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組織の削減貢献量算定の試み
2020年2月13日講演と討論会「温室効果ガスの削減貢献量」
アズビル株式会社 環境推進部
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アジェンダ
1. 会社概要、事業説明、環境取組み全体像2. 削減貢献量算定・開示状況3. 削減貢献量の概要、全体像4. 削減貢献量の算定・試算 ソリューションでの削減貢献量算定 製品での削減貢献量試算
5. 削減貢献量目標値設定での留意点6. まとめ
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1.会社概要私たちは、「人を中心としたオートメーション」で、人々の「安心、快適、達成感」を実現するとともに、地球環境に貢献します。そのために
●私たちは、お客さまとともに、現場で価値を創ります。●私たちは、「人を中心とした」の発想で、私たちらしさを追求します。●私たちは、未来を考え、革新的に行動します。
従業員数連結売上高
資本金設立創業
■ アズビル株式会社 会社概要
本社所在地 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル1906年12月1日(明治39年)1949年8月22日(昭和24年)105億2,271万6,817円2,620億円(2018年度)5,151人(連結:9,607人) *2019年3月31日現在
■ グループ理念
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1.事業説明Building Automation Advanced Automation 総合ビル管理サービス
総合エネルギーマネジメントサービス
プラント・工場向けサービス
エネルギーマネジメント
Life Automation
主な製品 主なソリューション/サービス
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1.環境取組みの全体像
自社のCO2排出(スコープ1,2)2万トン-CO2 (2018年度)サプライチェーンのCO2排出(スコープ3)97万トン-CO2(2018年度)
Science Based Targets 設定
2012年より算定開始アズビルの「削減貢献量」
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2.azbil レポート 2019事業活動を通じて創出される社会的価値として記述
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2.azbil レポート 2019財務データとともにハイライトグラフで表示
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2.外部WEBページhttps://www.azbil.com/jp/csr/basic/environment/core_business_activities/contribution/contribution-to-the-environment/index.html
推計方法について各々公開
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3.組織全体の削減貢献とは?組織全体(azbilグループ)を対象に削減貢献を考えると、大きく「製品」と「ソリューション」に分けられる
直接的な効果直接的な効果
みなし効果みなし効果
製品 ソリューション
今後事業としては伸ばしていきたいところ(モノを売るのではなく、価値を提供する)
“計測と制御”だからこそ、提供できる価値
アズビルの企業活動におけるアウトカムと主張したい(ESG投資的な視点から)
「現在算定・公開している削減貢献量」
「未算定」
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3.削減貢献量の全体像(弊社独自の見解による)
対象 削減貢献の種類
CO2が削減される現場アズビル算定状況
ガイドライン(国内)
お客様お客様のお客様
(自社製品は他社製品の一部)
LCA学会 経済産業省
IT/IoTグリーン貢献専門委
員会
製品
①自社製品での貢献 〇 ― ― ● ● ―
②他社製品への自社製品組込みによる貢献 ― 〇 ― ● ● ―
ソリューション ③自社のソリューションでの貢献 〇 ―
○CO2削減効果(298万トン)
― ● ●
例:省エネ性能UP
例:タイヤ性能向上による自動車燃費向上分
世の中の削減貢献量を「製品」(2種類)と「ソリューション」(1種類)で整理した(①~③)
例:高効率空調システム
今回試算の対象
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4.アズビルの削減貢献算定(推計)状況
みなし効果 → 2012年より算定開始。独自の推計方法により、推計範囲も拡大してきた。2019年3月、削減貢献推計手法について第三者レビュー実施
直接的な効果 → 算定出来ていない➡ 製品の削減貢献量として、今回試算(①自社製品での貢献のみ)
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4.削減貢献の基本的考え方(製品、ソリューション共通)
定義• 弊社の製品・ソリューションが導入されることにより削減できるであ
ろうCO2排出量
算定基本式組織のCO2削減貢献
=Σ(従来の製品・ソリューションでのCO2排出量ー導入後の製品・ソリューションでのCO2排出量)
【算定の前提条件】※従来の製品・ソリューションの定義導入後の製品・ソリューションと同じ機能を満たす製品・ソリューション(自社・他社などは問わない)※10年間のストックベースで算定
(別式)削減貢献=従来製品・ソリューション×改善率例:省エネにより新製品の消費電力が80%(20%削減)の場合
削減貢献=従来ー従来×80%=従来×(100%-80%)=従来×20%
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【参考】10年間のストックベースでの考え方
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算定ルール①製品設計寿命を一律10年とし、お客様の現場で10年間削減貢献が継続すると仮定②納入した年は含めない(1年間確実に稼働した年からカウントするため)
年度
各年度での納入実績合計
※ 製品設計寿命=10年と設定 算出年度
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4.ソリューションの削減貢献量の算定
ベースライン(アズビルのソリューションがなかったとしたら?世の中の一般的な排出量)
× 削減貢献率(エネルギー改善効率)=ソリューションの
削減貢献量
オートメーションで エネルギーマネジメントで
メンテナス・サービスで
ビルディングオートメーション(建物市場)
【ベースライン】床面積×エネルギー原単位(一般的な用途別データ)【削減貢献率】BEMS導入実証実験の報告書による
ESCO契約での計画値、又は削減実績
【ベースライン】床面積×エネルギー原単位(一般的な用途別データ)【削減貢献率】BEMS導入実証実験の報告書による
アドバンスオートメーション(工場市場)
【ベースライン】実績値(省エネ法報告値)と削減貢献率から逆算【削減貢献率】JOBによる実データに基づく平均値
ユーティリティ設備運用システム提案による削減実績値又は、実績に基づく社内算定係数を用いて計算(●kg-CO2/システム)
エアー漏れチェックなどのサービスによるお客様での削減提案値(計画値)
下記算定式、又は実績値(計画値)により算定
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【参考】ソリューション削減貢献の概要オートメーションで エネルギーマネジメン
トでメンテナス・サービスで
ビルディングオートメーション(建物市場)
建物の空調制御システム導入による、建物エネルギーの削減
ESCOや、省エネ補助金事業による削減計画値
建物管理サービスによる空調エネルギー効率化による、建物でのエネルギー削減
アドバンスオートメーション(工場市場)
高度制御のプロセスエネルギー効率化による工場でのエネルギー削減
ユーティリティ設備(コンプレッサーなど)運用最適化によるエネルギー削減
エアー漏れチェックなどのサービスによるお客様の省エネの実現
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4.製品の削減貢献量の試算 環境配慮設計における開発目標として、LC-CO2/年での削減目標値あり 従来製品と新製品を比較して、目標値設定、結果レビューをしている すべての出荷台数のデータはある(スコープ3 Cat11の算定 基礎データ)
製品の削減貢献量 ={(従来製品 LC-CO2/年)ー(新製品 LC-CO2/年)}× 出荷台数
※ソリューションとのダブルカウントを考慮し、確実にプロダクトのみで削減貢献をカウントに留意した※製品設計あたりのLC-CO2となっているため、直近の10年分の製品に対しその年度の出荷台数をかけることで算定できる
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4.製品の削減貢献量 継続検討項目下記も継続して検討していく
現在把握しているのは、新製品のみだが、代表製品として関連の製品群に当てはめてよいのだろうか?(全製品の出荷データはあるので、製品群毎の数量把握は可能)
ソリューションの削減貢献量とバウンダリの整合 組織LCA(スコープ3?)とのバウンダリの整合
など
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5.削減貢献量目標値設定での留意点
企業活動(環境関連の売上)と連動し、削減貢献量を整理できないか? 過去の実績を評価すると同時に、将来へ向けた展望も評価したい 事業内容により、ストック型、フロー型があるか?ミックスできるのか?
例:プロダクト製品は将来の削減貢献も考えられるが、サービスは単年度ではないか?
【企業活動との関連性の整理】
環境貢献売上ソリューション削減貢献
プロダクト削減貢献
BU1 ¥×××BU2 ¥××× ×× tonBU3 ¥××× ×× ton ×× tonBU4 ¥××× ×× ton合計 ¥××× ×× ton ×× ton
××% ×× ton
※下記のような整理可能?
実際には、フロー、ストックどちらであっても、オーダー的には変わらないと思われるが、意味は異なる。目標値設定する場合には考慮が必要と考える
ストックベース or フローベース ?
ストックベースでの目標設定(現状)・“現状で稼働している”を対象にしているため、その年度で生み出す削減貢献慮と感覚的にあう・新製品の削減貢献は埋もれる可能性がある
フローベースでの目標設定・新製品の削減貢献のみに特化(年度によりばらつきあり)・サービスをどう考えるか?
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6.まとめ 2012年度より削減貢献量の算定・開示しているが、組織全体の削減貢献
量算定に向け、削減貢献量の全体像より課題を抽出した。その結果、製品の削減貢献量が課題であることが分かり試算を実施することとなった。
製品、及びソリューションの削減貢献量共通の、基本的な考え方を整理し、個々に算定・試算を実施した。
一部の新製品に対し製品の削減貢献量について試算し、全体の傾向について見積もった。代表製品の取り方、バウンダリの整理などの継続課題がある。
削減貢献量を目標設定するにあたっては、ストックベース、フローベースの視点からの整理も必要と考えている。引き続き、検討していく。
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