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本日観る作品は
『宇宙大戦争』1959 年 12 月 26 日公開東宝製作の SF 映画本多猪四郎監督・円谷英二特撮監督・伊福部
昭音楽の『ゴジラ』 (54 年 ) トリオアメリカ,ヨーロッパ各国で公開された『地球防衛軍』 (57 年 ) の続編的性格→ 『宇宙戦争』『インデペンデンス・デイ
(ID4) 』
背景 アメリカとソヴィエト連邦の冷戦構造
が激化 (62 年のキューバ危機で頂点に ) ソ連 ( スプートニク計画 ) ・アメリカ
( アポロ計画, 61 年 ) は,宇宙開発( 当面の目標は月への有人飛行 ) でしのぎを削る
日本は高度経済成長下だが,まだ白黒テレビが大衆普及し始めた段階
* NASA( アメリカ航空宇宙局 ) の設立は 58 年
# スプートニク 1 号は 57 年 10 月 4 日打ち上げ
物語 舞台は 1965 年 ( 公開時の 6 年後 ) ナタール星人が地球侵略 ! 国際会議の結果,日本が開発した
ロケット (SPIP 号 ) で月へ行き,宇宙人の前進基地を調べることが決まる
でも侵略 ! 隕石型誘導兵器・反重力兵器などで都市が破壊される…
人類はそれに徹底抗戦して……
論点 ( というか見どころ )
映画に初めてコンピュータが登場 !( 日立製作所製 ) 。モニターはなく,演算結果を吐き出すだけ
科学者 ( 主人公たち ) はオールラウンド・プレイヤーで勇猛果敢 ! 戦士だぜ !
人々は科学者に全幅の信頼 ? 国際会議 ( 国連の下部組織 ?) が全権
社会学的隠喩でみれば 宇宙人=ソヴィエト型共産主義 ? 集団的安全保障 ( 自衛 ) なのか ? 好戦主義なのか ? 『妖星ゴラス』 (62 年 ) では,国際協
調で南極にジェット噴射機を作り,地球の軌道を変えて,黒色矮星ゴラスとの衝突を回避→核爆弾で破壊する『アルマゲドン』との違い
日本にも再び軍靴の響き ?
では…
論点だの難しいことは抜きにして 本編を上映します ! 1959 年 ( 約
50 年前 ) の日本人の想像力と創造力 ( 特撮 ) に酔いしれてください
月面のシーンはやや間延びしますので,時間枠に収める意味からも「倍速」で再生します。ご了承を。
ミニ・リポート 『宇宙大戦争』から読み解
く, 1959 年日本の ( 情報 ) 技術思想
http://aka.oops.jp/ 『宇宙大戦争』のエントリーにコ
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