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HP Linux ワークステーション ユーザ マニュアル インストール、構成、セットアップ ガイド集 製品番号 364387-291

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HP Linux ワークステーション

ユーザ マニュアル インストール、構成、セットアップ ガイド集

� 製品番号 364387-291

� �

� � �

� 目次

�........... 第 1 章: HP Installer Kit for Linux の概要 �...................................................................................................................................................................

�........... 第 2 章: HP サポート Web サイトからの HP Installer Kit for Linux の入手方法 �...................................................................................................................................................................

�........... 第 3 章: HP Installer Kit for Linux を使用したインストール �...................................................................................................................................................................

�........... 第 4 章: HP xw シリーズ ワークステーション Red Hat® Enterprise Linux リリースノート �...................................................................................................................................................................

�........... 第 5 章: 大容量メモリ構成の設定 �...................................................................................................................................................................

�........... 第 6 章: Hyper-Threading Technology の利用 �...................................................................................................................................................................

�........... 第 7 章: マルチモニタ構成のセットアップ �...................................................................................................................................................................

�........... 第 8 章: 16 倍速 DVD ライタの使用 �...................................................................................................................................................................

�........... 第 9 章: HP Linux Workstation での IEEE-1394 の利用 �...................................................................................................................................................................

�........... 第 10 章: HP 64 ビット Linux Workstation について �...................................................................................................................................................................

�........... 第 11 章: HP 64 ビット Linux Workstation の FAQ

� � �

HP Installer Kit for Linux の概要

目次 要約................................................................................................................................................... 2

サポートされているオペレーティング システム ....................................................................................... 2 HP Installer CD ................................................................................................................................ 2 HP Driver CD................................................................................................................................... 2

リンク ................................................................................................................................................. 3

2

要約

ここでは、HP Installer Kit の概要を説明します。Linux のインストール方法の詳細は、『HP Installer Kit for Linux を使用

したインストール』を参照してください。

http://www.hp.com/support/linux_hardware_matrix (英語)にある HP Linux Workstation のハードウェア サポート マトリックスおよび HP Installer CD/HP Driver CD とあわせて使用してください。

サポートされているオペレーティング システム

HP Pentium® 4 Workstation および Xeon® Workstation 上では、複数のバージョンの Red Hat® Linux がサポートさ

れています。サポートされているバージョンは、Red Hat Linux 7.2、Red Hat Linux 7.3、Red Hat Linux 8.0、Red Hat Linux 9、および Red Hat Enterprise Linux WS 3 です。

任意のバージョンの Red Hat OS のインストールが容易にできるように、当社から Installer CD と Driver CD が提供さ

れています。これらの CD は、HP Linux Installer Kit に含まれており、CD イメージ(ISO)を当社のサポート Web サイト

http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)からダウンロードすることができます。

HP Installer Kit には OS 自体が含まれていないため、目的のバージョンの OS を Web からダウンロードするか、Red Hat の Box セットを購入して、HP Installer CD または HP Driver CD とあわせて使用する必要があります。HP Linux Workstation の最新のインストール サポート マトリックスと、サポートされている構成およびオペレーティング システム

については、http://www.hp.com/support/linux_hardware_matrix (英語)を参照してください。

HP Installer CD

HP Installer Kit は、HP Installer CD または HP Driver CD として提供されます。これらの CD は、特定のハードウェア プラットフォームとサポートされている各 Red Hat リリースに対応しています。HP Workstation をサポートするために当

社が追加した内容が Linux をブートおよび操作する上で重要または不可欠な場合には、その Red Hat バージョンに対

して HP Installer CD が提供されます。最新の HP Workstation では、ネットワーク カード、サウンド カード、SCSI アダ

プタなどの構成機器は新製品を使用するために、Box セットの作成時点でリリース済みのものよりも新しいデバイス ドライバが必要であるため、Red Hat Linux の以前のバージョンは一般にそのままでは動作しません。これが原因で Boxセットのカーネルがブートしないこともあります。この問題に対処するために、HP Installer CD では、HP Workstation の

ハードウェア用に追加および更新された重要なドライバと正誤表(エラッタ)が提供されており、インストール中に使用さ

れ、ハード ディスク ドライブ上の最終イメージにインストールされます。

HP Installer CD は、Red Hat Linux の Box セットをインストールするための最初の CD として使用します。Box セットをイ

ンストールするには、まずこの CD を挿入して HP Workstation をリブートします。これにより従来どおりの Red Hat イン

ストーラである Anaconda が起動されます。当社が追加した内容は、すべて CD の/NEW_DRIVERS ディレクトリに格

納されており、ユーザが自分でイメージを生成する際に使用したり、当社が追加した内容を参照することができます。

HP Driver CD

当社が追加したドライバやソフトウェア パッケージ(RPMS と呼びます)の量が少なく、HP Installer CD を提供するほど重

要ではない場合には、HP Driver CD が提供されます。最新版の Red Hat Linux には、最新のデバイス ドライバが含ま

れており、一般に、ドライバを更新して軽微な修正を行うだけで HP Workstation をサポートすることができます。これら

最近のリリースは、通常は HP Driver CD を使用してサポートされます。この HP Driver CD は、標準の Red Hat インス

トールのポスト インストール ユーティリティとして使用することができます。標準の Red Hat のインストールが完了しシ

ステムがリブートすると、“first-boot”という Red Hat ユーティリティが呼び出されます。このユーティリティでは、セキュリ

ティ レベル、日付と時刻、root のパスワード、ユーザ アカウントなどを設定します。first-boot の最後で、追加の CD をロ

ードすることができます。

HP Driver CD は、この追加の CD をロードするフェーズで使用するように作られています(『HP Installer Kit for Linux を

使用したインストール』を参照してください)。当社が追加した内容は、すべて CD の/HP ディレクトリに格納されており、

ユーザが自分でイメージを生成する際に使用したり、当社が追加した内容を参照することができます。

リンク

HP の Linux のホーム ページ

http://www.hp.com/linux (英語) http://h50146.www5.hp.com/products/software/oe/linux/index.html (日本語)

HP Workstation のホーム ページ

http://www.hp.com/workstations (英語)

HP xw Linux Workstation のハードウェア サポート マトリックス

http://www.hp.com/support/linux_hardware_matrix (英語)

HP xw Linux Workstation のユーザ マニュアル

http://www.hp.com/support/linux_user_manual (英語) http://www.jpn.hp.com/doc/manual/workstation/hp_workstation.html (日本語)

当社の製品およびサービスに関するその他の情報

http://www.hp.com/ (英語) http://www.hp.com/jp (日本語)

お問い合わせはカスタマ インフォメーション センタへ

03-6416-6660 月~金9:00~19:00 土10:00~18:00 (日、祝祭日、年末年始および5/1を除く) HP Workstation 製品に関する情報は http://www.hp.com/jp/workstation

Red Hat は、Red Hat, Inc の登録商標です。 Linux は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。 Intel、インテル、Intel Insideロゴ、Itaniumは、米国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2005年8月現在のものです。 本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、 いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。 本書は、『HP Workstations User Manual for Linux; A collection of installation, configuration and setup papers (364387-001) の Overview of the HP Installer Kit for Linux』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語で提供するものです。 © Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

日本ヒューレット・パッカード株式会社 〒140-8641 東京都品川区東品川2-2-24 天王洲セントラルタワー

HP サポート Web サイトからの HP Installer Kit for Linuxの入手方法

目次 要約................................................................................................................................................... 2 HP Installer Kit for Linux の ISO イメージの入手方法.................................................................................. 3 リンク ................................................................................................................................................. 4

2

要約

HP Installer Kit for Linux は、HP Workstation に Red Hat® Linux をインストールするために利用します。このキットで

は、アップデートされたドライバ、ツール、およびオペレーティング システムの正誤表(エラッタ)が提供されており、当社

のハードウェア上でさまざまなバージョンの Linux オペレーティング システムが利用できるようになります。

ここでは、HP Installer Kit for Linux に含まれている各種 CD (ISO)、サポートされるプラットフォーム、HP のサポート

Web サイトから CD (ISO)をダウンロードする方法について詳しく説明します。

表 1. Red Hat Linux のバージョン別サポートされるハードウェア プラットフォーム Red Hat Enterprise Linux 3 (x86)

Red Hat Enterprise Linux 3 (AMD64/ EM64T)

リビジョン サポートされるハードウェア プラットフォーム HP Installer Kit for Linux の CD (ISO)の説明

Update 1 Rev. B

xw4100、xw6000、および xw8000 HP Installer Kit for Linux—HP Driver CD for Red Hat Enterprise Linux 3

Update 2 Rev. A

xw4200、xw6200、および xw8200 HP Installer Kit for Linux—HP Driver CD for Red Hat Enterprise Linux 3

HP Installer Kit for Linux—Red Hat Drivers Disk for Red Hat Enterprise Linux 3

Update 4 Rev. A

xw4200、xw6200、xw8200、および

xw9300 HP Installer Kit for Linux—HP Driver CD for Red Hat Enterprise Linux 3

Update 5 Rev. A

xw4200、xw4300、xw6200、xw8200、

および xw9300 HP Installer Kit for Linux—HP Driver CD for Red Hat Enterprise Linux 3

HP Installer Kit for Linux—Red Hat Drivers Disk for Red Hat Enterprise Linux 3

Red Hat Linux 9

リビジョン サポートされるハードウェア プラットフォーム HP Installer Kit for Linux の CD (ISO)の説明

B Rev. 0 xw4100、xw6000、および xw8000 HP Installer Kit for Linux—Installer CD for Red Hat 9

Red Hat Linux 8.0

リビジョン サポートされるハードウェア プラットフォーム HP Installer Kit for Linux の CD (ISO)の説明

B Rev. 0 xw4100、xw6000、および xw8000 HP Installer Kit for Linux—Installer CD for Red Hat 8.0

Red Hat Linux 7.3

リビジョン サポートされるハードウェア プラットフォーム HP Installer Kit for Linux の CD (ISO)の説明

B Rev. 0 xw4100、xw6000、および xw8000 HP Installer Kit for Linux—Installer CD for Red Hat 7.3

E Rev. 0 xw4200、xw6200、および xw8200 HP Installer Kit for Linux—Installer CD for Red Hat 7.3

Red Hat Linux 7.2

リビジョン サポートされるハードウェア プラットフォーム HP Installer Kit for Linux の CD (ISO)の説明

B Rev. 0 xw4100、xw6000、および xw8000 HP Installer Kit for Linux—Installer CD for Red Hat 7.2

E Rev. 0 xw4200、xw6200、および xw8200 HP Installer Kit for Linux—Installer CD for Red Hat 7.2

3

HP Installer Kit for Linux の ISO イメージの入手方法

1. ブラウザを開き、http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)を表示します。

2. 表 1 にある、使用しているワークステーションのモデルを選択します。

3. [I would like to]セクションで、[download drivers and software]をクリックします。

4. リストから使用するオペレーティング システムを選択します。

5. [quick jump to downloads by category]セクションで、[Software]をクリックします。

6. 目的のリビジョン(表 1 の 1 列目参照)に対応する ISO イメージ (表 1 の 3 列目参照)をダウンロードします。

7. オプション: Source DVD を作成します。

注記: Source DVD には、Installation CD で使用するドライバおよび内部的な Linux ツールが格納され、ほとん

どのユーザは使用する必要がありません。

a. Linux OS のページから、Source DVD の ISO をダウンロードします。 – HP Installer Kit for Linux—Source DVD; Part 1 – HP Installer Kit for Linux—Source DVD; Part 2 – HP Installer Kit for Linux—Source DVD; Part 3 – HP Installer Kit for Linux—Source DVD; Part 4 – HP Installer Kit for Linux—Source DVD; Part 5

b. ISO を展開します(例: untar –zxf ファイル名)。 c. untar の出力を連結します(例: cat srcDVD_3.2.part1.iso srcDVD_3.2.part2.iso

srcDVD_3.2.part3.iso srcDVD_3.2.part4.iso srcDVD_3.2.part5.iso > srcDVD_3.2.iso)。

リンク

HP の Linux のホーム ページ

http://www.hp.com/linux (英語) http://h50146.www5.hp.com/products/software/oe/linux/index.html (日本語)

HP Workstation のホーム ページ

http://www.hp.com/workstations (英語)

HP xw Linux Workstation のハードウェア サポート マトリックス

http://www.hp.com/support/linux_hardware_matrix (英語)

HP xw Linux Workstation のユーザ マニュアル

http://www.hp.com/support/linux_user_manual (英語) http://www.jpn.hp.com/doc/manual/workstation/hp_workstation.html (日本語)

当社の製品およびサービスに関するその他の情報

http://www.hp.com/ (英語) http://www.hp.com/jp (日本語)

お問い合わせはカスタマ インフォメーション センタへ

03-6416-6660 月~金9:00~19:00 土10:00~18:00 (日、祝祭日、年末年始および5/1を除く) HP Workstation 製品に関する情報は http://www.hp.com/jp/workstation

Red Hat は、Red Hat, Inc の登録商標です。 Linux は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2005年8月現在のものです。 本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、 いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。 本書は、『HP Workstations User Manual for Linux; A collection of installation, configuration and setup papers (364387-001) の Obtaining the HP Installer Kit for Linux from the HP Support Website』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語で提供するものです。 © Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

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HP Installer Kit for Linux を使用したインストール

目次 HP Installer CD を使用したインストール方法 ............................................................................................. 2 HP Driver CD を使用したインストール方法 ............................................................................................... 3 保証................................................................................................................................................... 3 プラットフォームのサポート状況 .............................................................................................................. 3 ローカリゼーションの状況 ...................................................................................................................... 3 グラフィックスに関する特記事項.............................................................................................................. 4 システム RAM に関する特記事項 ........................................................................................................... 4 ネットワーク カードに関する特記事項 ...................................................................................................... 4 リンク ................................................................................................................................................. 5

2

HP Installer CD を使用したインストール方法

HP Installer CD を使用してインストールするには、以下の手順を実行します。 1. HP Installer CD を CD-ROM トレイに挿入します。

2. HP Installer CD からワークステーションをリブートします。

3. Linux をロードするためのオプションが表示されるので、要件に最も合うものを選択します。以下のオプションがあり

ます。

– 「gui」を選択すると、お使いのハードウェアをサポートするために必要なすべてのソフトウェア パッケージ

(RPMS と呼びます)を利用したカスタム インストールを行うことができます。 警告: このオプションを選択すると、ハード ディスクの内容が消去され、新しいディスク パーティションが作

成されます。

– 「install」を選択すると、お使いのハードウェアをサポートするために必要なすべての RPMS と、HP Workstation の利用を最適化する RPMS を使ってインストールを行うことができます。

– 「recover」を選択すると、完全に自動化された、当社の技術を最大限に活用したインストールを行うことができ

ます。 警告: このオプションを選択すると、ハード ディスクの内容が消去され、新しいディスク パーティションが作

成されます。

4. メッセージが表示されたら、Red Hat®の Box セットの Linux オペレーティング システム CD を挿入します。

5. メッセージに従って、オペレーティング システムのインストールを完了します。

6. インストール時に X ウィンドウ システムの構成手順で入力したパラメータは、アクセラレーテッド グラフィックス ドラ

イバをインストールした際に、当社が設定したデフォルト値で置き換えられます。

インストールが完了したら、システムを初期リブートします。インストールされたイメージには、HP Workstation 上で正し

く動作できるように、Red Hat Box セットのイメージと、当社が追加した RPMS が含まれます。

3

HP Driver CD を使用したインストール方法

HP Driver CD を使用してインストールするには、以下の手順を実行します。

1. Red Hat Linux の Box セットに含まれていた CD を使用して、オペレーティング システムをインストールします。

2. インストールする Red Hat OS のバージョンに対応した Red Hat Driver Disk がある場合は、このディスクを使用し

てインストールするために、最初のインストール時のスプラッシュ画面で"linux dd [return]"と入力する必要がありま

す([return]キーだけを入力しないでください)。

3. ドライバ CD の有無の問い合わせに、"Yes"と答えます。Red Hat Driver Disk をドライブに挿入し、適切なドライブ

(つまり hd[abcd])を選択します。通常のインストールを続行します。

4. Red Hat Linux オペレーティング システムのインストールが完了したら、システムをリブートします。

5. Red Hat Setup Agent ("first-boot"とも呼ばれます)によって、ネットワーク、日付/時刻などのシステム パラメータが

設定され、新規ユーザが追加されます。この処理を完了します。"Additional CDs"というタイトルの画面が表示され、

HP Driver CD コンポーネントを初期化することができるようになります。

6. HP Driver CD を挿入します。

7. メッセージが表示されたら、[Additional CD]オプションで[Install]を選択します。

8. ドライバのインストール作業が終了したら、first-boot のセットアップを終了します。

9. メッセージに従って、オペレーティング システムのインストールを完了します。

10. システムをリブートし、ドライバのポスト インストール構成を行います。

保証

ハードウェアの保証の一部として、当社では、Red Hat Linux ソフトウェアの構成とインストールのサポートを提供してい

ます。期間は、Linux をサポートしているワークステーションの購入から 90 日以内です。最新の Linux ドライバをダウン

ロードするには、http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)を参照してください。

保証に関する詳細な情報については、HP Workstation に添付されている保証書か、

http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)を表示して[Warranty Information]リンクを選択してください。

プラットフォームのサポート状況

サポートされているプラットフォームについては、『HP サポート Web サイトからの HP Installer Kit for Linux の入手方

法』の表 1 を参照してください。

ローカリゼーションの状況

Red Hat Linux 9 と Red Hat Enterprise Linux WS 3 のいずれも、インストール プロセス全体と基本 OS 部分がローカ

ライズされています。HP Installer CD に収録されている README ファイルやメニューの中には英語だけのサポートのも

のもありますが、一般に HP Installer CD はローカライズされています。サポートされているハードウェア ローカリゼーシ

ョン キットの一覧は、インストール サポート マトリックスに記載されています。

4

グラフィックスに関する特記事項

HP Workstation は、グラフィックス カードなしで注文することも、当社とグラフィックス カード ベンダがさまざまな確認を

行ったグラフィックス カードから選択したものを同時に注文することもできます。ドライバとそれをサポートするプラットフ

ォームの一覧については、インストール サポート マトリックスを参照してください。グラフィックス カードの消費電力や、

ワークステーションの機種ごとに対象とする市場が異なるため、どのワークステーションでもすべてのグラフィックス カードが利用できるわけではありません。当社とグラフィックス ベンダがサポートしているアクセラレーテッド ドライバは、

HP Installer CD で提供されており、当社のサポート Web サイトからも入手できます。これらのアクセラレーテッド ドライ

バは、オープン ソースではないため、Red Hat の CD には含まれていません。当社がまだ認定していない新しいドライ

バが、グラフィックス ベンダの Web サイトから入手できる場合があります。これらのドライバについては、当社ではサ

ポートしませんが、グラフィックス ベンダによってある程度のサポートが提供されます。HP Installer CD を使用して Red Hat OS をインストールすると、X ウィンドウ システムの構成が、アクセラレーテッド グラフィックス ドライバに適したデフ

ォルト値で置き換えられます。デフォルトの解像度は 1280x1024 に設定されます。

システム RAM に関する特記事項

Red Hat Linux では、1 プロセスあたり 3 GB までのメモリしかサポートされていませんが、Red Hat Enterprise Linux WS 3 および Red Hat Linux 9 では、合計で 16 GB までのシステム メモリがサポートされています。当社では、市場の

要求に基づいて、ハードウェアの DIMM スロットの数の異なるさまざまなワークステーションでさまざまな量の RAM を

サポートしています。各ハードウェア/OS 構成でサポートされる合計メモリ量は、インストール サポート マトリックスに

記載されています。HP Workstation で 3.5 GB を超える RAM を使用するには、Red Hat Linux 7.3 および 8.0 の場合

は bigmem カーネルを使用し、BIOS を最新のリビジョンにアップデートする必要があります。BIOS のアップデートは、

当社のサポート Web サイトからダウンロードできます。

ネットワーク カードに関する特記事項

組み込みのネットワーク カードは、どのワークステーション プラットフォームでもサポートされており、インストール後に

最初のネットワーク デバイス(eth0)として設定されます。また、別途ネットワーク カード(AMO キットと呼ばれます)を注

文することもできます。特に、Intel のネットワーク カードと Broadcom のネットワーク カードはどちらもサポートされてい

ます。HP Workstation にはすべて組み込みの LAN カードが搭載されていますが、追加のカードを 2 つ目の LAN カー

ドとして使用したり、組み込み LAN を置き換えることができます。

リンク

HP の Linux のホーム ページ

http://www.hp.com/linux (英語) http://h50146.www5.hp.com/products/software/oe/linux/index.html (日本語)

HP Workstation のホーム ページ

http://www.hp.com/workstations (英語)

HP xw Linux Workstation のハードウェア サポート マトリックス

http://www.hp.com/support/linux_hardware_matrix (英語)

HP xw Linux Workstation のユーザ マニュアル

http://www.hp.com/support/linux_user_manual (英語) http://www.jpn.hp.com/doc/manual/workstation/hp_workstation.html (日本語)

当社の製品およびサービスに関するその他の情報

http://www.hp.com/ (英語) http://www.hp.com/jp (日本語)

お問い合わせはカスタマ インフォメーション センタへ

03-6416-6660 月~金9:00~19:00 土10:00~18:00 (日、祝祭日、年末年始および5/1を除く) HP Workstation 製品に関する情報は http://www.hp.com/jp/workstation

Red Hat は、Red Hat, Inc の登録商標です。 Linux は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2005年8月現在のものです。 本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、 いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。 本書は、『HP Workstations User Manual for Linux; A collection of installation, configuration and setup papers (364387-001) の Installing with the HP Installer Kit for Linux』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語で提供するものです。 © Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

日本ヒューレット・パッカード株式会社 〒140-8641 東京都品川区東品川2-2-24 天王洲セントラルタワー

HP xw シリーズ ワークステーション Red Hat® Enterprise Linux リリースノート

目次 要約................................................................................................................................................... 4 RHEL 3 Update 5 WS の場合 ................................................................................................................ 5

x86 または AMD64/EM64T が搭載されたデュアル コア HP xw4300 Workstation で、SMP カーネルの実行時に

2 CPU としかレポートされない............................................................................................................. 5 【説明】 ........................................................................................................................................ 5 【影響範囲】.................................................................................................................................. 5 【解決方法】.................................................................................................................................. 5

x86 または AMD64/EM64T が搭載された xw4300 の LAN-on-Motherboard tg3 ドライバは完全には統合されて

いない ............................................................................................................................................ 5 【説明】 ........................................................................................................................................ 5 【影響範囲】.................................................................................................................................. 5 【解決方法】.................................................................................................................................. 5

x86 または AMD64/EM64T が搭載された xw4300 には、ネットワーク/PXE ブート インストレーションに必要な

LAN ドライバがない .......................................................................................................................... 7 【説明】 ........................................................................................................................................ 7 【影響範囲】.................................................................................................................................. 7 【解決方法】.................................................................................................................................. 7

x86 または AMD64/EM64T が搭載された xw4300 には、Intel HD オーディオ ドライバがない..................... 7 【説明】 ........................................................................................................................................ 7 【影響範囲】.................................................................................................................................. 7 【解決方法】.................................................................................................................................. 7

x86 または AMD64/EM64T の FX3400 または FX3450 グラフィックス カードが X サーバの起動に失敗する場合

がある ............................................................................................................................................ 7 【説明】 ........................................................................................................................................ 7 【影響範囲】.................................................................................................................................. 8 【解決方法】.................................................................................................................................. 8

ATI3100 を使っている x86 または AMD64/EM64T で libGL.so.1 の保存と復元に失敗する ........................ 8 【説明】 ........................................................................................................................................ 8 【影響範囲】.................................................................................................................................. 8 【解決方法】.................................................................................................................................. 8

ATI3100 を使っている x86 または AMD64/EM64T では ATI ツール「fglrxconfig」を使ってしか構成できない .. 8 【説明】 ........................................................................................................................................ 8

【影響範囲】.................................................................................................................................. 8 【解決方法】.................................................................................................................................. 8

RHEL 3 Update 4 WS の場合 ................................................................................................................ 9 SATA ドライブ、4GB 以上のメモリが搭載された HP xw6200 Workstation または HP xw8200 Workstation で、

AMD64/EM64T 用 Linux のインストールに失敗する.............................................................................. 9 【説明】 ........................................................................................................................................ 9 【影響範囲】.................................................................................................................................. 9 【解決方法】.................................................................................................................................. 9

AMD/EM64T 用 Linux を 4GB のメモリ、SATA、FX1400 または FX540 が搭載された HP xw8200 Workstationおよび HP xw6200 Workstation にインストールすると、パニックが発生する ............................................ 10

【説明】 ...................................................................................................................................... 10 【影響範囲】................................................................................................................................ 10 【解決方法】................................................................................................................................ 10

AMD64/EM64T 用 Linux をプリインストール済みの HP xw6200 Workstation および HP xw8200 Workstation シ

ステムでは、アクセラレーテッド グラフィックスを構成する必要がある ....................................................... 10 【説明】 ...................................................................................................................................... 10 【影響範囲】................................................................................................................................ 10 【解決方法】................................................................................................................................ 10

x86 が搭載された HP xw9300 Workstation で、アクセラレーテッド グラフィックスがインストールされない..... 11 【説明】 ...................................................................................................................................... 11 【影響範囲】................................................................................................................................ 11 【解決方法】................................................................................................................................ 11

x86 が搭載された HP xw9300 Workstation で、正しく動作する LOM 用のネットワーク ドライバがない ........ 12 【説明】 ...................................................................................................................................... 12 【影響範囲】................................................................................................................................ 12 【解決方法】................................................................................................................................ 12

AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation で、ネットワークのセットアップ画面が表示されない 12 【説明】 ...................................................................................................................................... 12 【影響範囲】................................................................................................................................ 12 【解決方法】................................................................................................................................ 12

x86 または AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation 上で、オーディオ ドライバがインストールされ

ない.............................................................................................................................................. 13 【説明】 ...................................................................................................................................... 13 【影響範囲】................................................................................................................................ 13 【解決方法】................................................................................................................................ 13

x86 または AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation で、HP USB 2.0 の Disk-On-Key デバイスが

完全に利用できない........................................................................................................................ 13 【説明】 ...................................................................................................................................... 13 【影響範囲】................................................................................................................................ 13 【解決方法】................................................................................................................................ 14

AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation で、ネットワーク インストールや PXE ブートに必要な LANドライバが提供されていない ............................................................................................................. 14

【説明】 ...................................................................................................................................... 14 【影響範囲】................................................................................................................................ 14 【解決方法】................................................................................................................................ 14

AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation で、CPU#1 に 8GB が搭載されているとパニックが発生

する.............................................................................................................................................. 14 【説明】 ...................................................................................................................................... 14 【影響範囲】................................................................................................................................ 14 【解決方法】................................................................................................................................ 14

AMD64/EM64T と 4GB 以上のメモリが搭載された HP xw9300 Workstation で、インストール カーネルのブート

時にパニックが発生する .................................................................................................................. 15 【説明】 ...................................................................................................................................... 15 【影響範囲】................................................................................................................................ 15 【解決方法】................................................................................................................................ 15

AMD64/EM64T が搭載された xw9300 の総メモリ量が x86_64 カーネルでは想定よりも少なくなる ........... 15 【説明】 ...................................................................................................................................... 15 【影響範囲】................................................................................................................................ 15 【解決方法】................................................................................................................................ 15

x86 が搭載された xw9300 の総メモリ量が athlon カーネルでは想定よりも少なくなる ............................... 15 【説明】 ...................................................................................................................................... 15 【影響範囲】................................................................................................................................ 16 【解決方法】................................................................................................................................ 16

x86 または AMD64/EM64T が搭載された HP xw4200 Workstation では、インストールされている 4 GB メモリの

うち約 3 GB しかレポートされない ..................................................................................................... 16 【説明】 ...................................................................................................................................... 16 【影響範囲】................................................................................................................................ 16 【解決方法】................................................................................................................................ 16

RHEL 4 WS の場合 ............................................................................................................................ 17 AMD64/EM64T が搭載された HP xw4200 Workstation、HP xw6200 Workstation、または HP xw8200 Workstation で、アクセラレーテッド グラフィックス カード FX540 または FX1400 を使用したときに X サーバの起動

に失敗する .................................................................................................................................... 17 【説明】 ...................................................................................................................................... 17 【影響範囲】................................................................................................................................ 17 【解決方法】................................................................................................................................ 17

x86 または AMD64/EM64T が搭載された HP xw4200 Workstation、HP xw6200 Workstation、HP xw8200 Workstation で、オーディオの音量がデフォルトでゼロになる.................................................................. 17

【説明】 ...................................................................................................................................... 17 【影響範囲】................................................................................................................................ 17 【解決方法】................................................................................................................................ 17

AMD64/EM64T と 4GB 以上のメモリが搭載された HP xw9300 Workstation で、インストール カーネルのブート

時にパニックが発生する .................................................................................................................. 18 【説明】 ...................................................................................................................................... 18 【影響範囲】................................................................................................................................ 18 【解決方法】................................................................................................................................ 18

x86 または AMD64/EM64T が搭載された HP xw4200 Workstation、HP xw6200 Workstation、および HP xw8200 Workstation で、USB マウスと PS/2 キーボードを使用したインストールができない ....................... 18

【説明】 ...................................................................................................................................... 18 【影響範囲】................................................................................................................................ 18 【解決方法】................................................................................................................................ 18

AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation では、x86_64 カーネルによって想定よりも少ない総メモ

リ量がレポートされる ....................................................................................................................... 18 【説明】 ...................................................................................................................................... 18 【影響範囲】................................................................................................................................ 19 【解決方法】................................................................................................................................ 19

AMD64/EM64T が搭載された xw9300 Workstation で、インストール時にパニックが発生する.................. 19 【説明】 ...................................................................................................................................... 19 【影響範囲】................................................................................................................................ 19 【解決方法】................................................................................................................................ 19

x86 または AMD64/EM64T が搭載された xw9300 Workstation で、現在ネットワーク インストールまたは PXE ブ

ートができない ............................................................................................................................... 19 【説明】 ...................................................................................................................................... 19 【影響範囲】................................................................................................................................ 19 【解決方法】................................................................................................................................ 19

x86 が搭載された xw9300 Workstation で、インストール時に SCSI ドライブの検出でハングまたは失敗する 20 【説明】 ...................................................................................................................................... 20 【影響範囲】................................................................................................................................ 20 【解決方法】................................................................................................................................ 20

リンク ............................................................................................................................................... 21

4

要約

ここでは、HP Linux Workstation で Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 3 Update 5 WS および Red Hat Enterprise Linux 4 WS を使用した場合の、2005 年 7 月 1 日時点で判明している問題点について説明します。

ここで触れていない問題や、執筆以降に見つかった問題については、http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)にアクセスして、以下の手順で参照してください。

1. ご使用中の HP Workstation を選択します。

2. [I would like to]セクションで、[troubleshoot a problem]をクリックします。

3. [useful documents]セクションで、[operating system]をクリックします。

4. [Linux]セクションを探します。

HP Workstation 上で認定されている他のディストリビューションに関しても、上記の Web サイトで情報が提供されてい

ます。

5

RHEL 3 Update 5 WS の場合

x86 または AMD64/EM64T が搭載されたデュアル コア HP xw4300 Workstation で、SMP カ

ーネルの実行時に 2 CPU としかレポートされない

【説明】 HP xw4300 Workstation のデュアル コア プロセッサは、Hyper-Threading Technology をサポートしていません。した

がって、デュアル コア プロセッサで SMP カーネルを実行しても、2 つの CPU しか見えません。

【影響範囲】 デュアル コア プロセッサの HP xw4300 Workstation

【解決方法】 ありません。http://www.hp.com/workstations/pws/xw4300/specs.html (英語)で「HP xw4300 Workstation Specifications」を参照してください。

x86 または AMD64/EM64T が搭載された xw4300 の LAN-on-Motherboard tg3 ドライバは完

全には統合されていない

【説明】 BCM5752 LAN-on-Motherboard をサポートするために必要なドライバは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 3 WS Update 5 カーネルに統合されていないので、tg3 v3.27RH 以降を使うことをお勧めします。

tg3: tg3_reset_hw timed out for eth0

または

SIOCSIFLLAGS: No such device

のようなエラー メッセージが表示され、ping を実行しても、「connect: Network is unreachable」としか表示されない場

合には、【解決方法】に記述された手順に従ってください。

また、RHEL 3 WS Update 6 が提供される前に、Red Hat Network を使ってカーネルをアップデートした場合には、

LAN-on-Motherboard は動作しなくなります。

【影響範囲】 RHEL3U5 WS で動作する HP xw4300 Workstation

【解決方法】 /var/log/messages に tg3 v3.27RH が動作中である旨のメッセージがあれば、正しいドライバがインストールされ

ています。上記のエラー メッセージのいずれかの場合には、以下の手順で LAN を再構成し、LAN を正しい状態に戻

すために一度電源を切ってから入れなおす必要があります。

1. 「setup」を使って、ネットワークを構成します。

2. 「shutdown -h 0」を実行します。

3. 電源コードを、少なくとも、15 秒間取り外します。

4. 電源コードを接続し、コンピュータを再起動します。

5. システムの起動時に、「Bringing up eth0 [OK]」というメッセージが表示されます。

標準の RHEL 3 WS Update 5 に付属している tg3 ドライバは、HP xw4300 Workstation の BCM5752 LAN-on-Motherboard はサポートしていません。

xw4300 BCM5752 LAN-on-Motherboard を RHEL 3 WS U5 の 2.4.21-32 カーネルで使うには、4 通りの方法があ

ります。

以下のいずれかの方法を選んでください。

1. RHEL 3 WS Update5 プリインストール ワークステーションの場合は、BCM5752 LAN-on-Motherboard はすでに

サポートされています。コマンド「rpm -qa | grep tg3」で、この RPM がインストールされていることを確認して

ください。

6

2. HPIKL for RHEL 3 WS Update5 には、Red Hat Driver Disk が付属しています。この CD をインストール時に使うと、

tg3 ドライバがロードされるので、インストール完了後には、ネットワークが有効になります。この CD を使って tg3 ド

ライバをインストールする方法については、http://www.hp.com/support/linux_user_manual (英語) http://www.jpn.hp.com/doc/manual/workstation/hp_workstation.html (日本語)のドキュメントを参照してくださ

い。「HP Installer Kit for Linux を使用したインストール」の章に、Red Hat Driver Disk についての説明があります。

3. HPIKL for RHEL 3 WS Update5 に付属の HP Driver CD には、tg3-2.4.21-32-1-0.i386.rpm、tg3-2.4.21-132-1-0.x86_64.rpm、tg3-2.4.21-32-1-0.src.rpm が格納されています。したがって、イン

ストール時に Red Hat Driver Disk を使わなかった場合でも、この RPM を使えば、2.4.21-32 カーネルに

BCM5752 LAN-on-Motherboard のサポートを追加することができます。インストール方法は、以下のとおりです。

a. HP Driver CD を/mnt/cdrom にマウントします。

b. cd /mnt/cdrom/HP/RPMS/{arch}

c. rpm -ivh tg3-2.4.21-32-1-0.{arch}.rpm

{arch}には、RHEL 3 WS Update5 x86 にインストールする場合には i386 を、RHEL 3 WS Update5 AMD64/EM64T にインストールする場合には x86_64 を指定します。rpm のインストールが完了したら、以下の手順

で LAN をリセットする必要があります。

a. 「setup」を使ってネットワークを構成します。

b. 「shutdown -h 0」を実行します。

c. 電源コードを、少なくとも、15 秒間取り外します。

d. 電源コードを接続し、コンピュータを再起動します。

e. システムの起動時に、「Bringing up eth0 [OK]」というメッセージが表示されます。

4. http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)にアクセスして、製品名で[HP Workstation xw4300]を選択

し、[download drivers and software]リンクをクリックします。[HP Installer Kit for Linux - Red Hat Driver Disk for Red Hat Enterprise]のリビジョン[Update5]をダウンロードして、指示に従って、RPM をインストールします。

注記: カーネルをアップデートまたはリビルドして 2.4.21-32 カーネルを使わないようにすると、BCM5752 LAN-on-Motherboard が機能しなくなります。この問題を解決するには、Red Hat Network から RHEL 3 WS Update 6 カーネ

ル SRPM を入手するか、または、tg3-2.4.21-32-1-0.src.rpm からソース tar ファイルを入手してカーネルのビ

ルドに追加します。

tg3-2.4.21-32-1-0 ファイルをカーネルのリビルドで追加するには、たとえば以下の手順を実行します。

1. cp tg3-2.4.21-32-1-0.src.rpm /usr/src/redhat/SRPMS 2. cd /usr/src/redhat/SRPMS 3. rpm -ivh tg3-2.4.21-32-1-0.src.rpm 4. cd ../SOURCES 5. tar xvfz tg3-rhel3u5.tgz 6. tg3 のあるカーネル ビルド用のディレクトリに移動します。

通常、/usr/src/linux-{version}/kernel/drivers/net/ です。

7. cp /usr/src/redhat/SOURCES/tg3.c . 8. cp /usr/src/redhat/SOURCES/tg3.h . 9. cp /usr/src/redhat/SOURCES/tg3_compat.h . 10. カーネル ビルド ツリー内の pci_ids.h に、以下を追加します。

0x14e4 0x1600 "tg3" "BROADCOM Corporation|NetXtreme BMC5752 Gigabit Ethernet" 11. カーネルをリビルドします。

7

x86 または AMD64/EM64T が搭載された xw4300 には、ネットワーク/PXE ブート インストレー

ションに必要な LAN ドライバがない

【説明】 HP xw4300 Workstation の LAN-on-Motherboard 用ドライバは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 3 WS Update 5カーネルに統合されていません。そのため、PXE ブート インストレーションを実行できるようにするために、アップデート

された tg3 ドライバ(v3.27RH)を含む、新しい initrd イメージが用意されています。

【影響範囲】 PXE ブート インストールを計画している RHEL3U5 WS を使う HP xw4300 Workstation

【解決方法】 インターネットに接続されている別のコンピュータを使って、http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)で製

品名[hp xw4300 Workstation]を選んで、新しい PXE ブート イメージをダウンロードします。

1. [download drivers and software]を選択します。

1. [Red Hat Enterprise Linux 3 (AMD64/EM64T)]または[Red Hat Enterprise Linux 3 (x86)]を選択します。

2. 表内の[Utility Tools]セクションで、以下を探します。 Network/PXE Boot Support for Broadcom 5752

3. [obtain software]を選択して、xw4300_network_install.tgz をダウンロードします。

4. tar xvfz xw4300_network_install.tgz を実行して、ファイルを解凍します。 tar ファイルには、以下のイメージが含まれています。 i386/isolinux/initrd.img i386/images/boot.iso i386/images/pxeboot/initrd.img x86_64/isolinux/initrd.img x86_64/images/boot.iso x86_64/images/pxeboot/initrd.img SRPMS/kernel-2.4.21-32.EL.src.rpm SRPMS/tg3-2.4.21-32-1-0.src.rpm initrd.img と boot.iso 内の initrd.img には、xw4300 の Broadcom 5752/A1 LAN On Motherboard (LOM)をサポートするために必要な LAN ドライバが含まれています。PXE ブート サーバで、

RHEL3U5 x86 を PXE ブートする場合には i386 バージョンのファイルを使い、RHEL3U5 AMD64/EM64T を PXEブートする場合には x86_64 バージョンのファイルを使ってください。

x86 または AMD64/EM64T が搭載された xw4300 には、Intel HD オーディオ ドライバがない

【説明】 HP xw4300 Workstation の Intel HD オーディオ ドライバは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 3 WS Update 5 カー

ネルに統合されていません。

【影響範囲】 RHEL3U5 WS を使う HP xw4300 Workstation

【解決方法】 http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)にアクセスして、製品名で[HP xw4300 Workstation]を選択し、

[download drivers and software]リンクをクリックします。ご使用のシステムに応じて、[Red Hat Enterprise Linux 3 (AMD64/EM64T)]または[Red Hat Enterprise Linux 3 (x86)]を選択します。ソフトウェアの一覧表から[ALSA Sound Support for Red Hat Enterprise Linux 3]のリビジョン[Update5]をダウンロードして、指示に従って、RPM をインストー

ルします。

x86 または AMD64/EM64T の FX3400 または FX3450 グラフィックス カードが X サーバの起

動に失敗する場合がある

【説明】 FX3400 または FX3450 が X サーバの起動に失敗して、/var/log/XFree86.0.log に

NoPowerConnectorCheck が出力されることがあります。

8

【影響範囲】 FX3400 または FX3450 グラフィックス カードを使っているすべてのワークステーション

【解決方法】 システムの電源を切断して、6 ピン 12V 電源ケーブルをグラフィックス カードに取り付け、電源を入れなおします。

ATI3100 を使っている x86 または AMD64/EM64T で libGL.so.1 の保存と復元に失敗する

【説明】 fireglrx 8.12 ドライバに含まれる/opt/hp/graphics/ati/configure と unconfigure スクリプトは、

libGL.so.1 ファイルを正しく保存したり、復元することができません。

【影響範囲】 2005 年 7 月リリースの HP Installer Kit for Linux (HPIKL)を使ってインストールした RHEL3U5 システムで、ATI アクセラ

レーテッド ドライバを削除して Vesa ドライバに戻すときに、影響を受けます。

【解決方法】 unconfigure スクリプトをまだ実行していなければ、オリジナル ファイルのコピーが残っているので、そのファイルを

一時退避し、手動で正しい場所に戻します。以下のように実行します。

1. cp /opt/hp/graphics/ati/libGL.so.1.2.prev /tmp 2. ./unconfigure 3. cp /tmp/libGL.so.1.2.prev /usr/X11R6/lib/libGL.so.1.2 あるいは、同じバージョンのオリジナル vesa ドライバを使っているシステムから、このファイルをコピーしてください。

注記: /etc/X11/XF86Config-4 ファイルに、「fglrx」ドライバではなく、「vesa」ドライバが参照されていることを確認

してください。unconfigure スクリプトを実行すると、XF86Config-4 ファイルが削除されるので、 初にコピーを保

存しておいてください。

ATI3100 を使っている x86 または AMD64/EM64T では ATI ツール「fglrxconfig」を使ってしか

構成できない

【説明】 「/usr/X11R6/bin/XFree86 –configure」を実行する X オープン ソースの方法で構成すると、XF86Config-4ファイルの作成中に失敗します。

【影響範囲】 RHEL3 U5 [x86 または AMD64/EM64T]で使われる ATI3100 カード

【解決方法】 XF86Config-4 ファイルを作成するには、ATI の「fglrxconfig」ツールを使うか、または HP テンプレート ファイルの 1つを/opt/hp/graphics/ati/example_configs から/etc/X11 にコピーしてください。

注記: HP Installer Kit for Linux (HPIKL)を使ってインストールしたシステムには、正常に動作する XF86Config-4 ファイ

ルが自動的にインストールされるので、この問題に遭遇するのは、グラフィックス設定で高度なカスタマイズを行った場

合だけです。

9

RHEL 3 Update 4 WS の場合

SATA ドライブ、4GB 以上のメモリが搭載された HP xw6200 Workstation または HP xw8200 Workstation で、AMD64/EM64T 用 Linux のインストールに失敗する

【説明】 Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 3 Update 3 または Update 4 WS Gold (EM64T)を、以下の「影響範囲」セクション

に記載されているワークステーションにインストールしようとすると、「No drives found」というメッセージが表示されます。

【影響範囲】 この問題は、以下のすべての条件に合致する場合にだけ該当します。

• HP xw6200 Workstation または HP xw8200 Workstation

• RHEL 3 Update 3 または Update 4 WS EM64T

• SATA ドライブ

• 4GB~16GB メモリ 【解決方法】 この問題を避けるために、以下の回避策を実施することをお勧めします。

システムのメモリ構成を現在の 4GB 以上のままインストールを実行したい場合は、以下の手順で行います。

1. Red Hat CD 1 でブートします。

2. 「F1: Boot」と青く反転表示されたら、[F1]キーを押します。

3. 「boot: _」というプロンプトが表示されます。

4. ブート プロンプトに「linux mem=508M」と入力します。

5. 通常どおりのインストールを続行します。

【代替方法】

インストール前にメモリを 3GB 以下に減らし、インストールが完了したら元に戻します。

10

AMD/EM64T 用 Linux を 4GB のメモリ、SATA、FX1400 または FX540 が搭載された HP xw8200 Workstation および HP xw6200 Workstation にインストールすると、パニックが発生

する

【説明】 4~4.5GB のメモリと SATA ドライブが搭載された HP xw6200 Workstation または HP xw8200 Workstation システ

ムに Red Hat Enterprise Linux 3 Update 3 または Update 4 WS AMD64/EM64T をインストールすると、ブート オプ

ション swiotlb=16384 を指定してブートしたときにカーネルでパニックが発生します。

【影響範囲】 この問題は、HP xw6200 Workstation の場合は以下のすべての条件に合致すると発生します。

• Red Hat Enterprise Linux 3 Update 3 または Update 4 WS AMD64/EM64T

• 4~4.5GB メモリ

• SATA ハード ディスク ドライブ

• グラフィックス カード FX1400 または FX540

• カーネル ブート オプション swiotlb=16384 を使用

またこの問題は、HP xw8200 Workstation の場合は以下のすべての条件に合致すると影響があります。

• Red Hat Enterprise Linux 3 Update 3 または Update 4 WS AMD64/EM64T

• 4~4.5GB メモリ

• SATA ハード ディスク ドライブ

• FX1400 グラフィックス カード

• カーネル ブート オプション swiotlb=16384 を使用 【解決方法】 メモリが、4~4.5GB の範囲よりも上または下になるように増減させることをお勧めします。メモリを増減するには、以下

のようないくつかの方法があります。

• /etc/grub.conf を変更し、「swiotlb=16384」を「mem=4000m」で置き換えます。これにより、メモリの容量が

3.3G 以下であるかのようにカーネルが動作します。

• 可能なら、メモリを取り外して 3GB 以下にします(メモリ基板は 2 枚ずつ対で取り外す必要があります)。

• 可能なら、メモリを追加して 5GB 以上にします(メモリ基板は 2 枚ずつ対で追加する必要があります)。

AMD64/EM64T 用 Linux をプリインストール済みの HP xw6200 Workstation および HP xw8200 Workstation システムでは、アクセラレーテッド グラフィックスを構成する必要がある

【説明】 工場出荷時に Red Hat Enterprise Linux 3 Update 4 WS AMD64/EM64T がプリインストールされた HP xw6200 Workstation システムおよび HP xw8200 Workstation システムでは、工場でのプリロード処理において、アクセラレー

テッド グラフィックス ドライバの構成に失敗していることがあります。システムで現在非アクセラレーテッド ドライバが使

用されているかどうかを確認することで、アクセラレーテッド グラフィックス ドライバを構成する必要があるかどうかが分

かります。

# glxinfo | grep "direct rendering"

上記のコマンドの実行結果が direct rendering: No と出力される場合は、非アクセラレーテッド グラフィックス ドライバが動作していますので、アクセラレーテッド ドライバを構成することをお勧めします。

上記コマンドの結果 direct rendering: Yes と出力される場合は、アクセラレーテッド グラフィックス ドライバが

動作しているため、何も行う必要はありません。

【影響範囲】 この問題は、工場出荷時に Red Hat Enterprise Linux 3 Update 4 WS AMD64/EM64T がプリインストールされたす

べての HP xw6200 Workstation システムおよび HP xw8200 Workstation システムに影響があります。

【解決方法】 root で以下のようにしてアクセラレーテッド ドライバを構成することをお勧めします。

11

1. 必要なディレクトリに移動します。 # cd /opt/hp/graphics/nvidia

2. configure スクリプトを実行します。 # ./configure

3. 4GB 以上のメモリを搭載している場合は、grub.conf に必要なエントリを追加するためのスクリプトを実行します。 # perl nv_swiotlb.pl 「Attempt to add /boot/grub/grub.conf entry (y/n):」と表示されたら、[Y]と答えます。

4. 4~4.5GB のメモリを搭載している場合は、パニックが発生するのを回避するために、さらに変更が必要です。

4~4.5GB の範囲よりも上または下になるように、メモリを増減させます。以下のいずれかの手順を実行します。

a. /etc/grub.conf を変更し、「swiotlb=16384」を「mem=4000m」で置き換えます。これにより、メモリの容量が

3.3G 以下であるかのようにカーネルが動作します。

b. 可能なら、メモリを取り外して 3GB 以下にします(メモリ基板は 2 枚ずつ対で取り外す必要があります)。

c. 可能なら、メモリを追加して 5GB 以上にします(メモリ基板は 2 枚ずつ対で追加する必要があります)。 5. システムをリブートします。

# reboot

x86 が搭載された HP xw9300 Workstation で、アクセラレーテッド グラフィックスがインストール

されない

【説明】 NVIDIA 製のアクセラレーテッド グラフィックス ドライバのリビジョン 6633 には、X サーバを正常に初期化できないとい

う問題があります。この問題が発生すると、グラフィカル デスクトップ マネージャ(Gnome または KDE)が正しく起動でき

ず、画面が黒くなってシステムがハングしたように見えるため、すぐに気づきます。

【影響範囲】 この問題は、x86 版の Red Hat Enterprise Linux 3 Update 4 がインストールされた HP xw9300 Workstation システ

ム上で、NVIDIA 製のすべてのグラフィックス カード(FX540、FX1400、FX3400、NVS280)に影響があります。またこ

の問題は、NVIDIA 製ドライバのバージョン 6633 で発生します。

【解決方法】 1. ディレクトリ/opt/hp/graphics/nvidia/driver に移動します。

2. ./NVIDIA-Linux-x86-1.0-6633-pkg1.run --no-network を実行します。

3. ディレクトリ../example_configs に移動します。

4. cp XF86Config-4.nvidiaStandard /etc/X11 5. ディレクトリ/etc/X11 に移動します。

6. mv XF86Config XF86Config.orig 7. ln -s XF86Config-4.nvidiaStandard XF86Config 上記手順が終了したら、ブート オプション"noapic"を指定してシステムをリブートする必要があります。それには、以下

のどちらかを実行します。

1. システムをリブートします。

2. 「F1: Boot」と青く反転表示されたら、[F1]キーを押します。

ブート プロンプト「boot: _」が表示されます。

3. ブート プロンプトに「linux noapic」と入力します。

代替方法:

/etc/grub.conf ファイルを変更します。"kernel"で始まる行を探し、kernel /vmlinuz-2.4.21-27.EL root=LABEL=/ noapic のように、その行の 後に"noapic"を追加します。

12

x86 が搭載された HP xw9300 Workstation で、正しく動作する LOM 用のネットワーク ドライバ

がない

【説明】 x86 向けの RHEL 3 Update 4 ディストリビューションからインストールしたバイナリ カーネル イメージには、NVIDIA nForce Professional 2200 チップセットに組み込まれているギガビット イーサネット コントローラに必要なオープン ソー

ス ドライバ(forcedeth)が含まれていません。

【影響範囲】 この問題の影響を受けるのは、HP xw9300 Workstation のすべての構成で、x86/i386/i686 版の RHEL 3 U4 が動

作している場合です。

【解決方法】 x86 版の RHEL 3 を使用している場合に、HP xw9300 Workstation 上でネットワーク インターフェースを動作させる方

法が 2 つあります。1 つ目の方法は、当社がサポートしている NIC を PCI スロットに挿入することです。サポートされて

いるどちらの NIC (Broadcom 5751 PCIe および Broadcom 5782)でも、Update 4 に組み込まれているオープン ソー

ス ドライバが動作します。

2 つ目の方法は、nForce Professional 2200 チップセット用の NVIDIA 製の LAN ドライバをインストールすることです。

このドライバは 2200 の LAN 実装専用に作成されており、NVIDIA の Web サイト http://www.nvidia.com (英語)からダウンロードすることができます。

x86 Linux ドライバの探し方:

1. ページのトップで[Download Drivers]をクリックします。

2. [Start Here]パネルで、[Platform/nForce Drivers]をクリックします。

3. 中央のパネルで、[Unified Driver]オプションを選択します。

4. 右端のパネルで[Linux]オプションを選択し、[GO!]ボタンをクリックします。

5. [Download Drivers]オプションのリンクを選択し、ドライバ パッケージをダウンロードします。

6. このドライバ パッケージを HP xw9300 Workstation に読み込んだら、直接ドライバ パッケージを実行します。この

パッケージは shar に似た実行可能ファイルになっており、オーディオ ドライバ、LAN ドライバ、およびドライバを正し

くインストールするためのラッパー アプリケーションが含まれています。

7. ドライバのインストールが完了したら、/etc/modules.conf を編集し、ファイルの 後に alias eth0 nvnet という行を追加します。

8. insmod nvnet を実行します。

9. 任意の方法でネットワーク構成を設定します。

AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation で、ネットワークのセットアップ画面が

表示されない

【説明】 RHEL 3 Update 4 では、HP xw9300 Workstation に搭載されている NVIDIA nForce Professional 2200 チップセット

で提供されるネットワーク デバイスが正しく認識されません。インストール カーネル/プロセスも Red Hat の"FirstBoot"プログラムもネットワーク デバイスの存在に気づかないため、マシンのネットワーク パラメータを入力するためのインタ

ーフェースが表示されません。

【影響範囲】 この問題は、すべての HP xw9300 Workstation 上で動作するすべてのバージョンの RHEL 3 U4 [AMD64/EM64T]に影響があります。

【解決方法】 RHEL 3 Update 4 [AMD64/EM64T]では、nForce Professional 2200 用のオープン ソース ネットワーク ドライバが提

供されています。システムがブートしたら、以下のいずれかの方法で簡単にネットワークを構成できます。

• コマンド ラインで Red Hat の setup スクリプトを実行する方法

i. シェルのコマンド ラインで、コマンド modprobe forcedeth を実行します。

ii. ファイル/etc/modules.conf を編集し、ファイルの 後に alias eth0 forcedeth という行を追加します。

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• Red Hat のグラフィカル ネットワーク構成ツールを使用する方法

i. デスクトップ コントロール パネルの Red Hat シンボルを選択します。

ii. [システム設定]、[ネットワーク]の順に選択します。

iii. [新規]を選択し、[デバイスタイプ]に[イーサネット接続]を設定します。

iv. [イーサネットカード]に“CK891 Ethernet Controller(eth0)”と設定します。

v. 必要に応じてネットワーク設定を編集します。

vi. [DNS]タブを選択し、使用するネットワークに応じた値を設定します。

vii. [ホスト]タブを選択し、ネットワークに応じた値を設定します。

viii. [デバイス]タブを選択し、[起動]ボタンをクリックします。

• /etc/hierarchy 内の必要なネットワーク ファイルをそれぞれ手動で編集

x86 または AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation 上で、オーディオ ドライバ

がインストールされない

【説明】 RHEL 3 Update 4 では、HP xw9300 Workstation 内の NVIDIA nForce Professional 2200 チップセットで提供される

オーディオ デバイスが正しく認識されず、適切なドライバがロードされません。そのため、オーディオ機能が使用できま

せん。

【影響範囲】 Red Hat Enterprise Linux 3 Update 4 WS を使用した HP xw9300 Workstation 構成では、オーディオ機能が使用で

きません。

【解決方法】 RHEL 3 Update 5 のリリースでは、Red Hat の標準機能によって HP xw9300 Workstation 上のオーディオが認識さ

れ有効になることが期待されます。それまでは、RHEL 3 でオーディオ機能を使用するための唯一の方法は、NVIDIAの Web サイト http://www.nvidia.com (英語)で提供されている NVIDIA 製のクローズド ソースのオーディオ ドライバ

を使用することです。

NVIDIA 製のクローズド ソース ドライバの入手方法:

1. NVIDIA の Web サイト http://www.nvidia.com (英語)を開きます。

2. ページ上部のバナーにある[Download Drivers]リンクをクリックします。

3. [Linux and FreeBSD Drivers]リンクをクリックします。

4. 使用している RHEL のバージョンに適したバージョンの nForce ドライバを選択します。

5. ドライバ パッケージのダウンロード、インストール、構成手順は、NVIDIA の指示に従います。

注記: NVIDIA nForce Linux オーディオ ドライバのバージョン 0292 にはバグがあり、音声は再生されますが、.wav フ

ァイルの再生音量が調整できません。NVIDIA 側もこの不具合は認識しています。NVIDIA の Web サイトで次バージョ

ンがリリースされたときには、この問題が解決していることが期待されます。

x86 または AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation で、HP USB 2.0 の Disk-On-Key デバイスが完全に利用できない

【説明】 USB 2.0 の Disk-On-Key/Jump ドライブを HP xw9300 Workstation に挿入したときに、正しく認識されないことがまれ

にあります。USB デバイスが正しいブロック型デバイスではないというエラー メッセージが表示されます。

【影響範囲】 この問題は、当社のブランドの USB 2.0 Disk-On-Key だけで発生します。テストした他の USB デバイス(1.1 デバイスと

2.0 デバイス)では、この問題は発生していません。

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【解決方法】 問題のデバイスを、HP xw9300 Workstation の別の USB ポートに挿入することでこの問題を回避することができます。

AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation で、ネットワーク インストールや PXEブートに必要な LAN ドライバが提供されていない

【説明】 RHEL 3 Update 4 では、HP xw9300 Workstation に搭載されている NVIDIA nForce Professional 2200 チップセット

で提供されるネットワーク デバイスが正しく認識されません。インストール カーネル/プロセスにこの LAN ドライバが含

まれていないため、ネットワーク インストールと PXE ブートが行えません。

【影響範囲】 この問題は、すべての HP xw9300 Workstation 上で動作するすべてのバージョンの RHEL 3 U4 に影響があります。

【解決方法】 1. http://www.hp.com/support/xw9300 (英語)を開きます。

2. [download drivers and software]をクリックします。

3. [Red Hat Enterprise Linux 3 (AMD64/EM64T)]をクリックします。

4. 表の[Utility Tools]セクションに、[Network/PXEboot install for nForce Professional 2200]があります。[obtain software]を選択し、xw9300_network_install.tgz をダウンロードします。

5. tar xvfz xw9300_network_install.tgz を実行して、ファイルをアンパックします。

ファイルには、以下のものが含まれています。 isolinux/initrd.img images/boot.iso images/pxeboot/initrd.img SRPMS/kernel-2.4.21-27.EL.src.rpm

initrd.img と boot.iso 内の initrd.img には、nForce Professional 2200 に組み込まれている LAN をサポ

ートするために必要な LAN ドライバが含まれています。

AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation で、CPU#1 に 8GB が搭載されている

とパニックが発生する

【説明】 HP xw9300 Workstation では、CPU ごとにメモリ スロットがあります。AMD の Opteron プロセッサの設計では、両方

のメモリ バンクにメモリを装着することも、片方のメモリ バンクだけにメモリを装着することもできます。RHEL 3 Update 4 では、8GB のメモリ(2GB のメモリ DIMM を使用)を CPU 1 のメモリ バンクに装着し、CPU 0 のメモリ バンクにメモリ

を装着しないと、Red Hat のインストール カーネルでパニックが発生します。また、メモリ構成が正しいシステムに RHEL 3 U4 がインストールされており、構成を変更して CPU 1 だけに 8GB を装着した場合も、ブート時にインストール カー

ネルでパニックが発生します。

【影響範囲】 この問題は、RHEL 3 Update 4 for x86-64 が動作する HP xw9300 Workstation だけで、上記の条件下で発生しま

す。

【解決方法】 HP xw9300 Workstation では、メモリを CPU 間で均等に分割してください。HP xw9300 Workstation では、メモリを

2 枚ずつ対にして搭載する必要があることから、この方法は簡単に実施できます。

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AMD64/EM64T と 4GB 以上のメモリが搭載された HP xw9300 Workstation で、インストール カーネルのブート時にパニックが発生する

【説明】 RHEL 3 Update 4 [AMD64/EM64T]を、4GB 以上のメモリが搭載された HP xw9300 Workstation にインストールす

ると、インストール カーネルでパニックが発生します。

【影響範囲】 この問題は、4GB 以上のメモリが搭載された HP xw9300 Workstation で発生します。

【解決方法】 以下の手順に従って、追加ブート オプション「acpi=off」を指定してインストール カーネルをブートしてください。

1. 通常通りにインストールを開始します。 Red Hat Enterprise Linux のインストール時のブート プロンプト「boot: 」が表示されます。

2. プロンプトで、「linux acpi=off」と入力します。

3. 通常通りにインストールを継続します。

AMD64/EM64T が搭載された xw9300 の総メモリ量が x86_64 カーネルでは想定よりも少なく

なる

【説明】 xw9300 Workstation にインストールされる RHEL3 64 ビット カーネルは、x86_64 カーネルです。

• カーネルが、想定より少ないメモリ量(カーネルがメモリ マップ IO にメモリ空間を割り当てる必要があるため)をレポ

ートした場合には、Memory Remapping を有効にすれば、リマップされたメモリにアクセスできるようになります。そう

すれば、実装されている総メモリ量がレポートされるようになります。

• Memory Remapping を無効にしていると、想定よりも約 1 GB 少ないメモリ量がレポートされます。これは、カーネル

が 3GB~4GB の領域をメモリ マップ IO に予約しているためです。

• 64 ビット OS では、Memory Remapping を有効にしておくことをお勧めします。 【影響範囲】 RHEL3 64 ビット OS で動作させる HP xw9300 Workstation

【解決方法】 BIOS の Memory Remapping を有効にするには、以下の手順を実行します。

1. ワークステーションをリブートします。

2. 「F1: Boot」と青く反転表示されたら、[F10]キーを押して、コンピュータ セットアップ ユーティリティを起動します。

3. 言語を選択します。以降の [ ] に続く ( ) 内は日本語表示の場合を示します。

4. 矢印キーを使って、[Advanced] (カスタム)まで移動します。

5. 矢印キーを使って、[Chipset/Memory] (チップセット/メモリ)まで移動します。

6. 矢印キーを使って、[Memory Remapping] (メモリ リマッピング)まで移動します。

7. 右矢印キーを使って、エントリに「Enable」を設定します。

8. [F10]キーを押して変更を受け入れ、もう一度[F10]キーを押してから[Enter]キーを押して、 後にもう一度[F10]キーを押して変更を保存します。

9. 通常通りにブートします。

x86 が搭載された xw9300 の総メモリ量が athlon カーネルでは想定よりも少なくなる

【説明】 HP xw9300 Workstation にインストールされる RHEL3 32 ビット カーネルは、UP または SMP の athlon カーネルです。

これらのカーネルは 大で 4 GB のメモリが実装されたシステム用です。

• 4 GB より大きなメモリを実装している場合には、i686 hugemem カーネルをインストールすれば、4 GB を超えたメ

モリにアクセスできます。

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• 4 GB 以上のメモリを実装しているのに、それよりも少ないメモリ(カーネルがメモリ マップ IO にメモリ空間を割り当て

る必要があるため)がレポートされる場合には、Memory Remapping を有効にして、hugemen カーネルを使えば、リ

マップされたメモリにアクセスできるようになります。そうすれば、実装されている総メモリ量がレポートされるようにな

ります。

【影響範囲】 RHEL3 32 ビット OS で動作している HP Workstation xw9300 システム

【解決方法】 hugemem カーネルを以下の手順でインストールします。

1. RHEL3U5 i386 インストール メディアの CD2 を、/mnt/cdrom にマウントします。

2. cd /mnt/cdrom/RedHat/RPMS 3. rpm -ivh kernel-hugemem-2.4.21-32.EL.i686.rpm 4. umount /mnt/cdrom 5. リブートします。

6. システムの再起動時に、hugemen カーネルを選択します。

BIOS の Memory Remapping を以下の手順で有効にします。

1. ワークステーションをリブートします。

2. 「F1: Boot」と青く反転表示されたら、[F10]キーを押して、コンピュータ セットアップ ユーティリティを起動します。

3. 言語を選択します。以降の [ ] に続く ( ) 内は日本語表示の場合を示します。

4. 矢印キーを使って、[Advanced] (カスタム)まで移動します。

5. 矢印キーを使って、[Chipset/Memory] (チップセット/メモリ)まで移動します。

6. 矢印キーを使って、[Memory Remapping] (メモリ リマッピング)まで移動します。

7. 右矢印キーを使って、エントリに「Enable」を設定します。

8. [F10]キーを押して変更を受け入れ、もう一度[F10]キーを押してから[Enter]キーを押して、 後にもう一度[F10]キーを押して変更を保存します。

9. 通常通りにブートします。

RHEL3 32 ビット OS で、PAE 対応ではないカーネル(たとえば、athlon カーネル)を使う場合には、Memory Remappingを無効にする必要があります。無効にしないと、 大で 2 GB のメモリしか見ることができません。

x86 または AMD64/EM64T が搭載された HP xw4200 Workstation では、インストールされて

いる 4 GB メモリのうち約 3 GB しかレポートされない

【説明】 Intel 925x チップセットを使っている HP xw4200 Workstation は、4 GB より大きな DRAM をサポートしないので、4 GB を超えたメモリ リマッピングもサポートされません。したがって、xw4200 に 4 GB の物理メモリを実装していても、

約 3 GB しか見ることができません。これは、カーネルが 3GB~4GB の領域をメモリ マップ IO に予約しているためで

す。 【影響範囲】 HP xw4200 Workstation

【解決方法】 ありません。http://www.hp.com/workstations/pws/xw4200/specs.html (英語)を参照してください。

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RHEL 4 WS の場合

AMD64/EM64T が搭載された HP xw4200 Workstation、HP xw6200 Workstation、または

HP xw8200 Workstation で、アクセラレーテッド グラフィックス カード FX540 または FX1400 を

使用したときに X サーバの起動に失敗する

【説明】 HP xw4200 Workstation、HP xw6200 Workstation、または HP xw8200 Workstation に FX1400 または FX540 が

装着されていると、RHEL 4 では X サーバの起動に失敗します。カーソルのない青または灰色の画面が表示され、シス

テムがハング状態になります。この問題は、RHEL4 の vesa ドライバでも、現在提供されている NVIDIA のアクセラレー

テッド ドライバでも発生します。 【影響範囲】 FX1400 または FX540 が装着され、RHEL 4 [AMD64/EM64T]がインストールされているすべての HP xw4200 Workstation、HP xw6200 Workstation、HP xw8200 Workstation で影響があります。

【解決方法】 近い将来に RHEL4 Update 1 または NVIDIA によってこの問題が解決されることが期待されます。それまでの唯一の

対処方法は、NVIDIA の Web サイト http://www.nvidia.com (英語)で提供されている 新の NVIDIA 製のクローズ

ド ソースのグラフィックス ドライバを使用することです。

NVIDIA 製のクローズド ソース ドライバの入手方法:

1. NVIDIA の Web サイト http://www.nvidia.com (英語)を開きます。

2. ページ上部のバナーにある[Download Drivers]リンクをクリックします。

3. [Linux and FreeBSD Drivers]リンクをクリックします。

4. 使用している RHEL のバージョンに適したバージョンのグラフィックス ドライバを選択します。

5. ドライバ パッケージのダウンロード、インストール、構成手順は、NVIDIA の指示に従います。

注記: NVIDIA の Linux グラフィックス ドライバのバージョン 6629 では、この問題は解決されません。NVIDIA の Webサイトで次バージョンがリリースされたときには、この問題が解決していることが期待されます。

x86 または AMD64/EM64T が搭載された HP xw4200 Workstation、HP xw6200 Workstation、HP xw8200 Workstation で、オーディオの音量がデフォルトでゼロになる

【説明】 RHEL 4 では、オーディオのデフォルトの音量はゼロです。システムをインストールすると、'firstboot' GUI が起動されま

す(firstboot によるセットアップにはサウンド カードの設定も含まれています)。しかし、"Play test sound”を押してもサウ

ンドは聞こえません。これは、RHEL4 の ICH5 および ICH6 の音量が、ヘッドセットおよびモノラルに対してゼロに設定

されており、どちらもミュートされているためです。

【影響範囲】 Red Hat Enterprise Linux 4 WS を使用するすべての HP xw4200 Workstation、HP xw6200 Workstation、および

HP x8200 Workstation システムでは、オーディオのデフォルトの音量はゼロです。

【解決方法】 システムがブートしたら、以下のようにして簡単に音量を調整することができます。

デスクトップから、「赤い帽子(メインメニュー)」をクリックし、[サウンドとビデオ]を反転させ、[音量コントロール]をクリック

します。

Master コントロールのミュートを解除し、該当するスライダ バーを調整します。さらに PCM コントロールのミュートを解

除し、スライダ バーを調整します。これで<file>.wav を正常に再生でき、ヘッドセットから聞こえるようになります。内部

スピーカーから聞きたい場合は、Master Mono コントロールのミュートを解除します。

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AMD64/EM64T と 4GB 以上のメモリが搭載された HP xw9300 Workstation で、インストール カーネルのブート時にパニックが発生する

【説明】 RHEL 4 [AMD64/EM64T]を、4GB 以上のメモリが搭載された HP xw9300 Workstation にインストールすると、イン

ストール カーネルでパニックが発生します。

【影響範囲】 この問題は、4GB 以上のメモリが搭載された HP xw9300 Workstation で発生します。

【解決方法】 この問題を避けるために、以下の回避策を実施することをお勧めします。

BIOS を変更し、メモリの再マッピングを無効にします。以下の手順で実行します。

1. システムをリブートします。

2. 「F1: Boot」と表示されたら、[F10]キーを押下してコンピュータ セットアップ ユーティリティに移行します。

3. 言語を選択します。以降の [ ] に続く ( ) 内は日本語表示の場合を示します。

4. 矢印キーを使用して[Advanced] (カスタム)を選択します。

5. 矢印キーを使用して[Chipset/Memory] (チップセット/メモリ)を選択します。

6. 矢印キーを使用して[Memory Remapping] (メモリ リマッピング)を選択します。

7. 矢印キーを使用してそのエントリを[Disable]に設定します。

8. [F10]キーを押下します。[F10]キー、[Enter]キー、[F10]キーの順に押下して、変更を保存します。

9. 通常通りのインストールを続行します。

x86 または AMD64/EM64T が搭載された HP xw4200 Workstation、HP xw6200 Workstation、および HP xw8200 Workstation で、USB マウスと PS/2 キーボードを使用したイ

ンストールができない

【説明】 USB マウスと PS/2 キーボードを使用して RHEL 4 をインストールすると、インストール中はマウスが使用できません。

インストール後は正常に動作します。

【影響範囲】 USB マウスと PS/2 キーボードが接続されたすべての HP xw4200 Workstation、HP xw6200 Workstation、HP xw8200 Workstation システムに Red Hat Enterprise Linux 4 WS をインストールしようとした場合に発生します。

【解決方法】 この問題を避けるために、以下の回避策を実施することをお勧めします。

システムの現在のマウスとキーボードの構成のままインストールを実行したい場合は、以下の手順で行います。

10. Red Hat CD 1 でブートします。

11. 「F1: Boot」と青く反転表示されたら、[F1]キーを押します。

12. 「boot: _」というプロンプトが表示されます。

13. プロンプトに「linux acpi=off」と入力します。

14. 通常通りのインストールを続行します。

【代替方法】

USB マウスと USB キーボード、または PS/2 マウスと PS/2 キーボードを使用するように構成を変更します。

AMD64/EM64T が搭載された HP xw9300 Workstation では、x86_64 カーネルによって想定

よりも少ない総メモリ量がレポートされる

【説明】 HP xw9300 Workstation にインストールされる RHEL4 64 ビット カーネルは、x86_64 カーネルです。

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• カーネルが、想定より少ないメモリ量をレポートした場合には、BIOS の Memory Remapping を有効にする必要があ

ります。カーネルがメモリ マップ IO にメモリ空間を割り当てる必要があるため、Memory Remapping が無効になっ

ていると、想定している容量より 0.3~0.8 G 少なくなります。

• 64 ビット OS では、Memory Remapping を有効にしておくことをお勧めします。 【影響範囲】 RHEL4 64 ビット OS で動作させる HP Workstation xw9300 システム

【解決方法】 BIOS の Memory Remapping を以下の手順で有効にします。

1. ワークステーションをリブートします。

2. 「F1: Boot」と青く反転表示されたら、[F10]キーを押して、コンピュータ セットアップ ユーティリティを起動します。

3. 言語を選択します。以降の [ ] に続く ( ) 内は日本語表示の場合を示します。

4. 矢印キーを使って、[Advanced] (カスタム)まで移動します。

5. 矢印キーを使って、[Chipset/Memory] (チップセット/メモリ)まで移動します。

6. 矢印キーを使って、[Memory Remapping] (メモリ リマッピング)まで移動します。

7. 右矢印キーを使って、エントリに「Enable」を設定します。

8. [F10]キーを押して受け入れ、もう一度[F10]キーを押してから[Enter]キーを押して、 後にもう一度[F10]キーを押

して変更を保存します。

9. 通常通りにブートします。

AMD64/EM64T が搭載された xw9300 Workstation で、インストール時にパニックが発生する

【説明】 HP xw9300 Workstation に RHEL 4 [AMD64/EM64T]をインストールしているときに、「PCI-DMA: high address but no IOMMU」のメッセージと共にパニックが発生します。または、acpi_機能を持つコンソールでパニックが発生します。

【影響範囲】 RHEL 4 AMD64/EM64T を HP xw9300 Workstation へインストールしているとき

【解決方法】 以下の手順に従って、追加ブート オプション「acpi=off」を指定してインストール カーネルをブートしてください。

1. 通常通りにインストールを開始します。

2. RHEL のインストール時のブート プロンプト「boot: _」が表示されます。

3. プロンプトで、「linux acpi=off」と入力します。

4. 通常通りにインストールを継続します。

x86 または AMD64/EM64T が搭載された xw9300 Workstation で、現在ネットワーク インスト

ールまたは PXE ブートができない

【説明】 RHEL 4 は、HP xw9300 Workstation に搭載された NVIDIA nForce Professional 2200 チップセットを使っているネッ

トワーク デバイスを正しく認識できません。

【影響範囲】 x86 または AMD64/EM64T を搭載した HP xw9300 Workstation での RHEL 4 のネットワーク インストールまたは

PXE ブート

【解決方法】 • 現行バージョンの RHEL 4 のインストール カーネル/プロセスはこの LAN デバイスを認識できないので、ネットワーク

インストールと PXE (Preboot Execution Environment)ブートが実行できません。nForce Professional 2200 LAN ドラ

イバを使って initrd.img を作成しようとしても、インストール プロセスに問題があるためこの問題は解決しません。

• 解決方法は Red Hat から RHEL4 Update1 として提供される予定です。

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x86 が搭載された xw9300 Workstation で、インストール時に SCSI ドライブの検出でハングま

たは失敗する

【説明】 xw9300 Workstation に RHEL 4 x86 をインストールしようとすると、ハングしたり、ハード ディスク ドライブが検出され

ないというメッセージが表示されることがあります。

【影響範囲】 SCSI ドライブが 1 台以上搭載された HP xw9300 Workstation に RHEL 4 x86 をインストールするとき

【解決方法】 以下の手順に従って、追加ブート オプション「acpi=off」を指定してインストール カーネルをブートしてください。

1. 通常通りにインストールを開始します。

2. Red Hat Enterprise Linux のインストール時のブート プロンプト「boot: _」が表示されます。

3. プロンプトで、「linux acpi=off」と入力します。

4. 通常通りにインストールを継続します。

リンク

HP の Linux のホーム ページ

http://www.hp.com/linux (英語) http://h50146.www5.hp.com/products/software/oe/linux/index.html (日本語)

HP Workstation のホーム ページ

http://www.hp.com/workstations (英語)

HP xw Linux Workstation のハードウェア サポート マトリックス

http://www.hp.com/support/linux_hardware_matrix (英語)

HP xw Linux Workstation のユーザ マニュアル

http://www.hp.com/support/linux_user_manual (英語) http://www.jpn.hp.com/doc/manual/workstation/hp_workstation.html (日本語)

当社の製品およびサービスに関するその他の情報

http://www.hp.com/ (英語) http://www.hp.com/jp (日本語)

お問い合わせはカスタマ インフォメーション センタへ

03-6416-6660 月~金9:00~19:00 土10:00~18:00 (日、祝祭日、年末年始および5/1を除く) HP Workstation 製品に関する情報は http://www.hp.com/jp/workstation

Red Hat は、Red Hat, Inc の登録商標です。 Linux は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2005年8月現在のものです。 本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、 いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。 本書は、『HP Workstations User Manual for Linux; A collection of installation, configuration and setup papers (364387-001) の HP Release Notes for Red Hat® Enterprise Linux』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語で提供するものです。 © Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

日本ヒューレット・パッカード株式会社 〒140-8641 東京都品川区東品川2-2-24 天王洲セントラルタワー

大容量メモリ構成の設定

目次 要約................................................................................................................................................... 2 搭載可能な最大メモリ量........................................................................................................................ 2 HPIKL/工場プリインストール システム...................................................................................................... 2 従来の x86 (32 ビット版) Red Hat の情報 ................................................................................................ 2

Bigmem カーネル ............................................................................................................................. 2 Bigmem システムとユニプロセッサ システム.......................................................................................... 3 パフォーマンスとの関係 ..................................................................................................................... 3 大容量メモリと MTRR......................................................................................................................... 3

まとめ................................................................................................................................................. 4 リンク ................................................................................................................................................. 5

2

要約

多くの HP Linux Workstation で、大容量メモリ構成(4GB 以上)をサポートできます。大容量のメモリ構成を使用するに

は、SMP カーネル、hugemem カーネル、または bigmem カーネルをインストールして構成する必要があります。システ

ムに 4GB 以上のメモリが搭載されていても、ユニプロセッサ カーネルで動作している HP Workstation の場合、1 つの

プロセスで使用できる最大のメモリ量は 3GB です。

搭載可能な最大メモリ量

HP xw Workstation で物理的にサポートされる最大メモリ量は以下のとおりです。

1 CPU* 2 CPU

xw4100 4GB 4GB

xw4200 4GB 4GB

xw4300 4GB 8GB

xw6000 4GB 8GB

xw6200 4GB 8GB

xw8000 4GB 12GB

xw8200 4GB 16GB

xw9300 4GB 16GB

*CPU が 1 基だけの場合でも、Hyper-Threading Technology が有効な場合には、サポートされる最大メモリ量は 2 CPU の欄と同じになります。物理的には 4GB のメモリを搭載できても、ユニプロセッサ カーネルでは、3~3.5GB だけ

がアドレス参照可能なメモリとなります。

各ワークステーションの最大メモリ量は、システム ボード上のメモリ スロットの数と、サポートされているメモリ基板の最

大容量で決まります。各 Linux バージョンで推奨される最大メモリ量は、それに含まれているカーネルに依存します。お

使いの構成で現在動作が確認されている最大メモリ量については、最新の Linux ハードウェア サポート マトリックス

(http://hp.com/support/linux_hardware_matrix (英語))を参照してください。

HPIKL/工場プリインストール システム

お使いの Linux システムに 4GB 以上のメモリが搭載されていて、Red Hat® Linux OS が工場でプリインストールされ

ているか、HP Installer Kit for Linux を使用してインストールした場合には、大容量のメモリをサポートする適切なカーネ

ルが自動的にインストールされ構成されています。

従来の x86 (32 ビット版) Red Hat の情報

Bigmem カーネル

Red Hat Enterprise Linux WS 3 以降の i686 SMP カーネルでは、HP Workstation がサポートしている最大メモリ量を

利用することができます。4GB 以上のメモリ構成の場合は、BIOS の"Enable Memory Remapping"オプションを有効

にすれば、メモリ全体にアクセスできるようになります。16GB のメモリ構成の場合は、hugemem カーネルをお勧めしま

す。

3

以前のバージョンの Linux オペレーティング システムで 3.5GB を超える物理メモリを使用するには、bigmem カーネル

と呼ばれる特別なカーネルを使用する必要があります。たとえば、kernel 2.4.18-26 では、Red Hat 8.0 用のカーネル

が含まれている rpm パッケージは kernel-bigmem-2.4.18-26.8.x.i686.rpm です。3.5GB を超えるメモリが

搭載されているにもかかわらず bigmem カーネルを使用しないと、3.5GB のメモリしか使用できません。

bigmem カーネルの rpm は、以下のように、ほとんどの Red Hat Linux の rpm と同様にインストールします。

rpm –i kernel-bigmem-2.4.18-26.8.x.i686.rpm

インストール後、当社が提供しているアクセラレーテッド グラフィックス ドライバを HP Linux Installer Kit CD から再イン

ストールする必要があります。ドライバの最新版は http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)から入手でき

ます。アクセラレーテッド グラフィックス ドライバを正しく動作させるためには、インストールしたバージョンのカーネルの

ソースをインストールする必要があります。グラフィックス ドライバを再インストールする前にカーネルのソースをインス

トールしてください。カーネルのソースは、bigmem カーネルの rpm と同じ場所にあります。

グラフィックス ドライバの再インストール方法

1. ユニプロセッサ カーネルでインストールされていたアクセラレーテッド ドライバを確認します。 rpm –qa |grep nv rpm –qa |grep firegl

2. 確認したドライバを削除します。 rpm –e <name from output of previous step>

3. 新しいドライバをインストールします。 rpm –i <driver name>.rpm

4. configure スクリプトを実行します。

cd /usr/hp/graphics/<vendor name> (Red Hat Linux の場合)、または

cd /opt/hp/graphics/<vendor name> (Red Hat Enterprise Linux の場合) ./configure

Linux カーネルごとに必要となるモジュールが異なるため、その他のロード可能カーネルも再生成/再インストールする

必要があります。

Bigmem システムとユニプロセッサ システム

Red Hat からリリースされている bigmem カーネルは、SMP (Symmetric Multi-Processing)カーネルであるため、複数の

CPU をサポートすることができます。当社では bigmem カーネルを、デュアル CPU システムと、Hyper-Threading Technology を有効にした単一 CPU システムで、4GB 以上のメモリという条件でのみテストしました。よって、1 基の仮

想 CPU を搭載したシステムや 4GB 未満のメモリを搭載したシステムでの bigmem カーネルの利用についてはサポー

トしていません。

パフォーマンスとの関係

bigmem カーネルを使用すると、カーネル内でメモリを参照する際に間接的な参照が 1 レベル増えるため、SMP カーネ

ルやユニプロセッサ カーネルと比較して、一般にシステム パフォーマンスが低下します。大量のメモリを使用するユー

ザ プロセスでは、メモリを増強することでハード ディスク ドライブへのスワッピングを防ぐことができ、bigmem カーネル

によるメモリ参照の遅延を十分に補うことができます。

x86 (32 ビット)システムの Linux カーネルでは、各ユーザ プロセスが 3GB のアドレス空間しか利用できません。1 つ

のプロセスが 3GB のメモリしか利用できなくても、4GB 以上のメモリを搭載し bigmem カーネルを動作させることで、

大量のメモリを必要とするプロセスを複数動作させた場合のパフォーマンスが向上します。

1 つのチャンクとして malloc で確保できる最大メモリ量は、プロセス アドレス空間全体の malloc プールの断片化によ

り、2GB です。

大容量メモリと MTRR

場合によっては、メモリを追加することで AGP グラフィックス ドライバが動作しなくなることがあります。その場合は、

AGP アパーチャ サイズを増やすことで動作するようになることがあります。

Intel Pentium ファミリ プロセッサのメモリ アクセスは、プロセッサ内の Memory Type Range Registers (MTRR)と呼ばれ

る特殊な専用のレジスタで制御されます。システムの RAM をプロセッサで利用できるようにするには、これらのレジス

タを使用して構成する必要があります。これらのレジスタを構成する際には、定義されたメモリ サイズが 2 の累乗にな

っていることが必要です。構成メモリを最大化すると、システム メモリ サイズによっては、プロセッサ内のほとんどすべ

4

ての MTRR が使用されてしまうことがあります。Linux のグラフィックス ドライバの中には、2 つの MTRR を頻繁に使用

するものがありますが、このような状況では MTRR が使用できないこともあります。

グラフィックス ドライバのロード時にエラーが発生した場合は、システムのメモリ構成上で十分な MTRR が空いていない

可能性があります。このことを確認するには、コンソールから/proc/mtrr ファイルを参照します。レジスタ 6 と 7 は、

通常は表示されないか、最後にシステムをブートしてから X サーバを起動していない場合には 0MB として表示されま

す。/proc/mtrr を参照した結果レジスタ 6 と 7 が使用されている場合は、メモリ構成を変更して MTRR を解放しま

す。方法の 1 つは、AGP グラフィックス アパーチャを増やすことです。そのためには、システムをリブートし、初期画面

で[Setup] (コンピュータ セットアップ ユーティリティ)を選択し、[Advanced] (カスタム)を選択します。ただし、AGP アパ

ーチャを増やすと、構成されるメモリの量が減り、グラフィックスを集中的に利用するアプリケーションのパフォーマンス

が若干低下することがあります。

まとめ

HP Linux Workstation で大容量メモリ構成をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux WS 3 以降では SMP カー

ネルを使用し、それより前のバージョンの Red Hat では bigmem カーネルを使用します。

リンク

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HP xw Linux Workstation のハードウェア サポート マトリックス

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Red Hat は、Red Hat, Inc の登録商標です。 Linux は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2005年8月現在のものです。 本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、 いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。 本書は、『HP Workstations User Manual for Linux; A collection of installation, configuration and setup papers (364387-001) の Setting Up Large Memory Configurations』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語で提供するものです。 © Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

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Hyper-Threading Technology の利用

目次 要約................................................................................................................................................... 2 Hyper-Threading Technology とは .......................................................................................................... 2 注意点、制限、前提条件........................................................................................................................ 2

ハードウェア .................................................................................................................................... 2 ソフトウェア ...................................................................................................................................... 2

HT Technology を有効にする方法........................................................................................................... 3 x86 SMP カーネルの追加...................................................................................................................... 3 HT Technology の確認.......................................................................................................................... 4 まとめ................................................................................................................................................. 4 リンク ................................................................................................................................................. 5

2

要約

HP Workstation では、Red Hat Linux®のバージョン 8.0、9、Enterprise Linux WS 3 以降のリリースがインストールさ

れているシステムで、Hyper-Threading Technology (HT Technology)がサポートされています。HT Technology は、デ

フォルトでは BIOS で無効になっています。利用するには、有効にして、SMP (Symmetric Multiprocessing)カーネルを

動作させる必要があります。HT Technology は AMD 製のプロセッサではサポートされていません。

Hyper-Threading Technology とは

HT Technology は Intel®によって開発された性能向上技術であり、単一プロセッサで複数のスレッドが同時にそれぞ

れの命令を実行することができます。HT Technology では、プロセッサが実行リソースをより効率的に利用できるため、

性能が向上し、ユーザの生産性が高まります。ただし、HT Technology によってすべてのシステムやアプリケーション

が恩恵を受けるわけではありません。HT Technology の詳細については、Intel の Web サイト

http://www.intel.com/ (英語)を参照してください。

注意点、制限、前提条件

ハードウェア

• HT Technology は、xw4000 や xw5000 などの古いプラットフォームではサポートされていません。

• HT Technology は、xw4300 などのデュアル コアのプラットフォームや xw9300 などの AMD®プラットフォームで

はサポートされていません。

• システムに 1 基または 2 基の Intel Pentium®4/Xeon プロセッサが搭載されている必要があります。

• Red Hat のプロセス スケジューラでは、HP Workstation xw8000/xw8200 および xw6000/xw6200 では 4 つの

論理 CPU (HT Technology を使用した 2 基の CPU ペア)がサポートされ、xw4100/xw4200 では 2 つの論理 CPUがサポートされます。

• 通常より多くのディスク I/O 動作を行うシステムでは、IDE ドライブや SATA ドライブの代わりに SCSI ドライブを使用

することで、パフォーマンスが向上する場合があります。SCSI ドライブの方が、HT Technology による同時読み書き

の恩恵をより多く受けることができます。

ソフトウェア

• SMP カーネルが必要です。

• 2.4.20 以前のカーネルでは、ブート時にハングしたり、HT Technology を使用したアプリケーションを動作させるとシ

ステムがハングすることがあります。その場合は、http://www.redhat.com/ (英語)から最新の SMP カーネルをダ

ウンロードしてください。

• HP Linux Installer Kit CD や、プリインストール版の Red Hat および当社で追加したソフトウェアは、HT Technologyを使用してテストされています。バージョンによって、動作するカーネルが含まれているものとそうでないものがありま

す。

3

以下の表に、HT Technology をサポートするテスト済みの Red Hat のバージョンとカーネル バージョンの組み合わせ

を示します。

Red Hat のバージョン カーネル バージョン (Box セット/HP メディア)

HT Technology の利用可否

Red Hat Enterprise Linux WS 4 Update 1 2.6.9-11 ○

Red Hat Enterprise Linux WS 3 Update 5 2.4.21-32 ○

Red Hat Enterprise Linux WS 3 Update 4 (32 ビットおよび EM64T)

2.4.21-27 ○

Red Hat Enterprise Linux WS 3 Update 2 (32 ビットおよび EM64T)

2.4.21-15 ○

Red Hat Enterprise Linux WS 3 (32 ビットおよび EM64T)

2.4.21-4

Red Hat 9 2.4.20-8 ○

Red Hat 8.0 2.4.18-14 ○(アプリケーションによってはハングする)

Red Hat 7.3 2.4.18-26 ×(ブート時に時々ハングする)

Red Hat 7.2 2.4.18-3 ×

HT Technology を有効にする方法

HT Technology を有効にするには、以下の手順を実行します。

1. http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)から最新版の BIOS をダウンロードしてインストールします。

注記: BIOS のアップデートは、以下のプラットフォームでは必須です。以前のバージョンの BIOS では、HT Technology が完全にはサポートされていません。

– xw8000 (1.10 以降が必要) – xw6000 (1.16 以降が必要) – xw4100 (1.14 以降が必要)

2. リブートして BIOS の設定メニュー(コンピュータ セットアップ ユーティリティ)を開きます。以降で [ ] に続く ( ) 内は日

本語表示の場合を示します。

3. [Advanced] (カスタム)メニューを選択します。

4. [Processors] (プロセッサ)メニューまたは[Devices] (デバイス オプション)メニューで、[Hyper-threading] (ハイパース

レッディング)オプションを“enabled”に変更します。

5. 変更を保存して終了します。

6. SMP カーネルがインストールされており、ブート ローダーが SMP カーネルをロードするように構成されていることを

確認します。ブート ローダーの構成については http://www.redhat.com/ (英語)を参照してください。

x86 SMP カーネルの追加

1 基のプロセッサを使用してインストールしたシステムでは、SMP カーネルとソースの.rpm ファイルを Red Hat Box セッ

トの CD 1 (RedHat/RPMS ディレクトリで kernel-smp*.rpm か kernel-hugemem*.rpm、および kernel-source*.rpm を

探してください)または http://www.redhat.com (英語)からダウンロードして、以下の手順でインストールしてください。

1. 新しい SMP カーネルをインストールする必要があるかどうかを判断するには、uname -r コマンドを実行します。

2. 出力に“smp”、“bigmem”、“hugemem”のいずれかが含まれていることを確認します。新しいカーネルをインストー

ルしなくてはならないのは、以下の場合だけです。

– ユニプロセッサ(非 SMP)カーネルだけがインストールされている場合 – SMP カーネルが古く、Hyper-Threading Technology をサポートしていない場合(前述の表を参照)

4

3. 当社のアクセラレーテッド グラフィックス ドライバを HP Linux Installer Kit CD から再インストールするか、最新のド

ライバを http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語)からインストールします。

この手順は、新しい SMP カーネル用にアクセラレーテッド カーネル モジュールを生成するために必要です。

注記: この手順を行うには、対応するカーネル ソース(kernel-source*.rpm)もインストールする必要があります。

Red Hat EL 4 以降の場合は、対応するカーネル ソースは不要です。

4. ユニプロセッサ カーネルでインストールされていたアクセラレーテッド ドライバを確認します。 rpm –qa |grep nv

rpm –qa |grep firegl

5. 確認したドライバを削除します。 rpm –e <name from output of previous step>

6. 新しいドライバをインストールします。 rpm –i <driver name>.rpm

7. configure スクリプトを実行します。 cd /opt/hp/graphics/<vendor name>

./configure

HT Technology の確認

HT Technology が有効で正しく動作していることを確認するには、以下を実行します。

1. /proc/cpuinfo で CPU がいくつ認識されているか確認します。

2. top コマンドを実行し、すべての仮想プロセッサ上でプロセスがアクティブになっていることを確認します。

3. HT Technology を無効にした状態と有効にした状態でアプリケーションのパフォーマンスを測定します。

まとめ

この新しい組み込み機能を利用するには、比較的新しいバージョンの BIOS とカーネルが必要です。HT Technology を

有効にしても、すべてのアプリケーションが高速に動作するわけではありません。

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マルチモニタ構成のセットアップ

目次 要約................................................................................................................................................... 2 基本概念 ............................................................................................................................................ 3 独立ディスプレイと連続ディスプレイ......................................................................................................... 5 マルチモニタ構成の方針 ....................................................................................................................... 7 XFree86 の構成 ................................................................................................................................... 7 構成例 ............................................................................................................................................. 11 トラブルシューティング......................................................................................................................... 16 制限事項 .......................................................................................................................................... 16 リンク ............................................................................................................................................... 17

2

要約

ここでは、Linux®オペレーティング システムと XFree86® X ウィンドウ システムが動作する HP Workstation 用のマル

チモニタ ソリューションの実践的な概要を説明します。システム設計者向けに、システムの概念、構成例、サポート情

報、構成のトレードオフについて解説してあります。なお、Linux の構成、X サーバの基本的な使い方、ウィンドウ マネ

ージャ、およびビデオ グラフィックス カードの基本事項(AGP と PCI の違い、 新の PCI Express インターフェース、

VGA コネクタと DVI コネクタの違い、3D と 2D のアクセラレーテッド グラフィックスの違いなど)を理解していることを前

提としています。

ほとんどの高性能グラフィックス カードは、複数のディスプレイ モニタを同時に扱えるだけの処理速度と画像品質を備

えています。従来のシステムで利用できるのは 1 台のモニタだけですが、膨大な量のデータのビジュアル化をサポート

するために、市場ではいまや 1 台のコンピュータに複数のモニタが必要とされています。主に以下の分野でニーズが

あります。

• デジタル コンテンツ制作

• 医療画像

• 石油およびガス

• 自動車

• 電子系自動設計

• 金融サービス

現在、高効率の製造向けワークステーション用に標準が現れつつあり、2~4 台のモニタが標準とされ、6~8 台のディ

スプレイが将来的な目標とされています。

3

基本概念

当社では、プロフェッショナル向け 2D から高性能 3D まで、さまざまな用途に向けたグラフィックス デバイス ソリューシ

ョンを提供しています。プロフェッショナル向け 2D デバイスは、ビジネス プロフェッショナル向けに複数の画面という

「場所」を手頃な価格で提供します。3D ソリューションが必要なユーザ向けには、コスト パフォーマンスの高いエントリ レベルの 3D から、プログラミング性、立体表示、アンチエイリアシング、大量のメモリが利用できる高性能 3D デバイス

まで幅広いデバイスが提供されています。ほとんどすべての HP Workstation のグラフィックス カードに 2 個のビデオ

出力コネクタが備わっており、2 台のビデオ モニタを扱うことができます。

現在 も一般的なグラフィックス インターフェースは AGP で、さまざまな転送速度(8 倍、4 倍、2 倍)があり、8 倍モード

での帯域幅は 大で 2GB/s になります。対して、当社の 新のワークステーションでは、主なグラフィックス インターフ

ェースに PCI Express (PCIe)が採用されており、転送速度は 大で 16 倍(帯域幅は約 4GB/s)になります。グラフィック

ス等のデバイスがより強力になり、より広い帯域幅が必要となるに従い、PCIe は拡張性のあるインターフェースの新し

い標準として考えられています。NVIDIA® 280NVS-PCI グラフィックス カードなどのいくつかのカード モデルでは PCIインターフェースもサポートされています。当社がサポートする Linux 向けグラフィックス デバイスの一覧は、

http://www.hp.com/workstations/programs/leadership_graphics/product_features.html (英語)にあります。

• グラフィックス ドライバ: Linux 上の XFree86 で、グラフィックス カードの機能やパフォーマンスを引き出すソフトウェ

ア ドライバ。以下の 2 つの違いに注意してください。 – XFree86 ネイティブ ドライバ — オープン ソース開発者によって提供され、XFree86 ディストリビューションに含

まれているグラフィックス ソフトウェア。機能やパフォーマンスは、コードの成熟度と低レベル アクセスの度合い

に依存します。デバイスのメーカーがアクセラレーション技術を公開せず、完全な機能は独自のドライバでしか

利用できないように制限されている場合があるため、これらのドライバは基本的な機能しか持たないことがしば

しばあります。 – OEM 専用のドライバ — 各メーカーによって開発と保守が行われているグラフィックス ソフトウェア。一般にカー

ドのアクセラレーションや機能を十分に活用していますが、ユーザが利用している XFree86 のバージョンと互換

性が必ずしもあるわけではありません。 注記: 当社が提供しているグラフィックス カード上で複数のビデオ ポートを利用する場合には、OEM ドライバの使用を

推奨します。

当社は XFree86 の提供元および OEM のグラフィックス パートナーと協力し、当社のワークステーション上で動作する

堅牢なグラフィックス ドライバを提供するよう努力しています。ATI および NVIDIA 製のグラフィックス カード向けの、バ

ージョンが一致しているドライバが、Red Hat Linux の各リリース向けの HP Linux Installer Kit CD または HP Driver CD、

または当社のサポート Web サイト http://www.hp.com/support (英語)から入手できます。

• 複数グラフィックス カード: 当社では、複数の同一ベンダ製のグラフィックス カードのさまざまな組み合わせをサポー

トしています。これは、1 枚の PCIe ベースの(以前は AGP でした)グラフィックス カードと 1 枚以上の PCI ベースのグ

ラフィックス カードを組み合わせることで実現します。同じベンダ製のカードが必要な理由は、テストの結果、装着さ

れているすべてのカードで単一のグラフィックス ドライバを使用したほうが信頼性が高いことが分かっているためで

す。ベンダが混在すると、同時動作が保証できない複数のドライバを動作させることになるため、当社では完全にサ

ポートすることができません。 ワークステーションのユーザの多くは、一般に高性能の PCIe (以前は AGP)チャネルをアクセラレーテッド 3D グラフィッ

クス作業用に使用しています。追加の PCI ベースのグラフィックス カードは、ユーザ インターフェース(メニュー、移動、

ヘルプ画面)または他のワークスペースに対する補完的なアクセスを提供します。たとえば金融や EDA の分野では、す

4

べてのスロットに安価なプロフェッショナル 2D カード(同じカードの PCIe、AGP、および PCI 版)を装着し、データの表示

量を増やしています。ただし、PCI カードは 3D だけに限定されるわけではありません。NVIDIA の新しい Quadro FX600-PCI カードは、PCI ベースの 3D カードで、特異なソリューションとして当社のワークステーション上でサポートさ

れています。

• 複数ディスプレイ モニタ: XFree86 では、各ディスプレイ モニタが、ユーザのウィンドウ マネージャ(GNOME や KDEなど)で使用する 1 つ以上の画面の一部として管理されます。その目標は、個々のディスプレイ モニタに表示を行っ

ているグラフィックス カードの数によらず場所を広げること(ワークスペースをすべてのモニタに拡張すること)です。2~3 台のモニタ構成では、モニタは一般に横に並べられます。4 台以上のモニタ構成では、正方形または長方形の

表示が可能です(縦横に 2 x 2、2 x 3 など)。モニタ間でマウス ポインタが移動する方法は制御可能です。また、デ

スクトップ ワークスペースが各ディスプレイでどのように見えるか、各ディスプレイが隣のディスプレイとの間でどれだ

け独立して動作するかも制御することができます。これらの構成の問題点について以降で詳細に説明します。

5

独立ディスプレイと連続ディスプレイ

X サーバはすべてのグラフィックス カードのビデオ ポートを単一のエンティティとして扱います。各ポートに 1 台のディ

スプレイ モニタが接続されていると仮定し、関連する用語を以下のように定義します。

• 独立ディスプレイ — ほとんどのコンピュータの従来の動作となるモニタ画面。ディスプレイの端が明確な境界となっ

ており、ユーザ ウィンドウはそこから外に出ることはできません。すべての内容は、囲われた境界の中に表示されま

す。ウィンドウ マネージャは、特定のディスプレイ内だけにデスクトップを提供します。図 1 を参照してください。

図 1. モニタ 2 台接続時の独立ディスプレイ

• 連続ディスプレイ — 他のディスプレイと隣接関係を持つモニタ画面。端の境界の 1 辺以上が、隣に置かれたディス

プレイと内容を共有(つながっている)します。ウィンドウは境界にまたがり、複数のモニタがその内容を共有すること

ができます。ウィンドウ マネージャは、隣接するすべてのディスプレイにまたがって連続したデスクトップを提供します。

図 2 を参照してください。

図 2. モニタ 2 台接続時の連続ディスプレイ

• Xinerama — X サーバで連続ディスプレイ技術をサポートするための XFree86 の拡張機能です。この拡張を有効に

すると、独立ディスプレイを連続ディスプレイとして使用できるようになります。Xinerama は、ServerFlags オプシ

ョンで構成するか、コマンド ライン オプションで有効にします。注記: Xinerama では、別のカードで制御されているス

クリーン間でのアクセラレーテッド 3D は現時点でサポートされていません。

• NVIDIA TwinView — NVIDIA 固有のドライバ拡張機能で、1 枚の NVIDIA 製グラフィックス カードの 2 つのビデオ ポートを使用し、Xinerama に似た機能をサポートします。この機能を構成すると、X サーバが 2 つのビデオ ポートを

1 つの独立ディスプレイとして扱えるようになります。ユーザ ウィンドウは、グラフィックス カードのフレーム バッファ

全体を移動することができます。注記: NVIDIA 製グラフィックス ドライバで表示されるアクセラレーテッド 3D コンテ

ンツは、隣接するデバイスが NVIDIA 製の別のグラフィックス カードの場合でも、NVIDIA TwinView デバイスの境

界の外に表示することは、現時点ではできません。グラフィックス コンテキストをデバイス間で分割できないため、隣

接するデバイスに重なる(はみ出る)ウィンドウは、アクセラレーテッド 3D コンテンツをそのデバイス上に表示できませ

ん。注記: 各 NVIDIA TwinView デバイスは、Xinerama により、一連の連続ディスプレイ中の 1 つの論理的なディス

プレイとして統合することができます。

• ATI Big Desktop — ATI 固有のドライバ構成モードであり、1 枚の ATI 製グラフィックス カードの 2 つのビデオ ポート

間で、Xinerama に似た機能をサポートします。この機能を構成すると、X サーバが 2 つのビデオ ポートを 1 つの独

6

立ディスプレイとして扱えるようになります。ユーザ ウィンドウは、グラフィックス カードのフレーム バッファ全体を移

動することができます。注記: このモードは、必ず ATI から提供されている構成ツール fglrxconfig を使用して構成し

ます。このユーティリティは、HP Linux Installer Kit CD からインストールした場合は以下のディレクトリにあります。

/opt/hp/graphics/ati

このユーティリティを実行すると、必要なドライバ ビットフラグ プロパティが設定された、新しい XF86Config ファイルが

作成されます。詳細は、製品に添付されているドキュメントを参照してください。

注記: HP では、Personal Workstation で PCI ベースの ATI カードをサポートしていません。

7

マルチモニタ構成の方針

マルチモニタ ワークステーションにする場合は、機能とパフォーマンスが 適になるよう、構成のバランスを取る必要

があります。理想的なマルチモニタ システムを設計するには、以下の点を考慮してください。

• パフォーマンス — 連続ディスプレイ構成では、以下の点を考慮する必要があります。

– 高速な PCIe スロット — 高のパフォーマンスを得るため、3D/2D のアクセラレーテッド コンテンツを表示する

グラフィックス カードで利用します。 注記: 3D のアクセラレーテッド コンテンツは PCIe で制御されたディスプレイにしか表示できません。

– 低速な PCI スロット — 表示場所を広げるために、2D コンテンツ(ユーザ インターフェース、ウィンドウ)を表示す

るグラフィックス カードで利用します。 – カードの数 — カードの数が増えるとより多くのシステム帯域幅が必要になり、再描画のパフォーマンスや双方

向性が低下します。 – X サーバでアドレス指定可能な画面単位 — 連続ディスプレイでは縦横 大 32000 単位までです。

• サポート性 — 連続ディスプレイ構成では、以下の点を考慮する必要があります。

– モニタのモデルの種類と機能が一致していること。 – モニタの解像度とリフレッシュ レートが一致していること。

• 人間工学 —モニタの物理配置は、人間工学設計に基づいて決定します。たとえば、あまりにも横に広がったディス

プレイ構成は、ユーザが疲労し、目に負担が掛かります。

XFree86 の構成

Linux ワークステーションでは、デフォルトの XFree86 X サーバ構成ファイルは以下にあります。

/etc/X11/XF86Config

なお、複数のファイルを作成しておき、以下のコマンドでファイルを切り替えて X を起動することもできます。

/usr/X11R6/bin/XFree86 -xf86config /etc/X11/XF86Config.xinerama

各ファイルには、モニタに関する記述とタイミング、使用するグラフィックス ドライバ、連続ディスプレイ設定(Xineramaなど)を含む、X サーバの実行環境の完全な記述が含まれます。ここでは、構成ファイルの基本的な概念について説明

します。

XF86Config ファイルは、階層的な定義ファイルです。上位から順に並べると以下のようになります。

• ServerLayout セクション — も上位レベルのセクションで、すべての入出力デバイスを指定されたセッションにまと

めます。これには、画面位置の関係(RightOf、LeftOf、Above、Below など)を記述した出力デバイスの「ヒント」

が含まれます。

• Screen セクション— Monitor 記述とグラフィックス カードの Device 記述を、色深度およびディスプレイ解像度の設定

と共に結びつけを定義します。

• Monitor — モニタに関する記述と再描画タイミングの情報が含まれます。

• Device — グラフィックス カードに関する記述、デバイス ドライバ名、ドライバ制御オプションを定義します。

8

以下に、ファイル内の も下位レベルの要素から始め、 終的には上位レベルの ServerLayout までを順に説明します。

• Monitor セクション — 構成ファイルには 1 つ以上のモニタ記述が必要です。

Section “Monitor” Identifier “name” エントリ … HorizSync H-range # example: 63.6 VertRefresh V-range # example: 60 …

EndSection

各モニタは、一意の Identifier で Screen セクションから参照されます。マルチモニタ構成では、モニタの種類と機能が

同じなら、1 つの定義で十分です。便宜上、 初に単一モニタ構成でディスプレイの Horizontal と Vertical のタイミング

を構成し、正しい値を確認することをお勧めします。たとえば Digital Flat Panel (DFP)モニタでは、正常に機能するため

の同期範囲が狭くなっています。適切な再描画タイミングがグラフィックス カードとの間で同期できないと、XFree86 が

起動しないか、モニタに何も表示されません。定格よりも高い周波数でモニタを動作させようとすると、モニタが損傷す

る可能性があるため、適切な動作範囲を指定するように注意してください。ここでの適切なデフォルト(周波数を 1 つ定

義し、範囲は指定しない)は以下のようになります。

CRT ディスプレイの場合 HorizSync 80, VertRefresh 75 (リフレッシュ レートは 75Hz、解像度は

1280x1024) DFP ディスプレイの場合

HorizSync 63.6, VertRefresh 60 (リフレッシュ レートは 60Hz、解像度は

1280x1024)

Red Hat 9 以降のディストリビューションには、より具体的なタイミング範囲が必要な場合にモニタの Modelines を計算

する XFree86 ユーティリティ gtf が含まれています。

• Device セクション — 構成ファイルには、装着されているグラフィックス カードごとに 1 つのデバイス記述が必要です。 Section “Device”

Identifier “name” Driver “drivername” # example “nvidia” エントリ … BusID “PCI:bus:device:function” # example “PCI:64:0:0” … Screen number # optional, number = 0,1

EndSection

各グラフィックス カードは、一意の Identifier で Screen セクションから参照されます。各 Device セクションには、グラフィ

ックス カードを動作させるためのロード可能なデバイスの Driver を指定する必要があります。これらのドライバは以下

の場所にあります。

/usr/X11R6/lib/modules/drivers

ドライバ モジュール名には、この場所にあるファイルの拡張子 drv.o は含めません。たとえば nvidia_drv.o は、構成フ

ァイルでは単に“nvidia”と指定します。

各グラフィックス カードは、ワークステーションの特定の PCI バス上に存在します。マルチモニタ構成では、これらの各

カードを XF86Config ファイルで識別する必要があります。アドレス位置は 10 進形式で指定します。それぞれのカード

を識別するためには、lscpi ユーティリティを使用(16 進から 10 進に変換)するか、以下のコマンドを実行します。

more /proc/pci

各デバイスは、VGA コントローラ アドレスごとに表示されます。XF86Config ファイルの BusID アドレスを、図 3 に示す

ように、“PCI:128:0:0”または“PCI:64:1:0”のように指定します。

9

図 3. /proc/pci の出力

Bus 64, device 1, function 0: VGA compatible controller: nVidia Corporation NV34GL

[Quadro4 280/400 NVS] (rev a2).

… Bus 128, device 0, function 0: VGA compatible controller: nVidia Corporation NV25GL

[Quadro4 980 XGL] (rev 163).

複数のビデオ出力ポートを備えたグラフィックス カードの場合は、各ポートは通常一意のデバイスとして定義します。2つのポートを持つ単一のカードを X サーバが正しくアドレス指定できるように、同じ BusID を持つデバイス記述を、

Device セクションの Screen 番号を変えて定義します。キーワード Screen はプライベートであり、そのセクションで一意

です。このキーワードは、ゼロから N-1 ポートの範囲内のビデオ出力ポートを識別します(ポートを 2 つ持つカードでは、

通常は 0 か 1 です)。 初のポートは必ずゼロで始めます。たとえば、NVIDIA 980XGL または 280NVS では以下の

ように記述します。

Section “Device” Identifier “PCIe_card_port0” Driver “nvidia” … BusID “PCI:64:0:0” # PCIe slot Screen 0 # port zero EndSection Section “Device” Identifier “PCIe_card_port1” Driver “nvidia” … BusID “PCI:64:0:0” # PCIe slot Screen 1 # port one EndSection

これにより、同じバス アドレスにある 2 つのグラフィックス デバイスを実際に X サーバに指示することができます。注

記: NVIDIA TwinView オプションを使用して画面を連結する場合は、Device セクションの Screen 番号指定はオプショ

ンであり、出力ポートを一意に識別するために必ず指定する必要はありません。

• Screen セクション — 構成ファイルには、ファイル内の別の場所で定義された Monitor と Device の組み合わせそれ

ぞれに対して、1 つの Screen セクションが必要です。各 Screen は、ユーザのワークステーションの 1 つのビデオ ディスプレイを実際に定義します。注記: この Screen の使用方法は、Device セクションでポート番号 ID として使用する

方法とは異なります。

Section “Screen”

Identifier “name” Device “device_identifier”

Monitor “monitor_identifier” エントリ … DefaultDepth 24 … SubSection “Display” Depth 24 Modes “1280x1024” “1024x768” “800x600” エントリ … EndSubSection … EndSection

たとえば、図 4 に示す状況では、3 つの Screen セクションが必要です。

10

図 4. 画面構成

NVIDIA TwinView — NVIDIA グラフィックス ドライバでは、TwinView 構成を、使用する各 Screen セクション内に

Screen の Option として指定します。HP Linux Installer Kit CD からドライバをインストールすると、構成済みのサンプ

ル ファイルが以下にインストールされます。

/opt/hp/graphics/nvidia/example_configs

前述のように、NVIDIA TwinView では、2 つのビデオ出力が隣接していることを、1 つの Screen 定義でプライベートに

指定することができます。2 台のモニタは、X サーバでは 1 つの単位として扱われます。

• ServerLayout セクション — 構成ファイルには、ServerLayout 記述が 1 つ以上必要です。

Section “ServerLayout”

Identifier “name” Screen screen-num “screen_identifier” position-info … InputDevice “input_device_identifier” … options …

EndSection

各 Screen 定義は、 終的なレイアウトにおいて有効にするために、識別子で指定する必要があります。番号

screen-num は 0~N-1 (連続した数値)で、そのディスプレイに関連付ける X の画面番号を指定します。注記: これ

は、マルチポート カードの Device 記述で内部的に指定した画面番号とは違うものです。Position-info フィールドに、複

数の Screen を配置する方法( も一般的に使用されるオプションは RightOf(右側)、LeftOf(左側)、Above(上側)、Below(下側)です)を記述します。たとえば、3 台のディスプレイが 1 つのデスクトップ上に横並びに配置されているとし

ます。各ディスプレイは、それぞれ screenA、screenB、および screenC として定義されていて、screen-num 番号

は 0、1、および 2 とします。この場合、図 5 の ServerLayout の関係は以下のようになります。

Section “ServerLayout” Identifier “three_wide”

Screen 0 “screenA” # display A Screen 1 “screenB” RightOf “screenA” # display B Screen 2 “screenC” RightOf “screenB” # display C …

EndSection

Section “ServerFlags” Option “Xinerama” “true” # option enables a continuous

# display EndSection

11

図 5. ScreenLayout の位置(Xinerama)

図 6. ScreenLayout の位置(非 Xinerama)

サーバ オプション Xinerama を指定した場合(図 5)、すべての Screen は 1 つの連続ディスプレイとして連結されます。

Xinerama を指定しないと(またはコマンド ラインで有効にしないと)すべての Screen は独立ディスプレイとして動作しま

す(図 6)。

ベンダ固有のドキュメント — OEM のアクセラレーテッド ドライバを HP Linux Installer Kit CD からインストールすると、

ドキュメントおよび構成例が以下のディレクトリに格納されます。

/opt/hp/graphics/vendor-name/ /opt/hp/graphics/ati/ /opt/hp/graphics/nvidia/

これらのディレクトリには、NVIDIA の TwinView や ATI の Big Desktop 機能を含め、グラフィックス カードのカスタマイ

ズに関する有用な情報が含まれています。

構成例

例 A: モニタ 3 台のワークステーション(3D グラフィックス x 2、2D グラフィックス x 1)

図 7. モニタ 3 台の NVIDIA TwinView の設定

Linux が動作する HP Workstation に、2 つのグラフィックス カードが装着されています。

• PCIe x16 スロット = 2 個の DVI コネクタを備えた NVIDIA FX1300 (A、B)

• PCI スロット = 2 個の VGA コネクタを備えた NVIDIA 280NVS (C)

ユーザは、2 つの独立したデスクトップを構成しようとしています。

• 1 枚のグラフィックス カード上で 2 台の同じモニタを使用し、2 つの連続ディスプレイ(A、B)にまたがった 3D デスクト

ップを構成

12

• 2 枚目のグラフィックス カード上で、メニュー用に 1 台の独立ディスプレイ(C)を使い 2D デスクトップを構成

注記: このソリューションでは Xinerama は使用しません。Xinerama を有効にすると、1 つの連続デスクトップ/ディスプ

レイ(A、B、C)が構成されます。

注記: このソリューションは、NVIDIA TwinView を使用して連続ディスプレイ(A、B)を作成する方法を示すものです。

同じ種類のモニタが 3 台あると仮定すると、構成ファイルの主な部分は以下のようになります(注: “…”は、詳細が省略

されていることを意味します)。

… Section “Monitor”

Identifier “HP Monitor” HorizSync H-range # example: 63.6 VertRefresh V-range # example: 60

EndSection …

Section “Device” Identifier “FX1300” Driver “nvidia” … BusID “PCI:64:0:0” # PCIe x16 slot

EndSection …

Section “Device” Identifier “NV280_NVS” Driver “nvidia” … BusID “PCI:6:4:0” # PCI slot

EndSection …

Section “Screen” Identifier “PCIe Screen” Device “FX1300” Monitor “HP Monitor” DefaultColorDepth 24 … Option “TwinView” Option “MetaModes” “1280x1024, 1280x1024” … Option “SecondMonitorHorizSync” H-range Option “SecondMonitorVertRefresh” V-range … Option “TwinViewOrientation” “LeftOf” … SubSection “Display” Depth 24 Modes “1280x1024” EndSubSection

EndSection Section “Screen”

Identifier “PCI Screen” Device “NV280_NVS” Monitor “HP Monitor” DefaultColorDepth 24 … SubSection “Display” Depth 24 Modes “1280x1024” EndSubSection

EndSection Section “ServerLayout” Identifier “Dual Desktop” … Screen 0 “PCIe Screen” # Screen A,B Screen 1 “PCI Screen” RightOf “PCIe Screen” # Screen C … EndSection Section “ServerFlags” # empty — no Xinerama used in this example to link desktops EndSection

13

例 B: モニタ 4 台のワークステーション(2D グラフィックス x 4)

図 8. モニタ 4 台の Xinerama の設定

Linux が動作する HP Workstation に、2 つのグラフィックス カードが装着されています。

• PCIe スロット = 2 個の VGA コネクタを備えた NVIDIA 280NVS (A、B)

• PCI スロット = 2 個の VGA コネクタを備えた NVIDIA 280NVS (C、D)

ユーザは、1 つの連続デスクトップを構成しようとしています。すべての画面を連結し、単一の連続ディスプレイを構成

します。

注記: 例 A と同様に、2 つの NVIDIA TwinView 画面を使用することもできますが、ここでは汎用の Xinerama 構成ソリ

ューションの例を示します。

同じ種類のモニタが 4 台あると仮定すると、構成ファイルの主な部分は以下のようになります(注意: “…”は、詳細が省

略されていることを意味します)。

… Section “Monitor”

Identifier “HP Monitor” HorizSync H-range # example: 63.6 VertRefresh V-range # example: 60

EndSection

… Section “Device”

Identifier “card_0” # 280NVS - PCIe Driver “nvidia” … BusID “PCI:64:0:0” # PCIe slot Screen 0 # note - connector 1

EndSection … Section “Device”

Identifier “card_1” # 280NVS - PCIe Driver “nvidia” … BusID “PCI:64:0:0” # PCIe slot Screen 1 # note - connector 2

EndSection Section “Device”

Identifier “card_2” # 280NVS - PCI Driver “nvidia” … BusID “PCI:6:4:0” # PCI slot Screen 0 # note - connector 1

EndSection Section “Device”

Identifier “card_3” # 280NVS - PCI Driver “nvidia” … BusID “PCI:6:4:0” # PCI slot Screen 1 # note - connector 2

EndSection …

Section “Screen” Identifier “screen_A” # display A Device “card_0” Monitor “HP Monitor” …

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EndSection Section “Screen”

Identifier “screen_B” # display B Device “card_1” Monitor “HP Monitor” …

EndSection

Section “Screen” Identifier “screen_C” # display C Device “card_2” Monitor “HP Monitor” …

EndSection

Section “Screen” Identifier “screen_D” # display D Device “card_3” Monitor “HP Monitor” …

EndSection … Section “ServerLayout” Identifier “Xinerama Desktop” … Screen 0 “screen_A” # Screen A Screen 1 “screen_B” RightOf “screen_A” # Screen B Screen 2 “screen_C” RightOf “screen_B” # Screen C Screen 3 “screen_D” RightOf “screen_C” # Screen D … EndSection Section “ServerFlags” Option “Xinerama” “true” # enable Xinerama

EndSection

例 C: モニタ 4 台のワークステーション(3D グラフィック x 4。xw9300 でのみ構成可能)

図 9. モニタ 4 台の Xinerama の設定

Linux が動作する HP xw9300 Workstation に、2 枚のグラフィックス カードが装着されています。

• PCIe スロット 0 = 2 個の DVI-I コネクタを備えた NVIDIA FX1400 (A、B)

• PCIe スロット 1 = 2 個の DVI-I コネクタを備えた NVIDIA FX1400 (C、D)

ユーザは、1 つの連続デスクトップを構成しようとしています。すべての画面を連結し、単一の連続ディスプレイを構成

します。

注記: PCIe x16 対応のスロットを 2 つ備えているのは現時点では xw9300 だけであるため、3D 機能を持った 2 枚の

グラフィックス カードを使用した NVIDIA TwinView 画面は、xw9300 だけで実現可能です。

同じ種類のモニタが 4 台あると仮定すると、構成ファイルの主な部分は以下のようになります(注意: “…”は、詳細が省

略されていることを意味します)。

… Section "Device"

Identifier "NV PCIe-1"

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VendorName "nvidia" Driver "nvidia" BusID "PCI:10:0:0" Option "IgnoreEDID" Option "UseInt10Module"

# sample twinview setup

Option "TwinView" # be sure to replace the HorizSync and VertRefresh with correct values # for your monitor!

Option "SecondMonitorHorizSync" "31-94" Option "SecondMonitorVertRefresh" "55-85" Option "TwinViewOrientation" "RightOf" Option "MetaModes" "1280x1024,1280x1024" Option "ConnectedMonitor" "crt,crt"

EndSection Section "Device"

Identifier "NV PCIe-2" VendorName "nvidia" Driver "nvidia" BusID "PCI:129:0:0" Option "IgnoreEDID" ## Option "UseInt10Module"

# sample twinview setup

Option "TwinView" # be sure to replace the HorizSync and VertRefresh with correct values # for your monitor!

Option "SecondMonitorHorizSync" "31-94" Option "SecondMonitorVertRefresh" "55-85" Option "TwinViewOrientation" "RightOf" Option "MetaModes" "1280x1024,1280x1024" Option "ConnectedMonitor" "crt,crt"

EndSection Section "Screen"

Identifier "Screen TwinView-1" Device "NV PCIe-1" Monitor "MyMonitor" DefaultColorDepth 24 Subsection "Display"

Depth 24 Modes "1280x1024"

EndSubsection EndSection Section "Screen"

Identifier "Screen TwinView-2" Device "NV PCIe-2" Monitor "MyMonitor" DefaultColorDepth 24 Subsection "Display"

Depth 24 Modes "1280x1024"

EndSubsection EndSection ########################################################################## # ServerLayout sections # (invoke using the '-layout' option of 'startx'. ########################################################################## Section "ServerLayout"

Identifier "TwinView" Screen "Screen TwinView-1" Screen "Screen TwinView-2" RightOf "Screen TwinView-1" InputDevice "Mouse1" "CorePointer" InputDevice "Keyboard1" "CoreKeyboard"

EndSection

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トラブルシューティング

X サーバ構成ファイル XF86Config を編集する際には、X サーバが起動されるたびにログ ファイル

/var/log/XFree86.0.log が出力される点に留意してください。結果が期待どおりにならない場合や、X サーバが

起動に失敗する場合は、 初の手がかりとしてこのファイルを参照してください。X サーバと OEM のアクセラレーテッド ドライバのどちらも、構成の確認、警告、およびエラーをこのファイルに書き込みます。たいていの場合は、このログ ファイルの出力を見れば構成上の問題を解決することができます。

制限事項

マルチモニタを(特に複数のグラフィックス カードを使用して)構成する際に、Linux では注意すべき制限事項がいくつか

あります。たとえば、コンシューマ向けの以前の Red Hat リリース(Red Hat Enterprise Linux よりも前のリリース)では、

GNOME ウィンドウ マネージャは独立ディスプレイを正しく扱うことができません。その場合には、独立ディスプレイを

正しく扱える KDE ウィンドウ マネージャを使用してください。ただし、KDE を使用した場合でも、いくつかの異常が発生

する可能性があります。その 1 つが、プライマリ ディスプレイとその他の独立ディスプレイでツールバーのスタイルが異

なるというものです。Red Hat Enterprise Linux がリリースされて、GNOME ウィンドウ マネージャが大幅に改良され、

独立ディスプレイがサポートされるようになりました。また、ディスプレイごとにツールバーをカスタマイズできるという新

機能も追加されています。

リンク

HP の Linux のホーム ページ

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HP Workstation のホーム ページ

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http://www.hp.com/support/linux_hardware_matrix (英語)

HP xw Linux Workstation のユーザ マニュアル

http://www.hp.com/support/linux_user_manual (英語) http://www.jpn.hp.com/doc/manual/workstation/hp_workstation.html (日本語)

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Red Hat は、Red Hat, Inc の登録商標です。 Linux は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。 NVIDIA は、NVIDIA Corporation の登録商標です。 xFree86 は XFree86 Project, Inc. の商標です。 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2005年8月現在のものです。 本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、 いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。 本書は、『HP Workstations User Manual for Linux; A collection of installation, configuration and setup papers (364387-001) の Setting Up Multi-Monitor Configurations』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語で提供するものです。 © Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

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16 倍速 DVD ライタの使用

目次 要約................................................................................................................................................... 2 サポートされる記録モード、メディアの種類、DVD 記録ソフトウェア ................................................................ 2 CD および DVD を書き込むためのソフトウェア .......................................................................................... 2

cdrecord ......................................................................................................................................... 2 growisofs ........................................................................................................................................ 3

リンク ................................................................................................................................................. 4

2

要約

現在 HP では、HP Linux Workstation 向けに HP 16 倍速 DVD±R/RW Dual Layer ドライブを提供およびサポートして

います。このデバイスは、HP Workstation 向けの購入時オプションまたは別売オプションです。

サポートされる記録モード、メディアの種類、DVD 記録ソフトウェア

HP 16 倍速 DVD±R/RW Dual Layer ドライブでは、以下の記録モードがサポートされています。

• ディスク アット ワンス — トラック間にギャップを設けず、ブランク ディスクに 1 つ以上のトラックを記録します。セッシ

ョンを追記することはできません。

• トラック アット ワンス — トラック間にギャップを設けて 1 つ以上のトラックを記録します。セッションの追記が可能で

す。

• パケット ライティング — データは小さな単位で記録されるため、データを書き込むたびにセッションをオープンしたり

クローズしたりする必要がありません。

• セッション アット ワンス — ディスク アット ワンスに似ていますが、後からセッションを追記することができます。

注記: 記録ソフトウェアでもこれらのモードがサポートされている必要があります。growisofs (dvd+rw-tools パッケージ)では、上記の各モードがサポートされています。

HP 16 倍速 DVD±R/RW Dual Layer ドライブでは、以下の種類のメディアがサポートされています。

• 読み込み — CD-ROM、CD-RW、CD-R、DVD-ROM、DVD-R (通常)、DVD-RW (通常)、DVD+RW、および DVD+R

• 書き込み — CD-RW、CD-R、片面 2 層 DVD+R、DVD+RW、DVD+R、DVD-RW、および DVD-R

注記: メディアには信頼性が高いものとそうでないものがあります。データがそのメディアに正常に転送できることを確

認してください。

Linux オペレーティング システムには以下の DVD 書き込みソフトウェアが含まれています。

• Red Hat Linux® 7.3、8.0、9 では、cdrecord を使用した CD の書き込みがサポートされています。

• Red Hat Enterprise Linux WS 3 および 4 では、growisofs を使用した DVD の書き込みと、cdrecord を使用した CDの書き込みがサポートされています。

growisofs は、Red Hat Enterprise Linux WS 3 および 4 で dvd+rw-tools という rpm として提供されています。

注記: Red Hat Enterprise Linux では、Lightscribe ラベル印刷技術はサポートされていません。したがって、16 倍速

DVD+/-RW, DL, Lightscribe デバイスは、16 倍速 DVD+/-RW, DL デバイスとして動作します。

CD および DVD を書き込むためのソフトウェア

cdrecord

1. 以下のようにして cdrecord がインストールされていることを確認します(cdrecord パッケージに含まれていま

す)。 rpm –qa | grep cdrecord

インストールされていない場合は、以下のようにしてインストールします。 rpm –i cdrecord<revision>.rpm

2. cdrecord の rpm をインストールしたら、man cdrecord と入力して基本的なマンページを参照するか、

/usr/share/doc/cdrecord<revision>/にあるドキュメントを参照します。

3. CD-RW の内容をフォーマットまたは消去するには、以下のコマンドを実行します(ここで N,N,N には、cdrecord

–scanbus コマンドを実行した結果を指定します)。 cdrecord dev=N,N,N blank=fast

4. 既存の file.iso を CD-R/RW に書き込むには、以下のコマンドを実行します。 cdrecord dev=N,N,N –dao -pad padsize=150s –immed –data file.iso

3

5. [Red Hat Enterprise Linux 4 では、以下のコマンドを実行します。 cdrecord dev=/dev/cdwriter driveropts=burnfree –dao –data file.iso ]

growisofs

1. growisofs がインストールされていることを確認します(dvd+rw-tools パッケージに含まれています)。 rpm –qa | grep dvd+rw-tools インストールされていない場合は、以下のようにしてインストールします。 rpm –i dvd+rw-tools<revision>.rpm cdrecord パッケージと dvdrecord パッケージがインストールされているかどうかも確認することをお勧めし

ます。

2. dvd+rw-tools の rpm をインストールすると、ブラウザで/usr/share/doc/dvd+rw-tools<revision>/index.html を開いてチュートリアルを参照することができます。

注記: growisofs のマニュアルはありません。これは、すべての引き数が mkisofs(8)に渡されるためです。一部の例外

については、上記チュートリアルに記載されています。

3. 新しい DVD メディアをフォーマットするには、以下のコマンドを実行します(DVD デバイスが/dev/scd0 であると

仮定しています)。 dvd+rw-format –blank=full /dev/scd0

4. DVD±RW、DVD±R、または DL DVD+R に対して、最初のセッションで/tmp 内のファイルを使用して記録し、その

後のセッションで/bin 内のファイルを追加するには、以下のコマンドを実行します。 growisofs –Z –R /dev/scd0 /tmp growisofs –M –R /dev/scd0 /bin

5. 既存の iso ファイル file.iso を書き込むには、以下のコマンドを実行します。 growisofs –Z /dev/scd0=file.iso

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HP xw Linux Workstation のハードウェア サポート マトリックス

http://www.hp.com/support/linux_hardware_matrix (英語)

HP xw Linux Workstation のユーザ マニュアル

http://www.hp.com/support/linux_user_manual (英語) http://www.jpn.hp.com/doc/manual/workstation/hp_workstation.html (日本語)

DVD に関する一般的な情報

http://www.dvdhelp.us/ (英語)

当社の製品およびサービスに関するその他の情報

http://www.hp.com/ (英語) http://www.hp.com/jp (日本語)

お問い合わせはカスタマ インフォメーション センタへ

03-6416-6660 月~金9:00~19:00 土10:00~18:00 (日、祝祭日、年末年始および5/1を除く) HP Workstation 製品に関する情報は http://www.hp.com/jp/workstation

Red Hat は、Red Hat, Inc の登録商標です。 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2005年8月現在のものです。 本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、 いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。 本書は、『HP Workstations User Manual for Linux; A collection of installation, configuration and setup papers (364387-001) の Using your HP 16X DVD Burner』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語で提供するものです。 © Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

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HP Linux Workstation での IEEE-1394 の利用

目次 要約................................................................................................................................................... 2 テスト済みのオペレーティング システムとデバイス ..................................................................................... 2 IEEE-1394 モジュールの手動インストール ................................................................................................ 2

サポートされていないカーネル モジュールのインストール ........................................................................ 2 スクリプト......................................................................................................................................... 3

rescan-scsi-bus.sh ......................................................................................................................... 3 リンク ................................................................................................................................................. 7

2

要約

HP Linux Workstation で使用可能なオペレーティング システムでは、現時点で IEEE-1394 がサポートされていません。

ここでは、32 ビット版の Red Hat® Enterprise Linux WS 3 以降がインストールされているシステムで、IEEE-1394 (FireWire とも呼ばれます)デバイスを手動で使用できるようにするためのヒントを説明します。これらのドライバやプロト

コルはサポートされておらず、まだ信頼性が高くありません。各自の責任でご使用ください。

テスト済みのオペレーティング システムとデバイス

IEEE-1394 はまだ正式にサポートされていませんが、検出とマウントが正常に行えるハードウェア デバイスがいくつか

あります。

お断り: ファイル転送パフォーマンスが悪い、デバイス接続が切断される、IEEE-1394 と USB のドライブ キーを同時に

使用できないなどの問題があります。また、高機能のデバイスは、Linux 用のドライバやソフトウェアがないため接続で

きません。各自の責任でご使用ください。

20GB の HP iPod および Western Digital WD800B02-RNN IEEE-1394 外部ハード ディスク ドライブは、HP Linux Workstation xw8200、xw6200、および xw4200 で、前面ポートと 1394 PCI カード ポートの両方でテスト済みです。

OS 合格 不合格

32 ビット版 Red Hat EL WS 3 Update 2 ○

64 ビット版 Red Hat EL WS 3 Update 2 ○

32 ビット版 Red Hat EL WS 3 Update 4 ○

64 ビット版 Red Hat EL WS 3 Update 4 ○

Red Hat 7.x ○

IEEE-1394 モジュールの手動インストール

サポートされていないカーネル モジュールのインストール

必要条件

• HP Workstation xw8200、xw6200、xw4200 以降

• サポートされている 32 ビット版の Red Hat がシステムにインストール済みであること。

http://hp.com/support/linux_hardware_matrix (英語)を参照してください。

• Red Hat Installation CD インストール方法

1. Red Hat EL WS 3 (Update 5) OS Installation CD 4 をマウントします。このパッケージは、OS のバージョンによっ

ては別の CD に格納されていることがあります。

2. kernel-smp-unsupported-2.4.21-32.EL.i686.rpm (または使用している構成に合った同等のファイ

ル)をインストールします。

注記: x86-64 の場合は、必ず「smp-unsupported」パッケージを使用してください。x86 のユニプロセッサ カーネルなど

と同様、.EL というラベルがついていますが、実際には SMP カーネルです。

1. パッケージのインストール ディレクトリ

(/lib/modules/2.4.21…/unsupported/drivers/ieee1394/)に移動します。

2. /sbin/insmod コマンドで以下のモジュールをロードします。

ieee1394 ohci1394 sbp2

3

3. IEEE-1394 ハードウェア(外部ハード ディスク ドライブなど)を接続します。メーカーの指示に従ってセットアップを行

ってください。 デバイスのマウント手順

1. fdisk –l コマンドの出力結果から、新しいデバイス(/dev/sdb1 など)を探します。

2. 新しいデバイスが自動的に検出されない場合は、SCSI バスを強制的にスキャンします。最も簡単な方

法は、完全なスキャンを実行するスクリプトをダウンロードすることです

(http://www.garloff.de/kurt/linux/rescan-scsi-bus.sh などから直接ダウンロードするか、以下のテキ

ストをカット アンド ペーストします)。

3. 一時ディレクトリ(/mnt/fw など)を作成します。

4. デバイスをローカル ディレクトリにマウントします(例: mount /dev/sdb1 /mnt/fw)。ファイル システムの種類を指定する必要がある旨を示すエラーが表示される場合は、/dev/sda1 または /dev/sdb2 を指定してみてください。

スクリプト

rescan-scsi-bus.sh #!/bin/bash # Script to rescan SCSI bus, using the # scsi add-single-device mechanism # (w) 1998-03-19 Kurt Garloff <[email protected]> (c) GNU GPL # (w) 2003-07-16 Kurt Garloff <[email protected]> (c) GNU GPL # $Id: rescan-scsi-bus.sh,v 1.15 2004/05/08 14:47:13 garloff Exp $ setcolor () { red="\e[0;31m" green="\e[0;32m" yellow="\e[0;33m" norm="\e[0;0m" } unsetcolor () { red=""; green="" yellow=""; norm="" } # Return hosts. sysfs must be mounted findhosts_26 () { hosts= if ! ls /sys/class/scsi_host/host* >/dev/null 2>&1; then echo "No SCSI host adapters found in sysfs" exit 1; #hosts=" 0" #return fi for hostdir in /sys/class/scsi_host/host*; do hostno=${hostdir#/sys/class/scsi_host/host} hostname=`cat $hostdir/proc_name` hosts="$hosts $hostno" echo "Host adapter $hostno ($hostname) found." done } # Return hosts. /proc/scsi/HOSTADAPTER/? must exist findhosts () { hosts= for driverdir in /proc/scsi/*; do driver=${driverdir#/proc/scsi/} if test $driver = scsi -o $driver = sg -o $driver = dummy -o $driver = device_info; then continue; fi for hostdir in $driverdir/*; do name=${hostdir#/proc/scsi/*/} if test $name = add_map -o $name = map -o $name = mod_parm; then continue; fi num=$name driverinfo=$driver if test -r $hostdir/status; then num=$(printf '%d\n' `sed -n 's/SCSI host number://p' $hostdir/status`)

4

driverinfo="$driver:$name" fi hosts="$hosts $num" echo "Host adapter $num ($driverinfo) found." done done } # Test if SCSI device $host $channen $id $lun exists # Outputs description from /proc/scsi/scsi, returns new testexist () { grepstr="scsi$host Channel: 0*$channel Id: 0*$id Lun: 0*$lun" new=`cat /proc/scsi/scsi | grep -e "$grepstr"` if test ! -z "$new"; then cat /proc/scsi/scsi | grep -e "$grepstr" cat /proc/scsi/scsi | grep -A2 -e "$grepstr" | tail -n2 | pr -o4 -l1 fi } # Perform search (scan $host) dosearch () { for channel in $channelsearch; do for id in $idsearch; do for lun in $lunsearch; do new= devnr="$host $channel $id $lun" echo "Scanning for device $devnr ..." printf "${yellow}OLD: $norm" testexist if test ! -z "$remove" -a ! -z "$new"; then # Device exists and we're in remove mode, so remove and readd echo "scsi remove-single-device $devnr" >/proc/scsi/scsi echo "scsi add-single-device $devnr" >/proc/scsi/scsi printf "\r\x1b[A\x1b[A\x1b[A${yellow}OLD: $norm" testexist if test -z "$new"; then printf "\r${red}DEL: $norm\r\n\n\n\n"; let rmvd+=1; fi fi if test -z "$new"; then # Device does not exist, try to add printf "\r${green}NEW: $norm" echo "scsi add-single-device $devnr" >/proc/scsi/scsi testexist if test -z "$new"; then # Device not present printf "\r\x1b[A"; # Optimization: if lun==0, stop here (only if in non-remove mode) if test $lun = 0 -a -z "$remove" -a $optscan = 1; then break; fi else let found+=1; fi fi done done done } # main if test @$1 = @--help -o @$1 = @-h -o @$1 = @-?; then echo "Usage: rescan-scsi-bus.sh [options] [host [host ...]]" echo "Options:" echo " -l activates scanning for LUNs 0-7 [default: 0]" echo " -w scan for target device IDs 0 .. 15 [default: 0-7]" echo " -c enables scanning of channels 0 1 [default: 0]" echo " -r enables removing of devices [default: disabled]" echo "--remove: same as -r" echo "--nooptscan: don't stop looking for LUNs is 0 is not found" echo "--color: use coloured prefixes OLD/NEW/DEL" echo "--hosts=LIST: Scan only host(s) in LIST" echo "--channels=LIST: Scan only channel(s) in LIST" echo "--ids=LIST: Scan only target ID(s) in LIST" echo "--luns=LIST: Scan only lun(s) in LIST"

5

echo " Host numbers may thus be specified either directly on cmd line (deprecated) or" echo " or with the --hosts=LIST parameter (recommended)." echo "LIST: A[-B][,C[-D]]... is a comma separated list of single values and ranges" echo " (No spaces allowed.)" exit 0 fi expandlist () { list=$1 result="" first=${list%%,*} rest=${list#*,} while test ! -z "$first"; do beg=${first%%-*}; if test "$beg" = "$first"; then result="$result $beg"; else end=${first#*-} result="$result `seq $beg $end`" fi test "$rest" = "$first" && rest="" first=${rest%%,*} rest=${rest#*,} done echo $result } if test ! -d /proc/scsi/; then echo "Error: SCSI subsystem not active" exit 1 fi # defaults unsetcolor lunsearch="0" idsearch=`seq 0 7` channelsearch="0" remove="" optscan=1 if test -d /sys/class/scsi_host; then findhosts_26 else findhosts fi # Scan options opt="$1" while test ! -z "$opt" -a -z "${opt##-*}"; do opt=${opt#-} case "$opt" in l) lunsearch=`seq 0 7` ;; w) idsearch=`seq 0 15` ;; c) channelsearch="0 1" ;; r) remove=1 ;; -remove) remove=1 ;; -hosts=*) arg=${opt#-hosts=}; hosts=`expandlist $arg` ;; -channels=*) arg=${opt#-channels=};channelsearch=`expandlist $arg` ;; -ids=*) arg=${opt#-ids=}; idsearch=`expandlist $arg` ;; -luns=*) arg=${opt#-luns=}; lunsearch=`expandlist $arg` ;; -color) setcolor ;; -nooptscan) optscan=0 ;; *) echo "Unknown option -$opt !" ;; esac shift opt="$1" done # Hosts given ? if test "@$1" != "@"; then hosts=$*; fi echo "Scanning hosts $hosts channels $channelsearch for " echo " SCSI target IDs " $idsearch ", LUNs " $lunsearch test -z "$remove" || echo " and remove devices that have disappeared" declare -i found=0

6

declare -i rmvd=0 for host in $hosts; do dosearch; done echo "$found new device(s) found. " echo "$rmvd device(s) removed. "

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Red Hat は、Red Hat, Inc の登録商標です。 Linux は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2005年8月現在のものです。 本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、 いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。 本書は、『HP Workstations User Manual for Linux; A collection of installation, configuration and setup papers (364387-001) の Enabling IEEE-1394 on HP Linux Workstations』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語で提供するものです。 © Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

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HP 64 ビット Linux Workstation について

目次 HP 64 ビット Linux Workstation ファミリ.................................................................................................... 2

AMD-64 テクノロジ ........................................................................................................................... 2 Intel の Extended Memory 64 Technology ........................................................................................... 2 x86_64 テクノロジ............................................................................................................................ 2 Linux OS の 64 ビット サポート ........................................................................................................... 2 64 ビット版 Linux OS 上での 32 ビット アプリケーションの実行................................................................. 3 64 ビット ワークステーションでの PCI Express グラフィックス .................................................................... 3

リンク ................................................................................................................................................. 4

2

HP 64 ビット Linux Workstation ファミリ

2005 年 2 月 14 日に米国ボストンで開催された LinuxWorld 2005 において、当社は HP xw9300 Workstation を発

表しました。このワークステーションは、AMD64 をベースとしており、Intel の EM64T テクノロジを採用した現在提供中

の 64 ビット対応ワークステーション(3 機種)を補完するものです。64 ビット版の Red Hat Enterprise Linux がプリインス

トールされた製品を提供することで、当社はまたもや最先端の製品を提供することとなりました。NVIDIA 製の新しい

nForce Professional 2200 チップセットと AMD 製の最新の Opteron プロセッサにより、当社は画像処理ワークステー

ションによる AMD ワークステーション ビジネスに参入することができました。このワークステーションには、AMD 製の

2 基の Opteron プロセッサと 2 個の nForce チップセットが搭載され、最大 2 枚の高性能 PCI-express x16 グラフィック

ス カードを搭載可能で、最大 4 台のグラフィックス ディスプレイを接続でき、まもなく NVIDIA 製の SLI(Scalable Link Interface)グラフィックス アクセラレーション機能も提供される予定です。これは、AMD 社および NVIDIA 社との協力に

よって実現しました。HP xw9300 Workstation の発表によって、64 ビット版の Red Hat Enterprise Linux が当社のワ

ークステーション製品シリーズ(Intel プラットフォームと AMD プラットフォームの両方)で利用できるようになりました。HP Workstation 製品での 64 ビット版の Novell Linux Desktop の検証も、LinuxWorld の後すぐに実施される予定です。

Intel 製品と AMD 製品の両方で Red Hat や Novell の Linux が利用できることで、64 ビット Linux 製品の幅が非常に

広がります。

AMD-64 テクノロジ

AMD 社が x86 アーキテクチャに対して行った 64 ビット拡張は x86_64 と呼ばれ、Opteron プロセッサ ファミリでサポ

ートされています。これらの拡張は x86 アーキテクチャの論理的なスーパーセットとなるように定義されているため、32ビット アプリケーションが 64 ビットの OS 上でも引き続き動作します。これにより、他の 64 ビット アーキテクチャには

ない非常に高い互換性が提供されます。

Intel の Extended Memory 64 Technology

EM64T (Intel の Extended Memory 64 Technology)は、IA32 アーキテクチャを Intel が拡張したもので、新たにコンパ

イルした 64 ビット コードを動作させたり、大容量のメモリにアクセスすることができます。EM64T は、AMD 社が x86アーキテクチャに対して行った AMD64 拡張(x86_64)を元にしており、それと互換性があります。これにより、Intel また

は AMD 用の特殊なオプションを使用してコンパイルしないかぎり、AMD64 向けにコンパイルしたユーザ レベルの 64ビット プログラムはすべて EM64T 上で動作し、EM64T 上でコンパイルしたプログラムもすべて AMD64 上で動作しま

す。EM64T は、HP xw4200、xw6200、および xw8200 Workstation を含む、すべての Intel ベースの HP Workstation でサポートされています。

x86_64 テクノロジ

x86_64 拡張では、64 ビット ポインタ、64 ビット汎用レジスタ、128 ビット XMM レジスタ、8 つの追加汎用レジスタ、お

よび倍精度整数サポートにより、メモリのアドレス参照が拡張されています。新しく拡張された IA-32 モードでは、同じ

64 ビット OS 上で、32 ビットのアプリケーションと 64 ビットのアプリケーションを同時に実行できます。

Linux OS の 64 ビット サポート

Red Hat は、Intel および AMD の 64 ビット プロセッサに対する OS レベルでのサポートを、Red Hat Enterprise Linux WS 3 (RHEL WS 3) Update 2 およびそれに続くリリースで対応しました。OS には 64 ビット版と 32 ビット版がありま

すが、64 ビット コードを実行できるのは 64 ビット版だけです。Red Hat の以前のバージョンの OS では、Intel および

AMD の x86_64 プロセッサ向けの 64 ビット サポートは行われていません。Red Hat の 64 ビット版の RHEL 3 Box セ

ットは、ワークステーションと同時に当社から購入することができます。Red Hat の 64 ビット Box セットを補完するため、

HP Installer Kit for Linux を注文するか、当社のサポート Web サイト(http://www.hp.com/go/workstationsupport (英語))からダウンロードしてください。Installer Kit では、必要なグラフィックス ドライバや当社が開発したその他のプロ

グラムが提供されています。Red Hat Enterprise Linux 64 ビット版を Linux OS としてプリインストールして出荷している

機種は、HP xw8200 と xw6200 ワークステーション、および最新機種の HP xw9300 と xw4300 ワークステーション

のみです。32 ビット版の RHEL WS 3 を Linux OS としてプリインストールして出荷している機種は、現時点では HP xw4200 ワークステーションのみです。 他の Linux ディストリビューションでも 64 ビット版がサポートされています。新しい Novell Linux Desktop (NLD)では 64ビットがサポートされており、32 ビット版の NLD 9 同様、HP Workstation 製品ファミリ全体(xw4200、xw6200、

xw8200、および xw9300)で認定されています。Mandrakelinux 10.0 などの他の 64 ビット版 OS の認定に関する

3

情報も、当社の Linux Web サイトに掲載される予定です。Red Hat やその他のディストリビューションの認定情報につ

いては、http://www.hp.com/linux (英語)を参照して、[Certified and supported matrices]を選択してください。

64 ビット版 Linux OS 上での 32 ビット アプリケーションの実行

64 ビット版の Linux OS 上で 32 ビット アプリケーションを実行するには、アプリケーション自体の他に、32 ビットのラン

タイム環境が必要です。多くのアプリケーションは、glib や数値演算ライブラリなどのコア Linux ライブラリ、Xlib や Xextなどの X ウィンドウ ライブラリ、Qt などのツールキットなど、多くの共有ライブラリを使用しています。Red Hat およびそ

の他の Linux ディストリビューションでは、32 ビット版の OS で提供されている 32 ビット パッケージのいくつかのライブ

ラリとランタイム サポートが提供されています。一般にはすべての 32 ビット パッケージが提供されているわけではな

いため、アプリケーションが動作するために必要なすべての 32 ビット共有ライブラリとランタイム サポートがそろってい

ないこともあります。 32 ビットのランタイム サポートの中には、64 ビットのランタイム ファイルと競合するものがあるため、64 ビット版の OSに 32 ビット パッケージを単純にインストールするわけにはいきません。32 ビット アプリケーションで、使用している

Red Hat やその他の Linux ディストリビューションで提供されているもの以外のランタイム サポートが必要な場合は、ア

プリケーションを実行するシステム上に必要なファイルがなくてはなりません。ldd コマンドを実行すると、アプリケーシ

ョン内の静的ライブラリの参照がすべて表示されます。不足しているライブラリが分かったら、以下の手順に従うことで、

そのライブラリが含まれている 32 ビットの rpm を安全に追加できます。 rpm2cpio <32-bit rpm> > <32-bitpath>

rpm -i --force <64-bit rpm>

export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:<32-bitpath>

ここで<32-bitpath>には/32bitlibs のように指定し、<32-bit rpm>は 32 ビット版 rpm の名前です。 時間の経過とともに、64 ビット版の Linux ディストリビューションも改善されているため、より完全な 32 ビット ランタイム

環境が提供されることが期待されます。

64 ビット Workstation での PCI Express グラフィックス

新しいワークステーションでは、AGP-8x グラフィックス カードに代わり、PCI Express x16 グラフィックス カードがサポー

トされています。また HP xw9300 Workstation では、PCI Express x16 グラフィックス カードが 2 枚まで利用できます。

現時点で 64 ビット版 Linux でサポートされているグラフィックス カードは、NVIDIA PCI Express カードと 280 NVS PCIカードだけです。PCI Express カード用の ATI 製 64 ビット版 Linux ドライバのテストが完了すれば、ATI 製のカードもサ

ポートされ、HP Installer Kit for Linux で提供される予定です。64 ビット版の NVIDIA ドライバでは、ソフトウェア TLB バ

ッファ空間のサイズを拡張するために、カーネルの構成を変更する必要があります。/boot/grub/grub.conf ファ

イルを変更し、“kernel”で始まる行の最後にパラメータ“swiotlb=16384”を追加します。これは当社のグラフィックス ドライバの rpm で自動的に実行されますが、NVIDIA の“_run”スクリプトを使用して NVIDIA 製のドライバをインストール

する場合には、手動で行う必要があります。この問題は Red Hat と NVIDIA も認識しており、将来のリリースで修正さ

れるものと思われます。 グラフィックスを頻繁に使用する 64 ビット アプリケーションも、グラフィックスのミドルウェアやライブラリに依存する以

外は、他の 64 ビット アプリケーションと同様に生成して使用できます。アプリケーション開発者は、アプリケーションの

生成で使用しているすべてのライブラリの 64 ビット版が入手できることを確認する必要があります。当社では、64 ビッ

ト版の OS で 32 ビットのグラフィックス アプリケーションを実行するために必要な 32 ビット版の OpenGL ライブラリ(グラフィックス ベンダ製)を提供していますが、前述の 32 ビット ランタイムの問題がグラフィックス空間で起きる可能性が

あります。なお、当社の経験上、64 ビット版のグラフィックス ライブラリのパフォーマンスは、32 ビット版のライブラリと

同等です。

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Red Hat は、Red Hat, Inc の登録商標です。 Linux は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。 NVIDIA は、NVIDIA Corporation の登録商標です。 Intel、インテル、Intel Insideロゴ、Itaniumは、米国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。 ATI は、ATI Technologies, Inc. の登録商標です。 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2005年8月現在のものです。 本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、 いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。 本書は、『HP Workstations User Manual for Linux; A collection of installation, configuration and setup papers (364387-001) の Introducing HP 64-bit Linux Workstations』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語で提供するものです。 © Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

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HP 64 ビット Linux Workstation の FAQ

目次 サマリー ............................................................................................................................................. 2 リンク ................................................................................................................................................. 4

2

サマリー

ここでは、HP Linux®ワークステーションでの 64 ビット サポートに関するよくある質問とその答えを記載しています。 Q. 64 ビット版の Red Hat Linux OS が、Intel の EM64T テクノロジや AMD®の AMD64 テクノロジを搭載した HP の

ワークステーションでサポートされる時期はいつですか。

A. すでにサポートされています。当社の Intel®ベースのワークステーション(xw4300、xw8200、xw6200、および

xw4200)では、Red Hat Box セットと HP Installer Kit for Linux を使用することで、64 ビット版の Red Hat Linux がサポ

ートされています。新しい Intel ベースの xw4300 と AMD ベースの xw9300 でもサポートされており、64 ビット版 Red Hat Linux のプリインストール モデルがあります。

Q. どのバージョンの Red Hat Linux が 64 ビットをサポートしていますか。

A. Red Hat Enterprise Linux WS 3 (RHEL WS3) Update 5 には、32 ビット版と 64 ビット版があります。現在、当社の

Intel ベースの xw4200 ワークステーションでは 32 ビット版がプリインストールされていますが、Intel ベースの

xw4300、xw6200、xw8200 と AMD ベースの xw9300 ワークステーションには 64 ビット版がプリインストールされ

ています。また、いずれの機種でも 32 ビット版と 64 ビット版の両方が HP Installer Kit for Linux の Driver CD でサポ

ートされています。

新しい xw9300 と xw4300 では、64 ビット版がプリインストールされています。HP Workstation でサポートされている、

RHEL WS3 以前の Red Hat リリース(Red Hat Linux 7.3 など)には、64 ビット版はありません。

Q. Intel ベースのワークステーションと AMD ベースのワークステーション用に、それぞれ 64 ビット版のアプリケーショ

ンを用意する必要がありますか。

A. いいえ。x86 アーキテクチャに対する Intel の EM64T 拡張は、AMD64 の命令と完全に互換となるように定義され

ています。アプリケーションを生成する際に Intel や AMD 向けの特別なコンパイラ オプション(3dnow など)を指定しな

いかぎり、アプリケーションは Intel のシステムでも AMD のシステムでも動作します。

Q. 他の Linux の 64 ビット ディストリビューションのうち、HP Workstation で動作するものはありますか。

A. はい。当社では、HP Workstation 上でのディストリビューションのテストも実施済みです。正式に認定されているディ

ストリビューションの一覧については、Web ブラウザで http://www.hp.com/linux (英語)を開き、[OS Supported and Certified Matrices]リンクをクリックしてください。

Q. 64 ビット版の Linux OS 上で 32 ビット アプリケーションを実行できますか。その場合の仕組みはどうなっています

か。すべての 32 ビット アプリケーションが動作するのですか。

A. はい。アプリケーションで必要なランタイム サポート(主に共有ライブラリ)がシステムにインストールされていれば動

作します。当社の調査では、Linux のバージョンによって提供されている 32 ビット ライブラリの範囲にバラツキがあるよ

うです。Linux の慣習では、32 ビット版のライブラリと 64 ビット版のライブラリを同じ OS 上に共存させる際に、対となる

ディレクトリに格納します。32 ビット版のライブラリは従来の場所である/lib、/usr/lib、/usr/X11R6/lib など

に格納され、64 ビット版のライブラリは、/lib64、/usr/lib64、/usr/X11R6/lib64 のようにディレクトリ名に

64 を付加したディレクトリに格納されます。当社が提供しているグラフィックス ベンダ製のグラフィックス ライブラリの

32 ビット版も同様です。

Q. 共有ライブラリ不足で 32 ビット版のアプリケーションが動作しない場合はどうすればよいですか。

A. 簡単な方法は、Red Hat の 32 ビット版の RHEL WS3 ディストリビューションからライブラリを取り出し、システムの

適切なディレクトリに入れて(具体的な手順は後述します)、Red Hat Network サブスクリプションを通して Red Hat に連

絡することです。そうすることで、Red Hat が将来のリリース時にほとんどのアプリケーションで必要な 32 ビット ライブ

ラリを提供してくれることが期待できます。

具体的な手順は以下のとおりです。これが最も安全な方法です。

rpm2cpio <32-bit rpm> > <32-bitpath>

rpm -i --force <64-bit rpm>

export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:<32-bitpath>

Q. xw9300、xw4300、xw8200、xw6200、および xw4200 などの 64 ビット対応のシステムで、32 ビット版の Red Hat Linux を動作させることはできますか。

3

A. はい、できます。ユーザ自身がインストールする場合は、インストールの過程で、64 ビットのマシンに 32 ビット版の

OS をインストールしようとしている旨が表示され、このまま続行するかどうかが質問されます。この質問に"Yes"と答え

て続行してください。

Q. 64 ビット版の Linux はどのようにしてインストールするのですか。

A. 当社または他の販売店から Red Hat Enterprise Linux WS 3 を購入し、通常の Red Hat の Anaconda でインストー

ルします。インストールの完了後、最初のリブート時に FirstBoot ユーティリティが起動し、追加でインストールする CDがないか質問されます。ここで RHEL WS3 用の HP Driver CD を挿入し、“Yes"と答えます。

これで、RHEL WS3、当社の追加ソフトウェア、適切なグラフィックス ベンダ製のアクセラレーテッド グラフィックス ドライ

バがインストールされます。xw9300、xw4300、xw8200、および xw6200 は、64 ビット版の OS がプリインストール

されたモデルを注文することもできます。

Q. 64 ビット版の Linux をインストールしましたが、どうすれば 64 ビットのアプリケーションを生成できますか。

A. 方法は簡単です。ゼロから再生成すれば、コンパイラはデフォルトで 64 ビットの実行可能ファイルを生成します。ほ

とんどのアプリケーションはこの方法で問題なく済みます。ただし、アプリケーションによっては 64 ビット クリーンにする

必要があります。つまり、開発者がコードを見直し、ポインタ演算の問題など、32 ビットを前提にしている部分を取り除

く必要があります。メイクファイルに、/lib、/usr/lib、/usr/X11R6/lib などのパスを明示的に宣言している場

合は、/lib64、/usr/lib64、/usr/X11R6/lib64 のように、"64"を付加する必要があります。

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Red Hat は、Red Hat, Inc の登録商標です。 AMD は、Advanced Micro Devices, Inc.の登録商標です。 Linux は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。 Intel、インテル、Intel Insideロゴ、Itaniumは、米国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2005年8月現在のものです。 本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、 いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。 本書は、『HP Workstations User Manual for Linux; A collection of installation, configuration and setup papers (364387-001) の FAQ for HP 64-bit Linux Workstations』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語で提供するものです。 © Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

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