leader`s camp 2020 play back(第3回/村山昇氏)

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「自分自身の生き方を追究し“はたらくを楽しむ”を実現する」ヒントを伝える無料セミナー

“未来を変える”プロジェクト  pow

ered  by  DODA

6月19日(水)に行われた、

第3回目の模様をお伝えします!

会場:東京・丸ビル27階

水曜日はノー残業デーの企業が多いせいか、早い時間から満員に!

キャリア・ポートレートコンサルティング村山  昇

まずはインテリジェンス長島よりごあ

いさつ。

あらためてリーダーズキャンプの目

的を

お話ししたところで──

さっそく、本日の講師のご登場です・・!

第3回目の講師は、独自のキャリア育成プログラムや

著作をお持ちの──

  それでは、実際の講演資料(抜粋版)とともに、  PLAY  BACK  スタート!!!

講演タイトルは「セルフ・リーダーシップ」。

偶発性の中でどうキャリアを作るべきか

ワークショップ形式で村山氏独自のキャリア理論をお話いただきました!

参加者は50名ほど。過去2回よりも

女性の姿が多く目立ちました!

 村山氏講演スタート!

この形で書かれているコメ

ントは

内容をより深く理解してい

ただくために

運営スタッフが書き加えた

ものです。

研修=すぐ役立つ具体的なスキルを学ぶというイメージがあるかもしれないが、今日は「すぐ役立つ」というよりは

「10年後20年後に役立つ」プログラム。

自分の根っこの部分をワークで掘り下げていきます!

講演を始める前に村山氏から質問が━━

一番近い状態に挙手してもらったところ、

「明快に前進」「ともかく元気」が3~4人ずつ。

「なんとなくモヤモヤ」が大多数、

「どっぷり低迷」が5人程度という結果に。

悩みの尽きない仕事人生。現状どんな状態でも恥ずかしいことではないけれど

今日をきっかけに皆さんが少しでもポジティブになれれば!と村山氏は語ります。

あなたのキャリア、好調ですか?

キャリアと航海は似ている。

目的地を明確にしたり、頑丈な船を造ったり、準備できることはたくさんあるが、嵐が来る、サメに遭遇するなど、努力だけではどうしようもないこともある。

仕事で言うと、能力を磨くこと。自分次第でゴムボートにも鉄の船にもなる。

ウマの合わない上司がいる、など

多くの人は、ギザギザした航路

を辿る。

それは、子どもの頃から一つの

ゴールを定め、

それを変えずに進める人はほと

んどいないから。

村山氏自身もギザギザした航路

だった。

ここで、チームに分かれて自己紹介

□働くうえで最優先にしたいこと□仕事上の信条・ポリシー□仕事で楽しみにしていること□仕事を通して  世の中に貢献していきたいこと□仕事で追い求めていきたいこと□成し遂げたいもの□何が何でもこうなってやるぞ!  という想い□職業人として大事にしたいもの

羅針盤

「羅針盤」のどれかを添えて自己紹介

弁護士を目指そう!そのためには5年後に司法試験で資格を取って、8年後には弁護士事務所に入って━━など計画的に設計するキャリア。

人事異動で予想もしないジョブチェンジがあった、など状況に左右されるキャリア。作家の村上春樹氏も、最初はジャズ喫茶で働いていて作家になったのは結果論。

どちらが正しいということもないし、年齢、タイミングによっても揺れ動くもの。

村山氏は若手時代は「結果的キャリア」

だったが、徐々に「意図的キャリア」になってきた。

■キャリアには「意図的」「結果的」2つの要素がある

「キャリアは予測できるものだという迷信に

苦しむ人は少なくありません。

“唯一無二の正しい仕事”を見つけなくては

ならないと考え、それをあらかじめ知る術が

あるはずだと考えるから、先が見えないこと

への不安にうちのめされてしまうのです」。

ジョン・クランボルツ&アル・レヴィン

『その幸運は偶然ではないんです!』より

「計画された偶発性理論」Planned  Happenstance  Theory   ジョン・クランボルツ教授 (米・スタンフォード大学)

¡ キャリアは100%自分の意のままにコントロールできるようなものではなく、人生の中で偶然に起こるさまざまな出来事によって決定されている事実がある。

¡ 予期せぬ出来事を避けるのではなく、むしろ偶発性を積極的につくりだし、活用する。¡ そのために、「好奇心・持続性・楽観性・柔軟性・リスクを取る姿勢」が大事。

「Positive Uncertainty」概念: H.B.  ジェラート博士 ・「キャリア・ドリフト」:金井壽宏(神戸大学教授)

「人間は自己を視る事から

決して始めやしない。

自己を空想する処から

始めるものだ」。

小林秀雄  『人生の鍛錬』

新卒当初、興味がなかった仕事が実は向いていた、ということは多い。

自分の引き出しに無い行動をすることで、気づけることがたくさんある。

「結果的(=行き当たりばったり)キャリア」でも全く問題はない!

・「少年よ、大志を抱け」 (ウイリアム・クラーク)・「思考は現実化する」 (ナポレオン・ヒル)・「想像力は、知識よりも大事である」(アルバート・アインシュタイン)・「僕は生計のために、夢をみる」 (スティーブン・スピルバーグ)・「アイ・ハブ・ア・ドリーム」 (マーチン・ルーサー・キングJr.)

・「夢見ることができれば、    成し遂げることもできる」  (ウォルト・ディズニー)

キャリア形成は、「想い」のもとの行き当たりばったりでよい!

嵐にもまれながらも、自分なりの思いや考えを持つことが大事!

ただし、漫然と「行き当たりばったり」で過ごすのは、問題。

何が起きるか分からない、偶発性の世の中。

この両方があれば、自分のキャリアに納得して生きられる。

「想い」×「行き当たりばったり力」でキャリアを拓く

VITM全てをバランス良く完備している人のほうが少ない。

まずはVITMどれかがあれば、全体がそろうエンジンになる。

キャリアを拓くためのVITMモデル

ここでV(ベクトル)をあぶり出すワークを実施。「私の提供価値宣言」

私は、仕事を通し

私は、お客様に

  

     

を売っています。

 

を届けるプロでありたい。

ワークシート

ワークシートに書き込み、チームでシェア。

更にチーム代表者数名が全体発表しました。

「生活に光を与える」byアジアで電球を売る仕事をしていた方、「経営判断の道しるべを届けるプロ」byメーカーの財務担当の方、

「生活を楽しくするかわいくて愉快な発見をいろんな人に届ける」by原宿を世界に発信するフリーランスの方、

「愉悦感とワクワク感を届ける」by広告代理店のメディアプランニングの方などいろいろな提供価値宣言が飛び出しました。

・保険会社は、「安全」「安心」

・自動車メーカーは、「快適な移動空間/道具」

・レストランのシェフは、「幸福な舌鼓の時間」

・新薬の開発者は、「その病気のない世界」

・コンサルタントは、「専門の知恵と手間ヒマの短縮」

・財務担当者は、「数値による企業の健康診断書」

・プロスポーツ選手は、「筋書きのないドラマと感動」

・コメ作り農家は、「生命の素」

   ・・・・という価値を売っている/届けている。

自分は何の価値を届ける職業人になりたいのかを考えよ

自分の仕事を提供価値で捉えると、キャリアの選択肢に膨らみが出る。

例えば、何が何でもプロ野球選手になる!と思っていた甲子園球児が大怪我をしてしまいその道が

断たれたとする。もう絶望するしかないのか……。

しかし自分が届けたい価値は「野球を通じたドラマと感動」と定義すれば、野球審判や道具開発者、球場整備の仕事などいろいろ可能性が出てくる。

提供価値を考えると、キャリアの手段や選択肢はどんどん広がるのだ。

3.11の大震災の時。

東京ディズニーランドのグッズショップで働くアルバイト女性が、とっさの判断で商品のぬいぐるみをお

客さんに手渡し、「これで頭を守って逃げてください!」と言った。

こんな行動ができたのはなぜか。それは、彼女自身の仕事の捉え方による。

「お土産の売り子」と思っていたらこんな行動はできない。

「夢と魔法の国にふさわしい感動体験を売るキャスト」と自分の仕事を捉えていたからできた。

更にI(イメージ)をあぶり出すワークを実施。「模範モデル探し」

ワークシート。

「こう在りたい」を言語化・視

覚化する。

チームでシェア

ワークシートに記入して、

村山氏の例

「模範モデル探し」の記入例

村山氏自身の体験。

「二拠点生活をしたいな」と目標を

立てた。そうしたら実は知人のデザイナーが青山と軽井沢の二拠点生活をしていることを知り、話を

聞いたら「難しいことじゃないですよ」と言う。

更にノマド生活をする人の集まりに顔を出してみると、彼らの影響

で考えかたや意識もどんどんノマド寄りになっていく。

そうして、気づけば自分も二拠点生活を実現していた。今は冬は沖

縄、夏は避暑地と東京を行き来して過ごしている。

イメージを持とう。 イメージを持つと、勝手にチャンスが寄ってくる。

意識した途端に、

その方向にキャリアが動き出す。

“チャンスは、その心構えをした者に微笑む”

Chance  favors  the  prepared  mind. パスツール(科学者)

「たしかにわたしたちは幸運だった。でも、あまり幸運だ、幸運だ、

とばかり言われると、それはちがうだろう、と言いたくなる。

幸運はみんなのところに同じように降り注いでいたではないか、

それを捕まえるか捕まえられないかは、ちゃんと準備をしていたか

いなかったの差ではないか、と」。

                     小柴昌俊『物理屋になりたかったんだよ』

「見たり、聞いたり、試したりで、試したりが一番なんだ」。                           本田宗一郎

イメージを意識し、

そして小さくても何かしらのアクションを取ることで、

イメージは現実になる。

イメージを持とう(著名人の例より)

そしてイメージを実現するための準備をし、

まずは、イメージ実現のために「トライアル」をしてみよう!

「行動」することで多くのことが見えてくる

「着想は単なる出発点にすぎない・・・着想を、それがぼくの心に浮かんだとおりに定着できることは稀なのだ。仕事にとりかかるや否や、別のものがぼくの画筆の下から浮かびあがるのだ・・・描こうとするものを知るには描きはじめねばならない」。

                                         パブロ・ピカソ

「やってみなはれ」。     鳥井信治郎(サントリー創業者)

「やりもせんに」。     本田宗一郎(本田技研工業創業者)

JUST DO IT.     ナイキ社・コーポレートメッセージ

意識のアンテナが立っても、行動が伴わないとただの「青い鳥症候群」。

まずは「何はともあれ、やってみる」。行動したことで初めて見える世界がある。

ピカソも初めから描きたい絵が見えているわけではない。描きながら自分の

ゴールが見えてくる。

まずは行動してみよう(著名人の例より)

M(意味・目的)をあぶり出すワークを実施。「この仕事をやる理由」

ワークシート。

「こう在りたい」を言語化・視

覚化する。

仕事の意味・目的を整理するワークシート

ワークシートの書き方。仕事を通じて得られるメリットを書き出そう

チームでシェア。

どのチームも

だいぶ打ち解けてきました

自分のために働く、が左の象限。人のために働く、が右の象限。自分がしたいからする、が上の象限。状況に後押しされてやる、が下の象限。

どれが正しいわけでもないし皆いくつかの理由ありきで仕事をしている。

仕事の意味・目的は大きく4タイプに分かれる

バランスのいい動機があると、人は強くなれる

どちらも必要だが

「利他的動機」を持っている人は強い。

なぜなら、利他的動機は周りの人に応援してもらえるから。

仲間や社会の励ましがあると、辛いことがあっても折れにくい。

優れたリーダーは、まずセルフ・リーダーシップに長けた人

自立→自律→自導の先に

組織や社会でのリーダーシッ

プがある

仕事を楽しみ、偶発性のなかでたくましくキャリアを拓いている人は・・・

①しっかりした船を造り

②ぶれない羅針盤を持ち

③みずから描いた目的地

に向かって進んでいる。

→ 自立

→ 自律

→ 自導

→ 自導

■船を作るとは(=自立)

・その分野の知識・経験を豊富に持つ

・その分野の独自で高い技能を持つ

・自分の特性をうまく活かしている

・広い人脈を持つ

・健康な身体を持つ、生活力がある

キャリアという大海原を切り拓いていこう!

→ 自立

→ 自律

→ 自導

■羅針盤を持つとは(=自律)

・どんな状況や情報に接しても

 ぶれない価値観で

 ぶれない判断ができる

・理念や倫理、信条の軸を持っている

■地図を持つとは(=自導)

・目指すべき方向を決めている

・目指すべき状態を

 イメージできている

・到達点からの逆算思考ができる

一番最初に出てきた「キャリアは航海である」という言葉。

周りの状況次第でいつ嵐に合うか、サメに合うか分からない、

キャリアは偶発性だと言いましたが海で頼れるのは結局自分自身。

強固な船を築き、思いと夢を持ってこれからの人生を切り拓いていきましょう!

最後に、参加者の皆さんで記念撮影!

「私たちが未来のリーダー(LEADER)だ!

」ということで

村山氏と一緒に「Vサイン」ならぬ「Lサイン

」でパチリ。

皆さん、ありがとうございました! 第4回

もぜひご参加ください。