社内勉強会「html5でつながる」2012 09-07
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日経エレ2012-07-09の特集「HTML5でつながる」をまとめてみた 進む家電のHTML5化 “究極の機器連携を実現”TRANSCRIPT
2012/09/07 社内勉強会用
進む家電のHTML5化“究極の機器連携を実現”
日経エレ2012-07-09をまとめてみた今村博宣
★HTML5は主にパソコンで注目されていた
★今年秋「NTTぷらら」がHTML5アプリが実行できるSTBを投入
★来年はNHK技研が開発した「Hybridcast」が実用化される予定
★Samsungが「Smart TV」でHTML5を採用
★Windows8でアプリ開発にHTML5を採用
最近の動向
HTML5に突き進むデジタル機器
標準化の状況
★HTML5の標準化完了は2014年
★W3Cにおいて、今年5月に「最終草案」が公開
★これにより、大幅な変更の可能性が殆どなくなった
仕様策定とハードの進化が後押し
HTML5の三つの効用
★自社のプラットフォームに多くの開発者を呼びこむことが出来る
★GoogleとAppleのビジネスモデルや意向を排除できる
★プラットフォームに依存しない機器連携が可能になる
アプリのHTML5化で機器間のギャップを埋める
機種に依存しない開発環境
★AndroidとiOSの違い、Android端末間の違いを埋めるための技術としてのHTML5
★AndroidにもiOSにも「WebKit」と言うHTML解釈・実行ソフトが採用されている
★WibKitの動作はiOSやAndroid、機種間でそれほど差がない
★両方に対応させるためにHTML5でプログラムする人が増えている
独自マーケットを提供可能に
★Androidには「Google Play」iOSには「App Store」が存在している
★HTML5を基盤としたプラットフォームを持ち込めば状況を変えられる
★例えばHTMLを基盤としたiMode
★独自マーケットで、アプリだけでなく、映像や音楽、書籍の配信も可能
異機種間での実行環境が揃う
★異機種間での連帯こそが「脱Android、脱iOS」への最大の切り札
★史上始めて、オープンで標準的なアプリ環境が、異なるプラットフォームに載る時代が到来
★HTML5で1回アプリを作れば異なるプラットフォームでも動作し、異機種間を縦横無尽に連携できるようになる
★HTML5を使った連携が広まれば、iOS、Andoridも追従せざるを得なくなる
サーバーと双方向通信が可能に
★【WebSocket】は、機器側のWebブラウザとWebサーバーとで双方向な通信を実現する技術
★例えば、スマートフォンをSTBのリモコンの様にするような連携
★1対1の連携だけでなく、複数の機器の連携でも威力を発揮する
★複数のユーザーが同時に対戦するようなゲームへの応用
スマホとTVの連携
ブラウザで「Skype」
★【WebRTC】は、サーバーを介さずWebブラウザ同士で通信を行える仕組み
★リアルタイムに動画や音声をやり取りすることを想定
★Skypeの様なビデオ通話がHTML5のWebブラウザだけで実現できるので、Skypeの様な専用アプリが不要になる
★TVでも、携帯電話でも、車載器でも通信専用のWebページを読み込むだけでSkype相当のサービスが利用できる
内と外のデバイスの区別が消える(1)
★【Web Intents】は、アプリ間連携の為に考えられた仕組み
★あるWebアプリから別のWebアプリに対して処理を依頼しその結果を受け取る
★例えば、日本語から英語に翻訳するサイトに文字列を投げて、その翻訳結果を呼び出したWebアプリで受け取る
★今までは、異なるドメインを超えてデータを送受信できなかった
内と外のデバイスの区別が消える(2)
★アプリ関連携という目的を離れて、デジタル家電に内蔵されるデバイスへのアクセスに使おうとする動き
★W3Cは内蔵デバイスの利用は「Device API」を検討していた
★大部分をWeb Intentsで置き換えがられるのではないかと提案があり、作業が始まった
内蔵デバイスと外部デバイスの垣根を壊す
HTML5を教えろ下さい
★HTML5は狭義と広義がある
★狭義はW3Cが策定している最新バージョンのHTMLを指す
★広義は狭義のHTML5に加え、HTMLに関連した最新の仕様を含んだもの(仕様・定義が曖昧)
狭義のHTML5の
最大の特徴
★動画や音楽、2次元のフラフィックスなどのマルチメディアデータをHTMLタグで扱えられるようになった
★狭義のHTML5が一般的に利用できるようになると、Flashなどのプラグインは不要になる
広義のHTML5の特徴
★主にHTML5をアプリ開発に使うための仕様が含まれている
★JavaScriptではアクセス出来なかったOSの機能を使うためのAPI(GPS、ファイル、NFCなど)
★通信関係の仕様(双方向通信、P2P通信、アプリ関連系など)
HTML5