのこと 174
あなたの家族、資産を守るための準備の優先順位を決める 175
①仕事の内容、やり方、働き方の見直し 175
②お金の準備をする 178
③引越し、セーフハウスづくり 180
④人間関係の見直し 183
⑤新しい生き方をはじめる 185
⑥長期的な巣ごもりの準備 189
❖資産別、いますぐできること 191
①お金がほとんどない人ができること 192
②資産500万円の人ができること 193
③資産1000万円の人ができること 195
④資産3000万円の人ができること 197
⑤資産1億円以上の人ができること 198
未来について家族とコミュニケーションをとる 203
具体的に動きだそう 206
あとがき 210
007 はじめに
はじめに
緊急事態宣言が解除され、世の中は、正常化しつつあります。街中に人があふれ、ショッピングセンターやレストランもにぎやかになってきました。
一見すると、コロナウイルスはどこかに消え去ったかのようです。マスク姿さえ忘れることができれば、だいぶ日常が戻ってきました。
でも、このまま数ヶ月前の生活に戻れるのでしょうか?
残念ながら、もう昔と同じに戻ることはできません。
なぜなら、まだまだ油断できないからです。ちらっと見る限りでは、レストランには人がいっぱい入っているようですが、なかをよく見ると、テーブルが間引いてあったり、ウエートレスの人がマスクをしていたりします。人数も満席からは程遠く、3分の
008 はじめに
1ぐらいしか入っていないのです。ショッピング街もオープンしたものの、人の流れ
も売上もまだ完全には戻っていません。このままの状態が数ヶ月続くと、やっていけなくなるお店もたくさん出てくるでしょう。
実際に、私の大好きな近所のお店が、もう3店も閉まってしまいました。これから、そういう傾向は続いていくでしょう。
世界を見渡すと、まだまだコロナの感染拡大の勢いは弱っていません。ブラジルでは、この10日で 1万人も死者が増えています。毎日10万人以上の感染者が世界では出ています。世界の感染者数の累計は800万人ですが、このうち100万人は、このたった8日間で増えたものです。ものすごい勢いになっています。
先に感染拡大がはじまった先進国では、拡大のカーブがだいぶ穏やかになり、死者も減ってきました。しかし、アメリカの20を超える州では、都市封鎖を解いて2週間たち、感染が再び拡大しはじめ
009 はじめに
ています。アメリカのアリゾナ州では、毎日1800人もの新
しい感染者が出て、医療施設の状況が逼迫してきました。ですが、知事は、経済を優先させるために、再び都市封鎖はしないという方針を発表しています。
ブラジルでは、感染者も死者も急増しているのに、経済活動を再開することのほうにフォーカスしています。
東京もロードマップを優先して進めています。現状では、感染者が40人以上出ているのに、東京アラートも解除してしまうとのこと。もう、経済優先ありきで、強引に推し進めている印象があります。都知事選挙を控えた現知事も、不興を買ってまで、もう一度自粛は呼びかけたくないでしょう。
そんな感じで、世界は、感染者の拡大に関係なく、経済活動を元通りにしようという空気になってしまっています。それが、どういう結果をもたらすのか、1ヶ月もすれば、わかるでしょう。
010 はじめに
歴史を見ても、コロナウイルスの第2波は、ほぼ確実にやってきます。問題は、どれだけそれが大変なものになるかということです。
大したことがなければ、ハッピーですが、100年前と同じパターンでやってくると、大変なことになります。なぜなら、スペイン風邪は、第2波のほうが毒性が何倍も強くなったからです。
それに応じて、世界も大混乱に陥るでしょう。
世界各国は、お金を大量に刷って、国民に配っています。たとえば、アメリカでは、この2ヶ月で4000万人以上が失業保険を申請しました。3億人の人口の国で4000万人もの人にそれぞれ何十万円も配っているわけです。
もうベーシックインカムになっているわけですが、それをずっと続けることはできません。そのうち、援助はなくなるでしょう。
政府に頼ることはできません。歴史を見ると、政
011 はじめに
府は、国を維持するためならなんでもするところがあります。誤解をおそれずに言うと、国民を犠牲にしてでも、国体を維持しようとするのです。
表面上、政府は国民のために働くと言っています。しかし、預金封鎖などの政策は、国民の財産を没収するものです。財政が破綻しそうになる非常時には、政府はとんでもないことをするのです。
ちゃんとした国は、金(ゴールド)の没収や預金封鎖なんてやらないだろうと多くの人が思っているでしょう。
ですが、アメリカは、金の個人所有を1933年に禁止し、違反した者には、禁固刑を科しました。いまの貨幣価値で、1700万円の罰金、10年の禁固刑です。強盗や殺人並みの刑の長さです。
アメリカで個人が自由に金を買えるようになったのは、なんとそれから40年近くたった1971年になってからです。
日本はさすがにそんなことしないだろう……、あなたはそう考えませんでしたか?
012 はじめに
じつは、昭和21年、日本でも実際に預金封鎖があったのです。後でじっくりその経緯をお話ししましょう。
世界の経済が大きく揺れて、これから、似たようなことが起きる可能性も出てきました。いますぐではないかもしれませんが、世界で起きていることに意識を向けておく必要があります。
詳しくは、本文で見ていきますが、まさに想定外のことがいっぱい起きています。これからは、何が起きても不思議ではありません。
ありとあらゆる場合を想定して、まさかに備えましょう。
013 はじめに
各国の感染者数の推移(2020年6月18日)1
1 出典:新型コロナの国別感染者数(nippon.com) https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00673/
第 1 章
いま、世界で起きていること
015 いま、世界で起きていること
都市封鎖解除 国の事情
コロナウイルスの収束を待たずして、世界各国は都市封鎖(ロックダウン)解除に向け動き出しました。
アメリカでは、ロックダウン解除をはじめています。現在、アメリカのコロナウイルス累計感染者数は、約222万人です。いまもなお、緩やかに感染者数は増えています。感染ピークを迎えていない州が残されるなか、人命を救うことよりも経済活動の再開を優先したのです。
この原稿を書いているタイミングで言うと、南米のアルゼンチン共和国では、首都ブエノスアイレスのロックダウンを、2020年6月7日まで延長しました。
016 いま、世界で起きていること
2020年5月22日に9回目のデフォルトを宣言し、国内経済は大混乱しています。
同じく、すでにデフォルトを宣言したのは、中東のレバノンです。2020年の GDP 成長率は、マイナス12%になると予想されています。
2020年5月18日に、ロックダウンを解除しましたが、レバノンに関しても経済活動再開を優先した格好です。
一方、ヨーロッパはどうでしょうか?
アメリカと同様、各国でロックダウン解除をはじめています。
たとえば、イギリスの場合、5つのロックダウン解除基準を制定し、2020年5月11日から段階的な封鎖解除をはじめました。イタリアやスペインでも、2020年5月4日以降、規制が緩和され、少しずつロッ
017 いま、世界で起きていること
クダウン解除に向けて動いています。
このように、ごく一部の国についてお話ししましたが、今後ますます、世界中でロックダウン解除の動きが加速するでしょう。
さて、あなたに、考えていただきたいことがあります。
世界各国で、コロナウイルスは、収束しているでしょうか?
おそらくみんな、なんとなく気づいているはずです。
世界中のどこを見渡しても、コロナウイルスが完全に収束したと言える国は、まだ存在しません。小康状態になっている国はありますが、収束とはちょっと違います。うまく対処したと言われる韓国や中国でさえ、大規模なクラスターが発生しています。
本作は、試し読みコンテンツです。
続きは、
https://hondaken-syoten.goma-books.com/【本田健書店】
にてお楽しみください。
●著者プロフィール本田 健(ほんだ けん)
神戸生まれ。経営コンサルタント、投資家を経て、29 歳で育児セミリタイヤ生活に入る。4 年の育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートする。
「お金と幸せ」「ライフワーク」「ワクワクする生き方」をテーマにした 1000 人規模の講演会、セミナーを全国で開催。そのユーモアあふれるセミナーには、世界中から受講生が駆けつけている。大人気のインターネットラジオ「本田健の人生相談~ Dear Ken ~」は 4000 万ダウンロードを記録。世界的なベストセラー作家とジョイントセミナーを企画、八ヶ岳で研修センターを運営するなど、自分がワクワクすることを常に追いかけている。
2014 年からは、世界を舞台に講演、英語での本の執筆をスタートさせている。
著書は、『幸せな小金持ちへの 8 つのステップ ─人生の “ 宝探しの地図 ” がここにある』『幸せな経済自由人の 60 の習慣』『幸せな経済自由人の金銭哲学 マネー編』(ゴマブックス)、『ユダヤ人大富豪の教え』『20 代にしておきたい 17 のこと』(大和書房)、『大富豪からの手紙』(ダイヤモンド社)、『きっと、よくなる!』(サンマーク出版)、『大好きなことをやって生きよう!』(フォレスト出版)など 130 冊以上、累計発行部数は 800 万部を突破している。
2017 年にはアメリカの出版社 Simon & Schuster 社と契約。初の英語での書き下ろしになる著作『Happy Money』は、2019 年 6 月4日にアメリカ・イギリス・オーストラリアの3カ国で同時刊行。同作はすでにヨーロッパ、アジア、中南米など、世界 25カ国以上の国で発売予定。7 月20日発売の日本語版は、発売から2 週間で 6 刷 10 万部を突破し、ベストセラーとなっている。
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発行日 2020 年 6月 28日
著 者 本田 健発行者 赤井 仁発行所 ゴマブックス株式会社 〒107-0062 東京都港区南青山 6丁目 6番 22番
【Vol.6】金融崩壊、預金封鎖は起きるのか !?激動の時代に、あなたの家族と資産を守るためにできる 6 つのこと
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