三鷹市の農業とja 根岸隆好さん資料より

44
三三三三三三三 三三 JA 三三三三三三三三三三三三三 JA 三三三三三三三三 1

Upload: kokeguchi

Post on 11-Apr-2017

296 views

Category:

Technology


0 download

TRANSCRIPT

1

「三鷹市の農業とJA活動」

JA東京むさし三鷹地区青壮年部 

多分わかりやすい

2

JAとは?JA とは、相互扶助の精神のもとに農家の営農と生活を守り高め、よりよい社会を築くことを目的に組織された協同組合です。この目的のために、 JA は営農や生活の指導をするほか、生産資材・生活資材の共同購入や農畜産物の共同販売、貯金の受け入れ、農業生産資金や生活資金の貸し付け、農業生産や生活に必要な共同利用施設の設置、あるいは万一の場合に備える共済等の事業や活動を行っています。

詳しくはwebで!

3

以前は5市でそれぞれ独立していた農協が、平成10年に合併し「東京むさし農業協同組合」となった。詳しくはwebでムー!

4

JA 青壮年部とは?我々JA青年組織は、日本農業の担い手としてJAをよりどころに地域農業の振興を図り、JA運動の先駆者として実践する自主的な組織である。 さらに、世界的視野から時代を的確に捉え、誇り高き青年の情熱と協同の力をもって、国民と豊かな食と環境の共有をめざすものである。              ※ JA全国青年組織綱領より農業、農地を守るための活動を行う後継者団体。

5

JA東京むさし三鷹地区青壮年部幹部12名役員24名部員93名 須藤金一部長と愉快な仲間たち

三鷹農業の概要と歴史

昔の三鷹市役所周辺

約270年前に江戸の大火によって移り住んできた人達により新田開発されたと言われている。○ 主要作物・水稲・陸稲・麦・ヒエ・ゴマ・トウモロコシ・大根

→ 主穀類・雑穀類 中心

6

現在の三鷹市( Google earth より)<戦後>主穀類→一般野菜(洋菜類)・畜産・花卉・植木    などと都市化対応の中、作目が変遷。7

8

•三鷹市の面積   1650 ha (16 . 5 k㎡)•耕地面積      171 ha (H22)•販売農家数     222戸(H21)•農業就業人口    男女計544人•平均年齢      全国平均 66歳•野菜作付面積上位品目 ①ブロッコリー ②じゃがいも ③キャベツ•農業産出額順位 ①トマト ②なす ③枝豆

9

三鷹農業の特徴•住宅に囲まれた市街地で街中農業を行っている。

良い点 景観保全、災害時一時避難場所、雨水保持、    都市型高温の抑制、教育活用など。問題点 農薬、臭気、騒音、土埃等のご近所の苦情。

10

三鷹農業の特徴•経営スタイルは少量多品目の直売型農業が主。

昔は市場出荷が主体であったが、近隣に消費者が多いという地の利を生かし各農家が庭先直売を次々と始める。多摩青果の移転、三鷹緑化センターの新装開店により多品目化がますます加速した。

11

三鷹農業の特徴•家族経営が殆どで、雇用している農家は稀。

都市農家は農地も少なく農業収入が低い(雇用したら私の給料がなくなる)、地方でも農繁期のみの短期雇用や近所のおばちゃんパートが主で、完全雇用は少ないのではと思われる。

12

三鷹農業の特徴農業体験等、消費者と直接交流できる機会が多い。

本日の勉強会も、とても良い機会です。

13

三鷹農業の特徴農協組織が強固であり、青壮年部等の協同事業が盛ん。

がんばってます、三鷹の農業。

14

三鷹農業の特徴

近年においては経営スタイル、販路も多様であり、消費者の要望を直接作付に取り入れやすい地区である。

都区内、また多摩地区内においても後継者は多いと思われる。

15

市内のどこで買える?三鷹の農産物。

庭先直売所

16

JA東京むさし三鷹緑化センター植木・花・野菜のファーマーズショップ。営業時間 9:00~17:00

市内のどこで買える?三鷹の農産物。

17

市内のどこで買える?三鷹の農産物。

裏ワザ、畑で直接一部のスーパー

18相続税や固定資産税などの税金問題

三鷹市を含む都市農業の問題点

19

農業を継承する際、土地を売却しなければ支払えないほどの相続税が課税される。→納税のため、農地が売却され建売などへ開発・・。

20

都市計画法(昭和43年制定)市街化区域とは都市計画法制定時よりおおむね10年以内に市街化を図るべき、と指定された地域のこと。三鷹市は全体が市街化区域。つまりは「ここでは農業はするな」と国が言っている場所なのです。

都市計画法で10年以内に市街化を図るべき地域

21

農業人口と耕地面積の推移農業人口 農家戸数 耕地面積

昭和50年 2,492人 463戸 241.06ha  60年 2,283人 437戸 241.61ha平成 2年 2,046人 400戸 249.35ha   7年 1,839人 369戸 227.54ha  12年 1,676人 339戸 219.81ha  17年 1,098人 306戸 175.28ha

昭和30年代以後の高度経済成長時代の急激な都市化により農耕地、農業人口は半減した。平成4年には新生産緑地制度が施行され、農業を続ける意思を明確にしなければならなくなった。

※農林水産省「 2005年農業センサスの農家調査結果表」

22

農地の減少規模 平成7年から平成17年までの10年間で、三鷹の農地は約50 ha が消失。井の頭公園(38 ha )以上の広さの農地が三鷹から消えてなくなった。今のペースで農地が減少していったら、この先どうなってしまうのでしょうか。

23

青壮年部活動  一般市民に農業を身近に感じてもらえるようPR 活動を行い、「ここに農業がなくては困る」という世論の形成を作ることが必要不可欠。 近年は行政及び地域の様々な団体と連携した活動も非常に重要になっている。青壮年部 PR看板

24

三鷹駅前直販

三鷹駅南口で年2回実施。農業後継者が直接農産物を販売し、消費者と触れ合う機会になっています。

25

輸入農産物視察ツアー●目的:消費者に食の安全安心について考えてもらう。●応募人数:25名(大型バス1台)●年1回開催●昼食では三鷹産野菜を使ったレストランで意見交換会をしながら食事。●最後に地元三鷹にて農産物の収穫体験を実施。

26

ゲストティーチャー(出前授業) 青壮年部員が先生となり、市内小学校で農業に関する授業を行う。 学校給食事業とも連携し、子供たちに農業をより身近に感じてもらう食育活動である。

27

農業体験、見学の受け入れ

ICU の授業の一環として、学生の受け入れを行う。

28

食育カレンダー  市内の小学生を対象に「農のある風景画」を募集。その中から入賞作品を 13点選び、カレンダーの表紙として使用。また、三鷹市の栄養士さんに協力してもらい、三鷹産農産物を使ったレシピも掲載。三鷹の農作業の暦や食育豆知識など内容盛りだくさんのカレンダー。 今年で10年目。初年度より合計5000枚の応募があり、約9000部のカレンダーを配布。

<三鷹市と連携した活動>三鷹市農業祭

29三鷹産農産物を用いた、宝船や模擬店を担当

30

三鷹市農業祭

「農のある風景画」表彰式

宝船に用いた農産物を市民に無料配布する「宝分け」や農産物品評会、各種ステージイベント等、三鷹農業を PR する最大のイベントです。

31

学校給食

市内公立小中学校22校全てに三鷹産農産物を納品。2015年12月に供給量を上げる為に、三鷹市教育委員会と JA で協定を結び「市内産野菜活用推進連絡協議会」を設置。

32

地域循環モデル事業(エコ堆肥エコ農産物事業)

 三鷹市と協力し、市内小学校から出る給食残渣をコンポスト化したものと、市内の街路樹から出る剪定枝をチップ化したものを、青壮年部が定期的に撹拌して「エコ堆肥」を作ります。それを施用して作った農産物を「エコ農産物」と呼んでおり、それを市内の小学生・関係者約3100人に配布。生ゴミを堆肥として有効活用し、子供たちにリサイクルの意識を持ってもらう。

33

アスリート応援企画

三鷹市にゆかりのある有望アスリートを農の力で応援する企画。市役所での贈呈式や農業祭にてステージイベントを行う(トライアスロン 高橋侑子選手)。

34

2013年2月JA青年組織活動実績発表全国大会にて全国優勝!

これらの活動の成果

<農地の多面的機能>景観創出機能

35

交流創出機能

36

37

食育・教育機能

38

地産地消機能

環境保全機能

39

防災機能

40

農地は個人の所有物ではあるが、その地域になくてはならない場所と言ってもらえるよう「公共性」を色濃く出していかなければならない。

41

根岸さんちの多面的機能パラメーター

景観創出機能

交流創出機能

食育・教育機能

地産地消機能

環境保全機能

防災機能

0.00

5.00

機能 得点景観創出機能 2.60 交流創出機能 3.13 食育・教育機能 3.33 地産地消機能 4.50 環境保全機能 3.75 防災機能 3.04

42

農地、農産物、農家の3つの「農」を駆使した PR 活動。三農活動⇩

43

都市農業振興基本法成立(2015年4月)都市農業の安定的な 継続を図るとともに、多様な 機能(多面的機能)の適切かつ十分な発揮を 通じて良好な都市環境の形成 に資することを目的として制 定。都市農業の役割や価値が法律に明記された。

国や地方自治体に都市農業振興のための責務(努力義務)が課せられる。今後は更なる連携が必要。

44

JA 東京むさし三鷹地区青壮年部いいよ!

ご清聴ありがとうございました。