応用情報・午後・ストラテジ系を解く(h23秋)
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平成23年度秋期午後の問題と解答
•問題• https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2011h23_2/20
11h23a_ap_pm_qs.pdf
•解答(+出題趣旨)• https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2011h23_2/20
11h23a_ap_pm_ans.pdf
•講評• https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2011h23_2/20
11h23a_ap_pm_cmnt.pdf
目次
•解説編• 設問0. ざっと設問を見る
• 設問1.価格戦略の決定
• 設問2. 値下げ競争回避のための対策
• 設問2. 付加価値の高い対策
• 設問3. 消費者購買モデル(AIDA)
• 設問4. マーケティング手法
• 設問4. RFM分析
•要点カード編• No.001囚人のジレンマ
• No.002 消費者購買モデル / RFM分析
設問0. ざっと設問をみる
•設問1:[ a ]~ [ d ] に入れる字句や番号(表1から選択)
•設問2:対策7と対策8が対象外である理由(それぞれ25字)
•設問2:マーケティング的に付加価値のない対策を選択
•設問3:消費者購買モデルの“興味”にあたるものを選択
•設問4:リピータ獲得のためのマーケティング手法名を選択
•設問4:RFM分析の三つの指標を記述
X
要点カード No.XXX
要点カード No.XXX
B
A
C
・・・確実に正解したい
・・・できれば正解したい
・・・正解できなくても仕方ない
参照すべき要点カードをココに挙げます
問題の難易度をココに書きます
応用情報技術者試験の午後試験は、時間がタイトです。そこで、事前に設問文に目を通し、以下程度の内容を把握しておくとよいでしょう。
設問1. 価格戦略の決定
• E社にとっては、③ > ① > ② > ④の順で利得が大きい• F社にとっては、② > ④ > ① > ③の順で利得が大きい(a)• F社は、E社がどのような戦略を採ろうと、値下げの戦略を採った方がよい(b)
• 「E社が価格据置→ 値下げすると5億円(> 3億円)」• 「E社が値下げ→ 値下げすると4億円(> 2億円)」
• E社は、F社が採るであろう戦略(値下げ)を前提に考えると、価格据置の戦略を採った方がよい(c)• 「値下げの3億円 < 価格据置の4億円」
• 両社の戦略の組合せは、利得表の②欄となることが考えられる(d)
A 要点カード No.001
① 5億円, 3億円 ② 4億円, 5億円
③ 6億円, 2億円 ④ 3億円, 4億円
価格据置 値下げ
値下げ
価格据置
F社の価格戦略
E社の価格戦略
注記 左:E社の利得, 右:F社の利得
A
A
A
a
b
c
d
設問2. 値下げ競争回避のための対策
•対策7 在庫コストを減らすための売れ筋商品に特化した品ぞろえ
• 豊富な品ぞろえというE社の企業方針にそぐわないから
•対策8 E社の得意としているPC専門店のX駅前への新規出店
• X駅前には、もはや新規出店するスペースがないから
E社では、一人一人の客のニーズに応える豊富な品ぞろえと良質な接客を企業方針としている。
A
X駅前は再開発を終え、既存ビルのテナントスペースにも空きがなく、これ以上の新規出店や店舗拡張の余地はない。
A
7
8
設問2. 付加価値の高い対策
• “マーケティングの観点”で、“付加価値”のない戦略• 対策1 → プロモーション、より欲しい商品がみつかる• 対策2 → プロモーション、より魅力ある商品がみつかる• 対策3 → プロモーション、より自分にあった商品がみつかる• 対策4 → 製品・サービス、充実したアフターサービスが受けられる• 対策5 → 価格、より安く商品が手に入る→ 付加価値?• 対策6 → 製品・サービス、より欲しい商品がみつかる
• 対策5以外は、顧客のストアロイヤルティ(愛顧)の向上が期待できる• 「価格で引き付けた顧客は、ストアロイヤルティが低いことである。価格で引きつけた顧客は価格で逃げていく。値引きでは顧客とのリレーションシップやロイヤルティは築けない」《スモールビジネスマーケティング, 2004/05/10, 中央経済者, p.58》より
A
設問3. 消費者購買モデル(AIDA)
•注意
•興味・・・「イ. 客の想像を邪魔せず、商品に対する肯定的な感情を共有するような言葉をかけてアプローチする」→ このようにして、興味を持たせる
•欲求・・・「ウ. 実施中のキャンペーン情報を説明し、条件の良い価格を提示する」→ このようにして、欲しいと思わせる
•行動・・・「ア. アフターサービス、商品の手入れ方法、支払方法について説明する」→ このようにして、購買させる
A
要点カード No.002
設問4. マーケティング手法
• この「リピータ獲得のためのマーケティング手法」の名称• エリアマーケティング
• 地域の特性に応じて、きめ細やかなマーケティングを行う手法(×)• ダイレクトマーケティング
• ターゲットの消費者と、直接のコミュニケーションを図る手法(×)• ニッチマーケティング
• 特定の小さな市場を標的としたマーケティング(×)• マスマーケティング
• 大量プロモーションなどにより、全消費者を対象に、画一的な方法で行うマーケティング(×)• ロイヤルティマーケティング
• 上記2割の顧客を識別し、購入金額などに応じて様々な価値を提供するマーケティング(○)
A
[リピータの獲得]一般的に、上位2割の客が利益の8割を占めると言われていることから、自社の利用度の高いリピータをできるだけ優遇して、リピータのE社への支持度合や信頼度を高め、固定化を推し進めることにする。
80:20の法則
ロイヤルティの向上
ニッチ市場・・・特定の需要を持つ小さな市場(すき間市場)
囚人のジレンマ大分類9:企業と法務 > 中分類22:企業活動 > 2.OR・IE > (4) ゲーム理論
要点カードNo.001
●囚人のジレンマ
共同で犯罪を行ったと思われる囚人A、Bを自白させるため、警官は2人に以下の条件を伝えた。・もし、お前らが2人とも黙秘したら、2人とも懲役2年だ。・だが、お前らのうち1人だけが自白したらそいつはその場で釈放してやろう(つまり懲役0年)。この場合自白しなかった方は懲役10年だ。・ただし、お前らが2人とも自白したら、2人とも懲役5年だ。
① 2年, 2年 ② 10年, 0年
③ 0年, 10年 ④ 5年, 5年
協調 裏切り
裏切り
協調
囚人Bの選択
囚人Aの選択
注記 左:Aの懲役, 右:Bの懲役
互いに裏切り合って5年の刑を受けるよりは、互いに協調し合って2年の刑を受ける方が得。囚人達が、自分の利益のみを追求している限り(非協調)、互いに裏切り合う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/囚人のジレンマ
Bが協調を選択した場合、裏切ると釈放。Bが裏切りを選択した場合も、裏切ると懲役10年でなく5年で済む。どっちの場合でも、裏切る方が得。
囚人A
※囚人Bも同様に考える
お互いに最適な戦略をとりあっている状態(ナッシュ均衡)
消費者行動モデル / RFM分析大分類8:経営戦略 > 中分類19:経営戦略マネジメント > 2.マーケティング
要点カードNo.002
注意(Attention)
● AIDMA(アイドマ)
興味(Interest)
欲求(Desire)
記憶(Memory)
行動(Action)
認知
感情
行動
存在に気づかせる
興味を持たせる
欲しいと思わせる
記憶にとどめさせる
購買させる
● AIDA(アイダ)
注意(Attention)
興味(Interest)
欲求(Desire)
行動(Action)
● RFM分析
●他にも、次のようなモデルがある・AIDCA(アイドカ):確信(Conviction)・AIDAS(アイダス):満足(Satisfaction)
R:最終購買日(Recency)F:購買頻度(Frequency)M:購買金額(Monetary)
次の3つの観点でポイントをつけ、その合計点により顧客をランク付けし、管理する手法。
この図は、次のWebサイトのものです。http://www.albert2005.co.jp/technology/mining/method1.html