igaを用いた個人の感性を反映した楽曲作成に関する研究 -aメロ, bメロ,...
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IGAを用いた個人の感性を反映した楽曲生成に関する研究
-Aメロ、Bメロ、サビに異なる感性的印象を感じさせる楽曲生成手法-
梶原智之、合田昇平、加藤茂(新居浜工業高等専門学校)
畦原宗之(長岡技術科学大学)
IGA:対話型遺伝的アルゴリズム
環境に適応する生物の進化
生物
生殖行動
生存能力
対話型遺伝的アルゴリズム
遺伝子(4小節の楽曲)
進化
評価
システムが行う ユーザが行う
システムとユーザの対話
ユーザ個人の嗜好を 反映した作曲ができる
遺伝的アルゴリズム
遺伝子の生成
評 価
遺伝的操作
遺伝子 : 解の候補
評価 : 各遺伝子の適応度を決める コンピュータが評価 → 遺伝的アルゴリズム 人間が評価 → 対話型遺伝的アルゴリズム
選択 : 生物の自然淘汰をモデル化 適応度に基づき遺伝子を増やしたり削除したりする 交叉 : 生物が交配によって子孫を残すことをモデル化 遺伝子の一部を入れ替える 突然変異 : 生物の遺伝子の突然変異をモデル化 遺伝子の一部を変化させる
曲の構成
表現型(メロディ)
Aメロ Bメロ サビ
A A’ B B’ C C’
ポピュラー音楽で一般的な大楽節3つ から構成される3部形式の楽曲を作曲
大楽節(8小節)
遺伝子=小楽節(4小節)
5 4 4 0 2 4 8 6 2
高さ
音高
音長
遺伝子型(データ)
感性的印象の表現 -激しさ-
激しい 16ビートのリズムパターン ベースパートを8分音符で刻む 4分音符より短い音符を高く評価
穏やか 8ビートのリズムパターン ベースパートを4分音符で刻む 4分音符より長い音符を高く評価
初期遺伝子集団
Aメロの印象を意識した遺伝子 ×10
Bメロの印象を意識した遺伝子 ×10
サビ の印象を意識した遺伝子 ×10
ランダム に生成された遺伝子 ×20
合計50個
音長の決定 音高の決定
遺伝的操作 -選択- 遺伝子
Aメロの適応度 Bメロの適応度 サビ の適応度
エリート保存 (5個を選ぶ) ・適応度の高い順に 5 個を選択 ・適応度の低い順に10個を削除
ランキング選択 (15個を選ぶ) ・適応度の高い順にランク付け ・ 1位~ 5位 → 5%の確率で選択 ・ 6位~10位 → 4%の確率で選択 ・11位~20位 → 3%の確率で選択 ・21位~30位 → 2%の確率で選択 ・31位~35位 → 1%の確率で選択
3つの適応度のうち 高の値を使って選択
合計20個の 遺伝子を選択
システム評価 -高専生-
第1世代 第2世代 第3世代 第4世代 第5世代 第5世代
十分好み 1 0 0 0 0 1 好み 2 0 0 0 0 3 好みではない 2 0 0 0 0 1 わからない 0 0 0 0 0 0 かなり近づいた 0 0 1 1 0 0 近づいた 0 2 2 1 1 0 わずかに近づいた 0 2 1 2 3 0 遠ざかった 0 1 0 0 0 0 変わっていない 0 0 1 1 1 0
1 1 1 1
2 1
2 3
2
2 1
1 1 1
2 1
2 3
1 1
0
1
2
3
4
5
黄・緑 : 高評価 赤・青 : 低評価
システム評価 -小中学生-
第1世代 第2世代 第3世代 第4世代 第5世代 第5世代
十分好み 1 0 0 0 0 3 好み 4 0 0 0 0 3 好みではない 1 0 0 0 0 1 わからない 1 0 0 0 0 0 かなり近づいた 0 1 4 3 2 0 近づいた 0 3 1 1 2 0 わずかに近づいた 0 3 1 2 2 0 遠ざかった 0 0 0 1 0 0 変わっていない 0 0 1 0 1 0
1 1 1 3 1
2 2
3
1 1
2
1
4 3
2
1 1
1
4
3
1 3
0 1 2 3 4 5 6 7
黄・緑 : 高評価 赤・青 : 低評価
ユーザの嗜好を反映して楽曲を進化できた ユーザの好みの楽曲が短時間で作曲できた