jicaいちおし12月号 - 国際協力機構 ·...
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JICA いちおし 12月号(2015年 12月 1⽇発⾏)
ホンジュラス
エルサルバドル
ジャマイカ
ペルー
*国名にはリンクを張っております。あわせてご確認ください。
ブラジル
いちおし!
日本以外で初の緊急警報放送シス
テムの導入2016 年 1 月中旬防災無償「広域防災シス
テム整備計画」供与式実施
ちょっと気になる話
「青年海外協力隊発足 50 周年記念
式典」in Lima 開催
いちおし!
地域公共財の創出を目指せ!!JICA による「中米広域道路インフラ水
災害リスク対策マニュアル」の作成支援
いちおし!
ホンジュラス、眞子内親王ご臨席、
協力隊派遣取極 40 周年記念式典
開催
いちおし!
自閉症児の就職が決定!
プロジェクトマネージャーによる
講演会開催
エルサルバドル
いちおし!
地域公共財の創出を目指せ!!
JICA による「中米広域道路インフラ水災害リスク対策マニュアル」の作成支援
現在 JICA はエルサルバドル公共事業省(MOPTVDU)と SICA(中米統合機構)の傘下
機関である SIECA(中米経済統合事務局)からの要望に応え、「中米広域道路インフラ
水災害リスク対策標準マニュアル」の作成支援を行っています。今後、2015 年 11 月末
と 2016 年の 1 月末に中米六カ国(エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカ
ラグア、コスタリカ、パナマ)の公共事業省の代表者による広域ワークショップを当国
首都サンサルバドル(場所:ヒルトン・プリンセスホテル)にて開催し、同標準マニュ
アル案の内容精査、講評、技術承認などを行ないます。2016 年 2 月に SIECA により正
式承認される予定で、その後同月の COMITRAN(中米運輸交通大臣会合)にて最終成果
物として発表されます。
同広域標準マニュアルの原案は、当国における JICA の技プロ「公共インフラ強化の
ための気候変動・リスク管理戦略局支援プロジェクト(以下、GENSAI プロジェクト)」
(協力期間:2012 年~2015 年)で能力強化されたエルサルバドル公共事業省の DACGER
(気候変動・リスク管理戦略局)が作成しており、GENSAI プロジェクトで策定された
リスク管理マニュアルのうち水害リスクに関連するマニュアルの大部分が同広域標準
マニュアルとして採用されることとなっています。これらの JICA 支援を通じて中米域
内の自然災害に対する公共インフラのリスク管理能力が大きく向上することが期待さ
れています。
GENSAI プロジェクトで策定された道路インフラの水害リスク管理マニュアル例
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ブラジル
いちおし!
「自閉症児の就職が決定!プロジェクトマネージャーによる講演会開催」
ブラジル、サンパウロで実施中の草の根技術協力事業「PIPA 自閉症児療育学級への
支援を通じた自閉症児療育プロジェクト」は 2013 年 7 月の開始から 2 年 4 ヶ月をむか
えました。
この協力事業では、自閉症児・者の自立訓練、就労支援を行う社会福祉法人トポスの
会が日本で蓄積してきた自閉症児・者に対する療育技術(日常生活療法)をサンパウロ
日伯援護協会が運営する自閉症児療育学級(PIPA)に伝えています。
今年 11 月 PIPA は初めて卒業生を輩出、さらにはその卒業生の就職が決まるという記
念すべき年になりました。
12 月 12 日(土)には、この事業を率いるプロジェクトマネージャーである平雅夫氏
を迎え、午後 2時からサンパウロ市リベルダージ区の援護協会ビル(Rua Fagundes, 121)
で講演会「日本での経験から~治療か教育か~」を行います。自閉症児・者に対して、
どのような社会資源(制度、人材、施設等)、教育や治療方法が存在するのか、また診
断後の支援、就労時の支援について、日本の状況や事例を用いながらお伝えします。参
加ご希望の方は 11-2636-3894 までお問い合わせください。
●講師紹介●
平雅夫(大分県出身)
筑波大学大学院にて行動理論・認知理論等、発
達障害者支援を学ぶ。
都内私立学園にて、進路指導主任・主任研究員
などを歴任。
JICA の派遣によりウルグアイにて学校設立に携
わる。
アメリカ・シュバイツァー財団の招きによりセ
ルビアにて講演活動
及び学校設立に携わる。
社会福祉法人トポスの会 施設長
星槎大学共生科学部 非常勤講師
日本自閉症スペクトラム学会 理事
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ペルー
いちおし!
日本以外で初の緊急警報放送システムの導入
2016 年 1 月中旬 防災無償「広域防災システム整備計画」供与式実施
ペルーは 2009 年に地上デジタル放送日伯方式を採用し、また、日伯方式の特徴の1
つである緊急警報放送システム(EWBS: Emergency Warning Broadcast System)の導入
も決定しました。EWBS は特殊な信号を載せた緊急警報放送を可能とし、地震や津波な
どの災害情報を迅速に知らせることができます。
JICA は同国の災害観測及び情報伝達能力を強化するため、防災無償「広域防災シス
テム整備計画」を通じて、現在、防災拠点7カ所に EWBS を整備するとともに、沿岸部
8カ所に津波観測のための潮位計を増設中であり、2016年1月に完了する予定です。EWBS
の導入は日本以外でペルーが初となります。日本の防災技術の海外における実用化を祈
念して、2016 年 1 月 14-15 日、日本の総務省及びペルーの運輸通信省が企画する「地
デジ ICT 国際セミナー」の中で、本無償の供与式を盛大に実施する予定です。
JICA は EWBS を一層普及すべく支援を続けており、日本人専門家の派遣等を通じて、
国立工科大学電気通信研究訓練所(INICTEL-UNI)と EWBS 受信機の開発を行い、10 月
には同受信機実証実験が成功しました。今後、ペルー全国及び災害が頻発する近隣諸国
等に EWBS が普及することが期待されます。
本防災無償及び EWBS 受信機開発の詳細は、以下の当事務所ホームページをご覧下さ
い。
(1) ペルー共和国向け無償資金協力贈与契約「広域防災システム整備計画」の締結
-ペルーの人的被害軽減のため、日本の技術を活用した災害対策機材整備-
http://www.jica.go.jp/peru/office/information/event/140225.html
(2) ペルーにおける緊急警報放送システム(EWBS)受信機開発の成功
http://www.jica.go.jp/peru/office/information/event/151023.html
プロジェクト・サイト
国家緊急オペレーションセンターに設置された EWBS 送出用サーバー
ちょっと気になる話
「青年海外協力隊発足 50 周年記念式典」in Lima 開催
去る 2015 年 11 月 16 日、リマ市内で「青年海外協力隊発足 50 周年記念式典」がペル
ー国際協力庁(APCI)との共催で実施され、90 名超が参加しました。
APCI 長官からは、青年海外協力隊及びシニア海外ボランティア派遣事業への謝意と
APCIによるモニタリング等を通してより効果的な派遣に繋げたい旨が表明されました。
その後、ボランティア代表として、青年海外協力隊 1名とシニア海外ボランティア 1
名が其々活動報告を行い、ボランティア配属先の長からは「JICA ボランティアは紛れ
も無く我々の同僚、正真正銘の仲間である。」との言葉が発せられました。
今後とも、JICA ボランティア派遣を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)や Sport for
Tomorrow プログラム、そしてペルー国の発展に貢献します。
参考:http://www.apci.gob.pe/index.php/noticias/item/1031-programa-de-voluntarios-de-jica-cumple-50-anos
APCI 長官プレゼン 配属先長の言葉、所属ボランティアとともに
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ホンジュラス
いちおし!
ホンジュラス、眞子内親王ご臨席、協力隊派遣取極 40 周年記念式典 開催!
青年海外協力隊事業は今年で 50 周年を迎えましたが、この記念すべき年に、こ
こホンジュラスでは、協力隊派遣取極めが締結されてから 40 年周年となります。
これを記念して 12 月 8 日(火)に眞子内親王の御臨席の下、エルナンデス・ホン
ジュラス国大統領夫人の主催による「ホンジュラス協力隊派遣 40 周年記念式典」
が開催されることとなりました。この式典では、教育と保健分野の隊員が活動発
表を行う他、隊員による「よさこいソーラン節」も披露される予定です。
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以上
ホンジュラスの青年海外協力隊員