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TRANSCRIPT
トレーニング研究蹴〕
誌在低酸素刺激に対する動採皇酸素飽和衰の反応に
おける個人差と準高所トレーニング効果との関連性
暢
幸
森谷康
志 今村 貴
寛
健
雄 介
原
藤
橋
藤
加
高
要約
長期にわたりトレーニング会緩んだエリート競泳選手 4名を対象とし低圧低酸素鵜
激に対する動車長血酸素飽湘交の反応の俄人獲を明らかにすると問時に海抜高度 1280m
の準高所で 16日間の水泳トレーニングを行いその効果について検討した その結果a
安静善寺動脈血駿繁飽和度の反応には個人笈が大きかった低酸素刺激に対して動脈血
護費素飽和度が低くなる競技君主は体調管理にとくに注意すべきであると蕊われた低酸
素刺激に対する安静善寺動脈血酸素飽和度の総定iえ用いる海抜高度を決定し潟所トレ
ングの失敗例を減らすのに役立つものであると考えられた話器抜 1280 m程度の獲
高所トレーニングでもエリスロポよrfンが分泌され造血作用会促進寸ることが推察
され血中乳鮫濃度が2ム 3040 mmollhelliplに相当する水泳途度が機加し競泳パフ
ォーマンス改害警に有効であることが示唆冬れた
1 緒言
1968年に海抜pOOmで実施されたメキシコオリンピック大会を契機にその前後から高
トレーニングの効果が注目され多くの競技者が高所トレーニングに取り組むようになって
きた1)玉屋蒋高所トレーニングは高所でのパフォーマンス発揮にその効果が鶏待されたが
現在では畿地でのパフォーマンス舟上に効身長が期待されることが多い
長期にわたりトレhellipニングを積んだ競技力の高い競技者やそのコhellipチが高所トレーニングの
導入会検討する機会をもつことは決して少なくない事実 2infin0年シドニhellipオリンピック大
ラソン金メダリストの高橋尚子選手や 2003~ドパル-tロナ水泳世界選手権の玲Om
笈お m平泳ifにおいτ世界新記録で金メダルを獲得した北幾康介選手などきわめて優秀な競
技成績を残した日本人競技者が高所トレhellipニングを積極的にとり入れていたことは iegrave~摘に新
48 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
しい
高所トレーニングの効果は高所に滞在することで得られる低酸素馴化すなわち受動的効
果とトレーニングすることで得られる積極的効果との複合的効果があるので低地でのトレー
ニング効果よりも多くの効果が期待されている 1) これまでの高所トレーニングに関する研究
を概観すると 2α)()m以上の高度を用いて実施されたものが多く1)2) 海抜 1 α)()~ 1500 mで
のトレーニングの報告は数少ないなお本研究では海抜500 m以下を低地海抜1000 m
以上を高所と定義し高所のうち 1000~ 1500 mの高度を限定的にとり扱う場合準高所と
いう用語を使用する
高所に滞在し高所でトレーニングを行う従来からのトレーニングの方法すなわち
LivingHigh-TrainingHigh方式2) に加え近年では高所に滞在し低地でトレーニングを行う方
法いわゆる Li吋唱団gh-TrainigLow方式3)4)のトレーニングや逆に低地に滞在し高所でトレ
ーニングを行う LivingLow-Tra泊igHほh方式5)6)のトレーニングも用いられるようになってき
た
日本国内で海抜高度が比較的高い場所に設置されている競泳プールは長野県真田町菅平
(海抜1280 m)群馬県草津町草津(海抜1250 m) などに限られ海抜2α)()mW-上の場所に
設置されている水泳プールは皆無であるそれどころか日本国内において低地から海抜
2ωOm以上の場所に移動することですら容易ではないしたがって近年多用されるよう
になってきたLivingHigh-TrainingLow方式やLivingLow-TrainigH泡h方式のトレーニングを競泳
トレーニングにおいて実施するのはきわめて困難であるといわざるを得ない日本国内で競
泳の高所トレーニングを試みるとすれば海抜1200 ~ 1300 mの高度を用い LivingHigh
Trainig回gh方式のトレーニングを行わなければならないのが現状である
1500 mに満たない海抜高度を用いた水泳の準高所トレーニング研究は後藤と野村7) 禰
屋たち 8) によりはじめられたばかりであるいずれも発育発達段階の途上にあると考え
られるジュニア選手を対象としており比較的低い高度を用いても高所トレーニングの効果
が期待できるとしている
持久的能力の指標のひとつである最大酸素摂取量は トレーニングをしていない者であれば
海抜1200m トレーニングをしている者であれば海抜1000m未満で低地のそれより低いこ
とが報告されている 9)10) したがって海抜1000m以上の場所であれば低地とは異なる生
理的反応を示し高所トレーニング効果が期待できる最大酸素摂取量が高いと考えられるエ
リート競泳選手であれば海抜高度が多少低くともさらに大きな高所トレーニング効果が得
られるかもしれない
2infin4 続犠鱗あこ対する動級車腕滋織のま忘おける由人差と準高船トニンヂ線との関連性(腕総務議純高橋 49
これらのことから長窮トレーニングを経験しかつ競技力の高い競技者を対象とした準
潟所でのトレhellipニング研究をすすめ高所トレーニングに対する基礎的資料を作成寸ること
はきわめて重要な樹究諜髄である
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低fE低酸素刺激に対
する動獄血酸素飽和度の反賂の偶人殺を明らかにすると開時に準高所における水泳トレーニ
ングの効果との関連性について検討することを吾的とした
2 方法
(1)対象者
対象者は男性競泳選手 4名とした表 11対象者の身体的特性と競技腔を示ナ本対象
者は年齢19土 1(王子均億ごと標準偏差以下同様)歳身長174念 003 m身体費量688土
132 kg競泳トレーニング膝 11ごt1王手であった対象者全員が400mまたは 1部Om自由形
種目において本研究の準高所トレーニング 6ヶ月前に開犠された前シーズンの全国大会8投
入愛者であったこのうち l名は日本学生選手権400m自由形に優勝しており日本人競泳選
として優秀な集団であったといえる
後 1 対象者の身体的特性と競泳競技歴
年 童全 身 長 身体質量 競技疲対象者
(室長 (m) (kg) 〈年)
A 20 173 658 13
B 19 178 882 10
C 18 172 621 11
D 18 171 590 11
平 均値 19 174 688 11
標準綴幾 003 132
本対象者は前シーズン終了後の休息黙の後 50士6kmweekiの水泳トレーニングを幻ゅ
遺構実施した状態で準高所トレーニングとこれにともなう測定に参加した岳
対象者には婿究の意義内容拡競性などを説明したのち対象者はこれらを理解したうえ
で研究の対象者となることに間意をした
(2) 準高所トレーニングの内容
準高所トレhellipニングは海抜1280m に設置されている短水路 (25m)競泳プールで行われ
50 中央大学保健体育研究所記望書 第22号
た対象者は海抜1280mに15泊16日の日程で滞夜しこの間21聞の水泳トレhellipニングを
実施した大崎に予定を変更することなくあらかじめ決められたトレーニングをほぼ完了し
たこの期間の水泳トレーニング距離は73kmweek-1であり トレーニング前より 46
多い水泳距離であった
計測定の内容
a 安静持動脹鼠酸素鎗鞍震
自に自動車こ乗車し海抜720mから 1980 m までの範罷~3O分かけて移動
し海抜1980mで10分掲の安静を保った移動開始 51012141618222426
28303540分に海抜7208101α)()1150125013501450155016501750
18501950198019801980 mで心捨数と動脈血酸葉鵡和議をパルスオキシメータ
(N-20Nellcor社製)で測定した
b 瓜液機 3華
街地滞夜開時間前 (2目前)滞在開始 17時間(2回目)滞夜終了後 16時間(I日後)に
肘静脈より採血を行った対象者は採血前少なくとも 10時間の絶食を保ち午前 9時に採
血を持った潟地滞在訴後の採血については前日の水泳トレhellipニシグを実施しないことと
し激しい身体活動が行われないよう艶思した
鋒血により得られた検体を臨床検査機関に提出し赤血球数ヘモグロビン謹震ヘマトク
ワット穂鱗状赤血球数平均赤血球容積平均赤鼠球ヘモグロビン驚平均赤血球ヘモグロ
ピン議還をょに 1)スロポエチン護度の 8項吾の分析を若ったlsquoただし諜在欝始17時間の検体
についてはょにリスロボエチン議室のみの分析とした
c 253040獄締011-1泳連産
トレーニング 1日前3 8 EI118 EI15日諒 トレhellipニング終了 28後に血中
乳酸操股が253040 mmoll-lに相当する水泳i譲渡を求めたただし対象者の体譲がす
ぐれない場合には本テストを中止することとした本テストはすべて短水路競泳プールで
行われ機商所トレhellipニング前後の測定は海抜115m準高所トレーニング期間の測定は海抜
1280 mで実施された
運動は 400mのクロール泳を準高所では 4囲i誌地では 5閥泳速度を漸増させ繰り返
すものとしたlsquoこれらの泳速度は本テストに先立ち実施冬れた対象者の30分間最大努力泳
時の平均泳渡撲を基準に設定された対象者には泳迷境から第泌された紛Om水泳時間を指
し義400m水泳特務がテスト掲で詩ーとなるよう求めたlsquo運動縄の休息については 4題
51須賀04 対する義援童畿妻態様重の長むこ主ける種入差と章義務トしーニンヂ議案との鶏連性議採義fUU藤今村高嶺 1数箆経書をま畿議
自と 5[ii]認め関は10分間としそのほかは5分詞としたテスト時の泳連撲と血中乳酸濃度が
測定された
泳速度は従)()m iに要した時間をストップウォッチ (81釦 4縦訓0セイコ一社製)により
計測し米泳距離を時間で除すことにより算出された血中乳酸濃度はテスト 12回目は
運動終了60秒 34[吋悶は運動終了90秒 5回目は運動終了 180秒に指尖より採血した少量
の血液サンプルを携帯製自動分析機(ラクテートプロアークレイ社)で分析した
4間分の泳連肢と血中乳酸捜度のデータを 2次多項式で回帰分析を持い泳速度と血中乳酸
濃度との関係を求めた得られた 2次回帰式に253040 rnrnol刊の血中学し駿濃震の伎を
内挿することで 253040 rnrnoll-l泳速度を算出した
制緩祭主義理
測定績は平均綴土佐標準壌蓋で示した平均値掲の差の検ままには対惑のある t検定または
一党番号麓分数分析を培いた急接室事5未満をもって有意と判定した
3 結果
(1) 自動車移動時の心拍数動脹血酸素龍和度
2に準高所トレーニング初日に海抜120mから 1980mまで自動車で移動したときの
海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係を示す動脈血隊紫飽和肢は移動開始
時に97土1であったのが測定終了時には93土2まで低下した 心拍数の値に変化
変
移一和
推一銭
の一楽
ω
度一酸心的別ダ鈴飴
a
和一
hellip 111112121211332
hellip念会+一念公弘太
ゃんむ念公むむ中山
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C
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52 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
は認められなかった
図 lに自動車移動時における安静時心拍数動脈血酸素飽和度の変化を個人値で示した
対象者Cの動脈血酸素飽和度は移動開始24分の海抜高度1750 rnにおいて顕著な低下傾向が認
められ以後著しい低値であり移動開始30分の海抜1980 rnでは89の値となった対象
者ABDの動脈血酸素飽和度は移動開始より徐々に漸減する傾向にあった対象者A
BDのもっとも低い動脈血酸素飽和度の値はそれぞれ939493であった心拍数の
変動については一致した様子は観察されなかった
90
剖
議
Z司 70
ま話
~手E 前
卜卜卜-1でl4企-一 A副D口
50
日)() 1α)() 1日)()
海抜高度 (m)
2000 2反)()
1infin
ポ
ZL トト卜卜44企ト-lBDL|Iで 引l
言E憾語 担警番話 91
88
反)() lα)() 1日)() 2000 2日)()
海抜高度 (m)
図 1 海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係
2infin4 仮装吸酸素科教-対する動脈二酸素飽和重の院における機λ義と準鱗トいニング効果拘禁連性(華民義各 Dn議今努義務 53
(2) 血液検査項目
3に準高所トレーニングにともなう血液性状の変化を示す準高所トレーニング前後
の赤血球数は505土 8512 t15 X 104μl-lヘモグロビン濃度は 154 t04158 t08 gd1hellip1
ヘマトクリット値は466 t14499土18平均赤血球容積は93 t392土3ft平均赤血
4 t0ニ331平均赤血球ヘモグロビン濃度は2pg二七130511t306球ヘモグロピン量は
1 t6ご176エリスロポエチン護度は0鬼5713542二七93線状赤血球数は05念333
145ニt29mじml-1であった準高所トレhellipニニング前後のこれらの数値関に
られなかった準高所藷在28E1のエリスロボエチン議度は231 t65 mUml-1であったが
トレーニング前後の値との開に有意な支援はみられなかった
表3 準高所トレーニングにともなう血液性状の変化
トレ トレーニング2日目 トレhellipニング後
赤血球数 (xlOu 1-1) 512二tl5
ヘモグロビン演度 (gd-I) 154 04 158 08
ヘマトクリット健() 466土14 499土18
王子均総除去ま容積(fl) 93土3 92士3
王子均ぶ血球ヘモグロピン量ゆが 306念11 305ニt12
王子均赤血球へそグロピン濃度制 331念 04 333ごtO5
13542ごを93緩状君主血球数 (x) 57
ょにリスロボエチン濃度 (mUrr註1) 17β二t61 231 65 145 29
儲 2に準高所にともなう血液検査項自の個人僚を示した対象者BDの赤血球数ヘモ
グロビン濃度ヘマトクリット値の増加の傾向がみられた逆に対象者Cのこれらの肢は減
少傾向であった平均赤血球容積平均赤血球ヘモグロビン量平均赤血球ヘモグロビン濃度
な傾向を観察することはできなかった対象者ABCの網状赤血球数の増加がうか
がわれた対象者ACDの高所滞主主 2日自のよ乙 1)スロポエチンi農度は準高所トレhellipニン
グ前の穫に対し高値であった対象者念競の準高所トレーニング後のエリスロポエチン濃度
え準高所トレーニング前高所藩主 28踏に対L抵い媛1匂にあったなかでも対象者C
()エワス of-ょにチン濃度の変動は き しかった
54 中央大然保健体育研究所紀要 歩高 22電子
530 17 (7=γ国)叫鈴懸入出口山庁
16
15
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湾
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(明白)刺入切口山庁ぐ祭出明品市宮
住ト
42 87 2日前 1日後 2目前 l日後
32 九一~lt1lt
35 量当理E
34
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口33 正ゴ
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~厳議争論~-~ ~
時j
ぐ舎を信条
3229
28 ま31Nr 2協議 1 B 後 2臼言者 1日後
(HLg-DE)
4024
ノケケ
(点訳)綴録層拡恥似吋附鼎
媛寝入バホバ円弘ハロ
zu κFH
0 2目前 2日関
18
12
30 ーやhellip A一__B一首-C円20
p6 10
国凶
2日前 l日後 l日後
関 2 トレーニング 2目前 2日目終了 l臼後の血液性状
2infin4 低圧低酸素刺敢にljする動脈血酸素飽和度の師における個人差と準高所トレーニング効果との関連性(藤原轟谷加藤今村高橋 55
(3) 253040 mmoI-l-1泳速度
表 4に準高所トレーニング前 トレーニング期間 トレーニング終了後の血中乳酸濃度が
253040 mmoll-jに相当する水泳速度を示す対象者Aは準高所滞在 11日目準高所ト
レーニング 2日後の測定に対象者Bは準高所滞在 15日目の測定に参加していないため準
高所滞在 11日目 15日目準高所トレーニング2日後の値は 3名の対象者から算出された
値である単純に比較することはできないため統計的処理を行わなかった
表 4 準高所トレーニングともなう 253040 rnrno[[-I泳速度の推移
25 rnrno[[-I 泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-i) (ms-I)
A 155 152 153
B 156 153 155 158
C 151 148 150 148 154
D 154 150 151 151 155
平均値 154 151 152 151 156
標準偏差 002 002 003 003 002
30 rnrno[[-I泳速度
対象者 I目前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (mg-I) (mg-I) (mg-I) (ms-I)
A 157 154 154
B 157 154 157 160
C 152 149 151 150 155
D 155 151 152 152 156
平均値 155 152 153 152 157
標準偏差 002 002 003 002 003
40 rnrno1[-1泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I)
A 159 155 156
B 159 156 160 161
C 154 151 152 152 156
D 157 153 155 155 158
平均値 157 154 156 154 158
標準偏差 002 002 004 002 003
56 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
準高所滞在3日目の 253040 mmoll-1泳速度を個人値でみると準高所トレーニング
前と比較して全員が低かった高所滞在11日目に対象者Bの30mmoll-l泳速度が準高所
トレーニング前と同等水準になり 40 mmoll-l泳速度は準高所トレーニング前よりも高くな
った準高所滞在15日目に対象者Cの25mmoll-l泳速度は準高所滞在11日目より低く
準高所滞在3日目と同レベルになり 30 mmoll一1泳速度は準高所滞在 11日目よりも低いも
のの準高所滞在 3日目よりは高かった対象者Aを除く 3名の準高所トレーニング後の
253040 mmoll-l泳速度は トレーニング前のそれらよりも高かった
4 考察
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低圧低酸素刺激に対
する動脈血酸素飽和度の反応の個人差を明らかにすると同時に海抜1280 mでの 16日間の競
泳トレーニングにおける効果について検討をした
本研究のおもな知見として準高所滞在初日に実施した自動車移動時の動脈血酸素飽和度の
推移に大きな個人差が認められたことがあげられるすなわち対象者ABD3名の動脈
血酸素飽和度は海抜高度が高くなるにつれ徐々に低くなったのに対し対象者Cの動脈血
酸素飽和度は海抜1750 mで急激に低下した
前嶋11)は海抜22infinmで安静時動脈血酸素飽和度を測定すると低地のレベルとほとんど
変わらない選手がいる一方で一時的にも 90程度にまで低下する選手がいることを報告し
ているまた高所での動脈血酸素飽和度の低下の程度と高所での運動能力および動脈血酸素
飽和度の値の変動と体調とが密接に関連していることを示唆しているこの動脈血酸素飽和度
の値は睡眠不足あるいは疲労などによってさらに低下しその低下程度にも個人差が認め
られるとしている
低圧低酸素環境に曝露し動脈血酸素飽和度が低下すると大動脈体と頚動脈体が刺激さ
れ換気量と心拍数が増加し組織に送る酸素の減少を補うための反応が起こるといわれてい
る11) しかしながら cを含む対象者全員に心拍数の顕著な増大は観察されなかったこの
理由を明確にすることはできないが動脈血酸素飽和度の低下を換気量の増加に加え心拍出
量の増大などで補うことによって心拍数の値には変化がみられなかったのかもしれない
低酸素環境において安静時動脈血酸素飽和度が低い値を示す選手が高所トレーニングある
いは低酸素トレーニングを繰り返すことによってその値が高まる傾向はみられていない ll)
したがってこのような競技者が高所トレーニングにとり組む場合には動脈血酸素飽和度が
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
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48 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
しい
高所トレーニングの効果は高所に滞在することで得られる低酸素馴化すなわち受動的効
果とトレーニングすることで得られる積極的効果との複合的効果があるので低地でのトレー
ニング効果よりも多くの効果が期待されている 1) これまでの高所トレーニングに関する研究
を概観すると 2α)()m以上の高度を用いて実施されたものが多く1)2) 海抜 1 α)()~ 1500 mで
のトレーニングの報告は数少ないなお本研究では海抜500 m以下を低地海抜1000 m
以上を高所と定義し高所のうち 1000~ 1500 mの高度を限定的にとり扱う場合準高所と
いう用語を使用する
高所に滞在し高所でトレーニングを行う従来からのトレーニングの方法すなわち
LivingHigh-TrainingHigh方式2) に加え近年では高所に滞在し低地でトレーニングを行う方
法いわゆる Li吋唱団gh-TrainigLow方式3)4)のトレーニングや逆に低地に滞在し高所でトレ
ーニングを行う LivingLow-Tra泊igHほh方式5)6)のトレーニングも用いられるようになってき
た
日本国内で海抜高度が比較的高い場所に設置されている競泳プールは長野県真田町菅平
(海抜1280 m)群馬県草津町草津(海抜1250 m) などに限られ海抜2α)()mW-上の場所に
設置されている水泳プールは皆無であるそれどころか日本国内において低地から海抜
2ωOm以上の場所に移動することですら容易ではないしたがって近年多用されるよう
になってきたLivingHigh-TrainingLow方式やLivingLow-TrainigH泡h方式のトレーニングを競泳
トレーニングにおいて実施するのはきわめて困難であるといわざるを得ない日本国内で競
泳の高所トレーニングを試みるとすれば海抜1200 ~ 1300 mの高度を用い LivingHigh
Trainig回gh方式のトレーニングを行わなければならないのが現状である
1500 mに満たない海抜高度を用いた水泳の準高所トレーニング研究は後藤と野村7) 禰
屋たち 8) によりはじめられたばかりであるいずれも発育発達段階の途上にあると考え
られるジュニア選手を対象としており比較的低い高度を用いても高所トレーニングの効果
が期待できるとしている
持久的能力の指標のひとつである最大酸素摂取量は トレーニングをしていない者であれば
海抜1200m トレーニングをしている者であれば海抜1000m未満で低地のそれより低いこ
とが報告されている 9)10) したがって海抜1000m以上の場所であれば低地とは異なる生
理的反応を示し高所トレーニング効果が期待できる最大酸素摂取量が高いと考えられるエ
リート競泳選手であれば海抜高度が多少低くともさらに大きな高所トレーニング効果が得
られるかもしれない
2infin4 続犠鱗あこ対する動級車腕滋織のま忘おける由人差と準高船トニンヂ線との関連性(腕総務議純高橋 49
これらのことから長窮トレーニングを経験しかつ競技力の高い競技者を対象とした準
潟所でのトレhellipニング研究をすすめ高所トレーニングに対する基礎的資料を作成寸ること
はきわめて重要な樹究諜髄である
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低fE低酸素刺激に対
する動獄血酸素飽和度の反賂の偶人殺を明らかにすると開時に準高所における水泳トレーニ
ングの効果との関連性について検討することを吾的とした
2 方法
(1)対象者
対象者は男性競泳選手 4名とした表 11対象者の身体的特性と競技腔を示ナ本対象
者は年齢19土 1(王子均億ごと標準偏差以下同様)歳身長174念 003 m身体費量688土
132 kg競泳トレーニング膝 11ごt1王手であった対象者全員が400mまたは 1部Om自由形
種目において本研究の準高所トレーニング 6ヶ月前に開犠された前シーズンの全国大会8投
入愛者であったこのうち l名は日本学生選手権400m自由形に優勝しており日本人競泳選
として優秀な集団であったといえる
後 1 対象者の身体的特性と競泳競技歴
年 童全 身 長 身体質量 競技疲対象者
(室長 (m) (kg) 〈年)
A 20 173 658 13
B 19 178 882 10
C 18 172 621 11
D 18 171 590 11
平 均値 19 174 688 11
標準綴幾 003 132
本対象者は前シーズン終了後の休息黙の後 50士6kmweekiの水泳トレーニングを幻ゅ
遺構実施した状態で準高所トレーニングとこれにともなう測定に参加した岳
対象者には婿究の意義内容拡競性などを説明したのち対象者はこれらを理解したうえ
で研究の対象者となることに間意をした
(2) 準高所トレーニングの内容
準高所トレhellipニングは海抜1280m に設置されている短水路 (25m)競泳プールで行われ
50 中央大学保健体育研究所記望書 第22号
た対象者は海抜1280mに15泊16日の日程で滞夜しこの間21聞の水泳トレhellipニングを
実施した大崎に予定を変更することなくあらかじめ決められたトレーニングをほぼ完了し
たこの期間の水泳トレーニング距離は73kmweek-1であり トレーニング前より 46
多い水泳距離であった
計測定の内容
a 安静持動脹鼠酸素鎗鞍震
自に自動車こ乗車し海抜720mから 1980 m までの範罷~3O分かけて移動
し海抜1980mで10分掲の安静を保った移動開始 51012141618222426
28303540分に海抜7208101α)()1150125013501450155016501750
18501950198019801980 mで心捨数と動脈血酸葉鵡和議をパルスオキシメータ
(N-20Nellcor社製)で測定した
b 瓜液機 3華
街地滞夜開時間前 (2目前)滞在開始 17時間(2回目)滞夜終了後 16時間(I日後)に
肘静脈より採血を行った対象者は採血前少なくとも 10時間の絶食を保ち午前 9時に採
血を持った潟地滞在訴後の採血については前日の水泳トレhellipニシグを実施しないことと
し激しい身体活動が行われないよう艶思した
鋒血により得られた検体を臨床検査機関に提出し赤血球数ヘモグロビン謹震ヘマトク
ワット穂鱗状赤血球数平均赤血球容積平均赤鼠球ヘモグロビン驚平均赤血球ヘモグロ
ピン議還をょに 1)スロポエチン護度の 8項吾の分析を若ったlsquoただし諜在欝始17時間の検体
についてはょにリスロボエチン議室のみの分析とした
c 253040獄締011-1泳連産
トレーニング 1日前3 8 EI118 EI15日諒 トレhellipニング終了 28後に血中
乳酸操股が253040 mmoll-lに相当する水泳i譲渡を求めたただし対象者の体譲がす
ぐれない場合には本テストを中止することとした本テストはすべて短水路競泳プールで
行われ機商所トレhellipニング前後の測定は海抜115m準高所トレーニング期間の測定は海抜
1280 mで実施された
運動は 400mのクロール泳を準高所では 4囲i誌地では 5閥泳速度を漸増させ繰り返
すものとしたlsquoこれらの泳速度は本テストに先立ち実施冬れた対象者の30分間最大努力泳
時の平均泳渡撲を基準に設定された対象者には泳迷境から第泌された紛Om水泳時間を指
し義400m水泳特務がテスト掲で詩ーとなるよう求めたlsquo運動縄の休息については 4題
51須賀04 対する義援童畿妻態様重の長むこ主ける種入差と章義務トしーニンヂ議案との鶏連性議採義fUU藤今村高嶺 1数箆経書をま畿議
自と 5[ii]認め関は10分間としそのほかは5分詞としたテスト時の泳連撲と血中乳酸濃度が
測定された
泳速度は従)()m iに要した時間をストップウォッチ (81釦 4縦訓0セイコ一社製)により
計測し米泳距離を時間で除すことにより算出された血中乳酸濃度はテスト 12回目は
運動終了60秒 34[吋悶は運動終了90秒 5回目は運動終了 180秒に指尖より採血した少量
の血液サンプルを携帯製自動分析機(ラクテートプロアークレイ社)で分析した
4間分の泳連肢と血中乳酸捜度のデータを 2次多項式で回帰分析を持い泳速度と血中乳酸
濃度との関係を求めた得られた 2次回帰式に253040 rnrnol刊の血中学し駿濃震の伎を
内挿することで 253040 rnrnoll-l泳速度を算出した
制緩祭主義理
測定績は平均綴土佐標準壌蓋で示した平均値掲の差の検ままには対惑のある t検定または
一党番号麓分数分析を培いた急接室事5未満をもって有意と判定した
3 結果
(1) 自動車移動時の心拍数動脹血酸素龍和度
2に準高所トレーニング初日に海抜120mから 1980mまで自動車で移動したときの
海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係を示す動脈血隊紫飽和肢は移動開始
時に97土1であったのが測定終了時には93土2まで低下した 心拍数の値に変化
変
移一和
推一銭
の一楽
ω
度一酸心的別ダ鈴飴
a
和一
hellip 111112121211332
hellip念会+一念公弘太
ゃんむ念公むむ中山
wmmMm
t鵠
路
保
協
側
悦
倒
的
飽一紙一
繁一動一
般
一
一
血一け一
脈一数一町一日
5一拍げ一全土土土玄土土求ま念全土土+一ムよ
持
丸
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7S97SS7U86m957
mNηηηηmNn
紘一ら総一部品開符治符
拍一伽一
時
一
一
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持一度一
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nmm村山部お
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高一酸一
抜
一
一
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壮一綿一側一初綿織胸部hellip純一
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一
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お
お
認
倒
的
お
銘
初
お
紛m
m
C
C
52 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
は認められなかった
図 lに自動車移動時における安静時心拍数動脈血酸素飽和度の変化を個人値で示した
対象者Cの動脈血酸素飽和度は移動開始24分の海抜高度1750 rnにおいて顕著な低下傾向が認
められ以後著しい低値であり移動開始30分の海抜1980 rnでは89の値となった対象
者ABDの動脈血酸素飽和度は移動開始より徐々に漸減する傾向にあった対象者A
BDのもっとも低い動脈血酸素飽和度の値はそれぞれ939493であった心拍数の
変動については一致した様子は観察されなかった
90
剖
議
Z司 70
ま話
~手E 前
卜卜卜-1でl4企-一 A副D口
50
日)() 1α)() 1日)()
海抜高度 (m)
2000 2反)()
1infin
ポ
ZL トト卜卜44企ト-lBDL|Iで 引l
言E憾語 担警番話 91
88
反)() lα)() 1日)() 2000 2日)()
海抜高度 (m)
図 1 海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係
2infin4 仮装吸酸素科教-対する動脈二酸素飽和重の院における機λ義と準鱗トいニング効果拘禁連性(華民義各 Dn議今努義務 53
(2) 血液検査項目
3に準高所トレーニングにともなう血液性状の変化を示す準高所トレーニング前後
の赤血球数は505土 8512 t15 X 104μl-lヘモグロビン濃度は 154 t04158 t08 gd1hellip1
ヘマトクリット値は466 t14499土18平均赤血球容積は93 t392土3ft平均赤血
4 t0ニ331平均赤血球ヘモグロビン濃度は2pg二七130511t306球ヘモグロピン量は
1 t6ご176エリスロポエチン護度は0鬼5713542二七93線状赤血球数は05念333
145ニt29mじml-1であった準高所トレhellipニニング前後のこれらの数値関に
られなかった準高所藷在28E1のエリスロボエチン議度は231 t65 mUml-1であったが
トレーニング前後の値との開に有意な支援はみられなかった
表3 準高所トレーニングにともなう血液性状の変化
トレ トレーニング2日目 トレhellipニング後
赤血球数 (xlOu 1-1) 512二tl5
ヘモグロビン演度 (gd-I) 154 04 158 08
ヘマトクリット健() 466土14 499土18
王子均総除去ま容積(fl) 93土3 92士3
王子均ぶ血球ヘモグロピン量ゆが 306念11 305ニt12
王子均赤血球へそグロピン濃度制 331念 04 333ごtO5
13542ごを93緩状君主血球数 (x) 57
ょにリスロボエチン濃度 (mUrr註1) 17β二t61 231 65 145 29
儲 2に準高所にともなう血液検査項自の個人僚を示した対象者BDの赤血球数ヘモ
グロビン濃度ヘマトクリット値の増加の傾向がみられた逆に対象者Cのこれらの肢は減
少傾向であった平均赤血球容積平均赤血球ヘモグロビン量平均赤血球ヘモグロビン濃度
な傾向を観察することはできなかった対象者ABCの網状赤血球数の増加がうか
がわれた対象者ACDの高所滞主主 2日自のよ乙 1)スロポエチンi農度は準高所トレhellipニン
グ前の穫に対し高値であった対象者念競の準高所トレーニング後のエリスロポエチン濃度
え準高所トレーニング前高所藩主 28踏に対L抵い媛1匂にあったなかでも対象者C
()エワス of-ょにチン濃度の変動は き しかった
54 中央大然保健体育研究所紀要 歩高 22電子
530 17 (7=γ国)叫鈴懸入出口山庁
16
15
14
湾
総
泳
旬
fyenミ 520 r
j
vp
〆
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一
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い寸際-B 1 yen
〆
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塁側 ト1島- C 1
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490 13 28護者 18後 1 8~愛惑を28
50 99 〈
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48 饗 96一令hellip A
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鴎~ー~一一 様 1肱 C重量-----最
p90トぐ
(明白)刺入切口山庁ぐ祭出明品市宮
住ト
42 87 2日前 1日後 2目前 l日後
32 九一~lt1lt
35 量当理E
34
国主
iヘミJ
口33 正ゴ
31
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~厳議争論~-~ ~
時j
ぐ舎を信条
3229
28 ま31Nr 2協議 1 B 後 2臼言者 1日後
(HLg-DE)
4024
ノケケ
(点訳)綴録層拡恥似吋附鼎
媛寝入バホバ円弘ハロ
zu κFH
0 2目前 2日関
18
12
30 ーやhellip A一__B一首-C円20
p6 10
国凶
2日前 l日後 l日後
関 2 トレーニング 2目前 2日目終了 l臼後の血液性状
2infin4 低圧低酸素刺敢にljする動脈血酸素飽和度の師における個人差と準高所トレーニング効果との関連性(藤原轟谷加藤今村高橋 55
(3) 253040 mmoI-l-1泳速度
表 4に準高所トレーニング前 トレーニング期間 トレーニング終了後の血中乳酸濃度が
253040 mmoll-jに相当する水泳速度を示す対象者Aは準高所滞在 11日目準高所ト
レーニング 2日後の測定に対象者Bは準高所滞在 15日目の測定に参加していないため準
高所滞在 11日目 15日目準高所トレーニング2日後の値は 3名の対象者から算出された
値である単純に比較することはできないため統計的処理を行わなかった
表 4 準高所トレーニングともなう 253040 rnrno[[-I泳速度の推移
25 rnrno[[-I 泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-i) (ms-I)
A 155 152 153
B 156 153 155 158
C 151 148 150 148 154
D 154 150 151 151 155
平均値 154 151 152 151 156
標準偏差 002 002 003 003 002
30 rnrno[[-I泳速度
対象者 I目前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (mg-I) (mg-I) (mg-I) (ms-I)
A 157 154 154
B 157 154 157 160
C 152 149 151 150 155
D 155 151 152 152 156
平均値 155 152 153 152 157
標準偏差 002 002 003 002 003
40 rnrno1[-1泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I)
A 159 155 156
B 159 156 160 161
C 154 151 152 152 156
D 157 153 155 155 158
平均値 157 154 156 154 158
標準偏差 002 002 004 002 003
56 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
準高所滞在3日目の 253040 mmoll-1泳速度を個人値でみると準高所トレーニング
前と比較して全員が低かった高所滞在11日目に対象者Bの30mmoll-l泳速度が準高所
トレーニング前と同等水準になり 40 mmoll-l泳速度は準高所トレーニング前よりも高くな
った準高所滞在15日目に対象者Cの25mmoll-l泳速度は準高所滞在11日目より低く
準高所滞在3日目と同レベルになり 30 mmoll一1泳速度は準高所滞在 11日目よりも低いも
のの準高所滞在 3日目よりは高かった対象者Aを除く 3名の準高所トレーニング後の
253040 mmoll-l泳速度は トレーニング前のそれらよりも高かった
4 考察
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低圧低酸素刺激に対
する動脈血酸素飽和度の反応の個人差を明らかにすると同時に海抜1280 mでの 16日間の競
泳トレーニングにおける効果について検討をした
本研究のおもな知見として準高所滞在初日に実施した自動車移動時の動脈血酸素飽和度の
推移に大きな個人差が認められたことがあげられるすなわち対象者ABD3名の動脈
血酸素飽和度は海抜高度が高くなるにつれ徐々に低くなったのに対し対象者Cの動脈血
酸素飽和度は海抜1750 mで急激に低下した
前嶋11)は海抜22infinmで安静時動脈血酸素飽和度を測定すると低地のレベルとほとんど
変わらない選手がいる一方で一時的にも 90程度にまで低下する選手がいることを報告し
ているまた高所での動脈血酸素飽和度の低下の程度と高所での運動能力および動脈血酸素
飽和度の値の変動と体調とが密接に関連していることを示唆しているこの動脈血酸素飽和度
の値は睡眠不足あるいは疲労などによってさらに低下しその低下程度にも個人差が認め
られるとしている
低圧低酸素環境に曝露し動脈血酸素飽和度が低下すると大動脈体と頚動脈体が刺激さ
れ換気量と心拍数が増加し組織に送る酸素の減少を補うための反応が起こるといわれてい
る11) しかしながら cを含む対象者全員に心拍数の顕著な増大は観察されなかったこの
理由を明確にすることはできないが動脈血酸素飽和度の低下を換気量の増加に加え心拍出
量の増大などで補うことによって心拍数の値には変化がみられなかったのかもしれない
低酸素環境において安静時動脈血酸素飽和度が低い値を示す選手が高所トレーニングある
いは低酸素トレーニングを繰り返すことによってその値が高まる傾向はみられていない ll)
したがってこのような競技者が高所トレーニングにとり組む場合には動脈血酸素飽和度が
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
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2infin4 続犠鱗あこ対する動級車腕滋織のま忘おける由人差と準高船トニンヂ線との関連性(腕総務議純高橋 49
これらのことから長窮トレーニングを経験しかつ競技力の高い競技者を対象とした準
潟所でのトレhellipニング研究をすすめ高所トレーニングに対する基礎的資料を作成寸ること
はきわめて重要な樹究諜髄である
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低fE低酸素刺激に対
する動獄血酸素飽和度の反賂の偶人殺を明らかにすると開時に準高所における水泳トレーニ
ングの効果との関連性について検討することを吾的とした
2 方法
(1)対象者
対象者は男性競泳選手 4名とした表 11対象者の身体的特性と競技腔を示ナ本対象
者は年齢19土 1(王子均億ごと標準偏差以下同様)歳身長174念 003 m身体費量688土
132 kg競泳トレーニング膝 11ごt1王手であった対象者全員が400mまたは 1部Om自由形
種目において本研究の準高所トレーニング 6ヶ月前に開犠された前シーズンの全国大会8投
入愛者であったこのうち l名は日本学生選手権400m自由形に優勝しており日本人競泳選
として優秀な集団であったといえる
後 1 対象者の身体的特性と競泳競技歴
年 童全 身 長 身体質量 競技疲対象者
(室長 (m) (kg) 〈年)
A 20 173 658 13
B 19 178 882 10
C 18 172 621 11
D 18 171 590 11
平 均値 19 174 688 11
標準綴幾 003 132
本対象者は前シーズン終了後の休息黙の後 50士6kmweekiの水泳トレーニングを幻ゅ
遺構実施した状態で準高所トレーニングとこれにともなう測定に参加した岳
対象者には婿究の意義内容拡競性などを説明したのち対象者はこれらを理解したうえ
で研究の対象者となることに間意をした
(2) 準高所トレーニングの内容
準高所トレhellipニングは海抜1280m に設置されている短水路 (25m)競泳プールで行われ
50 中央大学保健体育研究所記望書 第22号
た対象者は海抜1280mに15泊16日の日程で滞夜しこの間21聞の水泳トレhellipニングを
実施した大崎に予定を変更することなくあらかじめ決められたトレーニングをほぼ完了し
たこの期間の水泳トレーニング距離は73kmweek-1であり トレーニング前より 46
多い水泳距離であった
計測定の内容
a 安静持動脹鼠酸素鎗鞍震
自に自動車こ乗車し海抜720mから 1980 m までの範罷~3O分かけて移動
し海抜1980mで10分掲の安静を保った移動開始 51012141618222426
28303540分に海抜7208101α)()1150125013501450155016501750
18501950198019801980 mで心捨数と動脈血酸葉鵡和議をパルスオキシメータ
(N-20Nellcor社製)で測定した
b 瓜液機 3華
街地滞夜開時間前 (2目前)滞在開始 17時間(2回目)滞夜終了後 16時間(I日後)に
肘静脈より採血を行った対象者は採血前少なくとも 10時間の絶食を保ち午前 9時に採
血を持った潟地滞在訴後の採血については前日の水泳トレhellipニシグを実施しないことと
し激しい身体活動が行われないよう艶思した
鋒血により得られた検体を臨床検査機関に提出し赤血球数ヘモグロビン謹震ヘマトク
ワット穂鱗状赤血球数平均赤血球容積平均赤鼠球ヘモグロビン驚平均赤血球ヘモグロ
ピン議還をょに 1)スロポエチン護度の 8項吾の分析を若ったlsquoただし諜在欝始17時間の検体
についてはょにリスロボエチン議室のみの分析とした
c 253040獄締011-1泳連産
トレーニング 1日前3 8 EI118 EI15日諒 トレhellipニング終了 28後に血中
乳酸操股が253040 mmoll-lに相当する水泳i譲渡を求めたただし対象者の体譲がす
ぐれない場合には本テストを中止することとした本テストはすべて短水路競泳プールで
行われ機商所トレhellipニング前後の測定は海抜115m準高所トレーニング期間の測定は海抜
1280 mで実施された
運動は 400mのクロール泳を準高所では 4囲i誌地では 5閥泳速度を漸増させ繰り返
すものとしたlsquoこれらの泳速度は本テストに先立ち実施冬れた対象者の30分間最大努力泳
時の平均泳渡撲を基準に設定された対象者には泳迷境から第泌された紛Om水泳時間を指
し義400m水泳特務がテスト掲で詩ーとなるよう求めたlsquo運動縄の休息については 4題
51須賀04 対する義援童畿妻態様重の長むこ主ける種入差と章義務トしーニンヂ議案との鶏連性議採義fUU藤今村高嶺 1数箆経書をま畿議
自と 5[ii]認め関は10分間としそのほかは5分詞としたテスト時の泳連撲と血中乳酸濃度が
測定された
泳速度は従)()m iに要した時間をストップウォッチ (81釦 4縦訓0セイコ一社製)により
計測し米泳距離を時間で除すことにより算出された血中乳酸濃度はテスト 12回目は
運動終了60秒 34[吋悶は運動終了90秒 5回目は運動終了 180秒に指尖より採血した少量
の血液サンプルを携帯製自動分析機(ラクテートプロアークレイ社)で分析した
4間分の泳連肢と血中乳酸捜度のデータを 2次多項式で回帰分析を持い泳速度と血中乳酸
濃度との関係を求めた得られた 2次回帰式に253040 rnrnol刊の血中学し駿濃震の伎を
内挿することで 253040 rnrnoll-l泳速度を算出した
制緩祭主義理
測定績は平均綴土佐標準壌蓋で示した平均値掲の差の検ままには対惑のある t検定または
一党番号麓分数分析を培いた急接室事5未満をもって有意と判定した
3 結果
(1) 自動車移動時の心拍数動脹血酸素龍和度
2に準高所トレーニング初日に海抜120mから 1980mまで自動車で移動したときの
海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係を示す動脈血隊紫飽和肢は移動開始
時に97土1であったのが測定終了時には93土2まで低下した 心拍数の値に変化
変
移一和
推一銭
の一楽
ω
度一酸心的別ダ鈴飴
a
和一
hellip 111112121211332
hellip念会+一念公弘太
ゃんむ念公むむ中山
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路
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一
一
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5一拍げ一全土土土玄土土求ま念全土土+一ムよ
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丸
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7S97SS7U86m957
mNηηηηmNn
紘一ら総一部品開符治符
拍一伽一
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初
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C
C
52 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
は認められなかった
図 lに自動車移動時における安静時心拍数動脈血酸素飽和度の変化を個人値で示した
対象者Cの動脈血酸素飽和度は移動開始24分の海抜高度1750 rnにおいて顕著な低下傾向が認
められ以後著しい低値であり移動開始30分の海抜1980 rnでは89の値となった対象
者ABDの動脈血酸素飽和度は移動開始より徐々に漸減する傾向にあった対象者A
BDのもっとも低い動脈血酸素飽和度の値はそれぞれ939493であった心拍数の
変動については一致した様子は観察されなかった
90
剖
議
Z司 70
ま話
~手E 前
卜卜卜-1でl4企-一 A副D口
50
日)() 1α)() 1日)()
海抜高度 (m)
2000 2反)()
1infin
ポ
ZL トト卜卜44企ト-lBDL|Iで 引l
言E憾語 担警番話 91
88
反)() lα)() 1日)() 2000 2日)()
海抜高度 (m)
図 1 海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係
2infin4 仮装吸酸素科教-対する動脈二酸素飽和重の院における機λ義と準鱗トいニング効果拘禁連性(華民義各 Dn議今努義務 53
(2) 血液検査項目
3に準高所トレーニングにともなう血液性状の変化を示す準高所トレーニング前後
の赤血球数は505土 8512 t15 X 104μl-lヘモグロビン濃度は 154 t04158 t08 gd1hellip1
ヘマトクリット値は466 t14499土18平均赤血球容積は93 t392土3ft平均赤血
4 t0ニ331平均赤血球ヘモグロビン濃度は2pg二七130511t306球ヘモグロピン量は
1 t6ご176エリスロポエチン護度は0鬼5713542二七93線状赤血球数は05念333
145ニt29mじml-1であった準高所トレhellipニニング前後のこれらの数値関に
られなかった準高所藷在28E1のエリスロボエチン議度は231 t65 mUml-1であったが
トレーニング前後の値との開に有意な支援はみられなかった
表3 準高所トレーニングにともなう血液性状の変化
トレ トレーニング2日目 トレhellipニング後
赤血球数 (xlOu 1-1) 512二tl5
ヘモグロビン演度 (gd-I) 154 04 158 08
ヘマトクリット健() 466土14 499土18
王子均総除去ま容積(fl) 93土3 92士3
王子均ぶ血球ヘモグロピン量ゆが 306念11 305ニt12
王子均赤血球へそグロピン濃度制 331念 04 333ごtO5
13542ごを93緩状君主血球数 (x) 57
ょにリスロボエチン濃度 (mUrr註1) 17β二t61 231 65 145 29
儲 2に準高所にともなう血液検査項自の個人僚を示した対象者BDの赤血球数ヘモ
グロビン濃度ヘマトクリット値の増加の傾向がみられた逆に対象者Cのこれらの肢は減
少傾向であった平均赤血球容積平均赤血球ヘモグロビン量平均赤血球ヘモグロビン濃度
な傾向を観察することはできなかった対象者ABCの網状赤血球数の増加がうか
がわれた対象者ACDの高所滞主主 2日自のよ乙 1)スロポエチンi農度は準高所トレhellipニン
グ前の穫に対し高値であった対象者念競の準高所トレーニング後のエリスロポエチン濃度
え準高所トレーニング前高所藩主 28踏に対L抵い媛1匂にあったなかでも対象者C
()エワス of-ょにチン濃度の変動は き しかった
54 中央大然保健体育研究所紀要 歩高 22電子
530 17 (7=γ国)叫鈴懸入出口山庁
16
15
14
湾
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(明白)刺入切口山庁ぐ祭出明品市宮
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42 87 2日前 1日後 2目前 l日後
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(点訳)綴録層拡恥似吋附鼎
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0 2目前 2日関
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30 ーやhellip A一__B一首-C円20
p6 10
国凶
2日前 l日後 l日後
関 2 トレーニング 2目前 2日目終了 l臼後の血液性状
2infin4 低圧低酸素刺敢にljする動脈血酸素飽和度の師における個人差と準高所トレーニング効果との関連性(藤原轟谷加藤今村高橋 55
(3) 253040 mmoI-l-1泳速度
表 4に準高所トレーニング前 トレーニング期間 トレーニング終了後の血中乳酸濃度が
253040 mmoll-jに相当する水泳速度を示す対象者Aは準高所滞在 11日目準高所ト
レーニング 2日後の測定に対象者Bは準高所滞在 15日目の測定に参加していないため準
高所滞在 11日目 15日目準高所トレーニング2日後の値は 3名の対象者から算出された
値である単純に比較することはできないため統計的処理を行わなかった
表 4 準高所トレーニングともなう 253040 rnrno[[-I泳速度の推移
25 rnrno[[-I 泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-i) (ms-I)
A 155 152 153
B 156 153 155 158
C 151 148 150 148 154
D 154 150 151 151 155
平均値 154 151 152 151 156
標準偏差 002 002 003 003 002
30 rnrno[[-I泳速度
対象者 I目前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (mg-I) (mg-I) (mg-I) (ms-I)
A 157 154 154
B 157 154 157 160
C 152 149 151 150 155
D 155 151 152 152 156
平均値 155 152 153 152 157
標準偏差 002 002 003 002 003
40 rnrno1[-1泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I)
A 159 155 156
B 159 156 160 161
C 154 151 152 152 156
D 157 153 155 155 158
平均値 157 154 156 154 158
標準偏差 002 002 004 002 003
56 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
準高所滞在3日目の 253040 mmoll-1泳速度を個人値でみると準高所トレーニング
前と比較して全員が低かった高所滞在11日目に対象者Bの30mmoll-l泳速度が準高所
トレーニング前と同等水準になり 40 mmoll-l泳速度は準高所トレーニング前よりも高くな
った準高所滞在15日目に対象者Cの25mmoll-l泳速度は準高所滞在11日目より低く
準高所滞在3日目と同レベルになり 30 mmoll一1泳速度は準高所滞在 11日目よりも低いも
のの準高所滞在 3日目よりは高かった対象者Aを除く 3名の準高所トレーニング後の
253040 mmoll-l泳速度は トレーニング前のそれらよりも高かった
4 考察
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低圧低酸素刺激に対
する動脈血酸素飽和度の反応の個人差を明らかにすると同時に海抜1280 mでの 16日間の競
泳トレーニングにおける効果について検討をした
本研究のおもな知見として準高所滞在初日に実施した自動車移動時の動脈血酸素飽和度の
推移に大きな個人差が認められたことがあげられるすなわち対象者ABD3名の動脈
血酸素飽和度は海抜高度が高くなるにつれ徐々に低くなったのに対し対象者Cの動脈血
酸素飽和度は海抜1750 mで急激に低下した
前嶋11)は海抜22infinmで安静時動脈血酸素飽和度を測定すると低地のレベルとほとんど
変わらない選手がいる一方で一時的にも 90程度にまで低下する選手がいることを報告し
ているまた高所での動脈血酸素飽和度の低下の程度と高所での運動能力および動脈血酸素
飽和度の値の変動と体調とが密接に関連していることを示唆しているこの動脈血酸素飽和度
の値は睡眠不足あるいは疲労などによってさらに低下しその低下程度にも個人差が認め
られるとしている
低圧低酸素環境に曝露し動脈血酸素飽和度が低下すると大動脈体と頚動脈体が刺激さ
れ換気量と心拍数が増加し組織に送る酸素の減少を補うための反応が起こるといわれてい
る11) しかしながら cを含む対象者全員に心拍数の顕著な増大は観察されなかったこの
理由を明確にすることはできないが動脈血酸素飽和度の低下を換気量の増加に加え心拍出
量の増大などで補うことによって心拍数の値には変化がみられなかったのかもしれない
低酸素環境において安静時動脈血酸素飽和度が低い値を示す選手が高所トレーニングある
いは低酸素トレーニングを繰り返すことによってその値が高まる傾向はみられていない ll)
したがってこのような競技者が高所トレーニングにとり組む場合には動脈血酸素飽和度が
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
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50 中央大学保健体育研究所記望書 第22号
た対象者は海抜1280mに15泊16日の日程で滞夜しこの間21聞の水泳トレhellipニングを
実施した大崎に予定を変更することなくあらかじめ決められたトレーニングをほぼ完了し
たこの期間の水泳トレーニング距離は73kmweek-1であり トレーニング前より 46
多い水泳距離であった
計測定の内容
a 安静持動脹鼠酸素鎗鞍震
自に自動車こ乗車し海抜720mから 1980 m までの範罷~3O分かけて移動
し海抜1980mで10分掲の安静を保った移動開始 51012141618222426
28303540分に海抜7208101α)()1150125013501450155016501750
18501950198019801980 mで心捨数と動脈血酸葉鵡和議をパルスオキシメータ
(N-20Nellcor社製)で測定した
b 瓜液機 3華
街地滞夜開時間前 (2目前)滞在開始 17時間(2回目)滞夜終了後 16時間(I日後)に
肘静脈より採血を行った対象者は採血前少なくとも 10時間の絶食を保ち午前 9時に採
血を持った潟地滞在訴後の採血については前日の水泳トレhellipニシグを実施しないことと
し激しい身体活動が行われないよう艶思した
鋒血により得られた検体を臨床検査機関に提出し赤血球数ヘモグロビン謹震ヘマトク
ワット穂鱗状赤血球数平均赤血球容積平均赤鼠球ヘモグロビン驚平均赤血球ヘモグロ
ピン議還をょに 1)スロポエチン護度の 8項吾の分析を若ったlsquoただし諜在欝始17時間の検体
についてはょにリスロボエチン議室のみの分析とした
c 253040獄締011-1泳連産
トレーニング 1日前3 8 EI118 EI15日諒 トレhellipニング終了 28後に血中
乳酸操股が253040 mmoll-lに相当する水泳i譲渡を求めたただし対象者の体譲がす
ぐれない場合には本テストを中止することとした本テストはすべて短水路競泳プールで
行われ機商所トレhellipニング前後の測定は海抜115m準高所トレーニング期間の測定は海抜
1280 mで実施された
運動は 400mのクロール泳を準高所では 4囲i誌地では 5閥泳速度を漸増させ繰り返
すものとしたlsquoこれらの泳速度は本テストに先立ち実施冬れた対象者の30分間最大努力泳
時の平均泳渡撲を基準に設定された対象者には泳迷境から第泌された紛Om水泳時間を指
し義400m水泳特務がテスト掲で詩ーとなるよう求めたlsquo運動縄の休息については 4題
51須賀04 対する義援童畿妻態様重の長むこ主ける種入差と章義務トしーニンヂ議案との鶏連性議採義fUU藤今村高嶺 1数箆経書をま畿議
自と 5[ii]認め関は10分間としそのほかは5分詞としたテスト時の泳連撲と血中乳酸濃度が
測定された
泳速度は従)()m iに要した時間をストップウォッチ (81釦 4縦訓0セイコ一社製)により
計測し米泳距離を時間で除すことにより算出された血中乳酸濃度はテスト 12回目は
運動終了60秒 34[吋悶は運動終了90秒 5回目は運動終了 180秒に指尖より採血した少量
の血液サンプルを携帯製自動分析機(ラクテートプロアークレイ社)で分析した
4間分の泳連肢と血中乳酸捜度のデータを 2次多項式で回帰分析を持い泳速度と血中乳酸
濃度との関係を求めた得られた 2次回帰式に253040 rnrnol刊の血中学し駿濃震の伎を
内挿することで 253040 rnrnoll-l泳速度を算出した
制緩祭主義理
測定績は平均綴土佐標準壌蓋で示した平均値掲の差の検ままには対惑のある t検定または
一党番号麓分数分析を培いた急接室事5未満をもって有意と判定した
3 結果
(1) 自動車移動時の心拍数動脹血酸素龍和度
2に準高所トレーニング初日に海抜120mから 1980mまで自動車で移動したときの
海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係を示す動脈血隊紫飽和肢は移動開始
時に97土1であったのが測定終了時には93土2まで低下した 心拍数の値に変化
変
移一和
推一銭
の一楽
ω
度一酸心的別ダ鈴飴
a
和一
hellip 111112121211332
hellip念会+一念公弘太
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C
52 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
は認められなかった
図 lに自動車移動時における安静時心拍数動脈血酸素飽和度の変化を個人値で示した
対象者Cの動脈血酸素飽和度は移動開始24分の海抜高度1750 rnにおいて顕著な低下傾向が認
められ以後著しい低値であり移動開始30分の海抜1980 rnでは89の値となった対象
者ABDの動脈血酸素飽和度は移動開始より徐々に漸減する傾向にあった対象者A
BDのもっとも低い動脈血酸素飽和度の値はそれぞれ939493であった心拍数の
変動については一致した様子は観察されなかった
90
剖
議
Z司 70
ま話
~手E 前
卜卜卜-1でl4企-一 A副D口
50
日)() 1α)() 1日)()
海抜高度 (m)
2000 2反)()
1infin
ポ
ZL トト卜卜44企ト-lBDL|Iで 引l
言E憾語 担警番話 91
88
反)() lα)() 1日)() 2000 2日)()
海抜高度 (m)
図 1 海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係
2infin4 仮装吸酸素科教-対する動脈二酸素飽和重の院における機λ義と準鱗トいニング効果拘禁連性(華民義各 Dn議今努義務 53
(2) 血液検査項目
3に準高所トレーニングにともなう血液性状の変化を示す準高所トレーニング前後
の赤血球数は505土 8512 t15 X 104μl-lヘモグロビン濃度は 154 t04158 t08 gd1hellip1
ヘマトクリット値は466 t14499土18平均赤血球容積は93 t392土3ft平均赤血
4 t0ニ331平均赤血球ヘモグロビン濃度は2pg二七130511t306球ヘモグロピン量は
1 t6ご176エリスロポエチン護度は0鬼5713542二七93線状赤血球数は05念333
145ニt29mじml-1であった準高所トレhellipニニング前後のこれらの数値関に
られなかった準高所藷在28E1のエリスロボエチン議度は231 t65 mUml-1であったが
トレーニング前後の値との開に有意な支援はみられなかった
表3 準高所トレーニングにともなう血液性状の変化
トレ トレーニング2日目 トレhellipニング後
赤血球数 (xlOu 1-1) 512二tl5
ヘモグロビン演度 (gd-I) 154 04 158 08
ヘマトクリット健() 466土14 499土18
王子均総除去ま容積(fl) 93土3 92士3
王子均ぶ血球ヘモグロピン量ゆが 306念11 305ニt12
王子均赤血球へそグロピン濃度制 331念 04 333ごtO5
13542ごを93緩状君主血球数 (x) 57
ょにリスロボエチン濃度 (mUrr註1) 17β二t61 231 65 145 29
儲 2に準高所にともなう血液検査項自の個人僚を示した対象者BDの赤血球数ヘモ
グロビン濃度ヘマトクリット値の増加の傾向がみられた逆に対象者Cのこれらの肢は減
少傾向であった平均赤血球容積平均赤血球ヘモグロビン量平均赤血球ヘモグロビン濃度
な傾向を観察することはできなかった対象者ABCの網状赤血球数の増加がうか
がわれた対象者ACDの高所滞主主 2日自のよ乙 1)スロポエチンi農度は準高所トレhellipニン
グ前の穫に対し高値であった対象者念競の準高所トレーニング後のエリスロポエチン濃度
え準高所トレーニング前高所藩主 28踏に対L抵い媛1匂にあったなかでも対象者C
()エワス of-ょにチン濃度の変動は き しかった
54 中央大然保健体育研究所紀要 歩高 22電子
530 17 (7=γ国)叫鈴懸入出口山庁
16
15
14
湾
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旬
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490 13 28護者 18後 1 8~愛惑を28
50 99 〈
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9346 宝ヨ
鴎~ー~一一 様 1肱 C重量-----最
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(明白)刺入切口山庁ぐ祭出明品市宮
住ト
42 87 2日前 1日後 2目前 l日後
32 九一~lt1lt
35 量当理E
34
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3229
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(HLg-DE)
4024
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(点訳)綴録層拡恥似吋附鼎
媛寝入バホバ円弘ハロ
zu κFH
0 2目前 2日関
18
12
30 ーやhellip A一__B一首-C円20
p6 10
国凶
2日前 l日後 l日後
関 2 トレーニング 2目前 2日目終了 l臼後の血液性状
2infin4 低圧低酸素刺敢にljする動脈血酸素飽和度の師における個人差と準高所トレーニング効果との関連性(藤原轟谷加藤今村高橋 55
(3) 253040 mmoI-l-1泳速度
表 4に準高所トレーニング前 トレーニング期間 トレーニング終了後の血中乳酸濃度が
253040 mmoll-jに相当する水泳速度を示す対象者Aは準高所滞在 11日目準高所ト
レーニング 2日後の測定に対象者Bは準高所滞在 15日目の測定に参加していないため準
高所滞在 11日目 15日目準高所トレーニング2日後の値は 3名の対象者から算出された
値である単純に比較することはできないため統計的処理を行わなかった
表 4 準高所トレーニングともなう 253040 rnrno[[-I泳速度の推移
25 rnrno[[-I 泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-i) (ms-I)
A 155 152 153
B 156 153 155 158
C 151 148 150 148 154
D 154 150 151 151 155
平均値 154 151 152 151 156
標準偏差 002 002 003 003 002
30 rnrno[[-I泳速度
対象者 I目前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (mg-I) (mg-I) (mg-I) (ms-I)
A 157 154 154
B 157 154 157 160
C 152 149 151 150 155
D 155 151 152 152 156
平均値 155 152 153 152 157
標準偏差 002 002 003 002 003
40 rnrno1[-1泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I)
A 159 155 156
B 159 156 160 161
C 154 151 152 152 156
D 157 153 155 155 158
平均値 157 154 156 154 158
標準偏差 002 002 004 002 003
56 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
準高所滞在3日目の 253040 mmoll-1泳速度を個人値でみると準高所トレーニング
前と比較して全員が低かった高所滞在11日目に対象者Bの30mmoll-l泳速度が準高所
トレーニング前と同等水準になり 40 mmoll-l泳速度は準高所トレーニング前よりも高くな
った準高所滞在15日目に対象者Cの25mmoll-l泳速度は準高所滞在11日目より低く
準高所滞在3日目と同レベルになり 30 mmoll一1泳速度は準高所滞在 11日目よりも低いも
のの準高所滞在 3日目よりは高かった対象者Aを除く 3名の準高所トレーニング後の
253040 mmoll-l泳速度は トレーニング前のそれらよりも高かった
4 考察
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低圧低酸素刺激に対
する動脈血酸素飽和度の反応の個人差を明らかにすると同時に海抜1280 mでの 16日間の競
泳トレーニングにおける効果について検討をした
本研究のおもな知見として準高所滞在初日に実施した自動車移動時の動脈血酸素飽和度の
推移に大きな個人差が認められたことがあげられるすなわち対象者ABD3名の動脈
血酸素飽和度は海抜高度が高くなるにつれ徐々に低くなったのに対し対象者Cの動脈血
酸素飽和度は海抜1750 mで急激に低下した
前嶋11)は海抜22infinmで安静時動脈血酸素飽和度を測定すると低地のレベルとほとんど
変わらない選手がいる一方で一時的にも 90程度にまで低下する選手がいることを報告し
ているまた高所での動脈血酸素飽和度の低下の程度と高所での運動能力および動脈血酸素
飽和度の値の変動と体調とが密接に関連していることを示唆しているこの動脈血酸素飽和度
の値は睡眠不足あるいは疲労などによってさらに低下しその低下程度にも個人差が認め
られるとしている
低圧低酸素環境に曝露し動脈血酸素飽和度が低下すると大動脈体と頚動脈体が刺激さ
れ換気量と心拍数が増加し組織に送る酸素の減少を補うための反応が起こるといわれてい
る11) しかしながら cを含む対象者全員に心拍数の顕著な増大は観察されなかったこの
理由を明確にすることはできないが動脈血酸素飽和度の低下を換気量の増加に加え心拍出
量の増大などで補うことによって心拍数の値には変化がみられなかったのかもしれない
低酸素環境において安静時動脈血酸素飽和度が低い値を示す選手が高所トレーニングある
いは低酸素トレーニングを繰り返すことによってその値が高まる傾向はみられていない ll)
したがってこのような競技者が高所トレーニングにとり組む場合には動脈血酸素飽和度が
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
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throp抗告tinin polycythemic muscle J Lab Clin M出 5765-72
51須賀04 対する義援童畿妻態様重の長むこ主ける種入差と章義務トしーニンヂ議案との鶏連性議採義fUU藤今村高嶺 1数箆経書をま畿議
自と 5[ii]認め関は10分間としそのほかは5分詞としたテスト時の泳連撲と血中乳酸濃度が
測定された
泳速度は従)()m iに要した時間をストップウォッチ (81釦 4縦訓0セイコ一社製)により
計測し米泳距離を時間で除すことにより算出された血中乳酸濃度はテスト 12回目は
運動終了60秒 34[吋悶は運動終了90秒 5回目は運動終了 180秒に指尖より採血した少量
の血液サンプルを携帯製自動分析機(ラクテートプロアークレイ社)で分析した
4間分の泳連肢と血中乳酸捜度のデータを 2次多項式で回帰分析を持い泳速度と血中乳酸
濃度との関係を求めた得られた 2次回帰式に253040 rnrnol刊の血中学し駿濃震の伎を
内挿することで 253040 rnrnoll-l泳速度を算出した
制緩祭主義理
測定績は平均綴土佐標準壌蓋で示した平均値掲の差の検ままには対惑のある t検定または
一党番号麓分数分析を培いた急接室事5未満をもって有意と判定した
3 結果
(1) 自動車移動時の心拍数動脹血酸素龍和度
2に準高所トレーニング初日に海抜120mから 1980mまで自動車で移動したときの
海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係を示す動脈血隊紫飽和肢は移動開始
時に97土1であったのが測定終了時には93土2まで低下した 心拍数の値に変化
変
移一和
推一銭
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hellip 111112121211332
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C
C
52 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
は認められなかった
図 lに自動車移動時における安静時心拍数動脈血酸素飽和度の変化を個人値で示した
対象者Cの動脈血酸素飽和度は移動開始24分の海抜高度1750 rnにおいて顕著な低下傾向が認
められ以後著しい低値であり移動開始30分の海抜1980 rnでは89の値となった対象
者ABDの動脈血酸素飽和度は移動開始より徐々に漸減する傾向にあった対象者A
BDのもっとも低い動脈血酸素飽和度の値はそれぞれ939493であった心拍数の
変動については一致した様子は観察されなかった
90
剖
議
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ま話
~手E 前
卜卜卜-1でl4企-一 A副D口
50
日)() 1α)() 1日)()
海抜高度 (m)
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言E憾語 担警番話 91
88
反)() lα)() 1日)() 2000 2日)()
海抜高度 (m)
図 1 海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係
2infin4 仮装吸酸素科教-対する動脈二酸素飽和重の院における機λ義と準鱗トいニング効果拘禁連性(華民義各 Dn議今努義務 53
(2) 血液検査項目
3に準高所トレーニングにともなう血液性状の変化を示す準高所トレーニング前後
の赤血球数は505土 8512 t15 X 104μl-lヘモグロビン濃度は 154 t04158 t08 gd1hellip1
ヘマトクリット値は466 t14499土18平均赤血球容積は93 t392土3ft平均赤血
4 t0ニ331平均赤血球ヘモグロビン濃度は2pg二七130511t306球ヘモグロピン量は
1 t6ご176エリスロポエチン護度は0鬼5713542二七93線状赤血球数は05念333
145ニt29mじml-1であった準高所トレhellipニニング前後のこれらの数値関に
られなかった準高所藷在28E1のエリスロボエチン議度は231 t65 mUml-1であったが
トレーニング前後の値との開に有意な支援はみられなかった
表3 準高所トレーニングにともなう血液性状の変化
トレ トレーニング2日目 トレhellipニング後
赤血球数 (xlOu 1-1) 512二tl5
ヘモグロビン演度 (gd-I) 154 04 158 08
ヘマトクリット健() 466土14 499土18
王子均総除去ま容積(fl) 93土3 92士3
王子均ぶ血球ヘモグロピン量ゆが 306念11 305ニt12
王子均赤血球へそグロピン濃度制 331念 04 333ごtO5
13542ごを93緩状君主血球数 (x) 57
ょにリスロボエチン濃度 (mUrr註1) 17β二t61 231 65 145 29
儲 2に準高所にともなう血液検査項自の個人僚を示した対象者BDの赤血球数ヘモ
グロビン濃度ヘマトクリット値の増加の傾向がみられた逆に対象者Cのこれらの肢は減
少傾向であった平均赤血球容積平均赤血球ヘモグロビン量平均赤血球ヘモグロビン濃度
な傾向を観察することはできなかった対象者ABCの網状赤血球数の増加がうか
がわれた対象者ACDの高所滞主主 2日自のよ乙 1)スロポエチンi農度は準高所トレhellipニン
グ前の穫に対し高値であった対象者念競の準高所トレーニング後のエリスロポエチン濃度
え準高所トレーニング前高所藩主 28踏に対L抵い媛1匂にあったなかでも対象者C
()エワス of-ょにチン濃度の変動は き しかった
54 中央大然保健体育研究所紀要 歩高 22電子
530 17 (7=γ国)叫鈴懸入出口山庁
16
15
14
湾
総
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旬
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〆
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490 13 28護者 18後 1 8~愛惑を28
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(明白)刺入切口山庁ぐ祭出明品市宮
住ト
42 87 2日前 1日後 2目前 l日後
32 九一~lt1lt
35 量当理E
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口33 正ゴ
31
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~厳議争論~-~ ~
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(HLg-DE)
4024
ノケケ
(点訳)綴録層拡恥似吋附鼎
媛寝入バホバ円弘ハロ
zu κFH
0 2目前 2日関
18
12
30 ーやhellip A一__B一首-C円20
p6 10
国凶
2日前 l日後 l日後
関 2 トレーニング 2目前 2日目終了 l臼後の血液性状
2infin4 低圧低酸素刺敢にljする動脈血酸素飽和度の師における個人差と準高所トレーニング効果との関連性(藤原轟谷加藤今村高橋 55
(3) 253040 mmoI-l-1泳速度
表 4に準高所トレーニング前 トレーニング期間 トレーニング終了後の血中乳酸濃度が
253040 mmoll-jに相当する水泳速度を示す対象者Aは準高所滞在 11日目準高所ト
レーニング 2日後の測定に対象者Bは準高所滞在 15日目の測定に参加していないため準
高所滞在 11日目 15日目準高所トレーニング2日後の値は 3名の対象者から算出された
値である単純に比較することはできないため統計的処理を行わなかった
表 4 準高所トレーニングともなう 253040 rnrno[[-I泳速度の推移
25 rnrno[[-I 泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-i) (ms-I)
A 155 152 153
B 156 153 155 158
C 151 148 150 148 154
D 154 150 151 151 155
平均値 154 151 152 151 156
標準偏差 002 002 003 003 002
30 rnrno[[-I泳速度
対象者 I目前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (mg-I) (mg-I) (mg-I) (ms-I)
A 157 154 154
B 157 154 157 160
C 152 149 151 150 155
D 155 151 152 152 156
平均値 155 152 153 152 157
標準偏差 002 002 003 002 003
40 rnrno1[-1泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I)
A 159 155 156
B 159 156 160 161
C 154 151 152 152 156
D 157 153 155 155 158
平均値 157 154 156 154 158
標準偏差 002 002 004 002 003
56 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
準高所滞在3日目の 253040 mmoll-1泳速度を個人値でみると準高所トレーニング
前と比較して全員が低かった高所滞在11日目に対象者Bの30mmoll-l泳速度が準高所
トレーニング前と同等水準になり 40 mmoll-l泳速度は準高所トレーニング前よりも高くな
った準高所滞在15日目に対象者Cの25mmoll-l泳速度は準高所滞在11日目より低く
準高所滞在3日目と同レベルになり 30 mmoll一1泳速度は準高所滞在 11日目よりも低いも
のの準高所滞在 3日目よりは高かった対象者Aを除く 3名の準高所トレーニング後の
253040 mmoll-l泳速度は トレーニング前のそれらよりも高かった
4 考察
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低圧低酸素刺激に対
する動脈血酸素飽和度の反応の個人差を明らかにすると同時に海抜1280 mでの 16日間の競
泳トレーニングにおける効果について検討をした
本研究のおもな知見として準高所滞在初日に実施した自動車移動時の動脈血酸素飽和度の
推移に大きな個人差が認められたことがあげられるすなわち対象者ABD3名の動脈
血酸素飽和度は海抜高度が高くなるにつれ徐々に低くなったのに対し対象者Cの動脈血
酸素飽和度は海抜1750 mで急激に低下した
前嶋11)は海抜22infinmで安静時動脈血酸素飽和度を測定すると低地のレベルとほとんど
変わらない選手がいる一方で一時的にも 90程度にまで低下する選手がいることを報告し
ているまた高所での動脈血酸素飽和度の低下の程度と高所での運動能力および動脈血酸素
飽和度の値の変動と体調とが密接に関連していることを示唆しているこの動脈血酸素飽和度
の値は睡眠不足あるいは疲労などによってさらに低下しその低下程度にも個人差が認め
られるとしている
低圧低酸素環境に曝露し動脈血酸素飽和度が低下すると大動脈体と頚動脈体が刺激さ
れ換気量と心拍数が増加し組織に送る酸素の減少を補うための反応が起こるといわれてい
る11) しかしながら cを含む対象者全員に心拍数の顕著な増大は観察されなかったこの
理由を明確にすることはできないが動脈血酸素飽和度の低下を換気量の増加に加え心拍出
量の増大などで補うことによって心拍数の値には変化がみられなかったのかもしれない
低酸素環境において安静時動脈血酸素飽和度が低い値を示す選手が高所トレーニングある
いは低酸素トレーニングを繰り返すことによってその値が高まる傾向はみられていない ll)
したがってこのような競技者が高所トレーニングにとり組む場合には動脈血酸素飽和度が
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
1) 浅野勝己(1991)高主主トレーニングの基礎ーその生滋学的効3裂について一臨床スポーツ医学 8
お5-592
ntsea-level and alti-号uival曹司ctof思75)Eff(I事JrarJ B BomDV DillEM BernauerWCAdams2)
tud暗 trぬningon VOzmax and running p喧rformanceJ AppL Physiolお 2招 -266
3) L世悦neBDJ Stray網 Gund芭rs号n (1997)Living high-trぬぬれglow母校思ctof mod晋rate-altitudeacclima
tization with low-altitude training on performanc壱 JAppL PhysioL 83 102-112
4) RuskoH K(1996) New aspects of altitude training Am J Sports M吋 24S48-52
5) 荻閲太小夫直孝田中孝夫 (2001)間欠的低限低酸首長トレhellipニングの効巣とその持続期間一最大
酸潔摂取毅綾大酸繁f昔泳記録血液性状の変化よりー水泳次中運動科学 430-36
6) TerradosNJ MelichnaC SylvenE JanssonL Kaijser (1988) Effect of tr出血gat simulated礼lti網
tude on performance and muscle metabolic capacity担1competitive road cyclists Eur J ApplPhy日iol
57 2部 ω209
7) 後謀議選毛ごご野村学務 (2infin1)準高地トレーニングが水泳ゅの生理的応答tこ及ぼす影響水泳水中運
動科や 4 25-紛争
8) 鴻緩うも5ち杉街宣号月 111卒竜史 111療費渡会公治(I鈴9)標高 1300mにおける水泳トレーニング
がそ長滋機能に及ぼす影響 体力科学48 (3)393-402
初 日 rrado5N主主総zunoand HAndersen (I985) Reduction in maximal oxygen uptake at low alti倫
tiudぉrole of tr級官1s5t品tusand lung functio立 ClinPhysioL5 (Suppl悲3)75-79
10) お rradosN(I悌4)Altitudを tr泌1ingand muscularm糊bolism総よ SportsMed 13 (8uppleI)8206-
209
11) 前嶋家位以)4)スケート選手の低酸素トレーニング臨床スボhellipツ医学 2125-29
12) Hans眼目 JE JAVogel GP 8telterCFyenConsalazio (1967) Oxy客船 uptak邑 inman dぽ却ge油 aus-
tive work at sea level and high altitude J AppL PhysioL 23 511-522
13) HorstmanDR WeiskoffRE Jackson (1980) Work capacity dぽ加g3-kmsojoum at 43infin m eff cts日
frelativ日 polythemiaJ ApplPhysiol49 311-318
14) SaltinBR F GoverC G BlomquistL H Jartley代し Johnson(1968) Maximal Oxygen uptake
and cardiac output after 2 weeks at 43infin m J AppL PhysioL 25 4ω-4凹
15) FilmanowiczE CWGurney (1961) 8tudy on erythropoiωis XVl恥spons日toa single dose of喧ry-マ
throp抗告tinin polycythemic muscle J Lab Clin M出 5765-72
52 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
は認められなかった
図 lに自動車移動時における安静時心拍数動脈血酸素飽和度の変化を個人値で示した
対象者Cの動脈血酸素飽和度は移動開始24分の海抜高度1750 rnにおいて顕著な低下傾向が認
められ以後著しい低値であり移動開始30分の海抜1980 rnでは89の値となった対象
者ABDの動脈血酸素飽和度は移動開始より徐々に漸減する傾向にあった対象者A
BDのもっとも低い動脈血酸素飽和度の値はそれぞれ939493であった心拍数の
変動については一致した様子は観察されなかった
90
剖
議
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ま話
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日)() 1α)() 1日)()
海抜高度 (m)
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海抜高度 (m)
図 1 海抜高度と安静時心拍数動脈血酸素飽和度との関係
2infin4 仮装吸酸素科教-対する動脈二酸素飽和重の院における機λ義と準鱗トいニング効果拘禁連性(華民義各 Dn議今努義務 53
(2) 血液検査項目
3に準高所トレーニングにともなう血液性状の変化を示す準高所トレーニング前後
の赤血球数は505土 8512 t15 X 104μl-lヘモグロビン濃度は 154 t04158 t08 gd1hellip1
ヘマトクリット値は466 t14499土18平均赤血球容積は93 t392土3ft平均赤血
4 t0ニ331平均赤血球ヘモグロビン濃度は2pg二七130511t306球ヘモグロピン量は
1 t6ご176エリスロポエチン護度は0鬼5713542二七93線状赤血球数は05念333
145ニt29mじml-1であった準高所トレhellipニニング前後のこれらの数値関に
られなかった準高所藷在28E1のエリスロボエチン議度は231 t65 mUml-1であったが
トレーニング前後の値との開に有意な支援はみられなかった
表3 準高所トレーニングにともなう血液性状の変化
トレ トレーニング2日目 トレhellipニング後
赤血球数 (xlOu 1-1) 512二tl5
ヘモグロビン演度 (gd-I) 154 04 158 08
ヘマトクリット健() 466土14 499土18
王子均総除去ま容積(fl) 93土3 92士3
王子均ぶ血球ヘモグロピン量ゆが 306念11 305ニt12
王子均赤血球へそグロピン濃度制 331念 04 333ごtO5
13542ごを93緩状君主血球数 (x) 57
ょにリスロボエチン濃度 (mUrr註1) 17β二t61 231 65 145 29
儲 2に準高所にともなう血液検査項自の個人僚を示した対象者BDの赤血球数ヘモ
グロビン濃度ヘマトクリット値の増加の傾向がみられた逆に対象者Cのこれらの肢は減
少傾向であった平均赤血球容積平均赤血球ヘモグロビン量平均赤血球ヘモグロビン濃度
な傾向を観察することはできなかった対象者ABCの網状赤血球数の増加がうか
がわれた対象者ACDの高所滞主主 2日自のよ乙 1)スロポエチンi農度は準高所トレhellipニン
グ前の穫に対し高値であった対象者念競の準高所トレーニング後のエリスロポエチン濃度
え準高所トレーニング前高所藩主 28踏に対L抵い媛1匂にあったなかでも対象者C
()エワス of-ょにチン濃度の変動は き しかった
54 中央大然保健体育研究所紀要 歩高 22電子
530 17 (7=γ国)叫鈴懸入出口山庁
16
15
14
湾
総
泳
旬
fyenミ 520 r
j
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〆
〆
丸
一
一
一
ト-+-AI
い寸際-B 1 yen
〆
〆
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2日前 l日後 l日後
関 2 トレーニング 2目前 2日目終了 l臼後の血液性状
2infin4 低圧低酸素刺敢にljする動脈血酸素飽和度の師における個人差と準高所トレーニング効果との関連性(藤原轟谷加藤今村高橋 55
(3) 253040 mmoI-l-1泳速度
表 4に準高所トレーニング前 トレーニング期間 トレーニング終了後の血中乳酸濃度が
253040 mmoll-jに相当する水泳速度を示す対象者Aは準高所滞在 11日目準高所ト
レーニング 2日後の測定に対象者Bは準高所滞在 15日目の測定に参加していないため準
高所滞在 11日目 15日目準高所トレーニング2日後の値は 3名の対象者から算出された
値である単純に比較することはできないため統計的処理を行わなかった
表 4 準高所トレーニングともなう 253040 rnrno[[-I泳速度の推移
25 rnrno[[-I 泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-i) (ms-I)
A 155 152 153
B 156 153 155 158
C 151 148 150 148 154
D 154 150 151 151 155
平均値 154 151 152 151 156
標準偏差 002 002 003 003 002
30 rnrno[[-I泳速度
対象者 I目前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (mg-I) (mg-I) (mg-I) (ms-I)
A 157 154 154
B 157 154 157 160
C 152 149 151 150 155
D 155 151 152 152 156
平均値 155 152 153 152 157
標準偏差 002 002 003 002 003
40 rnrno1[-1泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I)
A 159 155 156
B 159 156 160 161
C 154 151 152 152 156
D 157 153 155 155 158
平均値 157 154 156 154 158
標準偏差 002 002 004 002 003
56 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
準高所滞在3日目の 253040 mmoll-1泳速度を個人値でみると準高所トレーニング
前と比較して全員が低かった高所滞在11日目に対象者Bの30mmoll-l泳速度が準高所
トレーニング前と同等水準になり 40 mmoll-l泳速度は準高所トレーニング前よりも高くな
った準高所滞在15日目に対象者Cの25mmoll-l泳速度は準高所滞在11日目より低く
準高所滞在3日目と同レベルになり 30 mmoll一1泳速度は準高所滞在 11日目よりも低いも
のの準高所滞在 3日目よりは高かった対象者Aを除く 3名の準高所トレーニング後の
253040 mmoll-l泳速度は トレーニング前のそれらよりも高かった
4 考察
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低圧低酸素刺激に対
する動脈血酸素飽和度の反応の個人差を明らかにすると同時に海抜1280 mでの 16日間の競
泳トレーニングにおける効果について検討をした
本研究のおもな知見として準高所滞在初日に実施した自動車移動時の動脈血酸素飽和度の
推移に大きな個人差が認められたことがあげられるすなわち対象者ABD3名の動脈
血酸素飽和度は海抜高度が高くなるにつれ徐々に低くなったのに対し対象者Cの動脈血
酸素飽和度は海抜1750 mで急激に低下した
前嶋11)は海抜22infinmで安静時動脈血酸素飽和度を測定すると低地のレベルとほとんど
変わらない選手がいる一方で一時的にも 90程度にまで低下する選手がいることを報告し
ているまた高所での動脈血酸素飽和度の低下の程度と高所での運動能力および動脈血酸素
飽和度の値の変動と体調とが密接に関連していることを示唆しているこの動脈血酸素飽和度
の値は睡眠不足あるいは疲労などによってさらに低下しその低下程度にも個人差が認め
られるとしている
低圧低酸素環境に曝露し動脈血酸素飽和度が低下すると大動脈体と頚動脈体が刺激さ
れ換気量と心拍数が増加し組織に送る酸素の減少を補うための反応が起こるといわれてい
る11) しかしながら cを含む対象者全員に心拍数の顕著な増大は観察されなかったこの
理由を明確にすることはできないが動脈血酸素飽和度の低下を換気量の増加に加え心拍出
量の増大などで補うことによって心拍数の値には変化がみられなかったのかもしれない
低酸素環境において安静時動脈血酸素飽和度が低い値を示す選手が高所トレーニングある
いは低酸素トレーニングを繰り返すことによってその値が高まる傾向はみられていない ll)
したがってこのような競技者が高所トレーニングにとり組む場合には動脈血酸素飽和度が
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
1) 浅野勝己(1991)高主主トレーニングの基礎ーその生滋学的効3裂について一臨床スポーツ医学 8
お5-592
ntsea-level and alti-号uival曹司ctof思75)Eff(I事JrarJ B BomDV DillEM BernauerWCAdams2)
tud暗 trぬningon VOzmax and running p喧rformanceJ AppL Physiolお 2招 -266
3) L世悦neBDJ Stray網 Gund芭rs号n (1997)Living high-trぬぬれglow母校思ctof mod晋rate-altitudeacclima
tization with low-altitude training on performanc壱 JAppL PhysioL 83 102-112
4) RuskoH K(1996) New aspects of altitude training Am J Sports M吋 24S48-52
5) 荻閲太小夫直孝田中孝夫 (2001)間欠的低限低酸首長トレhellipニングの効巣とその持続期間一最大
酸潔摂取毅綾大酸繁f昔泳記録血液性状の変化よりー水泳次中運動科学 430-36
6) TerradosNJ MelichnaC SylvenE JanssonL Kaijser (1988) Effect of tr出血gat simulated礼lti網
tude on performance and muscle metabolic capacity担1competitive road cyclists Eur J ApplPhy日iol
57 2部 ω209
7) 後謀議選毛ごご野村学務 (2infin1)準高地トレーニングが水泳ゅの生理的応答tこ及ぼす影響水泳水中運
動科や 4 25-紛争
8) 鴻緩うも5ち杉街宣号月 111卒竜史 111療費渡会公治(I鈴9)標高 1300mにおける水泳トレーニング
がそ長滋機能に及ぼす影響 体力科学48 (3)393-402
初 日 rrado5N主主総zunoand HAndersen (I985) Reduction in maximal oxygen uptake at low alti倫
tiudぉrole of tr級官1s5t品tusand lung functio立 ClinPhysioL5 (Suppl悲3)75-79
10) お rradosN(I悌4)Altitudを tr泌1ingand muscularm糊bolism総よ SportsMed 13 (8uppleI)8206-
209
11) 前嶋家位以)4)スケート選手の低酸素トレーニング臨床スボhellipツ医学 2125-29
12) Hans眼目 JE JAVogel GP 8telterCFyenConsalazio (1967) Oxy客船 uptak邑 inman dぽ却ge油 aus-
tive work at sea level and high altitude J AppL PhysioL 23 511-522
13) HorstmanDR WeiskoffRE Jackson (1980) Work capacity dぽ加g3-kmsojoum at 43infin m eff cts日
frelativ日 polythemiaJ ApplPhysiol49 311-318
14) SaltinBR F GoverC G BlomquistL H Jartley代し Johnson(1968) Maximal Oxygen uptake
and cardiac output after 2 weeks at 43infin m J AppL PhysioL 25 4ω-4凹
15) FilmanowiczE CWGurney (1961) 8tudy on erythropoiωis XVl恥spons日toa single dose of喧ry-マ
throp抗告tinin polycythemic muscle J Lab Clin M出 5765-72
2infin4 仮装吸酸素科教-対する動脈二酸素飽和重の院における機λ義と準鱗トいニング効果拘禁連性(華民義各 Dn議今努義務 53
(2) 血液検査項目
3に準高所トレーニングにともなう血液性状の変化を示す準高所トレーニング前後
の赤血球数は505土 8512 t15 X 104μl-lヘモグロビン濃度は 154 t04158 t08 gd1hellip1
ヘマトクリット値は466 t14499土18平均赤血球容積は93 t392土3ft平均赤血
4 t0ニ331平均赤血球ヘモグロビン濃度は2pg二七130511t306球ヘモグロピン量は
1 t6ご176エリスロポエチン護度は0鬼5713542二七93線状赤血球数は05念333
145ニt29mじml-1であった準高所トレhellipニニング前後のこれらの数値関に
られなかった準高所藷在28E1のエリスロボエチン議度は231 t65 mUml-1であったが
トレーニング前後の値との開に有意な支援はみられなかった
表3 準高所トレーニングにともなう血液性状の変化
トレ トレーニング2日目 トレhellipニング後
赤血球数 (xlOu 1-1) 512二tl5
ヘモグロビン演度 (gd-I) 154 04 158 08
ヘマトクリット健() 466土14 499土18
王子均総除去ま容積(fl) 93土3 92士3
王子均ぶ血球ヘモグロピン量ゆが 306念11 305ニt12
王子均赤血球へそグロピン濃度制 331念 04 333ごtO5
13542ごを93緩状君主血球数 (x) 57
ょにリスロボエチン濃度 (mUrr註1) 17β二t61 231 65 145 29
儲 2に準高所にともなう血液検査項自の個人僚を示した対象者BDの赤血球数ヘモ
グロビン濃度ヘマトクリット値の増加の傾向がみられた逆に対象者Cのこれらの肢は減
少傾向であった平均赤血球容積平均赤血球ヘモグロビン量平均赤血球ヘモグロビン濃度
な傾向を観察することはできなかった対象者ABCの網状赤血球数の増加がうか
がわれた対象者ACDの高所滞主主 2日自のよ乙 1)スロポエチンi農度は準高所トレhellipニン
グ前の穫に対し高値であった対象者念競の準高所トレーニング後のエリスロポエチン濃度
え準高所トレーニング前高所藩主 28踏に対L抵い媛1匂にあったなかでも対象者C
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54 中央大然保健体育研究所紀要 歩高 22電子
530 17 (7=γ国)叫鈴懸入出口山庁
16
15
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塁側 ト1島- C 1
γi診 DI
490 13 28護者 18後 1 8~愛惑を28
50 99 〈
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岱
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郁
ム
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長孟4
44 営
48 饗 96一令hellip A
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9346 宝ヨ
鴎~ー~一一 様 1肱 C重量-----最
p90トぐ
(明白)刺入切口山庁ぐ祭出明品市宮
住ト
42 87 2日前 1日後 2目前 l日後
32 九一~lt1lt
35 量当理E
34
国主
iヘミJ
口33 正ゴ
31
30
~厳議争論~-~ ~
時j
ぐ舎を信条
3229
28 ま31Nr 2協議 1 B 後 2臼言者 1日後
(HLg-DE)
4024
ノケケ
(点訳)綴録層拡恥似吋附鼎
媛寝入バホバ円弘ハロ
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0 2目前 2日関
18
12
30 ーやhellip A一__B一首-C円20
p6 10
国凶
2日前 l日後 l日後
関 2 トレーニング 2目前 2日目終了 l臼後の血液性状
2infin4 低圧低酸素刺敢にljする動脈血酸素飽和度の師における個人差と準高所トレーニング効果との関連性(藤原轟谷加藤今村高橋 55
(3) 253040 mmoI-l-1泳速度
表 4に準高所トレーニング前 トレーニング期間 トレーニング終了後の血中乳酸濃度が
253040 mmoll-jに相当する水泳速度を示す対象者Aは準高所滞在 11日目準高所ト
レーニング 2日後の測定に対象者Bは準高所滞在 15日目の測定に参加していないため準
高所滞在 11日目 15日目準高所トレーニング2日後の値は 3名の対象者から算出された
値である単純に比較することはできないため統計的処理を行わなかった
表 4 準高所トレーニングともなう 253040 rnrno[[-I泳速度の推移
25 rnrno[[-I 泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-i) (ms-I)
A 155 152 153
B 156 153 155 158
C 151 148 150 148 154
D 154 150 151 151 155
平均値 154 151 152 151 156
標準偏差 002 002 003 003 002
30 rnrno[[-I泳速度
対象者 I目前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (mg-I) (mg-I) (mg-I) (ms-I)
A 157 154 154
B 157 154 157 160
C 152 149 151 150 155
D 155 151 152 152 156
平均値 155 152 153 152 157
標準偏差 002 002 003 002 003
40 rnrno1[-1泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I)
A 159 155 156
B 159 156 160 161
C 154 151 152 152 156
D 157 153 155 155 158
平均値 157 154 156 154 158
標準偏差 002 002 004 002 003
56 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
準高所滞在3日目の 253040 mmoll-1泳速度を個人値でみると準高所トレーニング
前と比較して全員が低かった高所滞在11日目に対象者Bの30mmoll-l泳速度が準高所
トレーニング前と同等水準になり 40 mmoll-l泳速度は準高所トレーニング前よりも高くな
った準高所滞在15日目に対象者Cの25mmoll-l泳速度は準高所滞在11日目より低く
準高所滞在3日目と同レベルになり 30 mmoll一1泳速度は準高所滞在 11日目よりも低いも
のの準高所滞在 3日目よりは高かった対象者Aを除く 3名の準高所トレーニング後の
253040 mmoll-l泳速度は トレーニング前のそれらよりも高かった
4 考察
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低圧低酸素刺激に対
する動脈血酸素飽和度の反応の個人差を明らかにすると同時に海抜1280 mでの 16日間の競
泳トレーニングにおける効果について検討をした
本研究のおもな知見として準高所滞在初日に実施した自動車移動時の動脈血酸素飽和度の
推移に大きな個人差が認められたことがあげられるすなわち対象者ABD3名の動脈
血酸素飽和度は海抜高度が高くなるにつれ徐々に低くなったのに対し対象者Cの動脈血
酸素飽和度は海抜1750 mで急激に低下した
前嶋11)は海抜22infinmで安静時動脈血酸素飽和度を測定すると低地のレベルとほとんど
変わらない選手がいる一方で一時的にも 90程度にまで低下する選手がいることを報告し
ているまた高所での動脈血酸素飽和度の低下の程度と高所での運動能力および動脈血酸素
飽和度の値の変動と体調とが密接に関連していることを示唆しているこの動脈血酸素飽和度
の値は睡眠不足あるいは疲労などによってさらに低下しその低下程度にも個人差が認め
られるとしている
低圧低酸素環境に曝露し動脈血酸素飽和度が低下すると大動脈体と頚動脈体が刺激さ
れ換気量と心拍数が増加し組織に送る酸素の減少を補うための反応が起こるといわれてい
る11) しかしながら cを含む対象者全員に心拍数の顕著な増大は観察されなかったこの
理由を明確にすることはできないが動脈血酸素飽和度の低下を換気量の増加に加え心拍出
量の増大などで補うことによって心拍数の値には変化がみられなかったのかもしれない
低酸素環境において安静時動脈血酸素飽和度が低い値を示す選手が高所トレーニングある
いは低酸素トレーニングを繰り返すことによってその値が高まる傾向はみられていない ll)
したがってこのような競技者が高所トレーニングにとり組む場合には動脈血酸素飽和度が
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
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お5-592
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57 2部 ω209
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throp抗告tinin polycythemic muscle J Lab Clin M出 5765-72
54 中央大然保健体育研究所紀要 歩高 22電子
530 17 (7=γ国)叫鈴懸入出口山庁
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42 87 2日前 1日後 2目前 l日後
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3229
28 ま31Nr 2協議 1 B 後 2臼言者 1日後
(HLg-DE)
4024
ノケケ
(点訳)綴録層拡恥似吋附鼎
媛寝入バホバ円弘ハロ
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0 2目前 2日関
18
12
30 ーやhellip A一__B一首-C円20
p6 10
国凶
2日前 l日後 l日後
関 2 トレーニング 2目前 2日目終了 l臼後の血液性状
2infin4 低圧低酸素刺敢にljする動脈血酸素飽和度の師における個人差と準高所トレーニング効果との関連性(藤原轟谷加藤今村高橋 55
(3) 253040 mmoI-l-1泳速度
表 4に準高所トレーニング前 トレーニング期間 トレーニング終了後の血中乳酸濃度が
253040 mmoll-jに相当する水泳速度を示す対象者Aは準高所滞在 11日目準高所ト
レーニング 2日後の測定に対象者Bは準高所滞在 15日目の測定に参加していないため準
高所滞在 11日目 15日目準高所トレーニング2日後の値は 3名の対象者から算出された
値である単純に比較することはできないため統計的処理を行わなかった
表 4 準高所トレーニングともなう 253040 rnrno[[-I泳速度の推移
25 rnrno[[-I 泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-i) (ms-I)
A 155 152 153
B 156 153 155 158
C 151 148 150 148 154
D 154 150 151 151 155
平均値 154 151 152 151 156
標準偏差 002 002 003 003 002
30 rnrno[[-I泳速度
対象者 I目前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (mg-I) (mg-I) (mg-I) (ms-I)
A 157 154 154
B 157 154 157 160
C 152 149 151 150 155
D 155 151 152 152 156
平均値 155 152 153 152 157
標準偏差 002 002 003 002 003
40 rnrno1[-1泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I)
A 159 155 156
B 159 156 160 161
C 154 151 152 152 156
D 157 153 155 155 158
平均値 157 154 156 154 158
標準偏差 002 002 004 002 003
56 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
準高所滞在3日目の 253040 mmoll-1泳速度を個人値でみると準高所トレーニング
前と比較して全員が低かった高所滞在11日目に対象者Bの30mmoll-l泳速度が準高所
トレーニング前と同等水準になり 40 mmoll-l泳速度は準高所トレーニング前よりも高くな
った準高所滞在15日目に対象者Cの25mmoll-l泳速度は準高所滞在11日目より低く
準高所滞在3日目と同レベルになり 30 mmoll一1泳速度は準高所滞在 11日目よりも低いも
のの準高所滞在 3日目よりは高かった対象者Aを除く 3名の準高所トレーニング後の
253040 mmoll-l泳速度は トレーニング前のそれらよりも高かった
4 考察
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低圧低酸素刺激に対
する動脈血酸素飽和度の反応の個人差を明らかにすると同時に海抜1280 mでの 16日間の競
泳トレーニングにおける効果について検討をした
本研究のおもな知見として準高所滞在初日に実施した自動車移動時の動脈血酸素飽和度の
推移に大きな個人差が認められたことがあげられるすなわち対象者ABD3名の動脈
血酸素飽和度は海抜高度が高くなるにつれ徐々に低くなったのに対し対象者Cの動脈血
酸素飽和度は海抜1750 mで急激に低下した
前嶋11)は海抜22infinmで安静時動脈血酸素飽和度を測定すると低地のレベルとほとんど
変わらない選手がいる一方で一時的にも 90程度にまで低下する選手がいることを報告し
ているまた高所での動脈血酸素飽和度の低下の程度と高所での運動能力および動脈血酸素
飽和度の値の変動と体調とが密接に関連していることを示唆しているこの動脈血酸素飽和度
の値は睡眠不足あるいは疲労などによってさらに低下しその低下程度にも個人差が認め
られるとしている
低圧低酸素環境に曝露し動脈血酸素飽和度が低下すると大動脈体と頚動脈体が刺激さ
れ換気量と心拍数が増加し組織に送る酸素の減少を補うための反応が起こるといわれてい
る11) しかしながら cを含む対象者全員に心拍数の顕著な増大は観察されなかったこの
理由を明確にすることはできないが動脈血酸素飽和度の低下を換気量の増加に加え心拍出
量の増大などで補うことによって心拍数の値には変化がみられなかったのかもしれない
低酸素環境において安静時動脈血酸素飽和度が低い値を示す選手が高所トレーニングある
いは低酸素トレーニングを繰り返すことによってその値が高まる傾向はみられていない ll)
したがってこのような競技者が高所トレーニングにとり組む場合には動脈血酸素飽和度が
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
1) 浅野勝己(1991)高主主トレーニングの基礎ーその生滋学的効3裂について一臨床スポーツ医学 8
お5-592
ntsea-level and alti-号uival曹司ctof思75)Eff(I事JrarJ B BomDV DillEM BernauerWCAdams2)
tud暗 trぬningon VOzmax and running p喧rformanceJ AppL Physiolお 2招 -266
3) L世悦neBDJ Stray網 Gund芭rs号n (1997)Living high-trぬぬれglow母校思ctof mod晋rate-altitudeacclima
tization with low-altitude training on performanc壱 JAppL PhysioL 83 102-112
4) RuskoH K(1996) New aspects of altitude training Am J Sports M吋 24S48-52
5) 荻閲太小夫直孝田中孝夫 (2001)間欠的低限低酸首長トレhellipニングの効巣とその持続期間一最大
酸潔摂取毅綾大酸繁f昔泳記録血液性状の変化よりー水泳次中運動科学 430-36
6) TerradosNJ MelichnaC SylvenE JanssonL Kaijser (1988) Effect of tr出血gat simulated礼lti網
tude on performance and muscle metabolic capacity担1competitive road cyclists Eur J ApplPhy日iol
57 2部 ω209
7) 後謀議選毛ごご野村学務 (2infin1)準高地トレーニングが水泳ゅの生理的応答tこ及ぼす影響水泳水中運
動科や 4 25-紛争
8) 鴻緩うも5ち杉街宣号月 111卒竜史 111療費渡会公治(I鈴9)標高 1300mにおける水泳トレーニング
がそ長滋機能に及ぼす影響 体力科学48 (3)393-402
初 日 rrado5N主主総zunoand HAndersen (I985) Reduction in maximal oxygen uptake at low alti倫
tiudぉrole of tr級官1s5t品tusand lung functio立 ClinPhysioL5 (Suppl悲3)75-79
10) お rradosN(I悌4)Altitudを tr泌1ingand muscularm糊bolism総よ SportsMed 13 (8uppleI)8206-
209
11) 前嶋家位以)4)スケート選手の低酸素トレーニング臨床スボhellipツ医学 2125-29
12) Hans眼目 JE JAVogel GP 8telterCFyenConsalazio (1967) Oxy客船 uptak邑 inman dぽ却ge油 aus-
tive work at sea level and high altitude J AppL PhysioL 23 511-522
13) HorstmanDR WeiskoffRE Jackson (1980) Work capacity dぽ加g3-kmsojoum at 43infin m eff cts日
frelativ日 polythemiaJ ApplPhysiol49 311-318
14) SaltinBR F GoverC G BlomquistL H Jartley代し Johnson(1968) Maximal Oxygen uptake
and cardiac output after 2 weeks at 43infin m J AppL PhysioL 25 4ω-4凹
15) FilmanowiczE CWGurney (1961) 8tudy on erythropoiωis XVl恥spons日toa single dose of喧ry-マ
throp抗告tinin polycythemic muscle J Lab Clin M出 5765-72
2infin4 低圧低酸素刺敢にljする動脈血酸素飽和度の師における個人差と準高所トレーニング効果との関連性(藤原轟谷加藤今村高橋 55
(3) 253040 mmoI-l-1泳速度
表 4に準高所トレーニング前 トレーニング期間 トレーニング終了後の血中乳酸濃度が
253040 mmoll-jに相当する水泳速度を示す対象者Aは準高所滞在 11日目準高所ト
レーニング 2日後の測定に対象者Bは準高所滞在 15日目の測定に参加していないため準
高所滞在 11日目 15日目準高所トレーニング2日後の値は 3名の対象者から算出された
値である単純に比較することはできないため統計的処理を行わなかった
表 4 準高所トレーニングともなう 253040 rnrno[[-I泳速度の推移
25 rnrno[[-I 泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-i) (ms-I)
A 155 152 153
B 156 153 155 158
C 151 148 150 148 154
D 154 150 151 151 155
平均値 154 151 152 151 156
標準偏差 002 002 003 003 002
30 rnrno[[-I泳速度
対象者 I目前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (mg-I) (mg-I) (mg-I) (ms-I)
A 157 154 154
B 157 154 157 160
C 152 149 151 150 155
D 155 151 152 152 156
平均値 155 152 153 152 157
標準偏差 002 002 003 002 003
40 rnrno1[-1泳速度
対象者 1日前 3日目 11日目 15日目 2日後 (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I) (ms-I)
A 159 155 156
B 159 156 160 161
C 154 151 152 152 156
D 157 153 155 155 158
平均値 157 154 156 154 158
標準偏差 002 002 004 002 003
56 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
準高所滞在3日目の 253040 mmoll-1泳速度を個人値でみると準高所トレーニング
前と比較して全員が低かった高所滞在11日目に対象者Bの30mmoll-l泳速度が準高所
トレーニング前と同等水準になり 40 mmoll-l泳速度は準高所トレーニング前よりも高くな
った準高所滞在15日目に対象者Cの25mmoll-l泳速度は準高所滞在11日目より低く
準高所滞在3日目と同レベルになり 30 mmoll一1泳速度は準高所滞在 11日目よりも低いも
のの準高所滞在 3日目よりは高かった対象者Aを除く 3名の準高所トレーニング後の
253040 mmoll-l泳速度は トレーニング前のそれらよりも高かった
4 考察
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低圧低酸素刺激に対
する動脈血酸素飽和度の反応の個人差を明らかにすると同時に海抜1280 mでの 16日間の競
泳トレーニングにおける効果について検討をした
本研究のおもな知見として準高所滞在初日に実施した自動車移動時の動脈血酸素飽和度の
推移に大きな個人差が認められたことがあげられるすなわち対象者ABD3名の動脈
血酸素飽和度は海抜高度が高くなるにつれ徐々に低くなったのに対し対象者Cの動脈血
酸素飽和度は海抜1750 mで急激に低下した
前嶋11)は海抜22infinmで安静時動脈血酸素飽和度を測定すると低地のレベルとほとんど
変わらない選手がいる一方で一時的にも 90程度にまで低下する選手がいることを報告し
ているまた高所での動脈血酸素飽和度の低下の程度と高所での運動能力および動脈血酸素
飽和度の値の変動と体調とが密接に関連していることを示唆しているこの動脈血酸素飽和度
の値は睡眠不足あるいは疲労などによってさらに低下しその低下程度にも個人差が認め
られるとしている
低圧低酸素環境に曝露し動脈血酸素飽和度が低下すると大動脈体と頚動脈体が刺激さ
れ換気量と心拍数が増加し組織に送る酸素の減少を補うための反応が起こるといわれてい
る11) しかしながら cを含む対象者全員に心拍数の顕著な増大は観察されなかったこの
理由を明確にすることはできないが動脈血酸素飽和度の低下を換気量の増加に加え心拍出
量の増大などで補うことによって心拍数の値には変化がみられなかったのかもしれない
低酸素環境において安静時動脈血酸素飽和度が低い値を示す選手が高所トレーニングある
いは低酸素トレーニングを繰り返すことによってその値が高まる傾向はみられていない ll)
したがってこのような競技者が高所トレーニングにとり組む場合には動脈血酸素飽和度が
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
1) 浅野勝己(1991)高主主トレーニングの基礎ーその生滋学的効3裂について一臨床スポーツ医学 8
お5-592
ntsea-level and alti-号uival曹司ctof思75)Eff(I事JrarJ B BomDV DillEM BernauerWCAdams2)
tud暗 trぬningon VOzmax and running p喧rformanceJ AppL Physiolお 2招 -266
3) L世悦neBDJ Stray網 Gund芭rs号n (1997)Living high-trぬぬれglow母校思ctof mod晋rate-altitudeacclima
tization with low-altitude training on performanc壱 JAppL PhysioL 83 102-112
4) RuskoH K(1996) New aspects of altitude training Am J Sports M吋 24S48-52
5) 荻閲太小夫直孝田中孝夫 (2001)間欠的低限低酸首長トレhellipニングの効巣とその持続期間一最大
酸潔摂取毅綾大酸繁f昔泳記録血液性状の変化よりー水泳次中運動科学 430-36
6) TerradosNJ MelichnaC SylvenE JanssonL Kaijser (1988) Effect of tr出血gat simulated礼lti網
tude on performance and muscle metabolic capacity担1competitive road cyclists Eur J ApplPhy日iol
57 2部 ω209
7) 後謀議選毛ごご野村学務 (2infin1)準高地トレーニングが水泳ゅの生理的応答tこ及ぼす影響水泳水中運
動科や 4 25-紛争
8) 鴻緩うも5ち杉街宣号月 111卒竜史 111療費渡会公治(I鈴9)標高 1300mにおける水泳トレーニング
がそ長滋機能に及ぼす影響 体力科学48 (3)393-402
初 日 rrado5N主主総zunoand HAndersen (I985) Reduction in maximal oxygen uptake at low alti倫
tiudぉrole of tr級官1s5t品tusand lung functio立 ClinPhysioL5 (Suppl悲3)75-79
10) お rradosN(I悌4)Altitudを tr泌1ingand muscularm糊bolism総よ SportsMed 13 (8uppleI)8206-
209
11) 前嶋家位以)4)スケート選手の低酸素トレーニング臨床スボhellipツ医学 2125-29
12) Hans眼目 JE JAVogel GP 8telterCFyenConsalazio (1967) Oxy客船 uptak邑 inman dぽ却ge油 aus-
tive work at sea level and high altitude J AppL PhysioL 23 511-522
13) HorstmanDR WeiskoffRE Jackson (1980) Work capacity dぽ加g3-kmsojoum at 43infin m eff cts日
frelativ日 polythemiaJ ApplPhysiol49 311-318
14) SaltinBR F GoverC G BlomquistL H Jartley代し Johnson(1968) Maximal Oxygen uptake
and cardiac output after 2 weeks at 43infin m J AppL PhysioL 25 4ω-4凹
15) FilmanowiczE CWGurney (1961) 8tudy on erythropoiωis XVl恥spons日toa single dose of喧ry-マ
throp抗告tinin polycythemic muscle J Lab Clin M出 5765-72
56 中央大学保健体育研究所紀要 第22号
準高所滞在3日目の 253040 mmoll-1泳速度を個人値でみると準高所トレーニング
前と比較して全員が低かった高所滞在11日目に対象者Bの30mmoll-l泳速度が準高所
トレーニング前と同等水準になり 40 mmoll-l泳速度は準高所トレーニング前よりも高くな
った準高所滞在15日目に対象者Cの25mmoll-l泳速度は準高所滞在11日目より低く
準高所滞在3日目と同レベルになり 30 mmoll一1泳速度は準高所滞在 11日目よりも低いも
のの準高所滞在 3日目よりは高かった対象者Aを除く 3名の準高所トレーニング後の
253040 mmoll-l泳速度は トレーニング前のそれらよりも高かった
4 考察
本研究では長期にわたりトレーニングを継続したエリート競泳選手の低圧低酸素刺激に対
する動脈血酸素飽和度の反応の個人差を明らかにすると同時に海抜1280 mでの 16日間の競
泳トレーニングにおける効果について検討をした
本研究のおもな知見として準高所滞在初日に実施した自動車移動時の動脈血酸素飽和度の
推移に大きな個人差が認められたことがあげられるすなわち対象者ABD3名の動脈
血酸素飽和度は海抜高度が高くなるにつれ徐々に低くなったのに対し対象者Cの動脈血
酸素飽和度は海抜1750 mで急激に低下した
前嶋11)は海抜22infinmで安静時動脈血酸素飽和度を測定すると低地のレベルとほとんど
変わらない選手がいる一方で一時的にも 90程度にまで低下する選手がいることを報告し
ているまた高所での動脈血酸素飽和度の低下の程度と高所での運動能力および動脈血酸素
飽和度の値の変動と体調とが密接に関連していることを示唆しているこの動脈血酸素飽和度
の値は睡眠不足あるいは疲労などによってさらに低下しその低下程度にも個人差が認め
られるとしている
低圧低酸素環境に曝露し動脈血酸素飽和度が低下すると大動脈体と頚動脈体が刺激さ
れ換気量と心拍数が増加し組織に送る酸素の減少を補うための反応が起こるといわれてい
る11) しかしながら cを含む対象者全員に心拍数の顕著な増大は観察されなかったこの
理由を明確にすることはできないが動脈血酸素飽和度の低下を換気量の増加に加え心拍出
量の増大などで補うことによって心拍数の値には変化がみられなかったのかもしれない
低酸素環境において安静時動脈血酸素飽和度が低い値を示す選手が高所トレーニングある
いは低酸素トレーニングを繰り返すことによってその値が高まる傾向はみられていない ll)
したがってこのような競技者が高所トレーニングにとり組む場合には動脈血酸素飽和度が
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
1) 浅野勝己(1991)高主主トレーニングの基礎ーその生滋学的効3裂について一臨床スポーツ医学 8
お5-592
ntsea-level and alti-号uival曹司ctof思75)Eff(I事JrarJ B BomDV DillEM BernauerWCAdams2)
tud暗 trぬningon VOzmax and running p喧rformanceJ AppL Physiolお 2招 -266
3) L世悦neBDJ Stray網 Gund芭rs号n (1997)Living high-trぬぬれglow母校思ctof mod晋rate-altitudeacclima
tization with low-altitude training on performanc壱 JAppL PhysioL 83 102-112
4) RuskoH K(1996) New aspects of altitude training Am J Sports M吋 24S48-52
5) 荻閲太小夫直孝田中孝夫 (2001)間欠的低限低酸首長トレhellipニングの効巣とその持続期間一最大
酸潔摂取毅綾大酸繁f昔泳記録血液性状の変化よりー水泳次中運動科学 430-36
6) TerradosNJ MelichnaC SylvenE JanssonL Kaijser (1988) Effect of tr出血gat simulated礼lti網
tude on performance and muscle metabolic capacity担1competitive road cyclists Eur J ApplPhy日iol
57 2部 ω209
7) 後謀議選毛ごご野村学務 (2infin1)準高地トレーニングが水泳ゅの生理的応答tこ及ぼす影響水泳水中運
動科や 4 25-紛争
8) 鴻緩うも5ち杉街宣号月 111卒竜史 111療費渡会公治(I鈴9)標高 1300mにおける水泳トレーニング
がそ長滋機能に及ぼす影響 体力科学48 (3)393-402
初 日 rrado5N主主総zunoand HAndersen (I985) Reduction in maximal oxygen uptake at low alti倫
tiudぉrole of tr級官1s5t品tusand lung functio立 ClinPhysioL5 (Suppl悲3)75-79
10) お rradosN(I悌4)Altitudを tr泌1ingand muscularm糊bolism総よ SportsMed 13 (8uppleI)8206-
209
11) 前嶋家位以)4)スケート選手の低酸素トレーニング臨床スボhellipツ医学 2125-29
12) Hans眼目 JE JAVogel GP 8telterCFyenConsalazio (1967) Oxy客船 uptak邑 inman dぽ却ge油 aus-
tive work at sea level and high altitude J AppL PhysioL 23 511-522
13) HorstmanDR WeiskoffRE Jackson (1980) Work capacity dぽ加g3-kmsojoum at 43infin m eff cts日
frelativ日 polythemiaJ ApplPhysiol49 311-318
14) SaltinBR F GoverC G BlomquistL H Jartley代し Johnson(1968) Maximal Oxygen uptake
and cardiac output after 2 weeks at 43infin m J AppL PhysioL 25 4ω-4凹
15) FilmanowiczE CWGurney (1961) 8tudy on erythropoiωis XVl恥spons日toa single dose of喧ry-マ
throp抗告tinin polycythemic muscle J Lab Clin M出 5765-72
2ω4 低圧低酸素刺敢に対する動脈血酸素飽和度の反応における個人差と準高所トトニング効果との関連性(藤原郁加藤今村高橋 57
低いという特徴をよく把握したうえで変化しやすい体調に細心の注意を払うべきであると思
われる
本研究のトレーニングで用いた海抜高度は1280mであり対象者Cの動脈血酸素飽和度が
急激に低下した高度よりも低かった cを含む本対象者全員が予定したトレーニングをほぼ
完了したこのことはきわめて重要な意味をもつものと思われる競技者のチームが高所ト
レーニングに臨めばチームの何人かが体調を崩し トレーニング中止に至ることが多い高
所トレーニングの成功事例が数多く発表され脚光を浴びる一方で実際は失敗例もかなり多
いこれらの原因のひとつには高所トレーニングに失敗した者にとっては結果的に高すぎ
る海抜高度に滞在し過剰なトレーニングをしてしまっていたということが考えられる高
所トレーニングによく用いられる高度は海抜2α)()m以上であるもし対象者Cが2α)()m
以上の高所に滞在し トレーニングを行っていたら結果はどうだったであろうか
これらのことから高所トレーニングにとり組む場合には低圧低酸素刺激に対する安静時
動脈血酸素飽和度の測定を行い実際のトレーニングや滞在において動脈血酸素飽和度が急
激に低下する高度よりも高い高度を用いる場合には動脈血酸素飽和度の推移や体調の変化に
とくに注意をしながら トレーニングの経過を観察する必要があるだろうこのような低圧酸
素刺激に対する安静時動脈血酸素飽和度の測定の実施は トレーニング中止などの高所トレー
ニングにおける失敗事例を減らすのに有効な一手段になると考えられる
高所馴化すると赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値が増大する12)13)14) これ
らの反応が起こるためには低酸素環境暴露によるエリスロポエチンの分泌が充進し網状赤
血球が増加することが必要な条件である 15)
高所滞在2日目に対象者ACDのエリスロポエチン濃度が上昇し準高所トレーニン
グ終了後対象者ABCの網状赤血球数が増加の傾向を示したさらに対象者BDの
赤血球数ヘモグロビン濃度へマトクリット値の増大傾向がみられたこれらのことは海
抜1280 mという比較的低い高度での低酸素暴露であっても造血作用が促進していたことを
示唆している
対象者Cのエリスロポエチン濃度の上昇は顕著であったにもかかわらず赤血球数ヘモグ
ロビン濃度へマトクリット値は期待とは逆に低下傾向を示したこれらの低下傾向は ト
レーニングによる血紫量増大に起因するみかけの低下反応であり実際には著しい造血が生じ
ていた可能性があるまたエリスロポエチンが分泌され網状赤血球が増えたとしても赤
血球ヘモグロビン濃度ヘマトクリット値などが増加するためには トレーニングや栄養摂
取など種々の要因が複雑に影響すると考えられていることから造血は起こっていなかったと
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
1) 浅野勝己(1991)高主主トレーニングの基礎ーその生滋学的効3裂について一臨床スポーツ医学 8
お5-592
ntsea-level and alti-号uival曹司ctof思75)Eff(I事JrarJ B BomDV DillEM BernauerWCAdams2)
tud暗 trぬningon VOzmax and running p喧rformanceJ AppL Physiolお 2招 -266
3) L世悦neBDJ Stray網 Gund芭rs号n (1997)Living high-trぬぬれglow母校思ctof mod晋rate-altitudeacclima
tization with low-altitude training on performanc壱 JAppL PhysioL 83 102-112
4) RuskoH K(1996) New aspects of altitude training Am J Sports M吋 24S48-52
5) 荻閲太小夫直孝田中孝夫 (2001)間欠的低限低酸首長トレhellipニングの効巣とその持続期間一最大
酸潔摂取毅綾大酸繁f昔泳記録血液性状の変化よりー水泳次中運動科学 430-36
6) TerradosNJ MelichnaC SylvenE JanssonL Kaijser (1988) Effect of tr出血gat simulated礼lti網
tude on performance and muscle metabolic capacity担1competitive road cyclists Eur J ApplPhy日iol
57 2部 ω209
7) 後謀議選毛ごご野村学務 (2infin1)準高地トレーニングが水泳ゅの生理的応答tこ及ぼす影響水泳水中運
動科や 4 25-紛争
8) 鴻緩うも5ち杉街宣号月 111卒竜史 111療費渡会公治(I鈴9)標高 1300mにおける水泳トレーニング
がそ長滋機能に及ぼす影響 体力科学48 (3)393-402
初 日 rrado5N主主総zunoand HAndersen (I985) Reduction in maximal oxygen uptake at low alti倫
tiudぉrole of tr級官1s5t品tusand lung functio立 ClinPhysioL5 (Suppl悲3)75-79
10) お rradosN(I悌4)Altitudを tr泌1ingand muscularm糊bolism総よ SportsMed 13 (8uppleI)8206-
209
11) 前嶋家位以)4)スケート選手の低酸素トレーニング臨床スボhellipツ医学 2125-29
12) Hans眼目 JE JAVogel GP 8telterCFyenConsalazio (1967) Oxy客船 uptak邑 inman dぽ却ge油 aus-
tive work at sea level and high altitude J AppL PhysioL 23 511-522
13) HorstmanDR WeiskoffRE Jackson (1980) Work capacity dぽ加g3-kmsojoum at 43infin m eff cts日
frelativ日 polythemiaJ ApplPhysiol49 311-318
14) SaltinBR F GoverC G BlomquistL H Jartley代し Johnson(1968) Maximal Oxygen uptake
and cardiac output after 2 weeks at 43infin m J AppL PhysioL 25 4ω-4凹
15) FilmanowiczE CWGurney (1961) 8tudy on erythropoiωis XVl恥spons日toa single dose of喧ry-マ
throp抗告tinin polycythemic muscle J Lab Clin M出 5765-72
58 中央大学保健体育研究所紀要 然22号
いう可能性もある散酸素刺激に対する動脈臥酸素飽和度の反応がほかの3名の対象者とは異
なる Cのトレーニングの内容や栄養摂取の状況などを再検討する必要があるのかもしれない
いずれにせよ詳織は不明であるため対象者を増やす血禁量を測定するなどの手段で
後検討していかなければならない課題である
本対象者は トレ ングをよく持っておりかっ競技龍力が高いことから
摂取能力をあっと られるこのような対象者が低酸素環境に暴露されると海抜1000m
程度の高疫においても媛大酸葉摂理室去の鐙下が範察される呈)I 準高所滞悲3日呂の2530 O)
40 mmollhellip1泳連撲は準高所トレーニング煎よりも低かったこれらの結果も海抜1認 ぬ
という比較的低い高震であっても低地とは異なる生理的反応を示すと持蒔に高所トレ
ング効巣を期待できる環境であることを支持するものである
高所滞在 11日誌に対象妻誌の30mmol1-1泳速度が準高所トレーニング前と
なり 40 mmollhellipI泳i援護は準高所トレーニング前よりも高くなった準高所滞在日日闘に
対象者Cの25mmollhellip1泳速度は準高所滞在 11日自より低く準高所滞在 3日自と関レベ
ルになり30 mmoll-l泳速度は準高所滞在日日目よりも抵いものの準高所滞在 3日目よ
りは高かったこのようにみかけ上ほほ同じトレーニングを実施しても高所トレhellipニン
グの効果には個人波があった
低圧抵酸素刺激に対する反応に倒人差があると同時に高所トレーニング効果にも倒人恐が
あることから高所トレhellipニングでは位地でのトレーニングよりもいっそう個人の特性にあ
わせたトレhellipニングの内容安組み立てていく必要があるといえよう低酸素刺激に対する
と高所トレーニングの方法およびこれらの関連性についてはさらに研究をすすめ今後は
笑醸のトレhellipニングの内容についても詳躍に吟味していかなければならないであろう
対象者BCD3名の準高所トレーニング後の253040 mmollrarr泳遼農は トレ
ニング前のそれらよりも高かった2530 40 mmoll-l泳速度データ会総合的にみると少
なくとも逆効果を示すデータは出ていない先述したように 2ドトレーニングの説務者はいな
かったことから海抜1280 m稜愛で若う準高所トレーニングは従来から指摘されている
所トレーニングの効巣が得られると問時に失致も少ないトレーニング方誌のひとつであると
考えられる舗
5 まと め
本研究により錠期1こわたりトレーニングを積んだエリート競泳選手の俄正融酸素刺激に対
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
1) 浅野勝己(1991)高主主トレーニングの基礎ーその生滋学的効3裂について一臨床スポーツ医学 8
お5-592
ntsea-level and alti-号uival曹司ctof思75)Eff(I事JrarJ B BomDV DillEM BernauerWCAdams2)
tud暗 trぬningon VOzmax and running p喧rformanceJ AppL Physiolお 2招 -266
3) L世悦neBDJ Stray網 Gund芭rs号n (1997)Living high-trぬぬれglow母校思ctof mod晋rate-altitudeacclima
tization with low-altitude training on performanc壱 JAppL PhysioL 83 102-112
4) RuskoH K(1996) New aspects of altitude training Am J Sports M吋 24S48-52
5) 荻閲太小夫直孝田中孝夫 (2001)間欠的低限低酸首長トレhellipニングの効巣とその持続期間一最大
酸潔摂取毅綾大酸繁f昔泳記録血液性状の変化よりー水泳次中運動科学 430-36
6) TerradosNJ MelichnaC SylvenE JanssonL Kaijser (1988) Effect of tr出血gat simulated礼lti網
tude on performance and muscle metabolic capacity担1competitive road cyclists Eur J ApplPhy日iol
57 2部 ω209
7) 後謀議選毛ごご野村学務 (2infin1)準高地トレーニングが水泳ゅの生理的応答tこ及ぼす影響水泳水中運
動科や 4 25-紛争
8) 鴻緩うも5ち杉街宣号月 111卒竜史 111療費渡会公治(I鈴9)標高 1300mにおける水泳トレーニング
がそ長滋機能に及ぼす影響 体力科学48 (3)393-402
初 日 rrado5N主主総zunoand HAndersen (I985) Reduction in maximal oxygen uptake at low alti倫
tiudぉrole of tr級官1s5t品tusand lung functio立 ClinPhysioL5 (Suppl悲3)75-79
10) お rradosN(I悌4)Altitudを tr泌1ingand muscularm糊bolism総よ SportsMed 13 (8uppleI)8206-
209
11) 前嶋家位以)4)スケート選手の低酸素トレーニング臨床スボhellipツ医学 2125-29
12) Hans眼目 JE JAVogel GP 8telterCFyenConsalazio (1967) Oxy客船 uptak邑 inman dぽ却ge油 aus-
tive work at sea level and high altitude J AppL PhysioL 23 511-522
13) HorstmanDR WeiskoffRE Jackson (1980) Work capacity dぽ加g3-kmsojoum at 43infin m eff cts日
frelativ日 polythemiaJ ApplPhysiol49 311-318
14) SaltinBR F GoverC G BlomquistL H Jartley代し Johnson(1968) Maximal Oxygen uptake
and cardiac output after 2 weeks at 43infin m J AppL PhysioL 25 4ω-4凹
15) FilmanowiczE CWGurney (1961) 8tudy on erythropoiωis XVl恥spons日toa single dose of喧ry-マ
throp抗告tinin polycythemic muscle J Lab Clin M出 5765-72
2infin4 悦低愛護料~Hこ対する勲康雄諮棋の誌に主ける冒λ差と準高浜トトニング械との際連を i護憲 1総1m轟雪村監嘉縫 59
する安静時動脈IfiJ離素飽和度の長rtには個人差があることが明らかになヮたlsquo垂直量素刺激に対
して動脈血酸素飽和度が低い対象者は体調管理にとくに故殺すべきであるという指針が提
供された低酸業刺激に対する安静時動脈血酸素飽和肢の測定は用いる海抜高度を決定し
トレhellipニングの矢敗例を減らすのに役立つものと考えられた海抜 1280m程度の高所ト
レーニングでも造血作用を足進することが推察され水泳パブオhellipマンス改善に有効である
ことがぶ竣されたlsquo
参考文献
1) 浅野勝己(1991)高主主トレーニングの基礎ーその生滋学的効3裂について一臨床スポーツ医学 8
お5-592
ntsea-level and alti-号uival曹司ctof思75)Eff(I事JrarJ B BomDV DillEM BernauerWCAdams2)
tud暗 trぬningon VOzmax and running p喧rformanceJ AppL Physiolお 2招 -266
3) L世悦neBDJ Stray網 Gund芭rs号n (1997)Living high-trぬぬれglow母校思ctof mod晋rate-altitudeacclima
tization with low-altitude training on performanc壱 JAppL PhysioL 83 102-112
4) RuskoH K(1996) New aspects of altitude training Am J Sports M吋 24S48-52
5) 荻閲太小夫直孝田中孝夫 (2001)間欠的低限低酸首長トレhellipニングの効巣とその持続期間一最大
酸潔摂取毅綾大酸繁f昔泳記録血液性状の変化よりー水泳次中運動科学 430-36
6) TerradosNJ MelichnaC SylvenE JanssonL Kaijser (1988) Effect of tr出血gat simulated礼lti網
tude on performance and muscle metabolic capacity担1competitive road cyclists Eur J ApplPhy日iol
57 2部 ω209
7) 後謀議選毛ごご野村学務 (2infin1)準高地トレーニングが水泳ゅの生理的応答tこ及ぼす影響水泳水中運
動科や 4 25-紛争
8) 鴻緩うも5ち杉街宣号月 111卒竜史 111療費渡会公治(I鈴9)標高 1300mにおける水泳トレーニング
がそ長滋機能に及ぼす影響 体力科学48 (3)393-402
初 日 rrado5N主主総zunoand HAndersen (I985) Reduction in maximal oxygen uptake at low alti倫
tiudぉrole of tr級官1s5t品tusand lung functio立 ClinPhysioL5 (Suppl悲3)75-79
10) お rradosN(I悌4)Altitudを tr泌1ingand muscularm糊bolism総よ SportsMed 13 (8uppleI)8206-
209
11) 前嶋家位以)4)スケート選手の低酸素トレーニング臨床スボhellipツ医学 2125-29
12) Hans眼目 JE JAVogel GP 8telterCFyenConsalazio (1967) Oxy客船 uptak邑 inman dぽ却ge油 aus-
tive work at sea level and high altitude J AppL PhysioL 23 511-522
13) HorstmanDR WeiskoffRE Jackson (1980) Work capacity dぽ加g3-kmsojoum at 43infin m eff cts日
frelativ日 polythemiaJ ApplPhysiol49 311-318
14) SaltinBR F GoverC G BlomquistL H Jartley代し Johnson(1968) Maximal Oxygen uptake
and cardiac output after 2 weeks at 43infin m J AppL PhysioL 25 4ω-4凹
15) FilmanowiczE CWGurney (1961) 8tudy on erythropoiωis XVl恥spons日toa single dose of喧ry-マ
throp抗告tinin polycythemic muscle J Lab Clin M出 5765-72