iot新時代 ~北九州市iot推進ラボの取り組み~技術の進化・多様化...
TRANSCRIPT
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IoT新時代~北九州市IoT推進ラボの取り組み~
2017年6月21日
公益財団法人九州ヒューマンメディア創造センター事務局長 山田 修司
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本日のアジェンダ
財団の取り組みをまとめた情報誌HU-DiA(ヒューディアVol.26)平成29年6月1日発行
本年度最新号、主に昨年度の取り組みをご紹介
本日のテーマ、「北九州市におけるサービス(IoT)創出のための取り組み」についてご説明させていただきます
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北九州市における情報産業の振興<設立>●北九州市の外郭団体(産業経済局所管)●1996年情報通信技術(ICT)を活用し、既存産業
の高度化や新産業の創出を図り、地域経済社会の発展に貢献する取り組み、事業を実施
<e-PORT構想>●2002年北九州市及び地元企業が
「ICTサービスを電気や水のように、いつでも簡単・便利に使える社会づくり」を目指した構想
●海の港(sea port)、空の港(air port)に続く第3の港「情報の港(e-PORT)」
財団ビル全景
e-PORT構想概要図
サーバ設備等各社が所有、維持管理していく時代にデータセンターの集積を図った(先見性)
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<成果と新たな構想へ見直し>●2015年e-PORT構想2.0を策定・公表e-PORT構想の課題(中小、ベンチャー利活用)社会環境の変化技術の進化・多様化
e-PORT構想2.0への流れ
<国の産業面での取り組み(IoT推進ラボ)>●2016年地方版IoT推進ラボの第一弾選定
全国29地域のうちの一つ、北九州市IoT推進ラボ●2017年第二弾選定24地域、合計53地域に拡大
第一弾選定証授与式
北九州地域において、地域課題をビジネスの視点で解決する
ICT/IoT技術にもとづいたサービスの創出支援
e-PORT構想2.0 × 地方版IoT推進ラボ
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北九州市IoT推進ラボ(北九州e-PORT構想2.0)福岡県北九州市
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事業の内容
参加プレイヤー
事業目的・概要「北九州e-PORT構想2.0」(平成27年2月17日策定)は、
地域の様々な知恵や技術力を結集し、 ICTの利活用により課題解決を図ることで、新たなサービスの創出を継続して実現し、地方創生の一翼を担うことを目的としている。e-PORT2.0では、 事業マッチング、資金的な支援、地域情報
基盤の運用などの様々な視点から事業体を支援し、産業振興を図る。インターネット時代の次、IoT時代の先進プロジェクト(サービス)
の創出、社会実装をソーシャルデータとの連携により実現する北九州市独自のサービス創出プラットフォームがe-PORT2.0である。重要業績評価指標(KPI)事業の継続性が重要と考え、マッチング数と成案数(サービス数)を
指標として設定する。・事業マッチング件数:20件/年間・新たに創出するサービス数:1~2件/年間
事務局 北九州市(運営:公益財団法人 九州ヒューマンメディア創造センター)
今後の展開具体的な例として「北九州スタジアム完成を見据えたにぎわい創出実証事業」を推進中。都心部にビーコン、センサーを設置し、にぎわい創出、見える化による行政課題の解決に取り組む。
事業体 e-PORTパートナー(産学官民金84団体 平成28年9月末時点)
事業イメージ
九州ヒューマンメディア創造センター
北九州市IoT推進ラボ公共・民間事業者がオープンイノベーションにより
新たなサービスを創出していくプラットフォーム = e-PORT2.0
実証実験の場(ローカルテストベッド)
課題抽出の場
IoTサービス
A
IoTサービス
B
地域情報基盤
ビッグデータ分析(横断複合分析)+AI
公開API
データ利活用
・課題情報・統計情報・フィードバック
外部ネットワーク市、他都市各種サイト
課題検討WG(人力抽出エンジン)
地域課題 プロジェクト化
連携
産 学 官民 金
北九州市
運営支援 事業マッチング 資金支援 地域情報基盤の運用
ラボ窓口
WiFi NW など
センサー ビーコン サイネージ 新たなサービス
e-PORTパートナー 84団体
新IoT
サービススタジアム完成関連
クラウド環境
対話会、アイデアソン
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15,000人のヒトの塊り試合の後も街を回遊させるサービスの実証
に取り組んでいます(H28年度から)
サービス創出のチャンス
地域課題(にぎわいから回遊軸の形成が必要)
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北九州スタジアム完成を見据えたにぎわい創出実証「北九州市IoT推進ラボ」の取組みの一例(シンボル・プロジェクト)
北九州スタジアム完成を見据えたにぎわい創出実証
・小倉駅周辺の商業エリアに様々な情報を発信できるビーコンと歩行者の流れを測定できるセンサーを設置。・地元プロサッカーチーム、ギラヴァンツ北九州が保有するコンテンツと連携したトレジャーハンティング(宝探し)により、駅北側のスタジアム周辺と駅南側の商業エリアの回遊性を高め、スタジアムに集まる人の流れを見える化する。
・新たなIoTサービスの有効性とビジネスモデルについての検証を支援する。
平成28年度:準備(開発、プレ検証)、平成29年度:実環境で検証
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にぎわい創出実証 実施・支援体制2つのコンソーシアムが事業化を目指して実施・実行中、e-PORT推進機構はe-PORT構想2.0にもとづき事業化の支援を実施
【にぎわい基盤 構築コンソーシアム】・安川情報システム株式会社(ビーコン)・株式会社iD(人流センサー、九工大PBL改良事業化)・九州工業大学大学院 池永教授(アドバイザー)
【にぎわい基盤 活用アプリコンソーシアム】・株式会社ギラヴァンツ北九州(コンテンツ提供)・安川情報システム株式会社(アプリ開発)
注釈:下線コンソーシアム代表者
北九州市(関係局)連携・協議
運営
事業名:「北九州スタジアム完成を見据えたにぎわい創出実証事業」(2016年度)
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e-PORTコンソーシアム支援補助金制度
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【センサー×15台】防水防塵筐体幅120mm/奥行き160mm/高さ91mm
※AC電源駆動
【ビーコン×60台】防水防塵筐体幅100mm/奥行き100mm/高さ35mm
※電池駆動
にぎわい基盤(ビーコン/センサー)
市が管理する歩行者系サインへの設置(実証実験の場を提供) 10
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駅出口付近 駅→あるあるCity方面
駅→AIM、小倉記念病院方面(スタジアム)
駅→商店街方面
JR小倉駅駅→コレット方面
ミクニワールドスタジアム北九州
センサー設置個所小倉駅周辺に14か所設置(1か所はスポット設置用)
:センサー設置個所
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2017.3.12 グランドオープン事前告知(お知らせ) トレジャーハンティングSTART3.12 グランドOPEN
試合終了後のにぎわい
ミクニワールドスタジアム北九州
次回ホームゲームまでの2週間で実施
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センサーによる断面交通量の収集結果(1)新幹線口(北口)と小倉城口(南口)の傾向
・2/5(日) 、2/19(日) 北九州マラソン 、3/12(日) グランドオープン時のデータを比較
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新幹線口(北口) 小倉城口(南口)
133%UP
116%UP
【考察】イベントの効果が南口に波及していない →課題再認識
Avg. Avg.
時間帯 時間帯
センサー収集データから判明した点
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南北連絡通路の断面交通量(1)東側連絡通路
・市のリニューアル工事により、照明のLED化や通路の壁面に漫画やイラストの陳列棚が新設・スタジアムから飲食街へ直行(南下)する動線
東側連絡通路
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試合終了16:00から1時間突出
設置したセンサー
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(2)西側連絡通路・市のリニューアル工事により、照明のLED化・新幹線口からひまわりプラザ~西側公共連絡通路を経由、小倉城口に向かう動線
設置したセンサー 西側連絡通路
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当日目視でひまわりプラザから西側連絡通路への流入を確認
スタジアム効果か否か今後別日の動向と比較確認
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トレジャーハンティングの動線分析結果
【考察】トレジャーハンティングの有効性を確認
トレジャーハンティング分析データから判明した点
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今後の計画(案)
新幹線口
小倉城口
小倉城
中央図書館・文学館 文化ゾーン(小倉城など観光スポット)にも回遊させ、
街の活性化とビッグデータ分析等による多様なサービスの創出により、地域の創生に貢献していきます
エリア拡大エリア拡大
八坂神社 リバーウォーク
北九州市立松本清張記念館
文化ゾーン 商業ゾーン
交流ゾーン
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九州工業大学の学生に社会人のメンターを加えて、北九州スタジアムを活用した新たなサービスを検討する「アイデアソン」を実施しました。
2つのサービスの実装を検討
「シンボル・プロジェクト」から新たなサービスを検討
九州工業大学PBLにて新たなサービスを検討!
議論を重ねて10個のアイデアに集約、人気投票実施
成果発表会(にぎわいコンソーシアムへの提言) 18
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地域からビジネスの種を抽出する取り組み「北九州みらいのビジネス創り対話会」を実施しました!
課題検討WG(人力抽出エンジンの一例)
地域課題の発掘・収集を行い、ビジネスモデル原案に導くために、「北九州みらのビジネス創り対話会」をのべ6回開催しました。6回でのべ336名の方々に参加いただき、各回ともみらいのビジネス創りに向けて熱心な対話が行われました。提起されたテーマは11件に上り、このうち9件がビジネスモデル・キャンバスに具体的に落とし込まれました。
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開催日 開催場所結 果
来場者数 成果物 当日模様
人脈形成
第1回人脈形成
9月15日(木)
レディスやはた(北九州市立西部勤労
婦人センター)72名
<模造紙>「私たちが大切にしたい地元の魅力」:11枚<気づきシート> 52枚回収
第2回人脈拡散
10月17日(月)
九州国際大学KIUホール内食堂
57名<模造紙>「私たちが創りたい北九州のつながり」9枚「私たちが創りたい
北九州のつながり・ビジネス・未来」:12枚<気づきシート> 27枚回収
テーマ特定
第3回テーマ特定
11月24日(木)
八幡東生涯学習センター
46名 <提起テーマ> 11テーマ
第4回活動報告会
12月14日(水)
九州ヒューマンメディア創造センターマルチメディアホール
51名 <継続検討テーマ>10テーマ<新規提起テーマ> 1テーマ
テーマ具体化
第5回ビジネスモデル・キャンバス研修
1月11日(水)
JICA九州会議室 53名
<ビジネスモデル・キャンバス策定>10テーマ
第6回ビジネスモデル・キャンバス設計
2月1日(水)
九州ヒューマンメディア創造センターマルチメディアホール
57名 <完成ビジネスモデル・キャンバス>9テーマ
合計 336名 <ビジネスプランコンテスト提出> 7テーマ内、一次審査通過 3テーマ
ビジネス創り対話会参加者数
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いとやん
例)ビジネスモデルキャンバス
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対話会を通じたビジネス創出の流れ
①人脈形成
②テーマの
特定
③テーマの具体化
④普及・定着
行動する
放れる つながる
待つ
第1回対話会(9/15)
人脈形成於:レディスやはた
・私たちが大切にしたい地元の思い出・私たちが大切にしたい地元の魅力
第2回対話会(10/17)
人脈拡散於:九州国際大
・私たちが大切にしたい人とのつながり・私たちが創りたい北九州のつながり/みらい
第3回対話会(11/24)
テーマ特定於:八幡東生涯学習センター
第4回対話会(12/14)
活動報告会於:九州ヒューマンメディア創造センター
・私たちが大切にしたい地元の思い出・私たちが大切にしたい地元の魅力
第5回対話会(1/11)
ビジネスモデルキャンバス(BMC)研修於:JICA九州
・プロアクションカフェ(お客様/提供価値/主な活動/収益)
第6回対話会(11/24)
ビジネスモデルキャンバス設計・プロアクションカフェ(チャネル・主要リソース・コスト等)
みらいのビジネスプランコンテスト2017
■応募:23件(内対話会7件)■一次審査通過:10件(同3件)■最終審査進出: 5件(同1件)
参加者57名 参加者46名
参加者72名 参加者51名
参加者53名
テーマ提起:11件・地元の魅力・ひと・つながりを活かして、
わたしが取り組みたいテーマ
BMC設計:9件
参加者57名
於:九州ヒューマンメディア創造センター地域コーディネーター
支援
コンソーシアム形成支援
ビジネスプラン磨き
北九州e-PORT推進機構
支援依頼マッチング
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開催予定日(要相談) 開催場所 内容
人脈形成
人脈形成(多様な企業とのつながり、地域資源の再発見、潜在顧客の創出)
5月26日 ミクニワールドスタジアム
大きなテーマ『北九州のビジネスに対する思い』に関する対話を通し、北九州の特長的資源(人・モノ・環境など)について改めて気づく。スタートは、若手起業家、企業のニューリーダー、活動の想いがある女性、大学生を対象として始める。(次回で人脈拡大)
人脈拡散(この地域での産業のあるべき姿の創造、自社のあるべき姿の再確認)
6月23日 ミクニワールドスタジアム特長的資源やつながりを活かし、北九州から始まる『お客様への提供価値(モノ創り・サービス)』を創造する
テーマ特定
テーマ特定(自社の強み、地域資源を活用した事業テーマの創出)
7月28日(予定)
fabbit(予定)
『北九州新規ビジネスの提供価値』に向けて、自社の強みを活かし、取り組みたいテーマを発見、連携企業を集う
活動報告会(活動状況の報告、新たな連携企業の募集)
9月8日(予定)
Fabbit(予定)
取り組んでいるテーマ(課題)のe-PORTパートナー等への発表と、活動状況の共有、新たな連携企業の募集
テーマ具体化
ビジネスモデル・キャンバス設計①
10月13日(予定)
fabbit(予定)
取り組んでいるテーマを具体的にビジネスモデル・キャンバスに落としてみて、そのビジネス性/実現性を検証する(お客様/提供価値/収益/主要活動等)。
ビジネスモデル・キャンバス設計②
11月17日(予定)
fabbit(予定)
取り組んでいるテーマを具体的にビジネスモデル・キャンバスに落としてみて、そのビジネス性/実現性を検証すし(キーリソース/パートナー/コスト等)、ビジネスモデル原案に仕上げる。→ビジネスプランコンテストへの応募準備
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平成29年度 スケジュールと内容本年度も「北九州みらいのビジネス創り対話会」も実施します
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ただひたすら話し手・聞き手に徹する
立場や年齢を越えてつながる
出てきた意見をどんどん書き出そう!
VIPな特別会議室で集合写真
第一回対話会の模様
ミクニワールドスタジアム北九州特別会議室にて開催
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最後に北九州市では、国から選定された
「北九州市IoT推進ラボ」=「北九州e-PORT構想2.0」をさらに進めていきます。
その一環として、本日紹介した・ミクニワールドスタジアム北九州「にぎわい創出実証」、・地域課題を発掘、実現する「北九州みらいのビジネス創り対話会」等
おこなっております。
皆さんのご参加や地域課題をビジネスの視点で解決する新サービスのご提案をお待ちします。
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【連絡先】北九州e-PORT推進機構(公財)九州ヒューマンメディア創造センター内
〒805-0071北九州市八幡東区東田1丁目5番7号
TEL:093-663-2950FAX:093-663-2955e-mail:eportー[email protected]