(2016年6月) · 統計資料 第1410-3号. み や ぎ 経 済 月 報 (2016年6月)...

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統計資料 第1410-3号 (2016年6月) 平成 28 年6月 27 利用される方に ■この経済月報は,本県における経済活動の 主要項目分野に着目し,当該分野の経済指標 の数値変動をもとに,本県経済の状況をマク ロ的視点から定性的に表現することを目的と しています。 ■資料は,官公庁,団体,会社等の業務資料 および当該機関の刊行した統計資料等によっ たもので,資料をご提供いただいた関係各位 に厚くお礼申し上げます。 ■数字の単位未満は,原則として四捨五入し ており,合計と内訳の計とが一致しない場合 もあります。なお,指標の一部に速報値等を 利用しており,翌月に数値変更の場合があり ますので,あらかじめご了承願います。 ■統計表の符号は次のとおりです。 「▲」‥‥‥‥負数 「…」‥‥‥‥数字が得られないもの 「-」‥‥‥‥該当数字がないもの ■内容についてのご照会,ご意見は, 宮城県震災復興・企画部統計課 (分析所得班) 9808570 仙台市青葉区本町三丁目8番1号 電話 0222112453(直通) にご連絡下さい。 ■本誌の内容は,インターネットでもご覧い ただけます。 本県の経済概況 ‥‥‥‥‥‥‥ 主な指標の動き ‥‥‥‥‥‥‥ 鉱工業生産指数 大口電力使用量 新設住宅着工戸数 公共工事請負金額 百貨店・スーパー販売額 乗用車新車登録台数 消費者物価指数 求人倍率 所定外労働時間 実質賃金指数 雇用保険受給者実人員 企業倒産 4月 4月 4月 5月 4月 5月 4月 4月 3月 3月 4月 5月 ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ 宮城県景気動向指数(概要)‥‥ 全国・東北等の景況 ‥‥‥‥‥ 主要経済指標 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 宮城県の経済動向 平成 28 年第1四半期(1月~3月期)‥‥ 10 14 36 宮城県統計課ホームページ http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/toukei/

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Page 1: (2016年6月) · 統計資料 第1410-3号. み や ぎ 経 済 月 報 (2016年6月) 平成28年6月27日 目 次 利用される方に

統計資料 第1410-3号

み や ぎ 経 済 月 報

(2016年6月)

平成 28年6月 27日

目 次 利用される方に

■この経済月報は,本県における経済活動の

主要項目分野に着目し,当該分野の経済指標

の数値変動をもとに,本県経済の状況をマク

ロ的視点から定性的に表現することを目的と

しています。

■資料は,官公庁,団体,会社等の業務資料

および当該機関の刊行した統計資料等によっ

たもので,資料をご提供いただいた関係各位

に厚くお礼申し上げます。

■数字の単位未満は,原則として四捨五入し

ており,合計と内訳の計とが一致しない場合

もあります。なお,指標の一部に速報値等を

利用しており,翌月に数値変更の場合があり

ますので,あらかじめご了承願います。

■統計表の符号は次のとおりです。

「▲」‥‥‥‥負数

「…」‥‥‥‥数字が得られないもの

「-」‥‥‥‥該当数字がないもの

■内容についてのご照会,ご意見は,

宮城県震災復興・企画部統計課

(分析所得班)

〒980-8570

仙台市青葉区本町三丁目8番1号

電話 022-211-2453(直通)

にご連絡下さい。

■本誌の内容は,インターネットでもご覧い

ただけます。

Ⅰ 本県の経済概況 ‥‥‥‥‥‥‥

Ⅱ 主な指標の動き ‥‥‥‥‥‥‥

鉱工業生産指数

大口電力使用量

新設住宅着工戸数

公共工事請負金額

百貨店・スーパー販売額

乗用車新車登録台数

消費者物価指数

求人倍率

所定外労働時間

実質賃金指数

雇用保険受給者実人員

企業倒産

4月

4月

4月

5月

4月

5月

4月

4月

3月

3月

4月

5月

‥‥

‥‥

‥‥

‥‥

‥‥

‥‥

‥‥

‥‥

‥‥

‥‥

‥‥

‥‥

Ⅲ 宮城県景気動向指数(概要)‥‥

Ⅳ 全国・東北等の景況 ‥‥‥‥‥

Ⅴ 主要経済指標 ‥‥‥‥‥‥‥‥

Ⅵ 宮城県の経済動向

平成 28年第1四半期(1月~3月期)‥‥

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36

宮 城 県 統 計 課 ホ ー ム ペ ー ジ

http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/toukei/

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Ⅰ 本県の経済概況

4月を中心とした宮城県経済の動向

個人消費など一部に弱い動きがみられるものの,生産は持ち直しの動きとなっており,

住宅投資や求人倍率は高水準で推移しているなど,基調としては緩やかに回復している。

指 標 動 向 変化方向

生 産 東日本大震災の影響があるなかで,持ち直しの動きとなっている。

住宅投資 高水準で推移している。

公共投資 高水準で推移している。

個人消費 持ち直しの動きとなっているものの,一部に弱い動きがみられる。

雇 用 改善傾向の動きとなっている。

企業倒産 小康状態が続いている。

鉱工業生産指数(4月)は,

前月比が4か月連続の上昇と

なった。前年同月比は2か月

連続の上昇となった。

新設住宅着工戸数(4月)

は,前年同月比が全体では2

か月連続の減少となった。貸

家は2か月連続の減少となった。分譲住宅は5か月

ぶりの減少となった。持家は2か月ぶりの減少とな

った。

公共工事請負金額(5月)

は,前年同月比が全体では5

か月連続の減少となった。市

町村は3か月連続の減少となった。国は2か月連続

の増加となった。県は2か月連続の増加となった。

百貨店・スーパー販売額(4

月速報値)の全店舗比較は,

前年同月比が5か月連続の増

加となった。既存店比較は,2か月連続の減少とな

った。

乗用車新車登録及び届出台数(5

月・普通,小型,軽自動車の合

計)は,前年同月比が 16か月連

続の減少となった。軽自動車は 17か月連続の減少とな

った。普通車は2か月連続の増加となった。小型車は2

か月連続の増加となった。

仙台市消費者物価指数(平成 22

年=100)(4月)生鮮食品を除く

総合指数は,前月比は2か月連続

の上昇となり,前年同月比は2か月連続の低下となっ

た。総合指数は,前月比は3か月連続の上昇となり,前

年同月比は 36か月ぶりの低下となった。

求人倍率(4月)は,有効は4か

月連続の上昇となった。新規は2

か月連続の上昇となった。所定外

労働時間(製造業・30人以上)(3月)は,指数が前年

同月比が5か月ぶりの増加となった。実質賃金指数(製

造業・30人以上)(3月)は,前年同月比が3か月連続

の低下となった。雇用保険受給者実人員(4月)は,前

年同月比が2か月連続の減少となった。

企業倒産(5月)は,件数は前年

同月比が2か月連続の増加となっ

た。負債総額は,前年同月比が2

か月連続の増加となった。大型倒産(負債総額 10億円

以上)は,1件発生した。

※下線部は前月からの主な変更箇所。

前々月 前月 当月

(変化方向)

生 産

住宅投資

公共投資

個人消費

雇 用

企業倒産

(百貨店・スーパー,自動車,物価)

自 動 車

物 価

百貨店・スーパー

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- 2 -

は実数値(右目盛) は前年同月比の推移(左目盛)

※1前月比 ※2前月差 ※3指数

直近3か月の経済動向(前年同月比の動き)

雇 用

有効求人倍率※2(季節調整値)

所定外労働時間※3(事務所規模30人以上 製造業)

実質賃金指数(事務所規模30人以上 製造業)

1.38 1.41 1.47

0.02 0.03

0.06

0.00

0.20

0.40

0.60

0.80

1.00

1.20

1.40

1.60

▲ 0.10

▲ 0.05

0.00

0.05

0.10

0.15

0.20

2 3 4

(ポイント)

(月)

(倍)

(倍率) 1.38 1.41 1.47

H28

15.216.6

17.9

▲ 5.6

▲ 1.80.5

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

▲ 10.0

▲ 5.0

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

1 2 3

(%) (時間)

(時間) 15.2 16.6 17.9(月)

H28

83.4 84.689.1

▲ 1.2 ▲ 0.4 ▲ 0.1

0.0

50.0

100.0

150.0

200.0

▲ 5.0

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

1 2 3

(%) (指数)

(指数) 191.2 83.4 84.6(月)

H28

H22=100

308,248

350,261

310,775

11.8

3.5

▲ 10.1

200,000

250,000

300,000

350,000

400,000

▲ 20.0

▲ 10.0

0.0

10.0

20.0

2 3 4

(%)

(月)

(円)

(額) 308,248 350,261 310,775

H28

仙台市消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)

勤労者世帯消費支出(仙台市)

家 計

102.3 102.4102.9

0.2▲ 0.3 ▲ 0.1

96.0

98.0

100.0

102.0

104.0

106.0

▲ 1.0

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

2 3 4

(%)

(月)

(指数)

(指数) 102.3 102.4 102.9

H28

H22=100

投 資

公共工事請負金額

新設住宅着工戸数

1,6611,454

1,69410.7

▲ 4.5

▲ 24.6

0

500

1,000

1,500

2,000

▲ 40.0

▲ 20.0

0.0

20.0

2 3 4

(戸) 1,661戸 1,454戸 1,694戸

(%)

(月)

(戸)

H28

887

759

609

▲ 12.1

▲ 24.4

▲ 11.1

0

200

400

600

800

1,000

▲ 30.0

▲ 20.0

▲ 10.0

0.0

10.0

20.0

3 4 5

(%)

(月)

(億円)

(額) 887億円 759億円 609億円

H28

鉱工業生産指数※1(季節調整済指数)

大口電力使用量

生 産

287 292 301

0.0

6.6

1.0

0

100

200

300

400

▲ 10.0

0.0

10.0

20.0

1 2 3

(%)

(月)

(百万kWh)

(百万kWh) 287 292 301

H28

88.7105.2

110.0

3.6

18.6

4.6

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

120.0

▲ 10.0

0.0

10.0

20.0

2 3 4

(%)

(月)

(指数)

(指数) 88.7 18.6 110.0

H28

H22=100

企業倒産

企業倒産件数

78

5

▲ 50.0

300.0

25.0

0

5

10

15

20

▲ 100.0

▲ 50.0

0.0

50.0

100.0

150.0

200.0

250.0

300.0

350.0

3 4 5

(%)

(月)

(件)

(件数) 7件 8件 5件

H28

乗用車新車登録台数百貨店・スーパー販売額

消 費

10,725

5,542 5,342

▲ 13.5

▲ 2.3▲ 5.2

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

▲ 30.0

▲ 20.0

▲ 10.0

0.0

10.0

3 4 5

(%)

(月)

(台)

(台) 10,725台 5,542台 5,342台

(普通,小型,軽自動車)

H28

319351

330

3.5

0.4 0.3

0

100

200

300

400

500

▲ 10.0

0.0

10.0

20.0

2 3 4

(額) 319億円 351億円 330億円(月)

(億円)(%)

H28

(全店舗比較)

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- 3 -

Ⅱ 主な指標の動き

1 生 産

(1)鉱工業生産指数

4月の鉱工業生産指数(季節調整値,平成

22年=100)は110.0(速報値)で,前月比4.6%

の上昇となり,4か月連続の上昇となった。

業種別にみると, “電子部品・デバイス工

業”,“食料品工業”など4業種が上昇となった。

一方で,“生産用・業務用機械工業”, “化学、

石油・石炭製品工業”など 13業種が低下となっ

た。また,“電気機械工業”は横ばいであった。

前年同月比(原指数)は 18.3%の上昇とな

り,2か月連続の上昇となった。

(資料:県統計課)

数値データは 15 ページに掲載

(2)大口電力使用量

3月の大口電力使用量(契約電力 500kW以

上)は3億 51万 kWhで,前年同月比は 1.0%

の増加となり,2か月連続の増加となった。

業種分野ごとに前年同月比をみると,機械

分野は 4.1%の増加となり,16か月連続の増

加となった。鉄鋼分野は5.5%の減少となり,

3か月ぶりの減少となった。食料品分野は

1.8%の減少となり,7か月ぶりの減少とな

った。

(資料:東北電力(株))

数値データは 17 ページに掲載

0

50

100

150

200

250

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4

H26 H27 H28

鉱工業 電子部品・デバイス 食料品 生産用・業務用機械

指 数 ( 宮 城 県 ・ 季 節 調 整 済 ) (指数)

▲ 10

▲ 5

0

5

10

15

20宮城県 東 北

全 国

(%)前月比(季節調整済指数)(H22=100)

0

1

2

3

4

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

H26 H27 H28

機 械 鉄 鋼 食料品 その他

使 用 量 (宮城県) (億kWh)

▲ 8

▲ 6

▲ 4

▲ 2

0

2

4

6

8宮城県

東 北

全 国

(%)前 年 同 月 比

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- 4 -

2 投 資

(1)新設住宅着工戸数

4月の新設住宅着工戸数は 1,694 戸で,前

年同月比 24.6%の減少となり,2か月連続の

減少となった。

利用関係別に前年同月比をみると,貸家は

31.5%の減少となり,2か月連続の減少となっ

た。分譲住宅は 32.6%の減少となり,5か月ぶ

りの減少となった。分譲住宅のうちマンション

は5か月ぶりの減少,一戸建ては2か月ぶりの

増加となった。持家は 7.0%の減少となり,2か

月ぶりの減少となった。

(資料:国土交通省)

数値データは 18 ページに掲載

(2)公共工事請負金額

5月の公共工事請負金額は 609億 3,300万

円で,前年同月比 11.1%の減少となり,5か月

連続の減少となった。

発注主体別に前年同月比をみると,市町村

は 32.5%の減少となり,3か月連続の減少とな

った。国は 142.5%の増加となり,2か月連続

の増加となった。県は 0.6%の増加となり,2か

月連続の増加となった。

(資料:東日本建設業保証(株))

数値データは 20 ページに掲載

0

1

2

3

4

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4

H26 H27 H28

持家 貸家 分譲住宅 給与住宅

戸 数 (宮城県) (千戸)

▲ 40

▲ 20

0

20

40

60宮城県

東 北

全 国

(%)前 年 同 月 比

0

200

400

600

800

1,000

1,200

5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5

H26 H27 H28

国 県 市町村 独立行政法人等 地方公社 その他

金 額 (宮城県) (億円)

▲ 60

▲ 40

▲ 20

0

20

40

60

80

100

120宮城県東 北全 国

(%)前 年 同 月 比

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- 5 -

3 消 費

(1)百貨店・スーパー販売額

4月の百貨店・スーパー販売額(速報値)は330

億 4,600 万円となった。前年同月比でみると,全

店舗比較は,0.3%の増加となり,5か月連続の増

加となった。既存店比較は,0.8%の減少となり,

2か月連続の減少となった。

商品目別(全店舗比較)にみると,飲食料品は

1.0%の増加となり,13 か月連続の増加となった。

家具・家電・家庭用品は 9.4%の減少となり,10

か月ぶりの減少となった。衣料品は 3.0%の減少

となり,3か月連続の減少となった。

(資料:東北経済産業局)

数値データは 21 ページに掲載

(2)乗用車新車登録台数

5月の乗用車新車登録及び届出台数(普通乗

用車,小型乗用車,軽乗用自動車の合計)は

5,342台で,前年同月比5.2%の減少となり,17か

月連続の減少となった。

車種別に前年同月比をみると,軽自動車は

26.1%の減少となり,17 か月連続の減少となっ

た。普通車は 14.2%の増加となり,2か月連続の

増加となった。小型車は 1.7%の増加となり,2か

月連続の増加となった。

(資料:自動車販売協会連合会宮城県支部,

全国軽自動車協会連合会)

数値データは 24 ページに掲載

▲ 15

▲ 10

▲ 5

0

5

10

15

宮城県

東 北

全 国

(%)前年同月比(全店舗,百貨店・スーパー計)

0

1

2

3

4

5

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4

H26 H27 H28

金 額 (宮城県)

(百億円)

0

2

4

6

8

10

12

14

16

5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5

H26 H27 H28

普通車 小型車 軽自動車

台 数 (宮城県) (千台)

▲ 40

▲ 20

0

20

宮城県 東 北

全 国

(%)前年同月比(普通車,小型車,軽自動車計)

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- 6 -

4 物 価

○ 消費者物価指数

4月の仙台市消費者物価指数のうち生鮮食品

を除く総合指数(平成 22 年=100)は 102.9 で,

前月比は 0.5%の上昇となり,2か月連続の上昇

となった。食料(酒類を除く)及びエネルギーを除

く総合指数(同)は 101.7 で,前月比は 0.5%の

上昇となり,3か月連続の上昇となった。総合指

数(同)は 103.4 で,前月比は 0.3%の上昇とな

り,3か月連続の上昇となった。

前年同月比でみると,生鮮食料品を除く総合

指数(同)は 0.1%の低下となり,2か月連続の低

下となった。食料(酒類を除く)及びエネルギー

を除く総合指数(同)は 1.0%の上昇となり,36 か

月連続の上昇となった。総合指数(同)は 0.1%

の低下となり,36 か月ぶりの低下となった。

(資料:県統計課)

数値データは 33 ページに掲載

5 雇 用

(1)求人倍率

4月の有効求人倍率(季節調整値,新規学卒

者除きパートタイム含む)は 1.47 倍で,前月を

0.06 ポイント上回り,4か月連続の上昇となった。

新規求人倍率(同)は 2.12 倍で,前月を 0.12 ポ

イント上回り,2か月連続の上昇となった。

月間有効求人数及び新規求人数(新規学卒

者除きパートタイム含む)は,有効は前年同月比

2.1%の増加となり,3か月連続の増加となった。

新規は前年同月比 2.2%の上昇となり,2か月ぶ

りの上昇となった。

新規求人数を産業別にみると,“卸売業・小売

業”や“製造業”などで増加,“医療、福祉”や“宿

泊・飲食サービス業”などで減少となった。

(資料:宮城労働局)

数値データは 29 ページに掲載

96.0

97.0

98.0

99.0

100.0

101.0

102.0

103.0

104.0

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4

H26 H27 H28

仙台市(総合指数)

仙台市(生鮮食品を除く)

仙台市(食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く)

全 国(総合指数)

全 国(生鮮食品を除く)

全 国(食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く)

消 費 者 物 価 指 数(H22=100)

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

2.2

2.4

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4

H26 H27 H28

宮城県 有効 宮城県 新規

全 国 有効 全 国 新規

求人倍率(季節調整済) (倍)

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- 7 -

(2)所定外労働時間

3月の所定外労働時間(製造業,事業所規

模 30人以上,1人平均月間)は 17.9時間で,

前年同月比(指数)0.5%の増加となり5か月

ぶりの増加となった。

(資料:県統計課)

数値データは 31 ページに掲載

(3)実質賃金指数

3月の実質賃金指数(平成 22年=100,現

金給与総額,製造業,事業所規模 30人以上)

は 89.1で,前年同月比 0.1%の低下となり,

3か月連続の低下となった。

(資料:県統計課)

数値データは 31 ページに掲載

(4)雇用保険受給者実人員

4月の雇用保険受給者実人員は 6,933人で,

前年同月比5.9%の減少となり,2か月連続の減

少となった。

(資料:宮城労働局)

数値データは 31 ページに掲載

▲ 10

▲ 5

0

5

10

15

20

宮城県

全国

(%)前 年 同 月 比 (製造業30人以上,指数(H22=100)で算出)

0

5

10

15

20

25

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

H26 H27 H28

時 間 数 (宮城県,製造業30人以上) (時間)

▲ 5

0

5

10

15

20

宮城県

全国

(%)前 年 同 月 比 (製造業30人以上,指数(H22=100)で算出)

0

50

100

150

200

250

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

H26 H27 H28

指 数 (宮城県,製造業30人以上) (指数)

▲ 40

▲ 30

▲ 20

▲ 10

0

10

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4

H26 H27 H28

宮城県 全国

前 年 同 月 比 (%)

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6 企業倒産

5月の企業倒産(負債総額 1,000 万円以上)

は5件で,前年同月比で 25.0%の増加となり,2

か月連続の増加となった。

負債総額は 32億 8,600万円で,前年同月比

145.0%の増加となり,2か月連続の増加となっ

た。

大型倒産(負債総額 10 億円以上)は1件発

生した。不況型倒産(販売不振,売掛金回収困

難,赤字累積,既往のシワ寄せ)の件数は4件と

なり,全体に占める構成比は 80.0%となった。

(資料:㈱東京商工リサーチ)

数値データは 32 ページに掲載

○指数:毎月変動する何らかの量や値を,比較の基準となる値に対する比率として表したもの。

(例)りんごの価格の指数を求めてみます。基準年を平成 22年とします。平成 22年のりんごの価格指数は 100となります

(H22=100)。りんごの平成 22年の平均価格が 30円で,今月の価格が 31円だった場合,今月のりんごの価格の指数

は,30円=100なので,比例計算で以下のとおり 103.3となります。

(りんごの価格指数) 31円÷30円×100=103.3

○前月(期)比 :前月(期)からの変化率。

今月(期)の値から前月(期)の値を差し引いて,前月(期)の値で割ったもの。

足元の動き(前月(期)からの変化)を見るための目安となります。

○前年同月(期)比:昨年の同じ月(期)からの変化率。

今月(期)の値から昨年の同じ月(期)の値を差し引いて,昨年の同じ月(期)の値で割ったもの。

基調的な動き(変化方向)を見るための目安となります。季節性(天候,暦及び社会的慣習等により発生する1年を周期とす

る変動 例:季節による寒暖の差,2月等の月の日数,賞与)があるデータの場合,前月比で比較するよりも,前年同月比で比

較することにより,季節性を除去することができ,変化の方向性が見やすくなります。但し,1年前の値を基準としますので,

震災のように前年に特別な出来事により大きく増減した場合は,大きく変動します。

▲ 100

▲ 50

0

50

100

150

200

250

300

350

宮城県 東 北 全 国

(%)前 年 同 月 比 (件数)

0

10

20

30

40

50

60

70

80

5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5

H26 H27 H28

負 債 総 額 (宮城県) (億円)

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Ⅲ 宮城県景気動向指数(概要)

1 概 況

平成28年4月のCI(H22=100)は,先行指数 115.1 , 一致指数 135.1 ,遅行指数 153.3 となった。

  先行指数は前月差で 7.3ポイント上昇し,2か月連続の上昇となった。

  一致指数は前月差で 5.7ポイント上昇し,2か月連続の上昇となった。

  遅行指数は前月差で 5.8ポイント下降し,2か月連続の下降となった。

2 景気動向指数(CI)の推移及び個別系列の寄与度(H22=100)

11月 12月 1月 2月 3月 4月

CI 先行指数 105.5 104.3 104.8 101.6 107.8 115.1

前月差(ポイント) -6.7 -1.2 0.5 -3.2 6.2 7.3

3か月後方移動平均 110.1 107.3 104.9 103.6 104.7 108.2

7か月後方移動平均 112.1 110.5 108.8 107.3 107.0 107.3

L1 新規求人数(学卒除く,パート) -1.11 -0.68 2.04 -0.50 -0.98 0.68 1

L2 投資財生産指数 -0.04 -1.13 0.08 0.97 3.02 -3.92 2

L3 生産財生産指数 -2.01 0.40 0.39 -0.97 4.15 7.23 3

L4 日経商品指数(42種) -0.74 -0.87 -1.80 -0.26 0.59 1.02 4

L5 乗用車新車新規登録台数(軽含む) -1.06 0.29 0.16 -0.71 -1.69 1.82 5

L6 新設住宅着工床面積 0.11 0.79 -0.30 -0.30 -0.37 -1.25 6

L7 全銀貸出残高(前年同月比) -1.50 -0.48 0.28 -1.09 -0.17 0.76 7

L8 中小企業業界景況感(前年同月比) -0.50 0.40 -0.48 -0.45 0.81 -0.37 8

一致トレンド成分 0.15 0.11 0.14 0.09 0.81 1.32

CI 一致指数 124.9 122.4 126.4 124.7 129.4 135.1

前月差(ポイント) -1.9 -2.5 4.0 -1.7 4.7 5.7

3か月後方移動平均 127.7 124.7 124.6 124.5 126.8 129.7

7か月後方移動平均 127.6 127.0 126.9 126.6 126.6 127.1

C1 所定外労働時間指数(調査産業計) -0.54 0.15 -0.68 0.90 -1.02 0.01 1

C2 有効求人倍率(合計) -0.60 -0.74 -0.01 0.27 0.44 2.81 2

C3 実質定期給与指数(製造業) 0.32 -0.28 0.76 -1.32 1.59 0.01 3

C4 鉱工業生産指数 -1.41 -0.87 0.64 0.95 4.43 1.75 4

C5 大口電力使用量 0.49 -0.55 1.74 -1.26 -0.49 0.22 5

C6 百貨店・スーパー販売額(前年同月比) -0.60 0.62 0.69 -0.15 -0.87 -0.01 6

C7 輸入通関実績 0.43 -0.80 0.79 -1.10 0.71 0.84 7

CI 遅行指数 162.3 157.4 156.6 160.0 159.1 153.3

前月差(ポイント) 5.9 -4.9 -0.8 3.4 -0.9 -5.8

3か月後方移動平均 158.6 158.7 158.8 158.0 158.6 157.5

7か月後方移動平均 159.7 158.3 158.6 158.4 158.4 157.9

Lg1 離職者数(事業主都合)〔逆〕 0.46 -0.09 -0.42 -1.55 2.69 -5.39 1

Lg2 雇用保険受給者実人員〔逆〕 -2.35 1.15 -0.64 -0.03 1.39 -0.81 2

Lg3 消費者物価指数(仙台市,前年同月比) -0.12 0.49 -0.15 -0.17 -2.72 1.26 3

Lg4 勤労者世帯消費支出(仙台市,前年同月比) 5.86 -4.10 0.41 3.35 -1.21 -1.87 4

Lg5 営業倉庫保管残高 -0.30 -2.68 0.41 -0.10 -0.47 -1.17 5

Lg6 法人事業税調定額 2.09 0.21 -0.64 1.75 -1.81 0.29 6

一致トレンド成分 0.22 0.16 0.21 0.14 1.24 1.85

(注)

3 景気動向指数(CI)一致指数グラフ

〔逆〕は逆サイクル系列を表す。

C1所定外労働時間指数,C3実質定期給与指数及びC5大口電力使用量は現時点で算出に含まれていないため,トレンド成分のみを通じ

た寄与度を表す。

 

 

 

系 列 名

 

 

 

 

 

 

平成27年 平成28年

40

60

80

100

120

140

平成17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 (年)

(H22=100)景気の山

20.2

景気の谷

21.3

景気後退期 一致指数 3か月後方移動平均 7か月後方移動平均

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Ⅳ 全国・東北等の景況

1 全国の景況

月例経済報告 (内閣府) 6月 17日 [ http://www.cao.go.jp/ ]

景気は、このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。

・個人消費は、消費者マインドに足踏みがみられるなか、おおむね横ばいとなっている。

・設備投資は、持ち直しの動きがみられる。

・輸出は、おおむね横ばいとなっている。

・生産は、横ばいとなっている。

・企業収益は、高い水準にあるものの、改善に足踏みがみられる。企業の業況判断は、慎重さがみられる。

・雇用情勢は、改善している。

・消費者物価は、このところ上昇テンポが鈍化している。

先行きについては、雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩

やかな回復に向かうことが期待される。ただし、海外経済で弱さがみられており、中国を始め

とするアジア新興国や資源国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがあ

る。こうしたなかで、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響に留意する必

要がある。また、平成 28年(2016年)熊本地震の経済に与える影響に十分留意する必要があ

る。

経済・物価情勢の展望―展望レポート― (日本銀行) 4月 29日

[ http://www.boj.or.jp/ ]

わが国の景気は、新興国経済の減速の影響などから輸出・生産面に鈍さがみられるものの、基調と

しては緩やかな回復を続けている。海外経済は、緩やかな成長が続いているが、新興国を中心に幾分

減速している。そうしたもとで、輸出は、足もとでは持ち直しが一服している。国内需要の面では、

設備投資は、企業収益が高水準で推移するなかで、緩やかな増加基調にある。個人消費は、一部に弱

めの動きもみられるが、雇用・所得環境の着実な改善を背景に、底堅く推移している。一方、住宅投

資はこのところ持ち直しが一服しており、公共投資も高水準ながら緩やかな減少傾向にある。以上の

内外需要を反映して、鉱工業生産は、横ばい圏内の動きを続けているが、足もとでは、地震による影

響もみられる。企業の業況感は、総じて良好な水準を維持しているが、新興国経済の減速の影響など

から慎重化している。わが国の金融環境は、きわめて緩和した状態にある。物価面では、消費者物価

(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、0%程度となっている。予想物価上昇率は、やや長い目で

みれば全体として上昇しているとみられるが、このところ弱含んでいる。

先行きのわが国経済を展望すると、当面、輸出・生産面に鈍さが残るとみられるが、家計・企業の

両部門において所得から支出への前向きの循環メカニズムが持続するもとで、国内需要が増加基調を

たどるとともに、輸出も、新興国経済が減速した状態から脱していくことなどを背景に、緩やかに増

加するとみられる。このため、わが国経済は、基調として緩やかに拡大していくと考えられる。

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2 東北の景況

管内(東北6県)の経済動向 (東北経済産業局)6月 14日 [ http://www.tohoku.meti.go.jp/ ]

全体の動向:一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに持ち直している。

・鉱工業生産:生産は一進一退となっている。

・個 人 消 費:個人消費は足踏み状態となっている。

・住 宅 着 工:新設住宅着工戸数は、被災地を中心に復興需要に支えられ、前年を上回った。

・公 共 投 資:公共工事請負金額は、引き続き高水準で推移している。

・設 備 投 資:設備投資は、緩やかに持ち直している。

・雇 用:有効求人倍率、新規求人倍率ともに高い水準となっており、改善している 。

・企 業 倒 産:倒産件数は、小康状態が続いている。

経済の動き (日本銀行仙台支店) 6月 17日 [ http://www3.boj.or.jp/sendai/ ]

東北地域の景気は、生産面に新興国経済の減速に伴う影響などがみられるものの、基調とし

ては緩やかな回復を続けている。

最終需要の動向をみると、公共投資は、震災復旧関連工事を主体に、高水準で推移している

ほか、設備投資は、堅調に推移している。また、個人消費は、底堅く推移しており、住宅投資

は、高水準で推移している。生産は、横ばい圏内の動きとなっている。こうした中、雇用・所

得環境は、改善している。消費者物価(除く生鮮食品)は、エネルギー価格の下落から、前年

を下回った。

地域経済報告―さくらレポート― (日本銀行) 4月7日

[ http://www.boj.or.jp/research/brp/rer/index.htm/ ]

東北地域の景気は、新興国経済の減速に伴う影響などから生産面で弱含んだ状態が続いてい

る中、基調としては緩やかな回復を続けている。

最終需要の動向をみると、公共投資は、震災復旧関連工事を主体に、高水準で推移している

ほか、設備投資は、堅調に推移している。また、個人消費は、底堅く推移しており、住宅投資

は、高水準で推移している。生産は、弱含んだ状態が続いている。こうした中、雇用・所得環

境は、改善している。消費者物価(除く生鮮食品)は、エネルギー価格の下落から、前年を下

回っている。

この間、企業の業況感は、新興国経済の減速に加え暖冬の影響もあって、慎重化している。

Page 13: (2016年6月) · 統計資料 第1410-3号. み や ぎ 経 済 月 報 (2016年6月) 平成28年6月27日 目 次 利用される方に

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3 宮城県の景況

宮城県経済の動き (七十七銀行) 6月 22日 [http://www.77bank.co.jp ]

最近の県内景況をみると、一部に弱い動きがみられるものの、震災復興需要などに伴い経済

活動は総じて高水準で推移しており、基調としては緩やかに回復している。

生産は一部に弱めの動きが残存するが、全体では下げ止まりから持ち直しに向けた動きが見

られる。需要面の動きをみると、住宅投資は震災に伴う建替需要を中心に高めの水準で推移し

ている。公共投資は震災復旧工事などから高水準で推移している。個人消費は総じて底堅く推

移しているものの、一部に弱めの動きがみられる。雇用情勢は総じて改善している一方、一部

で人手不足が企業経営の重しとなっている。

Page 14: (2016年6月) · 統計資料 第1410-3号. み や ぎ 経 済 月 報 (2016年6月) 平成28年6月27日 目 次 利用される方に

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