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1 IBM Notes and Domino 8.5 IBM Notes and Domino Fundamentals ICS認定試験 事前学習資料

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Page 1: IBM Notes and Domino Fundamentals ICS 認定試験 …2 本資料について •本資料は 「LOT-442: IBM Notes and Domino Fundamentals」 を前提とした、技術者向けの学習資料です。

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IBM Notes and Domino 8.5

IBM Notes and Domino Fundamentals

ICS認定試験 事前学習資料

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本資料について

• 本資料は

「LOT-442: IBM Notes and Domino Fundamentals」 を前提とした、技術者向けの学習資料です。

• 単純な試験対策だけではなく、提案・導入・構成に必要なスキルを学習することができます。

• より深く内容を理解されたい方向けに「参考情報」を載せております。オプションの内容となっております。

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基本機能

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IBM Notes/Domino

メールや掲示板を含む情報共有のための基盤を提供するグループウェアです

認証の仕組み、Webサーバー、冗長化機能、負荷分散機能、セキュリティ、監視機能、開発基盤等、多くの機能をオールインワンで多くの機能を提供します

NotesクライアントとDominoサーバー間、およびDominoサーバー間同士の通信は1352番ポートを用いたNotes Remote Procedure Call(NRPC)と呼ばれるプロトコルでアクセスします

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標準テンプレート

IBM Notes/Dominoには、情報共有や会議室/備品予約に利用できるテンプレートが付属しています。

一部のテンプレートを除き、Webアクセスも可能です

IBM Notes/Domino 8.5.3 Upgrade Pack 1から、ディスカッション・テンプレートとチームルーム・テンプレートにモバイルアクセス用の画面が追加されました

[参考情報]

IBM Lotus Notes 7 テンプレートのご紹介

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tech/20080307.html

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レプリケーション(複製)処理

IBM Notes/Dominoではレプリケーション(複製)技術により、同じデータのレプリカを別のサーバーに配置することが可能です。

レプリカの更新はスケジュールで定期的に可能で、複製の履歴をチェックし最後の複製からの差分のみを送受信するため、ネットワーク帯域が確保できないような環境においても、分散配置することで、ユーザーの利便性を向上させます

セキュリティ等の要件で、他のサーバーに配置したくないという場合には、特定のNotes DBに対してレプリカを禁止する設定も可能です

レプリカの設定により、サイズの小さなものから同期をさせるという事も可能で、通信帯域が確保しにくい環境において、大きなサイズの文書がボトルネックになり多くの文書がなかなか反映されないという状況を防ぐことも可能です

顧客マスター

(複製禁止)

メール メール

(暗号化)

営業日報 営業日報

(暗号化)

顧客マスター

X

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Dominoクラスター

メールの普及やワークスタイルの多様化により、メールを含むコラボレーション・サーバーを無停止で稼働させる必要性が高まっています。

一般的なメール・サーバーでは、フェイルオーバー※1や二重化※2を実現するには複雑なサーバー構成が必要となりがちですが、IBM

Dominoであれば最小の構成でフェイルオーバーと二重化を実現するDominoクラスタを適用することが可能です。

OSクラスタ Dominoクラスタ

フェイルオーバー

クラスタ

IBM Domino

OS

IBM Domino(スタンバイ)

データ * イメージとして記憶装置(ディスク)を各サーバーに配置

外部ストレージを利用し、別区画にそれぞれのデータを格納することで、記憶装置を集約することなども可能

※1 フェイルオーバー:記憶装置を共有したふたつ(以上)のサーバーが稼働(アクティブ)と待機(スタンバイ)を構成し、稼働サーバーで障害が発生した場合に待機サーバーが記憶装置上のデータを引き継いで稼働することでサービスを継続する。

※2 二重化:異なる記憶装置を有するふたつ(以上)のサーバーがデータを同期しながら動作することにより、負荷分散や一方での障害発生時にもサービスを継続する。

OS

データ データ

IBM Domino IBM Domino

OS OS

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ローミング機能

Lotus Notes/Dominoのローミング機能

– 任意のLotus Notesクライアントから、各個人の設定や情報を維持しつつ利用を可能にする機能

– Lotus Notesクライアントで必要とするファイルをサーバー上に格納し、クライアントの開始・終了時に同期を行って利用する

– クライアント端末には、最後に使った情報がそのまま保持され、次回利用時にアップデートする。(ログオフ時のクリーンアップも可能)

– ローミング機能の実現に加え、クライアント上の主要個人ファイルのサーバー側での簡易バックアップにもなる

ホームサーバーやメールサーバー、その他のサーバーをローミングサーバーにし、ローミングデータを格納します

ローミング対象のファイル

項目 解説

Notes.iniパラメータ 主要パラメータのみ、ローミング対象(連絡先DBに格納する)

IDファイル ローミングに対応させることも可能(連絡先DBに格納するか、IDボールトの利用)

ローミングさせずIDファイルだけは持ち歩く、という選択肢も有り得る

連絡先DB (names.nsf) ローミング対象

ブックマーク(bookmark.nsf) ローミング対象

ワークスペース(desktopX.ndk) 8.5.1よりローミング対象(ブックマークに格納する)

ジャーナルまたはノートブック存在する場合はローミング対象

(journal.nsf またはnotebook.nsf)

存在する場合はローミング対象

ローカルフィード(localfeedcontent.nsf) 8.5よりローミング対象

Eclipse 設定など(roamingdata.nsf) 8.5よりローミング対象

[参考情報]

IBM Lotus Domino 8.5 新ローミング機能解説

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tech/nd85roaming.html

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ローミングユーザーへの切り替え

非ローミングユーザーからローミングユーザーへの切り替えは、管理者がAdministratorクライアントより変更します

ローミングユーザーに変更されたユーザーは、次回アクセス時に、ローミング環境に切り替えるかダイアログが表示されます(「今すぐ変換する」、「次回ログイン時に確認する」、「今後確認しない」の選択が可能です)

ローミング環境に変更されるとNotesクライアント起動時、および終了時に、サーバーのローミングデータとの同期処理が発生します

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IBM iNotes リダイレクトDB

IBM iNotesを利用する場合、ユーザーごとにアクセスすべきURLが異なります。

IBM iNotes リダイレクトDBを利用することで、ログインしたユーザー情報から、アクセスすべきURLを取得し、自動でリダイレクトさせることが可能です。

IBM iNotes リダイレクトDBを利用することで、すべてのユーザーが統一URLでメールにアクセスすることができるようになり、利便性が向上します。

[参考情報]

(参考)ログインできるように IBM Lotus iNotes リダイレクトデータベースを設定する

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21467720

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IBM Notes Traveler

IBM Notes TravelerはIBM Dominoサーバーのメール/カレンダー情報をスマートデバイスで利用するための機能です

同期型のアクセスを行い、オフライン状態でも同期済みのメールの確認が可能です

IBM Notes TravelerはIBM Dominoサーバー上にインストールを行います。IBM Notes Traveler

をインストールする場合には以下の条件を満たす必要があります。

– HTTPサービスの起動

–ネットワークの確認

• モバイル端末からアクセスできる

– HW要件を満たす

[参考情報]

IBM Lotus Notes Traveler 8.5.3 System Requirements

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27022506#_Server_Hardware_Requirements

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IBM Notes/Dominoの認証とRSAキー(公開鍵、秘密鍵)

NotesクライアントとDominoサーバー間での認証プロセスではRSAキー(公開鍵、秘密鍵)が利用されます。バージョンにより利用可能なRSAキーのビットが異なるため、場合によっては古いNotes

クライアントから新しいDominoサーバーへアクセスできないというケースも考えられます。

[参考情報]

Lotus Notes R5 から Lotus Domino 7 へアクセスすると暗号化に関するエラー

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21463945

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サーバー障害時に有用な機能

Dominoクラスター

– Notes DBのレプリカを別サーバーに配置しておき、障害発生時にはレプリカが配置されているサーバーにアクセスすることで、継続的にNotes/Dominoのリソースアクセスを可能とさせる機能です

– Notesクライアントの場合には、フェールオーバーを自動で行います

– Webブラウザーアクセスの場合、前段に負荷分散装置を別途準備する必要があります

トランザクション・ログ

– トランザクションログのプロセスは、データベースの変更を取り込み、その変更を順次トランザクションログに書き込みます。

– Notesデータベースに書き込む前に、最初にトランザクションログにコミットすることにより、パフォーマンスが改善され、データベースの完全性が保たれます。

– 深刻な障害が発生しサーバーが再起動されると、整合性のチェックを必要とせずにデータベースが自動的に復旧されます。

– また、アーカイブログが使用されている場合は、トランザクションログとサードパーティのバックアップユーティリティを使用してデータベースを復旧できます。

– トランザクションログの主な目的は、トランザクションログへの順次書き込みにより Lotus Domino サーバーのパフォーマンスを改善すること、不整合およびデータ破損を防止してデータの完全性を高めること、サーバーの再起動とクラッシュからの復旧を速めることの3点があげられます。

自動サーバー再起動

– Dominoのクラッシュを感知し、自動で再起動を行うことで、サービス停止時間を最小に抑えることが可能です。

– 再起動が起こった場合に、管理者にメール通知をするといった機能もあります

– HW障害等(HDD破損等)で再起動が難しい場合に、何度も起動を試みることを防ぐため、xx分以内にxx回再起動を試みた場合には、処理を停止するといった設定も可能です

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新機能

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DAOS(Domino Attachment and Object Service)

サーバー内の同一添付ファイルの重複排除保管が可能です。これにより重複ファイルによるディスクの肥大化を抑え、またデータ・バックアップ時のスピードも向上できます。

IBM Domino 7

IBM Domino 8.5

Samantha.nsf

Mike.nsf

Ted.nsf

• Bigfile.xls

• Hugefile.ppt

• Podcast.mp3

• Bigfile.xls

• Hugefile.ppt

• Podcast.mp3

• Bigfile.xls

• Hugefile.ppt

• Podcast.mp3

Bigfile.xls

Hugefile.ppt

Podcast.mp3

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DAOS運用時に利用可能なコマンド

[参考情報]

Lotus Domino 8.5.2 DAOS 運用ガイド

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tech/20090703daos.html

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管理対象レプリカ

デクストップポリシーで自動設定

– notes.iniで個別に設定することも可能

ローカル複製が自動的に作成される

– ファイルを間違って削除しても再作成される

– レプリケータベージのエントリは削除不可

– 破損が検知されれば再作成される

メール送受信は、ほぼリアルタイム

– 複製スケジュールとは別に動作

– 新着メール確認とともに受信メールだけを複製

サーバー上DBをクリックしてもローカル複製が開く

エンドユーザーに確実にローカル複製を使ってもらう機能

サーバー集約やクラウドへの移行でネットワーク帯域の問題を解決

メールDB

メールDB

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ストリーミングクラスタ複製

ストリーミングクラスタ複製 (SCR) は、Domino 8からの新機能で、内部的に相手側のNotes DBを開く処理を行わないといった、オーバーヘッドの少ないクラスタレプリケータを生成する機能です。

SCR により、スケジュールされたレプリケータのオーバーヘッドが減少し、クラスタレプリケータの待ち時間が大幅に短縮されます。 文書の変更、未読マークの変更、フォルダの変更などの変更が発生すると同時に、これらの変更は同じクラスタ内の別のレプリカのキューに追加されます。 その結果として、より効率的なクラスタ複製が実行されます。

SCR を使用するには、1 つのクラスタ内に 2 つ以上の IBM(R) Lotus Domino(R) Server を設定する必要があります。 クラスタ内に最新リリースの Lotus Domino Server とリリース 8 より前の

Lotus Domino Server が混在する場合、リリース 8 より前の Lotus Domino Server に対しては、通常のクラスタ複製機能を使用して異なるリリース間の複製が実行されます。

[参考情報]

ストリーミングクラスタ複製

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_ST

REAMING_CLUSTER_REPLICATION_OVER.html

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セキュリティ

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IBM Notes/Dominoは細かいレベルのセキュリティ設定が可能

IBM Notes/Dominoでは、最小単位ではフィールド単位での暗号化やアクセス制御が可能です。

そのほか、さまざまな単位でアクセス制御、もしくは暗号化の機能を提供します

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ACLのアクセスレベル

IBM Notes/Dominoでは、ACLにより7段階のアクセス・レベルを設定可能です

アクセスレベル ユーザーが実行できるタスク

管理者 データベース ACL を更新する。

データベースを暗号化する。

複製の設定を更新する。

データベースを削除する。

下位のアクセスレベルで許可されているすべてのタスクを実行する。

設計者 データベースの全設計要素を更新する。

全文索引を作成する。

下位のアクセスレベルで許可されているすべてのタスクを実行する。

編集者 文書を作成する。

他のユーザーが作成した文書も含め、すべての文書を編集する。

フォームに [読者] フィールドがない場合は、すべての文書を読む。[読者] フィールドに編集者がリストされていない場合、ACL に [編集者] のアクセス権があるユーザーは、文書を読んだり、編集できません。

作成者 ユーザーまたはサーバーに [文書の作成] のアクセスレベル権限がある場合は、文書を作成する。ユーザーまたはサーバーに [作成者] のアクセス権を割り当てるときは、[文書の作成] のアクセスレベル権限も指定する必要があります。

文書に [作成者] フィールドがあり、そのユーザーが指定されている場合は、その文書だけを編集する。

フォームに [読者] フィールドがない場合は、すべての文書を読む。

読者 フォームに [読者] フィールドがあり、そのユーザーが指定されている場合は、その文書を読む。

投稿者 文書を作成する。

なし アクセス権はありません。

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IBM Notes/Dominoでユーザーが利用するパスワード

IBM Notes/Dominoではユーザーは2種類のパスワードを利用します。

– Notes IDのパスワード

• IBM NotesクライアントやNotesブラウザーPluginのようにNotes IDを利用する際に利用するパスワードです

• Notes IDには、ユーザー名、証明書、パスワード等の情報が含まれています。(※パスワ

ードを利用して認証するための仕組みが含まれているという意味で、パスワードがそのまま格納されているということではありません)

– HTTPパスワード

• IBM iNotesやIBM Notes TravelerのようなHTTPアクセスのために利用するパスワードです。

• Dominoディレクトリのユーザー文書内に暗号化され保持されます

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操作制御リスト

操作制御リストを利用することで、IBM Notesのスクリプトや式を実行するさまざまなユーザーや企業の認証者に対して異なる種類の操作権限を指定することにより、クライアントを保護できます。

例えば、IBM Domino システムの管理者には、署名のないスクリプトや式の実行を除く、あらゆる操作権限を与えます。

Notesクライアント側では、[ファイル]-[セキュリティ]-[ユーザーセキュリティ]で表示されるダイアログの「実効制御」タブで設定します。LotusScript等で実行できるユーザーおよび操作を細かく設定することが可能です。

ポリシー機能を利用した、管理者側での設定・配布も可能です

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データベースの暗号化

Notes DBファイル(.nsfファイル)をIDファイルで暗号化することで、暗号化したIDファイルを使用しない限りデータへのアクセスを禁止させることができます

サーバー上のNotes DBであればサーバーのIDで、ローカル上のNotes DBであれば個人のIDで

暗号化することで、ファイルレベルでの持ち出しがあったとしてもデータの漏洩を防ぐことができます

暗号化は1つのNotes DBに対して1つのIDで実施します

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通信の暗号化

IBM Notes/Dominoでは通信の暗号化機能として以下のプロトコルによる通信の暗号化が可能です

– NRPC通信 : IBM Notes/Dominoの基本機能として暗号化可能

– HTTP : SSL証明書を利用した暗号化が可能

– SMTP : SSL証明書を利用した暗号化が可能

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セキュアなインターネットメールの送受信

IBM Notes/Dominoではセキュアなインターネットメールの送受信をサポートする機能として以下の機能を利用することが可能です。

– S/MIME

メールの暗号化、および電子署名を実現します

– SMTP over SSL

SMTPによる通信内容を暗号化し、通信の盗聴を防ぎます

[参考情報]

LDD Today: スパムを制御する: Lotus Dominoでの詳細なSMTP設定 Part 1

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_today/20041004.html

LDD Today: スパムを制御する: Lotus Domino での詳細なSMTP設定 Part 2

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_today/20041011.html

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IBM iNotes上での暗号化メールの送受信

Notesクライアントを利用した際と同様に、iNotesによるブラウザーアクセスにおいても、暗号化メールの送受信が可能です。

iNotesで暗号化メールを利用する場合には、以下の設定が必要です

–サーバー設定文書の「Lotus iNotes」タブの「暗号化メールのサポート」および「ユーザー名の名前解決」フィールドの設定

– IDファイルのメールファイルへのインポート

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IBM Notes Traveler 単独で利用可能なセキュリティ機能

ポリシー機能

–パスコードの強制設定や、カメラの禁止等、ポリシー機能を利用して設定することが可能です。(設定可能項目は、端末の種別により異なります)

リモートワイプ機能

–端末側のデータを消去(部分消去もしくは、全消去)する事が可能です。管理者はDomino

Administratorクライアントから、処理を実行できます

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IBM Notes Travelerによる暗号化メールの受信

IBM Notes Travelerで暗号化されたメールを受信した場合、内容を確認するためには、 IDファイルをメールファイルにインポートしておく必要があります。

Appleデバイスを利用している場合には、IBM Notes Traveler コンパニオンをApple Storeより導入する必要があります。

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DominoサーバーへのAnonymousアクセス

ブラウザーを利用したDominoサーバーへのアクセスを行う場合、ログイン前のAnonymousアクセスが考えられます。DominoサーバーへAnonymousアクセスをさせたい場合、以下の設定をしておく必要があります

–サーバー側の設定

• Domino ディレクトリー内のインターネット・サイト文書またはサーバー文書で、Anonymousアクセスが許される設定になっていることを確認する

– Notes DB単位での設定

• アクセスさせたいNotes DBのACLにおいて、 Anonymousを追加し、アクセス件を与える

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HTTPパスワードのロックアウト

IBM Notes/Domino 8より、Webアクセスにおいて、一定回数パスワードを間違えた場合にロックアウトさせ、パスワードの総当たり攻撃等からIBM Domino資産を守ることが可能になりました。

この機能は、サーバー設定文書の「セキュリティ」タブでインターネット・パスワードのロックアウトを有効にすることで利用可能です。

[参考情報]

Lotus Domino Webサーバーを安全に: 新しいインターネット・ロックアウト機能について

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/library/domino8-lockout/

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フルアクセス・アドミニストレーター

サーバー文書でフルアクセス・アドミニストレーターに設定されているユーザーは、Domino

Administratorクライアントを利用してフルアクセス・アドミニストレーター機能を有効にした場合に、サーバー上のすべてのNotes DBに管理者としてアクセスすることが可能になります。

フルアクセス・アドミニストレーション機能が使用されたときに通知を送信するイベント・ハンドラーを設定することも可能です

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転送ルールの制御

ユーザー・メールルールでは、送信者や件名等の条件から、フォルダへの振り分けや転送、削除を自動化することが可能です。ただし、転送については、サーバー設定文書により、処理を無効化させることが可能です。

([ルーター/SMTP] -> [制限と制御] -> [配信制御] タブ の「メール転送ルールを使用」)

[参考情報]

配信制御を設定する

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_C

USTOMIZING_MESSAGE_DELIVERY_CONTROLS_STEPS.html

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ポリシー

IBM Notes/Dominoではポリシー機能を利用して、ユーザーの設定管理を行うことが可能です。

特定のユーザーやグループ単位で適用する設定を変えることができ、ユーザーの役割に応じたセキュリティーや設定が可能です

セキュリティーポリシーでユーザーのパスワード変更を定期的に強制することや、デスクトップポリシーでユーザーの設定を管理することが可能です

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組織ポリシーと明示的ポリシー

組織ポリシー

– 組織ポリシーは、特定の組織単位に登録しているユーザー全員に自動的に適用されます。たとえば、Sales/Acme の登録ユーザー全員にデフォルト設定を配布するために、*/Sales/Acme という名前の組織ポリシーを作成したとします。その後で Sales/Acme 認証者 ID を使用してユーザーを登録すると、そのユーザーは */Sales/Acme 組織ポリシーの設定を自動的に受け取ります。

– 階層構造の中でユーザーを移動 (営業部からマーケティング部に転属になったことなどの理由で) すると、対応する認証者 ID の組織ポリシーがそのユーザーに自動的に割り当てられます。たとえば、ユーザーを

Sales/Acme から Marketing/Acme に移動すると、デスクトップとアーカイブに定義されたすべての設定と

*/Marketing/Acme 組織ポリシーに関連するセキュリティポリシー設定文書がそのユーザーに割り当てられます。新たに割り当てられたポリシー設定は、そのユーザーが初めてホームサーバーで認証を行ったときに有効になります。

明示的ポリシー

– 明示的ポリシーでは、各ユーザーまたはグループにデフォルト設定が割り当てられます。たとえば、全部門の契約社員に 6 ヵ月の認証有効期限を設定するには、明示的ポリシーを作成し、それを各契約社員または全契約社員が含まれるグループに割り当てます。

– 明示的ポリシーを割り当てる方法には、ユーザー登録時、ユーザー文書の編集、ポリシー割り当てツールの使用の 3 種類があります。

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ポリシーの適用方法設定

IBM Notes/Dominoではポリシー機能を利用してユーザーの設定を管理することが可能です。

ポリシー設定文書には、[適用方法] 設定が含まれています。この設定を使用すると、これらの文書内の個々のフィールド値をいつどのようにして変更できるか、どのような場合にエンドユーザーがこれらのフィールド値を変更できないようにするかを一貫して制御できます。

適用方法には以下4種類の設定があります

– [初期値を設定しない]

• このオプションを選択する場合、設定に値が指定されず、エンドユーザーが値を指定できます。ポリシー設定文書内のフィールドにこの設定を割り当てると、管理者はそのフィールドの値を変更できませんが、エンドユーザーは変更できます。この設定を持つフィールドにエンドユーザーが値を指定すると、その値が保存されます。チェックボックスが 1 つ存在するフィールドの場合、このオプションのチェックをオフのままにしておくと、対応するフィールドの値がポリシーによって使用されます

– [初期値を設定する]

• このフィールドにはデフォルト値を設定できますが、エンドユーザーはこの値を変更できます。設定はいったんこの値に設定されます。この設定を持つフィールドにエンドユーザーが値を指定すると、その値は保存され、ポリシーの値で上書きされることはありません

– [ユーザーによる初期値の再設定可]

• フィールドに対してこのオプションを選択すると、すべてのポリシー設定は、最後に指定した値に設定されます。ポリシーが適用されると、エンドユーザーが指定した値は、ポリシーで指定される値で上書きされます。デフォルトでは、ポリシーは 12 時間ごとに適用されます。ユーザーは自分の設定を変更できますが、設定は常にポリシーの設定で上書きされます

– [ユーザーによる書位置の再設定不可]

• フィールドにこの値を指定すると、その値がポリシー設定文書に保存され、エンドユーザーはその値を変更できなくなります

[参考情報]

「適用方法」設定を使用する

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_AP

PLYING_INDIVIDUAL_SETTINGS_OVER.html

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運用管理

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IBM Notes 8.5クライアントがサポートするプラットフォーム

IBM Notes 8.5クライアントは大きく3種類のプラットフォームをサポートします

– Windows OS

– Linux OS

• Red Hat Enterprise Linux (RHEL)

• Red Hat Enterprise Linux (RHEL) Desktop

• SUSE Linux Enterprise Desktop (SLED)

• Ubuntu

– Mac OS

詳細なバージョン、エディションにつえいては、System Requirmentをご参照ください

– IBM Lotus Notes 8.5.3 System Requirements

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27023119

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plugin_customization.ini

Notes Standard版クライアントはplugin_customization.ini ファイルでPluginのインストールや機能の制御をする事が可能です。

plugin_customization.ini ファイルの内容をカスタマイズしてインストール時に適用させることも可能です

plugin_customization.ini とDominoのポリシー機能で管理したい項目が重複した場合、ポリシー機能による設定が優先されます

[参考情報]

Lotus Notes インストールキットをカスタマイズする

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_P

ROCESS_OVERVIEW_3511_OVER.html

plugin_customization.ini ファイルを使用して Lotus Notes をカスタマイズする

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_C

USTOMIZING_NOTES_USING_THE_PLUGIN_CUSTOMIZATION_INI_FILE_OVER.html

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40

IBM Sametime サイドバー

IBM Notes Standard版クライアントでは、サイドバーでIBM Sametime Connect クライアントと同等の操作が可能になります。(※IBM Sametime Entryの機能を超える機能を利用する場合には、IBM Notesバンドル版のライセンス以外に、別途ライセンスが必要になります)

サイドバー用のSametimeモジュールは単独でも提供されており、Sametimeの最新機能を利用するためにNotesクライアントすべてを入れ替えることなく、(サイドバーの)埋め込みのSametimeクライアント部分のみ更新することも可能です

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41

Notes名前付きネットワーク(NNN)

Notes名前つきネットワーク(Notes Domain Network : NNN)は共通の名前と共通のプロトコル(たとえば、TCP/IP、IPX/SPX)などを共有するサーバーグループで、一定の接続を維持してます。

Notes名前付きネットワークが違うということは

– ネットワークプロトコルが違う

– 即時配信にならない(接続文書のスケジュールに従う)

– (容易に)接続できないサーバーである(間に低速ネットワークを挟んでいるなど)

(直接接続することが難しい、もしくは好ましくないサーバーは別のNNNで管理する)

「Notes名前付きネットワーク」が違うと、以下の点に留意する必要があります

– サーバー間接続には接続文書が必要になる

– アプリケーションを開くときにサーバーリストに表示されない

– ルーティングの経路をコントロールできる

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42

システム管理プロセス

システム管理プロセス(AdminP)はIBM Notes/Dominoを適切に運用するために必要不可欠です。主にいかにあげるようなタスクを管理/自動化します。

– 名前管理タスク ユーザー名とグループ名の変更、ユーザー、グループ、サーバーの削除、ユーザーの再認証、インターネット証明書の保存

– メールファイル管理タスク メールファイルの削除や移動

– サーバー文書管理タスク CPU カウント、プラットフォーム、ネットワークプロトコル情報のサーバー文書への保存

– ローミングユーザー管理 ローミングユーザーの設定とほかのサーバーへの移動、非ローミングユーザーのローミング状態へのアップグレード、ローミングユーザーの非ローミング状態へのダウングレード

– ユーザーメールファイル管理タスク アクセス制御リスト (ACL) の変更、エージェントの有効化。たとえば、不在通知エージェントの有効/無効は IBM Notes クライアント ユーザーが設定します。

– ユーザー文書管理タスク ユーザーの Notes バージョンとクライアントのプラットフォーム情報の保存

– レプリカ管理タスク データベースのレプリカの作成、移動、すべてのレプリカの削除

システム管理プロセスが適切に動作するためには、システム管理サーバーが必要になります

[参考情報]

システム管理プロセス(AdminP)を使用したユーザー名の変更に関する FAQ

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21467275

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43

Notesユーザーの作成

Notesユーザーを作成時に、メールDB(メールファイル)やIDファイルを一緒に作成することが可能です。

日本語環境においてはDJXを利用したユーザー作成も可能ですが、全世界的にはDomino

Administratorクライアントを利用してユーザーを作成します。

ユーザー名やパスワードのほかに、登録ポリシーを利用することで、ユーザーの初期設定をする事が可能です。

ユーザーの作成にあたっては、その他に以下のファイル、情報、資格が必要になります。

–認証者ID

–認証者IDのパスワード

– Dominoディレクトリー上の作成者権限

– Dominoディレクトリー上の[UserCreator]ロール

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IDファイルの作成

ユーザー登録にあわせてIDファイルが作成することが可能ですが、保存場所として、以下の場所を設定することが可能です。

– Domino ディレクトリ

• (デフォルト)。ID ファイルは、ユーザーのユーザー文書に添付ファイルとして保存されます。ローミングユーザーを登録している場合、Lotus Notes ID を Domino ディレクトリに保存するにはこのオプションを使用します。ローミングユーザーに対してこのオプションを選択していない場合、ファイルサーバーに

Lotus Notes ID を保存するか、またはディスケットや他の保存メディアに Lotus Notes ID を保存しなければなりません。このオプションを選択すると、個人アドレス帳にユーザーの ID が保存されます。

– ファイル

• (デフォルト: <datadirectory>¥ids¥people¥user.id)[ID ファイルの設定] をクリックして、パスを変更します

– メールファイル

• このオプションは、IBM iNotes と併用した場合にのみ使用可能で、IBM Notes ユーザーが IBM iNotes

を使用しながら、暗号化されたメールを読み取ることができるようにします。

– IDボールト

• IDファイル は Lotus Notes ID ボールトに格納されます。Lotus Notes ID ボールトは、オプションで設定できるサーバーベースのデータベースで、Lotus Notes ユーザー ID の保護されたコピーが格納されます。

[参考情報]

Lotus Domino Administrator で詳細 Lotus Notes ユーザー登録を使用する

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_A

DVANCED_USER_REGISTRATION_STEPS.html

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45

Dominoコンソール

DominoコンソールはDominoサーバーをリモートから管理するための仕組みです。

DominoコンソールはJavaベースのコンソールで、サーバーコントローラーと通信を行うことで、Dominoサーバーを管理することが可能です。

Apple Mac OSを除くすべてのプラットフォームで実行可能です。

利用にあたっては、サーバー側でサーバーコントローラーを起動しておく必要があります

IBM Domino サーバーをサーバーコントローラのもとで実行すると、オペレーティングシステムコマンド(Shell コマンド)、コントローラコマンド、IBM Domino サーバーコマンドをサーバーコントローラに送信することができます

[参考情報]

[AVP] サーバーコントローラー・Domino コンソール機能紹介

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tech/2010may28_avp9.html

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メールファイルのサイズ制限

管理者はユーザー単位でメールのサイズ制限を設定可能です。

以下2段階のサイズ制限を設定可能です

–警告するしきい値

• 設定された値よりメールボックスのサイズが大きくなった場合、ユーザーに警告メールが送られます

–サイズの制限値

• 設定された値より、メールボックスのサイズが大きくなった場合、メール送信ボタンをクリックすると、制限値を超えた旨のダイアログを表示します。それでも送信処理を続けた場合、メールの送信はできますが、送信済みボックスへのメールの保存がされません

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47

メール制限値の警告テキストをカスタマイズする

ユーザーのメールファイルサイズがメール制限しきい値または最大メール制限サイズを超えた場合に表示される URL またはテキストを指定するには、notes.ini 設定 quotawarningtext= を使用します。 NOTES.INI 設定に、表示される URL または実際のテキストを指定します。 URL でアクセス

できるロケーションにユーザーのメールファイルサイズを削減するための手順を置くことができます。 Lotus Notes ユーザーは、URL が表示されると URL をクリックしてそこに置かれた情報を表示することができます。 テキストを指定した場合は、入力したテキストがそのまま Lotus Notes ユーザーに表示されます。

デスクトップポリシーを利用して、notes.ini設定を配信することで、管理者側でカスタマイズ情報を配信することが可能

[参考情報]

NOTES.INI ファイル設定を使用してメール制限警告のテキストをカスタマイズする

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_C

USTOMIZING_MAIL_QUOTA_WARNING_TEXT_USING_A_NOTES_INI_FILE_SETTING_STEPS.html

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メールの回収

IBM Notes/Domino 8より、メールの回収機能が追加されました。送信済みのメールを相手のメールボックスから回収(削除)します。

この機能を利用する/しないについては、サーバー単位、ユーザー単位で設定が可能です

–サーバー設定文書での設定

• 機能を有効にする/無効にする

• 既読のメールの回収も許可する/しない

• 送信から回収(削除)可能な日数

–ユーザー単位での設定(ポリシーにより設定)

• このユーザーは、送信したメッセージを回収できます

• その他のユーザーは、このユーザーに送信したメッセージを回収できます

• 未読ステータスのメッセージの回収を許可する

• 次の日時を経過したメッセージの回収は許可しない

iNotesからメールの回収機能を利用する場合には、メールボックスにIDファイルがインポートされている必要があります

NRPCで配信された内部メールに対して有効な機能であり、SMTP配信されたメールは回収できません

[参考情報]

NOTES.INI ファイル設定を使用してメール制限警告のテキストをカスタマイズする

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_C

USTOMIZING_MAIL_QUOTA_WARNING_TEXT_USING_A_NOTES_INI_FILE_SETTING_STEPS.html

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メールのサイズに応じた配信制御

サーバー設定文書 [ルーター/SMTP] -> [制限と制御] -> [制限] タブで、メールのサイズに応じた2

種類の配信制御が可能です

–最大メールサイズ

• この指定値を超えたメッセージは、転送も送信もされません。

– メールサイズが次の範囲の場合、重要度を [低] にして送信

• 優先度が低に設定されたメールは、デフォルトではAM0からAM6時の間に配信されます

[参考情報]

メッセージのサイズに応じてメールの配信を制限する

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_R

ESTRICTING_MAIL_ROUTING_BASED_ON_MESSAGE_SIZE_STEPS.html

優先度別にメールを配信する

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_R

OUTING_MAIL_BY_PRIORITY_STEPS.html

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SMTP メッセージの受信確認を Domino が処理できるようにする

Notes 受信確認は、SMTP メッセージと互換性はありません。SMTP メッセージは MIME ヘッダーを使用して受信確認要求を識別します。NotesメールとSMTPメールで受信確認の設定を正しく変換できるようにするためには、Dominoサーバーに正しく設定を行う必要があります。

[参考情報]

SMTP メッセージの受信確認を Lotus Domino が処理できるようにする

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.help.domino.admin85.doc%2FH_C

ONFIGURING_INTERNET_RETURN_RECEIPTS_8271_OVER.html

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ユーザー操作

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アーカイブ設定

アーカイブ機能を利用することで、サーバー上のNotes文書の一部を別のDBにコピーし、削除することが可能です。(コピーせずに削除すると言う設定も可能です)

アーカイブは特定の条件(○日以上更新されていない文書、等)により、対象文書を設定することが可能ですが、条件の一つにビューを指定することも可能です

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アーカイブ設定

アーカイブ設定には実施場所/スケジュールの異なる2種類の設定があります

– クライアントベース

• 処理はクライアント側で実施されます。アーカイブのスケジュール設定で指定されたタイミングでアーカイブが実施されます

–サーバーベース

• 処理はサーバー側で実施されます。compact –aが実行されたタイミングでアーカイブが実施されます

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カレンダー・クリーンアップ

古いカレンダーを一括で整理(削除)する機能としてカレンダー・クリーンアップ機能があります。こちらの機能を利用することで、カレンダーの最終更新日が指定日より古いエントリーを一括で削除することが可能です。

[参考情報]

Lotus 小ワザ集: 第12回 カレンダー・クリーンアップ

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tips/vol12.html

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55

会議招集の便利な機能(予定調整に利用できる機能)

会議招集機能の中には、予定調整を円滑にするための機能があります

–会議室/備品の検索 : 利用したい時間、人数から利用可能な会議室/備品を検索します

–出席可能時間の検索 : 出席予定者の空き時間から都合のつく時間を視覚的に検索します

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カレンダーの自動処理

カレンダーのぷリファレンスで、会議招集の自動処理設定が可能です。会議招集を送ったユーザーによって、指定した自動処理がされます

–時間が空いている場合は了承する

–時間が空いていない場合でも了承する

–代理(指定したユーザーが正式参加者となり、会議招集に返答する責任を持ちます)

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カレンダー・オーバーレイ

この機能により、他のユーザーのカレンダー情報を、自分のカレンダーに一緒に表示させる事が可能です。

•カレンダー追加ボタン

エントリーはカレンダーごとに色分けして表示される

ユーザーのカレンダーに参照権がない場合にも、予定の入っている時間帯(busy-time) が確認できる。

追加したカレンダーはナビゲーター上で表示・非表示を切り替えることが可能

出欠未返答の会議招集通知を表示することも可能

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メール、カレンダー、タスクリスト、連絡先リストへの代理アクセス権

プリファレンスでメールやカレンダーへの代理権限設定が可能です。

コンポーネント アクセス 説明

メール、カレンダー、タスク、連絡先

閲覧 [読者] のアクセス権が与えられるので、メッセージ、タスクエントリ、カレンダーエントリ、連絡先エントリを代理で読むことができます。

閲覧/作成、代理メールの送信 上記の [読者] のアクセス権に加えて、[作成者] のアクセス権と [文書の作成] 権限

が与えられるので、メッセージを代理で作成および送信したり、タスクエントリ、カレンダーエントリ、連絡先エントリを代理で作成したりできます。

閲覧/編集/作成/送信、不在通知の有効化

上記の [読者] および [作成者] アクセス権と [文書の作成] 権限に加えて、[編集者]

のアクセス権が与えられるので、フォローアップ対象としてメッセージにフラグを付けたり、不在通知を有効化したりするだけでなく、メッセージ、タスクエントリ、およびカレンダーエントリまたは連絡先エントリを代理で編集できます。

閲覧/編集/作成/削除/送信、不在通知の有効化

上記の [読者]、[作成者]、[編集者] のアクセス権と [文書の作成] 権限に加えて、[文書の削除] 権限が与えられるので、メッセージ、タスクエントリ、カレンダーエントリ、および連絡先エントリなどの文書を削除できます。

閲覧/作成/送信、作成物の削除 上記の [読者] および [作成者] アクセス権と [文書の作成] および [文書の削除] 権

限が与えられますが、ユーザーのために作成された文書しか代理で削除できず、ユーザーまたは他のユーザーが作成した文書は削除できません。

カレンダー、タスク、連絡先 閲覧 [読者] のアクセス権が与えられるので、すべてのタスクエントリ、カレンダーエントリ、連絡先エントリを代理で読むことができます。

閲覧/作成/編集/削除 上記の [読者] のアクセス権に加えて、[作成者] および [編集者] のアクセス権と [文書の作成] および [文書の削除] 権限が与えられるので、タスクエントリ、カレンダーエントリ、および連絡先エントリを代理で作成、編集、および削除できます。

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署名の追加

メールの署名を2種類の方法で追加する事が可能です

–デフォルトの署名を利用

• プリファレンスで設定した署名を挿入

–署名データをファイルから取り込んで利用

• 任意のファイル(テキスト/HTML/画像)を読みこんで利用

[参考情報]

メールに署名を追加する

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.notes85.help.doc%2Fmail_add_sig_

t.html

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60

Notesツールバーのカスタマイズ

プリファレンスの[ツールバー]-[カスタマイズ]にて、ツールバーのカスタマイズが可能です

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ユーザーメール・ルール

送信者やタイトル等を条件に、フォルダへの振り分けや削除を自動化することが可能です

複数の条件を組み合わせてルールを作成することも可能

ユーザーは自分自身でルールを作成することが可能です

本文の内容を条件にすることも可能ですが、確認範囲が大きくなるため、負荷が大きくなります

[参考情報]

Lotus 小ワザ集: 第50回 クライアントでできる迷惑メール対策 改定版

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tips/vol50.html

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ウィジェットの作成

「現在のコンテキストからウィジェットを構成...」アイコンから、現在開いているNotes DBを開く、現在開いているNotes DBを検索するといったウィジェットを簡単に作成することが可能です。

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ウィジェットの作成

Webページと連携を開く、Webページと連携(検索キーワードを引き継ぐ、等)するウィジェットを作成する場合には、「ウィジェットの構成を開始...」アイコンで表示されるダイアログで、「Webページ」を選択します

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ビューデータのエクスポート

ビューに表示されているデータをエクスポートする方法として、標準機能として以下2種類の機能があります

–表形式のコピー

• ビュー上でエクスポートしたい項目を選択し、Notesのメニューから[編集]-[リンクのコピー]-[

表]を選択することでクリップボード上にデータがコピーされます。(Lotus Symphony等のスプレッドシート製品上にペーストすることが可能です)

–書き出し

• Notesの[ファイル]-[書き出し]メニューより、選択文書もしくは、全文書をファイルにエクスポ

ートすることが可能です。書き出しのフォーマットとして、以下の種類の形式が提供されています

– Calendar File(.ics)

– Comma Separated Value

– Lotus 1-2-3

– Structured Text

– Tabular Text

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メールの表示形式(フラット表示と会話表示)

受信ボックスでのメールの表示において、2種類の表示形式が可能です

– フラット表示

• 返信が繰り返されたメールであってもグループ化せずに、それぞれのメールを1通ごとに1

行で表示する

–会話表示

• 返信が繰り返されたメールはグループ化し、まとめて1行で表示されます。(左側にグルー

プ化されていることがわかる三角アイコンが表示され、クリックすることでスレッド表示します)

• 会話表示にしている場合、日付でのソートしかできません

右上の[表示]ボタンから[フラット表示][会話表示]で切り替えることが可能です

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受信ボックスの整理機能

自分がメールのあて先にどのように含まれるか、という観点でもメールの重要度を判断することが可能です。メールボックスのビュー上に以下3種類のアイコンを表示させることにより、それぞれのメールを開くことなく、あて先内の自分の位置を把握することが可能です。 – 青丸

• メッセージの受信者が自分だけの場合、塗りつぶした円を表示します

– 青半分、白半分の丸

• 自分の名前が[宛先]フィールドの少数のメンバーの一人(何名以内で少数とするかは、設定可能)である。

– 白丸

• 自分の名前が[宛先]フィールドの多数のメンバーの一人(何名以上で多数とするかは、設定可能)である。もしくはCCに設定されている

以下のケースの場合にはアイコンは表示されません

–自分のアドレスがBCCに含まれる場合

–展開されていないグループによるあて先で送られてきたメールの場合

メールのプリファレンスで設定します

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受信ボックスの整理機能

メールの送信者によって色を分けることで、受信ボックスのメールから重要なメールを見逃すリスクを軽減することが可能です

メールのプリファレンスから[送信者の色]タブで設定を行います

[参考情報]

Lotus 小ワザ集: 第4回 受信ボックスをカンタン整理 その3 -受信ボックスのメールを色分け表示-

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tips/vol4.html

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連絡先の同期

IBM NotesとIBM iNotesを併用している場合、デフォルト設定では個人アドレス帳のデータはそれぞれ別のデータを利用します。

連絡先のプリファレンスで「[複製と同期]タブで[連絡先の同期]を有効にする」にチェックをいれることで、それぞれのデータを同期させ、iNotesであってもNotesであっても最新のデータを利用することが可能です

iNotesの個人アドレス帳情報は、サーバーのメール・ファイル内に格納されます

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最近使用した連絡先

IBM Notes/Dominoを利用してメールを送受信した場合、最近使用したあて先/送信者の情報が個人アドレス帳の「最近使用した連絡先」ビューに追加されます。

このデータを利用することで、あて先補完がされるため、ユーザーの利用にあわせた候補を出すことが可能になります。

連絡先のプリファレンスで、最近使用した連絡先に追加する/しないを設定することが可能です

メールの送信、メールの受信、チャットをしたタイミングで、情報が追加されます

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詳細メニューの表示/非表示

メニューの[表示]-[詳細メニューの表示]のチェックにより、主にパワーユーザーが利用するメニューについて、表示/非表示を切り替えることが可能です。(Notes DBの新規コピーの作成等)

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開発

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Notesの設計要素

フォーム

–データベースに文書を表示および作成するために使用する設計要素

ページ

–参照画面を提供するための設計要素

ビュー

–文書の一覧を表示させるための設計要素。選択条件に合致する文書の一覧を表示します

フォルダ

–文書の一覧を表示させるための設計要素。フォルダーに追加された文書の一覧を表示します

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フィールド

IBM Notes/Dominoではフォームにフィールドを配置することで開発を行います。

配置できるフィールドは、テキスト、日付/時刻、数値、チェックボックス、ラジオボタン等、目的に応じたフィールドを配置します

通常は、入出力として利用しますが、以下のフィールドは特殊な用途で利用します

–読者フィールド

• 読者フィールドがある文書の場合、このフィールドに値がある、ユーザー、グループ、ロールをもったユーザーのみアクセスができるようになります。

• (特殊な権限であるフルアクセス・アドミニストレーター権限を除き)すべての権限を持つユーザーに対して有効な機能となり、このフィールドを用いることで、読み取りと(結果として)編集を制限することができます。

–編集者フィールド

• ACLで[作成者]のアクセス権が割り当てられているユーザーは、文書の読み込み、作成は

できますが、自分の文書であっても編集をする事ができません。ただし、作成者フィールドに登録されている文書であれば編集をすることができるようになります。

• [編集者]権限以上のユーザーに対しては、このフィールドは無意味です

[参考情報]

IBM Lotus Notes/Dominoでの [読者]フィールドの理解と活用

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/library/reader-names/

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スケジュール・エージェントの実行

スケジュール・エージェントにあたっては、エージェントの最終更新者に対してスケジュールエージェントの実行をゆるす設定が必要になります。

スケジュールエージェントが正常に動作しない場合、さまざまな原因が考えられるため、多角的に情報を収集し、原因を特定する必要があります。

[参考情報]

問題判別ガイド:エージェントのトラブルシューティング

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21590473

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エージェント実行時間の制御

サーバー文書の[サーバータスク]-[Agent Manager]タブの設定により、エージェントが意図せず無限ループ等になってしまい、長時間サーバーのリソースを消費することを防ぐことができます。

複雑なエージェントを実行する予定がある場合には、エージェントの実行時間以上の時間に設定しておく必要があります。

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LotusScriptのデバッグ

Domino Designerクライアントでは、LotusScriptのデバッグ機能を利用することが可能です

この機能を利用する場合、Domino Designerクライアントのメニューより[ツール] – [LotusScriptのデバッグ]オプションを有効にします

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リモートでのLotusScriptのデバッグ

IBM Notes/Domino 6より追加されたリモートデバッガにより、ローカルで実行しているLotusScript

だけでなく、サーバー上で実行されているLotusScriptもデバッグ可能になりました

リモートデバッガを利用する場合には、サーバー上の設定だけなく、エージェント側でも設定が必要です

–サーバーのリモートデバッグを有効化する

• サーバー文書の [サーバータスク] タブで、一番右の [Remote Debug Manager] という名前のタブを選択します。このサーバーの [リモートデバッグを許可] を [有効] に設定する

–エージェントのリモートデバッグを有効にする

• エージェントのプロパティー「基本」タブで、「リモートデバッグを許可」オプションを有効にする

[参考情報]

リモートデバッガを使用する

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.designer.domino.main.doc%2FH_U

SING_THE_REMOTE_DEBUGGER.html

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XPages

IBM Notes/Domino 8.5より採用された JavaServer Faces (JSF) をベースとしたWebテクノロジーを用いた新たなアプリケーション開発の技術

JSFをベースにすることで、これまでのNotes Webアプリケーション開発に比べ、ステートフル・アプリケーションの開発性/保守性の向上を実現

UIとデータを分離した開発が可能で、今までのIBM Notes/Dominoの開発に比べ、自由度の高いレイアウトや画面遷移が可能

複数サーバー、複数DB上の ビュー、文書が対象

様々なデータを自由度の高い レイアウトで統合して表示

今まで構築が難しかった アプリケーションが実現可能

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XPages

Notes DB内(NSFファイル内)に、新たな設計要素としてXMLで表現されるXPageが追加され、そのXpageと、スクリプトライブラリやイメージリソースなどの関連する設計要素でXPagesアプリケーションが構成されます

XPageを表示するためにJavaクラスが使用されており、XPageへの変更を反映するには再ビルドされる必要があります(Domino Desginerクライアントに自動再ビルド設定あり)

XPagesアプリケーションはWebブラウザーを対象としたアプリケーションであるが、Notes

Standardクライアントからであれば、XPagesをそのまま実行/表示可能で、WebブラウザーとNotesクライアントでUIの統一をさせることも可能(Notesクライアント利用時は今までどおりのNotesアプリケーションとして利用することも可能)

Notes DB

Lotus Notes クライアントでのXPages表示 WebブラウザーでのXPages表示

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IBM Domino Designerの開発画面管理

IBM Domino Designer 8.5よりEclipseをベースとした画面となり、開発画面は小さなパースペクティブと呼ばれる画面群により構成されます

パースペクティブ単位で閉じることができるため、誤って閉じてしまった場合には、パースペクティブ単位で開きなおす必要があります。([ウィンドウ]メニューの[Eclipseビューの表示]より開くパースペクティブを選択します)

デフォルトの状態に一括で戻したい場合には、[ウィンドウ]-[パースペクティブのリセット]により設定することも可能です

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XPages

パーツの配置やプロパティ設定等のUIベースの画面開発だけでなく、上級者はXMLのソースを直接編集することでも開発が可能

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XPages – データ連携イメージ

データソース設定では、DBの指定とフォーム名(or ビュー名)での指定が可能

編集ボックス等のコントロールでは、データソースとその中のフィールドを指定してバインド可能

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XPages – データ連携イメージ

データソースの設定では、その他に「デフォルトのアクション」や「フォーム検証の実行」の設定が可能です

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XPagesで利用可能なデータソース

Domino 文書

– コアコントロール(編集ボックス等)をデータの項目にバインドし、これらのコントロールから利用するためのコントロールです。

–文書データにアクセスを可能にし、フォーム名を指定して利用します。

Domino ビュー

–ビューコントロール等から利用され、ビューデータにアクセスするためのデータソースです。

※IBM Notes/Domino 8.5.3 Upgrade Pack 1よりオブジェクトデータソースが追加されました。

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イベント処理

XPagesの各コントロールに対して、「クリック」「ダブルクリック」などのイベントに対して処理を追加する場合、イベントタブにアクションを追加する、という形で実現します。

処理はシンプルアクション、もしくはJavaScriptで設定します

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入力チェック

入力項目に対して、入力チェックを設定することが可能です。

指定した型(数値、日付/時刻、ブール値、等)以外の文字列が入力された場合、ダイアログを表示して処理を中断します

必須項目の指定や、最小値、最大値の設定等も可能です

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XPagesで利用可能なコード

XPagesではスクリプト言語として、JavaScritpが利用可能です

クライアントサイドJavaScritp、サーバーサイドJavaScritpの設定が可能で、クライアントサイドはWebブラウザー側で、サーバーサイドはDominoサーバー側で実行されます。(Notes Standard版クライアントで実行する場合は、XPagesの実行環境がクライアント側にあるため、どちらのJavaScriptもクライアント側で実行されます)

JavaScritpからNotesのオブジェクトを利用するためのクラス(NotesDatabaseクラス等)が準備されており、JavaScriptからNotes/Dominoのデータにアクセス可能です。(XPagesを利用しない開発においては、このJavaScritpクラスは利用できません)

JavaScritpから(現在の文書に添付されたファイルの数を返す@Attachments関数のような)@関数を呼び出して利用することも可能です

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スコープ変数

XPagesでは、Notes文書に格納されているデータとは別に、Server Side JavaScriptのスコープ変数と呼ばれる変数を利用してアプリケーションを構築することが可能です。

4種類のスコープ変数が用意され、それぞれ有効範囲が異なります。用途に応じた利用範囲から、どのスコープ変数を利用するか判断します。

– applicationScope

• NSF アプリケーション単位で有効となります。最初のユーザーによるアプリケーションのアクセスにより初期化され、全ユーザーのセッション間で値が共有されます。いずれかのユーザーによる最後のアクセスより一定の時間後タイムアウトにより破棄されます。

– sessionScope

• 各ユーザーがブラウザを起動後、NSF アプリケーションを最初にアクセスした時点で初期化され、アクセスを継続する間有効となります。

• ブラウザを終了する、一定時間アクセスが無くタイムアウト時間が経過する、のいずれかが発生した時点で破棄されます。値はページを遷移しても保持され続けるため、オンラインショッピングのショッピングカートなどを実現するために利用します。

– viewScope

• NSF アプリケーション内の各ページが最初にアクセスされた時点で初期化され、アクセスがそのページ内にとどまる限り有効です。別の言い方をすると、各ページを HTTP GET でアクセスした時点で初期化され、そのページ内で部分更新を行うなど、HTTP POST を続ける限り有効となります。同一ページへのアクセスであっても、リンクによる遷移やブラウザのリロードボタンによる HTTP GET であった場合には、再度初期化されます。

– requestScope

• 各ページのアクセスごとに初期化され、レスポンスを返した時点で破棄されます。ページの新規ロード (HTTP GET)、部分更新 (HTTP POST) いずれの場合にも同様です。

[参考情報]

XPages のスコープ変数の有効範囲とタイムアウト

http://www-

10.lotus.com/ldd/ddwiki.nsf/dx/XPages_%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%97%E5%A4

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「編集ボックス」コントロール

「編集ボックス」コントロールはアプリケーション上に 1 行の入力フィールドを作成する際に利用するコントロールになります。

このコントロールを利用すると、HTML のタグとしては <input> に相当します。

[参考情報]

XPages コントロールの紹介:「編集ボックス」コントロール

http://www-

10.lotus.com/ldd/ddwiki.nsf/dx/XPages_%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83

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「リンク」コントロール

XPages上にリンクを追加するためのコントロールです

リンクの内容として、以下3種類が設定可能です

– URL

• 開きたいURLを指定します。URL開き方(同じ画面で遷移、新規ウィンドウorタブで開く等)も指定することが可能です

–アンカー

• 作成済みのアンカーから指定することが可能です

–ページを開く

• 他のXPageを指定します

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「繰り返し」コンテナコントロール

「繰り返し」コントロールはXPagesのコントロールのひとつで、ノーツのビュー情報のような繰り返し同じデータを表示させる際に利用できます。

ビュー情報を表示させるだけであれば、ビューコントロールを利用することで、より簡単に表示させることができますが、ビューコントロールに比べ、イメージの追加やボタンの配置等、表示内容に柔軟性を持たせることができます。

バインドされたデータソースのコレクションに存在するエントリー数分繰り返し表示させます。

[参考情報]

XPages コントロールの紹介: 「繰り返し」コントロール

http://www-

10.lotus.com/ldd/ddwiki.nsf/dx/XPages_%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83

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パネル・コンテナー・コントロール

パネルは、中に他のコントロールを入れることができる「コンテナコントロール」の仲間で、パネル・コントロールを使う利点は以下の3つがあります。

–複数のコントロールや、べた書きのテキストなどにまとめてスタイルなどを設定できる。

–データソースの設定をパネル単位で設定することができる。

– 8.5.1 から追加された機能である Dojo 属性を設定することができる。

パネル・コンテナー・コントロールからは<div>のHTMLタグが生成されます

[参考情報]

XPages コントロールの紹介: 「パネル」 コントロール

http://www-

10.lotus.com/ldd/ddwiki.nsf/dx/XPages_%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83

%AB%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B%EF%BC%9A_%E3%80%8C%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%AB

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「ページャ」コントロール

「ページャ」コントロールは「繰り返し」コントロールや「データ表」コントロールなどあわせて利用し、コントロール内に表示されるデータ表示ページを操作するためのコントロールです。

1ページにすべてのデータが表示できない場合に、複数ページにわけてデータを表示するようになり、その際にページの切り替えを行うことができるようになります。

[参考情報]

XPages コントロールの紹介: 「ページャ」 コントロール

http://www-

10.lotus.com/ldd/ddwiki.nsf/dx/XPages_%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83

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「ファイルのアップロード」コントロール

「ファイルのアップロード」コントロールは、一般的に文書にファイルを添付するために利用されるコントロールです。

[参考情報]

XPages コントロールの紹介: 「ファイルのアップロード」と「ファイルのダウンロード」コアコントロール

http://www-

10.lotus.com/ldd/ddwiki.nsf/dx/XPages_%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83

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XPages Extension Library「Dialog」 コントロール

ダイアログの枠として利用するコントロールです。

ソース・エディターを使用して、Extension Libraryの「Dialog Button Bar」コントロール等を配置して利用します。

[参考情報]

XPages Extension Library「Dialog」の利用

http://www-

10.lotus.com/ldd/ddwiki.nsf/dx/XPages_Extension_Library%E3%80%8CDialog%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%88%A9

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モバイルコントロール

Xpagesでは以下のモバイルコントロールを利用することが可能です

コントロールの名称 XPages ソース内でのタグ コントロールの説明

シングルページアプリケーション

(Single Page Application)

<xe:singlePageApp> XPages モバイルアプリケーションのルートとなるコンテナコントロールです。この

コントロール内にモバイルページコントロールをひとつ、または複数配置してアプリケーションを構成します。

モバイルページ

(Mobile Page)

<xe:appPage> XPages モバイルアプリケーションでデバイスに表示されるひとつのページを構成するコントロールです。この中に画面を構成するコントロールを配置します。

モバイルヘッダー

(Mobile Heading)

<xe:djxmHeading> モバイルページにヘッダーを追加するためのコントロールです。ページ遷移をおこなう基本的なナビゲーションをプロパティで設定できます。タブバーコントロールを配置して利用することもできます。

角丸リスト

(Rounded List)

<xe:djxmRoundRectList> 角丸の表示用の枠を表示するコントロールです。この中に行表示項目(Static

Line Item)などの他のコントロールを含めることもできます。

行表示項目

(Static Line Item)

<xe:djxmLineItem> リストの行項目を表示するコントロールです。他のページへの遷移設定を設定することもできます。

スイッチ

(Mobile Switch)

<xe:djxmSwitch> チェックボックスのようにオン・オフを設定できるスイッチの機能を提供するコントロールです。

タブバー

(Tab Bar)

<xe:tabBar> モバイルページ上にバナーのように表示されるコントロールです。タブバーボタンコントロールのコンテナコントロールとして主に使用されます。

タブバーボタン

(Tab Bar Button)

<xe:tabBarButton> モバイルアプリケーション向けにスタイル設定されているタブ切り替えのためのボタンコントロールです。

[参考情報]

XPages モバイルコントロールを使ったモバイルアプリケーション開発 (前編)

http://www.ibm.com/developerworks/jp/ysl/library/lotus/y-lot-xpages-mobilecontrol-1/

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トラブルシューティング

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NSD

NSD とは、Lotus Domino と共にインストールされる障害解析用のツールです。

NSD ログの中のスタックトレースの情報は、Lotus Domino サーバーの動作を読み取る上で重要となる、以下のような情報を含みます。

–ヘッダ情報: Lotus Domino のバージョン、デバッガのバージョン、ファイルディレクトリ

–スタックトレース情報: クラッシュの原因となったプロセス ID、スレッド、カーネル ID

– process tree: Domino プロセスは親子関係でプロセスが発生します。プロセスの派生(起動方法)に問題がないか確認します。

– notes.ini: Notes.ini の設定値

–システムインフォメーション: Lotus Domino が使用する環境変数の設定値

–環境変数: OS の設定、システムリソースの設定、ユーザー 1 人当たりの Max プロセス数、パッチ情報

–仮想メモリとネットワーク状態: Lotus Domino 以外のシステム全体のプロセスを確認します。DATA 配下のファイル情報でファイル名、パーミッションを確認します。

[参考情報]

問題判別ガイド: NSD の取得方法 (Lotus Domino サーバー)

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21588715

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トラブルシューティングで使用する基本的な notes.ini パラメータ

Console_Log_Enabled=1

–サーバーコンソールの内容をファイルに出力します。

–出力先は、"IBM_TECHNICAL_SUPPORT" ディレクトリに作成される "console_< server

name>_< date>@< time>.log" というファイルです。

Debug_ThreadID=1

–各タスクのプロセス ID、スレッド ID、カーネルスレッド ID を出力するパラメータです。

–サーバーコンソールから set config Debug_ThreadID=1 を実行することで、動的に設定が反映されます。出力を停止するときは、set config Debug_ThreadID=0 を実行します。

Debug_Capture_Timeout=1, Debug_Show_Timeout=1

–セマフォタイムアウトが発生した際に、タイムアウトメッセージをファイルに書き出します。パフォーマンスの低下やハングアップが頻繁に発生する際の調査などに役立ちます。

–出力先は、"IBM_TECHNICAL_SUPPORT" ディレクトリに作成される SEMDEBUG.TXT ですが、サーバー再起動のタイミングで "SEMDEBUG_< server name>_< date>@<

time>.TXT" に停止前までのログが書き出されます。

–セマフォタイムアウトが発生していなくても、"IBM_TECHNICAL_SUPPORT" ディレクトリに

SEMDEBUG.TXT というファイルが作成されます。

[参考情報]

問題判別ガイド:トラブルシューティングで使用する基本的な notes.ini パラメータ

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21588413

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Notes (Standard版)の問題に関するトラブルシューティングデータの収集

Lotus Notes 8.5.2 および 8.5.3 (Standard 版) クライアントに組み込まれた IBM Support Assistant (ISA) を使用した診断データの収集

– 1. Lotus Notes のメニューより [ヘルプ] - [サポート] - [サポートデータの収集] を選択します。

– 2. [サポートデータの収集] ウィンドウがポップアップします。 [Next] (日本語版では [収集]) ボタンをクリックして、診断データの収集を開始します。デフォルトの MustGather データが自動的に収集されます。

– 3. 収集した結果ファイルが作られていることを確認します

Lotus Notes クライアントが起動しないときの、手動によるシステムデータとログデータの収集

– クライアントが起動しない場合でも、ISA データコレクターをコマンドラインから手動で実行することにより、診断データを自動的に収集することができます。

• 1. Lotus Notes クライアントの framework ディレクトリの RCP サブディレクトリに移動します。デフォルトでは、クライアントは c:¥Program Files¥IBM¥Lotus¥Notes ディレクトリにインストールされるため、C:¥Program Files¥IBM¥Lotus¥Notes¥framework¥rcp に移動します。

• 2. 次のファイルを実行してコレクタを開始します。

– - Windows の場合: startcollector.bat

– - Linux の場合: ./startcollector.sh

[参考情報]

(参考) Lotus Notes 8.5.2 / 8.5.3 (Standard 版) の問題に関するトラブルシューティングデータの収集

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21621277

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クライアントとサーバー間の接続の問題

IBM Notesクライアントから、IBM Dominoサーバーへ接続ができない場合に利用できるIBM

Notesが提供するに「トレース」機能があります。

メニューより「ファイル」-「プリファレンス」でプリファレンスを開き、「Notes ポート」の「トレース」ボタンより実行します

事前に、ネットワークの疎通、1352ポートへの接続には問題が無いことは確認する必要があります

[参考情報]

トラブルシューティング:クライアントとサーバー間の接続の問題

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21464215

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メール配信の問題

メール配信の問題が発生した場合に、取得が推奨されるデータには以下のもの等があげられれます

– NSDログ

–サーバーコンソールログ(サーバー設定文書で、[ルーター/SMTP]-[詳細]-[制御]タブの[ログ詳細度]を「より詳細」に設定します)

– notes.ini ファイル

– Domino ディレクトリ (names.nsf)

• サーバー文書

• サーバー設定文書

• 各種ドメイン文書

• 接続文書

– mail.box

–統計データ(startrep.nsf)

[参考情報]

問題判別ガイド:Router メール滞留のトラブルシューティング

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21590367

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関連製品

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IBM Sametime Standard版サーバー

IBM Sametime Standardでは、Webミーティング機能を利用する事が可能です。

Classic版と通常版の2種類のWebミーティング機能がありますが、Classic版は今後拡張がされないため、通常版の利用を推奨しています

Classic版ではユーザー情報の参照先として、DominoディレクトリとLDAPどちらも利用可能ですが、通常版ではLDAPを参照する必要があります。その際、在席確認とチャットのために構築しているコミュニティ・サーバー(Dominoベース)をLDAPとすることはできず、別途LDAPを準備頂く必要があります。

[参考情報]

IBM Sametime 8.5.2 および IFR 1 セットアップ手順書

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tech/2011_st852_inst.html

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Connections Mail

Connections Mail は IBM Collaboration Solutions Catalog(英語) にて無償で提供されているアプリケーションです。IBM Connections 4.0 が導入されている環境に追加インストールし、メールサーバー(IBM Domino または Exchange)との連携設定を行うことで、IBM Connections 画面上で各ユーザーが自分のメールおよびカレンダーを操作できるようになります。

[参考情報]

IBM Connections Mail 1.0導入ガイド

http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/library/2013_icmail_guide/