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JMOOC講座成功の鍵はここにあった!
~大手前大学「俳句 -十七字の世界-」講座の舞台裏~
株式会社デジタル・エデュケーショナル・サポート
浦畑 育生
2014年11月12日 eラーニングアワード2014
浦畑 育生
・(株)デジタル・エデュケーショナル・サポート
Senior Executive Director 専務取締役
・大手前大学
現代社会学部 教授
通信教育部長
CELL教育研究所所長
自己紹介
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2008年設立 大手前大学発ベンチャー企業として設立 eラーニング運用支援の専門会社
会社紹介
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主な実績
• 大手前大学 通学制eラーニング授業コンテンツ(全12科目)の企画・設計・開発/運用保守
• 大手前大学 通信教育課程授業コンテンツ(全170科目)の企画・設計・開発/運用保守
• 東京学芸大学 こども未来プロジェクト映像コンテンツ(2コンテンツ)の開発
• 企業内教育向けeラーニングコンテンツ開発
• Microsoft Office系SCORM対応eラーニングコンテンツの開発
• JMOOC講座の教材開発
3つのチカラ
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JMOOC講座成功の鍵はここにあった! ~大手前大学「俳句 -十七字の世界-」講座の舞台裏~
1.「大手前大学×DES」によるeラーニングの取り組み 2.「大手前大学×DES」によるJMOOCの取り組み 3.JMOOC講座で成功するためには
本日の流れ
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1.「大手前大学×DES」による
eラーニングの取り組み
大手前学園
大手前大学
大手前短期大学
大手前栄養学院
大手前製菓学院
大手前学園の紹介
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学園創立68年目
大学設立48年目
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さくら夙川キャンパス
いたみ稲野キャンパス
大阪大手前キャンパス
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大手前大学
通学制:約2,300名
通信制:約750名
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建学の精神
「STUDY FOR LIFE」 (生涯にわたる、人生のための学び)
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年代 主な事柄
1998年頃 eラーニングに関する調査を開始
2001年: ソウルデジタル大学設立
2003年: 早稲田eスクール開設
2007年: サイバー大学開設 2014年: JMOOC設立
2001年頃 LMSの導入
~ さまざまなeラーニングを試行
2007/11 eラーニング推進センター開設
2008/02 (株)デジタル・エデュケーショナル・サポート設立
2008/04 初のeラーニング授業による単位認定 開講科目数5科目
2009/04 開講科目数9科目
2010/04 通信教育課程開設
2012/04 全学的LMSの導入
2014/10 JMOOC講座の提供
eラーニング、通信制大学、そしてMOOCへ
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・プレゼンテーション演習1
・プレゼンテーション演習2
・プレゼンテーション概論
・情報機器プレゼンテーション
・情報セキュリティー事例研究
・コンピュータと通信
eラーニング科目:
90分×15回の授業をすべてオンデマンド教材で実施
・俳句と川柳
・哲学と社会
・現代社会と文化
・倫理と道徳
・色彩論
通学教育課程におけるeラーニングの取り組み
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(履修者数) (科目数)
eラーニング科目数と履修者数の推移
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例年の平均完了率:約80%前後 単位修得率:約70%前後
-完了率推移の例-
eラーニング科目の学習状況
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42科目
106科目
10科目
・スクーリング授業
・通信授業
・メディア授業
大学通信教育設置基準 (授業の方法等)
・ 面接授業
・ 印刷教材等による授業
・ メディアを利用して行う授業
通信教育課程におけるeラーニングの取り組み
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通信教育課程の在籍者数の推移
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教育工学者ジョン・M・ケラーが提唱している
学習意欲を高めるための動機づけ (ARCSモデル)
A – Attention (これなんだ?)
R – Relevance (自分に関連あるかも)
C – Confidence (やればできるかも)
S – Satisfaction(やってよかった)
学習継続へのこだわり
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こだわり抜いたデジタル教材の数々
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教授者
授業設計
デザイン システム
学習支援 大手前
DES
×
「大手前大学×DES」 eラーニングの専門家集団
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2.「大手前大学×DES」による
JMOOCの取り組み
2014年8月開講
大手前大学 「俳句 -十七字の世界-」
講師:大手前大学名誉教授 川本皓嗣先生
JMOOCへの取り組み
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ブランディング 広報(学生募集) 社会貢献(生涯学習)
大学がJMOOCに講座を提供する目的
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・2013/10 JMOOC加盟
・2014/02 JMOOC開講決定
・2014/03-08 教材開発・授業準備
・2014/05 募集開始
・2014/08 開講
・2014/09 反転授業
・2014/10 成績発表
・2014/11 閉講
開講までの流れ
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広報
・募集サイト掲出情報(シラバス・スタッフ紹介)
・プロモーションビデオ
受講者支援
・メール案内文
・おしらせ掲示文
・アンケート(受講前・受講後)
・チーティングアシスタントの選出・指導
開講までに準備するもの
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・映像教材
・配付資料
・各回の課題(クイズ、レポート)
・最終課題(クイズ、レポート)
・最終課題用ルーブリック
・ディスカッション構成
・反転授業用の課題・資料
開講までに準備するもの
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教材制作
2~3分程度の映像を1本制作
プロモーション教材
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10~15分程度の映像を37本制作
映像教材
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配布資料
全326スライド制作
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各回10問づつで計40問制作
配布資料
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クイズの解答と解説
各回10問づつで計40問制作 32
2014年8月25日
JMOOC講座開講
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受講申込数:6,992名
受講状況
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50,60代が多く、男女比は6:4
受講者属性
(受講前アンケート:有効回答数3581件が対象)
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受講動機
– 俳句に興味があった 88.2%
– 川本先生に興味があった 4.5%
– 大手前大学に興味があった 1.7%
– MOOCに興味があった 28.2%
俳句との関わり
– 日常的に俳句を詠んでいる 9.9%
– 俳句のことは知らない(初めて)69.9%
大手前大学の認知度
– 大手前大学のことを知らなかった 57.0%
– 大手前大学通信教育課程のことを知らなかった 92.8%
(受講前アンケート:有効回答数3581件が対象)
受講前アンケート
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(Views)
(ビデオ教材)
映像教材再生数の推移
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ディスカッション
コメント数 :1332件 書込み者数 :398人
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芭蕉の俳句のうち、この授業で取り上げたもの以外の作品1句を選んで、まずその句を正しく書き写し、その出典を記した上で、その俳句の表現の特徴を説明してください。その際、次の1~5の内容がすべて含まれるようにすること。 字数は600字~800字以内とする。
相互評価方式を採用
・レポート提出
・他者のレポート採点(5名分)
・自身のレポート採点
最終レポート
わかりやすいルーブリックが必要
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最終成績
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• 受講申込数:6,843名
• アクティブユーザー数:2,524名
• 合格者:1,719名
受講結果
修了率 25%
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「大変満足」 79%
「まあ満足」 18%
「やや満足」 2%
「不満」 1%
「本講座の満足度は」という質問に対して
受講後アンケート
(受講後アンケート:有効回答数600件が対象)
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「受講したい」 13%
「検討したい」 56%
「受講しない」 31%
「通信教育課程を受けてみたいと思うか」 という質問に対して
受講後アンケート
(受講後アンケート:有効回答数600件が対象)
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・高い完了率を得ることができ、 大手前大学の教育力のアピールに成果
・多くのメディアに掲載 ・約7000名の受講者を集客 ・新たなユーザー候補を発掘
JMOOC講座を終えて
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ブランディング
広報
3.JMOOC講座で成功するためには
• 大学とは異なり幅広い受講者層
• 開講するまで受講者属性がわからない
• 無料であるが故にいつでも受講をやめられる
• 授業回数はわずか4回
JMOOC講座の特徴
学びへの期待に答える
学習し続けてもらうこと
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• A - Attention(これなんだ?)
「どうして17字で成り得るのか」、「俳句は詩である」、
「基底部と干渉部」、「誇張と矛盾」、「外国の俳句」
• R - Relevance(自分に関連あるかも)
「俳句」に興味がある方 88%
• C - Confidence(やればできるかも)
教材がわかりやすい、霧が晴れていく感じ、なるほどの連続
・S - Satisfaction(やってよかった)
川本先生から教われた優越感、俳句を詠んでみよう
4週間の学びの集大成であるレポート
「俳句 -十七字の世界-」の高修了率の要因
目から鱗
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緻密なシナリオ設計 JMOOC講座では受講者属性がつかめないため、大学の授業のよう
な感覚で授業設計が行えない。学習目標を明確にし、わかりやすく、次
は何が出てくるのかという好奇心をかき立てる授業展開。
教員の個性を引き出す映像 JMOOC講座は映像が主教材となるため、担当教員の魅力を最大限
に引き出すこと。背景に用いるスライドや配付資料もわかりやすく美し
く見せること。
JMOOC講座成功の鍵
教育効果+継続した学びへの導き
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ご提案
・講座企画
・教材・プロモーションビデオ制作
・映像収録(出張対応可能)
・運用支援
弊社は大学のJMOOC講座開講を応援しております
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講座企画
教材制作
講座開講の流れ
開講前準備 (プロモーションビデオ制作・広報)
運用支援 50
全体設計
スライドデザイン
映像収録
映像編集
映像確認
(シナリオ原稿・クイズ)
各回設計
教材制作の流れ
約1ヶ月 ~ 約4ヶ月
2日~4日
約14日
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各回設計(シナリオ原稿)
326スライドを繰り返し確認!
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スライドデザイン
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映像収録
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最後に
JMOOC講座開講に関するご相談を展示ブースにて 承っておりますので是非ともお立ち寄りください。
ご静聴ありがとうございました。