IOL Master の使用経験医療法人　ハマダ眼

科　　　　　　　　　濱田恒一

はじめに 眼内レンズの摘出（ JSCRS アンケート）

術者の３割が経験 半数が眼内レンズの屈折値誤差

屈折値誤差の原因 眼軸測定の誤差 前房深度の誤差 不適切な計算式

IOL Master の特徴 機能

正確 前房深度

操作 非接触 短時間 容易

対象 Sensar AR40e 挿入眼 ( 視力 0.7 以上 ) IOL master ６６眼　 A-mode 70 眼 眼軸長　 21.3 – 29.5 mm 平均　 23.9 mm SRK/T

IOL Master の導入経過

051015202530354045

眼数

６月 ７月 ８月 ９月 １０月

IOLMasterA-mode

術後屈折値誤差 ( ６月、７月 )

0

10

20

30

40

50

60

70

≦ -1 -0.5 0 0.5 ≧ 1術後屈折値誤差（Ｄ）

(%)眼数

N=30

術後屈折値誤差 ( １０月 )

0102030405060708090

≦-1 -0.5 0 0.5 ≧1術後屈折値誤差 (D)

眼数 (%)N=43

術後屈折値誤差 (A-mode)

0

10

20

30

40

50

60

70

≦-1 -0.5 0 0.5 ≧1術後屈折値誤差（Ｄ）

眼数 (%)N=70

術後屈折値誤差 (IOL Master)

0102030405060708090

100

≦-1 -0.5 0 0.5 ≧1術後屈折値誤差 （Ｄ）

眼数 (%)

N=66

-1.5

-1

-0.5

0

0.5

1

1.5

術後屈折値誤差(

D)

IOL Master A-mode

検査法による術後屈折誤差IOL Master vs. A-mode

n=66 n=70

IOL Master の特徴 機能

正確 前房深度

操作 非接触 短時間 容易

術後屈折値誤差（絶対値） IOL Master 　（ n=66)

平均 0.28 D 標準偏差 0.18 D

A-mode 　　　（ n=70) 平均　 0.45 D 標準偏差 0.40 D

分散の異なる平均値の差の検定で有意差 (Welch p=0.0014)

術後屈折値誤差 IOL Master 　（ n=66)

平均 0.03 D 標準偏差 0.33 D

A-mode 　　　（ n=70) 平均　 -0.04 D 標準偏差 0.60 D

等分散性の検定で有意差 (Levene p=0.0016)

まとめ IOL Master は、圧平式 A-mode に比し、より正確に眼内レンズパワーが算出できる検査機械として、有用と考えられた。