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【4 女性がいきいきと働き活躍できること】 (1) 女性が活躍する社会をつくる 女性が多様な分野でその能力や個性を発揮し、責任ある立場や、企業の経営な どに参画し、いきいきと活躍できる社会を目指します。 雇用の場における均等・均衡待遇が確保され、女性が能力を発揮して活躍でき る社会の実現を目指します。 子育て中の女性がいきいきと働き、充実した生活を送ることができる社会の実 現を目指します。 多くの女性が地域づくりに積極的に参画し、地域が活性化することを目指します。 施策の体系 現状・課題 女性の就業者数は増加しており、就業者全体に占める女性の割合も増加しています。一方で、 働く女性の約 5 割が、妊娠・出産や子育てを機に離職しています。 平成 25(2013) 年度の「福岡県雇用均等・仕事と家庭の両立実態調査」によると、本県の女 性の育児休業取得率は 92.2% と、平成 19(2007) 年度の 88.2%から上昇しているものの、男 82 4 女性がいきいきと働き活躍できること

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Page 1: (1) 女性が活躍する社会をつくる - Fukuoka …...性の育児休業については、約4割の男性が取得したいとしながらも、取得率は0.6%に留まっ

【4 女性がいきいきと働き活躍できること】

(1) 女性が活躍する社会をつくる

女性が多様な分野でその能力や個性を発揮し、責任ある立場や、企業の経営などに参画し、いきいきと活躍できる社会を目指します。 雇用の場における均等・均衡待遇が確保され、女性が能力を発揮して活躍できる社会の実現を目指します。 子育て中の女性がいきいきと働き、充実した生活を送ることができる社会の実現を目指します。 多くの女性が地域づくりに積極的に参画し、地域が活性化することを目指します。

施策の体系

現状・課題

● 女性の就業者数は増加しており、就業者全体に占める女性の割合も増加しています。一方で、働く女性の約 5 割が、妊娠・出産や子育てを機に離職しています。

● 平成 25(2013) 年度の「福岡県雇用均等・仕事と家庭の両立実態調査」によると、本県の女性の育児休業取得率は 92.2% と、平成 19(2007) 年度の 88.2%から上昇しているものの、男

第3章

展開する施策

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4 女性がいきいきと働き活躍できること

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性の育児休業については、約 4 割の男性が取得したいとしながらも、取得率は 0.6%に留まっています。また、介護休業に関しては、介護休業を取得した女性従業員がいる事業所の割合は2.1%、男性従業員がいる事務所は 1.2%と非常に低い状況です。

● 男性を中心とした長時間労働や、「男は仕事、女は家庭」といった固定的な性別役割分担意識により、家事や育児などの責任を女性が担っている家庭が多く、女性が就業を継続していくためには、こうした状況を改善することが必要です。

● 平成 28(2016) 年 4 月現在で本県の待機児童数は 948 人となっており、引き続き待機児童解消に向けた取組みが必要です。また、保護者の就労形態の多様化により、延長保育や休日保育など多様な保育サービスの充実が求められています。

● 職場における女性の育成・登用が進んでいないこと、子育て等でキャリアが中断することの影響から、男女間で賃金格差が生じており、本県における平成 28(2016) 年の所定内給与額(月額)は、男性の給与水準を 100 とした場合、女性の給与は 73.7 となっています。

● 女性が安心して働くことを妨げるセクシュアルハラスメントや、妊娠・出産・育児休業等を理由に不利益な取り扱いを受けるマタニティハラスメントが依然として生じており、防止対策が求められています。

● 「福岡県男女共同参画社会に向けての意識調査」によると、職場において男女の地位が平等と回答している人は全体の 2 割に過ぎず、6 割近くが男性優遇と回答するなど職場における女性の活躍を実感できる状況には至っていません。

● 県・市町村、民間事業所における女性の管理職への登用は年々進んでいます。県内の民間事業所における課長相当職以上に占める女性の割合は、平成 25(2013) 年度 13.9% に達しているものの、今後とも自治体等で女性の登用を進めていくことが必要です。

● 子育て等で就業を中断した女性が再就職する場合、パートなど非正規雇用での就業が多く、男性の非正規雇用率が 2 割程度であるのに対し、女性の非正規雇用率は 5 割を超えています。非正規労働者について、同一価値同一賃金の実現、雇用の安定が課題となっています。

● 県内の 25 歳から 44 歳の就業を希望する女性数 123,400 人のうち、子育て等で求職活動をしていない女性数は約 4 万人に上っています。子育て中の女性が安心して就職できるよう、きめ細かな就職支援を行うとともに、仕事と家庭が両立できる職場づくりを推進することが必要です。

● 医療施設等の専門的知識や技術が求められる職場で働く女性は、一旦、離職すると技術の進歩への適応に対する不安などから職場復帰が困難な状況にあります。

● 本県の働く人に占める起業者の割合は男性が 12.5%であるのに対し女性は 2.8%と男女で大きな差があり、女性の起業者はまだまだ少ない状況です。

● 農林水産業、商工業などの自営業において、女性は重要な担い手であり、女性の能力を発揮した経営への参画を促進する必要があります。

● 自治会や PTA では、会長などの役員は主に男性が担い、活動そのものは女性が担うケースが多く見受けられてきました。近年、自治会長に占める女性の割合は増加傾向にあり、平成28(2016) 年 4 月現在 8.2%となっています。

● 人口が減少する中、住みよい地域づくりを進めるには、女性が地域の意思決定や政策決定の場に参画していくことや働く世代の男女が活動を担っていくことなど地域活動の担い手の多様化が求められています。

第3章

展開する施策

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● 男女共同参画社会の実現には、男女が社会のあらゆる分野で性別にかかわらず個性と能力を十分に発揮できる社会づくりが重要であるという考え方について、理解を促進し、意識を育てていくことが必要です。

施策の方向

【① 働く場における女性の活躍促進】

(女性の就業継続促進及び男女の働き方の見直し)

○ 女性の就業継続の重要性について、企業等に理解を深め、働く世代の男女が関心を高めるための取組みを推進します。

○ 長時間労働是正に向けた啓発や、男性の育児休業取得・育児参加の促進など、企業における仕事と生活の両立支援の取組みを促進します。

○ 企業の経営者が従業員の仕事と子育ての両立を支援する取組みを自主的に宣言する「子育て応援宣言企業」の登録拡大と宣言企業における取組内容の充実を図り、仕事と家庭の両立ができる職場づくりを推進します。(再掲)

○ 九州・山口各県と経済団体で構成する九州地域戦略会議の取組みとして「九州・山口ワーク・ライフ・バランス推進キャンペーン」を実施し、民間事業所におけるワーク・ライフ・バランスの認知度向上を図ります。(再掲)

○ 企業の経営者が従業員の仕事と介護の両立を支援する取組みを自主的に宣言する「介護応援宣言企業」の登録拡大を図り、従業員が仕事と介護を両立しながら、働き続けることができる職場づくりを推進します。( 再掲 )

○ 女性医師の出産・育児などに対応できるよう、医療機関での短時間勤務制度の導入促進など、医療機関における就業環境整備の取組みを支援します。

○ 子どもを育てる看護職員等の就労継続及び職場復帰を進めるため、病院内保育所の設置を促進します。

(幼児教育・保育サービスの量の拡大と質の向上)

○ 市町村が行う保育所の創設や増改築への支援、小規模保育事業の推進により、早期の待機児童解消を目指します。(再掲)

○ 就労形態に関わりなく利用可能で、幼児教育と保育を一体的に提供する認定こども園の普及を図ります。(再掲)

○ 増大する保育ニーズに対応する保育士等の確保に努めるとともに、幼児教育・保育従事者に対し、必要な研修を実施します。(再掲)

(多様な保育ニーズへの対応)

○ 多様な保育ニーズに対応するため、延長保育、休日・夜間保育、病児保育の実施施設の拡大などの保育サービスの充実、放課後児童クラブの整備などを支援します。(再掲)

(男女の均等な雇用及び待遇の確保)

○ 「男女雇用機会均等法」や「女性活躍推進法」などの労働関連法制度の周知を図るとともに、セクシュアルハラスメントやマタニティハラスメントなど、従業員の能力発揮を阻害する職場におけるハラスメント防止対策の促進を図ります。

第3章

展開する施策

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4 女性がいきいきと働き活躍できること

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(企業等における女性の登用推進)

○ 女性が活躍しやすい職場づくりを進めるため、経済団体や行政機関等と連携し、社会全体の気運の向上や企業への働きかけを推進します。

○ 女性の職域を広げ、各職場で個性や能力、リーダーシップを発揮し、管理職等として活躍できるよう、女性の人材育成を進めます。

福岡県女性の活躍応援協議会

中小企業のためのよくわかる女性活躍支援の手引き

ふくおか女性いきいき塾講義風景

(安定的な雇用の促進)

○ 「パートタイム労働法」などの労働関連法制度の周知・啓発を行うことにより、正規労働者との均等・均衡待遇の確保を図り、女性の安定就労を促進します。

(女性の就業支援)

○ 勤務時間等の制約により就職が難しい子育て中の女性については、相談から就職支援情報・保育情報の提供、就職斡旋までを一貫して支援します。また、子育て中の女性が受講しやすい、公共職業安定所(ハローワーク)の紹介を必要としない託児サービス付・短時間の職業訓練やe- ラーニング、就労経験がない又は就労経験に乏しい母子家庭の母等を対象とした委託訓練を実施します。(再掲)

○ 離職した看護職員が職場に復帰できるよう、県ナースセンターにおいて復職支援研修や無料職業紹介などの取組みを進めます。

○ 起業を希望する女性に対し、女性が起業する際の課題などを踏まえた支援等を行い、女性の起業を促進します。

ウーマンワークカフェ北九州開所式

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展開する施策

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(女性農林漁業者の能力発揮と社会参画の促進)

○ 実践的な研修等を通じ、女性農林漁業者の経営参画や起業を促進するとともに、企業等と連携し、女性が使いやすい商品の開発や働きやすい環境づくりを促進します。(再掲)

【② 地域・社会活動における女性の活躍推進】

(地域における男女共同参画の推進)

○ 女性の自治会役員等への参画及び働く世代の男女の地域活動への参画などを促すための工夫や好事例の紹介などを市町村等と連携して積極的に展開します。

○ 政策・方針決定過程への女性の参画拡大を図るため、様々な分野における女性リーダーの育成を行います。また、農山漁村においては、農業委員会等の関係機関・団体に対し、女性の登用拡大を推進します。

○ 県の審議会等における女性委員の比率の一層の向上を目指します。また、市町村に対し、審議会等の女性委員登用に向けて状況把握や女性人材の情報提供等を行います。

○ 商工団体の女性グループへの支援を行い、女性商工自営業者交流や経営能力の向上を図ります。

(女性の活躍による地域の活性化)

○ 女性が主体的に活動している団体が行う地域活性化や地域の課題解決に向けた取組みを支援し、成功事例の普及を図ることにより、地域づくりへの女性の参画を促進します。

【③ 男女共同参画社会の実現に向けた意識改革・教育の推進】

(意識改革のための啓発推進)

○ 男女共同参画についての理解を広げ、女性がいきいきと活躍する社会づくりに向けた気運の醸成を図るため、幅広い層への啓発や研修を行います。 福岡県男女共同参画

シンボルマーク

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展開する施策

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【4 女性がいきいきと働き活躍できること】

(2) 社会的・経済的に厳しい状況を強いられている  女性を支える

ひとり親家庭が安定した生活を送ることができ、子どもが健やかに育つ社会を目指します。 社会的・経済的に厳しい状況を強いられている女性への支援体制を充実させ、安心して生活できる社会を目指します。 性犯罪や配偶者・交際相手からの暴力などにおびえることなく、安全で安心して暮らすことができる社会を目指します。

施策の体系

現状・課題

● 近年、子育て世代の離婚増加に伴い、母子家庭や父子家庭の「ひとり親家庭」は増加傾向にあります。ひとり親家庭の親は、子育てと家事、生計の維持という役割をひとりで担うこととなり、就業をはじめ、子どもの養育や教育、住居の問題など、日常生活全般にわたり様々な困難を抱えています。

● 福岡県「男女共同参画社会に向けての意識調査」(平成 26(2014) 年度)によると、配偶者や交際相手から、「身体に対する暴力」「暴言等による精神的嫌がらせや脅迫」「性的行為の強要などの性的暴力」を一度でも受けた経験がある女性は 27.7%、男性は 13% となっています。

● 本県の配偶者からの暴力事案の相談等件数(県警察取扱い)は、平成 28(2016) 年には過去最高となる 1,873 件に達するなど、年々増加傾向にあります。

● 配偶者や交際相手からの暴力は、主に家庭内や親密な関係の中で行われるため、外部からの発見が難しく、また、被害者自身が相談をためらう傾向にあるため、被害が深刻化する前に、被害者を早期の相談や保護につなぐよう、相談体制や一時保護体制を強化・整備する必要があります。

● 加害者が避難をしている被害者の住所を探索するなど、加害者の追及により被害者の安全が脅かされる場合があることから、被害者が安心して新たな生活を始めるためには、被害者の情報

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展開する施策

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保護の徹底が必要です。

● 本県における平成 28(2016) 年の性犯罪(強姦・強制わいせつ事件)の認知件数は 435 件と全国ワースト第 6 位、犯罪率(人口 10 万人当たりの認知件数)は 8.49 件と全国ワースト第 2位であり、全国的に見ると依然として高水準で推移しています。

● 本県における平成 28(2016) 年のストーカー事案の相談等件数(県警察取扱い)は、1,342件であり、近年は増加傾向で推移しています。

施策の方向

【① 貧困など生活上の困難に直面した女性への支援】

(ひとり親家庭の自立支援)

○ ひとり親家庭の生活の安定と自立を支援するため、「就業支援」、「生活と子育ての支援」、「経済的支援」、「養育費の確保」を柱とした総合的な自立支援策を推進します。(再掲)

○ ひとり親家庭の就業による自立を支援するため、「ひとり親家庭等就業・自立支援センター」を拠点に、就職相談、求人情報の提供、技術習得のための講習会などの就業支援サービスや、養育費相談等の生活支援サービスを提供します。(再掲)

○ ひとり親家庭の日常生活支援のためのヘルパー派遣やボランティアによる学習支援のほか、手当の支給や資金貸付など経済的な支援を行います。(再掲)

○ 就労経験がない又は就労経験に乏しい母子家庭の母等を対象とした委託訓練や女性に対する託児付、短時間の職業訓練を実施します。(再掲)

【② 配偶者や交際相手からの暴力等の根絶】

(配偶者や交際相手からの暴力防止対策の推進)

○ 配偶者や交際相手からの暴力の根絶に向け、女性の人権を尊重し、暴力を容認しない意識の醸成を図り、被害の早期発見と重大な事件を防止する体制の構築に取り組みます。

○ 中学生や高校生、大学生などの若年層に対し、学校や大学などの教育の場を活用して、交際相手からの暴力に対する正しい知識の普及啓発に努め、加害者と被害者を生まないための教育を推進します。

○ 暴力被害を発見しやすい立場にある医療関係者や民生委員、学校関係者等に対し、被害者の早期発見や情報提供、通報の必要性について周知を図り、被害の早期発見に努めます。

○ 「配偶者暴力相談支援センター」、市町村、民間団体などの関係機関との連携による相談体制の強化や女性相談所、民間シェルター等と連携した一時保護体制の充実など被害者支援に取り組みます。また、LGBT といった性的少数者や高齢者、障がいのある人などへの配慮など被害者の状況に寄り添ったきめ細かな支援に努めます。

○ 市町村や学校などの関係機関と連携し、支援に関わる関係者へ被害者の情報保護の徹底を働きかけ、被害者の安全確保に努めます。

○ 被害者等の安全を確保するため、被害者に対する暴力が、比較的軽微な場合であっても、危害

福岡県DV防止キャンペーンのロゴマーク

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が加えられる危険性・切迫性に応じて、各種法令を適用し積極的に事件化を図り、加害者の検挙措置を講じます。

(性犯罪抑止対策の推進)

○ 声かけ、つきまといなどの性犯罪前兆事案に的確に対応するとともに、最新の科学技術などを駆使した捜査により、性犯罪の早期検挙に努めます。

○ 性犯罪の被害を未然に防止するため、あらゆる情報発信ツールを活用し防犯情報を提供するとともに、防犯教室などの自己防衛教育を推進し、女性や子どもの自己防衛能力の向上を図ります。また、被害が発生しやすい場所に着目し、防犯カメラの設置を始めとした性犯罪が起きにくい環境整備の充実に努めます。

○ 「女性と子どもの安全をみまもる企業運動」を実施し、従業員への性犯罪被害防止に対する啓発や防犯教育、防犯環境の整備、地域における見守り・防犯活動などに取り組む企業の登録拡大を進めます。

○ 性暴力被害者が安心して相談でき、必要な支援を迅速に受けることができるよう、「性暴力被害者支援センター・ふくおか」では、女性相談員が電話での相談に応じ、更に、面接相談や産婦人科医療をはじめとする医療面のケア、警察等への付添支援、被害回復に必要な医療費等に対する公費負担など、被害直後から総合的な支援を行います。

○ 犯罪被害者相談電話「ミズ ・ リリーフ ・ ライン」の広報啓発や、女性警察官による性犯罪被害者に寄り添った対応など、性犯罪被害者が被害申告をしやすい環境を整備することで、性犯罪被害者の精神的被害及び経済的負担を軽減するための支援を行います。

(ストーカー対策の推進)

○ ストーカー加害者に対し、ストーカー規制法に基づく指導警告(口頭警告)や禁止命令等の行政措置を講じるほか、各種法令を適用し積極的な事件化を図り、検挙措置を講じます。また、医療機関等と連携し、精神医学的・心理学的手法による加害者更生に向けた取組みなどを推進します。

性暴力被害者支援センター・ふくおか相談専用電話案内

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展開する施策

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