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H I N O D E G A K U E N C O M M U N I C A T I O N P A P E R
学園通信「日出」Vol.20 2016年10月1日発行
http://www.hinode.ed.jp/発行: 学校法人日出学園〒272-0824 千葉県市川市菅野3-23-1TEL 047-323-3000 FAX 047-324-0921 日出学園公式キャラクター
日和かっぱ
Message From HINODE Alumni 校庭で夢中になって遊んでいた小学校時代。その頃と変わらない熱量で「好きな力」を信じて今は陶芸に夢中です。
「よし、陶芸を生涯やっていこう」——そう思ったのは、受験を終え大学に入学したばかりの 18の春。家族で親しくさせていただいている陶芸家の方のところへたまたま遊びに行き、粘土をいじらせてもらったことが、思いもかけない陶芸との出会いとなりました。 出会ったその日に根拠なく思い込むくらいに、私にとってインパクトのある出会いでした。なぜそうだったのかは、いまだに自分でもよくわからないのですが。 日出に通っていた小学校時代は運動や体育が好きで、昼休みや休憩時間のたびに校庭に飛び出してドッジボールやフットべースに明け暮れ、放課後も帰りの予鈴・本鈴が鳴るまで夢中で遊んでいました。 日出を卒業してから、はや30年が経ちますが、
考えてみるとあの頃と同じ熱量で、今は陶芸に夢中になっています。その意味ではあの頃からあまり成長していないかもしれませんが、それだけ生涯かけて夢中になれる道に巡り会えたのは、ありがたいことだと感じています。 制作は試行錯誤の連続で大変な時も多々ありますが、これぞと思う作品が焼き上がった時の手応えは何にも代え難いものがあります。一方、作品発表の場もいろいろなご縁に導かれて少しずつ広がってきました。夢中で取り組んでいると、手を差し伸べてくださる方がいろいろな場面で必ず現れます。それもまた本当にありがたく、作家として幸せなことだと思っています。 漫画家水木しげるさんの言葉に「好きの力を信じる」というものがあります。本当にその通りだな、とつくづく思います。好きなことのた
めにする苦労は苦労にならないんですよね。それになにより大きな力を与えてくれます。日出学園で学ばれているみなさまひとりひとりが、それぞれに好きなこと、夢中になれることに出会えますように、心から願っています。
小学校第 46 期生。麻布学園中学校・高等学校を経て、東京大学文学部社会学科卒業。卒業後 3 年半は出版社にて雑誌編集の仕事に携わり、2000 年より作陶に専念。同年 5月の松屋銀座での初個展を皮切りに、名古屋・神戸・岡山・広島・福岡・金沢など徐々に発表の場を広げ、現在は年 4,5 回のペースで、各地で個展を開催している。最新個展は、2016 年 11月2日(水)〜 8日(火) 東京・松屋銀座 7 階「遊びのギャラリー」にて開催予定。http://www.junnakano.com/
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最近では世界的にみてもいろいろな出来事があり、各国では、空港や交通機関、施設でのセキュリティの強化をおこなっています。日本でも、そして学校でも、ここ数年訪問者の把握や子どもの安全な生活が強く求められている現状にあります。 日出学園では、幼稚園・小学校・中学高等学校一体の危機管理委員会として、各学校の危機管理責任者(校長、教頭など)、危機管理担当職員をはじめとし、養護教諭やカウンセラー、生徒指導担当教員、防災訓練担当職員も含め組織化し、危機管理を3段階のプロセスで想定しております。 最初の段階としては、危機の未然防止の対
◉事後の対応 ・発生要因や問題点の整理を含めた安全性の
見直しと確立 ・教育活動再開への点険と体制整備の確保 ・被害、被災者への継続的な支援 防げる危機であればその発生を防ぐことが、いちばん望ましいこととなります。ただし、自然災害や外部要因による災害や事故は防ぎきれないものも多くあります。その場合、災害や影響を最小限にできるか、危機から早期回復するためには何をすればよいか、上記のように3段階のプロセスで組織化、及びマニュアル化をしておりますが、学園の危機管理委員会で定期的に内容を再検討し、子どもたちの安全な学校生活を目指しています。
(日出学園 危機管理委員会 小林 年幸)
巻 頭 言
日出学園が策定する危機管理対応—3段階のプロセス—
日出学園の教育目標や生徒たちの学園での様子を発信する年3回発行の情報紙です。
との連絡・連携) ・安全点険の実施、不審者等の侵入防止、授
業行事の安全確保・子どもの健康や欠席の把握・自然災害の情報収集 ・応急手当等の研修◉危機発生時の具体的対応 発生源への緊急対応、危機対応体制の立ち上げ、概要の把握・情報の共有化、支援の要請、関係者への連絡・指示(下記のそれぞれを想定) ・不審者侵入時の対応 ・登下校時の事件対応(負傷事故、交通事故) ・火災地震発生時の対応 ・台風暴風雨落雷等発生時の対応 ・感染症食中毒等の対応 ・校外活動中の事故・天候急変の対応、
応として危機の予知・予測、未然防止の施策、安全確保を想定しています。2番目の段階として、緊急事態が発生してしまった場合、初動、初期対応として、緊急時の安全確保、災害を最小限に抑止、PTSDへの対応(心的外傷後ストレス障害)を想定しています。3番目の段階として、危機が収束する段階で中・長期的な見通しを立て、次の災害防止、通常生活の再開、心のケアを想定しています。◉未然防止(平常時)の対応・学校安全計画に基づく計画的な安全教育、
安全指導の実施(訓練の実施、学級での指導、通学路や学校施設での指導)
・生徒指導、教育相談、生徒会活動などでの活動の推進
・緊急連絡体制の整備(学校内、地域、行政
陶芸家中野 純さん
Jun,Nakano
子どもたちが安全に学園生活を送るための日出学園の危機管理・安全対策
特集
2016年10月
Vol.20
C r i s i s M a n a g e m e n t i n E d u c a t i o n
危機管理・安全対策特集2016年10 月1日 学校法人 日出学園発行 学園通信「日出」Vol.20
日出学園の危機管理・安全対策
首都圏直下型の巨大地震、台風や異常気象による暴風雨の風水被害、火災、学園への不審者侵入、登下校時の事故や事件など、子どもたちに降り掛かるかも知れない “ 万が一 ” の危機。万のうちその一つでも起きた際に、園児・児童・生徒たちの安全を確実に守るために、日出学園では学園全体での危機管理体制を構築し、安全対策に全力で取り組んでいます。今回は「危機管理・安全対策」特集としまして、具体的な施策をいくつかご紹介します。
2008年に日出学園の現在の校舎が完成した際、建築に当たっては大震災を想定し、不審者対応等も含めた学校安全というレベルで設計・施工が行われました。そして建物だけでなく、災害時や緊急時に子どもたちの安全確保を第一に考えたさまざまな設備や機器が導入されました。 そうした安全対策のための設備や機器も、2014 年3月 11 日の東日本大震災での経験を契機に、社会全体の防災に対する考え方が進化し、それに対応するシステム・アイテム
子どもたちが安全に学園生活を送るための
が相次いで登場しています。学園としても、そうした防災意識や危機管理意識を学校全体で醸成し、新たな安全対策にも対応すべく、設備のリニューアルや新規導入、幼稚園、小学校、中学・高等学校を横断的に捉えて、それを学園業務部がサポートするといった形での危機管理委員会を発足させるなど、危機管理・安全対策の強化に努めています。 今回は学園全体での安全対策として取り組んでいる活動や危機管理のためのシステム・アイテムの一端を取り上げてみました。
全学避難訓練 日出学園では、毎年2学期に入ってすぐに、幼稚園、小学校、中学・高等学校、そして 学園業務部のすべての学校・セクションを上げての全学避難訓練を行っています。 私学である日出学園では、小学校や中学・高等学校に兄弟・姉妹で通うケースも珍しくありません。災害の際に、そうした兄弟・姉妹が一緒に避難、下校できるよう訓練することも、この全学避難訓練の目的の一つでもあります。 今年は9月9日(金)の午前中に、地震発生後に火災発生を想定した全学避難訓練が行われました。幼稚園では地震発生の園内放送が流れると同時に、年少から年中・年長まで、それぞれのクラスでまずは身の安全確保を行い、その後防災頭巾を被って園庭に避難。そこでクラス担任が園児の人数や無事を確認し、園長に報告するまでの一連の流れを訓練しました。 小学校や中学・高等学校でも同じ時間に校内放送で地震発生が告げられると、その放送や担任教諭の指示に従って児童や生徒たちは頭巾やヘルメットを被って校庭に避難しました。校庭では市川市消防局の協力を得て、先生による消火訓練や、起震体験車による関東大震災クラスの地震の揺れを児童・生徒たちが体感する機会を得ました。
備蓄庫ツアー 震災や災害で生徒たちが学園内での避難を余儀なくされた場合に備えて、日出学園では備蓄庫を設けて、全学の生徒が3日間学園内にとどまることを想定し、毛布とアルミシート合わせて 2,000枚、非常食、卒業生から寄贈された飲料水ペットボトル 2,000 本等を備蓄しています。 その備蓄品の内容点検と、保護者の方々へのご理解を兼ねた備蓄庫ツアーが、ひので会のご協力を得て7月9日に行われました。お集まりいただいたひので会役員・常任幹事には備蓄庫をご覧い
緊急一斉メール 保護者と学園を結ぶ緊急時の連絡網として、学園では各家庭に一斉メールで「交通機関のストップ」や「学級閉鎖」等の情報を配信しています。 また、災害や火災などで停電した場合でも学園のサーバーがダウンして一斉メールが配信できなくならないよう、予備電源として自家発電装置を導入しています。これにより、ネットワークを通じて安否情報の発信も継続して行えるほか、トイレの水を流すための電源として、電気の安定供給が可能となっています。
ニッポン放送 学校安否情報
警察による不審者対応講習会 学校の危機管理の対象のひとつに「不審者対応」が上げられます。今から 15 年前、大阪教育大学附属池田小学校に刃物を持った男が乱入。児童 8 人が死亡、教師を含む 15 人が重軽傷を負うという痛ましい事件が起きました。それまで、「地域に開かれた学校」を目指していたその理念が、根底から覆されることになり、学校では不審者の侵入と犯行防止に真剣に取り組むことになりました。 奇しくも池田小事件が起きた同じ6 月8日、日出学園幼稚園では市川警察署生活安全課の署員による、不審者対応の特別研修会が開かれました。 研修会では不審者の侵入を未然に防ぐための防
犯カメラの設置や門の施錠の徹底を確認するほか、万が一不審者が園敷地内に入った場合を想定して、園児たちを守るための実地訓練などが行われました。
警備員の常駐・入校証・登下校見守りサービスの活用 学園には保護者の方々や事業者を含め、さまざまな方々が日々来校します。そうした外部からの入校者を厳正に管理するために、各門扉は施錠され、監視カメラでモニターしています。小学校、中学・高等学校の敷地の南側正門には守衛所を設けて2名の警備員が常駐して来校者をチェック。守衛所と北側の学園業務部の受付
先の 3.11 の震災の時のような大災害が発生した場合、スマホや携帯電話が使えなくなり、ご家庭に生徒の安否情報を速やかに伝えられないという事態も起こりえます。 このような状況に備えて、当学園ではラジオ局のニッポン放送による「学校安否情報」を通じて、学園生徒の安否をラジオで確認していただけるよう、バックアップ体制を敷いています。
ICTリテラシーについての指導 今や子どものスマホや携帯、PC、タブレット端末は家庭内のコミュニケーションツールとしてだけでなく、学習用のツールとしても活用される時代です。しかし、誤った使い方をすれば、ネット犯罪などの被害に巻き込まれることにもなりかねません。日出学園では日頃からの情報教育や警察による講習会などを通じて正しい利用の仕方を徹底させているほか、中学・高等学校では新入生向けの ICTリテラシーのガイダンスを実施して、ネット被害防止に努めています。
ただき、保温性にすぐれたアルミシートの使い方の体験や非常食の試食をしていただきました。 この備蓄庫とは別に、飲料水については飲適の井戸水や受水槽に常時 18,000 リットルの浄水を蓄えるなど、不測の事態に備えたバックアップ体制を講じています。
では、来校者への記帳と入校証の携行を徹底し、不審者侵入の防止に努めています。 また、小学校では児童が登下校時に校門を通過する際に、携帯している IC タグをセンサーが感知し、児童の登下校の情報を自動的に保護者にメールで送信する「登下校見守りサービス」を導入しています。
中高新入生を対象とした ICT リテラシーのガイダンスのひとコマ
南側正門には2名の警備員が常駐。来校者には入校証を発行▶
校門の監視カメラ(左)と登下校見守りサービスのIC タグからのデータを感知するセンサー(右)
児童が携帯する IC タグ
校庭南側にあるコンクリート建屋の備蓄庫を視察する保護者 新たに採用したアルミシートの保温性能をチェック
備蓄されている非常食や飲料水も試食・試飲しました
今年の避難訓練では、地震体験者で巨大地震の揺れを体感
幼稚園の避難訓練。先生の指示に従って整然と園庭に避難できました
幼稚園教職員による侵入者を抑える「さすまた」の実地訓練
ニッポン放送 AM1242kHzhttp://www.1242.com/bousai/school/
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前はオーストラリアの文化について学び、午後はメルボルン市内の図書館やマーケットでアクティビティを体験しました。
〈後半〉St Paul’s の生徒宅でホームステイ 中学校高等学校の授業や、小学校の日本語の授業に参加。週末は各自ホストファミリー
と一緒に過ごしました。互いにホームステイを行っているため、中には久しぶりの再会となった生徒たちもいました。 初日こそ緊張していた生徒たちも、日が経つにつれ
て耳が慣れて来た様子。帰国の直前には、英語が苦手と話していた生徒も日本語と英語、身ぶり手ぶりで楽しそうに姉妹校の生徒とおしゃべりをしていました。2 週間という短い期間でしたが、生徒たちには確実に得たものがあったようです。
決めた生徒、将来の夢のために参加した生徒など研修に参加した理由は様々でした。 南半球にあるオーストラリアの季節は冬。到着したばかりの生徒たちは、「寒い、寒い!」と大慌てで上着を着込んでいました。季節の逆転や目の前に広がる土地の広大さなど、知識として理解はしていても実際に経験することは初めてのこと。見聞きする一つ一つがとても新鮮に感じたようです。
【研修目的】 参加する生徒が英語力を試し、今後の学習に役立てるとともに、外国の生活・文化に直接触れることで習慣の違いや考え方の違いなどを肌で感じて、他国に対する理解を深める。
【研修内容】〈前半〉メルボルン市内でホームステイ 滞在中はヴィクトリア大学付属語学学校に通い、英会話のレッスンを受講。午
するなど、互いに楽しそうにコミュニケーションを取っていました。
【ホームステイを受け入れた生徒の感想】 ・間違えを恐れず積極的にコミュニケーションを取る
ことの大切さを学んだ。 ・高校生になって必ずオーストラリアに行きます。 ・最初家族は反対でしたが、帰国時には「また来てね」
と涙を流していた。 上記以外でも、部活動を一緒に行ったり、お昼休みにバスケットボールなどをして、共に楽しいスクールライフを過ごしていました。 国際交流、異文化交流に「失敗」「成功」はありません。自分で体験したことをさらによいものにしていくことが、今後の人生において大切であると生徒たちは気付き始めています。
I n t e r n a t i o n a l E x ch a n g e / N e w Te a ch e r Tra i n i n g
オーストラリア姉妹校相互留学/新任教職員研修2016年10 月1日 学校法人 日出学園発行 学園通信「日出」Vol.20
日出学園中学校・高等学校では 2005年からセントポールズ・アングリカン・グラマースクール(St Paul’s Anglican Grammar School:オーストラリアのメルボルンから 100km ほど東に位置するワラガルという町にある総合学園)と交流を始め、隔年で約30名の生徒が双方の学園を訪れ、生徒の家庭にホームステイをするなどのコミュニケーションを通して、語学や異文化理解を深めています。 今年度も6月16日(木)~ 20日(月)まで、セントポールズから約 25 名の生徒が日出学園に来訪。中学校1年生~高等学校2年生までの生徒の家庭にホームステイをし、日出学園の生徒たちと一緒に授業を受けました。
【授業の1コマ】 中学1年の英語の授業では4人のセントポールズの生徒たちが訪れ、4つのグループに分かれて生徒同士でインタビューをしました。❶日出学園の生徒がセントポールズの生徒に英語で質
問→セントポールズの生徒も英語で回答→日出学園の生徒が全員の前でセントポールズの生徒を英語で紹介
❷セントポールズの生徒が日出学園の生徒に日本語で質問→日出学園の生徒も日本語で回答→セントポールズの生徒が全員の前で日出学園の生徒を日本語で紹介
セントポールズの生徒は高校生でしたので、非常に日本語が上手でした。一方、日出学園の中学1年生は習いたての英語を使い、通じない場合は絵を描いたりジェスチャーを
日出学園では平成 26 年度より、新採用及び勤続 2 年目の教職員を対象に、日出学園軽井沢山荘に宿泊して、新人研修を実施しています。 これまで新年度が始まる前の 3 月~ 4 月に実施してきましたが、他業務の関係で最初から最後まで全員が受講できる環境を整えることが出来ませんでした。 そこで本年度は 4 月に学園で、学園長より学園設立経緯・学園理念・校訓等について、管理職より教職員必携等の座学研修、業務部から規程に関する説明や業務を行うにあたってのシステムの使用方法についての説明を1日受け、8 月下旬に軽井沢山荘で 2 日間の研修を実施しました。 この研修は、日出学園教職員としての心構えを体得し、個々の教員指導力の向上を図る・日出学園の一員として親睦を図る事を目的に、幼稚園から高等学校までの教員 9 名が参加し、各校(園)の管理職が講師をつとめ、模擬授業と講義を中心に実施しました。 模擬授業では学校種の垣根を越え闊達な意
見交換ができ、大変有意義なものでした。また、「日出学園教員としての在り方」「教員としてのマナー・言動」「なりたい教師像ディスカッション」「フィールドワーク」・「AED /心肺蘇生法講習」「なりたい教師像宣言」等についての講義・実技を受けました。 特に、「なりたい教師像ディスカッション」については、学園の一員としてどのような教師になりたいかというテーマについて、グ
第 4 回オーストラリア研修旅行に参加したのは、高校 1・2 年生の希望者 25 名。英語の勉強が好きで本物の英語に触れてみたいと考えた生徒や、英語が苦手だからこそ参加を
軽井沢山荘にて新任教職員研修を開催 (8 月28 日〜29日)
1泊2日で学校間の垣根を越えての模擬授業や講義を
豪州・姉妹校と、生徒がそれぞれの国を訪れて相互交流6 月に St Paul’s Anglican Grammar School 生徒が日出学園に来日8 月には日出学園高等学校生徒が豪州を訪問。互いにホームステイを
▶▶ 6月16日(木)〜 6月20日(月)
▶▶ 8月2日(火)〜 8月16日(火)
●今回の研修旅行では、『たくさんの人に感謝する心』を得たと感じています。滞在中お世話になった現地スタッフの皆さん、私たちが快適に過ごせるよう気遣ってくれたホストファミリーの皆さん、引率してくださった先生方や添乗員の皆さん、そして何よりもこの研修に参加させてくれた両親、色々な人の支えがあって今回の研修を無事終えることができました。 きっと、私だけでなく参加した全員が同じ気持ちだと思います。将来の夢を実現するため、大学受験への意欲をさらに持つこともできました。
オーストラリア研修旅行参加生徒のコメント
一人ひとりが「なりたい教師像」を宣言
幼稚園教諭による模擬授業を、小学校、中学・高等学校の先生も体験
6月に来校したセントポールズの生徒と中学・高校生との記念撮影
セントポールズの学校での交歓風景。2ヵ月ぶりの再会となる生徒も
ループディスカッションを行い、管理職による自分自身の経験談を踏まえたアドバイスや問題提起を参考に、時間いっぱいまでディスカッションを重ね、解散後部屋に戻った後自分自身の考えを整理した上で、翌日
「なりたい教師像宣言」に臨みましたので、力強く頼もしい決意を感じました。 朝から晩までほぼ缶詰状態で、休憩もそこそこに実施しましたが、参加した教員は多くのことを吸収できたようです。
この経験を忘れず、今後の生活に活かしていきたいと思います。
●自分で行くと決めたが不安はたくさんありました。その不安を取り除いてくれたのが「間違いを恐れない。」ということ、コミュニケー
ションには積極性が大切です。友達と一緒に新しい文化などを経験でき大変楽しかったです。
●英語はコミュニケーションツールの1つであり、日本のことを他の国の人々に伝えるには日本の文化を知らないといけないと改めてわかりました。英語だけでなく他教科も勉強していきます。
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ました。特に、学部を超えた先生方の授業を拝見できたことはとてもよい刺激になり、学ぶことが多かったです。この研修が幼・小・中・高のつながりをさらに深めるきっかけになればよいと思います。
加藤 彩(小学校・3 年担任)研修に参加して、異なる校種である、幼稚園小中高の初若年者の方々と交流・意見交
換をしました。それらの体験を通して、このような「仲間」と日出学園という組織の中で共に切磋琢磨していけることを、改めてうれしく思いました。 また、一教師として日出学園にいかに貢献していくことが出来るかを考えていく中で、自分の目指す教師像がはっきりと形になり、2 学期以降、そしてこれからの教師人生における大きな指針を得ることができました。この機会に感謝し、これからも子どもたちと真摯に向き合って、日々努力して参りたいと思います。
鍜治 礼子(幼稚園・保育補助)昨年に引き続き、本学園の建学の精神や現在の課題を見つけるよい研修となりました。
大変印象的だったのは、普段見ることのできない高校の模擬授業です。先生方の語り、授業展開の速さ、学習量の多さなど驚くことが多かったです。園児の成長についての見通しがより明確になったと思います。
武方 加枝(中学高等学校・英語)新人研修では普段見ることのない中・高の他教科、幼・小の模擬授業を見ることができ、
大変刺激になりました。また、宿泊したことでより親睦を深め、同じ日出学園の教員としての一体感を感じることもできました。これからも初心を忘れず、常に研鑽し続けたいと思います。
武善 紀之(中学高等学校・数学 / 情報)この初任者研修は、幼・小・中高全校種の授業を学べる大変貴重な機会です。このよ
うな研修会は全国的にもあまり無いように思います。私にとっては2年目の研修であり、" なりたい教師像 " " なるべき教師像 " の違いを明確にできた2日間でした。日出学園で情報教育の日本一を目指すと同時に、常に子どもを中心に据えた教育を心掛けていきたいと思います。
鈴木 正曉(中学高等学校・国語)自分の教科のこと以外にも学園について知らないことが非常に多く、幼稚園や小学校の先
生方と交流し、様々なことを知ることができました。今後は自身の教科だけでなく、あらゆることに知的好奇心を持ち続けようと思います。
大島 恭平(中学高等学校・社会)今回の研修では、普段見ることの少ない幼稚園・小学校の先生方の模擬授業を受ける
ことができました。私が担当する学年の前の段階で、どのような教育が行われているかを肌で感じることができ、とても勉強になりました。今後は、日出学園の教員として、学園のさらなる発展のために全力を尽くす決意です。
大澤 華子(小学校・5 年担任)他の所属の先生方の授業はとてもいい刺激になりました。また、ディスカッションや
模擬授業などを通して、多くの先生方とお話する機会を得て、新たな見識を得ることができました。今回の研修での学びを、日々の教育活動に活かしていきたいと思います。
橋本 雄平(小学校・1 年担任)子どもたちにとって居心地の良い日出学園であり続けるため、まずは自分自身が笑顔を絶
やさずに過ごそうと改めて感じることができました。常に初心を忘れず、日々精進して参りたいと思います。
坪田 由希子(小学校・2 年担任)久しぶりに訪れた軽井沢山荘の新鮮な空気の中で、充実した時間を過ごすことができ
参加教員のコメント
各学校の教員、管理者が組になって「なりたい教師像」のグループワーク
中学・
高等学校
1,600 名の命を守るために
T O P I C S / P E O P L E
日出学園 トピックス/人・ひと・ヒト 2016年10 月1日 学校法人 日出学園発行 学園通信「日出」Vol.20
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発 行 平成28年10 月1日編集発行人 青木貞雄(学校法人日出学園 学園長)編 集 学園通信「日出」編集委員会 幼 稚 園 鍜治 礼子 青柳 綾 小 学 校 鈴木 和子 齋藤 かよ子 中学・高等学校 石川 茂 小池 晃 法人企画室 児玉 尚樹 児玉 孝喜 今村 満
首都圏で今後 30 年のうちにマグニチュード7の地震が発生する確率は、70%と言われています。地球
温暖化による影響で突然の集中豪雨も珍しくありません。自然災害以外にも学園内への不審者の侵入、生徒たちの登下校の際の事故や事件への遭遇、あるいはネット犯罪による被害など、子どもたちを取り巻く環境は常に危険と隣り合わせです。日出学園に集う約 1,440 名の子どもたちや 150 名に上る教職員の生命を守るのは学園の重大な責務。今回の特集で改めてそれを痛感します。
編集発行人 学校法人日出学園 学園長 青木 貞雄
学園通信 「日出」 Vol.20 2016年10 月号
堀田さんが受賞したグランプリ作品
毎年1学期に行われる「子育て支援教育講演会」。これまでは幼児教育にたずさわる専門家の方にご来園いただいて保護者の方々を前にご講演いただきましたが、今年は「お片づけ」をテーマに、テレビや雑誌でおなじみの「収納王子コジマジック」さんをお招きし、
『収納王子コジマジックの収育~お片づけができる子供にする方法~』と題する講演を 6月20日に開催しました。 講演会には在園保護者だけでなく、未就園児保育「ふたば」に参加されているお母様方、卒園児保護者や近隣の方たちと、多くの方々がご参加くださいました。 収納王子コジマジックさんは “ オーケイ ”という漫才コンビで、「上方お笑い大賞」など数々の受賞歴を持つ実力派漫才師でもあります。
現在は「収納王子コジマジック」として、整理収納アドバイザーや住空間収納プランナーの講師資格を活かし、テレビ出演や講演会などを通じて、お片づけのノウハウの普及に努めていらっしゃいます。 さらに “ 収育 ” を掲げた一般社団法人「日本収納検定協会」を設立し、お片づけを楽しむ検定「収納検定」をスタート。お片づけの習慣が子どもたちの自立心醸成につながる教育活動「収育」にも取り組んでいます。 講演の冒頭、コジマジックさんは「小さい頃から楽しくお片づけができるというのを当たり前の環境にしてあげることが大切。そのためには、まずは大人にお片づけのコツを学んでいただいて、子ども目線に立ってお片づけの方法を伝えていただきたい」と「収育」の意義を説かれました。 講演は、収育士+芸人のコジマジックさんならではの軽妙なトークで笑いを誘いながら
「出す/分ける/しまう」などのお片づけのコツを披露。予定の 60 分間があっという間にすぎてしまうほど、終始楽しく「収育」を学ぶことができた、今回の講演でした。
収納王子コジマジックさんの講演会を開催テーマは「収育〜お片づけができる子どもにする方法〜」
笑いを誘いながらもお片づけの極意が詰まった講演に皆さんメモを取って
幼稚園 29年度新入児童・園児を対象にした夏休みイベントを開催
入学前の子どもたちとその保護者の方々に、日出学園小学校を楽しみながら知っていただく
「親子体験会」が、7月23日(土)に開催されました。この催しは「お受験スタイルではなく、普段着でリラックスして日出学園を体験していただきたい」(広報担当職員)というところから、2年前に始まった学校紹介イベントです。 毎年趣向を凝らす中で、今年は小学校校舎内を「アラビアンワールド」に仕立て、遊具で遊
んだり、アクセサリー作りをしたり、親子で一緒に合奏をしたり、プールで水遊びに興じるなど、スタンプラリー形式で学校内を楽しみながら巡ってもらいました。 先生たちも「アラジン」のキャラクターに扮して子どもたちと楽しむなど、真夏の2時間、「アラビアン日出学園」のアットホームなひと時が繰り広げられました。
就園前の子どもたちを対象に、日出学園幼稚園を肌で知っていただくための「夏休み親子お楽しみ会」は今年で2回目。8 月25日(木)の平日の午後にもかかわらず、お父さんも一緒に参加し、幼稚園のホールや園庭で遊び回るお子さんの様子を見守る姿も見受けられました。 ホールではさかな釣りやボーリング、お面作り、トンネルくぐりの冒険コーナー、玉入れな
ど、子どもたちが自由に楽しめる遊びを用意。それを幼稚園の教職員がサポートするだけでなく、日出学園中学・高等学校の生徒もボランティアでお手伝いしてくれました。 また前園長、乗圭子先生の絵本の読み聞かせコーナーでは、乗先生の問いかけに大きな声で答える子どもたちの様子が印象的でした。来年春、元気なお子さんたちの入園が楽しみです。
小 学 校親子体験会
幼 稚 園夏の親子お楽しみ会
教職員手作りによる「アラビアンワールド」を体験
就園前のお子さんたちを招いてのふれあいイベント
収納王子コジマジックさん
先生たちもアラジンのキャラクターで、おもてなし プールでの水遊びでは、高校生たちもお手伝い 平山校長も王女 ? に扮して記念のシールをペタ!
ホールに設えられたアトラクションを存分に体験 高校生もボランティアで子どもたちのお世話を 乗先生の絵本の読み聞かせに子どもたちも興味津々
8月6日(土)、小学校の屋上庭園を近隣の皆様に開放して、市川市民納涼花火大会の花火見物を行いました。これは、昨年地元の方々とのふれあいの試みとして初めて開催したところ、たいへん好評だったのを受け、今年も実施。この日は学園教職員も誘導係として加わり、夜風が心地よく通る屋上で大輪の花火を堪能しました。
小学校屋上を開放して花火大会を観覧
編 集後 記 ※本紙掲載記事 ・ 写真の無断転載を禁じます。
募集人数 3 年保育(3 歳児)…約 45 名 2 年保育(4 歳児)…約 10 名
102 名(男女)推 薦 入 試:30 名程度 一般入試Ⅰ期:50 名程度 一般入試Ⅱ期:20 名程度
推薦入試:30 名程度 一般入試:30 名程度
( 特進コース 30 名程度を含む)
願書受付● WEB:2016 年 10 月 15 日(土) 〜 10 月 18 日(火)
15 時締切
第一志望入試
● WEB:2016 年 10 月 1 日(土) 〜 10 月 17 日(月) 正午締切
推薦
● WEB:2016 年 11 月 1 日(火) 〜 11 月 20 日(日) 15 時締切
● WEB:2016 年 12 月 17 日(土)〜 2017 年 1 月 9 日(月) 15 時締切
一般Ⅰ期
● WEB:2016 年 12 月 3 日(土) 〜 2017 年 1 月 15 日(日) 15 時締切一
般入試
● WEB:2016 年 10 月 1 日(土) 〜 10 月 22 日(土) 正午締切
一般Ⅱ期
● WEB:2016 年 12 月 3 日(土) 〜 2017 年 1 月 21 日(土) 12 時締切
試験日時
2年保育:2016 年 10 月 20 日(木)午後 3年保育:2016 年 10 月 20 日(木) 10 月 21 日(金) いずれか午前中 10 月 22 日(土)
第一志望
2016 年 10月20日(木)8時30分〜 ●推 薦:2016年 12 月 1 日(木)国語/算数/作文/面接 ●一般Ⅰ期:2017 年 1 月 20 日(金)国語/算数/社会/理科/面接 ●一般Ⅱ期:2017 年 1 月 23 日(月)国語/算数/社会/理科/面接 Ⅰ期・Ⅱ期 2科・4科選択方式
●推薦:2017 年 1 月 18 日(水)国語/数学/英語 ●一般:2017 年 1 月 18 日(水)国語/数学/英語/面接一
般 2016 年 10 月25日(火)8時30分〜
合格発表 2016 年 10 月 22 日(土) 速達郵便で発送
第一志望
2016 年 10 月 21日(金) 12 時〜14 時 ●推 薦:2016 年 12 月 2 日(金)13時〜 14 時/ WEB:12 時〜14 時 ●一般Ⅰ期:2017 年 1 月 21 日(土)11 時〜 12 時/ WEB:10時〜12 時 ●一般Ⅱ期:2017 年 1 月 24 日(火)13 時〜 14 時/ WEB:12 時〜14 時
●推薦:2017 年 1 月 19 日(木)在籍中学校に郵送 ●一般:2017 年 1 月 19 日(木) 13 時〜 14 時/ WEB:12 時〜 14 時一
般 2016 年 10 月 26 日(水) 12 時〜14 時
幼 稚 園 小 学 校 中 学 校 高 等 学 校
平 成 29 年 度 募 集 要 項
今や世代を超えて、いつでもどこでも気軽にトークや通話が楽しめる LINE。そのLINE のオリジナルスタンプを広く募集する
「第 3 回 LINE クリエイターズスタンプコンテスト」( 東京工学院専門学校 Web クリエーター科主催 ) で、堀田佑夏さん(中学 3 年)の作品が、みごとグランプリ ( 最優秀賞 ) を受賞しました。 堀田さんは美術部と学習クラブに所属し、普段から PC やタブレット端末を使って、イラストを描いたりアニメーション制作に取り組んできました。そして、学習クラブの顧問の武善先生の薦めで、今回のコンテストに初
挑戦しました。 「ホッとするような、ゆるいキャラクターを描きたいと思い、即興で iPod touchを使って、指先
で描くようにして女の子のキャラクターを作りました」(堀田さん)というそれが今回の作品となり、グランプリ受賞の栄誉に輝きました。 指導に当たった武善先生は、「こういったコンクールに応募することで、自分のスキルや技術 ・ 知識がどれだけのものか、客観的によく分かるようになります。そして、高い評価を得ることで自信にもなります。私としては、学校という小さな枠の中のみに活動の場を求めるのではなく、生徒たちにはこうした様々なコンテストへの応募を積極的に薦めて、日頃の学習や部活での成果を発表してもらえればと思います」とのこと。 次にはどのようなコンクールで新たな才能が芽生えるのか、その出現が楽しみです。
「第3回 LINEクリエイターズスタンプコンテスト」で堀田佑夏さんがグランプリを受賞
中学・
高等学校