市営保育所の今後のあり方に関する基本方針 (案)に係る保護者説明会の概要について

1 日 時 平成 24年 3月 7日 (水)午後 5時 30分から午後 6時 45分頃まで

2 場 所 朱雀乳児保育所

3 出席者 保育課 公営保育所担当課長,保育担当課長,公営保育所係長,担当者

保育所 所長,副所長

保護者 10名4 説明会の概要

(1)京都市の説明

京都市営保育所の今後のあり方に関する基本方針 (案 )を基に,基本方針のポイン

ト (3頁)及び民間保育園への移管イメージ (11頁)を 中心に説明

(2)質疑応答の概要

保護者 市

コス トが 1.85倍 も必要となる理由

として,平均勤続年数の差が問題である

ということであれば,民間保育園へ移管

すれば若い人ばかりとなるのか。コス ト

の話から,民間保育園へ移管するとなる

と話が違うと思う。

目指すべき保育が同じであるなら,コ

ス トの低い民間の方が良いのではないか

ということが,基本として市の考え方に

ある。民間保育園ごとの考え方により,

若手が多かつたり,ベテランが多かった

りすることはある。総じて比べると事実

として市営保育所の方が勤続年数が長

い。民間保育園への移管となると,若手

が多くなる可能性はある。

現在, 1歳 8箇月の子どもを預けてい

るが,朱雀乳児保育所が乳児でなくなる

ということは, 3歳で卒園しなくてもよ

くなるのか。

平成 26年 4月 に民間保育園へ移管す

ることとなる。平成 24年度に, 0歳児

クラスの児童についてはその時点でエス

カレーター式にあがることになる。平成

26年 4月 の時点で 3歳児クラスの児童

は,移行先に行く場合と,別 の保育所に

行きたいとの希望がある場合があると思

うので,今後の検討課題とさせていただ

きたい。可能限り,保護者の御意見は聞

きたい。

移管される保育園に強制的に行かされ

たくはない。特例として,移管までに他

の園へ移れるようにしてほしい。

検討させていただく。

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民間保育園への移管後, 3歳以降はど

こで保育が行われるのか。

朱雀乳児保育所の場所のままで併設保

育所とするとした場合,現在,待機児童

の多くが乳児であるにもかかわらず,乳

児の受入場所を減らすこととなる。その

ため,現時点では近隣の民間保育園の分

園という形での併設化を考えている。分

園の場合,厚生労働省の基準で,通常の

交通機関で 30分となっている。なるべ

く近隣の民間保育園でとは考えている

が,こ の範囲については,今後の選定等

委員会の中で決めていきたい。

選定等委員会の中で,どのように保護

者の意見を反映させるのか。

保護者会の代表者の意見陳述や,意見

を記入し,御提出いただくなど,い ろい

ろな手法が考えられる。今後,検討して

いきたい。

保育料はどうなるのか。 市営保育所も民間保育園も保育料は同

じである。ただし,民間保育園によって

は,カバンや制服等,その他の部分でお

金がかかることがある。

京都市は, 3～ 5歳を受け入れる保育

所を作るべきではないか。国において制

度改正が検討される中,民間委託や市営

保育所の廃上の話しばかりで市民は納得

していない。

民間保育園は障害児や虐待児の受入れ

が少ないと説明があったが,民間保育園

でもたくさん受け入れている。民間保育

園も頑張っていることを知らないのでは

ないか。福祉施策のあり方検討専門分科

会での議論は納得していない。どうして

公的保育を投げ捨てるのか。市営保育所

を増設すべきである。

委託ではなくて,民間保育園への移管

である。土地は市のまま無償貸与,建物

は民間保育園へ売却ということが想定さ

れる。

保育の実施責任は市町村にある。直営 ,

社会福祉法人等の運営に関わらず,最終

の責任は市町村にある。 9割の民間保育

園に丸投げしているのではなく,京都市

が責任を持ってお願いしている。株式会

社等,企業に移管するのではなく,社会

福祉法人への移管を考えている。

国の制度改正と,今回の基本方針 (案 )

とは別のものである。制度改革がされる,

されないにかかわらず,民間保育園への

移管は実施することとなる。

民間保育園が,障害児や虐待児の受入

れを行っていないと説明しているのでは

ない。受入れの絶対数は民間保育園の方

が多い。民間保育園の中にも積極的に実

施しているところはある。

ただし,障害児の加配について,市営

保育所と民間保育園とに格差があること

も事実である。市営保育所の方が手厚く

なっている。今後は市営保育所の基準を

下げることなく,民間保育園の加配や認

定方法について引き上げていく方向で検

討していきたい。民間保育園は障害児を

受け入れたくても,受入れできないこと

があることも事実である。最終的には ,

自宅近くの民間保育園にも安心して預け

られるようになることが理想である。そ

れまでの過渡的な役割として,市営保育

所は引き続き積極的に実施していく。

非常勤職員の割合や非常勤職員の給与

はどうなっているのか。平均勤続年数も,

非常勤職員であれば勤続年数は短いと思

う。これも含めて,民間保育園の方がコ

ス トが低いというのはおかしいと思う。

財政難であるため民間へ,と いうこと

が元々の話しとすれば,新 しいことを実

施すればするほど,現状の何かを削って

行うこととなるのだと思う。この削る部

分が人件費となって, しわ寄せがその部

分に行くことは,今後の保育のビジョン

とギャップがあるように思う。

布団も民間保育園への移管となれば廃

止されるのだと思う。本日の説明を聞い

て,結局,削 る方向でしかないのだと思

った。考え直してほしい。

市営保育所の非常勤職員については ,

年度末で 3割程度となっており,民間保

育園と大きく変わるものではない。

民間保育園への移管により財源が生じ

てくるが,こ の予算をできる限り子育て

支援施策に投入していきたいとを考えて

いる。厳しい財政状況の中で,よ り効果

的に投入していくというのが京都市の考

え方である。

布団の取扱いは,民 間保育園ごとに

様々であリー概には言えない。

民間保育園への移管後,その民間保育

園が撤退することはないのか。

少なくとも京都市内でこの 10年間そ

のような話は聞かない。営利企業の場合 ,

数年前にそのような事例も関東地方であ

ったが,営利を目的とせず,資金 。資産

などもしっかりしている社会福祉法人へ

の移管を考えている。

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