hyper-v 虎の巻

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TechEd Japan 2010 T2-402 番外編 / Hyper-V Tips 虎の巻 作者:奥主 洋(Hiroshi Okunushihttp://blogs.technet.com/b/hirookun 更新日:20100903最初にチェックすること(1) Hyper-V データ(VHDやスナップ ショットなどなど)が入っているボ リュームのゕンチウゖルス監視を無 効にする。 最初にチェックすること: 複数のゲストの同時起動は避ける。 I/Oの集中により極度に起動に時間が かかる。デモとかで焦ってもやらな い、やってはいけない。 最初にチェックすること: VHDフゔルをホストしているボ リュームを定期的にデフラグする。 VHDフゔル内のフラグメントを解 消するためにVHDのコンパクト処理 を定期的に行う。 サーバーの基本リソースの状態を知る こと! ¥Processor (*) ¥% Processor Time> 75% ¥Memory¥Available MBytes <100 MBs ¥LogicalDisk (*) ¥Avg Disk sec/Read|Write> 15 ms ¥Network Interface (*) ¥Output Queue Length> 2 Hyper-V パフォーマンス カウンターの活用! ¥Hyper-V Hypervisor Logical Processor (*) ¥% Total Run Time ¥Hyper-V Hypervisor Virtual Processor (*) ¥% Guest Run Time プロセッサ比率を検討! 1対1の原則からスタート 実際には1対1以上にしないとサー バーの集約にならない 統合サービスは必ずインストール! 飛躍的に総合的なワークロード パフォーマンス向上 デバス マネージャーで仮想マシン バス を確認 Windows Server 2008 R2 をゲストで使用する場 合はンストール不要 Service Pack 1に合わせて IS も更新されるよ Windows Server 2008/R2 をゲストで使用しよう! メモリ管理などの OS 機能を利用する コストを最小化できる ハパーバザーへの直接 HyperCall SLAT 対応マシンを使用しよう! これからマシンを準備するなら 仮想環境にハードウェゕが最適化 AMD:Rapid Virtualization Indexing Intel: Extended Page Tables (EPT) 親パーティションでウィンドウ をきちんと閉じておこう! 馬鹿にしないでリソースを使ってい ることを忘れない 特に接続セッションは閉じること ホストでベーシックなビデオ ドライ バーを使用しよう! ハエンド ドラバー (WDDM) は仮想 ⇔ 物理間のゕドレス変換を多発 RemoteFX を使う場合はやむを得ない 親パーティションは軽く! Hyper-V 以外のサービスを運用環境のホ ストでは適用しない ワークロードの最適化の観点でも煩雑にな り、物理マシン全体に影響を与えるのです べきではない ディスク レスポンス タイムが大事なの は仮想環境でも同じ! ¥LogicalDisk (*) ¥Avg. Disk Sec/Read|Write > 10ms が基準閾値 大事なのはこのタムであって、実際の装 置が遠隔にあることは問題にならない Solid State はやはり速い! 耐久年数とか色々な検討要素はある が、価格の下落に伴い、使えるシナ リオもある 高速処理を要求されるエリゕにぜひ スナップショットを控える! 原理的には可変 VHD を利用してい るのと変わりない 運用環境では使用することを最初か ら除外して考えよう! どうしても利用するなら R2 で! パススルー ディスク (SCSI) は最速! SQL Server や Exchange Server の ような高 I/O 処理に最適な設定 I/O を直接 親パーテゖションのスト レージスタックに渡す 仮想環境の利点(可搬性など)を重視 なら固定サイズ VHD を使用! パフォーマンス上はよいが可変VHD よりも多くのデゖスク容量を使用 容量が第一要件なら可変を採用 リムーバブル メディアをなしに! リムーバブル メデゖゕ は定期的に ポーリングされるのでパフォーマン スに影響あり 意外とマウントしっぱなしにする #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14 #15 ホスト Phenom Opteron Nehalem SSD

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Page 1: Hyper-V 虎の巻

Tech・Ed Japan 2010 T2-402 番外編 / Hyper-V Tips 虎の巻 作者:奥主 洋(Hiroshi Okunushi) http://blogs.technet.com/b/hirookun 更新日:2010年09月03日

最初にチェックすること(1) Hyper-V データ(VHDやスナップ

ショットなどなど)が入っているボリュームのゕンチウゖルス監視を無効にする。

最初にチェックすること: 複数のゲストの同時起動は避ける。

I/Oの集中により極度に起動に時間がかかる。デモとかで焦ってもやらない、やってはいけない。

最初にチェックすること: VHDフゔルをホストしているボ

リュームを定期的にデフラグする。 VHDフゔル内のフラグメントを解

消するためにVHDのコンパクト処理を定期的に行う。

サーバーの基本リソースの状態を知ること! ¥Processor (*) ¥% Processor Time> 75% ¥Memory¥Available MBytes <100 MBs ¥LogicalDisk (*) ¥Avg Disk sec/Read|Write> 15 ms ¥Network Interface (*) ¥Output Queue Length> 2

Hyper-V パフォーマンス カウンターの活用! ¥Hyper-V Hypervisor Logical Processor (*)

¥% Total Run Time ¥Hyper-V Hypervisor Virtual Processor (*)

¥% Guest Run Time

プロセッサ比率を検討! 1対1の原則からスタート 実際には1対1以上にしないとサー

バーの集約にならない

統合サービスは必ずインストール! 飛躍的に総合的なワークロード パフォーマンス向上 デバス マネージャーで仮想マシン バス を確認 Windows Server 2008 R2 をゲストで使用する場

合はンストール不要 Service Pack 1に合わせて IS も更新されるよ

Windows Server 2008/R2 をゲストで使用しよう! メモリ管理などの OS 機能を利用する

コストを最小化できる ハパーバザーへの直接 HyperCall

SLAT 対応マシンを使用しよう! これからマシンを準備するなら 仮想環境にハードウェゕが最適化 AMD:Rapid Virtualization Indexing Intel: Extended Page Tables (EPT)

親パーティションでウィンドウ をきちんと閉じておこう! 馬鹿にしないでリソースを使ってい

ることを忘れない 特に接続セッションは閉じること

ホストでベーシックなビデオ ドライバーを使用しよう! ハエンド ドラバー (WDDM) は仮想

⇔ 物理間のゕドレス変換を多発 RemoteFX を使う場合はやむを得ない

親パーティションは軽く! Hyper-V 以外のサービスを運用環境のホ

ストでは適用しない ワークロードの最適化の観点でも煩雑にな

り、物理マシン全体に影響を与えるのですべきではない

ディスク レスポンス タイムが大事なのは仮想環境でも同じ! ¥LogicalDisk (*) ¥Avg. Disk

Sec/Read|Write > 10ms が基準閾値 大事なのはこのタムであって、実際の装

置が遠隔にあることは問題にならない

Solid State はやはり速い! 耐久年数とか色々な検討要素はある

が、価格の下落に伴い、使えるシナリオもある

高速処理を要求されるエリゕにぜひ

スナップショットを控える! 原理的には可変 VHD を利用してい

るのと変わりない 運用環境では使用することを最初か

ら除外して考えよう! どうしても利用するなら R2 で!

パススルー ディスク (SCSI) は最速! SQL Server や Exchange Server の

ような高 I/O 処理に最適な設定 I/O を直接 親パーテゖションのスト

レージスタックに渡す

仮想環境の利点(可搬性など)を重視なら固定サイズ VHD を使用! パフォーマンス上はよいが可変VHD

よりも多くのデゖスク容量を使用 容量が第一要件なら可変を採用

リムーバブル メディアをなしに! リムーバブル メデゖゕ は定期的に

ポーリングされるのでパフォーマンスに影響あり

意外とマウントしっぱなしにする

#1 #2 #3

#4 #5 #6

#7 #8 #9

#10 #11 #12

#13 #14 #15

ホスト

Phenom

Opteron Nehalem

SSD

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Tech・Ed Japan 2010 T2-402 番外編 / Hyper-V Tips 虎の巻 作者:奥主 洋(Hiroshi Okunushi) http://blogs.technet.com/b/hirookun 更新日:2010年09月03日

親パーティションにメモリを! 最低でも 512 MB メモリは親パーテゖ

ション用に確保する ※推奨は 1 GB 以上 Server Core ンストールでも同様 Dynamic Memory とともにさらに重要に

子パーティションにも十分なメモリを! ¥Memory¥Available Mbytes > メモリの10%以

上になっていることをチェック ¥Memory¥Committed Bytes を使用して統合する

前のワークロードをきちんと把握しておく

ネットワークの集中を防ぐ! ¥Network Interface (*) ¥Output Queue

Length < 1 (平均) ネットワーク リソースの枯渇が顕著であれば物理

的なネットワーク ゕダプターを増やす Live Migration には 専用の 1 Gb 物理 NIC を割

り当てることが推奨

レガシ アダプターを控える! IS で利用できるのは統合ゕダプター 金色のプラグ ゕコン 互換性が必要な時にレガシ ゕダプターは最適

PXE ブート、対応する IS がない など パフォーマンスでは不利

Windows Server 2008 R2 の NIC 機能を使用する! Virtual Machine Queues (VMQ) はオーバーヘッ

ドを削減する効果 チムニー オフロードは長く使われる接続に有効 ハードウェゕが対応している必要あり

PAL v2. 0 ツール (Beta) のご紹介! パフォーマンスカウンタの見える化! CodePlex で入手できて無償 HTML ベースのレポートを生成し、

診断がしやすい Hyper-V カウンターにも対応

#16 #17 #18

#19 #20 #21

netsh int tcp set global chimney=automatic http://pal.codeplex.com

御礼とこの虎の巻に関して セッション T2-402 を受講いただいた皆様、朝早い時間に開催されたにも関わらずのご来場、本当にありがとうざいました。セッション中にも申し上げましたが補足情報のリンクはブログにも掲載がありますのでご活用ください。

このセッションはおかげ様でご好評いただいたようなので、日頃の皆様にお役に立てばと思い、さらに虎の巻形式のA4表裏一枚で要点を整理したこの書式も提供させていただくことにいたしました。皆様の Hyper-V 生活の一助となりましたら幸いです。

講師:奥主 洋

ご参考:Linux 用 統合サービス のバージョンと機能差