協会ニュースh26-2 2014.8.01
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� (公社)日本医療社会福祉協会ニュース No.H26-2 2014.7.30
NEWS日本医療社会福祉協会ニュース
THE JAPANESE ASSOCIATION OF SOCIAL WORKERS IN HEALTH SERVICES
(公社)日本医療社会福祉協会ニュース
No.H26-2 2014.7.30
CONTENTS
去る2014年5月22日〜24日、日立シビックセンター(茨城県日立市)を会場に、下記全国大会が開催されました。第62回公益社団法人日本医療社会福祉協会全国大会・第34回日本医療社会事業学会茨城県ソーシャルワーカー協会30周年記念事業テーマ:「もう一度見つめよう私達の存在」〜いのち(生命・生活・人生)に寄り添うソーシャルワーカー〜
この大会は3日間を通し、全国から753名の医療ソーシャルワーカーの皆様にご参加頂き、盛況のうちに全日程を終了することができました。今回は、東日本大震災以降初めての被災県隠れた被災地茨城での開催となりました。開会式直後の石井光太先生の基調講演「命とのあたたかい触れ合い方」〜東日本大震災の遺体安置所から考える〜を皮切りに、災害シンポジウム「災害における医療ソーシャルワークの課題」〜ソーシャルワークの可能性を検証する〜、交流会での「私たちの共同イベント」〜都道府県協会からのメッセージ〜、茨城県内の被災地写真展等と震災関連の企画を多く行いました。この他にも、猪飼周平先生、厚生労働省宇都宮啓課長をお招きし、医療ソーシャルワークの重要性、医療ソーシャルワーカーへの期待についてご講演を頂き、テーマに合わせ「生命・生活・人生」への医療ソーシャルワーカーの取り組みについてシンポジウムを開催しました。講師、シンポジストの皆様方にはとても心に残るお話をいただき、参加者は熱心に耳を傾けていました。この場を借り
て、御礼申し上げます。本大会は当初、茨城北部ということもあり、交通の便の悪さ等、開催自体に不安がありました。しかし、茨城大会実行委員会、茨城県ソーシャルワーカー協会会員が一丸となり、お越し頂いた皆様に「茨城のおもてなし」を感じていただけたのではないかと思います。とはいえ、少なからず不手際もあったことと思いますが、ご参加頂いた皆様には寛容に見守っていただき、本当にありがとうございました。また、交流会で「全国の医療ソーシャルワーカー協会からのメッセージ」としてご協力頂いた都道府県協会の皆様を始め、大会の円滑な運営にご配慮を頂きました関係各所の方々に深く御礼申し上げます。尚、来年の京都大会は2015年5月28日(木)〜30日(土) みやこメッセ(京都市)にて開催されます。近日中に、協会ホームページに京都医療ソーシャルワーカー協会のホームページをリンクする予定です。是非、ご覧頂き来年も全国大会でお会できればと思います。
� 全国大会担当理事 飯島 望
Topics
Topics東日本大震災後、初めての被災県での 全国大会が盛況のうちに終了しました�1第62回日本医療社会福祉協会全国大会/第34回日本医療社会事業学会特集� 2 2014年(平成26年)年度社員総会の ご報告 第13回全国医療ソーシャルワーカー 協会会長会のご報告 永年会員表彰 第8回 ISTT自主企画報告 ~「困った患者」が素敵に見える、 SWのアセスメント力~ 2014年度都道府県協会研修担当者会議会員リレー⑳� 5都道府県協会からのメッセージ㉗� 6各部・各担当チーム活動報告� 7研修インフォメーション� 10災害支援活動報告� 12
東日本大震災後、初めての被災県での全国大会が盛況のうちに終了しました
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特集第62回日本医療社会事業全国大会第34回日本医療社会事業学会
特集第62回日本医療社会事業全国大会第34回日本医療社会事業学会
特集第62回日本医療社会事業全国大会第34回日本医療社会事業学会
2014年(平成26年)年度社員総会のご報告組織運営部長 木川 幸一
第13回 全国医療ソーシャルワーカー協会会長会のご報告会長会代表 藤田 譲(大阪医療ソーシャルワーカー協会)
社員総会報告
会長会報告
2014年5月22日(木)日立シビックセンター(茨城県日立市幸町1-21-1)にて2014年度社員総会を3,340名の参加(会員総数4,569名)で開催しました。第1号議案(2013年度事業報告)、第2号議案
(2013年度決算報告および監査報告)とも賛成多数
去る5月、茨城県日立市にて開催されました全国大会において、第13回会長会会議が開催されました。この会議までに、日本協会と45都道府県のMSW協会が加入し、この会が目指してきた形がもう一息で実現するところまで来ています。当日は、いくつかの報告を通しての情報交換のほか、懸案であった基礎調査の実施・新役員の選出について話し合われ、基礎調査については順次実施するよう各協会にて準備が進められています。これは、「MSWの国勢調査」に相当する調査をと企画してきたものです。とはいえ、いざ実施となると、調査項目の絞込み、対象の選定や実施時期など取り決めないといけないことが山積みです。当初の予定よりも遅れてしまいましたが、意欲的に取り組んでくださる協会もあり、少しずつ私たちの実情が見えてくるきっかけになるものと期待しています。また、2年前に会長会での取り組みをリードする役割として役員を設けましたが、今回任期を終えて改選となりました。できる限り各地の声を反映できるよう、地域代表のような形で割り当てた結果、10名の新役員が選出されています。そして、新役員の互選により、会長会代表は藤田(大阪協会)が務め
で可決、第3号議案(定款変更および会費に関する定款補則変更の件)は、会員の3分の2にあたる3,046名以上の3,275名の賛成で可決されました。詳しくは、当協会ホームページ(協会からのお知らせ)でご確認をお願い致します。
ることになりました。立ち上げからこれまでの期間、日本協会のリーダーシップとサポートにより成長してきた会長会。願わくば、早期に全国の協会が集うようにしたいものです。しかし、各協会の運営体制、現状や課題はさまざまです。そのために、物事を進めるうえで足並みが揃わないことも、コンセンサスを築くのに時間を要することもあるでしょう。このことが会長会を混乱へと導く可能性は否定できません。ただ、なぜ各地の協会がこの会長会に集うことになったのか?に想いをはせたならば、きっと困難を乗り越えることができるのではないかと考えます。この会長会が、全国組織である日本協会とそれぞれの地方協会とをつなぎ、このつながりを通して各地のMSWをつないでいければ、私たちMSWにとってより大きな力を得ることになるでしょう。その力でもって、日本協会をはじめとする各地のMSW協会だけでなく、少しでも社会へ貢献できるよう、私自身も微力ながら努力していきたいと思います。そのためには、何よりも会員の皆様のご支援が欠かせません。引き続き、会長会へのご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。
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永年会員表彰組織運営部長 木川 幸一
永年会員表彰の受賞に寄せて東葛病院 柳田 月美
永年表彰
本年度も全国大会におきまして、25年間の長期会員在籍者に対し、その永年の医療社会事業への貢献について表彰を実施しました。佐原会長より当日ご参加いただきました皆様を代表して宇野浩文様(群馬リハビリテーション病院)へ表彰状授与ご挨拶をいただきました。受賞の50名の皆様は下記の通りです。受賞者の皆様の永年の労に対し改めて敬意を表し、感謝申し上げます。受賞の皆様からお言葉を頂戴しております。紙面の関係上、当協会ホームページに掲載させていただきました。
【北海道】市川雅子様(北樹会病院)、土屋早苗様(勤医協札幌西区病院)、永野亜也子様(札幌市立陵北中学校)、広岡篤美様(札幌清田病院)、高橋鑑一様(北海道社会事業協会函館病院)、八重樫優様(函館市医師会病院)、奥村秦様(旭川三愛病院)、松井靖様(恵み野病院)、菊地純司様(北湯沢リハビリセンター)、櫻庭千奈美様、長浜かほり様、【秋田県】岩村庄英様(特別養護老人ホームもりたけ)、【福島県】鈴木浩子様(かしま病院)、【群馬県】宇野浩文様(群馬リハビリテーション病院)、【千葉県】葛田衣重様(千葉大学医学部附属病院)、鈴木恵子様(東邦大学医療センター佐倉病院)、柳田月美様(東葛
永年会員の表彰を授かりましたこと大変うれしく思います。思い起こせば、大学で福祉を学び卒業後、医療ソーシャルワーカーの世界に飛び込み、早25年があっという間に経っていたというのが正直な実感です。これまでたくさんの患者さんやご家族の方と出会い、共に悩み、共に悲しみ、共に笑いながらソーシャルワーカーとして成長させていただいたように思います。そして、SWとしての専門性を見
病院)、【東京都】谷内智男様(荻窪病院)、勝田美樹様(練馬光が丘病院)、秋谷滋様(江戸川病院高砂分院)、谷口弘行様(南台病院)、勝慶子様、高久洋子様、内藤とし子様【神奈川県】海野忍様(帝京大学医学部附属溝口病院)、髙橋恭子様(神奈川県立保健福祉大学)、屋鋪智子様(横浜市立市民病院)、【富山県】野田秀孝様(富山大学)、袴谷敏実様(砺波市)、【長野県】黒坂和子様(ケアホーム上田)、小林貴美子様(国民健康保険依田窪病院)、【愛知県】榎本伸一様(名古屋第一赤十字病院)、小林哲朗様(名城病院)、野田智子様(江南厚生病院)、水野一也様(尾西病院)、山口みほ様(日本福祉大学)、鈴木由美子様(日本福祉大学)、【滋賀県】菅原幸一様(豊郷病院)、【京都府】藤原久子様(京都第一赤十字病院)、真辺一範様(京都市嵐山地域包括支援センター)、【大阪府】林浩美様(市立池田病院)、【兵庫県】新村典生様(神鋼病院)、【岡山県】藤本宣江様(岡山協立病院)、吉田知代様(岡山協立病院)、竹本与志人様(岡山県立大学)、【広島県】平田正彦様(済生会呉病院)、【山口県】正司明美様、【愛媛県】高橋典子様(愛媛県中央児童相談所)【福岡県】吉山稔様(医療法人天神会)【宮崎県】友永栄一郎様(潤和会記念病院)
失いそうな時、協会の研修で学び、全国の仲間の実践に刺激され、誰のための、何のためのソーシャルワークなのかを問う機会をいつも与えてくれる協会活動の力に支えられています。これからも一実践家として、信念をもちながら、しなやかなソーシャルワーカーを目指していきたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。
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全国大会 第8回 ISTT自主企画報告~「困った患者」が素敵に見える、SWのアセスメント力~� ISTT 研究会代表 柳田 千尋� 研究会メンバー 佐野間/水野/菊池由/菊池要
ISTT 企画報告
はじめに、当日「開始時間が10時から9時30分となり、間に合わなかった」というお声をいただき、大変ご迷惑をおかけしたことをこの場をお借りして深くお詫びいたします。今年は翻訳書が5月22日に刷り上り、こうして皆様にご紹介できる喜びと、先生方のご尽力なくては出版までたどり着けなかったことを深く心に刻む感謝の大会となりました。さて、当日のことを少し振り返ってご報告したいと思います。今年はこれまでの自主企画とは一線を画す企画となりました。なんといっても私たちの活動をいつも支えてくださった福山先生、小原先生、まさに真打登場です!参加者は111名で、15グループを作りました。事例は、本書222頁、「カーティス夫人の事例」を題材といたしました。次の導入部分が会場に映し出されました。
寒さが厳しくなった頃、30歳のアフリカ系アメリカ人であるカーティス夫人はしぶしぶホームレスシェルターに入所してきた。家賃の未払いでアパートから退去させられた後、5、6週間路上で生活をしてきた。シェルターでは2ヶ月間滞在可能であり、そこではカウンセリングと住居探しなどのサービスを提供しているが、カーティス夫人はただ気候が良くなるまでの間寝る場所と温かい食事だけを望んでいた。彼女は当初、スタッフや他の入所者とのかかわりをすべて避けていて、疲れていて、悲しそうで不機嫌であった。援助者が最初に彼女に近づいた時、カーティス夫人は、怒りと敵意をあらわしほっといてくれというだけだった。
企画は、「仕事にようやく慣れてきたワーカーAさんになったとして支援を考えて見ましょう」と始まりました。私たちは困難そうなケースに出会ったとき、「うーん」と言ってから、次に何と言うか、あるいはどんな行動をとるのでしょうか。その言動をグループメンバーから支えてもらう経験はいかがでしたでしょうか。福山先生の真意を推し量りかねる空気の漂う中、次に援助計画を立てることになりました。「ほっといて」と言われて、ノウハウやマ
ニュアルでは対応が難しいとき、ワーカーAさんは、面接回数や、援助期間、あるいは文化的背景の与える影響をどう捉え、焦点を当てた問題は、どのような理論を用いた見方で、どのような介入ができるのか。ソーシャルワーカーからみた見立てと理論的枠組みとを言語化できるよう、努力や姿勢が求められました。あっという間に終了の時間が近づき、福山先生からは、各グループで感想をまとめるよう投げかけがありました。そして、会場真ん中あたりのグループから、こんな的をえた発表があがりました。「第一印象と変わり、カーティス夫人がステキな人にみえてきました。私達が勤務する医療機関で彼女のような患者さんは、きっと『困った患者さん』と見られるのではないかと思います。しかし彼女に対して違う見方ができるのはソーシャルワーカーだけなのではないかと考えますし、自分もそのようなワーカーでありたいと思います」。企画では、限られた時間のなかで、支援のツボを感じていただけたのではないかと思います。終了後、書籍販売では、行列ができていました。70回もの研究会を重ねて、千里の道も一歩から、と始めた2006年2月を思い出しました。私が感極まって挨拶もろくにできなかったのが悔やまれますが、それくらい感激の時間でした。最後に、究極の折衷主義でもある ISTTをお勧めする理由を少し述べて報告終了としたいと思います。「ソーシャルワーカーは何をしてくれるの」とその専門性を問われたとき、ソーシャルワーカーを通すとこんな解決になるよ、という具体的な場面での関わり方や、我慢のしどころ、臨床に沿った事例などがキレのある訳でちりばめられています。「アメリカも変わらないわ」と安心し、かつ理論的支えが見つかることでしょう。これまで応援してくださった皆様、興味を持ってくださった皆様、このたびはありがとうございました。これをひとつの節目にしたいと存じます。メンバー一同(佐々/高草木/村崎/後藤/小滝)より御礼申し上げます。
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2014年度都道府県協会研修担当者会議
都道府県協会研修担当者会議報告
全国大会会期中5月24日(土)34都道府県協会の出席で開催した。主な議題は以下の4点。①�今年度研修事業について報告後、「災害ソーシャルワーク研修」開催について案内した。②�認定医療社会福祉士・認定社会福祉士(医療分野)について経過措置期間及び特別研修開催について報告した。経過措置期間が2016年まで延長され、認定医療社会福祉士取得後、「認定社会福祉士特別研修(日本医療社会福祉協会でも実施)」受講により認定社会福祉士(医療分野)の申請が可能である。③�スーパーバイザー登録制度について案内。認定社
会福祉士登録や更新にあたりスーパービジョンが必要である。協会としてスーパーバイザー養成を目指してきた経緯もあり、区分(1)~(3)で登録可能な制度を活用願いたいと説明した。④�各都道府県協会からの報告。北海道協会より「実践的実習マニュアル」頒布の紹介あり。北海道、栃木、長野より実習指導にかかる取り組みの報告や及び学生関連研修の報告があった。
第34回日本医療社会事業学会 開催報告
全6分科会、47演題の応募があった。学会終了後の研修部と座長の会議において、優秀演題として、東京医科歯科大学医学部付属病院 鳥入さゆり氏、
洛和会音羽病院 奥田由美子氏、藤田保健衛生大学病院 早川麻衣子氏、国立がんセンター東病院 坂本はと惠氏の4名が選ばれた。
●盛岡赤十字病院の紹介●� 医療社会事業部 社会福祉士 阿部 邦子
当院は大正9年4月に日本赤十字社岩手県支部病院として開設し、昭和18年盛岡赤十字病院と改称、昭和62年12月現在の地、盛岡市三本柳へ新築移転してから26年が経過しています。一般病床438床(人間ドック8床含む)、25診療科の総合病院です。平成21年5月には緩和ケア病棟22床を増築し、医療福祉建築賞を受賞いたしました。また、岩手県基幹災害拠点病院の指定も受けており、東日本大震災の際は赤十字の使命である救護活動に尽力しました。現在、病院の基本方針にも掲げられている「患者さま中心の医療」や「地域連携の充実を図る」ため、医療社会事業部内にはソーシャルワーカー3名のほか保健師2名が配属され、看護職と協働しながら退院支援業務に取り組んでいます。退院支援に関しては病棟担当制をとり、早期介入を目的として入院時にスクリーニング、アセスメントをおこなっています。特にここ数年は退院前に地域の関係機関との連携を必要とする退院支援ケースが多くなっており、ケアマネージャーや訪問診療、訪問看護の事業所と開催する退院時共同指導料、介護支援連携指導料の算定にかかるカンファランスも増加しています。その中で、ソーシャルワーカーがチーム医療の一員としてソーシャルワーク実践をおこなうことの意義を強く感じています。今後も適切な時期に必要とされる支援をおこなえるよう、院内の体制の確立や地域の関係機関との連携強化に努めていきたいと思います。
会 員 リ レ ー 20
緩和ケア病棟 外観
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都道府県協会からの
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会長 武山ゆかり
創立は1951年で日本協会より古いと言うのが(あまり意味はないかもしれませんが)ちょっと自慢です。東京都の保健所などに置かれた MSW が、ケースワーク研究会を始め、私たちの声をひとつにして力に、と27人で立上げた「東京都医療社会事業家協会」であったと協会史にあります。
日本協会の『医療と福祉』の編集を都協会が行なっていた時代や、事務所を共同で借りていた時代などを経て協力しあってきましたが、都協会の骨組みを創り、現任教育制度をつくった諸先輩が、その後、全国規模で活躍し、各地の県協会設立の支援をもされてきました。大きな人的財産に恵まれた都協会であったと感謝しています。
1963年には第1回のグループスーパービジョン講座が始まり、1971年からは新人研修、1980年にカウンセリング1981年バイザー養成講座、1984年 GSVのまとめとして『医療ソーシャルワークの解決技法』を東京都と協力し作成、MSW の居る医療機関配布が今に続き、都から講座の委託も一部受けて充実を図って来ました。
東京都は革新都政の時代に、MSW の運動により都立病院に MSW を配置し、高次脳機能障害を持たれた方への医療・福祉・社会保障制度、地域支援などを都と協会が一緒に調査し創り、最近では退院支援システムや自殺対策など、行政との協力による医療福祉の前進を担って来ました。
現在は各種療法士、技師等11団体と医療従事者ネットワーク連絡会をつくり、また難病団体とも協力し合う活動を展開しています。また都内を7ブロックに分けて『巡回医療福祉相談会』や各地域での活発な活動を展開しています。
こうした事業はぜひホームページを覗いて見て下さい。『東京 MSW』で簡単に検索できます。災害支援活動の記録『つたえる』で震災以来の支援の経過を HP 上で見ることができます。
毎年発行の『医療ソーシャルワーク』は60号を超え MSW としてのバックボーンをつくるべく、論文や調査、実践記録、他職種や研究者、MSW をめざす学生にも、私たちの仕事や思いを理解してもらえるように幅広い内容の編集を心がけています。
62号- SW の原点と可能性-多職種連携61号-60年の歴史に続くもの60号-災害とソーシャルワーク59号- MSW 汗・涙-座談会:新人の頃と今バックナンバーの在庫は少なくなって来ています
が、毎号販売もしていますのでお問合せ下さい。
〒162-0051 東京都豊島区南大塚三丁目43番11 福祉財団ビル5階TEL:03-5944-8912ホームページ:http://www.tokyo-msw.com/
一般社団法人 東京都医療社会事業協会からのメッセージ
東京での復興住宅申込み会場にて相談支援活動
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部 ・当担
各各 チ ー ム 活 動 報 告
副・長会 会長
医療ソーシャルワーカーへの期待会長 佐原 まち子
日立における全国大会が終わりました。茨城県日立市の遠方開催地にもかかわらず753名の方が全国から駆けつけてくださいました。「遺体」の石井光太氏のお話は災害を違う角度で考えさせてくださり、新たな涙を流しました。猪飼修平氏のお話はソーシャルワークの力の中で、資源調整ばかりに傾きがちな今を見据え、対人援助の本来のありようを発揮する必要を激励された講演でした。保険局の宇都宮医療課長のお話は、診療報酬改定のご苦労と先を見越した医療政策の変化の中でMSWがいかに力を発揮するか期待されているお話でした。病院の医療ソーシャルワーカーが国民に役立つ実践家であることをミクロ ・メゾ ・マクロに発信していきましょう。大会時にも報告しましたが、今年は厚生労働省医政局指導課在宅医療推進室に、初めて医療ソーシャルワーカーが1名入りました。(北里大学病院早坂由美子氏)研修生という立ち場ではありますが、医療政策の動向に身近に接することができ、MSWとしての意見や視点を伝え、存在を知らせる意味でも大きな変化になりました。会員の方々にも時折その動向をお知らせできるように工夫していきたいと思います。厚生労働省の各委員会への推薦者の声掛けも多くなりました。①健康局 緩和ケア推進検討会の委員 1名、②厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課生産業保健支援室から「治療と職業生活の両立等支援対策事業」へ2名③介護報酬改定・研究調査「リハビリテーションにおける医療と介護の連携にかかわる調査研究事業」1名④「患者の意思を尊重した人生の最終段階における医療体制整備事業」評価委員。このように医療ソーシャルワーカーの意見を国の検討会の中で求められることが増えたのは、各会員がその力を発揮された結果と思います。各地方行政において委員会活動する会員も増えると思います。その時は会長会などを通じ、ぜひ活動状況を共有したいと思います。全国のMSWと共に発信することが重要な時期と考えています。
活会社 動部社会活動部長 葛田 衣重
生活保護政策と医療ソーシャルワーク企画報告茨城大会の3日目、本企画4回目として実践交流会を開催しました。全国26都道府県から98名が参加し、昨年からの生活保護政策の動向を話題としてグループワークを行ない、熱心な討議が展開されました。終了後のアンケート(回収率84%)からは「全国に共通する状況の理解と課題が共有できた、開催時間が短く取り組みに繋がる検討ができなかった、改めて生活保護問題を学習する機会となった」などが多い意見としてみられました。今後も継続して研修、シンポジウムの機会を設け、この問題を掘り下げ社会に発信していきます。第5回は、2015年1月18日(日)神戸市にて災害復興と生活保護をテーマとし、会員対象の基礎講座および災害と貧困問題についての市民講座の開催にむけ準備を進めております。詳細は9月以降、ご案内いたします。ハンセン病回復者支援・見学研修のご案内当協会の「ハンセン病回復者とその家族の支援活動」は社会福祉専門職団体協議会ハンセン委員会として、他三団体と共に2003年より「ハート相談センター」として活動しております。この度、ハンセン病の方々の置かれて来た歴史を振り返り、今できるソーシャルワーク支援を深めるため、以下の研修を企画しました。ご希望の方は是非ご参加ください。初めて学んでみたいという方も大歓迎です。日時:9月27日(土)PM~28日(日)AM(宿泊、日帰り自由)*時間の詳細は追ってご連絡場所:草津重監房資料館、及び集会室(群馬県吾妻郡草津町) 集合:午後2時草津温泉バスターミナルプログラム:資料館・栗生楽泉園見学、案内者や当事者の話、交流会他費用:参加費無料(交通費、宿泊代は自己負担) 申込締切日:9月10日申込方法:�日本社会福祉士会ホームページ研修案内申込み用紙でメール(小幡�[email protected])または Fax
(03-3355-6543)へ。お問合わせはハート相談センター03-5302-2234(水・金2時~5時)
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究研査 部調平成26年度診療報酬改定説明会、全国6会場終了
調査研究部理事 岡村 紀宏平成26年度診療報酬改定説明会を4月から6月にかけ、全国6会場(北海道、福島県、東京都、大阪府、高知県、鹿児島県)で開催致しました。本説明会の開催に際し、各都道府県協会の役員の皆様には会場の確保、運営補助等にご協力を頂きました。ありがとうございました。既にご存知かと思いますが、社会福祉士に関係する主な内容をお知らせ致します。
回復期リハビリテーション病棟入院料1体制強化加算(疑義解釈)一部
(問)体制強化加算の専従社会福祉士が長期の研修等で休暇となった場合、算定はできないのか。
(答)算定できない。算定する場合は別の専従社会福祉士の届出が必要。
地域包括ケア入院料(入院医療管理料)本年2月に各都道府県協会を通し、会員の皆様にご協力を頂き「亜急性期入院医療管理料届出医療機関に対する在宅復帰支援担当者の厚生局届出職種並びに実務担当者の調査」を行いました。在宅復帰支援担当者の7割以上が社会福祉士であるとの結果を得て、厚生労働省担当官にお知らせし、今回施設された地域包括ケア入院料(入院医療管理料)の在宅復帰支援担当者の通知に「社会福祉士」が明記されました。
在宅復帰支援機能強化加算(疑義解釈)一部
(問)�在宅復帰機能強化加算の施設基準において、「退院患者の在宅生活が1か月以上継続することを確認していること」とあるが、1か月経過する前に入院し、療養病棟を経過して退院した場合は、在宅生活の1か月は合算できるのか。
(答)合算はできない。連続した1か月以上を指す。
在宅復帰機能強化加算の施設基準において、「退院患者の在宅生活が1か月以上継続することを確認していること」とあるが、どのような方法で確認をし、どのように記録管理すべきか。
(答)�当該保険医療機関の職員により患者の居宅を訪問又は在宅療養を担当する保険医療機関からの情報提供により確認する。記録方法は問わないが、退院患者それぞれについて、どのように確認が行われたかがわかるように記録されていること。
その他、疑義解釈等は当協会ホームページ、厚生労働省ホームページに掲載しておりますので、ご確認下さい。また各都道府県協会より診療報酬説明会等のご要望がございましたら、対応致しますので、ご連絡を頂ければ幸いです。今後も会員の皆様の実践が診療報酬へより反映されるよう、各関係団体と協働し、活動をして参ります。次回の平成28年度診療報酬改定に向けて、各種調査等も実施を致しますので、ご協力の程、宜しくお願い致します。
問合せ先 調査研究部 岡村 紀宏 西岡病院(北海道)電話011-853-8322
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事定認 業部
当協会認定の認定医療社会福祉士の経過措置が2017年3月まで延長されました!!認定事業部理事 〇〇 〇〇
当協会の認定医療社会福祉士の登録者は2014年7月現在323名になりました。各都道府県の研修ポイント申請も175件に増えています。専門職として日々研鑽をつむことはクライエントへのより良い実践のために怠るわけにはいきません。自分自身のキャリアパスとして経過措置期間に当協会の認定医療社会福祉士を申請しませんか。ご不明な点はお気軽に事務局まで電話・メールでご相談ください。また、2016年度までの登録者は当協会が開催する特別研修の受講により、認定社会福祉士認証・認定機構の認定社会福祉士についても申請が可能です。<認定医療社会福祉士 経過措置の対象者>以下の3つ全てを満たす方①�社会福祉士登録者② �2017年3月末時点で、保健医療分野において5年以上の相談援助業務の勤務状況を書類にて証明できる方③ �1987年社会福祉士法成立以後2017年3月末までに本制度に定める「資格取得に関わるポイント基準表」に則り180ポイント申告できる方第5期認定医療社会福祉士の経過措置申請受付中です。
総務部総務部理事 伊藤 正一
機関誌『医療と福祉』に関して当協会では毎年2回、機関誌『医療と福祉』を発行しています。しかし、ここ数年は発行時期がまちまちであったり、読みたいと思われる記事がタイムリーに掲載されていないなどの理由から、殆ど目を通さないこともあると聞き及んでおり、編集を担当している「『医療と福祉』編集チーム」では、昨年度から掲載内容の見直しやページ数の増加などを検討し、ようやく次回発行分(9月発行予定)より刷新していく目処がつきました。内容については、その時々のトピックスや特集記事(対談やインタビューを含む)を充実させていきます。また、会員から応募いただく投稿論文については今まで通り掲載予定ですが、それとは別に今後は日本医療社会福祉学会の分科会発表に発表いただいた演題のうち幾つかを掲載し、会員の皆さんの素晴らしい活動や研究をより多くの会員と情報を共有していく仕組みも作っていきたいと考えています。次号発送時より必ず「『医療と福祉』についてのアンケート」も同封しますので、皆さんの忌憚のないご意見、ご感想をお寄せください。
事務局◇理事会報告ホームページに掲載しますので、ご覧ください。◇会員数について正会員 4,763名 賛助会員(個人) 154名 賛助会員(団体) 18団体 (2014年7月1日現在)◇事務局からのお願い ・�会員の皆様のうち、氏名、所属(退職を含む)、連絡先等が変更になった方は、至急事務局に変更届をご提出くだ
さい。変更届はホームページに「会員情報変更届」(PDF)を添付しておりますので、ダウンロードしてご記入ください。
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研修の申込方法 �当協会ホームページの研修情報、または研修スケジュールの受講申込書フォームに必要事項をご記入の上、お申込みください。
ソリューション・フォーカスト・アプローチとソーシャルワーク�【開 催 日】①2014年11月8日(土)~�9日(日) ②2015年1月24日(土)~25日(日)【募集人数】30名【会 場】全国障害者総合福祉センター戸山サンライズ(東京都新宿区戸山1-22-1)【受講要件】全2回を受講できること。【対 象 者】�ソーシャルワーク スキルアップ研修「面接技術~ソリューション・フォーカスト・アプローチ~」
を受講した保健医療分野のソーシャルワーカー。【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)28,000円 賛助会員(団体)・非会員56,000円【申込受付】2014年7月21日(月)~8月29日(金)先着順で定員になり次第締め切ります
インテグレイティブ・ショートターム・トリートメント(統合的短期支援)�【開 催 日】2014年12月13日(土)~12月14日(日) 【募集人数】50名【会 場】TFTビル(東京都江東区有明3-1)【対 象 者】保健医療分野のソーシャルワーカーで実務経験3年以上の現任者【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)14,000円 賛助会員(団体)・非会員28,000円【申込受付】2014年8月25日(月)~10月3日(金)先着順で定員になり次第締め切ります
ソーシャルワークにおける就労支援�【開 催 日】2014年12月23日(火)10:00~16:30(予定) 【募集人数】50名【会 場】情報オアシス神田セミナーハウス北スペース(東京都千代田区神田多町2-4第2滝ビル3階&5階)【対 象 者】現任のソーシャルワーカー【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)7,000円 賛助会員(団体)・非会員14,000円【申込受付】2014年9月1日(月)~10月10日(金)先着順で定員になり次第締め切ります
アセスメント�【開 催 日】2015年1月10日(土)10:00~16:30(予定) 【募集人数】50名【会 場】IMYホール・会議室(愛知県名古屋市東区葵3-7-14)【対 象 者】保健医療分野のソーシャルワークの実務経験3年未満の現任者【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)7,000円 賛助会員(団体)・非会員14,000円【申込受付】2014年9月29日(月)~11月7日(金)先着順で定員になり次第締め切ります
スーパービジョン�【開 催 日】2015年2月7日(土)10:00~16:30(予定) 【募集人数】50名【会 場】宮崎県婦人会館(宮崎県宮崎市旭1-3-1)【対 象 者】スーパービジョンについて学びたい保健医療分野のソーシャルワーカー【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)7,000円 賛助会員(団体)・非会員14,000円【申込受付】2014年10月20日(月)~11月28日(金)先着順で定員になり次第締め切ります
災害ソーシャルワーク【大阪会場】�【開 催 日】2015年2月14日(土)~2月15日(日) 【募集人数】50名【会 場】大阪府済生会千里病院(大阪府吹田市津雲台1丁目1番6号)【対 象 者】ソーシャルワーカー【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)10,000円 賛助会員(団体)・非会員20,000円【申込受付】2014年10月27日(月)~12月5日(金)先着順で定員になり次第締め切ります
順次受付開始!プログラムは、ホームページでご確認ください。
スーパーバイザー養成認定研修受講要件の研修です
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� (公社)日本医療社会福祉協会ニュース No.H26-2 2014.7.30
NICU入院児ソーシャルワーク�【開 催 日】2015年2月28日(土)~3月1日(日) 【募集人数】50名【会 場】KFC�Rooms(東京都墨田区横網1丁目6番1号)【対 象 者】周産期・新生児医療施設を有する病院で勤務するソーシャルワーカー【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)14,000円 賛助会員(団体)・非会員28,000円【申込受付】2014年11月3日(月)~12月19日(金)先着順で定員になり次第締め切ります
退院支援専門ソーシャルワーク【広島会場】�【開 催 日】2015年3月14日(土)~3月15日(日) 【募集人数】70名【会 場】広島YMCA国際文化センター(広島県広島市中区八丁堀7-11)【対 象 者】退院支援ソーシャルワークの実践者【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)10,000円 賛助会員(団体)・非会員20,000円【申込受付】2014年11月17日(月)~12月26日(金)先着順で定員になり次第締め切ります
スーパーバイザー養成認定研修�【開 催 日】2014年10月18日(土)~10月19日(日) 【募集人数】40名【会 場】IMYホール・会議室(愛知県名古屋市東区葵3-7-14)【対 象 者】ホームページをご覧ください。【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)14,000円 賛助会員(団体)・非会員28,000円【申込受付】2014年6月30日(月)~8月8日(金) 申込多数の場合は会員を優先し選考といたします
実習指導者養成認定研修【東京会場】�【開 催 日】2014年11月1日(土)~11月3日(月)【会 場】TKP神田ビジネスセンター(東京都千代田区神田美土代町3-2神田アベビル)【対 象 者】保健医療分野のソーシャルワーカーの現任者【募集人数】40名【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)20,000円 賛助会員(団体)・非会員30,000円【申込受付】2014年7月14日(月)~8月22(金)先着順で定員になり次第締め切ります
医療ソーシャルワーカー基幹研修Ⅰ【福岡会場】(第71回医療ソーシャルワーカー初任者講習会)�【開 催 日】2014年11月20日(木)~11月24日(月) 【募集人数】100名【会 場】パピヨン24(福岡県福岡市博多区千代1-17-1)【受講資格】�現に保健医療分野のソーシャルワーカーとして従事する者であって、2015年3月末現在において実
務経験3年未満の者。【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)38,000円 賛助会員(団体)・非会員58,000円【申込期間】2014年7月28日(月)~9月5日(金) 申込多数の場合は選考といたします
医療ソーシャルワーカー基幹研修Ⅱ【兵庫会場】�【開 催 日】2015年3月20日(金)~3月22日(日) 【募集人数】70名【会 場】富士ゼロックス総合教育研究所 スペースアルファ三宮(兵庫県神戸市中央区三宮町1-9-1)【受講資格】保健医療分野のソーシャルワーカーの実務経験3年以上の現任者。【受 講 費】正会員・賛助会員(個人)25,000円 賛助会員(団体)・非会員 45,000円【申込期間】2014年12月1日(月)~2015年1月9日(金)先着順で定員になり次第締め切ります
認定医療社会福祉士のポイントは、ホームページでご確認ください。
スーパーバイザー養成認定研修受講要件の研修です
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(公社)日本医療社会福祉協会ニュース No.H26-2 2014.7.30
災害支援チーム 統括責任者 笹岡 眞弓災害支援チーム(石巻支援プロジェクト)の活動報告2014年5月から、現地スタッフは3名体制です。各地域の支援組織とより緊密な協力体制がとれるようになり、市役所の生活再建課に週3日、終日1名派遣することで、仮設住宅住民の様々な問題に関わっています。今後の課題及び計画は、①グループワーク「引きこもりの親の会」への参加者を増やす ②各地域の支援組織との定例ミーティングの内容を見直す ③「男の遊ぼう会」などをさらに活性化し、地域コミュニティの社会資源を創出する ④石巻市復興住宅移行支援を継続する ⑤RCI 事業、地域の勉強会・祭りなどへ参加してソーシャルワークの定着を図る、などです。会員の皆様には、石巻市での支援活動継続への更なるご理解・ご協力とともに、支援活動資金の確保、活動への参加協力など具体的な支援についてもお願いいたします。宮城県医療社会事業協会からは「男のあそぼう会」へ定期的に参加していただけることになり心から感謝申し上げます。茨城大会からの報告東日本大震災における被害があまりに甚大で、支援3年では医療ソーシャルワーカーならではの特性をシンポジウムにおいて総括することは難しく、先への宿題とせざるを得ませんでした。また、毎年、社会福祉協議会の担当者が次々と交代したため、シンポジウムへの参加自体が困難な状況でした。しかし、「少し先の見える医療ソーシャルワーカーが医療と福祉の連携の要として機能することの重要性」については、シンポジストも会場参加者も、腑に落ちた内容だったと思います。まず現地に居続けること、現地からでしか見えないものを言葉にするのは今後の宿題として、一区切りになる活動期間5年間(H27年度末まで)は、必ず活動を持続することを確認しました。茨城大会でのバザーは、多くの方々にご協力いただきありがとうございました。バザー売上:101,150円、寄付金:55,136円、『医療ソーシャルワーカー支援のバトン販売』:12,000円、計168,286円でした。来年度の京都大会でもバザー開催を予定しています。さらなるご協力を期待しています。最後になりますが、石巻の3年間は、常に現地の責任者が存在しました。山田さん、佐藤さん、武山さん、久保木さん、畑中さんの5人が責任者として、中辻さん、富永さん、松川さんがスタッフとして現地で活動し、現在も支えて下さっています。1ケ月も有給休暇を使って参加してくださった高橋さん、現在サポートチームとしてスーパービジョンを担って下さっている相原さん、グループワークの責任者の西田さん・・・。紙面の都合上お名前を挙げきれないことをお許しください。皆様の力が結集したからこそ、今があります。石巻の活動が、協会のソーシャルワーク活動の糧になると信じて努力を重ねます。
災害支援活動報告
発行/お問い合わせ公益社団法人日本医療社会福祉協会〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-20 四谷ヂンゴビル2FTEL:03-5366-1057 FAX:03-5366-1058 E-mail:[email protected] URL:http://www.jaswhs.or.jp/