jepa 4月度定例会資料 0412
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4月13日(金)開催のJEPA 4月度定例会「今から始めるEPUB 3」の資料の最新版です。TRANSCRIPT
JEPA 4月度定例会 ~ 今から始めるEPUB 3 ~
林 拓也(ハヤシ タクヤ)
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プロフィール
■林 拓也(ハヤシ タクヤ)
■Twitter:@HapHands
■ Facebook:takuya.hayashi
■デジタルコンテンツ受注制作
■トレーニングインストラクター
■書籍執筆
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今日の目的
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今日の目的
■EPUBおよびEPUB 3の概要や特徴を理解する
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アジェンダ
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アジェンダ
■EPUBの特徴
■EPUB 3の特徴
■EPUB 3の構成
■制作の際に意識すること(まとめ)
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EPUBの特徴
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EPUBの特徴■電子書籍の標準化団体IDPFによって策定◆特定企業に依存しないので倒産などによる仕様の消滅リスクが低い
■無料(ライセンス料などが不要)◆参入の敷居が低い
■グローバル(世界で広く使われている)◆世界の電子書籍文化への参加
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EPUBの特徴■オープン(仕様の内容や策定プロセスが公開)◆制作環境/閲覧環境が限定されない
■リフロー◆閲覧環境(画面サイズ、文字サイズ等)に応じてテキストが流し込まれる
◆スマートフォンなどの小さい画面サイズでもそれなりに読める
◆制作側で表示結果を完全に制御できない
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EPUB 3の特徴
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EPUB 3の特徴■日本語組版への対応◆縦書き、ルビ、圏点、縦中横、ページめくり方向の指定など
■音声/ビデオデータの利用が可能に◆表現力の強化
◆読み上げ書籍なども可能に
■ JavaScriptが利用可能に◆ゲームブックのようなものも可能に
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EPUB 3の特徴
■フォントの埋め込みが可能に◆WOFF/OpenTypeをサポート
◆ライセンスの問題がある(特に日本語フォント)
■数式の表現が可能に◆MathMLの採用(画像を使わずに済む)
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EPUB 3の特徴■固定レイアウトが仕様化◆制作側での表示の制御が可能に
◆追加モジュールとして策定
■閲覧環境の状況について◆「EPUB 3対応」を謳った閲覧環境がまだ少ない◇ 参考:epubcaféのまとめ
◆オープンソースのプロジェクトReadiumに期待◇ EPUB 3閲覧環境の動作見本の開発
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EPUB 3の構成
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EPUB 3の構成■EPUB 3を構成する主要なドキュメント群◆コンテンツドキュメント(書籍の本編)◆ナビゲーションドキュメント(目次)◆パッケージドキュメント(書籍情報)
EPUB 3内ルートOEBPSフォルダ内に作成(フォルダ名は任意) パッケージドキュメント
(ファイル名/フォルダ構成は任意↑→) コンテンツドキュメントナビゲーションドキュメント
・EPUB 3の内部構成の一例
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EPUB 3の構成■EPUB 3を構成する主要なドキュメント群◆各ドキュメントはテキストエディタで編集可能な形式(XML形式/XHTML形式)
◆テキストエンコードはUTF-8またはUTF-16を使用
◆これらを含む全てのファイルをEPUB特有のルールに基づくZIP圧縮でパッケージ化する◇ 通常のZIP圧縮ツールではダメ→ユーティリティを使う
• Win:ePubPack(無料)など
• Mac:ePub Packager(¥85:2012年4月7日現在)など
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EPUB 3の構成コンテンツドキュメント
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EPUB 3の特徴コンテンツドキュメント
■出版物の本編の内容を記述
■XHTML形式/SVG形式のいずれか(以下XHTML形式メインで話を進めます)
■XHTMLドキュメントはXML 1.0準拠のHTML5で記述(通称「XHTML5」と呼ばれることも) ◆Webのデータと一緒
◆閲覧環境もWebブラウザのエンジンを使っていることが多い
◆Webブラウザで確認できる
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EPUB 3の特徴コンテンツドキュメント
■XHTMLの役割は構造の定義◆「ここは大見出し」「ここは小見出し」「ここは本文」「ここは引用部分」…というようにコンテンツ各部の構造・役割をHTMLタグを使って定義する
h1~h6タグは見出しを定義pタグは本文を定義
blockquoteタグは引用部分を定義
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EPUB 3の特徴コンテンツドキュメント
■見た目の制御はCSSで◆タグごとの指定を始め、様々な指定方法でHTMLの見た目を制御できる
■CSSを使っても制作側で見た目を完全に制御できるわけではない◆基本的に、見た目の最終結果は読者にゆだねることになる◇ ハード、OS、アプリによる違い、アプリ内での読者による表示設定など
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EPUB 3の特徴コンテンツドキュメント
■HTMLマークアップにただ1つの正解はない◆独自の指針を構築する
◆既存の指針を利用する◇ 例:JBasic08
• EPUB 3コンテンツ制作の指針とひな形に関するFacebook上の公開グループJBasicで提供されている指針
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EPUB 3の特徴コンテンツドキュメント
■1冊の書籍はほとんどの場合、複数のXHTMLファイルで構成される◆ 1つの大きなXHTMLファイルでは閲覧環境の動作の安定性に問題が出ることがある
■EPUB 3仕様に関する知識もさることながらWeb系の知識が必要◆ HTML5/XHTML/CSS/グラフィック etc…
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EPUB 3の構成ナビゲーションドキュメント
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EPUB 3の特徴ナビゲーションドキュメント■目次表示のシステムで利用されるドキュメント◆目次内の章・節などの各セクションにリンクを設定し、読者の利便性を向上させることができる
■形式はXHTMLコンテンツドキュメントと同じXHTML5形式◆ EPUB 2ではXML形式(拡張子.ncx)だった
◆システムで利用するためだけでなく、本編に表示するためにXHTMLコンテンツドキュメントとして扱うことも可能(1ファイル2役)
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EPUB 3の特徴ナビゲーションドキュメント■EPUB 3仕様とWeb系の知識の両方が必要◆中身はnavタグ/olタグを中心としたHTMLタグ
◆使い方がEPUB 3仕様で厳格に決められている
EPUB 2の閲覧環境でEPUB 3を閲覧することはできません。ナビゲーションドキュメントの形式が大きく異なるのが大きな原因です。
EPUB 3にEPUB 2用のナビゲーションドキュメントも併せて含めることで互換性を高めることができます。(互換性を保証するものではありません)
●EPUB 2との互換性
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EPUB 3の構成パッケージドキュメント
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EPUB 3の特徴パッケージドキュメント
■EPUB 3ファイルの出版物としてのアイデンティティとなるドキュメント
■拡張子が「.opf」のXML形式
■仕様により形式が決められているので、EPUB 3仕様の理解が重要◆ EPUBオーサリングツールなどを使うのも有効
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EPUB 3の特徴パッケージドキュメント
■パッケージドキュメント内は大まかに次の3つのパートに分かれている◆書誌情報など書籍に関する情報(metadata部)
◆ EPUB内で使っているファイルの一覧(manifest部)
◆コンテンツドキュメントの表示順(spine部)
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・パッケージドキュメントの一例
書籍情報
ファイル一覧
表示順29
EPUB 3の特徴パッケージドキュメント
■書籍情報として必須の定義項目◆出版物のユニークID
◆タイトル
◆使用言語
◆最終更新日時
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EPUB 3の特徴パッケージドキュメント
■追加の情報を考える◆著者、出版社、権利表記など様々な設定が可能
◆組織内でのルールを作るのが望ましい
◆業界内での指針があると助かるかも
■コンテンツドキュメントの表示順を定義◆WebではHTMLドキュメント同士をリンクするが、EPUBではパッケージドキュメントで指定
◆ページのめくり方向もspine内で指定
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制作の際に意識すること(まとめ)
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制作の際に意識すること(まとめ)
■Webとの違いを理解する◆パッケージドキュメントの存在
◆ページめくりインターフェイスを想定◇ 画像の高さを抑える
◆書籍としてのマークアップを検討◇ 章・節・項/線状の構成
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制作の際に意識すること(まとめ)■印刷物との違いを理解する◆リフローの性質を理解する◇ 見た目を制御できない/ノンブルが確定しない
◆解像度の違いを考える◇ Retinaディスプレイでは印刷物レベル
◆その他◇ ビデオ/音声/インタラクティブ性の活用
◇ 複数環境での確認作業が必要になる
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制作の際に意識すること(まとめ)■制作に関する指針を作る◆対象とする閲覧環境◇ 確認作業/サポートにも関係
◆コンテンツドキュメントのマークアップ◇ 独自の指針を構築する
◇ JBasic等の既存の指針を利用する
◆パッケージドキュメントに定義する書籍情報
◆ DRMについて(ハリーポッターDRMフリーのEPUBで発売)
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JEPA 4月度定例会~ 今から始めるEPUB 3 ~
ご清聴ありがとうございました
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お知らせ■m-School:ハンズオン講座「EPUB3で作る!電子書籍制作レシピ」◆日時:4月24日(火)13:00~17:00
◆料金:21,000円(税込み)
■ロクナナワークショップ:ハンズオン講座「電子書籍ファイル実制作入門講座」◆日時:5月12日(土)11:00~18:00 6月23日(土)11:00~18:00
◆料金:29,800円(税込み)
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