-コーヒーの2050年問題-2019/08/02 · -コーヒーの 2050 年問題-...
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-コーヒーの2050年問題-直営農園における気候変動適応の取り組み
2019年8月2日キーコーヒー株式会社
本日の目次
Ⅰ. コーヒーについてⅡ. 気候変動が及ぼす影響Ⅲ. 直営農園で抱える問題点Ⅳ. 気候変動の適応施策についてⅤ. 課題とコーヒーの未来に向けて
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出展:全日本コーヒー協会
コーヒーは北緯・南緯25度のコーヒーベルトと呼ばれる地域で主に栽培、収穫されるその他、おいしいコーヒーの生育条件として標高、昼夜の寒暖差、適度な降雨量が必須
コーヒーノキ コーヒーの花 コーヒーの実
精選した生豆 焙煎した煎り豆 コーヒー
アラビカ種の代表産地ブラジル、コロンビア、グァテマラ etc.
カネフォラ種(ロブスタ)の代表産地ベトナム、ブラジル、インドネシアetc.
Ⅰ.コーヒーについて
Ⅰ.コーヒーについて
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出典:ECOM COFFEE
世界のコーヒー消費量は年々増加近い将来、消費量が生産量を上回る可能性も
アテ
世界のコーヒー需給量バランス
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二酸化炭素施肥効果ある地域の平均気温が1~3℃の幅で上昇すると食料生産能力は増加する具体例:米、小麦、大豆、綿花など
出典:IPCC第4次評価報告書
しかし、高品質コーヒー(アラビカ)の栽培には悪影響
Ⅱ.気候変動が及ぼす影響
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影響①雨季と乾季の境目がなくなってきている
影響②温暖化による昼夜の寒暖差の減少
影響③生育に影響を及ぼすサビ病などの病気の発生
Ⅱ.気候変動が及ぼすコーヒーへの影響
収穫量の減少 品質の低下
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持続可能な栽培が出来なくなることによる栽培放棄・生産者の減少
Ⅱ.気候変動が及ぼすコーヒーへの影響
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Ⅱ.気候変動が及ぼすコーヒーへの影響
コーヒーの2050年問題
ブラジルの気候変動
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◆会社概要社名 キーコーヒー株式会社本社 東京創業 1920年8月24日
2020年は創業100周年
◆コーヒー関連事業◆飲食関連事業◆農園事業インドネシア・スラウェシ島・トラジャ地方にて、1973年から現地で地域住民とともに530haのコーヒー農園にてコーヒーを栽培している
キーコーヒーについて
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近年トラジャで体験している異常気象
Ⅲ.直営農園で抱える問題点
①花芽分化に異変
②大減産に見舞われた
③インドネシア全土にも同じ様な現象
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KEY COFFEE
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WCR(WORLD COFFEE RESEARCH)との協業
Ⅳ.気候変動への適応施策について~気候変動・病害虫に強い品種の開発~
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気候変動に強く
病害虫に強く 豊かな味わい
さらに+IMLVT(国際品種栽培試験)の取り組み
International Multi-location Variety Trial
~気候変動・病害虫に強い品種の開発~Ⅳ.気候変動への適応施策について
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IMLVTの最新情報
~気候変動・病害虫に強い品種の開発~Ⅳ.気候変動への適応施策について
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①<人材>
②<予算>・研究費の継続的な担保が必要
・都市部への人材の流出・人手不足・研究者の高齢化
Ⅴ.課題とコーヒーの未来に向けて
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Ⅴ.課題とコーヒーの未来に向けて今後の展望◆2030年までにコーヒー栽培方法を確立ノウハウを共有し、生産者の支援を行う
近隣各国(東ティモール、ニューギニア等)へ広げる活動としたい
ご清聴ありがとうございました