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平成 30年度大阪市立科学館

プラネタリウムリニューアル業務

仕様書

事業期限 平成 31年 3月 15日公益財団法人 大阪科学振興協会

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内容

1. 事業概要.........................................................................................................42. 基本方針.........................................................................................................5光学プラネタリウムの更新に求めること................................................................6プラネタリウムホールの安全化に求めること.........................................................6全天周映像システム更新計画の策定に求めること...................................................6事業全体に共通に求めること................................................................................6

3. 事業主要目......................................................................................................7① 光学プラネタリウムの更新................................................................................7製造................................................................................................................9既設機器撤去.................................................................................................18設置..............................................................................................................19保守計画の策定..............................................................................................19

② プラネタリウムホール安全化業務....................................................................22ホール両翼座席撤去並びに通路整備..................................................................22オムニマックスドグハウス部座席化.................................................................23ホール前方ステージ部の段差解消.....................................................................25コーブライト機能強化....................................................................................26

③ 全天周映像システム更新計画業務.....................................................................28全天周映像システム更新計画策定.....................................................................28

4. その他..........................................................................................................29機能の確保.......................................................................................................29変更.................................................................................................................29使用材料及び機器..............................................................................................29試運転および操作指導........................................................................................29試運転..............................................................................................................29操作指導...........................................................................................................29性能保証...........................................................................................................30性能試験...........................................................................................................30責任設置...........................................................................................................30提出書類...........................................................................................................30実施設計図書....................................................................................................30業務実施承諾申請図書........................................................................................31

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完成図書...........................................................................................................31検査及び試験....................................................................................................31正式引き渡し....................................................................................................32関係法令等の順守..............................................................................................32許認可申請.......................................................................................................32安全管理・監理・復旧・解体材の処理・保険........................................................32保険.................................................................................................................32予備品及び消耗品..............................................................................................33

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1. 事業概要業務名称

大阪市立科学館プラネタリウムリニューアル業務

場所

大阪府大阪市北区中之島 4丁目2番1号 大阪市立科学館プラネタリウムホール、オムニマックス映写機室及び各付属室等

履行期間

契約締結後~平成 31年 3月 15日とする瑕疵担保期間

瑕疵担保期間ならびに無償メンテナンス期間は平成 32年 3月 31日までとする概要

本件は大阪市立科学館プラネタリウムホールでの次の業務を行うものとする

ア) 光学プラネタリウムの更新

イ) プラネタリウムホールの安全化

ウ) 全天周映像システム更新計画の策定

停止条件

本業務の執行は平成 30年度に行う。本業務について平成 30年度における予算執行が認められない場合は、契約後であっても事業執行は停止する

その他の適用

ア)本事業以外に実施される大阪市立科学館の諸工事の設計・施工業務等と緊密な連

携をとって実施すること。また業務箇所以外では先行工事等を優先させること。

イ) 本仕様書は、製造・工事等において最低限の条件を示すものであり、絶

対条件として満足させるものとする

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2. 基本方針 大阪市立科学館のプラネタリウムは登録博物館としての展示施設として、また大阪市立

科学館のミッションである「科学を楽しむ文化の振興」がかなうように整備する。

 すなわち、プラネタリウムは次の方針に基づいて構築されなければならない

ア)実物の星空の精密な模型であること

博物館の活動は、実物資料を収蔵しそれを観覧に供することを基本とする。したがっ

て登録博物館である大阪市立科学館のプラネタリウムは、地上から見える実際の星空の精

密な模型でなければならない。また、現在のみならず、過去未来の星空を再現し、天体

の運動や視点の移動を体験せしめる必要がある。さらに、突発的なできごとも含めて、

地上から見えるあらゆる天体現象も再現できることを究極の整備目標とする。また、こ

れを理解しやすく、感動をもって観覧できるように必要・適切な補助映像や各種演出照明、

解説音声や音響が供されなければならない。

イ)高く柔軟な操作性と、番組開発環境、拡張性を持つこと

大阪市立科学館のプラネタリウムは、マニュアル操作、生解説での解説をすることに

より星空の持つ価値を伝え、天文学や科学のコンセプトを観覧者と共有している。これ

は昭和 12年開館の前身施設、大阪市立電気科学館からの伝統であり、市民に長く支持され多くの利用者がある源泉でもある。したがって現在の操作性を継承し改良するように

整備する。

一方、常に新しい取り組みを行い、変化する世の中に対応した運用ができなければな

らない。そのために、番組制作が時間や場所に縛られずに行え、各種ハードウェアの拡

張・追加や改良などができるような、ソフト・ハード・権利面を整備する。

ウ)利用者が観覧に集中できる安全・快適な場であり、それを維持すること

大阪市立科学館のプラネタリウムは、30分~1時間以上の時間、一般、生徒はもとよ

り、幼児から高齢者、身体障害者まであらゆる人が着席しつづけて観覧する運用をして

いる。また「科学を楽しむ文化」を持ち帰ってもらうためには、観覧者がプラネタリウ

ム観覧に自然と集中するため、それ以外の要素を、排除する必要がある。

すなわち光と音や振動などノイズは最大限除去し、入・退場、観覧、移動、避難しやす

い安全性・快適性・安定性・耐久性を確保し、その維持管理の簡素化を追求する。

また投影中止を最小限に食い止めるため、故障しやすさはもとより、予備系による障

害回避、予備部品とマニュアル、サポート、メーカー技術員のかけつけ対応など、事故・

故障時の対処のしやすさと迅速な復旧体制など、目的を達成するために整備する。

以上を念頭に置き、以下を基本的な性能の方針とし性能規定として最低限の基準として

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定めた。本事業はこのことを基本として十分理解し、履行していくこととする。

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光学プラネタリウムの更新に求めること

1.星は鋭く、明るく、人間の感覚を加味した階調で見えること

2.様々な天体現象を正しく再現できること

3.星空や天体現象を解説する補助映像が星空をかき消すことなく表示されること

4.解説担当者が意のままに生解説・番組製作ができる操作性をもつこと

プラネタリウムホールの安全化に求めること

1.座席の設置場所・方向・設定をプラネタリウムの利用に最適なように変更する

2.通行の安全性を向上し、着座も容易にする

3.ホール照明調光の下限を維持し、上限を向上させ、下限値付近での調光を緻密化する

4.プラネタリウムの星空、映像との親和性を増大させる

5.臨時・追加の配線、機器追加、物品移動の安全性と作業性を向上させること

6.性能保持に必要なメンテナンスの簡素化をはかること

全天周映像システム更新計画の策定に求めること

1.誰が見ても明らかな圧倒的な改良となる内容とすること

2.光学プラネタリウムほかプラネタリウムホールの諸設備との連携を強化すること

3.解説担当者が意のままに番組製作ができること

事業全体に共通に求めること

1.安定性・予備系整備もふくむ連続稼働を確保すること

2.メンテナンスコストの低減をはかること

3.20年間に渡る使用を想定し、保全計画を策定、部品の確保や交換の見通しを立てる

こと

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3. 事業主要目① 光学プラネタリウムの更新

概要

1. 業務エリアはプラネタリウムホール、オムニマックス映写機室及び各付属室とする。2. 事業期間は契約締結から平成 31年 3月 15日とする。ただし、プラネタリウムホール内の機器設置や機器廃棄等の作業は、発注者が特に指示する場合を除き、平成 30年 12月 1日から平成 31年 3月 15日までとする。大阪市立科学館のプラネタリウム関連事業に関する機器は平成 30年 11月 30日までは完全に使用できること

3. 光学プラネタリウムは新規に製造し、現行機を置き換える4. 現況のままにするシステム座席ならびにコーブライトについては「プラネタリウムホール安全化」にて定める

ア) ドームスクリーン

イ) 全天周映像システム上映用プロジェクター

ウ) 別設プロジェクター

エ) 音響システム、BDプレイヤー

オ) 一次側の電気設備、空調機器、防災設備等

5. 以下のシステムは廃棄する。廃棄作業も業務に含めるア) マルチスライドプロジェクター群

イ) S-VHS、DVDプレイヤー、DVプレイヤー、LDプレイヤー

ウ) TRAXシアターオートメーションシステム一式

6. 各種作業については、関係法令等を遵守して行い、法規上必要な手続きをとること7. その他、不明な点は担当者に確認のうえ提案すること

なお、上記 3ならびに 4の型番については、表1.を参照のこと。

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表1.光学プラネタリウムの更新にかかる型番表

項目 型番・性能

3.光学プラネタリウム コニカミノルタプラネタリウム製

 インフィニウム L-OSAKA 4―ア)ドームスクリーン 直径 26.5m、傾斜角 20度、170度欠球全天周映像システム

4-イ)上映用プロジェクター パナソニック製 PT-DZ8700×6台4―ウ)別設プロジェクター パナソニック製 PT-DZ87004―エ)音響システム

DMTRCDプレイヤー

    赤外線補聴システム

サウンドクラフト製 特製システム

FOSTEX D2424LV ×2台TASCAM CD500B ×2台アシストホーン製 特製システム

BDプレイヤー パナソニック製 DMR-T2000R

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製造

光学プラネタリウムは、恒星投影機、太陽・月・惑星投影機、補助投影機、制御装置類、

コンソール、オフサイト番組プログラム製作環境他で構成するものとする。各々につい

て最低限の性能基準を示す。なお、各メンテナンス作業を事前に計画し、向こう 20年間性能基準を維持するようにすること。またこれら性能が常に発揮できるような堅牢な作

りとすること。さらに故障時のリカバリーや復旧が容易なように、予備系の設置や部品

交換の簡素化、緊急駆けつけなどのサポート体制の整備を行うこと。大阪市立科学館職員

への研修ならびにマニュアルの整備を行うこと。

サブシス

テム

要目 最低限の性能基準

1.恒星

投影機

時刻指定 2000年1月1日を基準に前後 4000年間の範囲で、地球および太陽系の任意の天体上の、任意日時の星空を正確に再現

可能なこと。そのさい、時刻指定は、世界時、地方標準時、

任意の時差の切り替えが可能なこと

光源 LED光源とし、メーカーによるメンテナンス時の交換のみで性能基準を満たすこと

明るさ 大阪市立科学館プラネタリウムホールの中心に機器を設置

し、ドームスクリーン面で、2.0等星の星像の照度を 15ルクス以上とすること

階調 肉眼で見える恒星の光度比はポグソンの法則に即するのを基

本とし、さらに人間の感覚を加味して正しく表現すること

数 肉眼で見える 6.5等級以上の恒星約 9000個とする。なお以下、等級はジョンソンシステムのV等級とする

色味 2.5等級以上の恒星について色の違いをMK分類によるスペクトル型に即した 5色以上で再現すること。同一等級の恒星について色による明るさの差がないこと

またたき 1.5等級以上の恒星を自然に瞬かせることができること、また瞬きを投影解説者が手動操作で切ることができること

像のシャープ

最大の恒星の視直径サイズが、恒星投影機位置から見て4分

角以下であること

明るさの均一

全天に渡り、0.5等級以上差がある恒星の明るさの逆転がないこと

色味の均一性 同一の色味の星についてその色味の差が感じられないこと

像の形状 全ての座席から真円からのゆがみが認識できないこと

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像の色収差 全ての座席から感じられないこと

調光 極微光から最大の明るさまで、手動ダイヤルならびにプログ

ラムによってスムーズな調光が行えること

変光星 ミラ、アルゴルについて変光を再現できること。変光機能を

オフにすると各々平均の明るさとなること

天の 川 ・星

雲・星団・近

傍銀河

肉眼で見える各天体が、自然の形状、光度分布で表現される

こと

可能な軸運動 日周、年周、経度変化、緯度変化、方位変化、歳差の各運動

ができること

軸運動のス

ピード

各運動はトレースモードで極低速から1周あたり 30秒間までとし、それ以上の高速度運動はしないこと

軸運動の正確

さ、スムーズ

各軸運動は自然法則にしたがうこと。さらに、上記規定の全

速度域においてスムーズであること。また、運動は対応する

全天体、座標線、星座絵について、正転、逆転を問わず、起

動、運行、停止が完全に連動しズレがわからないこと

動作音 全ての座席で常時 50デシベル以下とすることシャッター 連動動作する全ての天体、座標線等について、指定した見切

り以下に投影されないようにシャッターを設置すること。見

切りは水平線、ドーム見切りとし、シャッターが有効な時

は、全座席に光がこぼれないこと

2 . 太

陽・月・

惑星投影

機、

光源 LEDまたはメタルハライド光源とし、定期メンテナンス時の交換のみで性能基準を満たすこと

太陽投影機 1度円像を基本とし、月と明確に区別がつき、太陽らしく感

じられるようにすること。恒星シャッターと連動して自動消

失できる機能を備えること

月投影機 満月で1度円とし、肉眼で見える模様を再現すること。位相

とその方向について正確に再現すること。

地球照を再現できるようにすること。

場所・日時を設定すると、月食が再現できること。

恒星や惑星に対しての月の自然における光度変化を再現で

き、月明かりを再現できること

なお、地球照、月食、明るさの変化、月明かりは解説者が投

影中に機能の入り切りを操作できること。恒星シャッターと

連動して自動消失できる機能を備えること

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惑星投影機 4分角以内の真円とし、肉眼で見える5惑星を同時に再現

し、色合いを再現すること。任意の太陽を公転する天体を天

体名選択または軌道要素入力で表示できること。

また各々恒星と連動した運動を正確に再現できること。

5惑星の明るさは恒星との対比を人間の感覚において正しく

再現すること。恒星シャッターと連動して自動消失できる機

能を備えること

二至二分太陽

投影機

太陽投影機と同じ明るさ、大きさ、色味の像を基本とし、太

陽と同期して運動すること。惑星表示と排他でもよい。恒星

シャッターと連動して自動消失できる機能を備えること

3.補助

投影機

座標線投影機 2000年分点における赤道(赤経)、黄道(日付)、子午線(仰角)、歳差円、天頂点、方位(東西南北)の表示機能を

有し、解説中に各々個別に点灯ができること。また、プリ

セットで調光ができ、調光全域でちらつきなどがないこと。

座標線が点灯したさい、その背景が認識できるほど明るくな

らないこと。

星座絵投影機 20星座の絵を恒星と重ね合わせ個別に表示できること。星

座は黄道12星座、へびつかい座+へび座、オリオン座、お

おいぬ座、北斗七星(線)、カシオペヤ座(線)、はくちょ

う座、ペガスス座、みなみじゅうじ座(線)

星座絵は、4.5等級以上の星をかき消さないように調光できること

朝夕焼け・薄

自然な方位・明るさの朝夕焼け・薄明を表現でき太陽高度

(俯角ふくむ)と自動連動する照明装置を設置すること。連

動機能は解説者が投影中に手動操作で切ることができること

恒星と座標

線、星座絵等

の位置

正確であり、相互にズレがないこと

補助投影機拡

張機能

プラネタリウム中央ピットならび後部ギャラリー(図1)

に、外部機器を接続し、操作コンソールから起動、停止、動

作設定を行える、接点・インターフェイスを用意すること

これら接点・インターフェイスの仕様は接続する外部機器の

市場からの調達が容易になるよう、汎用性あるいはオープン

な仕様を持つこと。特定の事業者しか製造または販売できな

い専用部品は原則として使用しないこと

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4.制御

装置

構成ハードな

らびにソフト

等の仕様全般

必要な制御を行う機器を設置する。設置場所は空冷機器があ

るCPU室もしくはオムニマックス機械室(図2)とする。向こう20年間使用することを前提とし、使用中途の一部補

修や部品交換などをふくめ、回路、制御用ならびに製作用

PCおよびOS・ソフト、各種部品、外部記憶装置、など更新のさいに市場からの調達が容易になるよう、汎用性あるいは

オープンな仕様を持つものにするようにすること。特定の事

業者しか製造または販売できない専用部品は原則として使用

しないこと

5.操作

コンソー

基本機能・マ

ニュアル操作

機能・番組プ

ログラム製

作・操作機能

光学プラネタリウムの起動、終動をワンタッチで行えるよう

にする

光学プラネタリウムの緊急停止ボタンを設置すること

操作コンソールを無効にできるロック機能を有すること

各機能ならびにコンソールにつないだ外部機器を、投影解説

をしながら操作できること。また、操作を自動化する番組プ

ログラムを製作ならびに再生する機能を有すること。設置場

所は現行と同じとする

なお、現コニカミノルタプラネタリウム社製操作コンソール

をそのまま使用または改造使用してもよい。ただし、表面の

塗装の禿げや操作部品の傷みは新品同様とすること

なお内部機構やプログラム等コニカミノルタプラネタリウム

社の知財を他社が使用するさいは、同社と権利関係の処理を

行うこと

外部機器コン

トロール機能

操作コンソールからは、表2の通りに、外部機器をコント

ロールできること。また、番組プログラムにも操作を組み込

めること。なお現行の外部機器のコントロール体系は図3の

ブロックダイヤグラムの通りである。

操作性 現在のコンソールの操作性を継承し、プラネタリウムの解説

をしながら暗闇でも操作できるメカニカルなボタン、ダイヤ

ル等を配置する。なお、複数の操作で同一機器の命令が重

なった場合は、後の操作がオーバーライドすること

配置は、現行のコニカミノルタプラネタリウム製の操作コン

ソールを基本とするが、改良提案を行っても良い

そのさい、ボタンは、光学プラネタリウムの各機能をコント

ロールするボタンのほかに、番組選択4ボタン以上、番組の

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実行、一時停止、停止ボタンのほか、任意機能ボタンを50

個以上配置する。任意機能ボタンは、一押しで実行、停止、

再開ができ、各々の状態をボタン上に表示する。なお、ボタ

ンの表示照度は十分明るい状態から、解説投影をしながらギ

リギリ視認できる状態まで任意に調節でき、消すこともでき

ること

表示器 コンソールから解説中に光学プラネタリウムの各機器の状態

や番組プログラムの実行状況、天文学的設定状況、メンテナ

ンス情報を一覧できる表示機器を設置すること。

表示器はプラネタリウム投影解説を妨げないように設置し、

場所の調整が可能であること。照明は十分な明るさから視認

可能な最低の明るさまで個別または全体同時に調光できるこ

番組プログラ

ム機能 ・製

作。再生機能

番組プログラムは内部のタイマー、内部キュー、タイムコー

ド、外部キュー、ボタン操作等にて作動する光学プラネタリ

ウムならびに外部接続機器を自動制御するものである。操作

コンソールから手動操作できる機能はすべて使用できること

番組プログラムは操作コンソールにおいて製作できること

番組プログラムは操作コンソールならびに後述するリモコン

ボタンボックスにて再生できること

また、これら番組プログラムは複数が並列動作できるように

し、プログラムから別のプログラムを呼び出せること

番組プログラムはリアルタイムの時刻を変数として使用でき

ること。時刻はGPS等から自動取得されること汎用の外部機

器コントロー

ル機能

DMX、RS-232C、LAN、リレー接点等による外部機器のコントロールを可能とし、それを番組プログラム、操作コン

ソールのボタンにユーザーが組み込めること

タイムコード

によるコント

ロール

SMPTEによる外部の音響、映像機器のコントロールが可能なこと。また、外部からの SMPTE信号を受け取って番組プログラムが作動すること

リモコン外部

ボタンボック

投影中に使用でき、操作コンソール付近をふくむプラネタリ

ウムホール内の任意の場所で操作でき、安定に作動するボタ

ンボックスを附属させること。ボタンはタッチパネル利用で

もよい

ボックスのボタンならびにボックスそのものの照度は視認で

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きる範囲で最大限暗くできること。

手で持ち歩いて、容易に落下しないように対策し、手元から

落下したときに容易に破損しないこと

また予備品を一式用意し、同時に2セットが使用できること

ハンドポイン

ドームスクリーンに天体等を観覧者に指示するための矢印像

を表示し、手元で点滅が容易にできること。解説用ハンドポ

インタを3台付属させ、また、同時に2台接続できること

ハンドポインタを置いても音が響かない台を設置すること

外部接続端子 コンソール上に外部機器をコントロールするためのコント

ロール端子を設けること

また、コンソールをコントロールできるキーボード、マウ

ス、各種機器を接続できる USB端子を4口以上もうけること

電源コンセン

全体で 20Aまで接続できる2口コンセントをコンソールのテーブルトップに4か所以上もうけること

手元照明や外部機器の充電ができる各々最大 2.4A以上給電可能な USB端子を上記接続端子とは別に 4口以上もうけること

6.オフ

サイト番

組プログ

ラム製作

環境

プラネタリウムホール外で、大阪市立科学館スタッフが番組

プログラムを製作できる開発環境を一式以上納品すること

なお、この製作環境では、光学プラネタリウムと補助投影機

一切の動作状態を画面上でシミュレーションしながら製作で

きること

また、リモコン外部ボタンボックスの機能を定義する用途に

も使用できること

番組プログラムは LAN等を通じて、容易に操作コンソール内に送受信できるものとする

その他、上記表にない内容詳細は、採用事業者のプロポーザルをふまえ、協議のうえ決定

する

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図1.補助投影機拡張機能設置カ所

図2.制御装置設置場所(地下1階CPU室)

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↑オムニマックス映写機室

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表2.外部機器コントロール機能でのコントロール内容

機器 コントロール1 コントロール2 コントロール

そのほか

BDプレイヤー Play/Stop/Pause

次のチャプター

へスキップ

前 の チ ャ プ

ターへスキッ

CD プレイヤー(2台)

Play/Stop/Pause

各トラック頭出

し(番号)次のトラック

へスキップ

スポットライト On/Offタ イ ム コ ー ド

ジェネレータ

スタート/ストップ/再スタート

初期化 任意のタイム

コードをセッ

hh,mm,ss,ffデジタルマルチ

トラックレコー

ダー(2台)

Play/Stop/Pause

頭出しポイント

GP0~GP7任意のタイム

コードへ頭出

hh,mm,ss,ff

演奏曲セレク

ト(曲番号)MIDI コマンド送信 (コマンド番号)

音響パネル 音 響 制 御 切 替

Auto/Manual(接点信号On/Off)

音響パターン選

択 1~8(8 個の接 点 信 号 On/Off)

タイムコード

in 選択 1~8(8個の接点信号

On/Off)

タイムコー

ド Out 選択1~8(8 個の接 点 信 号

On/Off)全天周プロジェ

クター(6台・

同時制御)

ランプ点灯/消灯 シャッター開/閉

全天周プロジェ

クター用フィル

ター

フィルター開/閉( 6 機 同 時 制

御)

別設プロジェク

ター

ランプ点灯/消灯 シャッター開/閉 入力切替

RGB1,RGB2,HDMI

別設プロジェク

タ ー 用 フ ィ ル

ター

フィルター開/閉

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LED-PC 表3.LED-PCコントロール機能仕様の通り足下通路灯 On/Off補助投影機(マ

ル チ シ ュ ー

ター、太陽系投影

機)

On/Off

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図3.外部機器コントロールブロックダイアグラム

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既設機器撤去

1) 対象機器

・ 光学プラネタリウム更新に伴い、原則として既設光学プラネタリウム本体及び

付属機器一式を撤去する。ただし操作コンソールやマルチシューター等の機器

を再利用する場合はその限りではない。再利用範囲については協議して決定す

・ シアターコントロールシステム TRAXならびにマルチスライド投影機×18台をあわせて撤去する

・ ほかDVDプレイヤーなど不要な機器を撤去する

・ 撤去工事により、対象外機器へ影響がでないようにすること

2) 配線類の処理

・ 撤去対象機器間のケーブル配線類は、原則として全て撤去すること

・ 撤去対象機器から対象外機器へのケーブル配線類は、原則として全て撤去する

こと。ただし、当協会が指示する流用可能配線については、撤去対象外とする

3) 業務期間

・ 光学プラネタリウム設置までに完了させること。具体的な時期については当協

会と協議し、指示に従うこと

・ 同時期に行われている、大阪市立科学館のほかの工事を優先とする前提で、連

絡調整を行いつつ、作業を行うこと

4) 館内移動時の注意

・ 施設・設備を損傷しないように養生等の措置をおこなって撤去すること

・ 養生しがたい部位、また損傷部位については、原状回復を行うこと

・ なお、撤去予定の機器についてはこの限りではない

5) 安全対策

以下の対策を講じること

・ 各種システムの落下、倒壊、飛散など

・ 恒星投影機や昇降装置周辺での人体の落下や侵入など

・ 作動機構部分への手指侵入によるけがなど

・ 強い磁力や電磁波(光や電波をふくむ)の照射など

・ 高熱発生部への接触によるやけどなど

・ その他の環境対策(有毒ガスの発生、発煙、燃焼、粉じん、不快な騒音など)

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設置

・ 設置業務期間は、平成 31年 3月 15日までとする・ 設置には、光学プラネタリウム、補助投影機ほか本仕様にふくまれる一切とし、完動

状態になるように行う

・ 安全対策は、撤去のそれに準ずる

・ その他、設置にあたって機構の耐久性、発熱部の耐熱性、制御回路の信頼性、電子回

路のノイズ・サージ対策、ソケット・コネクタ部分の接触不良、ゆるみ・抜けが起こ

らないように各々対策を講じること

・ 消耗品などの交換、定期的な保守、障害発生時の対処の際に、システムの診断、筐体

の解体、カバー類の取り外し、部品交換などができること。また、その後投影位置等

の調整作業ができること

・ 設置したシステムから有害なノイズが外部にもれないように、また外部からの有害な

ノイズによってシステムに影響が発生しないようにノイズ遮蔽対策を行うこと

・ 既設設備の流用については当協会と十分な協議のうえ行い、指示がある場合はそれに

したがうこと

保守計画の策定

今回設置する、光学プラネタリウムは平成 51年度まで設置後向こう 20年間の使用を予定している。その間、製造・設置時の性能を維持し、常に良好な状態に保つために保守計

画の策定を行う

1) 保守に対する基本的な考え方

・ 保守対象は、光学プラネタリウムならびに今回設置する補助投影機等機器全般と、

既設昇降機(村上舞台製)に関してとする

・ 保守点検業務には、各機器に対して必要最低限の定期点検、故障時に速やかな対応

ができる体制を提案すること

・ 定期修理(オーバーホール)は長期保守計画の中に組み込み、計画的に行うこと

・ 保守対象の年間保守費用は 500万円(税抜)以下とする。また、1万円程度の軽微なものをのぞき、消耗部品については別途費用積算するものとする

2) 保守点検業務について

保守対象となる機器全般の保守点検委託内容の概要を以下に示す。なお、この仕様

書に記載されていない事項であっても軽微なものについては契約金額の範囲内で行

うものとする

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ア) 保守点検委託業務

・ 保守対象機器全般の総合的な機能を確認し、常に良好な性能を発揮するために点検

と調整を行うものである

イ) 定期点検

・ 定期点検の内容、実施日や期間は大阪市立科学館と協議の上決定するものとする

・ 定期点検を実施するときは、機器の機能を保全するために必要な人数の専門技術員

を派遣し、該当する機器の点検及び調整にあたること

・ 定期点検時にかかる交通費、技術費、修理費等の費用は委託料に含めるものとする

・ 定期点検の時間以外であっても、緊急修理を擁するトラブルが発生した場合にはた

だちに専門技術員を派遣し、該当する機器の点検及び調整にあたること

ウ) 緊急時等の点検・修理

・ 緊急時の点検・修理にかかる交通費、技術費、修理費等の費用は委託料に含めるも

のとする

・ 故障時の連絡体制は大晦日と元旦を除く 8:45~18:00の時間帯であること・ 本業務範囲内の故障及び係員からの連絡により、修理等の必要が発生した場合は、

6時間以内に駆けつけできる体制が整っていること。ただし荒天や災害、事故等による非常の交通事情等の影響を除く

エ) 保守点検報告書

・ 各定期点検及び緊急時による保守点検が完了時にはただちに保守点検報告書を提出

すること

オ) そのほか

・ 委託業務等の処理の結果、該当する機器に老朽化による故障の発生が予測され、製

品及び機器の主要部品の交換・修繕の必要を認めたときは、大阪市立科学館に連絡

し、承認を得た上で処理すること

・ 電話そのほかの通信手段による技術的な質問および機械操作にかかわる質問、また

障害発生時の応急処置などの対応についても委託料に含むものとする

・ 各種トラブルに関しては内容を整理し記録し、大阪市立科学館がその後の運営に活

用できるようにすること

・ 修理品や貸し出し機材、ジグなどの運送費については、委託料に含めるものとする

・ 代替機のレンタル料については、委託料に含めるものとする

・ 平成 31年 3月 16日から平成 32年 3月 31日までは、請負者の負担による保守対応(定期点検、故障対応等)を実施すること

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・ 長期保守計画は設置後 20年間分を策定し、通常以外の保守作業内容と概算費用を明示すること。4日間以上の連続休館を必要とする内容については、その時期と概略

の日数を明記すること。

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② プラネタリウムホール安全化業務本業務は、大阪市立科学館のプラネタリウムホールを、観覧者ならびに大阪市立科学館

スタッフが、より安全・快適に使用できることで、展開される事業により集中し、もっ

て大阪市立科学館の使命が果たされるように、必要な改良を行うものである。

以下は本業務が最低限満たすべき仕様である。なお、業務の共通事項として、次の通り

とする。

・ 既存機器の撤去・廃棄にあたっては、光学プラネタリウムの機器撤去と同じ注意事項

を遵守して行うこと

・ 業務にあたって各部を養生すること。養生しがたい部位、あるいは傷をつけた部位

については再塗装、補修等で原状復帰をすること。ただし撤去対象の機器は除く

ホール両翼座席撤去並びに通路整備

・プラネタリウムホール内の図 4に示す箇所の、合計20の座席を移設する。移設先は後述するオムニマックスドグハウス跡地とする

・座席跡地の整地は、後述する全天周映像システム更新計画をふまえて実施する

・座席跡地周辺の通路を、車イス利用者、幼児、高齢者をふくむ観覧者の動線を勘案して

整備する。あわせて手すり等を整備する

・必要に応じて足下通路灯を撤去ないしは延長する

図4.ホール両翼座席撤去並びに通路整備個所

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オムニマックスドグハウス部座席化

・図 5に示す箇所の、オムニマックスドグハウス部を撤去する・ドグハウスの上にある円形のレーザーポインタ群は、株式会社五藤光学研究所の全天周

映像システムのプロジェクター位置合わせ用ジグである。同社と打ち合わせのうえ移

設すること

・ドグハウスの脇のスペースにある天井照明灯具は撤去・廃棄する

・撤去部周辺の座席がないスペースは、床をはり座席スペースとして整備し、ホール両翼

部の 20座席を移設する。そのさい安全性ならびに運用性を考慮して設計・移設を行う・周辺の擁壁などは、適宜撤去、整備を行う

・座席のリクライニング角度については、周囲とあうよう調整をすること

・オムニマックスドグハウスの下部のオムニマックス映写機室ならびに機械室(図 6)の関連付属機器を撤去・廃棄する。ただし、防災設備ならびに空調設備については代替の

機器を導入しない場合は、そのままとする。また、配管、配線は撤去、廃棄し、水漏れ

等がないように処置する

・座席位置変更やオムニマックス映写機室の利用変更などについて、必要な場合、法令等

に基づき届け出等を行うこと

図5.オムニマックスドグハウス部座席化

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図6.オムニマックス映写機室とオムニマックス機械室

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ホール前方ステージ部の段差解消

・図 7に示す箇所の、プラネタリウムホール前方ステージ部と通路部の段差を、ステージ部をかさあげすることで解消し、通路での観覧者の滞留や、上部から下りてきたと

きの安全性を高める

・かさあげ部はイベントでグランドピアノなど振動を嫌う重量物を設置する可能性があ

るため、それに配慮した設計、施工とすること

・かさあげは、既設のビデオプロジェクターの映像とドームスクリーンの見切りやプラ

ネタリウムの星空などに影響がないように行うこと

・残る段差部で来場者がつまずいたり落下したりしてけがをしないように設計すること

・ステージ周囲にある音響、マイク、その他のコンセントの機能を損なわないようにす

ること。必要に応じて移設してもよい

・かさ上げしたステージに音響・照明コンセント、LAN、光学プラネタリウムからコントロールできる各種接点などを設置し、ステージでのイベントの利便性を図る設計・

施工とすること

図7.ホール前方ステージ部の段差解消

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コーブライト機能強化

・現行の図 8の場所に設置してあるコーブライトを更新する。目的は、オムニマックスドグハウス撤去で消滅する照明の照度をおぎない、さらに最高照度をあげることで、

入退場時などの通行の安全をはかることである。最高照度は現行の2倍以上とする

・コーブライトはプラネタリウムの演出照明としても使用する。最低照度を現行以下ま

で下げ、最低照度でもちらつきなく安定して光らせること

・コーブライトは最低照度から現行の最高照度まではドームスクリーン全周を均一に照

らせるようにする。なおスクリーン下部と上部は照度差があってもよい。現行照度以

上は、照度ムラがあってもよいが室内を広く照らすこと

・コーブライトのコントロールは最低限、現行と同じとする。すなわち、プラネタリウ

ムホール入口スイッチならびに音響コンソールでの全点灯・消灯。操作コンソール付

近の RGBフェーダーによる調光、ならびに表3に示す LED-PCによるコントロールである

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図8.コーブライト設置場所

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表3.LED-PCコントロール機能仕様

機能 最低仕様

調光 コーブライトを全周 120分割以上で個別に調光できることプログラム機能 調光パターンの作成ができること。時間によって調光パターンの遷移

を指定する調光プログラム機能を有すること。

調光プログラムは 30種類を保存でき、ファイルにバックアップできること。

照明のプログラミングはドームの照明をみないでも見当をつけながら

設計できるユーザーインターフェイスをそなえること。

またプログラミングは照度、調光パターンの回転、色彩の微調整がし

やすいようにすること。また、数値入力での編集ができること

プログラム再生

機能

選択したプログラムについて再生、停止、再開、ステップ実行、終

了、途中からの再生のコントロールが可能なこと。

SMPTE信号受け入れかどうかを切り替えられるようにすること外部からのプロ

グラム再生機能

光学プラネタリウムからの信号により、調光プログラムの選択と、上

記コントロールが可能なこと。さらに SMPTE信号により時間を指定した調光が可能なこと。外部から SMPTE信号受け入れかどうかを切り替えられるようにすること

その他 調光パターンならびに調光プログラムファイルは仕様を公開すること

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③ 全天周映像システム更新計画業務全天周映像システム更新計画策定

平成 33年度以降に全天周映像システムを更新することを想定し、その基本計画を策定する。全天周映像システムは、コンピュータとプロジェクターを組み合わせて、ドーム

スクリーン全体に切れ目がない映像を上映するシステムである。また、本事業ではいわ

ゆるスペースエンジンを組み込んだシステムとする。

現在は、株式会社五藤光学研究所のバーチャリウム IIがあり、パナソニック製のプロジェクター6台で全天に映像を作り出している。これを新規設置する光学プラネタリウ

ムやプラネタリウムホール内の各種設備と連動する形で置き換える計画を策定する。そ

のさいの最低仕様は下記の通りである

・現行より2倍以上の解像度、現行以上の色再現性と明るさ、コントラストを持ち、誰が

見ても圧倒的に改善することがわかる計画とすること

・光学プラネタリウムや様々な補助投影機との連携機能を、現行の操作コンソールからの

プログラム呼び出し機能(番号選択、起動、再生、停止、再スタート、SMPTE制御)以上に強化する計画とすること

・プラネタリウムホール安全化業務の設計・実施に反映できるタイミングで計画業務を

行うこと

・あわせて全天周映像システムのスペースエンジンが、将来において行える機能を想定

し、大阪市立科学館のプラネタリウム担当者と研究を行い、計画を策定すること。策定し

た計画は当協会の承認を得たものを完成とする

・将来の全天周映像システム一切の更新のさいの休館期間を1ヶ月以内とする計画とする

こと。計画の承認後、今回の業務のなかで、先行して配線やプロジェクター設置ベースの

整備を行ってもよい

・事業実施のさいの概算、ならびに工期をふくむ基本計画書を提出すること。部数は正本

1部、副本4部の計5部とする。

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4. その他機能の確保

 本仕様書は、業務の基本的内容について定めるものであり、本仕様書に明記されていな

い事項であっても、目的の達成のために当然必要な設備、事項については、明記されて

いない事項でも請負者の責任おいて全て完備しなければならない

変更

 業務契約締結後、作成した実施・設計図書については原則として変更は認めない。ただ

し当協会指事等による変更についてはこの限りではない

実施・設計図書に本仕様書に適合しない箇所が発見された場合は、請負者の責任におい

て改善変更を行うものとする。また部分的な変更を必要とする場合は、機能及び施設運営

上の内容が同等以上の場合、当協会の指示または承諾を得て変更することができる

その他、本事業にあたって変更の必要が生じた場合は、当協会の契約書に定める契約条

項によるものとする

使用材料及び機器

 使用材料及び機器は、すべて各用途に適合した新品とする。ただし、仕様書のなかで既

存のものを使ってよいと指定している場合、また当協会の指示による場合はこの限りで

はない。なお、JIS、JTC、JEM等の規格が定められているものは、これらの規格品を使用しなければならない

試運転および操作指導

試運転

 今回設置した機器については、事業期間内に試運転を行うものとする。なお、試運転の

期間は 10日間以内とする 試運転の実施の前には当協会とあらかじめ協議して実施要領書を作成し請負者が行い、

試運転期間中の運転記録を作成し、提出する

 試運転の実施において支障を生じた場合は、当協会が現場状況を判断して指示する

 この期間において行われる調整および点検には、当協会の立ち会いを要するものとし

発見された支障箇所や補修箇所については、その原因や補修内容について当協会に書面を

もって報告しなければならない。なお、補修に際して請負者は、実施要領書を作成し、当

協会の承認を得るものとする

操作指導

 請負者は大阪市立科学館の職員に対し、円滑な運用を図るため、機器の運転操作、管理

及び取り扱いについて教育指導計画書に基づき、必要な教育を行う。なお、教育指導計画

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書は、あらかじめ請負者が作成し当協会の承諾を得なければならない

 指導期間は 3日間以上 10日間以内とするが、この期間外であっても必要が生じ、またより効果が上がると判断される場合には当協会と請負者が協議のうえ実施することがで

きる

 なお、これらの経費についてはすべて請負者の負担とする

性能保証

性能試験

 請負者は引渡性能試験を行うにあたり、試験項目、試験条件に基づいて、試験内容及び

運転計画等を明記した試験要領書を作成し、当協会の承諾を受けなければならない

 なお、性能保証事項に関する引き渡し性能試験方法(分析・測定・試験)はそれぞれの

項目ごとに、仕様、法令、規格に準拠して行う

 請負者は引渡性能試験の前に予備性能試験を行い、試験成績書を作成して当協会に提出

する

 事業期限内に、試験要領書に規定する引渡性能試験を行う

責任設置

 本事業における性能は、すべて請負者の責任により確保する。また請負者は設計図書に

明示されていない事項であっても性能を発揮するために当然必要なものは当協会の指示

に従い、請負者の負担で業務実施すること

提出書類

実施設計図書

請負者は契約後ただちに実施設計に着手するものとし実施設計図書として次のものを各3

部提出する

1.配置図、主要平面図、断面図、立面図、耐荷重図

2.主要機器組立図、断面図

3.計装系統図

4.電気設備図(主要機器姿図、単線結線図、その他)

5.通信設備図(主要機器姿図、単線結線図、その他)

6.事業使用書(仮設計画、安全計画)

7.事業工程表

8.内訳書

9.その他指示する図書

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業務実施承諾申請図書

 請負者は、実施設計図書に基づき業務を行うものとする。業務に際しては、事前に承諾

申請図書により当協会の承諾を得てから実施すること。なお、次の内容のものを3部提出

する

1.機器詳細図(組立図、断面図、主要部品図、付属品図)

2.業務要領図(搬入・搬出要領図、据え付け要領図)

3.検査要領図

4.計算書、検討書

5.その他必要な図書

完成図書

 請負者は業務完了に際して、完成図書として次のものを提出する

1.完成図

2.完成図原図

3.CADデータ4.取り扱い説明書

5.試運転報告書(予備試験も含む)

6.引渡性能試験報告書

7.単体機器試験成績書

検査及び試験

 業務に使用する主要機器、材料の検査及び試験は、下記のより行う

1.立会検査及び立会試験並びに機器の工場立会検査、指定主要機器、材料の検査は当協

会の立ち会いのもと行う。ただし当協会が特に認めた場合には請負者が提示する検査

(試験)成績表をもってこれに代えることができる

2.検査及び試験の方法

検査及び試験は、あらかじめ当協会の承諾を得た検査(試験)要領書に基づいて行う

3.検査及び試験の省略

公的またはこれに準じる機関が発行した証明書等で成績が確認できる機器材について

は検査及び試験を省略する場合がある

4.経費の負担

業務に係る検査及び試験の手続きは請負者において行い、要する費用は請負者の負担

とする。ただし請負関係者以外で検査(試験)に立会する者の費用は当然除外の対象

であり請負側において一切負担してはならない

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正式引き渡し

 業務完了後正式引き渡しを行う。業務完了とは契約後確定した仕様に記載された業務を

すべて実施完了し、引渡性能試験により所定の性能が確認された時点とする

関係法令等の順守

 本業務の実施にあたっては、関係法令を遵守しなければならない

許認可申請

 本業務により請負者側に関係官庁への許可申請、報告、届出等の必要がある場合には、

請負者はその手続きを速やかに行い当協会に報告する。また業務範囲において当協会が関

係官庁への認可申請、報告、届出を必要とする場合、請負者は書類作成等に協力し、その

経費を負担する

安全管理・監理・復旧・解体材の処理・保険

 本業務実施については、危険防止対策を十分に行い、合わせて作業従事者への安全教育

を徹底し労務災害の発生がないようにつとめること

 資材置き場、資材搬入路、仮設事務所等について当協会ならびに同時に実施される大阪

市立科学館で行われている工事関係者と十分協議し、他の工事や業務、近隣への迷惑が生

じないように計画して実施する。また整理整頓を励行し、火災、盗難等の事故防止につと

めること

 他の設備や既存物品等の損傷、汚染の防止につとめ、万一損傷や汚染が生じた場合には

請負者の負担で速やかに復旧する

 解体材の処理については、請負者は「産廃物の処理及び清掃に関する法律」やこれに基

づく条例その他廃棄物の処理に関する法令に従って適正に処理し、市民生活の環境保全と

公衆衛生の向上につとめなければならない

 解体材、業務において発生した残材は、大阪市立科学館敷地内で焼却処分、埋め立て処

分してはならない。法令に基づき許可を受けている再資源化処理施設または処分場へ、所

定の手続きを行い搬入する。なお費用はすべて請負者の負担とする

 請負者は、産業廃棄物(特別管理産業廃棄物)を委託して処理(収集運搬または処分)

する場合は、処理業者にマニフェストを交付し適正に処理されていることを確認すると

共に当協会にその報告を行うこと

保険

 本業務にあたっては、火災保険または適切な保険に加入すること

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予備品及び消耗品

 予備品及び消耗品として必要なものを納入すること

1)予備品(ファン、モーター、センサー、エンコーダー、無線装置、基盤、電線等)

 予備品は、本業務終了引き渡し後、10年間に必要とする数量以上とし、当該期間内に自然劣化し性能が維持できない部品は適切な時期に無償で補充する

2)消耗品(ランプ、ヒューズ類等)

 瑕疵担保期間に必要とする数量以上とする

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