it実行力強化のためのスキル調査と活用方法

14
http://www.koshikivaluehub.jp/ Copyright © 2006-2013 KOSHIKI ValueHub Corporation. All rights reserved. 無断複製、転載を禁ず コシキ・バリューハブ株式会社 White Paper IT実行力強化のためのスキル調査と活用方法 2014/05

Upload: koshiki-valuehub

Post on 10-Jun-2015

464 views

Category:

Business


2 download

TRANSCRIPT

Page 1: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

http://www.koshikivaluehub.jp/ Copyright © 2006-2013 KOSHIKI ValueHub Corporation. All rights reserved. 無断複製、転載を禁ず

コシキ・バリューハブ株式会社

White Paper

IT実行力強化のためのスキル調査と活用方法

2014/05

Page 2: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

1.スキル分析の背景

1

IT業界は、製造業等と比べ、自動化・部品化等による生産性向上や品質均等化を行うことが難しい業界です。 そのため、ITのQCDの維持・向上は「人のスキル」に依存するところが大きくなっています。 経営スピードの更なる向上のためにはITの力が必要となります。よって、自社のITスキルの客観的な把握は重要なテーマと考えます。しかしながら、スキル調査は行っているものの、以下のような実践的な局面で活用できない事例が多く存在します。

ユーザー企業からみた委託先ベンダーの「人のスキル」に対する課題 ① 要員単価が提供される要員のスキルに対して妥当かどうかわ

からない。

ユーザー企業IT部門/IT関連会社の「人のスキル」に対する課題 ① 経営に貢献できる高いモチベーション・スキルを持つ人材が

どのくらい存在するか見極められず、大胆な改革に踏み切れない

② 自社の保有スキルと、協力会社依存度が把握できず、低コストな会社への変更などの構造的なコスト適正化施策を実施できない。

経営層 ユーザー部門

IT部門 IT子会社

経営 戦略

IT企画 立案・実行

ITサービスの提供

IT化 依頼

ベンダー 協力会社

ユーザ企業におけるITスキルに関連する課題

Page 3: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

2.スキル可視化に向けて

2

IT業界は、製造業等と比べ、自動化・部品化等による生産性向上や品質均等化を行うことが難しい業界です。 そのため、ITの生産性、品質については「人のスキル」に依存するところが大きくなっています。

基本分析 :IT部門のスキルの可視化 ・業務ノウハウ可視化 ・ITノウハウ可視化 ・ヒューマンスキルの可視化

一般的なスキルの可視化では、IT要員について「業務ノウハウ」「IT技術ノウハウ」「ヒューマンスキル」を調査し、IT部門のスキルポートフォリオを作成します。そのデータを基本とし、さらに実践的に役立てるための分析手法をご提供します。

ご提案施策①: IT実行力強化に向けたキーマン分析 ・IT企画・実行のキーマン抽出

ご提案施策②: 協力会社依存度分析 ・業務依存度分析 ・技術依存度分析 ・依存理由分析

ご提案施策③: スキルに基づく協力会社要員単価妥当性分析(Skill Based Value分析)

一般的なスキル調査 弊社の推奨する実践的な スキル分析・活用施策

基本分析は各企業で何かしら 実施しているケースが多い

Page 4: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

3.施策①:IT実行力強化に向けたキーマン分析

3

手法 • 基本分析に加え、各メンバーから自由記述にて「現状の貴社課題」と「解決策」を提出させます。 • 自由記述文章に対して、【テキストマイニング】を行い、出現するキーワードを分析し要員のモチベーショ

ンを数値化します。 • 基本分析の業務ノウハウ、ITノウハウ、ヒューマンスキルと合わせることで、高モチベーション、高スキル

要員(=キーマン候補)を抽出します。

特徴・メリット • 客観的なキーマンの抽出が可能 • 低モチベーションや低スキル要員の抽

出も可能 • キーマン候補の考える課題は、的確に

現状をついていることが多く、現場での切実な課題の可視化が可能

Page 5: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

3.施策②:協力会社依存度分析

4

手法 • 基本分析に加え、IT部門のリーダークラスおよび協力会社リーダーの双方から協力会社要員毎の技術スキル、

業務ノウハウ、ヒューマンスキル、依存度理由(自由記述)をヒアリングします。 • 自由記述に対してテキストマイニングを行い、依存領域と依存度を可視化します。 • 摘出した依存領域において、プロパーの保有するスキルと比較を行い、最終的な依存度を確定します。

特徴・メリット • 協力会社依存度を可視化することで、

自社のノウハウ充足度を測ることができる。

• 低依存度の領域はより低コストな協力会社へ置き換えるなど、構造的なコスト削減施策を検討することができる。

Page 6: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

3.施策③:スキルに基づく協力会社単価妥当性分析(Skill Based Value分析)

5

手法 • 基本分析結果から貴社プロパーの平均的なスキル保有要員と(平均スキルモデル)とその要員にかかるコスト

を定義します。 • 上記の平均スキルモデルと協力会社要員のスキル比較を行いスキルから見た協力会社要員の適正単価を算出し

ます。

スキルを基準にした価値(Skill Based Value)を明確にする。 特徴・メリット • スキルから見た適正単価という合理的

根拠により、ベンダー交渉を可能とする。

• ランク別の要員単価を提示しないベンダーに対する交渉材料の獲得

• スキルを活用したベンダーの最適化(次ページ参照)の実現

Page 7: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

3.施策③:スキルに基づく協力会社単価妥当性分析(Skill Based Value分析)

要員スキル(IT+業務)高

コスト低

A B コスト高

C D

要員スキル(IT+業務)低

領域 施策例

A 貴社要員より コスト安 スキル高

利用範囲の拡大

B 貴社要員より コスト高 スキル高

①依存度高:ハイアリング/スキルトランスファーの実施 ②依存度低:A領域の協力会社に置き換え

C 貴社要員より コスト低 スキル低

①さらなる低コスト協力会社(オフショア等)の活用

D 貴社要員より コスト高 スキル低

①内制化 ②A/C領域のSSOに置き換え

Skill Based Valueによる協力会社最適化

貴社 平均

6

Skill Based Value分析結果に基づき、以下のような協力会社最適化施策を検討することが可能となります

Page 8: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

(ご参考)業務ノウハウ分析事例

7

区分 業務領域

A 業務領域

B 業務領域

C 業務領域

D 業務領域

E 業務領域

F

プロパー平均 2.8 3.6 3.0 2.3 1.9 2.7

Band-04 1.0 1.3

Band-05 2.0 2.0 2.0 1.9 1.8

Band-06 2.5 2.3 2.8 2.5 1.9 2.5

Band-07 3.0 3.5 3.0 1.7 3.0

Band-08 3.3 5.0 4.4 3.0 4.1

出向者(○○○○)平均 3.0 3.3 3.6 2.6 3.1 4.1

Band-04 1.0

Band-05 1.0

Band-06 3.0 1.0 1.5 3.0

Band-07 3.0 4.0

Band-08 4.3 3.3 3.4 3.0 3.5 4.6

総計 2.9 3.5 3.3 2.5 2.3 3.1

Page 9: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

(ご参考)IT実行力強化に向けたキーマン分析事例

回答種別 小計

取り組みたいことが書かれている

必要があれば取り組む姿勢が示されている

無回答

294 197 19 78

キーワード大分類 キーワード小分類 小計 主体的な取り組みを明記 主体性は不明だが○○内外の取り組みを明記

主体性は不明だが○○全体の取り組みを明記

他責で取り組みを明記 懸念事項のみ

案件に対するスピード感・低コスト化

小計 86 51 10 21 3 1

開発手法の見直し 27 18 2 6 1 0

上流設計の短縮化/確定化 22 14 4 2 1 1

手続き業務の簡略化/最適化 11 6 0 4 1 0

テスト工程の効率化 8 3 2 3 0 0

パブリック・クラウドの採用 7 6 1 0 0 0

開発マネジメントの改善 4 0 0 4 0 0

OSSの採用 3 2 0 1 0 0

システム費用全般の見直し 2 2 0 0 0 0

PO事務業務の改善 1 0 0 1 0 0

パッケージ製品の採用 1 0 1 0 0 0

低コスト化

小計 82 42 11 26 1 2

SSOの最適化 17 5 0 11 0 1

システム統廃合/パッケージ化 15 12 2 1 0 0

ペーパーレス化 11 4 3 4 0 0

リスクの見直し 8 2 1 4 1 0

運用手順・作業の見直し 8 7 0 1 0 0

システム刷新 7 5 2 0 0 0

保守費用の見直し 5 2 2 0 0 1

オフショアの強化 3 1 0 2 0 0

PC設定の標準化 2 0 0 2 0 0

JCL/プログラムなどの資源整理 2 2 0 0 0 0

特定ベンダー依存の低減 2 2 0 0 0 0

グループ会社同組織の利用 1 0 1 0 0 0

外部委託開発の内製化 1 0 0 1 0 0

要員スキルの向上

小計 78 41 14 19 2 2

自習・教育・研修の促進 33 20 6 5 0 2

情報共有化 31 14 4 11 2 0

他部門やユーザーとの交流機会の創出 11 5 4 2 0 0

ユーザー業務体験 2 1 0 1 0 0

製品・サービスの試用検証 1 1 0 0 0 0

8

Page 10: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

(ご参考)IT実行力強化に向けたキーマン分析事例

9

□改革についてこれる人材

○○グループ 自律性 ヒューマンスキル 保有業務スキル

No 所属CD チームCD 社員番号 入社年 役職 ○○コンピテンシー ヒューマンスキル 取組み意欲 課題解決の意欲業務スキル

平均

24 3C010 0 BR192252 1990 グループマネージャー 747 1109 3 3 3.9

27 3C010 1 BR212849 1994 主管プロジェクト・マネージャー 297 759 3 1 4.3

47 3C010 5 BR002003 1997 主管アプリケーションスペシャリスト 747 759 0 2 3.5

○○グループ 自律性 ヒューマンスキル 保有業務スキル

No 所属CD チームCD 社員番号 入社年 役職 ○○コンピテンシー ヒューマンスキル 取組み意欲 課題解決の意欲業務スキル

平均

50 3C020 0 BR192775 1990 グループマネージャー 447 809 1 2 4.5

56 3C020 2 BR010995 2006 副主任アプリケーションスペシャリスト 1147 59 3 2 2.2

71 3C020 3 BR212814 1994 主管BPスタッフ 147 1109 3 2 5.0

モチベーション

モチベーション

□改革についてこれない可能性がある要員一覧

○○グループ 自律性 ヒューマンスキル 保有業務スキル

No 所属CD チームCD 社員番号 入社年 役職 ○○コンピテンシー ヒューマンスキル 取組み意欲 課題解決の意欲業務スキル

平均

28 3C010 1 BR253138 2010 2級システムズエンジニア -53 -691 -2 -2 -

34 3C010 3 BR001708 1995 主任アプリケーションスペシャリスト -903 -1891 -3 -3 2.0

35 3C010 3 BR010227 2002 主任アプリケーションスペシャリスト -353 -141 -3 -3 3.5

37 3C010 3 BR010791 2005 副主任システムズエンジニア -703 -41 -3 -3 2.7

モチベーション

Page 11: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

(ご参考)協力会社依存度分析例

10

依存領域 キーワード依存レベル

依存レベル

4

依存レベル

依存レベル

依存レベル

SSOキーマン 3.0% 2.7% 0.0% 0.0% 0.0%

要員調達 0.0% 2.7% 0.0% 0.0% 0.0%

自社要員マネージメント 3.0% 2.7% 0.0% 0.0% 0.0%

SSOリーダー 0.0% 10.8% 6.3% 0.0% 0.0%

SSO要員育成 3.0% 5.4% 0.0% 0.0% 0.0%

要員不足 6.1% 0.0% 18.8% 0.0% 0.0%

スキル移転中 0.0% 8.1% 6.3% 0.0% 0.0%

スキル移転失敗 3.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

業務アプリ(内部:詳細設計レベル)ノウハウ 87.9% 86.5% 75.0% 42.4% 50.0%

基盤知識 6.1% 5.4% 0.0% 0.0% 0.0%

開発環境 18.2% 2.7% 12.5% 0.0% 0.0%

運用環境 9.1% 0.0% 0.0% 3.0% 0.0%

ネットワーク環境 3.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

開発プロセス 0.0% 0.0% 6.3% 0.0% 0.0%

定例作業 0.0% 0.0% 0.0% 3.0% 0.0%

○○組織 0.0% 2.7% 0.0% 0.0% 0.0%

○○基準 3.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

ユーザー・業者対応 3.0% 2.7% 6.3% 0.0% 0.0%

PCキッティング 0.0% 2.7% 0.0% 3.0% 0.0%

基盤構築 3.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

体制

SSOでの立位置

ノウハウエリア

運用関連

Page 12: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

(ご参考)Skill Based Value分析事例

11

No 会社名 所属CD社内

平均スコア 依存

要員

ラン

技術

スキ

ル値

業務

スキ

ル値

Totalスコアプロパー

平均単価SBV

9 ○○○システム㈱ 3C030 39.3 4 ASE 4.8 -6.5 2.047 ¥748,788 ¥900,316

10 ○○○システム㈱ 3C030 39.3 4 SE 7.0 1.5 5.770 ¥748,788 ¥1,039,674

11 ○○○システム㈱ 3C030 39.3 5 SE 0.9 5.5 3.586 ¥748,788 ¥957,936

12 ○○○システム㈱ 3C030 39.3 2 ASE 5.8 -2.5 3.276 ¥748,788 ¥946,302

13 ○○○システム㈱ 3C030 39.3 2 SE 6.1 -2.5 3.454 ¥748,788 ¥952,996

15 ○○○システム㈱ 3C040 96.4 5 PL -6.9 -6.1 -4.510 ¥747,476 ¥653,654

16 ○○○システム㈱ 3C040 96.4 5 ASE -7.6 5.9 -1.371 ¥747,476 ¥770,998

17 ○○○システム㈱ 3C040 96.4 2 SL -8.2 -10.1 -7.331 ¥747,476 ¥548,247

18 ○○○システム㈱ 3C040 96.4 5 ASE -7.8 -6.1 -5.047 ¥747,476 ¥633,606

Page 13: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

4.実施スケジュール事例

12

基本分析からすべてを実施した場合のスケジュール例です。 ※既に基本分析データがある場合、基本分析期間が半分程度に短縮できます。(既存データ確認、追加情報収集が必要) ※以下の組み合わせで提供する ・全分析 ・基本分析のみ ・基本分析+キーマン分析 ・基本分析+協力会社依存度分析 ・基本分析+協力会社依存度分析+スキルに基づく協力会社要員単価妥当性分析

1ヶ月目 2ヶ月目 3ヶ月目 4ヶ月目 5ヶ月目

基本分析 :IT部門のスキルの可視化 ・業務ノウハウ可視化 ・ITノウハウ可視化 ・ヒューマンスキルの可視化

ご提案施策① :IT実行力強化に向けた キーマン分析 ・IT企画・実行のキーマン抽出

ご提案施策② :協力会社依存度分析 ・業務依存度分析 ・技術依存度分析 ・依存理由分析

ご提案施策③: :スキルに基づく協力会社要員 単価妥当性分析 (Skill Based Value分析)

収集項目 定義

収集 分析

収集準備 収集 分析

収集準備 収集 分析

分析

Page 14: It実行力強化のためのスキル調査と活用方法

お問い合わせ先

本資料に関するお問い合わせは以下にお願い致します

― 禁無断転載 ―

<連絡先>

コシキ・バリューハブ株式会社

(担当)

島本 勝紀 [email protected]

荒川 卓也 [email protected]

URL:http://www.koshikivaluehub.jp/

TEL:03-3639-1605

FAX:03-3639-1606

〒103-0025

東京都中央区日本橋茅場町2-8-5 タカギビル8F

13